JPH0947060A - 速度制御装置 - Google Patents

速度制御装置

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JPH0947060A
JPH0947060A JP7194463A JP19446395A JPH0947060A JP H0947060 A JPH0947060 A JP H0947060A JP 7194463 A JP7194463 A JP 7194463A JP 19446395 A JP19446395 A JP 19446395A JP H0947060 A JPH0947060 A JP H0947060A
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JP
Japan
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speed
disturbance
load
output signal
estimation observer
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Application number
JP7194463A
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English (en)
Inventor
Minoru Takahashi
実 高橋
Mikio Kamoshita
幹雄 鴨下
Toshiyuki Ando
俊幸 安藤
Tomiko Takahashi
斗美子 高橋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、オブザーバの積分値の影響により
速度のオーバーシュートが生ずるという課題を解決しよ
うとするものである。 【解決手段】 この発明は、減算手段11と、制御手段
12と、外乱推定オブザーバ15と、加算手段16と、
駆動部13と、アクチュエータ14とを有し、制御手段
12、外乱推定オブザーバ15、加算手段16、減算手
段11がアナログ回路で構成され、制御手段12の出力
信号と外乱推定オブザーバ15の出力信号とを比較して
これらに正負の違いがあった場合、加算手段16に入力
される外乱推定オブザーバ15の出力信号を0とする手
段17、18を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外乱推定オブザーバ
を付加した速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は外乱推定オブザーバを付加した
速度制御装置の一例を示す。減算器1は、目標速度を示
す目標速度信号vrと、実際の速度を示す速度信号vと
を比較し、それらの速度誤差を示す速度誤差信号eを出
力する。コントローラ2は減算器1からの速度誤差信号
eに対して位相補償、ゲイン調整を行う。外乱推定オブ
ザーバ5はアクチュエータ4に入力された電流iと実際
の速度を示す速度信号vから外乱相当分の電流値id^
を推定する。
【0003】加算器6はコントローラ2の出力信号に外
乱推定オブザーバ5からの電流値id^を加算して操作
量icとして駆動アンプ3に入力する。駆動アンプ3
は、加算器6からの操作量icに対応した駆動電流iを
得、この駆動電流iでアクチュエータ4を駆動する。ア
クチュエータ4は、例えば光ディスク装置におけるスピ
ンドルモータからなり、光ディスクを回転させる。ここ
に、外乱推定オブザーバ5は公知である。
【0004】図20は上記速度制御装置において外乱推
定オブザーバ5を付加しない場合の応答を示す。これ
は、目標速度を5とし、50msでアクチュエータ4へ
の外乱が無くなった時の応答結果である。この応答結果
は、傾いていた光ディスク装置が急に水平になった場合
や、アクチュエータ4の摩擦が急に軽減した場合と等価
である。外乱がある場合、速度信号vは外乱に相当する
速度ずれを持つ。外乱が無くなると、速度信号vは目標
速度信号Vrに収束する。
【0005】図21は上記外乱推定オブザーバ5を付加
した速度制御装置の応答を示す。これは、目標速度を5
とし、50msでアクチュエータ4への外乱が無くなっ
た時の応答結果である。外乱がある場合はオブザーバ5
が外乱を推定し、外乱に相当する速度ずれが打ち消され
る。外乱が無くなると、オブザーバ5の積分項によりオ
ブザーバ5の出力信号の減少に遅れが発生する。この遅
れにより速度信号にオーバーシュートが発生する。
【0006】特公平6ー55038号公報には、外乱推
定オブザーバを用いた速度制御装置において、電流リミ
ッタを設けて負荷(外乱)が軽減した時の電動機速度の
オーバーシュートを防ぐようにした電動機の速度制御装
置が記載されている。この電動機の速度制御装置は、具
体的には、電動機速度をその指令値に一致させるべく調
節する速度調節器と、電動機電流および速度の各実際値
から負荷トルク相当の電流値を推定するオブザーバとを
備え、前記速度調節器出力に該オブザーバ出力を加算し
た値を電流指令値として電動機を制御する速度制御装置
において、前記速度調節器の出力を電動機電流制限値か
ら前記オブザーバ出力値を減じた値に制限するリミッタ
を設けたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記電動機の速度制御
装置では、外乱推定オブザーバを付加した速度制御装置
において、該速度制御装置にかかる負荷がステップ的に
軽くなったとき、速度調節器の積分値により速度が跳ね
上がることを防止するために、速度調節器の出力を電動
機電流制限値からオブザーバ出力値を減じた値に制限す
るリミッタを設けているが、オブザーバの目的は速度調
節器のゲインを大きくすることなく外乱(当該速度制御
装置の負荷)を抑圧することであるので、できるだけオ
ブザーバの帯域を広くすることになる。このため、速度
調節器の積分値の影響よりもオブザーバの積分値の影響
が大きくなり、負荷がステップ的に軽くなった時にオブ
ザーバの出力の収束が遅れて速度のオーバーシュートが
生ずる。本発明は、外乱推定オブザーバの積分値の影響
を抑えて速度のオーバーシュートを抑圧することができ
る速度制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、目標速度信号と負荷の速度
を示す速度信号とを比較して速度誤差信号を求める減算
手段と、この減算手段で求めた速度誤差信号に位相補
償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の駆動電流と負
荷の速度を示す速度信号から外乱を推定する外乱推定オ
ブザーバと、この外乱推定オブザーバの出力信号と前記
制御手段の出力信号とを加算する加算手段と、この加算
手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部と、この駆動
部から駆動電流が供給されて負荷を駆動するアクチュエ
ータとを有し、前記制御手段、前記外乱推定オブザー
バ、前記加算手段、前記減算手段がアナログ回路で構成
された速度制御装置において、前記制御手段の出力信号
と前記外乱推定オブザーバの出力信号とを比較してこれ
らに正負の違いがあった場合、前記加算手段に入力され
る前記外乱推定オブザーバの出力信号を0とする手段を
備えたものである。
【0009】請求項2記載の発明は、目標速度信号と負
荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信号を求
める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差信号に
位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の駆動電
流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定する外乱
推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出力信号
と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段と、こ
の加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部と、こ
の駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動するアク
チュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推定オブ
ザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフトウェアで
実現された速度制御装置において、前記制御手段の出力
信号と前記外乱推定オブザーバの出力信号とを比較して
これらに正負の違いがあった場合、前記加算手段に入力
される前記外乱推定オブザーバの出力信号を0とする手
段を備えたものである。
【0010】請求項3記載の発明は、目標速度信号と負
荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信号を求
める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差信号に
位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の駆動電
流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定する外乱
推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出力信号
と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段と、こ
の加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部と、こ
の駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動するアク
チュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推定オブ
ザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフトウェアで
実現された速度制御装置において、前記制御手段の出力
信号と前記外乱推定オブザーバの出力信号とを比較して
これらに正負の違いがあった場合、前記外乱推定オブザ
ーバにて負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号か
ら外乱を推定するための状態方程式の状態量を0とする
手段を備えたものである。
【0011】請求項4記載の発明は、目標速度信号と負
荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信号を求
める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差信号に
位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の駆動電
流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定する外乱
推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出力信号
と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段と、こ
の加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部と、こ
の駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動するアク
チュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推定オブ
ザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフトウェアで
実現された速度制御装置において、前記制御手段の出力
信号と前記外乱推定オブザーバの出力信号とを比較して
これらに正負の違いがあった場合、前記外乱推定オブザ
ーバにて負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号か
ら外乱を推定するための状態方程式の状態量を所定の値
に補正する手段を備えたものである。
【0012】請求項5記載の発明は、目標速度信号と負
荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信号を求
める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差信号に
位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の駆動電
流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定する外乱
推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出力信号
と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段と、こ
の加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部と、こ
の駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動するアク
チュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推定オブ
ザーバ、前記加算手段、前記減算手段がアナログ回路で
構成された速度制御装置において、前記減算手段で求め
た速度誤差信号と前記外乱推定オブザーバの出力信号と
を比較してこれらに正負の違いがあった場合、前記加算
手段に入力される前記外乱推定オブザーバの出力信号を
0とする手段を備えたものである。
【0013】請求項6記載の発明は、目標速度信号と負
荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信号を求
める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差信号に
位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の駆動電
流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定する外乱
推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出力信号
と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段と、こ
の加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部と、こ
の駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動するアク
チュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推定オブ
ザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフトウェアで
実現された速度制御装置において、前記減算手段で求め
た速度誤差信号と前記外乱推定オブザーバの出力信号と
を比較してこれらに正負の違いがあった場合、前記加算
手段に入力される前記外乱推定オブザーバの出力信号を
0とする手段を備えたものである。
【0014】請求項7記載の発明は、目標速度信号と負
荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信号を求
める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差信号に
位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の駆動電
流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定する外乱
推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出力信号
と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段と、こ
の加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部と、こ
の駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動するアク
チュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推定オブ
ザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフトウェアで
実現された速度制御装置において、前記減算手段で求め
た速度誤差信号と前記外乱推定オブザーバの出力信号と
を比較してこれらに正負の違いがあった場合、前記外乱
推定オブザーバにて負荷の駆動電流と負荷の速度を示す
速度信号から外乱を推定するための状態方程式の状態量
を0とする手段を備えたものである。
【0015】請求項8記載の発明は、目標速度信号と負
荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信号を求
める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差信号に
位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の駆動電
流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定する外乱
推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出力信号
と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段と、こ
の加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部と、こ
の駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動するアク
チュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推定オブ
ザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフトウェアで
実現された速度制御装置において、前記減算手段で求め
た速度誤差信号と前記外乱推定オブザーバの出力信号と
を比較してこれらに正負の違いがあった場合、前記外乱
推定オブザーバにて負荷の駆動電流と負荷の速度を示す
速度信号から外乱を推定するための状態方程式の状態量
を所定の値に補正する手段を備えたものである。
【0016】請求項9記載の発明は、目標速度信号と負
荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信号を求
める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差信号に
位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の駆動電
流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定する外乱
推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出力信号
と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段と、こ
の加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部と、こ
の駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動するアク
チュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推定オブ
ザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフトウェアで
実現された速度制御装置において、前記制御手段の出力
信号と前記外乱推定オブザーバの出力信号とを比較して
これらに正負の違いがあった場合、前記外乱推定オブザ
ーバにて負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号か
ら外乱を推定するための状態方程式の定数を変化させる
手段を備えたものである。
【0017】請求項10記載の発明は、目標速度信号と
負荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信号を
求める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差信号
に位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の駆動
電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定する外
乱推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出力信
号と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段と、
この加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部と、
この駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動するア
クチュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推定オ
ブザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフトウェア
で実現された速度制御装置において、前記減算手段で求
めた速度誤差信号と前記外乱推定オブザーバの出力信号
とを比較してこれらに正負の違いがあった場合、前記外
乱推定オブザーバにて負荷の駆動電流と負荷の速度を示
す速度信号から外乱を推定するための状態方程式の定数
を変化させる手段を備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は請求項1記載の発明の実施
形態例を示す。この実施形態例の速度制御装置は、減算
器からなる減算手段11、制御手段としてのコントロー
ラ12、外乱推定オブザーバ15、加算手段としての加
算器16、比較手段としての比較器17、アナログスイ
ッチ18はアナログ回路で構成されている。減算器11
は、目標速度を示す目標速度信号vrと、実際の速度を
示す速度信号vとを比較し、それらの速度誤差を示す速
度誤差信号eを出力する。
【0019】コントローラ12は減算器11からの速度
誤差信号eに対して位相補償、ゲイン調整を行う。外乱
推定オブザーバ15はアクチュエータ14に入力された
電流iと実際の速度を示す速度信号vから外乱相当分の
電流値id^を推定する。加算器16は外乱推定オブザ
ーバ15からアナログスイッチ18を通して入力される
電流値id^をコントローラ12の出力信号(出力電
流)に加算して操作量icとして駆動アンプ13に入力
する。
【0020】駆動アンプ13は、加算器16からの操作
量icに対応した駆動電流iを得、この駆動電流iでア
クチュエータ14を駆動する。アクチュエータ14は、
例えば光ディスク装置におけるスピンドルモータからな
り、光ディスクを回転させる。アクチュエータ14には
負荷としての光ディスクの回転速度を検出して速度信号
を発生する速度検出手段が設けられており、この速度検
出手段からの速度信号が上記速度信号vとして減算器1
1や外乱推定オブザーバ15へ出力される。
【0021】比較器17は、コントローラ12の出力信
号と外乱推定オブザーバ15の出力信号が入力され、こ
れらの入力信号を比較してその正負(極性)に違いがあ
った場合にアナログスイッチ18をオフさせて外乱推定
オブザーバ15から加算器16への信号id^を0とす
る。外乱がある場合は外乱推定オブザーバ15がアクチ
ュエータ14の入力電流iと実際の速度信号vから外乱
相当分の電流値id^を推定し、この電流値id^がアナ
ログスイッチ18を通って加算器16にてコントローラ
12の出力信号に加算されることにより、外乱に相当す
る速度ずれが打ち消される。
【0022】外乱が無くなると、外乱推定オブザーバ1
5の積分項により外乱推定オブザーバ15の出力信号の
減少に遅れが発生し、この遅れにより速度信号vにオー
バーシュートが発生する。速度信号vにオーバーシュー
トが発生すると、コントローラ12の出力信号はそのオ
ーバーシュートを打ち消すように負となる。比較器17
はコントローラ12の出力信号と外乱推定オブザーバ1
5の出力信号との正負が一致するまでアナログスイッチ
18をオフさせて外乱推定オブザーバ15から加算器1
6への信号id^を0とし、速度信号のオーバーシュー
トを抑えて負荷の速度のオーバーシュートを抑える。
【0023】図2は本実施形態例の応答を示す。これ
は、目標速度を5とし、50msでアクチュエータ4へ
の外乱が無くなった時の応答結果である。外乱がある場
合はオブザーバ15が外乱を推定し、外乱に相当する速
度ずれが打ち消される。外乱が無くなると、外乱推定オ
ブザーバ15から加算器16への信号id^が0になる
ことにより、速度信号のオーバーシュートが抑えられて
負荷の速度のオーバーシュートが抑圧される。
【0024】このように、請求項1記載の発明の実施形
態例では、目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号と
を比較して速度誤差信号を求める減算手段としての減算
器11と、この減算手段11で求めた速度誤差信号に位
相補償、ゲイン調整を行う制御手段としてのコントロー
ラ12と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号
から外乱を推定する外乱推定オブザーバ15と、この外
乱推定オブザーバ15の出力信号と制御手段12の出力
信号とを加算する加算手段としての加算器16と、この
加算手段16の出力信号から駆動電流を得る駆動部とし
ての駆動アンプ13と、この駆動部13から駆動電流が
供給されて負荷を駆動するアクチュエータ14とを有
し、制御手段12、外乱推定オブザーバ15、加算手段
16、減算手段11がアナログ回路で構成された速度制
御装置において、制御手段12の出力信号と外乱推定オ
ブザーバ15の出力信号とを比較してこれらに正負の違
いがあった場合、加算手段16に入力される外乱推定オ
ブザーバ15の出力信号を0とする手段としての比較器
17及びアナログスイッチ18を備えたので、外乱推定
オブザーバの積分値の影響を抑えて速度のオーバーシュ
ートを抑圧することができる。
【0025】図3は請求項2記載の発明の実施形態例を
示す。この実施形態例では、上記請求項1記載の発明の
実施形態例において、加算器16、比較器17及びアナ
ログスイッチ18の代りに比較手段としての比較器19
が用いられ、比較器19、減算器11、コントローラ1
2及び外乱推定オブザーバ15がソフトウェアで構成さ
れる。つまり、比較器19、減算器11、コントローラ
12及び外乱推定オブザーバ15はマイクロコンピュー
タにおいてソフトウェアで実現されたものである。
【0026】図4は比較器19の動作フローを示す。比
較器19は、ステップS1でコントローラ12の出力信
号を読み込み、ステップS2で外乱推定オブザーバ15
の出力信号id^を読み込む。次に、比較器19は、ス
テップS3でコントローラ12の出力信号と外乱推定オ
ブザーバ15の出力信号とを比較してこれらの信号の正
負が一致するか否かを判断し、つまり、コントローラ1
2の出力信号と外乱推定オブザーバ15の出力信号とを
掛けてその結果が0以上であるか否かを判断すること
で、これらの信号の正負が一致するか否かを判断し、こ
れらの信号の正負が一致した場合にはステップS4でコ
ントローラ12の出力信号と外乱推定オブザーバ15の
出力信号との和を操作量icとして駆動アンプ13へ出
力する。
【0027】また、比較器19は、コントローラ12の
出力信号と外乱推定オブザーバ15の出力信号の正負が
一致しない場合にはステップS5で外乱推定オブザーバ
15の出力信号を0した後にステップS4に進んでコン
トローラ12の出力信号と外乱推定オブザーバ15の出
力信号(0)との和、つまり、コントローラ12の出力
信号を操作量icとして駆動アンプ13へ出力する。
【0028】外乱がある場合は外乱推定オブザーバ15
がアクチュエータ14の入力電流iと実際の速度信号v
から外乱相当分の電流値id^を推定し、比較器19が
ステップS1、ステップS2、ステップS3、ステップ
S4と進んで電流値id^がコントローラ12の出力信
号に加算されることにより、外乱に相当する速度ずれが
打ち消される。
【0029】外乱が無くなると、外乱推定オブザーバ1
5の積分項により外乱推定オブザーバ15の出力信号の
減少に遅れが発生し、この遅れにより速度信号vにオー
バーシュートが発生する。速度信号vにオーバーシュー
トが発生すると、コントローラ12の出力信号はそのオ
ーバーシュートを打ち消すように負となる。比較器19
はコントローラ12の出力信号と外乱推定オブザーバ1
5の出力信号との正負が一致するまでステップS1、ス
テップS2、ステップS3、ステップS5、ステップS
4と進んで外乱推定オブザーバ15からの信号id^を
0とし、速度信号のオーバーシュートを抑えて負荷の速
度のオーバーシュートを抑える。この実施形態例の応答
は図2と同様である。
【0030】このように、請求項2記載の発明の実施形
態例では、目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号と
を比較して速度誤差信号を求める減算手段としての減算
器11と、この減算手段11で求めた速度誤差信号に位
相補償、ゲイン調整を行う制御手段としてのコントロー
ラ12と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号
から外乱を推定する外乱推定オブザーバ15と、この外
乱推定オブザーバ15の出力信号と制御手段12の出力
信号とを加算する加算手段としての比較器19と、この
加算手段19の出力信号から駆動電流を得る駆動部とし
ての駆動アンプ13と、この駆動部13から駆動電流が
供給されて負荷を駆動するアクチュエータ14とを有
し、制御手段12、外乱推定オブザーバ15、加算手段
19、減算手段11がソフトウェアで実現された速度制
御装置において、制御手段12の出力信号と外乱推定オ
ブザーバ15の出力信号とを比較してこれらに正負の違
いがあった場合、加算手段19に入力される外乱推定オ
ブザーバ15の出力信号を0とする手段としての比較器
19を備えたので、外乱推定オブザーバの積分値の影響
を抑えて速度のオーバーシュートを抑圧することがで
き、かつ、制御手段12、外乱推定オブザーバ15、加
算手段19、減算手段11をソフトウェアで実現したこ
とで、経時変化に強くて安価な装置とすることができ
る。
【0031】図5は請求項3記載の発明の実施形態例を
示す。この実施形態例は、上記請求項2記載の発明の実
施形態例において、比較器19の代りに比較器20を用
いたものであり、比較器20、減算器11、コントロー
ラ12及び外乱推定オブザーバ15はソフトウェアで構
成され、つまり、マイクロコンピュータにおいてソフト
ウェアで実現されたものである。
【0032】外乱推定オブザーバ15がアクチュエータ
14の入力電流と速度信号vから外乱を推定するための
離散値系の状態方程式は次の(1)式で表わされ、出力
方程式は次の(2)式で表わされる。 Xob(k+1)=p×Xob(k)+q×u(k)・・・(1) y(k)=C×Xob(k)+D×Xob(k)・・・(2) ここに、比較器20が入力信号をサンプリングするサン
プリング時間をT、時間をk×Tとする。また、u
(k)は外乱推定オブザーバ15の入力信号、y(k)
は外乱推定オブザーバ15の出力信号、Xob(k)は外
乱推定オブザーバ15の状態量、p、q、C、Dは定数
である。
【0033】また、比較器20は図6に示すような処理
フローを実行する。比較器20は、ステップS1でコン
トローラ12の出力信号を読み込み、ステップS2で外
乱推定オブザーバ15の出力信号id^を読み込む。次
に、比較器20は、ステップS3でコントローラ12の
出力信号と外乱推定オブザーバ15の出力信号とを比較
してこれらの信号の正負が一致するか否かを判断し、つ
まり、コントローラ12の出力信号と外乱推定オブザー
バ15の出力信号とを掛けてその結果が0以上であるか
否かを判断することで、これらの信号の正負が一致する
か否かを判断し、これらの信号の正負が一致した場合に
はステップS4でコントローラ12の出力信号と外乱推
定オブザーバ15の出力信号との和を操作量icとして
駆動アンプ13へ出力する。
【0034】また、比較器20は、コントローラ12の
出力信号と外乱推定オブザーバ15の出力信号の正負が
一致しない場合にはステップS6で外乱推定オブザーバ
15の状態方程式の状態量Xob(k)を0とした後にス
テップS4に進んでコントローラ12の出力信号と外乱
推定オブザーバ15の出力信号との和を操作量icとし
て駆動アンプ13へ出力する。
【0035】外乱がある場合は外乱推定オブザーバ15
がアクチュエータ14の入力電流iと実際の速度信号v
から外乱相当分の電流値id^を推定し、比較器20が
ステップS1、ステップS2、ステップS3、ステップ
S4と進んで電流値id^がコントローラ12の出力信
号に加算されることにより、外乱に相当する速度ずれが
打ち消される。
【0036】外乱が無くなると、外乱推定オブザーバ1
5の積分項により外乱推定オブザーバ15の出力信号の
減少に遅れが発生し、この遅れにより速度信号vにオー
バーシュートが発生する。速度信号vにオーバーシュー
トが発生すると、コントローラ12の出力信号はそのオ
ーバーシュートを打ち消すように負となる。比較器20
はコントローラ12の出力信号と外乱推定オブザーバ1
5の出力信号との正負が一致するまでステップS1、ス
テップS2、ステップS3、ステップS6、ステップS
4と進んで外乱推定オブザーバ15の状態方程式の状態
量Xob(k)を0とし、速度信号のオーバーシュートを
抑えて負荷の速度のオーバーシュートを抑える。
【0037】図7は本実施形態例の応答を示す。これ
は、目標速度を5とし、50msでアクチュエータ4へ
の外乱が無くなった時の応答結果である。外乱がある場
合はオブザーバ15が外乱を推定し、外乱に相当する速
度ずれが打ち消される。外乱が無くなると、外乱推定オ
ブザーバ15の状態方程式の状態量Xob(k)が0にな
ることにより、外乱推定オブザーバ15の出力信号の収
束が速くなり、速度信号のオーバーシュートが抑えられ
て負荷の速度のオーバーシュートが抑圧される。
【0038】このように、請求項3記載の発明の実施形
態例では、目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号と
を比較して速度誤差信号を求める減算手段としての減算
器11と、この減算手段11で求めた速度誤差信号に位
相補償、ゲイン調整を行う制御手段としてのコントロー
ラ12と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号
から外乱を推定する外乱推定オブザーバ15と、この外
乱推定オブザーバ15の出力信号と制御手段12の出力
信号とを加算する加算手段としての比較器20と、この
加算手段20の出力信号から駆動電流を得る駆動部とし
ての駆動アンプ13と、この駆動部13から駆動電流が
供給されて負荷を駆動するアクチュエータ14とを有
し、制御手段12、外乱推定オブザーバ15、加算手段
20、減算手段11がソフトウェアで実現された速度制
御装置において、制御手段12の出力信号と外乱推定オ
ブザーバ15の出力信号とを比較してこれらに正負の違
いがあった場合、外乱推定オブザーバ15にて負荷の駆
動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定する
ための状態方程式の状態量を0とする手段としての比較
器20を備えたので、外乱の変動があった時に外乱推定
オブザーバ15の出力信号の収束の遅れを少なくするこ
とができ、外乱推定オブザーバ15の出力信号の収束の
遅れの補正に要する回数を減らすことができて演算時間
を短縮することができ、オブザーバの積分値の影響を抑
えて速度のオーバーシュートを抑圧することができる。
【0039】請求項4記載の発明の実施形態例は、上記
請求項3記載の発明の実施形態例において、比較器20
が図8に示すような処理フローを実行するようにしたも
のであり、比較器20、減算器11、コントローラ12
及び外乱推定オブザーバ15は請求項3記載の発明の実
施形態例と同様にソフトウェアで構成されたものであ
る。
【0040】比較器20は、ステップS1でコントロー
ラ12の出力信号を読み込み、ステップS2で外乱推定
オブザーバ15の出力信号id^を読み込む。次に、比
較器20は、ステップS3でコントローラ12の出力信
号と外乱推定オブザーバ15の出力信号とを比較してこ
れらの信号の正負が一致するか否かを判断し、つまり、
コントローラ12の出力信号と外乱推定オブザーバ15
の出力信号とを掛けてその結果が0以上であるか否かを
判断することで、これらの信号の正負が一致するか否か
を判断し、これらの信号の正負が一致した場合にはステ
ップS4でコントローラ12の出力信号と外乱推定オブ
ザーバ15の出力信号との和を操作量icとして駆動ア
ンプ13へ出力する。
【0041】また、比較器20は、コントローラ12の
出力信号と外乱推定オブザーバ15の出力信号の正負が
一致しない場合にはステップS7で外乱推定オブザーバ
15の状態方程式の状態量Xob(k)を所定の値Xcon
とした後にステップS4に進んでコントローラ12の出
力信号と外乱推定オブザーバ15の出力信号との和を操
作量icとして駆動アンプ13へ出力する。ここで、X
conは本実施形態例の摩擦、各定数のばらつき等の定常
的外乱から求めた定数とする。
【0042】外乱がある場合は外乱推定オブザーバ15
がアクチュエータ14の入力電流iと実際の速度信号v
から外乱相当分の電流値id^を推定し、比較器20が
ステップS1、ステップS2、ステップS9、ステップ
S4と進んで電流値id^がコントローラ12の出力信
号に加算されることにより、外乱に相当する速度ずれが
打ち消される。
【0043】外乱が無くなると、外乱推定オブザーバ1
5の積分項により外乱推定オブザーバ15の出力信号の
減少に遅れが発生し、この遅れにより速度信号vにオー
バーシュートが発生する。速度信号vにオーバーシュー
トが発生すると、コントローラ12の出力信号はそのオ
ーバーシュートを打ち消すように負となる。比較器20
はコントローラ12の出力信号と外乱推定オブザーバ1
5の出力信号との正負が一致するまでステップS1、ス
テップS2、ステップS9、ステップS7、ステップS
4と進んで外乱推定オブザーバ15の状態量Xob(k)
をXconとし、速度信号のオーバーシュートを抑えて本
実施形態例の応答を最適な応答とし、負荷の速度のオー
バーシュートを抑える。
【0044】このように、請求項4記載の発明の実施形
態例では、目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号と
を比較して速度誤差信号を求める減算手段としての減算
器11と、この減算手段11で求めた速度誤差信号に位
相補償、ゲイン調整を行う制御手段としてのコントロー
ラ12と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号
から外乱を推定する外乱推定オブザーバ15と、この外
乱推定オブザーバ15の出力信号と制御手段12の出力
信号とを加算する加算手段としての比較器20と、この
加算手段20の出力信号から駆動電流を得る駆動部とし
ての駆動アンプ13と、この駆動部13から駆動電流が
供給されて負荷を駆動するアクチュエータ14とを有
し、制御手段12、外乱推定オブザーバ15、加算手段
20、減算手段11がソフトウェアで実現された速度制
御装置において、制御手段12の出力信号と外乱推定オ
ブザーバ15の出力信号とを比較してこれらに正負の違
いがあった場合、外乱推定オブザーバ15にて負荷の駆
動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定する
ための状態方程式の状態量Xob(k)を所定の値Xco n
に補正する手段としての比較器20を備えたので、外乱
の変動があった時に外乱推定オブザーバ15の出力信号
の収束の遅れを少なくすることができ、外乱推定オブザ
ーバ15の出力信号の収束の遅れの補正に要する回数を
減らすことができて演算時間を短縮することができ、最
適な応答をすることができてオブザーバの積分値の影響
による速度のオーバーシュートを抑圧することができ
る。さらに、制御手段12、外乱推定オブザーバ15、
加算手段20、減算手段11をソフトウェアで実現した
ことで、経時変化に強くて安価な装置とすることができ
る。
【0045】図9は請求項5記載の発明の実施形態例を
示す。この実施形態例は、上記請求項1記載の発明の実
施形態例において、比較器17の代りに比較器21が用
いられ、減算器11、コントローラ12、外乱推定オブ
ザーバ15、加算器16、比較器21、アナログスイッ
チ18がアナログ回路で構成されている。比較器21は
減算器11からの速度誤差信号eと外乱推定オブザーバ
15の出力信号が入力される。
【0046】比較器21は、減算器11からの速度誤差
信号eと外乱推定オブザーバ15の出力信号を比較して
その正負(極性)に違いがあった場合にアナログスイッ
チ18をオフさせて外乱推定オブザーバ15から加算器
16への信号id^を0とする。外乱がある場合は外乱
推定オブザーバ15がアクチュエータ14の入力電流i
と実際の速度信号vから外乱相当分の電流値id^を推
定し、この電流値id^がアナログスイッチ18を通っ
て加算器16にてコントローラ12の出力信号に加算さ
れることにより、外乱に相当する速度ずれが打ち消され
る。
【0047】外乱が無くなると、外乱推定オブザーバ1
5の積分項により外乱推定オブザーバ15の出力信号の
減少に遅れが発生し、この遅れにより速度信号vにオー
バーシュートが発生する。速度信号vにオーバーシュー
トが発生すると、コントローラ12の出力信号はそのオ
ーバーシュートを打ち消すように負となる。比較器21
は減算器11からの速度誤差信号eと外乱推定オブザー
バ15の出力信号との正負が一致するまでアナログスイ
ッチ18をオフさせて外乱推定オブザーバ15から加算
器16への信号id^を0とし、速度信号のオーバーシ
ュートを抑えて負荷の速度のオーバーシュートを抑え
る。
【0048】図10は本実施形態例の応答を示す。これ
は、目標速度を5とし、50msでアクチュエータ4へ
の外乱が無くなった時の応答結果である。外乱がある場
合はオブザーバ15が外乱を推定し、外乱に相当する速
度ずれが打ち消される。外乱が無くなると、外乱推定オ
ブザーバ15から加算器16への信号id^が0になる
ことにより、速度信号のオーバーシュートが抑えられて
負荷の速度のオーバーシュートが抑圧される。
【0049】このように、請求項5記載の発明の実施形
態例では、目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号と
を比較して速度誤差信号を求める減算手段としての減算
器11と、この減算手段11で求めた速度誤差信号に位
相補償、ゲイン調整を行う制御手段としてのコントロー
ラ12と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号
から外乱を推定する外乱推定オブザーバ15と、この外
乱推定オブザーバ15の出力信号と制御手段12の出力
信号とを加算する加算手段としての加算器16と、この
加算手段16の出力信号から駆動電流を得る駆動部とし
ての駆動アンプ13と、この駆動部13から駆動電流が
供給されて負荷を駆動するアクチュエータ14とを有
し、制御手段12、外乱推定オブザーバ15、加算手段
16、減算手段11がアナログ回路で構成された速度制
御装置において、減算手段11で求めた速度誤差信号と
外乱推定オブザーバ15の出力信号とを比較してこれら
に正負の違いがあった場合、加算手段16に入力される
外乱推定オブザーバ15の出力信号を0とする手段とし
ての比較器21及びアナログスイッチ18を備えたの
で、外乱推定オブザーバの積分値の影響を抑えて速度の
オーバーシュートを抑圧することができ、かつ、制御手
段12が積分項を含む場合に起こる、加算手段16に入
力される外乱推定オブザーバ15の出力信号の補正の遅
れをなくすことができる。
【0050】図11は請求項6記載の発明の実施形態例
を示す。この実施形態例は、上記請求項3記載の発明の
実施形態例において、比較器20の代りに比較器22を
用いたものであり、減算器11、コントローラ12、外
乱推定オブザーバ15、比較器22がソフトウェアで構
成され、つまり、マイクロコンピュータにおいてソフト
ウェアで実現されたものである。
【0051】図12は比較器22の動作フローを示す。
比較器22は、ステップS8で減算器11からの速度誤
差信号eを読み込んでステップS1でコントローラ12
の出力信号を読み込み、ステップS2で外乱推定オブザ
ーバ15の出力信号id^を読み込む。次に、比較器2
2は、ステップS9で今読み込んだ速度誤差信号eと外
乱推定オブザーバ15の出力信号とを比較してこれらの
信号の正負が一致するか否かを判断し、つまり、速度誤
差信号eと外乱推定オブザーバ15の出力信号とを掛け
てその結果が0以上であるか否かを判断することで、こ
れらの信号の正負が一致するか否かを判断し、これらの
信号の正負が一致した場合にはステップS4でコントロ
ーラ12の出力信号と外乱推定オブザーバ15の出力信
号との和を操作量icとして駆動アンプ13へ出力す
る。
【0052】また、比較器22は、速度誤差信号eと外
乱推定オブザーバ15の出力信号の正負が一致しない場
合にはステップS5で外乱推定オブザーバ15の出力信
号を0とした後にステップS4に進んでコントローラ1
2の出力信号と外乱推定オブザーバ15の出力信号との
和を操作量icとして駆動アンプ13へ出力する。
【0053】外乱がある場合は外乱推定オブザーバ15
がアクチュエータ14の入力電流iと実際の速度信号v
から外乱相当分の電流値id^を推定し、比較器22が
ステップS8、ステップS1、ステップS2、ステップ
S9、ステップS4と進んで電流値id^がコントロー
ラ12の出力信号に加算されることにより、外乱に相当
する速度ずれが打ち消される。
【0054】外乱が無くなると、外乱推定オブザーバ1
5の積分項により外乱推定オブザーバ15の出力信号の
減少に遅れが発生し、この遅れにより速度信号vにオー
バーシュートが発生する。速度信号vにオーバーシュー
トが発生すると、コントローラ12の出力信号はそのオ
ーバーシュートを打ち消すように負となる。比較器22
は減算器11からの速度誤差信号eと外乱推定オブザー
バ15の出力信号との正負が一致するまでステップS
8、ステップS1、ステップS2、ステップS9、ステ
ップS5、ステップS4と進んで外乱推定オブザーバ1
5の出力信号を0とし、速度信号のオーバーシュートを
抑えて負荷の速度のオーバーシュートを抑える。本実施
形態例の応答は図10と同様である。
【0055】このように、請求項6記載の発明の実施形
態例では、目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号と
を比較して速度誤差信号を求める減算手段としての減算
器11と、この減算手段11で求めた速度誤差信号に位
相補償、ゲイン調整を行う制御手段としてのコントロー
ラ12と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号
から外乱を推定する外乱推定オブザーバ15と、この外
乱推定オブザーバ15の出力信号と制御手段12の出力
信号とを加算する加算手段としての比較器22と、この
加算手段22の出力信号から駆動電流を得る駆動部とし
ての駆動アンプ13と、この駆動部13から駆動電流が
供給されて負荷を駆動するアクチュエータ14とを有
し、制御手段12、外乱推定オブザーバ15、加算手段
22、減算手段11がソフトウェアで実現された速度制
御装置において、減算手段11で求めた速度誤差信号と
外乱推定オブザーバ15の出力信号とを比較してこれら
に正負の違いがあった場合、加算手段22に入力される
外乱推定オブザーバ15の出力信号を0とする手段とし
ての比較器22を備えたので、外乱推定オブザーバの積
分値の影響を抑えて速度のオーバーシュートを抑圧する
ことができ、かつ、制御手段12が積分項を含む場合に
起こる、加算手段16に入力される外乱推定オブザーバ
15の出力信号の補正の遅れをなくすことができる。
【0056】図13は請求項7記載の発明の実施形態例
を示す。この実施形態例は、上記請求項6記載の発明の
実施形態例において、比較器22の代りに比較器23を
用いるようにしたものであり、比較器23、減算器1
1、コントローラ12及び外乱推定オブザーバ15は請
求項6記載の発明の実施形態例と同様にソフトウェアで
構成されたものである。
【0057】図14は比較器23の動作フローを示す。
比較器23は、ステップS8で減算器11からの速度誤
差信号eを読み込んでステップS1でコントローラ12
の出力信号を読み込み、ステップS2で外乱推定オブザ
ーバ15の出力信号id^を読み込む。次に、比較器2
3は、ステップS9で今読み込んだ速度誤差信号eと外
乱推定オブザーバ15の出力信号とを比較してこれらの
信号の正負が一致するか否かを判断し、つまり、速度誤
差信号eと外乱推定オブザーバ15の出力信号とを掛け
てその結果が0以上であるか否かを判断することで、こ
れらの信号の正負が一致するか否かを判断し、これらの
信号の正負が一致した場合にはステップS4でコントロ
ーラ12の出力信号と外乱推定オブザーバ15の出力信
号との和を操作量icとして駆動アンプ13へ出力す
る。
【0058】また、比較器23は、速度誤差信号eと外
乱推定オブザーバ15の出力信号の正負が一致しない場
合にはステップS6で外乱推定オブザーバ15の状態量
ob(k)を0とした後にステップS4に進んでコント
ローラ12の出力信号と外乱推定オブザーバ15の出力
信号との和を操作量icとして駆動アンプ13へ出力す
る。
【0059】外乱がある場合は外乱推定オブザーバ15
がアクチュエータ14の入力電流iと実際の速度信号v
から外乱相当分の電流値id^を推定し、比較器23が
ステップS8、ステップS1、ステップS2、ステップ
S9、ステップS4と進んで電流値id^がコントロー
ラ12の出力信号に加算されることにより、外乱に相当
する速度ずれが打ち消される。
【0060】外乱が無くなると、外乱推定オブザーバ1
5の積分項により外乱推定オブザーバ15の出力信号の
減少に遅れが発生し、この遅れにより速度信号vにオー
バーシュートが発生する。速度信号vにオーバーシュー
トが発生すると、速度誤差信号eは負となる。比較器2
3は減算器11からの速度誤差信号eと外乱推定オブザ
ーバ15の出力信号との正負が一致するまでステップS
8、ステップS1、ステップS2、ステップS9、ステ
ップS6、ステップS4と進んで外乱推定オブザーバ1
5の状態量Xob(k)を0とし、速度信号のオーバーシ
ュートを抑えて負荷の速度のオーバーシュートを抑え
る。
【0061】図15は本実施形態例の応答を示す。これ
は、目標速度を5とし、50msでアクチュエータ4へ
の外乱が無くなった時の応答結果である。外乱がある場
合はオブザーバ15が外乱を推定し、外乱に相当する速
度ずれが打ち消される。外乱が無くなると、外乱推定オ
ブザーバ15の状態量Xob(k)が0になることによ
り、外乱推定オブザーバ15の出力信号の収束が速くな
り、速度信号のオーバーシュートが抑えられて負荷の速
度のオーバーシュートが抑圧される。
【0062】このように、請求項7記載の発明の実施形
態例では、目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号と
を比較して速度誤差信号を求める減算手段としての減算
器11と、この減算手段11で求めた速度誤差信号に位
相補償、ゲイン調整を行う制御手段としてのコントロー
ラ12と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号
から外乱を推定する外乱推定オブザーバ15と、この外
乱推定オブザーバ15の出力信号と制御手段12の出力
信号とを加算する加算手段としての比較器23と、この
加算手段23の出力信号から駆動電流を得る駆動部とし
ての駆動アンプ13と、この駆動部13から駆動電流が
供給されて負荷を駆動するアクチュエータ14とを有
し、制御手段12、外乱推定オブザーバ15、加算手段
23、減算手段11がソフトウェアで実現された速度制
御装置において、減算手段11で求めた速度誤差信号と
外乱推定オブザーバ15の出力信号とを比較してこれら
に正負の違いがあった場合、外乱推定オブザーバ15に
て負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱
を推定するための状態方程式の状態量を0とする手段と
しての比較器23を備えたので、オブザーバの積分値の
影響を抑えて速度のオーバーシュートを抑圧することが
でき、かつ、制御手段12が積分項を含む場合に起こ
る、加算手段23に入力される外乱推定オブザーバ15
の出力信号の補正の遅れをなくすことができる。
【0063】請求項8記載の発明の実施形態例は、上記
請求項7記載の発明の実施形態例において、比較器23
が図16に示すような動作フローを実行するようにした
ものであり、比較器23、減算器11、コントローラ1
2及び外乱推定オブザーバ15は請求項7記載の発明の
実施形態例と同様にソフトウェアで構成されたものであ
る。比較器23は、ステップS8で減算器11からの速
度誤差信号eを読み込んでステップS1でコントローラ
12の出力信号を読み込み、ステップS2で外乱推定オ
ブザーバ15の出力信号id^を読み込む。次に、比較
器23は、ステップS9で今読み込んだ速度誤差信号e
と外乱推定オブザーバ15の出力信号とを比較してこれ
らの信号の正負が一致するか否かを判断し、つまり、速
度誤差信号eと外乱推定オブザーバ15の出力信号とを
掛けてその結果が0以上であるか否かを判断すること
で、これらの信号の正負が一致するか否かを判断し、こ
れらの信号の正負が一致した場合にはステップS4でコ
ントローラ12の出力信号と外乱推定オブザーバ15の
出力信号との和を操作量icとして駆動アンプ13へ出
力する。
【0064】また、比較器23は、速度誤差信号eと外
乱推定オブザーバ15の出力信号の正負が一致しない場
合にはステップS7で外乱推定オブザーバ15の状態量
ob(k)を所定の値Xconとした後にステップS4に
進んでコントローラ12の出力信号と外乱推定オブザー
バ15の出力信号との和を操作量icとして駆動アンプ
13へ出力する。ここで、Xconは本実施形態例の摩
擦、各定数のばらつき等の定常的外乱から求めた定数と
する。
【0065】外乱がある場合は外乱推定オブザーバ15
がアクチュエータ14の入力電流iと実際の速度信号v
から外乱相当分の電流値id^を推定し、比較器23が
ステップS8、ステップS1、ステップS2、ステップ
S9、ステップS4と進んで電流値id^がコントロー
ラ12の出力信号に加算されることにより、外乱に相当
する速度ずれが打ち消される。
【0066】外乱が無くなると、外乱推定オブザーバ1
5の積分項により外乱推定オブザーバ15の出力信号の
減少に遅れが発生し、この遅れにより速度信号vにオー
バーシュートが発生する。速度信号vにオーバーシュー
トが発生すると、速度誤差信号eは負となる。比較器2
3は減算器11からの速度誤差信号eと外乱推定オブザ
ーバ15の出力信号との正負が一致するまでステップS
8、ステップS1、ステップS2、ステップS9、ステ
ップS7、ステップS4と進んで外乱推定オブザーバ1
5の状態量Xob(k)を所定の値Xconとし、速度信号
のオーバーシュートを抑えて負荷の速度のオーバーシュ
ートを抑える。
【0067】このように、請求項8記載の発明の実施形
態例では、目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号と
を比較して速度誤差信号を求める減算手段としての減算
器11と、この減算手段11で求めた速度誤差信号に位
相補償、ゲイン調整を行う制御手段としてのコントロー
ラ12と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号
から外乱を推定する外乱推定オブザーバ15と、この外
乱推定オブザーバ15の出力信号と制御手段12の出力
信号とを加算する加算手段としての比較器23と、この
加算手段23の出力信号から駆動電流を得る駆動部とし
ての駆動アンプ13と、この駆動部13から駆動電流が
供給されて負荷を駆動するアクチュエータ14とを有
し、制御手段12、外乱推定オブザーバ15、加算手段
23、減算手段11がソフトウェアで実現された速度制
御装置において、減算手段11で求めた速度誤差信号と
外乱推定オブザーバ15の出力信号とを比較してこれら
に正負の違いがあった場合、外乱推定オブザーバ15に
て負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱
を推定するための状態方程式の状態量Xob(k)を所定
の値Xconに補正する手段としての比較器23を備えた
ので、オブザーバの積分値の影響を抑えて速度のオーバ
ーシュートを抑圧することができ、かつ、制御手段12
が積分項を含む場合に起こる、加算手段23に入力され
る外乱推定オブザーバ15の出力信号の補正の遅れをな
くすことができる。
【0068】請求項9記載の発明の実施形態例は、上記
請求項3記載の発明の実施形態例において、比較器20
が図17に示すような動作フローを実行するようにした
ものであり、比較器20、減算器11、コントローラ1
2及び外乱推定オブザーバ15は請求項3記載の発明の
実施形態例と同様にソフトウェアで構成されたものであ
る。比較器20は、ステップS1でコントローラ12の
出力信号を読み込み、ステップS2で外乱推定オブザー
バ15の出力信号id^を読み込む。次に、比較器23
は、ステップS3で今読み込んだコントローラ12の出
力信号と外乱推定オブザーバ15の出力信号とを比較し
てこれらの信号の正負が一致するか否かを判断し、つま
り、コントローラ12の出力信号と外乱推定オブザーバ
15の出力信号とを掛けてその結果が0以上であるか否
かを判断することで、これらの信号の正負が一致するか
否かを判断し、これらの信号の正負が一致した場合には
ステップS4でコントローラ12の出力信号と外乱推定
オブザーバ15の出力信号との和を操作量icとして駆
動アンプ13へ出力する。
【0069】また、比較器23は、コントローラ12の
出力信号と外乱推定オブザーバ15の出力信号の正負が
一致しない場合にはステップS10で外乱推定オブザー
バ15の状態方程式の定数q又はCを定数q’又はC’
とした後にステップS4に進んでコントローラ12の出
力信号と外乱推定オブザーバ15の出力信号との和を操
作量icとして駆動アンプ13へ出力する。ここに、
q’>q、C’>Cとする。
【0070】外乱がある場合は外乱推定オブザーバ15
がアクチュエータ14の入力電流iと実際の速度信号v
から外乱相当分の電流値id^を推定し、比較器20が
ステップS1、ステップS2、ステップS3、ステップ
S4と進んで電流値id^がコントローラ12の出力信
号に加算されることにより、外乱に相当する速度ずれが
打ち消される。
【0071】外乱が無くなると、外乱推定オブザーバ1
5の積分項により外乱推定オブザーバ15の出力信号の
減少に遅れが発生し、この遅れにより速度信号vにオー
バーシュートが発生する。速度信号vにオーバーシュー
トが発生すると、コントローラ12の出力信号はそのオ
ーバーシュートを打ち消すように負となる。比較器20
はコントローラ12の出力信号と外乱推定オブザーバ1
5の出力信号との正負が一致するまでステップS1、ス
テップS2、ステップS3、ステップS10、ステップ
S4と進んで外乱推定オブザーバ15の状態方程式の定
数q又はCを定数q’又はC’とし、一時的に外乱推定
オブザーバ15の帯域を拡げることにより、外乱推定オ
ブザーバ15の出力信号の収束を速め、速度信号のオー
バーシュートを抑えて負荷の速度のオーバーシュートを
抑える。
【0072】このように、請求項9記載の発明の実施形
態例では、目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号と
を比較して速度誤差信号を求める減算手段としての減算
器11と、この減算手段11で求めた速度誤差信号に位
相補償、ゲイン調整を行う制御手段としてのコントロー
ラ12と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号
から外乱を推定する外乱推定オブザーバ15と、この外
乱推定オブザーバ15の出力信号と制御手段12の出力
信号とを加算する加算手段としての比較器20と、この
加算手段20の出力信号から駆動電流を得る駆動部とし
ての駆動アンプ13と、この駆動部13から駆動電流が
供給されて負荷を駆動するアクチュエータ14とを有
し、制御手段12、外乱推定オブザーバ15、加算手段
20、減算手段11がソフトウェアで実現された速度制
御装置において、制御手段12の出力信号と外乱推定オ
ブザーバ15の出力信号とを比較してこれらに正負の違
いがあった場合、外乱推定オブザーバ15にて負荷の駆
動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定する
ための状態方程式の定数を変化させる手段としての比較
器20を備えたので、外乱の変動があった時に外乱推定
オブザーバ15の出力信号の収束を速くすることがで
き、オブザーバの積分値の影響を抑えて速度のオーバー
シュートを抑圧することができる。さらに、制御手段1
2、外乱推定オブザーバ15、加算手段16、減算手段
11をソフトウェアで実現したことで、経時変化に強く
て安価な装置とすることができる。
【0073】請求項10記載の発明の実施形態例は、上
記請求項7記載の発明の実施形態例において、比較器2
3が図18に示すような動作フローを実行するようにし
たものであり、比較器23、減算器11、コントローラ
12及び外乱推定オブザーバ15は請求項7記載の発明
の実施形態例と同様にソフトウェアで構成されたもので
ある。比較器23は、ステップS8で減算器11からの
速度誤差信号eを読み込んでステップS1でコントロー
ラ12の出力信号を読み込み、ステップS2で外乱推定
オブザーバ15の出力信号id^を読み込む。次に、比
較器23は、ステップS9で今読み込んだ速度誤差信号
eと外乱推定オブザーバ15の出力信号とを比較してこ
れらの信号の正負が一致するか否かを判断し、つまり、
速度誤差信号eと外乱推定オブザーバ15の出力信号と
を掛けてその結果が0以上であるか否かを判断すること
で、これらの信号の正負が一致するか否かを判断し、こ
れらの信号の正負が一致した場合にはステップS4でコ
ントローラ12の出力信号と外乱推定オブザーバ15の
出力信号との和を操作量icとして駆動アンプ13へ出
力する。
【0074】また、比較器23は、速度誤差信号eと外
乱推定オブザーバ15の出力信号の正負が一致しない場
合にはステップS10で外乱推定オブザーバ15の状態
方程式の定数q又はCを定数q’又はC’とした後にス
テップS4に進んでコントローラ12の出力信号と外乱
推定オブザーバ15の出力信号との和を操作量icとし
て駆動アンプ13へ出力する。ここに、q’>q、C’
>Cとする。
【0075】外乱がある場合は外乱推定オブザーバ15
がアクチュエータ14の入力電流iと実際の速度信号v
から外乱相当分の電流値id^を推定し、比較器23が
ステップS8、ステップS1、ステップS2、ステップ
S9、ステップS4と進んで電流値id^がコントロー
ラ12の出力信号に加算されることにより、外乱に相当
する速度ずれが打ち消される。
【0076】外乱が無くなると、外乱推定オブザーバ1
5の積分項により外乱推定オブザーバ15の出力信号の
減少に遅れが発生し、この遅れにより速度信号vにオー
バーシュートが発生する。速度信号vにオーバーシュー
トが発生すると、速度誤差信号eは負となる。比較器2
3は減算器11からの速度誤差信号eと外乱推定オブザ
ーバ15の出力信号との正負が一致するまでステップS
8、ステップS1、ステップS2、ステップS9、ステ
ップS10、ステップS4と進んで外乱推定オブザーバ
15の状態方程式の定数q又はCを定数q’又はC’と
し、一時的に外乱推定オブザーバ15の帯域を拡げるこ
とにより、外乱推定オブザーバ15の出力信号の収束を
速め、速度信号のオーバーシュートを抑えて負荷の速度
のオーバーシュートを抑える。
【0077】このように、請求項10記載の発明の実施
形態例では、目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号
とを比較して速度誤差信号を求める減算手段としての減
算器11と、この減算手段11で求めた速度誤差信号に
位相補償、ゲイン調整を行う制御手段としてのコントロ
ーラ12と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信
号から外乱を推定する外乱推定オブザーバ15と、この
外乱推定オブザーバ15の出力信号と制御手段12の出
力信号とを加算する加算手段としての比較器23と、こ
の加算手段23の出力信号から駆動電流を得る駆動部と
しての駆動アンプ13と、この駆動部13から駆動電流
が供給されて負荷を駆動するアクチュエータ14とを有
し、制御手段12、外乱推定オブザーバ15、加算手段
23、減算手段11がソフトウェアで実現された速度制
御装置において、減算手段11で求めた速度誤差信号と
外乱推定オブザーバ15の出力信号とを比較してこれら
に正負の違いがあった場合、外乱推定オブザーバ15に
て負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱
を推定するための状態方程式の定数を変化させる手段と
しての比較器23を備えたので、オブザーバの積分値の
影響を抑えて速度のオーバーシュートを抑圧することが
でき、かつ、制御手段12が積分項を含む場合に起こ
る、加算手段23に入力される外乱推定オブザーバ15
の出力信号の補正の遅れをなくすことができる。
【0078】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号とを比較
して速度誤差信号を求める減算手段と、この減算手段で
求めた速度誤差信号に位相補償、ゲイン調整を行う制御
手段と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号か
ら外乱を推定する外乱推定オブザーバと、この外乱推定
オブザーバの出力信号と前記制御手段の出力信号とを加
算する加算手段と、この加算手段の出力信号から駆動電
流を得る駆動部と、この駆動部から駆動電流が供給され
て負荷を駆動するアクチュエータとを有し、前記制御手
段、前記外乱推定オブザーバ、前記加算手段、前記減算
手段がアナログ回路で構成された速度制御装置におい
て、前記制御手段の出力信号と前記外乱推定オブザーバ
の出力信号とを比較してこれらに正負の違いがあった場
合、前記加算手段に入力される前記外乱推定オブザーバ
の出力信号を0とする手段を備えたので、外乱推定オブ
ザーバの積分値の影響を抑えて速度のオーバーシュート
を抑圧することができる。
【0079】請求項2記載の発明によれば、目標速度信
号と負荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信
号を求める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差
信号に位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の
駆動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定す
る外乱推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出
力信号と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段
と、この加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部
と、この駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動す
るアクチュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推
定オブザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフトウ
ェアで実現された速度制御装置において、前記制御手段
の出力信号と前記外乱推定オブザーバの出力信号とを比
較してこれらに正負の違いがあった場合、前記加算手段
に入力される前記外乱推定オブザーバの出力信号を0と
する手段を備えたので、外乱推定オブザーバの積分値の
影響を抑えて速度のオーバーシュートを抑圧することが
でき、かつ、制御手段、外乱推定オブザーバ、加算手
段、減算手段をソフトウェアで実現したことで、経時変
化に強くて安価な装置とすることができる。
【0080】請求項3記載の発明によれば、目標速度信
号と負荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信
号を求める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差
信号に位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の
駆動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定す
る外乱推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出
力信号と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段
と、この加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部
と、この駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動す
るアクチュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推
定オブザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフトウ
ェアで実現された速度制御装置において、前記制御手段
の出力信号と前記外乱推定オブザーバの出力信号とを比
較してこれらに正負の違いがあった場合、前記外乱推定
オブザーバにて負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度
信号から外乱を推定するための状態方程式の状態量を0
とする手段を備えたので、外乱の変動があった時に外乱
推定オブザーバの出力信号の収束の遅れを少なくするこ
とができ、外乱推定オブザーバの出力信号の収束の遅れ
の補正に要する回数を減らすことができて演算時間を短
縮することができ、外乱推定オブザーバの積分値の影響
を抑えて速度のオーバーシュートを抑圧することができ
る。
【0081】請求項4記載の発明によれば、目標速度信
号と負荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信
号を求める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差
信号に位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の
駆動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定す
る外乱推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出
力信号と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段
と、この加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部
と、この駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動す
るアクチュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推
定オブザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフトウ
ェアで実現された速度制御装置において、前記制御手段
の出力信号と前記外乱推定オブザーバの出力信号とを比
較してこれらに正負の違いがあった場合、前記外乱推定
オブザーバにて負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度
信号から外乱を推定するための状態方程式の状態量を所
定の値に補正する手段を備えたので、外乱の変動があっ
た時に外乱推定オブザーバの出力信号の収束の遅れを少
なくすることができ、外乱推定オブザーバの出力信号の
収束の遅れの補正に要する回数を減らすことができて演
算時間を短縮することができ、最適な応答をすることが
できてオブザーバの積分値の影響による速度のオーバー
シュートを抑圧することができる。さらに、制御手段、
外乱推定オブザーバ、加算手段、減算手段をソフトウェ
アで実現したことで、経時変化に強くて安価な装置とす
ることができる。
【0082】請求項5記載の発明によれば、目標速度信
号と負荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信
号を求める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差
信号に位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の
駆動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定す
る外乱推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出
力信号と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段
と、この加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部
と、この駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動す
るアクチュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推
定オブザーバ、前記加算手段、前記減算手段がアナログ
回路で構成された速度制御装置において、前記減算手段
で求めた速度誤差信号と前記外乱推定オブザーバの出力
信号とを比較してこれらに正負の違いがあった場合、前
記加算手段に入力される前記外乱推定オブザーバの出力
信号を0とする手段を備えたので、オブザーバの積分値
の影響を抑えて速度のオーバーシュートを抑圧すること
ができ、かつ、制御手段が積分項を含む場合に起こる、
加算手段に入力される外乱推定オブザーバの出力信号の
補正の遅れをなくすことができる。
【0083】請求項6記載の発明によれば、目標速度信
号と負荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信
号を求める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差
信号に位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の
駆動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定す
る外乱推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出
力信号と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段
と、この加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部
と、この駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動す
るアクチュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推
定オブザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフトウ
ェアで実現された速度制御装置において、前記減算手段
で求めた速度誤差信号と前記外乱推定オブザーバの出力
信号とを比較してこれらに正負の違いがあった場合、前
記加算手段に入力される前記外乱推定オブザーバの出力
信号を0とする手段を備えたので、オブザーバの積分値
の影響を抑えて速度のオーバーシュートを抑圧すること
ができ、かつ、制御手段が積分項を含む場合に起こる、
加算手段に入力される外乱推定オブザーバの出力信号の
補正の遅れをなくすことができる。
【0084】請求項7記載の発明によれば、目標速度信
号と負荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信
号を求める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差
信号に位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の
駆動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定す
る外乱推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出
力信号と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段
と、この加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部
と、この駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動す
るアクチュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推
定オブザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフトウ
ェアで実現された速度制御装置において、前記減算手段
で求めた速度誤差信号と前記外乱推定オブザーバの出力
信号とを比較してこれらに正負の違いがあった場合、前
記外乱推定オブザーバにて負荷の駆動電流と負荷の速度
を示す速度信号から外乱を推定するための状態方程式の
状態量を0とする手段を備えたので、オブザーバの積分
値の影響を抑えて速度のオーバーシュートを抑圧するこ
とができ、かつ、制御手段が積分項を含む場合に起こ
る、加算手段に入力される外乱推定オブザーバの出力信
号の補正の遅れをなくすことができる。
【0085】請求項8記載の発明によれば、目標速度信
号と負荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信
号を求める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差
信号に位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の
駆動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定す
る外乱推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出
力信号と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段
と、この加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部
と、この駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動す
るアクチュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推
定オブザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフトウ
ェアで実現された速度制御装置において、前記減算手段
で求めた速度誤差信号と前記外乱推定オブザーバの出力
信号とを比較してこれらに正負の違いがあった場合、前
記外乱推定オブザーバにて負荷の駆動電流と負荷の速度
を示す速度信号から外乱を推定するための状態方程式の
状態量を所定の値に補正する手段を備えたので、オブザ
ーバの積分値の影響を抑えて速度のオーバーシュートを
抑圧することができ、かつ、制御手段が積分項を含む場
合に起こる、加算手段に入力される外乱推定オブザーバ
の出力信号の補正の遅れをなくすことができる。
【0086】請求項9記載の発明によれば、目標速度信
号と負荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差信
号を求める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤差
信号に位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷の
駆動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定す
る外乱推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの出
力信号と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手段
と、この加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動部
と、この駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動す
るアクチュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱推
定オブザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフトウ
ェアで実現された速度制御装置において、前記制御手段
の出力信号と前記外乱推定オブザーバの出力信号とを比
較してこれらに正負の違いがあった場合、前記外乱推定
オブザーバにて負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度
信号から外乱を推定するための状態方程式の定数を変化
させる手段を備えたので、外乱の変動があった時に外乱
推定オブザーバの出力信号の収束を速くすることがで
き、オブザーバの積分値の影響を抑えて速度のオーバー
シュートを抑圧することができる。さらに、制御手段、
外乱推定オブザーバ、加算手段、減算手段をソフトウェ
アで実現したことで、経時変化に強くて安価な装置とす
ることができる。
【0087】請求項10記載の発明によれば、目標速度
信号と負荷の速度を示す速度信号とを比較して速度誤差
信号を求める減算手段と、この減算手段で求めた速度誤
差信号に位相補償、ゲイン調整を行う制御手段と、負荷
の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定
する外乱推定オブザーバと、この外乱推定オブザーバの
出力信号と前記制御手段の出力信号とを加算する加算手
段と、この加算手段の出力信号から駆動電流を得る駆動
部と、この駆動部から駆動電流が供給されて負荷を駆動
するアクチュエータとを有し、前記制御手段、前記外乱
推定オブザーバ、前記加算手段、前記減算手段がソフト
ウェアで実現された速度制御装置において、前記減算手
段で求めた速度誤差信号と前記外乱推定オブザーバの出
力信号とを比較してこれらに正負の違いがあった場合、
前記外乱推定オブザーバにて負荷の駆動電流と負荷の速
度を示す速度信号から外乱を推定するための状態方程式
の定数を変化させる手段を備えたので、オブザーバの積
分値の影響を抑えて速度のオーバーシュートを抑圧する
ことができ、かつ、制御手段が積分項を含む場合に起こ
る、加算手段に入力される外乱推定オブザーバの出力信
号の補正の遅れをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の実施形態例を示すブロッ
ク図である。
【図2】同実施形態例の応答を示す図である。
【図3】請求項2記載の発明の実施形態例を示すブロッ
ク図である。
【図4】同実施形態例における比較器の動作フローを示
すフローチャートである。
【図5】請求項3記載の発明の実施形態例を示すブロッ
ク図である。
【図6】同実施形態例における比較器の処理フローを示
すフローチャートである。
【図7】同実施形態例の応答を示す図である。
【図8】請求項4記載の発明の実施形態例における比較
器の処理フローを示すフローチャートである。
【図9】請求項5記載の発明の実施形態例を示すブロッ
ク図である。
【図10】同実施形態例の応答を示す図である。
【図11】請求項6記載の発明の実施形態例を示すブロ
ック図である。
【図12】同実施形態例における比較器の動作フローを
示すフローチャートである。
【図13】請求項7記載の発明の実施形態例を示すブロ
ック図である。
【図14】同実施形態例における比較器の動作フローを
示すフローチャートである。
【図15】同実施形態例の応答を示す図である。
【図16】請求項8記載の発明の実施形態例における比
較器の動作フローを示すフローチャートである。
【図17】請求項9記載の発明の実施形態例における比
較器の動作フローを示すフローチャートである。
【図18】請求項10記載の発明の実施形態例における
比較器の動作フローを示すフローチャートである。
【図19】外乱推定オブザーバを付加した速度制御装置
の一例を示すブロック図である。
【図20】同速度制御装置において外乱推定オブザーバ
を付加しない場合の応答を示す図である。
【図21】外乱推定オブザーバを付加した速度制御装置
の応答を示す図である。
【符号の説明】
11 減算器 12 コントローラ 13 駆動アンプ 14 アクチュエータ 15 外乱推定オブザーバ 16 加算器 17、19、20、21、22、23 比較器 18 アナログスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 斗美子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号
    とを比較して速度誤差信号を求める減算手段と、この減
    算手段で求めた速度誤差信号に位相補償、ゲイン調整を
    行う制御手段と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速
    度信号から外乱を推定する外乱推定オブザーバと、この
    外乱推定オブザーバの出力信号と前記制御手段の出力信
    号とを加算する加算手段と、この加算手段の出力信号か
    ら駆動電流を得る駆動部と、この駆動部から駆動電流が
    供給されて負荷を駆動するアクチュエータとを有し、前
    記制御手段、前記外乱推定オブザーバ、前記加算手段、
    前記減算手段がアナログ回路で構成された速度制御装置
    において、前記制御手段の出力信号と前記外乱推定オブ
    ザーバの出力信号とを比較してこれらに正負の違いがあ
    った場合、前記加算手段に入力される前記外乱推定オブ
    ザーバの出力信号を0とする手段を備えたことを特徴と
    する速度制御装置。
  2. 【請求項2】目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号
    とを比較して速度誤差信号を求める減算手段と、この減
    算手段で求めた速度誤差信号に位相補償、ゲイン調整を
    行う制御手段と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速
    度信号から外乱を推定する外乱推定オブザーバと、この
    外乱推定オブザーバの出力信号と前記制御手段の出力信
    号とを加算する加算手段と、この加算手段の出力信号か
    ら駆動電流を得る駆動部と、この駆動部から駆動電流が
    供給されて負荷を駆動するアクチュエータとを有し、前
    記制御手段、前記外乱推定オブザーバ、前記加算手段、
    前記減算手段がソフトウェアで実現された速度制御装置
    において、前記制御手段の出力信号と前記外乱推定オブ
    ザーバの出力信号とを比較してこれらに正負の違いがあ
    った場合、前記加算手段に入力される前記外乱推定オブ
    ザーバの出力信号を0とする手段を備えたことを特徴と
    する速度制御装置。
  3. 【請求項3】目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号
    とを比較して速度誤差信号を求める減算手段と、この減
    算手段で求めた速度誤差信号に位相補償、ゲイン調整を
    行う制御手段と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速
    度信号から外乱を推定する外乱推定オブザーバと、この
    外乱推定オブザーバの出力信号と前記制御手段の出力信
    号とを加算する加算手段と、この加算手段の出力信号か
    ら駆動電流を得る駆動部と、この駆動部から駆動電流が
    供給されて負荷を駆動するアクチュエータとを有し、前
    記制御手段、前記外乱推定オブザーバ、前記加算手段、
    前記減算手段がソフトウェアで実現された速度制御装置
    において、前記制御手段の出力信号と前記外乱推定オブ
    ザーバの出力信号とを比較してこれらに正負の違いがあ
    った場合、前記外乱推定オブザーバにて負荷の駆動電流
    と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定するための
    状態方程式の状態量を0とする手段を備えたことを特徴
    とする速度制御装置。
  4. 【請求項4】目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号
    とを比較して速度誤差信号を求める減算手段と、この減
    算手段で求めた速度誤差信号に位相補償、ゲイン調整を
    行う制御手段と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速
    度信号から外乱を推定する外乱推定オブザーバと、この
    外乱推定オブザーバの出力信号と前記制御手段の出力信
    号とを加算する加算手段と、この加算手段の出力信号か
    ら駆動電流を得る駆動部と、この駆動部から駆動電流が
    供給されて負荷を駆動するアクチュエータとを有し、前
    記制御手段、前記外乱推定オブザーバ、前記加算手段、
    前記減算手段がソフトウェアで実現された速度制御装置
    において、前記制御手段の出力信号と前記外乱推定オブ
    ザーバの出力信号とを比較してこれらに正負の違いがあ
    った場合、前記外乱推定オブザーバにて負荷の駆動電流
    と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定するための
    状態方程式の状態量を所定の値に補正する手段を備えた
    ことを特徴とする速度制御装置。
  5. 【請求項5】目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号
    とを比較して速度誤差信号を求める減算手段と、この減
    算手段で求めた速度誤差信号に位相補償、ゲイン調整を
    行う制御手段と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速
    度信号から外乱を推定する外乱推定オブザーバと、この
    外乱推定オブザーバの出力信号と前記制御手段の出力信
    号とを加算する加算手段と、この加算手段の出力信号か
    ら駆動電流を得る駆動部と、この駆動部から駆動電流が
    供給されて負荷を駆動するアクチュエータとを有し、前
    記制御手段、前記外乱推定オブザーバ、前記加算手段、
    前記減算手段がアナログ回路で構成された速度制御装置
    において、前記減算手段で求めた速度誤差信号と前記外
    乱推定オブザーバの出力信号とを比較してこれらに正負
    の違いがあった場合、前記加算手段に入力される前記外
    乱推定オブザーバの出力信号を0とする手段を備えたこ
    とを特徴とする速度制御装置。
  6. 【請求項6】目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号
    とを比較して速度誤差信号を求める減算手段と、この減
    算手段で求めた速度誤差信号に位相補償、ゲイン調整を
    行う制御手段と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速
    度信号から外乱を推定する外乱推定オブザーバと、この
    外乱推定オブザーバの出力信号と前記制御手段の出力信
    号とを加算する加算手段と、この加算手段の出力信号か
    ら駆動電流を得る駆動部と、この駆動部から駆動電流が
    供給されて負荷を駆動するアクチュエータとを有し、前
    記制御手段、前記外乱推定オブザーバ、前記加算手段、
    前記減算手段がソフトウェアで実現された速度制御装置
    において、前記減算手段で求めた速度誤差信号と前記外
    乱推定オブザーバの出力信号とを比較してこれらに正負
    の違いがあった場合、前記加算手段に入力される前記外
    乱推定オブザーバの出力信号を0とする手段を備えたこ
    とを特徴とする速度制御装置。
  7. 【請求項7】目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号
    とを比較して速度誤差信号を求める減算手段と、この減
    算手段で求めた速度誤差信号に位相補償、ゲイン調整を
    行う制御手段と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速
    度信号から外乱を推定する外乱推定オブザーバと、この
    外乱推定オブザーバの出力信号と前記制御手段の出力信
    号とを加算する加算手段と、この加算手段の出力信号か
    ら駆動電流を得る駆動部と、この駆動部から駆動電流が
    供給されて負荷を駆動するアクチュエータとを有し、前
    記制御手段、前記外乱推定オブザーバ、前記加算手段、
    前記減算手段がソフトウェアで実現された速度制御装置
    において、前記減算手段で求めた速度誤差信号と前記外
    乱推定オブザーバの出力信号とを比較してこれらに正負
    の違いがあった場合、前記外乱推定オブザーバにて負荷
    の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定
    するための状態方程式の状態量を0とする手段を備えた
    ことを特徴とする速度制御装置。
  8. 【請求項8】目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号
    とを比較して速度誤差信号を求める減算手段と、この減
    算手段で求めた速度誤差信号に位相補償、ゲイン調整を
    行う制御手段と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速
    度信号から外乱を推定する外乱推定オブザーバと、この
    外乱推定オブザーバの出力信号と前記制御手段の出力信
    号とを加算する加算手段と、この加算手段の出力信号か
    ら駆動電流を得る駆動部と、この駆動部から駆動電流が
    供給されて負荷を駆動するアクチュエータとを有し、前
    記制御手段、前記外乱推定オブザーバ、前記加算手段、
    前記減算手段がソフトウェアで実現された速度制御装置
    において、前記減算手段で求めた速度誤差信号と前記外
    乱推定オブザーバの出力信号とを比較してこれらに正負
    の違いがあった場合、前記外乱推定オブザーバにて負荷
    の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定
    するための状態方程式の状態量を所定の値に補正する手
    段を備えたことを特徴とする速度制御装置。
  9. 【請求項9】目標速度信号と負荷の速度を示す速度信号
    とを比較して速度誤差信号を求める減算手段と、この減
    算手段で求めた速度誤差信号に位相補償、ゲイン調整を
    行う制御手段と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速
    度信号から外乱を推定する外乱推定オブザーバと、この
    外乱推定オブザーバの出力信号と前記制御手段の出力信
    号とを加算する加算手段と、この加算手段の出力信号か
    ら駆動電流を得る駆動部と、この駆動部から駆動電流が
    供給されて負荷を駆動するアクチュエータとを有し、前
    記制御手段、前記外乱推定オブザーバ、前記加算手段、
    前記減算手段がソフトウェアで実現された速度制御装置
    において、前記制御手段の出力信号と前記外乱推定オブ
    ザーバの出力信号とを比較してこれらに正負の違いがあ
    った場合、前記外乱推定オブザーバにて負荷の駆動電流
    と負荷の速度を示す速度信号から外乱を推定するための
    状態方程式の定数を変化させる手段を備えたことを特徴
    とする速度制御装置。
  10. 【請求項10】目標速度信号と負荷の速度を示す速度信
    号とを比較して速度誤差信号を求める減算手段と、この
    減算手段で求めた速度誤差信号に位相補償、ゲイン調整
    を行う制御手段と、負荷の駆動電流と負荷の速度を示す
    速度信号から外乱を推定する外乱推定オブザーバと、こ
    の外乱推定オブザーバの出力信号と前記制御手段の出力
    信号とを加算する加算手段と、この加算手段の出力信号
    から駆動電流を得る駆動部と、この駆動部から駆動電流
    が供給されて負荷を駆動するアクチュエータとを有し、
    前記制御手段、前記外乱推定オブザーバ、前記加算手
    段、前記減算手段がソフトウェアで実現された速度制御
    装置において、前記減算手段で求めた速度誤差信号と前
    記外乱推定オブザーバの出力信号とを比較してこれらに
    正負の違いがあった場合、前記外乱推定オブザーバにて
    負荷の駆動電流と負荷の速度を示す速度信号から外乱を
    推定するための状態方程式の定数を変化させる手段を備
    えたことを特徴とする速度制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008016034A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Samsung Electronics Co Ltd 外乱補償判断装置、外乱補償判断方法、記録媒体及びディスクドライブ

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