JPH0546062A - 計算機ホログラムの作成方法および光学的情報処理装置 - Google Patents

計算機ホログラムの作成方法および光学的情報処理装置

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JPH0546062A
JPH0546062A JP20168691A JP20168691A JPH0546062A JP H0546062 A JPH0546062 A JP H0546062A JP 20168691 A JP20168691 A JP 20168691A JP 20168691 A JP20168691 A JP 20168691A JP H0546062 A JPH0546062 A JP H0546062A
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JP
Japan
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phase
sampling point
complex amplitude
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Application number
JP20168691A
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English (en)
Inventor
Masaya Ito
正弥 伊藤
Kanji Nishii
完治 西井
Koji Fukui
厚司 福井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/04Processes or apparatus for producing holograms
    • G03H1/08Synthesising holograms, i.e. holograms synthesized from objects or objects from holograms
    • G03H1/0808Methods of numerical synthesis, e.g. coherent ray tracing [CRT], diffraction specific

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 空間光変調素子の少ない絵素数でも、良好な
光情報処理が行える計算機ホログラムの作成方法を提供
するとともに、この計算機ホログラムを用いて良好な光
情報処理が行える光学的情報処理装置を提供する。 【構成】 まず、2次元にサンプリングされた入力画像
の情報gを作成する。次に、2つ以上の隣接したサンプ
リング点から構成されたn個のサンプリング点群を作成
し、少なくとも隣接する1つのサンプリング点群とは位
相が異なるように、サンプリング点群毎に位相を付加す
る。そして、同一サンプリング点群内のサンプリング点
には同一の位相を与えることによって位相情報rを作成
する。また、入力画像の情報gと位相情報rとを掛け合
わせ情報g×rを作成する。そして、この情報g×rを
FFTを用いてフーリエ変換して複素振幅情報を作成す
る。最後に、この複素振幅情報を基に計算機ホログラム
を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空間光変調素子に印加
する電圧を制御し、絵素の透過率あるいは反射率を空間
的に変調することで計算機ホログラムを表示し視覚認識
等の光情報処理を実行する計算機ホログラムの作成方法
及び計算機ホログラムを用いた光学的情報処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の計算機ホログラムの作成方法につ
いて以下説明する。
【0003】従来の計算機ホログラムの作成は、次の様
にして行なわれている。まず、2次元にサンプリングさ
れた入力画像の情報gを作成する(サンプリング点n×
m)。この情報gをフーリエ変換して複素振幅情報を作
成する(フーリエ変換の具体的な手法としては、FF
T:高速フーリエ変換を用いる。)。そして、この振幅
成分と位相成分からなる複素振幅情報を基にして、計算
機ホログラムを作成する。
【0004】ここでは、一般にLohmann 型と呼ばれてい
る計算機ホログラムの作成方法について説明する。図8
は、Lohmann 型計算機ホログラムの構成図である。13
は空間光変調素子11のI×Jの複数個(この従来例で
は8×8個)の絵素12から構成されたセルであり、対
応するサンプリング点での複素振幅値をこのセル14内
の絵素12を用いて表わす。14はセル13中に設けら
れた開口であり、図8では、開口14のみが透過率1で
ありセルの他の部分の透過率は0の状態を表わしてい
る。
【0005】このようなLohmann 型計算機ホログラムに
おける振幅成分は、開口14の面積で表わすが、一般に
横幅Wは一定とするので、実際には高さAで表わす。ま
た位相成分は開口14の中心のセル中心からの離心量△
Pで表わす。ここで、△Pは、計算機ホログラムの位相
成分をΨ(−π<Ψ<π)とすると、下式で与えられ
る。
【0006】△P=I・Ψ/2π (ここで、Iはセルの横方向の構成絵素数) 正方形を入力画像としてLohmann 型計算機ホログラムを
作成し、空間光変調素子11に表示すると、図9(a)
のようになる。図9(a)において、黒色の部分が開口
14を示している。また、図9(a)に示す計算機ホロ
グラムを再生シミュレーションした結果を、図9(b)
に示した。図9(b)において、ドットの大きさは光強
度の大きさを示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の計算機ホロ
グラムの作成方法では、絵素の利用効率が悪い。例えば
図9(a)では、情報として使用している絵素数(透過
率1の絵素数)は、全体の絵素数の約0.5%であり、
絵素数を有効に利用していない。これは、空間光変調素
子を計算機ホログラムの表示媒体としているため、絵素
数に限定があり、高周波成分を表示できないために生じ
ている。従って、図9(b)の再生シミュレーションか
らわかるように、高周波成分である輪郭部が欠落し、画
像が劣化している。また、非常に多くのノイズが発生し
ている。
【0008】本発明は上記課題に鑑み、空間光変調素子
の少ない絵素数でも、良好な光情報処理が行える計算機
ホログラムの作成方法を提供するとともに、この計算機
ホログラムを用いて良好な光情報処理が行える光学的情
報処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の計算機ホログラムの作成方法では、フーリ
エ変換に先立ち、まず入力画像の情報gとランダムな位
相情報rとを掛け合わせ、しかる後に、この情報g×r
をフーリエ変換して複素振幅情報を作成し、前記複素振
幅情報の振幅成分を空間光変調素子の絵素の透過率ある
いは反射率で表現し、前記複素振幅情報の位相成分を入
射光の透過あるいは反射する前記絵素の位置で表現する
ことで計算機ホログラムを作成することを特徴とするも
のである。
【0010】あるいは、2次元にサンプリングされた入
力画像の情報gを作成し、2つ以上の隣接したサンプリ
ング点から構成されたn個のサンプリング点群を作成
し、少なくとも隣接する1つの前記サンプリング点群と
は位相が異なるよう前記サンプリング点群毎に位相を付
加し同一の前記サンプリング点群を構成しているサンプ
リング点には同一の位相を与えることによって位相情報
rを作成し、前記入力画像の情報gと位相情報rとを掛
け合わせ情報g×rを作成し、前記情報g×rをフーリ
エ変換して複素振幅情報を作成し、前記複素振幅情報の
振幅成分を空間光変調素子の絵素の透過率あるいは反射
率で表現し、前記複素振幅情報の位相成分を入射光の透
過あるいは反射する前記絵素の位置で表現することで計
算機ホログラムを作成することを特徴とするものであ
る。
【0011】また、本発明の光学的情報処理装置は、2
次元にサンプリングされた入力画像の情報を表示する第
1の空間光変調素子と透過あるいは反射光の位相が位相
情報rとなる光学素子の2つの要素からなる入力部と、
前記入力部を照射する光源と、前記入力部の中で前記光
源からの光路長が長いいずれかの構成要素をその前側焦
点面とする第1のレンズと、前記第1のレンズの後側焦
点面に配置され標準画像の情報hと位相情報rとを掛け
合わせた情報h×rをフーリエ変換して得られる複素振
幅情報を基にして計算機ホログラムの形で表示する第2
の空間光変調素子と、前記第2の空間光変調素子をその
前側焦点面とする第2のレンズと、前記第1のレンズの
後側焦点面に配置された光検出器とを具備するものであ
る。
【0012】
【作用】上記の方法によれば、複素振幅情報の強度分布
が平坦化されるので、その結果、空間光変調素子の絵素
を有効に使うことができ、再生像の画質を著しく向上す
ることができ、良好な光情報処理を行なうことができ
る。
【0013】
【実施例】
(第1実施例)第1の発明の計算機ホログラムの作成方
法の第1の実施例について図1〜図4を用いて説明す
る。
【0014】図1は本実施例の計算機ホログラムの作成
方法の一実施例における、ホログラムの作成方法の流れ
を示す流れ図(フローチャート)である。図1に示す如
く、まず、2次元にサンプリングされた入力画像の情報
gを作成する(サンプリング点n×m)。次に、各サン
プリング点に対してランダムな位相を与えることによっ
て位相情報rを作成する。また、入力画像の情報gとラ
ンダムな位相情報rとを掛け合わせ情報g×rを作成す
る。そして、この情報g×rをフーリエ変換して複素振
幅情報を作成する(フーリエ変換の具体的な手法として
は、FFT:高速フーリエ変換を用いる。)。最後に、
この複素振幅情報を基にして、計算機ホログラムを作成
する。
【0015】本実施例では、ホログラムには、従来例と
同様にLohmann型を用いており、正方形を入力画像の情
報gとして、上述の方法により計算機ホログラムを作成
し、空間光変調素子に表示すると図2(a)のようにな
る。図2(a)において、黒色の部分が開口を示してい
る。また、図2(a)に示した計算機ホログラムを再生
シミュレーションした結果を図2(b)に示した。図2
(b)において、ドットの大きさは光強度の大きさを示
している。
【0016】以上のようにこの実施例によれば、入力画
像の情報gにランダムな位相情報rを付加することによ
って、複素振幅情報の強度分布が平坦化され、図2
(a)に示すように絵素を有効に使うことができ、光の
利用効率が高い。図2(b)に示した1次再生像の強度
は、従来例に示した1次再生像の強度の50倍である。
また、図2(b)に示すように、1次再生像の画質を従
来例と比べて、向上することができるとともに、ノイズ
を著しく減少することができる。
【0017】なお、この実施例では、Lohmann 型計算機
ホログラムを用いたが、Lee 型計算機ホログラム等の他
の計算機ホログラムを用いても良いことは言うまでもな
い。
【0018】(第2実施例)以上に示した実施例では、
図2(b)からわかるように、1次再生像の中に光強度
の低い部分(ノイズ)がランダムに発生している。この
ノイズが発生する原因は、各サンプリング点に対してラ
ンダムな位相を付加しているため、複素振幅情報を作成
するFFTの段階で公知のごとくエリアジングが生じる
ためである。
【0019】この点を解決し、良好な光情報処理を行な
うことのできる本発明の第2の実施例について説明す
る。
【0020】図3は、本実施例の計算機ホログラムの作
成方法の第2の実施例を示すフローチャートである。ま
ず、2次元にサンプリングされた入力画像の情報gを作
成する(サンプリング点n×m)。次に、エリアジング
の発生を防ぐために、2つ以上の隣接したサンプリング
点から構成された複数個のサンプリング点群を作成し、
少なくとも隣接する1つのサンプリング点群とは位相が
異なるように、サンプリング点群毎に位相を付加する。
そして、同一のサンプリング点群を構成しているサンプ
リング点には同一の位相を与えることによって位相情報
rを作成する。この実施例では、4×4のサンプリング
点によって複数個のサンプリング群を作成し、各サンプ
リング群に対してランダムな位相を与えることとする。
また、入力画像の情報gとランダムな位相情報rとを掛
け合わせ情報g×rを作成する。そして、この情報g×
rをFFTを用いてフーリエ変換して複素振幅情報を作
成する。最後に、この複素振幅情報を基にして、計算機
ホログラムを作成する。
【0021】本実施例のホログラム作成方法において、
従来例と同様にLohmann 型計算機ホログラムを用い、正
方形を入力画像の情報gとして、計算機ホログラムを作
成し、液晶空間光変調素子1に表示すると図4(a)の
ようになる。図4(a)において、黒色の部分が開口を
示している。また、図4(a)に示した計算機ホログラ
ムを再生シミュレーションした結果を図4(b)に示し
た。図4(b)において、ドットの大きさは光強度の大
きさを示している。
【0022】以上のようにこの実施例によれば、入力画
像の情報gにランダムな位相情報rを付加することによ
って、複素振幅情報の強度分布が平坦化され、図4
(a)に示すように絵素を有効に使うことができ、光の
利用効率が高い。(図4(b)に示した1次再生像の光
強度は、従来例に示した1次再生像の光強度の10倍で
ある。)また、本実施例では、空間周波数的に帯域制限
がされているために、図4(b)に示すように、エリア
ジングによるノイズの影響を除去することができ、1次
再生像の画質、特に振幅のばらつきを第1の実施例と比
べて、著しく向上することができる。従って、良好な光
情報処理を実現できる。
【0023】なお、この実施例では、Lohmann 型計算機
ホログラムを用いたが、Lee 型計算機ホログラム等の他
の計算機ホログラムを用いても良いことは言うまでもな
い。
【0024】また、以上述べた2つの実施例では、ラン
ダムな位相を用いたが、佐藤勳、電子情報通信学会論文
誌CVol.J71-C,No3,pp417-424 記載の疑似ランダム位相
等を用いても良いことは言うまでもない。
【0025】(第3実施例)図5は、本発明の一実施例
における光学的情報処理装置の構成図である。図5にお
いて、1はTVカメラ、2はTVカメラ1により撮像さ
れた画像を表示する第1の液晶ディスプレイ、3は半導
体レーザ、4は半導体レーザ3からの光を平行光化する
コリーメータレンズ、5は第1の液晶ディスプレイ2に
隣接して置かれ、反射光の位相が位相情報rとなる光学
素子である(位相情報rの作成方法は、上記第2実施例
に記載の方法を用いる。)。この光学素子5は、例えば
ガラス基板上に位相情報rと等価な膜厚の透明膜を塗布
することにより作成する。
【0026】6は第1のレンズであり、第1の液晶ディ
スプレイ2はこの第1のレンズ6の前側焦点面に配置さ
れている。7は第2の液晶ディスプレイであり、第1の
レンズ6の後側焦点面に配置されている。8は第2の液
晶ディスプレイ7上の各絵素をサンプリング点として予
め計算された計算機ホログラムのデータ、すなわち第2
の液晶ディスプレイ7の各絵素毎の透過率に対応する印
加電圧データを書き込んだメモリである。
【0027】9は第2のレンズであり、その前側焦点面
に第2の液晶ディスプレイ7が配置されている。10は
第2のレンズ9の後側焦点面に配置された光検出器であ
る。
【0028】以上のように構成されたこの実施例の光学
的情報処理装置において、以下その動作を説明する。
【0029】まず、TVカメラ1により対象物体が撮像
されると、その画像が第1の液晶ディスプレイ2上に表
示される。光学素子5と第1の液晶ディスプレイ2は、
コリメータレンズ4により平行光化された半導体レーザ
3からのコヒーレント光により照射される。従って、位
相情報rと第1の液晶ディスプレイ2上に表示された対
象物体の入力画像の情報gとが、第1の液晶ディスプレ
イ2上で重畳されて光学的に掛け合わされ、情報g×r
となる。
【0030】また、この第1の液晶ディスプレイ2は、
第1のレンズ6の前側焦点面に配置されているので、第
1のレンズ6の後側焦点面すなわち第2の液晶ディスプ
レイ7上に、第1のレンズ6により光学的にフーリエ変
換されたフーリエ変換像G(=FT(g×r):ここ
で、FTはフーリエ変換を示す)が形成される。
【0031】この時、第2の液晶ディスプレイ7には、
光学的フィルタとして特定の標準画像の情報hと位相情
報rとを掛け合わせた情報h×rをフーリエ変換して得
られるフーリエ変換像H{=FT(g×r)}が、メモ
リ8に書き込まれたデータ入力信号となり、情報が第2
の液晶ディスプレイ7の各絵素毎の透過率を空間的に変
調することで、計算機ホログラムの形で表示される(計
算機ホログラムの作成方法は上記第2実施例による方法
を用いる)。
【0032】従って、位相情報rと対象物体の入力画像
の情報gとが掛け合わされた情報g×rをフーリエ変換
して得られるフーリエ変換像Gと、特定の標準画像の情
報hと位相情報rとを掛け合わせた情報h×rをフーリ
エ変換して得られるフーリエ変換像Hが第2の液晶ディ
スプレイ7上で重畳される。
【0033】また、この第2の液晶ディスプレイ7は、
第2のレンズ9の前側焦点面に配置されているので、情
報Gと情報Hとを光学的に掛け合わせた情報G×Hが第
2のレンズ9によりフーリエ変換されると、光学的パタ
ーンマッチングとして知られているように、もし、対象
物体と標準画像、すなわち、両者が同一物体の時、第2
のレンズ9の後側焦点面に輝点が発生し、光検出器10
で検出される。この輝点を検出することで、対象物体の
標準画像に対する識別が可能となる。
【0034】しかし、上記第1実施例記載の位相情報r
を用いると、計算機ホログラムを作成するFFTの段階
でエリアジングが生じるため、入力画像と標準画像が同
一であっても、フーリエ変換像GとHが同一とならな
い。従って、第2のレンズ9の後側焦点面に輝点が発生
せず、正確な認識が行えない。よって、本実施例では、
FFTの段階でエリアジングが発生しない上記第2実施
例に記載の位相情報rを用いることにする。
【0035】図6(a)は、入力画像gを文字F、標準
画像hを文字Fとし、本実施例の光学的情報処理装置に
より処理した場合の光学的パターンマッチングシミュレ
ーション結果を示している。図6(b)は、入力画像g
を文字A、標準画像hを文字Fとし、本実施例の光学的
情報処理装置により処理した場合の光学的パターンマッ
チングシミュレーション結果を示している。
【0036】また、図7(a)は、入力画像gを文字
F、標準画像hを文字Fとし、従来の光学的情報処理装
置により処理した場合の光学的パターンマッチングシミ
ュレーション結果を示している(従来の光学的パターン
マッチングとは、本実施例の位相情報rを含まないもの
を示す)。図7(b)は、入力画像gを文字A、標準画
像hを文字Fとし、従来の光学的情報処理装置により処
理した場合の光学的パターンマッチングシミュレーショ
ン結果を示している。ただし、図6(b)および図7
(b)の輝度信号は、各々、図6(a)および図7
(a)の輝度信号により正規化を行なった。
【0037】図6(a)と図7(a)の比較、および、
図6(b)と図7(b)の比較からわかるように、本実
施例による光学的情報処理装置を用いる方が、相互相関
演算の輝度信号がS/N的に向上する。
【0038】以上のようにこの実施例によれば、位相情
報rを付加するとともに、エリアジングの影響を除去す
ることにより、相互相関演算の輝度信号がS/N的に向
上し、精度良い光学的パターンマッチングすなわち視覚
認識が行える。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明は、2次元にサンプ
リングされた入力画像の情報gを作成し、2つ以上の隣
接したサンプリング点から構成されたn個のサンプリン
グ点群を作成し、少なくとも隣接する1つの前記サンプ
リング点群とは位相が異なるよう前記サンプリング点群
毎に位相を付加し同一の前記サンプリング点群を構成し
ているサンプリング点には同一の位相を与えることによ
って位相情報rを作成し、前記入力画像の情報gと位相
情報rとを掛け合わせ情報g×rを作成し、前記情報g
×rをフーリエ変換して複素振幅情報を作成し、前記複
素振幅情報を基に計算機ホログラムを作成することによ
り、複素振幅情報の強度分布が平坦化され、空間光変調
素子の絵素を有効に使うことができる。また、エリアジ
ングによるノイズの影響を除去することができるため、
再生像の画質を著しく向上することができ、良好な光情
報処理を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の計算機ホログラム作成方法の第1の実
施例における流れ図
【図2】(a)は、同実施例における正方形形状の計算
機ホログラムを示す図 (b)は、同実施例における正方形形状の計算機ホログ
ラムの再生シミュレーションによる再生図
【図3】本発明の計算機ホログラム作成方法の第2の実
施例における流れ図
【図4】(a)は、同実施例における正方形形状の計算
機ホログラム。 (b)は、同実施例における正方形形状の計算機ホログ
ラムの再生シミュレーションによる再生図
【図5】本発明の光学的情報処理装置の実施例を示す構
成図
【図6】(a)は、同実施例装置における文字Fと文字
Fの光学的パターンマッチングシミュレーション結果図 (b)は、同実施例装置における文字Fと文字Aの光学
的パターンマッチングシミュレーション結果図
【図7】(a)は、従来の光学的パターンマッチングに
おける文字Fと文字Fの光学的パターンマッチングシミ
ュレーション結果図 (b)は、従来の光学的パターンマッチングにおける文
字Fと文字Aの光学的パターンマッチングシミュレーシ
ョン結果図
【図8】Lohmann 型計算機ホログラムの構成図
【図9】(a)は、従来例における正方形の計算機ホロ
グラムを示す図 (b)は、従来例における正方形の計算機ホログラム再
生シミュレーション結果図
【符号の説明】
1 TVカメラ 2 第1の液晶ディスプレイ 3 半導体レーザ 4 コリメータレンズ 5 光学素子 6 第1のレンズ 7 第2の液晶ディスプレイ 8 メモリ 9 第2のレンズ 10 光検出器 11 空間光変調素子 12 絵素 13 セル 14 開口部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像の情報gと不均一な位相情報rと
    を掛け合わせた情報g×rをフーリエ変換して複素振幅
    情報を作成し、前記複素振幅情報の振幅成分を空間光変
    調素子の絵素の透過率あるいは反射率で表現し、前記複
    素振幅情報の位相成分を入射光の透過あるいは反射する
    前記絵素の位置で表現することで計算機ホログラムを作
    成することを特徴とする計算機ホログラムの作成方法。
  2. 【請求項2】2次元にサンプリングされた入力画像の情
    報gを作成し、2つ以上の隣接したサンプリング点から
    構成されたn個のサンプリング点群を作成し、少なくと
    も隣接する1つの前記サンプリング点群とは位相が異な
    るよう前記サンプリング点群毎に位相を付加し同一の前
    記サンプリング点群を構成しているサンプリング点には
    同一の位相を与えることによって位相情報rを作成し、
    前記入力画像の情報gと位相情報rとを掛け合わせ情報
    g×rを作成し、前記情報g×rをフーリエ変換して複
    素振幅情報を作成し、前記複素振幅情報の振幅成分を空
    間光変調素子の絵素の透過率あるいは反射率で表現し、
    前記複素振幅情報の位相成分を入射光の透過あるいは反
    射する前記絵素の位置で表現することで計算機ホログラ
    ムを作成することを特徴とする計算機ホログラムの作成
    方法。
  3. 【請求項3】2次元にサンプリングされた入力画像の情
    報を表示する第1の空間光変調素子と透過あるいは反射
    光の位相が位相情報rとなる光学素子の2つの要素から
    なる入力部と、前記入力部を照射する光源と、前記入力
    部の中で前記光源からの光路長がより長い構成要素をそ
    の前側焦点面とする第1のレンズと、前記第1のレンズ
    の後側焦点面に配置され標準画像の情報hと位相情報r
    とを掛け合わせた情報h×rをフーリエ変換して得られ
    る複素振幅情報を基にして計算機ホログラムの形で表示
    する第2の空間光変調素子と、前記第2の空間光変調素
    子をその前側焦点面とする第2のレンズと、前記第1の
    レンズの後側焦点面に配置された光検出器とを備えたこ
    とを特徴とする光学的情報処理装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の第1の空間光変調素子およ
    び第2の空間光変調素子を、液晶ディスプレイで構成し
    たことを特徴とする光学的情報処理装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の位相情報rを、2つ以上の
    隣接したサンプリング点から構成されたn個のサンプリ
    ング点群を作成し、少なくとも隣接する1つの前記サン
    プリング点群とは位相が異なるよう前記サンプリング点
    群毎に位相を付加し同一の前記サンプリング点群を構成
    しているサンプリング点には同一の位相を与えることに
    よって作成することを特徴とする光学的情報処理装置。
JP20168691A 1991-08-12 1991-08-12 計算機ホログラムの作成方法および光学的情報処理装置 Pending JPH0546062A (ja)

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