JPH0949179A - 脱インキパルプの製造方法 - Google Patents
脱インキパルプの製造方法Info
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- JPH0949179A JPH0949179A JP7196797A JP19679795A JPH0949179A JP H0949179 A JPH0949179 A JP H0949179A JP 7196797 A JP7196797 A JP 7196797A JP 19679795 A JP19679795 A JP 19679795A JP H0949179 A JPH0949179 A JP H0949179A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/64—Paper recycling
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Abstract
を向上した脱インキ古紙パルプを製造する方法を提案す
ることを目的とする。 【構成】アルカリ浸漬工程およびフローテーション工程
を有する印刷古紙の脱インキ方法において、当該アルカ
リ浸漬工程後に、酵素処理工程を設けることを特徴とす
る印刷古紙の脱インキ方法。
Description
から脱インキパルプを製造する方法に係わるもので、特
に高白色度・脱インキパルプの製造方法に関する。
方法には、一般に印刷古紙の離解工程とアルカリ工程を
経由し、フローテーター等でパルプとインキを分離する
方法が多く用いられる。即ち、印刷古紙をパルパー等の
離解機でアルカリ性薬品及び界面活性剤よりなる脱イン
キ剤と共に離解したのち古紙パルプとし、該パルプにさ
らにアルカリ性薬品、過酸化水素および界面活性剤を添
加してアルカリソーキング(アルカリ浸漬)を行い、パ
ルプ繊維を膨潤させ、インキを分離する方法である。近
年、このような脱インキパルプの製造工程に酵素を利用
しようとする試みがなされている。その具体例として、
特公平3−57235、特開平2−80683、特開平
2−160984、特公平4−9231、公表平5−5
06275、公表平5−505654、特開平6−22
8895等をあげることができる。しかし、これらの方
法は、いずれもアルカリソーキングの前の工程、即ち、
印刷古紙の離解工程またはアルカリソーキング薬品を加
える段階で酵素を添加する方法であり、アルカリソーキ
ング工程以降についての酵素添加効果についての知見は
得られていない。
脱インキ処理工程における酵素処理を脱インキパルプの
高白色度化に有効な場所で行うことにより、従来法で得
られなかった高白色度の脱インキパルプの製造法を提供
するものである。
作用させる酵素処理工程をアルカリソーキングの後に設
けることにより、酵素の作用効果をより一層効果的にす
ることができることを見い出したことによる。即ち、印
刷古紙の離解工程とアルカリソーキング工程を経由する
脱インキパルプの製造工程において、該アルカリソーキ
ング工程の後に酵素処理工程を設けることにより、残留
カーボン面積率の少ない高白色度の脱インキパルプを製
造する方法である。
アルカリソーキング工程出口のパルプスラリーは一般的
にはパルプ濃度10〜35重量%、pHは9〜11の範
囲と考えられ、次工程で該パルプを希釈してフローテー
ター等にかけられ(フローテーション工程)パルプ繊維
とインキを分離する方法がとられる。本発明の方法は、
アルカリソーキング工程の後に酵素処理工程を設けるも
ので、この場合の工程の流れは、離解工程、アルカリソ
ーキング工程、酵素処理工程、フローテーション工程の
順となる。従って、酵素処理工程入口のパルプスラリー
のpHはアルカリソーキング工程出口のパルプスラリー
のpHとほぼ同じと考えられ、酵素反応の至適pHとの
差が問題となる。本発明者等は酵素反応の至適pHにつ
き種々検討した結果、酵素処理工程におけるpHを3〜
10の範囲にて実施すると好結果が得られることを見い
出した。pH調整は酸であれば何でも使えるが、工業的
には硫酸が最も一般的と考えられる。酵素処理の反応を
行うpHが高い場合はそのままフローテーション工程に
送れるが、低い場合はアルカリ剤(一般的には苛性ソー
ダ)等でフローテーション工程に必要なpHに調整する
などの処置が必要である。
る酵素は、アルカリソーキング工程の前工程即ち従来の
方法で効果があると認められる酵素は本発明においても
ほぼ同様に使用することができる。これらの酵素として
は、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、グル
コシダーゼ、リパーゼ、等があげられる。また、従来の
方法で酵素処理を行った後、更に本発明を実施すること
も可能である。本発明者等は本発明をより効果的に実施
できる酵素につき鋭意検討した結果、セルラーゼ、ヘミ
セルラーゼ、キシラナーゼ、マンナナーゼ、アミラーゼ
等が特に優れていることがわかった。これらの酵素の添
加率は絶乾パルプあたり0.01〜1重量%、より好ま
しくは0.05から0.5重量%でその効果を発揮す
る。
10重量%、より好ましくは3〜7重量%である。ま
た、酵素処理工程の処理温度は15〜60℃が好まし
い。処理時間は、30〜180分であり、好ましくは6
0〜120分である。
聞紙、チラシ、雑誌、書籍、事務用紙、その他複写機、
OA機器から生ずる印刷紙などを含む。
させる本発明による方法が、従来の方法より高白色度の
脱インキパルプが得られる理由について、本発明者等は
以下のように考えている。 不純物がある程度除去されているため、酵素が効果的
に効く。 パルプ繊維が充分膨潤した状態で酵素と反応するた
め、効果的に脱インキが行われる。 酵素の脱インキ作用と脱インキ粒子の酵素による凝集
作用の二つの作用が働いている。 の理由としてキシラナーゼは従来の酵素処理方法では
脱インキ効果があるとの提案はこれまでなされておら
ず、又、全く効果がないとの文献もあるが、本発明で
は、キシラナーゼの添加効果がセルラーゼと同程度に発
揮されている。これは極めて興味ある現象で、本発明に
おけるキシラナーゼの効果については本発明者等は脱イ
ンキ作用よりも脱インキ粒子の凝集作用に効果を発揮
し、フローテーションにおけるインキ粒子の除去が極め
て効果的に行われたためではないかと推測している。
例の表中に示した酵素の種類の記号A、B、C、Dは下
記の通りとする。 A−セルラーゼ系酵素(ゼネンコア社製 パーガラーゼ
A40) B−キシラナーゼ系酵素(ノボインダストリー社製 パ
ルプザイムHC) C−アミラーゼ系酵素(ノボインダストリー社製 ファ
ンガミルスコル) D−マンナナーゼ系酵素(合同酒積社製 GODO B
AM) 本実施例中では、百分率(%)は白色度以外はすべて重
量%を意味し、また、薬品添加率は、対絶乾パルプあた
りの重量%で示した。脱インキパルプの評価は、JIS
P−8122の紙及びパルプのハンター白色度試験方
法によるパルプ白色度及びフロス率で評価した。また、
残留カーボン面積率(%)とは、得られた脱インキパル
プのパルプシート中に残存しているインキを主体とする
着色物の総面積をパルプシートの総面積で割った値を%
で表示したものである。
版印刷新聞古紙、チラシ古紙からなる印刷古紙に水を加
えて、試験用パルパーで以下のような条件で離解し、濃
度20%に脱水した。 パルプ濃度・・・・・・・・・・・・・・・・ 4.2 % 界面活性剤添加率・・・・・・・・・・ 0.25% (ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル:エチレ
ンオキシドのモル数 n=9) さらに、アルカリ浸漬工程(ソーキング工程と同意義)
として、以下の処理条件で実施した。 パルプ濃度・・・・・・・・・・・・・・・・ 15% 処理時間・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4時間 処理温度・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 80℃ 苛性ソーダ添加率・・・・・・・・・・ 2.8% 珪酸ソーダ添加率・・・・・・・・・・ 10% (JIS3号珪曹換算 以下同様) 界面活性剤添加率・・・・・・・・・・ 0.07% 過酸化水素添加率・・・・・・・・・・ 2.5% (純分換算 以下同様)アルカリ浸漬工程終了後、パル
プ濃度を5%に希釈し、ディスインデグレーターで5分
間離解したのち、セルラーゼ系酵素であるパーガラーゼ
A40(ゼネンコア社製、酵素Aとする)を絶乾パルプ
あたり有り姿で0.1%添加し、40℃で2時間処理し
た。その後パルプスラリーのpHを10.0に苛性ソー
ダで調整した。パルプ濃度を1%に希釈し、ラボ用フロ
ーテーターに入れ、180l/hrの空気流量で5分間
フローテーションする。フローテーションしたパルプス
ラリーをパルプ濃度10%に脱水したのち、パルプ濃度
を0.5%に希釈し、米坪100g/m2 で手抄し、風
乾した。手抄シートはパルプ白色度と残留カーボンイン
キ面積率を測定し、実施例1として表1に示した。パル
プ白色度はエルレホ白色度測定装置により、残留カーボ
ンインキ面積率は画像解析装置により測定した。
を6.0に調整したのち、パーガラーゼA40(ゼネン
コア社製)を、絶乾パルプあたり有り姿で0.1%添加
した以外は実施例1と同様に処理した結果を、実施例2
として表1に示した。
を3.0に調整したのち、パーガラーゼA40(ゼネン
コア社製)を、絶乾パルプあたり有り姿で0.1%添加
した以外は実施例1と同様に処理した結果を、実施例3
として表1に示した。
て硫酸でpHを6.0に調整したのち、キシラナーゼ系
酵素であるパルプザイムHC(ノボバイオインダストリ
ー社製、酵素Bとする)、アミラーゼ系酵素であるファ
ンガミルスコル(ノボバイオインダストリー社製、酵素
Cとする)、マンナナーゼ系酵素であるGODO BA
M(合同酒精社製、酵素Dとする)を絶乾パルプあたり
有り姿で0.1%添加した以外は実施例1と同様に処理
した結果を、それぞれ実施例4、5および6として表1
に示した。
を離解後、パーガラーゼA40を絶乾パルプあたり有り
姿で0.1%添加し、40℃で2時間処理してからソー
キングを行った。ソーキング終了後、パルプ濃度を5%
に希釈し、ディスインデグレーターで5分間離解したの
ち、フローテーションした以外は実施例1と同様に処理
した結果を比較例1として表1に示した。
が、本発明による高白色度脱インキパルプの製造方法に
より、従来の方法では到達し得なかった高白色度の脱イ
ンキパルプの製造が可能となり、また従来の方法と本発
明を組み合わせることにより、より一層の高白色度化が
可能であり、今や社会的課題となっている資源の有効活
用の促進に大きく貢献するものである。
Claims (3)
- 【請求項1】印刷古紙の離解工程に続きアルカリソーキ
ング工程を経由する脱インキパルプの製造工程におい
て、該アルカリソーキング工程の後に酵素処理工程を設
けることを特徴とする脱インキパルプの製造方法。 - 【請求項2】該酵素処理工程における酵素反応をpH3
から10の範囲にて実施することを特徴とする請求項1
に記載の方法。 - 【請求項3】該酵素処理工程において使用される酵素に
セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、キシラナーゼ、マンナナ
ーゼ、アミラーゼのうち少なくとも1種が含まれること
を特徴とする請求項2に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7196797A JPH0949179A (ja) | 1995-08-01 | 1995-08-01 | 脱インキパルプの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7196797A JPH0949179A (ja) | 1995-08-01 | 1995-08-01 | 脱インキパルプの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0949179A true JPH0949179A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16363814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7196797A Pending JPH0949179A (ja) | 1995-08-01 | 1995-08-01 | 脱インキパルプの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0949179A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010003706A (ko) * | 1999-06-24 | 2001-01-15 | 김충섭 | 배합효소처리에 의한 골판지고지의 재생방법 |
CN102926257A (zh) * | 2011-08-10 | 2013-02-13 | 山东康地恩生物科技有限公司 | 一种用生物酶进行废纸脱墨的方法 |
CN116815537A (zh) * | 2023-06-01 | 2023-09-29 | 华南理工大学 | 一种利用改性木聚糖酶协同果胶酶体系提升废纸纤维强度的方法 |
-
1995
- 1995-08-01 JP JP7196797A patent/JPH0949179A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010003706A (ko) * | 1999-06-24 | 2001-01-15 | 김충섭 | 배합효소처리에 의한 골판지고지의 재생방법 |
CN102926257A (zh) * | 2011-08-10 | 2013-02-13 | 山东康地恩生物科技有限公司 | 一种用生物酶进行废纸脱墨的方法 |
CN116815537A (zh) * | 2023-06-01 | 2023-09-29 | 华南理工大学 | 一种利用改性木聚糖酶协同果胶酶体系提升废纸纤维强度的方法 |
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