JPH09502277A - 回折素子 - Google Patents

回折素子

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JPH09502277A JP7506090A JP50609095A JPH09502277A JP H09502277 A JPH09502277 A JP H09502277A JP 7506090 A JP7506090 A JP 7506090A JP 50609095 A JP50609095 A JP 50609095A JP H09502277 A JPH09502277 A JP H09502277A
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リー,ロバート・アーサー
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コモンウェルス・サイエンティフィック・アンド・インダストリアル・リサーチ・オーガナイゼーション
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Abstract

(57)【要約】 回折素子であって、光源による照明を受けたときに前記素子の回りの特定の視角範囲から観察可能な1つ以上の回折画像を生成する表面起伏構造を有し、この表面起伏構造(1)の少なくとも1部分は、一連のトラック(2)状に配列され、各トラック(4,5)は、1つの回折画像の1つの成分を生成する1つの回折表面(3)を有し、前記回折素子が生成する前記回折画像の内の少なくとも1つは、複数の前記トラックが生成する画像成分によって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】 回折素子 本発明は、回折素子(deffractive device)に関するものである。特に、本発 明は、光源による照明を受けたときに、素子の回りの特定の視角範囲から観察可 能な1つ以上の回折画像を生成する、回折素子に関するものである。この素子は 多数の異なる用途に使用可能であるが、特に、銀行紙幣、クレジット・カード、 小切手、株式証券(share certificates)及びその他類似の書類上に、偽造防止 用保安手段(anti-forgery security device)としての応用可能性を有する。 光を当てると回折画像を生成する回折素子は、幾つかの異なったタイプのもの が知られている。1988年1月に、オーストラリアの10ドル紙幣が、キャプ テン・クックの回折式肖像を特色として発行された。この画像に用いられている 回折格子は、殆どの部分では、実質上連続したラインで構成されており、そして これらラインの形状や構成は、目視する回折画像における微細部分を生成するた めに、光学破滅理論(optical catastrophe theory)に従って決められたもので ある。 国際特許出願PCT/AU90/00395号(この内容は言及により本願に 含めるものとする)は、光学回折画像を生成するためのある代替の方法を開示し ている。この場合、その回折素子は、多数の小さな回折格子構造体に分割され、 その構造体の各々が光線を回折して画素として機能し、そしてこれらの画素の組 み合わせにより画像全体を形成するようになっている。開示された構成の好適な 態様によれば、各画素の各回折格子は、複数の反射性又は透過性の溝又はライン から成っていて、これらは、通常、当該画素を横切って湾曲している。溝又はラ インの曲率は、局所的な画像強度(例えば、シェーディング)と局所的な光学的 構造安定性との双方を決定する。各画素格子内における溝又はラインの間隔は、 局所的な色特性を決め、三原色以外のものは画素の混合によって生成される。平 均的な溝又はラインの方位(orientation)は、移動効果又はカラー効果を決め る。各画素格子の全体的な表面構造は、ある有限の数の異なった値の平均曲率及 び平均間隔を有する、異なる格子タイプのパレット(palette)から選択される 。 回折素子において画素格子を用いることによる利点は、かかる素子により2つ 以上の回折画像の生成が可能となることである。格子のあるものには、特定のラ イン間隔/曲率/方位特性をもたせることができ、これが、ある1つの特定の視 角範囲から目視可能な1つの画像の生成に寄与する。一方、他の格子は、それと は異なる表面特性を有し、それとは異なった視角範囲から目視可能な別の画像の 生成に寄与する。このような結果を得ることは、連続格子式の回折素子では、格 段に困難である。 画素格子式の回折素子の他の利点は、デジタル形式で画像情報の記憶が可能と なることである。しかしながら、回折素子上の所定の表面領域を各画素のために 割かなければならず、これは、限られたスペースに画像情報を記憶する方法とし て最も効率的なもの、というものではない。従って、回折格子内における画像情 報のより効率的な記憶に対する余地がある。 更に、画素格子式の回折素子では、隣接する格子間には避けられない不連続部 がある。これらの不連続部において、回折効果が起きる。通常、これら異質な回 折効果は、回折素子が生成する意図した回折効果に比較して確実に小さくするこ とが可能であるが、異質な回折効果はそれでも検出可能である。この異質回折効 果は、減少させることが望ましい。 本発明によれば、表面に起伏構造(relief structure)を有し、光源による照 明を受けると、素子の回りの特定の視角範囲から観察可能な1つ以上の回折画像 を生成する、回折素子を提供する。この場合、前記表面起伏構造の少なくとも1 部は、一連のトラック状に配列し、また各トラックは回折画像の1成分を生成す る回折表面を有するので、回折素子によって生成される回折画像の内の少なくと も1つは、それらトラックの内の複数のものによって生成される各画像成分から 形成される。 トラックの形状、サイズ及び構成は、任意の適当なものでよい。個々のトラッ クは、0.5mmより大きな長さを有することが好ましい。更に、各トラックは 0.25mmより狭い幅を有することが好ましい。0.25mmの幅は、接近して 回折素子を見るときの人間の目の解像度のほぼ限界を表わしているので、0.2 5mm未満の幅を有するトラックは、人間の目で別々に認識できそうにないもの である。 トラックの構成は、任意の適当なものでよい。1好適実施例では、トラックは 直線かつ互いに平行で、横並び構成である。別の配列では、トラックは、同心円 状の円弧を形成してもよい。他の構成では、トラックは湾曲ラインの形状でもよ い。 全てのトラックを、同じ1つの回折画像の成分を生成するようにできるが、こ れらのトラックを用いて2つ以上の回折画像を生成することが好ましい。2つの 回折画像を生成する1つの配列では、1つおきのトラックが一方の画像に寄与し 、他の1つおきのトラックが他方の画像に寄与する。全てのトラックが同一幅で あることは必須ではないが、それは好ましい特徴である。それら2つの画像用の トラックを交互に配列することは必須ではなく、それらは、どのような順序で生 起するようにしてもよい。また、3つ以上の画像に関連した3つ以上のタイプの トラックがあってもよい。 好適な配列の1つでは、各トラックの回折表面は、トラックの幅に渡って延び る一連のライン又は溝で構成する。また、ライン又は溝の代わりとして、円、多 角形又は必要な回折効果を与えることができるその他の形状を用いることも可能 である。別の好適な配列では、回折表面は、平行四辺形状の圧こん(indentatio n)のパターンで構成する。 別の好適な配列では、各トラックの回折表面は、一連のライン又は溝から成り 、これらは、トラックに沿って概して長さ方向に延在する。かかるライン又は溝 は真っすぐでも湾曲したものでもよく、配列によっては正弦波形状に周期的に波 動するものでもよい。また、ライン又は溝は、短い離散的なのものでもよく、あ るいはトラックの長さに渡って実質上連続したものでもよい。 特に好適な配列では、表面起伏構造は、横方向の溝又は平行四辺形パターンを もつトラックに、長さ方向の溝又は平行四辺形パターンをもつトラックを散在さ せたもので構成し、これによって、トラックの方向から回折素子を見たときは一 方のトラック集合からの回折効果が観察でき、トラックの方向とは直交する方向 から回折素子を見たときは他方のトラック集合からの回折効果が観察可能となる ようにする。 各トラック表面上の回折用のライン又はその他の形状の方位及び間隔は、方位 、曲率及びトラックに沿った間隔に関して連続的に変化するものとし、そして方 位、曲率及び間隔の変動を、画像情報をトラックに符号化するための手段とする こと、が好ましい。 選択自由の改良として、回折トラックが生成する画像の内の1つを均一又は空 白画像とすることができ、そしてこの空白画像には、選択したトラック上での回 折表面のある領域の物理的な破壊又は修正により画像情報が符号化されて、それ に対応する拡散的反射領域を生成することができる。 以下に、本発明の形態例を示す添付図面を参照しながら、本発明を詳細に説明 する。ここで理解すべきは、図面の具体性は、先の本発明の記載の一般性に取っ て代わるものではないということである。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の1実施例による回折素子について、その表面起伏構造の1領 域の概略を表す図である。 図2は、図1の表面起伏構造の1つの部分の概略を表す図である。 図3は、図1の表面起伏構造の他の部分の概略を表す図である。 図4は、本発明の1実施例による回折格子に用いたトラックについて、その2 つの部分のより詳細な概略を表す図である。 図5は、本発明の代替実施例における2本の隣接するトラックについて、その 1部分の詳細な概略を表す図である。 図6は、本発明の別の実施例によるトラックの1部分の概略描写を示す。 図7は、本発明の1実施例による2本の隣接するトラックについて、その1部 分の概略描写を示す。 図8は、図4に示したタイプの1実施例による2本の隣接するトラックについ て、その1部分のコンピュータにより生成した詳細描写を示す。 図9は、図5に示したタイプの1実施例による数本のトラックについて、これ を示す表面起伏回折構造の1領域のコンピュータにより生成した詳細描写を示す 。 図10は、本発明の別の実施例による2本の隣接するトラックについて、その 1部分のコンピュータにより生成した詳細描写である。 図11は、本発明の別の実施例による2本の隣接するトラックについて、その 1部分のコンピュータにより生成した詳細描写である。 好適実施例の説明 先ず最初に図1を参照する。表面起伏構造の部分1は、一連のトラック2の配 列にし、そして各トラックは、回折画像の1成分を生成する回折表面3を有して いる。図示した実施例では、2つの別個の画像、即ち左側トラック4により1つ 、そして右側トラック5により1つの画像を生成する。個々のトラック4及び個 々のトラック5がそれぞれ生成する画像成分によって、それら2つの回折画像を 形成する。 トラック2の各々は、適切な長さであれば任意のものでよい。各トラックの長 さは0.5mmより大きいことが好ましく、そして便宜上、各トラックはこの回 折素子の全長に渡って延びることが好ましいが、こうすることは必ずしも必要で はない。図示した好適実施例では、トラック2の各々は直線状で、互いに平行で 横並び状に配列してある。代替実施例では、トラックは同心円状に又は同心円の 1部分状に配列してもよく、あるいはその他の多くの湾曲した配列でもよい。 トラック2の各々は、適切な幅であれば任意のものでよい。トラックは人間の 裸眼では気が付かないように、十分に狭いことが好ましい。接近した状態で回折 素子を検査する通常の人間の目の解像度は、約0.25mmが限界である。従っ て、この量よりも少ない幅を有するトラックは、人間の目に個別に認知されそう にないものである。 先に述べたように、画素状回折素子(pixellated diffracting device)にお ける個々の画素の境界周囲の不連続部によって、付随的回折効果が生じる。この ような付随的効果の範囲は、トラックの長さに沿った不連続部を回避することが 可能な本発明のトラックを使用することによって、減少させることができるが、 不連続部はそれでも各トラックの両側に存在する。 トラック2の各々が同一幅であることは好ましいが、必須ではない。各トラッ クが同一幅を有する場合、各トラックの回折表面における回折画像データの符号 化は、より簡単な処理となる。しかしながら、回折素子が多数の回折画像を生成 する状況では、そのような回折画像の1つが他のものよりも明るいことが望まし い場合があり、かかる効果を得る方法の1つは、明るい画像を生成するためには より幅の広いトラックを割り当て、不明瞭な画像を生成するためにはより幅の狭 いトラックを割り当てることである。 図1に例示した実施例では、トラック2は実質上、横並び状に配列してある。 しかしながら、各トラックが次のトラックに接することは必須ではなく、隣接す るトラック間に任意の所望の幅のチャネルが残るようにしてもよい。時には、隣 接トラック間に幅が約4ミクロンの小さなチャネルを残し、回折素子の製造の間 換気経路として作用させることが有利である。ここに記述したタイプの回折素子 は、典型的には、型押プロセスで製造するものであり、換気が行えるとより満足 な結果が得られることが判った。 トラック2各々上の回折表面は、任意の適切な回折表面起伏構造を有するもの とすることができる。図1ないし図3に例示した実施例では、表面起伏構造は、 一連の曲がったあるいは真っすぐのライン(line)あるいは溝から成り、これら はトラックの幅を横切って延びている。ラインを用いることは必須ではなく、他 の適した回折形状には円や多角形が含まれる。適当な配列の1つでは、1つのト ラックの表面起伏構造は、寸法が1ミクロン未満の種々の形状の多角形で構成し 、そしてこれらを、回折画像情報の符号化並びにその回折的再生成を行えるよう に、各トラックに沿ってかつこれを横切って配置することもできる。別の実施例 では、1つのトラックの表面起伏構造は、サイズが0.25ミクロン未満の多数 の回折用ドットで構成し、回折画像情報をドットの間隔及び分配で符号化するよ うにしたものとしてもよい。 図4は、2本のトラックの各1部分をより詳細に示すもので、各トラックは、 当該トラックの長さに沿って間隔、方位及び曲率が連続的に変化する溝を有する 、複雑な一般化した回折格子構造で構成してある。溝の間隔、曲率及び方位の変 化は、回折画像情報をトラックに符号化する手段である。好適な配列では、溝の 間隔、角度及び曲率の変化を、2つの変数の数学的関数で記述することができ、 かかる関数の2変数に関する2次導関数のヘッシアン(Hessian of second deri vatives)は、各回折トラック内のある一定の特性線に沿う場合を除いて、非消 滅 (non-vanishing)である。 適当なトラック格子関数の1つの特定の例は、次の式で得られる。 Y=(α−2π(1.25β))Z−[β/(α−2π(1.25β))] cos(2πX)cos(2π{α−2π(1.25β)}Z) ・・・(1) ここで、 * Zはトラック溝インデックス・パラメータ、 * トラックの長さに沿って α=α(Y)、 * トラックの長さに沿って β=β(Y)、 * αはトラックの局所的搬送波周波数を決めるプリセット変数であり、従って 、トラックの局所的ライン密度とトラックによって生成される画素成分の色とを 決める変数である。典型的には、0.8<α<1.2である。 * また、βは、トラックの色の局所的強度に比例して設定され、トラックの構 造的安定性を決めるパラメータである。回折素子の画像特性を調整(tune)する ために用いるのは、このパラメータである。典型的には、0≦β≦0.056で ある。 * 局所的座標X及びYの数値範囲は、左側チャンネルのトラックでは0≦X≦ 0.2及び0.2≦Y≦0.6、右側チャンネルのトラックでは0.6≦X≦0.8 及び0.2≦Y≦0.6で与えられる。そして、 * トラック格子のヘッシアンは、格子平面のある一定の特性線に沿う場合を除 いて、非消滅であり、傾斜変換(gradient transformation)の下で、回折空間 内の特異性の線(火線(caustics))に写像を行う。ヘッシアン、即ちZ(X, Y)のH(X,Y)は、以下の式で与えられる標準複素導関数である。 H(X,Y)={δ2Z(X,Y)/δX2}{δ2Z(X,Y)/δX2} −[δ2Z(X,Y)/δXδY]2 ・・・(2) 図4は、上記の式(1)に記述したタイプのトラック格子関数を有する2つの トラック・セグメントを示す。1本のトラックは、そのようなセグメント数個を その端部で互いに連結して構成でき、そして各セグメントの長さは固定でも可変 でもよい。各トラック・セグメントの長さを固定とした配列では、各セグメント がトラックに符号化する“搬送波”の1“周期”を形成し、そして溝の間隔及び 曲率の変化によって、回折画像情報を各周期内に符号化することが好ましい。図 4に例示したトラック・セグメントは、約15ミクロンの幅と、約30ミクロン の長さを有するが、これらは必要に応じて拡縮可能である。 図8は、1対の隣接トラックの1部のコンピュータで生成した描写であり、1 4(左側トラック)及び15(右側トラック)チャンネルと付番してある。図示 のトラック部分は、数本の左側トラックを数本の右側トラックの間に分散して含 ませた、より大きな構造の1部を形成している。左側トラックに照明を当てると 、回折素子の周りの特定位置から観察することができる1つ以上の回折画像を生 成し、そして右側トラックはそれとは異なる位置から観察可能な画像を生成する 。図示のトラック部分では、各々、幅が約15ミクロン、長さが60ミクロンで ある。 図8を詳細に調べるとわかるように、トラックを横切って延びる各湾曲溝は、 便宜上8個のセグメント18で構成し、そしてその各セグメントは平行四辺形の 形状である。各平行四辺形の圧こん18は、約2ミクロンの幅である。殆どの平 行四辺形18は隣接する平行四辺形と整合して、トラックを横切って延びる湾曲 溝を形成するが、あるものは、周囲のいずれとも接合せずに、トラック表面の特 定の部分に密度を付加する。 各溝を8個の平行四辺形18に分割するというこの概念は、図10に示す実施 例では一歩更に進めている。この実施例では、トラック表面は、完全に平行四辺 形状の圧こんで構成してある。暗い部分は窪みを表わし、一方明るい部分は隆起 を表わす。平行四辺形のあるものは、それらの隣のものと整合して溝を形成する が、これは、図8の実施例におけるような意図的なものというよりは偶然のもの である。図10の実施例におけるトラックの1本を横切るどのラインにおいても 、全ての平行四辺形が同一の角度方位を有するが、このような方位は、図8の実 施 例ではかなり変動している。 図8及び図10双方に示すパターンは、画像平面内に画素を生成するのに使用 する。各場合における左側トラック14及び右側トラック15の各々は、2つの セグメント(16,17)を含み、上側の半分17がその一方のセグメントであ り、下側の半分16がその他方である。各セグメントは1つの画素を生成する。 図示のパターンを用いて、16個の異なったグレースケール値の内の1つを有す る各画素を生成する。ラインをより平坦にしたセグメントは、その画像平面によ り暗い画素を生成し、より急峻なラインのセグメント(より鋭角化した平行四辺 形)は、より明るい画素を生成する。従って、異なったトラックからの多数のト ラック・セグメントを用いて、16階調のグレースケールを有する1つの完全な 画像を生成することができる。 16個の異なったタイプのグレースケール・セグメントに加えて、好適な配列 における異なったトラック・セグメント・タイプの“パレット”は、10個の異 ったカラー効果セグメントを含む。図11の左側トラック14は、2つのカラー 効果セグメント(16,17)を含む。図示の実施例では、カラー効果セグメン トの作成には、直角にトラックと交差する直線状の溝を、変化する空間周波数で 用いる。図11の右側トラック15は、更に2つのカラー効果セグメントを含む が、“90°効果”、即ち、左側トラックの回折効果を目視可能な所から90° 回った位置で目視可能な回折効果を生じるために、溝をトラックと整列させてあ る。 特に望ましいタイプのカラー効果が得られるのは、回折素子をその平面内の軸 を中心として傾けたときに、カラーが画像平面内のある経路に沿って動くように 見えるときである。このような効果は、カラー効果トラック・セグメント・タイ プを順次的に位置決めし、しかも平均空間周波数をその順番に沿って増減させる ことによって得ることができる。 それらカラー効果トラック・セグメントを変調することによって、かかるセグ メントによって生成される画像成分が、それらの回折表面を変調しない場合より も、より広い角度範囲で観察可能とすること、が好ましい。適当な一般的変調関 数は、次の式で与えられる。 y=ma+βF(Qπm/n) ここで、βは変調係数、αは平均回折構造間隔、Qは変調サイクル数、Nはト ラック・セグメント内の溝又はこれと等価な回折構造の総数、mは溝インデック ス・パラメータ(m=1−N)、Fはサイン又はコサイン、あるいは他の調和関 数又は2次関数である。 図11における右側トラックの垂直な溝の空間周波数は、各セグメントの上部 及び下部では同一であり、そして数ステップの変化を通って各セグメントの中心 19におけるある特性周波数となる。 図10における右側トラックは、左側トラック14とは異なった平均空間周波 数を有して、生成すべき2つの異なった画像間の干渉の可能性を低減している。 更に、左側トラックと右側トラックの平行四辺形18は、互いに対向する角度方 位を有している。 図8、図10及び図11に示したタイプのトラック表面パターンを作成するに は、典型的には、電子ビームを用いる。30ミクロン×30ミクロンの表面領域 を、典型的に、1024×1024ユニットから成るグリッドに分割する。次に 、このグリッドを用いて、各平行四辺形の開始点及び終了点を規定する。図8、 図10及び図11に示した実施例では、1つのグリッド領域は、2本の隣接トラ ック(各々幅が15ミクロン)の各々の中の1つのトラック・セグメント(長さ が30ミクロン)をカバーする。図10における左側トラックを生成するための 、BASICプログラミング言語で書いたアルゴリズムを以下に示す。 ここで、 JOPは平行四辺形の左上角、 JOMは左下角、 JIPは右上角、 JIMは右下角、 JJはグレースケール素子のタイプを表わす数値(JJは11から2 6の間で、16個の異なったタイプを与える)、 XINC=64(即ち、グリッド位置における平行四辺形の幅) LLLは垂直インデックスである。 上記と同様のアルゴリズムは、図10の右側トラックにも適用する。 図8、図10及び図11に示す回折トラックは、デジタル的に符号化した画像 情報を含んでいる。即ち、トラックを所定サイズの数セグメントに分割し、そし て画像情報の一部(通常、画像平面内の単一画素に対応)を、各セグメントに記 憶させる。しかしながら、トラックを規則的なセグメントに分割することは必要 ではない。その代わり、回折表面を、回折構造の間隔、曲率及び方位に関して連 続的にしかし不規則に変化させることにより、画像情報を、デジタル形式ではな くアナログ形式で記憶させることもできる。このような配列では、画像平面内の 画像は、一群の離散的画素(各画素は1つ以上のトラック・セグメントに対応) ではなく、一群のライン(各ラインは1つのトラックに対応)で構成することが できる。 1つ以上の回折トラックは、回折領域の相互間に、拡散的反射領域(間隔がラ ンダムな溝から成る)と、鏡面的反射領域と、の両方又は一方を含むようにでき る。拡散的反射領域は、回折画像では見られない補助情報を符号化するのに使用 できる。鏡面的反射領域は、回折画像のコントラスト特性を強めるのに使用でき る。 回折トラックによって生成する1つ以上の回折画像は、抽象的なカラー・パタ ーンから成るようにすることもできる。これら抽象的カラー・パターンは、素子 を光源及び観察者に対して相対的に移動させたとき、トラックに沿って移動する 可変のカラー効果を生じるものである。特に、その移動効果は、素子をそれ自体 の平面内のある軸を中心として回転させたときに生成するようにすることができ る。 回折トラックで、回折素子の回りの異なった視角範囲から観察可能な2つ以上 の回折画像を生成し、しかもそれら回折トラックの内幾本かを各回折画像の生成 に専用化することが好ましい。図1、図2及び図3に示した実施例では、左側ト ラック4は、回折素子の回りの第1視角範囲から観察可能な第1回折画像の生成 に当て、右側トラック5は、回折素子の回りの第2視角範囲から観察可能な第2 回折画像の生成に当てる。図1に例示したように、トラックは、右−左−右−左 の交互配列としている。しかしながら、必ずしもこうする必要はなく、右−右− 左−右−左−左のように、任意の順番で配列してもよい。 図5は、本発明の別の実施例による2本のトラックの1部分を示している。左 側トラック6は当該トラックの幅を横切って延びる溝を有し、トラックの長さに 概ね沿った方向から観察可能な回折画像を生成する。右側トラック7は、平坦領 域9で包囲した複数の島領域8から成る。この島領域8は、トラックに沿ってそ の長さ方向に延びる溝を有していて、トラックの長さに概ね垂直な方向から観察 可能な回折画像を生成する。図5に示した配列に特有の利点は、回折画像がトラ ックの長さ方向及びその垂直方向の双方で生成されるので、回折素子の回折効果 がより簡単に観察可能なことである。 平坦領域9は選択自由のものであるが、これらもある一定の利点をもたらす。 先に示したように、ここに基準したタイプの回折素子は、典型的には、型押プロ セスを用いて作成し、従って平坦領域9は、型押プロセスの間 気体除去用通風 口として作用するので、その結果として、最終製品の精度が向上することになる 。更に、典型的には、型押プロセスに続いて電気メッキ・プロセスを行うが、平 坦領域9によって電気メッキの精度を向上させることができる。また、平坦領域 9には、特定のカラー写真複写機の走査速度に応答する「印刷した線」をもたせ て、回折素子の写真複写画像上にモアレ干渉縞を生じさせることができる。また 、これと代替的にあるいは付加的に、平坦領域9には、型押又は印刷により、図 9に示したような2ミクロン程度のサイズをもつマイクロ文書13を設けること ができる。このようなマイクロ文書は、付加的な保安要素として作用し、従って それが現れる回折素子に固有の登録番号又はその他の識別子を含ませれば、顕微 鏡検査により本物かどうかの確認が可能となる。 左側トラック7、島8及び平坦領域9は、任意の適切な寸法とすることができ る。特に好適な配列では、左側トラック7及び島領域8の各々は、幅が約15ミ クロンであり、平坦領域9は、幅が約4ミクロンである。 図5に示した配列上の1変更例では、分岐可能な相互接続用の溝によって各島 8をその隣接する島に接続して、トラックの長さに渡って溝が実質的に連続する ようにすることができる。 図6は、図4のトラック・セグメントの場合のように実質的にトラックを横切 るのではなく、実質的にトラックの長さに沿って延びる溝をもった1つのトラッ ク10を示している。このトラック10が生成する回折効果は、図4に示したタ イプのトラック・セグメントから成るトラックが生成するものに対してほぼ直角 となる。トラック10は、本質的には“搬送波”から成り、その振幅及び溝間隔 を変化させて、画像情報をその中に符号化する。 実施例のあるものにおいては、溝の間隔、角度及び曲率の変化は、2変数の数 学的関数によって記述することができる。先に述べたように、その関数の2変数 に関する2次導関数のヘッシアンは、各回折トラック内のある一定の特性線に沿 う場合を除いて、非消滅である。しかしながら、これは必須条件ではなく、他の 実施例では、その格子関数の2次導関数のヘッシアンは、トラック内の全ての点 に対して等しくゼロの場合もある。 図7は、左トラック11及び右トラック12の組み合わせを概略的に示してい る。左トラック11は、図1、図2、図3、図4及び図8に示したタイプのトラ ックのいずれか1つとすることができ、そして右トラック12は、図6に示した タイプのトラックである。このような左トラック及び右トラックを数個組み合わ せて、2チャンネル回折素子を形成することもできる。先に述べたように、トラ ック11及び12は、任意の適当な幅のものとすることができ、特に好ましい幅 は、約15ミクロンである。図7に示したこの配列では、左トラック11が生成 する画像は、右トラック12が生成する画像を観察可能な所から約90°回った 角度から観察可能なので、特に有利である。 本発明の1実施例では、回折素子が生成する画像の内の1つ以上のものは、均 一又は空白の画像で構成してもよく、この均一又は空白画像には、選択した回折 トラックに沿った選択した位置において、回折素子の破壊又は変更により画像情 報を符号化することができる。これによって、回折素子の製造後変更においては 、新たな回折画像を組み込むことが可能となるが、こうして組み込んだ画像情報 の解像度は、回折トラックが通常与える解像度よりは低い。この特徴をもつ特定 の実施例は、一連のトラックから成る。その各トラックの長さに沿って、回折表 面には、画像平面において黒画像成分を生じる表面部分と白画像成分を生じる表 面部分とが交互する。その画像平面内に暗い領域を形成するには、対応する回折 表面部分の“白”部分を消去する。一方、明るい領域は、“黒”表面部分を消去 して形成する。このようにして、トラック内に白黒のビット画像を符号化するこ とが可能になる。 更に強化するものとして、幾本かのトラック上の回折表面に、拡散的反射領域 を含ませてもよい。このような領域は、その画像位相(image phase)において 観察される画像に影響を与えないが、回折素子に対し中性的な背景表示を与え、 画像をより観察しやくすくする。 更に別の強化するものとして、幾本かのトラックに、鏡面的反射領域を含ませ てもよい。このような領域は、画像平面において観察される画像にコントラスト を付加する際に有用である。 以上に記述した部分に対し、本発明の範囲から逸脱することなく、種々の変更 、追加、修正を組み込むことが可能であることは、理解されるべきである。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項 【提出日】1995年1月10日 【補正内容】 19条補正 補正した請求の範囲 1.回折素子であって、 光源による照明を受けると、前記回折素子の回りの特定の視角範囲から観察可 能な1つ以上の回折画像を生成する表面起伏構造を有しており、 前記表面起伏構造の少なくとも一部は、一連のトラック状に配列し、各該トラ ックは、1つの回折画像の1つの成分を生成する1つの回折表面を有して、前記 回折素子が生成する前記回折画像の内の少なくとも1つを、複数の前記トラック が生成する画像成分によって形成するようにしており、 少なくともあるトラックは、その表面上に、方位と曲率とトラックに沿った間 隔との全部又は一部に関して連続的に変化する回折用の溝又はその他の形状を有 しており、前記の方位と曲率と間隔との全部又は一部の変化は、画像情報を前記 トラックに符号化する手段であること、 を特徴とする回折素子。 2.請求項1記載の回折素子であって、各トラックは、0.25mm未満の 幅を有すること、を特徴とする回折素子。 3.請求項1又は2に記載の回折素子であって、前記トラックは直線状でか つ互いに平行であること、を特徴とする回折素子。 4.請求項1又は2に記載の回折素子であって、前記トラックは同心円の領 域を形成すること、を特徴とする回折素子。 5.請求項1又は2に記載の回折素子であって、前記トラックは湾曲ライン の形状であること、を特徴とする回折素子。 6.請求項1ないし5のいずれか1項に記載の回折素子であって、前記表面 起伏構造の1領域は、互いに異なった視角範囲から観察可能な2つの異なった回 折画像を生成し、該領域上の第1トラック群は前記2つの回折画像の内の一方を 生成し、前記第1群と相互分散させた第2トラック群はその他方の回折画像を生 成すること、を特徴とする回折素子。 7.請求項1ないし6のいずれか1項に記載の回折素子であって、あるトラ ック上では、前記回折表面は、トラックを概ね横切る方向に方位付けた一連の溝 を含み、あるトラック上では、前記回折表面は、トラックに概ね沿うように方位 付けた一連の溝を含むこと、を特徴とする回折素子。 8.請求項1ないし7のいずれか1項に記載の回折素子であって、トラック の概ね長さ方向に周期的に波動する溝をもったトラックを含むこと、を特徴とす る回折素子。 9.請求項1ないし8のいずれか1項に記載の回折素子であって、複数のト ラックを含み、該トラックの回折表面は、前記トラックの長さ方向に概ね延びる 溝を有する島を含み、該島は平坦領域で包囲されていること、を特徴とする回折 素子。 10.請求項9に記載の回折素子であって、前記平坦領域には、マイクロ文書 を型押又は印刷により設けていること、を特徴とする回折素子。 11.請求項1ないし10のいずれか1項に記載の回折素子であって、前記素 子によって生成する1つの画像は、均一又は空白の画像であり、該均一又は空白 の画像には、選択したトラック上の回折表面の領域の物理的破壊又は変更により 画像情報を符号化して、それに対応する拡散的反射領域を生成することが可能で あること、を特徴とする回折素子。 12.請求項1ないし11のいずれか1項に記載の回折素子であって、あるト ラック上では、前記回折表面は、角度方位が変動した、前記トラック表面をくご ませた平行四辺形のパターンから成ること、を特徴とする回折素子。 13.請求項1ないし12のいずれか1項に記載の回折素子であって、あるト ラック上の前記回折表面の1部分は、前記画像平面におけるグレースケール画像 情報の生成のために割り当てること、を特徴とする回折素子。 14.請求項1ないし13のいずれか1項に記載の回折素子であって、あるト ラック上の前記回折表面の1部分は、前記画像平面におけるカラー効果の生成の ために割り当てること、を特徴とする回折素子。 15.請求項14に記載の回折素子であって、前記カラー効果は、前記素子を それ自体の平面内のある軸を中心として傾けたときに、前記画像平面内のある 経路に沿って移動するように現れること、を特徴とする回折素子。 16.請求項1ないし15のいずれか1項に記載の回折素子であって、前記素 子により生成する1つの画像からの画像情報は、あるトラックの長さに沿ってア ナログ的に符号化しており、各該トラックは前記画像の内の1つのラインを生成 して、このようなトラックが生成する前記ラインを組み合わせることにより前記 画像を形成すること、を特徴とする回折素子。 17.請求項1ないし16のいずれか1項に記載の回折素子であって、前記素 子により生成する1つの画像からの画像情報は、あるトラックの長さに沿ってデ ジタル的に符号化しており、各該トラックは前記画像の内の1つのラインを生成 して、このようなトラックが生成する前記ラインを組み合わせることにより前記 画像を形成すること、を特徴とする回折素子。 18.請求項1ないし17のいずれか1項に記載の回折素子であって、あるト ラックは拡散的反射領域を含むこと、を特徴とする回折素子。 19.請求項1ないし18のいずれか1項に記載の回折素子であって、前記ト ラックのあるものは鏡面的反射領域を含むこと、を特徴とする回折素子。 20.請求項1ないし19のいずれか1項に記載の回折素子であって、前記の 方位、曲率及び間隔の変化は、2変数の数学的関数により記述でき、該関数にお ける2変数のヘッシアンは、各トラック内のある特性線に沿う場合を除いて非消 滅であること、を特徴とする回折素子。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年1月31日 【補正内容】 34条補正 請求の範囲 1.回折素子であって、 光源による照明を受けると、前記回折素子の回りの特定の視角範囲から観察可 能な1つ以上の回折画像を生成する表面起伏構造を有しており、 前記表面起伏構造の少なくとも一部は、一連のトラック状に配列し、各該トラ ックは、1つの回折画像の1つの成分を生成する1つの回折表面を有して、前記 回折素子が生成する前記回折画像の内の少なくとも1つを、複数の前記トラック が生成する画像成分によって形成するようにしており、 少なくともあるトラックは、その表面上に、方位と曲率とトラックに沿った間 隔との全部又は一部に関して連続的に変化する回折用の溝又はその他の形状を有 しており、前記の方位と曲率と間隔との全部又は一部の変化は、画像情報を前記 トラックに符号化する手段であること、 を特徴とする回折素子。 2.請求項1記載の回折素子であって、各トラックは、0.25mm未満の 幅を有すること、を特徴とする回折素子。 3.請求項1又は2に記載の回折素子であって、前記トラックは直線状でか つ互いに平行であること、を特徴とする回折素子。 4.請求項1又は2に記載の回折素子であって、前記トラックは同心円の領 域を形成すること、を特徴とする回折素子。 5.請求項1又は2に記載の回折素子であって、前記トラックは湾曲ライン の形状であること、を特徴とする回折素子。 6.請求項1ないし5のいずれか1項に記載の回折素子であって、前記表面 起伏構造の1領域は、互いに異なった視角範囲から観察可能な2つの異なった回 折画像を生成し、該領域上の第1トラック群は前記2つの回折画像の内の一方を 生成し、前記第1群と相互分散させた第2トラック群はその他方の回折画像を生 成すること、を特徴とする回折素子。 7.請求項1ないし6のいずれか1項に記載の回折素子であって、あるトラ ック上では、前記回折表面は、トラックを概ね横切る方向に方位付けた一連の溝 を含み、あるトラック上では、前記回折表面は、トラックに概ね沿うように方位 付けた一連の溝を含むこと、を特徴とする回折素子。 8.請求項1ないし7のいずれか1項に記載の回折素子であって、トラック の概ね長さ方向に周期的に波動する溝をもったトラックを含むこと、を特徴とす る回折素子。 9.請求項1ないし8のいずれか1項に記載の回折素子であって、複数のト ラックを含み、該トラックの回折表面は、前記トラックの長さ方向に概ね延びる 溝を有する島を含み、該島は平坦領域で包囲されていること、を特徴とする回折 素子。 10.請求項9に記載の回折素子であって、前記平坦領域には、マイクロ文書 を型押又は印刷により設けていること、を特徴とする回折素子。 11.請求項1ないし10のいずれか1項に記載の回折素子であって、前記素 子によって生成する1つの画像は、均一又は空白の画像であり、該均一又は空白 の画像には、選択したトラック上の回折表面の領域の物理的破壊又は変更により 画像情報を符号化して、それに対応する拡散的反射領域を生成することが可能で あること、を特徴とする回折素子。 12.請求項1ないし11のいずれか1項に記載の回折素子であって、あるト ラック上では、前記回折表面は、角度方位が変動した、前記トラック表面をくご ませた平行四辺形のパターンから成ること、を特徴とする回折素子。 13.請求項1ないし12のいずれか1項に記載の回折素子であって、あるト ラック上の前記回折表面の1部分は、前記画像平面におけるグレースケール画像 情報の生成のために割り当てること、を特徴とする回折素子。 14.請求項1ないし13のいずれか1項に記載の回折素子であって、あるト ラック上の前記回折表面の1部分は、前記画像平面におけるカラー効果の生成の ために割り当てること、を特徴とする回折素子。 15.請求項14に記載の回折素子であって、前記カラー効果は、前記素子を それ自体の平面内のある軸を中心として傾けたときに、前記画像平面内のある 経路に沿って移動するように現れること、を特徴とする回折素子。 16.請求項1ないし15のいずれか1項に記載の回折素子であって、前記素 子により生成する1つの画像からの画像情報は、あるトラックの長さに沿ってア ナログ的に符号化しており、各該トラックは前記画像の内の1つのラインを生成 して、このようなトラックが生成する前記ラインを組み合わせることにより前記 画像を形成すること、を特徴とする回折素子。 17.請求項1ないし16のいずれか1項に記載の回折素子であって、前記素 子により生成する1つの画像からの画像情報は、あるトラックの長さに沿ってデ ジタル的に符号化しており、各該トラックは前記画像の内の1つのラインを生成 して、このようなトラックが生成する前記ラインを組み合わせることにより前記 画像を形成すること、を特徴とする回折素子。 18.請求項1ないし17のいずれか1項に記載の回折素子であって、あるト ラックは拡散的反射領域を含むこと、を特徴とする回折素子。 19.請求項1ないし18のいずれか1項に記載の回折素子であって、前記ト ラックのあるものは鏡面的反射領域を含むこと、を特徴とする回折素子。 20.請求項1ないし19のいずれか1項に記載の回折素子であって、前記の 方位、曲率及び間隔の変化は、2変数の数学的関数により記述でき、該関数にお ける2変数のヘッシアンは、各トラック内のある特性線に沿う場合を除いて非消 滅であること、を特徴とする回折素子。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年4月19日 【補正内容】 英文明細書第3頁第1行から第4頁第39行迄 (翻訳文明細書第2頁第19行から第4頁第15行迄) 34条補正 本発明によれば、表面に起伏構造(relief structure)を有し、光源による照 明を受けると、素子の回りの特定の視角範囲から観察可能な1つ以上の回折画像 を生成する、回折素子を提供する。この場合、前記表面起伏構造の少なくとも1 部は、一連のトラック状に配列し、また各トラックは回折画像の1成分を生成す る回折表面を有するので、回折素子によって生成される回折画像の内の少なくと も1つは、それらトラックの内の複数のものによって生成される各画像成分から 形成され、また少なくともあるトラックでは、トラック表面上の回折用のライン 又はその他の形状の方位及び間隔は、方位、曲率及びトラックに沿った間隔に関 して連続的に変化し、そして方位、曲率及び間隔の変動を、画像情報をトラック に符号化するための手段とする。 トラックの形状、サイズ及び構成は、任意の適当なものでよい。個々のトラッ クは、0.5mmより大きな長さを有することが好ましい。更に、各トラックは 0.25mmより狭い幅を有することが好ましい。0.25mmの幅は、接近して 回折素子を見るときの人間の目の解像度のほぼ限界を表わしているので、0.2 5mm未満の幅を有するトラックは、人間の目で別々に認識できそうにないもの である。 トラックの構成は、任意の適当なものでよい。1好適実施例では、トラックは 直線かつ互いに平行で、横並び構成である。別の配列では、トラックは、同心円 状の円弧を形成してもよい。他の構成では、トラックは湾曲ラインの形状でもよ い。 全てのトラックを、同じ1つの回折画像の成分を生成するようにできるが、こ れらのトラックを用いて2つ以上の回折画像を生成することが好ましい。2つの 回折画像を生成する1つの配列では、1つおきのトラックが一方の画像に寄与し 、他の1つおきのトラックが他方の画像に寄与する。全てのトラックが同一幅で あることは必須ではないが、それは好ましい特徴である。それら2つの画像用の トラックを交互に配列することは必須ではなく、それらは、どのような順序で生 起するようにしてもよい。また、3つ以上の画像に関連した3つ以上のタイプの ト ラックがあってもよい。 好適な配列の1つでは、各トラックの回折表面は、トラックの幅に渡って延び る一連のライン又は溝で構成する。また、ライン又は溝の代わりとして、円、多 角形又は必要な回折効果を与えることができるその他の形状を用いることも可能 である。別の好適な配列では、回折表面は、平行四辺形状の圧こん(indentatio n)のパターンで構成する。 別の好適な配列では、各トラックの回折表面は、一連のライン又は溝から成り 、これらは、トラックに沿って概して長さ方向に延在する。かかるライン又は溝 は真っすぐでも湾曲したものでもよく、配列によっては正弦波形状に周期的に波 動するものでもよい。また、ライン又は溝は、短い離散的なのものでもよく、あ るいはトラックの長さに渡って実質上連続したものでもよい。 特に好適な配列では、表面起伏構造は、横方向の溝又は平行四辺形パターンを もつトラックに、長さ方向の溝又は平行四辺形パターンをもつトラックを散在さ せたもので構成し、これによって、トラックの方向から回折素子を見たときは一 方のトラック集合からの回折効果が観察でき、トラックの方向とは直交する方向 から回折素子を見たときは他方のトラック集合からの回折効果が観察可能となる ようにする。 選択自由の改良として、回折トラックが生成する画像の内の1つを均一又は空 白画像とすることができ、そしてこの空白画像には、選択したトラック上での回 折表面のある領域の物理的な破壊又は修正により画像情報が符号化されて、それ に対応する拡散的反射領域を生成することができる。 以下に、本発明の形態例を示す添付図面を参照しながら、本発明を詳細に説明 する。ここで理解すべきは、図面の具体性は、先の本発明の記載の一般性に取っ て代わるものではないということである。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の1実施例による回折素子について、その表面起伏構造の1領 域の概略を表す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 PM4867 (32)優先日 1994年4月7日 (33)優先権主張国 オーストラリア(AU) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD),AM,AT, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C Z,DE,DK,ES,FI,GB,GE,HU,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LT,LU, LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK,TJ ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.回折素子であって、 光源による照明を受けると、前記回折素子の回りの特定の視角範囲から観察可 能な1つ以上の回折画像を生成する表面起伏構造を有しており、 前記表面起伏構造の少なくとも一部は、一連のトラック状に配列し、各該トラ ックは、1つの回折画像の1つの成分を生成する1つの回折表面を有して、前記 回折素子が生成する前記回折画像の内の少なくとも1つを、複数の前記トラック が生成する画像成分によって形成するようにしたこと、 を特徴とする回折素子。 2.請求項1記載の回折素子であって、各トラックは、0.25mm未満の 幅を有すること、を特徴とする回折素子。 3.請求項1又は2に記載の回折素子であって、前記トラックは直線状でか つ互いに平行であること、を特徴とする回折素子。 4.請求項1又は2に記載の回折素子であって、前記トラックは同心円の領 域を形成すること、を特徴とする回折素子。 5.請求項1又は2に記載の回折素子であって、前記トラックは湾曲ライン の形状であること、を特徴とする回折素子。 6.請求項1ないし5のいずれか1項に記載の回折素子であって、前記表面 起伏構造の1領域は、互いに異なった視角範囲から観察可能な2つの異なった回 折画像を生成し、該領域上の第1トラック群は前記2つの回折画像の内の一方を 生成し、前記第1群と相互分散させた第2トラック群はその他方の回折画像を生 成すること、を特徴とする回折素子。 7.請求項1ないし6のいずれか1項に記載の回折素子であって、あるトラ ック上では、前記回折表面は、トラックを概ね横切る方向に方位付けた一連の溝 を含み、あるトラック上では、前記回折表面は、トラックに概ね沿うように方位 付けた一連の溝を含むこと、を特徴とする回折素子。 8.請求項1ないし7のいずれか1項に記載の回折素子であって、トラック の概ね長さ方向に周期的に波動する溝をもったトラックを含むこと、を特徴と する回折素子。 9.請求項1ないし8のいずれか1項に記載の回折素子であって、複数のト ラックを含み、該トラックの回折表面は、前記トラックの長さ方向に概ね延びる 溝を有する島を含み、該島は平坦領域で包囲されていること、を特徴とする回折 素子。 10.請求項9に記載の回折素子であって、前記平坦領域には、マイクロ文書 を型押又は印刷により設けていること、を特徴とする回折素子。 11.請求項1ないし10のいずれか1項に記載の回折素子であって、複数の トラックを含み、該トラックは、その表面上に、方位、曲率及びトラックに沿っ た間隔に関して連続的に変化する回折用の溝又はその他の形状を有しており、前 記の方位、曲率及び間隔の変化は、画像情報を前記トラックに符号化する手段で あること、を特徴とする回折素子。 12.請求項1ないし11のいずれか1項に記載の回折素子であって、前記素 子によって生成する1つの画像は、均一又は空白の画像であり、該均一又は空白 の画像には、選択したトラック上の回折表面の領域の物理的破壊又は変更により 画像情報を符号化して、それに対応する拡散的反射領域を生成することが可能で あること、を特徴とする回折素子。 13.請求項1ないし12のいずれか1項に記載の回折素子であって、あるト ラック上では、前記回折表面は、角度方位が変動した、前記トラック表面をくぼ ませた平行四辺形のパターンから成ること、を特徴とする回折素子。 14.請求項1ないし13のいずれか1項に記載の回折素子であって、あるト ラック上の前記回折表面の1部分は、前記画像平面におけるグレースケール画像 情報の生成のために割り当てること、を特徴とする回折素子。 15.請求項1ないし14のいずれか1項に記載の回折素子であって、あるト ラック上の前記回折表面の1部分は、前記画像平面におけるカラー効果の生成の ために割り当てること、を特徴とする回折素子。 16. 請求項15に記載の回折素子であって、前記カラー効果は、前記素子 をそれ自体の平面内のある軸を中心として傾けたときに、前記画像平面内のある 経路に沿って移動するように現れること、を特徴とする回折素子。 17.請求項11に記載の回折素子であって、前記素子により生成する1つの 画像からの画像情報は、あるトラックの長さに沿ってアナログ的に符号化してお り、各該トラックは前記画像の内の1つのラインを生成して、このようなトラッ クが生成する前記ラインを組み合わせることにより前記画像を形成すること、を 特徴とする回折素子。 18.請求項11に記載の回折素子であって、前記素子により生成する1つの 画像からの画像情報は、あるトラックの長さに沿ってデジタル的に符号化してお り、各該トラックは前記画像の内の1つのラインを生成して、このようなトラッ クが生成する前記ラインを組み合わせることにより前記画像を形成すること、を 特徴とする回折素子。 19.請求項1ないし18のいずれか1項に記載の回折素子であって、あるト ラックは拡散的反射領域を含むこと、を特徴とする回折素子。 20.請求項1ないし19のいずれか1項に記載の回折素子であって、前記ト ラックのあるものは鏡面的反射領域を含むこと、を特徴とする回折素子。 21.請求項11に記載の回折素子であって、前記の方位、曲率及び間隔の変 化は、各トラック内のある特性線に沿う場合を除いて非消滅的に、2変数の数学 的関数により記述できること、を特徴とする回折素子。
JP7506090A 1993-08-06 1994-08-04 回折素子 Pending JPH09502277A (ja)

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