JPH10505171A - 回折面およびその製作方法 - Google Patents

回折面およびその製作方法

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Abstract

(57)【要約】 回折面(100)および前記面を作成する方法。面(100)をラベルおよびその他の部材に適用してラベルが付けられている品物の出所を識別することができる。面(100)はブロック格子を含むことができる。たとえば、面は、照明されると認識可能な画像を遮蔽面上に生じさせるように調整された複数のブロック(350)を含むことができる。回折格子は、画像を示すデータ・ストリームを処理することによって製作される。データ・ストリームの処理には、データ・ストリームのフーリエ変換を求めることが含まれる。データ・ストリームはクリップされ量子化されることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 回折面およびその製作方法 技術分野 本発明は光学回折面からの投影画像の生成に関する。これらの画像は、光学面 の信用性検証のため、またはデータ記憶や娯楽など他の目的のために、視覚的に 、または機械によって確認することができる。 発明の背景 偽造品の販売が現在問題になっている。偽造はラベルおよび商標の使用によっ て阻止することが多い。しかし、ラベルおよび商標の無許可の使用を防止するの は困難である。 上記の問題については国際特許出願PCT/AU92/00252号に記載さ れている。 発明の目的 本発明の目的は上記の問題を克服または大幅に改善することである。 発明の概要 本明細書では、図形が照明されると照明による回折光を遮る面上に認識可能な 画像を生じさせる、回折格子を含む回折図形を生成する方法であって、 画像を示す一次データ・ストリームを供給するステップと、 一次データを処理し、格子の物理特性に対応する処理された一次データの特性 によって前記格子、したがって前記図形の構成を判断するステップと、 前記図形に対応する構成を有するように変形させる面を有する板を設けるステ ップと、 処理された一次データに従って板の表面を変形させて前記構成を生成するステ ップとを含み、 格子の物理的大きさが前記特性によって決められることを特徴とする方法を開 示する。 図面の簡単な説明 以下に、本発明の好ましい態様について添付図面を参照しながら例を用いて説 明する。 第1図は、画像と、ある画像から回折格子を生成するプロセスとを示す概略図 である。 第2図は、回折格子を生成することができるデータを示す概略図である。 第3図は、回折格子を示す概略図である。 第4図は、第1の領域と第2の領域といわゆる遷移領域とを含む光学面を示す 概略図である。 第5図は、セルで構成する面を示す第4図の光学面のクローズアップ図を示す 概略図である。 第6図は、第4図の第1および第2の領域の光学特性を示す概略図である。 第7図は、いわゆるブロックで構成するセルを示す第4図の光学面のセルの一 部を示す概略図である。 第8図は、第7図の1つのブロックを示す概略図である。 第9図は、入射光線から投影画像を生成する1タイプの光学面を示す概略図で ある。 第10図は、第9図の投影画像における移動動画効果の例を示す概略図である 。 第11図は、第9図の投影画像における強度動画効果の例を示す概略図である 。 第12図は、第9図に図示する光学面の設計の好ましい実施例のクローズアッ プ図を示す概略図である。 好ましい実施形態の詳細な説明 第1(a)図には、適切な光源によって格子が照明された場合に回折光によっ てスクリーン上に画像を生じさせるように、回折格子を生成する元になる画像が 図示されている。適切な光源の一例は固体レーザである。より詳細には、画像を 見るために、実際の格子自体を直接見ることはできない。回折画像は格子の適切 な照明によってのみ見ることができ、その場合、画像は格子からの回折光を受け 取るスクリーン上で見えることになる。 第1(a)図の画像は陰影(すなわちグレイ・スケール)領域を含むことに留 意されたい。回折格子を作るには、第1(a)図の画像またはその再構成版を後 述するように走査して、画像を示すデータのストリームが生成されるようにする 。データのストリームは、両像をいくつかの画素または要素に分割し、各画素ま たは要素を示すデータ値またはデータ値のセットを判断することによって得る。 走査プロセスにおける画素の密度は、回折画像で必要な画像品質が生成されるよ うに選定する。たとえば、画像を走査して128×128、256×128、ま たは512×256列の画素になるようにすることができる。次に、2次元高速 フーリエ変換を使用してデータのストリームから回折画像を計算し、その回折画 像から回折格子を生成する。一般に、任意の画像の高速フーリエ変換は、いわゆ る実数部といわゆる虚数部の、2つの非ゼロ部から成る。 本発明では、原入力画像(たとえば第1(a)図の画像)を処理し、その結果 の処理済み画像のフーリエ変換が無視できる虚数成分を有するようにする。すな わち、フーリエ変換が実数のみとなるようにする。処理済み画像を生成する好ま しい方法については後述する。結果の回折面によって生成され、横断するスクリ ーン上に投影された回折画像は、原画像(第1(a)図の画像など)と原画像の 回転版とから成り、そのような画像の対(原画像と回転画像)は前記回折面から の鏡面反射(ゼロ次回折光線)の周囲で発生し、前記回折面からのより高い回折 次数の周囲でもそれより少ない強度で発生する。 従来使用されているフーリエ変換技法の難点は、フーリエ変換における情報の 大部分がフーリエ変換データの小部分に含まれることである。本発明では、これ は結果の回折図形のうちの小さい領域のみが画像を生成する役割を果たすことを 意味する。したがって、入射読取り光線の多くは、従来の回折スポットに回折さ れることになり、その結果、回折画像の光強度が比較的小さくなる。この欠点を 克服する方法は、フーリエ変換によって生成されたデータを、後述するようにラ ンダム位相雑音配列の使用により変調する。本発明では、ランダム位相雑音配列 は、好ましくは後述するように二次元の奇数対称でなければならない。 高速フーリエ変換によって得られたデータのクリッピングと量子化によって、 回折画像にもう一つの改良を加えることができる。高速フーリエ変換データを、 ピーク計算レベルのたとえば50%などの割合にクリップする。次に、その結果 のクリップ・データをクリッピング範囲内の離散レベル数に量子化する。たとえ ば、高速フーリエ変換によって生成されたデータを、クリッピング後に当該クリ ッピング範囲内の50レベルまたは10レベルの離散レベルに量子化することが できる。 原画像を処理済みフーリエ変換データに変換し、そのデータから回折面を作成 することができるようにするために行うことができる、変形版を含む特定の一連 の機能の例は、以下の通りである。この手続きは第1図の一連の図に図示されて いる。 この説明で言及するレイアウトは、アドビ・フォトショップなどのコンピュー タ・グラフィックス・パッケージ(またはそれより小さいパッケージ)を使用し てコンピュータ画面上で生成され、表示されることになるレイアウトであること に留意されたい。また、以下の説明で使用するデカルト座標系、したがってX軸 とY軸は恣意的なものであって、説明を明確にするためにのみ記載または言及す るものであることを理解されたい。 1.原画像または入力画像を矩形入力画像領域に配置し、第1(a)図に示す ように、前記矩形入力画像領域を、前記画像領域の下辺がデカルト座標系のX軸 に接し、前記デカルト座標系のY軸が前記画像領域を二等分するようにして、前 記デカルト座標系の上半面(正のY値)に配置する。第1(a)図の黒い領域は 、入力画像(この場合は飛行機の画像)を含む入力画像領域である。入力画像が 前記入力画像領域に占める割合が小さいほど、結果の回折画像が明るくなる(す なわち強度が強くなる)ことを理解されたい。これは、完成した光学面からの回 折光学パワーが入射光学パワーに占める割合がほぼ一定しており、したがって回 折画像が画像面の合計面積に占める割合を小さくすると入射パワーに占めるこの ほぼ一定した割合がより小さい面積に集中し、それによって回折画像の強度が強 くなることを考えればわかるであろう。 2.入力画像を数値化する。入力画像をデカルト配列に分割し、配列内の各要 素または画素に、入力画像に対応する画素の値(たとえばグレイ・スケール・レ ベル)に従って数値化すなわち量子化された値を割り当てる。数値化された画像 で必要な解像度が実現されるように配列サイズを選定する。 この処理技法のこの好ましい実施形態では、離散高速フーリエ変換を使用して 回折格子データを求める。したがって、デカルト数値化配列のX方向およびY方 向の画素数は2の累乗であることが好ましい。たとえば数値化配列は128×6 4要素配列や256×128要素配列などとすることができる。 原画像は、全周に少なくとも1画素幅の黒い(すなわちゼロ値の)境界線を有 することが好ましいが、この条件は必須ではない。1つまたは複数の境界線上に 非ゼロ画素がある場合、結果の高速フーリエ変換の虚数成分がゼロから離れるが 、前記虚数成分はゼロであることが理想的である。しかし、高速フーリエ変換出 力値に小さな非ゼロ虚数成分があっても満足のゆく回折格子になる場合がある。 3.数値化された入力画像から「象限化」画像を生成する。この象限化プロセ スには多くの種類があり、そのすべてがすべての実用目的のために満足のゆく結 果を生じさせることができる。本明細書ではそのような2種類のプロセスについ て述べる。第1の方法は、厳密に正確な方法であるが、結果の回折格子によって 生成される画像に小欠陥を生じさせる。それに対して、第2の方法は、第1の方 法の結果による画像欠陥を除去する概算である。 象限化方法:第1の方法 (i)元の数値化された画像をデカルト座標系の下半面(負のY値)に鏡映さ せ、それによって第1(b)図に示すように、元の数値化入力画像の2倍の大き さの数値化画像全体を生成する。 (ii)第1(c)図に示すように、下半面(負のY値)画像をY軸を中心に( すなわち左から右および右から左に)鏡映させる。 (iii)4つのデカルト象限を対角線方向に「交換」する。すなわち、対角線 方向に反対側の象限に移動させる。言い換えると、第1象限を第3象限に移動し 、第3象限を第1象限に移動し、第2象限を第4象限に移動し、第4象限を第2 象限に移動して、その結果、第1(c)図の画像から第1(d)図の画像を生成 す る。 (iv)その結果の画像の左半面(負のX値)を右(正のX方向)に1画素移動 し、その過程で左半面の右側の列(X=−1にある)を廃棄し、左側(負の最大 Y方向)の境界線にゼロ値画素の列を残す。下半面(負のY値)を下方(負のY 方向)に1画素移動し、その過程で最下部(負の最大Y値)行にある画素を廃棄 し、Y軸の直下(Y=−1)にゼロ値画素の行を残す。第1(e)図に、第1( d)図の画像にこの方法を適用したものを図示する。この方法の結果、後述する ように、結果の回折面から生成された画像に「黒線欠陥」が生じる。 象限化方法:第2の方法 この方法は、上述の第1の方法によって生成される「黒線欠陥」を除去するた めの概算方法である。 第2の方法は、第1の方法の上述のステップ(i)、(ii)、および(iii) を含み、その後にステップ(iv)が続く。 (iv)結果の画像の左半面(負のX値)を右(正のX方向)に1画素移動し、 その過程で左半面の右側の列(X=−1)を廃棄し、左側(負の最大X値)の境 界線にゼロ値画素の列を残す。次に、画像の右側の列(負の最大X値)をゼロで 満たされた左側の列(負の最大X値)にコピーする。下半面(負のY値)を下方 (負のY方向)に1画素移動し、その過程で最下部(負の最大Y値)行にある画 素を廃棄し、Y軸の直下(Y=−1)にゼロ値画素の行を残す。第1(f)図に 、この方法を第1(d)図の画像に適用して得られた画像を示す。この方法の結 果、前述の「黒線欠陥」を生成しない回折面が得られる。 4.奇数対称ランダム位相雑音効果を調べる。ランダム位相雑音効果を調べる 方法を例示するために、ここでは第1(g)図のより小さい16×16配列を使 用する。説明を容易にしわかりやすくするために、第1図の他の図のように、第 1(g)図のXおよびYデカルト座標軸を組み込む。第1(g)図の16×16 配列のようなランダム位相雑音配列の構築方法は次の通りである。 (i)数値化入力画像が2p(X方向)×2q(Y方向)の画像である場合、ま ず、2p-1×2q配列を生成してデカルト座標系の第1象限に配置する。2p-1× 2q配列に乱数セットを割り振る。その際、左側の列(X=1)と最上部の行( 最大Y値)をゼロで満たす(すなわちゼロ値を有する)以外は、配列内の各画素 に乱数を割り振る。配列内の画素に割り振る乱数は、0から359までの範囲と することができ、数値化され象限化された入力画像の対応する画素に関連づけら れるランダム位相角を表す。 (ii)第1象限乱数配列をY軸を中心にしてデカルト座標計の第2象限に鏡映 させ、鏡映させた第2象限配列を右(正のX方向)に1画素移動し、その過程で ゼロで満たされた右側の列(X=−1)を廃棄し、ゼロで満たされた左側(負の 最大X値)の列を残す。 (iii)結果の上半面(正のY値)配列をX軸を中心にして鏡映させ、結果の 下半面(負のY値)配列を下方(負のY方向)に1画素移動し、その過程でゼロ で満たされた最下部(負の最大Y値)行を廃棄し、X軸の直下(すなわちY=− 1)のゼロで満たされた行を残す。 (iv)下半面の値を否定し、それによってたとえば54度が−54度になり1 80度が−180度などとなるようにする。 上述のようにして第1(g)図の単純な16×16ランダム位相配列が構築さ れた。第1(h)図に、第1(e)図または第1(f)図の象限化画像と共に使 用して回折格子を生成することができる典型的な256×256ランダム位相雑 音配列を図示する。第1(g)図および第1(h)図では、各画素位置の位相値 はグレイ・スケール陰影によって表され、中間グレイ陰影はゼロ位相値を表し、 それより明るいグレイ陰影は正の位相値を表し、それより暗いグレイ陰影は負の 位相値を表す。 「シード」数を使用してランダム位相雑音データを変化させ、異なるランダム 位相雑音データ配列を生成することができることに留意されたい。言い換えると 、異なる回折格子設計で異なる位相雑音データを使用するように、位相雑音デー タを「シード」することができる。他の態様では、異なる「シードされた」位相 雑音データ配列の使用の結果得られたいくつかの異なる回折格子によって、同じ かまたはほぼ同じ回折画像を生成することもできる。ランダム位相雑音データの シ ーディングを使用して、本方法によって生成される回折格子によって生成される 回折画像内に認められる可能性のある光学雑音の領域を削減または除去すること もできる。位相雑音データ配列の「シード」数を変化させることによって、結果 の回折画像内の光学雑音を変化させることができ、それによって画像品質を最適 化することができる。 5.象限化画像とランダム位相雑音データ配列から複素数高速フーリエ変換( FFT)入力データの「実数」成分と「虚数」成分を生成する。配列内の各画素 について、以下の計算を行う。 FFT入力の実数成分=振幅×余弦(シータ) FFT入力の虚数成分=振幅×正弦(シータ) 上式で、 振幅=当該画素における象限化画像の値 シータ=当該画素におけるランダム位相雑音データ配列の値 である。 6.前記のFFT入力データの高速フーリエ変換を計算する。その目的は完全 に実数のみのFFT結果を得ることであり、これはその方が回折格子として物理 的な形でより容易に生成されるためである。象限化入力画像とランダム位相雑音 データ配列の対称特性の結果として、結果のFFT出力は実数のみまたはほぼ実 数のみとなる。 実際には、FFT出力にはいくらかの非ゼロ虚数成分が発生し、その虚数成分 の絶対値は、とりわけ、使用する入力画像象限化方法によって左右される。一般 に、前述の第1の象限化方法は、実数のみのFFT出力を生成する厳密な方法で あるのに対して、前述の第2の象限化方法はFFT出力に非ゼロ虚数値をかなり 生成する可能性のある概算方法である。たとえば、1つの特定の例では前述の第 1の象限化方法は最大実数成分値275対して最大虚数成分値0.00002を 生成し(すなわち計算精度の範囲内では虚数成分はゼロである)、前述の(概算 方法である)第2の象限化方法は最大実数値260に対して最大虚数成分0.6 4を生成する。 7.各画素の複素数FFT出力データの複素数から実数への変換によって、基 本回折格子データを生成する。各画素値について、複素数FFT出力の虚数成分 (いかなる場合もほぼゼロでなければならない)を廃棄して、実数部のみを保持 する。第1(i)図に、第1(f)図の象限化画像から(すなわち第2の象限化 方法を使用して)得られた基本回折格子データを示す。第1(1)図では、各画 素について(実数のみの)基本回折格子データ値がグレイ・スケール・レベルと して示されている。 8.基本回折格子データをクリップし、量子化して処理された回折格子データ を生成する。この基本回折格子データを特定の極値に制限し、それらの限界を超 えるデータはそれらの極値に設定する。その結果のクリップされたデータを量子 化レベルの所定のセット内で量子化する。 したがって、クリッピング・プロセスと量子化プロセスは、基本回折格子デー タを「歪ませる」。すなわち基本回折格子データに不正確をもたらし、したがっ て理論上は、結果の回折格子によって生成される回折画像の品質を低下させる。 しかし、実際上は、物理的回折面を再生するために使用する機器が特定の解像度 限界を有するため、クリッピングと量子化のプロセスを適切な方法で回折面作成 機器の解像度に合わせれば、結果の回折面はクリッピングと量子化のプロセスを 行わない場合よりも、(回折画像の解像度と輝度の両方を考慮に入れて)全体的 な品質の良い回折画像を生成することができる。 クリップし、量子化したデータを次に、通常は0と1の間である2つの所定の 限界内に正規化し、基本回折格子データは正でも負でもあり得、通常はゼロを中 心にほぼ対称に分散されることを念頭に置いて、正規化後の値0.5が基本回折 格子データにおいてほぼゼロ値に等しくなるようにする。 正規化されているか否かを問わず、低い方のクリップされ、量子化された値は 最終回折面の最小変調を表し、高い方のクリップされ、量子化された値は最終回 折面の最大変調を表す。(本明細書に記載の)ブロック格子設計の場合、最小変 調はブロックのエッチングのないことを意味し、最大変調はブロックの最大エッ チングを意味する。 量子化レベルは、クリップされた基本回折格子データの範囲に線形に分散させ るか非線形に分散させるかを問わず、通常は最終回折格子の変調において一様ま たは線形の段階を示す。しかし、量子化レベルは場合によっては最終回折格子の 変調値に非線形に対応することがあることを理解されたい。第1(j)図に、第 1(i)図の基本回折格子データから得られた(クリッピングと量子化の後の) 処理済み回折格子データを示す。この特定の事例では、50レベルの量子化レベ ルを使用した。第1(j)図では、各画素における処理済み回折格子データの値 は50のグレイ・スケール・レベルのうちの1つとして表されている。 一般には、第1(a)図のように256×128画素配列に数値化された入力 画像の場合、基本回折格子データ値の約2%〜5%がクリップされてその結果の クリップ・データが50レベルの量子化レベルになるようにクリッピングと量子 化を調整した場合に最終回折格子から良好な結果が得られたが、他の態様でも満 足のゆく結果を得ることができることを理解されたい。 基本回折格子のクリッピングによって、処理済み回折格子データ配列(すなわ ち量子化後のデータ)内のより多くの値を異ならせることができ、したがって有 用な情報を伝達することが可能になる。基本回折格子データのクリッピングと量 子化を調整して、処理済み回折格子データ配列内の同じデータ値を有する画素数 が最小限になるようにすることによって、回折画像上の雑音を最小限にすること ができる。余分なクリッピングを行うと、最大または最小(すなわちクリップさ れた)データ値の画素数が増加するのに対し、クリッピングが少な過ぎると小さ いデータ値に画素数が統計的に集中し、より大きな値の画素がわずかになる。た とえば、50レベルの量子化の最適クリッピングを行うと、通常は処理済み回折 格子データ配列内の同じデータ値の画素数は、合計データ点数の数パーセント以 下になる。処理済み回折格子データの平均値が最小クリップ値と最大クリップ値 のほぼ中間であって、したがって(本明細書に記載の)ブロック格子設計ではブ ロックの平均エッチング面積(この平均は格子全域でとる)がメッシュ図形の囲 まれた領域の約50%となるのが理想的である。たとえば、256×256デー タ配列に基づく1つの特定の例では、ピーク数値+698および−738をそれ ぞれ+150および−150にクリップし、それによって合計データ点数の約2 %がクリップされた。50レベルの量子化の場合、これによって処理済みデータ 配列内の同じ値の最大数は配列内の合計データ点数の約4%となった。このクリ ッピングと量子化によって、鮮明で安定した画像が得られた。一方、同じ例で、 ピーク値を+100および−100にクリッピングすると回折画像上の雑音の顕 著な増加が生じた。 異なるクリッピング方式と量子化方式を選定した場合の効果を、第1(k)図 および第1(l)図に示す。第1(k)図には、第1(i)図の基本回折格子を 使用し、データ値の0.2%しかクリップせず、5レベルのみの量子化を使用し て得られた回折格子によって生成されたデータ0次回折画像が図示されている。 それに対して、第1(l)図には、データ値の4%をクリップし、50レベルの 量子化レベルを使用した場合に生成された回折画像が図示されている。第1(l )図の回折画像は第1(k)図のものより明らかに高品質である。 クリッピングと量子化の代替策は、非線形量子化スケールを使用して、基本回 折格子データを様々な量子化レベルに非線形にまたは非一様に割り振ることであ る。量子化レベルは、最終回折格子の変調において線形(すなわち一様の)段階 も非線形段階も示すことができる。最終回折格子の量子化レベルと変調の間の非 線形関係を使用して、回析画像に顕著な視覚的効果を得ることができることに留 意されたい。処理済み回折格子データにおける使用可能な最大数の量子化レベル を仮定した場合、非線形スケールがそれらの量子化レベル全体にわたるデータ値 の分散を均等にする役割を果たすという点でクリッピングと量子化に類似した効 果を与えるように、FFTデータを様々な量子化レベルに割り振る非線形スケー ルの用法を考えることができる。すなわち、処理済み回折格子データ配列内の同 一データ値の数が最小限になるように非線形量子化スケールを規定することがで きる。 本明細書に記載のように形成された回折格子面は、適切な読取り光線によって 照明された場合、スクリーン上または光学センサ上に投影回折光図形を生じさせ る。この回折図形には、読取り光線の鏡面反射スポットと、その鏡面反射スポッ トの周囲に対称に配置された2つの原入力画像が入ったゼロ次図形が含まれる。 その2つの画像はそれぞれ他方の画像を180度回転させたものである。たとえ ば、第1(J)図の処理済み回折格子データから形成された回折格子は、表示ス クリーンまたは光学センサで、第1(c)図の単純版である第1(l)図に示す ような、鏡面反射スポットと鏡面反射スポットの周囲に配置された1対の原入力 画像とから成る投影ゼロ次回折画像を生じさせる。(第1(k)図および第1( l)図で、2つの画像の中央にある中央回折スポットが除去されていることに留 意されたい。)同様に、それより高次(1次、2次など)の回折画像は、より高 次の回折スポットの周囲に配置された1対の原入力画像によって囲まれた回折ス ポットで構成されることになる。 本明細書に記載のように、入力画像を「量子化」して回折格子設計を生成する 方法は様々ある。以上では、特にそのような2種類の方法(第1の方法と第2の 方法)について説明した。 第1の方法は、厳密または厳密に正確な方法であるが、結果の回折画像にいわ ゆる「黒線欠陥」を生じさせる。第1(a)図の入力を第1図に関して説明した ように処理し、第1の量子化方法を使用した場合、結果の回折格子は、第1(m )図に示すように画像の中心をY軸に沿って通る1画素幅の黒線を有するゼロ次 回折画像を生成する。(第1(m)図には中央鏡面反射スポットは図示されてい ない。)最も実際的な状況では、この黒線はそのような回折画像を見るようにう まく調整された装置で見えることになる。 「黒線欠陥」は、前述の第2の量子化方法を使用して除去することができる。 この第2の量子化方法は、厳密に実数のみの高速フーリエ変換出力データ配列を 生成しない概算方法である。すなわち、高速フーリエ変換出力配列はほぼゼロで あるに過ぎない虚数成分を有するのに対し、前述の第1の量子化方法は通常、計 算方法の精度の範囲内でゼロ虚数成分を有する高速フーリエ変換出力データを生 成する。しかし、前述の第2の量子化方法を使用して設計された回折格子は、「 黒線欠陥」のないゼロ次回折画像を生成する。第1(l)図は、第1(a)図の 入力画像から、前述の第2の量子化方法を使用して設計された回折格子によって 生成されたゼロ次回折画像を示す図である。(第1(l)図には中央鏡面反射ス ポットは図示されていない。)第1(l)図の画像は、「黒線欠陥」を示さず、 十分な高さの解像度の数値化配列(256×128以上の配列)を使用する最も 実用的な状況では、この画像と(厳密に正確な回折格子によって生成された)「 正確な」回折画像との間の差異は大きくない。したがって、前述の第2の量子 化方法の方が多くの実用的状況では好ましい。 前述のように、原矩形入力画像領域は、入力画像領域の全周に少なくとも1画 素幅の黒い(ゼロ値)境界線を有するのが理想的である。しかし。この条件は必 須ではなく、1つまたは複数の境界線上に非ゼロ画素がある場合、結果の高速フ ーリエ変換出力データ配列の虚数成分はゼロから離れることになる。正確な物理 的回折格子の生成を可能にするには高速フーリエ変換出力配列の虚数成分はゼロ であることが理想的である。しかし、小さな非ゼロ虚数成分があっても、満足の ゆく回折画像を生成する回折格子設計になると考えられる。また、前述のように 、本明細書に記載の方法に従って形成された回折格子は、各回折次数付近て回折 画像を生成する。したがって、入力画像と入力画像領域を適切に構成すれば、そ のような回析格子によって生成された様々な回折次数、特にゼロ次および1次の 回析次数が互いに結びついて連続した、または「シームレス」な回析画像を形成 するように回折格子を設計することが可能である。ゼロ次と1次の解析次数の連 続した結合を実現するためには、入力画像領域の境界線上に非ゼロ画素を含める ことが必要な場合がある。第1(n)図に、解析格子が本明細書に記載のブロッ ク格子である事例の、そのような解析格子によって生成されたゼロ次および1次 解析画像の概略図を示す。このようなブロック格子の場合、ゼロ次回折画像は4 つの1次回折画像によって囲まれる。第1(n)図のゼロ次および1次回折画像 は矩形の点線で輪郭がとられているが、この矩形は単に説明をわかりやすくする ために入れたものである。この例では、回折格子は、第1(n)図に示すように 、各回折次数の画像が4つの矢尻形によって囲まれた中央解析スポットとなり、 ゼロ次と1次の解析図形が回折画像の縁で結合して「シームレス」な図形を形成 するように設計されている。本明細書に記載の方法を使用して、ゼロ次と1次の 回折画像が滑らかに結合して「シームレス」または連続した図形を形成する特性 を有する多くの回折格子設計を作ることができることを理解されたい。 前述のランダム位相雑音データ配列の使用は、回折画像情報を回折格子面全体 により一様に拡散させる役割を果たし、それによって格子によって生成される回 折スポットの強度に対応して回折画像の強度が強くなる。 第2(a)図に、前述のランダム位相雑音配列を使用せずに導き出された典型 的な回折格子データ配列の1象限の概略図を示し、第2(b)図にランダム位相 雑音配列を使用して導き出された回折格子データ配列の対応する象限の概略図を 示す。(第2(a)図および第2(b)図は64×64データ配列である。第2 (a)図と第2(b)図を比較すると、第2(b)図では回折画像情報が回折図 形の一部に集中しておらず、回折図形全体に分散しているのに対し、第2(a) 図では回折画像情報が回折図形の限られた領域に集中しているため、乱数位相シ ーケンスの使用によって結果の回折格子図形における回折画像情報の集中に関す る前述の欠点が克服されていることがわかる。 (前述のようにして導き出された)処理済みの回折格子データを使用して、物 理的回折格子を作成することができる装置を制御する。この目的のための好まし い装置は、電子ビーム・リソグラフィ機である。この機械は、適切に調整された ガラスまたは他の何らかの適合する材料製の板を、処理済み回折格子データに従 ってエッチングする。言い換えると、板上に記録された図形の面積、幅、または 他の何らかの特性を変調することによって処理済み回折格子データを板にエッチ ングする。前記変調は特定の点でその点における処理済み回折格子データ値に依 存する。この場合、処理済み回折格子データを、電子ビーム・リソグラフィ機に よって解釈するのに適した形態に再構成または再形式化することができる。エッ チングされた板の製作を可能にするために、たとえばブロック格子のメッシュ図 形におけるメッシュの物理サイズや回折面全体を形成するブロック格子の数とレ イアウトを表すものなどその他のパラメータ値も、処理済み回折格子データと共 に入力することができる。このようにして形成された格子図形は、適切な読取り 光線によって照明されると、第1(l)図に示すように中央鏡面反射スポットを 一対の原入力画像が囲んでいるゼロ次回折画像を、スクリーンまたは光学センサ 上に生じさせることを理解されたい。(第1(l)図には中央鏡面反射スポット は図示されていない。)照明は、たとえばレーザ・ダイオードを使用し、前記レ ーザ・ダイオードの出力ビームをレンズ機構を使用して適切に構成する。電子ビ ーム・リソグラフィ機を使用して、処理済み回折格子データの正数または負数( すなわち逆)を記録することができることを理解されたい。 前述のように、入力画像を処理して実数のみ、またはほぼ実数のみの処理済み 回折格子データ配列が生成されるようにして、エッチング板上またはその他の方 式で記録することができる。 処理済み回折格子データは、直接板に記録することも、基礎となる回折格子の 変調として記録することもできる。この基礎となる回折格子は、いくつかの格子 タイプの1つとすることができ、たとえば単純な直線格子とすることができる。 処理済み回折格子データを直接板に記録した場合は、処理済みデータの振幅を 板上のいくつかの離散点それぞれに、その点にエッチングされた領域の特性によ って表すことができる。このようにして、結果のエッチング済み板を顕微鏡で見 ると、列またはピットの配列から成っており、各列またはピットの特性がエッチ ング済み板のその点における処理済み回折格子データの振幅を表す。処理済み回 折格子データを表すために使用されるエッチングされた領域は、各列またはピッ トの(板表面の平面に対して平行な)面積、(板の表面の上方から見た)形状、 位置、高さまたは深さ、および高さ縦断面または深さ縦断面を含むことができる 。単純な実施態様では、各列またはピットの面積は、エッチングされた板のその 点における処理済み回折格子データの振幅を表すことができる。この場合、列ま たはピットは横断面形状(すなわち板の上方から見たときの形状)を有すること ができるが、たとえば一般には正方形または矩形の形状になる。処理済み回折格 子データを前述のように直接板に記録した場合、エッチング済み板の適切な照明 で形成される回折画像は、照明ビームの鏡面反射方向付近とそれより高い回析次 数付近に発生する。 処理済み回析格子データをエッチング板上に直接記録することによって得られ る格子の好ましい実施形態はいわゆるブロック格子である。ブロック格子は、板 上にメッシュ図形を生成することによって作成され、メッシュ図形は正方形、矩 形、三角形、またはその他の形状などの囲われた領域から成る。たとえば、1つ の好ましい実施形態では、ブロック格子は囲われた正方形のメッシュ図形を含む 。それぞれの囲われた領域はエッチングされた領域を含み、エッチングされた領 域の特性はその点での処理済み回折格子データの振幅を表す。処理済み回折格子 データを表すために使用されるエッチングされた領域の特性は、(板表面の平面 に対して平行な)面積、(板の表面の上方から見た)形状、位置、深さ、および 深 さ縦断面を含むことができる。単純な実施態様では、メッシュ図形内の各囲われ た領域は、エッチングされた領域を含むことができ、エッチングされた領域の面 積はその点での処理済み回折格子データの振幅を表す。このようなブロック格子 の場合、エッチングされた板を適切に照明すると形成される回折画像は、照明ビ ームの鏡面反射方向付近と、板に組み込まれたメッシュ図形によって生じるそれ より高い回折次数付近に発生することになる。 第3図に、ブロック格子10の概略図を図示する。格子10は、矢印12の方 向に延びる一連の第1の隆起11と矢印14の方向に延びる一連の隆起13を含 む。隆起11と13は大体直角に配置され、囲われた正方形または矩形のメッシ ュ図形を作り出している。囲われた正方形または矩形は凹部15を含み、隆起1 1および13は凹部15のレベルよりも上に配置されている。隆起11および1 3の横断面は凸面であり、いずれか一方または両方が読取り光線の波長よりも短 い横幅を有することができる。隆起11および13の横幅が入射光の波長よりも 短いため、隆起11および13に入射した光は従来のような方式では反射されな い。この設計方法では、処理済み回折格子データに従ったブロック格子の変調は 、各ブロック内すなわちメッシュ図形の各囲われた領域内の、エッチングされた 面積の変調によって実現される。したがって、第3図では、各凹部15はその点 での処理済み回折格子データを表す面積でエッチングされている。たとえば、処 理済み回折格子データが0と1の間で正規化されている場合、値0.4はそれに 対応するブロック内のエッチングされた面積が合計ブロック面積の40%となる ことを示す。このブロック格子設計タイプでは、エッチング加工の深さの調整を 用いて結果の回折画像の輝度と解像度の組合せを最適化することができることが 経験的にわかる。エッチング深さを増せば回折画像は明るくなるが、深くエッチ ングし過ぎると(エッチングされた領域の壁は完全な垂直ではないため)格子の 上面に過剰エッチングが生じ、それによって結果の回折画像の解像度が減損する 。したがって、エッチング方法の特性によって決定される最適なエッチング深さ が存在する。 たとえば、赤色レーザ光と共に使用することを意図した第3図に示すタイプの ブロック格子内の隣接する隆起間の間隔は、典型的には0.5ミクロンから1ミ クロンまでの範囲となるのに対して、隆起11および13の幅は、典型的には少 なくともブロック格子のいくつかの部分で、格子によって生成された回折画像を 見るために使用される光の波長よりもかなり狭くなる。ブロック格子のメッシュ 図形の中の各囲われた領域内の処理済み回折格子データを表すために使用される 特性は、典型的にはブロック格子の特性寸法よりもかなり低い精度で決定され、 エッチングされる。たとえば、現在利用可能な技術では、格子上での特徴形状の 位置決め精度は5〜10ナノメートル、すなわち囲われた正方形または矩形の一 辺の長さの約0.5%〜1%である。しかし、これらの数字は例示的なものに過 ぎず、限定的なものとみなしてはならない。 処理済み回折格子データを記録する他の技法は、基礎格子上の変調である。基 礎格子はたとえば従来の直線回折格子とするか、または曲線から成る格子とする ことができる。この場合、処理済みフーリエ変換における振幅情報はエッチング 板上のエッチング点における基礎格子直線の幅として記録することができる。エ ッチング板の照明時に形成される画像は、照明光線の鏡面反射方向付近と、各回 折次数付近とに発生し、これは普通なら非変調格子について発生するはずのもの である。 本発明は、光学面のエッチングされた領域とエッチングされていない領域の間 の光反射率や光透過率の差には依存しないことと、本明細書に記載の光学面の好 ましい実施形態では面は一様の光反射率または光透過率を持つことを理解された い。たとえば、第3図に示す面の好ましい実施形態では、隆起11および13と 凹部15の両方を含む光学面全体の光反射率または光透過率は一様である。した がって、本発明は、面の処理領域と未処理領域との間の反射率または透過率の差 に依存するいわゆるバイナリ位相ホログラムなどのいくつかの既存の方法とは異 なる。 電子ビーム・リソグラフィ機を使用して製作されたエッチング板をその後で使 用して商業化可能な光回折面を製作することができる。この面はたとえば薄い箔 の形とすることができる。エッチング板から光箔を製作する工程は、エッチング 板を電気めっきしてマスタ・シムを作製し、そのシムからエンボス・シムをコピ ーする処理を含むことが好ましい。エンボス・シムを使用して、エッチング板か らとった面図形を箔の層に機械的にコピーし、次にそれをコーティングして繊細 なエンボス構造体に機械的保護を与える。重要な点は、エンボス面が初めに所望 の光反射率または透過率特性であるか、またはエンボス後に一様な光反射率また は透過率の層でコーティングされるために、箔内のエンボス層の光反射率または 光透過率が一様であることである。箔の適合する照明によって、エッチング板か らの画像として回折画像が生成される。したがって、本発明の光学面は面のエッ チングされた領域とエッチングされていない領域との間の光反射率または透過率 に依存しない。たとえば、銀製反射箔の形で製作された第3図の好ましい実施形 態の場合、隆起11および13と凹部15の両方を含む光回折面全体が一様の光 反射率である。エッチング板から商業化可能な光学面を製作するのに射出成形な どの他の方法を代わりに使用することもできるものと理解されたい。 前述のように変調線格子ではなく第3図に図示するようなブロック格子設計を 使用する利点は、ブロック格子の方がより多くの量子化レベルをフーリエ変換デ ータとエッチング板の製作に組み込むことができることである。これは、ブロッ ク格子の場合、反射領域が線格子の場合のように1つの寸法だけでなく2つの可 変寸法を有するためである。電子ビーム・リソグラフィ機が線格子の場合にn個 の量子化レベルが可能である場合、その同じ電子ビーム・リソグラフィ機はそれ と同等のブロック格子の場合にはn2個の量子化レベルが可能である。量子化レ ベル数が増加すると、回折画像の品質が全体的に向上する。したがって、たとえ ばブロック格子の場合、50段階の量子化レベルを使用することが可能であるが 、それと同等の線格子の場合には10段階以下である。実際に、ブロック格子の 典型的な構成は、50段階の量子化レベルを使用して鮮明で安定した回折画像を 生成することができる。 上述の実施形態では、スクリーン上に投影する画像について説明した。なお、 光センサを使用して画像を認識することもできることを理解されたい。すなわち 、機械可読性(機械認識可能)に特に適合するように画像を特別に調整(設計) することができる。これは、クレジット・カード、個人識別カード、製品セキュ リティなどの、高セキュリティ識別および認証応用分野には特に有利である。 上述の格子は、品物が本物かどうかを判断する目的でどのような品物にも適用 することができる。品物に適用される格子を照明し、スクリーン上に画像を投影 して観察し、品物が本物かどうかを判断する。あるいは、品物が本物かどうかを 判断するために画像を光センサに投影して機械で認識することもできる。前述の 格子の製作方法を知らない限り格子の無許可の複製は不可能であるため、本物の 品物だけに格子が生じることになる。 多くの場合、適用分野の要件に従って回折画像の大きさおよび回折画像の間隔 を拡大縮小すると有利である。これは、前述のようにして生成された格子図形を 拡大縮小することによって簡単に行うことができる。一般に、格子図形の大きさ を縮小すると、より大きくより広く広がった画像ができ、格子図形の大きさを大 きくすると、より小さく密接した間隔の画像ができる。格子の大きさの変化と画 像の大きさおよび間隔との間の関係は、従来の回折理論によってよく知られてい る。格子の大きさの縮小による具体的な利点は、1次回折図形を完全に除去する ことができることである。これには、いわゆる照明光線の鏡面反射方向付近の「 ゼロ次」回折画像に回折光線がすべて集中し、それによってそれらの画像がかな り明るくなるという利点がある。これには、画像格子の詳細を光学顕微鏡で見る ことが著しく困難になり、したがってコピーまたは模造するのも著しく困難にな るという他の利点もある。 本明細書に記載の方法を使用すれば、きわめて小さな格子図形を使用して完全 に受容可能で認識可能な回折画像を生成することができる。典型的には、格子図 形は一辺の長さが0.1mm〜0.5mmの大きさを有する正方形を占有するこ とになるが、それより大きいかまたは小さい格子図形も使用可能である。また、 三角形、円、または矩形などの他の構成も使用することができる。製品が本物か どうかを検証するために使用する回折面は、面全体で反復される一連の基本格子 図形から成ることができる。これらの格子図形のそれぞれは0.1mm×0.1 mmという小ささにすることができる。適切に構成された本質的に単色の光線に よって照明した場合、そのような格子図形が生じさせる投影回折画像は鮮明で安 定している。このような回折面を本明細書に記載のように使用して対象物が本物 かどうかを検証することができる。 本明細書に記載の光学面は、適切に照明された場合に所定の回折画像を生成す るように設計され、前記画像は様々な回折次数付近に生成される。特に、鏡面反 射方向付近に生成された回折画像(ゼロ次回折画像)が対象となる。第3図に図 示する好ましい実施形態では、光学面は隆起11および1113によって画定さ れた正方形または矩形の「セル」の規則的な配列から成り、各セルはほぼ正方形 または矩形の凹部15を含み、各セル内では隆起11および13の幅と凹部15 の構成が本明細書に記載のように決定される。第3図の面設計において、隆起1 1および13の間隔と、したがって「セル」の寸法は、第3図の面によって生じ るゼロ次回折画像の角サイズおよび角位置とは独立して指定することができる。 言い換えると、第3図に図示するタイプのいくつかの異なる回折面設計を作り出 して、隆起11および13の間隔(および凹部15の構成)の異なる様々な面設 計で、本質的に同じゼロ次回折画像を生じさせることができる。 第3図の面設計によって得られるより高い回折次数の角位置は、隆起11およ び13の間隔によって決まり、間隔が小さいとより高い回折次数についてより大 きな回折角が得られる。 したがって、本明細書に記載のタイプの光学面は、ゼロ次回折画像の角サイズ と角位置が、そのような面によって生じるより高い回折次数の角位置とは独立し て指定されるようにして設計することができる。 したがって、本発明の光学面は従来のホログラフ技法を使用して記録された模 造光学面にはない自由度を備える。ホログラフで記録された面の場合、記録セッ トアップの構成によって様々な回折次数の角位置を指定し、より高い次数の画図 の角位置と独立してホログラフ投影画像のセットの角位置を指定することはでき ない。本明細書に記載の光学面の場合、ゼロ次回折画像の角サイズと角位置を、 より高い回折次数の角位置とは独立して指定することができることによって、模 造ホログラフ面と本明細書に記載の光学面を区別する手段が提供される。 回折光学面を設計し生成する本明細書に記載の技法、特に第3図に図示するい わゆるブロック格子技法を使用すると、所定の入射光線が光学面全体を移動する につれて1つの画像から他の画像に漸進的に変化する回折画像を生成することが できる。第4図は、光学面100の概略図である。面100は、第1の領域10 1と第2の領域102といわゆる遷移領域103の3つの領域を含む。 この好ましい実施形態では、領域101、102、および103を含む光学面 100は基本単位またはセルから成る。第5図は、面100の一領域の概略図で あり、面100がセル200から成ることを示している。この実施形態では、光 学面100内のセル200はすべて正方形であり、すべて同じサイズであるが、 他の構成も可能であるものと理解されたい。各セル200は、好ましくは本明細 書に記載のいわゆるブロック格子設計である、光回折面設計を含む。しかし、本 発明ではブロック格子設計以外の光学面設計も使用可能であるものと理解された い。典型的にはセル200の一辺の長さは0.1〜0.5mmであるが、これは 必ずしもそうである必要はない。 典型的にはブロック格子内のブロックの一辺の長さ(幅)は、読取り光線の波 長の0.3〜約2.0倍となる。この幅は波長の0.5〜1.5倍であることが 好ましい。 第6図に、光学面100の第1および第2の領域101および102の概略図 を示す。第1の領域101は、適切な光線301によって照明されると第1の投 影画像300を生成するように設計されており、第2の領域102は同様に照明 されると第2の投影画像302を生成するように設計されている。投影画像30 0および302は目視検証のために表示スクリーン上に投影することも機械検証 のために光センサに投影することもできる。第6図には、画像300および30 2が表示スクリーン303上に投影されている様子が図示されている。画像30 0および302はどのような画像でもよく、それぞれ光学面101および102 の設計によって決まる。光線301は所定のレーザ光線であることが好ましい。 光学面で、光線は光学面の変換の方向(第6図の矢印304の方向)に、セル2 00の一辺の長さに匹敵する寸法を有する光のスポットを生成することが好まし い。 光線301が第1の領域101から連続的に遷移領域103を横切って第2の 領域102に移動するにつれて、第1の投影画像300が第2の投影画像に変換 される。画像300から画像302への変換は滑らかで連続的であることが好ま しいが、必ずしもそうでなくともよい。 第7図に、セル200の部分を示した光学面100のクローズアップ概略図を 示す。この好ましい実施形態では、各セル200は(本明細書に記載の)いわゆ るブロック格子設計を含み、各セル200の面は囲われた領域または「ブロック 」から成るメッシュ図形に分割されており、このブロックの形状は正方形または 矩形であることが好ましく、その他の何らかの形状でもよい。各ブロックはエッ チングされた領域を含み、その結果、セルの光学面から所望の光学効果を生じさ せるためにブロック内のエッチングされた領域の特性(面積、位置、深さなど) が所定の方法に従って指定されたピットまたは列ができる。本発明におけるこの 光学効果は第6図に図示する投影画像である。たとえば、各ブロック内のエッチ ングされた領域の指定は、本明細書に記載の方法を使用して決定することができ る。各ブロック内の特徴形状の寸法は、入射光線301の波長よりも小さくする ことができる。たとえば、各ブロックがエッチングされたピットを含む場合、そ のピットを囲む隆起の幅は光線301の波長よりも一般に小さくすることができ る。 第7図に示す好ましい実施形態では、各セル200内のブロック格子は正方形 の囲われた領域または「ブロック」350から成るメッシュ図形で構成され、各 ブロック350は指定された特性を有する。第7図ではブロック350の境界線 が破線で示されているが、この破線は例示のために組み込んであるに過ぎず、第 7図に示す設計では各ブロック350の物理的境界線はない。セル200内の各 ブロック350は、セル内のそのブロックの位置によって指定することができ、 それによってたとえば特定のセル内の(m,n)ブロックはそのセル内の左から m番目のブロックであり、最下部からn番目のブロックである。正確な用語を使 用すれば、セル内の各ブロックは、セルの左下角を座標系の原点として使用して 、そのセル内のそのブロックの(整数)x座標とy座標であるmとnによって、 デカルト座標系で指定することができる。したがって、1つのセル内の(m,n )ブロックは、他のすべてのセル内の対応する(m,n)ブロックを有する。こ こで検討している正方形のセルおよびブロック形状の代わりに、他のセル形状お よび他のブロック形状を使用することもできることを理解されたい。 この実施形態では、光学面100の第1の領域101内のすべてのセル200 は同じであり、第2の領域102内のすべてのセルは同じであるが第1の領域1 01内のセルとは異なる。第6図に示すように、領域101内のセルは画像30 0を生じさせるように設計され、領域102内のセルは画像302を生じさせる ように設計されている。 遷移領域103内のセル200は、領域101内のセルの設計から領域102 内のセルの設計への所定の変換を受けるように設計されている。したがって、光 線301が第1の領域101から遷移領域103を横切って第2の領域102に 進むにつれて、光線301から生成される画像は画像300から画像302に変 換される。画像変換は滑らかであることが好ましく、直接(すなわち画像300 が直接画像302に)変換してもよく、画像300または画像302とは異なる いくつかの中間画像を通過してもよい。 この実施形態では、領域101内のセルから領域102内のセルへの変換は、 第5図および第7図を参照しながら説明すれば最もよくわかる。第5図に示すよ うに、この実施形態ではセル200は正方形であり、正方形のレイアウトに配置 されているが、他の構成も可能であるものと理解されたい。各セルは1組の座標 (X,Y)で識別することができ、第5図に示すように(X,Y)セルは左から X番目のセルおよび最下部からY番目のセルを示す。したがってXおよびYはセ ルの(整数)デカルト座標である。 遷移領域103で同じX値を持つすべてのセル(すなわち同じ列内のすべての セル)は同じである。しかし、遷移領域103で異なるX値を持つセル(すなわ ち異なる列内のセル)は、セルの設計が遷移領域を横切って領域101の設計か ら領域102の設計へと漸進的に変化するように異なっている。 これはより正確には以下のように説明することができる。 特定のブロック(m,n)を考えてみる。(m,n)ブロックの特性はP(m ,n)で表される。これらの特性は、たとえばブロック(m,n)内の「ピット 」または「列」(すなわち光学面100を記録する過程でエッチングされたブロ ック(m,n)内の領域)を規定する座標の組を含む。 たとえば、第8図は第7図のブロック350の1つである典型的なブロック3 60の概略図である。第8図では、ブロック360はエッチングされた領域すな わち「ピット」361を含み、ブロック360とブロック360内のエッチング された領域361は両方とも正方形または矩形であるものとする。したがってブ ロック360は座標[x1,x2,y1,y2,D]によって指定され、これに よって図のようにブロック360内のエッチングの領域が、パラメータDで表さ れるエッチング領域の深さと共に規定される。このような構成では(m,n)ブ ロックの特性P(m,n)は、単に(m,n)ブロックの座標[x1,x2,y 1,y2,D]から成る。しかし、場合によっては、(m,n)ブロックの特性 P(m,n)を指定する際に、エッチング領域の深さ縦断面図などの追加情報も 含める必要があることがある。 遷移領域103を進行する際にセルのX値が増加するにつれて、セル内の(m ,n)ブロックの特性P(m,n)は所定の関数Fに従って領域101内の特性 P1(m,n)から領域102内の特性P2(m,n)への変換を受ける。これ は数学的に以下のように表すことができる。 F{P1(m,n)→P2(m,n)} 言い換えると、関数Fは、第1の領域101内の特性P1(m,n)から第2 の領域内の特性P2(m,n)への、遷移領域103を横切るブロック(m,n )の特性の変換を規定する。 この実施形態では、同じX値を持つすべてのセルは同じであり、したがって関 数FはYの関数ではない。しかし他の実施形態では、これが当てはまらないこと もある。 最も単純な実施形態では、関数FはそのセルのみのX座標の関数であり、した がってセル内のすべてのブロックが、第1の領域101の特性から第2の領域1 02の特性への同じ関数変換を受ける。 特定の例をとると、関数FはXのみの線形関数であり、遷移領域103を横切 ってXが増加するにつれて(m,n)ブロックの座標[x1,x2,y1,y2 ,D]が、領域101の座標値から始まって領域102の座標値で終わる線形変 換を受けることを意味する。一方、関数Fは非線形の場合もある。たとえば、関 数Fは、(m,n)ブロックの座標[x1,x2,y1,y2,D]の変化の最 大量が遷移領域103の中間で発生するか、または遷移領域103のいずれかの 端部で発生して中間ではほとんど変化しないような関数であることもできる。 他の実施形態では、関数FはXに依存し、mおよびnにも依存することがあり 、 したがってセル内の異なるブロック(m,n)は、領域101の特性から領域1 02の特性への異なる関数変換を受けることになる。たとえば、遷移領域103 でセルの右上角のブロックはセルの左下角のブロックよりも強い非線形変換を受 けることがある。ブロック識別子mおよびnとセル列番号Xに対する関数Fの依 存は、画像300から画像302への変換の際に特定の光学効果を生じさせるの に有利な場合がある。 関数Fは連続関数とすることも整数関数(すなわち変数の整数値の場合)とす ることもできる。しかし、変数X、m、およびnは離散値しかとることができず 、この離散値はこの説明では整数値(0,1,2,3,...)である。したが って、関数Fは離散値X、m、およびnでのみ「サンプリング」される。 関数FがXのみに依存するかmおよびnにも依存するかを問わず、光線301 が領域101から遷移領域103を横切って領域102へと進むにつれて、画像 300から両像302への滑らかな外観の変換を生じさせるように選定すること が好ましい。画像300から画像302への滑らかで連続した外観の変換を生じ させるには非線形関数Fを使用する必要がある場合がある。画像変換過程で滑ら かな画像の発散および収束を生じさせるためには、関数Fが強く変化せず強い不 連続点を含まないことも重要な場合がある。 第4図〜第8図の好ましい実施形態には様々な変更が可能であることを理解さ れたい。 たとえば、固定画像構成要素と前述のような「変換」画像構成要素の両方から 成る投影画像を得ることが重要な場合がある。この場合、光学面100は前述の ような基本単位またはセルで構成することができるが、各セルは2つの別々のサ ブセルを含む。第1のサブセルはすべてのセル内で同じであり、したがって光学 面のどこからでも固定または一定した投影画像を生じさせる。第2のサブセルは 本明細書に記載の原理に従って設計されており、したがって所定の光線が光学面 を横切るにつれて1つの所定の両像から他の画像に変換される。 本明細書に記載の画像変換過程は、光線が光学面を横切るにつれて複数の連続 した投影画像変換(すなわち画像1から画像2に変換され、画像2が画像3に変 換され、以下同様に変換)が可能になるように面全体で容易に反復することがで きる。 同様に、上記の画像300および画像302は実際にはいくつかの画像から成 る場合があり、したがって上述の画像変換過程は、光線が光学面を通過するにつ れて複数の第1の投影画像を同じ数または異なる数の第2の投影画像に変換する 必要がある場合があることを理解されたい。(本明細書に記載のようにセル20 0の適切な設計により、光学面100からいくつかの画像の同時生成を実現する ことができる。)たとえば、第7図の第1の領域は、変換して第2の領域102 によって生成される単一の投影画像にマージすることができるいくつかの投影画 像を生じさせることができる。 回折光学面の設計と製作を行う本明細書に記載の技法を使用して、所定の入射 光線が光学面を移動するにつれて移動動画効果または強度動画効果あるいはその 両方を表示する回折画像を生成することができる。第9図は、所定の光線401 が面400に所定の方式で入射すると1つまたは複数の回折光線402が生成さ れるように設計された光学面400の概略図である。前記回折光線402は面4 04によって遮られると画像403を生じさせる。面404は目視検査用に前記 画像403を表示するように設計されたスクリーンとするか、または前記画像4 03の機械認識を可能にするように設計された光センサとすることができる。 面400は、入射光線401が面400を移動するにつれて1つまたは複数の 画像403に動画効果を生じさせる変化する面特性を使用して設計されている。 動画効果は、たとえば画像403の移動効果または画像403の強度動画効果と することができる。さらに、動両効果は連続または不連続とすることができる。 第10図に第9図の画像403の例500と、面400の適切な設計によって 前記画像500に適用可能な移動動画効果を示す。この事例では、画像500は 楕円である。面400は、第10(a)図〜第10(d)図に概略図を示すよう に、光線401が面400を移動するにつれて楕円500が連続的または不連続 的に回転するように設計される。第10(a)図〜第10(d)図の画像に図示 されている動画は、光線401が面400を移動するにつれて反復される。第1 0に図示されている楕円500は面400によって生じさせることができる画像 の一例に過ぎない。 光学面400は、任意の1つまたは複数の両像403を生じさせるように設計 することができる。たとえば、画像403は光線401が面400を移動するに つれて回転または移動する製品名またはロゴとすることができる。他の実施形態 では、画像403は人、動物、または物体とすることができ、その画像は光線4 00が面400を移動するにつれて移動または変化する。 第11図に、第9図の画像403の他の例600と、前記画像600に適用可 能な強度動画効果を示す。第11図では、画像600は「TEST」という語で あるが、画像600はこの語の代わりに商標名または製品名とすることができる 。面400は、画像600が明るい文字(第11図ではべたの陰影として図示さ れている)と薄暗い文字(第11図では輪郭で図示されている)とから構成され 、光線401が面400を移動すると明るい文字と薄暗い文字の組合せが変化す るようにして設計することができる。たとえば、第11(a)図〜第11(d) 図に、図のように明るい領域がTESTという語をT、E、S、Tの順に移動す るように見える、光線401が面400を移動するときの可能な動画効果を図示 する。第11(a)図〜第11(d)図の画像に図示する強度動画は、光線40 1が面400を移動するにつれて繰り返すことができる。 より複雑な強度動画効果を使用することもできることを理解されたい。たとえ ば、面400は、光線401が面400を移動するにつれて光の1つまたは複数 の「波」が画像403を線、円、または曲線状の経路に沿って移動するように設 計することができ、回折画像403は任意の両像とすることができる。 好ましい一実施形態では、面400は規則的に配置された回折要素またはセル で構成することができる。第12図に、第9図に図示されている面400の好ま しい実施形態700のクローズアップ図を示す。第12図では、面700は図の ように正方形の格子状に配置されたセル701で構成されている。代わりに他の セルの形状および配置を使用することもできることを理解されたい。第12図に 図示する実施形態では、光線401は面400での光線のスポット702がセル 701とほぼ同じ寸法を有するように構成されている。各セル701は回折光線 402と回折画像403を生じさせるように設計されている。 面700は、光線401が面700を移動するにつれて画像403内に(第1 0図および第11図に関して説明したように)移動動画効果または強度動画効果 あるいはその両方を生じさせるように設計されている。第12図に図示する実施 形態では、各セルが画像403の動画シーケンス内の1つの「フレーム」を生成 する。たとえば、面700は4つの異なるセル・タイプ703、704、705 、および706で構成され、各セル・タイプは図のように列状に配置される。基 本セル・タイプ703、704、705、および706の他の配置も可能であり 、他の実施態様で使用して追加の光学効果を生じさせることもできることを理解 されたい。 一実施形態では、面700は第10図に示す画像500と動画効果を生じさせ るように設計することができ、セル703は第10(a)図に示す画像を生じさ せ、セル704は第10(b)図に示す画像を生じさせ、セル705は第10( c)図に示す画像を生じさせ、セル706は第10(d)図に示す画像を生じさ せる。したがって、光線401が面を矢印707の方向に移動すると第10図に 示す動画画像500と動画効果が生じる。面700の端から端まで703、70 4、705、706のシーケンスを繰り返すことができる。 他の実施形態では、面700は第11図に示す画像600と動画効果を生じさ せるように設計することができ、セル703は第11(a)図の画像を生じさせ 、セル704は第11(b)図の画像を生じさせ、セル705は第11(c)図 の画像を生じさせ、セル706は第11(d)図の画像を生じさせる。したがっ て、光線401が面700を矢印707の方向に移動すると第11図に図示する 画像600と動画効果が生じる。面700の端から端まで703、704、70 5、および706のシーケンスを繰り返すことができる。 セル・タイプ703、704、705、および706が列状に配置されている 第12図に示す好ましい実施形態では、光のスポット702は円形か楕円形かを 問わず、列に対して垂直の(すなわち矢印707の方向の)寸法が同じ方向のセ ルの寸法に匹敵するかそれより若干大きいことが好ましい。光のスポット702 は、列の方向(すなわち矢印707の方向に対して垂直の方向)の寸法が同じ方 向のセルの寸法に匹敵するかまたはそれより大きいことが好ましい。光のスポッ ト702が強い楕円の場合は、楕円の長軸が列の方向に対して平行であることが 好ましく、前記長軸は同じ方向のセルの寸法よりかなり長くてもよい。このよう にして、様々なセル・タイプから異なる回折画像を順次に生成して滑らかな動画 効果を生じさせる。 したがって、面700は面の端から端まで記録された一連の回折セルの形の動 画シーケンスを組み込み、各セルは動画シーケンスの「フレーム」を生成する。 これらの「フレーム」を順次に生成することによって、表示スクリーン404に 所望の動画効果を生じさせる。第12図では、各フレームはセルの列として記録 され、回折画像における動画効果は、所定の光線をセルの列とほぼ垂直の方向に 面700を横切って移動させ、それによって表示スクリーン404に動画フレー ムを順次に生成することによって生じさせることができる。しかし、面700上 のセルの他の配置も可能であることを理解されたい。たとえば、動画シーケンス 内の各フレームを単一のセルとして記録し、それによってセルの単一の行が動画 効果を生じさせるようにすることもできる。動画シーケンス全体をこのようにし てセルのマトリックスに、一連の前記セル行として記録することができる。この ようにして、光のスポット702を1行のセルに沿って移動させ、次に隣接する 行に沿って移動させ、以下、マトリックス内のすべてのセルが走査されるまで同 様に移動させることによって、動画シーケンス全体を再生することができる。動 画シーケンスは、たとえば30フレーム・シーケンス、300フレーム・シーケ ンス、または3000フレーム・シーケンスなど所望の数のフレームで構成する ことができ、面700内に記録することができることを理解されたい。また、本 明細書に記載の方法を使用して、上述の移動動画効果および強度動画効果を両方 とも動画シーケンスに組み込むことができることを理解されたい。第9図、第1 0図、第11図、および第12図に関連して説明した動画技法を適用して画像変 形、またはいわゆる「モーフィング」効果を生じさせることもできることを理解 されたい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 PN4862 (32)優先日 1995年8月18日 (33)優先権主張国 オーストラリア(AU) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM, TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 アレギザンダー,ブライアン・フレデリッ ク オーストラリア国・3152・ヴィクリトア 州・ワンターナ・ハロルド ストリート・ 30 (72)発明者 アサートン,ピーター・サミュエル オーストラリア国・2060・ニュー サウス ウエールズ州・ノース シドニー・ウォ ーカー ストリート・12/171

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.図形が照明されると照明による回折光を遮る面上に認識可能な画像を生じさ せる、回折格子を含む回折図形を生成する方法であって、 画像を示す一次データ・ストリームを供給するステップと、 一次データを処理し、格子の物理特性に対応する処理された一次データの特性 によって前記格子、したがって前記図形の構成を判断するステップと、 前記図形に対応する構成を有するように変形させる面を有する板を用意するス テップと、 処理された一次データに従って板面を変形させて前記構成を生成するステップ とを含み、 格子の物理的大きさが前記特性によって決められることを特徴とする方法。 2.前記格子が複数の面部分を含み、そこから光が回折されて前記画像を形成し 、前記面部分は実質的に集中しないように板面全体に分散していることを特徴と する請求項1に記載の方法。 3.一次データを処理するステップが一次データ・ストリームのフーリエ変換を 求めるステップを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 4.前記フーリエ変換が高速フーリエ変換であることを特徴とする請求項3に記 載の方法。 5.前記一次データ・ストリームのデータが数値化されることを特徴とする請求 項1ないし4のいずれか一項に記載の方法。 6.フーリエ変換によって一次データ・ストリームを処理するステップが一次デ ータに乱数位相配列を導入するステップを含むことを特徴とする請求項5に記載 の方法。 7.処理された一次データ・ストリームをクリップすることを特徴とする請求項 5または6に記載の方法。 8.一次データ・ストリームを供給する前記ステップが、 初期画像を供給するステップと、 画像を示す初期データ・ストリームを生成するステップと、 前記初期データ・ストリームを処理して前記一次データ・ストリームを供給す るステップとを含み、前記一次データ・ストリームがデカルトX,−Y軸によっ て区切られた4つのセグメントを有する画像を示し、各セグメントが前記初期画 像のほぼ半分であり、X,Yおよび−X,Yセグメントが完全な初期画像を生じ させることができるようにセグメントが配置され、X,−Yおよび−X,−Yが 完全な画像を示すことができ、−X,YセグメントがX,−Yセグメントの複製 であると同時にZ軸を中心として回転しており、X,Yセグメントは−X,−Y セグメントの複製であると同時にやはりZ軸を中心として回転しており、X,− Yと−X,−Yセグメントは相互に交換すると前記初期画像を生じさせることを 特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の方法。 9.前記初期画像が前記初期データ・ストリームを供給するために使用されるい くつかの画素またはセルに分割されていることを特徴とする請求項8に記載の方 法。 10.前記一次データをさらに処理し、それによってX=−1列の画素を示すデ ータを廃棄し、他の−X列を正のX軸方向に1画素だけ転置し、最大−Y行の画 素を廃棄し、残りの−Y行を−Y軸方向に1画素だけ転置することを特徴とする 請求項3の後に付加された請求項1ないし9のうちのいずれか一項に記載の方法 。 11.前記回折面がそこからコピーを作成するマスタ面であって、前記方法が、 前記マスタ面のコピーを適用する他の面を設けるステップと、 前記他の面のコピーを適用するステップとを含み、 前記他の面が実質的に一様の光反射率または一様の透過率を持つことを特徴と する請求項1ないし10のいずれか一項に記載の方法。
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