JPH09503745A - モノアミン再取込み部位のマッピング用ヨウ素付加神経プローブ - Google Patents

モノアミン再取込み部位のマッピング用ヨウ素付加神経プローブ

Info

Publication number
JPH09503745A
JPH09503745A JP7503439A JP50343995A JPH09503745A JP H09503745 A JPH09503745 A JP H09503745A JP 7503439 A JP7503439 A JP 7503439A JP 50343995 A JP50343995 A JP 50343995A JP H09503745 A JPH09503745 A JP H09503745A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
isotope
iodine
aryl group
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7503439A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3228422B2 (ja
Inventor
ニューメイアー,ジョン,エル.
ミリアス,リチャード,エー.
イニス,ロバート,ビー.
Original Assignee
リサーチ バイオケミカルズ リミテッド パートナーシップ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by リサーチ バイオケミカルズ リミテッド パートナーシップ filed Critical リサーチ バイオケミカルズ リミテッド パートナーシップ
Publication of JPH09503745A publication Critical patent/JPH09503745A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3228422B2 publication Critical patent/JP3228422B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D451/00Heterocyclic compounds containing 8-azabicyclo [3.2.1] octane, 9-azabicyclo [3.3.1] nonane, or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane or granatane alkaloids, scopolamine; Cyclic acetals thereof
    • C07D451/02Heterocyclic compounds containing 8-azabicyclo [3.2.1] octane, 9-azabicyclo [3.3.1] nonane, or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane or granatane alkaloids, scopolamine; Cyclic acetals thereof containing not further condensed 8-azabicyclo [3.2.1] octane or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane; Cyclic acetals thereof

Landscapes

  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 モノアミン再取込み部位のマッピングのためにヨウ素付加神経プローブが提供される。該ヨウ素付加神経プローブは式(I)を有するが、式中、RはnF(n=18または19)を含むモノフルオロアルキル基で、R’はCn2n+1基(n=0−6)で、XはFの同位元素、Clの同位元素、Brの同位元素、Iの同位元素;CH3またはSn(R”1R”2R”3)で、ここでR”1はCn2n+1基(n=1−6)またはアリール基で、R”2はCn2n+1基(n=1−6)またはアリール基で、R”3はCn2n+1基(n=1−6)またはアリール基で、YはHである。さらに、放射能標識神経プローブの前駆体、およびヨウ素付加神経プローブ調製用キットが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 モノアミン再取込み部位のマッピング用ヨウ素付加神経プローブ 発明の分野 本発明は、脳におけるモノアミン再取込み部位のマッピング用神経プローブに 関し、具体的には、そのような再取り込み部位の画像化のための単光量子放出コ ンピューター支援断層撮影法(SPECT)および陽電子放出断層撮影法(PE T)で使用される放射性トレーサーとしても利用できる神経プローブに関する。 発明の背景 脳は、化学的伝達物質を交換することによって相互に作用する多数のニューロ ンから成る。各ニューロンは、神経化学物質(神経伝達物質と呼ばれる)を産生 し、神経化学物質は、ニューロンの細胞膜上の受容体と呼ばれる部位に作用する 。受容体は細胞膜を貫通するイオンチャンネルまたは第二の神経化学伝達物質系 のいずれかと結合する。対照的に、再取込み部位は、ニューロンの細胞膜を通り 抜け化学物質を輸送する分子複合体である。神経伝達物質がその機能を果たし終 えると、それは、再取込み部位と結合することによって受容体の周辺から除去さ れる。この再取込み部位は、神経伝達物質をニューロンの内部に輸送する。 脳には多くの特異的なニューロンが存在するように、また受容体に結合した種 々の神経伝達物質と再取込み部位が存在する。特異的なニューロンの分布は、問 題となる具体的な生物体およびその生物対の健康状態により異なる。 ニューロンは、他のニューロンとの情報伝達に用いる神経伝達物質のタイプに よって分類することができる。ある種のタイプのニューロンは、脳の特定領域で 専ら見出される。例えば、哺乳類の脳の線条体領域には、伝達物質としてドパミ ンを用いるニューロンが分布している。線条体はまた、ドパミン受容体をもつ多 数の非ドパミン作動性ニューロンを含んでいる。ある種の化合物(例えばコカイ ン)は、ドパミン再取込み部位に対して優先的な親和性をもち、したがって、そ のような再取込み部位に結合し易い。ドパミン再取込み部位に対するコカインの ような分子の作用は、神経伝達物質ドパミンの再取込みの抑制であり、それによ ってドパミン受容体の周辺に利用可能な多くのドパミンが残される。 ある種の神経疾患(例えばパーキンソン病)では、識別可能なニューロン群が その正常な生理学的機能を喪失している。結果として、この異常なニューロンは 、いくつかの神経伝達物質の存在下で異なる反応をし、さらにまた、健常なニュ ーロンとは異なる態様で神経伝達物質を産生する可能性がある。 主な神経伝達物質(ドパミン、ノルエピネフリンおよびセロトニン)は、包括 的にモノアミン神経伝達物質と呼ばれる。多くのニューロンが、これら神経伝達 物質の少なくとも1つを受容するように適応させられた受容体を有する。パーキ ンソン病は、脳のドパミン作動性ニューロンのあるものの変性によって生じる。 パーキンソン病で失われるニューロンは、数多くのドパミン再取込み部位を有し 、コカインおよびコカインの化学的類似体は、そのような再取込み部位に親和性 を有する。 放射性同位元素は、通常、特定のタイプの神経受容体に対して明らかな結合親 和性を有する分子に取り込まれ、さらにそのような分子は通常神経プローブとし て用いられる。また、神経疾患は、神経プローブの異常結合分布が認められるこ とによって検出できることが分かっている。そのような異常結合分布は、問題と なっている特定の再取込み部位に対して高い結合親和性を有する、神経プローブ の各分子内に放射性ヌクレオチドを取り込ませることによって観察することが可 能である。続いて、画像化技術を用いて、問題となっている再取込み部位の空間 的広がりをもったインビボにおける分布を表示させることができる。 単光量子放出コンピューター支援断層撮影法(SPECT)画像化では、最も 一般的に用いられる放射性ヌクレオチドは、例えば99mTCのような重金属であ る。神経プローブは比較的小さな分子(分子量は400未満)であるので、重金 属をそのようなプローブ分子の構造中に取り込ませるのは非常に困難である。 陽電子放出断層撮影法(PET)では、放射性ハロゲン化物、18F(フッ素) が、サイズが類似しているがゆえに、放射性医薬における水素(H)の代替物と して用いられる。しかしながら、全てのハロゲンが機能するというわけではない 。例えば、ヨウ素(I)は、HおよびFの両者よりはるかに大きい(ベンゼン環 の約半分の大きさ)。しかし、神経プローブとして用いられる代表的な放射性医 薬のサイズが小さいために、ヨウ素の存在によって化合物の大きさは顕著に変化 し、したがって、その生物学的活性を変化させ、または破壊する。 さらに、神経プローブにヨウ素が存在することによって、その好脂性が強くな り、したがってその神経プローブの非特異的結合傾向が高くなる。例えば、パロ キセチンは、セロトニン再取込み部位に対して強い親和性と選択性をもつ医薬で あり、〔3H〕パロキセチンはゲッ歯類でのインビボ標識に有用であることが分 かった(U.Scheffel & PR.Hartig Neurochem.,52:1605-1612(1989))。しか しながら、この化合物でいくつかの異なる場所にヨウ素が付加された数種の類似 体は親和性が低く許容できない。実際、その親和性は親化合物の親和性の1/1 0である。さらに、ヨウ素付加化合物をインビボ標識神経プローブとして用いた とき、非特異的結合活性が極めて強く、セロトニン再取込み部位に特異的に結合 しているように思われる脳の再取込み部位は極めてわずかであった。したがって 、パロキセチンのヨウ素付加形はインビボプローブとして有用ではない。 神経プローブへのヨウ素付加は、プローブの生物学的特性を好ましくない方向 に変化させる。例えば、トモキセチンは、ノルエピネフリン再取り込み部位に対 して高い親和性と選択性を有するが、トモキセチンにヨウ素を付加し、例えばR −4−ヨードトモキセチンを生成すると、得られた標識化合物は、そのような再 取込み部位に対して親和性が低下し、さらにセロトニン再取込み部位に対する親 和性は比較的高くなる。インビボ標識実験によって、この化合物は、脳への取り 込み総量が低いことと特異的取り込みが測定できないほど低いことにより、セロ トニン再取込み部位についてさえも極めて劣悪なプローブであることが分かった 。 ヨウ素付加化合物は、インビトロプローブとしては有用であるが、インビボプ ローブとしては有用ではないかもしれない。なぜならば、インビボプローブは、 生体への静脈内投与に付随する要請を満たさなければならないからである。イン ビボ利用度が失われる理由には、該化合物はあまりに急速に代謝される可能性が あること、血液脳関門を通過できないということ、脳の貯蔵脂質中への非特異的 取り込みが高いということが含まれる。インビトロにおけるホモジネート結合実 験では、肝性代謝酵素から脳組織を分離することにより、脳組織を磨り潰して血 液脳関門を破壊することにより、さらに脳組織を希釈してアッセー試験管内の脂 質濃度を下げることによって、これらの障害は除去される。したがって、プロー ブがインビボおよびインビトロの両方の態様において有用であるとは仮定できな いであろう。 インビボのSPECTプローブはコカインにヨウ素を付加することによって開 発された。しかしながら、このプローブは、コカイン自体より結合親和性も特異 性も劣り、SPECT画像化の目的には不適当である。 発明の要旨 ヨウ素付加神経プローブが、モノアミン再取込み部位をマッピングするために 提供される。該ヨウ素付加神経プローブは以下の式を有する: 式中、Rは、Cn2n+1基(n=0−6)、アルケニル基、nF(n=18または 19)を含むモノフルオロアルキル基、またはmn2n+1基(n=1−6、m= 11または14(少なくとも1つのmCにつき))が可能である。またR’は、 Cn2n+1基(n=0−6)、p−ヨードフェニルメチル基、p−ヨードフェニ ルエチル基、フェニルメチル基、またはフェニルエチル基が可能である。Xは、 Fの同位元素、Clの同位元素、Brの同位元素、Iの同位元素、CH3、また はSn(R”1R”2R”3)が可能である。R”1は、Cn2n+1基(n=1−6 )またはアリール基が可能である。R”2は、Cn2n+1基(n=1−6)また はアリール基が可能である。R”3は、Cn2n+1基(n=1−6)またはアリー ル基が可能である。Yは、XがIの同位元素であるか、またはR’がp−ヨード フェニルメチル基またはp−ヨードフェニルエチル基である場合は、Hのみであ る。その他の場合には、YはIの同位元素でなければならない。本発明の具体例 の偏左右異性体(ジアステレオマー)もまた提供されるが、この場合、カルボキ シル−R’基はアルファ位に存在する。 別の具体例では、本発明のモノアミン再取込み部位のマッピング用ヨウ素付加 神経プローブは以下の式を有する: 式中、Rは、Cn2n+1基(n=0−6)、アルケニル基、nF(n=18または 19)を含むモノフルオロアルキル基、またはmn2n+1基(n=1−6、m= 11または14(少なくとも1つのmCにつき))が可能である。またR’は、 Cn2n+1基(n=0−6)、p−ヨードフェニルメチル基、p−ヨードフェニ ルエチル基、フェニルメチル基、またはフェニルエチル基が可能である。Xは、 Fの同位元素、Clの同位元素、Brの同位元素、Iの同位元素、CH3、また はSn(R”1R”2R”3)が可能である。R”1は、Cn2n+1基(n=1−6 )またはアリール基が可能である。R”2は、Cn2n+1基(n=1−6)または アリール基が可能である。R”3は、Cn2n+1基(n=1−6)またはアリール 基が可能である。Yは、XがIの同位元素であるか、またはR’がp−ヨードフ ェニルメチル基またはp−ヨードフェニルエチル基である場合は、Hのみである 。その他の場合には、YはIの同位元素でなければならない。さらに、WはO、 S、(CH2n、O(CH2n(ここでn=1−6)が可能であるが、この場合 、Xはこの式のベンゼン環上にWに対してオルト、メタもしくはパラ位に存在し 、Yはベンゼン環の残りのどの位置にあってもよい。さらにまた、本具体例のジ アステレオマーである別の具体例が提供されるが、この場合、カルボキシル−R ’基はアルファ位にある。 前述の具体例の各々について、放射性トレーサー原子を欠く放射能標識神経プ ローブの前駆体およびヨウ素付加関連神経プローブの調製用キットが提供される 。 本発明のヨウ素付加神経プローブの放射能活性を持つものも持たないものも共 に、ヒトおよびヒト以外の研究用に役立つ。例えば、一般にはドパミン再取込み 部位の研究のため、具体的にはコカイン結合部位の研究のために、本発明の化合 物を用いてインビボおよびインビトロ実験を実施できる。 図面の説明 本発明は、添付の下記図面と合わせて以下の詳細な説明によってより十分に理 解されることになろう。 図1は、本発明の化合物と比較した従来技術の化合物を示す。 図2は、本発明の化合物の注射後のヒヒの脳の局部活性を示す。 図3は、本発明の化合物の合成経路を示す。 図4は、本発明の化合物の脳内取り込みの局部領域を示す。 図5Aは、本発明の化合物の注射後のヒヒの脳の局部活性を示す。 図5Bは、本発明の化合物の注射後のヒヒの脳の局部活性を示す。 発明の詳細な説明 代謝的に安定なコカイン類似体(例えば、図1の化合物3に示す2β−カルボ メトキシ−3β−(4−ヨードフェニル)−トロパン)、これはβ−CIT(R TI−55とも呼称される)のヨウ素含有類似体)は、ドパミンおよび脳内のセ ロトニン再取込み部位に強い親和性を有する。下記で考察するように、〔123I 〕−β−CITは、ドパミンおよびセロトニン再取込み部位のSPECT(単光 量子放出コンピューター支援断層撮影)放射性トレーサーであることが示される 。 〔123I〕−β−CITは、過酢酸の存在下で対応するトリブチルチン前駆体 と担体非付加Na〔123I〕とを反応させ、その後メタノール/水/トリエチル アミン(75/25/0.2)(流速1.0ml/分)を用いてC−18カラム 上で調製用HPLCを実施することによって調製された。最終生成物は、5−1 0%エタノールを含む滅菌食塩水中で製剤化された。 6回のSPECT実験を4匹の雌のヒヒ(パピオアヌビス(Papio anubis)、 10kg)で、イソフルラン麻酔下で実施した。動物に10.6±1.4mCi 〔123I〕−β−CITを注射し、810Xブレインイメージャー(脳画像化装 置、Strichman Medical Equipment社製、5回実験)またはASPECT装置(D egital Sintigraphics社製、ケンブリッジ、MA:1回実験)のいずれかを用い て、333±25分間走査した。これらのデータおよび以後のデータは平均値± S.E.M.として表される。脳の回りに描かれた楕円の水の減弱と同じよう に減弱が均質と仮定して、連続した2−6分の画像を再構築した。データは注射 の時間に対して崩壊修正を行った。 最高の活性は線条体領域に認められ、注射後179±9分(n=6)でピーク レベルに達した(図2)。線条体の活性は、2匹の動物でピーク値の後さらに1 90分と260分モニターした。1匹の動物では、線条体活性は残り190分の 実験中に実質的に変化はなかった。図2によれば、もう一方の動物では、線条体 活性の排出は指数関数に適合し、T1/2=27h(r=0.92)であった。 中脳領域にほぼ重なる脳の領域は、2番目に強い活性レベルを有していた。中 脳値はより早くピークに達し(注射後45±16分;n=6)、線条体の場合よ り急速に消失した(T1/2=294±59分;r=0.98±0.01;n=3 )。 線条体取り込みのピーク時における脳の局部活性の比は、線条体(100%) 、視床下部(38.1±5.2%)、後頭葉(14.3±2.0%)、前頭葉( 10.3±1.0%)、および小脳(10.0±1.5%)で、全てn=6で測 定された。 (−)コカイン(図1、化合物1)およびCFT(図1、化合物2)、(とも に強力なドパミンおよびセロトニン再取込み抑制物質である)は、線条体および 中脳活性の迅速で用量依存性の置き換えを誘発した。注射後200分で投与した (−)コカイン(2.9μmol/kg)によって、線条体レベルの17%、中 脳レベルの49%の置き換えが30−65分以内に生じた。注射後230分で投 与した14.7μmol/kgでは、対応する累積置き換えは、同じ時間でそれ ぞれ62%および77%であった。 注射後180分で静注投与したCFT(0.4μmol/kg)は、60−1 20分以内に線条体レベルの57%、中脳レベルの72%の置き換えをもたらし た。注射後298分で投与した2.0μmol/kgでは、対応する累積置き換 えは、同じ時間でそれぞれ83%および91%であった。 対照的に、シタロプラム(セロトニン再取込みの選択的抑制物質)は、線条体 活性よりも中脳のより大きな置き換えをもたらした。注射後190分で静注した 8.3μmol/kgでは、中脳レベルはその後の110分間で57%まで減少 したが、同じ時間で線条体活性はわずか5%減少しただけであった。 〔123I〕−β−CITは、ドパミンおよびセロトニン再取込み部位の有用な SPECTトレーサーのようである。脳の取り込みおよび排出は、コカイン自体 と比較して比較的遅く、β−CITの代謝的に耐性を有する化学構造と化学的に 安定な位置にある放射性ヨウ素の配置と矛盾しない。線条体の取り込みは、ドパ ミン再取込みの標識を大部分表しているようにみえる。一方、中脳に於ける取り 込みは、セロトニン再取込みに関連しているようである。〔123I〕−β−CI Tの線条体活性対その小脳活性の高い比は、トレーサーの非特異的取り込みの低 さと一致し、〔123I〕−β−CITは、パーキンソン病のドパミン作動性不全 の臨床マーカーとして有用であるかもしれない。 再び図1によれば、第二の実験では(J.L.Neumeyerら、J.Med.Chem.,34:3 144-3146(1991))、強力なコカイン類似体、2β−カルボメトキシ−3β−(4 −フルオロフェニル)トロパン(化合物2、CFTまたはWIN35428(R. L.Clarkeら、(1973); B.K.Madrasら、(1989))とも呼称される)は、トリチウ ム付加または11CH3で標識された場合、ドパミン再取込み部位に対する高い親 和性と滞在時間の長さという点で、コカイン受容体に対する放射性リガンドプロ ーブとして〔3H〕コカインまたは〔11C〕コカインよりも優れていることが分 かった(J.S.Fowlerら、Synapse 4:371-377(1989))。PETおよびSPECT画 像化用に適した類似体をさらに開発するために、2β−カルボメトキシ−3β− (4−ヨードフェニル)トロパンを合成し、その性状を調べた(図1に示したよ うに、化合物3a(CFTと同様にβ−CITと呼称)、化合物4(ノル−CI Tと呼称、対応するN−脱メチル誘導体)、化合物3b(C2α異性体))。 図3では、〔123I〕−β−CITの合成プロトコルが記載されている。エク ゴニジンメチルエステル(化合物5)は、クラークら(1973)の方法でコカイン から調製された。化合物5を臭化フェニルマグネシウムで処理し、続いてトリフ ルオロ酢酸と低温で処理して、C2エピ異性体(エピマー)の混合物(化合物6 、45%;化合物7、31%)が得られ、これらは、フラッシュクロマトグラフ ィー(シリカ;CH2Cl2/CH3OH、25:1)によって分離された。化 合物6をI2/HNO3/H2SO4で直接ヨウ素付加して、パラ置換化合物3a( β−CIT)を油として生成した(62%、〔α〕25D−2.0°(c=0.8 5、CHCl3)。D−酒石酸塩;mp72−74℃;〔α〕25D−87.7° (c=1.5、CH3OH)。同じ工程による化合物7のヨウ素付加によって、 化合物3b(α−CIT)が油として得られた;39%〔α〕25D+44°(c =2.5、CHCl3)。1,5−ナフタレンジスルフォネート塩;mp.13 9−140℃。化合物6のN−脱メチルは、2,2,2−トリクロロエチルカル バメートへの変換、その後の還元(Zn/酢酸)によって達成され、ミリウスら (R.A.Miliusら、J.Med.Chem.34(5):1728-1731(1991);この文献は参照によ り本明細書に含まれる)によって記載された方法で化合物8が得られた。その後 ヨウ素付加してノル−CIT(化合物4)が得られ、これは黄色の結晶性固体と して分離された(化合物6からの遊離塩基48%):mp.149−151℃; 〔α〕25D−67.4°(c=1、CHCl3)。 〔123I〕−β−CIT(化合物123I−3a)は、非放射能性β−CIT(化 合物3a)から、対応するトリブチルチン誘導体(化合物9)への変換によって 合成された。還流テトラヒドロフラン中で化合物3aをビス(トリブチルチン) 、テトラキス(トリフェニルホスフェート)パラジウム(0)およびパラジウム (II)アセテートで処理し、さらにフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、 ヘキサンからヘキサン/エーテル(75:25)の段階勾配)の後、3aから収 量26%で無色のワックス状固体として化合物9を得た。化合物9の300−M H3NMR(CDCl3)は、想定構造と一致した。過酢酸存在下で化合物9を担 体非付加Na123Iで処理して、化合物〔123I〕−3aが得られた。放射性ヨウ 素付加生成物である化合物〔123I〕−3aは、調製用HPLC(ノバパックC1 8 、MeOH/H2O/Et3N、75:25:0.2、1.0ml/分;tR6. 7分)で精製し、5%エタノール、1%アスコルビン酸を含む通常の食塩水中で 製剤化した。化合物〔123I〕−3aは、全体的平均収量60.0±13.4% で得られ、放射能化学での純度は97.6±1.6%であった。放射能標識で用 いたトリブチルチン前駆体は、約7mol%のCIT担体を含んでおり、約20 00ci/mmolの比活性を有する123I生成物を生じた。 ドパミンおよびセロトニン再取込み部位に対するコカイン(化合物1)、α− CIT(化合物3b)、β−CIT(化合物3a)およびβ−CFT(化合物2 )の親和性は、下記の表1に示したように、ヒヒおよびラットの脳から調製した 組織ホモジネートを用いた放射性リガンドの置き換え実験から求めた。 表1のデータは、霊長類線条体から調製した組織ホモジネートのドパミン再取 込み部位に対する〔3H〕CFT(0.5nM)の放射性リガンド結合、および ラット皮質膜から調製したホモジネートのセロトニン再取込み部位に対する〔3 H〕パロキセチンの結合を表している。IC50値は、特異的な放射性リガンド結 合を50%まで減少させるために必要な置き換え類似体の濃度である。値は平均 ±SEM(n回実験について)を示している。 図4では、5回のSPECT(単光量子放出コンピューター支援断層撮影法) 実験を、イソフルラン麻酔の下で4匹の雌のヒヒ(パピオ・アヌビス、10−1 2kg)を使って実施した。動物に8.1±1.4mCiの〔123I〕−β−C ITを静注し(この実験および以下の実験のデータは平均±SEMで表される) 、810Xブレインイメージャー(Strichman Medical Equipment、メドフィー ルド、MA)で300±41分走査した。連続した1−2分の画像は、脳の周り に描かれた楕円における水の減弱と同様に減弱が均質なものと仮定して再構築し た。データは注射の時間に対して崩壊修正を行った。 脳の最高取り込みは線条体領域に重なり、放射性リガンドの注射後154±1 9分でピークとなり、その時間の線条体対小脳比は9.8±1.6を示した。線 条体活性の排出は、3匹のコントロール動物のうち2匹でさらに200および2 60分間続き、線条体ピーク時から実験の終了までそれぞれ0%および12%の 減少を示した。 図5Aおよび5Bで、二番目に高い活性をもつ脳の領域はほぼ中脳に重なり、 ピークレベルは注射後43±5分(n=5)で示され、排出は線条体活性より速 かった。 〔123I〕−β−CITのインビボ標識の薬理学的特異性は、インダトラリン (Lu19−005とも呼称される、ドパミンおよびセロトニン再取込み部位に 対する強力な薬剤)、およびシタロプラム(セロトニン再取込み部位に対する選 択的薬剤)による脳活性の置き換えによって調べた。放射性リガンド注射後20 0分で注射したインダトラリン(3μmol/kg、静注)によって、線条体お よび中脳活性の両方が、図5Aに示したように顕著に減少した。Lu19−00 5の注射後100分の間に、線条体活性は65%まで減少し、それに較べて、同 じ時間観察した2匹のコントロール動物では同じ時間に平均2%の減少であった 。対照的に、放射性リガンド注射後60分で注射されたシタロプラム(7.4μ mol/kg、静注)によって、図5Bに示したように中脳活性の選択的減少が 示された。シタロプラムによって、注射後60分の間で中脳活性は48%減少し 、それに較べて同じ時間観察したコントロール動物では中脳活性は16±3%の 減少(n=3)であった。 これらの結果は、〔123I〕−β−CITは、霊長類におけるモノアミン再取 込み部位の有用なSPECTプローブであることを示している。線条体活性の大 半はドパミン再取込み部位に付随し、さらに中脳活性の大半はセロトニン再取込 み部位に付随していた。これは、霊長類の死後脳で測定したこれらモノアミン運 搬体の密度と一致する。活性の脳排出は比較的遅いが、これは部分的には、モノ アミン運搬体に対するβ−CITの高い親和性に起因する。さらに、全身スキャ ンは甲状腺取り込みは低いことを示したので、ヨウ素原子は、代謝的に比較的抵 抗性を有する位置に存在するようである。これは、インビボでのヨウ素脱離が遅 いことを示唆している。〔123I〕−β−CITおよび〔11C〕−β−CITは 、ヒトの疾患(例えばパーキンソン病およびうつ病、これら疾患は神経伝達物質 系に異常があると考えられている)におけるドパミン作動性およびセロトニン作 動性神経支配の有用な臨床マーカーであろう。合成例 実施例1.2−β−カルボメトキシ−3−β−(4−ヨードフェニル)トロパン 2−β−カルボメトキシ−3−β−フェニルトロパン(下記実施例1Aおよび ミリウスらの文献(Miliusら、J.Med.Chem.,34:1728(1991))を参照)(2. 9g、11.5mmol)およびI2(3g、11.8mmol)の混合物を25mlの 氷酢酸中で攪拌し、4.7mlの濃硝酸および4.7mlの濃硫酸の混合物と1 滴ずつ処理した。反応混合物を55℃に加熱し、2時間攪拌し、続いて室温まで 冷却し、氷(100g)の上に注いでさらに濾過した。濃水酸化アンモニウムを 0−5℃で添加して、濾液のpHを9.5に調整した。生じた沈殿物を濾過によ って取り出し、塩化メチレン(250ml)に溶解させた。濾液を50mlの塩 化メチレンで2回抽出した。抽出物および沈殿物の溶液を合わせ、ブライン(5 0ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶媒除去後、3.9g( 90.4%)の2−β−カルボメトキシ−3−β−4−ヨードフェニルトロパン 遊離塩基が油として得られた。 この遊離塩基をメタノール(20ml)に溶解し、20mlのメタノール中で 1.5gのD−(−)酒石酸と合わせた。減圧下でメタノールを除去した後、残 留物をメタノールエーテル(3:1)から再結晶化させ、2−β−カルボメトキ シ−3−β−(4−ヨードフェニル)トロパンD−酒石酸塩を白色結晶として得 た(mp.72−74℃、C1620NO2I.C466、理論値:C:44.8 8、H:4.89、N:2.62;実験値:C:44.70、H:4.94、N :2.57 〔α〕D 22=−87.7°(c=0.3、CH3OH)。実施例1A.2−β−カルボメトキシ−3−β−フェニルトロパン 攪拌装置、付加漏斗および窒素導入管を備えた500mlの3つ首丸底フラス コに入れた臭化フェニルマグネシウムの2Mエーテル溶液(83ml、166mm ol)を、83mlの無水ジエチルエーテルで希釈し、−20℃まで乾燥窒素の雰 囲気下で冷却した。無水エーテル(75ml)中でコカイン(1)(15g、8 2.8mmol)から調製したアンヒドロエクゴニンメチルエステルの溶液を1滴ず つ加えた。この不均質な混合物を−20℃で1時間攪拌し、続いて、等容量の氷 と水の中に注ぎ入れ、2Mの塩酸を1滴ずつ加えて酸性にした。水層に濃水酸化 アンモニウム(NaClで飽和)を添加して塩基性にし、ジエチルエーテルで抽 出した。合わせた抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、真空中で濃縮して褐色の油 を得た。この粗生成物のバルブトゥバルブ蒸留(70℃、0.9トル)によって 、淡黄色油(16g、70%)が得られた。この油のTLC分析(シリカ、ペン タン/ジエチルエーテル/2−プロピルアミン、15:5:0.8)によって、 これは、C−2αおよびβエピマーの混合物であることが分かった。このβ異性 体をシリカゲルクロマトグラフィー(ペンタン:ジエチルエーテル:イソプロピ ルアミン、70:30:3)によって分離した。mp.63−66℃(文献では 62−64,5℃:Clarkeら、J.Med.Chem.16:1260(1973))。実施例2.2−α−カルボメトキシ−3−β−ヨードフェニルトロパン 実施例1に記載したように調製したαおよびβ−2−カルボメトキシ−3−β −ヨードフェニルトロパンの混合物を、実施例1に記載したようにシリカゲルク ロマトグラフィーで分離した。α−2−カルボメトキシ−3−β−ヨードフェニ ルトロパンを含む分画を集め、真空中で濃縮した。このようにして得た遊離塩基 をナフタレン−1,5−ジスルホン酸で処理した。この粗塩をアセトニトリルか ら再結晶化させ、2−α−カルボメトキシ−3−β−ヨードフェニルトロパンナ フタレン−1,5−ジスルホン酸塩を得た(mp.166−168℃、C1620 NO2I・C106(SO3H)2・2H2O、理論値:C:40.01、H:4. 55、N:1.97、I:17.90;実験値:C:43.94、H:4.55 、N:1.91、I:17.99)。実施例3.2−β−カルボメトキシ−3−β−(4−ヨードフェニル)ノルトロ パン トルエン(20ml)中の2−β−カルボメトキシ−3−β−(4−ヨードフ ェニル)トロパン(410mg、1.5mmol)の溶液を、2,2,2−トリクロ ロエチルクロロフォルメート(1ml、7.3mmol)で処理した。混合物を12 0℃で1時間加熱し、室温まで冷却し、さらに真空中で乾燥するまで蒸発させた 。残留物をメチレンクロリドと水の間で分配させた。有機層を分離し、乾燥させ (Na2SO4)、さらに真空中で濃縮して、乾燥泡沫としてトリクロロエチルク ロロフォルメートを得た。この粗カルバミン酸塩を50%酢酸水に溶解させ、2 00mg(0.0067g−原子)の亜鉛ダストで処理し、室温で16時間攪拌 した。反応混合物を濾過し、濃水酸化アンモニウム(NaClで飽和)でpH7 に調整し、さらにジエチルエーテルで抽出した。抽出物を集め、乾燥させ(Na2 SO4)、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ 、ペンタン/ジエチルエーテル/イソプロピルアミン、3:7:0.7)で精製 し、2−β−カルボメトキシ−3−β−(4−ヨードフェニル)ノルトロパンを 得た。これは黄色の結晶性固体として分離された(mp.149−151℃;〔 α〕25 D−67.4°(c=1、CHCl3)。実施例4.2−β−カルボメトキシ−3−β−(4−ヨードフェニル)−8−( 3−フルオロプロピル)−ノルトロパン 乾燥トルエン(20ml)中の2−β−カルボメトキシ−3−β−(4−ヨー ドフェニル)−ノルトロパン(371mg、1.0mmol)、1−ブロモ−3−フ ルオロプロパン(155mg、1.1mmol)およびトリエチルアミン(0.5m l)を乾燥窒素の雰囲気下で攪拌し、熱して還流させた。4時間後、反応混合物 を室温まで冷却し濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカカラム(溶 離液:ジエチルエーテル)でクロマトグラフィーを実施した。生成物含有分画を 濃縮することによって、2−β−カルボメトキシ−3−β−(4−ヨードフェニ ル)−8−(3−フルオロプロピル)ノルトロパンを白色固体として得た(mp .78.5−79.5℃、C1823NO2FI、理論値:C:50.13、H: 5.34、N:3.25;実験値:C50.27、H:5.26、N:3.15 )。実施例5.2−β−カルボメトキシ−3−β−(3−フルオロ−4−ヨードフェ ニル)トロパン 2−β−カルボメトキシ−3−β−(3−フルオロフェニル)トロパン(40 0mg、1.44mmol)、硫酸銀(400mg、1.3mmol)、ヨウ素(600 mg、2.36mmol)および80%硫酸(9ml)の混合物を室温で5日間攪拌 した。反応混合物を150mlの氷と水に注ぎ入れ、濃水酸化アンモニウムを添 加して塩基性にし、60mlのクロロホルムで3回抽出した。集めた抽出物を、 10%重亜硫酸ナトリウム溶液、5%炭酸ナトリウム溶液および水で連続して洗 浄し、続いて硫酸ナトリウム上で乾燥させ濾過した。濾液を真空中で濃縮し、油 状残留物をクロロホルムに再溶解させ、クロロホルム中のp−トルエンスルホニ ルクロリドの溶液で処理した。生じた固体を水とエタノールから繰り返し結晶化 させ、2−β−カルボメトキシ−3−β−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル )トロパントシレート塩を白色結晶状固体として得た(mp.68−70℃(軟 化、45℃)、C1619FINO2・C78SO3・H2O:理論値C:46.5 5、H:4.93、N:2.36;実験値:C:46.34、H:4.86、N :1.99)。実施例6.2−β−カルボキシ−3−β−(4−ヨードフェニル)トロパン 2mlのH2Oに懸濁した2−β−カルボメトキシ−3−β−(4−ヨードフ ェニル)トロパン(100mg、0.26mmol)を還流で10時間加熱した。生 じた溶液を室温まで冷却し、生じた沈殿物を濾過で集め、真空下で一晩乾燥させ 、70mg(70%)の2−β−カルボキシ−3−β−(4−ヨードフェニル) トロパンを得た(mp.299−300℃、C1518NO2I・0.5H2O:理 論値:C:47.51、H:5.05、N:3.69;実験値:C:47.28 、H:4.84、N:3.69)。実施例7.2−β−カルボメトキシ−3−β−ベンジルオキシトロパン アセトン(20ml)中の臭化ベンジル(3.0g、0.015mol)およ びヨウ化カリウム(3.0g、0.021mol)の攪拌懸濁物を、アセトン( 10ml)中のエクゴニンメチルエステル(2.6g、0.014mol)で1 滴ずつ室温で処理した。この混合物を70時間室温で攪拌し、続いて、加熱し還 流し、さらに8時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し濾過した。濾液を真 空中で濃縮し、残留物をクロロホルム(200ml)に溶解し、さらに2Nの塩 酸50mlで4回抽出した。集めた抽出物を濃水酸化アンモニウムを添加して塩 基性にした。生じた混合物を20mlのクロロホルムで4回抽出した。抽出物を 硫酸ナトリウム上で乾燥し真空中で濃縮して、1.7gの2−β−カルボメトキ シ−3−β−ベンジルオキシトロパンを油として得た。 この生成物をアセトニトリル(20ml)に溶解し、アセトニトリル(20m l)中のナフタレン−1,5−ジスルホン酸(2.2g)の溶液で処理した。こ の溶液を真空中でシロップとなるまで濃縮し、ジエチルエーテルで希釈した。生 じた沈殿物を濾過で集めて乾燥させ、1.6gの2−β−カルボメトキシ−3− β−ベンジルオキシトロパンナフタレン−1,5−ジスルホン酸塩を得た(mp .126−130℃、C1723NO3・C106(SO3H)2・2.5H2O、元 素分析:理論値、C:52.08、H:5.83、N:2.25;実験値、C: 52.2、H:5.69、N:2.72;〔α〕D 24=−25.4°(C=1、 CH3OH)。実施例8.2−β−カルボメトキシ−3−β−(4−トリブチルスタニルフェニ ル)トロパン 2−β−カルボメトキシ−3−β−(4−ヨードフェニル)トロパン(250 mg、0.65mmol)、ビス(トリブチル)ジスタナン(522mg、0.9mm ol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3mg)およ び無水トルエン(10ml)を乾燥窒素の雰囲気下で加熱し還流し、28時間攪 拌した。混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム に添加し、ヘキサン:ジエチルエーテル:イソプロピルアミン(70:30:3 )で溶出した。生成物を含む分画を集め、真空中で濃縮しペンタンで処理して、 2−β−カルボメトキシ−3−β−(4−トリブチルスタニルフェニル)トロパ ンを固体として沈澱させた。300MHzNMRスペクトルは、想定した構造と 一致した。〔α〕D 22=−8.9°(c=0.4、CHCl3)。実施例9.〔123I−2−β−カルボメトキシ−3−β−(4−ヨードフェニル )トロパン 2−β−カルボメトキシ−3−β−(4−トリブチルスタニルフェニル)トロ パン50μgを含むバイアルに、50μlのエタノール、150μlの0.5M H3PO4、125−500μl(20−30mCi)の〔123I〕NaI溶液お よび100μl(4.2μmol)の0.042M過酢酸を加えた。20−3 0分後、50μlのNaHSO3水溶液(100mg/ml)を加えた。飽和N aHCO3溶液を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。集めた抽出液を乾燥さ せ(Na2SO4)、乾燥するまで濃縮した。残留物をメタノールに再び溶解し、 HPLC(c−18カラム、溶離液:CH3OH:H2O:トリエチルアミン(7 5:25:0.2))で精製した。2−β−カルボメトキシ−3−β−(4−ヨ ードフェニル)トロパンの保持時間で溶出する分画を集め、乾燥するまで蒸発さ せ、5%エタノールおよび0.1nMのアスコルビン酸中で再構成させた。 SPECTに使用するために、本発明の放射能安定ヨウ素付加神経プローブは 参考用標準として有用で、さらに、該神経プローブの放射能活性形の希釈剤とし てもまた用いることができる。放射性ヨウ素付加化合物は、完全に性状が明らか にされている参考用標準と比較したときのクロマトグラフィー上の移動度によっ て一般に識別される。したがって、放射性ヨウ素付加化合物の調製には、非放射 性ヨウ素付加化合物を必要とする。放射性神経プローブを保存する必要性を避け るために、非放射性ヨウ素付加化合物および適切な酸化剤(例えば、過塩素酸、 過ギ酸、過酢酸、過酸化水素)を、ラクトペルオキシダーゼ、1,3,4,6− テトラクロロ−3α、6α−ジフェニルグリコウリルまたはN−クロロ−4−メ チルベンゼンスルフォンアミド塩とともに含むキットを提供することは有用であ る。続いて、この非放射性前駆体化合物は適切な放射性化合物の存在下で酸化し て、使用時に使用場所でヨウ素付加神経プローブを調製することができる。適切 な放射性化合物とは、例えば本明細書に記載した合成経路において示された担体 非含有Na〔123I〕)、他のいずれかの放射性同位元素源(例えば、ヨウ素の 放射性同位元素の塩溶液)、mn2n+1Xを含む試薬(ここでn=0−6、Xは 脱離基)または式FCn2nXの18Fを含む試薬(ここでn=0−6、Xは脱離 基)である。 本発明の放射能標識神経プローブはまた、他の画像化工程でも有用である。例 えば、125I−標識神経プローブは、オートラジオグラフィーまたは治療に用い ることができ、131I−標識神経プローブは、動物実験で使用される多重光量子 放出体として有用である。また11C−、14C−および18F−標識神経プローブ はPET画像化で用いることができる。 本発明のヨウ素付加神経プローブの放射能安定形および放射能活性形は、ヒト およびヒト以外の研究で有用である。例えば、ドパミン運搬体について一般的に 研究し、さらに具体的にコカイン結合部位を調べるために、本発明の化合物を用 いてインビボおよびインビトロ実験を実施することができる。 さらに、本発明の神経プローブの放射能安定形は、ドパミン再取込みに影響を 与える医薬として用いることができる。 他の修飾も、本発明の範囲を越えることなく当業者にとって可能である。した がって、上記の記載は、下記請求の範囲に記載されたものを除き制限を意図した ものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミリアス,リチャード,エー. アメリカ合衆国 02131 マサチューセッ ツ州 ボストン ブラウン アベニュー 131 (72)発明者 イニス,ロバート,ビー. アメリカ合衆国 06518 コネチカット州 ハムデン デイ スプリング アベニュ ー 40

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 以下の式をもつ、モノアミン再取込み部位のマッピング用ヨウ素付加神 経プローブ: 式中、RはnF(n=18または19)を含むモノフルオロアルキル基で、R’ はCn2n+1基(n=0−6)で、XはFの同位元素、Clの同位元素、Brの 同位元素、Iの同位元素;CH3またはSn(R”1R”2R”3)で、ここでR”1 はCn2n+1基(n=1−6)またはアリール基で、R”2はCn2n+1基(n= 1−6)またはアリール基で、R”3はCn2n+1基(n=1−6)またはアリー ル基で、さらにYはHである。 2. Xが123Iである、請求の範囲第1項のヨウ素付加神経プローブ。 3. Xが125Iである、請求の範囲第1項のヨウ素付加神経プローブ。 4. Xが131Iである、請求の範囲第1項のヨウ素付加神経プローブ。 5. 以下の式をもつ、モノアミン再取込み部位のマッピング用ヨウ素付加神 経プローブ: 式中、RはnF(n=18または19)を含むモノフルオロアルキル基で、R’ はCn2n+1基(n=0−6)で、XはFの同位元素、Clの同位元素、Brの 同位元素、Iの同位元素;CH3またはSn(R”1R”2R”3)で、ここでR”1 はCn2n+1基(n=1−6)またはアリール基で、R”2はCn2n+1基(n= 1−6)またはアリール基で、R”3はCn2n+1基(n=1−6)またはアリー ル基で、さらにYはHである。 6. Xが123Iである、請求の範囲第5項のヨウ素付加神経プローブ。 7. Xが125Iである、請求の範囲第5項のヨウ素付加神経プローブ。 8. Xが131Iである、請求の範囲第5項のヨウ素付加神経プローブ。 9. 以下の式をもつ、モノアミン再取込み部位のマッピング用放射能標識神 経プローブの前駆体: 式中、Rはモノフルオロアルキル基またはHで、R’はCn2n+1基(n=0− 6)で、XはIまたはSn(R”1R”2R”3)で、ここでR”1はCn2n+1基 (n=1−6)またはアリール基で、R”2はCn2+1基(n=1−6)または アリール基で、R”3はCn2n+1基(n=1−6)またはアリール基で、さらに YはHである。 10. 以下の式をもつ、モノアミン再取込み部位のマッピング用放射能標識 神経プローブの前駆体: 式中、Rはモノフルオロアルキル基またはHで、R’はCn2n+1基(n=0− 6)で、XはIまたはSn(R”1R”2R”3)で、ここでR”1はCnH2n+1基 (n=1−6)またはアリール基で、R”2はCn2n+1基(n=1−6)または アリール基で、R”3はCn2n+1基(n=1−6)またはアリール基で、さらに YはHである。 11. 以下の式の前駆体および酸化剤を含み、該前駆体と酸化剤を放射性同 位元素源の存在下で反応させることができる、モノアミン再取込み部位のマッピ ング用ヨウ素付加神経プローブを調製するためのキット: 式中、Rはモノフルオロアルキル基またはHで、R’はCn2n+1基(n=0− 6)で、XはIまたはSn(R”1R”2R”3)で、ここでR”1はCn2n+1基 (n=1−6)またはアリール基で、R”2はCn2n+1基(n=1−6)または アリール基で、R”3はCn2n+1基(n=1−6)またはアリール基で、さらに YはHである。 12. 該放射性同位元素源がヨウ素の放射性同位元素の塩溶液である、請求 の範囲第11項のキット。 13. 該放射性同位元素源が、式18FCn2nL(n=0−6、Lは脱離基 )の試薬である、請求の範囲第11項のキット。 14. 以下の式の前駆体および酸化剤を含み、該前駆体と酸化剤を放射性同 位元素源の存在下で反応させることができる、モノアミン再取込み部位のマッピ ング用ヨウ素付加神経プローブを調製するためのキット: 式中、Rはモノフルオロアルキル基またはHで、R’はCn2n+1基(n=0− 6)で、XはIまたはSn(R”1R”2R”3)で、ここでR”1はCn2n+1基 (n=1−6)またはアリール基で、R”2はCn2n+1基(n=1−6)または アリール基で、R”3はCn2n+1基(n=1−6)またはアリール基で、さらに YはHである。 15. 該放射性同位元素源がヨウ素の放射性同位元素の塩溶液である、請求 の範囲第14項のキット。 16. 該放射性同位元素源が、式18FCn2nL(n=0−6、Lは脱離基 )の試薬である、請求の範囲第14項のキット。
JP50343995A 1992-02-25 1993-06-29 モノアミン再取込み部位のマッピング用ヨウ素付加神経プローブ Expired - Lifetime JP3228422B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/841,617 US5310912A (en) 1992-02-25 1992-02-25 Iodinated neuroprobe for mapping monoamine reuptake sites
PCT/US1993/006170 WO1995001184A1 (en) 1992-02-25 1993-06-29 An iodinated neuroprobe for mapping monoamine reuptake sites

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001209961A Division JP4070431B2 (ja) 2001-07-10 2001-07-10 モノアミン再取込み部位のマッピング用ヨウ素付加神経プローブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09503745A true JPH09503745A (ja) 1997-04-15
JP3228422B2 JP3228422B2 (ja) 2001-11-12

Family

ID=25285315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50343995A Expired - Lifetime JP3228422B2 (ja) 1992-02-25 1993-06-29 モノアミン再取込み部位のマッピング用ヨウ素付加神経プローブ

Country Status (12)

Country Link
US (2) US5310912A (ja)
EP (1) EP0703791B1 (ja)
JP (1) JP3228422B2 (ja)
AT (1) ATE228858T1 (ja)
AU (1) AU674331B2 (ja)
DE (2) DE69332544T2 (ja)
DK (1) DK0703791T3 (ja)
ES (1) ES2189792T3 (ja)
FI (1) FI120183B (ja)
NL (1) NL300123I2 (ja)
PT (1) PT703791E (ja)
WO (1) WO1995001184A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004518745A (ja) * 2001-02-16 2004-06-24 アベンティス・ファーマスーティカルズ・インコーポレイテツド 新規な複素環式アミド誘導体およびドーパミンd3受容体リガンドとしてのその使用
WO2005051948A1 (ja) * 2003-11-27 2005-06-09 Hamamatsu Photonics K.K. 放射性トロパンアルカロイド誘導体、トロパンアルカロイド誘導体、及びそれらの製造方法
WO2018168643A1 (ja) * 2017-03-17 2018-09-20 日本メジフィジックス株式会社 イオフルパンの製造方法

Families Citing this family (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7189737B2 (en) 1991-08-09 2007-03-13 Research Triangle Institute Cocaine receptor binding ligands
US5736123A (en) * 1990-08-09 1998-04-07 Research Triangle Institute Cocaine receptor binding ligands
US5496953A (en) * 1990-08-09 1996-03-05 Research Triangle Institute Cocaine receptor binding ligands
US5128118A (en) * 1990-08-09 1992-07-07 Research Triangle Institute Cocaine receptor binding ligands
US5750089A (en) * 1996-01-11 1998-05-12 Neuro Imaging Technologies, Llc Halogenated neuroprobe for mapping monoamine reuptake sites
US5770180A (en) * 1992-08-24 1998-06-23 Organix, Inc. Bridge-substituted tropanes for methods of imaging and therapy
US5493026A (en) * 1993-10-25 1996-02-20 Organix, Inc. Substituted 2-carboxyalkyl-3-(fluorophenyl)-8-(3-halopropen-2-yl) nortropanes and their use as imaging for agents for neurodegenerative disorders
AU6159796A (en) * 1995-06-06 1996-12-24 Research Biochemicals Iodinated neuroprobes for mapping monoamine reuptake sites
US5864038A (en) * 1995-08-17 1999-01-26 Emory University Labeled cocaine analogs
US6171576B1 (en) * 1995-11-03 2001-01-09 Organix Inc. Dopamine transporter imaging agent
US7105678B2 (en) 1995-11-03 2006-09-12 Organix, Inc. Boat tropanes
US5948933A (en) 1997-07-11 1999-09-07 Organix, Inc. Tropane analogs and methods for inhibition of monoamine transport
FR2748475B1 (fr) * 1996-05-10 1999-04-16 Cis Bio Int Derives du tropane utilisables en particulier pour la detection in vivo des transporteurs de la dopamine
WO1998018499A1 (en) * 1996-10-29 1998-05-07 Guilford Pharmaceuticals Inc. Process for the preparation of radiopharmaceuticals
FI104048B (fi) * 1997-06-16 1999-11-15 Map Medical Technologies Oy Prosessi tuottaa radiojodattuja reseptoriaineita in vivo käyttöön
US6358492B1 (en) * 1997-10-07 2002-03-19 Research Triangle Institute Dopamine transporter imaging ligand
US6013242A (en) * 1998-01-13 2000-01-11 Wake Forest University Tropane derivatives with selective binding to the serotonin reuptake transporters for treatment of mental illness and as intermediates in the formation of imaging diagnostic agents for depression
US6843979B2 (en) 1999-04-26 2005-01-18 Emory University 4-haloethenylphenyl tropane:serotonin transporter imaging agents
EP1212103B1 (en) * 1999-04-26 2004-11-03 Emory University 4-fluoroalkyl-3-halophenyl nortropanes
CA2285516C (en) 1999-05-12 2010-12-07 President And Fellows Of Harvard College Dopamine transporter imaging agents
KR20040100835A (ko) * 2001-02-15 2004-12-02 킹 파머슈티칼스 리서치 앤드 디벨로프먼트 아이엔씨 안정된 제약및 갑상선 내분비 호르몬 구성물 및 그제조방법
US6555581B1 (en) 2001-02-15 2003-04-29 Jones Pharma, Inc. Levothyroxine compositions and methods
US20030224047A1 (en) * 2001-02-15 2003-12-04 Franz G. Andrew Levothyroxine compositions and methods
US20030032675A1 (en) * 2001-02-15 2003-02-13 Franz G. Andrew Manufacture of thyroid hormone tablets having consistent active moiety amounts
US20030198667A1 (en) * 2001-08-10 2003-10-23 Franz Andrew G. Methods of producing dispersible pharmaceutical compositions
US20030180353A1 (en) * 2001-08-10 2003-09-25 Franz G. Andrew Stabilized pharmaceutical compositions
US20030190349A1 (en) * 2001-08-10 2003-10-09 Franz G. Andrew Methods of stabilizing pharmaceutical compositions
US20030199586A1 (en) * 2001-08-14 2003-10-23 Franz G. Andrew Unique levothyroxine aqueous materials
US20030195253A1 (en) * 2001-08-14 2003-10-16 Franz G. Andrew Unadsorbed levothyroxine pharmaceutical compositions, methods of making and methods of administration
US20030198672A1 (en) * 2001-08-14 2003-10-23 Franz G. Andrew Levothyroxine compositions having unique triidothyronine plasma AUC properties
US7101569B2 (en) 2001-08-14 2006-09-05 Franz G Andrew Methods of administering levothyroxine pharmaceutical compositions
US20030203967A1 (en) * 2001-08-14 2003-10-30 Franz G. Andrew Levothyroxine compositions having unique Tmax properties
US20030199587A1 (en) * 2001-08-14 2003-10-23 Franz G. Andrew Levothyroxine compositions having unique Cmax properties
DE20120708U1 (de) 2001-10-09 2002-08-01 Meltzer Peter C Tropan-Analoga zur Inhibierung des Monoamin-Transports
US20030175337A1 (en) * 2001-10-29 2003-09-18 Franz G. Andrew Levothyroxine compositions having unique triiodothyronine Tmax properties
DE60333830D1 (de) * 2002-04-30 2010-09-30 Univ Emory Verbindungen zur abbildung von tumoren
US20060292073A1 (en) * 2005-06-23 2006-12-28 Emory University Stereoselective Synthesis of Amino Acid Analogs for Tumor Imaging
WO2007001940A2 (en) * 2005-06-23 2007-01-04 Emory University Imaging agents
CA2704104C (en) 2007-10-31 2016-02-02 Alseres Pharmaceuticals, Inc. Labeled iodinated tropane formulation
US8246752B2 (en) 2008-01-25 2012-08-21 Clear Catheter Systems, Inc. Methods and devices to clear obstructions from medical tubes
DE112021000702T5 (de) 2020-01-24 2022-11-03 Rotop Radiopharmacy Gmbh Verfahren zur Herstellung von N-Monofluoralkyltropanen und deren Verwendung

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3813404A (en) * 1972-11-15 1974-05-28 Sterling Drug Inc Tropane-2-carboxylates and derivatives
US4942231A (en) * 1984-05-24 1990-07-17 Mallinckrodt, Inc. Method of preparing a chlorinated, brominated, radio-brominated, iodinated and/or radioiodinated aromatic or heteroaromatic compound
US5098996A (en) * 1984-10-26 1992-03-24 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Process for introducing fluorine into biologically active materials
US5200169A (en) * 1987-04-16 1993-04-06 Neorx Corporation Vinyl substituted radiohalogen conjugates for protein labeling
US5186921A (en) * 1989-04-17 1993-02-16 Trustees Of The University Of Pennsylvania Dopamine receptor ligands and image agents
US5128118A (en) * 1990-08-09 1992-07-07 Research Triangle Institute Cocaine receptor binding ligands
US5104638A (en) * 1990-10-29 1992-04-14 Mallinckrodt Medical, Inc. Method of making a radiopharmaceutical complex from a kit

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004518745A (ja) * 2001-02-16 2004-06-24 アベンティス・ファーマスーティカルズ・インコーポレイテツド 新規な複素環式アミド誘導体およびドーパミンd3受容体リガンドとしてのその使用
WO2005051948A1 (ja) * 2003-11-27 2005-06-09 Hamamatsu Photonics K.K. 放射性トロパンアルカロイド誘導体、トロパンアルカロイド誘導体、及びそれらの製造方法
WO2018168643A1 (ja) * 2017-03-17 2018-09-20 日本メジフィジックス株式会社 イオフルパンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
PT703791E (pt) 2003-04-30
EP0703791A4 (en) 1996-05-22
EP0703791B1 (en) 2002-12-04
DE69332544T2 (de) 2003-08-14
US5310912A (en) 1994-05-10
US5439666A (en) 1995-08-08
AU674331B2 (en) 1996-12-19
FI956261A (fi) 1995-12-27
WO1995001184A1 (en) 1995-01-12
FI956261A0 (fi) 1995-12-27
EP0703791A1 (en) 1996-04-03
NL300123I1 (nl) 2003-06-02
DK0703791T3 (da) 2003-03-24
DE69332544D1 (de) 2003-01-16
NL300123I2 (nl) 2003-08-01
AU4655493A (en) 1995-01-24
ATE228858T1 (de) 2002-12-15
DE10399020I2 (de) 2005-05-04
JP3228422B2 (ja) 2001-11-12
FI120183B (fi) 2009-07-31
DE10399020I1 (de) 2003-09-18
ES2189792T3 (es) 2003-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09503745A (ja) モノアミン再取込み部位のマッピング用ヨウ素付加神経プローブ
Meltzer et al. Substituted 3-phenyltropane analogs of cocaine: synthesis, inhibition of binding at cocaine recognition sites, and positron emission tomography imaging
US6537522B1 (en) Neuroprobes for mapping monoamine reuptake sites
DE69633461T2 (de) Dopamin und serotonin transport-ligande und bilderzeugungsmitteln
US6171576B1 (en) Dopamine transporter imaging agent
US6358492B1 (en) Dopamine transporter imaging ligand
US20070009432A1 (en) Boat tropanes
US5698179A (en) Iodinated neuroprobe for mapping monoamine reuptake sites
WO1994004146A1 (en) Cocaine analogues and their use as cocaine drug therapies and therapeutic and imaging agents for neurodegenerative disorders
JP3731005B2 (ja) モノアミン再取込み部位をマッピングするためのヨウ素標識ニューロプローブ
McConathy et al. Synthesis and biological evaluation of [11C] talopram and [11C] talsupram: candidate PET ligands for the norepinephrine transporter
US6344179B1 (en) Fluoralkenyl nortropanes
JP4070431B2 (ja) モノアミン再取込み部位のマッピング用ヨウ素付加神経プローブ
US7105678B2 (en) Boat tropanes
CA2165294C (en) An iodinated neuroprobe for mapping monoamine reuptake sites
US5888475A (en) Labeled cocaine analogs
DE112021000702T5 (de) Verfahren zur Herstellung von N-Monofluoralkyltropanen und deren Verwendung

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080907

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090907

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130907

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term