JPH09501702A - 増強された抗生物質組成物 - Google Patents

増強された抗生物質組成物

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JPH09501702A JP7528841A JP52884195A JPH09501702A JP H09501702 A JPH09501702 A JP H09501702A JP 7528841 A JP7528841 A JP 7528841A JP 52884195 A JP52884195 A JP 52884195A JP H09501702 A JPH09501702 A JP H09501702A
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Abstract

(57)【要約】 β−ラクタム系抗生物質(例えば、メチシリン)及び炭素数11〜15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪族アルコール抗生物質よりなる群から選ばれる抗生物質と、2−ヒドロキシ−6−R−安息香酸(Rは、炭素数10〜15の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基)構造を持つ抗菌活性を有する増強剤(例えば、アナカルド酸)とを含有してなる抗生物質組成物、及びポリミキシンと、インドール、3位置換インドール及びアルケニルアルデヒドよりなる群から選ばれる抗菌活性を有する増強剤とを含有してなる抗生物質組成物などの、抗生物質と、抗菌活性を有する増強剤とを含有してなる抗生物質組成物が開示される。本発明の抗生物質組成物は、非常に少量の抗生物質で、微生物を殺菌したり或いはその成長を抑制することができる。本発明の抗生物質組成物に用いられる増強剤は、グラム陰性菌及びグラム陽性菌、更には酵母などの真菌に対し、抗生物質の効力の増大にも効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】 増強された抗生物質組成物技術分野 本発明は、増強された抗生物質組成物、特に、抗生物質と、抗菌活性を有する 特定の増強剤とを含有してなる抗生物質組成物に関する。従来技術 抗生物質に対する耐性の発達は医療微生物学の重大な問題になってきている。 メチシリンなどのより新しい世代のβ−ラクタム系抗生物質は、主として、初期 に開発された種々のペニシリンに対する耐性を克服するために開発されたが、こ のような耐性は病原菌の間に急速に広がってきている。そして、メチシリン耐性 細菌株は、とりわけスタヒロコッカス類(Staphylococci)において、今日頻繁 に発見されている。 非β−ラクタム系抗生物質は、特定の種類の感染症の治療に屡々用いられる。 ポリミキシン類は、シュードモナスなどのグラム陰性菌によって引き起こされる 皮膚感染症を治療するのに通常用いられる。しかしながら、ポリミキシン類は毒 性を有しており、注射による投与には制限があるため、通常、軟膏として用いら れている。ポリミキシン類に関し、グラム陰性菌以外の微生物については、その 効果は知られていない。 真菌感染症は、通常は全く異なる種類の抗生物質を用いて 治療されている。特に、典型的なカンジダ感染症(Candida infections)は、イ ミダゾール誘導体〔例えば、クロトリマゾール(clotrimazole)〕又はニスタチ ン(nystatin)によって通常は治療される。 発明の概要 本発明は、増強された抗生物質組成物、特に抗菌活性(antimicrobial activi ty)(殺菌活性又は静菌活性)を有する抗生物質と、抗菌活性を有する特定の増 強剤(以後、屡々、単に“増強剤”と称する)とを含有してなる抗生物質組成物 を提供する。抗生物質と増強剤とを組合せた本発明の抗生物質組成物は、非常に 少量の抗生物質で、微生物を殺菌したり或いはその成長を抑制することができる 。本発明に用いられる増強剤は、抗生物質耐性を有する微生物株に対し、抗生物 質の効力の増大にも効果がある。 従って、本発明の1つの目的は、非常に少量の抗生物質で、微生物を殺菌した り或いはその成長を抑制することのできる抗生物質組成物を提供することにある 。 本発明のもう1つの目的は、改良された抗菌活性を有する抗生物質組成物を提 供することにある。 本発明の更にもう1つの目的は、合理的コストで簡単に生産することができる 上記特性を有する抗生物質組成物を提供することにある。 発明の詳細な説明 本発明は、抗生物質と、抗菌活性を有する増強剤とを含有してなる抗生物質組 成物を提供する。 更に詳しくは、本発明の1つの態様によれば、β−ラクタム系抗生物質及び炭 素数11〜15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪族アルコ ール抗生物質よりなる群から選ばれる抗生物質と、2−ヒドロキシ−6−R−安 息香酸(Rは、炭素数10〜15の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基)構造を持 つ抗菌活性を有する増強剤とを含有してなる抗生物質組成物が提供される。 本発明のもう1つの態様によれば、ポリミキシンと、インドール、3位置換イ ンドール及びアルケニルアルデヒドよりなる群から選ばれる抗菌活性を有する増 強剤とを含有してなる抗生物質組成物が提供される。 本発明の組成物は、増強剤の不存在下では抗生物質に対して抵抗力のある微生 物の成長及び感染性を抑制するのに有用である。 本発明における抗生物質としては、メチシリンなどのβ−ラクタム系抗生物質 、炭素数11〜15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪族ア ルコール抗生物質、又はポリミキシンを使用することができる。 炭素数11〜15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪族ア ルコール抗生物質の例としては、炭素数11〜15のn−アルコール類及び2− アルコール類を挙げ ることができる。炭素数11〜15の飽和又は不飽和脂肪族2−アルコール類に ついては、2−アルコール類のヒドロキシル基から延びる最長鎖に11〜13の 炭素を有する構造のものが好ましい。 脂肪族アルコール類の特に好ましい例としては、n−ウンデカノール、n−ド デカノール、n−トリデカノール、ファルネソール、2−ドデカノール、2−ト リデカノール及び2−テトラデカノールが挙げられる。 上記の脂肪族アルコール類は、それ自体が、中程度から弱い抗生物質活性を有 するので、本発明の組成物において、増強剤と組合わせて用いることができる。 ポリミキシンB及びポリミキシンEなどのポリミキシン類は、ポリペプチド抗 生物質である。 他方、本発明に用いられる増強剤としては、アナカルド酸又はその誘導体、イ ンドール又は3位置換インドール、又はアルケニルアルデヒドを用いることがで きる。 本発明において、“アナカルド酸”なる用語は、2−ヒドロキシ−6−R−安 息香酸(Rは、炭素数10〜15の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基)を意味す る。 特に重要なアナカルド酸は、上記のRが、8(Z),11(Z),14−ペンタデ カトリエニル鎖、8(Z),11(Z)−ペンタデシルジエニル鎖、8(Z)−ペンタ デシルエニル鎖、ドデシル鎖、及びデシル鎖であるものを含む。これらのアナ カルド酸は、それぞれ、(15:3)、(15:2)、(15:1)、(12: 0)、及び(10:0)アナカルド酸と表示する。 自然界、とりわけカシュー(ウルシ科)のカシューナット殻油に産生されるい わゆるアナカルド酸は、(15:3)、(15:2)、(15:1)及び(15 :0)の4種のアナカルド酸の混合物である。 本発明に用いられる天然のアナカルド酸(15:3)、(15:2)及び(1 5:1)は、カシューナット殼油から分離するだけで容易に得ることができる。 精製は、Kubo et al.,J.Agric.Food Chem.(1986)34:970-973;及び Bagch i et al.,Planta Med.(1985)467に記載されている中圧液体クロマトグラフィ ーにより行うことができる。更なる精製は、高速液体クロマトグラフィー(HP LC)〔Kubo et al.,Chem.Letters(1987)1101-1104;Kubo and Nakatsu,L C-GC (1991)8:933-939〕により行うことができる。 非天然のアナカルド酸誘導体(12:0)及び(10:0)は、文献〔Kubo e t al.,J.Agric.Food Chem.(1993)41:1016-1019〕に記載されているように 合成により得ることができる。 アナカルド酸は、効果的な増強剤であって、メチシリンなどのβ−ラクタム系 抗生物質又は炭素数11〜15の飽和又 は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪族アルコール抗生物質と組合せる と、メチシリン耐性スタヒロコッカス アウレウス(Staphylococcus aureus) を抑制する抗生物質組成物を提供することができる。 ポリミキシン抗生物質と組合せたインドール及び3位置換インドールは効果的 な増強剤である。3位置換インドールの好ましい例としては、3−アルキルイン ドール、特に3−メチルインドール(スカトール)(skatole)及び3−エチル インドール、ならびに3−カルボン酸インドールを挙げることができる。N-H 環基は、そのまま残っているのが好ましい。 ポリミキシン抗生物質と組合せたアルケニルアルデヒドもまた効果的な増強剤 である。特に好ましいものは、トランス−2−ヘキセナールである。 これらの増強剤は、それ自体弱い抗生物質活性を示す。しかしながら、抗生物 質と増強剤との組合せよりなる組成物は、相乗的な抗生物質活性を有し、少量の 抗生物質の使用を可能にする。 本発明では、それぞれ製薬的に認められる純度を有する抗生物質と増強剤とを 用いることが好ましい。 本発明の抗生物質組成物においては、増強剤に対する抗生物質の量比に関して は、抗生物質と増強剤との間に相乗効果があって抗生物質の使用量を少なくする ことが可能になる限 り特に制限はない。しかしながら、増強剤に対する抗生物質の量は、重量比で、 通常1:10000〜100:1、好ましくは1:5000〜10:1、更に好 ましくは1:3000〜1:1である。 本発明の抗生物質組成物は、グラム陰性菌及びグラム陽性菌、更には酵母など の真菌に対しても効果がある。メチシリンなどのβ−ラクタム系抗生物質、又は 炭素数11〜15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪族アル コール抗生物質と、アナカルド酸増強剤との組合せよりなる組成物は、メチシリ ン耐性のスタヒロコッカス アウレウス(MRSA)などのグラム陽性菌にとり わけ効果がある。特に注目すべきことは、抗生物質と増強剤とを含有してなる本 発明の抗生物質組成物が、これまで抗菌化合物の抗菌効果がないと考えられてい た微生物に対して、広い抗菌スペクトルを有することである。例えば、ポリミキ シン類の抗生物質活性は、大腸菌(E.coli)やシュードモナス エルジノーサ などのグラム陰性菌にのみ効果があると考えられてきたが、本発明の組成物は、 ポリミキシン類の抗生物質効力をスタヒロコッカス アウレウスなどのグラム陽 性菌、及びカンジダアルビカンスなどの酵母を含む真菌にまで拡大する。 これらの組成物の特筆すべき利点は、毒性が低下したことである。抗生物質と 増強剤成分との相乗効果により、必要な抗生物質を少量にすることができる。抗 生物質は人間と環境 の両方に有害なので、抗生物質の使用量が少なくて済むことは非常に望ましいこ とである。製剤 抗生物質と増強剤とを含有してなる本発明の抗生物質組成物は、インビボ感染 症の治療、又は無傷の皮膚などの身体の局所表面、及び包帯、身体に接触する器 具、カテーテル、手術器具、患者の診察台等の生体以外の物の表面の殺菌に用い ることができる。 インビボ感染症の治療のための組成物は、内科的又は外科的のどちらの方法で 投与してもよい。外科的投与としては、組成物を皮膚又は粘膜表面、病菌で冒さ れた傷、火傷又は擦傷、細菌皮膚感染又は真菌感染(例えば、水虫)などの感染 症の治療に用いることもできる。内科的投与としては、本発明の組成物は、細菌 性全身感染、とりわけスタヒロコッカス感染症の治療に有効である。本発明の組 成物はまた、一般に用いられる投薬方法で、膣の粘膜などの粘膜表面に内科的に 用いることもできるし、特に酵母感染などの感染症治療のために内科的に投与す ることもできる。 即ち、本発明の組成物の適用の例としては、 カウンター上面、手術器具、包帯及び無傷の皮膚などの表面を消毒するための 局所的殺菌剤; 角膜、皮膚の切り傷及び擦傷、火傷、及び細菌又は真菌感染している局所など の皮膚や粘膜表面へ外科的に塗布するた めの医薬組成物; 細菌、又は酵母を含む真菌の増殖を抑制するために口腔又は膣などの身体内の 粘膜表面へ投与する医薬組成物; 細菌や真菌感染が潜伏しやすい、身体内に挿入するカテーテルや身体内に移植 したり挿入する類似のものを被覆するための医薬組成物;及び 細菌性全身感染、とりわけスタヒロコッカス感染症の治療に用いる医薬組成物 を挙げることができる。 本発明の局所用の殺菌性医薬組成物には、錠剤、粉末、顆粒、シロップ、懸濁 液、カプセル、リポソーム分散液及び注射液などの様々な形態がある。殺菌剤又 は医薬の形態に応じて、本発明の組成物に用いるのに適切な担体や添加剤を選ぶ 。経口投与の製剤に用いられる担体の例としては、乳糖、精製糖、グルコース、 デンプン及び結晶性セルロースなどの賦形剤;ヒドロキシプロピルセルロース、 カルボキシメチルセルロース、デンプン、アラビアゴム、ゼラチン、グルコース 、精製糖、トラガカントゴム及びアルギン酸ナトリウムなどの結合剤;カルボキ シメチルセルロース、デンプン及び炭酸カルシウムなどの崩壊剤;ステアリン酸 、精製タルク、スクロース脂肪酸エステル、水和植物油、ステアリン酸マグネシ ウム及びステアリン酸カルシウムなどの潤滑剤;ラウリル硫酸ナトリウム塩、大 豆レシチン、スクロース脂肪酸エステル及 びポリソルベイト 80などの界面活性剤;レシチン、大豆油及びグリセリンな どの添加剤;流動剤;及び着色剤が挙げられる。本発明の組成物を吸入薬に製剤 する場合、ポリクロロモノフルオロメタンなどを溶媒として用いることができる 。所望ならば、殺菌剤、防腐剤、安定剤、等張剤及び鎮静剤などの他の添加剤を 希薄剤と組合せて用いることができる。本発明の組成物を非経口投与のための製 剤(例えば、注射液)に製剤する場合、注射用蒸留水、生理食塩水、グルコース 水溶液、注射用植物油、プロピレングリコール及びポリエチレングリコール等を 希薄剤として用いることができる。 例えば、インビボ投与のための組成物は、溶液、特に水溶液、として提供する ことができるが、疎水性成分の溶解度を高めるためアルコール性溶液として提供 することもできる。そのような溶液は、経口投与に適しているが、非経口投与の ために調製されることもある。経口投与には、毒性が低いエタノールが好ましい 。通常エタノールは、成分を溶液中に保つのに必要最小限の量を用いる。外科的 な局所的投与のために、イソプロパノールを用いることもできる。経口投与の他 の製剤形態には、錠剤やカプセルなどの固体投薬形態を含む。局所的投与に好ま しい組成物は、乳剤、クリーム、又はリポソーム分散液、又はペトロレイタム( petrolatum)などの疎水性担体を用いた軟膏として提供することができる。 生体以外の物の表面の局所的な殺菌に用いられる組成物は、 水又は有機的溶媒のどちらかを用いた溶液として提供することができる。作業環 境表面やトイレの殺菌のように、殺菌剤の人体への直接接触が制限されている所 では、混合溶媒、例えば水とエタノール又はイソプロパノール混合溶媒、を用い た溶液が適している。溶媒として好ましいアルコール類としては、エチル、n− プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、及びt−ブチル アルコー ルが挙げられる。混合溶媒系のアルコール濃度は5%から実質的に100%まで の範囲である。通常共に用いられる溶媒は水又は水性バッファーである。多くの 場合、アルコール成分は抗生物質と増強剤を溶液として保つのに必要な量だけ用 いられる。 アナカルド酸、炭素数11〜15の脂肪族アルコール類及びポリミキシン類は 水性溶媒への溶解度が小さいので、これらの化合物のどれかを含有してなる組成 物は、乳剤及びリポソーム分散液の場合のように、親油相と共に製剤することも できる。 無傷の皮膚への外科的投与又は生体以外の物の表面の殺菌のために、エタノー ルやプロパノールなどの有機溶媒又はそれと共に使用できる溶媒を用いてもよい 。溶媒が蒸発しても、処理した表面に抗生物質と増強剤は残るため、再感染を抑 制する。 特定の製剤は、従来よく知られている方法で調製することができる。各種製剤 は、例えば、Remington's Pharmaceu- tical Sciencesや類似の参考書に記載されている。 本発明の医薬組成物の投与量は、患者の年齢、体重、状態等によって異なる。 しかしながら、投与量は一般的には、成人で一日に1μmから100gの範囲で ある。一日分の投与量は一回で服用してもよいし、2、3回に分け、間隔をあけ て服用してもよい。投与は一般的には、7日から2ヵ月の期間続けられる。一日 分の投与量及び投与期間は、患者の状態によっていくらか変わる。 本発明の組成物の抗菌活性は、標準条件下にインビトロで培養された病原微生 物に対する本発明の組成物の最小阻止濃度(MIC)及び最小殺菌濃度(MBC )を示す試験データによって評価される。人間を含む動物の感染治療において抗 生物質組成物の効用を予測するために、MIC及びMBC測定法が広く使用され ていることから証明されるように、これらのインビトロテストのデータはインビ ボ活性と強い相関関係を有している。 発明を実施するための最良の形態 次の実施例を参照して、本発明を更に詳細に説明する。 実施例では、抗菌活性に関する抗生物質と増強剤の相乗効果を、各抗生物質を 単独で使用した場合に示されるMIC及びMBCの、抗生物質と1/2MICを 示す量の増強剤とを組合せて使用した場合に示されるMIC及びMBCに対する 比を測定することにより評価した。 使用されるテスト用微生物、ならびにMIC及びMBCの測定方法は以下の通 りである。実験手順: (1)テスト用微生物 以下に記載する4種類のテスト用微生物は、ATCCより入手したものである 。 スタヒロコッカス アウレウス(Staphylococcus aureus)は、グラム陽性の 病原菌類の中で臨床的にとりわけ重要なものである。スタヒロコッカス アウレ ウスは、菌血症、心内膜炎及び髄膜炎などの危険な感染症を引き起こす。ペニシ リン耐性細菌株類の中でスタヒロコッカス アウレウスの感染症の治療に選ばれ る医薬がメチシリンであるということから、スタヒロコッカス アウレウスのメ チシリン耐性細菌株(MRSA)は医療上の重大な問題であるので、MRSAを 評価の対象に選択した。 シュードモナス エルジノーサ(Pseudomonas aeruginosa) は、グラム陰性の病原菌であり、泌尿器系の感染症や肺炎を引き起こす。 大腸菌(Escherichia coli)もまたグラム陰性の病原菌であり、泌尿器や生殖 器の感染症や幼児の下痢を引き起こす。 カンジダ アルビカンス(Candida albicans)は、細菌というよりは真核性真 菌であり、それ故、細菌とは非常に異なる抗生物質反応を示すと予測される。特 に、カンジダ アルビカンスは酵母であり、膣や口内の炎症及び皮膚や肺の感染 症を引き起こす。 (2)テスト方法 抗生物質のみ、増強剤のみ、そして抗生物質と増強剤とを組合せた場合のそれ ぞれについて、下記の手順に従って、MIC及びMBCを測定した。 (i)MICの測定 MICは、J.Agric.Food Chem.,41,1780-1783(1993)に記述されている ブイヨン希釈法(broth dilution method)によって測定した。 すなわち、テスト化合物を、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中に溶 解し(無菌蒸留水に溶解するメチシリンは除く)、力価及び溶解度に応じて80 、40、20又は10mg/mlのそれぞれの濃度の試料溶液を調製した。試料 溶液の0.01mlを、0.99mlの液体培地〔MRSA、大腸菌及びシュー ドモナス エルジノーサには栄養ブイヨン (“GIBCO”,U.S.A.);カンジダ アルビカンスには強化クロスト リジアル培地(“Oxoid”,Eng−land)〕を含む試験管に加え、初 期濃度のテスト溶液を得た。このテスト溶液0.5mlを0.5mlの空培地( blank medium)(上記の液体培地と同様のもの)と混合することにより、順次2 倍に希釈していって得られる一連の希釈液を調製した。テスト微生物を適切な濃 度で含有する希釈接種材料0.5ml(下記の出発接種材料を1:100の希釈 割合に液体培地で希釈したもの)を、テスト化合物の順次希釈で得られる一連の 希釈溶液0.5mlをそれぞれ含む試験管に加えた。37℃で2日間インキュベ ートした後、肉眼で観察して成長があるかどうかについてそれぞれの試験管を調 べ、微生物の成長を抑制するテスト化合物の最小濃度をMICとして測定した。 テスト化合物無し(即ち、溶媒のみ)の培養成長対照、及び培養に対して感受性 のあるいくつかの参照薬剤〔MRSA及びシュードモナス エルジノーサにはゲ ンタマイシン;大腸菌にはアンピシリン;及びカンジダアルビカンスにはアンホ テリシンB〕を正の対照(positive controls)として用いた。検定は2回づつ 行った。 上記のMIC測定において、初期個体群(initial population)は、大腸菌で は1ml当たりのコロニー形成単位(CFU)は1×106;シュードモナス エルジノーサでは1ml当たり1×106CFU;メチシリン耐性スタヒ ロコッカス アウレウス(MRSA)では1ml当たり2×106CFU;及び カンジダ アルビカンスでは1ml当たり5×104CFUであった。 (ii)MBCの測定 MBCも、J.Agric.Food Chem.,41,1780-1783(1993)に記述されている 方法に従って測定された。 すなわち、MICを測定した後、濁りを示さない試験管(上記のMIC測定で 、微生物の成長を抑制すると肉眼観察で確認された試験管)の各々から、上記の 液体培地を使って10倍に希釈した希釈液を調製し、0.1mlの10倍希釈液 を化学薬品を含んでいない栄養寒天プレート〔MBC測定のためのBacto− Agar(Difco Laboratories、U.S.A.製)〕に施布した。37℃で24時間 インキュベートした後、コロニー数を数えた。MBCは、テスト微生物の初期接 種個体群数を99.9%以上減少させることのできるテスト化合物最小濃度であ る。 (iii)相乗効果 増強剤と抗生物質化合物とを組合せた場合の相乗効果は、ブイヨン チェッカ ーボード法(broth checkerboard method)により測定した。それぞれのテスト 菌株について、MICとMBCを測定するために用いられる上記の試験管希釈法 により、抗生物質化合物と1/2MICの増強剤とを組合せ、順次の2倍希釈し て得られる一連の希釈液を調製した。 ここでは1/2MICの増強剤を用いるため、抗生物質について測定されるM IC値は、2つの化合物が単に相加的な場合は通常の値の1/2になるはずであ り、2つの化合物が拮抗する場合は1/2よりも大きくなるはずであり、そして 2つの化合物が相乗的な場合は1/2よりも小さくなるはずである。以下の表に 示されている“相乗効果”とは、抗生物質だけを用いた場合に示されるMICと 、抗生物質と1/2MICの増強剤とを組合せた場合に示されるMICに対する 比である。相乗効果が「2×」の場合には、抗生物質と増強剤との活性が単なる 相加的であることを意味し、「2×」より大きい場合には、真の相乗効果が起こ ったことを意味する。 実施例1:メチシリンとアナカルド酸を組合せた場合の、メチシリン耐性スタヒ ロコッカス アウレウスに対する相乗効果 メチシリンとアナカルド酸(15:3)を組合せた場合の、メチシリン耐性ス タヒロコッカス アウレウス(MRSA;ATCC 33591)に対する相乗 効果を測定するためのテストを行なった。 すなわち、MRSA(ATCC 33591)に対して、メチシリンだけを使 用した場合に示されるMIC、アナカルド酸(15:3)だけを使用した場合に 示されるMIC、そ してメチシリンと1/2MICのアナカルド酸(15:3)を組合せた場合に示 されるMICを、上記(i)から(iii)に述べられた手順に従って測定した。 測定結果を表1に示す。 表1で、“アナカルド酸(1/2MIC)+メチシリン”という表現は、メチ シリンと1/2MICのアナカルド酸(15:3)の組合せを意味する。この表 現は、以下の表2から7にも適応される。 実施例2:ポリミキシン抗生物質とインドール又は2−ヘキセナールを組合せた 場合の相乗効果 (1)ポリミキシンBとインドール又は2−ヘキセナールを組合せた場合の、 グラム陰性菌に対する相乗効果 ポリミキシンBとインドール又は2−ヘキセナールを組合せた場合の、大腸菌 (ATCC 10536)及びシュードモナス エルジノーサ(ATCC 10 145)株などのグ ラム陰性菌に対する相乗効果を測定するためのテストを行なった。 すなわち、大腸菌(ATCC 10536)及びシュードモナス エルジノー サ(ATCC 10145)に対して、ポリミキシンBだけを使用した場合に示 されるMIC、インドールだけを使用した場合に示されるMIC、そしてポリミ キシンBと1/2MICのインドールを組合せた場合に示されるMICを、上記 (i)から(iii)に述べられた手順に従って測定した。 測定結果を表2に示す。 (2)ポリミキシンBとインドール又は2−ヘキセナールを組合せた場合の、 グラム陽性菌に対する相乗効果 ポリミキシンBとインドール又は2−ヘキセナールを組合せた場合の、スタヒ ロコッカス アウレウス(ATCC 33591)のメチシリン又はポリミキシ ンB耐性株などのグラム陽性菌に対する相乗効果を測定するためのテストを行な った。 すなわち、MRSA(ATCC 33591)に対して、ポリミキシンBだけ を使用した場合に示されるMIC、インドールだけ又は2−ヘキセナールだけを 使用した場合に示されるMIC、そしてポリミキシンBと1/2MICのインド ール又は2−ヘキセナールを組合せた場合に示されるMICを、上記(i)から (iii)に述べられた手順に従って測定した。 測定結果を表3に示す。 (3)ポリミキシンBとインドールを組合せた場合の、カンジダ アルビカン スに対する相乗効果 ポリミキシンBとインドールを組合せた場合の、酵母真菌、特にカンジダ ア ルビカンス(ATCC 10231)に対する相乗効果を測定するためのテスト を行なった。 すなわち、カンジダ アルビカンス(ATCC 10231)に対して、ポリ ミキシンBだけを使用した場合に示されるMIC、インドールだけを使用した場 合に示されるMIC、そしてポリミキシンBと1/2MICのインドールを組合 せた場合に示されるMICを、上記(i)から(iii)に述べら れた手順に従って測定した。 測定結果を表4に示す。 (4)ポリミキシンEとインドールを組合せた場合の、グラム陰性菌に対する 相乗効果 ポリミキシンEとインドールを組合せた場合の、大腸菌(ATCC 1053 6)及びシュードモナス エルジノーサ(ATCC 10145)株などのグラ ム陰性菌に対する相乗効果を測定するためのテストを行なった。 すなわち、大腸菌(ATCC 10536)及びシュードモナス エルジノー サ(ATCC 10145)に対して、ポリミキシンEだけを使用した場合に示 されるMIC、インドールだけを使用した場合に示されるMIC、そしてポリミ キシンEと1/2MICのインドールを組合せた場合に示されるMICを、上記 (i)から(iii)に述べられた手順に従って測定した。 測定結果を表5に示す。 (5)ポリミキシンEとインドールを組合せた場合の、酵母に対する相乗効果 ポリミキシンEとインドールを組合せた場合の、酵母カンジダ アルビカンス (ATCC 10231)に対する相乗効果を測定するためのテストを行なった 。 すなわち、カンジダ アルビカンス(ATCC 10231)に対して、ポリ ミキシンEだけを使用した場合に示されるMIC、インドールだけを使用した場 合に示されるMIC、そしてポリミキシンEと1/2MICのインドールを組合 せ た場合に示されるMICを、上記(i)から(iii)に述べられた手順に従って 測定した。 測定結果を表6に示す。 ポリミキシン抗生物質は、大腸菌及びシュードモナス エルジノーサなどのグ ラム陰性菌にのみ効果があることが知られている。しかしながら、本発明の組成 物としてポリミキシン抗生物質にインドール又は2−ヘキセナール増強剤を組合 わせた結果、ポリミキシン類の抗菌効力の有効範囲が、スタヒロコッカス アウ レウスなどのグラム陽性菌だけでなく真菌にまで拡大することを見出した。注目 すべきことに、ポリミキシンとインドールとを含有してなる組成物は、カンジダ などの酵母に対しても効果があった。実施例3 :炭素数11〜15のアルコール類とアナカルド酸を組合せた場合の、 メチシリン耐性スタヒロコッカス アウレウスに対する相乗効果 炭素数11〜15のn−アルコール類(ウンデカノール、ドデカノール又はト リデカノール)とアナカルド酸(15:3)を組合せた場合の、メチシリン耐性 スタヒロコッカスアウレウス(ATCC 33591)に対する相乗効果を測定 するためのテストを行なった。 すなわち、MRSA(ATCC 33591)に対して、ウンデカノール、ド デカノール又はトリデカノールだけを使用した場合に示されるMIC、アナカル ド酸(15:3)だけを使用した場合に示されるMIC、そしてウンデカノール 、ドデカノール又はトリデカノールと1/2MICのアナカルド酸(15:3) を組合せた場合に示されるMICを、上記(i)から(iii)に述べられた手順 に従って測定した。 測定結果を表7に示す。 産業上の利用可能性 上記のように、抗生物質と、特定の増強剤とを含有してなる本発明の組成物は 、非常に少量の抗生物質で、微生物を殺菌したり或いはその成長を抑制すること ができる。更に、本発明の組成物に含まれる特定の増強剤によって、抗生物質耐 性を有する微生物株に対し、抗生物質の効力も増大される。 本発明の抗生物質組成物は、グラム陰性菌及びグラム陽性菌、更には酵母など の真菌に対しても効果がある。メチシリンなどのβ−ラクタム系抗生物質、又は 炭素数11〜15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪族アル コール抗生物質と、アナカルド酸増強剤との組合せよりなる組成物は、メチシリ ン耐性のスタヒロコッカス アウレウス(MRSA)などのグラム陽性菌にとり わけ効果がある。特に注目すべきことは、抗生物質と増強剤とを含有してなる本 発明の抗生物質組成物が、これまで抗菌化合物では抗菌効果がないと考えられて いた微生物に対して、広い抗菌スペクトルを有することである。 これらの組成物の特筆すべき利点は、毒性が低下したことである。抗生物質と 増強剤成分との相乗効果により、必要な抗生物質が少量で済む。抗生物質は人間 と環境の両方に有害なので、抗生物質の使用量が少なくて済むことは非常に望ま しいことである。 それ故、本発明の抗生物質組成物は、 カウンター上面、手術器具、包帯及び無傷の皮膚などの表面を消毒するための 局所的殺菌剤; 角膜、皮膚の切り傷及び擦傷、火傷及び細菌又は真菌感染している局所などの 皮膚や粘膜表面へ外科的に塗布するための医薬組成物; 細菌、又は酵母を含む真菌の増殖を抑制するために口腔又は膣などの身体内の 粘膜表面へ投与する医薬組成物; 細菌や真菌感染が潜伏しやすい、身体内に挿入するカテーテルや身体内に移植 したり挿入したりする類似のものを被覆するための医薬組成物;及び 細菌性全身感染、とりわけスタヒロコッカス感染症の治療に用いる医薬組成物 として有用である。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年2月19日 【補正内容】 本発明は、抗生物質と、抗菌活性を有する増強剤とを含有してなる抗生物質組 成物を提供する。 更に詳しくは、本発明の1つの態様によれば、メチシリン及び炭素数11〜1 5の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪族アルコール抗生物質 よりなる群から選ばれる抗生物質と、2−ヒドロキシ−6−R−安息香酸(Rは 、炭素数15の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基)構造を持つ抗菌活性を有する 増強剤とを含有してなる抗生物質組成物であり、但し、該脂肪族アルコール抗生 物質が炭素数12〜15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪 族アルコール抗生物質である時には、該抗生物質組成物はメチシリン耐性スタヒ ロコッカス アウレウスに対して抗菌活性を示すものである、抗生物質組成物が 提供される。 本発明のもう1つの態様によれば、ポリミキシンと、インドール、3位置換イ ンドール及びアルケニルアルデヒドよりなる群から選ばれる抗菌活性を有する増 強剤とを含有してなる抗生物質組成物が提供される。 本発明の組成物は、増強剤の不存在下では抗生物質に対して抵抗力のある微生 物の成長及び感染性を抑制するのに有用である。 本発明における抗生物質としては、メチシリン、炭素数11〜15の飽和又は 不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪族アルコール抗生物質、又はポリミ キシンを使用するこ とができる。 炭素数11〜15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪族ア ルコール抗生物質の例としては、炭素数11〜15のn−アルコール類及び2− アルコール類を挙げ ることができる。炭素数11〜15の飽和又は不飽和脂肪族2−アルコール類に ついては、2−アルコール類のヒドロキシル基から延びる最長鎖に11〜13の 炭素を有する構造のものが好ましい。脂肪族アルコール抗生物質が炭素数12〜 15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪族アルコール抗生物 質である時には、本発明の抗生物質組成物はメチシリン耐性スタヒロコッカス アウレウスに対して抗菌活性を示す。 脂肪族アルコール類の特に好ましい例としては、n−ウンデカノール、n−ド デカノール、n−トリデカノール、ファルネソール、2−ドデカノール、2−ト リデカノール及び2−テトラデカノールが挙げられる。 上記の脂肪族アルコール類は、それ自体が、中程度から弱い抗生物質活性を有 するので、本発明の組成物において、増強剤と組合わせて用いることができる。 ポリミキシンB及びポリミキシンEなどのポリミキシン類は、ポリペプチド抗 生物質である。 他方、本発明に用いられる増強剤としては、アナカルド酸又はその誘導体、イ ンドール又は3−アルキルインドール、又はアルケニルアルデヒドを用いること ができる。 本発明において、“アナカルド酸”なる用語は、2−ヒドロキシ−6−R−安 息香酸(Rは、炭素数10〜15の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基)を意味す る。 特に重要なアナカルド酸は、上記のRが、8(Z),11(Z),14−ペンタデ カトリエニル鎖、8(Z),11(Z)−ペンタデシルジエニル鎖、及び8(Z)−ペ ンタデシルエニル鎖であるものを含む。これらのアナ カルド酸は、それぞれ、(15:3)、(15:2)及び(15:1)アナカル ド酸と表示する。 自然界、とりわけカシュー(ウルシ科)のカシューナット殻油に産生されるい わゆるアナカルド酸は、(15:3)、(15:2)、(15:1)及び(15 :0)の4種のアナカルド酸の混合物である。 本発明に用いられる天然のアナカルド酸(15:3)、(15:2)及び(1 5:1)は、カシューナット殻油から分離するだけで容易に得ることができる。 精製は、Kubo et al.,J.Agric.Food Chem.(1986)34:970-973;及び Bagch i et al.,Planta Med.(1985)467に記載されている中圧液体クロマトグラフィ ーにより行うことができる。更なる精製は、高速液体クロマトグラフィー(HP LC)〔Kubo et al.,Chem.Letters(1987)1101-1104;Kubo and Nakatsu,L C-GC (1991)8:933-939〕により行うことができる。 アナカルド酸は、効果的な増強剤であってメチシリン又は炭素数11〜15の 飽和又 は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪族アルコール抗生物質と組合せる と、メチシリン耐性スタヒロコッカス アウレウス(Staphylococcus aureus) を抑制する抗生物質組成物を提供することができる。 ポリミキシン抗生物質と組合せたインドール及び3−アルキルインドールは効 果的な増強剤である。3−アルキルインドールの好ましい例としては、3−メチ ルインドール(スカトール)(skatole)及び3−エチルインドールを挙げるこ とができる。N-H環基は、そのまま残っているのが好ましい。 ポリミキシン抗生物質と組合せたアルケニルアルデヒドもまた効果的な増強剤 である。特に好ましいものは、トランス−2−ヘキセナールである。 これらの増強剤は、それ自体弱い抗生物質活性を示す。しかしながら、抗生物 質と増強剤との組合せよりなる組成物は、相乗的な抗生物質活性を有し、少量の 抗生物質の使用を可能にする。 本発明では、それぞれ製薬的に認められる純度を有する抗生物質と増強剤とを 用いることが好ましい。 本発明の抗生物質組成物においては、増強剤に対する抗生物質の量比に関して は、抗生物質と増強剤との間に相乗効果があって生物質の使用量を少なくするこ とが可能になる限 り特に制限はない。しかしながら、増強剤に対する抗生物質の量は、重量比で、 通常1:10000〜100:1、好ましくは1:5000〜10:1、更に好 ましくは1:3000〜1:1である。 本発明の抗生物質組成物は、グラム陰性菌及びグラム陽性菌、更には酵母など の真菌に対しても効果がある。メチシリン、又は炭素数11〜15の飽和又は不 飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪族アルコール抗生物質と、アナカルド 酸増強剤との組合せよりなる組成物は、メチシリン耐性のスタヒロコッカス ア ウレウス(MRSA)などのグラム陽性菌にとりわけ効果がある。特に注目すべ きことは、抗生物質と増強剤とを含有してなる本発明の抗生物質組成物が、これ まで抗菌化合物の抗菌効果がないと考えられていた微生物に対して、広い抗菌ス ペクトルを有することである。例えば、ポリミキシン類の抗生物質活性は、大腸 菌(E.coli)やシュードモナス エルジノーサなどのグラム陰性菌にのみ効果 があると考えられてきたが、本発明の組成物は、ポリミキシン類の抗生物質効力 をスタヒロコッカス アウレウスなどのグラム陽性菌、及びカンジダ アルビカ ンスなどの酵母を含む真菌にまで拡大する。 これらの組成物の特筆すべき利点は、毒性が低下したことである。抗生物質と 増強剤成分との相乗効果により、必要な抗生物質を少量にすることができる。抗 生物質は人間と環境 請求の範囲 1.メチシリン及び炭素数11〜15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は 分枝状の脂肪族アルコール抗生物質よりなる群から選ばれる抗生物質と、2−ヒ ドロキシ−6−R−安息香酸(Rは、炭素数15の飽和又は不飽和脂肪族炭化水 素基)構造を持つ抗菌活性を有する増強剤とを含有してなる抗生物質組成物であ り、但し、該脂肪族アルコール抗生物質が炭素数12〜15の飽和又は不飽和で あって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪族アルコール抗生物質である時には、該抗生 物質組成物はメチシリン耐性スタヒロコッカス アウレウスに対して抗菌活性を 示すものである、抗生物質組成物。 2.該抗生物質がメチシリンである請求項1に記載の抗生物質組成物。 3.該抗生物質が炭素数11〜15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分 枝状の脂肪族アルコール抗生物質である請求項1に記載の抗生物質組成物。 4.該炭素数11〜15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪 族アルコール抗生物質が、炭素数11〜15のn−アルコール抗生物質である請 求項3に記載の抗生物質組成物。 5.該炭素数11〜15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪 族アルコール抗生物質が、2−アルコール抗生物質であって、該2−アルコール 抗生物質はそのヒド ロキシル基から延びる最長鎖に11〜13の炭素を有する構造のものである請求 項3に記載の抗生物質組成物。 6.Rが8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニル基である請求項1〜5 のいずれかに記載の抗生物質組成物。 7.Rが8(Z),11(Z)−ペンタデカジエニル基である請求項1〜5のいずれ かに記載の抗生物質組成物。 8.Rが8(Z)−ペンタデシルエニル基である請求項1〜5のいずれかに記載の 抗生物質組成物。 9.ポリミキシンと、インドール、3−アルキルインドール及びアルケニルアル デヒドよりなる群から選ばれる抗菌活性を有する増強剤とを含有してなる抗生物 質組成物。 10.該3−アルキルインドールが3−メチルインドールである請求項9に記載 の抗生物質組成物。 11.該アルケニルアルデヒドがトランス−2−ヘキセナールである請求項9に 記載の抗生物質組成物。 【手続補正書】 【提出日】1996年7月22日 【補正内容】 (1)第15頁、14〜19行:「テスト化合物無し(即ち、溶媒のみ)の培養 成長対照、及び培養に対して感受性のあるいくつかの参照薬剤〔MRSA 及びシュードモナスエルジノーサにはゲンタマイシン;大腸菌にはアンピ シリン;及びカンジダ アルビカンスにはアンホテリシンB〕を正の対照 (positive controls)として用いた。」を削除する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.β−ラクタム系抗生物質及び炭素数11〜15の飽和又は不飽和であって且 つ直鎖状又は分枝状の脂肪族アルコール抗生物質よりなる群から選ばれる抗生物 質と、2−ヒドロキシ−6−R−安息香酸(Rは、炭素数10〜15の飽和又は 不飽和脂肪族炭化水素基)構造を持つ抗菌活性を有する増強剤とを含有してなる 抗生物質組成物。 2.該抗生物質がβ−ラクタム系抗生物質である請求項1に記載の抗生物質組成 物。 3.該β−ラクタム系抗生物質がメチシリンである請求項2に記載の抗生物質組 成物。 4.該抗生物質が炭素数11〜15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分 枝状の脂肪族アルコール抗生物質である請求項1に記載の抗生物質組成物。 5.該炭素数11〜15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪 族アルコール抗生物質が、炭素数11〜15のn−アルコール抗生物質である請 求項4に記載の抗生物質組成物。 6.該炭素数11〜15の飽和又は不飽和であって且つ直鎖状又は分枝状の脂肪 族アルコール抗生物質が、2−アルコール抗生物質であって、該2−アルコール 抗生物質はそのヒドロキシル基から延びる最長鎖に11〜13の炭素を有する構 造のものである請求項4に記載の抗生物質組成物。 7.Rが8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニル基である請求項1〜6 のいずれかに記載の抗生物質組成物。 8.Rが8(Z),11(Z)−ペンタデカジエニル基である請求項1〜6のいずれ かに記載の抗生物質組成物。 9.Rが8(Z)−ペンタデシルエニル基である請求項1〜6のいずれかに記載の 抗生物質組成物。 10.Rがドデシル基である請求項1〜6のいずれかに記載の抗生物質組成物。 11.Rがデシル基である請求項1〜6のいずれかに記載の抗生物質組成物。 12.ポリミキシンと、インドール、3位置換インドール及びアルケニルアルデ ヒドよりなる群から選ばれる抗菌活性を有する増強剤とを含有してなる抗生物質 組成物。 13.該3位置換インドールが3−アルキルインドールである請求項12に記載 の抗生物質組成物。 14.該3−アルキルインドールが3−メチルインドールである請求項13に記 載の抗生物質組成物。 15.該3位置換インドールが3−カルボン酸インドールである請求項12に記 載の抗生物質組成物。 16.該アルケニルアルデヒドがトランス−2−ヘキセナールである請求項12 に記載の抗生物質組成物。
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