JPH0948701A - 除草剤のパラコートに対するセーフナー活性を有するアカヤジオウ抽出物及びセーフナー組成物並びにこれらの使用方法 - Google Patents
除草剤のパラコートに対するセーフナー活性を有するアカヤジオウ抽出物及びセーフナー組成物並びにこれらの使用方法Info
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- JPH0948701A JPH0948701A JP7176815A JP17681595A JPH0948701A JP H0948701 A JPH0948701 A JP H0948701A JP 7176815 A JP7176815 A JP 7176815A JP 17681595 A JP17681595 A JP 17681595A JP H0948701 A JPH0948701 A JP H0948701A
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- A01N43/02—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one or more oxygen or sulfur atoms as the only ring hetero atoms
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Abstract
(57)【要約】
【目的】非選択性の除草剤であるパラコートを使用する
際に、目的の作物以外の雑草だけを除去するためにパラ
コートを有効に使用することを可能とする。 【構成】アカヤジオウ植物から抽出されたアカヤジオウ
抽出物は除草剤のパラコートに対するセーフナー活性を
有する。この抽出物はスタキオース、スタキオース水和
物又はこれらの誘導体を主成分としたセーフナー組成物
を有する。この組成物はスタキオース・テトラヒドレー
トを主成分として含む。これらアカヤジオウ抽出物又は
セーフナー組成物をパラコートの散布前、もしくはパラ
コートの散布と同時に目的の作物に散布することによ
り、作物に対するパラコートの薬害(phytotoxicity）が
軽減され、或いは打ち消される。
際に、目的の作物以外の雑草だけを除去するためにパラ
コートを有効に使用することを可能とする。 【構成】アカヤジオウ植物から抽出されたアカヤジオウ
抽出物は除草剤のパラコートに対するセーフナー活性を
有する。この抽出物はスタキオース、スタキオース水和
物又はこれらの誘導体を主成分としたセーフナー組成物
を有する。この組成物はスタキオース・テトラヒドレー
トを主成分として含む。これらアカヤジオウ抽出物又は
セーフナー組成物をパラコートの散布前、もしくはパラ
コートの散布と同時に目的の作物に散布することによ
り、作物に対するパラコートの薬害(phytotoxicity）が
軽減され、或いは打ち消される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は農作物等の栽培におい
て、除草剤であるパラコート(paraquat)に対して毒性緩
和剤としてのセーフナー活性を有する物質として用いら
れるアカヤジオウ（Rehmannia glutinosa)から抽出され
た抽出物、及びそのセーフナー組成物、並びにこれらの
使用方法に関するものである。
て、除草剤であるパラコート(paraquat)に対して毒性緩
和剤としてのセーフナー活性を有する物質として用いら
れるアカヤジオウ（Rehmannia glutinosa)から抽出され
た抽出物、及びそのセーフナー組成物、並びにこれらの
使用方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】農作物の栽培において、栽培しようと着
目する植物以外の雑草を除去することは多くの時間と労
力が要求される作業である。大量耕作において雑草を除
去することは主に除草剤を用いて行われる。除草剤は特
定の植物の成長を抑える選択性の除草剤と、除草剤が散
布された地域の全ての植物を枯らす非選択性の除草剤と
に分けられる。現在、充分に満足して用いられる選択性
除草剤は無いのが実情であり、概ね非選択性除草剤が用
いられている。尚、除草剤は処理方法によって土壌型の
除草剤と茎葉処理型の除草剤とに分けられる。土壌型除
草剤は雑草が発芽する前に土壌に処理するもので、相対
的に価格が高く、一旦雑草が成長した後はその効果が落
ちる。これに対して、茎葉処理型除草剤は価格は低いが
これまで選択性除草剤として知られているものが無いの
で使用が困難である。
目する植物以外の雑草を除去することは多くの時間と労
力が要求される作業である。大量耕作において雑草を除
去することは主に除草剤を用いて行われる。除草剤は特
定の植物の成長を抑える選択性の除草剤と、除草剤が散
布された地域の全ての植物を枯らす非選択性の除草剤と
に分けられる。現在、充分に満足して用いられる選択性
除草剤は無いのが実情であり、概ね非選択性除草剤が用
いられている。尚、除草剤は処理方法によって土壌型の
除草剤と茎葉処理型の除草剤とに分けられる。土壌型除
草剤は雑草が発芽する前に土壌に処理するもので、相対
的に価格が高く、一旦雑草が成長した後はその効果が落
ちる。これに対して、茎葉処理型除草剤は価格は低いが
これまで選択性除草剤として知られているものが無いの
で使用が困難である。
【０００３】代表的な非選択性除草剤であるパラコート
(paraquat)は、殆ど全ての植物体を二日程度の短い期間
内に枯らすことのできる茎葉処理型除草剤である。パラ
コートは植物体内においてスーパーオキシドアニオン
（O2 - :superoxide anion)を生成させて細胞の代謝を直
接阻害して枯らすものとして知られている。パラコート
はその強力な除草能力によって世界で広く用いられてい
るが、その非選択的特性のために使用範囲が相当に制限
を受けている。
(paraquat)は、殆ど全ての植物体を二日程度の短い期間
内に枯らすことのできる茎葉処理型除草剤である。パラ
コートは植物体内においてスーパーオキシドアニオン
（O2 - :superoxide anion)を生成させて細胞の代謝を直
接阻害して枯らすものとして知られている。パラコート
はその強力な除草能力によって世界で広く用いられてい
るが、その非選択的特性のために使用範囲が相当に制限
を受けている。
【０００４】セーフナー(safener) とは、着目する作物
に雑草防除の目的で除草剤を処理したときに、作物に対
する除草剤の薬害(phytotoxicity) を軽減させるか打ち
消すことにより、除草剤を薬害のおそれなく使用するこ
とのできるように考案・製造された薬剤を総称する。こ
の概念は殺虫剤や殺菌剤にも拡張して適用されるが、実
際には除草剤の場合が大部分である。
に雑草防除の目的で除草剤を処理したときに、作物に対
する除草剤の薬害(phytotoxicity) を軽減させるか打ち
消すことにより、除草剤を薬害のおそれなく使用するこ
とのできるように考案・製造された薬剤を総称する。こ
の概念は殺虫剤や殺菌剤にも拡張して適用されるが、実
際には除草剤の場合が大部分である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】茎葉処理型の非選択性
除草剤であるパラコートはその優れた除草効果と相対的
に低廉な防除価格であるにもかかわらず、作物に対する
選択性が殆ど無いことから、その使用が相当に制限され
てきた。従って、パラコートに対して優れた効果を現わ
すセーフナーが提供された場合には、耕作において雑草
防除にかかる時間、費用及び労力をかなり減らすことが
できる。
除草剤であるパラコートはその優れた除草効果と相対的
に低廉な防除価格であるにもかかわらず、作物に対する
選択性が殆ど無いことから、その使用が相当に制限され
てきた。従って、パラコートに対して優れた効果を現わ
すセーフナーが提供された場合には、耕作において雑草
防除にかかる時間、費用及び労力をかなり減らすことが
できる。
【０００６】このようなセーフナーが作物を充分に保護
する効果を有効に発揮させるためには、それが作物の茎
葉に処理されたときに、浸透性に優れて作物体内におけ
る転移が効果的になされるように、茎葉表面における展
着性と耐雨性に優れ、相当の期間にわたって葉面から遺
失したり、分解したりすることのないようにするべきで
ある。
する効果を有効に発揮させるためには、それが作物の茎
葉に処理されたときに、浸透性に優れて作物体内におけ
る転移が効果的になされるように、茎葉表面における展
着性と耐雨性に優れ、相当の期間にわたって葉面から遺
失したり、分解したりすることのないようにするべきで
ある。
【０００７】パラコーは大部分の緑色植物を枯らすが、
パラコートに対する抵抗性の強い植物は作物及び雑草の
中から見出される。一方、韓国雑草学会紙(Reprinted f
rom The Korean Journal of Weed ScienceVolume 12 Nu
mber 4, page 374-379)の「Resistance of the medicin
al plantJiwhang (Rehmannia glutinosa) on paraquat
」によれば、薬用植物のアカヤジオウ(Rehmannia glut
inosa) にパラコートに対する抵抗性があると報告され
た。
パラコートに対する抵抗性の強い植物は作物及び雑草の
中から見出される。一方、韓国雑草学会紙(Reprinted f
rom The Korean Journal of Weed ScienceVolume 12 Nu
mber 4, page 374-379)の「Resistance of the medicin
al plantJiwhang (Rehmannia glutinosa) on paraquat
」によれば、薬用植物のアカヤジオウ(Rehmannia glut
inosa) にパラコートに対する抵抗性があると報告され
た。
【０００８】本発明者はパラコートに対するアカヤジオ
ウのかかる独特の抵抗性に着目してアカヤジオウの抽出
物をパラコートのセーフナーとして用いるための研究を
行った。その結果、パラコートに対するセーフナー活性
に優れたアカヤジオウの抽出物を得ることができた。こ
の抽出物を精製した結果、スタキオース(stachyose)等
がパラコートに対するセーフナー活性を有することを見
出した。
ウのかかる独特の抵抗性に着目してアカヤジオウの抽出
物をパラコートのセーフナーとして用いるための研究を
行った。その結果、パラコートに対するセーフナー活性
に優れたアカヤジオウの抽出物を得ることができた。こ
の抽出物を精製した結果、スタキオース(stachyose)等
がパラコートに対するセーフナー活性を有することを見
出した。
【０００９】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、非選択性の除草剤であるパ
ラコートを使用する際に、目的の作物に対するパラコー
トの薬害を軽減させるか打ち消すことにより、作物以外
の雑草だけを除去する目的でパラコートを有効に使用す
ることを可能にした除草剤のパラコートに対するセーフ
ナー活性を有するアカヤジオウ抽出物及びセーフナー組
成物並びにこれらの使用方法を提供することにある。
ものであって、その目的は、非選択性の除草剤であるパ
ラコートを使用する際に、目的の作物に対するパラコー
トの薬害を軽減させるか打ち消すことにより、作物以外
の雑草だけを除去する目的でパラコートを有効に使用す
ることを可能にした除草剤のパラコートに対するセーフ
ナー活性を有するアカヤジオウ抽出物及びセーフナー組
成物並びにこれらの使用方法を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１に記載の発明は、除草剤のパラコートに対す
るセーフナー活性を有する物質として用いられるアカヤ
ジオウ抽出物を趣旨とする。
に請求項１に記載の発明は、除草剤のパラコートに対す
るセーフナー活性を有する物質として用いられるアカヤ
ジオウ抽出物を趣旨とする。
【００１１】同じく請求項２に記載の発明は、スタキオ
ース、スタキオース水和物又はこれらの誘導体を主成分
としたパラコートに対するセーフナー活性を有するセー
フナー組成物を趣旨とする。
ース、スタキオース水和物又はこれらの誘導体を主成分
としたパラコートに対するセーフナー活性を有するセー
フナー組成物を趣旨とする。
【００１２】同じく請求項３に記載の発明は、請求項２
の発明において、主成分がスタキオース・テトラヒドレ
ートであるセーフナー組成物を趣旨とする。同じく請求
項４に記載の発明は、請求項２の発明において、陽イオ
ン性界面活性剤、両側性界面活性剤、又は非イオン性界
面活性剤からなる群れから選択される展着剤、及び／又
はＣ1 〜Ｃ12のエンーアルキルピロリドン、アルキルビ
ニルピロリドンコポリマー又はポリビニルピロリドンホ
モポリマーからなる群れから選択される補助剤をさらに
含むパラコートに対するセーフナー活性を有するセーフ
ナー組成物を趣旨とする。
の発明において、主成分がスタキオース・テトラヒドレ
ートであるセーフナー組成物を趣旨とする。同じく請求
項４に記載の発明は、請求項２の発明において、陽イオ
ン性界面活性剤、両側性界面活性剤、又は非イオン性界
面活性剤からなる群れから選択される展着剤、及び／又
はＣ1 〜Ｃ12のエンーアルキルピロリドン、アルキルビ
ニルピロリドンコポリマー又はポリビニルピロリドンホ
モポリマーからなる群れから選択される補助剤をさらに
含むパラコートに対するセーフナー活性を有するセーフ
ナー組成物を趣旨とする。
【００１３】同じく請求項５に記載の発明は、請求項４
の発明において、セーフナー組成物を１０〜４０重量
％、展着剤を５〜２０重量％、又は補助剤を１〜５重量
％水に希釈してなるセーフナー組成物を趣旨とする。
の発明において、セーフナー組成物を１０〜４０重量
％、展着剤を５〜２０重量％、又は補助剤を１〜５重量
％水に希釈してなるセーフナー組成物を趣旨とする。
【００１４】同じく請求項６に記載の発明は、請求項１
の発明のアカヤジオウ抽出物をパラコートの散布前、も
しくはパラコートの散布と同時に作物に処理する使用方
法を趣旨とする。
の発明のアカヤジオウ抽出物をパラコートの散布前、も
しくはパラコートの散布と同時に作物に処理する使用方
法を趣旨とする。
【００１５】同じく請求項７に記載の発明は、請求項２
の発明のセーフナー組成物をパラコートの散布前、もし
くはパラコートの散布と同時に作物に処理する使用方法
を趣旨とする。
の発明のセーフナー組成物をパラコートの散布前、もし
くはパラコートの散布と同時に作物に処理する使用方法
を趣旨とする。
【００１６】ここで、スタキオースはスタキース(Stach
ys) 種植物の根、白色ジャスミンの枝、ルピン(Lupinus
luteus)及び豆類(Soja max)の種子、扁豆及びとねりこ
の水液等から分離されるものとして知られており(Dicti
onary of Natural Products,Vol.5, p 5229, 1994. Ｃh
apman & Hall)、特別な用途は報告されていないが、最
近、有用な臓内細菌の増殖のための使用が研究されてい
る。
ys) 種植物の根、白色ジャスミンの枝、ルピン(Lupinus
luteus)及び豆類(Soja max)の種子、扁豆及びとねりこ
の水液等から分離されるものとして知られており(Dicti
onary of Natural Products,Vol.5, p 5229, 1994. Ｃh
apman & Hall)、特別な用途は報告されていないが、最
近、有用な臓内細菌の増殖のための使用が研究されてい
る。
【００１７】本発明ではアカヤジオウの葉、枝又は根か
らスタキオースを抽出したが、スタキオース、スタキオ
ース水和物又はこれらの誘導体を分離するための工程は
限定しない。尚、本発明はスタキオースを初めて有効成
分として対象にすることができたので、その抽出原をア
カヤジオウ植物に限定はしない。
らスタキオースを抽出したが、スタキオース、スタキオ
ース水和物又はこれらの誘導体を分離するための工程は
限定しない。尚、本発明はスタキオースを初めて有効成
分として対象にすることができたので、その抽出原をア
カヤジオウ植物に限定はしない。
【００１８】本発明によるセーフナー組成物は活性を向
上させるために、展着剤、及び／又は補助剤などを含有
させることができる。展着剤としてはイオン性を呈しな
い非イオン性界面活性剤や（＋),（−）電荷を呈する両
方性の界面活性剤等が用いられる。一部の（−) 電荷を
呈した界面活性剤は却って本抽出物のセーフナーとして
の活性を阻害する。従って、（＋）電荷を呈した界面活
性剤、両方性の界面活性剤又は電荷を呈しない非イオン
性の界面活性剤を使用するのが効果的であり、非イオン
性の界面活性剤を使用するのが好ましい。
上させるために、展着剤、及び／又は補助剤などを含有
させることができる。展着剤としてはイオン性を呈しな
い非イオン性界面活性剤や（＋),（−）電荷を呈する両
方性の界面活性剤等が用いられる。一部の（−) 電荷を
呈した界面活性剤は却って本抽出物のセーフナーとして
の活性を阻害する。従って、（＋）電荷を呈した界面活
性剤、両方性の界面活性剤又は電荷を呈しない非イオン
性の界面活性剤を使用するのが効果的であり、非イオン
性の界面活性剤を使用するのが好ましい。
【００１９】本発明によるセーフナー組成物に用いられ
る非イオン性の界面活性剤として、Ｃ12〜Ｃ18のソルビ
タン脂肪酸エステル、Ｃ12〜Ｃ18のポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、Ｃ12〜Ｃ18のポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エス
テル、Ｃ12〜Ｃ18のポリオキシエチレンジエステル、ポ
リオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひ
まし油、Ｃ12〜Ｃ18のポリオキシエチレンアルキルエー
テル、Ｃ12〜Ｃ18のポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、Ｃ12〜Ｃ18のポリオキシエチレンジアルキ
ルフェニルエーテル、Ｃ12〜Ｃ18のポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル・ホルマリン縮合物、ポリオ
キシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマ
ー、アルキル（Ｃ12〜Ｃ18) ポリオキシジエチレン・ポ
リオキシプロピレンブロックポリマーエーテル、アルキ
ル（Ｃ12〜Ｃ18) フェニルポリオキシジエチレン・ポリ
オキシジプロピレンブロックポリマーエーテル、Ｃ12〜
Ｃ18のポリオキシエチレンアルキルアミン、Ｃ12〜Ｃ18
のポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレ
ンビスフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン（エチ
レン又はプロピレン)ベンジル化フェニル（又はフェニ
ルフェニル) エーテル、ポリオキシアルキレン（エチレ
ン及びプロピレン) スチレン化フェニル（又はフェニル
フェニル) エーテル、ポリオキシエチレンエーテル及び
エステル型シリコン及びフッ素系界面活性剤等がある。
る非イオン性の界面活性剤として、Ｃ12〜Ｃ18のソルビ
タン脂肪酸エステル、Ｃ12〜Ｃ18のポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、Ｃ12〜Ｃ18のポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エス
テル、Ｃ12〜Ｃ18のポリオキシエチレンジエステル、ポ
リオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひ
まし油、Ｃ12〜Ｃ18のポリオキシエチレンアルキルエー
テル、Ｃ12〜Ｃ18のポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、Ｃ12〜Ｃ18のポリオキシエチレンジアルキ
ルフェニルエーテル、Ｃ12〜Ｃ18のポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル・ホルマリン縮合物、ポリオ
キシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマ
ー、アルキル（Ｃ12〜Ｃ18) ポリオキシジエチレン・ポ
リオキシプロピレンブロックポリマーエーテル、アルキ
ル（Ｃ12〜Ｃ18) フェニルポリオキシジエチレン・ポリ
オキシジプロピレンブロックポリマーエーテル、Ｃ12〜
Ｃ18のポリオキシエチレンアルキルアミン、Ｃ12〜Ｃ18
のポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレ
ンビスフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン（エチ
レン又はプロピレン)ベンジル化フェニル（又はフェニ
ルフェニル) エーテル、ポリオキシアルキレン（エチレ
ン及びプロピレン) スチレン化フェニル（又はフェニル
フェニル) エーテル、ポリオキシエチレンエーテル及び
エステル型シリコン及びフッ素系界面活性剤等がある。
【００２０】尚、浸透性及び転移性を増加させるために
補助剤を用いることができ、エンーアルキルピロリド
ン、アルキルビニルピロリドンコポリマー、ポリビニル
ピロリドンホモポリマー等が効果的である。ここで、ア
ルキルはＣ1 〜Ｃ12である。
補助剤を用いることができ、エンーアルキルピロリド
ン、アルキルビニルピロリドンコポリマー、ポリビニル
ピロリドンホモポリマー等が効果的である。ここで、ア
ルキルはＣ1 〜Ｃ12である。
【００２１】本発明によるアカヤジオウの抽出及び精製
の方法は次の通りである。アカヤジオウの葉、枝又は塊
根を細かく切断又は磨砕して一定量の試料を定量する。
ここに試料の重量の４〜５倍になる水又は極性溶媒を加
え、その混合液を加熱して抽出する。
の方法は次の通りである。アカヤジオウの葉、枝又は塊
根を細かく切断又は磨砕して一定量の試料を定量する。
ここに試料の重量の４〜５倍になる水又は極性溶媒を加
え、その混合液を加熱して抽出する。
【００２２】前記極性溶媒は、例えばメタノール又はエ
タノール等のアルコールである。水とアルコールとの混
合液を抽出溶媒として用いる場合、アルコールの含量は
２０〜８０体積％であるが、好ましくは３０〜６０体積
％、さらに好ましくは４０〜５０体積％である。
タノール等のアルコールである。水とアルコールとの混
合液を抽出溶媒として用いる場合、アルコールの含量は
２０〜８０体積％であるが、好ましくは３０〜６０体積
％、さらに好ましくは４０〜５０体積％である。
【００２３】抽出効率を高めるために１次抽出から残る
液を、前述したように同一の溶媒を用いて繰り返し抽出
することができる。このように抽出された抽出液は常用
の濾過装置、例えば綿布、多段式濾過器又はフィルター
プレス等を用いて除去した後、濾過紙で濾過する。濾過
された抽出液は回転式真空濃縮器で濃縮したり、多量の
場合は、通常の円筒形真空濃縮器又は薄膜形真空濃縮器
等を使用して濃縮する。
液を、前述したように同一の溶媒を用いて繰り返し抽出
することができる。このように抽出された抽出液は常用
の濾過装置、例えば綿布、多段式濾過器又はフィルター
プレス等を用いて除去した後、濾過紙で濾過する。濾過
された抽出液は回転式真空濃縮器で濃縮したり、多量の
場合は、通常の円筒形真空濃縮器又は薄膜形真空濃縮器
等を使用して濃縮する。
【００２４】水と混合されない非極性溶媒を用いて、濃
縮抽出液から色素等の不純物を除去する。即ち、得られ
た濃縮液に非極性溶媒を加えて振盪撹拌し、静置した
後、その水の層だけを集める。非極性溶媒は、例えばダ
イクロロメタン、メチルアセテート、エチルアセテー
ト、クロロホルム、エチルエーテル、ファオレンエーテ
ル、イソオクタン、サイクロヘキサン等である。この過
程を２〜３回繰り返すと、色素等の不純物が比較的多く
除去される。この際、水の層が溶媒層と容易に分離され
るようにするために、濃縮液の体積の２〜３倍の水、も
しくは水と低級アルコールをさらに添加することができ
る。このように得られた抽出液をこれ以上の精製過程を
経ることなく直接、或いは水で稀釈して実地試験に用い
たり、有効成分の濃度を一層高めるためにさらに精製す
ることができる。
縮抽出液から色素等の不純物を除去する。即ち、得られ
た濃縮液に非極性溶媒を加えて振盪撹拌し、静置した
後、その水の層だけを集める。非極性溶媒は、例えばダ
イクロロメタン、メチルアセテート、エチルアセテー
ト、クロロホルム、エチルエーテル、ファオレンエーテ
ル、イソオクタン、サイクロヘキサン等である。この過
程を２〜３回繰り返すと、色素等の不純物が比較的多く
除去される。この際、水の層が溶媒層と容易に分離され
るようにするために、濃縮液の体積の２〜３倍の水、も
しくは水と低級アルコールをさらに添加することができ
る。このように得られた抽出液をこれ以上の精製過程を
経ることなく直接、或いは水で稀釈して実地試験に用い
たり、有効成分の濃度を一層高めるためにさらに精製す
ることができる。
【００２５】アカヤジオウから抽出精製した抽出液を予
め作物の茎葉に散布して処理をした後、パラコートを規
則的に散布すると、極めて優れたセーフナーとしての効
果が得られる。この抽出精製物を特定の展着剤と混ぜた
状態か、若しくは混ぜていない状態で予め作物に散布し
た後、パラコートを規則的に処理した場合、処理された
作物では薬害の症状が全く観察されず、未処理の作物と
雑草だけが完壁な枯死現象を示した。展着剤及び／又は
補助剤を混ぜて処理した場合には、上記のような作物の
保護効果の持続期間がさらに長くなる。
め作物の茎葉に散布して処理をした後、パラコートを規
則的に散布すると、極めて優れたセーフナーとしての効
果が得られる。この抽出精製物を特定の展着剤と混ぜた
状態か、若しくは混ぜていない状態で予め作物に散布し
た後、パラコートを規則的に処理した場合、処理された
作物では薬害の症状が全く観察されず、未処理の作物と
雑草だけが完壁な枯死現象を示した。展着剤及び／又は
補助剤を混ぜて処理した場合には、上記のような作物の
保護効果の持続期間がさらに長くなる。
【００２６】追加の精製過程はよく知られているＨＰＬ
Ｃ等、いろんな精製方法により行われることができる。
最終的な精製の後に得られた物質は、ＮＭＲによりスタ
キオーステトラヒドレートであることが確認された。ス
タキオーステトラビドレートの標準物及びＮＭＲデータ
は、Aldirich Chemical Company 社のThe AIdrich Libr
-ary of 13Ｃ and 1Ｈ ＦＴ ＮＭＲ Sprectra, 1st E
d. Vol.1, p30 を使用した。
Ｃ等、いろんな精製方法により行われることができる。
最終的な精製の後に得られた物質は、ＮＭＲによりスタ
キオーステトラヒドレートであることが確認された。ス
タキオーステトラビドレートの標準物及びＮＭＲデータ
は、Aldirich Chemical Company 社のThe AIdrich Libr
-ary of 13Ｃ and 1Ｈ ＦＴ ＮＭＲ Sprectra, 1st E
d. Vol.1, p30 を使用した。
【００２７】得られた抽出液をそのまま使用したり、必
要に応じて濃縮、乾燥させて粉末状にして使用したりす
ることができる。実験を経て個々の作物に適する濃度に
稀釈して使用することができる。
要に応じて濃縮、乾燥させて粉末状にして使用したりす
ることができる。実験を経て個々の作物に適する濃度に
稀釈して使用することができる。
【００２８】本発明によるアカヤジオウ抽出物及びスタ
キオース含有のセーフナー組成物のパラコートに対する
セーフナー活性を確認するために、単子葉植物と双子葉
植物の両方を含む植物群を対象として生物学的検定を行
った。
キオース含有のセーフナー組成物のパラコートに対する
セーフナー活性を確認するために、単子葉植物と双子葉
植物の両方を含む植物群を対象として生物学的検定を行
った。
【００２９】農耕地及び非農耕地に存在する全ての植物
体に対して本抽出液がパラコートに対するセーフナーと
して作用し、本抽出液がセーフナーとして用いられる作
物は単子葉植物と双子葉植物の両方を含む。取り分け、
稲、大豆、玉濁黍、綿花、白菜、大根、パイナップル、
ゴムの木、椰子及びその他の野菜と果樹に効果的であ
る。
体に対して本抽出液がパラコートに対するセーフナーと
して作用し、本抽出液がセーフナーとして用いられる作
物は単子葉植物と双子葉植物の両方を含む。取り分け、
稲、大豆、玉濁黍、綿花、白菜、大根、パイナップル、
ゴムの木、椰子及びその他の野菜と果樹に効果的であ
る。
【００３０】尚、本発明は本発明によるセーフナー組成
物の使い方に関するものを含む。本発明のアカヤジオウ
抽出物又はセーフナー組成物は、必要に応じて多様な方
法で作物に用いることができる。例えば、本発明のセー
フナー組成物を適正の濃度に稀釈して作物の種子を沈漬
させた後、乾燥して播種する方法がある。
物の使い方に関するものを含む。本発明のアカヤジオウ
抽出物又はセーフナー組成物は、必要に応じて多様な方
法で作物に用いることができる。例えば、本発明のセー
フナー組成物を適正の濃度に稀釈して作物の種子を沈漬
させた後、乾燥して播種する方法がある。
【００３１】別の使い方は、本発明のセーフナー組成物
を適正の濃度に稀釈して作物の茎葉に散布する方法であ
る。この場合、作物に均等に薬液が充分付くように処理
する。作物にセーフナーを散布する一例として、パラコ
ートの薬害から作物を保護するためには、作物にパラコ
ートを散布する前に処理することができる。
を適正の濃度に稀釈して作物の茎葉に散布する方法であ
る。この場合、作物に均等に薬液が充分付くように処理
する。作物にセーフナーを散布する一例として、パラコ
ートの薬害から作物を保護するためには、作物にパラコ
ートを散布する前に処理することができる。
【００３２】粗放農業の場合、除草作業の能力を節減す
るために、農地の畝間にのみパラコートを散布する方法
を使用しているが、この方法は畝に植えられた作物にま
でパラコートが飛んで作物が薬害を受ける。このような
場合、パラコートの散布前又は散布と同時に畝に本発明
の抽出物又はセーフナー組成物を散布することにより、
雑草に対する確実な除草効果を得ることができるととも
に、作物に対するパラコートの薬害を防止することがで
きる。
るために、農地の畝間にのみパラコートを散布する方法
を使用しているが、この方法は畝に植えられた作物にま
でパラコートが飛んで作物が薬害を受ける。このような
場合、パラコートの散布前又は散布と同時に畝に本発明
の抽出物又はセーフナー組成物を散布することにより、
雑草に対する確実な除草効果を得ることができるととも
に、作物に対するパラコートの薬害を防止することがで
きる。
【００３３】さらに別の使い方は次の通りである。移植
が必要な作物、例えば稲、唐辛子、白菜、大根等の場合
には、移植前に本発明の抽出液又はセーフナー組成物を
散布する。或いは、移植のために雑草が奇麗に除去され
た農地に作物を移植し、雑草が発生する前に抽出液を散
布した後、雑草が生えてある程度成長したときにパラコ
ートを散布する。
が必要な作物、例えば稲、唐辛子、白菜、大根等の場合
には、移植前に本発明の抽出液又はセーフナー組成物を
散布する。或いは、移植のために雑草が奇麗に除去され
た農地に作物を移植し、雑草が発生する前に抽出液を散
布した後、雑草が生えてある程度成長したときにパラコ
ートを散布する。
【００３４】
【実施例】以下、幾つかの実施例により本発明をさらに
詳しく説明する。本発明はこれらの実施例に限定されな
い。 （実施例１：セーフナー活性物質の抽出及び精製）洗っ
て切断したアカヤジオウの塊根１００ｇを還流冷却器を
装着した１l の球形容器に入れて８０％のメタノールを
５００ml加えた。その容器を時々振りながら８０℃に保
ちながら６時間にわたって抽出を行った。ガーゼで大き
い塊を除去した後、濾過紙で濾過して５００mlの濾過液
を得た。この濾過液を回転式の真空濃縮器で２０rpm 、
８０℃の条件で１００mlにまで濃縮した。この濃縮液は
濃い茶色でやや粘性があった。
詳しく説明する。本発明はこれらの実施例に限定されな
い。 （実施例１：セーフナー活性物質の抽出及び精製）洗っ
て切断したアカヤジオウの塊根１００ｇを還流冷却器を
装着した１l の球形容器に入れて８０％のメタノールを
５００ml加えた。その容器を時々振りながら８０℃に保
ちながら６時間にわたって抽出を行った。ガーゼで大き
い塊を除去した後、濾過紙で濾過して５００mlの濾過液
を得た。この濾過液を回転式の真空濃縮器で２０rpm 、
８０℃の条件で１００mlにまで濃縮した。この濃縮液は
濃い茶色でやや粘性があった。
【００３５】前記濃縮液に３００mlのジクロロメタンを
加えて振盪撹拌し、１時間静置した後、水の層を分離し
た。この過程を３回繰り返して、粘度の殆ど無い、透明
で無色な液状の１次精製抽出液を得た。
加えて振盪撹拌し、１時間静置した後、水の層を分離し
た。この過程を３回繰り返して、粘度の殆ど無い、透明
で無色な液状の１次精製抽出液を得た。
【００３６】２. ０cm×５０cmのカラムに、予めエチル
アセテート：ジクロロメタン（６０：４０，v/v)で平衡
化させたクロマトグラフィー用シリカゲル（２００mes
h）を満たした後、前記１次精製抽出液３０mlをカラム
の上部に加えて吸着させた。エチルアセテート：プロハ
ノール（６０：４０，v/v)混合液５００mlを次第に溶出
させた後、さらに同量のエチルアセテート：プロハノー
ル（３０：７０，v/v)混合液で溶出させた。メタノー
ル：水（９５：５，v/v)混合液５００mlを溶出させて得
た画分のうち、セーフナー活性のある画分を集めて３０
mlに濃縮して２次精製抽出液を得た。２次精製抽出液は
ＵＶ２８０nm及び３３０nmで最大吸光度を示した。 （実施例２：スタキオース精製）実施例１より得た２次
精製抽出物１mlをポンプ：ＴＯＳＯＨ，ＣＣＰＭ：検出
器（２５４nmで）：ＴＯＳＯＦ，ＵＶ８０１０：カラ
ム：ＭＥＲＣＫ，Ｃ１８，１０×２５０mm：流速：３.
０ml/min：濃度勾配：０分（H2O/MeOH＝100/0 v/v)，５
分（H2O/MeOH＝100/0 v/v)，２０分（H2O/MeOH＝100/0
v/v)，２５分（H2O/MeOH＝100/0 v/v)，２７分（H2O/Me
OH＝100/0 v/v)，３２分（H2O/MeOH＝100/0v/v)の条件
でＨＰＬＣした結果、著しい一つのピーク（保有時間：
４. ８７分)を得た。
アセテート：ジクロロメタン（６０：４０，v/v)で平衡
化させたクロマトグラフィー用シリカゲル（２００mes
h）を満たした後、前記１次精製抽出液３０mlをカラム
の上部に加えて吸着させた。エチルアセテート：プロハ
ノール（６０：４０，v/v)混合液５００mlを次第に溶出
させた後、さらに同量のエチルアセテート：プロハノー
ル（３０：７０，v/v)混合液で溶出させた。メタノー
ル：水（９５：５，v/v)混合液５００mlを溶出させて得
た画分のうち、セーフナー活性のある画分を集めて３０
mlに濃縮して２次精製抽出液を得た。２次精製抽出液は
ＵＶ２８０nm及び３３０nmで最大吸光度を示した。 （実施例２：スタキオース精製）実施例１より得た２次
精製抽出物１mlをポンプ：ＴＯＳＯＨ，ＣＣＰＭ：検出
器（２５４nmで）：ＴＯＳＯＦ，ＵＶ８０１０：カラ
ム：ＭＥＲＣＫ，Ｃ１８，１０×２５０mm：流速：３.
０ml/min：濃度勾配：０分（H2O/MeOH＝100/0 v/v)，５
分（H2O/MeOH＝100/0 v/v)，２０分（H2O/MeOH＝100/0
v/v)，２５分（H2O/MeOH＝100/0 v/v)，２７分（H2O/Me
OH＝100/0 v/v)，３２分（H2O/MeOH＝100/0v/v)の条件
でＨＰＬＣした結果、著しい一つのピーク（保有時間：
４. ８７分)を得た。
【００３７】ＨＰＬＣにおいて単一のピークを示した画
分のＮＭＲの結果は以下の通りである。13Ｃ−ＮＭＲ
（１００MHz)：１０８. ４７，１０４. ４８，９８. ９
４，９８. ６６，９２. ８４，８１. ９５，７７．２
７，７４. ８５，７３. ３５，７１. ９２，７１. ５
８，７０. ２３，７０. １０，６９. ９９，６９. ８
８，６９. ４４，６８. ９３，６８. ８３，６７. ２
３，６６. ５５，６３. ２７，６２. １８，６１. ７２13 Ｈ−ＮＭＲ（４００MHz)：５. ４４（ｄ，Ｊ＝３. ９
Hz，１H)，５. ０１（ｓ，２Ｈ）４. ２５〜３. ５０
（ｍ，２５H) （実施例３：稲に対する生物学的検定）稲種子を選別し
て水に浸した後、発芽した種子を箱苗床に播種し、３葉
期まで生育させた。３葉期の幼い苗２００株を田の土壌
を入れた直径９cmのプラスチックポット２０個に各々１
０株ずつ植え付けて活着させた後、２００ｇのアカヤジ
オウ塊根から抽出して精製した２次精製抽出液３５０ml
のうち、２０mlを水１０００mlに稀釈して、用意したポ
ットのうち、１５個のポットの茎葉に処理した。一週間
後、パラコートを４００ppm 濃度に水で稀釈して２０個
のポットに同じく処理した。処理は小型噴霧器で全ての
植物体に均一に噴霧した。対照区のポットではパラコー
トだけを処理した。
分のＮＭＲの結果は以下の通りである。13Ｃ−ＮＭＲ
（１００MHz)：１０８. ４７，１０４. ４８，９８. ９
４，９８. ６６，９２. ８４，８１. ９５，７７．２
７，７４. ８５，７３. ３５，７１. ９２，７１. ５
８，７０. ２３，７０. １０，６９. ９９，６９. ８
８，６９. ４４，６８. ９３，６８. ８３，６７. ２
３，６６. ５５，６３. ２７，６２. １８，６１. ７２13 Ｈ−ＮＭＲ（４００MHz)：５. ４４（ｄ，Ｊ＝３. ９
Hz，１H)，５. ０１（ｓ，２Ｈ）４. ２５〜３. ５０
（ｍ，２５H) （実施例３：稲に対する生物学的検定）稲種子を選別し
て水に浸した後、発芽した種子を箱苗床に播種し、３葉
期まで生育させた。３葉期の幼い苗２００株を田の土壌
を入れた直径９cmのプラスチックポット２０個に各々１
０株ずつ植え付けて活着させた後、２００ｇのアカヤジ
オウ塊根から抽出して精製した２次精製抽出液３５０ml
のうち、２０mlを水１０００mlに稀釈して、用意したポ
ットのうち、１５個のポットの茎葉に処理した。一週間
後、パラコートを４００ppm 濃度に水で稀釈して２０個
のポットに同じく処理した。処理は小型噴霧器で全ての
植物体に均一に噴霧した。対照区のポットではパラコー
トだけを処理した。
【００３８】アカヤジオウ抽出液の効果は、パラコート
だけを処理した区で観察されるパラコートによる薬害症
状である葉身枯死がアカヤジオウ抽出液を処理した区で
も現れるかどうかにより判定した。図１の写真から分か
るように、パラコートだけを処理した対照区（写真左側
のポット）では、４８時間後から葉身が枯死し始めて９
６時間に達すると完全に枯死した。これに対し、アカヤ
ジオウ抽出液を予め処理してから規則的にパラコートを
処理した区（写真右側のポット）では、パラコート特有
の薬害症状が全く観察されなかった。 （実施例４：白菜、豆、玉濁黍に対する生物学的検定）
各作物の種子を畑の土壌が入った直径９cmのプラスチッ
クポットに播種した。白菜と豆は本葉２枚が完全に展開
した後に、玉濁黍は３葉期に、それぞれ２００ｇのアカ
ヤジオウ塊根から抽出して精製した２次精製抽出液３５
０ml中の２mlを水１００mlに稀釈して茎葉に処理した。
一週間後、パラコートを水で稀釈して４００ppm 水準に
なるよう全体のポットに処理した。処理は小型噴霧器で
植物の全体に均等に噴霧した。対照区のポットにはパラ
コートだけを処理した。アカヤジオウ抽出液の効果は、
パラコートだけを処理した区で観察されるパラコートに
よる薬害症状である葉身枯死がアカヤジオウ抽出液を処
理した区でも現れるかどうかにより判定した。図２〜４
の写真から分かるように、パラコートだけを処理した対
照区（各写真左側のポット）では１２〜２４時間後から
葉身が枯死し始めて４８時間に達すると完全に枯死し
た。これに対し、アカヤジオウ抽出液を予め処理してか
ら規則的にパラコートを処理した区（各写真右側のポッ
ト）では、パラコート特有の薬害症状が全く観察されな
かった。 （実施例５：スタキオーステトラヒドレートの生物学的
検定）実施例２により得られたスタキオーステトラヒド
レートを水で０. ０１５％に稀釈してパラコートの濃度
を２００ppm にし、実施例４の方法で白菜に対するスタ
キオーステトラヒドレートの生物学的検定実験を行っ
た。その結果を図５の写真に示す。Wako Pure Chemical
Industris. Ltd.社のスタキオーステトラヒドレートを
用いて実験し、同じセーフナー活性の結果を得た。 （実施例６：セーフナー組成物の製造）実施例１のアカ
ヤジオウ抽出物１. ０体積％、ポリオキシエチレンノニ
ルフェノールエトキシルレート２５. ０体積％、エンー
ドデシルー２ーピロリドン０.５体積％、ポリビニルピ
ロリドンホモポリマー０. ５体積％及び水７３. ０体積
％を含有するセーフナー組成物を製造した。
だけを処理した区で観察されるパラコートによる薬害症
状である葉身枯死がアカヤジオウ抽出液を処理した区で
も現れるかどうかにより判定した。図１の写真から分か
るように、パラコートだけを処理した対照区（写真左側
のポット）では、４８時間後から葉身が枯死し始めて９
６時間に達すると完全に枯死した。これに対し、アカヤ
ジオウ抽出液を予め処理してから規則的にパラコートを
処理した区（写真右側のポット）では、パラコート特有
の薬害症状が全く観察されなかった。 （実施例４：白菜、豆、玉濁黍に対する生物学的検定）
各作物の種子を畑の土壌が入った直径９cmのプラスチッ
クポットに播種した。白菜と豆は本葉２枚が完全に展開
した後に、玉濁黍は３葉期に、それぞれ２００ｇのアカ
ヤジオウ塊根から抽出して精製した２次精製抽出液３５
０ml中の２mlを水１００mlに稀釈して茎葉に処理した。
一週間後、パラコートを水で稀釈して４００ppm 水準に
なるよう全体のポットに処理した。処理は小型噴霧器で
植物の全体に均等に噴霧した。対照区のポットにはパラ
コートだけを処理した。アカヤジオウ抽出液の効果は、
パラコートだけを処理した区で観察されるパラコートに
よる薬害症状である葉身枯死がアカヤジオウ抽出液を処
理した区でも現れるかどうかにより判定した。図２〜４
の写真から分かるように、パラコートだけを処理した対
照区（各写真左側のポット）では１２〜２４時間後から
葉身が枯死し始めて４８時間に達すると完全に枯死し
た。これに対し、アカヤジオウ抽出液を予め処理してか
ら規則的にパラコートを処理した区（各写真右側のポッ
ト）では、パラコート特有の薬害症状が全く観察されな
かった。 （実施例５：スタキオーステトラヒドレートの生物学的
検定）実施例２により得られたスタキオーステトラヒド
レートを水で０. ０１５％に稀釈してパラコートの濃度
を２００ppm にし、実施例４の方法で白菜に対するスタ
キオーステトラヒドレートの生物学的検定実験を行っ
た。その結果を図５の写真に示す。Wako Pure Chemical
Industris. Ltd.社のスタキオーステトラヒドレートを
用いて実験し、同じセーフナー活性の結果を得た。 （実施例６：セーフナー組成物の製造）実施例１のアカ
ヤジオウ抽出物１. ０体積％、ポリオキシエチレンノニ
ルフェノールエトキシルレート２５. ０体積％、エンー
ドデシルー２ーピロリドン０.５体積％、ポリビニルピ
ロリドンホモポリマー０. ５体積％及び水７３. ０体積
％を含有するセーフナー組成物を製造した。
【００３９】
【発明の効果】請求項１に記載の発明によれば、非選択
性の除草剤であるパラコートを使用する際にアカヤジオ
ウ抽出物を使用して目的の作物にセーフナー活性を働か
せることにより、作物に対するパラコートの薬害を軽減
させるか打ち消すことができ、作物以外の雑草だけを除
去する目的でパラコートを有効に使用することができる
という効果を発揮する。
性の除草剤であるパラコートを使用する際にアカヤジオ
ウ抽出物を使用して目的の作物にセーフナー活性を働か
せることにより、作物に対するパラコートの薬害を軽減
させるか打ち消すことができ、作物以外の雑草だけを除
去する目的でパラコートを有効に使用することができる
という効果を発揮する。
【００４０】請求項２及び３に記載の発明によれば、非
選択性の除草剤であるパラコートを使用する際にセーフ
ナー組成物を使用して目的の作物にセーフナー活性を働
かせることにより、作物に対するパラコートの薬害を軽
減させるか打ち消すことができ、作物以外の雑草だけを
除去する目的でパラコートを有効に使用することができ
るという効果を発揮する。
選択性の除草剤であるパラコートを使用する際にセーフ
ナー組成物を使用して目的の作物にセーフナー活性を働
かせることにより、作物に対するパラコートの薬害を軽
減させるか打ち消すことができ、作物以外の雑草だけを
除去する目的でパラコートを有効に使用することができ
るという効果を発揮する。
【００４１】請求項４及び５に記載の発明によれば、請
求項２の発明におけるセーフナー組成物のセーフナー活
性の効果を更に向上させることができるという効果を発
揮する。
求項２の発明におけるセーフナー組成物のセーフナー活
性の効果を更に向上させることができるという効果を発
揮する。
【００４２】請求項６に記載の発明によれば、非選択性
の除草剤であるパラコートを使用する際にアカヤジオウ
抽出物を使用して目的の作物にセーフナー活性を働かせ
ることができ、作物に対するパラコートの薬害を軽減さ
せるか打ち消すことができ、作物以外の雑草だけを除去
する目的でパラコートを有効に使用することができると
いう効果を発揮する。
の除草剤であるパラコートを使用する際にアカヤジオウ
抽出物を使用して目的の作物にセーフナー活性を働かせ
ることができ、作物に対するパラコートの薬害を軽減さ
せるか打ち消すことができ、作物以外の雑草だけを除去
する目的でパラコートを有効に使用することができると
いう効果を発揮する。
【００４３】請求項７に記載の発明によれば、非選択性
の除草剤であるパラコートを使用する際にセーフナー組
成物を使用して目的の作物にセーフナー活性を働かせる
ことができ、作物に対するパラコートの薬害を軽減させ
るか打ち消すことができ、作物以外の雑草だけを除去す
る目的でパラコートを有効に使用することができるとい
う効果を発揮する。
の除草剤であるパラコートを使用する際にセーフナー組
成物を使用して目的の作物にセーフナー活性を働かせる
ことができ、作物に対するパラコートの薬害を軽減させ
るか打ち消すことができ、作物以外の雑草だけを除去す
る目的でパラコートを有効に使用することができるとい
う効果を発揮する。
【図１】 パラコートに対するセーフナー活性を有する
本発明のアカヤジオウ抽出物の稲に対する生物学的検定
結果を示す写真である。
本発明のアカヤジオウ抽出物の稲に対する生物学的検定
結果を示す写真である。
【図２】 パラコートに対するセーフナー活性を有する
本発明のアカヤジオウ抽出物の白菜に対する生物的検定
結果を示す写真である。
本発明のアカヤジオウ抽出物の白菜に対する生物的検定
結果を示す写真である。
【図３】 パラコートに対するセーフナー活性を有する
本発明のアカヤジオウ抽出物の豆に対する生物学的検定
結果を示す写真である。
本発明のアカヤジオウ抽出物の豆に対する生物学的検定
結果を示す写真である。
【図４】 パラコートに対するセーフナー活性を有する
本発明のアカヤジオウ抽出物の玉濁黍に対する生物学的
検定結果を示す写真である。
本発明のアカヤジオウ抽出物の玉濁黍に対する生物学的
検定結果を示す写真である。
【図５】 白菜に対するスタキオーステトラヒドレート
の生物学的検定結果を示す写真である。UNTREATED:未処
理区、PARAQUART+PTRS: スタキオーステトラヒドレート
処理後にパラコートを処理した区、PARAQUAT: パラコー
トだけを処理した区。
の生物学的検定結果を示す写真である。UNTREATED:未処
理区、PARAQUART+PTRS: スタキオーステトラヒドレート
処理後にパラコートを処理した区、PARAQUAT: パラコー
トだけを処理した区。
【手続補正書】
【提出日】平成７年１１月１３日
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図１】 パラコートに対するセーフナー活性を有する
本発明のアカヤジオウ抽出物の稲に対する生物学的検定
結果に係る植物形態を示す写真である。
本発明のアカヤジオウ抽出物の稲に対する生物学的検定
結果に係る植物形態を示す写真である。
【図２】 パラコートに対するセーフナー活性を有する
本発明のアカヤジオウ抽出物の白菜に対する生物的検定
結果に係る植物形態を示す写真である。
本発明のアカヤジオウ抽出物の白菜に対する生物的検定
結果に係る植物形態を示す写真である。
【図３】 パラコートに対するセーフナー活性を有する
本発明のアカヤジオウ抽出物の豆に対する生物学的検定
結果に係る植物形態を示す写真である。
本発明のアカヤジオウ抽出物の豆に対する生物学的検定
結果に係る植物形態を示す写真である。
【図４】 パラコートに対するセーフナー活性を有する
本発明のアカヤジオウ抽出物の玉濁黍に対する生物学的
検定結果に係る植物形態を示す写真である。
本発明のアカヤジオウ抽出物の玉濁黍に対する生物学的
検定結果に係る植物形態を示す写真である。
【図５】 白菜に対するスタキオーステトラヒドレート
の生物学的検定結果に係る植物形態を示す写真である。
UNTREATED:未処理区、PARAQUART+PTRS:スタキオーステ
トラヒドレート処理後にパラコートを処理した区、PARA
QUAT: パラコートだけを処理した区。
の生物学的検定結果に係る植物形態を示す写真である。
UNTREATED:未処理区、PARAQUART+PTRS:スタキオーステ
トラヒドレート処理後にパラコートを処理した区、PARA
QUAT: パラコートだけを処理した区。
Claims (7)
- 【請求項１】 除草剤のパラコートに対するセーフナー
活性を有する物質として用いられるアカヤジオウ抽出
物。 - 【請求項２】 スタキオース、スタキオース水和物又は
これらの誘導体を主成分としたパラコートに対するセー
フナー活性を有するセーフナー組成物。 - 【請求項３】 請求項２において、主成分がスタキオー
ス・テトラヒドレートであるセーフナー組成物。 - 【請求項４】 請求項２において、陽イオン性界面活性
剤、両側性界面活性剤、又は非イオン性界面活性剤から
なる群れから選択される展着剤、及び／又はＣ1 〜Ｃ12
のエンーアルキルピロリドン、アルキルビニルピロリド
ンコポリマー又はポリビニルピロリドンホモポリマーか
らなる群れから選択される補助剤をさらに含むパラコー
トに対するセーフナー活性を有するセーフナー組成物。 - 【請求項５】 請求項４において、セーフナー組成物を
１０〜４０重量％、展着剤を５〜２０重量％、又は補助
剤を１〜５重量％水に希釈してなるセーフナー組成物。 - 【請求項６】 請求項１のアカヤジオウ抽出物をパラコ
ートの散布前、もしくはパラコートの散布と同時に作物
に処理する使用方法。 - 【請求項７】 請求項２のセーフナー組成物をパラコー
トの散布前、もしくはパラコートの散布と同時に作物に
処理する使用方法。
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