JP2009078988A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】細菌による皮膚表面での様々なトラブルを長期的に抑制する皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】一般式(1)
RO−(EO)n−H (1)
(式中、Rは炭素数8〜14の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、nは0〜5の整数を示す。)で表される成分(A)を0.001〜5重量%含有する皮膚外用剤。
【選択図】なし

Description

本発明は身体に適用する化粧品、医薬部外品又は医薬品等の皮膚外用剤に関し、より詳細には皮膚表面の微生物が起因となる皮膚トラブル、例えば、頭皮のかゆみ、体臭あるいは創傷治癒遅延やアトピー性皮膚炎、皮膚掻痒症、接触皮膚炎などの皮膚疾患の悪化を予防、改善し、かつ皮膚にやさしい皮膚外用剤に関するものである。
皮膚表面に生息する微生物の関与により、頭皮の臭いやかゆみ、体臭あるいは創傷治癒遅延やアトピー性皮膚炎、皮膚掻痒症、接触皮膚炎の悪化などの様々なトラブルが引き起こされる。
頭皮の臭いやかゆみを防止、軽減するために、ヒドロキピリドン系化合物、ピリチオン系化合物、ミコナゾール及びその塩、イオウ等の殺菌剤を毛髪化粧料に配合することが知られている。
また、体臭を減ずる方法としては、中和消臭などの化学的消臭方法、香料を用いたマスキング法などがあるが、現在市販されている多くのデオドラント剤には殺菌剤、抗菌剤等が配合され、微生物を殺菌あるいは生育を抑制することにより悪臭を低減している。
しかしながら、これら殺菌剤等は一次的効果はあるものの長期間にわたる効果には問題があり、これらの問題点を改善する目的で天然系抗菌剤であるε−ポリリジンを化粧品に配合することが提案されている(特許文献1)が効果の面では十分なものではなかった。
一方、自然界に存在する細菌は、1つ1つが個別に、所謂、浮遊菌の状態で存在するのではなく、何らかの表面に付着し、多糖、タンパク質などの細胞外ポリマーを産生、分泌しながら増殖しバイオフィルムと言われている生活圏を形成していくことが知られている。バイオフィルムを形成すると、細菌は上記の成分などの中に埋め込まれた状態となり、本来感受性を有するような殺菌剤、抗菌剤から物理的に保護されるため、殺菌剤、抗菌剤はその効果を発揮しにくくなり、浮遊菌の約1000倍の濃度の殺菌剤、抗菌剤を必要とすることが知られている。
そして、皮膚表面においてもこのような状態を形成し、問題となっている細菌を殺菌しきれずにすぐに増殖すると考えられる。
上記の問題点を解決するためには、細菌にバイオフィルムを形成させないようにすることが重要と考えられるが、このような視点から、五単糖又はその糖アルコール(特許文献2)あるいは炭素数3〜6の多価アルコール(特許文献3)によりバイオフィルム形成を抑制し、上記の課題を解決することが提案されているが、その効果は十分なものではなかった。
特開2007−169192号公報 特開2002−302404号公報 特開2005−225830号公報
本発明は、細菌による皮膚表面での様々なトラブルを長期的に抑制する皮膚外用剤を提供することを目的とする。
本発明者は、下記成分(A)を含有する皮膚外用剤が細菌のバイオフィルム形成を抑制し、細菌による皮膚表面での様々なトラブルを長期的に抑制し、かつ皮膚にやさしいことを見出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、一般式(1)
RO−(EO)n−H (1)
(式中、Rは炭素数8〜14の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、nは0〜5の整数を示す。)で表される成分(A)を0.001〜5重量%含有する皮膚外用剤を提供するものである。
本発明によれば、皮膚上の細菌のバイオフィルム形成を抑制し、細菌による皮膚表面での様々なトラブルを長期的に抑制することができる。すなわち、頭皮の臭いやかゆみ、体臭、創傷治癒遅延あるいはアトピー性皮膚炎、皮膚掻痒症、接触皮膚炎などの皮膚疾患の悪化などの細菌由来の皮膚トラブルを軽減、抑制することができる。
本発明の皮膚外用剤の有効成分(A)は、一般式(1):
RO−(EO)n−H (1)
で表される化合物から成り、Rは炭素数8〜14の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、EOはエチレンオキシ基、そしてnは0〜5の整数である。Rの炭素数が14超又は8未満のもの及びnが8以上のものは、何れもバイオフィルム生成抑制効果が極めて低い。
一般式(1)で示される成分(A)は具体的には、1−オクタノール、2−オクタノール、2−エチルヘキシルアルコール、1−デカノール、1−ウンデカノール、1−ドデカノール(ラウリルアルコール)、1−テトラデカノール(ミリスチルアルコール)、trans−2−ドデセン−1−オール、2−ドデカノール、2−ブチル−1−オクタノール及びこれらのエチレンオキシド付加物が挙げられる。
一般式(1)中、Rで示されるアルキル基又はアルケニル基は、直鎖でも分岐鎖でもよいが、特に炭素数10〜12のものはバイオフィルム生成抑制効果が優れており好ましい。EOで示されるエチレンオキシ基の数nは0〜4がより好ましく、0又は1〜3がさらに好ましい。
本発明において、皮膚外用剤中の成分(A)の配合量は、バイオフィルム生成抑制効果の点から0.001〜5重量%であるが、0.05〜2重量%が好ましく、更に0.01〜1重量%が好ましい。
本発明の皮膚外用剤は、成分(A)を分散、可溶化又は乳化するために、成分(B)として界面活性剤及び/又は溶剤を配合してもよい。
ここで用いる界面活性剤の種類は特に限定されず、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤の何れでもよいが、乳化・分散・可溶化性能の観点から、界面活性剤の中で陰イオン界面活性剤又は非イオン界面活性剤を用いることが好ましい。
陰イオン性界面活性剤としては、硫酸系、スルホン酸系、カルボン酸系、リン酸系及びアミノ酸系のものが好ましく、例えばアルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、アシルイセチオネート、アシルメチルタウレート、高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アラニン誘導体、グリシン誘導体、アルギニン誘導体等が挙げられる。
これらのうち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩が好ましい。
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキルエーテル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド類等が挙げられる。このうち、成分(A)以外のポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、アルキルグリコシド類、ポリオキシアルキレンC8−C20脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミドが好ましい。成分(A)以外のポリオキシアルキレンアルキルエーテル類としては、成分(A)以外のポリオキシエチレンアルキルエーテル、成分(A)以外のポリオキシプロピレンアルキルエーテル、成分(A)以外のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテルが好ましい。アルキルグリコシド類としては、アルキル基の炭素数8〜14で、糖(グルコース)の縮合度1〜2のものが好ましい。脂肪酸アルカノールアミドとしては、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアシル基を有するものが好ましく、またモノアルカノールアミド、ジアルカノールアミドのいずれでもよいが炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基を有するものが好ましい。脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、オレイン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、パーム核油脂肪酸メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、ベタイン系界面活性剤及びアミンオキサイド型界面活性剤等が挙げられる。このうち、イミダゾリン系ベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤及びアルキルジメチルアミンオキサイド等のアミンオキサイド型界面活性剤がより好ましく、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルスルホベタイン、脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン及び脂肪酸アミドプロピルスルホベタイン等のスルホベタイン並びにアルキルジメチルアミンオキサイドが更に好ましい。アルキルジメチルアミンオキサイドは、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアルキル基を有するものが好ましく、特にラウリルジメチルアミンオキサイド及びミリスチルジメチルアミンオキサイドが好ましい。
陽イオン性界面活性剤の例として、特開2000−178146号公報に記載の、下記一般式(2):
Figure 2009078988
〔式中、R1、R2、R3及びR4のうち、少なくとも1個は総炭素数12〜28のアルコキシ基、好ましくは16〜28の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基、アルケノイルアミノ基、アルカノイル基又はアルカノイルオキシ基が置換していてもよい直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は合計付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、Z-はハロゲンイオン又は有機アニオン、例えばアセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレート、スルフォネート、スルフェート、及びアルキルスルフェート基から選択されたものを示す。〕
で表わされる後記成分(C)以外の第4級アンモニウム塩が挙げられる。
上記化合物(2)の好ましい例として、R1、R2、R3及びR4のうち、少なくとも1個が
総炭素数8〜22のアルコキシ基で置換していても良いアルキル基で、残余は、メチル基、エチル基、ベンジル基を示すものが挙げられる。さらに好ましい具体例としては、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムや塩化オクダデシロキシプロピルトリメチルアンモニウムのような塩化モノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムや塩化分岐ジアルキルジメチルアンモニウムのような塩化ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
界面活性剤は単独で、あるいはより乳化・分散・可溶化性能を高めるために2種以上を組み合わせて用いることができる。
乳化組成物中の化合物(A)と界面活性剤の重量比率(A)/界面活性剤は、長期的なバイオフィルム抑制効果の点から2以下が好ましく、2/1〜1/100がより好ましく、2/1〜1/50がより好ましく、2/1〜1/20が更に好ましく、1/1〜1/10がより更に好ましい。
また、溶剤としては、炭素数2〜7の1価アルコール、グリコール類等のポリオール類、油脂、ロウ類、炭化水素油等が挙げられ、炭素数2〜7の1価アルコール、グリコール類等のポリオール類が好ましい。炭素数2〜7の1価アルコールとしてはエタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール等が挙げられる。ポリオール類としてはエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン等が挙げられる。油脂、ロウ類、炭化水素油としては、ワセリン、スクワラン、パラフィン、コレステロール、動植物性のトリグリセライド等が挙げられる。好ましくは、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(重量平均分子量100〜1000)である。
これらは、単独あるいは2種以上を併用して用いることができ、上記の界面活性剤と併用し用いることができる。
本発明の皮膚外用剤には、更に成分(C)として皮膚に安全な殺菌剤や抗菌剤を併用することも可能である。一般にバイオフィルムが形成すると殺菌剤が効きにくい状況が起こるが、成分(A)によってバイオフィルムの形成が抑制されると、殺菌剤の効力を十分に引き出すことが可能になる。
このような殺菌剤としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、トリクロサン、トリクロカルバン、イソプロピルメチルフェノール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、塩化セチルピリジニウム等が挙げられ、抗菌剤としては、β−ラクタム系、アミノ酸配糖体系、ピリドンカルボン酸系、テトラサイクリン系、ホスホマイシン系、クロラムフェニコール系、リンコマイシン系及びポリペプチド系が挙げられ、より具体的には、アンピシリン、セフジニル、ゲンタマイシン、ホスホマイシン、クロラムフェニコール、エリスロマイシン、リンコマイシン及びオフロキサシンなどが挙げられる。 これらは、単独あるいは2種以上を併用して用いることができる。
本発明の皮膚外用剤は、上記成分以外に、化粧料、皮膚外用剤に用いられる任意の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で用いることができる。 例えば、油脂、ロウ類、炭化水素油、高級脂肪酸、成分(A)以外の高級アルコール、合成エステル類、シリコーン、金属封鎖剤、水溶性高分子、増粘剤、パウダー成分、着色剤、着香剤、成分(B)以外の溶剤、収斂剤、抗炎症剤、保湿剤、pH調整剤、植物エキス類などが挙げられる。
本発明の皮膚外用剤の製品形態としては、液体、ゲル状、固体、クリーム、水−油の2層分離系又はエアゾール等が挙げられる。使用方法としては直接塗布、噴霧あるいは、予め、布、不織布、紙などに含浸させておいて塗布しても良い。本発明の組成物が洗浄剤である場合には、洗浄後、濯ぐことにより用いるのが好ましい。また、本発明の組成物が皮膚表面上に長時間残存するようなリーブオンの形態であることがより好ましい。本発明の組成物は、人体のみならず、ペット等の動物の皮膚にも用いることができる。
本発明の皮膚外用剤pHは2〜11が好ましく、より好ましくは3〜10、更に好ましくは4〜9である
本実施例に使用する成分は次の通りである。
成分(A)RO−(EO)n−H
(A−1)C8アルコール〔カルコール0898、花王(株)製、R=C8アルキル、n=0〕
(A−2)C10アルコール〔カルコール1098、花王(株)製、R=C10アルキル、n=0〕
(A−3)C12アルコール〔カルコール1298、花王(株)製、R=C12アルキル、n=0〕
(A−4)C10アルコールエチレンオキサイド3モル付加物〔NIKKOL BD−3SY、日光ケミカルズ(株)製、R=C10アルキル、n=3〕
(A−5)C12アルコールエチレンオキサイド1モル付加物〔NIKKOL BL−1SY、日光ケミカルズ(株)製、R=C12アルキル、n=1〕
(A−6)C12アルコールエチレンオキサイド2モル付加物〔NIKKOL BL−2SY、日光ケミカルズ(株)製、R=C12アルキル、n=2〕
(A−7)C12アルコールエチレンオキサイド3モル付加物〔NIKKOL BL−3SY、日光ケミカルズ(株)製、R=C12アルキル、n=3〕
(A−8)C12アルコール〔trans−2−ドデセン−1−オール、和光純薬工業(株)製、R=C12アルケニル、n=0〕
(A−9)C12アルコール(2級)〔2−ドデカノール、和光純薬工業(株)、R=C12アルキル、n=0〕
(A−10)C12アルコール〔2−ブチル−1−オクタノール、シグマアルドリッチInc.製、R=C12分岐アルキル、n=0〕
成分(A’) R’O−(EO)n−H
(A‘−1)C6アルコール [1−ヘキサノール、和光純薬工業(株)、R=C6アルキル、n=0〕
(A‘−2)C16アルコール〔カルコール1698、花王(株)製、R’=C16アルキル、n=0〕
(A‘−3)C18アルコール〔カルコール1898、花王(株)製、R’=C18アルキル、n=0〕
(A‘−4)C12アルコールエチレンオキサイド8モル付加物〔NIKKOL BL−8SY、日光ケミカルズ(株)製、R=C12アルキル、n=8〕
(A‘−5) C12アルコールエチレンオキサイド12モル(平均)付加物〔エマルゲン120、花王(株)製〕
成分(B) 界面活性剤、溶剤
(B−1)ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム〔エマール20C(有効分25重量%)、花王(株)製〕
(B−2)ポリオキシエチレン(4.5)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム〔カオーアキポRLM−45NV(有効分24重量%)、花王(株)製〕
(B−3)ラウリルグルコシド〔マイドール12(有効分40重量%)、花王(株)製〕
(B−4)エタノール
(B−5)プロピレングリコール
実施例1:皮膚外用剤の調製およびバイオフィルム形成抑制能の検定
成分(A)又は(A’)、成分(B)及びイオン交換水を表1に示す濃度で配合し、皮膚外用剤を調製した。本発明品及び比較品を、ミューラーヒントン培地〔日本ベクトン・ディッキンソン(株)製〕を用いて1重量%に希釈したものを24ウェルマイクロプレート〔旭テクノグラス(株)製〕に2mL計りとった。
表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis NBRC12773)をそれぞれ大豆−カゼインダイジェストアガー(Soybean-Casein Digest Agar)〔SCD寒天培地:日本製薬(株)製〕を用いて、37℃、24時間前培養してコロニー形成したものから極少量の菌塊を、滅菌済みの竹串を用いて、前述のマイクロプレート内の試験溶液に接種した。これを37℃、48時間培養後に培養液を廃棄し、滅菌精製水2mLで各ウェル内を5回洗浄した。マイクロプレート壁に付着したバイオフィルムを0.1%クリスタルバイオレット液で染色し、余分な染色液を水でリンス後にバイオフィルムの形成状態を目視によって観察した。バイオフィルムの状態は、バイオフィルムがプレート壁面の0〜20%を覆った状態を◎、20〜40%を覆った状態を○、40〜60%を覆った状態を△、60%以上を覆った状態を×とした。
結果を表1に示す。
Figure 2009078988
本発明品を用いた場合、バイオフィルム形成を著しく抑制できることが確認できた。 すなわち、本発明の皮膚外用剤を作用させた後においては、殺菌剤を作用させなくとも、皮膚表面の細菌を簡単に減少させうることが予想できる。
実施例2
常法により表2の皮膚外用剤を製造した。試験は本発明品、比較品各群について頭皮のかゆみの自覚症状を持つ各10名に対して行った。試験品使用直前に頭皮のかゆみの状態を下記の基準で自己申告させた。 洗髪後に試験品を1日1回3mLを頭皮全体に均一に塗布し、7日間使用させた後、試験開始日から8日後に再度、頭皮のかゆみの状態を下記の基準で自己申告させた。尚、試験品使用開始1週間前より試験終了までの間、かゆみ抑制剤、殺菌剤含有シャンプー及びリンス、コンディショナー、整髪料等の使用は禁止し、殺菌剤未配合のシャンプーのみの使用とした。10名の評点の平均で評価した。結果を表2に示す。
かゆみの基準
1,かゆみを全く感じない
2,かゆみを少し感じる
3,かゆみを感じる
4,かゆみを強く感じる
Figure 2009078988
実施例3
常法により表3の皮膚外用剤を製造した。試験は本発明品、比較品各群について体臭を有する各10名に対して行った。製造した皮膚外用剤を体臭を有する10名に対し、試験品使用直前に体臭を下記の基準で評価した。洗浄後、試験品を一日1回5mLを上半身に均一に塗布し、7日間使用させた。 試験開始日から8日後に再度、体臭を同様に評価した。尚、試験品使用開始1週間前より、殺菌剤含有石鹸、ボディーシャンプー及び香水、制汗剤、デオドラント剤の使用は禁止し、殺菌剤未配合のボディシャンプーのみの使用とした。10名の評点の平均で評価した。 結果を表3に示す。
体臭の基準
1.体臭が全くない。
2.体臭が少しある。
3.体臭がある。
4.体臭が強くある。
Figure 2009078988
実施例4
下記組成の体臭抑制剤を製造した。
(成分) (重量%)
C12アルコール〔カルコール1298、花王(株)製〕 0.05
ポリオキシエチレン(4.5)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム
〔カオーアキポRLM−45NV(有効分24重量%)、花王(株)製〕 2.0
濃グリセリン 2.0
ポリエチレングリコール400 0.2
エタノール 5.0
塩化ベンザルコニウム〔サニゾールC(有効分50重量%)、
花王(株)製〕 0.01
メチルパラベン 0.1
イオン交換水 残量
合計 100.0
(pH 5.5)
この体臭抑制剤は体臭を効果的に抑制することができ、かつ、刺激が少なく、感触も良好であった。

Claims (7)

  1. 一般式(1)
    RO−(EO)n−H (1)
    (式中、Rは炭素数8〜14の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、nは0〜5の整数を示す。)で表される成分(A)を0.001〜5重量%含有する皮膚外用剤。
  2. 一般式(1)中のRが炭素数10〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である請求項1記載の皮膚外用剤。
  3. 更に、成分(B)として、化合物(A)以外の界面活性剤及び/又は溶剤を含有する請求項1又は2記載の皮膚外用剤。
  4. 界面活性剤の含有量が0.05〜50重量%である請求項3記載の皮膚外用剤。
  5. 溶剤の含有量が0.1〜99重量%である請求項3記載の皮膚外用剤。
  6. 更に、成分(C)として、殺菌剤又は抗菌剤を含有する請求項1〜5の何れか1項記載の皮膚外用剤。
  7. 皮膚上のバイオフィルムの生成抑制用である請求項1〜6の何れか1項記載の皮膚外用剤。
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