JPH094969A - 断熱パネル - Google Patents

断熱パネル

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JPH094969A
JPH094969A JP15475795A JP15475795A JPH094969A JP H094969 A JPH094969 A JP H094969A JP 15475795 A JP15475795 A JP 15475795A JP 15475795 A JP15475795 A JP 15475795A JP H094969 A JPH094969 A JP H094969A
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Masaki Negishi
正樹 根岸
Akira Inozuka
章 市野塚
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 L字状のコーナーピースが外れることを
防止することができる断熱パネルを提供する。 【構 成】 コーナーピース(C)は、L枠材(L)
の端面部(13)の端部を覆うコーナー部(21)と、
L枠材の結合部(14)の端部を覆うオーバーラップ部
(23)と、このオーバーラップ部から断熱パネルの厚
さ方向に突出している突出部(25d)とを備えてい
る。そして、この突出部は、L枠材の端面部と係合して
いる面材(10)付近まで延在している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレハブ冷凍冷蔵庫な
どのプレハブ構造物を構成する断熱パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の断熱パネルは、たとえば実公平
6−17528号公報(B32B3/02)などに記載
されている。そして、この断熱パネルは、一対の面材を
対向させ、その面材の各辺に沿った端部に各々枠材を配
置し、ついで、一対の面材間の内部空間に断熱材を注入
発泡させて製造されている。ところで、枠材はこのよう
に面材の各辺に沿って設けられているが、互いに隣接す
る二辺の接続部すなわち角部において、断熱材が外に漏
れないように隣接する枠材同士を接続する必要がある。
そこで、上記実公平6−17528号公報に記載された
断熱パネルにおいては、角部に大きなコーナーピースを
配置している。そして、このコーナーピースには一対の
係合部が形成されており、断熱材が漏れないように、こ
の係合部に各枠材の端部を堅固に嵌め込んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このコーナ
ーピースは断熱材の漏れを防止することができるが、枠
材との接続部が断面コの字の袋状をしており、断熱材の
注入発泡時における空気抜きが困難である。したがっ
て、このコーナーピースには、空気抜き孔が複雑に形成
されている。そのため、コーナーピースを製造するため
の型が複雑になり、型を製造するコストが上昇する。
【0004】また、面材、枠材およびコーナーピースを
組み立てるには、まず初めに断面コの字状の枠材をコー
ナーピースの係合部に嵌め込んで、大きな矩形の枠を作
成し、ついで、この枠に面材の端部を係合させる必要が
ある。したがって、複数の枠材が一体となった大きな枠
を取り扱う必要があり作業が困難である。その結果、組
み立て作業に時間や労力を要する。
【0005】さらに、枠材は長手方向に対して略直角に
切断されており、枠材が接続される部分において、枠材
の端面は隣接する枠材の端面に対して略直角に配置され
ている。そして、このコーナー部に配置されるコーナー
ピースは隣接する2面が開放した直方体形状をするとと
もに、この開放している2面から各々外側に突出した係
合部を具備している。この一対の係合部に各々枠材の端
部が嵌め込まれている。したがって、製造された断熱パ
ネルは、コーナーピースが直方体形状で露出した状態と
なる。その結果、コーナーピースが目立ち、外観が見苦
しくなる。
【0006】そこで、本出願人は、特願平7−5014
8号において、コの字状のコーナーピースではなく、コ
ーナー部とオーバーラップ部とを備えた略L字状のコー
ナーピースを用いた断熱パネルを提案した。このL字状
のコーナーピースを用いると、断熱材の注入発泡時にお
ける空気抜きや、コーナーピースを枠材に取り付ける作
業が容易になる。しかしながら、このコーナーピース
は、取り付ける際に持つところがほとんど無く、取り付
け作業が困難であった。また、取り付けた後に、コーナ
ーピースが所定位置から外れて、ウレタンなどの断熱材
が漏れることがあった。
【0007】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、L字状のコーナーピースを用いた断熱パネ
ルにおいて、コーナーピースが外れることを防止するこ
とができる断熱パネルを提供することを目的とし、さら
に、コーナーピースの取り付け作業を容易に行うことが
できる断熱パネルを提供することを二次的目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の断熱パネル(1,4)に設けられているコ
ーナーピース(C)は、一対のL枠材(L)の端面部
(13)の端部を覆うコーナー部(21)と、一対のL
枠材の結合部(14)の端部を覆うオーバーラップ部
(23)と、このオーバーラップ部から断熱パネルの厚
さ方向に突出している突出部(25d)とを備えてい
る。そして、この突出部は、オーバーラップ部の内面に
対向している面材(10)付近まで延在している。した
がって、突出部の先端は、この面材の内面に当接する
か、または近接している。
【0009】また、突出部とコーナー部との間に開口
(25e)が形成されていることがある。
【0010】
【作 用】コーナーピースの突出部をつかんで、コー
ナーピースをL枠材に取り付ける。そして、断熱パネル
が組み立てられた状態では、この突出部が断熱パネルの
厚み方向に延在しており、突出部がオーバーラップ部の
支持部材として作用し、コーナーピースのオーバーラッ
プ部が断熱パネル内部に変位することを阻止している。
【0011】
【実 施 例】次に、本発明における断熱パネルの一実
施例について図1ないし図6を用いて説明する。図1は
断熱パネルにより組み立てられたプレハブ冷凍冷蔵庫の
斜視図である。図2は断熱パネルの面材の一部が切り欠
かれている要部拡大斜視図である。図3は図2の平面図
である。図4は図3の断面図である。図5は面材、枠材
およびコーナーピースの組み立て分解平面図である。図
6は図5のVI−VI断面図である。
【0012】まず始めに、断熱パネルを用いて組み立て
られるプレハブ冷凍冷蔵庫について説明する。図1にお
いて、プレハブ構造物であるプレハブ冷凍冷蔵庫は組み
立てパネルである断熱パネル1を複数連結することによ
り構成され、この断熱パネル1にはプレハブ冷凍冷蔵庫
の側面を構成する側板パネル2と、プレハブ冷凍冷蔵庫
の天井板を構成する天井部パネル3と、床板を構成する
床板パネル4とがある。また、プレハブ冷凍冷蔵庫の前
面には断熱扉5が開閉自在に取り付けられている。
【0013】図2において、断熱パネル1は、上下一対
の略矩形の面材10と、端部に配設されている枠材11
とを備えている。そして、一対の面材10の間の内部空
間に断熱材12が注入発泡されて充填されている。そし
て、塩ビなどで形成されている枠材11は面材10の一
辺に沿って細長く配設されており、また、枠材11には
断面形状が互いに相違する凸枠材、凹枠材およびL枠材
Lの3種類がある。この図2に図示する断熱パネル1は
床板パネル4であるが、右側および左側の枠材11にL
枠材Lが用いられている。なお、図示しない他の枠材1
1には適宜形式の枠材が採用されている。
【0014】そして、図2および図4に図示するよう
に、L枠材Lは断面略L字形状をしており、床板パネル
4の端面を覆う端面部13と、この端面部13に略直角
に形成されているとともに床板パネル4の一面の端部を
覆う結合部14とからなっている。端面部13の外面に
は波形が形成され、下側の端部の内面には断面L字状の
係合部13aが突出して形成されている。この係合部1
3aはL枠材Lの長手方向に延在しており、図4に図示
するように下側すなわち庫外側の面材10の端部が係合
する。一方、L枠材Lの結合部14には、隣接する断熱
パネル1を結合するための一対の凹溝14aが長手方向
に延在して形成されている。そして、結合部14の幅方
向の端部には、上側すなわち庫内側の面材10の端部が
係合する係合部14bがL枠材Lの長手方向に延在して
いる。そして、L枠材L同士を略90°の角度で接合す
る場合には、図5に図示するように、L枠材Lの長手方
向の端面は長手方向に対して傾斜しており、傾斜角度a
たとえば略45°を有して切断されている。
【0015】また、図4および図5において、面材10
の端部の断面は、L枠材Lの係合部13a,14bに係
合するように、少し傾斜したL字状をしている。すなわ
ち、面材10の大きな略矩形の平面部10aの端部から
折れ曲がって傾斜部10bが形成されている。そして、
この傾斜部10bの先端からさらに折れ曲がって、平面
部10aに略平行な折れ曲がり部10cが形成されてい
る。しかしながら、面材10の4隅の角部においては、
先端の折れ曲がり部10cは切断されて形成されていな
い。また、下側の面材10の角部においては、傾斜部1
0bが少し短く形成されている。
【0016】図2および図3において、前述の右側のL
枠材Lは左側のL枠材Lに対して略90°を有して配置
されている。そして、床板パネル4の角部において、右
側のL枠材Lの長手方向の端面は、左側のL枠材Lの長
手方向の端面に略平行に配置されるとともに、僅かな間
隔を有して互いに近接して配置されている。この右側の
L枠材Lの端面と左側のL枠材Lの端面とが対向してい
る箇所に、コーナーピースCが配設されている。なお、
図3において、コーナーピースCの露出している部分
は、L枠材Lと判別がし易いようにハッチングが施され
ている。
【0017】図2ないし図5において、このコーナーピ
ースCは合成樹脂で一体成形されており、両側のL枠材
Lの端面部13の長手方向の端部の外面を覆うコーナー
部21と、両側のL枠材Lの結合部14の長手方向の端
部の内面を覆うオーバーラップ部23と、これらコーナ
ー部21とオーバーラップ部23とを連結する連結部2
5とからなっている。コーナー部21は断面L字状をし
ており、一方たとえば右側のL枠材Lの端面部13を覆
う第1板部21aと他方のL枠材Lの端面部13を覆う
第2板部21bとからなっている。そして、第2板部2
1bは長方形の平板状である第1板部21aと略同じ形
状をしており、第1板部21aに対して略直角に配置さ
れている。
【0018】また、コーナーピースCの連結部25は、
コーナー部21の角部の内面に接合されている第1連結
部25aと、オーバーラップ部23の内面に連結されて
いる第2連結部25bとを備えている。この第1連結部
25aは、コーナー部21の第1板部21aと略45°
の角度で配置され、また同様に、コーナー部21の第2
板部21bとも略45°の角度で配置されている。そし
て、図4において、第1連結部25aの下端には切り込
み25cが形成され、下側の面材10の角部における傾
斜部10bが嵌まる。また、連結部25の第1連結部2
5aの一面には一方たとえば右側のL枠材Lの端面が対
向し、連結部25の他面には他方のL枠材Lの端面が対
向する。一方、図6に図示するように第2連結部25b
はオーバーラップ部23の内面に略直角に配されてい
る。この第2連結部25bの一部たとえば第1連結部2
5aから離れた側の端部は、下側の面材10に向かって
突出しており、突出部25dが形成されている。この突
出部25dはオーバーラップ部23の内面から突出し、
その下端は下側の面材10の内面に達している。また、
突出部25dと第1連結部25aとの間には開口として
の切欠き25eが形成されている。そして、連結部25
はコーナー部21とオーバーラップ部23とを連結する
とともに、コーナー部21およびオーバーラップ部23
を補強している。
【0019】さらに、コーナーピースCのオーバーラッ
プ部23は、コーナー部21の内面から間隔を有して配
されており、この間隔はL枠材Lの係合部13aが通過
することができる大きさすなわち係合部13aよりも僅
かに大きく形成されている。このオーバーラップ部23
は図2、3、4、5あるいは6に図示するように、一方
たとえば右側のL枠材Lの内面と当接する第1当接部2
3aと、他方のL枠材Lの内面と当接する第2当接部2
3bと、第1当接部23aと第2当接部23bとの間に
形成された細長い突条23cとからなっている。この第
1当接部23aおよび第2当接部23bの上面すなわち
L枠材Lの結合部14に当接する面は各々、結合部14
の形状に対応して、結合部14の凹溝14aに当接する
凹溝23dが一対形成されている。また、L枠材Lの係
合部14bの内面に当接する凹部23eが形成されてい
る。さらに、第1当接部23aおよび第2当接部23b
の上面には各々、空気抜き用の細い溝23fが形成さ
れ、この溝23fはオーバーラップ部23の中央部であ
る突条23cからオーバーラップ部23の幅方向の先端
まで達している。そして、コーナーピースCがL枠材L
に取り付けられた状態で、L枠材Lの内面とで空気抜き
用の空気流通部を形成する。
【0020】また、オーバーラップ部23の突条23c
はオーバーラップ部23のコーナー部21側の先端から
凹部23eの手前まで、L枠材Lの結合部14の厚みと
略同じ大きさの突出量で形成されており、突条23cの
一側面には一方たとえば右側のL枠材Lの結合部14の
端面が、また突条23cの他側面には他方のL枠材Lの
結合部14の端面が対向する。
【0021】そして、床板パネル4を製造する際には、
上下を反転して、上側すなわち庫内側の面材10を作業
台や床に面材10の内面を上にして載置する。そして、
この面材10の隣接する2辺の端部に各々L枠材Lの結
合部14の係合部14bを係合させる。また、残りの辺
の端部には適宜の形式の枠材11を係合させる。つい
で、上記一対のL枠材Lが近接している部分すなわち角
部において、上方からコーナーピースCをオーバーラッ
プ部23を下にして一対のL枠材Lの端部に差し込む。
この差し込み作業は、コーナーピースCの突出部25d
をつかんで行い、コーナーピースCのコーナー部21と
オーバーラップ部23との間にL枠材Lの端面部13が
嵌まり込むようにする。そして、コーナーピースCの連
結部25は、一対のL枠材Lの端面部13同士の隙間に
挿入される。したがって、板状の連結部25の厚みは一
対のL枠材Lの端面部13同士の隙間よりも僅かに小さ
く形成されている。また、コーナーピースCがL枠材L
に取り付けられると、L枠材Lの結合部14の端面はコ
ーナーピースCの突条23cの側面に対向し、一方、L
枠材Lの端面部13の端面は連結部25の表面に対向
し、位置決めされる。そして、上方から、上側すなわち
庫外側の面材10をその端部がL枠材Lの係合部13a
に係合するようにして載置する。この時に、突出部25
dの先端に庫外側の面材10の内面が当接する。
【0022】このようにして組み立てられた床板パネル
4の内部に断熱材12を注入して発泡させる。この断熱
材12の流れは突出部25dで遮られるが、切欠き25
eが設けられているので、断熱材12はこの切欠き25
eを介して、突出部25dの一方の面側から他方の面側
に流入することができ、断熱パネル1内部に一様に充填
される。そして、床板パネル4内部の空気は面材10の
端部とL枠材Lの係合部13a,14bとの係合部の空
間を介してL枠材Lの長手方向の端部から床板パネル4
の外に放出されて、空気抜きが行われる。また、コーナ
ーピースCがL枠材Lに取り付けられている状態では、
コーナーピースCのオーバーラップ部23の空気抜き用
の細い溝23fはL枠材Lの結合部14の内面に対向し
ている。そして、この結合部14の内面は、溝23fが
対向している部分では平坦に形成されており、溝23f
によりオーバーラップ部23と結合部14との間に空間
すなわち空気流通部が形成されて、床板パネル4として
の断熱パネル1の内部と外部とを連通させている。そし
て、この空気流通部からも空気抜きが行われる。さら
に、断熱材12の注入発泡の際に、L枠材Lの端面部1
3は外側に押圧される。しかしながら、コーナーピース
Cはそのオーバーラップ部23の凹部23dがL枠材L
の凹溝14aの内面に係合し位置決めされており、コー
ナーピースCのコーナー部21は簡単には変位すること
はない。したがって、L枠材Lの端面部13はコーナー
ピースCのコーナー部21に位置決め支持されて、外側
へ変形することが減少する。また、コーナーピースCの
突出部25dが断熱パネル1の厚み方向に延在してお
り、オーバーラップ部23が断熱パネル1の内側に変位
することを、この突出部25dが阻止している。
【0023】この様にして構成された床板パネル4のL
枠材Lの結合部14には、隣接する断熱パネル1である
側板パネル2が結合される。そして、L枠材Lの結合部
14の凹溝14aには側板パネル2の凸枠材の凸部が嵌
まり込む。
【0024】前述の様に実施例においては、コーナーピ
ースCのコーナー部21とオーバーラップ部23とは間
隔を有して配置され、このコーナー部21とオーバーラ
ップ部23とを連結部25が連結している。この連結部
25は一対のL枠材Lの端部同士の隙間に挿入すること
ができる大きさである。そして、コーナー部21とオー
バーラップ部23との間の空間に一対のL枠材Lの端面
部13が嵌まっている。また、この一対のL枠材Lの端
面部13が嵌まっている状態で、コーナーピースCがL
枠材Lに対して移動して着脱できるように、コーナー部
21とオーバーラップ部23と間隔の大きさを定めてい
る。すなわち、コーナー部21とオーバーラップ部23
との間隔は端面部13の係合部13aが通過できる大き
さとなっている。したがって、面材10の端部に一対の
L枠材Lを係合した状態で、この一対のL枠材Lの端部
にコーナーピースCを嵌め込むことができる。そのた
め、断熱パネル1を組み立てる際に、枠材11、面材1
0などの各部品は結合された状態で移動する必要がなく
なり、部品の移動は単品で行える。その結果、断熱パネ
ル1の製造が容易に行える。
【0025】さらに、一対のL枠材Lの端部は各々コー
ナーピースCにより位置決めされるので、両L枠材Lの
端部同士の位置がズレることが減少する。したがって、
断熱材の漏れを減少させることができる。また、見栄え
が良好となる。
【0026】一対のL枠材Lの端部を斜めに切断するこ
とにより対向させ、そして、近接させている。しかも、
コーナーピースCのオーバーラップ部23はL枠材Lの
内面に当接しているので、コーナーピースCのオーバー
ラップ部23の露出面積を減少させることができる。し
たがって、外観が良好となる。
【0027】そして、コーナーピースCの突出部25d
が、オーバーラップ部23の内面から断熱パネル1の厚
み方向に突出し、オーバーラップ部23に対向する面材
10すなわち庫外側の面材の内面に達しているので、オ
ーバーラップ部23がL枠材Lの結合部14の内面から
離れる方向すなわち図2および図4おいて下側に変位す
ることが、突出部25dにより阻止される。その結果、
断熱材12がオーバーラップ部23と結合部14との隙
間から漏れることを防止することができる。
【0028】また、切欠き25eが設けられているの
で、コーナーピースCの取り付け作業時に、突出部25
dをつかみ易い。そして、断熱材12の注入発泡時に
は、切欠き25eを介して、断熱材12を断熱パネル1
内部に一様に充填することができる。
【0029】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変
更を行うことが可能である。本発明の変更実施例を下記
に例示する。
【0030】(1)実施例においては、L枠材Lには一
対の凹溝14aが形成されているが、凹溝の数は一個で
も、また3個以上でも可能である。また、L枠材Lの結
合部14は、隣接する断熱パネル1が連結されるなら
ば、その形状は適宜変更可能で、凹溝14aに代えて細
長い凸部を形成することも可能である。なお、その場合
には、この凸部に隣接する断熱パネルの枠材の凹溝が嵌
まる。
【0031】(2)実施例においては、枠材は塩ビ製で
あるが、他の素材たとえばアルミなどで製造することも
可能である。 (3)実施例においては、床板パネル4であるが、天井
部パネル3も同様な構成であり、上下反転して用いられ
る。また、側板パネル2として用いることも可能であ
る。
【0032】(4)実施例においては、L枠材Lの結合
部14が設けられている側を上にして説明しているが、
その向きは適宜変更可能である。なお、断熱パネル1に
おいて、L枠材Lの結合部14が設けられている側の面
が、断熱パネル1の庫内側の面となる。したがって、実
施例における下側の面材10が配置されている側の面
が、庫外側の面となる。
【0033】(5)実施例においては、コーナーピース
Cには、開口としての切欠き25eが突出部25dと第
1連結部25aとの間、すなわちコーナー部21と突出
部25dとの間に形成されているが、図4において第1
連結部25aの下端部と突出部25dの下端部とを連結
することにより、この開口を孔で構成することも可能で
ある。
【0034】(6)突出部25dの先端に、突出部25
dの突出方向に対して略直角すなわち面材10に対して
略平行に形成されている当接板を設け、この当接板が庫
外側の面材10の内面に当接することも可能である。ま
た、実施例においては、突出部25dは平板状である
が、棒状とすることも可能である。 (7)実施例においては、突出部25dは第2連結部2
5bに連続的に形成されているが、第2連結部25bと
は離れた箇所において,オーバーラップ部23から突出
して形成することも可能である。この様に、突出部25
dを形成する場所は適宜変更することが可能である。ま
た、突出部25dを複数形成することも可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明のコーナーピースは、オーバーラ
ップ部と、コーナー部と、突出部とを備えている。そし
て、突出部はオーバーラップ部から断熱パネルの厚み方
向に突出して、オーバーラップ部の内面に対向する面材
付近まで延在している。したがって、コーナーピース、
L枠材および面材を組み立てた後は、オーバーラップ部
が断熱パネル内部に変位することは、この突出部により
阻止される。その結果、組み立て後は、コーナーピース
とL枠材との間に大きな隙間が生じることがないので、
断熱材の注入発泡時に、断熱材がコーナーピースとL枠
材との間から漏れることが少なくなる。
【0036】また、突出部とコーナー部との間に開口が
形成されているので、この開口に指等を挿入し、コーナ
ーピースの突出部を簡単につかむことができる。その結
果、コーナーピースをL枠材に取り付ける作業時に、コ
ーナーピースをつかんで行うことができ、この取り付け
作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は断熱パネルにより組み立てられたプレハ
ブ冷凍冷蔵庫の斜視図である。
【図2】図2は断熱パネルの面材の一部が切り欠かれて
いる要部拡大斜視図である。
【図3】図3は図2の平面図である。
【図4】図4は図3の断面図である。
【図5】図5は面材、枠材およびコーナーピースの組み
立て分解平面図である。
【図6】図6は図5のVI−VI断面図である。
【符号の説明】
C コーナーピース L L枠材 1 断熱パネル 4 床板パネル 10 面材 11 枠材 12 断熱材 13 端面部 14 結合部 21 コーナー部 23 オーバーラップ部 25d 突出部 25e 切欠き(開口)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に間隔を有して配された一対の面材
    と、 この面材の端部に係合して配されるとともに、前記面材
    間の隙間を閉塞する複数の枠材と、 前記面材間の空間に充填される断熱材とを備えている断
    熱パネルにおいて、 前記枠材における少なくとも隣接する一対は各々、前記
    断熱パネルの端面を覆う端面部と、この端面部と略直角
    に形成されるとともに前記断熱パネルの一面の端部を覆
    う結合部とからなる断面略L字形状のL枠材であり、 この隣接する一対のL枠材の一方は他方のL枠材に対し
    て略直角に配され、かつ、この隣接する一対のL枠材の
    端面は互いに近接した状態で対向しており、 また、この一対のL枠材が近接している部分にはコーナ
    ーピースが設けられ、このコーナーピースは前記一対の
    L枠材の端面部の端部を覆うコーナー部と、前記一対の
    L枠材の結合部の端部を覆うオーバーラップ部と、この
    オーバーラップ部から断熱パネルの厚さ方向に突出して
    いる突出部とを備え、 前記突出部が、前記オーバーラップ部の内面に対向して
    いる面材付近まで延在していることを特徴とする断熱パ
    ネル。
  2. 【請求項2】 前記突出部と、前記コーナー部との間に
    開口が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    断熱パネル。
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