JPH0947597A - 洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯機の上方に必要とされる空間を不要とす
ることのできる洗濯機を提供することにある。 【解決手段】 上面に衣類等の出し入れ口を有する洗濯
機１であって、洗濯機１の後側高端部近傍に回転軸６を
有し、この回転軸６を中心として前後方向に回動可能に
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、洗濯機に関し、
より特定的には、洗濯機に必要とされるスペースの省ス
ペース化を図ることのできる洗濯機に関する。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】以
下、図３を参照して、従来の洗濯機について説明する。

【０００３】従来洗濯機１は、床面４に対し固定的に設
けられている。また、今日一般に市販されている洗濯機
１は、衣類等の出し入れ口７は、洗濯機１の上面側に設
けられている。

【０００４】そのため、洗濯機１の上方には、衣類等の
出し入れを行なうために所定の空間９を設ける必要があ
る。したがって、洗濯機１と乾燥機１０とを組合せて配
置する場合には、図３に示すように、空間９を確保する
ために、乾燥機１０は、ユニット台２を用いて、上方に
載置するようにしている。

【０００５】しかしながら、今日省スペース化が望まれ
ており、洗濯機１の衣類等の出し入れのためだけに空間
９を確保することは無駄が多くまたユニット台２を用い
て乾燥機１０を上方に載置することは、乾燥機１０が比
較的不安定な状態にあるために、地震等において、転倒
する危険も有している。

【０００６】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、洗濯機への衣類等の出し入れにおい
て、衣類等の出し入れのためだけの空間を不要とし、洗
濯機に必要とされる空間の省スペース化を図った洗濯機
を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明に基づいた洗濯
機の１つの局面においては、上面に、衣類等の出し入れ
口を有する洗濯機であって、上記洗濯機の後側下端部近
傍に、回転軸を有し、この回転軸を中心として、前後方
向に回動可能なように設けられている。

【０００８】この構造により、洗濯機を前側に倒した場
合、上面に設けられた衣類等の出し入れ口が、ある程度
側面を向くことになる。

【０００９】したがって、たとえば、洗濯機の真上に障
害物があったしても、洗濯機の衣類等の出し入れ口は、
側面を向いているために、洗濯機への衣類等の出し入れ
を行なうことが可能となる。

【００１０】その結果、従来上面に衣類等の出し入れ口
を有する洗濯機において、洗濯機の上方に衣類等の出し
入れを行なうためだけの空間を必要としていたが、この
空間を設けることが不要となるために、洗濯機の真上に
たとえば乾燥機等を置くことが可能となる。したがっ
て、洗濯機に必要とされる空間の省スペース化を図るこ
とが可能となる。

【００１１】次に、この発明に基づいた洗濯機の他の局
面においては、上面に、衣類等の出し入れ口を有する洗
濯機であって、上記洗濯機を、上記洗濯機の前後方向に
スライドさせるためのスライド機構を有している。

【００１２】この構造により、洗濯機の真上に障害物が
ある場合でも、洗濯機を前側にスライドさせることによ
り、洗濯機への衣類の出し入れを行なうことが可能とな
る。

【００１３】その結果、従来のように、洗濯機の衣類等
の出し入れのためだけに必要とされていた空間が不要と
なり、たとえば、洗濯機の真上に乾燥機を置くことが可
能となる。これにより、洗濯機に必要とされるスペース
の省略スペース化を図ることが可能となる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、この発明に基づいた洗濯機
の第１の実施の形態について、図１を参照して説明す
る。

【００１５】この第１の実施の形態における洗濯機１
は、洗濯機１の後側下端部近傍に、回転軸６を有してい
る。この回転軸６を中心として、洗濯機１は前後方向に
回動可能に設けられている。

【００１６】また、洗濯機１は、前側への回動におい
て、洗濯機１の前側下端部の床面４への干渉を防止する
ために、補助ベース５の上に載置されている。このよう
に、洗濯機１を回転軸６を中心として前後方向に回動可
能とすることで、たとえば、図１に示すように洗濯機１
の上方に乾燥機１０を配置する場合においても、ユニッ
ト台の高さは、洗濯機１よりも若干高い程度の高さにす
ることが可能となる。

【００１７】また、洗濯機１への衣類等の出し入れにお
いては、洗濯機１を回転軸６を中心として前側に倒すこ
とで、洗濯機１の上面に設けられた衣類等の出し入れ口
７は、図１に示されるように開放された状態となるため
に、容易に衣類等の出し入れを行なうことが可能とな
る。

【００１８】また、図には示していないが、洗濯機がユ
ニット台２中に収納された状態と、洗濯機１が、前側に
回動された状態とを維持するために、たとえば、ばね、
磁石、エアシリンダ、油圧シリンダ等を用いて、その姿
勢を維持させるようにすることで、洗濯機１の取扱いを
容易にすることが可能となる。

【００１９】また、図１においては、洗濯機７の上方に
ユニット台２を用いて乾燥機１０載置する場合について
示したが、これに限られることなく、たとえば、システ
ムキッチン等において、このシステムキッチンの一部に
上述した構造を有する洗濯機１を組み込むことも可能と
なる。

【００２０】次に、この発明に基づいた洗濯機の第２の
実施の形態について、図２を参照して説明する。

【００２１】この第２の実施の形態における洗濯機は、
洗濯機１を前後方向にスライド可能なように、洗濯機の
下端部にローラ８を設けるようにしたものである。

【００２２】このように、洗濯機１の下端部にローラ８
を設けることにより、図２に示すように洗濯機１の真上
にユニット台２を用いて乾燥機１０を配置した場合にお
いても、洗濯機１を前側にスライドさせることのみで、
容易に衣類等の出し入れ口７から衣類等の出し入れを行
なうことが可能となる。

【００２３】なお、図２においては、洗濯機１を前後方
向にスライドさせる機構として、ローラ８を用いた場合
について説明したが、この構造に限られることなく、所
定の物体を前後方向にスライドさせるために用いられる
公知の技術、たとえば机に用いられる引出しのスライド
機構等を用いることによっても、容易に実現させること
が可能である。

【００２４】以上、第１の実施の形態および第２の実施
の形態は、すべての点で例示であって制限的なものであ
ると考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説
明ではなくて、特許請求の範囲によって示され、特許請
求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が
含まれることが意図される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に基づいた第１の実施の形態における
洗濯機の構造を示す図である。

【図２】この発明に基づいた第２の実施の形態における
洗濯機の構造を示す図である。

【図３】従来の技術における洗濯機の構造を示す図であ
る。

【符号の説明】

１ 洗濯機 ２ ユニット台 ４ 床面 ５ 補助ベース ６ 回転軸 ７ 衣類等出し入れ口 ８ ローラ ９ 空間 １０ 乾燥機

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面に、衣類等の出し入れ口を有する洗
   濯機であって、 前記洗濯機の後側下端部近傍に、回転軸を有し、この回
   転軸を中心として、前後方向に回動可能である、洗濯
   機。
2. 【請求項２】 前記洗濯機は、直立する第１の姿勢と、
   前記回転軸を中心として前側に回動した第２の姿勢とを
   それぞれ維持するための姿勢維持装置を有する、請求項
   １に記載の洗濯機。
3. 【請求項３】 上面に、衣類等の出し入れ口を有する洗
   濯機であって、 前記洗濯機を、前記洗濯機の前後方向にスライドさせる
   ためのスライド機構を有する、洗濯機。