JPH09501052A - 植物におけるアミロペクチン澱粉の分枝の程度を変更するのに好適な,脱分枝酵素及びそれをコードするdna配列 - Google Patents

植物におけるアミロペクチン澱粉の分枝の程度を変更するのに好適な,脱分枝酵素及びそれをコードするdna配列

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JPH09501052A JP7506224A JP50622494A JPH09501052A JP H09501052 A JPH09501052 A JP H09501052A JP 7506224 A JP7506224 A JP 7506224A JP 50622494 A JP50622494 A JP 50622494A JP H09501052 A JPH09501052 A JP H09501052A
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Abstract

(57)【要約】 アミロペクチン澱粉の分枝の程度をトランスジェニック植物内で減少さる脱分枝酵素の酵素活性をもつ新規のタンパク質をトランスジェニック植物内で形成されたその転写物がコードするような、そのコード生成ストランド上で植物脱分枝酵素をコードするDNA 配列、及びアミロペクチン澱粉の分枝の程度をそのトランスジェニック植物内で増加させる脱分子酵素の酵素活性をもつタンパク質の合成をトランスジェニック植物内で形成されたその転写物が妨害するような、そのコード生成ストランド上で植物脱分枝酵素をコードするDNA 配列、並びに植物細胞及び植物内に導入されることができるプラスミドであって上記DNA 配列がその上に局在化されるものについて記載する。また、そのアミロペクチン澱粉が修飾された、遺伝子工学により変更された植物、及びこれらの植物から得られる修飾澱粉の生産についても記載する。

Description

【発明の詳細な説明】 植物におけるアミロペクチン澱粉の分枝の程度を変更するのに好適な、脱分枝酵 素及びそれをコードするDNA 配列 本発明は、トランスジェニック植物においてアミロペクチン澱粉の分枝の程度 を減少させる分枝酵素の酵素活性をもつ新規タンパク質をトランスジェニック植 物内で形成されたその転写物がコードするような、そのコドン生成 (codogenic) ストランド上で植物脱分枝酵素をコードするDNA 配列、並びにトランスジェニッ ク植物においてアミロペクチン澱粉の分枝の程度を増加させる分枝酵素の酵素活 性をもつタンパク質の合成をトランスジェニック植物内で形成されたその転写物 が妨害するような、そのコドン生成ストランド上で植物脱分枝酵素をコードする DNA 配列、そしてまた植物細胞及び植物内に導入されることができる、上記DNA 配列がその上に局在化される組換えプラスミドに関する。 本発明は、そのアミロペクチン澱粉が修飾される遺伝子工学により変更された 植物の生産方法、及びこれらの植物から得られる修飾澱粉にも関する。 多糖類、例えば澱粉は、油脂、脂肪及びタンパク質と同じく、本質的に再生可 能 (renewable)な植物由来の原材料である。 再生可能な原材料の使用方法において立脚する決定的な要因は、形態、構造、 又は他の物理化学的パラメーターに関して化学工学の要求に適正に適合する物質 の欠如である。可能な限り多くの使用分野において再生可能な原材料の適用を可 能ならしめるために、かなりの材料の多様性を達成することが特に重要である。 多糖類に関しては、これは、例えば、澱粉の多くの異なる形態が可能な限り提供 されるということを意味する。これは、それらの化学特性における高い表面反応 性を特徴とする強い分枝形態、及び高い構造均一性により区別された小分枝タイ プの両方を考慮することを必要とする。構造均一性は、化学合成の間の高効率の 反応制御のための重要な必要条件である。 澱粉は、化学的に均一な基本構成成分、グルコース分子を含んで成るポリマー であるので、それは、それらの重合度及びそのグルコース鎖の分枝の生成に関し て異なるひじょうに異なる分子形態の複雑な混合物である。それ故、澱粉は均一 な原材料である。特に、アミロース澱粉、α−1,4−グルコシド結合したグル コース分子を含んで成る本質的に非分枝のポリマーと、アミロペクチン澱粉であ ってその部分について異なる分枝のグルコース鎖の複雑な混合物であるものとの 間に区別がなされる。この分枝は、追加のα−1,6グリコシド結合の生成を通 して生じる。 澱粉製造のための典型的な植物、例えばメイズ (maize)又はポテト(potato) においては、澱粉の上記2形態が大体25部のアミロース対75部のアミロペクチン の比で生じる。 その工業分野(sector)におけるその応用のための基本的物質、例えば澱粉の 均一性に関しては、例えばアミロペクチン成分だけを含む植物又はアミロース成 分だけを含む植物が必要とされる。原材料澱粉の多様性に関しては、異なる指標 をもつ分枝をもつアミロペクチンの形態を示す植物が必要である。従って、澱粉 分子の分枝の程度を修飾することができる澱粉代謝の酵素、又は植物内で異なる 形態の澱粉を合成することができるように植物の遺伝子変更のために使用される ことができる遺伝子配列に大きな興味がある。 特定の植物種、例えばメイズについて、アミロペクチンだけを含むタイプが、 その間にその植物の個々の遺伝子が下活性化されるよ うな突然変異誘発により生産されることができるということが既に知られている 。ポテトについては、アミロースを全く作らない遺伝子型が同様に半数体 (hapl oid)系統を用いた化学的突然変異誘発により作出された (Hovenkamp-Hermelink et al.,1987,Theor Appl Genet 75 :217-221)。それらから開発された、半数 体系統、又はそのホモ接合2倍体 (homozygotic diploid)又は4倍体系統(tetr aploid)系統は、しかしながら農業においては使用されることができない。この 突然変異誘発技術は、農業的に興味のあるヘテロ接合4倍体系統には適用される ことができない。なぜなら、遺伝子の全コピーの不活性化は、4つの異なる遺伝 子型のコピーの存在のために不可能であるからである。かなり純粋なアミロペク チン澱粉を形成するタイプがポテトにおける澱粉粒結合澱粉シンセターゼのため の遺伝子のアンチセンス阻害により作り出されることができるということがViss er et alから公知である(1991,Mol Gen Genet 225:289)。 ポテトの分枝酵素はWO 92/14827 から公知である。この酵素は、ポテト (Sola num tuberosum) のQ−酵素として知られている。WO 92/14827 中に記載されたポ テトの分枝酵素についての情報を含むDNA 配列の助けにより、その澱粉のアミロ ース/アミロペクチン比が変更されたトランスジェニック植物が生産されること ができることも公知である。 いくつかのQ−酵素の発生が他の種、例えばメイズについて公知であるけれど も (Singh & Preiss,1985,Plant Physiol 79 :34-40),WO 92/14827から公知 のポテトの分枝酵素の他に、ポテトにおける分枝澱粉の合成に他の酵素が関与す るか否かについては知られていない。 澱粉分子に分枝を導入するQ−酵素の他に、分枝を溶解する酵素 が植物内で生じる。脱分枝酵素としても知られるこれらのタンパク質は、基質特 異性に従って3群に分割される。プルラン (pullutare)の他にアミロペクチンを も使用するプルラナーゼ(pullulanases)が微生物、例えばクレブシエラ(Kleb siella )、及び植物中に生じる。植物においては、それらはR−酵素ともいわれ る。プルランには作用しないがグリコーゲン及びアミロペクチンに作用するイソ アミラーゼも同様に、微生物と植物内で生じる。メイズのイソアミラーゼ(isoa mylase)はManners & Rowe(1969,Carbohydr,Res.9 :107)により記載されて おり、そしてIshizaki et al.(1983,Agric Biol Chem 47 :771-779)はポテト のイソアミラーゼについて記載している。アミロ−1,6−グルコシダーゼ(am ylo −1,6−glucosidases)は哺乳類と酵母において記載されており、そして 基質として限界デキストリンを使用する。 5つのエンド−そして2つのエキソアミラーゼの他に、Li et al.(1992,Pla nt Physiol 98 :1277-1284)は、砂糖大根中にたった1つのプルラナーゼ型の脱 分枝酵素を検出した。約100KDaのサイズ及び 5.5の最適pHをもつこの酵素は葉緑 体内に局在化する。 Ludmig et al.(1984,Plant Physiol 74 :856-861)は、基質としてプルラン を使用するがアミロペクチンとの反応の間に3倍低い活性を示すホウレンソウか らの脱分枝酵素について記載している。 農業的に重要な澱粉保存性栽培植物、ポテトの場合においては、脱分枝酵素の 活性はHobson et al.(1951,J Chem Soc 1451) により1951年に調査された。そ れは、Q−酵素とは異なり、その対応酵素が鎖伸長活性を有せず、そして単にα −1,6−グリコシド結合を加水分解するということを立証した。しかしながら 、その酵素をより正確に特徴付けること又は脱分枝酵素の酵素活性をもつタンパ ク質をコードするDNA 配列について記載することのいずれについて も成し得なかった。 今日まで、アミロペクチン澱粉の分枝の程度が増加され又は減少されるような 方法で、植物ゲノム内への導入の間、その植物の代謝を変更する植物由来の脱分 枝酵素の酵素活性をもつタンパク質をコードするDNA 配列は全く知られていない 。 本発明の目的は、そのコード生成ストランド上に脱分枝酵素をコードするDNA 配列、それにより上記DNA 配列が植物細胞又は植物内に導入されることができる ところのプラスミド、それから植物全体が再生されることができる植物細胞並び に増加した又は減少した程度の分枝をもつアミロペクチン澱粉の生産を可能にす る植物を提供することである。 これから、脱分枝酵素の同定及び精製そしてまたこれらの酵素のペプチド配列 そして脱分枝酵素の酵素活性をもつタンパク質をコードする転写物をトランスジ ェニック植物内で形成し又は脱分枝酵素の酵素活性をもつタンパク質の合成を妨 害する転写物をトランスジェニック植物内で形成するDNA 配列並びにこれらのト ランスジェニック植物の生産のためのプラスミド及び植物細胞の説明のためのそ れらの使用について記載する。また、アミロペクチン澱粉の分枝の程度を減少さ せる脱分枝酵素の酵素活性をもつタンパク質をコードするDNA 配列を含むトラン スジェニック植物並びにアミロペクチン澱粉の分枝の程度を増加させる脱分枝酵 素の酵素活性をもつタンパク質の合成を妨害するDNA 配列を含むトランスジェニ ック植物についても記載する。 a)最初に、脱分枝酵素の活性をもつタンパク質を同質 (homogeneity)まで精 製し(実施例1参照)、 b)ペプチド配列を、タンパク質配列決定により上記の精製された酵素から樹 立し(実施例2参照)、 c)これらのペプチド配列をcDNAライブラリーからのcDNA配列のクローニング のために使用し、免疫学的及び分子遺伝学的方法の両方を使用し(実施例3及び 4参照)、そして/又は d)これらのペプチド配列を分子生物学的方法の助けをかりて遺伝子ライブラ リーからのゲノムDNA 配列のクローニングのために使用し(実施例5)、そして e)c)及び/又はd)からのDNA 配列を、植物細胞の形質転換及びトランス ジェニック植物の再生を可能ならしめるプラスミド内に導入する(実施例6参照 )。 アミロペクチン澱粉の分枝の程度が適宜増加され又は減少されるような植物内 に天然に含まれるアミロペクチン澱粉の分枝の程度を修飾する植物脱分枝酵素を コードするポテト (Solanum tuberosum)を参照して上記実施例中の例により上記 DNA 配列について記載する。少なくとも1の以下の配列をもつ脱分枝酵素のペプ チド配列はそのコード生成DNA 配列からコードされる: 増加された又は減少された程度のアミロペクチン澱粉の分枝をもつトランスジ ェニック植物を以下の段階を特徴とする工程を介して生産することができる: a)以下の部分的配列をもつDNA 配列の製造: i)植物内で活性であり、そして提案された標的組織又は標的細胞内でRNA の 形成を保証するプロモーター、 ii)脱分枝酵素の酵素活性をもつ新規タンパク質配列をトランスジェニック植 物内でコードするRNA の転写を許容し、又は脱分枝酵素の酵素活性をもつタンパ ク質の合成をトランスジェニック植物内で妨害するRNA の転写を許容する構造DN A 配列、 iii)適宜、転写の終止及び上記RNA の3′−末端へのポリ−A基の付加を植 物細胞内で導く3′−非翻訳配列、 b)好ましくは組換えプラスミドを使用した、植物細胞のゲノム内への上記構 造DNA 配列の伝達及び取り込み、及び c)上記形質転換植物細胞からの無傷の植物全体の再生。 好ましくは、1以上又は全ての上記タンパク質配列配列番号:1〜配列番号: 12がii)の下で命名された脱分枝酵素のタンパク質配列内に含まれる。 工程b)に従う組換えプラスミドは、植物脱分枝酵素又はその断片をそのコー ド生成ストランド上でコードするDNA 配列を含み、それによりそのDNA 配列から 誘導される転写物が、トランスジェニック植物内でアミロペクチン澱粉の分枝の 程度をそのトランスジェニック植物内で減少させ、又はトランスジェニック植物 内でそのDNA 配列から誘導された転写物が、脱分枝酵素の酵素活性をもつ内因性 タンパク質の合成を妨害し、アミロペクチン澱粉の分枝の程度をトランスジェニ ック植物内で増加させる脱分枝酵素の酵素活性をもつ新規タンパク質の合成に影 響を与える。この後者は、同時抑制を通じて又はアンチセンスRNA により達成さ れることができる(Inouye,1988,Gene 72 :25-34 ;Flavell,1994,Proc.N atl.Acad.Sci.USA 91 :3490-3496)。 アミロペクチン澱粉の分枝の増加され又は減少された程度をもつ 上記工程を通じて得られるトランスジェニック植物も本発明の対象である。上記 工程が適用される植物は有用な植物、例えば、メイズ、水素及びポテトである。 本発明は、脱分枝酵素の酵素活性をもつタンパク質、1以上の配列番号:1〜 配列番号:12及び50kdと150kd の間、特に70kdと130kd の間のとりわけ90kdと11 0kd の間の分子量のものにも関する。これらのタンパク質は植物、例えばポテト (Solanum tuberosum)由来である。 脱分枝酵素の酵素活性をもつタンパク質の合成のための又は脱分枝酵素の内因 活性の形成を抑制するための情報を含む新規構造DNA 配列の同定のために、タン パク質抽出物を実施例によりポテト植物から得た。実施例1中に記載したように 、脱分枝酵素の酵素活性の検出のために、呈色テストを使用した。ポテト植物の タンパク質抽出物を、非変性アミロペクチン含有ポリアクリルアミド・ゲル(PA AG)中で分離するとき、澱粉修飾活性をもつタンパク質をその後のヨウ素染色に より検出することができる。非分枝アミロースがヨウ素と青色の複合体を形成す るとき、アミロペクチンは赤紫色を作り出す。ヨウ素により赤紫に変化するアミ ロペクチン含有PAAGs 中では、脱分枝活性が局在化される場所において、そのゲ ルの青色への色シフトが生じる。なぜなら紫色のアミロペクチンの分枝が上記酵 素により分解されるからである。漸新的硫酸アンモニウム沈降及びその後の固定 化β−シクロデキストリンにおけるアフィニティー・クロマトグラフィーの助け をかりて上記タンパク質を他のものから分離することにより、そのタンパク質を 本発明に従って同質まで精製する。ペプチド配列を純粋タンパク質から決定する (実施例2参照)。結果として、植物脱分枝酵素のペプチド配列に最初にアクセ ス可能である。脱分枝酵素のペプチド配列は個々の領域内に、微生 物の脱分枝酵素に対する一定の相同性を示すが、これは、そのタンパク質の全て のドメインについて真実ではない。従ってSolanum tuberosum からの新規の脱分 枝酵素は、先に未知のタイプの脱分枝酵素を提示する。この脱分枝酵素のペプチ ド配列は本発明に従って、脱分枝酵素の活性をもつペプチドをコードする植物内 のDNA 配列を同定するのに役立つ。免疫学的方法を適用することもでき(実施例 3参照)又は分子遺伝学的方法をも使用する(実施例4と5参照)。 新規の脱分枝酵素をコードするDNA 配列を同定した後、それらをベクター・プ ラスミドへのクローニングによりバクテリア内で増幅することができる。ベクタ ーの例は、pBR322, pUC−シリーズ、13mp−シリーズ、等である。新規の脱分枝 酵素をコードするDNA 配列に、他のプラスミド内への簡単な再クローニングを許 容するリンカーを提供することができる。植物内への導入の目的のために(実施 例6参照)、例えば、大腸菌(Escherichia coli)及びアグロバクテリウム・チ ュームファシエンス (Agrobacterium tumefaciens)についての複製シグナルを含 むバイナリー・プラスミドを独占的ではないが好ましくは使用することができる 。これらのバイナリー・プラスミドがT−DNA 要素を含む場合、双子葉植物のゲ ノム内への新規脱分枝酵素のDNA 配列の伝達は特に簡単である。しかしながら、 他の方法、例えば、単子葉植物の形質転換のために使用される弾道方法 (ballis tic processes)の助けをかりる形質転換を利用することができる(Potrykus,19 91,Ann Rev Plant Mol Biol Plant Physiol 42 :205-225 参照)。遺伝子変更 植物における伝達されたトランスジーンの発現を保証するために、新規脱分枝酵 素のcDNA配列をプロモーター配列に融合する。植物内で活性であるプロモーター の全てが原則として考慮される。形質転換されるべき植物の澱粉保 存器官内で活性であるプロモーターを好ましくは使用する。従ってメイズの場合 には、それはメイズの穀粒であり、一方、ポテトの場合には、それは塊茎である 。塊茎特異的B33プロモーター (Rocha-Sosa et al.,1989,EMBO J 8 :23-29) をポテトの形質転換のために独占的ではないが特に使用することができる。トラ ンスジーンにより形成されたRNA の安定化のために、終止及びポリアデニレーシ ョン・シグナルをも、適宜脱分枝酵素をコードするDNA 配列に付加する。これは 、例えば、アグロバクテリウム・チュームファシエンス (Agrobacterium tumefa ciens) からのオクトピン・シンターゼ遺伝子の終止シグナルであることができる 。 プロモーター、構造DNA 配列及び適宜終止シグナルの融合を通して、植物の形 質転換に好適なプラスミドに組み込まれる構築物が形成される。これらの組換え プラスミドも本発明の対象である。この組換えプラスミドを、植物全体がそれか ら再生される植物細胞の形質転換のために使用する。本発明に係るDNA 配列を含 む上記植物細胞も本発明の対象である。これらの組換えプラスミドを脱分枝酵素 をコードする拡散配列の同定のために使用することもできる。 プロモーター、新規脱分枝酵素のコード領域及び終止/ポリアデニレーション ・シグナルから成るDNA 配列の伝達の結果として、新規脱分枝酵素の合成のため のマトリックスとして役立つことができ、又は脱分枝酵素の内因性mRNAとの相互 作用を通じて、その合成を抑制するRNA の形成が、そのトランスジェニック植物 内で結果として生じる。このトランスジーンにより転写されるRNA のタイプは、 プロモーターに対するその新規脱分枝酵素のDNA 配列の方向に依存する。新規脱 分枝酵素のDNA 配列の5′末端がプロモーターの3′−末端に融合される場合、 翻訳可能なmRNAであって新規脱分枝酵素の酵素活性をもつタンパク質の合成のた めのマトリックスとして役 立つものが形成される。他方において、新規脱分枝酵素のDNA 配列の3′末端が プロモーターの3′−末端に融合される場合、その脱分枝酵素の内因性mRNAの翻 訳可能性を抑制するアンチセンスRNA が形成する。 第1のケースにおいては、その植物内に脱分枝酵素の追加の酵素活性が存在す る。この結果は、そのトランスジェニック植物により形成されたアミロペクチン の分枝の程度が減少されるということである。これにより澱粉であって、その天 然型と比して、より顕著に秩序ある空間構造及び増加された均一性により区別さ れ、特にフィルム−形成特性の好ましい結果をもつものが入手可能になる。 第2のケースにおいては、脱分枝酵素の内因性酵素活性が抑制される。これは 、トランスジェニック植物内に顕著に分枝された澱粉の形成を導く。顕著に分枝 されたアミロペクチンは特に大きな表面をもち、そしてそれ故、特別な程度まで コポリマーとして好適である。顕著な程度の分枝は、水中でのそのアミロペクチ ンの溶解度における改善をも導く。この特性は、特定の技術用途にひじょうに好 ましい。ポテトは特に、新規脱分枝酵素の本発明に係るDNA 配列を利用しながら 顕著に分枝されたアミロペクチンを製造するために特に好適であるが、本発明の 応用はポテトに限定されない。トランスジェニック植物内で形成された修飾澱粉 は、食品及び工業製品の製造のために、一般的に使用される方法を用いて植物又 は植物細胞から単離され、そして精製後に加工されることができる。脱分枝酵素 をコードするDNA 配列を、標準的な方法を使用して、他の植物種からのゲノム配 列又は相同cDNAの単離のために使用することもできる。 図面の説明 図1は、Solanum tuberosum からの脱分枝酵素の精製を示す。図中: O =Solanum tuberosum からの塊茎組織のホモジェネートのタンパ ク質抽出物 パッセージ=固定化β−シクロデキストリンにおけるタンパク質抽出物のアフ ィニティー・クロマトグラフィーを通してのパッセージ β−シクロデキストリン=それぞれ、1mg/mlと10mg/mlの濃度において溶解 されたβ−シクロデキストリンによるアフィニティー・クロマトグラフィーの溶 出 DBE =Solanum tuberosum 由来の脱分枝酵素 DE =Solanum tuberosum からの不均化酵素。 図2は、プラスミドpBIN 19 (Bevan,M.,1984,Nucl Acids Res 12:8711-87 21)の誘導体であるプラスミドpB33−Rを示す。 図中: A=Solanum tuberosum のB33遺伝子のプロモーター領域の DraI/DraI断片 (位置−1512〜+14)(Rocha-Sosa et al.,EMBO J 8 :23-29)、 B=Frcgment Aに対してセンス方向においてSolanum tuberosumの脱分枝酵素 のコード領域をもつCDNAの NotI/NotI断片、 C=プラスミドpTiACH5(Gielen et al.,EMBO J 3 :835-846)のT−DNA の 遺伝子3のポリアデニレーション・シグナル、ヌクレオチド 11749〜11939 であ って、プラスミドpAGV40 (Herrera-Estrella et al.,1983,Nature 303 :209- 213)から PvuII/HindIII断片として単離され、そしてpBIN 19 のポリリンカー の SphIとHindIII切断点の間の PvuII切断点への SphIリンカーの付加の後に クローン化されたもの。 図3は、プラスミドpBIN 19 (Bevan,M.,1984,Nucl Acids Res 12:8711-87 21)の誘導体であるプラスミドpB33−R−アンチを示す。 図中: A=Solanum tuberosum のB33遺伝子のプロモーター領域の DraI/DraI断片 (位置−1512〜+14)(Rocha-Sosa et al.,EMBO J 8 :23-29)、 B=Frcgment Aに対してアンチ−センス方向においてSolanum tuberosum の脱 分枝酵素のコード領域をもつcDNAの NotI/NotI断片、 C=プラスミドpTiACH5(Gielen et al.,EMBO J 3 :835-846)のT−DNA の 遺伝子3のポリアデニレーション・シグナル、ヌクレオチド 11749〜11939 であ って、プラスミドpAGV40 (Herrera-Estrella et al.,1983,Nature 303 :209- 213)から PvuII/HindIII断片として単離され、そしてpBIN 19 のポリリンカー の SphIとHindIII切断点の間の PvuII切断点への SphIリンカーの付加の後に クローン化されたもの。 実施例1Solanum tuberosum における新規脱分枝酵素の同定 Solanum tuberosum 種の植物のタンパク質抽出物を、塊茎組織から得た。この ために、 820gの塊茎組織を、50mM酢酸ナトリウムpH6.0 ;2.5mM 1,4−ジチ オ−DL−トレイトール;1.5mM メルカプトエタノール;0.4mM PMSF及び重亜硫酸 ナトリウム−亜硫酸ナトリウム及びアスコルビン酸(各ケースにおいてスパチュ ラの先端)を含んで成るバッファー1500ml中でホモジェナイズする。50μlをPA AG中、上記ホモジェネートから分離する(図1中のトレース1参照)。このゲル は 7.5%アクリルアミドpH8.6 を含み、これは1:75 の程度までのメチレン・ビスアクリルアミド、プラス1%アミロペクチンと架橋 される。この電気泳動のための緩衝系は、トリス/グリシンpH8.9 を含む。この ゲルを走らせた後、そのゲルを4時間22℃において50mMトリス/クエン酸塩pH7. 0 ;2mM アスコルビン酸中で平衡とするこのゲルの着色は、15分間のLugol 溶 液により引き起こされる。着色の結果を図1、トレース1に示す。架橋導入酵素 (分枝酵素又は不均化酵素)の活性にさかのぼる赤色バンドの他に、強い青色バ ンドが認められるはずである。この青色は、その赤又は紫色の原因であるアミロ ペクチンのα−1,6グリコシド分枝の酵素分解を通して現われる。 実施例2Solanum tuberosum からの脱分枝酵素の精製及びペプチド配列の決定 硫酸アンモニウムを連続的に4℃においてその飽和濃度の40%の濃度まで撹拌 しながら、実施例1に従って得たSolanum tuberosumの塊茎組織からのタンパク 質抽出物に添加した。沈澱するタンパク質の部分的沈澱を撹拌しながら2時間続 け、次に沈澱したタンパク質を遠心分離により沈澱させた。硫酸アンモニウムを その飽和濃度の50%の値まで上述のようにその上清に添加し、タンパク質を再び 沈澱させる。このタンパク質画分を遠心分離により分別し、そしてさらに分画し た。20mlアセテート・バッファー中での沈澱物の溶解(実施例1参照)及び2回 蒸留水に対する12時間の透析の後、このタンパク質溶液をクロマトグラフィーに 供する。分画された硫酸アンモニウム沈澱物からの500mg タンパク質を30mlのベ ッド・ボリューム当りにSepharose 6Bカラム上に適用し、これにβ−シクロデキ ストリンを結合させた。アセテート・バッファーによる洗浄を、溶出液が280nm における吸収を全く示さなくなるまで続ける。その定 常期に対し低いアフィニティーをもつタンパク質画分を次に1mg/mlのアセテー ト・バッファーのβ−シクロデキストリン溶液により溶出し、そして廃棄する。 10mg/mlのアセテート・バッファーのシクロデキストリン濃度において、ポテト の脱分枝酵素を溶出させる(図1参照、トレース* )。脱分枝酵素が高く濃縮さ れた溶出液の画分を、Laemmli's instructions(1970,Nature 227 :680-685) に従って変性PAAG中の電気泳動に供する。この変性タンパクを上記ゲルから切り 出す。ペプチド配列を標準的な手順により決定する。Solanum tuberosum からの 脱分枝酵素のペプチド配列を配列番号:1〜配列番号:12において再生する。 実施例3 免疫学的方法の助けをかりての、Solanum tuberosum の脱分枝酵素をコードする cDNA配列の単離 実施例2に従って精製したタンパク質をウサギの免疫感作のために使用する。 免疫感作されたウサギの血清の助けをかりて、Solanum tuberosum の塊茎組織の 転写物を代表するcDNAライブラリーをSolanum tuberosum の脱分枝酵素をコード する配列を含むcDNAクローンについてスクリーニングする。このために、全RNA をLogemann et al.(1987,Anal Biochem 163 :16-20)に従ってSolanum tubero sum の塊茎組織から調製する。標準的な方法によりポリアデニル化されたmRNAを この全RNA から調製し、そしてcDNAの合成のためにGubler & Hoffmann(1983,G ene 25 :263)により記載された手順に従って使用する。このcDNAを商業的なEc oRI/NotI アダプターとライゲートし、そして次に発現系ラムダ ZAPIIのEcoRI 切断点にライゲートする。ファージの頭にラムダ・ファージDNA を充填した後、 XL1−Blue株の大腸菌 (E.coli)細胞を感染させ、そして約75cm2当り25,000の 密度においてペトリ皿内の培地上にプレートする。約 3時間のインキュベーション後、10mM IPTG 溶液中に浸漬したニトロセルロース ・フィルターを溶解バクテリア・カルチャー上に横たえ、そしてさらに3時間後 に取り出す。このフィルターを実施例5に記載するウェスタン・ブロット技術に よる免疫学的調査のために使用する。pBluescript プラスミドを、Solanum tube rosum の脱分枝酵素のcDNA配列を含む3回の調査サイクル後に得たファージ種か らのインビボにおける切除により得る。このcDNAの配列を、Sanger et al.(197 7,Proc Natl Acad Sci USA 74 :5463-5467) の方法を使用して決定する。この 挿入物を、Solanum tuberosum の脱分枝酵素の配列を含むpBlueseript プラスミ ドからの対応制限酵素による切断により単離し、そして植物を形質転換する目的 をもつバイナリー・プラスミド中に標準的な手順によりクローン化することがで きる(実施例6参照)。 実施例4 分子遺伝学的方法の助けをかりてのSolanum tuberosum の脱分枝酵素をコードす るcDNA配列の単離 実施例2に従って得られたペプチド配列を、その遺伝子コードの縮重を考慮し ながら、Solanum tuberosum の脱分枝酵素のDNA 配列の抽出物を再生するオリゴ ヌクレオチド配列の誘導のために使用する。この誘導オリゴヌクレオチド配列に 従って、合成オリゴヌクレオチドを標準的な方法により合成する。これらを、So lanum tuberosum の塊茎組織の転写物を代表するcDNAライブラリーの精査のため に使用する。最初に、cDNAライブラリーを、Logemann et al.(1987,Anal Bioc hem 163 :16-20)に従ってSolanum tuberosum の塊茎組織から全RNA を調製する ことにより作り出す。標準的な方法によりポリアデニル化されたmRNAを全RNA か ら調製し、そしてcDNAの合成のためにGobler & H.ffmann (1983,Gene 25 :26 3)により記載 された手順に従って使用する。このcDNAを商業的なEcoRI/NotIアダプターとラ イゲートし、そして次にファージ・ラムダ ZAPIIのDNA のEcoRI切断点にライゲ ートする。ファージ頭へのラムダ・ファージDNA の充填後、株XL1−Blueの大腸 菌 (E.coli)細胞を感染させ、そして約75cm2 当り25,000の密度においてペトリ 皿内の培地上にプレーティングする。約9時間のインキュベーション後、ナイロ ン膜を、溶解したバクテリア・カルチャー上に横たえ、そして1分後に取り出す 。このフィルターを250mM HCl 中1分間、 0.5M NaOH ; 1.5M NaCl 中5分間 、次に1Mトリス/HCl pH7.5 中5分間、インキュベートする。1時間80℃にお いて乾燥及び固定後、フィルターを、放射末端標識されたオリゴヌクレオチドを 添加する前に、以下のものを含んで成るバッファー中で4時間インキュベートす る: 2倍 SSC(塩化ナトリウム/クエン酸ナトリウム) 10倍 Denhardt's 溶液 0.1% SDS(ドデシル硫酸ナトリウム) 5mM EDTA(エチレン・ジアミン・テトラ酢酸) 50mM リン酸2ナトリウム 250 μg/ml ニシン精子DNA 50μg/ml tRNA。 12時間のハイブリダイゼーション後、フィルターを2倍SSC/0.5%SDS中で洗浄し 、そして次にオートラジオグラフにかける。フィルターのハイブリダイゼーショ ンと洗浄のための温度を以下のように計算する: T+15=16.6×〔Na+〕+0.41×%GCOLIGONUCLEOTIDE +81.5 −675/lengthOLIGONUCLEOTIDE 好適なオリゴヌクレオチド配列をSolanum tuberosum の脱分枝酵 素の配列番号:1又は配列番号:2中に再生したペプチド配列から計算すること ができる。ハイブリッド形成の適当な特異性を作り出すハイブリダイゼーション 温度をできるだけ高く得るために、最も長い可能性のあるオリゴヌクレオチドを 使用すべきである。しかしながら、その長さが増加するとき、縮重の程度、すな わち、異なる配列の組合せをもつオリゴヌクレオチドの数が増加する。6000まで の縮重の程度が許容されることができる。配列番号1に与えるペプチドについて は、長さ26塩基対のオリゴヌクレオチド・プローブのための配列が得られた。こ のオリゴヌクレオチドは、最大61%の、そして最小38%のGC含量において3072の 縮重の程度をもつ。これは、56℃の最大ハイブリダイゼーション温度を与える。 このプローブの合成のための塩基配列は、以下のように書いてある: 3回のプロービング・サイクルにおいて、Solanum tuberosum の脱分枝酵素の cDNA配列を含むファージ種を単離し、そして標準的な方法によるpBluescript プ ラスミドのインビボにおける切除のために使用する。pBluescript プラスミドの 挿入のとき、このcDNAの配列をSanger et al.(1977,Proc Natl Acad Sci 74 :5463-5467)の方法に従って決定する。このcDNAを、標準的な方法(Sambrook e t al.,1989,Molecular cloning :a laboratory manual,2nd Ed.,Cold Spri ng Harbor Laboratory Press,NY USA)によりそのpBluescript 誘導体からEcoR 又は NotIによる消化後に単離し、そして植物の形質転換の目的をもったバイ ナリー・プラスミド内に標 準的な方法によりクローン化することができる(実施例6参照)。 実施例5 分子遺伝学的方法の助けをかりての、Solanum tuberosum の脱分枝酵素をコード するゲノムDNA 配列の単離 実施例2に従って得たペプチド配列を、その遺伝子コードの縮重を考慮しなが ら、Solanum tuberosum の脱分枝酵素のDNA 配列の抽出物を再生するオリゴヌク レオチド配列の誘導のために使用する。この誘導オリゴヌクレオチド配列に従っ て、合成オリゴヌクレオチドを標準的な方法により合成する。これらをSolanum tuberosum のゲノムを提示するゲノムDNA ライブラリーの精査のために使用する 。 最初に、ゲノムDNA ライブラリーをLiu et al.(1991,Plant Mol Biol 17 : 1139-1154)に従って作り出す。p2392株の大腸菌(E. coli)細胞を次にそのゲノ ムDNA 断片を含むファージにより感染させ、そして1cm2 当り30,000の密度でペ トリ皿内の培地上にプレーティングする。約8時間のインキュベーション後、ニ トロセルロース膜を溶解したバクテリア芝上に横たえ、それを1分後に取り出す 。このフィルターを2分間、 0.2M NaOH,1.5M NaCl 中で2分間; 0.4Mトリ ス/HCl pH7.5 中で2分間、次に2倍 SCC中で2分間インキュベートする。乾燥 後、DNA の固定をUV架橋形成を介して引き起こす。このフィルターを、次に放射 末端標識されたオリゴヌクレオチドを添加する前に、以下のものを含んで成るバ ッファー中で3時間インキュベートする: 2倍 SSC(塩化ナトリウム/クエン酸ナトリウム) 10倍 Denhardt's 溶液 0.15% SDS(ドデシル硫酸ナトリウム) 5mM EDTA(エチレン・ジアミン・テトラ酢酸) 50mM リン酸2ナトリウム 250 μg/ml ニシン精子DNA。 12時間のハイブリダイゼーション後、フィルターを 0.2倍 SSC/0.1% SDS中で洗 浄し、そして次にオートラジオグラフにかける。フィルターのハイブリダイゼー ションと洗浄のための温度を以下のように計算する: 16.6× 〔Na+ 〕 + 0.41× 〔%GColigonucleotide〕 +81.5−675/lengtholigonucleotide −15=T 好適なオリゴヌクレオチド配列をSolanum tuberosum の脱分枝酵素の配列番号 :1又は配列番号:6中に再生したペプチド配列から計算することができる。ハ イブリダイゼーションの適当な特異性を保証するハイブリダイゼーション温度を できるだけ高く得るために、最も長い可能性のあるオリゴヌクレオチドを使用す べきである。しかしながら、その長さが増加するとき、縮重の程度、すなわち、 異なる配列の組合せをもつオリゴヌクレオチドの数が増加する。10,000までの縮 重の程度が許容されることができる。タンパク質からのいくつかのペプチド配列 が知られている場合、オリゴヌクレオチドはこれに従って計算され、そしてハイ ブリッド形成のためのオリゴヌクレオチド混合において一緒に使用されることが できる。これはそのハイブリッド形成の効率を増加させることができる。配列番 号1に与えるペプチドについては、長さ26塩基対のオリゴヌクレオチド・プロー ブのための配列が得られた。このオリゴヌクレオチドは、最大61%の、そして最 小38%のGC含量において3072の縮重の程度をもつ。これは、56℃の最大ハイブリ ダイゼーション温度を与える。配列番号6に与えるペプチドについては、長さ20 塩基対のオリゴヌクレオチド・プローブのための配列が得られた。このオリゴヌ クレオチドは、最大55%の、そして最小50%のGC含量において384 の縮重の程度をもつ。これから計算されるであろう最大ハイブリダイゼーション 温度は60℃である。両オリゴヌクレオチド・プローブをハイブリダイゼーション のための54℃の温度において混合物として使用する。 このプローブの合成のための塩基配列は、以下のように書いてある: 3回のプロービング・サイクルにおいて、Solanum tuberosum の脱分枝酵素の ゲノムDNA 配列を含むファージ種を単離する。このゲノムDNA ライブラリーを好 適な制限酵素により陽性クローンから単離し、そしてゲル電気泳動により分離す る。ラムダDNA をゲノムDNA 配列から分離し、そして次に標準的な方法 (Sambro ok et al.,1989,Molecular cloning:a laboratory manual,2nd Edition,Co ld Spring Harbor Laboratory Press,NY USA)により単離し、そしてpBluescrip t プラスミドにクローン化し、そしてDH5-α株の大腸菌 (E.coli)細胞に形質転 換する。実施例5に従って作られたゲ ノムDNA は平均8kb〜15kbの長さをもっているので、 500塩基対〜3.5kb の長さ をもつサブフラグメントを好適な制限酵素により標準的な方法を使用して作り出 し、そしてpBluescript プラスミドにサブクローン化する。異なるpBluescript プラスミドの挿入DNA の配列をSanger et al.(1977,Proc Natl Acad Sci USA ,74 :5463-5467)の方法を使用して決定する。 Solanum tuberosum の脱分枝酵素をコードする配列を好適な酵素による制限酵 素消化の後に単離し、そして植物の形質転換の目的をもつバイナリー・プラスミ ドに標準的な方法によりクローン化することができる(実施例6参照)。 実施例6Agrobacterium tumefaciens の形質転換のための及びアグロバクテリウムの助け をかりての植物の遺伝子修飾のためのバイナリー・プラスミドの構築 植物形質転換のために、pBluescript 内の挿入物として実施例3又は4に従っ て得られたcDNAをpBIN 19 (Bevan(1984)Nucl Acids Res 12 :8711-8720)から 得られるバイナリー・ベクター内に再クローン化した。2つの構造物:一方にお いて、プラスミドpB33−R、及び他方において、プラスミドpB33−R−アンチ、 が作られた(図2と図3参照)。この2つの構築物は、植物内のトランスジー ンの発現のためのプロモーターとして、Solanum tuberosum のB33プロモーター を含む (Rocha-Sosa et al.,EMBO J 8 :23-29)。pB33−Rはセンス方向におい てcDNAを含む、すなわち、トランスジェニック植物内で翻訳可能なRNA の形成を 導びくけれども、pB33−R−アンチは、その内因性遺伝子の発現の阻害のための アンチセンス構造を提示する。これらの構造を以下のように作った: pB33−R:Solanum tuberosum のB33遺伝子のプロモーターを、 プラスミドpUC 19の SacI切断点内へのポリメラーゼIIによる突き出し端の分解 の後に DraI断片(Rocha-Sosa et al.,EMBO J 8 :23-29 に従う位置−1512〜 +14)としてクローン化した。EcoRI/SmaI断片として、このプロモーター領域 を、M13 mp19 を含んで成るポリリンカーに対し直近にあるアグロバクテリウム (Agrobacterium tumefaciens)からのオクトピン・シンターゼ遺伝子の終結シグ ナルを含むバイナリー・ベクターpBIN 19 内にクローン化した。pB33はこの方法 で作られた。実施例3又は4に従って単離されたcDNAのフィル・イン NotI断片 を、そのプロモーターに対してセンス方向(そのプロモーターの3′−末端に対 するそのcDNAの5′−末端)においてpB33の SmaI切断点内にクローン化した。 pB33−Rはこの方法で作られた。 pB33−R−アンチ:実施例3又は4に従うcDNAのフィル・イン NotI断片を、 そのプロモーターに対してアンチセンス方向(そのプロモーターの3′−末端に 対するそのcDNAの3′−末端)においてバイナリー・ベクターpB33にクローン化 した。pB33−R−アンチはこの方法で作られた。 構築物pB33−RとpB33−R−アンチに対応して、cDNAの代わりに、Solanum tu berosum からの脱分枝酵素をコードするゲノムDNA 配列を含むプラスミドを構築 した。このために、このコーディングDNA 配列を、好適な制限エンドヌクレアー ゼの助けをかりて実施例5に従って得られたpBluescript プラスミドから単離し 、その突き出し端をフィル・インし、そして得られたDNA 断片を、センス又はア ンチセンス方向でpB33の SmaI切断点内にクローン化した。 Agrobacterium tumefaciens の形質転換のために、上記バイナリー・プラスミ ドをHofgen & Willmitzer 法(1988,Nucl Acids Res 16 :9877)に従う直接的 形質転換によりそれらの細胞に導入する 。形質転換されたアグロバクテリアのプラスミドDNA をBirnboim et al.(1979) Nucl Acids Res7 :1513-1523 の方法に従って単離し、そして好適な制限酵素 解裂後ゲル電気泳動により分析した。例えば、ポテト植物の形質転換のために、 無菌培養の、メスにより乱切した(scarified)10 の小葉を例えば、選択下増殖 させた30〜50μlのAgrobacterium tumefaciens の一夜培養物を含む2%スクロ ースを含む10ml MS 培地中に横たえる。3〜5分間の軽い振とう後、ペトリ皿を 暗所で25℃においてインキュベートする。2日後、これらの葉を、 1.6%グルコ ース、2mg/lゼアチン・リボース、0.02mg/lナフチル酢酸、0.02mg/lジベ レリン酸、 500mg/l Claforan,50mg/lカナマイシン及び 0.8%バクト−寒 天を含むMS培地上に横たえる。25℃及び3000ルクスにおいて1週間のインキュベ ーション後、培地中のClaforan濃度は半分程減少する。さらなる培養をRocha-So sa et al,(1989) EMBO J I 8 :29により記載されたように行った。 この植物の遺伝子修飾の成功のテストは、(pB33−Rによる形質転換の場合に おいては)脱分枝酵素をコードするmRNAの発生に関して、又はpB33−R−アンチ による形質転換の場合においては内因性mRNAの消失に関して、全RNA の分析を通 じて可能である。植物の全RNA の単離は、Logemann et al.(1987) Anal Bioche m 163 :16-20 に従って行われる。この分析のために、50μgの各全RNA を、転 写物の存在又は非存在について、ノーザン・ブロットの助けをかりて、チェック する。 トランスジェニック植物中の脱分枝酵素の存在をテストするために、植物組織 からの全タンパク質の抽出、そして次に実施例3に記載したウサギからの抗血清 によるウェスタン・ブロット分析を行う。このために、タンパク質抽出物を、分 子量に従ってSDS-PAAG中の ゲル電気泳動により分離する。SDS PAAG電気泳動(PAGE)の後、タンパク質ゲル を、グラファイト電極のための転移バッファー(48g/lトリス、39g/lグリ シン、0.0375% SDS,20%メタノール)中で15〜30分間平衡にし、そして次に1 〜2時間 1.3mA/cm2 を用いてニトロセルロース・フィルター上に4℃において 転移する。このフィルターを、TBS バッファー(20mMトリス/HCl pH7.5 ;500m M NaCl)中3%ゼラチンにより30分間飽和させる。このフィルターを次に、TBS ,TTBS(0.1%ポリオキシエチレン−(20)−ソルビタン・モノラウレートを含 むTBS バッファー)及びTBS バッファーの各々で15分間洗浄する。洗浄後、この フィルターを、室温において1時間アルカリ性ホスファターゼ−結合ヤギ−抗− ウサギ(GAR) 抗体(TBS中1:7,500)とインキュベートする。このフィルターを次 に上述のように洗浄し、そしてAPバッファー(100mM トリス/HCl pH9.5,100mM NaCl,5mM MgCl2)中で平衡にする。このアルカリ性ホスファターゼ反応を、50 ml AP バッファー中、70μl 4−ニトロテトラゾリウム(NBT) 溶液(70%ジメ チルホルムアミド中50mg/ml NBT)及び35μl 5−ブロモ−4−クロロ−3− インドールイル・ホスフェート(BCIP) (ジメチルホルムアミド中50mg/ml BCI P)の基質添加により開始させる。5分後、第1シグナルが規定どおりに観察され ることができる。トランスジェニック・ポテト植物の澱粉中のアミロース/アミ ロペクチン含量の測定のために、10mmの直径をもつ小葉片を6%スクロース溶液 上連続光下14時間浮かべる。この小葉片中の顕著に増加されたデンプン形成をこ の光インキュベーションにより誘導する。このインキュベーション後、アミロー スとアミロペクチン濃度をHovenkamp-Hermelink et al.(1988,Potato Researc h 31 :241-246)に従って測定する。分枝(α−1,6グリコシル結合)の程度 、その鎖長及びその澱粉粒のサイズの測定 をMorrison et al.(1990,Methods in Plant Biochemistry Academic Press Lm td.2:323-352)に従って行う。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年9月5日 【補正内容】 請求の範囲 1.コード生成ストランド上に植物脱分枝酵素をコードするポテト、小麦又は メイズ由来のDNA 配列であって、トランスジェニック植物内でその配列により形 成される転写物がトランスジェニック植物内でアミロペクチン澱粉の分枝の程度 を減少させる脱分枝酵素の酵素活性をもつ新規のタンパク質をコードすることを 特徴とするDNA 配列。 2.コード生成ストランド上に植物脱分枝酵素をコードするポテト、小麦又は メイズ由来のDNA 配列であって、トランスジェニック植物内でその配列により形 成された転写物がそのトランスジェニック植物内でアミロペクチン澱粉の分枝の 程度を増加させる脱分枝酵素の酵素活性をもつタンパク質の合成を妨害すること を特徴とするDNA 配列。 3.以下のペプチド配列(配列番号:1〜配列番号:12)の中の少なくとも1 をもつ脱分枝酵素のタンパク質配列がそれらのコード生成ストランドによりコー ドされる、請求項1又は2に記載のDNA 配列。 4.コード生成ストランド上に植物脱分枝酵素をコードするポテト、小麦又は メイズ由来のDNA 配列又はその断片を有する組換えプ ラスミドであって、トランスジェニック植物内でそのDNA 配列から誘導される転 写物がトランスジェニック植物内でアミロペクチン澱粉の分枝の程度を減少させ る脱分枝酵素の酵素活性をもつタンパク質の合成に影響を及ぼすことを特徴とす る組換えプラスミド。 5.コード生成ストランド上に植物脱分枝酵素をコードするポテト、小麦又は メイズ由来のDNA 配列又はその断片を有する組換えプラスミドであって、トラン スジェニック植物内でそのDNA 配列から誘導される転写物がトランスジェニック 植物内でアミロペクチン澱粉の分枝の程度を増加させる脱分枝酵素の酵素活性を もつ内因性タンパク質の合成を妨害することを特徴とする組換えプラスミド。 6.以下のタンパク質配列(配列番号:1〜配列番号:12)の中の少なくとも 1がそのコード生成ストランドによりコードされる、請求項4又は5に記載の組 換えプラスミド。 7.アミロペクチン澱粉の、増加された又は減少された分枝の程度をもつトラ ンスジェニック植物の生産方法であって、以下の段階: a)以下の部分的配列をもつポテト、小麦又はメイズ由来のDNA 配列の製造: i)植物内で活性であり、そして提案された標的組織又は標的細胞内でRNA の 形成を保証するプロモーター、 ii)脱分枝酵素の酵素活性をもつ新規タンパク質配列をトランスジェニック植 物内でコードするRNA の転写を許容し、又は脱分枝酵素の酵素活性をもつタンパ ク質の合成をトランスジェニック植物内で妨害するRNA の転写を許容する構造DN A 配列、 iii)適宜、転写の終結及び上記RNA の3′−末端へのポリ−A基の付加を植 物細胞内で導く3′−非翻訳配列、 b)好ましくは組換えプラスミドを使用した、植物細胞のゲノム内への上記構 造DNA 配列の伝達及び取り込み、及び c)上記の形質転換された植物細胞からの無傷の全植物の再生、を含んで成る 方法。 8.ii)の下で命名された脱分枝酵素のタンパク質配列内に、タンパク質配列 、配列番号:1〜配列番号:12の中の少なくとも1が含まれる、請求項7に記載 の方法。 9.請求項1〜3の中のいずれか1項に記載のポテト、小麦又はメイズ由来の DNA 配列を含む植物細胞。 10.アミロペクチン澱粉の、増加され又は減少された分枝の程度をもつポテト 、小麦又はメイズの生産のための、請求項9に記載の植物細胞の使用。 11.請求項7又は8に記載の方法により得られる、アミロペクチン澱粉の、増 加され又は減少された分枝の程度をもつトランスジェニックなポテト、小麦又は メイズ植物。 12.アミロペクチン澱粉の、増加され又は減少された分枝の程度をもつポテト 、小麦又はメイズ植物の生産のための、請求項1〜3の中のいずれか1項に記載 のDNA 配列の使用。 13.細胞内で、アミロペクチン澱粉の分枝の程度を増加させ又は減少させる目 的をもつ植物細胞の形質転換のための、請求項4〜6の中のいずれか1項に記載 の組換えプラスミドの使用。 14.脱分枝酵素をコードする核酸配列の同定のための、請求項1〜3の中のい ずれか1項に記載のDNA 配列の使用。 15.請求項11に記載の植物から単離することができる、修飾された分枝の程度 をもつアミロペクチン澱粉。 16.請求項9に記載の植物細胞から単離することができる、修飾された分枝の 程度をもつアミロペクチン澱粉。 17.食品及び工業製品の製造のための、請求項15又は16に記載の澱粉の使用。 18.脱分子酵素の酵素活性、ペプチド配列、配列番号:1〜配列番号:12の中 の1以上及び50kdと150kd の間の分子量をもつ、タンパク質。 19.分子量が70kdと130kd の間にある、請求項18に記載のタンパク質。 20.分子量が90kdと110kd の間にある、請求項18又は19に記載のタンパク質。 21.それらがポテト、小麦又はメイズ植物由来であることを特徴とする、請求 項18〜20の中のいずれか1項に記載のタンパク質。 22.それらがSolanum tuberosum 由来であることを特徴とする、請求項18〜20 の中のいずれか1項に記載のタンパク質。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エメルマン,ミヒャエル ドイツ連邦共和国,デー―13351 ベルリ ン,アフリカニーシェ シュトラーセ 144 ツェー. (72)発明者 ビルジン,イバー スェーデン国,エス―115 34 ストック ホルム,エルカレオベーゲン 19

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.コード生成ストランド上に植物脱分枝酵素をコードするDNA 配列であって 、トランスジェニック植物内でその配列により形成される転写物がトランスジェ ニック植物内でアミロペクチン澱粉の分枝の程度を減少させる脱分枝酵素の酵素 活性をもつ新規のタンパク質をコードすることを特徴とするDNA 配列。 2.コード生成ストランド上に植物脱分枝酵素をコードするDNA 配列であって 、トランスジェニック植物内でその配列により形成された転写物がそのトランス ジェニック植物内でアミロペクチン澱粉の分枝の程度を増加させる脱分枝酵素の 酵素活性をもつタンパク質の合成を妨害することを特徴とするDNA 配列。 3.以下のペプチド配列(配列番号:1〜配列番号:12)の中の少なくとも1 をもつ脱分枝酵素のタンパク質配列がそれらのコード生成ストランドによりコー ドされる、請求項1又は2に記載のDNA 配列。 4.コード生成ストランド上に植物脱分枝酵素をコードするDNA 配列又はその 断片を有する組換えプラスミドであって、トランスジェニック植物内でそのDNA 配列から誘導される転写物がトランスジェニック植物内でアミロペクチン澱粉の 分枝の程度を減少させる脱 分枝酵素の酵素活性をもつ新規のタンパク質の合成に影響を及ぼすことを特徴と する組換えプラスミド。 5.コード生成ストランド上に植物脱分枝酵素をコードするDNA 配列又はその 断片を有する組換えプラスミドであって、トランスジェニック植物内でそのDNA 配列から誘導される転写物がトランスジェニック植物内でアミロペクチン澱粉の 分枝の程度を増加させる脱分枝酵素の酵素活性をもつ内因性タンパク質の合成を 妨害することを特徴とする組換えプラスミド。 6.以下のタンパク質配列(配列番号:1〜配列番号:12)の中の少なくとも 1がそのコード生成ストランドによりコードされる、請求項4又は5に記載の組 換えプラスミド。 7.アミロペクチン澱粉の、増加された又は減少された分枝の程度をもつトラ ンスジェニック植物の生産方法であって、以下の段階: a)以下の部分的配列をもつDNA 配列の製造: i)植物内で活性であり、そして提案された標的組織又は標的細胞内でRNA の 形成を保証するプロモーター、 ii)脱分枝酵素の酵素活性をもつ新規タンパク質配列をトランスジェニック植 物内でコードするRNA の転写を許容し、又は脱分枝酵素の酵素活性をもつタンパ ク質の合成をトランスジェニック植物内 で妨害するRNA の転写を許容する構造DNA 配列、 iii)適宜、転写の終結及び上記RNA の3′−末端へのポリ−A基の付加を植 物細胞内で導く3′−非翻訳配列、 b)好ましくは組換えプラスミドを使用した、植物細胞のゲノム内への上記構 造DNA 配列の伝達及び取り込み、及び c)上記の形質転換された植物細胞からの無傷の全植物の再生、 を含んで成る方法。 8.ii)の下で命名された脱分枝酵素のタンパク質配列内に、タンパク質配列 、配列番号:1〜配列番号:12の中の少なくとも1が含まれる、請求項7に記載 の方法。 9.請求項1〜3の中のいずれか1項に記載のDNA 配列を含む植物細胞。 10.アミロペクチン澱粉の、増加され又は減少された分枝の程度をもつ植物の 生産のための、請求項9に記載の植物細胞の使用。 11.請求項7又は8に記載の方法により得られる、アミロペクチン澱粉の、増 加され又は減少された分枝の程度をもつトランスジェニック植物。 12.それらが有用植物ポテト、メイズ及び小麦である、請求項11に記載の植物 。 13.アミロペクチン澱粉の、増加され又は減少された分枝の程度をもつ植物の 生産のための、請求項1〜3の中のいずれかI項に記載のDNA 配列の使用。 14.細胞内で、アミロペクチン澱粉の分枝の程度を増加させ又は減少させる目 的をもつ植物細胞の形質転換のための、請求項4〜6の中のいずれか1項に記載 の組換えプラスミドの使用。 15.脱分枝酵素をコードする核酸配列の同定のための、請求項1〜3の中のい ずれか1項に記載のDNA 配列の使用。 16.請求項11又は12に記載の植物から単離することができる、修飾された分枝 の程度をもつアミロペクチン澱粉。 17.請求項9に記載の植物細胞から単離することができる、修飾された分枝の 程度をもつアミロペクチン澱粉。 18.食品及び工業製品の製造のための、請求項16又は17に記載の澱粉の使用。 19.脱分子酵素の酵素活性、ペプチド配列、配列番号:1〜配列番号:12の中 の1以上及び50kdと150kd の間の分子量をもつ、タンパク質。 20.分子量が70kdと130kd の間にある、請求項19に記載のタンパク質。 21.分子量が90kdと110kd の間にある、請求項19又は20に記載のタンパク質。 22.それらが植物由来であることを特徴とする、請求項19〜21の中のいずれか 1項に記載のタンパク質。 23.それらがSolanum tuberosum 由来であることを特徴とする、請求項19〜22 の中のいずれか1項に記載のタンパク質。
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