JPH0949529A - 合成樹脂軸受 - Google Patents

合成樹脂軸受

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JPH0949529A
JPH0949529A JP7221215A JP22121595A JPH0949529A JP H0949529 A JPH0949529 A JP H0949529A JP 7221215 A JP7221215 A JP 7221215A JP 22121595 A JP22121595 A JP 22121595A JP H0949529 A JPH0949529 A JP H0949529A
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Tetsuya Aida
鉄也 相田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スラスト荷重ならびにラジアル荷重を摺動摩
擦抵抗の小さい合成樹脂同志の組合わせによって円滑に
許容することができ、摺動面への塵埃等の侵入を防止で
きる合成樹脂軸受を得ることを目的とする。 【構成】 合成樹脂製の下部ケース20と、この下部ケ
ースに組合せられた合成樹脂製の上部ケース30と、上
部及び下部ケース間に配された合成樹脂製のスラストす
べり軸受手段40とを具備しており、上部ケースは円筒
部32の外周面と下部ケースの円筒部21内周面との間
にラジアル軸受部を形成し、環状係合垂下部34を下部
ケースの環状係合突出部25に弾性装着させて下部ケー
スに組合わされており、スラスト軸受手段は下部ケース
の環状凹部24と上部ケースの環状幅広鍔部22の対面
する面間に配されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成樹脂軸受、特に
四輪自動車におけるストラット型サスペンション(マク
ファーソン式)に組込まれて好適な合成樹脂軸受に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般にストラット型サスペンションは主
として四輪自動車の前輪に用いられ、主軸と一体になっ
た外筒の中に油圧式ショックアブソーバを内蔵したスト
ラットアッセンブリにコイルバネを組合せた構造をもっ
ている。かかるサスペンションには、ストラットの軸
線に対してコイルバネの軸線を積極的にオフセットさ
せ、該ストラットに内蔵されたショックアブソーバのピ
ストンロッドの摺動を円滑に行わせる構造と、ストラ
ットの軸線に対してコイルバネの軸線を同一軸線上に配
置させる構造のものとがある。いずれの構造において
も、ステアリング操作によりストラットアッセンブリが
コイルバネとともに回転するさい、当該回転を円滑に許
容するべく車体の取付部材とコイルバネの上部バネ座シ
ートとの間に軸受が配置されている。
【0003】そして、この軸受には車体荷重(スラスト
荷重)を支持すると同時に前記サスペンション構造に起
因するラジアル荷重、すなわち前者の構造においてはコ
イルバネの軸線がストラットの軸線に対してオフセット
されているため、静止状態においてもコイルバネのスト
ラット軸線方向への復元力によって生じるラジアル荷
重、また後者の構造においてはストラットの軸線とコイ
ルバネの軸線とを同一軸線上に配置するという製作上の
困難性に起因するミスアライメントによって生じるラジ
アル荷重を円滑に許容する性能が要求される。しかし
て、上述した性能を満足するべく従来より、当該軸受に
はボールを使用したころがり軸受あるいは合成樹脂製す
べり軸受が使用されている。
【0004】しかしながら、ころがり軸受は微小揺動、
振動荷重等によりボールに疲労破壊を生じる恐れがあ
り、円滑なステアリング操作を長期間にわたって維持し
がたいという問題がある。また合成樹脂製すべり軸受は
上記ころがり軸受に比べて摩擦係数が高くステアリング
操作を重くするという問題がある。さらに、いずれの軸
受においても軸受摺動面への塵埃等異物の混入を防止す
るべく装着されたゴム弾性体から成るダストシールの摩
擦力が高いことに起因するステアリング操作を重くする
という問題、特に合成樹脂すべり軸受においてはステア
リング操作を一層重くするという問題がある。
【0005】上記従来技術における合成樹脂からなるす
べり軸受の問題点を解決するべく、本出願人は、先に、
実願昭61−133931号(実公平4−52488
号)において、ゴム弾性体からなるダストシールを使用
することなく摺動面への塵埃等異物の侵入を防止し、ス
テアリング操作時の操舵力の増大を防止できる合成樹脂
スラスト軸受を提案した。
【0006】ここで、実願昭61−133931号(実
公平4−52488号)で提案した技術を図7に基づい
て説明する。図7に示す合成樹脂スラスト軸受Aは、合
成樹脂下部ケースBと、合成樹脂上部ケースCと、円板
状の合成樹脂軸受片Dとから成り、該合成樹脂下部ケー
スBは内面に挿通孔1を有する円筒部2と該円筒部2の
外周面に該円筒部の一部2aを突出させて一体に形成さ
れた環状幅広鍔部3と該円筒部の一部突出部と該鍔部上
面とで環状凹部4を形成して該鍔部外周縁に突設された
環状係合突出部5を備えており、該合成樹脂上部ケース
Cは円板状の平面部6と該平面部の中央部に形成された
円孔7と該平面部6の外周縁に一体に形成された環状係
合垂下部8を備えており、該軸受片Dは該下部ケースB
の環状凹部4にその下面を摺接させて配され、該下部ケ
ースBには上部ケースCがその環状係合垂下部8を該下
部ケースBの環状係合突出部5に弾性装着させ、該弾性
装着部にラビリンス作用による密封部を形成して相対回
転可能に組み合わされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成の合成樹
脂スラスト軸受Aは、図8に示されるように、挿通孔
1、円孔7にストラットのピストンロッドRを挿通し
て、下部ケースBおよび上部ケースCをピストンロッド
Rの外周面に装着され、下部ケースBの円筒部2外周面
を上部バネ座シートSの孔S1に嵌合固定すると共に下
部ケースBの環状幅広鍔部3下面を上部バネ座シートS
の平面部S2に当接させ、上部ケースCの円板状平面部
6上面を車体取付部材Fの下面に当接させて、上部バネ
座シートSと車体取付部材Fとの間に配置される。
【0008】このように配置された合成樹脂スラスト軸
受Aは、上部バネ座シートSと車体取付部材Fとの相対
回転を円滑に許容し、ステアリング操作を円滑に行わせ
るものである。しかしながら、上部バネ座シートSと車
体取付部材Fとの間に配置された合成樹脂スラスト軸受
Aに、前述したラジアル荷重が作用した場合、当該ラジ
アル荷重は下部ケースBの円筒部挿通孔1とこれを挿通
するピストンロッドRとの摺接、換言すれば合成樹脂と
金属との摺接によって許容されることになるため、摺動
抵抗が大きく、円滑に許容し難いという問題がある。本
発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、スラ
スト荷重ならびにラジアル荷重を摺動摩擦抵抗の小さい
合成樹脂同志の組合せによって円滑に許容することがで
き、またゴム弾性体から成るダストシールを使用するこ
となく軸受摺動面への塵埃等の侵入を防止できる合成樹
脂軸受を得ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、合成樹脂製の下部ケースと、この下部ケースに組合
せられた合成樹脂製の上部ケースと、上部及び下部ケー
ス間に配された合成樹脂製のスラストすべり軸受手段と
を具備しており、該下部ケースは円筒部と該円筒部の端
部外周面に延設された環状幅広鍔部と該円筒部の端面と
連なって該幅広鍔部の上面に立設された環状突出部と該
環状突出部と環状幅広鍔部上面とで環状凹部を形成して
該幅広鍔部の外周縁に立設された環状係合突出部とを備
えており、該上部ケースは内周面を挿通孔とした円筒部
と該円筒部の端部外周面に延設された環状幅広鍔部と該
幅広鍔部の外周縁に垂下した環状係合垂下部とを備えて
おり、該上部ケースは円筒部外周面と前記下部ケースの
円筒部内周面との間にラジアル軸受部を形成し、環状係
合垂下部を前記下部ケースの環状係合突出部に弾性装着
させて該下部ケースに組合わされており、スラストすべ
り軸受手段は下部ケースの環状凹部と上部ケースの環状
幅広鍔部の対面する面間に配されている合成樹脂軸受に
よって達成される。
【0010】また、上記構成において、下部ケースは環
状幅広鍔部の上面に、該環状係合突出部と径方向内側に
環状深溝を形成して立設された外側環状突出部をさらに
備えており、該上部ケースは環状幅広鍔部の下面に、該
環状係合垂下部と径方向内側に環状溝を形成して垂下し
た環状垂下部をさらに備えており、上部ケースは円筒部
外周面と前記下部ケースの円筒部内周面との間にラジア
ル軸受部を形成し、環状垂下部の端部を該下部ケースの
外側環状突出部の端部とその径方向に重畳させて係合さ
せるとともに環状係合垂下部を前記下部ケースの環状係
合突出部に弾性装着させて該下部ケースに組合わされて
おり、該重畳部にラビリンス作用による密封部を形成し
てなる合成樹脂軸受とすることもできる。
【0011】スラストすべり軸受手段は、下部ケースの
環状凹部と上部ケースの環状幅広鍔部の対面する面間
に、該環状凹部及び環状幅広鍔部に対して別体に形成さ
れた環状スラスト軸受体から成るか、または下部ケース
の環状凹部と上部ケースの環状幅広鍔部の対面する面間
に、該上部ケースの環状幅広鍔部下面に一体に形成され
た環状スラスト軸受部から成る。
【0012】本発明の合成樹脂軸受における上部および
下部ケースを構成する合成樹脂は、耐摩耗性、耐衝撃
性、耐クリープ性等の摺動特性および機械的特性に優れ
ていることが好ましく、また上部および下部ケース間に
配されるスラストすべり軸受手段を構成する合成樹脂は
とくに自己潤滑性を有することが好ましく、例えばポリ
アセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリブチレンテレフ
タレート(PBT)等の熱可塑性ポリエステル樹脂、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂等
が良好に使用される。
【0013】上部および下部ケースには、スラストすべ
り軸受手段を構成する合成樹脂と同様の合成樹脂が使用
されるが、とくにスラストすべり軸受手段に使用される
合成樹脂と摺動摩擦特性の良好な組合せであって、しか
も比較的剛性の高い合成樹脂であることが望ましい。そ
の望ましい組合せについて例示すると、上部ケースにポ
リアセタール樹脂を、下部ケースにポリアミド樹脂を、
スラストすべり軸受手段にポリオレフィン樹脂を使用す
る組合せ、スラストすべり軸受手段として上部ケースの
環状幅広鍔部下面に一体に形成された環状スラスト軸受
部を具備した上部ケースにポリアセタール樹脂を、下部
ケースにポリアミド樹脂あるいはPBTを使用する組合
せがある。
【0014】本発明の合成樹脂軸受は、四輪自動車にお
けるストラット型サスペンション(マクファーソン式)
に組込まれ、車体の取付部材とストラットアッセンブリ
の上部バネ座シートとの間に配されて使用される。そし
て、ステアリング操作によりストラットアッセンブリが
回動されると、上部ケースに対して下部ケースが回転さ
れ、この下部ケースの回転は、上部および下部ケース間
に配される合成樹脂製のスラストすべり軸受手段によっ
て円滑に許容され、ステアリング操作も円滑に行われ
る。合成樹脂軸受にラジアル荷重が作用した場合でも、
当該ラジアル荷重は上部ケースの円筒部外周面と前記下
部ケースの円筒部内周面との間に形成されたラジアル軸
受部における合成樹脂同志の摺接によって円滑に許容さ
れる。
【0015】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態を、図
に示す好ましい実施例に基づいてさらに詳細に説明す
る。本発明はこれら実施例に何ら限定されないのであ
る。
【0016】
【実施例】図1において、本例の合成樹脂軸受10は、
合成樹脂製の下部ケース20と、この下部ケースに組合
せられた合成樹脂製の上部ケース30と、上部及び下部
ケース間に配された合成樹脂製のスラストすべり軸受手
段40とを具備している。
【0017】該下部ケース20は円筒部21と該円筒部
21の端部外周面に延設された環状幅広鍔部22と該円
筒部の端面21aと連なって該幅広鍔部22の上面に立
設された環状突出部23と該環状突出部23と環状幅広
鍔部上面とで環状凹部24を形成して該幅広鍔部の外周
縁に立設された環状係合突出部25と該突出部25の外
周面に形成された係合部26を備えている。該係合部2
6は該突出部25の端部から外方に向けて傾斜するテー
パ面部と該テーパ面部と連続し、環状凸角部を形成して
該幅広鍔部22の外周面に連なるテーパ面部とから成
る。
【0018】前記一方の端部に環状幅広鍔部22を備え
た円筒部21の他端内周面には、径方向内側に延設され
た環状鍔部27が形成されているとともに該環状鍔部2
7の内面には環状係合段部27aが形成されている。
【0019】該上部ケース30は内周面31を挿通孔と
した円筒部32と該円筒部32の端部外周面に延設され
た環状幅広鍔部33と該幅広鍔部33の外周縁に垂下し
た環状係合垂下部34と該垂下部34の内周面に形成さ
れた係合フック部35を備えている。該係合フック部3
5はその内周面に基部から外方に向けて傾斜するテーパ
面部と該テーパ面部と連続し、環状凹角部を形成して該
垂下部34の下端に連なるテーパ面部とから成る。
【0020】前記一方の端部外周面に環状幅広鍔部33
を備えた円筒部32の他端外周面には、環状切欠き部3
6が形成されている。
【0021】該上部ケース30は円筒部32の外周面と
前記下部ケース20の円筒部21内周面との間にラジア
ル軸受部を形成し、環状係合垂下部34内周面の係合フ
ック部35を該下部ケース20の環状係合突出部25外
周面の係合部26に弾性装着させ、該円筒部32の端部
環状切欠き部36を該下部ケース20の円筒部21端部
に形成された環状係合段部27に係合させて該下部ケー
ス20に組合わされている。このように組合わされた上
部および下部ケース30、20間には外周側の弾性装着
部と内周側の環状切欠き部36と環状係合段部27との
係合部に、外部から軸受摺動面への塵埃等異物の侵入を
防止する密封部が形成されている。
【0022】スラストすべり軸受手段40は、下部ケー
ス20の環状凹部24と該環状凹部24に対面する上部
ケース30の環状幅広鍔部33下面との間の空間に、こ
れら環状凹部24の底面と環状幅広鍔部33下面に対し
て摺動自在に配され、前記下部ケース20の環状突出部
23の外径より大きい内径を有し、環状係合突出部25
の内径より小さい外径を有する環状スラスト軸受体41
から成る。該軸受体41の両端面には、その内径側の周
縁にリング溝42が形成されていると共に該リング溝4
2から外径側に開口する複数個の放射状溝43が円周方
向に等間隔に、かつ30度の位相差をもって形成されて
いる。該リング溝42および放射状溝43はグリースな
どの潤滑剤の溜り部となる。
【0023】このように構成された合成樹脂軸受10
は、図3に示すストラットアッセンブリに組込まれる。
すなわち、軸受10は、上部ケース30の円筒部内周面
31の挿通孔にストラットアッセンブリのピストンロッ
ドRを、当該ピストンロッドRの外周面と挿通孔との間
に軸受隙間(クリアランス)を保持させて挿通し、下部
ケース20の円筒部21の外周面を上部バネ座シートS
の平面部S1に形成された孔S2と該平面部S1の上面
に固定された円板状座板S3の孔S4に嵌合固定させる
とともに環状幅広鍔部22の下面を該円板状座板S3の
上面に当接させ、上部ケース30の環状幅広鍔部33の
上面を車体側取付部材Fの下面に当接させて上部バネ座
シートSと車体側取付部材Fとの間に配置される。
【0024】上部バネ座シートSと車体側取付部材Fと
の間に配置された合成樹脂軸受10に、サスペンション
の構造に起因するラジアル荷重が作用した場合は、当該
ラジアル荷重は上部ケース30の円筒部32外周面と下
部ケース20の円筒部21内周面との間に軸受隙間を保
持して形成されたラジアル軸受部における合成樹脂同志
の摺動によって円滑に許容される。また、車体重量は、
下部ケース20の環状凹部24と該環状凹部24に対面
する上部ケース30の環状幅広鍔部33下面とこれら環
状凹部24の底面と環状幅広鍔部33下面に対して摺動
自在に配された環状スラスト軸受体41とで支持すると
ともにスラスト荷重はこれら下部ケース20の環状凹部
24と環状スラスト軸受体41と上部ケース30の環状
幅広鍔部33下面との間の合成樹脂同志の摺動によって
円滑に許容される。
【0025】図4は他の具体例を示すもので、図4にお
いて、本例の合成樹脂軸受10は、前述の合成樹脂軸受
において、下部ケース20の環状幅広鍔部22の上面
に、該環状係合突出部25と径方向内側に環状深溝28
を形成して立設された外側環状突出部29をさらに備え
ており、該上部ケース30は環状幅広鍔部33の下面
に、該環状係合垂下部34と径方向内側に環状溝37を
形成して垂下した環状垂下部38をさらに備えている。
該上部ケース30は円筒部32外周面と前記下部ケース
20の円筒部21内周面との間にラジアル軸受部を形成
し、環状垂下部38の端部を該下部ケース20の外側環
状突出部29の端部とその径方向に重畳させ、該重畳部
にラビリンス作用による密封部を形成して係合させると
ともに環状係合垂下部34内周面の係合フック部35を
下部ケースの環状係合突出部25外周面の係合部26に
弾性装着させ、該円筒部32の端部環状切欠き部36を
該下部ケース20の円筒部21端部の環状係合段部27
に係合させて該下部ケース20に組合わされている。
【0026】このように組合わされた上部および下部ケ
ース30、20間には外周側の弾性装着部と環状垂下部
37の端部と該下部ケース20の外側環状突出部29の
端部との重畳部に形成されたラビリンス作用による密封
部と内周側の環状切欠き部36と環状係合段部27との
係合部に、外部から軸受摺動面への塵埃等異物の侵入を
防止する密封部が形成されている。
【0027】スラストすべり軸受手段40は、下部ケー
ス20の環状凹部24と該環状凹部24に対面する上部
ケース30の環状幅広鍔部33下面との間の空間に、こ
れら環状凹部24の底面と環状幅広鍔部33下面に対し
て摺動自在に配され、前記下部ケース20の環状突出部
23の外径より大きい内径を有し、外側環状突出部29
の内径より小さい外径を有する環状スラスト軸受体41
から成る。
【0028】ところで上述した図1あるいは図4に示し
た具体例では、下部ケース20の環状凹部24と該環状
凹部24に対面する上部ケース30の環状幅広鍔部33
下面との間の空間に、環状スラスト軸受体41からなる
スラストすべり軸受手段40を構成したが、これに代え
て図5ないし図6に示すように、スラストすべり軸受手
段40を、上部ケース30の環状幅広鍔部33の下面に
一体に形成され、下部ケース20の環状突出部23の外
径より大きい内径を有し、環状係合突出部25あるいは
外側環状突出部29の内径より小さい外径を有する環状
のスラスト軸受突部44から構成してもよい。この図5
ないし図6に示す合成樹脂軸受10の構成において、ス
ラストすべり軸受手段40を除く他の構成は前述した図
1あるいは図4に示した構成と同様である。
【0029】この図5ないし図6に示す合成樹脂軸受1
0においては、スラスト荷重は環状のスラスト軸受突部
44の端面と下部ケース20の環状凹部24底面との摺
動で許容される。この場合、環状のスラスト軸受突部4
4の端面にリング溝と放射状溝が形成されている。
【0030】
【発明の効果】本発明の合成樹脂軸受では、サスペンシ
ョンの構造に起因するラジアル荷重が作用した場合で
も、当該ラジアル荷重は上部ケースの円筒部外周面と下
部ケースの円筒部内周面との間に軸受隙間を保持して形
成されたラジアル軸受部における合成樹脂同志の摺動に
よって円滑に許容される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂軸受の断面図である。
【図2】図1に示す合成樹脂軸受におけるスラストすべ
り軸受体の平面図である。
【図3】図1に示す合成樹脂軸受をストラットアッセン
ブリに組込んだ状態の断面図である。
【図4】本発明の合成樹脂軸受の更に他の具体例を示す
断面図である。
【図5】本発明の合成樹脂軸受の他の具体例を示す断面
図である。
【図6】本発明の合成樹脂軸受の更に他の具体例を示す
断面図である。
【図7】従来技術の合成樹脂軸受の断面図である。
【図8】図7に示す合成樹脂軸受をストラットアッセン
ブリに組込んだ状態の断面図である。
【符号の説明】
10 合成樹脂軸受 20 下部ケース 21 円筒部 22 環状幅広鍔部 23 環状突出部 24 環状凹部 25 環状係合突出部 30 上部ケース 31 内周面 32 円筒部 33 環状幅広鍔部 34 環状係合垂下部 40 スラストすべり軸受手段 41 環状スラスト軸受体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の下部ケースと、この下部ケ
    ースに組合せられた合成樹脂製の上部ケースと、上部及
    び下部ケース間に配された合成樹脂製のスラストすべり
    軸受手段とを具備しており、該下部ケースは円筒部と該
    円筒部の端部外周面に延設された環状幅広鍔部と該円筒
    部の端面と連なって該幅広鍔部の上面に立設された環状
    突出部と該環状突出部と環状幅広鍔部上面とで環状凹部
    を形成して該幅広鍔部の外周縁に立設された環状係合突
    出部とを備えており、該上部ケースは内周面を挿通孔と
    した円筒部と該円筒部の端部外周面に延設された環状幅
    広鍔部と該幅広鍔部の外周縁に垂下した環状係合垂下部
    とを備えており、該上部ケースは円筒部外周面と前記下
    部ケースの円筒部内周面との間にラジアル軸受部を形成
    し、環状係合垂下部を前記下部ケースの環状係合突出部
    に弾性装着させて該下部ケースに組合わされており、ス
    ラストすべり軸受手段は下部ケースの環状凹部と上部ケ
    ースの環状幅広鍔部の対面する面間に配されていること
    を特徴とする合成樹脂軸受。
  2. 【請求項2】 下部ケースは環状幅広鍔部の上面に、該
    環状係合突出部と径方向内側に環状深溝を形成して立設
    された外側環状突出部をさらに備えており、該上部ケー
    スは環状幅広鍔部の下面に、該環状係合垂下部と径方向
    内側に環状溝を形成して垂下した環状垂下部をさらに備
    えており、上部ケースは円筒部外周面と前記下部ケース
    の円筒部内周面との間にラジアル軸受部を形成し、環状
    垂下部の端部を該下部ケースの外側環状突出部の端部と
    その径方向に重畳させて係合させるとともに環状係合垂
    下部を前記下部ケースの環状係合突出部に弾性装着させ
    て該下部ケースに組合わされており、該重畳部にラビリ
    ンス作用による密封部を形成してなる請求項1に記載の
    合成樹脂軸受。
  3. 【請求項3】 スラストすべり軸受手段は下部ケースの
    環状凹部と上部ケースの環状幅広鍔部の対面する面間
    に、該環状凹部及び環状幅広鍔部に対して別体に形成さ
    れた環状スラスト軸受体から成る請求項1又は請求項2
    に記載の合成樹脂軸受。
  4. 【請求項4】 スラスト軸受手段は下部ケースの環状凹
    部と上部ケースの環状幅広鍔部の対面する面間に、該上
    部ケースの環状幅広鍔部下面に一体に形成された環状ス
    ラスト軸受部から成る請求項1又は請求項2に記載の合
    成樹脂軸受。
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