JPH09503718A - 車両ステアリングコラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 車両ハンドルロック・ハウジング（１０）が長い穴（６０）を備えたステアリングコラム（４０）の端に締りばめとして取付けられている。ハンドルロック・ハウジング（１０）は、スロット（６０）の中で摺動しスロットの内端から間隔をあけている内部ペグ（３０）を備えている。車両が衝突した場合に、ハンドルロック・ハウジング（１０）に沿ってさらに押し込まれ、締りばめの結果として荷重をかけ続けられ、管（４０）がペグ（３０）を通過した後にスロット（６０）のまわりを取り囲む。ハンドルロック・ハウジングの代りに、別の部材を必要なつぶれ易さを達成するためにステアリングコラムの端に取付けできるであろう。

Description

【発明の詳細な説明】 車両ステアリングコラム 本発明は車両ステアリングコラムに関し、特に車両の衝突又はハンドルへの運 転者の衝突の場合にステアリングコラムを通じて伝えられるエネルギーを吸収す る手段に関する。 公知の問題は、傾斜／リーチ又は傾斜ステアリングコラムを有する車両に乗っ ている運転者の胸の衝撃エネルギーを吸収する方法のものであった。在来の構成 には、渦巻管を押しつぶすか引伸ばすことがあり、それらの構成は比較的高い工 具費用と低い固有振動数の問題をもっている。他の公知の構成は、エネルギー吸 収機構を運転者から引離したり、追加の構成要素を含む傾向がある。 衝突の場合に運転者によってハンドルに加えられるエネルギーがハンドルから ステアリングコラムに伝えられる。調節式ステアリングコラムの場合、ステアリ ングコラムをハンドルから遠くにある支持ブラケットに対して上下及び内外に動 かすことができ、これがハンドルと支持ブラケットの間に固定エネルギー吸収部 の使用を妨げていることが分る。 多くのステアリングコラムにおいて、ハンドルロックがステアリングコラムの 外管の端に圧力ばめされて、使用時には、ハンドルロックは、ハンドルについて いる一連の溝と係合してハンドルをロックする。 一例として、ＧＢ−Ａ−２２５２０８４が内、外コラム部材とステアリングコ ラム付きの車両ステアリングコラムを開示している。もろい取付け手段が外側コ ラム部材を車体構造に固定するステアリングコラム・ロックと組合され、もろい 取付け手段は軸方向衝突荷重を受けると入れ子式につぶれることができる。 添付図面の図１〜３をまず参照する。 図１は、ハンドルロック・ハウジングの公知の形の一部分の断面図、 図２は、図１のハンドルロック・ハウジングを受けるように構成された周知の 形のステアリングコラムの外管の一端の下面図、 図３は、図１のハンドルロック・ハウジングが取付けられた図２のステアリン グコラム外管の一端の側面図である。 図１は、公知のハンドルロック・ハウジング１の一部分を示しており、これは 、基本的にクラッシュリブ２を穴の中に取付けた管状のものである。テーパ付き ペグ３もハンドルロック・ハウジング１の穴の中に設けられている。 図２は、支持ブラケット５とステアリングコラムのハンドル（図示なし）に隣 接した端にあるテーパ付スロットを有する周知のステアリングコラム外管４を示 している。 ハンドルロック・ハウジング１の端１Ａは、テーパ付ペグ３がスロット６の中 に入って、リブ２がステアングコラム外管４によって押しつぶされるように外管 ４の端４Ａに圧力ばめされる。ペグとスロットの構成は、ハンドルロック・ハウ ジングに加ったトルクを、窃盗がされようとしている間、ステアリングコラム・ ブラケット５に伝えられる。 本発明の一つの面によれば、ハンドルロック・ハウジングを有する車両ステア リングコラムであり、ハンドルロック・ハウジングとステアリングコラムは組合 さって、ハンドルに運転者が衝突した場合にハンドルから伝えられるエネルギー を吸収する手段を組込んでおり、前記ハンドルロック・ハウジングが長い穴を有 する管状体を備え、前記穴は、必要に応じてハンドルのつぶれのストロークの長 さを収容する長さのものであることを特徴とする車両ステアリングコラムが提供 される。 本発明のもう一つの面によれば、ハンドルが取付けられている。ステアリング コラムの端はめられた部材を有し、前記部材とステアリングコラムが組合さって 、ハンドルに運転者が衝突した場合に、ハンドルから伝えられるエネルギーを吸 収する手段を含む車両ステアリングコラムであり、前記部材が長い穴を有する管 状体を備え、前記穴は必要に応じてハンドルのつぶれのストロークの長さを収容 する長さのものであることを特徴とする車両ステアリングコラムを提供すること である。 発明をもっとよく理解するため及び発明を実施できる方法を示すために、例と して、添付図面の図４〜６を参照する。 図４は、図１と同様であるが、本発明による車両ハンドルロック・ハウジング の一部分を示す図、 図５は、図２と同様であるが、本発明による車両ステアリングコラムの外管の 一部を示す図、 図６は、図４のハンドルロック・ハウジングが取付けられている図５の外管の 図である。 図４を参照すると、本車両ハンドルロック・ハウジング１０は、公知のハンド ルロック・ハウジングと比較して長い穴を備えた管状体を有し、穴は、ハンドル のつぶれのストロークの長さを収容するために長くなっている。この穴はわずか にテーパがついている。公知の型の車両ハンドルロック・ハウジングの場合のよ うに、内部つぶれリブ２０が設けられ、それはまた短い内部ペグ３０と同様のわ ずかなテーパが与えられている。参照数字１０Ｂによって表わされている領域も 製作中に工具を除去できるように取除かれているのは、ハンドルロック・ハウジ ングを成形又はダイカストをする可能性があるからである。 図５に見られるように、この車両ステアリングコラムは、また支持ブラケット ５０をもった長い外管４０を備え、外管４０の端４０Ａは、外管４０がハンドル ロック・ハウジング１０に完全に滑り込みできるように平行な断面の長いスロッ ト６０を備えている。また、ハンドルロック・ハウジングの端１０Ａの端には外 管４０が導入される。 公知の形の場合のように、外管４０はハンドルロック・ハウジング１０に挿入 されると、内部リブ２０はつぶされ、テーパ付穴２０とペグ３０のためにハンド ルロック・ハウジング１０は外管４０の外側と締りばめ状態になる。締りばめに 加わる荷重は、穴とペグの形又は外管４０の外側とのテーパ関係を変えることに よって容易に調整できる。ハンドルロック・ハウジング１０を正常位置において 外管４０に押しつける代表的荷重は、約２〜５ｋＮである。 正常位置にあるとき、ペグ３０は、依然としてスロット６０の内端からある距 離にある。 例えば、車の衝突の場合に、ハンドルロック・ハウジング１０はスロット６０ に沿ってさらに押し下げられ、スロットの工程の端に達するまで、２〜５ｋＮの 大きさで（車両の種類によって変る）荷重をかけ続けられる。ペグ３０の長さを 制限することによって、事実上一定の荷重を達成できるが、それは外管が一たん ペグの付近を通過して終うと、外管４０は、スロット６０のまわりで収縮するか らである。しかし、つぶれ方の予想、すなわち、設計つぶれ曲線の形をペグの長 さ又は角度、穴リブのテーパと形、管の直径とテーパなどに従って、個々の用途 に適するように変更できる。 つぶれ方の傾向は、外管４０がハンドルロック・ハウジング１０に押し込まれ たとき円形のままではなく、むしろリブ２０及びハンドルロック・ハウジング１ ０の穴の主な領域において楕円になることである。 このステアリングコラムとハンドルロックは組合せて、既存の構成要素を公知 の構成と比較してわずかな材料費を追加して利用し、すべての形式のステアリン グコラムに使用するのを適当にするエネルギー吸収機構を提供することが分るで あろう。 ハンドルロック・ハウジング若しくは外管又はそれらの組合せを鋼、プラスチ ック材料又は、任意の他の適当な材料で作ることができる。 つぶれ曲線を制御するために、追加のエネルギー吸収機構、例えば、球又はば ねクリップを組合せの中に組入れできる。 ハンドルロック・ハウジングの代りに、別の部材をステアリングコラムの端に 取付けて、本発明によって必要なつぶれ易さを達成するために同じか又は同様の 方法で構成できることが分かるであろう。例えば、その部材は、隣接のハンドル 又は内側のステアリングコラム軸のための軸受支持具にすることができるであろ う。 明瞭のために、ハンドルロック・ハウジング１０と関連した実際のロック機構 を図面に示さなかった。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ハンドルロック・ハウジング（１０）を有する車両ステアリングコラム （４０）であり、ハンドルロック・ハウジングとステアリングコラムは組合さっ て、ハンドルに運転者が衝突した場合はハンドルから伝えられるエネルギーを吸 収する手段（２０）を組込んでおり、前記ハンドルロック・ハウジング（１０） が長い穴を有する管状体を備え、前記穴は、要求に応じてハンドルのつぶれのス トロークの長さを収容する長さのものであることを特徴とする車両ステアリング コラム。 ２．ハンドルが取付けられているステアリングコラムの端にはめられた部材 を有し、前記部材とステアリングコラムが組合さって、ハンドルに運転者が衝突 した場合に、ハンドルから伝えられるエネルギーを吸収する手段を含む車両ステ アングコラム（４０）であり、前記部材が長い穴を有する管状体を備え、前記穴 は必要に応じて、ハンドルのつぶれのストロークの長さを収容する長さのもので あることを特徴とする車両ステアリングコラム。 ３．前記ステアリングコラム（４０）が前記ハンドルロック・ハウジング（ １０）の突出ペグ（３０）を受け、ペグ（３０）を受けるスロット（６０）を備 え、ペグ（３０）は運転者がハンドルに衝突した場合に前記スロット中で摺動で きる請求項１又は２に記載の組合せ。 ４．前記ステアリングコラムが締りばめとして前記ハンドルロック・ハウジ ング（１０）に挿入され、前記ペグ（３０）を前記スロット（６０）の内端から 正常に間隔をあけて置かれている請求項３に記載の組合せ。