JPH0947059A - モータの速度制御装置 - Google Patents

モータの速度制御装置

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Publication number
JPH0947059A
JPH0947059A JP7192306A JP19230695A JPH0947059A JP H0947059 A JPH0947059 A JP H0947059A JP 7192306 A JP7192306 A JP 7192306A JP 19230695 A JP19230695 A JP 19230695A JP H0947059 A JPH0947059 A JP H0947059A
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JP
Japan
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motor
circuit
speed
error
signal
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JP7192306A
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English (en)
Inventor
Shigeki Muramatsu
茂樹 村松
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの正確な速度信号を得ること、および
補正をかける時間間隔を短くして速度制御の精度を高め
ること。 【解決手段】 カウンタ回路6において、エンコーダ2
00より出力されるエンコーダパルスの各立ち上りエッ
ヂでクロック発生器4のクロックの計数を開始し、エン
コーダパルスの所定の周期数、例えば、エンコーダパル
スの3周期にわたってそのクロックを計数してモータ1
00の速度信号を発生する。この速度信号は、エラー演
算回路9で基準信号発生回路8の基準速度信号と比較さ
れ、誤差が演算される。この誤差に応じたパルス幅変調
度の駆動信号がPWM回路11から出力され、増幅器4
00で増幅された後、モータ100を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモータの速度制御装
置に関し、特に、定速域での速度分解能を向上させたモ
ータの速度制御装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来のモータの速度制御装置として、例え
ば、特開平2−146980号公報に示されたものがあ
る。このモータの速度制御装置は位置検出器の位置信号
を一定時間毎、例えば、1msec毎に(N−1)回連
続して読み込んで(N−1)個の速度信号とし、これを
(N−1)個のメモリに記憶し、記憶した(N−1)個
の速度信号の和に最新のN個目の速度信号を加算して加
算速度信号を演算し、一方、速度指令信号をN倍して乗
算速度信号を演算し、このようにして得られた加算速度
信号と乗算速度信号の差である減算速度信号に基づいて
モータの速度制御を行っており、この速度制御によって
速度分解能のN倍化を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のモータ
の速度制御装置によると、N個の速度信号の和である加
算速度信号に基づいて制御値を演算しているので、各サ
ンプリング間の平均速度の変化となってしまって正確な
速度信号が得られず、また、Nサンプリングおきの制御
であるため、補正をかける時間間隔が長くなって精度向
上に限界がある。
【0004】従って、本発明の目的はモータの正確な速
度信号を得ることができるモータの速度制御装置を提供
することである。
【0005】本発明の他の目的は補正をかける時間間隔
を短くして速度制御の精度を高めるモータの速度制御装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を実
現するため、モータに設けられたエンコーダより出力さ
れる速度に応じた周期のエンコーダパルスに基づいて前
記モータの速度を制御するモータの速度制御装置におい
て、前記エンコーダパルスの各周期の所定のタイミング
でクロックの計数を開始し、前記エンコーダパルスの連
続した所定の周期数にわたって前記クロックを計数して
モータ速度信号を出力するカウンタ回路と、前記モータ
速度信号を基準速度信号と比較して誤差を演算するエラ
ー演算回路と、前記誤差に応じたパルス幅変調度を有し
た駆動信号を出力して前記モータを駆動する駆動回路を
備えたことを特徴とするモータの速度制御装置を提供す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】エンコーダよりモータの速度に応
じたエンコーダパルスが出力されると、カウンタ回路は
エンコーダパルスの各周期の所定のタイミング、例え
ば、エンコーダパルスの各立ち上りエッヂでクロックの
計数を開始し、エンコーダパルスの連続した所定の周期
数、例えば、3周期にわたってクロックを計数をしてモ
ータ速度信号を出力する。このモータ速度信号は基準速
度信号とエラー演算回路で比較され、誤差が演算され
る。この誤差が駆動回路に供給されると、駆動回路は誤
差に応じたパルス幅変調度のPWM信号を駆動信号とし
て出力する。従って、駆動回路は誤差を小さくするよう
にモータを駆動する。以上のモータの速度制御装置の動
作において、例えば、定速制御モード時のエンコーダパ
ルスの立ち上りエッヂから次の立ち上りエッヂまでのク
ロックの計数値が80であるとした場合、単に逆数をと
るだけでは1/80=0.0125(1.25%)おき
だけの制御しかできない。これに対し、3周期にわたっ
てクロックを計数した場合、1/80×3=0.004
16(0.416%)の速度制御が可能になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明のサーボモータの制御装置を詳
細に説明する。
【0009】図1は本発明の第1の実施例を示し、1チ
ップで構成されたマイクロコンピュータより成る制御部
300と、制御部300の出力を増幅する増幅器400
と、増幅器400の出力によっき駆動されるモータ10
0と、モータ100の回転速度に応じたパルスを発生す
るエンコーダ200と、エンコーダ200の出力を制御
部300に入力するインターフェイス回路500より構
成されている。
【0010】エンコーダパルスに比較して十分に高い周
波数、例えば、0.5MHzのクロックを発生するクロ
ック発生回路4と、エンコーダ200のエンコーダパル
スの立ち上りエッヂを検出するエッヂ検出回路5と、エ
ッヂ検出回路5のエッヂ信号に基づいてクロック発生回
路4のクロックを計数してフリーランニングカウンタを
構成するカウンタ回路6と、カウンタ回路6の計数値お
よびその他のデータ、例えば、検出エッヂ数等をストア
するメモリ7と、モータ100の目標速度に応じた基準
パルスの立ち上りエッヂに基づいてクロック発生回路4
のクロックを計数して基準速度信号を発生する基準信号
発生回路8と、基準速度信号とメモリ7にストアされた
カウンタ回路6の計数値に基づくモータ速度信号を比較
して、モータ100の速度誤差を演算するエラー演算回
路9と、エラー演算回路9の演算結果に基づいて速度誤
差を補償する補償値と演算する補償演算回路10と、補
償演算回路10の補償値に基づいたPWM信号を発生す
るPWM出力回路11と、補償演算回路10にサンプリ
ングの割り込み指令を与えるサンプリング割り込み回路
12より構成されている。
【0011】以上の構成において、第2図に基づいて動
作を説明する。定速域で動作中のモータ100の速度に
応じた周期のエンコーダパルスがエンコーダ200より
出力され、インターフェイス回路500を介して制御部
300へ入力する。制御部300では、エッヂ検出回路
5がエンコーダパルスの各周期の立ち上りエッヂm,m
+1,m+2……を検出してエッヂ検出信号をカウンタ
回路6へ出力する。カウンタ回路6は、例えば、N個の
カウンタを有し、エンコーダパルスの連続したN周期に
わたってエッヂ検出信号をトリガーとしてクロック発生
回路4から入力するクロックを計数する。図2の実施例
では、N=3であり、エンコーダパルスの各周期の立ち
上りエッヂから3周期にわたって3個のカウンタが順に
クロックを計数し、3(m)データ、3(m+1)デー
タ,3(m+2)データ……としてメモリ7へ出力す
る。当然、カウンタ回路6では、第1のカウンタは3
(m)データをメモリ7へ出力した後リセットされ、3
(m+3)データを計数し、第2のカウンタは3(m+
1)データをメモリ7へ出力した後リセットされ、3
(m+4 )データを計数し、第3のカウンタは3(m+
2)データをメモリ7へ出力した後リセットされ、3
(m+5)データを計数する。以下、同じように繰り返
される。このようにしてカウンタ回路6より順に出力さ
れる計数値は、モータ速度信号としてメモリ7にストア
され、所定のタイミングで順にエラー演算回路9へ出力
され、基準速度信号と比較される。基準速度信号は基準
信号発生回路8からエラー演算回路9へ出力される。基
準信号発生回路8では、モータ速度信号を得た場合と同
じように、定速域におけるモータ100の目標速度に応
じた基準パルス(図示せず)に基づいてクロック発生回
路4のクロックを計数して基準速度信号を生成する。こ
の場合、1つの定速域では、1つの基準速度信号があれ
ば十分であるので、経時的に生成する必要はなく、1度
生成したものをストアし、それを継続して所定のタイミ
ングでエラー演算回路9へ出力すれば良い。エラー演算
回路9では、モータ速度信号と基準速度信号を比較し、
モータ速度信号の基準速度信号に対する誤差を演算し、
その誤差は補償演算回路10へ出力される。補償演算回
路10では、サンプリング割り込み回路12より与えら
れるサンプリング割り込みタイミングにおいて誤差に応
じた補償値を算出してPWM出力回路11へ出力し、P
WM出力回路11に誤差に応じたパルス幅変調度を有し
た駆動信号を出力させる。この駆動信号は増幅器400
で増幅されてモータ100に供給される。これによって
モータ100は誤差を減少させる速度で駆動され、定速
域において高精度で所定の速度で駆動される。
【0012】以上の実施例において、エンコーダパルス
の3周期(N=3)におけるクロックの計数値を900
(=300×3)とすると、モータ速度信号Vは、 V=0.5×106 Hz/900=555.555 ・・・・・Hz となる。
【0013】このときのモータ速度信号の検出精度Pd
(%)は、 Pd=1/900=0.11% となる。
【0014】 エラー演算回路9はV=555.555・・・・・Hz の整数値V’=555Hzをモータ100の速度信号と
し、これを基準速度に対応した周波数と比較して誤差を
演算する。
【0015】基準速度に対応した周波数として555Hz
を採用したとき、基準速度の設定精度Psは、 Ps=1/555=0.18% となる。
【0016】エラー演算回路9はV=555.555・
・・・・Hzに代えてV’=555Hzを採用しているの
で、浮動小数点演算を行う必要がない。その結果、CP
Uのパワーに負担をかけることがなくなり、CPUをパ
ワーアップする必要がなくなり、演算遅れから制御不能
になる状況を回避することができる。ただし、Ps>Pdか
ら、検出精度より基準速度設定精度が低くなっており、
好ましくない。
【0017】一方、N=1としたときのモータ速度信号
V,V’、モータ速度信号の検出精度Pd、および基準速
度の設定精度Psは以下のようになる。ただし、基準速度
に対応した周波数を1666Hzとする。 V =0.5×106 Hz/300=1666.666・・・・Hz V’=1666Hz Pd =1/300=0.33% Ps =1/1666=0.06%
【0018】図3は図1に示した本発明の一実施例の制
御ループであり、モータ100と、エンコーダ200
と、増幅器400と、補償回路600と、減算器700
と、サンプラー800、および零次保持回路900より
構成され、減算器700は図1のエラー演算回路9に相
当し、補償回路600は、図1の補償演算回路10とP
WM出力回路11に相当し、サンプラー800は図1の
サンプリング割り込み回路12に相当し、零次保持回路
900は次のサンプリングまで前回のサンプリングの値
を保持するものであり、図1の補償演算回路10の有す
る機能の1つに相当する。以上の構成より、その作用は
図1のモータの速度制御装置の作用より明らかなので重
複する説明は省略するが、減算器700の正端子に入力
する基準周波数fREF ・Nおよび負端子に入力するエン
コーダパルス周波数fENC ・NはともにN倍化された値
を有する。これは、エンコーダ200の歯数およびクロ
ックの周波数をN倍化したことと等価であり、エンコー
ダ200の加工コストおよび回路部品コストを上げない
で定速域における分解能をN倍にできることを意味す
る。
【0019】以上の説明から明らかなように、カウンタ
回路6におけるNの値を要求速度制御値に応じて設定す
ることにより、要求速度制御値を、例えば、1%,0.
5%,0.15%,0.1%等と設定することができ、
例えば、複写機のキャリッジを駆動するモータにこの速
度制御装置を適用することによりモータを定速域で高精
度に制御して画質の高い画像形成を実現することができ
る。
【0020】図4には、本発明の第2の実施例に係るモ
ータの速度制御装置の構成が示されている。このモータ
の速度制御装置は、1チップで構成されたマイクロコン
ピュータより成る制御部300と、制御部300の出力
の通過を制御するAND回路32と、モータ100を駆
動する駆動回路35と、駆動回路35の縦通短絡を防止
する短絡防止回路33と、駆動回路35からモータ10
0へ供給される駆動電流をAND回路32をオフにする
ことによって制限する電流制限回路34と、モータ10
0の回転速度に応じたパルスを発生するエンコーダ20
0と、エンコーダ200の出力を制御部300に入力す
るインターフェース回路500と、所定のプログラムを
格納したROM36と、制御部300の演算結果等を一
時的に記憶するRAM37を備えて構成されている。
【0021】制御部300は、エンコーダ200のエン
コーダパルスの立ち上りエッジを検出するエッジ検出回
路5と、エンコーダパルスに比較して十分に高い周波
数、例えば、0.5MHzのクロック信号を発生するク
ロック発生回路4と、エッジ検出回路5のエッジ検出信
号をトリガーとしてエンコーダパルスの所定の周期数に
わたってクロック発生回路4のクロック信号を計数し
て、計数値(キャプチャー数)を出力するカウンタ回路
6と、カウンタ回路6の計数値、及びその他のデータ、
例えば、検出エッジ数等を記憶するメモリ7と、タイマ
ー回路15の計時時間に基づいてサンプリングを行うサ
ンプラー16と、エッジ検出回路5から出力されるエッ
ジ検出信号、及びメモリ7に記憶されたカウンタ回路6
の計数値に基づいて所定の演算を行い、モータ100の
速度誤差、及び位置誤差を補償する速度補償値を演算す
る演算部17と、モータ100の始動時の始動PWM設
定値が設定された始動PWM設定回路18と、演算部1
7の演算結果に基づく速度補償値、及び始動PWM設定
回路18の設定値に応じたPWM信号を出力するPWM
出力回路11と、AND回路32にイネーブル信号を出
力するイネーブル信号出力回路20を有して構成されて
いる。
【0022】演算部17は、メモリ7に記憶されたカウ
ンタ回路6の計数値に基づいて所定の演算を行ってモー
タ速度データを算出する速度データ演算回路21と、基
準速度信号を出力する基準速度設定回路22と、速度デ
ータ演算回路21から出力されるモータ速度信号と基準
速度設定回路22から出力される基準速度信号を比較し
て、モータ100の速度誤差を演算する減算器23と、
減算器23の演算結果に基づく速度誤差を補償する速度
補償値、及び後述する位置補償値に応じた速度補償値を
演算する速度補償演算回路24と、エッジ検出回路5か
ら出力されるエッジ信号のエッジ数を計数し、これより
距離を演算してモータ位置データを算出する位置データ
演算回路25と、基準位置信号を出力する基準位置設定
回路26と、位置データ演算回路25から出力されるモ
ータ位置信号と基準位置設定回路26から出力される基
準位置信号を比較して、モータ100の位置誤差を演算
する減算器27と、減算器27の演算結果に基づく位置
誤差を補償する補償値を演算する位置補償演算回路28
を有して構成されている。
【0023】ROM36は、図5に示すように、モータ
100の始動時、つまり、時間t0から所定回数のサン
プリングが終了する時間t1 までサーボモータ制御系を
オープンループにすると共に始動PWM設定回路18の
設定値に基づいてPWM出力回路11からPWM信号を
出力させてモータ100を始動させる立ち上げ制御を実
行させ、時間t1 から定速域(時間t2 〜t4 )におけ
る速度変動がほぼ所定値に達する時間t3 まで速度フィ
ードバック制御を実行させ、時間t3 から減速動作に移
行する時間t4 まで位置フィードバック制御を実行さ
せ、時間t4 からモータ100が停止する時間t5 まで
速度フィードバック制御を実行させる制御プログラムを
格納している。
【0024】以上の構成において、図6から図8を併せ
て参照しながら動作を説明する。まず、図6のS1 の初
期動作では、制御部300はモータ100の立ち上げ制
御を実施する(図5の時間t0 )。この制御では、サー
ボモータ制御系をオープンループにすると共にPWM出
力回路11から始動PWM設定回路18の設定値に応じ
たPWM信号を、例えば、1サンプリングピリオド=2
msecとして3サンプリングピリオド間、3回送出す
る(図4のS2 )。この送出信号は一定値でも可変値で
も良いが、通常は一定値で十分である。送出回数は確実
に立ち上がれば3回である必要ではないが、あまり多す
ぎると狙いの速度プロファイルに一致しなくなるため少
なめにする。また、始動PWM設定回路18の設定値
は、適用する機器の速度プロファイルを基準にして始動
プロファイルがばたつかないような値、つまり、サンプ
リング間隔内に速度情報を取り込める範囲の速度を実験
にて予め求めて決定する。
【0025】制御部300は同時にイネーブル信号出力
回路20からAND回路32にイネーブル信号を出力
し、電流制限回路34から出力されるハイの信号に基づ
いてAND回路32に入力するPWM信号を通過させ、
駆動回路35に供給する。これによりモータ100はP
WM信号の始動設定値に基づいて始動する。このとき、
例えば、10サンプリング時に制御部300にエンコー
ダパルスが入力してなければ、モータ100が動作して
いない等のシステム異常が発生している可能性が大であ
るので、イネーブル信号出力回路20のイネーブル信号
の出力をオフにし、システム異常信号を出力する。
【0026】一方、制御部300は、制御部300にエ
ンコーダパルスが入力した場合、図6のS3 において加
速動作に移行し(図5の時間t1 )、速度フィードバッ
ク制御を実施する(図6のS4 )。この制御では、動作
中のモータ100の速度に応じた周期のエンコーダパル
スをインターフェース回路500を介して入力し、エッ
ジ検出回路5がエンコーダパルスの各周期の立ち上りエ
ッジm、m+1、m+2──(図2)を検出してエッジ
検出信号をカンウタ回路6へ出力する。カウンタ回路6
は、例えば、N個のカンウタを有し、エンコーダパルス
の連続したN周期(N=3)にわたってエッジ検出信号
をトリガーとしてクロック発生回路4から入力するクロ
ックを計数し、3(m)データ、3(m+1)データ、
3(m+2)データ──としてメモリ7へ出力する。当
然、カウンタ回路6では、第1のカウンタは3(m)デ
ータをメモリ7へ出力した後リセットされ、3(m+
3)データを計数し、第2のカウンタは3(m+1)デ
ータをメモリ7へ出力した後リセットされ、3(m+
4)データを計数し、第3のカウンタは3(m+2)デ
ータをメモリ7へ出力した後リセットされ、3(m+
5)データを計数する。以下、同じように繰り返され
る。
【0027】このようにしてカウンタ回路6より順に出
力される計数値は、タイマー回路15によってサンプリ
ング動作を行うサンプラー16によって所定のタイミン
グで速度データ演算回路21に入力する。速度データ演
算回路21は入力した計数値に基づいてモータ速度デー
タを算出し(図7のS41)、これをモータ速度信号とし
て減算器23に出力する。減算器23は基準速度設定回
路22から出力される基準速度信号とモータ速度信号を
比較して、モータ100の速度誤差を演算し(図7のS
42)、これを速度補償演算回路24に出力する。速度補
償演算回路24はその速度誤差を補償する速度補償値を
算出してPWM出力回路11に出力し、PWM出力回路
11に誤差に応じたパルス幅変調度を有したPWM信号
を出力させる(図7のS44)。このPWM信号はAND
回路32を介して駆動回路35に入力し、駆動回路35
が速度誤差を減少させる速度でモータ100を駆動させ
る。
【0028】このような速度フィードバック制御によっ
て加速動作が実行され、図5の時間t2 において目標速
度に到達すると定速動作に移行する(図6のS5 )。こ
の定速動作においても速度フィードバック制御が継続し
て行われ(図6のS6 )、目標速度になるようにモータ
100の速度が制御される。このように定速動作に移行
しても速度フィードバック制御を行うと、モータ100
の速度変動が所定値に低下する収束時間Tが位置フィー
ドバック制御、或いは位相フィードバック制御による収
束時間より短くなる。
【0029】モータ100の速度変動が収束すると(図
5の時間t3 )、図6のS8 において制御部300は位
置フィードバック制御を図8のフローチャートに基づい
て実施する。即ち、制御部300が動作中のモータ10
0の速度に応じた周期のエンコーダパルスをインターフ
ェース回路500を介して入力すると、エッジ検出回路
5がエンコーダパルスの各周期の立ち上りエッジを検出
し、エッジ検出信号を位置データ演算回路25に出力す
る。位置データ演算回路25はエッジ検出信号のエッジ
数を計数し、これからモータ100の位置データを演算
する(図8のS 81)。つまり、1エンコーダ当たりのシ
ステムが進む距離は機械的に決まるので、エッジ数より
距離を演算してその演算結果を位置データとする。位置
データはモータ位置信号として減算器27に出力され、
減算器27において基準位置設定回路26から出力され
る基準位置信号と比較されてモータ100の位置誤差が
演算される。この演算結果は誤差信号として位置補償演
算回路28に出力される。位置補償演算回路28はモー
タ100の位置誤差を補償する補償値を演算し(図8の
82)、その演算結果を速度補償演算回路24に出力す
る。速度補償演算回路24は位置誤差補償に対応するモ
ータ100の速度補償値を算出し(図8のS 83)、これ
をPWM出力回路11に出力してPWM出力回路11に
誤差に応じたパルス幅変調度を有したPWM信号を出力
させる(図8のS84)。このPWM信号はAND回路3
2を介して駆動回路35に入力し、駆動回路35は位置
誤差を減少させる速度でモータ100を駆動させる。
【0030】モータ100の定速動作が終了する時間t
4 になると、減速動作に移行する(図6のS9 )。この
減速動作では制御部300が前述した図7のフローチャ
ートに従って速度フィードバック制御を実施する。
【0031】第2の実施例の速度フィードバック制御に
おいて、エンコーダパルス(図2)の3周期(N=3)
におけるクロックの計数値を900(=300×3)と
すると、モータ速度信号Vは、 V=M/900 で求められる。
【0032】ここで、Mは任意の数である。第1の実施
例では、クロックの周波数(0.5MHz)とクロックの
計数値からモータ速度信号Vを求めたが、第2の実施例
では、任意の数Mとクロックの計数値からモータ速度信
号Vを求める。
【0033】速度データ設定回路21 において、任意の
数Mを、M=220=1048576に設定すると、 V=220/900=1165.08・・・・・ が得られる。
【0034】ここで、基準速度も1165であるとする
と、基準速度の設定精度Psは、 Ps=1/1165=0.0858% となる。
【0035】よって、第1の実施例で述べたモータ速度
の検出精度Pd(=0.11%)と基準速度の設定精度
Psを比較すると、 Ps<Pd となり、速度設定精度が速度検出精度より高くなって理
想的な制御状態が得られる。
【0036】一方、クロックが計数されるエンコーダパ
ルスの周期数NをN=1にすると、 V=220/300=3495.25・・・・・ Ps=1/3495=0.0286% となる。
【0037】この場合においても、Ps<Pdという理
想的な制御状態が得られる。
【0038】以上の実施例では、定速域(図5の時間t
2 から時間t4 )において速度変動が収束した後、位置
フィードバック制御によってモータ100を制御した
が、前述した速度フィードバック制御あるいはPLLに
基づく位相フィードバック制御に置換しても良い。
【0039】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のモータの速
度制御装置によると、エンコーダパルスの各周期の所定
のタイミング、例えば、立ち上りエッヂでクロックの計
数を開始し、エンコーダパルスの連続した所定の周期
数、例えは、3周期にわたってそのクロックを計数して
モータの速度信号としたため、エンコーダの加工度(コ
スト)および回路部品のコストを上げないで、正確な速
度信号を得ることができ、補正をかける時間間隔を短く
して速度制御の精度を高めることができる。また、基準
速度設定精度をモータ速度検出精度より高くすることに
より、速度フィードバック制御における微調整が可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施例の作用を示すブロック図
【図3】本発明の第1の実施例の制御ループを示すブロ
ック図
【図4】本発明の第2の実施例を示すブロック図。
【図5】本発明の第2の実施例のモータ動作過程におけ
る制御タイミングと速度の関係を示す説明図。
【図6】本発明の第2の実施例の速度制御を示すフロー
チャート。
【図7】本発明の第2の実施例の速度フィードバック制
御を示すフローチャート。
【図8】本発明の第2の実施例の位置フィードバック制
御を示すフローチャート。
【符号の説明】
4,クロック発生回路 5,エッヂ検出回路 6,カウンタ回路 7,メモリ 10,補償演算回路 11,PWM出力回路 12,サンプリング割り込み回路 15,タイマー回路 16,サンプラー 17,演算部 18,始動PWM設定回路 20,イネープル信号出力回路 21,速度データ演算回路 22,基準速度設定回路 23,減算器 24,速度補償演算回路 25,位置データ演算回路 26,基準位置設定回路 27,減算器 28,位置補償演算回路 33,短絡防止回路 34,電流制限回路 35,駆動回路 36,ROM 37,RAM 100,モータ 200,エンコーダ 300,制御部 400,増幅器 500,インターフェイス回路 600,補償回路 700,減算器 800,サンプラー 900,零次保持回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータに設けられたエンコーダより出力
    される速度に応じた周期のエンコーダパルスに基づいて
    前記モータの速度を制御するモータの速度制御装置にお
    いて、 前記エンコーダパルスの各周期の所定のタイミングでク
    ロックの計数を開始し、前記エンコーダパルスの連続し
    た所定の周期数にわたって前記クロックを計数してモー
    タ速度信号を出力するカウンタ回路と、 前記モータ速度信号を基準速度信号と比較して誤差を演
    算するエラー演算回路と、 前記誤差に応じたパルス幅変調度を有した駆動信号を出
    力して前記モータを駆動する駆動回路を備えたことを特
    徴とするモータの速度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記カウンタ回路は、前記エンコーダパ
    ルスの立ち上りエッヂを検出して前記所定のタイミング
    とする構成の請求項1記載のモータの速度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記カウンタ回路は、要求速度制御値に
    応じて前記エンコーダパルスの前記連続した所定の周期
    数を可変にする構成の請求項1記載のモータの速度制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記エラー演算回路は、前記クロックの
    周波数と前記クロックの計数値に基づいて得られる前記
    モータ速度信号と前記基準速度信号から前記誤差を演算
    する構成の請求項1記載のモータの速度制御装置。
  5. 【請求項5】 前記エラー演算回路は、予め設定した任
    意の数と前記クロックの計数値に基づいて得られる前記
    モータ速度信号と前記基準速度信号から前記誤差を演算
    する構成の請求項1記載のモータの速度制御装置。
  6. 【請求項6】 前記エラー演算回路は、前記所定の周波
    数と前記任意の数を所定の値に設定することにより前記
    モータ速度信号の検出精度よりも高い精度で設定される
    前記基準速度信号に基づいて前記誤差を演算する構成の
    請求項5記載のモータの速度制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019088185A (ja) * 2017-11-02 2019-06-06 ローム株式会社 Dcモータの駆動回路、駆動方法およびそれを用いた電子機器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019088185A (ja) * 2017-11-02 2019-06-06 ローム株式会社 Dcモータの駆動回路、駆動方法およびそれを用いた電子機器

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