JPH0946767A - パワーウィンドモータ駆動装置 - Google Patents

パワーウィンドモータ駆動装置

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JPH0946767A
JPH0946767A JP7171046A JP17104695A JPH0946767A JP H0946767 A JPH0946767 A JP H0946767A JP 7171046 A JP7171046 A JP 7171046A JP 17104695 A JP17104695 A JP 17104695A JP H0946767 A JPH0946767 A JP H0946767A
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2400/00Electronic control; Electrical power; Power supply; Power or signal transmission; User interfaces
    • E05Y2400/10Electronic control
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    • E05Y2400/504Fault detection of control, of software

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部からのデータが受信不能や不正データ化
等によりエラーとなった際に、窓開閉が全く行えなくな
るのを防止すること。 【解決手段】 開閉スイッチ305の操作により内部で
生成される窓開閉用の内部指令データPDU,PDD
と、通信ライン9を通じて外部から受信される窓開閉用
の外部指令データASU,ASD(RRU,RRD,R
LU,RLD)を基にしたパワーウィンドモータ301
用の駆動信号PUO,PDOの生成を、外部指令データ
ASU,ASD(RRU,RRD,RLU,RLD)の
データエラー時に制限するパワーウィンドモータ駆動装
置3(5,7)において、データエラー時に、外部指令
データASU,ASD(RRU,RRD,RLU,RL
D)を基にした駆動信号PUO,PDOの生成のみを禁
止する外部指令データ参照禁止手段307Aを設けたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の各席に設け
られた窓開閉用のパワーウィンドモータを駆動するパワ
ーウィンドモータ駆動装置に係り、特に、自席のスイッ
チ操作だけでなく他席のスイッチ操作によってもパワー
ウィンドモータを駆動することが可能なパワーウィンド
モータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車等の車両において広く普及してい
るパワーウィンドは、一般に、ドアトリムやアームレス
トに配置された開閉スイッチの操作に応じて、ドアトリ
ムの内側に配設したパワーウィンドモータをその駆動回
路により正逆転させることで窓の開閉を行うように構成
されている。そして、多くの車両では、各席に自席の窓
用の開閉スイッチが配設されている他、運転席には、自
席の窓用の開閉スイッチの他に、残りの各席の窓用の開
閉スイッチがさらに配設され、運転者が運転席に居なが
らにして、助手席や後部座席の窓の開閉を行えるように
構成されている。
【0003】図17は従来のパワーウィンドモータ駆動
装置を備える車両用パワーウィンドスイッチの多重通信
システムの概略構成を一部ブロックで示す回路図で、こ
の多重通信システムは、送信機能を有する運転席ユニッ
ト1Aと、受信機能を有する助手席ユニット3A、右後
部席ユニット5A、並びに、左後部席ユニット7Aとを
備えている。前記各ユニット1A〜7Aは、多重バスラ
イン9により相互に接続されており、バッテリ11から
の給電を受けてそれぞれ作動するように構成されてい
る。
【0004】前記運転席ユニット1Aは、図18に示す
ように、運転席窓開閉用のモータ101と、モータ10
1の両端子101a,101bをバッテリ11側と接地
側のうちどちらかに切り換えてそれぞれ接続する2組の
(図示せず)を有するドライバ103と、運転席窓開閉
スイッチ105と、助手席窓開閉スイッチ107と、右
後部席窓開閉スイッチ109と、左後部席窓開閉スイッ
チ111を備えている。また、運転席ユニット1Aは、
助手席、右後部席、並びに、左後部席の各ユニット3A
〜7Aにおける自席窓開閉用のスイッチ操作を無効とす
るウィンドロックスイッチ113と、モータ101の駆
動や、助手席、右後部席、並びに、左後部席の各ユニッ
ト3A〜7Aに対する前記多重バスライン9経由の送信
等を制御するマイコン115をさらに備えている。
【0005】前記マイコン115は、運転席窓開閉スイ
ッチ105の操作に応じて前記ドライバ103経由でモ
ータ101を駆動させると共に、助手席、右後部席、並
びに、左後部席の各窓開閉スイッチ107〜111の操
作等に応じた複数の2値化データを含むフレームデータ
を、前記多重バスライン9経由で助手席、右後部席、並
びに、左後部席の各ユニット3A〜7Aに同時多重送信
する。
【0006】一方、前記多重バスライン9を介して運転
席ユニット1Aから前記フレームデータを受信する前記
助手席ユニット3A、右後部席ユニット5A、並びに、
左後部席ユニット7Aは、基本的に略々同一に構成され
ている。そして、これら各ユニット3A〜7Aは、図1
9に示す助手席ユニット3Aに代表されるように、自席
窓開閉用のモータ301と、モータ301の両端子30
1a,301bをバッテリ11側と接地側のうちどちら
かに切り換えてそれぞれ接続する2組のリレー(図示せ
ず)を有するドライバ303と、自席用の窓開閉スイッ
チ305と、モータ301の駆動や、前記多重バスライ
ン9を経由した前記運転席ユニット1Aからの送信デー
タの受信等を制御するマイコン306等を備えている。
【0007】前記マイコン306は、前記運転席ユニッ
ト1Aから送信される各窓開閉スイッチ107〜111
等の操作に応じた前記フレームデータを、前記多重バス
ライン9から受信し、その送信データ中から自席に関係
する送信データ部分を抽出すると共に、その抽出データ
と、窓開閉スイッチ305の操作とに応じて、モータ3
01の駆動信号を前記ドライバ303経由でモータ30
1に出力する。
【0008】このように構成された車両用パワーウィン
ドスイッチの多重通信システムにおいては、システムコ
ストの低減のため、多重バスライン9をデュアルライン
化せずシングルラインとしているのが通常である。この
ため従来のシステムでは、多重バスライン9の断線や、
通信異常、ノイズの混入等の要因により、フレームデー
タの受信不能や不正データ化等のデータエラーが発生す
ると、バックアップラインがなくフレームデータ中の自
席に関係するデータ部分の信頼性が確保できないため、
助手席、右後部席、及び、左後部席の各ユニット3A〜
7Aのマイコン306が、モータ301用駆動信号の出
力を一切停止していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って従来は、助手
席、右後部席、及び、左後部席の各ユニット3A〜7A
自身には何ら故障等の問題がなくても、多重バスライン
9や運転席ユニット1A側に問題が発生すると、運転席
ユニット1Aの各窓開閉スイッチ107〜111等の操
作に応じた窓の開閉だけでなく、助手席、右後部席、及
び、左後部席の各ユニット3A〜7Aの窓開閉スイッチ
305の操作による自席窓の開閉まで行えなくなってし
まうという不具合があった。
【0010】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、本発明の目的は、自席ユニットのスイッチ操作だけ
でなく、他席ユニットのスイッチ操作等により外部から
受信されるデータによってもパワーウィンドモータの駆
動を可能とするに当たって、外部からのデータが受信不
能や不正データ化等によりエラーとなった際に、窓開閉
が全く行えなくなるのを防止することができるパワーウ
ィンドモータ駆動装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、図1の基本構成図に示すように、開閉スイッ
チ305の操作により内部で生成される窓開閉用の内部
指令データPDU,PDDと、通信ライン9を通じて外
部から受信される窓開閉用の外部指令データASU,A
SD(RRU,RRD,RLU,RLD)を基に、パワ
ーウィンドモータ301用の駆動信号PUO,PDOを
生成すると共に、前記外部指令データASU,ASD
(RRU,RRD,RLU,RLD)のデータエラー時
に、前記駆動信号PUO,PDOの生成を制限するパワ
ーウィンドモータ駆動装置3(5,7)において、前記
外部指令データASU,ASD(RRU,RRD,RL
U,RLD)のデータエラー時に、該外部指令データA
SU,ASD(RRU,RRD,RLU,RLD)を基
にした前記駆動信号PUO,PDOの生成のみを禁止す
る外部指令データ参照禁止手段307Aを設けたことを
特徴とする。
【0012】また、本発明は、正常時の前記外部指令デ
ータASU,ASD(RRU,RRD,RLU,RL
D)を保持する正常データ保持手段307bと、前記外
部指令データASU,ASD(RRU,RRD,RL
U,RLD)の正常受信中、該外部指令データASU,
ASD(RRU,RRD,RLU,RLD)の受信周期
毎に前記正常データ保持手段307bの保持データを最
新の受信データに更新する正常データ更新手段307B
とをさらに設け、前記外部指令データASU,ASD
(RRU,RRD,RLU,RLD)のデータエラー時
に、前記正常データ保持手段307bが保持している前
記外部指令データASU,ASD(RRU,RRD,R
LU,RLD)と前記内部指令データPDU,PDDと
を基に、前記駆動信号PUO,PDOを生成するものと
した。
【0013】さらに、本発明は、前記外部指令データA
SU,ASD(RRU,RRD,RLU,RLD)のデ
ータエラーの発生からの経過時間を計測するエラー時間
計測手段307Cと、該エラー時間計測手段307Cに
よる計測時間が所定時間を越えた場合に、前記正常デー
タ保持手段307bが保持している前記外部指令データ
ASU,ASD(RRU,RRD,RLU,RLD)を
基にした前記駆動信号PUO,PDOの生成を禁止する
正常時外部指令データ参照禁止手段307Dとをさらに
設けるものとした。
【0014】また、本発明は、前記エラー時間計測手段
307Cは、前記外部指令データASU,ASD(RR
U,RRD,RLU,RLD)のデータエラー中に前記
受信周期の回数を計数するエラー周期回数計数手段30
7Eを有しており、前記正常時外部指令データ参照禁止
手段307Dは、前記エラー周期回数計数手段307E
による計数回数が所定回数を越えた場合に、前記正常デ
ータ保持手段307bが保持している前記外部指令デー
タASU,ASD(RRU,RRD,RLU,RLD)
を基にした前記駆動信号PUO,PDOの生成を禁止す
るものとした。
【0015】本発明によれば、通信ライン9を通じて外
部から受信される窓開閉用の外部指令データASU,A
SD(RRU,RRD,RLU,RLD)のデータエラ
ー時に、外部指令データ参照禁止手段307Aが、外部
指令データASU,ASD(RRU,RRD,RLU,
RLD)を基にしたパワーウィンドモータ301用の前
記駆動信号PUO,PDOの生成を禁止するので、この
データエラー時には、開閉スイッチ305の操作により
内部で生成される窓開閉用の内部指令データPDU,P
DDのみを基にして前記駆動信号PUO,PDOの生成
が行われる。
【0016】従って、通信ライン9の断線や、通信異
常、ノイズの混入等の要因により、外部指令データAS
U,ASD(RRU,RRD,RLU,RLD)の受信
不能や不正データ化等のデータエラーが発生した際、通
信ライン9がデュアルラインでなくシングルラインであ
って、バックアップラインが確保できない場合であって
も、開閉スイッチ305の操作により窓の開閉を行うこ
とができる。
【0017】また、前記外部指令データASU,ASD
(RRU,RRD,RLU,RLD)のデータエラー時
に、正常データ保持手段307bが保持している正常時
の外部指令データASU,ASD(RRU,RRD,R
LU,RLD)を、駆動信号PUO,PDOの生成の際
に、前記内部指令データPDU,PDDと共に参照する
ものとし、しかも、前記正常データ保持手段307bの
保持データを、正常データ更新手段307Bが、前記外
部指令データASU,ASD(RRU,RRD,RL
U,RLD)の正常受信中に、該外部指令データAS
U,ASD(RRU,RRD,RLU,RLD)の受信
周期毎に最新の受信データに更新する構成としてもよ
い。そして、このように構成すれば、データエラーの発
生時に、発生直前の外部指令データASU,ASD(R
RU,RRD,RLU,RLD)を基にして、それまで
生成されていたのと同じ駆動信号PUO,PDOの生成
を可能とし、データエラー発生の直前と同じ窓開閉動作
を、正常な外部指令データASU,ASD(RRU,R
RD,RLU,RLD)がなくても実行することが可能
となる。
【0018】尚、データエラー時における前記正常デー
タ保持手段307bの保持データを参照した駆動信号P
UO,PDOの生成は、エラー時間計測手段307Cが
計測するデータエラーの発生からの経過時間が所定時間
を越えた場合に、正常時外部指令データ参照禁止手段3
07Dにより禁止し、それ以後は、開閉スイッチ305
の操作により内部で生成される窓開閉用の内部指令デー
タPDU,PDDを基にした前記駆動信号PUO,PD
Oの生成のみを可能とするようにしてもよく、その場
合、エラー時間計測手段307Cによるデータエラーの
発生からの経過時間の計測は、エラー周期回数計数手段
307Eが計数する外部指令データASU,ASD(R
RU,RRD,RLU,RLD)のデータエラー中にお
ける前記受信周期の回数を基に行うようにしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるパワーウィン
ドモータ駆動装置を図面に基づいて説明する。図2は本
発明の一実施形態に係るパワーウィンドモータ駆動装置
を備える車両用パワーウィンドスイッチの多重通信シス
テムのブロックで、図中図18に示した従来の多重通信
システムと同一の部材、箇所には、図18で付したもの
と同一の引用符号を付して説明する。
【0020】本実施形態の車両用パワーウィンドスイッ
チの多重通信システムは、送信機能を有する運転席ユニ
ット1と、受信機能を有する助手席ユニット3、右後部
席ユニット5、並びに、左後部席ユニット7とを備えて
おり、これら助手席、右後部席、及び、左後部席の各ユ
ニット3〜7がパワーウィンドモータ駆動装置に相当す
ている。前記各ユニット1〜7は、多重バスライン9に
より相互に接続されており、バッテリ11からの給電を
受けてそれぞれ作動するように構成されている。尚、ユ
ニットの数は、本実施形態のように4つに限定されず、
ドア、或は、開閉可能な窓の数等に応じて任意の数に設
定することができる。
【0021】前記運転席ユニット1は、図3に示すよう
に、運転席窓開閉用のモータ101と、モータ101の
両端子101a,101bをバッテリ11側と接地側の
うちどちらかに切り換えてそれぞれ接続する2組のリレ
ー103a,103b(図4)を有するドライバ103
と、運転席窓開閉スイッチ105と、助手席窓開閉スイ
ッチ107と、右後部席窓開閉スイッチ109と、左後
部席窓開閉スイッチ111を備えている。また、運転席
ユニット1は、助手席、右後部席、並びに、左後部席の
各ユニット3〜7における自席窓開閉のためのスイッチ
操作を無効とするウィンドロックスイッチ113と、モ
ータ101の駆動や、助手席、右後部席、並びに、左後
部席の各ユニット3〜7に対する前記多重バスライン9
経由の送信等を制御するマイコン115をさらに備えて
いる。
【0022】前記各窓開閉スイッチ105〜111は、
前記ウィンドロックスイッチ113や、各席のドアをロ
ック(アンロック)するドアロック(アンロック)スイ
ッチ(いずれも図示せず)等と共に、運転席のドアトリ
ムやそのアームレスト等に配設されている。前記各窓開
閉スイッチ105〜111はそれぞれ、シーソーボタン
(図示せず)と、接地された共通接点105a〜111
aと、マイコン115に接続されて内部でプルアップさ
れたUP及びDOWN接点105b,105c〜111
b,111cとを備えている。
【0023】前記各窓開閉スイッチ105〜111は、
シーソーボタンの非操作時に、前記共通接点105a〜
111aがUP及びDOWN接点105b,105c〜
111b,111cのいずれにも接触せず中立位置にあ
り、シーソーボタンを閉側に押圧操作すると、共通接点
105a〜111aがUP接点105b〜111bにそ
れぞれ接触して閉成し、シーソーボタンを反対の開側に
押圧操作すると、共通接点105a〜111aがDOW
N接点105c〜111cにそれぞれ接触して閉成する
ように構成されている。
【0024】また、前記運転席窓開閉スイッチ105
は、マイコン115に接続されて内部でプルアップされ
たオート閉接点105dとオート開接点105eをさら
に備えている。前記オート開接点105d及びオート閉
接点105eは、共通接点105aがUP及びDOWN
接点105b,105cにそれぞれ接触する1段目の押
圧操作よりもさらに大きい2段目まで、前記シーソーボ
タンを閉側又は開側に押圧操作することで、共通接点1
05aがそれぞれに接触して閉成するように構成されて
いる。
【0025】前記ウィンドロックスイッチ113は、押
圧操作することで内部接点が閉成した状態に保持され、
再度押圧操作することで元の状態に復帰し内部接点が開
放されるように構成されている。
【0026】前記マイコン115は、運転席窓開閉スイ
ッチ105の操作に応じて前記ドライバ103経由でモ
ータ101を駆動させると共に、助手席、右後部席、並
びに、左後部席の各窓開閉スイッチ107〜111の操
作に応じたデータを、前記多重バスライン9経由で助手
席、右後部席、並びに、左後部席の各ユニット3〜7に
同時多重送信するもので、図4に示すように、CPU
(Central Processing Unit 、中央処理装置)115a
と、RAM(Random Access Memory)115bと、RO
M(Read-Only Memory)115cとで構成されている。
【0027】前記RAM115bは、各種データ記憶用
のデータエリア及び各種処理作業に用いるワークエリア
を有しており、前記ROM115cには、CPU115
aに各種処理動作を行わせるための制御プログラムが格
納されている。
【0028】前記CPU115aは、入力ポートAI1
〜AInと、出力ポートAO1〜AO3を有しており、
このうち入力ポートAI1,AI2には、運転席窓開閉
スイッチ105のUP及びDOWNの各接点105b,
105cがそれぞれ接続され、入力ポートAI3には、
オートUP及びオートDOWNの両接点105d,10
5eがそれぞれ接続されている。また、CPU115a
の入力ポートAI4〜AI9には、助手席、右後部席、
並びに、左後部席の各窓開閉スイッチ107〜111の
UP及びDOWN接点107b,107c〜111b,
111cがそれぞれ接続され、入力ポートAI10には
ウィンドロックスイッチ113が接続されている。さら
に、入力ポートAI11には、ステアリング(図示せ
ず)の近傍に配設されたイグニッションスイッチ117
が接続され、入力ポートAI12には、CPU115a
のリセットスイッチ119が接続され、入力ポートAI
nには、モータ101を流れる電流からモータ101の
ロックによる過負荷状態を検出するモータロック検出回
路121が接続されている。
【0029】前記入力ポートAI11の入力信号IGN
は、イグニッションスイッチ117の内部接点の閉成時
に「H」となり、開放時に「L」となる。前記入力ポー
トAI10の入力信号PWLは、入力ポートAI11の
入力信号IGNが「L」である時と、この入力信号IG
Nが「H」で、且つ、ウィンドロックスイッチ113の
内部接点の開放時に「H」となり、入力信号IGNが
「H」で、且つ、ウィンドロックスイッチ113の内部
接点の閉成時に「L」となる。前記入力ポートAInの
入力信号MLIは、モータ101のロック時に「L」と
なり、非ロック時に「H」となる。
【0030】前記入力ポートAI1,AI4,AI6,
AI8の入力信号PDU,PAU,PRU,PLUは、
入力ポートAI11の入力信号IGNである時と、入力
ポートAI10の入力信号PWLが「L」である時と、
前記入力信号IGN,PWLが共に「H」で、且つ、運
転席、助手席、右後部席、並びに、左後部席の各窓開閉
スイッチ105〜111の共通接点105a〜111a
とUP接点105b〜111bとの開放時に「H」とな
り、入力信号IGN,PWLが共に「H」で、且つ、各
窓開閉スイッチ105〜111の共通接点105a〜1
11aとUP接点105b〜111bとの閉成時に
「L」となる。
【0031】前記入力ポートAI2,AI5,AI7,
AI9の入力信号PDD,PAD,PRD,PLDは、
入力ポートAI11の入力信号IGNが「L」である時
と、入力ポートAI10の入力信号PWLが「L」であ
る時と、前記入力信号IGN,PWLが共に「H」であ
り、且つ、運転席、助手席、右後部席、並びに、左後部
席の各窓開閉スイッチ105〜111の共通接点105
a〜111aとDOWN接点105c〜111cとの開
放時に「H」となり、入力信号IGN,PWLが共に
「H」で、且つ、各窓開閉スイッチ105〜111の共
通接点105a〜111aとDOWN接点105c〜1
11cとの閉成時に「L」となる。
【0032】前記入力ポートAI3の入力信号ATO
は、入力ポートAI11の入力信号IGNが「L」であ
る時と、入力ポートAI10の入力信号PWLが「L」
である時と、前記入力信号IGN,PWLが共に「H」
であり、且つ、運転席窓開閉スイッチ105の共通接点
107aと、オートUP及びオートDOWNの両接点1
05d,105eとの開放時に「H」となり、入力信号
IGN,PWLが共に「H」で、且つ、運転席窓開閉ス
イッチ105の共通接点107aと、オートUP及びオ
ートDOWNの両接点105d,105eのうちどちら
かとの閉成時に「L」となる。尚、前記入力ポートAI
12の入力信号RSTは、リセットスイッチ119の操
作時に「L」となり、非操作時に「H」となる。
【0033】一方、出力ポートAO1,AO2にはドラ
イバ103のリレー103a,103bがそれぞれ接続
され、出力ポートAO3には前記多重バスライン9が接
続されている。前記出力ポートAO1の出力信号PUO
は、入力ポートAI12の入力信号RSTが「H」で、
且つ、入力ポートAI1の入力信号PDUが「L」の時
と、入力ポートAI12の入力信号RSTが「H」で、
且つ、前記入力信号PDUが「L」の間に入力ポートA
I9の入力信号ATOが「H」から「L」に変移した
後、入力ポートAInの入力信号MLIが「H」から
「L」に変移してさらに0.7±0.2sec経過する
までの間か、或は、入力ポートAI2の入力信号PDD
が「H」から「L」に変移するまでの間、「H」とな
り、それ以外の間は「L」となる。
【0034】同様に、前記出力ポートAO2の出力信号
PDOは、入力ポートAI12の入力信号RSTが
「H」で、且つ、入力ポートAI2の入力信号PDDが
「L」の時と、入力ポートAI12の入力信号RSTが
「H」で、且つ、前記入力信号PDDが「L」の間に入
力ポートAI9の入力信号ATOが「H」から「L」に
変移した後、入力ポートAInの入力信号MLIが
「H」から「L」に変移してさらに0.7±0.2se
c経過するまでの間か、或は、入力ポートAI1の入力
信号PDUが「H」から「L」に変移するまでの間、
「H」となり、それ以外の間は「L」となる。
【0035】また、CPU115aには、コンデンサC
1,C3と水晶発振子Xtalからなる発振回路F1が
接続されており、本実施形態では、C1=C3=20p
Fで発振周波数f1=4MHzの信号を発振するように
構成されている。
【0036】尚、前記入力ポートAI1〜AInに入力
される信号は、CPU115aによりフィルタリングさ
れる。このフィルタリング動作を詳細に説明すると、各
入力ポートAI1〜AInに入力される信号を32ms
ecのクロック周期でサンプリングし、信号の値が2回
続けて同じ場合に、その値を正規の信号値として読み込
み、前後の2回で信号の値が異なる場合には、前回の信
号値の状態を保持する。このフィルタリング前の入力信
号とフィルタリング後の入力信号の対応を、図5
(a),(b)に示す。
【0037】前記多重バスライン9を介した運転席ユニ
ット1から助手席、右後部席、並びに、左後部席の各ユ
ニット3〜7に対するデータ送信のためのキャラクタ構
成は、図6に示すように、スタート、7ビットB0〜B
7のデータ、及び、ストップからなり、本実施形態で
は、キャラクタ周期Tcyが32msec、キャラクタ
時間Tcが6.144〜9.216msecとされ、ア
イドル時間Tciがキャラクタ周期Tcyからキャラク
タ時間Tcを引いた残りの最大25.856msecと
される。
【0038】前記スタートビットのフォーマットは、図
7(a)に示すように、1536μsecの「H」信号
であり、前記ストップビットのフォーマットは、図7
(b)に示すように、1536μsecの「L」信号で
ある。また、前記B0,B2,B4,B6のデータのビ
ットフォーマットは、図7(c)に示すように、ノンア
クティブに対応するデータ「0」が768μsecの
「L」信号であり、アクティブに対応するデータ「1」
が384μsecの「L」信号である。一方、前記B
1,B3,B5,B7のデータのビットフォーマット
は、図7(d)に示すように、ノンアクティブに対応す
るデータ「0」が384μsecの「H」信号であり、
アクティブに対応するデータ「1」が768μsecの
「H」信号である。
【0039】前記キャラクタのデータB0〜B7のフォ
ーマットは、図8に示すように、最上位ビットから、助
手席窓UP(ASU)、助手席窓DOWN(ASD)、
右後部席UP(RRU)、右後部席DOWN(RR
D)、左後部席UP(RLU)、左後部席DOWN(R
LD)、ウィンドロック(PLO)、パリティ(PA
R)で、このうち、PLO,PARを除く他のデータが
請求項中の外部指令データに相当する。尚、PARは偶
数パリティとされる。
【0040】前記ASU,ASDはそれぞれ、CPU1
15aの入力ポートAI3,入力ポートAI4の入力信
号PAU,PADが「H」の場合にデータ「0」、入力
信号PAU,PADが「L」の場合にデータ「1」とな
り、前記RRU,RRDは、CPU115aの入力ポー
トAI5,AI6の入力信号PRU,PRDが「H」の
場合にデータ「0」、入力信号PRU,PRDが「L」
の場合にデータ「1」となる。同様に、前記RLU,R
LDはそれぞれ、CPU115aの入力ポートAI7,
AI8の入力信号PLU,PLDが「H」の場合にデー
タ「0」、入力信号PLU,PLDが「L」の場合にデ
ータ「1」となる。前記PLOは、CPU115aの入
力ポートAI10の入力信号PWLが「L」の場合にデ
ータ「1」、入力信号PWLが「H」の場合にデータ
「0」となる。
【0041】前記助手席ユニット3、右後部席ユニット
5、並びに、左後部席ユニット7は、基本的に略々同一
に構成されている。そして、これら各ユニット3〜7
は、図9に示す助手席ユニット3に代表されるように、
自席窓開閉用のモータ301と、モータ301の両端子
301a,301bをバッテリ11側と接地側のうちど
ちらかに切り換えてそれぞれ接続する2組のリレー30
3a,303b(図10)を有するドライバ303と、
自席用の窓開閉スイッチ305と、モータ301の駆動
や、前記多重バスライン9を経由した前記運転席ユニッ
ト1からの送信データの受信等を制御するマイコン30
7を備えている。
【0042】前記窓開閉スイッチ305は、助手席、右
後部席、並びに、左後部席の各ドアトリムやそのアーム
レスト等に配設されている。前記窓開閉スイッチ305
は、シーソーボタン(図示せず)と、接地された共通接
点305aと、マイコン307に接続されて内部でプル
アップされたUP及びDOWN接点305b,305c
とを備えている。前記窓開閉スイッチ305は、シーソ
ーボタンの非操作時に、前記共通接点305aがUP及
びDOWN接点305b,305cのいずれにも接触せ
ず中立位置にあり、シーソーボタンを閉側に押圧操作す
ると、共通接点305aがUP接点305bに接触して
閉成し、シーソーボタンを反対の開側に押圧操作する
と、共通接点305aがDOWN接点305cに接触し
て閉成するように構成されている。
【0043】前記マイコン307は、前記運転席ユニッ
ト1からの各窓開閉スイッチ107〜111等の操作に
応じた送信データを前記多重バスライン9から受信し、
その送信データ中から自席に関係する送信データ部分を
抽出すると共に、その抽出データと、窓開閉スイッチ3
05の操作とに応じて、前記ドライバ303経由でモー
タ301を駆動させるもので、図10に示すように、C
PU307aと、RAM307bと、ROM307cと
で構成されている。
【0044】前記RAM307bは、図11のエリアマ
ップに示すように、各種データ記憶用のデータエリア及
び各種処理作業に用いるワークエリアを有しており、デ
ータエリアには、運転席ユニット1からの送信データか
らビットを検出する際の判定テーブルエリア等が設けら
れており、ワークエリアには、アイドルフラグエリア、
アイドルタイマエリア、エラーカウンタエリア、前回受
信データバッファエリア等が設けられており、この前回
受信データバッファエリアが、請求項中の正常データ保
持手段に相当している。前記ROM307cには、CP
U307aに各種処理動作を行わせるための制御プログ
ラムが格納されている。
【0045】前記CPU307aは、図10に示すよう
に、入力ポートBI1〜BInと、出力ポートBO1,
BO2を有しており、このうち入力ポートBI1,BI
2には、窓開閉スイッチ305のUP及びDOWNの各
接点305b,305cとがそれぞれ接続され、入力ポ
ートBI3には前記イグニッションスイッチ117が接
続され、入力ポートBI4には、モータ301を流れる
電流からモータ301のロックによる過負荷状態を検出
するモータロック検出回路309が接続されている。ま
た、入力ポートBI5,BI6には、自己アドレス設定
スイッチ311a,311bが接続され、入力ポートB
I7には、CPU307aのリセットスイッチ313が
接続され、入力ポートBInには前記多重バスライン9
が接続されている。
【0046】前記入力ポートBI3の入力信号IGN
は、イグニッションスイッチ117の内部接点の閉成時
に「H」となり、開放時に「L」となる。前記入力ポー
トBI4の入力信号MLIは、モータ301のロック時
に「L」となり、非ロック時に「H」となる。
【0047】前記入力ポートBI1の入力信号PDU
は、入力ポートBI3の入力信号IGNが「L」である
時と、この入力信号IGNが「H」で、且つ、窓開閉ス
イッチ305の共通接点305aとUP接点305bと
の開放時に「H」となり、入力信号IGNが「H」で、
且つ、窓開閉スイッチ305の共通接点305aとUP
接点305bとの閉成時に「L」となる。前記入力ポー
トBI2の入力信号PDDは、入力ポートBI3の入力
信号IGNが「L」である時と、この入力信号IGNが
「H」で、且つ、窓開閉スイッチ305の共通接点30
5aとDOWN接点305cとの開放時に「H」とな
り、入力信号IGNが「H」で、且つ、窓開閉スイッチ
305の共通接点305aとDOWN接点305cとの
閉成時に「L」となる。前記入力ポートBI7の入力信
号RSTは、リセットスイッチ313の操作時に「L」
となり、非操作時に「H」となる。
【0048】前記入力ポートBI5,BI6の入力信号
AD0,AD1は、自己アドレス設定スイッチ311
a,311bの操作時にそれぞれ「L」となり、非操作
時にそれぞれ「H」となる。尚、本実施形態では、前記
助手席ユニット3、右後部席ユニット5、並びに、左後
部席ユニット7の自己アドレス設定スイッチ311a,
311bにより設定する自己アドレスの割り当てが、図
12に示すように、助手席ユニット3がAD0=
「L」,AD1=「L」、右後部席ユニット5がAD0
=「H」,AD1=「L」、左後部席ユニット7がAD
0=「H」,AD1=「H」と決められており、従っ
て、自己アドレス設定スイッチ311a,311bから
の入力信号AD0,AD1がAD0=「L」,AD1=
「H」である場合には、アドレスエラーとなる。
【0049】そして、図10に示すように、入力ポート
BI5,BI6の入力信号AD0,AD1がそれぞれ、
助手席ユニット3で設定される「L」,「L」である場
合には、多重バスライン9を介して入力ポートBInに
入力される運転席ユニット1からの送信データ中の、助
手席窓のUP,DOWNに関するASU,ASDと、P
LOの各データのアクティブ、ノンアクティブの内容が
確認される。また、前記入力信号AD0,AD1がそれ
ぞれ、右後部席ユニット5で設定される「H」,「L」
である場合には、前記送信データ中の、右後部席窓のU
P,DOWNに関するRRU,RRDと、PLOの各デ
ータのアクティブ、ノンアクティブの内容が確認され
る。さらに、前記入力信号AD0,AD1がそれぞれ、
左後部席ユニット7で設定される「H」,「H」である
場合には、前記送信データ中の、左後部席窓のUP,D
OWNに関するRLU,RLDと、PLOの各データの
アクティブ、ノンアクティブの内容が確認される。
【0050】また、出力ポートBO1,BO2には、ド
ライバ303の2つのリレー303a,303bがそれ
ぞれ接続され、これらリレー303a,303bに出力
ポートBO1,BO2からハイアクティブの出力信号P
UO,PDO(パワーウィンドモータの駆動信号に相
当)が出力される。
【0051】尚、CPU307aには、コンデンサC5
及び抵抗R1からなるCR発振回路F3が接続されてお
り、本実施形態では、発振周波数f3=125KHzの
信号を発振するように構成されている。
【0052】次に、前記ROM307cに格納された制
御プログラムに従いCPU307aが行う処理を、図1
3及び図14のフローチャートを参照して説明する。C
PU307aは、電源の投入により動作を開始し、ま
ず、図13に示すように、初期設定を行う(ステップS
1)。前記初期設定では、RAM307bのアイドルフ
ラグエリアのアイドルフラグFに「0」を設定すると共
に、アイドルタイマエリアのアイドルタイマのカウント
タイムTと、エラーカウンタエリアのエラーカウンタの
カウント値Cとをゼロリセットし、前回受信データバッ
ファエリアに格納されている前回受信データをクリアす
る。
【0053】次に、入力ポートBI5,BI6に入力さ
れる自己アドレス設定スイッチ311a,311bから
の入力信号AD0,AD1が、それぞれ「L」,「H」
であるか否かを確認し(ステップS3)、AD0,AD
1がそれぞれ「L」,「H」である場合は(ステップS
3でY)、後述するステップS43に進み、AD0,A
D1がそれぞれ「L」,「H」でない場合は(ステップ
S3でN)、ステップS5に進む。
【0054】ステップS5では、入力ポートBInに運
転席ユニット1からの送信データが多重バスライン9を
介して入力されているか否かを確認し、入力されていな
い場合は(ステップS5でN)、RAM307bのアイ
ドルフラグエリアのアイドルフラグFが「0」であるか
否かを確認する(ステップS7)。前記アイドルフラグ
Fが「0」でない場合は(ステップS7でN)、後述す
るステップS13に進み、アイドルフラグFが「0」で
ある場合は(ステップS7でY)、アイドルフラグFに
「1」を設定し(ステップS9)、RAM307bのア
イドルタイマによるタイムカウントを開始した後(ステ
ップS11)、ステップS13に進む。
【0055】ステップS13では、アイドルタイマのカ
ウントタイムTがアイドル時間Tciに達したか否かを
確認し、達していない場合は(ステップS13でN)、
ステップS7にリターンし、達した場合は(ステップS
13でY)、アイドルタイマによるタイムカウントを終
了してカウントタイムTをゼロリセットした後(ステッ
プS15)、ステップS37に進む。
【0056】また、ステップS5で入力ポートBInに
運転席ユニット1からの送信データが多重バスライン9
を介して入力された場合は(Y)、前記アイドルフラグ
Fに「0」を設定し(ステップS17)、アイドルタイ
マによるタイムカウントを終了してカウントタイムTを
ゼロリセットした後(ステップS19)、入力ポートB
Inに入力された送信データをフィルタリングし受信デ
ータ化する受信処理を行う(ステップS21)。この受
信処理は、所定クロック毎にサンプリングした連続所定
回数分の入力ポートBInの入力レベルが、予め定めて
おいたパターンのうちどれに該当するかによって、各パ
ターンに対応付けされた受信信号レベルを受信データの
正規の信号レベルとして読み込むフィルタリング処理で
あり、この処理を行うか否かは任意に設定される。
【0057】ステップS21の受信処理に続くステップ
S23では、運転席ユニット1からの送信データをフィ
ルタリングした受信データ中のビットを検出するビット
検出処理を行う。このビット検出処理は、受信データの
開始のエッジから所定時間後(最大3回、1回目=11
2μsec後、2回目=560μsec後、3回目=1
136μsec後)に、受信データの信号レベルをサン
プリングし、各サンプリング時の信号レベルのパターン
により、スタートビット及びストップビットの判定と、
データビットの「0」,「1」の判定とを行うものであ
る。
【0058】前記ビット検出処理を詳説すると、最初の
スタートビットの検出は3回目までのサンプリング結果
を参照して行い、3回とも全て「L」であればスタート
ビットと判定する。次の1ビット目から8ビット目まで
のデータの検出は、最大2回サンプリングを行い、1回
目が「H」で2回目も「H」であれば、その2回のサン
プリングデータ部分をデータ「0」、2回目が「L」で
あれば、1回目のサンプリングデータ部分をデータ
「1」と判定する。さらに、1回目が「L」で2回目も
「L」であれば、その2回のサンプリングデータ部分を
データ「1」、2回目が「H」であれば、1回目のサン
プリングデータ部分をデータ「0」と判定する。そし
て、最後のストップビットの検出は、スタートビットの
検出と同様に、3回目までのサンプリング結果を参照し
て行い、3回とも全て「H」であればスタートビットと
判定する。尚、各ビットの検出時のサンプリングタイミ
ングを図15に示し、サンプリングデータからビットを
検出する際の前記判定テーブルを図16に示す。
【0059】ステップS23のビット検出処理に続くス
テップS25,S27,S29では、上述したスタート
ビット及びストップビットの判定結果と、データビット
の「0」,「1」の判定結果と、前記入力ポートBI
5,BI6の入力信号AD0,AD1のレベル、即ち、
設定アドレスとを基に、パリティエラー、フレームエラ
ー、及び、データエラーの有無をフレーム毎にそれぞれ
確認する。このうちパリティエラーは、受信処理及びフ
ィルタリング後の受信データから算出したパリティと、
受信データのパリティビット中のパリティとを比較照合
することで行い、両者が一致した場合には、パリティエ
ラーの判定結果は「無」となる。
【0060】また、フレームエラーは、ビット検出処理
において検出したビット数の過不足をチェックすること
で行い、データエラーは、助手席ユニット3の窓開閉に
関係するASU,ASDの2つのデータ内容が共にアク
ティブであるか否か、同様に、右後部席ユニット5や左
後部席ユニット7の窓開閉にそれぞれ関係するRRU,
RRDの2つのデータ内容やRLU,RLDの2つのデ
ータ内容がそれぞれ共にアクティブであるか否かを確認
することで行い、それら2つのデータ内容が共にアクテ
ィブである場合には、データエラーの判定結果は「有」
となる。
【0061】そして、パリティエラー、フレームエラ
ー、及び、データエラーのうち1つでもエラーがある場
合は(ステップS25,S27,S29のうち少なくと
も1つがY)、ステップS37に進み、エラーが全てな
い場合は(ステップS25,S27,S29が全て
N)、前回受信データバッファエリアに格納されている
前回受信データを、ステップS21で受信処理しさらに
ステップS23でビット検出処理した今回の受信データ
に更新する(ステップS31)。
【0062】次に、前記今回受信データ中のPLOのデ
ータ内容がアクティブであるか否かを基に、ウィンドロ
ックの有無を確認し(ステップS33)、PLOのデー
タ内容がアクティブでウィンドロックされている場合は
(ステップS33でY)、後述するステップS59に進
み、PLOのデータ内容がノンアクティブでウィンドロ
ックされていない場合は(ステップS33でN)、前記
今回受信データ中に、自席窓を開閉させるための作動デ
ータがあるか否かを確認する(ステップS35)。今回
受信データ中に自席窓の作動データがない場合は(ステ
ップS35でN)、後述するステップ45に進み、自席
窓の作動データがある場合は(ステップS35でY)、
後述するステップS47に進む。
【0063】また、ステップS13で、アイドルタイマ
のカウントタイムTがアイドル時間Tciに達し
(Y)、その後、ステップS15でアイドルタイマによ
るタイムカウントを終了してカウントタイムTをゼロリ
セットした後と、ステップS25のパリティエラー、ス
テップS27のフレームエラー、及び、ステップS29
のデータエラーのうち1つでもエラーがある場合(ステ
ップS25,S27,S29のうち少なくとも1つが
Y)に進むステップS37では、エラーカウンタのカウ
ント値Cを「1」インクリメントし、次に、このカウン
ト値Cが「5」に達したか否かを確認する(ステップS
39)。
【0064】カウント値Cが「5」に達した場合は(ス
テップS39でY)、ステップS45に進み、「5」に
達していない場合は(ステップS39でN)、前回受信
データバッファエリアに格納されている前回受信データ
中のPLOがアクティブであるか否かにより、前回受信
データ中でのウィンドロックの有無を確認する(ステッ
プS41)。前回受信データ中でウィンドロックされて
いる場合は(ステップS41でY)、ステップS59に
進み、ウィンドロックされていない場合は(ステップS
41でN)、前記前回受信データ中に、自席窓を開閉さ
せるための作動データがあるか否かを確認する(ステッ
プS43)。前回受信データ中に自席窓の作動データが
ない場合は(ステップS43でN)、ステップ45に進
み、自席窓の作動データがある場合は(ステップS43
でY)、ステップS47に進む。
【0065】ステップS35で今回受信データ中に自席
窓の作動データがない場合(N)と、ステップS39で
カウント値Cが「5」に達した場合(Y)と、ステップ
S43で前回受信データ中に自席窓の作動データがない
場合(N)に進むステップS45では、入力ポートBI
1,BI2の入力信号PDU,PDDが共にノンアクテ
ィブであるか否かを基に、窓開閉スイッチ305が操作
されたか否かを確認する。そして、入力信号PDU,P
DDのうちどちらか片方がノンアクティブでなく、窓開
閉スイッチ305が操作された場合は(ステップS45
でY)、後述するステップ53に進み、入力信号PD
U,PDDが共にノンアクティブであり、窓開閉スイッ
チ305が操作されていない場合は(ステップS45で
N)、ステップS59に進む。
【0066】また、ステップS35で今回受信データ中
に自席窓の作動データがある場合(Y)と、ステップS
43で前回受信データ中に自席窓の作動データがある場
合(Y)に進むステップS47では、ステップS45と
同じく、図13に示すように、窓開閉スイッチ305が
操作されたか否かを確認する。そして、窓開閉スイッチ
305が操作された場合は(ステップS47でY)、操
作された窓UP,DOWNの方向と、ステップS35や
ステップS43の自席窓の作動データ中の窓UP,DO
WNの方向が同方向であるか否かを確認し(ステップS
49)、同方向でない場合は(ステップS49でN)、
ステップS59に進み、同方向である場合は(ステップ
S49でY)、ステップS51に進む。尚、ステップS
47で窓開閉スイッチ305が操作されていない場合は
(N)、ステップS51に進む。
【0067】ステップS51では、ステップS35やス
テップS43の自席窓の作動データ中の窓UP,DOW
Nの方向が窓UP側であるか否かを確認し(ステップS
51)、窓UP側である場合は(ステップS51で
Y)、後述するステップS55に進み、窓UP側でない
場合は(ステップS51でN)、後述するステップS5
7に進む。
【0068】また、ステップS45で窓開閉スイッチ3
05が操作された場合(Y)に進むステップS53で
は、窓開閉スイッチ305が窓UP側に操作されたかを
確認し、操作された場合は(ステップS53でY)、ス
テップS55に進み、操作されていない場合は(ステッ
プS53でN)、ステップS57に進む。
【0069】ステップS51において、ステップS35
やステップS43の自席窓の作動データ中の窓UP,D
OWNの方向が窓UP側である場合(Y)と、ステップ
S53で窓開閉スイッチ305が窓UPの方向に操作さ
れた場合(Y)に進むステップS55では、モータ10
1が窓UP側に回転するように、出力ポートBO1,B
O2からリレー303a,303bに出力する出力信号
PUO,PDOをそれぞれ「L」,「H」とし、その
後、ステップS3にリターンする。
【0070】また、ステップS51において、ステップ
S35やステップS43の自席窓の作動データ中の窓U
P,DOWNの方向が窓UP側でない場合(N)と、ス
テップS53で窓開閉スイッチ305が窓UP側に操作
されていない場合(N)に進むステップS57では、モ
ータ101が窓DOWN側に回転するように、出力ポー
トBO1,BO2からリレー303a,303bに出力
する出力信号PUO,PDOをそれぞれ「H」,「L」
とし、その後、ステップS3にリターンする。
【0071】さらに、ステップS33,S41で、前記
今回受信データや前記前回受信データ中でウィンドロッ
クされている場合(Y)と、ステップS45で窓開閉ス
イッチ305が操作されていない場合(N)と、ステッ
プS49で、ステップS45において操作を確認した窓
開閉スイッチ305の窓UP,DOWNの方向と、ステ
ップS35やステップS43の自席窓の作動データ中の
窓UP,DOWNの方向が同方向でない場合(N)に進
むステップS59では、モータ101が停止するよう
に、出力ポートBO1,BO2からリレー303a,3
03bに出力される出力信号PUO,PDOをそれぞれ
「L」とし、その後、ステップS3にリターンする。
【0072】以上の説明からも明らかなように、本実施
形態では、請求項中の外部指令データ参照禁止手段30
7Aが図13のフローチャートにおけるステップS3及
びステップS39で構成され、正常データ更新手段30
7Bが図13中のステップS31で構成され、正常時外
部指令データ参照禁止手段307Dが図13中のステッ
プS39で構成されている。また、本実施形態では、エ
ラー周期回数計数手段307Eが図13中のステップS
37で構成され、このエラー周期回数計数手段307E
と、図13中のステップS39とでエラー時間計測手段
307Cが構成されている。
【0073】次に、上述した構成による本実施形態の助
手席、右後部席、及び、左後部席の各ユニット3〜7の
動作(作用)について説明するが、ここでは、これら各
ユニット3〜7を代表して、助手席ユニット3の動作
(作用)を説明する。
【0074】前記助手席ユニット3は、イグニッション
スイッチ117の閉成時に作動し、その動作は、次の第
1乃至第5の5つの状態でそれぞれ異なり、且つ、各状
態において、運転席ユニット1からの多重バスライン9
を経由した受信データに、受信不能や不正データ化等の
データエラーが生じているか否かによっても異なる。ま
ず、運転席ユニット1の助手席窓開閉スイッチ105及
びウィンドロックスイッチ113と、助手席ユニット3
の窓開閉スイッチ305とがいずれも操作されていない
第1の状態では、運転席ユニット1からの受信データに
データエラーが生じていても、或は、データエラーが生
じていなくても、ドライバ303の両リレー303a,
303bにより、モータ301の両端子301a,30
1bが共に接地側に接続され、モータ301に通電され
ないため、助手席窓の開閉は一切行われない。
【0075】次に、運転席ユニット1の助手席窓開閉ス
イッチ105及びウィンドロックスイッチ113が共に
操作されておらず、助手席ユニット3の窓開閉スイッチ
305だけが操作された第2の状態では、運転席ユニッ
ト1からの受信データにデータエラーが生じていても、
或は、データエラーが生じていなくても、ドライバ30
3の各リレー303a,303bにより、モータ301
の端子301a,301bのうちどちらか一方が接地側
に接続され、他方がバッテリ11側に接続されてモータ
301が正転又は逆転し、窓開閉スイッチ305の操作
に応じて助手席窓が開閉される。
【0076】次に、運転席ユニット1のウィンドロック
スイッチ113及び助手席ユニット3の窓開閉スイッチ
305が共に操作されておらず、運転席ユニット1の助
手席窓開閉スイッチ105だけが操作された第3の状態
では、運転席ユニット1からの受信データにデータエラ
ーが生じていなければ、ドライバ303の各リレー30
3a,303bにより、モータ301の端子301a,
301bのうちどちらか一方が接地側に接続され、他方
がバッテリ11側に接続されてモータ301が正転又は
逆転し、助手席窓開閉スイッチ105の操作に応じて助
手席窓が開閉される。その後、運転席ユニット1からの
受信データにデータエラーが生じると、データエラーが
生じる直前に行われていた助手席窓開閉スイッチ105
の操作に応じた助手席窓の開閉動作が継続して行われ、
さらにその後、運転席ユニット1からの受信データの受
信周期、即ち、32msec×5回分の時間である16
0msecが経過すると、その時点で助手席ユニット3
の窓開閉スイッチ305が操作されていない限り、モー
タ301の両端子301a,301bが共に接地側に接
続されて、モータ301に通電されなくなり、助手席窓
の開閉動作が停止する。
【0077】また、運転席ユニット1からの受信データ
にデータエラーが生じてから160msecが経過した
時点で、助手席ユニット3の窓開閉スイッチ305が操
作されていると、ドライバ303の各リレー303a,
303bにより、モータ301の端子301a,301
bのうちどちらか一方が接地側に接続され、他方がバッ
テリ11側に接続されてモータ301が正転又は逆転
し、助手席窓開閉スイッチ305の操作に応じて助手席
窓が開閉される。尚、例えばイグニッションスイッチ1
17が閉成してからデータエラーが生じるまでの間に運
転席ユニット1からの受信データがなかった場合は、当
初の段階から助手席窓開閉スイッチ305の操作に応じ
た助手席窓の開閉動作だけが行われる。
【0078】次に、運転席ユニット1のウィンドロック
スイッチ113が操作されておらず、運転席ユニット1
の助手席窓開閉スイッチ105及び助手席ユニット3の
窓開閉スイッチ305が共に操作された第4の状態で
は、運転席ユニット1からの受信データにデータエラー
が生じていなければ、助手席窓開閉スイッチ105及び
窓開閉スイッチ305の操作方向が同じ場合に限って、
その操作方向に応じたパターンで、ドライバ303の各
リレー303a,303bにより、モータ301の端子
301a,301bのうちどちらか一方が接地側に接続
され、他方がバッテリ11側に接続されてモータ301
が正転又は逆転し、助手席窓開閉スイッチ105及び窓
開閉スイッチ305の操作に応じて助手席窓が開閉され
る。また、データエラーが生じていない時に、助手席窓
開閉スイッチ105と窓開閉スイッチ305が互いに逆
の方向に操作された場合は、ドライバ303の各リレー
303a,303bにより、モータ301の両端子30
1a,301bが共に接地側に接続されて、モータ30
1に通電されず、助手席窓の開閉は行われない。
【0079】一方、助手席窓開閉スイッチ105及び窓
開閉スイッチ305の操作方向が同じであり、その操作
方向に応じて助手席窓が開閉されている状態で、運転席
ユニット1からの受信データにデータエラーが生じる
と、データエラーが生じる直前に行われていた助手席窓
開閉スイッチ105及び窓開閉スイッチ305の操作に
応じた助手席窓の開閉動作が継続して行われる。また、
その途中で窓開閉スイッチ305が反対の操作方向にな
ると、受信データにデータエラーが生じる直前の助手席
窓開閉スイッチ105の操作方向に対して、窓開閉スイ
ッチ305の操作方向が逆方向になるので、モータ30
1の両端子301a,301bが共に接地側に接続され
て、モータ301に通電されず、助手席窓の開閉は行わ
れない。
【0080】次に、運転席ユニット1のウィンドロック
スイッチ113が操作されている第5の状態では、運転
席ユニット1からの受信データにデータエラーが生じて
いなければ、運転席ユニット1の助手席窓開閉スイッチ
105や助手席ユニット3の窓開閉スイッチ305がそ
れぞれ操作されたか否かに拘らず、ドライバ303の各
リレー303a,303bにより、モータ301の両端
子301a,301bが共に接地側に接続されて、モー
タ301に通電されず、助手席窓の開閉は行われない。
【0081】尚、ここで、運転席ユニット1からの受信
データにデータエラーが生じても、その後の動作はデー
タエラーの発生前と同じく、モータ301には通電され
ず、助手席窓の開閉は行われないが、ウィンドロックス
イッチ113が操作されていることを示すALOが受信
データのデータエラーによりCPU307aに取り込ま
れないので、助手席ユニット3の窓開閉スイッチ305
がここで操作されると、モータ301に通電されて、窓
開閉スイッチ305の操作に応じた助手席窓の開閉動作
が行われる。
【0082】以上、最初に述べた通り、助手席、右後部
席、及び、左後部席の各ユニット3〜7を代表して助手
席ユニット3の動作(作用)について説明したが、残る
右後部席及び左後部席の両ユニット5,7の動作(作
用)は、「助手席窓開閉スイッチ105」を「右後部席
窓開閉スイッチ107」や「左後部席窓開閉スイッチ1
09」に置き換え、また、「助手席ユニット3」を「右
後部席ユニット5」や「左後部席ユニット7」に置き換
えるだけで、後は上述した助手席ユニット3の動作(作
用)と全く同じである。
【0083】このように本実施形態の助手席、右後部
席、及び、左後部席の各ユニット3〜7によれば、運転
席ユニット1からの受信データにデータエラーが発生し
ても、自ユニット3〜7の窓開閉スイッチ305の操作
が無効とはならず有効となるので、窓の開閉が全く行え
なくなるのを防ぐことができる。
【0084】また、本実施形態によれば、データエラー
の発生時に、前回受信データレジスタエリアの前回受信
データ、即ち、データエラー発生直前の正常時の受信デ
ータを、自ユニットの窓開閉スイッチ305の操作内容
と共に参照してモータ301を駆動させる構成としたの
で、例えば、データエラーがほんの一瞬だけ発生した場
合に、見かけ上何ら変化がないように、データエラー発
生前と同じ窓の開閉動作を継続して行わせることを可能
にすることができる。さらに、各データフレームの内
訳、周期時間、並びに、データフォーマットや、データ
のサンプリング周期時間、データの送受信そのものに関
する処理等、助手席、右後部席、及び、左後部席の各ユ
ニット3〜7が行う受信データのエラー検出やデータエ
ラー時の窓開閉動作以外の処理の具体的内容について
は、本実施形態で示した内容に限定されず任意であるの
は勿論のことである。
【0085】
【実施例】尚、データエラーの発生時に、その時点の開
閉スイッチの操作内容と共に、データエラー発生直前の
正常時の外部指令データを参照してパワーウィンドモー
タの駆動信号を生成するための構成は、省略してもよ
い。また、上述のデータエラー発生時に正常時の外部指
令データを参照して駆動信号を生成する構成を設ける場
合、データエラーの発生から、正常時外部指令データ参
照禁止手段307Dにより正常時の外部指令データの参
照を禁止し始めるまでの所定時間は、前記発明の実施の
形態の欄で示したような、正常時の外部指令データのサ
ンプリング周期に比例した時間に限らず、データエラー
の発生によりトリガされるタイマでカウントする等して
得られる任意の時間にしてもよく、或は、時間制限なく
無制限に参照するようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
開閉スイッチの操作により内部で生成される窓開閉用の
内部指令データと、通信ラインを通じて外部から受信さ
れる窓開閉用の外部指令データを基に、パワーウィンド
モータ用の駆動信号を生成すると共に、前記外部指令デ
ータのデータエラー時に、前記駆動信号の生成を制限す
るパワーウィンドモータ駆動装置において、前記外部指
令データのデータエラー時に、該外部指令データを基に
した前記駆動信号の生成のみを禁止する外部指令データ
参照禁止手段を設ける構成とした。
【0087】このため、通信ラインの断線や、通信異
常、ノイズの混入等の要因により、外部指令データの受
信不能や不正データ化等のデータエラーが発生した際、
通信ラインが例えデュアルラインでなくシングルライン
であって、バックアップラインが確保できない場合であ
っても、開閉スイッチの操作により窓の開閉を行うこと
ができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータ用リレーの駆動装置の基本構成
図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るパワーウィンドモー
タ駆動装置を備える車両用パワーウィンドシステムのブ
ロック図である。
【図3】図2に示す運転席ユニットの概略構成を一部ブ
ロックで示す回路図である。
【図4】図3に示す運転席ユニットのマイクロコンピュ
ータのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示すCPUによるフィルタリングを行う
前の入力信号とフィルタリング後の入力信号との対応を
示す波形図であり、(a)はフィルタリング前、(b)
はフィルタリング後をそれぞれ示す。
【図6】図2の多重バスラインを介したデータ送信に用
いるフレームのキャラクタ構成図である。
【図7】図6中の各キャラクタのビットフォーマットを
示す説明図であり、(a)はスタートビット、(b)は
ストップビット、(c),(d)はそれぞれデータビッ
トである。
【図8】図6のフレームのデータ部分のフォーマットの
説明図である。
【図9】図2の右及び左後部席ユニットに共通する助手
席ユニットの概略構成を一部ブロックで示す回路図であ
る。
【図10】図3に示す運転席ユニットのマイクロコンピ
ュータのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図11】図10に示すマイクロピュータのRAMのメ
モリエリアマップである。
【図12】自己アドレス設定スイッチにより図10のマ
イクロピュータに設定する自己アドレスの割り当てを示
す説明図である。
【図13】図10に示すマイクロピュータのROMに格
納された制御プログラムに従いCPUが行う処理を示す
フローチャートである。
【図14】図10に示すマイクロピュータのROMに格
納された制御プログラムに従いCPUが行う処理を示す
フローチャートである。
【図15】図10に示すマイクロコンピュータのCPU
による受信データ中からのビット検出の際のデータのサ
ンプリングタイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【図16】図15に示すサンプリングタイミングによる
受信データのサンプリングでビット検出を行う際に用い
る判定テーブルである。
【図17】従来例に係るパワーウィンドモータ駆動装置
を備える車両用パワーウィンドシステムのブロック図で
ある。
【図18】図17に示す運転席ユニットの概略構成を一
部ブロックで示す回路図である。
【図19】図18に示す助手席ユニットの概略構成を一
部ブロックで示す回路図である。
【符号の説明】
3 助手席ユニット(パワーウィンドモータ駆動
装置) 301 パワーウィンドモータ 305 開閉スイッチ 307A 外部指令データ参照禁止手段 307B 正常データ更新手段 307b 正常データ保持手段 307C エラー時間計測手段 307D 正常時外部指令データ参照禁止手段 307E エラー周期回数計数手段 5 右後部席ユニット(パワーウィンドモータ駆
動装置) 7 左後部席ユニット(パワーウィンドモータ駆
動装置) 9 通信ライン ASD,RRD,RLD DOWN入力信号(外部
指令データ) ASU,RRU,RLU UP入力信号(外部指令
データ) PDD DOWN入力信号(内部指令データ) PDU UP入力信号(内部指令データ) PUO,PDO 出力信号(駆動信号)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉スイッチの操作により内部で生成さ
    れる窓開閉用の内部指令データと、通信ラインを通じて
    外部から受信される窓開閉用の外部指令データを基に、
    パワーウィンドモータ用の駆動信号を生成すると共に、
    前記外部指令データのデータエラー時に、前記駆動信号
    の生成を制限するパワーウィンドモータ駆動装置におい
    て、 前記外部指令データのデータエラー時に、該外部指令デ
    ータを基にした前記駆動信号の生成のみを禁止する外部
    指令データ参照禁止手段を設けた、 ことを特徴とするパワーウィンドモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 正常時の前記外部指令データを保持する
    正常データ保持手段と、前記外部指令データの正常受信
    中、該外部指令データの受信周期毎に前記正常データ保
    持手段の保持データを最新の受信データに更新する正常
    データ更新手段とをさらに設け、前記外部指令データの
    データエラー時に、前記正常データ保持手段が保持して
    いる前記外部指令データと前記内部指令データとを基
    に、前記駆動信号を生成するようにした請求項1記載の
    パワーウィンドモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記外部指令データのデータエラーの発
    生からの経過時間を計測するエラー時間計測手段と、該
    エラー時間計測手段による計測時間が所定時間を越えた
    場合に、前記正常データ保持手段が保持している前記外
    部指令データを基にした前記駆動信号の生成を禁止する
    正常時外部指令データ参照禁止手段とをさらに設けた請
    求項2記載のパワーウィンドモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記エラー時間計測手段は、前記外部指
    令データのデータエラー中に前記受信周期の回数を計数
    するエラー周期回数計数手段を有しており、前記正常時
    外部指令データ参照禁止手段は、前記エラー周期回数計
    数手段による計数回数が所定回数を越えた場合に、前記
    正常データ保持手段が保持している前記外部指令データ
    を基にした前記駆動信号の生成を禁止する請求項3記載
    のパワーウィンドモータ駆動装置。
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