JPH0946836A - 電線管の配管工法 - Google Patents

電線管の配管工法

Info

Publication number
JPH0946836A
JPH0946836A JP18906495A JP18906495A JPH0946836A JP H0946836 A JPH0946836 A JP H0946836A JP 18906495 A JP18906495 A JP 18906495A JP 18906495 A JP18906495 A JP 18906495A JP H0946836 A JPH0946836 A JP H0946836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conduit
joint
wall member
pipe
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18906495A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Sawahashi
茂 沢橋
Kenji Takamizawa
健治 高見澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP18906495A priority Critical patent/JPH0946836A/ja
Publication of JPH0946836A publication Critical patent/JPH0946836A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】予め所定間隔を空けて対向配置された一対の電
線管の連結作業を簡易且つ迅速に行うことができる電線
管の配管工法を提供することを課題とする。 【解決手段】対向配置した一対の電線管の端部7a,1
1a間に上記伸縮管継手1を配置し、各ワンタッチ継手
3を各電線管の端部7a,11aに向けて押し込むと、
各ワンタッチ継手3の爪部が、上記各電線管の端部7
a,11aの外周面に掛止される。このとき、一方のワ
ンタッチ継手3を一方の電線管に接続した後に、他方の
ワンタッチ継手3を他方の電線管の端部に押し込むだけ
で、伸縮管継手1の波付け管2が自動的に伸縮又は撓ん
で上記面間距離の誤差分等が吸収される。従って、作業
者は、上記面間距離の誤差等を余り意識することなく上
記連結作業をスムーズに行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅やビル等
の建築工事において電線やケーブル類を通す電線管を配
管する配管工法に係り、特に、予め工場等で構築したシ
ステムウォールやプレキャストコンクリート板などから
なる壁部材を躯体構造物に組み付けるPC工法等を採用
する際に好適な電線管の配管工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅やビル等の建築においては、省力化
のためにシステムウォール工法やPC工法等の施工方法
が広く使用されるようになってきている。このシステム
ウォール工法やPC工法は、予め工場で、木軸等に合板
等のパネルを組み付けて構成したシステムウォールやプ
レキャストコンクリート板(以下、PC板と呼ぶ)等か
らなる壁部材を工事現場に運び、その壁部材をクレーン
等で吊り上げて、躯体構造物に組み付けることによって
行われる。また、工場で壁部材を製作する代わりに工事
現場の地上部などで鉄筋コンクリート躯体からなる壁部
材を製作した後に、それをクレーン等で施工現場に吊り
上げて組み付ける、いわゆるハーフPC工法も行われて
いる。
【0003】上記のように予め製作される壁部材には、
通常、電線やケーブル類の配線用の配管として、複数の
電線管が組み込まれていたり埋め込まれている。そし
て、上記のように、上記壁部材を、予め電線管が埋設さ
れている躯体構造物に対して設計通りに組み付ける。こ
のとき、上記躯体構造物10に予め埋設された電線管1
1は、一般に、図3に示すように、その一端部がコネク
タ12を介してアウトレットボックス13に接続されて
いると共に、その電線管11の他端部11aは、上記組
み付けられる壁部材6と上下に対向可能な位置で露出し
ている。また、上記壁部材6に予め埋設された電線管7
は、一般に、その一端部がコネクタ8を介してスイッチ
ボックス9に接続されている共に、その電線管7の他端
部7aは、上記躯体側の電線管11の他端部11aと対
向可能な位置で露出している。ここで、図3中,6a
は、壁部材6に形成された切欠き部であって、この切欠
き部によって、上記電線管7,11同士を連結のための
空間が確保される。
【0004】このとき、上記壁部材6から露出する電線
管7の端部7aは、当該壁部材6から余り突出している
と、壁部材6の運搬中や取付け中に損害を受けることが
ある。従って、上記電線管7の端部7aは、出来るだけ
壁部材6内に納まっている必要がある。また、躯体構造
物10から突出する電線管11の端部11aも、壁部材
6の建方時の邪魔となるので長く突出させることはでき
ない。
【0005】このために、上記壁部材6を組付けた状態
では、上記壁部材6側の電線管7の他端部7aと、上記
躯体側の電線管11の他端部11aとは、所定間隔をあ
けて対向した状態に設定される。その躯体側の電線管1
1の端部11aと上記壁部材6側の電線管7の端部7a
とを連結する施工は、従来、次のように行われていた。
【0006】まず、連結すべき上記各躯体側の電線管1
1の端部11a及び上記壁部材6側の電線管7の端部7
aに、図5に示すように、それぞれカップリング部材2
0を取り付ける。次に、その取付けた二つのカップリン
グ部材20間の間隔に等しい長さを有する電線管21
(以下、短管と呼ぶ)を用意し、その短管21を上記二
つのカップリング部材20間に配置する。次に、上記各
カップリング部材20によって、各電線管7,11の端
部7a,11aと短管21の各端部とを接続する。これ
によって、上記両電線管7,11の端部間が、上記一対
のカップリング部材20及び短管21によって連結され
る。
【0007】なお、上記のように電線管7,11の配管
が終了した後、又は、上記配管作業と共に、上記電線管
7,11内に電線やケーブル類を通すことで配線を行
う。そして、上記電線管7,11の連結作業が終了した
ら、上記短管21で連結した電線管11部分、即ち、上
記切欠き部分にコンクリートを打設したり合板等のパネ
ルを取り付けたりする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記対向配置される一
対の電線管7,11における端部間の実際の面間距離
は、部材の寸法誤差や組立誤差等によって変わってしま
うので、上記一対の電線管7,11の端部間に嵌め込む
短管21は、壁部材6を躯体構造物10に組み付けた後
に、施工現場の床上で作製する必要がある。
【0009】ここで、上記電線管7,11は、現場で踏
みつけられても復元するような所定の強度が要求される
ために、一般に、鋼製のものが多いが、上記のような壁
部材6の配管用には、高密度ポリエチレンを主体とした
硬質の材料によって作製されたものが使用される。この
ため、上記電線管7,11は、伸縮性に乏しく且つ曲げ
にくいものである。従って、壁部材6や躯体構造物10
に固定された電線管7,11を伸縮させて上記一対の電
線管7,11の端部間の面間距離を調整することは困難
である。
【0010】このため、従来の配管工法では、上記一対
の電線管7,11における端部間の実際の面間距離に合
わせて、足場が悪く且つ狭い施工現場で、別の電線管を
所望の長さに調整しながら切り取って上述の短管21を
作製する必要があり、施工現場での上記連結作業が面倒
である。更に、上記対向する電線管7,11の端部は、
その軸心が互いに偏心している場合もあり、この場合に
は、その偏心量に応じて、上記曲げにくい短管21を施
工現場にて所望の形状に曲げてから取り付ける必要があ
る。
【0011】このように、予め配設されている電線管1
1の端部間を連結する従来の配管工法では、作業能率が
悪く、工数が掛かるという問題点がある。本発明は、上
記のような問題点に着目してなされたもので、予め所定
間隔を空けて対向配置された一対の電線管の連結作業を
簡易且つ迅速に行うことができる電線管の配管工法を提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちの請求項1に記載された電線管の配管
工法は、予め所定間隔を空けて対向配置された一対の電
線管の端部間を連結する電線管の配管工法において、可
撓性及び伸縮性を有する管部材と該管部材の両端開口部
にそれぞれ設けられた一対のカップリング部材とから作
製された伸縮管継手を使用し、その伸縮管継手の各カッ
プリング部材を上記電線管の端部にそれぞれ接続するこ
とで上記一対の電線管の端部間を連結することを特徴と
している。
【0013】また、請求項2に記載された電線管の配管
工法は、予め電線管が埋設又は組み込まれた床や天井等
を構成する躯体構造物に、予め電線管が埋設又は組み込
まれた壁部材を組み付けた後に、上記躯体構造物から露
出する電線管の端部と、上記壁部材から露出する電線管
の端部との間を、可撓性及び伸縮性を有する管部材と該
管部材の両端開口部にそれぞれ設けられた一対のカップ
リング部材とから作製された伸縮管継手によって連結す
ることを特徴としている。
【0014】ここで、上記埋設とは、例えば、コンクリ
ート内に埋め込まれて配管されることをいい、上記組み
込まれるとは、例えば、壁部材を構成するパネルの裏等
に固定されて配管されることをいう。
【0015】
【作用】まず、請求項1に記載した発明の作用について
説明する。上記伸縮管継手は、軸方向へ容易に伸縮する
と共に軸に直交する方向にも容易に撓むことができる。
従って、連結する一対の電線管の端部間の実際の面間距
離に多少の誤差があっても、その誤差に合わせて上記伸
縮管継手を伸縮させることで容易に吸収される。
【0016】同様に、連結する一対の電線管の端部同士
の軸心が互いに偏心していても、伸縮管継手を軸に直交
する方向に撓ますことによって、容易に上記偏心分が吸
収される。以上のことから、伸縮管継手の一方のカップ
リング部材を一方の電線管の端部に接続した後に、作業
者は、他方のカップリング部材を他方の電線管の端部に
向けて移動させて当該他方のカップリング部材を他方の
電線管の端部に接続するだけで、上記面間距離の誤差や
上記偏心を余り意識することなく、上記一対の電線管の
端部間は連結される。
【0017】また、上記一対の電線管の端部間の面間距
離等が多少異なっていても、同一の伸縮管継手が使用可
能であるので、電線管を連結する施工現場で、電線管同
士を連結するために使用する部材(従来における短管
等)を作製する必要はない。次に、請求項2に記載した
発明の作用について説明する。請求項2における上記躯
体構造物から露出する電線管の端部と上記壁部材から露
出する電線管の端部とが、請求項1における一対の電線
管の端部を構成し、両電線管の端部間の面間距離が設計
上の距離と多少の異なっていたり、その軸心同士が偏心
していても、上述のように、作業者は、上記誤差や偏心
を意識することなく、上記伸縮管継手によって上記二つ
の電線管間を容易に且つ迅速に連結できる。
【0018】従って、従来、足場が悪く作業場所が狭い
施工現場で要求されていた、連結するための単管の作製
等の現場作業が不要となる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
に基づいて説明する。まず、本実施の形態で使用する伸
縮管継手の構成について説明する。本伸縮管継手は、図
1に示すように、波形状に成形されてベローズ状の管部
材を構成する波付け管2と、その波付け管2の両端開口
部にそれぞれ固定されてカップリング部材を構成する一
対のワンタッチ継手3とから構成されている。
【0020】上記波付け管2は、軟質の合成樹脂を主体
とした材料で構成されることで、要求される所望の伸縮
性と可撓性とを有している。上記軟質の合成樹脂を主体
とした材料としては、例えば、低密度ポリエチレン、軟
質ポリ塩化ビニル等を採用するとよい。このとき、周知
の難燃剤、例えば三酸化アンチモン、塩素系、臭素系、
又はリン系等の難燃剤を適宜,添加混合することで、難
燃性を持たせておくことが好ましい。また、本波付け管
2は、例えば、ブロー成形等により波形状に製造する。
【0021】また、上記波付け管2の各端部の外周面形
状は、図2に示すように、軸方向に沿って雄ねじが成形
されることで、上記ワンタッチ継手3を取り付ける継手
取付け部2aを構成している。ここで、上記波付け管2
の波のピッチPは、硬質樹脂性からなる電線管4の波の
ピッチP0 の2〜5倍程度に設定するとよい。2倍未満
では、伸縮性が悪く且つ曲げ難くなって、連結する電線
管4の端部間の面間距離の調整を厳しくする必要があ
る。また、5倍以上の場合には、波付け管2の強度が弱
くなって踏みつけられたときの復元性が悪くなる。
【0022】また、上記ワンタッチ継手3は、円筒形状
の継手本体3aと、その継手本体3aの一方の開口端部
側に設けられた複数の爪部3bとから構成されている。
上記複数の爪部3bは、上記継手本体3aの開口端部の
周方向に沿って配列している。また、上記各爪部3b
は、それぞれ上記開口端部から継手本体3a内側に向か
うにつれて当該継手本体3a内周面から離れる方向に斜
めに延設されている。この爪部3bの先端部は、接続す
る電線管4の外周面に形成された波形状の谷部分に掛止
可能となっている。
【0023】また、上記継手本体3aの他方の開口端部
側の内周面の形状は、軸方向に沿って雌ねじが成形され
ることで、管取付け部3cを構成している。このワンタ
ッチ継手3は、上記電線管4を強固に接続可能とするた
めに、硬質の合成樹脂を主体とする材料によって構成さ
れている。上記硬質の合成樹脂としては、例えば、硬質
ポリ塩化ビニール、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂
等を採用するとよい。このとき、上述のような周知の難
燃剤を所望量だけ添加混合して、難燃性としておくこと
が好ましい。また、本ワンタッチ継手3は、例えば、射
出成形で製造する。
【0024】そして、この硬質のワンタッチ継手3を二
つ用意し、各ワンタッチ継手3の他方の開口端部内に、
上記波付け管2の端部をねじ込む。すると、波付け管2
の継手取付け部2aにワンタッチ継手3の管取付け部3
bが掛止されて、当該波付け管2と二つのワンタッチ継
手3が一体化する。これによって、本実施の形態で使用
される伸縮管継手1が構成される。
【0025】次に、本実施の形態で使用される壁部材等
について説明する。本壁部材6は、例えば、PC板から
構成され、予め、工場や工事現場の地上部等で周知の方
法により製造したものである。この壁部材6の上端部に
は、図3に示すように、切欠き部6aが形成されてい
る。この切欠き部6aによって、電線管を連結するため
の空間を確保している。
【0026】また、上記壁部材6内には、予め、複数本
(図3中では2本)の電線管7が埋設されることで配管
されている。その各電線管7の一端部はそれぞれコネク
タ8を介してスイッチボックス9に接続され、また、当
該電線管7の他端部7aは、それぞれ軸を上下に向けた
状態で上記切欠き部6aに露出している。ここで、電線
管7は、一般に、鋼管や硬質の合成樹脂から構成され
る。
【0027】また、躯体構造物10の天井部には、複数
本(図3中では2本)の電線管11が組み込み又は埋設
により配管されている。その各電線管11の一端部はそ
れぞれコネクタ12を介してアウトレットボックス13
に接続され、また、当該電線管11の他端部11aは、
それぞれ、上記壁部材6を接続する位置で下方に突設し
ている。
【0028】次に、上記伸縮管継手1を使用した電線管
7,11の連結手順等について説明する。まず、躯体構
造物10内に上記のように電線管11を配管した後に、
上記予め電線管7を配管した壁部材6をクレーン等で施
工現場まで吊り上げ、その壁部材6を、上記躯体構造物
10に取り付け組み立てる。
【0029】この状態では、図3に示すように、壁部材
6に設けた切欠き部6aによる空間において、躯体側の
電線管11の端部11aと壁部材6側の電線管7の端部
7aとが、それぞれ、上下方向に対向配置した状態で配
設される。次に、上記対向した一対の電線管7,11の
端部7a,11a間に、上記伸縮管継手1を軸を上下に
して配置し、各ワンタッチ継手3を、それぞれ対向する
各電線管11端部11aに向けて同軸に押し込む。する
と、各ワンタッチ継手3の爪部3bが、図2に示すよう
に、上記各電線管11端部11aの外周面に形成された
波形状の谷部分に引っ掛かり接続される。
【0030】これにより、各電線管7,11の端部7
a,11a間は、図4に示すように、伸縮管継手1によ
って連結されることになる。このとき、上記躯体側の電
線管11の端部11aと壁部材6側の端部7aとの面間
距離は、組付け時に発生する誤差等によって、設計時の
面間距離と多少異なることが多い。しかし、本実施の形
態の伸縮管継手1を使用して連結する場合には、当該伸
縮管継手1の一方のワンタッチ継手3を一方の電線管7
に接続した後に、他方のワンタッチ継手3を他方の電線
管11の端部11aに押し込むようにして取り付けるこ
とで、伸縮管継手1の波付け管2が自動的に伸縮して上
記誤差分が吸収される。従って、作業者は、上記誤差を
余り意識することなく上記連結作業をスムーズに行うこ
とができる。
【0031】同様に、上記躯体側の電線管11の端部1
1aと壁部材6側の端部7aとの互いの軸心が予定した
位置より偏心していたとしても、上記のように一方のワ
ンタッチ継手3を一方の電線管11に接続した後に他方
のワンタッチ継手3を他方の電線管7の端部7aに向け
て押し込むと、当該伸縮管継手1の波付け管2が自動的
に横方向に撓むことで上記偏心分が吸収されて、作業者
は、上記誤差を余り意識することなく上記連結作業をス
ムーズに行うことができる。
【0032】また、本実施の形態の伸縮管継手1におい
ては、上述のようにワンタッチ継手3をそれぞれ電線管
11の端部11aに向けて押し込むだけで接続できるの
で、伸縮管継手1と電線管11端部11aとの接続は、
簡易且つ迅速に行うことができる。なお、上記ワンタッ
チ継手3で接続した場合には気密性は確保されないが、
電線管11内には、電線やケーブル類が配置されるだけ
であるので問題はない。要は、電線管の端部への接続が
容易で且つ所定の外力が付与されても上記接続が外れな
いだけの掛止機構を備えていればよい。
【0033】このように、本実施の形態の電線管の配管
工法を適用すると、他の施工等のための部材等が載置さ
れるなどして足場が悪く且つ狭い施工現場で、対向配置
された一対の電線管7,11の端部7a,11a間を連
結するために、従来のような短管等を作製するなどの作
業を行う必要がなくなる。しかも、壁部材6の取付け位
置の誤差等によって、連結する一対の電線管7,11の
端部7a,11a間の面間距離が設計と異なっていた
り、上記両端部7a,11a同士の軸心が偏心したりし
ていても、本実施の形成では、同一の伸縮管継手1によ
って、しかも作業者は、上記距離の誤差や偏心を余り意
識することなく、上記両電線管7,11の端部7a,1
1a間を簡易且つ迅速に連結することができるようにな
る。
【0034】つまり、本実施の形態の電線管の配管工法
を採用すると、現場施工等の省力や工期の短縮化などの
ためにPC板等からなる壁部材6を採用しても、その壁
部材6に配管された電線管7と躯体構造物10に配管さ
れた電線管11との連結を、容易に且つ迅速に行うこと
ができるようなる。この結果、上記配管作業の省力化や
短縮化が図られ、更には施工全体の工期の短縮に繋が
る。
【0035】また、本実施の形態の伸縮管継手1は、上
記のように構成することで、必要とする強度が確保さ
れ、現場で他の部材等にぶつかったぐらいでは変形する
ことはない。なお、上記実施の形態の説明では、壁部材
6としてPC板を例示しているが、これに限定されるも
のではなく、木軸等に合板等のパネルを取り付けて構成
したシステムウォール等であっても構わない。つまり、
予め工場等で製作され且つ電線管11が配管された壁部
材6であればよい。
【0036】また、上記実施の形態の説明では、壁部材
6に配管された電線管7と、躯体構造物10の天井部に
配管された電線管11との連結について説明している
が、本配管工法は、これに限定されるものではなく、上
記壁部材6に配管された電線管と躯体構造物10の床部
材(スラブ)に配管された電線管との連結にも適用可能
である。
【0037】更には、本配管工法は、上記壁部材6に配
管された電線管7と躯体構造物10に配管された電線管
11との連結のみに適用されるものではなく、所定間隔
を空けて対向配置している一対の電線管の端部間の連結
であれば、他の場所、例えば、二つの壁部材に配管され
た電線管間同士の連結や、スラブ上に配設されて互いに
対向する電線管の端部間等の連結に適用しても構わな
い。
【0038】また、伸縮管継手の構成は、上記構成に限
定されるものではなく、他の公知の構成であってもよ
い。要は、軸方向に伸縮可能で且つ可撓性を有する伸縮
管継手であればよい。また、カップリング部材の機構も
上記押し込み式に限定されるものではなく、ねじ込み式
で接続するなど他の機構であってもよい。
【0039】
【実施例】次に、上記実施の形態の実施例について説明
する。本実施例の伸縮管継手1として、次のものを使用
する。伸縮管継手1のワンタッチ継手3部分を、硬質ポ
リ塩化ビニルを用いて16mm径の大きさの管状に射出成
形で製造する。また、波付け管2部分を、低密度ポリエ
チレンに臭素系の難燃剤を添加してなる難燃性ポリエチ
レンを用いてブロー成形により製造する。この波付け管
2は、肉厚を1・0mm、波形状のピッチPを7.5mm、
長さ200mmの形状に成形する。
【0040】そして、上述のように、この波付け管2の
端部11aに、それぞれ上記ワンタッチ継手3をねじ込
んだ組み立て、16mm径の伸縮管継手1を構成する。こ
の伸縮管継手1を、JIS C8411に基づき、その
強度を調査したところ、30%変形させた状態で300
Nと良好な値を得た。また、この伸縮管継手1を使用し
て、躯体構造物10であるコンクリートスラブに埋め込
まれた16mm径の電線管11の端部11aと、そのコン
クリートスラブに組み付けたPC板(壁部材6)に埋め
込まれた16mm径の電線管7の端部7aとの間を連結す
る作業を行ってみたところ、約5秒程度の短時間で、ス
ムーズ且つ簡単に連結作業を行うことができた。
【0041】また、当然のことながら、伸縮管継手1の
長さ調整のための加工を施工現場で行う必要はなかっ
た。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の電線
管の配管工法では、予め配管された一対の電線管の端部
間の連結作業が、簡易且つ迅速に行うことができるとい
う効果がある。このとき、上記一対の電線管の端部間の
面間距離が予定していた距離(設計した際の距離)と多
少異なっていたり、その端部間の軸心が予定していたも
のより多少偏心したりしていても、伸縮管継手は、硬質
樹脂からなる電線管と違い、容易の伸縮したり撓んだり
するので、上記距離の誤差等を余り意識することなく、
作業者は、簡易且つ迅速にしかもスムーズに、電線管の
端部間を連結することができるようになる。
【0043】この電線線の配管工法を、請求項2に記載
した発明のように、省力化等のためにPC板工法等が使
用される建築の施工に採用すると、躯体構造物側の電線
管の端部と壁部材側の電線管の端部との連結作業は、足
場が悪く且つ狭い場所での作業となるが、上記のように
簡易且つ迅速にしかもスムーズな配管連結作業が行える
ために、配管作業が容易になると共にその能率が大幅に
向上し、もって、配管工事の工期が短縮するという効果
がある。これは、建築工事全体の工期短縮にも繋がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る伸縮管継手を示す斜
視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る伸縮管継手、及びそ
の伸縮管継手と電線管との接続状態を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る躯体構造物と壁部材
との組み付けた状態を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る伸縮管継手による一
対の電線管の連結状態を示す図である。
【図5】従来における一対の電線管の連結状態を示す図
である。
【符号の説明】
1 伸縮管継手 2 波付け管 3 ワンタッチ継手 3b 爪部 6 壁部材 7 電線管 7a 電線管の端部 10 躯体構造物 11 電線管 11a 電線管の端部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め所定間隔を空けて対向配置された一
    対の電線管の端部間を連結する電線管の配管工法におい
    て、可撓性及び伸縮性を有する管部材と該管部材の両端
    開口部にそれぞれ設けられた一対のカップリング部材と
    から作製された伸縮管継手を使用し、その伸縮管継手の
    各カップリング部材を上記電線管の端部にそれぞれ接続
    することで上記一対の電線管の端部間を連結することを
    特徴とする電線管の配管工法。
  2. 【請求項2】 予め電線管が埋設又は組み込まれた床や
    天井等を構成する躯体構造物に、予め電線管が埋設又は
    組み込まれた壁部材を組み付けた後に、上記躯体構造物
    から露出する電線管の端部と、上記壁部材から露出する
    電線管の端部との間を、可撓性及び伸縮性を有する管部
    材と該管部材の両端開口部にそれぞれ設けられた一対の
    カップリング部材とから作製された伸縮管継手によって
    連結することを特徴とする電線管の配管工法。
JP18906495A 1995-07-25 1995-07-25 電線管の配管工法 Pending JPH0946836A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18906495A JPH0946836A (ja) 1995-07-25 1995-07-25 電線管の配管工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18906495A JPH0946836A (ja) 1995-07-25 1995-07-25 電線管の配管工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0946836A true JPH0946836A (ja) 1997-02-14

Family

ID=16234698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18906495A Pending JPH0946836A (ja) 1995-07-25 1995-07-25 電線管の配管工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0946836A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3084097B1 (en) 2013-12-20 2018-09-19 CCL International Ltd. A construction and a method of making a construction

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3084097B1 (en) 2013-12-20 2018-09-19 CCL International Ltd. A construction and a method of making a construction

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8689503B2 (en) Embeddable device for passing conduits through a constructional component
US20100263308A1 (en) Systems and Methods for Modular Building Construction with Integrated Utility Service
US6550157B1 (en) Recessed dryer vent system
JPH0946836A (ja) 電線管の配管工法
JP4748528B2 (ja) ケーブル等保護管の配管構造、及びその配管方法及び通線方法
KR102554562B1 (ko) 합성수지제 가요전선관과 금속제 가요전선관 체결용 이종 커플링
JP2003214563A (ja) 可撓部を有する合成樹脂製剛性管
JP3130411B2 (ja) ユニット式建物における空調機のドレン管配管構造およびその配管方法
JPH1096486A (ja) 軽量間仕切壁内で使用される管類接続具
JP3253511B2 (ja) 配管を予め定着したコンクリートスラブ用基板、該基板を用いたコンクリートスラブの施工方法とその構築物
US10443227B1 (en) Building system
KR200350167Y1 (ko) 옥내 전기배관의 연결관
JPH0614968Y2 (ja) コンクリートパネルの管路構造
JP3126207B2 (ja) ユニット住宅の配管接続構造
JP7313209B2 (ja) プレキャストコンクリート壁内埋設管の継手部材、プレキャストコンクリート壁内埋設管の継手構造及びプレキャストコンクリート壁の設置方法
JP4519608B2 (ja) Pc鋼材の接続方法およびpc鋼材
JPH04344114A (ja) フロアダクト接続部材
JP2002235432A (ja) 建築物の配管構造
JP2000046274A (ja) 可撓管継手
JPH0628599Y2 (ja) 建物の堅シャフト
JP2975988B2 (ja) ケーブル埋設管路の地中箱及びその接続パネル
JP3392970B2 (ja) 建物ユニットの配管方法
JP2002286170A (ja) 耐火複合排水管及びその施工方法
JPH02118359A (ja) フロアダクト接続部材及びこの接続部材を用いたフロアダクト接続方法
KR200204073Y1 (ko) 철근 콘크리트 구조물의 익스펜션 조인트 부위배관연결장치