JP2002286170A - 耐火複合排水管及びその施工方法 - Google Patents

耐火複合排水管及びその施工方法

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JP2002286170A
JP2002286170A JP2001085558A JP2001085558A JP2002286170A JP 2002286170 A JP2002286170 A JP 2002286170A JP 2001085558 A JP2001085558 A JP 2001085558A JP 2001085558 A JP2001085558 A JP 2001085558A JP 2002286170 A JP2002286170 A JP 2002286170A
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JP2001085558A
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Shizuko Tarukawa
静子 樽川
Ippei Watanabe
一平 渡辺
Mitsuo Shiraishi
光男 白石
Yoshihiro Sumimoto
良広 住本
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EGG PURAMINGU KK
TOOATOMIJI KK
Original Assignee
EGG PURAMINGU KK
TOOATOMIJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 継手や枝管等の外側へ突出する突出部材が非
耐火性内管の管長方向に間隔を開けて複数個設けられて
いても、2個の突出部材の間の内管の外側に耐火性外管
を被せることができる耐火複合排水管及びその施工方法
を提供すること。 【解決手段】 耐火複合排水管1の内管部10を形成す
る非耐火性内管11の両端部には、内管11の外側へ突
出する突出部材となっている継手12,13が接続さ
れ、これらの継手12,13が接続された後の内管11
の外側に被せられる耐火性外管21は、内管11の円周
方向に分割された2個の分割部材21A,21Bからな
り、これらの分割部材21A,21Bを接続することに
より、内管11の外側に外管21を被せた構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非耐火性内管に耐
火性外管を被せた耐火複合排水管及びその施工方法に係
り、例えば、建物内部に配管される下水管や汚水管等の
排水管に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】建物内に配管される下水管や汚水管等の排
水管は、製造コストの優位性や加工の容易性等から、非
耐火性材料である塩化ビニル製となっており、排水管が
配管される建物が鉄筋コンクリート建物等の耐火性建物
である場合には、排水管にも法令に基づく耐火性を付与
することが求められるため、その排水管を、塩化ビニル
製の内管の外側にモルタル等による耐火材料製の外管を
被せた複合管としなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】建築中又は既存の建物
内に所定の排水ラインを施設する場合において、複数個
の排水管を継手を介して接続することにより所定範囲に
亘る排水ラインを形成した後に、その排水ラインの通水
試験を行うときがある。このような場合には、通水試験
後に、例えば、排水管の漏れ補修作業を行うことを考慮
して、通水試験時の排水ラインは、非耐火性の内管と、
内管同士を接続する継手のみとしておかなければならな
い。
【0004】したがって、耐火性の外管を内管の外側に
被せる作業は通水試験後に行うことになるが、このとき
の内管同士は内管よりも直径が大きい部分を有する継手
で接続されているため、通水試験後に、予め内管の外径
と同じ又はこれよりもやや大きめの内径で形成しておい
た耐火性外管を内管の外側に挿入作業によって被せるこ
とはできない。
【0005】また、排水管が複数の便器に接続される汚
水管である場合には、その汚水管の少なくとも一部は、
直径の大きい主管と、この主管に管長方向に間隔を開け
て接続され、それぞれが便器まで延びる枝管とで形成さ
れる。このような汚水管も、非耐火性の内管の外側に耐
火性の外管を被せることによって耐火性を有するものと
しなければならないが、主管用の内管と枝管用の内管は
共に塩化ビニル製とされることから、主管用の内管に複
数個の枝管用の内管を接続する作業までが化学関係メー
カで行われ、このように化学関係メーカで製造された製
品が耐火被覆施工メーカに送られてくる。
【0006】そして、耐火被覆施工メーカにおいて又は
汚水管の施設現場において、この製品の外側に耐火材料
による外管を被せる作業を行うことになるが、このとき
の製品は、主管用の内管と、この主管用の内管の管長方
向に間隔を開けて接続され、主管用の内管の外側に突出
している複数個の枝管用の内管とで形成されているた
め、予め主管用の内管の外径と同じ又はこれよりもやや
大きめの内径で形成しておいた耐火性外管を、枝管用の
内管の間において、主管用の内管の外側に挿入作業によ
って被せることはできない。
【0007】本発明の目的は、継手や枝管等の外側へ突
出する突出部材が非耐火性内管の管長方向に間隔を開け
て複数個設けられていても、2個の突出部材の間の内管
の外側に耐火性外管を被せることができる耐火複合排水
管及びその施工方法を提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る耐火複合排
水管は、非耐火性の内管と、この内管の外側に被せられ
た耐火性の外管とを含んで形成された耐火複合排水管に
おいて、前記内管が、この内管の外側へ突出する部分を
有する突出部材を管長方向に間隔を開けて複数個備えて
いるとともに、2個の前記突出部材の間において前記内
管の外側に配置される前記外管が、前記内管の円周方向
に分割された複数個の分割部材の接続で形成されている
ことを特徴とするものである。
【0009】この耐火複合排水管では、2個の突出部材
の間において内管の外側に配置される外管が、内管の円
周方向に分割された複数個の分割部材の接続で形成され
ているため、外管の内側寸法が突出部材の外側寸法より
も小さく、2個の突出部材が予め内管に設けられていて
も、これらの突出部材の間における内管の外側において
分割部材同士を接続することにより、これらの分割部材
からなる耐火性の外管を内管の外側に所定どおり被せる
ことができる。
【0010】そして、本発明に係る耐火複合排水管の施
工方法は、非耐火性の内管に、この内管の外側へ突出す
る部分を有する複数個の突出部材を前記内管の管長方向
に間隔を開けて設け、この後、2個の前記突出部材の間
における前記内管の外側に耐火性を有する複数個の分割
部材を前記内管の円周方向に配置し、これらの分割部材
を接続することによってこれらの分割部材からなる耐火
性の外管を前記内管の外側に被せることを特徴とするも
のである。
【0011】以上の本発明において、複数個の分割部材
を接続することによりこれらの分割部材からなる耐火性
の外管を内管の外側に被せる作業は、耐火被覆施工メー
カの工場で行ってもよく、また、排水管の施工現場で行
ってもよい。
【0012】また、内管に複数個設けられる前記突出部
材は、これらの突出部材のうちの2個の突出部材の間に
おいて内管に被せられる外管が予め筒状に形成されてい
たのではこの外管を挿入作業で被せることができない障
害物となるものであれば、任意なものでよく、例えば、
これら2個の突出部材は共に継手でもよく、また、共に
枝管でもよく、さらに、一方の突出部材が継手であって
他方の突出部材が枝管でもよく、さらには、2個の突出
部材のうちの一方が内管に接続された便器等の水回り設
備物であって他方が継手や枝管でもよい。
【0013】また、内管の円周方向に分割されて形成さ
れている前記複数個の分割部材の個数は、2個でもよ
く、3個以上でもよい。
【0014】しかし、分割部材同士の接続箇所を少なく
し、その接続作業を短時間で行えるようにするために
は、分割部材の個数を2個とすることが好ましい。
【0015】また、内管の外側に外管を被せる作業が排
水管の施設現場で行われる場合であって、内管が床や天
井等の水平方向に延びる水平延出体に近接して配管され
る場合には、複数個の分割部材を内管の管軸と直交する
面における上下2個の分割部材とし、これらの分割部材
が接続される接続部をこの面における左右位置とするこ
とが好ましい。
【0016】これによると、内管が床や天井等の水平方
向に延びる水平延出体に近接して配管されても、この内
管の外側に被せるための外管は、上下2個の分割部材同
士を左右位置において接続することにより形成でき、こ
れら分割部材の接続位置は水平延出体が邪魔となる位置
ではないため、分割部材同士の接続作業を容易に行え
る。
【0017】また、内管の外側に外管を被せる作業が排
水管の施設現場で行われる場合であって、内管が壁等の
鉛直方向に延びる鉛直延出体に近接して配管される場合
には、複数個の分割部材を内管の管軸と直交する面にお
ける左右2個の分割部材とし、これらの分割部材が接続
される接続部をこの面における上下位置とすることが好
ましい。
【0018】これによると、内管が壁等の鉛直方向に延
びる鉛直延出体に近接して配管されても、この内管の外
側に被せるための外管は、左右2個の分割部材同士を上
下位置において接続することにより形成でき、これら分
割部材の接続位置は鉛直延出体が邪魔となる位置ではな
いため、分割部材同士の接続作業を容易に行える。
【0019】また、以上の本発明において、内管及び外
管は、これらの管軸と直交する面での断面形状が任意な
形状になっている管でよく、例えば、この断面形状が卵
形状になっている卵形管でもよく、円形状になっている
円形管でもよい。
【0020】さらに、前記複数個の分割部材は任意な方
法で製造することができ、例えば、抄造法で生産した筒
状部材を所定長さに切断して管部材を得た後に、この管
部材を円周方向に分割切断することにより、複数個の分
割部材を製造してもよく、また、それぞれの分割部材を
射出成形法で製造してもよく、あるいは、それぞれの分
割部材をプレス法で製造してもよい。
【0021】また、非耐火性の内管は一般的に塩化ビニ
ル製であるが、内管の材料はこれに限定されず、任意な
非耐火性材料で内管を製造することができる。そして、
耐火性の外管は一般的にグラスファイバ等の補強繊維を
混入したモルタルで製造されるが、この外管も、これに
限らず、任意な耐火性材料で製造することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0023】図1は、第1実施形態に係る耐火複合排水
管1の外管被覆作業前を示す斜視図であり、図2は、こ
の耐火複合排水管1の外管被覆作業後を示す側面図であ
る。
【0024】耐火複合排水管1は、非耐火性の内管部1
0と、内管部10の外側に被せられる耐火性の外管部2
0とからなる。内管部10は、内管11と、この内管1
1の両端部に接続された継手12,13と、継手12を
介して内管11に接続された内管14とで形成され、内
管11,14と継手12は塩化ビニル製であり、継手1
3はゴム製である。
【0025】継手12のそれぞれの端部は、内管11,
14の端部外周面に嵌合され、継手13の一方の端部も
内管11の端部外周面に嵌合されている。したがって、
両方の継手12,13は、内管11にこの内管11の管
長方向に間隔を開けて設けられているとともに、内管1
1から外側へ突出した部分を有する突出部材となってい
る。また、継手13は内管11との接続端部の外周面に
締め付けバンド15を備えており、このバンド15の締
め付け力で内管11に締め付け固定されている。
【0026】外管部20は、継手12,13の間におい
て内管11の外側に被せられる外管21と、継手12,
13の外側に被せられる外管22,23と、内管14の
外側に被せられる外管24とからなり、これらの外管2
1〜24は、グラスファイバ等の補強繊維を混入したモ
ルタルで形成されている。また、外管22〜24は筒状
に形成されているが、外管21は、内管11の円周方向
に分割され、内管11の管軸と直交する面において上下
2個となっている分割部材21Aと21Bの組み合わせ
によるものとなっている。
【0027】また、本実施形態における耐火複合排水管
1における継手12を含む内管11,14及び外管21
〜24は、図1、及び図2のS3―S3線断面図である
図3から分かるように、これらの内管及び外管の管軸と
直交する面での断面形状が卵形状になっている卵形管で
あるとともに、継手13は、内管11に接続される一方
の端部が断面卵形状になっていて、他方の端部がこの一
方の端部よりも開口面積が小さくで断面円形の内管を接
続できる片落ちテーパー状の継手となっている。
【0028】以上において、上下2個の分割部材21
A,21Bからなる外管21の内側寸法(断面円形管で
いう内径寸法)は、内管11の外側へ突出した部分を有
する突出部材となっている継手12,13の外側寸法
(断面円形管でいう外径寸法)よりも小さい。
【0029】以上説明した耐火性複合排水管1の施工作
業は次ぎのように行われる。
【0030】先ず、内管11,14と継手12,13を
接続することにより内管部10を形成し、この後、内管
11の外側で分割部材21Aと21Bをモルタル等の耐
火性接着材で接続することにより内管11の外側に外管
21を被せ、また、継手12,13の外側に外管22,
23を、内管14の外側に外管24をそれぞれ挿入作業
によって被せ、これらの外管21〜24の内周面と内管
11,14、継手12,13の外周面との間の隙間にモ
ルタル等による充填材を充填するとともに、外管21と
外管22,23との接続部の隙間、及び外管22と外管
24との接続部の隙間にもモルタル等の充填材を充填す
る。
【0031】このように本実施形態によると、内管11
の外側へ突出する突出部材である2個の継手12,13
が管長方向に離れて内管11に設けられ、これらの継手
12,13の間において内管11の外側に被せられる外
管21の内側寸法が継手12,13の外側寸法よりも小
さくなっていても、この外管21は、内管11の円周方
向に分割された分割部材21A、21Bの接続で形成さ
れるものとなっているため、例えば、内管部10の通水
試験を行うため、内管11,12と継手12,14を接
続することにより内管部10を形成し、この試験結果に
基づく漏れ補修作業を内管部10に対して実施した後で
あっても、外管21を含んで形成される外管部20をこ
の内管部10の外側に被せるための作業を所定どおり行
えることになる。
【0032】また、外管21を形成する分割部材21
A、21Bは2個であるため、分割部材同士の接続部の
個数を最小個数とすることができ、このため、分割部材
を接続する作業を短時間で行える。
【0033】また、分割部材21A、21Bは、内管1
1の管軸と直交する面における上下2個の分割部材とな
っていて、図3に示すように、これらの分割部材21A
と21Bの接続部Aの位置は、内管11の管軸と直交す
る面における左右位置となっているため、耐火複合排水
管1の施設現場において、内管11が水平方向に延びて
いる水平延出体である床25に近接して配管されても、
この内管11の外側に被せられた分割部材21Aと21
Bを接続するための作業を、床25が障害にならずに容
易に行える。
【0034】図4は、外管21を、内管11の管軸と直
交する面における左右2個の分割部材21Cと21Dの
組み合わせからなるものとした場合である。このように
した場合には、内管11が鉛直延出体である壁26に近
接して配管されても、分割部材21Cと21Dの接続部
Bの位置は、内管11の管軸と直交する面における上下
位置となるため、内管11の外側に被せられた分割部材
21Cと21Dを接続するための作業を、壁26が障害
にならずに容易に行える。
【0035】図5は、第2実施形態に係る耐火複合排水
管31の外管被覆作業前を示す斜視図であり、図6は、
この耐火複合排水管31の外管被覆作業後を示す側面図
である。
【0036】この実施形態の耐火複合排水管31も、非
耐火性の内管部40と、内管部40の外側に被せられる
耐火性の外管部50とからなる。内管部40は、所定長
さの内管41と、この内管41に所定の管長方向の間隔
を開けて2個接続された枝管42とで形成され、枝管4
2に対する主管となっている内管41と、この内管41
から直角横方向に突出する枝管42は、共に塩化ビニル
製である。
【0037】この実施形態では、枝管42が、内管41
の管長方向に間隔を開けて複数個設けられていて、内管
41の外側へ突出する部分を有している突出部材となっ
ている。
【0038】外管部50は、2個の枝管42の間におい
て内管41の外側に被せられる外管51と、それぞれ枝
管42の箇所において内管41の外側に被せられる2個
の外管52とからなり、これらの外管51,52はグラ
スファイバ等の補強繊維を混入したモルタルで形成され
ている。また、それぞれの外管51,52は、内管41
の円周方向に分割され、内管41の管軸と直交する面に
おいて上下2個となっている分割部材51Aと51B、
52Aと52Bの組み合わせによるものとなっている。
【0039】そして、外管52の分割部材52A,52
Bには、これらの分割部材52A,52Bが組み合わせ
られて接続されたときに、枝管42が挿入突出する孔5
3を形成する半円形の凹部53A,53Bがそれぞれの
接続面に設けられている。
【0040】この実施形態に係る耐火複合排水管31
は、複数の便器が接続される汚水ラインの一部を形成す
るものであって、それぞれの枝管42に接続される延長
管に便器が接続される。
【0041】なお、本実施形態でも、図5、及び図6の
S7−S7線断面図である図7から分かるように、内管
41及び外管51,52は、これらの内管41及び外管
51,52の管軸と直交する面での断面形状が卵形状に
なっている卵形管である。
【0042】以上において、内管部40を形成する塩化
ビニル製の内管41と同じく塩化ビニル製の枝管42
は、化学関係メーカの工場で予め内管41に枝管42が
接続されて耐火被覆施工メーカの工場に送られてくる。
【0043】そして、耐火被覆施工メーカの工場では、
2個の枝管42の間における内管41の外側に外管51
の分割部材51A,51Bを被せてこれらの分割部材5
1A、51Bをモルタル等による接着材で接続する作
業、及び2個の枝管42の箇所における内管41の外側
に外管52の分割部材52A,52Bを被せてこれらの
分割部材52A,52Bをモルタル等の接着材で接続す
る作業が行われ、さらに、内管41の外周面と外管5
1,52の内周面との間及び内管41の外周面と外管5
2の内周面との間のそれぞれ隙間にモルタル等の充填材
を充填し、外管51と外管52との間の隙間にモルタル
等の充填材を充填することも行われる。
【0044】なお、外管52の孔53から突出した枝管
42の外側に図示しない耐火性外管を被せる作業は、汚
水ラインの施設現場で行われる。
【0045】本実施形態によると、予め内管41に2個
の枝管42が内管41の管長方向に間隔を開けて設けら
れ、これらの枝管42が、2個の枝管42の間において
内管41の外側に被せられる外管51の内側寸法よりも
大きい突出寸法を有していて内管41の外側に突出する
突出部材になっていても、外管51は内管41の円周方
向に分割された2個の分割部材51A,51Bからなる
ため、2個の枝管42の間における内管41の外側に外
管51を所定どおり被せることができる。
【0046】また、枝管42の箇所における内管41の
外側に被せられる外管52も、内管41の円周方向に分
割された2個の分割部材52A,52Bからなるため、
枝管42の箇所における内管41の外側にも、外管52
を所定どおり被せることができる。
【0047】さらに、分割部材51Aと51B、52A
と52Bは、内管41の管軸と直交する面における上下
2個の分割部材となっていて、図7で示されているよう
に、分割部材51Aと51Bの接続部Cの位置、分割部
材52Aと52Bの接続部Dの位置は、内管41の管軸
と直交する面における左右位置となっているため、耐火
複合排水管31の施設現場において、内管41が水平方
向に延びている床25に近接して配管された場合におい
て、この内管41の外側に被せられた分割部材51Aと
51B、分割部材52Aと52Bを接続するための作業
を、床25が障害にならずに容易に行える。
【0048】図8では、外管51,52を、内管41の
管軸と直交する面における左右2個の分割部材51Cと
51D、52Cと52Dの組み合わせからなるものとし
ている。この場合には、耐火複合排水管31が壁26に
近接して配管されても、分割部材51Cと51Dの接続
部Eの位置、分割部材52Cと52Dの接続部Fの位置
は、内管41の管軸と直交する面における上下位置とな
るため、内管41の外側に被せられた分割部材51Cと
51D、分割部材52Cと52Dを接続するための作業
を、壁26が障害にならずに容易に行える。
【0049】なお、この図8の場合には、外管52から
枝管42を突出させるための孔は、分割部材52Cと5
2Dのうち、一方の分割部材52Cに設けられる。
【0050】図9は、以上説明した外管用の分割部材を
製造するための方法を示す。
【0051】先ず、製造しようとする外管と対応する形
状及び寸法で形成した外管型の外周面に帯状となってい
る外管材料を複数回巻き付ける抄造法により、所定長さ
の筒状部材61を生産し、この筒状部材61を所定の短
寸に切断することにより管部材62を得る。次いで、こ
の管部材62を分割切断することにより、2個の分割部
材62A,62Bを製造する。
【0052】これらの分割部材62A,62Bが図5〜
図7で示した外管52の分割部材52A,52Bである
場合には、管部材62を分割切断する前に、枝管42を
突出させるための孔53を管部材62に形成し、この
後、この孔53を横断する位置で管部材62を上下に分
割切断する。図9は、このようにした場合を示してい
る。
【0053】また、分割部材62A,62Bが図8で示
した外管52の分割部材52C,52Dである場合に
は、管部材62を分割切断する前に、枝管42を突出さ
せるための孔53を管部材62に形成し、この後、この
孔53を横断しない位置で管部材62を左右に分割切断
する。
【0054】さらに、分割部材62A,62Bが図1〜
図3で示した外管21の分割部材21A,21Bや図4
で示した外管21の分割部材21C,21D、図5〜図
7で示した外管51の分割部材51A、51B、図8で
示した外管51の分割部材51C,51Dである場合に
は、分割切断する前の管部材62に孔を形成する作業を
行わず、そのまま管部材62を上下や左右に分割切断す
ることにより、分割部材21Aと21B、21Cと21
D、51Aと51B、51Cと51Dを製造する。
【0055】この分割部材製造方法によると、管部材6
2を製造する作業工程までを、分割切断されていない図
1及び図2の外管22〜24の製造工程と同じにできる
ため、分割切断されて分割部材を形成する外管と、分割
切断されない外管とを共通の製造設備を用いて製造でき
るという効果を得られる。
【0056】
【発明の効果】本発明によると、継手や枝管等の外側へ
突出する突出部材が非耐火性内管の管長方向に間隔を開
けて複数個設けられていても、2個の突出部材の間の内
管の外側に耐火性外管を被せることができるという効果
を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る耐火複合排水管の
外管被覆作業前を示す斜視図である。
【図2】図1の耐火複合排水管の外管被覆作業後を示す
側面図である。
【図3】図2のS3―S3線断面図である。
【図4】外管の分割部材を、内管の管軸と直交する面に
おける左右2個とした場合を示す図3と同様の図であ
る。
【図5】第2実施形態に係る耐火複合排水管の外管被覆
作業前を示す斜視図である。
【図6】図5の耐火複合排水管の外管被覆作業後を示す
側面図である。
【図7】図6のS7−S7線断面図である。
【図8】外管の分割部材を、内管の管軸と直交する面に
おける左右2個とした場合を示す図7と同様の図であ
る。
【図9】外管の分割部材を製造する方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,31 耐火複合排水管 10,40 内管部 11,14,41 内管 12,13 突出部材である継手 20,50 外管部 21〜24,51,52 外管 21A〜21D 分割部材 51A〜51D 分割部材 52A〜52D 分割部材 25 水平延出体である床 26 鉛直延出体である壁 42 突出部材である枝管 A〜F 接続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 一平 埼玉県南埼玉郡白岡町小久喜31−3 (72)発明者 白石 光男 埼玉県深谷市宿根589−7 (72)発明者 住本 良広 大阪府大阪市福島区福島六丁目18番20− 1501号 株式会社エッグ・プラミング内 Fターム(参考) 2D061 AB07 AB10 AC02 3H111 AA01 BA15 BA26 CA52 CB16 CC03 CC18 DA11 DB05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非耐火性の内管と、この内管の外側に被
    せられた耐火性の外管とを含んで形成された耐火複合排
    水管において、前記内管が、この内管の外側へ突出する
    部分を有する突出部材を管長方向に間隔を開けて複数個
    備えているとともに、2個の前記突出部材の間において
    前記内管の外側に配置される前記外管が、前記内管の円
    周方向に分割された複数個の分割部材の接続で形成され
    ていることを特徴とする耐火複合排水管。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の耐火複合排水管におい
    て、前記2個の突出部のうちの少なくとも1個は継手で
    あることを特徴とする耐火複合排水管。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の耐火複合排水管におい
    て、前記2個の突出部材のうちの少なくとも1個は、前
    記内管から分岐した枝管であることを特徴とする耐火複
    合排水管。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の耐火複
    合排水管において、前記複数個の分割部材は、前記内管
    の管軸と直交する面における上下2個の分割部材であっ
    て、これらの分割部材が接続された接続部は前記面にお
    ける左右位置となっているとともに、前記内管は床や天
    井等の水平方向に延びる水平延出体に近接して配管され
    ていることを特徴とする耐火複合排水管。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の耐火複
    合排水管において、前記複数個の分割部材は、前記内管
    の管軸と直交する面における左右2個の分割部材であっ
    て、これらの分割部材が接続された接続部は前記面にお
    ける上下位置となっているとともに、前記内管は壁等の
    鉛直方向に延びる鉛直延出体に近接して配管されている
    ことを特徴とする耐火複合排水管。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の耐火複
    合排水管において、前記内管及び前記外管は、これらの
    管軸と直交する面での断面形状が卵形状になっている卵
    形管であることを特徴とする耐火性複合排水管。
  7. 【請求項7】 非耐火性の内管に、この内管の外側へ突
    出する部分を有する複数個の突出部材を前記内管の管長
    方向に間隔を開けて設け、この後、2個の前記突出部材
    の間における前記内管の外側に耐火性を有する複数個の
    分割部材を前記内管の円周方向に配置し、これらの分割
    部材を接続することによってこれらの分割部材からなる
    耐火性の外管を前記内管の外側に被せることを特徴とす
    る耐火複合排水管の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008031627A (ja) * 2005-07-21 2008-02-14 Noriatsu Kojima 排水管の施工方法
CN110662719A (zh) * 2017-07-12 2020-01-07 首尔伟傲世有限公司 流体处理装置

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