【発明の詳細な説明】
イミダゾ[1,2−a]ピラジン−4−オンの誘導体、それらの製造およびそれら
を含有する薬物
本発明は式:
の化合物、それらの塩、それらの製造およびそれらを含有する薬物に関する。
式(I)において、
Rは基C=R3、C(R4)R5またはCH−R6を表し、
−R1およびR2は、同一もしくは相異なり、水素もしくはハロゲン原子またはア
ルキル、アルコキシ、アミノ、アシルアミノ、−NH−CO−NH−Ar、−N
=CH−N(alk)alk′、ニトロ、シアノ、フェニル、イミダゾリルまたはSO3
H基を表し、
−R3は酸素原子またはNOH、NO−alk−COOXもしくはCH−R7基を表
し、
−R4はアルキル、−alk−Hetまたは−alk−Ar基を表し、
−R5はアルキル(直鎖もしくは分枝鎖中に1−11C)、−alk−Hetまたは−a
lk−Ar基を表すか、或いは
R4およびR5はそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロアルキル基
を形成し、
−R6はヒドロキシル、アルキル(直鎖もしくは分枝鎖中に1−11C)、−NR8
R9、−alk−OH、−alk−NR8R9、−alk−Arまたは−alk−Het基を表し、
−R7はヒドロキシル、アルキル、フェニル、−alk−Ar、−alk−Hetもしくは
−NR10R11基または4〜9個の炭素原子および1個もしくはそれ以上のヘテロ
原子(O、S、N)を含有する飽和もしくは不飽和の単環もしくは多環式の複素
環式基を表し、
−R8およびR9は、同一もしくは相異なり、各々がアルキル基を表すか、或いは
R8は水素原子を表しそしてR9は水素原子またはアルキル、−COR12、−CS
R30もしくは−SO2R13基を表し、
−R10およびR11は、同一もしくは相異なり、各々がアルキルまたはシクロアル
キル基を表し、
−R12はアルキル、シクロアルキル、フェニル、−COO−alk、−CH2−CO
OX、−CH2−NH2、−NH−alk、−NH2、−NH−Arまたは−NH−He
t基を表し、
−R13はアルキルまたはフェニル基を表し、
−R30は−NH−alk、−NH−Ar、−NH2または−NH−Het基を表し、
−alkはアルキルまたはアルキレン基を表し、
−alk′はアルキル基を表し、
−Xは水素原子またはアルキル基を表し、
−Arはフェニル基を表しそして
−Hetは4〜9個の炭素原子および1個もしくはそれ以上のヘテロ原子(O、S
、N)を含有する飽和もしくは不飽和の単環もしくは多環式の
複素環を表し、
或いはRは基CH−R6を表し、R6は2−イミダゾリルメチル基を表しそしてR1
およびR2は各々水素原子を表す。
特に断らない限り、上記の定義および以下の定義において、アルキルおよびア
ルキレン基および部分は直鎖もしくは分枝鎖中に1〜4個の炭素原子を含有し、
アシル部分は2〜4個の炭素原子を含有し、シクロアルキル基は3〜6個の炭素
原子を含有し、そしてハロゲン原子は弗素、塩素、臭素およびヨウ素から選択さ
れる。
上記の定義で挙げられている複素環は好適にはピリジル、フリル、キノリル、
ピラジニルおよびピペリジル環系である。
R3が基NOH、NO−alk−COOXまたはCH−R7を表す式(I)の化合
物は異性体形(EおよびZ)を有する。これらの異性体およびそれらの混合物は
本発明の一部を構成する。
Rが基C(R4)R5(ここでR4はR5と異なる)またはCH−R6を表す式(I
)の化合物の鏡像異性体およびジアステレオマーも本発明の一部を構成する。
Rが基C=R3を表し、ここでR3が酸素原子を表す式(I)の化合物は、Rが
基C=R3を表しそしてR3が基NOHを表す式(I)の対応する化合物の加水分
解により製造することができる。
この反応は一般的には酸を用いて、水性媒体中で、反応媒体の沸点において行
われる。塩酸が酸として好適に使用される。
Rが基C=R3を表しそしてR3が基NOHを表す式(I)の化合物は、亜硝酸
アルキルを式:
[式中、R1およびR2は式(I)におけると同じ意味を有する]
の誘導体と反応させることにより製造することができる。
この反応は好適には例えばジメチルスルホキシドの如き不活性溶媒中で例えば
水素化ナトリウムの如きアルカリ金属水素化物の存在下で20℃付近の温度にお
いて行われる。
式(II)の誘導体は、式:
[式中、R1およびR2は式(I)におけると同じ意味を有し、R14はアルキル基
を表しそしてHalはハロゲン原子そして好適には臭素原子を表す]
の脱アルキル化および脱塩により製造することができる。
この反応は好適にはイミダゾールの存在下で、100〜200℃の間の温度に
おいて行われる。
式(III)の誘導体は、式:
[式中、R14は式(III)におけると同じ意味を有する]
の誘導体を式:
[式中、R1およびR2は式(I)におけると同じ意味を有し、そしてHalはハロ
ゲン原子を表す]
の2−ハロインダノンと反応させることにより得られる。
この反応は一般的には例えばジメチルホルムアミドの如き不活性溶媒中で、5
0〜150℃の間のそして好適には115℃の温度において行われる。
式(IV)の誘導体は D.D.Davey,J.Org.Chem.,52,4379(1987)により記
載されている方法の適用または応用により得られる。
式(V)の2−ハロインダノンは M.Olivier 他、Bull.Soc.Chim.France
,3092(1973)によりおよびドイツ特許第2,640,358号に記載されてい
る方法の適用または応用により得られる。
式(II)の誘導体は、式:
[式中、R1およびR2は式(I)におけると同じ意味を有する]
の誘導体の環化によっても得られる。
この環化は一般的には例えば水溶液状の塩酸または酢酸の如き酸を用いて、2
0℃〜反応媒体の沸点の間の温度において行われる。
式(VI)の誘導体は、アンモニアを式:
[式中、R1およびR2は式(I)におけると同じ意味を有する]
の誘導体と反応させることにより得られる。
この反応は一般的には例えばアルコールの如き不活性溶媒中で20℃〜反応媒
体の沸点の間の温度において行われる。
式(VII)の誘導体は2−イミダゾールカルボン酸エチルをR1およびR2が式
(I)と同じ意味を有しそしてHalがハロゲン原子そして好適には臭素原子を表
す式(V)の誘導体と縮合させることにより得られる。
この反応は反応媒体を溶融させることによりまたは例えばアルコール(例えば
メタノールもしくはエタノール)、トルエンの如き芳香族炭化
水素またはジメチルホルムアミドの如き不活性溶媒中で、場合により例えばアル
カリ金属水素化物(例えば水素化ナトリウム)の如き塩基の存在下で、20℃〜
反応媒体の沸点の間の温度において行われる。
2−イミダゾールカルボン酸エチルは米国特許第3,600,399号に記載
されている方法に従い得られる。
Rが基C=R3を表しそしてR3が基NO−alk−COOXを表す式(I)の化
合物は、Rが基C=R3を表しそしてR3が基NOHを表す式(I)の対応する化
合物をハロゲン化物Hal−alk−COOX[式中、Halはハロゲン原子を表し、alk
はアルキル基を表しそしてXはアルキル基を表す]と反応させ、場合によりその
後にトリフルオロ酢酸の作用によりカルボキシル官能基を除去することにより製
造することができる。
この反応は好適には例えばアルカリ金属水素化物、例えば水素化ナトリウムの
如き塩基の存在下で、例えばジメチルスルホキシドの如き不活性溶媒中で、20
℃付近の温度において行われる。トリフルオロ酢酸を用いる処理は5℃〜反応媒
体の沸点の間の温度において行われる。
Rが基C=R3を表しそしてR3が基CH−R7を表し、ここでR7がヒドロキシ
ル基を表す式(I)の化合物は、R7が基−NR10R11を表す式(I)の対応す
る化合物の加水分解により製造できる。
この反応は好適には例えば塩酸の如き酸を用いて、水性媒体中で、20〜40
℃の間の温度において行われる。
Rが基C=R3を表し、R3が基CH−R7を表しそしてR7が基−NR10R11を
表す式(I)の化合物は、R1およびR2が式(I)と同じ意味を有する式(II)
の誘導体を式:
[式中、R15およびR17は、同一もしくは相異なり、各々が基−NR10R11を表
し、そしてR16は例えばtert−ブトキシの如きアルコキシ基を表すか、或い
は
R15、R16およびR17が同一であり、各々が基−NR10R11を表す]
の誘導体と反応させることにより製造することができる。
この反応は一般的には例えばジメチルホルムアミドの如き不活性溶媒中で、2
0〜40℃の間の温度において行われる。
式(VIII)の誘導体は H.Bredereck,Liebigs Ann.Chem.,762,62(1972)
により記載されている方法の適用または応用により得られる。
Rが基C=R3を表し、R3が基CH−R7を表しそしてR7がアルキル、フェニ
ル、−alk−Het、−alk−Arまたは複素環式基を表す式(I)の化合物は、R1
およびR2が式(I)におけると同じ意味を有する式(II)の誘導体を式:
OHC−R18 (IX)
[式中、R18はアルキル、フェニル、−alk−Het、−alk−ArまたはHet基を表
す]
のアルデヒドと反応させることにより製造できる。
この反応は一般的には例えばジメチルホルムアミド、1,2−ジメトキシエタ
ン、アルコール(例えばメタノールもしくはエタノール)またはこれらの溶媒の
混合物の如き不活性溶媒中で例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、有機強
塩基、例えば1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]
ウンデセ−7−エンの如き塩基の存在下で20〜100℃の間の温度において、
或いはジメチルスルホキシド中で例えば水素化ナトリウムの如きアルカリ金属水
素化物の存在下で20℃付近の温度において、或いは臭化テトラブチルアンモニ
ウムおよび例えばアルカリ金属水素化物(例えば水酸化ナトリウムもしくは水酸
化カリウム)の如き塩基の存在下で、ジメチルスルホキシド中で20℃〜反応媒
体の沸点の間の温度において行われる。
式OHC−R18の誘導体は市販されているかまたは H.Rutner 他、J.Org.C
hem.,28,1898(1963)により記載されている方法の適用または応用により得ら
れる。それらは(a)対応するアルコールの酸化(K2Cr2O7を用いて硫酸媒
体中で、CrO3を用いてピリジン中で、またはMnO2を用いて塩素化された溶
媒(例えばジクロロメタン)中で20℃付近の温度において、或いはジメチルス
ルホキシドおよびClCO−COClを用いて D.Swern 他、J.Org.Chem.,4
4,4148(1979)により記載されている方法により)、(b)対応するカルボン酸
の還元(水素化アルミニウムリチウムまたはAlH3を用いて例えばテトラヒド
ロフランの如き不活性溶媒中で、0〜25℃の間の温度において)、(c)対応
するエステルの還元(水素化ジイソブチルアルミニウムを用いて、例えばトルエ
ンの如き不活性溶媒中で、−70℃〜25℃の間の温度においてまたは水素化ア
ルミニウムリチウムを用いて、例えばテトラヒドロフランの如き不活性溶媒中で
、0〜25℃の間の温度において)によっても得られる。
対応するアルコールHO−alk−HetまたはHO−alk−Arは市販されている
かまたは対応する有機金属化合物から N.S.Narasimhan 他、T
etrahedron Lett.,22(29),2797(1981); L.Estel 他、J.Het.Chem.,26,10
5(1989); N.S.Narasimhan 他、Synthesis,957 (1983) および F.Marsais 他
、J.Heterocyclic Chem.,25,81 (1988) より記載されている方法の適用また
は応用により得られる。好適には、W.Greene 他、Protecting Groups in Organ
ic Synthesis,second edition,1991,John Wiley and Sons により記載されて
いる方法の適用または応用により、複素環またはベンゼンの有機リチウムまたは
有機マグネシウム試薬をホルムアルデヒド、アルデヒド、ケトン、エポキシドま
たはHal−alk-OP[式中、Pは保護基(例えばメチルエーテル、テトラヒドロ
ピラニルエーテル、ベンジルエーテルまたはトリエチルシリルエーテル)である
]と反応させ、その後にアルコール官能基を除去する。
対応するアルコールHO−alk−HetまたはHO−alk−Arは、対応するカル
ボン酸またはエステルを、水素化アルミニウムリチウムを用いて、例えばテトラ
ヒドロフランまたはジエチルエーテルの如き不活性溶媒中で、反応媒体の沸点に
おいて還元することによっても得られる。
アルコールHO−(alk)n−Hetは、J.Th.Meyer 他、Helv.Chem.Acta,65,1
868 (1982) により記載されている方法の適用または応用により誘導体Hal−(alk
)n-1−Hetからも得られ、該誘導体自身はハロゲン化剤(ハロゲン化された燐誘
導体または塩化チオニル)を、場合により例えばジクロロメタンの如き不活性溶
媒中で、20〜40℃の間の温度において対応する誘導体HO−(alk)n-1−Het
と反応させることにより得られる。
対応するカルボン酸HOOC−Het、HOOC−alk−Het、HOOC−alk−A
rは市販されているかまたは L.Estel 他、J.Hete
rocyclic Chem.,26,105 (1989); N.S.Narasimhan 他、Synthesis,957 (1983
); A.Turck 他、Synthesis,881 (1988); A.J.Clarke 他、Tetrahedron Lett.
,27,2373 (1974); A.R.Katritzky 他、Org.Prep.Procedure Int.,20(6),
585 (1988); N.Furukawa 他、Tetrahedron Lett.,28 (47),5845 (1987); H.W
.Gschwend 他、Organic Reactions,26,1 (1979) および V.Snieckus,Chem
.Rev.,90,879 (1990) により記載されている方法の適用または応用により対
応する複素環からそしてクロロベンゼン、ブロモベンゼンまたはアイオドベンゼ
ンから得られる。好適には、複素環またはベンゼンの対応する有機金属誘導体(
例えば有機リチウムまたは有機マグネシウム)が製造され、それをCO2または
誘導体Hal−alk−COOalk[式中、Halはハロゲン原子を表しそしてalkはアル
キル基を表す]と反応させ、そしてこのようにして得られた生成物を場合により
加水分解する。この加水分解は当技術の専門家に既知であり且つ分子の残部に影
響を与えないいずれかの加水分解方法により行われる。この方法は好適には例え
ば塩酸の如き酸を用いて、酢酸中で20〜50℃の間の温度において、またはト
リフルオロ酢酸を用いて、5℃〜反応媒体の沸点の間の温度において、またはア
ルカリ金属水酸化物(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムもしくは水酸化
バリウム)の存在下で、例えばメタノールもしくはエタノールの如きアルコール
中で、20℃〜反応媒体の沸点の間の温度において行われる。対応するエステル
は市販されているかまたは酸から例えば塩酸または硫酸の如き有機酸の作用によ
り、エステル化剤としても作用するアルコール中で、反応媒体の沸点において得
られる。誘導体Hal−alk−COOalkは市販されているかまたはHal−alk−Hal[
式中、Halはハロゲン原子を
表しそしてalkはアルキル基を表す]を水/アルコール混合物中で、0℃〜反応
媒体の沸点の間の温度において、例えばシアン化ナトリウムまたはカリウムの如
きアルカリ金属シアン化物と反応させ、その後にアルコールの存在下で、0℃〜
反応媒体の沸点の間の温度において、例えば塩酸の如き酸の作用により製造され
る。
Rが基C(R4)R5を表し、R4がアルキル、−alk−Hetまたは−alk−Arを表
しそしてR5がR4と同一である式(I)の化合物は、R1およびR2が式(I)に
おけると同じ意味を有する式(II)の誘導体を式:
Hal−R19 (X)
[式中、R19はアルキル、−alk−Hetまたは−alk−Ar基を表す]
のハロゲン化物と反応させることにより製造することができる。
この反応は好適には例えばジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、テ
トラヒドロフランまたはジオキサンの如き不活性溶媒中で、例えばアルカリ金属
水酸化物(例えば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)の如き塩基の存在下
で、場合によりジメチルスルホキシド中の臭化テトラブチルアンモニウムの存在
下でまたはアルカリ金属水素化物(例えば水素化ナトリウム)の存在下で、20
℃〜反応媒体の沸点の間の温度において行われる。
ハロゲン化物Hal−Rは市販されているかまたは対応するアルコールから R.C
.Larock,"Comprehensive Organic Transformations",Ed.VCH,353頁 (1989)
により記載されている方法の適用または応用により得られる。
Rが基C(R4)R5を表し、R4がアルキル、−alk−Hetまたは
−alk−Ar基を表しそしてR5がアルキル(直鎖または分枝鎖中1−11C)、
−alk-Hetまたは−alk−Ar基を表す式(I)の化合物は、式:
[式中、R1およびR2は式(I)におけると同じ意味を有し、そしてR20はアル
キル、−alk−Hetまたは−alk−Ar基を表す]
の誘導体またはこの誘導体のシリル誘導体を、式:
Hal−R21 (XII)
[式中、R21はアルキル(直鎖または分枝鎖中に1−11C)、−alk−Hetまた
は−alk−Ar基を表す]
のハロゲン化物と反応させることにより製造することができる。
この反応は好適には例えばジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、テ
トラヒドロフランまたはジオキサンの如き不活性溶媒中で、例えばアルカリ金属
水酸化物(例えば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)の存在下で、場合に
よりジメチルスルホキシド中の臭化テトラブチルアンモニウムの存在下でまたは
アルカリ金属水素化物(例えば水素化ナトリウム)の存在下で、20℃〜反応媒
体の沸点の間の温度において行われる。シリル誘導体が使用される時には、それ
はトリメチルクロロシランを、好適には例えばジメチルホルムアミドの如き不活
性溶媒中で、例えば水素化ナトリウムの如きアルカリ金属水素化物の存在下で、
5〜30℃の間の温度において反応させることにより製造され、そして式(XII
)の誘導体をこの媒体中で、5〜30℃の間の温度において反応させる。
Rが基C(R4)R5を表し、R4が基−alk−Hetを表し、ここでalkがエチル基を
表しそしてHetが4−ピリジルまたは2−ピリジル基を表し、そしてR5がアルキ
ル(直鎖または分枝鎖中に1−11C)、−alk−Hetまたは−alk−Ar基を表
す式(I)の化合物は、R1およびR2が式(I)におけると同じ意味を有しそし
てR20がアルキル(直鎖または分枝鎖中に1−11C)、−alk−Hetまたは−al
k−Ar基をそのシリル形で表す式(XI)の誘導体を2−または4−ビニルピリ
ジンと反応させることによっても製造できる。
シリル誘導体は一般的にはトリメチルクロロシランを、例えばジメチルホルム
アミドの如き不活性溶媒中で、過剰(約4〜5当量)の例えば水素化ナトリウム
の如きアルカリ金属水素化物の存在下で、5〜30℃の間の温度において式(XI
)の誘導体と反応させることにより得られ、そしてビニル化合物をこの媒体中で
同じ温度において反応させる。
Rが基C(R4)R5を表しそしてR4およびR5がそれらが結合している炭素原子
と一緒になってシクロアルキル基を表す式(I)の化合物は、R1およびR2が式
(I)におけると同じ意味を有する式(II)の誘導体を式:
Hal−alk−Hal (XIII)
[式中、Halはハロゲン原子を表し、そしてalkはアルキル(2−5C)基を表す]
の誘導体と反応させることにより製造することができる。
この反応は一般的には臭化テトラブチルアンモニウムおよび例えばアルカリ金
属水酸化物(例えば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)の如き塩基の存在
下でジメチルスルホキシド中で、20℃〜反応媒体の沸点の間の温度において行
われる。
式(XIII)の誘導体は市販されているかまたは対応するジオールから C.Laro
ck,"Comprehensive Organic Transformations",Ed.VCH,353頁(1989)により
記載されている方法の適用または応用により得られる。
Rが基CH−R6を表し、ここでR6がヒドロキシル基を表す式(I)の化合物
は、Rが基C=R3を表しそしてR3が酸素原子を表す式(I)の対応する化合物
を還元することにより製造できる。
この反応は好適には例えばアルコール(例えばメタノールまたはエタノール)
の如き不活性溶媒中で、ホウ水素化ナトリウムの存在下で15〜40℃の間の温
度において行われる。
Rが2−イミダゾリルメチルまたはCH−R6基を表し、ここでR6がアルキル
(2−11C)、−alk-Arまたは−alk−Het基を表す式(I)の化合物は、式:
[式中、R1およびR2は式(I)におけると同じ意味を有し、R22は2−イミダ
ゾリル、1〜10個の炭素原子を含有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、
フェニル、−alk−Arもしくは−alk−Het基(ここ
でアルキル部分は直鎖状もしくは分枝鎖状でありそして1〜3個の炭素原子を有
する)または4〜9個の炭素原子および1個もしくはそれ以上のヘテロ原子(O
、S、N)を含有する飽和もしくは不飽和の単環もしくは多環式複素環式基を表
す]
の誘導体の水素化により製造することができる。
この還元は好適には水素を用いて、1〜20バールの圧力において、例えばジ
メチルホルムアミド、酢酸、酢酸エチル、アルコール(例えばメタノールもしく
はエタノール)またはこれらの溶媒の混合物中で、例えば木炭上のパラジウム、
水酸化パラジウムまたはパラジウムの如き水素化触媒(N.Rico 他、Nouveau Jou
rnal de Chimie,10,1,25(1986))の存在下で、20℃〜60℃の間の温度にお
いて、或いは還元しようとする誘導体を、水性媒体中で、6〜7の間のpHにお
いて、そして10℃の温度において、硫酸ヒドロキシルアミンおよびH2NOS
O3Hと反応させることからなる L.M.Strawn 他、J.Med.Chem.,32,2104 (1
989) により記載されている方法の応用により行われる。
R22が5〜10個の炭素原子を含有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基
または2−イミダゾリル基を表す式(XIV)の誘導体はそれらの低級同族体(R
が基C=R3を表し、R3が基−CH−R7を表しそしてR7がアルキル基を表す式
(I)の化合物)に関して以上で記載されているようにして製造することができ
る。
Rが基CH−R6を表し、ここでR6がメチル基を表す式(I)の化合物は、R
が基C=R3を表し、R3が基CH−R7を表しそしてR7がヒドロキシルまたは−
NR10R11基を表す式(I)の対応する化合物を還元することにより製造するこ
とができる。
この還元は、R22がアルキル基を表す式(XIV)の化合物の還元に関して以上
で記載されている条件下で行われる。
Rが基CH−R6を表しそしてR6が−alk(1C)−OH基を表す式(I)の化
合物は、Rが基C=R3を表し、R3が基CH−R7を表しそしてR7がヒドロキシ
ル基を表す式(I)の対応する化合物を還元することにより製造することができ
る。
この還元は一般的には例えばホウ水素化ナトリウムの如き還元剤を用いて、例
えばアルコール(例えばメタノールまたはエタノール)の如き不活性溶媒中で、
20℃付近の温度において行われる。
Rが基CH−R6を表しそしてR6が基−alk(2−4C)−OHを表す式(I)
の化合物は、R1およびR2が式(I)と同じ意味を有しそしてR22が基−alk(1
−3C)−O−CH2−Arを表す式(XIV)の対応する誘導体を還元することに
より製造することができる。
この還元はR22がアルキル基を表す式(XIV)の化合物の還元に関して以上で
記載されている条件下で行われる。
R1およびR2は式(I)と同じ意味を有しそしてR22が基−alk(1−3C)−
O−CH2−Arを表す式(XIV)の誘導体は、式(II)の誘導体をアルデヒドO
HC−alk(1−3C)−O−CH2−Arと反応させることにより得られる。
この反応は式(II)の誘導体と式(IX)のアルデヒドとの反応に関して以上で
記載されているのと同じ条件下で行われる。
アルデヒドOHC−alk(1−3C)−O−CH2−Arは、P.Schorigin 他、C
hem.Ber.,68,838 (1935) および A.Gaiffe 他、C.R.Acad.Sc.Paris,Ser
.C,266,1379 (1968) により記載されている方法の
適用または応用により得られる。
Rが基CH−R6を表しそしてR6が基−alk(2−4C)−OHを表す式(I)
の化合物は、(COCl)2をR1およびR2が式(I)と同じ意味を有しそしてR2 0
が−alk−COOH基を表す式(XI)の誘導体と反応させ、その後に還元するこ
とにより製造することができる。
この反応は例えばジオキサンまたはクロロホルムの如き不活性溶媒中で行われ
る。還元は好適にはホウ水素化ナトリウムを用いて例えばジメチルホルムアミド
の如き不活性溶媒中で、10〜20℃の間の温度において行われる。
R1およびR2が式(I)におけると同じ意味を有し、そしてR20が基−alk-C
OOHを表す式(XI)の誘導体は、R1およびR2が式(I)におけると同じ意味
を有しそしてR22が基−alk(1−3C)−COO−alkまたは−COO−alkを表
し、ここでalkがアルキル基を表す式(XIV)の誘導体を還元し、その後にこのよ
うにして得られたエステルを加水分解することにより得られる。
この還元はR22がアルキル基を表す式(XIV)の化合物の還元に関して以上で
記載されている条件下で行われる。加水分解は既知の方法によりそして好適には
例えば塩酸の如き酸を用いて、例えばジメチルスルホキシドおよびエーテル(例
えばエチルエーテル)の混合物の如き不活性溶媒中で、10〜30℃の間の温度
において行われる。
R1およびR2が式(I)におけると同じ意味を有しそしてR22が基−alk(1−
3C)−COO−alkを表す式(XIV)の誘導体は、R22がアルキル基を表す式(X
IV)の誘導体の製造と同様な方法で、誘導体OHC−alk(1−3C)−COO−a
lkから得られる。
R1およびR2が式(I)におけると同じ意味を有しそしてR22が基−COO−
alkを表す式(XIV)の誘導体は、R1およびR2が式(I)におけると同じ意味を
有する式(II)の誘導体を、例えばジメチルスルホキシドの如き不活性溶媒中で
、アルカリ金属水素化物の存在下で、20℃付近の温度において、グリオキシル
酸アルキルと反応させることにより得られる。
Rが基CH−R6を表し、ここでR6が基−NR8R9を表し、R8およびR9が各
々水素原子を表す式(I)の化合物は、Rが基CH−R6を表し、ここでR6が基
−NR8R9を表し、R8が水素原子を表しそしてR9が基−COR12を表しそして
R12がアルキル基を表す式(I)の対応する化合物の加水分解により製造できる
。
この加水分解は一般的には例えば塩酸の如き酸を用いて、水性媒体中で、反応
媒体の沸点において行われる。
Rが基CH−R6を表し、ここでR6が基−NR8R9を表し、R8およびR9が各
々水素原子を表す式(I)の化合物は、Rが基C=R3を表しそしてR3が基NO
Hを表す式(I)の対応する化合物の還元によっても製造できる。
この還元は一般的には亜鉛を用いて、酢酸アンモニウムおよび28%水性アン
モニアの存在下で、例えばエタノールの如きアルコール中で、反応媒体の沸点に
おいて行われる。
Rが基CH−R6を表し、ここでR6が基−NR8R9を表し、R8が水素原子を
表しそしてR9が基−COR12を表しそしてR12がアルキル基を表す式(I)の
化合物は、式:
R24−COOH (XV)
[式中、R24はアルキル(1−3C)基を表す]
の酸を、還元剤の存在下で、Rが基C=R3を表しそしてR3が基NOHを表す式
(I)の対応する化合物と反応させることにより製造することができる。
この反応は一般的には50〜100℃の間の温度において行われる。亜鉛が還
元剤として好適に使用される。
Rが基CH−R6を表しそしてR6が基−NR8R9または−alk−NR8R9を表
し、ここでR8およびR9が、同一もしくは相異なり、各々がアルキル基を表すか
、或いはR8が水素原子を表しそしてR9がアルキル、−COR12または−SO2
R13基を表しそしてR12がアルキル、シクロアルキル、フェニル、−COO−al
kまたは−CH2−COOX基を表す式(I)の化合物は、R8およびR9が各々水
素原子を表すか或いはR8が水素原子を表しそしてR9がアルキル基を表す式(I
)の対応する化合物を、式:
Hal−R27 (XVI)
[式中、R27はアルキル、−COR12または−SO2R13基を表しそしてR12は
アルキル、シクロアルキル、フェニル、−COO−alkまたは−CH2−COOX
基を表しそしてR13は式(I)におけると同じ意味を有する]
のハロゲン化物と反応させることにより製造することができる。
この反応は好適には例えばジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランまたは
ジメチルスルホキシドの如き不活性溶媒中で、塩基、例えば第三級アミン(例え
ばトリエチルアミン)または芳香族塩基(例えばピリジン)または例えばアルカ
リ金属水酸化物(例えば水酸化ナトリウムも
しくは水酸化カリウム)の如き無機塩基の存在下で、20℃〜反応媒体の沸点の
間の温度において行われる。
誘導体Hal−R27は市販されているかまたはR27が基−COR12を表すものは
対応するカルボン酸から B.Helferich 他、Organic Synth.I,147および J.G
ason,Organic Synth.III,169 により記載されている方法の適用または応用に
より得られ、そしてR27が基−SO2R13を表すものは Houben-Weyl,volume 9
,390および564頁 (1955) に記載されている方法の適用または応用により得られ
る。
Rが基CH−R6を表しそしてR6が基−NR8R9または−alk−NR8R9を表
し、ここでR8が水素原子を表し、R9が基−COR12または−CSR30を表しそ
してR12およびR30が基−NH−alk、−NH2、−NH−Arまたは−NH−He
tを表す式(I)の化合物は、R8およびR9が各々水素原子を表す式(I)の対
応する化合物を、誘導体R28−N=C=R31[式中、R28はトリメチルシリル、
ベンゾイル、アルキルもしくはフェニル基または4〜9個の炭素原子および1個
もしくはそれ以上のヘテロ原子(O、S、N)を含有する飽和もしくは不飽和の
単一もしくは多環式の複素環式基を表しそしてR31は酸素または硫黄原子を表す
]と反応させ、場合によりその後に加水分解することにより製造することができ
る。
この反応は好適には例えばジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランまたは
ジオキサンの如き不活性溶媒中で、20℃〜反応媒体の沸点の間の温度において
行われる。R12およびR30が基NH2である化合物に関しては、この反応後に、
水を用いてまたは例えばアルカリ金属水酸化物(例えば水酸化ナトリウムもしく
は水酸化カリウム)の如き無機塩基
の水溶液を用いて、20℃〜反応媒体の沸点の間の温度において以上で得られた
シリル誘導体またはベンゾイル誘導体の加水分解が行われる。
誘導体R28−N=C=R31は市販されているかまたは R.L.Shriner 他、Orga
nic Synth.,II,453 および G.M.Dyson,Organic Synth.,I,165; R.J.Sloc
ompie 他、J.Am.Chem.Soc.,72,1888 (1950) および S.Patai,"The chemis
try of cyanates and their thio derivatives",Ed.John Wiley and Sons,61
9 および 819頁 (1977) により記載されている方法の適用または応用により対応
する第一級アミンからホスゲンまたはチオホスゲンの作用により得られる。対応
する第一級アミンは市販されているかまたはR28が基Hetを表すものは B.A.Ter
tov 他、Khim.Geterotsikl.Soedin,II,1552 (1972) および R.C.Larock,"
Comprehensive Organic Transformations",Ed.VCH,399頁により記載されてい
る方法の適用または応用により得られ、それは当該複素環の有機リチウムまたは
有機マグネシウム試薬を、酢酸、(PhO)2PON3、NH2OCH3またはN3C
H2Si(CH3)3の存在下で、PhN3と反応させることからなる。有機リチウム
または有機マグネシウム試薬は D.L.Comins 他、J.Org.Chem.,52,104(1987
); N.Furukawa 他、Tetrahedron Lett.,28(47),5845(1987); A.R.Katritzky
他、Org.Prep.Procedure Int.,20(6),585(1988); A.J.Clarke 他、Tetrah
edron Lett.,27,2373 (1974) および A.W.Gschwen 他、Organic Reactions,
26,1(1979)により記載されている方法の適用または応用により得られる。
Rが基CH−R6を表しそしてR6が基−NR8R9または−alk−NR8R9を表
し、ここでR8が水素原子を表し、R9が基−COR12を表しそ
してR12が基−CH2−NH2を表す式(I)の化合物は、R8およびR9が各々水
素原子を表す式(I)の対応する化合物を酸HOOC−CH2−NH−R29[式
中、R29はアミン官能基用の保護基、例えばtert−ブトキシカルボニルを表
す]と反応させ、その後に加水分解することにより製造できる。
この反応は好適には例えばジメチルホルムアミドの如き不活性溶媒中でヒドロ
キシベンゾトリアゾール、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル
ボジイミドおよび例えばトリアルキルアミン(例えばトリエチルアミン)の如き
有機塩基の存在下で0〜5℃の間の温度において行われる。加水分解は一般的に
はトリフルオロ酢酸を用いて、20℃付近の温度において行われる。
Rが基CH−R6を表し、ここでR6が基−alk−Arまたは−alk-Hetを表す式
(I)の化合物は、式(II)の誘導体を式:
Hal−R25 (XVII)
[式中、R25は基−alk-Arまたは−alk-Hetを表す]
のハロゲン化物と反応させることにより製造することができる。
この反応は好適には例えばジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、テ
トラヒドロフラン、ジオキサンまたはジエチルエーテルの如き不活性溶媒中で、
例えばアルカリ金属水酸化物(例えば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)
の如き塩基の存在下で、場合により臭化テトラブチルアンモニウムまたはアルカ
リ金属水素化物(例えば水素化ナトリウム)の存在下で、20℃付近の温度にお
いて行われる。
Rが基CH−R6を表し、R6が基−alk-NR8R9を表し、R8およびR9が各々
水素原子を表す式(I)の化合物は、臭素および水酸化ナト
リウムを式:
[式中、R1およびR2は式(I)におけると同じ意味を有し、そしてalkはアル
キル基を表す]
の誘導体と反応させることにより製造できる。
この反応は一般的には水性媒体中で、20〜70℃の間の温度において行われ
る。
式(XVIII)の誘導体は、アンモニアを式:
[式中、R1およびR2は式(I)におけると同じ意味を有し、そしてR26はアル
コキシ基を表す]
の誘導体と反応させることにより得られる。
この反応は一般的には例えばアルコールの如き不活性溶媒中で、20℃付近の
温度において行われる。
式(XIX)の誘導体は、式:
[式中、R1およびR2は式(I)におけると同じ意味を有し、R26はアルコキシ
基を表し、そしてalkはアルキル(1−3C)基を表す]
の誘導体の水素化により得られる。
この還元はR22がアルキル基を表す式(XIV)の化合物の還元に関して以上で
記載されている条件下で行われる。
式(XX)の誘導体は、式(II)の誘導体を式:
OHC−alk-COR26 (XXI)
[式中、R26はアルコキシ基を表し、そしてalkはアルキル(1−3C)基を表す
]
のアルデヒドと反応させることにより得られる。
この反応は一般的には例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
1,2−ジメトキシエタン、アルコール(例えばメタノールもしくはエタノール
)またはこれらの溶媒の混合物の如き不活性溶媒中で、塩基、例えば水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、例えば1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−
7−エンの如き強有機塩基の存在下で、20〜100℃の間の温度において、或
いはジメチルスルホキシド中で、例えば水素化ナトリウムの如きアルカリ金属水
素化物の存在下で、20℃付近の温度において、或いは臭化テトラブチルアンモ
ニウムおよび例えばアルカリ金属水酸化物(例えば水酸化ナトリウムまたは水酸
化カリウム)の存在下で、ジメチルスルホキシド中で、10〜100℃の間の
温度において行われる。
式(XXI)の誘導体は市販されているかまたは対応するアルコールから R.C.L
arock,"Comprehensive Organic Transformations",Ed.VCH,612頁 (1989) に
より記載されている方法の適用または応用により得られる。対応するアルコール
は H.C.Brown,J.Org.Chem.,31,485 (1966) により記載されている方法の
適用または応用により得られる。
Rが基CH−R6を表し、R6が基−NR8R9または−alk−NR8R9を表し、
R8が水素原子を表しそしてR9がアルキル基を表す式(I)の化合物は、R1お
よびR2が式(I)におけると同じ意味を有しそしてR20が基−NR8R9または
−alk−NR8R9を表し、R8が水素原子を表しそしてR9が基−CHOまたは−
COR12を表し、ここでR12がアルキルまたはシクロアルキル基を表す式(XI)
の対応する誘導体の還元により製造できる。
この還元は一般的には例えばテトラヒドロフランの如き不活性溶媒中で、B2
H6の存在下で、反応媒体の沸点において行われる。
R1およびR2が式(I)におけると同じ意味を有しそしてR20が基−NR8R9
または−alk−NR8R9を表し、R8が水素原子を表しそしてR9が基−CHOを
表す式(XI)の誘導体は、Rが基CH−R6を表し、R6が基−NR8R9または−
alk−NR8R9を表し、R8が水素原子を表しそしてR9が水素原子を表す式(I
)の対応する化合物を、0〜60℃の間の温度において、場合により無水酢酸ナ
トリウムの存在下で、H3C−COOCHOと反応させることにより得られる。
Rが基C(R4)R5を表し、ここでR4および/またはR5が基
−alk-Hetを表すか、或いはRが基CH−R6を表し、R6が基−alk−Hetを表し
、ここでHetがピペリジル基が表す式(I)の化合物は、Rが基C(R4)R5を表
し、ここでR4および/またはR5が基−alk−Hetを表すか、或いはRが基CH−
R6を表し、R6が基−alk−Hetを表し、ここでHetがピリジル基を表す式(I)
の対応する化合物の水素化によっても製造することができる。
この還元は一般的には水素を用いて、1〜100バールの間の圧力において、
例えばジメチルホルムアミド、酢酸、酢酸エチル、アルコール(例えばメタノー
ルもしくはエタノール)またはこれらの溶媒の混合物の如き不活性溶媒中で、例
えば酸化白金またはラネーニッケルの如き水素化触媒の存在下で、25〜100
℃の間の温度において行われる。
本発明に従う上記の方法を実施するために、アミノ官能基用の保護基を加えて
例えば副反応を避けることが必要となることもあることは当技術の専門家には理
解されよう。これらの基は分子の残部に影響を与えずに除去できるものである。
アミノ官能基用の保護基の例として挙げられるものはカルバミン酸tert−ブ
チルまたはメチルであり、それらはアイオドトリメチルシランを用いて再生する
ことができる。使用できる他の保護基は W.Greene 他、Protecting Groups in
Organic Synthesis,second edition,1991,John Wiley & Sons により記載さ
れている。
式(I)の化合物は一般的な既知の方法により、例えば結晶化、クロマトグラ
フィーまたは抽出により精製することができる。
Rが基C(R4)R5(ここでR4はR5とは異なる)またはCH−R6を表す式(
I)の化合物の鏡像異性体は、例えば W.H.Pirckle 他、asymmetric synthesis
,vol.1,Academic Press (1983) に従うキラルカラ
ム上のクロマトグラフィーによるまたはキラル前駆物質からの合成によるラセミ
混合物の分離により得られる。
1個もしくはそれ以上のキラル炭素を含有するRが基C(R4)R5(ここでR4
はR5とは異なる)またはCH−R6を表す式(I)の化合物のジアステレオマー
並びに式(I)の化合物の種々のEおよびZ異性体は一般的な既知の方法により
、例えば結晶化またはクロマトグラフィーにより分離することができる。
塩基性の基を含有する式(I)の化合物を場合により例えばアルコール、ケト
ン、エーテルまたは塩素化された溶媒の如き有機溶媒中での酸の作用により無機
または有機酸との付加塩に転化させることもできる。
酸基を含有する式(I)の化合物は場合によりそれ自体は既知である方法に従
い金属塩または窒素−含有塩基との付加塩に転化させることもできる。これらの
塩は、金属性塩基(例えばアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属)、アンモニ
ア、アミンまたはアミン塩を溶媒中で式(I)の化合物と反応させることにより
得られる。生成した塩は一般的な方法により分離される。
これらの塩も本発明の一部を構成する。
薬剤学的に許容可能な塩の例としては、無機または有機酸との付加塩(例えば
酢酸塩、プロピオン酸塩、琥珀酸塩、安息香酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、
シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、テオフィリン酢酸塩、サリ
チル酸塩、メチレンビス−β−オキシナフトエ酸塩、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩お
よび燐酸塩)、アルカリ金属(ナトリウム、カリウムおよびリチウム)またはア
ルカリ土類金属(カルシウムおよびマグネシウム)との塩、アンモニウム塩、窒
素−含有塩基(エタ
ノールアミン、トリメチルアミン、メチルアミン、ベンジルアミン、N−ベンジ
ル−β−フェネチルアミン、コリン、アルギニン、ロイシン、リシンおよびN−
メチルグルカミン)の塩が挙げられる。
式(I)の化合物は有利な薬剤学的性質を有する。これらの化合物はキスクア
レート(quisqualate)受容体としても知られるα−アミノ−3−ヒドロキシ−5
−メチル−4−イソキサゾールプロピオン酸(AMPA)受容体の拮抗物質であ
る。
さらに、式(I)の化合物はD−アスパラギン酸N−メチル(NMDA)受容
体の非−競合性拮抗物質でありそして特にそれらはNMDA受容体のグリシン調
節部位用の配位子である。
これらの化合物は従って、脳血管偶発症候、心臓発作、低血圧症、心臓もしく
は肺の手術関与性または重症の低血糖症に続く全ての虚血(例えば焦点的または
全般的虚血)の処置または予防のために有用である。それらはまた、周産期性で
あるかまたは虚脱性もしくは脳脊髄性の病変後のいずれであっても、無酸素症の
処置において有用である。これらの化合物はまた、神経変性疾病、ハンティング
トン舞踏病、アルツハイマー病、筋萎縮性外側硬化症、オリーブ橋小脳萎縮症お
よびパーキンソン病の進行の処置または予防のために使用することもできる。こ
れらの化合物はまた癲癇性および/または痙攣性の症状に関して、脳または脊髄
の損傷、内耳(R.Pujol 他、Neuroreport,3,299-302(1992))もしくは網膜(
J.L.Monsinger他、Exp.Neurol.,113,10-17(1991))の変性に伴う損傷、不安
(Kehne他、Eur.J.Pharmacol.,193,283(1991))、鬱病(Trullas他、Eur.J
.Pharmacol.,185,1(1990))、分裂病(Reynolds,TIPS,13 116(1992))、ト
ーレット症候群、肝炎性脳
障害の処置用に、鎮痛薬として((Dickenson他、Nerosc.Letters,121,263(19
91))、抗−炎症剤として(Sluta他、Neurosci.Letters,149,99-102(1993))
、抗−食欲不振剤として(Sorrels他、Brain Res.,572,265(1992))、抗−偏
頭痛剤および抗−嘔吐剤として並びに神経毒またはNMDA受容器の拮抗物質で
ある他の物質による中毒、並びにウイルス性疾病に伴う神経学的問題、例えばエ
イズ(Lipton他、Neuron,7,111(1991))、狂犬病、麻疹および破傷風(Bagett
a他、Br.J.Pharmacol.,101,776(1990))の処置用に使用することもできる。
これらの化合物はまた薬およびアルコールの中止症状の予防用にそして阿片剤に
対する嗜好癖および依存症の抑制用にも有用である。それらはまた、例えばミト
コンドリア性ミオパシーの如きミトコンドリア異常に伴う欠乏症、レーバー症候
群、ヴェルニッケ脳障害症、レッツ症候群、ホモシステイン血症、高プロリン血
症、ヒドロキシブチルアミノ酸尿症(hydroxybutyric aminoaciduria)、鉛脳障害
症および亜硫酸オキシダーゼ欠乏症の処置においても有用である。
AMPA受容体に対する式(I)の化合物の親和力は、ラットの大脳皮質膜に
対する[3H]−AMPAの特異的結合の拮抗作用を検討することにより測定され
た(Honore他、Neuroscience Letters,54,27(1985))。10mM KH2PO4
緩衝液、100mM KSCN、pH7.5中で[3H]−AMPAを0.2mgの蛋
白質の存在下で4℃において30分間培養する。非−特異的結合を1mM L−
グルタメートの存在下で測定する。束縛放射能はファルマシア(Pharmacia)フィ
ルター(Printed Filtermate A)を通す濾過により分離される。これらの生成物
の調節活性は100μMより少ないかまたはそれと等しい。
NMDS受容体と結合されたグリシン部位に関する式(I)の化合物の親和力
は、T.Canton他、J.Pharm.Pharmacol.,44,812 (1992) により記載されてい
る方法に従いラットの大脳皮質膜に対する[3H]−DCKAの特異的結合の拮抗
作用を検討することにより測定された。50mM HEPES緩衝液、pH7.5
中で[3H]−DCKA(20nM)を0.1mgの蛋白質の存在下で4℃におい
て30分間培養する。非−特異的結合を1mM グリシンの存在下で測定する。
束縛放射能はホヮットマン(Whatman)GF/Bフィルターを通す濾過により分離
される。これらの生成物の調節活性は100μMより少ないかまたはそれと等し
い。
式(I)の化合物は低い毒性を有する。それらのLD50はマウスにおいて腹腔
内方式では50mg/kgより大きい。
特に有利なものは、Rが基C=R3、C(R4)R5またはCH−R6を表し、R1
およびR2が水素またはハロゲン原子を表し、R3が酸素原子または基NO−alk
−COOXもしくはCH−R7を表し、R4がアルキルまたは−alk−Ar基を表
し、R5がアルキル(直鎖または分枝鎖中に1−11C)、−alk−Hetまたは−a
lk−Ar基を表すか、或いはR4およびR5がそれらが結合している炭素原子と一
緒になってシクロアルキル基を形成し、R6がヒドロキシル、アルキル(直鎖ま
たは分枝鎖中に1−11C)、−NR8R9、−alk−NR8R9、−alk−OH、−
alk−Arまたは−alk−Het基を表し、R7がヒドロキシル、−NR10R11または
4〜9個の炭素原子および1個もしくはそれ以上のヘテロ原子(O、S、N)を
含有する飽和もしくは不飽和の単環または多環式の複素環式基を表し、R8が水
素原子を表しそしてR9が水素原子またはアルキル、−COR12もしくは−SO2
R13基を表し、R10およびR11が、同一も
しくは相異なり、各々がアルキル基を表し、R12がアルキル、−NH−Ar、−
NH−alkまたはフェニル基を表し、R13がアルキルまたはフェニル基を表し、a
lkがアルキルまたはアルキレン基を表し、Xがアルキル基を表し、そしてHetが
4〜9個の炭素原子および1個もしくはそれ以上のヘテロ原子(O、S、N)を
含有する飽和もしくは不飽和の単環または多環式の複素環を表すか、或いはRが
2−イミダゾリルメチル基を表しそしてR1およびR2が水素原子を表す式(I)
の化合物である。
下記の化合物が特に興味深い:
−10−ヒドロキシ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]
ピラジン−4−オン、
−10−アセトアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e
]ピラジン−4−オン、
−10−アミノ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラ
ジン−4−オン、
−10−(E−ジメチルアミノメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イ
ンデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−ヒドロキシメチレン−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オン、
−10,10−ジメチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−
e]ピラジン−4−オン、
−スピロ[5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−1
0:1′−シクロプロパン]−4−オン、
−スピロ[5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラ
ジン−10:1′−シクロペンタン]−4−オン、
−10−メチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラ
ジン−4−オン、
−10,10−ジベンジル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2
−e]ピラジン−4−オン、
−10−ヒドロキシメチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2
−e]ピラジン−4−オン、
−10−(2−フリルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(4−ピリジルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(4−ピリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(フェニルプロピル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(3−ピリジルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(3−ピリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(2−ピリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(2−イミダゾリルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−(4−オキソ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−
e]ピラジン−10−イリデン)アミノオキシ酢酸tert−ブチル、−10−イ
ソブチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−
4−オン、
−(4−オキソ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジ
ン−10−イリデン)アミノオキシ酢酸、
−10−プロピオンアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2
−e]ピラジン−4−オン、
−10−アミノ−8−フルオロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(4−キノリルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(4−キノリニルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(3−フェニルウレイド)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(3−メチルウレイド)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−イソブチルアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2
−e]ピラジン−4−オン、
−10−アミノ−7−クロロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オン、
−10−ベンゼンスルホニルアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−メチルアミノ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1
,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(2−ピラジニルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(2−ピラジニルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−ベンジル−7−クロロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−7−クロロ−10−(3−フェニルウレイド)−5H,10H−イミダゾ[1,2
−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(2−ヒドロキシエチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−7−クロロ−10−メチルアミノ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−ベンジル−10−メチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−メチル−10−(4−ピリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2
−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(4−ピペリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4,10−
ジオン、
−10−ベンジル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピ
ラジン−4−オン、
−10−ヘキシル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2
−e]ピラジン−4−オン、
−10−ベンズアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e
]ピラジン−4−オン、
−10−メチル−10−[2−(4−ピリジル)エチル]−5H,10H−イミダゾ[
1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン。
下記の化合物がAMPA受容体に関して特に興味深い:
−10−ヒドロキシ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]
ピラジン−4−オン、
−10−アセトアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e
]ピラジン−4−オン、
−10−アミノ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラ
ジン−4−オン、
−10−(E−ジメチルアミノメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イ
ンデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−ヒドロキシメチレン−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オン、
−10,10−ジメチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−
e]ピラジン−4−オン、
−スピロ[5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−1
0:1′−シクロプロパン]−4−オン、
−スピロ[5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−1
0:1′−シクロペンタン]−4−オン、
−10−メチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラ
ジン−4−オン、
−10−ヒドロキシメチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2
−e]ピラジン−4−オン、
−10−(2−フリルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(4−ピリジルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(4−ピリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(フェニルプロピル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(3−ピリジルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(3−ピリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(2−ピリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(2−イミダゾリルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−イソブチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]
ピラジン−4−オン、
−(4−オキソ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジ
ン−10−イリデン)アミノオキシ酢酸、
−10−プロピオンアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2
−e]ピラジン−4−オン、
−10−アミノ−8−フルオロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(3−メチルウレイド)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−イソブチルアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2
−e]ピラジン−4−オン、
−10−アミノ−7−クロロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オン、
−10−ベンゼンスルホニルアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−メチルアミノ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e
]ピラジン−4−オン、
−10−(2−ピラジニルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(2−ピラジニルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(2−ヒドロキシエチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−7−クロロ−10−メチルアミノ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−メチル−10−(4−ピリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2
−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(4−ピペリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−ベンジル−7−クロロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4,10−
ジオン、
−10−(3−フェニルウレイド)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−7−クロロ−10−(3−フェニルウレイド)−5H,10H−イミダゾ[1,2
−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−メチル−10−[2−(ピリド−4−イル)エチル]−5H,10H−イミ
ダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン。
下記の化合物がグリシン調節部位に関して特に興味深い:
−10−ヒドロキシ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]
ピラジン−4−オン、
−10−アセトアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e
]ピラジン−4−オン、
−10−アミノ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラ
ジン−4−オン、
−10−(E−ジメチルアミノメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イ
ンデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−ヒドロキシメチレン−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オン、
−10,10−ジメチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−
e]ピラジン−4−オン、
−スピロ[5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラ
ジン−10:1′−シクロプロパン]−4−オン、
−スピロ[5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−1
0:1′−シクロペンタン]−4−オン、
−10−メチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラ
ジン−4−オン、
−10,10−ジベンジル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2
−e]ピラジン−4−オン、
−10−ヒドロキシメチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2
−e]ピラジン−4−オン、
−10−(2−フリルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(4−ピリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(フェニルプロピル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(3−ピリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(2−ピリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(2−イミダゾリルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−イソブチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]
ピラジン−4−オン、
−(4−オキソ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−
e]ピラジン−10−イリデン)アミノオキシ酢酸、
−10−プロピオンアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2
−e]ピラジン−4−オン、
−10−(4−キノリルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(4−キノリルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(3−フェニルウレイド)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−(3−メチルウレイド)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−イソブチルアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2
−e]ピラジン−4−オン、
−10−アミノ−7−クロロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オン、
−10−ベンゼンスルホニルアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−メチルアミノ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e
]ピラジン−4−オン、
−10−(2−ピラジニルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−ベンジル−7−クロロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、
−7−クロロ−10−(3−フェニルウレイド)−5H,10H−イミダ
ゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−7−クロロ−10−メチルアミノ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−ベンジル−10−メチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−メチル−10−(4−ピリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2
−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−ベンジル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピ
ラジン−4−オン、
−10−ヘキシル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピ
ラジン−4−オン、
−10−ベンズアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e
]ピラジン−4−オン、
−10−(2−ヒドロキシエチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オン、
−10−メチル−10−[2−(4−ピリジル)エチル]−5H,10H−イミダゾ[
1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン。
以下の実施例で本発明を説明する。
実施例1
0.4gの80%水素化ナトリウムを1.1gの5H,10H−イミダゾ[1,2
−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンの10mlの無水ジメチルスルホ
キシド中懸濁液に加えた。20℃付近の温度において10分間撹拌した後に、0
.7gの亜硝酸イソアミルの2mlの無水ジメチルスルホキシド中溶液を5分間
にわたり滴々添加しそして混合物を
次に同じ温度において1時間撹拌した。10mlの蒸留水をゆっくり加えそして
混合物を引き続き120gの水および氷の中に注ぎ、1mlの酢酸で酸性化しそ
して次に遠心した。上澄み溶液の除去後に、固体を25mlの蒸留水中に懸濁さ
せ、濾過し、10mlのアセトンで洗浄しそして減圧下で(15mmHg、2k
Pa)20℃において乾燥した。得られた生成物(1.5g)を100mlの沸
騰するジメチルホルムアミド中に溶解させ、そして0.1gの脱色用木炭を加え
た後に、溶液を熱時に濾過し、冷却し、800mlの蒸留水中に注ぎそして遠心
した。固体を20mlの蒸留水中に懸濁させ、濾過し、20mlのアセトンで洗
浄しそして減圧下で(15mmHg、2kPa)20℃において乾燥した。得ら
れた生成物(0.9g)を75mlのジメチルスルホキシド中に20℃において
溶解させ、そして0.1gの脱色用木炭を加えた後に、溶液を濾過した。フィル
ターを合計20mlのジメチルスルホキシドで2回洗浄しそして濾液および洗浄
液を次に一緒にし、75mlの蒸留水を加えそしてそれらを遠心した。固体を2
5mlの蒸留水中に懸濁させ、濾過し、合計50mlのアセトンで2回洗浄しそ
して次に減圧下で(1mmHg、0.13kPa)60℃において乾燥した。0.
63gの300℃以上で融解しないで分解する10−(E−ヒドロキシイミノ)−
5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンが
このようにして得られた[N.M.R.スペクトル:(200MHz;DMSO d6
;δ、ppm):7.40および7.48(2t,J=7Hz、2H:−H7およ
び−H8);7.60および8.00(2s広い、1H各々:イミダゾールの−H
);7.82および8.20(2d、J=7Hz、1H各々:−H6および−H9
);12.70お
よび13.00(2cplx、1H各々:−NH−および−OH)]。
5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン
は下記の方法で製造できる:4.8gの臭化3−メチル−4−オキソ−5H,10
H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジニウムの30gのイミダゾ
ール中溶液を24時間にわたり160℃に加熱し、100℃に冷却しそして次に
75gの氷および75gの蒸留水の撹拌された混合物中に注いだ。不溶性物質を
濾別し、合計20mlの蒸留水で2回洗浄しそして次に減圧下で(10mmHg
、1.3kPa)50℃において乾燥した。得られた生成物(4g)を80ml
のジメチルホルムアミド中に溶解させそして20gのシリカの添加後に、溶液を
減圧下で(15mmHg、2kPa)100℃において濃縮乾固した。混合物を
240gのシリカを含有する直径4.2cmのカラム中に加えそして次にジクロ
ロメタン/メタノール混合物(97/3容量)で溶離して60mlの留分を集め
た。留分10〜70を一緒にしそして1.5gの脱色用木炭の添加後にそれらを
濾過しそして減圧下で(15mmHg、2kPa)55℃において濃縮乾固した
。得られた生成物(1.7g)を350mlの沸騰するメタノール中に溶解させ
そして0.1gの脱色用木炭の添加後に、溶液を熱時に濾過しそしてその量を約
30mlにするために減圧下で(15mmHg、2kPa)40℃において濃縮
し、そして次に5℃において60時間貯蔵した。結晶を濾過により分離し、合計
20mlの冷却されたメタノールで2回洗浄しそして減圧下で(1mmHg、0
.13kPa)60℃において乾燥した。1.1gの350℃において融解しない
で分解する5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−
4−オンがこのようにして得ら
れた[Rf=0.77、シリカゲル上の薄層クロマトグラフィー、溶媒:ジクロ
ロメタン/メタノール(8/2容量)]。
臭化3−メチル−4−オキソ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジニウムは下記の方法で製造できる:5gの1−メチル−1H−
イミダゾール−2−カルボキサミドおよび12gの85%2−ブロモインダノン
の100mlの無水ジメチルホルムアミド中溶液を115℃において28時間撹
拌しそして次に20℃付近の温度に冷却した。不溶性物質を濾過により分離し、
合計20mlの冷却されたジメチルホルムアミドで2回洗浄しそして減圧下で(
10mmHg、1.3kPa)乾燥した。4.8gの臭化3−メチル−4−オキソ
−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジニウムが
このようにして得られた[N.M.R.スペクトル:(200MHz;DMSO d6
;δ、ppm):4.13(s、2H 10における−CH2);4.34(s
、3H:N+ −CH3);7.47(mt,2H:−H7および−H8);7.6
8および7.96(2d、J=7.5Hz、1H各々:−H6および−H9);8
.32および8.45(2d、J=1Hz、1H各々:イミダゾールのH);13
.60(cplx、1H:NH)]。
1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボキサミドは D.D.Davey,J.Or
g.Chem.,52,4379 (1987) により記載されている方法に従い製造できる。
実施例2
1.5gの10−(ヒドロキシイミノ)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イ
ンデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンの90mlの約5N塩酸
水溶液中懸濁液を7時間にわたり沸騰させながら撹拌し、冷却しそして次に減圧
下で(15mmHg、2kPa)70℃において濃縮乾固した。得られた生成物
(2g)を50mlのジメチルホルムアミド中に溶解させ、そして0.1gの脱
色用木炭の添加後に、溶液を濾過しそしてフィルターを次に合計30mlのジメ
チルホルムアミドで3回洗浄した。濾液および洗浄液を一緒にし、600mlの
蒸留水を加えそしてそれらを遠心した。固体を20mlの蒸留水中に懸濁させ、
濾過し、合計20mlのアセトンで洗浄しそして次に減圧下で(1mmHg、0
.13kPa)100℃において乾燥した。得られた生成物(1.13g)を11
5mlのジメチルスルホキシド中に溶解させそして0.1gの脱色用木炭の添加
後に溶液を濾過しそしてフィルターを次に合計30mlのジメチルスルホキシド
で2回洗浄した。濾液および洗浄液を一緒にし、115mlの蒸留水を加えそし
てそれらを遠心した。固体を20mlの蒸留水中に懸濁させ、濾過し、合計20
mlのアセトンで洗浄しそして減圧下で(1mmHg、0.13kPa)100
℃において乾燥した。1gの5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2
−e]ピラジン−4,10−ジオンがこのようにして360℃で融解(分解)する
赤橙色固体の形状で得られた[N.M.R.スペクトル:(200MHz;DMS
O d6;δ、ppm):7.42および7.55(2t,J=7Hz、2H:−H
7および−H8);7.52および7.72(2d、J=7Hz、1H各々:−H
6および−H9);7.62および8.13(2d、J=1Hz、1H各々:イミ
ダゾールの−H);13.60(cplx、1H:−NH−)]。
実施例3
0.86gのホウ水素化ナトリウムを5分間にわたり2.4gの5H,10H−
イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4,10−ジオンの75m
lのメタノール中の撹拌されている懸濁液に25℃〜35℃の間の温度において
加えた。20℃において30分間撹拌した後に、不溶性物質を濾過により単離し
、10mlのメタノールで洗浄しそして減圧下で(15mmHg、2kPa)2
0℃において乾燥した。得られた生成物(2.3g)を100mlのジメチルホ
ルムアミド中に溶解させ、そして0.1gの脱色用木炭の添加後に、溶液を濾過
しそしてフィルターを次に20mlのジメチルホルムアミドで洗浄した。濾液お
よび洗浄液を一緒にしそして240mlの蒸留水を加えた。固体を濾別し、合計
40mlの蒸留水および20mlのアセトンで洗浄しそして次に減圧下で(1m
mHg、0.13kPa)100℃において乾燥した。1.9gの290℃で融解
(分解)する10−ヒドロキシ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オンがこのようにして得られた[N.M.R.スペクト
ル:(200MHz;DMSO d6;δ、ppm):5.65(d、J=8.5H
z、1H:CH−O−);6.17(d、J=8.5Hz、1H:−OH);7.
33および7.41(2dt,J=7.5および1Hz、1H各々:−H7および
−H8);7.57および7.77(2dd、J=7.5および1Hz、1H各々
:−H6および−H9);7.58および7.93(2s広い、1H各々:イミダ
ゾールの−H);12.40(cplx、1H:−NH−)]。
実施例4
5.25gの10−(E−ヒドロキシイミノ)−5H,10H−イミダゾ
[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンおよび2.9gの亜鉛粉末
の100mlの酢酸中懸濁液を80℃〜90℃の間の温度に2時間加熱した。1
00mlの酢酸の添加後に、混合物を濾過しそして濾液を減圧下で(10mmH
g、2kPa)65℃において濃縮乾固した。得られた生成物(3.8g)を1
00mlの蒸留水中に懸濁させ、濾過し、10mlの蒸留水および10mlのア
セトンで洗浄しそして次に減圧下で(15mmHg、2kPa)20℃において
乾燥した。得られた生成物(2g)を60mlの沸騰するジメチルホルムアミド
中に溶解させそして0.1gの脱色用木炭の添加後に、溶液を熱時に濾過した。
フィルターを10mlの沸騰するジメチルホルムアミドで洗浄しそして濾液およ
び一緒にした洗浄液を20℃付近の温度で4時間貯蔵した。生成した結晶を濾過
により分離し、連続的に10mlのジメチルホルムアミド、10mlの蒸留水お
よび10mlのアセトンで洗浄しそして減圧下で(1mmHg、0.13kPa
)100℃において乾固した。0.43gの330℃で融解しないで分解する1
0−アセトアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピ
ラジン−4−オンがこのようにして得られた[N.M.R.スペクトル:(200
MHz;DMSO d6;δ、ppm):2.00(s、3H:−CO−CH 3);
6.13(d、J=8.5Hz、1H:CH−N);7.35および7.48(2t
,J=7.5Hz、1H各々:−H7および−H8);7.48および7.85(2
d、J=7.5Hz、1H各々:−H6および−H9);7.58および7.65
(2s広い、1H各々:イミダゾールの−H);8.58(d、J=8.5Hz、
1H:−NH−COCH3);12.50(cplx、1H:−NH−)]。
実施例5
12.9gの10−アセトアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オンの650mlの2N塩酸水溶液中溶液を2時
間にわたり加熱沸騰させ、冷却しそして次に減圧下で(15mmHg、2kPa
)80℃において濃縮乾固した。(得られた合計14.8gの中の)4gを25
0mlの蒸留水中に溶解させそして溶液を20℃付近の温度で16時間撹拌した
。生成した結晶を濾過により分離し、連続的に25mlの蒸留水および25ml
のメタノールで洗浄し、そして次に20℃付近の温度において風乾した。得られ
た生成物(3.5g)を100mlの沸騰するメタノール中で懸濁液状で10分
間にわたり撹拌し、そして冷却および5℃における1時間の貯蔵後に、濾過によ
り単離し、20mlの冷却されたメタノールで洗浄しそして次に減圧下で(1m
mHg、0.13kPa)100℃において乾燥した。2.1gの240℃で融解
しないで分解する10−アミノ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン塩酸塩がこのようにして得られた[N.M.R.ス
ペクトル:(200MHz;DMSO d6;δ、ppm):5.70(広いs、
1H:CH−N+−Cl-);7.48および7.58(2t,J=7.5Hz、1H
各々:−H7および−H8);7.72および8.76(2s、1H各々:イミダ
ゾールの−H−);7.98および8.09(2d、J=7.5Hz、1H各々:
−H6および−H9);9.47(cplx、2H:N +H 3Cl-);12.80
(cplx、1H:−NH−)]。
実施例6
6.3gのt−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタンを5分間にわた
り25℃付近の温度において5.5gの5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イン
デノ[1,2−e]ピラジン−4−オンの100mlのジメチルホルムアミド中懸
濁液に滴々添加した。同じ温度で30分間撹拌した後に、混合物を500mlの
蒸留水中に注ぎそして合計1.5リットルのクロロホルムで5回抽出した。有機
抽出物一緒にし、250mlの蒸留水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥
しそして減圧下で(15mmHg、2kPa)60℃において濃縮乾固した。得
られた生成物(4.5g)を25mlのメタノール中に溶解させ、濾過し、合計
20mlのメタノールで2回洗浄しそして減圧下で(15mmHg、2kPa)
20℃において乾燥した。得られた生成物(4.5g)を45mlの沸騰するジ
メチルホルムアミド中に溶解させ、そして冷却後に、溶液を5℃付近の温度で4
時間貯蔵した。結晶を濾過により分離し、連続的に10mlのジメチルホルムア
ミド、10mlのアセトンで洗浄しそして減圧下で(1mmHg、0.13kP
a)100℃において乾固した。4gの293℃で融解する10−[(E)−ジメ
チルアミノメチレン]−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]
ピラジン−4−オンがこのようにして得られた[N.M.R.スペクトル:(20
0MHz;DMSO d6;δ、ppm):3.35(s、6H:−N(CH 3)2)
;7.18および7.28(2t,J=7.5Hz、2H:−H7および−H8);
7.48および7.92(2d、J=7.5Hz、1H各々:−H6および−H9
);7.63および8.50(2s広い、1H各々:イミダゾールの−H−);8
.09(s、1H:=CH−N);12.30(cplx、1H:−NH)]。
実施例7
1.4gの10−ジメチルアミノ−メチレン−5H,10H−イミダゾ[1,2−
a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンの35mlの5N塩酸中溶液を30
分間にわたり25℃付近の温度において撹拌した。60mlの蒸留水の添加およ
び120mlの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を用いる中和後に、生成した固体
を濾過により分離し、合計60mlの蒸留水で2回洗浄しそして風乾した。得ら
れた生成物(1.1g)を120mlのジメチルスルホキシド中に溶解させ、そ
して120mlの蒸留水の添加後に、生成した固体を濾過により分離し、合計1
0mlの蒸留水で2回そして合計10mlのアセトンで2回洗浄しそして次に減
圧下で(1mmHg、0.13kPa)100℃において乾燥した。1gの29
0℃で融解しないで分解する10−ヒドロキシメチレン−5H,10H−イミダ
ゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンがこのようにしてZおよ
びE形の60/40混合物として得られた[N.M.R.スペクトル:(200M
Hz;DMSO d6:δ、ppm):異性体の60/40混合物が観察された:
7.20〜7.40(mt,2H:−H7および−H8);7.56および7.64
−8.29および8.79(4s広い、2回1H:イミダゾールの−H)、7.8
0から8.15(mt、2H:−H6および−H9);8.21および8.24(
2s、合計1H:=CH−O−);12.43(cplx)1H:−NH)]。
実施例8
2gの5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4
−オンの50mlの無水ジメチルスルホキシド中溶液を4gの水酸化ナトリウム
ペレットおよび50mgの臭化テトラブチルアンモニ
ウムと共に1時間にわたり20℃付近の温度において撹拌した。0.87mlの
ヨウ化メチルを次に滴々添加しそして撹拌を6時間続けた。反応混合物を次に3
00gの水および氷の中に注ぎ、1N塩酸でpH1に酸性化しそして100ml
のクロロホルムで3回抽出した。有機相を100mlの水で洗浄し、濾過し、硫
酸マグネシウム上で乾燥しそして回転蒸発器上で濃縮した。得られた黒色油(2
.8g)をシリカ(250g)のカラム上で酢酸エチルおよびメタノールの(9
5/5容量)混合物を用いるクロマトグラフィーにより精製しそして得られた着
色された固体(0.5g)を20mlのアセトンを用いて粉砕し、濾過し、10
mlの酢酸エチルおよび1mlのエタノールの混合物で洗浄しそして50℃で乾
燥して0.2gの5H,10H−10,10−ジメチルイミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オンを260℃以上で融解するクリーム色固体の
形状で与えた(分析% 計算値 C:71.70、H:5.21、N:16.72、
O:6.37、%実測値 C:71.7、H:5.3、N:16.4、O:6.4)。
実施例9
1.3gの5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−
4−オン、2gの水酸化ナトリウムペレットおよび32mgの臭化テトラブチル
アンモニウムの10gの乾燥ジメチルスルホキシド中懸濁液を18℃付近の温度
において撹拌した。0.4mlの1,2−ジブロモエタンの5mlのジメチルスル
ホキシド中溶液を次に加えそして撹拌を20℃付近の温度において一夜続けた。
反応混合物を水および氷の混合物(250ml)の中に注ぎ、8mlの酢酸で酸
性化しそして1時間30分にわたり撹拌し続けた。生成した固体を次に濾別しそ
してそれ
をシリカ(100g)のカラム上でジクロロメタンおよびメタノール(95/5
容量)の混合物を用いるクロマトグラフィーにより精製した。60℃で乾燥した
後に、0.45gのスピロ[5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−
e]ピラジン−10:1′−シクロプロパン]−4−オンが、260℃以上で融解
するピンク色固体の形状で得られた(分析 %計算値 C:72.28、H:4.4
5、N:16.86、O:6.42、%実測値 C:71.8、H:4.4、N:1
6.3)。
実施例10
工程は実施例9の通り行われたが、1.1gの5H,10H−イミダゾ[1,2−
a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、40mlのジメチルスルホキシド
、2gの水酸化ナトリウムペレット、32mgの臭化テトラブチルアンモニウム
および0.6mlの1,4−ジブロモブタンで出発した。80℃で乾燥した後に、
0.17gのスピロ[5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピ
ラジン−10:1′−シクロペンタン]−4−オンが、260℃以上で融解する
白色固体の形状で得られた(分析 %計算値 C:73.63、H:5.45、N:
15.15、O:5.77、%実測値 C:73.8、H:5.8、N:15.1、O
:6.0)。
実施例11
1gの10−ヒドロキシメチレン−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、80mlのジメチルホルムアミドおよび2
0mlのメタノールの混合物を20℃付近の温度および常圧において木炭上10
%パラジウムの存在下で4時間にわたり水素化した。不活性雰囲気下での触媒の
濾過後に、溶媒を蒸発除去しそして
得られたベージュ色固体(1.25g)をシリカ(100g)のカラム上でジク
ロロメタンおよびメタノールの(95/5容量)混合物を用いるクロマトグラフ
ィーにより精製した。90℃で乾燥した後に、0.35gの10−メチル−[5H
,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンが26
0℃以上で融解するクリーム色固体の形状で得られた(分析 %計算値 C:70
.87、H:4.67、N:17.71、O:6.74、%実測値 C:70.5、H
:4.4、N:17.4)。
実施例12
0.45gの5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン
−4−オンの20mlのジメチルホルムアミド中溶液に窒素下で、20℃付近の
温度においてそして撹拌しながら、60mgの水素化ナトリウムを加えた。撹拌
を2時間続けそしてさらに66mgの水素化ナトリウムを次に加えた。反応媒体
を30分間にわたり45℃に加熱し、20℃に冷却しそして0.25mlの臭化
ベンジルを加えた。撹拌を3時間続けた後に、反応混合物を150mlの水中に
注ぎ、酢酸でpH4としそして60mlのクロロホルムで3回抽出した。有機相
を一緒にし、100mlの水で2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
しそして回転蒸発器上で濃縮した。得られた黒色固体(0.78g)をシリカ(
70g)のカラム上でジクロロメタンおよびメタノールの(95/5容量)混合
物を用いるクロマトグラフィーにより精製して、0.1gの10,10−ジベンジ
ル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オ
ンを260℃以上で融解する薄緑色固体の形状で与えた[N.M.R.スペクトル:
(200MHz;DMSO
d6;δ、ppm):3.63および3.85(2d、J=14Hz、2H各々:
−CH 2−Ar)、6.36(d、J=7Hz、4H:ベンジルのオルト−H);
6.75から6.95まで(mt、6H:ベンジルのメタ−Hおよびパラ−H)、
7.29から7.45まで(2t,J=7.5Hz、1H各々:−H 7および−H 8
);7.82および8.80(2s広い、1H各々:イミダゾールの−H);7.
38および8.02(2d、J=7.5Hz)1H各々、−H6および−H9);
11.9(cplx、1H:−NH)]。
実施例13
0.4gの10−ベンジリデン−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、90mlのジメチルホルムアミドおよび10m
lのメタノールの混合物を20℃付近の温度において1.9バールの水素圧で3
時間にわたり木炭上10%パラジウムの存在下で水素化した。触媒を次に不活性
雰囲気下で濾別しそして溶媒を蒸発除去した。得られた褐色固体(0.37g)
をシリカ(35g)のカラム上でジクロロメタンおよびメタノールの(90/1
0容量)混合物を用いるクロマトグラフィーにより精製した。5mlのジクロロ
メタンを用いる粉砕、濾過および100℃における乾燥後に、0.15gの10
−ベンジル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン
−4−オンが、260℃以上で融解するベージュ色固体の形状で得られた(分析
%計算値 C:76.66、H:4.82、N:13.41、O:5.11、%実測
値 C:76.3、H:4.6、N:13.4)。
実施例14
5.75gの5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン
−4−オン、10gの水酸化ナトリウムペレットおよび125mgの臭化テトラ
ブチルアンモニウムの200mlのジメチルスルホキシド中懸濁液を20℃付近
の温度において撹拌した。次に3.18gのベンズアルデヒドを加えそして撹拌
を20℃付近の温度において18時間続けた。反応混合物を水および氷の混合物
(250ml)の中に注ぎそして100mlの酢酸で酸性化した。生成した固体
を濾別しそして粗製生成物をシリカのカラム上でジクロロメタンおよびメタノー
ルの(90/10容量)混合物を用いる2回の連続的クロマトグラフィーにより
精製した。0.13gの10−ベンジリデン−5H,10H−イミダゾ[1,2−a
]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンがこのようにして、260℃以上で融
解する黄色固体の形状で得られた(分析 %計算値 C:77.16、H:4.21
、N:13.50、O:5.14、%実測値 C:76.7、H:3.7、N:13.
2)。
実施例15
3gの10−ヒドロキシ−メチレン−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イン
デノ[1,2−e]ピラジン−4−オン(ZおよびE形の混合物)の240mlの
メタノール中懸濁液に1gのホウ水素化ナトリウムを一部分ずつ10分間にわた
り撹拌しながら加え、そして撹拌を20℃付近の温度において1時間30分続け
た。さらに1gのホウ水素化ナトリウムを一部分ずつ加えそして撹拌を30分間
続けた。反応混合物を次に濾過しそしてフィルターを30mlのメタノールで2
回すすいだ。不溶性物質を50mlの水および4mlの1N塩酸で吸収し、再び
濾過し、中性となるまで水で洗浄しそして風乾した。粗製生成物(1g)を65
m
lのジメチルホルムアミド中への熱時の溶解、濾過、濾液に対する80mlのメ
タノールの熱時の添加および氷−水浴中での結晶化により精製した。得られた結
晶を濾別し、15mlのメタノールで2回洗浄しそして80℃で乾燥した。0.
66gの10−ヒドロキシメチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オンがこのようにして、260℃以上で融解する白
色固体の形状で得られた(分析 %計算値 C:66.40、H:4.38、N:1
6.59、O:12.63、%実測値 C:66.4、H:4.3、N:16.6、O
:12.1)。
実施例16
2.8gの10−(2−メチル−1−プロペニル)−5H,10H−イミダゾ[1,
2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンおよび10−(2−メチルプロ
ピリデン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−
4−オンの混合物を180mlのジメチルホルムアミド、20mlのメタノール
および0.5gの木炭上10%パラジウムの存在下で22時間にわたり50℃に
おいてそして54バールの水素圧において水素化した。不活性雰囲気下での触媒
の濾過後に、溶媒を蒸発除去しそして得られた灰色固体(2.1g)をシリカ(
3mlの水で部分的に不活性化された180g)のカラム上でジクロロメタンお
よびメタノールの(90/10容量)混合物を溶離剤として用いるクロマトグラ
フィーにより精製した。20mlのエチルエーテル中での粉砕、濾過および10
0℃における乾燥後に、1.2gの10−イソブチル−5H,10H−イミダゾ[
1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンがこのようにして、260
℃以上で融解するクリーム色固体の形
状で得られた(分析 %計算値 C:73.10、H:6.13、N:15.04、
O:5.73、%実測値 C:72.9、H:5.6、N:14.8)。
10−(2−メチル−1−プロペニル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イ
ンデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンおよび10−(2−メチルプロピリデン)
−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン
の混合物は下記の方法で製造できる:工程は実施例14の通りに行われたが、6
gの5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オ
ン、250mlのジメチルスルホキシド、10gの水酸化ナトリウムペレット、
125mgの臭化テトラブチルアンモニウムおよび2.16gのイソブチルアル
デヒドで出発した。粗製生成物(6.26g)を100mlのジメチルスルホキ
シド中に溶解させそして60℃において0.6gの3S木炭を用いて脱色した。
濾過後に、250mlの蒸留水を濾液に加えそして生成した沈澱を傾斜させそし
て80℃において乾燥した。4.3gの10−(2−メチル−1−プロペニル)−
5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンお
よび10−(2−メチルプロピリデン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イン
デノ[1,2−e]ピラジン−4−オンの混合物が、このようにして緑色固体の形
状で得られ、それはそのまま次の合成で使用された。
実施例17
10−(2−フリルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン、100mlのジメチルホルムアミドおよび0.
15gの木炭上10%パラジウムの混合物を20℃付
近の温度において水素流を2時間流すことにより水素化した。触媒を次に不活性
雰囲気下で濾別しそして溶媒を蒸発除去した。得られた褐色固体(2g)を50
mlのアセトン中での粉砕、濾過および得られた不溶性物質(1g)の80ml
のメタノール中での結晶化により精製した。濾過および80℃における乾燥後に
、0.48gの10−(2−フリルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]
インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンが260℃以上で融解する淡褐色固体
の形状で得られた(分析 %計算値 C:71.28、H:4.32、N:13.8
5、O:10.55、%実測値 C:71.5、H:4.2、N:14.0)。
10−(2−フリルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オンは下記の方法で製造できる:18℃に冷却された
2gの5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−
オンの30mlのジメチルスルホキシド中溶液に0.64gの水素化ナトリウム
を一部分ずつ且つ撹拌しながら加えた。撹拌を20℃付近の温度において35分
間続けそして0.83mlの2−フルアルデヒドの10mlのジメチルスルホキ
シド中溶液を次に滴々添加した。撹拌を2時間続けた。反応混合物を次に水およ
び氷の混合物(200ml)の中に注ぎそして酢酸を用いてpH4に酸性化した
。得られた着色された懸濁液を遠心しそしてこのようにして単離された固体を5
0mlのアセトン中で粉砕し、濾過しそして風乾して、2.17gの10−(2−
フリルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラ
ジン−4−オンを、260℃以上で融解する黄土色固体の形状で与え、それはそ
のまま次の合成で使用された。
実施例18
工程は実施例13の通りに行われたが、3.9gの10−(フェニルプロピリデ
ン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オ
ン、180mlのジメチルホルムアミド、20mlのメタノールおよび0.5g
の木炭上10%パラジウムで出発した。粗製生成物(3.8g)をシリカ(10
mlの水で部分的に不活性化された380g)のカラム上でジクロロメタンおよ
びメタノールの(90/10容量)混合物で溶離させるクロマトグラフィーによ
り精製した。10mlのジクロロメタン中での粉砕、濾過および100℃におけ
る乾燥後に、1.1gの10−(フェニルプロピル)−5H,10H−イミダゾ[1,
2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンが232℃で融解するベージュ
色固体の形状で得られた。
10−(フェニルプロピリデン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オンは下記の方法で製造できる:工程は実施例14
の通りに行われたが、6gの5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2
−e]ピラジン−4−オン、240mlのジメチルスルホキシド、10gの水酸
化ナトリウムペレット、125mgの臭化テトラブチルアンモニウムおよび4.
0gのフェニルプロピオンアルデヒドで出発した。粗製生成物(7.2g)を1
40mlのジメチルスルホキシドおよび140mlの水の中での結晶化により精
製して、5.5gの10−(フェニルプロピリデン)−5H,10H−イミダゾ[1,
2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンを黄色固体の形状で与え、それ
はそのまま次の合成で使用された。
実施例19
1.3gの10−ヘキシリデン−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]
インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンを20℃付近の温度においてそして9.
4バールの水素圧で120mlのジメチルホルムアミド、20mlのメタノール
および0.3gの木炭上10%パラジウムの存在下で17時間にわたり水素化し
た。不活性雰囲気下での触媒の濾過後に、溶媒を蒸発させそして粗製生成物(1
.2g)をシリカ(2mlの水で部分的に不活性化された120g)のカラム上
でジクロロメタンおよびメタノールの(90/10容量)混合物で溶離させるク
ロマトグラフィーにより精製した。0.47gの10−ヘキシル−5H,10H−
イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンがこのようにして
、約185℃で融解するベージュ色固体の形状で得られた(分析 %計算値 C:
74.24、H:6.89、N:13.67、O:5.20、%実測値 C:74.3
、H:7.0、N:13.6)。
10−ヘキシリデン−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e
]ピラジン−4−オンは下記の方法で製造できる:工程は10−(2−フリルメチ
レン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−
オンの製造に関する実施例17の通りに行われたが、2.23gの5H,10H−
イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、50mlのジメ
チルスルホキシド、0.72gの水素化ナトリウムおよび1.1gのヘキサナール
で出発した。粗製生成物を120mlのジメチルスルホキシドおよび120ml
の水の中での結晶化により精製して、1.3gの10−ヘキシリデン−5H,10
H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンを黄色固体の
形状で与え、それはそのまま次の合成で使用された。
実施例20
工程は10−(2−フリルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イン
デノ[1,2−e]ピラジン−4−オンの製造に関する実施例17の通りに行われ
たが、2gの5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン
−4−オン、40mlのジメチルスルホキシド、0.64gの水素化ナトリウム
および1.07gの3−ピリジンカルボキシアルデヒドで出発した。粗製生成物
(1.5g)を100mlのジメチルホルムアミドおよび50mlのメタノール
中での結晶化により精製して、1.06gの10−(4−ピリジルメチレン)−5
H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンを、
260℃以上で融解する橙色固体の形状で与えた(分析 %計算値 C:73.0
7、H:3.87、N:17.94、O:5.12、%実測値 C:72.9、H:
3.7、N:18.2)。
実施例21
工程は実施例13の通りに行われたが、0.8gの10−(4−ピリジルメチレ
ン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オ
ン、250mlのジメチルホルムアミドおよび80mgの木炭上10%パラジウ
ムで出発し、さらに10mlの酢酸も加えた。0.2gの10−(4−ピリジルメ
チル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−
オンが、260℃以上で融解する薄黄色固体の形状で得られた(分析 %計算値
C:72.60、H:4.49、N:17.82、O:5.09、%実測値 C:7
2.3、H:4.3、N:17.8)。
実施例22
工程は10−(2−フリルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2
−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンの製造に関する実施例17の通り
に行われたが、3gの5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]
ピラジン−4−オン、60mlのジメチルスルホキシド、0.96gの水素化ナ
トリウムおよび1.6gの3−ピリジンカルボキシアルデヒドで出発した。1.3
8gの10−(3−ピリジルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イ
ンデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンが、260℃以上で融解する黄橙色固体
の形状で得られた(分析 %計算値 C:73.07、H:3.87、N:17.9
4、O:5.12、%実測値 C:73.1、H:3.9、N:17.9、O:5.1
)。
実施例23
工程は実施例21の通りに行われたが、1gの10−(3−ピリジルメチレン)
−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン
、150mlのジメチルホルムアミド、5mlの酢酸および0.1gの木炭上1
0%パラジウムで出発した。0.38gの10−(3−ピリジルメチル)−5H,1
0H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンが、260
℃以上で融解する灰白色固体の形状で得られた(分析 %計算値 C:72.60
、H:4.49、N:17.82、O:5.09、%実測値 C:72.3、H:4.
8、N:17.8、O:5.4)。
実施例24
工程は実施例21の通りに行われたが、0.7gの10−(2−ピリジルメチレ
ン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オ
ン、200mlのジメチルホルムアミド、5mlの酢
酸および70mgの木炭上10%パラジウムで出発した。粗製生成物(1.1g
)を10mlのジクロロメタンおよび40mlのエチルエーテルの混合物中での
粉砕、その後の25mlのジメチルホルムアミドおよび40mlの水の中での結
晶化により精製した。0.35gの10−(2−ピリジルメチル)−5H,10H−
イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンが、260℃以上
で融解する淡ベージュ色固体の形状で得られた(分析 %計算値 C:72.60
、H:4.49、N:17.82、O:5.09、%実測値 C:72.5、H:4.
6、N:17.9、O:5.5)。
10−(2−ピリジルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ
[1,2−e]ピラジン−4−オンは下記の方法で製造できる:工程は10−(2−
フリルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラ
ジン−4−オンの製造に関する実施例17の通りに行われたが、3gの5H,1
0H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、60ml
のジメチルスルホキシド、0.96gの水素化ナトリウムおよび1.6gの2−ピ
リジンカルボキシアルデヒドで出発した。0.7gの10−(2−ピリジルメチレ
ン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オ
ンが橙色固体の形状で得られ、それはそのまま次の合成で使用された。
実施例25
工程は実施例21の通りに行われたが、1.65gの10−(2−イミダゾリル
メチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−
4−オン、300mlのジメチルホルムアミド、5mlの酢酸および0.17g
の木炭上10%パラジウムで出発した。0.
5gの10−(2−イミダゾリルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イ
ンデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンが、260℃以上で融解する薄黄色固体
の形状で得られた(分析 %計算値 C:67.32、H:4.32、N:23.0
9、O:5.27、%実測値 C:67.2、H:4.3、N:23.0)。
10−(2−イミダゾリルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イン
デノ[1,2−e]ピラジン−4−オンは下記の方法で製造できる:工程は10−(
2−フリルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]
ピラジン−4−オンの製造に関する実施例17の通りに行われたが、3gの5H
,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、70
mlのジメチルスルホキシド、1.4gの水素化ナトリウムおよび1.44gの2
−イミダゾールカルボキシアルデヒドで出発した。1.65gの10−(2−イミ
ダゾリルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピ
ラジン−4−オンが濃緑色固体の形状で得られ、それはそのまま次の合成で使用
された。
実施例26
1.8gの水素化ナトリウムを20℃において窒素雰囲気下に保たれた7.4g
の10−(ヒドロキシイミノ)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オン(EおよびZ形の85/15混合物)(実施例1で
得られた精製前の粗製生成物)の125mlの無水ジメチルスルホキシド中溶液
に加えた。30分間撹拌した後に、5.4gのブロモ酢酸t−ブチルの10ml
の無水ジメチルスルホキシド中溶液を5分間にわたり同じ温度で滴々添加した。
混合物を1時間撹
拌し、合計1,200gの氷および蒸留水の中に注ぎそして遠心した。上澄み溶
液の除去後に、不溶性物質を濾過により単離し、50mlの蒸留水および合計1
25mlのメタノールで2回洗浄しそして次に風乾した。得られた生成物(6.
4g)を20℃において800mlのジメチルホルムアミド中に溶解させ、そし
て脱色用木炭の添加後に、溶液を濾過した。フィルターを100mlのジメチル
ホルムアミドで洗浄しそして濾液および洗浄液を次に一緒にしそして1,800
mlの蒸留水の中に注いだ。遠心、不溶性物質の濾過、20mlの蒸留水および
20mlのメタノールを用いる洗浄並びにその後の減圧下での(1mmHg、0
.13kPa)100℃における乾燥後に、5gの305℃で融解(分解)する
10−(4−オキソ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピ
ラジニリデン)アミノオキシ酢酸tert−ブチルが得られた[N.M.R.スペク
トル:(300MHz;DMSO d6;δ、ppm):異性体の混合物:85%
E異性体、15%Z異性体:1.47(s、9H:−C(CH 3)3);4.97およ
び5.02(2s、合計2H、それぞれEおよびZ異性体の=N−OCH 2):7
.30から7.50まで(mt,2H:−H7および−H8);7.60(s、1H
:イミダゾールの−H)、7.70から7.90までおよび8.12(mtおよび
(d、J=7.5Hz)、1H各々:−H6および−H9);7.94および8.
52(2s、合計1H:それぞれEおよびZ異性体のイミダゾールの他の−H)
;12.77(cplx、1H:CO−NH−)]。
実施例27
1.7gの塩化ベンゾイルを1分間にわたり3.1gの10−アミノ−
5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン塩
酸塩の200mlの0.1N水酸化ナトリウム中溶液に加えた。混合物を20℃
付近の温度において2時間撹拌しそして不溶性物質を濾過により分離し、合計2
00mlの蒸留水で洗浄しそして風乾した。得られた生成物(3g)を100m
lのジメチルスルホキシド中に溶解させ、そして脱色用木炭の添加後に、溶液を
濾過した。フィルターを20mlのジメチルスルホキシドで洗浄しそして濾液お
よび洗浄液を次に一緒にしそして80mlの蒸留水を20℃において加えた。不
溶性物質を濾過により分離し、合計50mlの蒸留水で2回そして25mlのア
セトンで洗浄しそして次に減圧下で(1mmHg、0.13kPa)100℃に
おいて乾燥した。1.75gの300℃で融解しないで分解する10−ベンズア
ミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−
オンがこのようにして得られた[N.M.R.スペクトル:(200MHz;DM
SO d6;δ、ppm):6.40(d、J=8.5Hz、1H:CH−N);7
.30から7.70まで(mt,8H:−H6、−H7、−H8、−H9、イミダ
ゾールのCO−NH−および−Hに対する芳香族−Hパラおよびメタ);7.8
0から8.00まで(mt、3H:イミダゾールのCO−NH−および−Hに対
する芳香族−Hオルト);9.14(d、J=8.5Hz、1H:−NH−);1
2.55(cplx、1H:環のCO−NH−)]。
実施例28
4gの5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4
−オンの70mlのジメチルスルホキシド中懸濁液に、撹拌しながらそして窒素
で覆いながら、3.9gの2−ピラジンカルボキシア
ルデヒドを加え、そして19℃に冷却した後に、反応媒体を15〜21℃の間の
温度に保ちながら1.6gの60%水素化ナトリウムを一部分ずつ加えた。撹拌
を4時間続けそして次に70mlの水、5mlの酢酸および50mlのメタノー
ルを連続的に20℃付近の温度において滴々添加した。得られた懸濁液を濾過し
そしてこのようにして単離された固体をメタノールで洗浄し、風乾しそして80
mlのジメチルホルムアミドおよび25mlのメタノールの混合物の中で粉砕し
た。60℃において真空下で(1mmHg、0.13kPa)乾燥した後に、3.
3gの10−(2−ピラジニルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イ
ンデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンが、260℃以上で融解する赤橙色固体
の形状で得られた(分析 %計算値 C:69.00、H:3.54、N:22.3
5、O:5.11、%実測値 C:69.6、H:3.6、N:22.0、O:4.9
)。
2−ピラジンカルボキシアルデヒドは H.Rutner および P.E.Spoerri,J.O
rg.Chem.,28,1898(1963)により記載されている方法に従い製造できる。
実施例29
3.2gの10−(2−ピラジニルメチレン−5H,10H−イミダゾ[1,2−
a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、250mlのジメチルホルムアミ
ド、50mlのメタノールおよび5mlの酢酸の混合物を20℃付近の温度およ
び1.8バールの水素圧で、木炭上10%パラジウムの存在下で、18時間にわ
たり水素化した。触媒を不活性雰囲気下で濾別しそして濾液を回転蒸発器上で濃
縮した。200mlのメタノールの添加で沈澱が生成し、それはジクロロメタン
(100ml)中で
の粉砕、濾過および真空下での(1mmHg、0.13kPa)60℃における
乾燥後に、1.4gの10−(2−ピラリジニルメチル)−5H,10H−イミダゾ
[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンを260℃以上で融解する
ベージュ色固体の形状で与えた(分析 %計算値 C:68.56、H:4.16、
N:22.21、O:5.07、%実測値 C:68.3、H:3.9、N:21.9
)。
実施例30
工程は実施例28の通りに行われたが、3gの5H,10H−イミダゾ[1,2
−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、60mlのジメチルスルホキシ
ド、0.96gの80%水素化ナトリウムおよび3.18gの4−キノリンカルボ
キシアルデヒドで出発した。水および酢酸を用いる処理後に、得られた懸濁液を
濾過しそしてこのようにして単離された固体を2×30mlの水および次に4×
30mlのアセトンで洗浄しそして30℃において真空下で(2mmHg、0.
26kPa)乾燥した。3.9gの10−(4−キノリルメチレン)−5H,10H
−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンが、260℃以
上で融解する橙色固体の形状で得られた(分析 %計算値 C:76.23、H:
3.89、N:15.46、O:4.41、%実測値 C:75.9、H:4.2、N
:15.4)。
実施例31
工程は実施例29の通りに行われたが、3gの10−(4−キノリルメチレン)
−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン
、130mlのジメチルホルムアミド、130mlの酢酸および0.3gの木炭
上10%パラジウムで出発して15バールの
水素圧で22時間行われた。触媒および溶媒の除去後に、黄褐色固体(3.1g
)が得られ、それを酢酸およびジメチルホルムアミドの混合物で処理しそして濾
過した。7gのシリカを濾液に加え、それを回転蒸発器上で濃縮しそしてシリカ
(2%の水で部分的に不活性化された250g)のカラム上でジクロロメタンお
よびメタノールの(90/10容量)混合物で溶離させるクロマトグラフィーに
より精製した。90℃において真空下で(2mmHg、0.26kPa)乾燥し
た後に、0.97gの10−(4−キノリルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,
2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンが、260℃以上で融解する黄
色固体の形状で得られた(分析 %計算値 C:75.81、H:4.43、N:1
5.37、O:4.39、%実測値 C:75.4、H:3.6、N:15.2)。
実施例32
1.5gの10−(4−ピリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]
インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、100mlの酢酸、5mlの1N塩
酸および0.19gの酸化白金の混合物を56バールの圧力において18時間に
わたり50℃で水素化した。触媒および溶媒の除去後にベージュ色固体(1.5
g)が得られ、それに100mlの水を加え、得られた懸濁液を50mlのジク
ロロメタンで洗浄し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpH8に塩基性とし、再び
50mlのジクロロメタンで2回洗浄しそして回転蒸発器上で濃縮した。蒸発残
渣をシリカ(3%の水で部分的に不活性化された150g)のカラム上でクロロ
ホルム、メタノールおよび28%水性アンモニアの(24/6/1容量)混合物
で溶離するクロマトグラフィーにより精製した。0.18gの1
0−(4−ピペリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オンが、橙色固体の形状で得られた[N.M.R.スペクト
ル:(300MHz;(CD3)2SO d6;2、3滴のCD3COOD d4;δ
、ppm):1.10から1.50まで(mt、5H:ピペリジンのCH2および
CH);2.05から2.35(mt、2H:CH2);2.65(mt、2H:ピ
ペリジン軸HのNCH2);3.05(広いd、J=12Hz、2H:ピペリジン
赤道HのNCH2);4.30(dd、J=9および3Hz、1H:H10);7
.30および7.40(2t,J=8.5Hz)2H:H7およびH8);7.62
および7.88(2d広い、J=8.5Hz)1H各々:H6およびH9)、7.
58および8.02(2s広い、1H各々:イミダゾールの−H)。
実施例33
0℃に冷却された0.56gの10−カルボキシメチル−5H,10H−イミダ
ゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンおよび20mlのクロロ
ホルムの懸濁液に、撹拌しながらそしてアルゴン雰囲気で覆って0.21gの塩
化オキサリルを加え、その後に5mlのクロロホルムおよび0.5mlのジメチ
ルホルムアミドの混合物を加えた。撹拌を20℃付近の温度において4時間続け
そして温度を20℃付近に保ちながら0.38gのホウ水素化ナトリウムの20
mlのジメチルホルムアミド中溶液を非常にゆっくり加えた。反応混合物を10
mlの水中に注ぎそして一夜放置した。沈澱による相の分離後に、有機相を蒸発
させて0.4gの黄色生成物(留分A)を与え、水相を0.1N塩酸でpH1とし
そして生成した沈澱を濾別し、アセトンで洗浄しそして風乾し
て0.2gの白色生成物(留分B)を与えた。留分AおよびBを一緒にし、メタ
ノールおよびジメチルホルムアミドの混合物中に溶解させそしてシリカ(30g
)のカラム上でジクロロメタンおよびメタノールの(95/5容量)混合物で溶
離させるクロマトグラフィーにより精製した。60℃において真空下で(1mm
Hg、0.13kPa)乾燥した後に、0.1gの10−(2−ヒドロキシエチル)
−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン
が、260℃以上で融解する灰白色固体の形状で得られた(分析 %計算値 C:
67.41、H:4.90、N:15.72、O:11.97、%実測値 C:67.
6、H:4.9、N:15.3)。
10−(カルボキシメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オンは下記の方法に従い製造できる:1gの10−(te
rt−ブトキシカルボニルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、5mlのジメチルスルホキシドおよび25
mlの3N塩酸のエチルエーテル中混合物を20℃付近の温度においてアルゴン
で覆って107時間撹拌した。減圧下での濃縮後に、残渣を30mlのアセトン
中で結晶化させた。得られた固体を50mlの水および7水の飽和炭酸水素ナト
リウム溶液で処理した。それをジクロロメタン(3回、50ml)で抽出し、水
相を濾過しそして水溶液を8mlの1N塩酸で酸性化した。生成した沈澱を濾別
し、水で洗浄しそして80℃において真空下で(1mmHg、0.13kPa)
乾燥して、0.35gの10−(カルボキシメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,
2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンを、260℃以上で融解する緑
色がかった固体の形状で与えた(分析
%計算値 C:64.05、H:3.94、N:14.94、O:17.06、%実
測値 C:63.7、H:3.2、N:14.9)。
10−(tert−ブトキシカルボニルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1,
2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンは下記の方法に従い製造できる
:1.78gの10−(tert−ブトキシカルボニルメチレン)−5H,10H−
イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンの280mlのジ
メチルホルムアミドおよび20mlのメタノール中懸濁液を0.18gの木炭上
10%パラジウムの存在下で20時間にわたり10バールの水素および20℃付
近の温度において水素化した。溶媒の蒸発後に、得られたベージュ色固体をシリ
カ(2%の水で部分的に不活性化された180g)のカラム上でジクロロメタン
およびメタノールの(95/5容量)混合物で溶離させるクロマトグラフィーに
より精製した。白色固体が得られ、それを10mlのメチルtert−ブチルエ
ーテルの中で粉砕し、濾過しそして80℃において真空下で(2mmHg、0.
26kPa)乾燥して、0.35gの10−(tert−ブトキシカルボニルメチ
ル)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オ
ンを与えた(分析 %計算値 C:67.64、H:5.68、N:12.45、O
:14.23、%実測値 C:67.2、H:6.0、N:12.4、O:14.5)
。
10−(tert−ブトキシカルボニルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1
,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン[lacuna]:19℃に冷却さ
れそして窒素下で9gの5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e
]ピラジン−4−オンの180mlのジメチルスルホキシド中溶液に4gの60
%水酸化ナトリウムを一部分ずつ撹
拌しながら加えた。撹拌を35分間続けそして7.8gのグリオキシル酸ter
t−ブチルを滴々添加した。18時間撹拌した後に、反応混合物を9mlの酢酸
および150mlの水で処理した。懸濁液を濾過しそして不溶性物質を水(2×
200ml)および次にアセトン(3×100ml)で洗浄しそして80℃にお
いて減圧下で乾燥した。得られた粗製生成物(5.85g)を300mlのジメ
チルホルムアミド中で約90−10℃に加熱しそして直ちに濾過し、そして15
0mlのメタノールおよび200mlの水を濾液に加え、それを冷蔵庫の氷室内
で一夜放置した。生成した結晶を濾別し、20mlの水で洗浄しそして80℃に
おいて真空下で(2mmHg、0.26kPa)乾燥して、3.4gの10−(t
ert−ブトキシカルボニルメチレン)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イ
ンデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンを、260℃以上で融解する赤色固体の
形状で与えた(分析 %計算値 C:68.05、H:5.11、N:12.53、
O:14.31、%実測値 C:68.0、H:5.6、N:12.5、O:14.3
)。
グリオキシル酸tert−ブチルは L.A.Carpino,J.Org.Chem.,29,2820
(1964)により記載されている方法に従い製造できる。
実施例34
0.48gの10−メチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オン、5mlのジメチルスルホキシドおよび0.14gの
80%水素化ナトリウムの撹拌されそしてアルゴンで覆われた混合物に0.23
mlの塩化ベンジルを加えた。撹拌を1時間続けそして次に反応混合物を0.5
mlの酢酸で酸性化しそして25mlの氷水の中に注いだ。薄ピンク色沈澱が生
成し、それを濾別し、3
×10mlの水で洗浄しそして風乾した。粗製生成物をシリカ(25g)のカラ
ム上でジクロロメタンおよびメタノールの(95/5容量)混合物で溶離させる
クロマトグラフィーにより精製した。60℃において真空下で(1mmHg、0
.13kPa)乾燥した後に、0.29gの10−ベンジル−10−メチル−5H
,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンが26
0℃以上で融解する薄ピンク色固体の形状で得られた(分析 %計算値 C:77
.04、H:5.23、N:12.84、O:4.89、%実測値 C:76.8、H
:5.8、N:12.8)。
実施例35
0.48gの10−メチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,
2−e]ピラジン−4−オン、25mlのジメチルホルムアミドおよび0.33g
の80%水素化ナトリウムの撹拌されている混合物に0.3mlのトリメチルク
ロロシランを20℃付近の温度においてそしてアルゴンで覆って加えた。撹拌を
1時間続け、その後に0.07gの80%水素化ナトリウムを加えそして撹拌を
30分間続けた。0.36gの4−クロロメチルピリジン塩酸塩を次に加えそし
て撹拌を20分間続けた。2mlの酢酸を反応混合物に加え、それを150ml
の氷水の中に注ぎそして回転蒸発器上で濃縮した。蒸発残渣を200mlの酢酸
エチルで処理しそして濾過し、そして濾液を蒸発させた。得られた黄橙色ペース
トをシリカ(30g)のカラム上でジクロロメタンおよびメタノールの(95/
5容量)混合物で溶離させるクロマトグラフィーにより精製した。40mlのエ
チルエーテル中での粉砕、濾過および60℃における真空下での(1mmHg、
0.13kPa)乾燥後に、0.1
8gの10−メチル−10−(4−ピリジルメチル)−5H,10H−イミダゾ[1
,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンが、260℃以上で融解する
クリーム色固体の形状で得られた(分析 %計算値 C:73.15、H:4.91
、N:17.06、O:4.87、%実測値 C:73.2、H:5.1、N:17.
0)。
実施例36
3.3gの10−(オキソ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2
−e]ピラジニリデン)−アミノオキシ酢酸tert−ブチルの60mlのトリフ
ルオロ酢酸中溶液を60℃に1時間30分保ち、20℃に冷却しそして減圧下で
(15mmHg、2kPa)60℃において濃縮乾固した。得られた生成物(5
.7g)を190mlの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の中に溶解させそして溶
液を濾過し、合計200mlのジクロロメタンで2回抽出し、15mlの酢酸で
酸性化しそして20℃付近の温度で16時間撹拌した。生成した固体を濾過によ
り分離し、25mlの蒸留水で洗浄しそして風乾した。得られた生成物(2.4
5g)を300mlのジメチルスルホキシド中に溶解させ、そして脱色用木炭の
添加後に、溶液を濾過した。フィルターを合計100mlのジメチルスルホキシ
ドで洗浄しそして濾液および洗浄液を次に一緒にし、400mlの蒸留水を加え
、それらを5℃において30分間貯蔵しそして次に遠心した。上澄み溶液を除去
しそして生成した固体を次に濾過により分離し、25mlの蒸留水で洗浄しそし
て減圧下で(1mmHg、0.13kPa)100℃において乾燥した。1.3g
の260℃以上で融解しないで分解する10−(4−オキソ−5H,10H−イミ
ダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジニリデン)−アミノオキシ酢酸がこ
の
ようにして得られた[N.M.R.スペクトル:[300MHz;(CD3)2SO d6
;δ、ppm):異性体の混合物:80%E異性体、20%Z異性体:5.05
および5.08(2s、合計2H、それぞれEおよびZ異性体の=N−OCH2−
COO−);7.35から7.60まで(mt,2.2H:EおよびZ異性体の−H
7および−H8並びにZ異性体に関するイミダゾールの−Hの1);7.60(
s、0.8H:E異性体に関するイミダゾールの−Hの1);7.64および7.
85−7.93および8.15(4d、J=7.5Hz、それぞれ0.2Hおよび0
.8H:それぞれZおよびE異性体の−H6および−H9)、8.04および8.
65(2s、合計1H:それぞれEおよびZ異性体のイミダゾールの他の−H)
、12.77(cplx)1H:−CO−NH−)]。
実施例37
窒素雰囲気下で0℃付近の温度に保たれた0.6gの10−アミノ−5H,10
H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン塩酸塩の30
mlの無水ジメチルホルムアミド中懸濁液に、連続的に0.22gの塩化プロピ
オニルおよび0.4gのトリエチルアミンを加えた。混合物を3時間30分撹拌
しそして0.22gの塩化プロピオニルを加えた。混合物を同じ温度で1時間そ
して20℃付近の温度で16時間撹拌した。生成した不溶性物質を濾過により除
去しそして濾液を減圧下で(10mmHg、1.3kPa)100℃において濃
縮乾固した。得られた生成物(1.14g)を40℃において10mlの酢酸中
に溶解させ、そして50mlの蒸留水の添加後に、溶液を20℃付近の温度にお
いて1時間撹拌した。生成した不溶性物質を濾過により分離し、合計4mlの蒸
留水で2回洗浄しそして減圧下で(1mmHg、0.1
3kPa)100℃において乾燥した。0.26gの260℃以上で融解しない
で分解する10−プロピオンアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オンがこのようにして得られた[N.M.R.スペク
トル:[200MHz;(CD3)2SO d6;δ、ppm):1.14(t、J=
7.5Hz)3H:−CH3エチル);2.28(q、J=7.5Hz、2H:−C
OCH2−エチル);6.18(d、J=8.5Hz、1H:−CH−10);7.
38および7.48(2t広い、J=8Hz)1H各々:−H7および−H8)
;7.52および7.88(2d広い、J=8Hz)1H各々:−H6および−H
9)、7.60および7.62(2s、1H各々:イミダゾールの−H)、8.4
8(d、J=8.5Hz、1H:10における−NHCO−);12.43(広い
s、1H:環の−CONH−)]。
実施例38
アルゴン雰囲気下で−10℃付近の温度に保たれた1gの10−アミノ−5H
,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン塩酸塩
の50mlの無水ジメチルホルムアミド中懸濁液に、連続的に0.9gの塩化イ
ソブチリルおよび0.4gのトリエチルアミンの5mlの無水ジメチルホルムア
ミド中溶液を加えた。混合物を同じ温度で1時間撹拌しそして0.4gの塩化イ
ソブチリルを加えた。温度を徐々に20℃に戻しながら、混合物を同じ温度で1
時間撹拌した。生成した不溶性物質を濾過により除去しそして濾液を減圧下で(
15mmHg、2kPa)70℃において濃縮乾固した。得られた生成物(1.
63g)を30mlのメタノール中に溶解させ、そして脱色用木炭の添加後に、
溶液を濾過し、40mlの蒸留水で希釈しそして20℃付近の温
度において45分間貯蔵した。生成した不溶性物質を濾過により分離し、5ml
の蒸留水および5mlのアセトンで2回洗浄しそして次に減圧下で(1mmHg
、0.13kPa)100℃において乾燥した。0.38gの260℃以上で融解
しないで分解する10−イソブチルアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]
インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンがこのようにして得られた[N.M.R.
スペクトル:[300MHz;(CD3)2SO d6;δ、ppm]:1.09およ
び1.12[2d、J=7.5Hz、6H:−CH(CH3)2];2.48[mt、
1H:−CH(CH3)2];6.15(d、J=8.5Hz、1H:−CH−10)
;7.35および7.45(2t広い、J=8.5Hz、1H各々:−H7および
−H8);7.47および7.85(2d広い、J=8Hz、1H各々:−H6お
よび−H9)、7.52および7.58(2s,1H各々:イミダゾールの−H)
、8.46(d、J=8.5Hz、1H:10における−NHCO−);12.4
8(広いs,1H:環の−CONH−)]。
実施例39
窒素雰囲気下で−10℃付近の温度に保たれた0.6gの10−アミノ−5H,
10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン塩酸塩の
30mlの無水ジメチルホルムアミド中懸濁液に連続的に0.29gの塩化ベン
ゼンスルホニルおよび0.4gのトリエチルアミンの2mlの無水ジメチルホル
ムアミド中溶液を加え、そして混合物を同じ温度で1時間30分撹拌した。温度
を徐々に10℃に上昇させながら、0.29gの塩化ベンゼンスルホニルを加え
そして混合物を2時間30分撹拌した。生成した不溶性物質を濾過により除去し
そして濾
液を減圧下で(10mmHg、1.3kPa)100℃において濃縮乾固した。
得られた生成物(1.72g)を6mlの酢酸中に40℃において溶解させ、そ
して40mlの蒸留水の添加後に、溶液を1時間撹拌した。生成した不溶性物質
を濾過により分離し、合計4mlの蒸留水で2回洗浄しそして次に減圧下で(1
mmHg、0.13kPa)100℃において乾燥した。0.19gの216℃で
融解する10−ベンゼンスルホンアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イ
ンデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンがこのようにして得られた[N.M.R.ス
ペクトル:[300MHZ;(CD3)2SO d6;δ、ppm]:5.71(d、
J=8.5Hz、1H:−CH−10);6.34および7.77(2d広い、J
=8Hz、1H各々:−H6および−H9);7.08および7.36(2t広い
、J=8Hz)1H各々:−H7および−H8)、7.56および7.74(2s
,1H各々:イミダゾールの−H)、7.68(t、J=7.5Hz、1H:フェ
ニルスルホニルの3における−Hおよび5における−H)、7.78(t、J=
7.5Hz、1H:フェニルスルホニルの4における−H)、7.95(d、J=
7.5Hz、2H:フェニルスルホニルの2における−Hおよび6における−H
)、8.62(d、J=8.5Hz、1H:10における−NHCO−)、12.
46(広いs、1H:環の−CONH−)]。
実施例40
窒素雰囲気下で20℃付近の温度に保たれた0.92gの10−アミノ−5H,
10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン塩酸塩の
20mlの無水ジメチルホルムアミド中懸濁液に1.1gのトリエチルアミンを
加え、その後に10分間にわたり1.25g
のイソシアン酸フェニルの2mlの無水ジメチルホルムアミド中溶液を滴々添加
しそして混合物を同じ温度で2時間撹拌した。生成した不溶性物質を濾過により
除去し、合計2mlのジメチルホルムアミドで2回洗浄しそして減圧下で(5m
mHg、0.65kPa)100℃において乾燥した。得られた生成物(0.9g
)を15mlのジメチルスルホキシド中に溶解させ、そして15mlの蒸留水の
添加後に、溶液を20℃付近の温度で2時間撹拌した。生成した不溶性物質を濾
過により分離し、合計2mlの蒸留水で2回洗浄しそして次に減圧下で(1mm
Hg、0.13kPa)100℃において乾燥した。0.53gの260℃以上で
融解しないで分解する10−(3−フェニルウレイド)−5H,10H−イミダゾ[
1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンがこのようにして得られた
[N.M.R.スペクトル:[200MHz;(CD3)2SO d6;δ、ppm]:
6.10(d、J=8.5Hz、1H:−CH−10);6.91(d、J=8.5
Hz、1H:10における−NHCO−);7.00(t、J=7.5Hz、1H
:フェニルカルバモイルの4における−H)、7.31(t、J=7.5Hz、2
H:フェニルカルバモイルの3における−Hおよび5における−H)、7.38
および7.48(2t広い、J=8Hz、1H各々:−H7および−H8);7.
52(d、J=7.5Hz、2H:フェニルカルバモイルの2における−Hおよ
び6における−H)、7.60および7.85(2s、1H各々:イミダゾールの
−H);7.62および7.88(2d広い、J=8Hz、1H各々:−H6およ
び−H9);8.68(s、1H:Ar−NO−CO)、12.50(広いs、1
H:環の−CONH−)]。
実施例41
窒素雰囲気下で20℃付近の温度に保たれた0.92gの10−アミノ−5H,
10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン塩酸塩の
20mlの無水ジメチルホルムアミド中懸濁液に1.1gのトリエチルアミンを
加え、その後に5分間にわたり0.6gのイソシアン酸メチルの2mlの無水ジ
メチルホルムアミド中溶液を滴々添加しそして混合物を同じ温度で2時間撹拌し
た。生成した不溶性物質を濾過により除去し、合計2mlのジメチルホルムアミ
ドで2回、合計2mlのアセトンで2回洗浄しそして減圧下で(5mmHg、0
.65kPa)100℃において乾燥した。得られた生成物(0.35g)を3m
lの沸騰するアセトン中で懸濁液状で5分間撹拌しそして冷却および5℃におけ
る45分間の貯蔵後に不溶性物質を濾過により分離し、合計2mlのメタノール
で2回洗浄しそして次に減圧下で(1mmHg、0.13kPa)100℃にお
いて乾燥した。0.29gの260℃以上で融解しないで分解する10−(3−メ
チルウレイド)−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジ
ン−4−オンがこのようにして得られた[N.M.R.スペクトル:[200MH
z;(CD3)2SO d6;δ、ppm]:2.70(d、J=4.5Hz)3H:−
CH3)、6.02(d、J=8.5Hz、1H:−CH−10);6.04(d、
J=4.5Hz、2H:−CONH−);6.70(d、J=8.5Hz、1H:
10における−NHCO−);7.37および7.55(2t広い、J=8Hz、
1H各々:−H7および−H8);7.53および7.85(2d広い、J=8H
z、1H各々:−H6および−H9)、7.60および7.78(2s、1H各々
:イミダゾールの
−H);12.46(広いs、1H:環の−CONH−)]。
実施例42
0.48gの酢酸アンモニウムの120mlの28%アンモニア水溶液中溶液
に連続的に3.25gの8−フルオロ−10−ヒドロキシイミノ−5H,10H−
イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン、120mlのエ
タノールおよび3.55gの亜鉛粉末を加えた。混合物を沸点で2時間そして2
0℃付近の温度で16時間撹拌し、その後に60mlの5N塩酸水溶液を滴々添
加しそして混合物を同じ温度で16時間撹拌した。生成した不溶性物質を濾過に
より除去しそして濾液を減圧下で(10mmHg、1.3kPa)50℃におい
て濃縮乾固した。得られた生成物(13.4g)を30mlの蒸留水中で懸濁液
状で撹拌しそして不溶性物質を濾過により分離し、合計4mlの蒸留水で2回洗
浄しそして次に減圧下で(10mmHg、1.3kPa)50℃において乾燥し
た。得られた生成物(1.35g)を10mlの沸騰するメタノール中に10分
間にわたり懸濁させた。冷却しそして5℃で16時間貯蔵した後に、不溶性物質
を濾過により分離し、1mlのメタノールで洗浄しそして5mlの沸騰するメタ
ノール中に10分間にわたり懸濁させた。冷却しそして5℃において6時間貯蔵
した後に、不溶性物質を濾過により分離し、1mlのメタノールで洗浄しそして
減圧下で(1mmHg、0.13kPa)100℃において乾燥した。0.48g
の260℃以上で融解しないで分解する10−アミノ−8−フルオロ−5H,1
0H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン塩酸塩がこ
のようにして得られた[N.M.R.スペクトル:[200MHz;(CD3)2SO
d6;δ、ppm]:5.69(広いs、
1H:−CH−10);7.44(dt、J=8.5および2Hz、1H:−H7
);7.68および8.54(2s、1H各々:イミダゾールの−H);7.93
(dd、J=8.5および2Hz、1H:−H9)、7.94(dd、J=8.5
および6Hz、1H:−H6);9.30(cplx、3H:−NH3 +Cl-);
12.72(広いcplx、1H:−CONH−)]。
8−フルオロ−10−ヒドロキシイミノ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]
インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンは下記の方法で製造できる:1.8gの
80%水素化ナトリウムを15分間にわたり20℃およびアルゴン雰囲気下に保
たれた4.72gの8−フルオロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[
1,2−e]ピラジン−4−オン塩酸塩の70mlの無水ジメチルスルホキシド中
懸濁液に加えた。25分間撹拌した後に、2.3gの亜硝酸イソアミルの7ml
の無水ジメチルスルホキシド中溶液を20分間にわたり滴々添加しそして次に混
合物を同じ温度で1時間撹拌した。35mlの蒸留水をゆっくり加えそして混合
物を次に100gの氷および340mlの蒸留水の混合物の中に注ぎ、4.1m
lの酢酸で酸性化しそして次に遠心した。上澄み溶液の除去後に、固体を25m
lのアセトン中に懸濁させ、濾過し、合計20mlのアセトンで2回洗浄しそし
て減圧下で(5mmHg、0.65kPa)100℃において乾燥した。4.45
gの8−フルオロ−10−ヒドロキシイミノ−5H,10H−イミダゾ[1,2−
a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンがこのようにして、EおよびZ形の
混合物として得られた。
8−フルオロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−
e]ピラジン−4−オン[lacuna]は下記の方法で得られた。1.8gの1−[2
−(5−フルオロ−1−オキソインダニル)イミダゾール−2−カルボキサミド
を90mlの沸騰するメタノール中に溶解させ、そして0.1gの脱色用木炭の
添加後に、溶液を濾過した。フィルターを20mlの沸騰するメタノールで洗浄
しそして濾液および洗浄液を次に一緒にし、27mlの12N塩酸水溶液を加え
そして混合物を5℃で3時間貯蔵した。結晶を濾過により分離し、合計20ml
の冷却されたメタノールで洗浄しそして減圧下で(1mmHg、0.13kPa
)60℃において乾燥した。1gの300℃以上で融解しないで分解する8−フ
ルオロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4
−オン塩酸塩がこのようにして得られた[N.M.R.スペクトル:(200MH
z;DMSO d6;δ、ppm):4.11(s、2H:10における−CH2−
);7.32(ddd、J=9.5−8.5および2Hz、1H:−H7);7.5
7(dd、J=9.5および2Hz、1H:−H9);7.97(dd、J=8.
5および5Hz、1H:−H6)、7.99および8.28(2d、J=1.5H
z、1H各々:イミダゾールの−H);13.13(cplx、1H:−CONH
−)]。
1−[2−(5−フルオロ−1−オキソインダニル)イミダゾール−2−カルボ
キサミドは下記の方法で製造できる:2.2gの1−[2−(5−フルオロ−1−
オキソインダニル)イミダゾール−2−カルボン酸エチルを80mlの2.5Nア
ンモニア性メタノール溶液中に溶解させそして溶液を20℃付近の温度で20時
間貯蔵しそして次に減圧下で(15mmHg、1kPa)35℃において濃縮乾
固した。得られた生成物を50mlのイソプロピルエーテル中に懸濁させ、濾過
し、合計20
mlのイソプロピルエーテルで2回洗浄しそして次に減圧下で(15mmHg、
1kPa)20℃付近の温度において乾燥した。1.85gの1−[2−(5−フ
ルオロ−1−オキソインダニル)イミダゾール−2−カルボキサミドがこのよう
にして、221℃で融解する固体の形状で得られた。
1−[2−(5−フルオロ−1−オキソインダニル)イミダゾール−2−カルボ
ン酸エチルは下記の方法で製造できる:13.3gのイミダゾール−2−カルボ
ン酸エチルの145mlの無水ジメチルホルムアミド中溶液を20分間にわたり
20℃〜25℃の間の温度において窒素雰囲気下に保たれた3.4gの80%水
素化ナトリウムの45mlの無水ジメチルホルムアミド中懸濁液に滴々添加した
。15分間撹拌した後に、26gの2−ブロモ−5−フルオロ−1−インダノン
の190mlの無水ジメチルホルムアミド中溶液を10分間にわたり同じ温度で
滴々添加した。混合物を1時間30分撹拌し、そして100mlの水のゆっくり
した添加後に、次に3,800mlの蒸留水の中に注ぎそして合計3,800ml
のクロロホルムで4回抽出した。有機抽出物を一緒にし、950mlの蒸留水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥しそして減圧下で(15mmHg、1kP
a)40℃において濃縮乾固した。得られた生成物(27g)を直径が9.6c
mのカラム中に含有された1,490gの中性シリカゲル(0.020−0.04
5mm)上でジクロロメタン/酢酸エチル混合物(70/30容量)を用いて圧
力下で溶離させるクロマトグラフィーにかけそして80mlの留分を集めた。留
分13〜70を一緒にしそして減圧下で(15mmHg、2kPa)40℃にお
いて濃縮乾固した。13.4gの127℃で融解する1−[2−(5−フル
オロ−1−オキソインダニル)イミダゾール−2−カルボン酸エチルがこのよう
にして得られた。
2−ブロモ−5−フルオロ−1−インダノンは下記の方法で製造できる:20
.6gの臭素の90mlの酢酸中溶液を、1時間にわたり、20℃において20
gの5−フルオロ−1−インダノンおよび0.1mlの水性47%臭化水素酸の
260mlの酢酸中溶液に滴々添加した。2時間撹拌した後に、混合物を850
mlの蒸留水の中に注ぎそして合計850mlの塩化メチレンで3回抽出した。
有機抽出物を一緒にし、200mlの蒸留水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で
乾燥しそして減圧下で(15mmHg、1kPa)30℃において濃縮乾固した
。得られた生成物(31g)を直径が9.8cmのカラム中に含有された1,86
0gの中性シリカゲル(0.020−0.045mm)上でシクロヘキサン/酢酸
エチル混合物(70/30容量)を用いて溶離させるクロマトグラフィーにかけ
そして10.5リットルの留分を集め、それを減圧下で(15mmHg、2kP
a)40℃において乾燥した。28.4gの2−ブロモ−5−フルオロ−1−イ
ンダノンがこのようにして、黄色油の形状で得られた[Rf=0.7;シリカゲ
ル上の薄層クロマトグラフィー;溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル(70/3
0容量)]。
実施例43
0℃に保たれた7gの10−ホルムアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−
a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンの225mlの無水テトラヒドロフ
ラン中懸濁液に、ボラン/硫化メチル複合体のテトラヒドロフラン中2M溶液6
2.5mlを10分間にわたり滴々添加した。混合物を同じ温度で10分間そし
て次に20℃付近の温度で18時間撹
拌した。100mlのメタノールの添加および1時間にわたる撹拌後に、不溶性
物質を濾過により分離しそして25mlのメタノールで洗浄した。濾液および洗
浄液を一緒にしそして減圧下で(15mmHg、2kPa)35℃において濃縮
乾固した。得られた生成物(3.9g)を直径が5.3cmのカラム中に含有され
た390gの中性シリカゲル(0.020−0.045mm)上でクロロホルム/
メタノール/28%水性アンモニア混合物(82/15/3容量)を用いて溶離
させるクロマトグラフィーにかけそして35mlの留分を集めた。留分25〜3
1を一緒にしそして減圧下で(1mmHg、0.13kPa)90℃において濃
縮乾固した。0.59gの184℃以上で融解する10−メチルアミノ−5H,1
0H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンがこのよう
にして得られた[N.M.R.スペクトル:[200MHz:(CD3)2SO d6;
δ、ppm]:1.85(s、3H:−CH3);5.13(s、1H:−CH−
10);7.36および7.43(2t広い、J=8Hz、1H各々:−H7およ
び−H8);7.61および8.17(2s広い、1H各々:イミダゾールの−H
)、7.62および7.85(2d広い、J=8Hz)1H各々:−H6および−
H9);12.35(広いs、1H:環の−CONH−)]。
10−ホルムアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e
]ピラジン−4−オンは下記の方法で製造できる:21.4gの無水酢酸および1
1.5gの蟻酸の混合物を50℃〜60℃の間の温度に2時間加熱しそして20
℃に冷却した。0.9gの無水酢酸ナトリウムを次に加え、そして溶解後に、2.
75gの10−アミノ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e
]ピラジン−4−オン塩酸
塩を加えた。混合物を20℃で1時間撹拌しそして減圧下で(15mmHg、1
kPa)50℃において濃縮乾固した。得られた生成物(4.3g)を50ml
のジメチルホルムアミド中に溶解させそして脱色用木炭の添加後に、溶液を濾過
した。次に200mlの蒸留水を濾液に加えそして混合物を5℃付近の温度にお
いて1時間貯蔵した。生成した不溶性物質を濾過により分離し、10mlの蒸留
水で洗浄しそして減圧下で(1mmHg、0.13kPa)100℃において乾
燥した。1.2gの180℃で融解(分解)する10−ホルムアミド−5H,10
H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンがこのように
して得られた[N.M.R.スペクトル:[200MHz;(CD3)2SO d6;δ
、ppm):6.22(d、J=8.5Hz、1H:−CH−10);7.36お
よび7.45(2t広い、J=8Hz)2H:−H7および−H8);7.51お
よび7.87(2d広い、J=8Hz、2H:−H6および-H9);7.58お
よび7.64(2s、1H各々、イミダゾールの−H)、8.44(s、1H:−
CH=0)、8.78(d、J=8.5Hz、1H:10における−CONH);
12.50(広いs、1H:環の−CONH−)]。
実施例44
1.05gの7−クロロ−10−ヒドロキシイミノ−5H,10H−イミダゾ[
1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンの35mlのエタノール中
懸濁液に、0.12gの酢酸アンモニウムおよび35mlの28%水性アンモニ
アの存在下で、1.07gの亜鉛粉末を加えた。反応混合物を5時間にわたり還
流させた。20℃付近の温度に冷却した後に、45mlの6N塩酸を反応混合物
に滴々添加しそして撹拌を同じ
温度で24時間続けた。生成した沈澱を濾別し、水で洗浄しそして減圧下で(1
mmHg、0.13kPa)50℃において乾燥した。0.35gの10−アミノ
−7−クロロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジ
ン−4−オンニ塩酸塩三水塩がこのようにして250℃で分解するベージュ色粉
末の形状で得られた[N.M.R.スペクトル:(250MHz;DMSO d6;
δ、ppm):5.70(広いs、1H:10におけるCH);(dd、J=8
および2Hz、1H:H−8);7.67および8.57(2d、J=1Hz、各
々1H:イミダゾールのH);8.01(d、J=2Hz)1H:H−6);8.
01(d、J=8Hz、1H:H−9);9.30(cplx、1H、NH2)、
12.70(cplx、1H、CONH)]。
7−クロロ−10−ヒドロキシイミノ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]イ
ンデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンは下記の方法で得られる:0.97gの6
0%水素化ナトリウムを2.5gの7−クロロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−
a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンの30mlの無水ジメチルスルホキ
シド中懸濁液に加えた。20℃付近の温度で30分間撹拌した後に、1.3ml
の亜硝酸イソアミルの10mlのジメチルスルホキシド中溶液を滴々添加しそし
て混合物を次に同じ温度で3時間撹拌した。20mlの蒸留水をゆっくり加えそ
して混合物を次に氷水の中に注ぎ、酢酸で酸性化しそして次に遠心した。上澄み
溶液の除去後に、固体を20mlのアセトン中に吸収させそして不溶性物質を濾
別し、メタノールで洗浄しそして乾燥した。得られた生成物(1.3g)を30
mlのジメチルスルホキシド中に懸濁させそして不溶性物質を濾別し、水で洗浄
しそして乾燥した。濾液を100mlの水で処
理紙そして生成した沈澱を濾別し、水で洗浄しそして乾燥した。このようにして
単離された2種の不溶性物質を一緒にし、水で洗浄しそして減圧下で(1mmH
g、0.13kPa)50℃において乾燥した。1.05gの予期した生成物が緑
色固体の形状で得られ、その融点は260℃以上であった。
7−クロロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジ
ン−4−オンは下記の方法で得られる:1gの1−[2−(6−クロロ−1−オキ
ソインダニル)]イミダゾール−2−カルボキサミドを50mlの沸騰するメタノ
ール中に溶解させ、そして0.1gの脱色用木炭の添加後に、溶液を濾過した。
フィルターを25mlの沸騰するメタノールで洗浄しそして濾液および洗浄液を
次に一緒にし、15mlの12N塩酸水溶液を加えそして混合物を5℃で3時間
貯蔵した。結晶を濾過により分離し、合計20mlの冷却されたメタノールで2
回洗浄しそして減圧下で(1mmHg、0.13kPa)60℃において乾燥し
た。0.4gの300℃以上で融解しないで分解する7−クロロ−5H,10H−
イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン塩酸塩がこのよう
にして得られた[N.M.R.スペクトル:(300MHz;DMSO d6;δ、
ppm):4.12(s、2H:10における−CH 2);7.44(dd、J=
8および1Hz、1H:−H8);7.66(dd、J=8Hz、1H:−H9
);7.95および8.25(2s広い、1H各々:イミダゾールの−H);8.
05(d、J=1Hz、1H:−H6);12.97(cplx、1H、−CO
NH−)]。
1−[2−(6−クロロ−1−オキソインダニル)]イミダゾール−2−
カルボキサミドは下記の方法で製造できる:1.2gの1−[2−(6−クロロ−
1−オキソインダニル)]イミダゾール−2−カルボン酸エチルを45mlの2.
5Nアンモニア性メタノール溶液の中に溶解させ、そして溶液を20℃付近の温
度において20時間貯蔵しそして次に減圧下で(15mmHg、2kPa)35
℃において濃縮乾固した。得られた生成物を50mlのイソプロピルエーテル中
に懸濁させ、濾過し、合計20mlのイソプロピルエーテルで2回洗浄しそして
次に減圧下で(15mmHg、2kPa)20℃付近の温度において乾燥した。
1gの1−[2−(6−クロロ−1−オキソインダニル)]イミダゾール−2−カ
ルボキサミドが、190℃で融解する固体の形状でこのようにして得られた。
1−[2−(6−クロロ−1−オキソインダニル)]イミダゾール−2−カルボ
ン酸エチルは下記の方法で製造できる:2.5gのイミダゾール−2−カルボン
酸エチルの30mlの無水ジメチルホルムアミド中溶液を、20分間にわたり2
0℃〜25℃の間の温度において、窒素雰囲気下に保たれた0.7gの80%水
素化ナトリウムの30mlの無水ジメチルホルムアミド中懸濁液に滴々添加した
。15分間撹拌した後に、5.4gの2−ブロモ−6−クロロ−1−インダノン
の10mlの無水ジメチルホルムアミド中溶液を10分間にわたり同じ温度で滴
々添加した。混合物を1時間30分撹拌し、そして100mlの水のゆっくりし
た添加後に、次に3,800mlの蒸留水の中に注ぎそして合計3,800mlの
クロロホルムで4回抽出した。有機抽出物を一緒にし、950mlの蒸留水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥しそして減圧下で(15mmHg、2kPa
)40℃において濃縮乾固した。シリカゲル上で
ジクロロメタン/酢酸エチル混合物(70/30容量)を用いるクロマトグラフ
ィー後に、1gの180℃で融解する1−[2−(6−クロロ−1−オキソインダ
ニル)]イミダゾール−2−カルボン酸エチルが得られた。
2−ブロモ−6−クロロ−1−インダノンはドイツ特許第2,640,358号
に記載されている通りにして製造できる。
実施例45
8mlのジメチルスルホキシド中に懸濁された0.5gの10−アミノ−7−
クロロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4
−オン塩酸塩に0.45mlのトリエチルアミンを加え、その後に0.9mlのイ
ソシアン酸フェニルの2mlのジメチルホルムアミド中溶液を加えた。反応媒体
を20℃付近の温度において2時間撹拌しそして生成した沈澱を濾別し、水で洗
浄しそして減圧下で(1mmHg、0.13kPa)50℃において乾燥した。
0.15gの7−クロロ−10−(3−フェニルウレイド)−5H,10H−イミダ
ゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンがこのようにして、融点
が260℃以上である白色固体の形状で得られた(分析 C20H14ClN5O2・
0.6DMF・0.8H2O %計算値C:61.31、H:3.60、Cl:9.0
5、N:17.87、%実測値C:61.1、H:3.5、Cl:9.4、N:17
.7)。
実施例46
25mlの無水ジオキサン中に懸濁された0.8gの7−クロロ−10−ホル
ムアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−
4−オンに10℃において6.7mlの2Mボラン/硫
化ジメチルのテトラヒドロフラン中溶液を約1時間にわたり加えた。反応混合物
を20℃付近の温度で15時間撹拌しそして次に20mlのメタノールで処理し
そして同じ温度でさらに1時間放置した。減圧下で(15mmHg、2kPa)
の濃縮乾固後に、得られた残渣をシリカゲル上で溶離剤としてジクロロメタンお
よびメタノールの(95/5容量)混合物を用いるフラッシュクロマトグラフィ
ーにより精製した。エタノールおよびメタノールの(1/1容量)混合物中に溶
解させた得られた生成物(0.43g)を塩酸エーテルを用いて酸性化して、0.
24gの7−クロロ−10−メチルアミノ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]
インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン塩酸塩を、融点が260℃以上である
緑色がかった白色粉末の形状で与えた(分析 C20H14ClN5O2・0.24Et
OH・0.15H2O %計算値C:44.53、H:4.00、Cl:28.16、
N:14.84、%実測値C:44.5、H:3.9、Cl:28.1、N:14.
7)。
7−クロロ−10−ホルムアミド−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オンは下記の方法で得られる:4mlの蟻酸を8
mlの無水酢酸にゆっくり加えそして混合物を2時間にわたり50℃に加熱した
。20℃付近の温度に冷却した後に、0.4gの酢酸ナトリウムを混合物に加え
、その後に1.25gの10−アミノ−7−クロロ−5H,10H−イミダゾ[1,
2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オン塩酸塩を一部分ずつ加えた。懸
濁液を同じ温度で1時間撹拌した。沈澱を濾別し、水で洗浄しそして減圧下で(
1mmHg、0.13kPa)50℃において乾燥して0.88gの予期した生成
物を融点が260℃以上である青色がかった固体の形状で与えた。
実施例47
20mlのメタノールおよびジメチルホルムアミドの(1/1容量)混合物中
に溶解させた2.1gの10−ベンジリデン−7−クロロ−5H,10H−イミダ
ゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンを20℃付近の温度にお
いてそして9.6バールの水素圧において木炭上10%パラジウムの存在下で2
4時間にわたり水素化した。触媒を次に不活性雰囲気下で濾別しそして溶媒を蒸
発除去した。得られた褐色油を25mlのメタノール中に吸収させそして50m
lの蒸留水の添加後に、ピンク色沈澱が生成した。このようにして得られた固体
(1.3g)を150mlのメタノールおよび水の(1/2容量)混合物の中で
再結晶化させた。0.6gの10−ベンジル−7−クロロ−5H,10H−イミダ
ゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オンが、融点が260℃以上
であるベージュ色固体の形状で得られた(分析 C20H14ClN3O・0.41H2
O %計算値C:69.07、H:4.06、Cl:10.19、N:12.08、
%実測値C:69.0、H:3.9、Cl:10.5、N:12.4)。
10−ベンジリデン−7−クロロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデ
ノ[1,2−e]ピラジン−4−オンは下記の方法で製造できる:2gの7−クロ
ロ−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オ
ンおよび1.2mlのベンズアルデヒドの60mlのジメチルスルホキシド中混
合物に0.78gの60%水素化ナトリウムを徐々に加えた。反応を20℃付近
の温度において5時間続けた。10℃に冷却した後に、5mlの酢酸を滴々添加
し、その後に200mlの蒸留水を加えた。生成した沈澱を濾別し、水で洗浄し
そして乾燥
して2.4gの予期した生成物を融点が260℃以上である褐色固体の形状で与
えた。
実施例48
20℃の付近の温度においてそしてアルゴン雰囲気下での0.48gの10−
メチル−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4
−オンおよび25mlのジメチルアミドの撹拌されている混合物に0.21gの
80%水素化ナトリウムを加えそして撹拌を15分間続けた。次に0.12gの
80%水素化ナトリウムを加え、その後15分間撹拌した後に、0.28mlの
トリメチルクロロシランを加えた。撹拌を15分間続けそして次に0.24ml
の4−ビニルピリジンを次に加えそして撹拌を90分間続けた。反応混合物を2
0gの氷および0.7mlの酢酸で処理し、濾過し、そして濾液を回転蒸発器上
で濃縮した。蒸発残渣を40mlの2−プロパノールを用いて粉砕しそして濾過
し、そして濾液を再び濃縮して赤色油を与えた。この油を5mlの1N塩酸で酸
性化し、ジクロロメタン(2×25ml)で洗浄しそして炭酸水素ナトリウム溶
液で塩基性とした。ジクロロメタン(2×25ml)を用いる2回の抽出をこの
アルカリ相に対して行いそして有機抽出物を回転蒸発器上で濃縮した。蒸発残渣
をシリカゲル(60g)上でジクロロメタン/メタノールの(95/5容量)混
合物を用いて溶離させるクロマトグラフィーにより精製して無色ラッカーを与え
た。このラッカーを5mlの酢酸エチル並びに次に2×10mlのイソプロピル
エーテルおよび25mlの石油エーテル(40−65℃)を用いて粉砕しそして
真空下で(1mmHg、0.13kPa)60℃において乾燥した後に、0.21
gの10−メチル−10−[2−(4−ピリジル)エチ
ル]−5H,10H−イミダゾ[1,2−a]インデノ[1,2−e]ピラジン−4−オ
ンが約200℃以上で融解する灰白色固体の形状で得られた(分析 %計算値C
:73.67、H:5.30、N:16.36、O:4.67、%実測値C:73.
8、H:5.7、N:16.3)。
本発明に従う薬は、純粋な状態のまたは不活性もしくは生理学的に活性であっ
てもよい他の薬剤学的に相容性である生成物と組み合わされた組成物の形状の、
式(I)の化合物またはそのような化合物の塩からなる。本発明に従う薬は経口
的、非経口的、直腸内または局部的方式により使用することができる。
経口的投与用の固体組成物としては、錠剤、丸剤、散剤(ゼラチンカプセルも
しくはウエファーカプセル)または顆粒剤を使用することができる。これらの組
成物中では、本発明に従う活性成分が1種もしくはそれ以上の不活性希釈剤、例
えば澱粉、セルロース、スクロース、ラクトースまたはシリカとアルゴン流下で
混合される。これらの組成物は希釈剤以外の物質、例えば1種もしくはそれ以上
の潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウムもしくは滑石、色素、コーテイング
剤(糖衣丸)またはワニスを含有することもできる。
経口的投与用の液体組成物としては、不活性希釈剤、例えば水、エタノール、
グリセロール、植物油またはパラフィン油を含有する薬剤学的に許容可能な溶液
、懸濁液、乳濁液、シロップおよびエリキシル剤を使用することができる。これ
らの組成物は希釈剤以外の物質、例えば湿潤用、甘味用、糊料用、矯味用または
安定用生成物を含有することもできる。
非経口的投与用の殺菌性組成物は好適には水性もしくは非−水性の溶
液、懸濁液または乳濁液である。水、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、植物油、特にオリーブ油、注射用有機エステル、例えばオレイン酸エチ
ル、または他の適当な有機溶媒を溶媒または賦形剤として使用することができる
。これらの組成物は添加剤、特に湿潤剤、張度剤、乳化剤、分散剤および安定剤
も含有できる。殺菌は数種の方法で、例えば無菌濾過により、安定剤を組成物中
に加えることにより、照射によりまたは加熱により行われる。それらを殺菌性固
体組成物の形状に製造することもでき、それらを使用時に殺菌水または他の注射
用殺菌媒体の中に溶解させることができる。
直腸投与用の組成物は、活性生成物の他に賦形剤、例えばココアバター、半−
合成グリセリドまたはポリエチレングリコールを含有する坐薬または直腸カプセ
ルである。
局部的投与用の組成物は例えばクリーム、ローション、点眼剤、洗口剤、点鼻
剤またはエアゾルであることができる。
人間の治療では、本発明に従う化合物はAMPA受容器の拮抗物質またはNM
DA受容器の拮抗物質の投与を必要とする状態の処置および/または予防のため
に特に有用である。これらの化合物は全ての虚血そして特に脳虚血、無酸素症の
影響、神経変性疾病、ハンティングトン舞踏病、アルツハイマー病、筋萎縮性外
側硬化症、オリーブ橋小脳萎縮症およびパーキンソン病の進行の処置または予防
のために、癲癇性および/または痙攣性の症状に関して、脳または脊髄の損傷、
内耳もしくは網膜の変性に伴う損傷、不安、鬱病、分裂病、トーレット症候群、
肝炎性脳障害の処置用に、鎮痛薬として、抗−炎症剤として、抗−食欲不振剤と
して、抗−偏頭痛剤および抗−嘔吐剤として並びに神経毒またはNMD
A受容器の拮抗物質である他の物質による中毒、並びにウイルス性疾病に伴う問
題、例えばエイズ、狂犬病、麻疹および破傷風の処置用に使用することもできる
。これらの化合物はまた薬およびアルコールの中止症状の予防用にそして阿片剤
に対する嗜好癖および依存症の抑制用にも有用である。それらはまた、例えばミ
トコンドリア性ミオパシーの如きミトコンドリア異常に伴う欠乏症、レーバー症
候群、ヴェルニッケ脳障害症、レッツ症候群、ホモシステイン血症、高プロリン
血症、ヒドロキシブチルアミノ酸尿症、鉛脳障害症および亜硫酸オキシダーゼ欠
乏症の処置においても有用である。
投与量は求められる効果、処置期間および使用投与方式に依存しており、それ
らは経口的方式によると一般的には成人に関して1日当たり10mg〜100m
gの間であり、単位投与量は5mg〜50mgの活性物質の範囲である。
一般的に述べると、処置する患者に固有の年令、体重および全ての他の要素に
より医師が適切な投与量を決めるであろう。
以下の実施例は本発明に従う組成物を説明するものである。実施例A
50mgの活性生成物を含有しそして下記の組成を有するゼラチンカプセルを
一般的技術に従い製造した。
−式(I)の化合物 50mg
−セルロース 18mg
−ラクトース 55mg
−コロイド状シリカ 1mg
−ナトリウムカルボキシメチル澱粉 10mg
−滑石 10mg
−ステアリン酸マグネシウム 1mg実施例B
50mgの活性生成物を含有しそして下記の組成を有する錠剤を一般的技術に
従い製造した。
−式(I)の化合物 50mg
−ラクトース 104mg
−セルロース 40mg
−ポリビドン 10mg
−ナトリウムカルボキシメチル澱粉 22mg
−滑石 10mg
−ステアリン酸マグネシウム 2mg
−コロイド状シリカ 2mg
−245mgの重量の1個の完成フィルム−コーテイング錠剤とするのに十分な
ヒドロキシメチルセルロース、グリシンおよび酸化チタンの(72/3.5/2
4.5)混合物実施例C
10mgの活性生成物を含有しそして下記の組成を有する注射用溶液を一般的
技術に従い製造した。
−式(I)の化合物 10mg
−安息香酸 80mg
−ベンジルアルコール 0.06ml
−安息香酸ナトリウム 80mg
−95%エタノール 0.4ml
−水酸化ナトリウム 24mg
−プロピレングリコール 1.6ml
−水 4mlにするのに十分な量
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(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
A61K 31/34 AAN 9454−4C A61K 31/34 AAN
ABE 9454−4C ABE
ABS 9454−4C ABS
ABV 9454−4C ABV
31/415 ADP 9454−4C 31/415 ADP
31/495 ABN 9454−4C 31/495 ABN
C07D 487/04 147 9271−4C C07D 487/04 147
487/10 9271−4C 487/10
487/14 9271−4C 487/14
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD),AM,AU,
BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,FI,G
E,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK
,LT,LV,MD,MG,MN,MW,NO,NZ,
PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ,TT,U
A,US,UZ,VN
(72)発明者 ダムール,ドミニク
フランス国エフ―75014パリ・リユアンリ
―レニヨル18
(72)発明者 ジエネボワ−ボレラ,アリエール
フランス国エフ―94320テイエ・アベニユ
ーオシユ28
(72)発明者 ジモネ,パトリク
フランス国エフ―78450ビルプルー・アベ
ニユード ノルマンデイ13
(72)発明者 ミニヤニ,セルジユ
フランス国エフ―92290シヤトネ―マラブ
リ・アベニユードロビンソン14
(72)発明者 リベイユ,イブ
フランス国エフ―91360ビルモワソン―シ
ユール―オルジユ・プラスデアルエツト7