JPH09500183A - 折りたためばポータブルなコンテナとなるシェルター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 一般にポータブルな産業用キャンプのシェルターは、木製フレーム構造か布製テントである。前者には、大きさの点で制約があり、また現地で組み立てるために特殊技能と用具とが必要である。後者には、現地で敷設すべき配管、配線設備が必要である。この発明によれば、標準的な運送コンテナ構造物（10）を改造することにより、フレーム構造とテントとの利点を結合したポータブルな折りたたみ式のシェルターを得ることができる。かかる改造によって、構造物（10）は、コンテナの床面積を拡張することができる可倒式側壁（12）と、拡張した面積を覆うことができる引き込み式の布製のカバー（60）とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】 折りたためばポータブルなコンテナとなるシェルター 技術分野 本発明は、ポータブルなシェルター、特に剛性フレームと可撓布部分を有し、 折りたためば剛性の運送コンテナとなるポータブルシェルターの分野に係わる。 背景技術 モジュール建築業界は、多様な商工業用の移転可能な構造物、例えばポータブ ルオフィス、ポータブルスクール、工業用キャンプなどを提供している。ポータ ブルな工業用キャンプは、短期間のプロジェクトまたは遠過ぎるために敷地を用 意することが不経済なプロジェクトに利用されることが多い。現在広く利用され ているポータブルな工業用キャンプは、木質フレーム構造か布製テントかのいず れかである。 木質フレーム構造の利点は、建築物及びその内部サブシステムをすべて工場生 産できることにある。しかし、運搬できる構造サイズが制約されるため、個々の ユニットを現地で組み合わせることによって充分なサイズの構造にしなければな らない。プレハブユニットは重いから、トラックからユニットを下ろし、基礎の 上に載置するために、現場に特殊な設備と熟練した職人を配備しなければならな い。 テントのような布製構造には、木質フレーム構造よりもはるかに軽量であり、 折りたためば同サイズの木質フレーム建築の数分の１の容積にして運搬できると いう利点がある。しかし、このような構造は現場で組み立てねばならず、必要な 電気的ま たは機械的サブシステムは現場で熟練したスタッフの手で取り付けねばならない 。 公知の建築システムには、プレハブ構造のモジュール建築ブロックとして、運 送コンテナを利用しているものがある。タンデムロック インコーポレイテッド （Tandemloc，Inc．）の1986年7月15日付米国特許第4,599,829号は、運送コンテ ナユニットを連結することによって、拘置所などのような大きい構造物を構築す る方式を開示している。この方式でも、ユニットを荷下ろし，積み重ねて充分な サイズの建築物とするためには、現場に特殊な設備と熟練した職人を配備しなけ ればならない。デイビス（Davis）等の1989年2月7日付米国特許第4,802,500号は 、二枚貝状のコンテナに布製屋根カバーが組み込まれているポータブル建築構造 を開示している。４つのコンテナユニットが組み合わされて構造物の側壁と床と を形成し、その上方に布製の屋根が展張される。しかし、この構成は標準ＩＳＯ コンテナとして運搬することができず、電気系及び機械系をあらかじめ組み込む ものではない。 発明の開示 本発明では、剛性及び布製ポータブル構造の長所を組み合わせて、折りたたん だ状態で運搬し易い標準運送コンテナを形成する混成的な折りたたみ式ポータブ ル構造とする。本発明では、標準運送コンテナ構造に変更を加えることにより、 １つまたは２つ以上の側壁を下方へ枢動させてコンテナの床スペースを拡げ、側 壁に引き込み可能な布製カバーを設け、拡張されたスペースを囲むようにしてあ る。本発明の折りたたみ式ポータブルシェルターは、互いに対向する矩形の垂直 側壁と、同じく矩形の水 平な頂壁及び底壁を有し、標準ISO 運送コンテナの寸法及び特性を有する剛性の 中空コンテナからなる。コンテナの垂直側壁の少なくとも１つを、この側壁の下 縁に沿ってヒンジ連結し、垂直な閉じた位置と水平な開いた位置との間を枢動で きるようにする。ヒンジ連結された垂直側壁を垂直位置に解放可能（releasably ）に固定し、ヒンジ連結された垂直側壁を水平位置に解放可能に維持する手段を も設ける。ヒンジ連結された垂直側壁が水平な降下位置にある間、ヒンジ連結さ れた垂直側壁の上方に展張される可撓布製カバーを設け、ヒンジ連結された垂直 側壁が水平な降下位置にある間、布製カバーをこのヒンジ連結された側壁の上方 に支持する手段をも設ける。 図面の簡単な説明 本発明の好ましい実施態様を示す図面において： 図１は、運搬に備えて折りたたんだ状態にある本発明のシェルターを示す斜視 図である。 図２は、一部を組み立てて平床トレーラに載置した状態で本発明のシェルター を示す、図１の２−２線における断面図である。 図３は、完全に組み立てて平床トレーラに載置した状態で本発明のシェルター を示す、図１の２−２線における断面図である。 図４は、図３の４−４線における断面図である。 図５は、本発明のヒンジ／ウインチ組立体の詳細図である。 図６は、運搬に備えて折りたたんだ状態にある本発明のシェルターの第２実施 例の側面図である。 図７は、本発明の第２実施例のシェルターを開いた状態で示す、図６の７−７ 線における断面図である。 図８は、図７におけるヒンジ部Ａの詳細図である。 図９は、運搬に備えて折りたたんだ状態にある本発明のシェルターの第２実施 例の端面図である。 図10は、本発明の第２実施例におけるサイドパネルを示す、図６の10−10線に おける断面図である。 図11は、図７における上縁部Ｂの詳細図である。 発明の好ましい実施態様 図１に示す折りたたみ状態において、本発明のシェルター（本願出願人は、こ れを移動・展張コンテナ式キャンプ（Mobile Expanding Containerized Camp） と呼ぶ）は、折りたたんだ状態において長さが20または40フィート、幅が８フ Shipping Organization）の規格に合致する運送コンテナを形成する。幅は、さ らに広く10フィートに設定することができる。本発明の構成に適用されるISO 及 び関連の規格は、下記刊行物に記載されている： アイエスオー（ISO）1161 シリーズ１運送コンテナ− 隅部取付具−仕様 アイエスオー（ISO）1496−１シリーズ１運送コンテナ− 仕様及び試験−第１部：通常 目的のための一般貨物コン テナ アイエスオー（ISO）規格9000〜9004 − 品質規格 インターナショナル ユニオン オブ レイルウエイズ（International Union of Railways（U.I.C.）） トランスポール アンテルナスィヨナル デ ルティエール （Transport International des Routiers（T. I.R.）） コンベンション フォー セイフ コンテナズ（Convention for Safe Containers（C.S.C.）） コンテナ10は、枢動側壁12が切り取られている固定側壁11、屋根14及び端壁16 を有し、これらの表面はいずれも断熱処理することができる。本発明の好ましい 実施態様では、両側壁を切り取っているが、一方の側壁だけを切り取るように構 成してもよい。枢動側壁12は、20フィートのコンテナでは19フィートｘ７フィー トとするのが好ましく、40フィートのコンテナでは19フィートｘ７フィートの２ つのパネルで構成する。金属製側壁下方レール20と、側壁上方レール21と、金属 製幅方向部材22と、金属製垂直レール24と、隅部取付具26とが運搬中の構造補強 に寄与する。フォークリフト車のフォークが挿入されるポケット28を設ける。コ ンテナの底18に床張り19を設ける。コンテナ10の床または壁などに、あらかじめ 配管、機械及び電気系を取り付けることができる。 屋根14は、軟鋼またはコーテン（Corten）製の標準コンテナ屋根であることが 好ましい。隅部取付具26は、鋳鋼製であり、その他の枠部材は軟鋼製である。端 壁16及び側壁11は、硬質断熱発泡材を囲む鋼性パネルで形成されている。床張り 19は、ビニル表層を含む合板であることが好ましく、側壁15の表面はリノリウム 表層を含む合板から成る。床及び壁の断熱材は、硬質ポリウレタンまたはポリス チレンであり、屋根14にはガラス繊維断熱フェルトを使用する。 両側壁12は、クイックレリーズラッチ機構40によって保持され、図１に示す垂 直位置から図３に示す水平位置へ枢動できるように底縁に沿ってヒンジ連結され ている（42）。ラッチ機構 40は、コンテナの内側または外側に配置され、側壁12を垂直位置にロックするこ とにより、ポケット28またはISO 隅部取付具26を介してリフトできる運送用の剛 構造を形成する。ラッチ機構40としては、図５に示すようなナット／ボルト装置 、心合わせピン、枢動ハンドルなどを利用すればよい。 図２及び３に示すように、運搬手段及び一時的台座として平床トレーラ44にコ ンテナ10を載置するのが好ましい。図２及び３に示すように、側壁12の外側に２ 基以上のレベリングジャッキ46を枢動自在に取り付けることにより、側壁12を降 下位置にロックし、支持するとともにレベリングする。ジャッキ46は、運搬中に はその突出を極力小さくするため、折りたたみ可能であることが好ましく、運搬 のために垂直に起こされた側壁12に固定するか、または運搬のために取り外す。 図４に示すように、開いた状態において、この構造の床面積はコンテナ床面積の ３倍弱となる。 平床トレーラを使用しない場合には、フォークリフトまたはクレーンを利用し てコンクリートの台座または台脚上に載置するか、または直接地面に静置するこ とができる。地面に置く場合には、レベリングジャッキではなく木材ブロックな どを利用して側壁12をレベリングし、支持することができる。 側壁12の上昇、降下を容易にするため、好ましくは各側に２本ずつ側壁12の上 方隅部49にワイヤーロープ48を取り付け、各側に２個ずつ設けたプーリ50を通過 させ、コンテナの固定側壁11に取り付けたウインチ52に連結する。ウインチ52は 、図２に示すようにハンドルで手動操作してもよいし、図３に示すように電動機 54で操作してもよい。後者の場合、中間プーリを使用せず、ウインチドラムにワ イヤーロープを直接巻着する。ウ インチは、ワイヤーロープの急激なスリップを防止するための制動機構を有する 。ワイヤーロープは、後述する布製カバー60の外側を通るようにすることが好ま しい。ウインチを電動機で運転する場合には、各側に１個ずつウインチを設け、 一連のプーリを利用して両ワイヤーロープ48をウインチに連結することが好まし い。 防水ＰＶＣ被覆ポリエステル等から成り、断熱処理可能な布製カバー60を側壁 12の縁辺51、53、55に沿って取り付けるとともに、コンテナの屋根14に固定され て垂直に図１に示す縁辺13に沿って垂下するフランジ56（図５参照）に固定した 帯状部材58に沿って取り付ける。布製カバー60の形状及び面積は、側壁12を水平 位置へ降下させた状態で開かれたコンテナ全体を防水シールし、剛性または半剛 性の円弧上金属フレームまたはビーム62を取り付けて布製カバーを押し出すこと によって布60を支持する支持フレームとし、シェルタースペース68をその端面側 64をも含めて密閉する外側カバーを形成できるように設定する。金属フレーム62 はその下端を側壁12の外側隅部に取り付け（必要なら辺51に沿って間隔を置いて 設けた補助部材にも取り付け）、上端をフランジ56に取り付けることにより、布 製カバー60の下に配設するのが好ましい。フレーム部材62は、他の適当な材料、 例えばプラスチック、黒鉛、ガラス繊維などで形成してもよく、また円弧状以外 の適当な形状であってもよい。フレーム部材62は、単一片で形成してもよいが、 運搬し易いように複数片で、例えば各フレーム部材を下方の床側円弧片と上方の 屋根側円弧片とで形成してもよい。金属フレーム部材62の間に水平支え部材を取 り付けてもよい。布製カバー60には、出入口としてのドア及び／または既存のテ ントに見られるような 窓またはスクリーンを設けることができる。出入口として標準コンテナドア16を 使用してもよい。この構造物を運送に適した形状に折りたたむためには、金属フ レーム62を取り外し、ウインチ52によって側壁12を垂直位置まで枢動させる。布 製カバー60をコンテナ10内へゆるく押し込み、側壁12を垂直位置に固定する。こ れらの作業には、特に熟練を要しない。次いで標準運送コンテナとしてトラック 、鉄道、船舶、ヘリコプタまたは航空機によって運送することができる。 図６ないし図11は、上記実施例とはやや異なる本発明の第２実施例を示し、枢 動側壁とは別にレベリングジャッキ46が設けられている。図６に示すコンテナ10 0は、ヒンジ141内で回転するヒンジパイプ140を中心に一体的な側壁ユニットと して下向きに枢動する側壁112を有する。側壁112は、既存のコンテナに使用され ているようなアンチラッキングロック（anti−rackinglock）140によって閉鎖位 置に固定される。先に述べた実施例と同様、屋根114、側壁下方レール120、側壁 上方レール121、金属製幅方向部材122、金属製垂直レール124及び隅部取付具126 を設ける。フォークリフト車のフォークが挿入されるポケット128も設ける。側 壁上方レール121に通気孔123を設ける。端面パネル117のいずれか一方または双 方に、標準ドア116を設ける。コンテナの底及び側壁112の内面には、第１実施例 の場合と同様に床張り119及び115をそれぞれ設ける。 第２実施例では、レベリングジャッキを壁112に固定せずに別に用意し、壁112 の表面と接触する支持パッドを頂部に有するジャッキを各側壁ごとに好ましくは ３基ずつ用意する。この実施例では、コンテナの両端に各側壁ごとに片手操作ウ インチ152を設け、各側壁に１本ずつケーブル148を設ける。ケーブル148 は、ウインチ152から上方レール121に形成した孔150を通り、斜め下方へ側壁112 の第１上方隅部に達し、次いで側壁112の上縁113に沿って延設したスイベルパイ プ／ケーブルガイドのエルボ149に導入されてから、斜め上方の反対端に達し、 ここで上方レール121に固定される。 ヒンジ構造の詳細を図８に示す。ヒンジ141は、下方レール120に固定されてい る。床張り118は、亜鉛メッキ金属板で裏張りされた合板層130と、硬質発泡断熱 層131とから成る。床張り119と115との間にネオプレンシール片132を固定してシ ールする。ヒンジ141とレール120上の木材片134との間に、間隙充填剤133を介在 させる。図10に示すように、側壁112は、合板及びリノリウム層115と中空の矩形 鋼パネル製の側面パネル136とに固定されたアングル鉄135製のフレームを有する 。この鋼パネルは、硬質発泡断熱材を充填し、ブチルテープを介在させて隣接パ ネルとリベット結合する。側壁開口の縁部に突条137を設けることにより布製カ バー（図示しない）を固定する。図11に示すように、屋根114と天井パネル139と の間の空間にフェルト断熱材138を設ける。位置143には、硬質発泡断熱材を設け る。 以上の説明から、当業者なら容易に理解できるように、本発明の思想または範 囲を逸脱することなく多様な実施態様が可能である。従って、本発明の技術的範 囲は、後記する請求の範囲によって限定される。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年６月６日 【補正内容】 図９は、運搬に備えて折りたたんだ状態にある本発明のシェルターの第２実施 例の端面図である。 図10は、本発明の第２実施例におけるサイドパネルを示す、図６の10−10線に おける断面図である。 図11は、図７における上縁部Ｂの詳細図である。 発明の好ましい実施態様 図１に示す折りたたみ状態において、本発明のシェルター（本願出願人は、こ れを移動・展張コンテナ式キャンプ（Mobile Expanding Containerized Camp） と呼ぶ）は、折りたたんだ状態において長さが6.1ｍ（20フィート）または12.2 ｍ（40フィート）、幅が2.44ｍ（８フィート）、高さか2.6ｍ（8.5フィート）ま たは2.9ｍ（9.5フィート）の国際運送機構ISO（International Shipping Organi zation）の規格に合致する運送コンテナを形成する。幅は、さらに広く3.05ｍ（ 10フィート）に設定することができる。本発明の構成に適用されるISO 及び関連 の規格は、下記刊行物に記載されている： アイエスオー（ISO）1161 シリーズ１運送コンテナ− 隅部取付具−仕様 アイエスオー（ISO）1496−１シリーズ１運送コンテナ− 仕様及び試験−第１部：通常 目的のための一般貨物コン テナ アイエスオー（ISO）規格9000〜9004 − 品質規格 インターナショナル ユニオン オブ レイルウエイズ（International Union of Railways（U.I.C.）） トランスポール アンテルナスィヨナル デ ルティエール （Transport International des Routiers（T.I.R.）） コンベンション フォー セイフ コンテナズ（Convention for Safe Containers（C.S.C.）） コンテナ10は、枢動側壁12が切り取られている固定側壁11、屋根14及び端壁16 を有し、これらの表面はいずれも断熱処理することができる。本発明の好ましい 実施態様では、両側壁を切り取っているが、一方の側壁だけを切り取るように構 成してもよい。枢動側壁12は、6.1ｍ（20フィート）のコンテナでは5.8ｍ（19フ ィート）ｘ2.13ｍ（７フィート）とするのが好ましく、12.2ｍ（40フィート）の コンテナでは5.8ｍ（19フィート）ｘ2.13（７フィート）の２つのパネルで構成 する。金属製側壁下方レール20と、側壁上方レール21と、金属製幅方向部材22と 、金属製垂直レール24と、隅部取付具26とか運搬中の構造補強に寄与する。フォ ークリフト車のフォークか挿入されるポケット28を設ける。コンテナの底18に床 張り19を設ける。コンテナ10の床または壁などに、あらかじめ配管、機械及び電 気系を取り付けることができる。 屋根14は、軟鋼またはコーテン（Corten）製の標準コンテナ屋根であることが 好ましい。隅部取付具26は、鋳鋼製であり、その他の枠部材は軟鋼製である。端 壁16及び側壁11は、硬質断熱発泡材を囲む鋼性パネルで形成されている。床張り 19は、ビニル表層を含む合板であることが好ましく、側壁15の表面はリノリウム 表層を含む合板から成る。床及び壁の断熱材は、硬質ポリウレタンまたはポリス チレンであり、屋根14にはガラス繊維断熱フェルトを使用する。 両側壁12は、クイックレリーズラッチ機構40によって保持され、図１に示す垂 直位置から図３に示す水平位置へ駆動できるように底縁に沿ってヒンジ連結され ている（42）。ラッチ機構 は、ウインチ152から上方レール121に形成した孔150を通り、斜め下方へ側壁112 の第１上方隅部に達し、次いで側壁112の上縁113に沿って延設したスイベルパイ プ／ケーブルガイドのエルボ149に導入されてから、斜め上方の反対端に達し、 ここで上方レール121に固定される。 ヒンジ構造の詳細を図８に示す。ヒンジ141は、下方レール120に固定されてい る。床張り118は、亜鉛メッキ金属板で裏張りされた合板層130と、硬質発泡断熱 層131とから成る。床張り119と115との間にネオプレンシール片132を固定してシ ールする。ヒンジ141とレール120上の木材片134との間に、間隙充填剤133を介在 させる。図10に示すように、側壁112は、合板及びリノリウム層115と中空の矩形 鋼パネル製の側面パネル136とに固定されたアングル鉄135製のフレームを有する 。この鋼パネルは、硬質発泡断熱材を充填し、ブチルテープを介在させて隣接パ ネルとリベット結合する。側壁開口の縁部に突条137を設けることにより布製カ バー（図示しない）を固定する。図11に示すように、屋根114と天井パネル139と の間の空間にフェルト断熱材138を設ける。位置143には、硬質発泡断熱材を設け る。 請求の範囲 １．ａ）対向する垂直側壁（11）及び水平な頂底壁（14）,（18）を有し、国際 運送機構ISO コンテナの規格を満たす寸法及び特性を備えた剛性中空コンテナ（ 10）と； ｂ）前記コンテナの前記垂直側壁（11）の少なくとも一つであって、その側壁 の下縁（42）に沿ってヒンジ連結されて垂直な閉じた位置と水平な開いた位置と の間を枢動する枢動壁部分（12）からなる前記垂直側壁（11）と； ｃ）前記枢動壁部分（12）を前記垂直位置に解放可能に固定する手段（40）と ； ｄ）前記枢動壁部分（12）を前記水平位置に解放可能に維持する手段（46）と ； ｅ）前記枢動壁部分（12）が前記降下水平位置にある間は、前記枢動壁部分（ 12）の上方に展張される可撓布製カバー（60）と； ｆ）前記枢動壁部分（12）が前記降下水平位置にある間、前記ヒンジ連結され た垂直側壁の上方に前記布製カバーを支持する手段（62）とからなる、ことを特 徴とするポータブルな折りたたみ式シェルター。 ２．前記枢動壁部分（12）を前記水平位置に解放可能に維持する前記手段（46） がレベリング手段（46）であることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のシェ ルター。 ３．前記レベリング手段（46）がジャッキであることを特徴とする請求の範囲第 ２項に記載のシェルター。 ４．前記枢動壁部分（12）を上昇及び降下させる手段（48,50,52）をも含むこと を特徴とする請求の範囲第１項に記載のシェルター。 ５．前記枢動壁部分（12）を上昇及び降下させる前記手段（48,50,52）が前記枢 動壁部分（12）に連結されたケーブル（48）とウィンチ手段（52）とからなるこ とを特徴とする請求の範囲第４項に記載のシェルター。 ６．前記枢動壁部分（12）が前記水平位置にあるとき、前記枢動壁部分（12）の 長手方向外縁（51）に前記布製カバー（60）を固定することを特徴とする請求の 範囲第１項に記載のシェルター。 ７．前記枢動壁部分（12）が前記水平位置にあるとき、前記枢動壁部分（12）の 前記長手方向外縁（51）と直交する前記枢動壁部分（12）の幅方向縁（53,55） に前記布製カバー（60）を固定することを特徴とする請求の範囲第６項に記載の シェルター。 ８．前記枢動壁部分（12）が前記降下水平位置にある間、前記布製カバー（60） を前記枢動壁部分（12）の上方に支持する前記手段がビーム（62）の両端を前記 コンテナ（10）に固定した剛性または半剛性のビーム（62）からなることを特徴 とする請求の範囲第１項に記載のシェルター。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ)，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｚ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＴ，ＬＵ， ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ａ）対向する垂直側壁及ひ水平な頂底壁を有する剛性中空コンテナと； ｂ）前記コンテナの前記垂直側壁の少なくとも一つであって、その側壁の下縁 に沿ってヒンジ連結されて垂直な閉じた位置と水平な開いた位置との間を枢動す る前記垂直側壁と； ｃ）前記ヒンジ連結された垂直側壁を前記垂直位置に解放可能に固定する手段 と； ｄ）前記ヒンジ連結された垂直側壁を前記降下水平位置に解放可能に維持する 手段と； ｅ）前記ヒンジ連結された垂直側壁が前記降下水平位置にある間は、前記ヒン ジ連結された垂直側壁の上方に展張される可撓布製カバーと； ｆ）前記ヒンジ連結された垂直側壁が前記降下水平位置にある間、前記ヒンジ 連結された垂直側壁の上方に前記布製カバーを支持する手段とからなる、ことを 特徴とするポータブルな折りたたみ式シェルター。 ２．前記コンテナが国際運送機構（ISO）運送コンテナの規格を満たす寸法及び 特性を有することを特徴とする請求の範囲第１項に記載のシェルター。 ３．前記ヒンジ連結された垂直側壁を前記水平位置に解放可能に固定する前記手 段がレベリング手段であることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のシェルタ ー。 ４．前記レベリング手段がジャッキであることを特徴とする請求の範囲第３項に 記載のシェルター。 ５．前記ヒンジ連結された垂直側壁を上下させる手段をも含むことを特徴とする 請求の範囲第１項に記載のシェルター。 ６．前記ヒンジ連結された垂直側壁を上下させる前記手段が前記ヒンジ連結され た垂直側壁に連結されたケーブルとウインチ手段とからなることを特徴とする請 求の範囲第５項に記載のシェルター。 ７．前記ヒンジ連結された垂直側壁が前記水平位置にあるとき、前記ヒンジ連結 された垂直側壁の長手方向外縁に前記布製カバーを固定することを特徴とする請 求の範囲第１項に記載のシェルター。 ８．前記ヒンジ連結された垂直側壁が前記水平位置にあるとき、前記ヒンジ連結 された垂直側壁の前記長手方向外縁と直交する前記ヒンジ連結された垂直側壁の 幅方向縁に前記布製カバーを固定することを特徴とする請求の範囲第７項に記載 のシェルター。 ９．前記ヒンジ連結された垂直側壁が前記降下水平位置にある間、前記布製カバ ーを前記ヒンジ連結された垂直側壁の上方に支持する前記手段が該手段の両端を 前記コンテナに固定した可撓ビームからなることを特徴とする請求の範囲第１項 に記載のシェルター。