JPH0588749A - スライデイングモード制御方法 - Google Patents

スライデイングモード制御方法

Info

Publication number
JPH0588749A
JPH0588749A JP25240991A JP25240991A JPH0588749A JP H0588749 A JPH0588749 A JP H0588749A JP 25240991 A JP25240991 A JP 25240991A JP 25240991 A JP25240991 A JP 25240991A JP H0588749 A JPH0588749 A JP H0588749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deviation
position deviation
driving force
hardware
absolute value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25240991A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Inami
俊夫 井波
Koichi Uchino
幸一 内野
Koji Mitsui
浩司 三井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP25240991A priority Critical patent/JPH0588749A/ja
Publication of JPH0588749A publication Critical patent/JPH0588749A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】位置偏差の絶対値が小さい領域においてチャタ
リングの発生が軽減されるスライディングモード制御方
法を提供する。 【構成】位置偏差Peの絶対値|Pe|と予め定めた切換
値ΔPとの大小関係を調べる切換点比較手段4を設け、
|Pe|>ΔPであるときには、ソフトウェアで構成さ
れたソフトウェア比較手段15で通常のスライディングモ
ード制御を行なう。一方、|Pe|<ΔPであるときに
は、ハードウェアで構成されたハードウェア比較手段13
を用い、位置偏差Peおよび速度偏差veによって表わさ
れる点が位相平面内においてスライディング曲線を近似
した直線の上方にあるか下方にあるかの判別を行ない、
判別結果に応じて制御対象10を正あるいは負の方向の最
大駆動力Fで駆動するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、指令された位置への制
御対象の位置決めを行なうスライディングモード制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】スライディングモード制御による位置決
めとは、制御対象が到達すべき位置を指定する位置指令
*が与えられたとき、位置偏差Pe(位置指令P*と制
御対象の現在位置PLとの差P*−PL)と速度偏差v
e(本来は、指定された速度と制御対象の現在速度vL
の差のことであるが、位置決めの場合には位置指令P*
の位置での速度は0であるべきなので、現在速度vL
大きさが同じで符号が逆、すなわちve=−vLとなる)
とが位置偏差−速度偏差平面すなわち位相平面内で定義
されるスライディング曲線50に拘束されるようにし
て、位置決めを行なうことである。このスライディング
曲線50は、図6に示されるように、αを系で与えられ
る最大加速度としたとき、一般に、
【0003】
【数1】 で表わされる。このスライディング曲線50に沿って位
相平面の原点、すなわち位置偏差Pe=0かつ速度偏差
e=0である点に位置決めすれば、限られた速度と加
速度の範囲内で最小時間の位置決めを行なうことができ
る。
【0004】このスライディングモード制御によって制
御対象の位置決めを行なうシステムの一例が、図7に示
されている。このシステムは、制御対象54を位置指令
*に位置決めするものであり、スライディングモード
制御手段52とサーボアンプ53からなっている。サー
ボアンプ53は、+1の入力があったとき図示しない動
力手段によって制御対象54を正の方向に最大駆動力F
で駆動し、−1の入力があったとき動力手段によって制
御対象54を負の方向に最大駆動力Fで駆動するための
ものである。スライディングモード制御手段52は、制
御対象54の現在位置PLと現在速度vLとから位置偏差
e(=P*−PL)と速度偏差ve(=−vL)とを算出
して、位相平面51において位置偏差Peと速度偏差ve
とによって表わされる点がスライディング曲線50より
上側にあるときは+1をサーボアンプ53に出力し、位
置偏差Peと速度偏差veとによって表わされる点がスラ
イディング曲線50より下側にあるときは−1をサーボ
アンプ53に出力するものである。通常の場合、スライ
ディングモード制御手段52は、マイクロコンピュータ
などで構成され、一定時間間隔で現在位置PLと現在速
度vLをサンプリングして位置偏差Peと速度偏差ve
算出し、1回のサンプリングから次のサンプリングまで
の間の時間には、前者のサンプリングで求めた位置偏差
eと速度偏差veとに基づいてサーボアンプ53に出力
した±1の信号を保持するようになっており、いわゆる
離散制御をおこなうようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のスライ
ディングモード制御による位置決めでは、系に与えられ
た最大速度、加速度によって導出されるスライディング
曲線に拘束されながら位置決めが実行され、制御対象の
加えられる駆動力fは、正の方向か負の方向かの違いは
あっても、常に系の最大駆動力Fである。このため、位
置偏差Peの絶対値が小さくなった位相平面の原点付近
では、サンプリングごとの制御対象の移動量が必要以上
に大きくなって制御対象の位置が安定せず、チャタリン
グすなわち位相平面において原点の回りを振動するよう
になるという問題点がある。
【0006】特開昭60−189019号公報には、こ
のチャタリングを軽減するために、スライディング曲線
と制御対象の実軌跡とのずれに比例してゲインを調整す
る方法が開示されているが、この方法では、ゲインを調
整するために駆動回路が複雑になってしまうという問題
点がある。
【0007】本発明の目的は、位置偏差の絶対値が小さ
い領域においてチャタリングの発生が軽減されるスライ
ディングモード制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のスライディング
モード制御方法は、制御対象の現在位置と現在速度とを
測定し、位置偏差と速度偏差とを算出し、前記位置偏差
の絶対値と予め定めた一定値を比較し、前記位置偏差の
絶対値が前記一定値より大きいときには、一定の時間間
隔ごとに、該時間間隔でサンプリングした前記位置偏差
および前記速度偏差によって表わされる点が位相平面内
においてスライディング曲線の上方にあるか下方にある
かに応じて前記制御対象を正あるいは負の方向に最大駆
動力で駆動し、前記最大駆動力の方向は前記時間間隔の
間は変化せず、前記位置偏差の絶対値が前記一定値より
小さいときには、ハードウェアを用いて位相平面内にお
いて前記位置偏差と前記速度偏差とによって表わされる
点が前記スライディング曲線を近似した直線の上方にあ
るか下方にあるかを常時判定し、前記点が前記直線の上
方にあるか下方にあるかに応じて前記制御対象を正ある
いは負の方向に最大駆動力で駆動し、前記最大駆動力の
方向は前記判定の結果が変化するつど変化する。
【0009】
【作用】位相平面の原点すなわち指令された位置近傍で
のチャタリングを軽減するためには、指令された位置近
傍でサンプリングの周期を短くすることが有効である
が、従来のマイクロコンピュータなどを用いた離散制御
による場合では、サンプリング周波数が能力の限界近く
に設定されるのが一般的であるから、指令された位置近
傍でさらにサンプリング周波数を高くすることは困難で
ある。
【0010】本発明では、位置偏差の絶対値が予め定め
た一定値より小さいときには、ハードウェアを用いて、
位相平面内において位置偏差および速度偏差とによって
表わされる点がスライディング曲線を近似した直線の上
方にあるか下方にあるかの判別を行ない、この判別の結
果に基づいて制御対象を正負いずれかの方向に最大駆動
力で駆動するので、ソフトウェアによる離散制御の場合
に比べ、サンプリング周波数が実効的に高くなったこと
になり、チャタリングが軽減される。この場合、位置偏
差の絶対値が前記一定値より小さいときのみをハードウ
ェアによる判別の対象としているので、スライディング
曲線を直線で十分に近似することができる。
【0011】なお、位置偏差の全ての範囲についてハー
ドウェアを用いてスライディング曲線の上方にあるか下
方にあるかの判別を行なうことは、スライディング曲線
が2次曲線であり、全域にわたっての直線近似を行なう
ことも現実的でないから、ハードウェアが複雑になると
いう問題が生じる。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の一実施例のスライディングモ
ード制御方法による制御システムの構成を示すブロック
図、図2は図1の制御システムのソフトウェア制御領域
での実質的な構成を説明するブロック図、図3は図1の
制御システムのハードウェア制御領域での実質的な構成
を説明するブロック図、図4は図1の制御システムにお
ける位相平面を説明する図、図5は図1の制御システム
の動作を説明するフローチャートである。
【0013】この装置は、制御対象10を入力された位
置指令P*に位置決めするものであって、ハードウェア
で構成されるサーボアンプ11、切換スイッチ12およ
びハードウェア比較手段13と、ソフトウェアで構成さ
れる切換点比較手段14およびソフトウェア比較手段1
5とからなる。なお、ソフトウェアで構成されるとは、
マイクロコンピュータなどを用い、内蔵されたプログラ
ムによって逐次的に演算処理を行なうことを意味する。
ここで位置偏差Peと速度偏差veを説明すると、図示し
ない測定手段で計測される制御対象10の現在位置をP
L、現在速度をvLとすると、 Pe = P* − PLe = −vL で表わされる。位置指令P*、現在位置PL、現在速度v
Lは、それぞれアナログ量としてもデジタル量としても
与えられることができるが、ソフトウェア31側で処理
する場合にはデジタル量であることが望ましく、ハード
ウェア32側で処理する場合にはアナログ量であること
が望ましいから、図示しないA/D変換器、D/A変換
器を適宜設け、これらの量がソフトウェア31側にはデ
ジタル量で供給され、ハードウェア側32にはアナログ
量で供給されるようになっている。また、位置偏差Pe
は、ソフトウェア31側とハードウェア32側のそれぞ
れで、デジタル量(ソフトウェア31側)とアナログ量
(ハードウェア32側)として生成されるようになって
いる。
【0014】サーボアンプ11は、制御対象10に駆動
力を与える図示しない動力手段を制御するためのもので
あって、+1の入力があったとき、制御対象10が動力
手段によって正の方向に最大駆動力Fで駆動されるよう
な出力が現れ、−1の入力があったとき、制御対象10
が動力手段によって負の方向に最大駆動力Fで駆動され
るような出力が現れるものである。切換スイッチ12
は、切換点比較手段14からの処理切換信号に基づい
て、サーボアンプ11の入力を後述するハードウェア比
較手段13とソフトウェア比較手段15のいずれか一方
の出力に接続するためのものである。切換点比較手段1
4は予め定められた一定値である切換点ΔPとソフトウ
ェア31側で求められた位置偏差Peとを比較して、位
置偏差Peの絶対値|Pe|が切換点ΔPより大きければ
ソフトウェア比較手段15を選択し、位置偏差Peの絶
対値|Pe|が切換点ΔPより小さければハードウェア
比較手段13を選択するような処理切換信号を切換スイ
ッチ12に送出する。
【0015】ソフトウェア比較手段15は、図2に示す
ように、現在速度vLに−1を乗じて速度偏差veを算出
し、一定の時間間隔で位置偏差Peと速度偏差veとをサ
ンプリングし、位相平面21内において、サンプリング
された位置偏差Peと速度偏差veとによって表わされる
点がスライディング曲線20より上方にあるか下方にあ
るかを判別し、上方にあるときは+1を出力し、下方に
あるときは−1を出力するものである。この出力は、サ
ンプリングのつど+1か−1になり、次のサンプリング
までの間、その値を変化させない。このソフトウェア比
較手段15は、マイクロコンピュータなどによって構成
され、デジタル演算に基づいて2次曲線であるスライデ
ィング曲線20を算出する。
【0016】一方、ハードウェア比較手段13は、図3
に示すように、位置偏差PeをK倍して位置偏差電圧P
eVを生成する信号増幅器22、現在速度vLを速度偏差
電圧veVに変換する電圧変換器23、位置偏差電圧PeV
が(+)端子に入力され速度偏差電圧veVが(−)端子に入
力され(+)端子と(−)端子の入力電圧の差によって+1
か−1の一方を出力するコンパレータ24とからなって
いる。信号増幅器22の増幅率Kは、系の最大加速度を
αとしたとき、K=(ΔP)2/2αとなるように定めら
れる。このようにハードウェア比較手段13を構成する
ことにより、v e=−vLであることから、後述する位相
平面21内において位置偏差Peと速度偏差veによって
表わされる点が、直線ve=−KPeより上方にあれば+
1が出力され、下方にあれば−1が出力されるようにな
る。
【0017】次に、この装置における位相平面21とス
ライディング曲線20について、図4を用いて説明す
る。この場合も、上述の従来の場合と同様に、スライデ
ィング曲線20は
【0018】
【数2】 のように定義される。前述の切換点ΔPに対応して定め
られる2本の直線Pe=±ΔPは切換線25であり、位
置偏差Peと速度偏差veによって表わされる点が2本の
切換線25の間(ハードウェア制御領域)にあれば、す
なわち|Pe|<ΔPであれば、ハードウェア比較手段
13の出力によって制御が行なわれ、位置偏差Peと速
度偏差veによって表わされる点がこの2本の切換線2
5の外側(ソフトウェア制御領域)にあるとき、すなわ
ちΔP<|Pe|であるときには、ソフトウェア比較手
段15の出力によって制御が行なわれることになる。こ
の場合、ハードウェア32側における制御は、直線ve
=−KPeに基づいて行なわれるので、切換線25上で
スライディング曲線20とこの直線とが接続している必
要がある。上述のようにKをK=(ΔP)2/2αで定め
ると、この直線とスライディング曲線20との交点が切
換線25上に位置し、接続条件を満たすことになる。な
お、位置偏差Peと速度偏差veとに対応して制御対象1
0に加えられる駆動力が図4に図示されている。+Fと
あるのは正の方向に最大駆動力Fで駆動されることを示
し、−Fとあるのは負の方向に最大駆動力Fで駆動され
ることを示している。
【0019】次に本システムの動作について、図5のフ
ローチャートにより説明する。
【0020】まず、位置指令P*が入力され、制御対象
10が位置決めされるべき位置がセットされる(ステッ
プ101)。続いて、制御対象10の現在位置PLと現
在速度vLとが入力され(ステップ102)、位置偏差
e(=P*−PL)と速度偏差ve(=−vL)とが算出
される(ステップ103)。切換点比較手段14は、位
置偏差Peの絶対値|Pe|と切換点ΔPの大小関係を調
べ、PeがΔPより小さければハードウェア比較手段1
3の出力を選択し、PeがΔPより大きければソフトウ
ェア比較手段15の出力を選択するような処理切換信号
を切換スイッチ12に送出する(ステップ104)。
【0021】|Pe|>ΔPであるときは、切換スイッ
チ12によってソフトウェア比較手段15の出力が選択
されているが、ソフトウェア比較手段15は、スライデ
ィングライン演算を行なってスライディング曲線20を
算出し(ステップ105)、位相平面21内において、
サンプリングされた位置偏差Peと速度偏差veとによっ
て表わされる点がスライディング曲線20の上方にある
か下方にあるかを判別し(ステップ106)、上方にあ
れば+1を出力してその結果サーボアンプ11からは駆
動力fを+Fすなわち正の方向に最大駆動力Fで駆動す
る出力が得られ(ステップ107)、一方、下方にあれ
ば−1を出力してその結果サーボアンプ11からは駆動
力fを−Fすなわち負の方向に最大駆動力Fで駆動する
出力が得られる(ステップ108)。
【0022】|Pe|<ΔPであるときは、切換スイッ
チ12によってハードウェア比較手段13の出力が選択
されているが、ハードウェア比較手段13においては、
位置偏差PeをK倍して位置偏差電圧PeVが生成され
(ステップ109)、コンパレータ24で位置偏差電圧
eVと速度偏差電圧veVが比較され、その結果、位相平
面21において位置偏差Peと速度偏差veとによって表
わされる点が直線ve=−KPeより上方にあるか下方に
あるかによって+1あるいは−1が出力され、サーボア
ンプ11からは駆動力fを+Fあるいは−Fとする出力
が得られる(ステップ110)。
【0023】位置偏差Peの絶対値|Pe|と切換点ΔP
との大小関係によって、切換スイッチ12はハードウェ
ア比較手段13の出力とソフトウェア比較手段15の出
力のいずれか一方を選択するから、上述のようなサーボ
アンプ11の出力が得られ、制御対象10は上述の駆動
力fで駆動される(ステップ111)。そして再びステ
ップ102に戻るようになっている。
【0024】以上のような動作を繰り返すことにより、
位置偏差Peと速度偏差Veとはスライディング曲線20
に拘束されながらその絶対値が減少し、最終的には位相
平面21の原点に収束する。この場合、位置偏差Pe
絶対値が小さいときにはハードウェア比較手段13の出
力によって制御が行なわれるため、実質的にサンプリン
グ周波数が高くなったことになって、位相平面11の原
点近傍すなわち位置指令P*で指定された位置の近傍で
のチャタリングが軽減される。また、位置偏差Peの絶
対値が大きいときすなわち制御対象10が位置指令P*
で指定された位置にまだ接近していないときには、ソフ
トウェア比較手段15の出力によって制御対象が行なわ
れることになるので、スライディングモード制御の特長
である最小時間での位置決めが実質的に損なわれること
はない。
【0025】ここで、切換点ΔPの値の決め方について
説明する。ΔPは、大きくしすぎるとスライディング曲
線を直線で近似したときの誤差が大きくなりすぎて最小
時間での位置決めに支障を生じ、小さくしすぎるとチャ
タリングの軽減効果が損なわれるから、ソフトウェアの
みを用いた場合に通常のサンプリング時間で生じるチャ
タリングの振幅よりもやや大きめ(例えば、このチャタ
リングの振幅の1〜2倍程度)に設定することが望まし
い。
【0026】また、上述の実施例においては切換点比較
手段14はソフトウェア31側に設けられているが、こ
れをハードウェア32側に設けることも可能である。ハ
ードウェア32側に設ければ、切換線25を横切った瞬
間に、ソフトウェア31側からハードウェア32側への
制御の切換を行なうことができるが、実際には、この制
御の切換は、位置決めプロセスの進行に伴って通常は1
回のみ発生し、またこの切換を行なうタイミングは多少
ずれても構わないから、切換点比較手段はソフトウェア
側に設けておけば十分である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、位置偏差
の絶対値が予め定めた一定値より小さいときには、ハー
ドウェアを用いて、位相平面内において位置偏差および
速度偏差とによって表わされる点がスライディング曲線
を近似した直線の上方にあるか下方にあるかの判別を行
ない、この判別の結果に基づいて制御対象を正負いずれ
かの方向に最大駆動力で駆動することにより、ソフトウ
ェアによる離散制御の場合に比べ、位置決め位置近傍で
のサンプリング周波数が実効的に高くなったことになっ
て、指定された位置への位置決め時間を実質的に長くす
ることなく、チャタリングの発生を軽減することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスライディングモード制御
方法による制御システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の制御システムのソフトウェア制御領域で
の実質的な構成を説明するブロック図である。
【図3】図1の制御システムのハードウェア制御領域で
の実質的な構成を説明するブロック図である。
【図4】図1の制御システムにおける位相平面を説明す
る図である。
【図5】図1の制御システムの動作を説明するフローチ
ャートである。
【図6】従来のスライディングモード制御方法での位相
平面を説明する図である。
【図7】従来のスライディングモード制御方法によって
位置決めを行なうシステムの構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 制御対象 11 サーボアンプ 12 切換スイッチ 13 ハードウェア比較手段 14 切換点比較手段 15 ソフトウェア比較手段 20 スライディング曲線 21 位相平面 22 信号増幅器 23 電圧変換器 24 コンパレータ 25 切換線 31 ソフトウェア 32 ハードウェア 101〜111 ステップ F 最大駆動力 P* 位置指令 PL 現在位置 Pe 位置偏差 vL 現在速度 ve 速度偏差 ΔP 切換点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指令された位置への制御対象の位置決め
    を行なうスライディングモード制御方法において、 前記制御対象の現在位置と現在速度とを測定し、位置偏
    差と速度偏差とを算出し、 前記位置偏差の絶対値と予め定めた一定値を比較し、 前記位置偏差の絶対値が前記一定値より大きいときに
    は、一定の時間間隔ごとに、該時間間隔でサンプリング
    した前記位置偏差および前記速度偏差によって表わされ
    る点が位相平面内においてスライディング曲線の上方に
    あるか下方にあるかに応じて前記制御対象を正あるいは
    負の方向に最大駆動力で駆動し、前記最大駆動力の方向
    は前記時間間隔の間は変化せず、 前記位置偏差の絶対値が前記一定値より小さいときに
    は、ハードウェアを用いて位相平面内において前記位置
    偏差と前記速度偏差とによって表わされる点が前記スラ
    イディング曲線を近似した直線の上方にあるか下方にあ
    るかを常時判定し、前記点が前記直線の上方にあるか下
    方にあるかに応じて前記制御対象を正あるいは負の方向
    に最大駆動力で駆動し、前記最大駆動力の方向は前記判
    定の結果が変化するつど変化することを特徴とするスラ
    イディングモード制御方法。
JP25240991A 1991-09-30 1991-09-30 スライデイングモード制御方法 Pending JPH0588749A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25240991A JPH0588749A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 スライデイングモード制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25240991A JPH0588749A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 スライデイングモード制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0588749A true JPH0588749A (ja) 1993-04-09

Family

ID=17236946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25240991A Pending JPH0588749A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 スライデイングモード制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0588749A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0875341A1 (en) * 1997-04-28 1998-11-04 Seiko Seiki Kabushiki Kaisha Position and/or force controlling apparatus using sliding mode decoupling control
CN103076812A (zh) * 2011-10-26 2013-05-01 上海卫星工程研究所 一种新型太阳帆板驱动机构
JP2017102883A (ja) * 2015-11-19 2017-06-08 オムロン株式会社 制御装置、制御方法、情報処理プログラム、および記録媒体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0875341A1 (en) * 1997-04-28 1998-11-04 Seiko Seiki Kabushiki Kaisha Position and/or force controlling apparatus using sliding mode decoupling control
CN103076812A (zh) * 2011-10-26 2013-05-01 上海卫星工程研究所 一种新型太阳帆板驱动机构
JP2017102883A (ja) * 2015-11-19 2017-06-08 オムロン株式会社 制御装置、制御方法、情報処理プログラム、および記録媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0381314A2 (en) Servo circuit
EP0479136A1 (en) Digital servo-control apparatus
KR100251924B1 (ko) 탐색시 소음을 줄이기 위한 적응피이드포워드 제어방법
JPH0588749A (ja) スライデイングモード制御方法
US6452357B1 (en) Method for controlling a permanent magnet synchronous motor
GB2312765A (en) Track seeking control system
EP0378328B1 (en) Servo positioning circuit
JPH05181537A (ja) スライディングモード制御方法および装置
JPH05109220A (ja) 記録装置のヘツドを高速に位置決めする方法及び装置
EP1441267A1 (en) Servo control apparatus control method
US11940827B1 (en) Management of path selection in a multi-path control system
JP2681969B2 (ja) 可変構造系によるクーロン摩擦の補償方法
JP2666777B2 (ja) 磁気ディスク装置の磁気ヘッド位置決め装置
JPH0875613A (ja) エンジン−ダイナモベンチにおける制御方式
JPH08234824A (ja) ロボット制御装置及び方法
KR0165436B1 (ko) 위치.속도 제어방법 및 장치
JP2005011004A (ja) 電動機の位置決め制御装置
JPH0378802A (ja) スライディングモード制御方法
JP3324482B2 (ja) 位置制御装置
JP2500734B2 (ja) ディスク装置のトラックシ―ク動作方式
KR920006163B1 (ko) 전류 제어형 디지탈 위치 제어방법
JP2000003204A (ja) 制御方法及び制御装置
JPH07241093A (ja) 電動機制御装置
WO2024123537A1 (en) Management of path selection in a multi-path control system
JPH10271895A (ja) モータ駆動装置