JPH0945871A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

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JPH0945871A
JPH0945871A JP7198746A JP19874695A JPH0945871A JP H0945871 A JPH0945871 A JP H0945871A JP 7198746 A JP7198746 A JP 7198746A JP 19874695 A JP19874695 A JP 19874695A JP H0945871 A JPH0945871 A JP H0945871A
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浩 岩田
Seizo Kakimoto
誠三 柿本
Hiroya Sato
浩哉 佐藤
Hisatoshi Furubayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザからの発注を受ける前に、予め半導体
記憶装置における周辺回路及びメモリセル部について、
回路構成用のコンタクト孔の形成段階まで作製してお
き、受注後には、プログラム用のコンタクト孔の形成、
メタライゼーション処理、及びカバー膜の形成のみでウ
エハレベルでの製品を完成させるようにして、TATが
非常に短く、かつ非常に占有面積の小さいメモリセルを
実現する。 【解決手段】 複数本の帯状の第1の導電層101と、
その上に層間絶縁膜102を介して該第1の導電層と交
差するよう配置された複数の第2の導電層104とを備
え、記憶情報に応じて該両導電層の交差部にコンタクト
孔103を形成し、該両導電層間にショットキー接合を
形成して、プログラミングを行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置及
びその製造方法に関し、特に、受注から納品までの時間
{Turn Around Time(TAT)}の短い高集積化が可能
なマスクROMに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は特公昭61−1904号公報に
開示されている従来のマスクROMの構造を説明するた
めの図であり、図10(a)はマスクROMを示す平面
図,図10(b)は図10(a)のXb−Xb線断面図
である。
【0003】図において、700はマスクROMで、基
板上に互いに平行して設けられたN型を呈する多数本の
帯状多結晶シリコン層701と、該シリコン層701上
に絶縁膜702を介して互いに平行して設けられた複数
本の帯状導電層703とを有している。このマスクRO
M700では、上記シリコン層701と導電層703の
交点に記憶させるべき情報に応じて適宜コンタクト孔7
04を形成し、そのコンタクト孔704を形成した箇所
のシリコン層701に対して逆導電型の不純物を導入し
てPN接合を形成してある。
【0004】また特開昭64−30096号公報には、
上記マスクROMを改良したものが開示されている。図
11はこの公報記載のマスクROMの構造を説明するた
めの図であり、図11(a)はマスクROMを示す平面
図,図11(b)は図11(a)のXIb−XIb線断
面図である。図において、800はマスクROMで、基
板上に互いに平行して設けられた多数本の帯状多結晶シ
リコン層801と、該シリコン層801上に絶縁膜80
2を介して互いに平行して設けられた複数本の帯状多結
晶シリコン層803を有している。このマスクROM8
00では、帯状多結晶シリコン層801をこれが第1導
電型を呈するよう、また帯状多結晶シリコン層803を
これが第2導電型を呈するよう構成しており、そして該
両シリコン層の交点に記憶させるべき情報に応じて、適
宜PN接合を形成するためのコンタクト孔804を形成
している。
【0005】このような構成のマスクROM800で
は、PN接合を形成する箇所にイオン注入を施す必要が
なくなるので、マスクの枚数が減少し、工程数が減少す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マスクRO
Mの市場においては、ユーザーからの発注に応じてプロ
グラミングし、TATの短縮,つまりいかに早く納品で
きるかがもっとも重要になる。よってプログラミング以
前の工程までをすでに製造しておき、発注に応じてプロ
グラミング以降の工程をできるだけ早く完了させる技術
が重要となる。
【0007】ところが、上記従来のマスクROMのよう
に、プログラミングをメモリセル内のコンタクト孔の開
口部分でのPN接合の形成によって行っているもので
は、コンタクト孔の開口後にPN接合を形成する必要が
あり、TATを短縮できないという問題点があった。
【0008】例えば、特公昭61−1904号公報記載
のマスクROMでは、ユーザーからの発注を受けた後、
図12に示すように、まず、情報記憶用コンタクト孔を
形成するために、フォトリソグラフィー工程、エッチン
グ工程、及びレジスト除去工程が必要である。また、P
N接合を形成するための選択的な不純物のイオン注入を
行うために、フォトリソグラフィー工程、不純物イオン
注入工程、レジスト除去工程が必要である。さらに、不
純物注入後の熱処理を行うために、外方拡散防止用ca
p酸化膜の堆積工程、不純物活性化熱処理工程、cap
酸化膜除去工程が必要である。そして、これらの工程の
後に、上部配線を形成するために、メタル堆積工程、フ
ォトリソグラフィー工程、エッチング工程、及びレジス
ト除去工程が必要である。その後、水素シンター工程、
素子のカバー膜の堆積工程、さらにはボンディング用コ
ンタクトを形成するための、フォトリソグラフィー工
程、エッチング工程、及びレジスト除去工程を経て半導
体記憶装置が完成される。
【0009】また、特開昭64−30094号公報記載
のマスクROMでは、受注後、図12に示すように、情
報記憶用コンタクト孔を形成するための工程(フォトリ
ソグラフィー工程、エッチング工程、及びレジスト除去
工程)の後に、上部配線を形成するための工程として、
多結晶シリコン堆積工程、不純物ドーピング工程、フォ
トリソグラフィー工程、エッチング工程、及びレジスト
除去工程が必要である。さらに、回路接続用のコンタク
ト孔を形成するための、フォトリソグラフィー工程、エ
ッチング工程、及びレジスト除去工程に加えて、上記特
公昭61−1904号公報記載のマスクROMの製造方
法におけるメタル堆積工程以降の工程が必要である。
【0010】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、TATを大幅に短縮することがで
き、しかも占有面積が非常に小さいメモリセルを実現で
きる半導体記憶装置及びその製造方法を得ることを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係る半導体記憶装置は、基板上に設けられた複数本の帯
状の第1の導電層と、該第1の導電層に対して該第1の
導電層と交差するよう配置された複数本の帯状の第2の
導電層と、該両導電層の間に介在する絶縁膜とを備えて
いる。該絶縁膜の、該第1及び第2の導電層の交差部分
には、記憶すべき情報に応じて情報記憶用コンタクト孔
が形成してあり、該第1の導電層と第2の導電層とは、
該情報記憶用コンタクト孔の形成部分にてショットキー
接合により接続されている。そのことにより上記目的が
達成される。
【0012】この発明(請求項2)は、請求項1記載の
半導体記憶装置において、前記第1の導電層を、高濃度
に不純物がドープされた低抵抗シリコン層と、該低抵抗
シリコン層と同一導電型を有し、金属とのショットキー
接合が可能となるよう低濃度に不純物がドープされたシ
リコン層とから構成したものである。
【0013】この発明(請求項3)は、請求項1記載の
半導体記憶装置において、前記第1の導電層を、金属ま
たは金属シリサイドよりなる低抵抗層と、金属とのショ
ットキー接合が可能となるよう低濃度に不純物がドープ
されたシリコン層と、これらの層の間に配置された、該
シリコン層と同一の導電型を有し、高濃度に不純物がド
ープされた低抵抗シリコン層とから構成したものであ
る。
【0014】この発明(請求項4)は、請求項1記載の
半導体記憶装置において、前記ショットキー接合を、単
結晶シリコン領域、もしくは多結晶シリコン膜の少なく
ともグレインバウンダリーが存在しない領域と、この領
域の上にエピタキシャル成長された金属または金属シリ
サイド膜との接触により形成したものである。
【0015】この発明(請求項5)は、請求項1記載の
半導体記憶装置において、前記第1の導電層を、絶縁膜
上に形成した単結晶でないシリコン膜を溶融再結晶化に
より単結晶化して形成したものである。
【0016】この発明(請求項6)の半導体記憶装置の
製造方法は、請求項5記載の半導体記憶装置を製造する
方法である。この方法は、シリコン半導体基板上に形成
した絶縁膜に、該シリコン半導体基板に達する結晶成長
用コンタクト孔を形成する工程と、該絶縁膜上にアモル
ファスシリコン膜を堆積する工程と、シリコンとは熱エ
ネルギーの吸収率の異なる材料からなる熱処理用膜を堆
積し、該熱処理用膜をストライプ状にパターニングする
工程と、アニール処理により、該アモルファスシリコン
層の溶融再結晶化を、該熱処理用膜の配置によりグレイ
ンバウンダリーの形成位置を制御して行って、該シリコ
ン半導体基板の結晶の面方位を該結晶成長用コンタクト
孔を通して受け継いだエピタキシャル成長層を形成する
工程と、該エピタキシャル成長層をパターンニングし
て、単結晶シリコン膜、もしくは該結晶成長用コンタク
ト孔の形成部以外の領域にはグレインバウンダリーが存
在しない多結晶シリコン膜を前記第1の導電層として形
成する工程とを含むものである。そのことにより上記目
的が達成される。
【0017】この発明(請求項7)は、上記請求項6記
載の半導体記憶装置の製造方法において、前記熱処理用
膜として、シリコンに比べて熱エネルギー吸収率の高い
第1熱処理用膜を形成し、該第1熱処理用膜を、前記ア
モルファスシリコン膜の、第1の導電膜を形成すべき領
域以外の領域上にのみ残るようパターニングし、その後
該アモルファスシリコン膜の溶融再結晶化を、その第1
の導電膜を形成すべき領域の、前記結晶成長用コンタク
ト孔の配置部分以外ではグレインバウンダリーが形成さ
れないよう行うものである。
【0018】この発明(請求項8)は、請求項6記載の
半導体記憶装置の製造方法において、前記熱処理用膜と
して、シリコンに比べて熱エネルギー吸収率の低い第2
熱処理用膜を形成し、該第2熱処理用膜を、前記アモル
ファスシリコン膜の、第1の導電膜を形成すべき領域上
にのみ残るようパターニングし、その後該アモルファス
シリコン膜の溶融再結晶化を、その第1の導電膜を形成
すべき領域の、前記結晶成長用コンタクト孔の配置部分
以外ではグレインバウンダリーが形成されないよう行う
ものである。
【0019】この発明(請求項9)は、請求項1記載の
半導体記憶装置において、シリコン半導体基板の表面領
域に形成された、トランジスタを利用した周辺回路と、
該周辺回路部上に絶縁膜を介して形成され、前記第1及
び第2の導電層を有するメモリセル部とを備えたもので
ある。
【0020】以下、本発明の作用について説明する。
【0021】この発明(請求項1)においては、複数本
の帯状の第1の導電層と、その上に層間絶縁膜を介して
該第1の導電層と交差するよう配置された複数の第2の
導電層とを備え、記憶情報に応じて該両導電層の交差部
にコンタクト孔を形成し、該両導電層間にショットキー
接合を形成して、プログラミングを行うようにしたか
ら、ユーザからの発注を受ける前に、予め半導体記憶装
置における周辺回路及びメモリセル部について、回路構
成用のコンタクト孔の形成段階まで作製しておき、受注
後には、プログラム用(情報記憶用)のコンタクト孔の
形成、メタライゼーション処理、及び素子表面のカバー
膜の形成のみでウエハレベルでの製品を完成させるよう
にすることができる。このため、従来のPN接合の形成
によりプログラミングを行っていたマスクROMに比べ
ると、受注後の、選択的なイオン注入のための処理や不
純物をドープした多結晶シリコン膜の形成のための処理
を不要として、TATの大幅な短縮を図ることができ
る。
【0022】さらに、第1の導電層のピッチをx、第2
の導電層のピッチをyとすると、1つのメモリセルの面
積は、xyとなり、メモリセル自体の基板上での占有面
積を非常に小さいものとできる。また、第1の導電層及
び第2の導電層の両方とも最小加工寸法fで加工した場
合、基板上で1つのメモリセルに割り当てられる面積は
(2f)2となり、導体層の最小加工寸法で決まる最小
面積のメモリセルを実現できる。ここで、下部配線(第
1の導体層)と、コンタクト孔を形成するためのホトマ
スクとの間に位置合わせマージンΔfを取る場合、1つ
のメモリセルに割り当てられる面積は、{2(f+Δ
f)}2となる。
【0023】この発明(請求項2)においては、第1の
導電層を、その上部が低濃度シリコン層、その下部が高
濃度シリコン層からなる配線構造としたので、第1の導
電層を低抵抗化できる。また、該第1の導電層は、低濃
度シリコン層によりその上側の金属または金属シリサイ
ド配線(第2の導電層)との間でショットキー接合を形
成できる。
【0024】この発明(請求項3)においては、上記第
1の導体層を、金属あるいは金属シリサイドからなる低
抵抗層と、金属とのショットキー接合が可能な低濃度層
と、これらの間に形成された抵抗が低い高濃度不純物層
とから構成したので、該第1の導体層の低抵抗化により
読出し速度を大きく向上させて、より高速な動作が可能
なマスクROMを実現できる。
【0025】この発明(請求項4)においては、プログ
ラミングのためのショットキー接合を、シリコン膜上に
金属または金属シリサイド膜をエピタキシャル成長して
形成しているため、非常に界面状態の良いショトキー接
合を実現でき、これにより逆バイアスリークを低減で
き、低消費電力動作を実現できる。
【0026】この発明(請求項5,6,7,8)におい
ては、メモリセルを構成する第1の導電層として、単結
晶シリコン膜、もしくは該結晶成長用コンタクト孔の形
成部以外の領域にはグレインバウンダリーが存在しない
多結晶シリコン膜を、半導体基板の表面領域ではなく、
絶縁膜上に形成しているため、半導体基板へのリーク電
流を低減させることが可能となる。また、半導体基板の
表面領域に形成した周辺回路による制約を受けることな
く、メモリセル領域のレイアウトを自由に設計でき、集
積度も向上する。
【0027】さらに、第1の導電層を構成する結晶性シ
リコンは、少なくとも結晶成長用コンタクト孔の形成部
以外には、グレインバウンダリーが存在しないものであ
るため、グレインバウンダリーがランダムに形成されて
いる多結晶シリコン等と比べて、ショットキー接合の逆
バイアスリークを低減することが可能となる。
【0028】この発明(請求項9)においては、請求項
1の半導体記憶装置において、半導体基板表面の周辺回
路部上に層間絶縁膜を介してメモリセル部を配置したの
で、メモリ装置の周辺回路部をチップ面積全体を使って
設計することが可能であり、しかも、メモリセル領域
を、上記周辺回路部上にチップ全面に渡って形成するこ
とが可能となる。このため、チップ面積に対して非常に
記憶容量を大きくすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
半導体記憶装置及びその製造方法について説明する。
【0030】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態による半導体記憶装置としてマスクROMを説
明するための図であり、図1(a)はこのマスクROM
におけるメモリセル領域の回路構成を示す図、図1
(b)はメモリセル領域を示す平面図、図1(c)は図
1(b)のIc−Ic線断面の構造を示す図である。
【0031】図において、100は本実施の形態のマス
クROMで、シリコン基板もしくは絶縁基板上に設けら
れた複数本の帯状の第1の導電層101と、これらの導
電層101上に絶縁膜102を介して上記第1の導電層
101と交差する方向に設けられた複数本の帯状の第2
の導電層104とを有している。
【0032】また、本実施の形態では、第1の導電層1
01は半導体層により構成されており、また、第2の導
電層104は金属膜により構成されている。そして、上
記第1の導電層101及び第2の導電層の間に形成され
た層間絶縁膜102の、第1及び第2の導電層が交差す
る部分には、記憶情報に応じてコンタクト孔103が形
成されている。該コンタクト孔103の形成部分では、
上記第1及び第2の導電層の接触により金属−半導体シ
ョットキー接合が形成されている。
【0033】ここでは、記憶情報は、導電層101と導
電層104をこれらの交点でショットキー接合により接
続するためのコンタクト孔の有無により記憶するように
している。例えば、3×3のメモリセル部で考える。こ
の場合、図1(a)に示すように、メモリセル部は3つ
の第1の導電層101a〜101cと、3つの第2の導
電層104a〜104cとを有する。コンタクト孔が開
口している状態を情報「1」、コンタクト孔が開口して
いない状態を情報「0」としたとき、交点(1、1)の
情報は、情報「1」となる。実際にこの情報を読み出す
方法としては、導電層101aと導電層104aを選択
して、導電層104aに電圧を与え、導電層101a側
に対し、導通がとれているかどうかで情報「1」,
「0」を判断する。
【0034】上記交点(1、1)ではコンタクト孔が開
口しており、導電層104aが、HIGHの状態では、
コンタクト孔部分のショットキー接合が順バイアスとな
るので、導電層101aに順方向電流が流れるため、情
報「1」が読みとれる。また、交点(3、1)では、導
電層101cと導電層104aを選択したとき、導電層
104aがHIGHの状態であっても、該交点部分には
コンタクト孔が無いため、導電層101cに流れる電流
は、導電層104a,交点(1、1)のコンタクト孔,
導電層101a,交点(1、3)のコンタクト孔部,導
電層104c,交点(3、3)のコンタクト孔部,導電
層101cの経路で流れてくる電流のみである。
【0035】しかし、交点(1、3)のコンタクト孔部
は、ショットキー接合の逆方向リーク電流のみであり、
ショットキー接合の順方向電流とは桁違いに小さい。よ
って情報”0”が読みとれる。
【0036】上記説明では、第1の導電層101が低濃
度のn型半導体により構成した場合を前提としている
が、第1の導電層101を低濃度のp型半導体により構
成してもよく、この場合は、金属−半導体ショットキー
接合では、第1の導電層101から第2の導電層104
側に向けて順方向電流が流れる構成となる。
【0037】次に製造方法について説明する。
【0038】もっとも単純な製法としては以下のような
方法がある。下部配線(第1の導体層)101として、
半導体基板にn型(もしくはp型)の互いに平行な帯状
の半導体層を形成し、その上に層間絶縁膜102を堆積
する。その後、プログラミングに応じて上記下層配線1
01まで到達するコンタクト孔を上記層間絶縁膜102
に形成し、その上に金属(例えば、アルミ系材料)を堆
積し、これをパターニングして上記下部配線101と交
差する方向に互いに平行な帯状の上部配線104を形成
する。
【0039】本実施の形態のマスクROMでは、周辺回
路部及びメモリセル領域におけるコンタクト孔の形成工
程までを、ユーザーからの発注を受ける前に予め作製し
ておくことが可能であり、受注後は、図12に示すよう
に、ユーザーのニーズに合わせて、記憶情報をプログラ
ミングするためのコンタクト孔の形成、メタル配線の形
成、カバー膜の形成を行うだけでよく、従来のマスクR
OMに比べてTATを大きく短縮できる。
【0040】なお、この第1の実施の形態では、第1の
導電層101を低濃度のn型もしくはp型の半導体層に
より構成しているため、上部メタル配線(第2の導電
層)とショットキー接合を形成するには、該第1の導電
層としての半導体層を1018/cm3以下の濃度にするこ
とが望ましい。これは、該半導体層の濃度が濃いと、上
部メタル配線との接合がオーミック接合となるからであ
る。ところが、該半導体層が低濃度になると、第1の導
電層が非常に配線抵抗が大きなものとなり、読み出し速
度が遅くなる。
【0041】(実施の形態2)図2は、本発明の第2の
実施の形態によるマスクROMの構造を示す断面図であ
る。
【0042】この実施の形態は、上記第1の実施の形態
における読出し速度低下の問題を解決したものである。
図において、200は本実施の形態のマスクROMであ
り、このマスクROM200では、下部配線としての第
1の導電層200aを、高濃度(1020/cm3以上の
濃度)にドープされた低抵抗シリコン層201と、低濃
度(1018/cm3以下の濃度)にドープされた、金属
との間でショットキー接合が形成可能なシリコン層20
2とからなる2層構造としている。ただし、上記低抵抗
シリコン層201と、ショットキー接合のためのシリコ
ン層202とは、同一導電型にする必要がある。
【0043】その他の構成は、上記第1の実施の形態と
同様であり、該第1の導電層200a上には層間絶縁膜
203を介して第2の導体層205が形成されている。
この第2の導体層205は、上記導電層200aと交差
する方向に延びる、互いに平行な複数の帯状の金属層か
らなる。また、上記層間絶縁膜203の、第1及び第2
の導体層が交差する部分には、記憶情報に応じてコンタ
クト孔204が形成されている。このコンタクト孔20
4内では、上記第1及び第2の導体層の接触により金属
−半導体ショットキー接合が形成されている。
【0044】このような構成の第2の実施の形態では、
下部配線としての第1の導電層200aを、高濃度に不
純物をドープした低抵抗シリコン層201と、金属との
間でショットキー接合を形成可能な低濃度のシリコン層
202からなる2層構造としたので、上記下部配線20
0aの、コンタクト孔204の形成部分外では、電流が
低抵抗のシリコン層201を流れることとなり、読み出
し速度を向上させることができる。
【0045】(実施の形態3)図3は、本発明の第3の
実施の形態によるマスクROMの構造を示す断面図であ
る。
【0046】図において、300は第3の実施の形態の
マスクROMであり、このマスクROM300では、下
部配線としての第1の導電層300は、高濃度にドープ
された半導体層よりなる低抵抗配線層302と、その上
に形成された、金属との間でショットキー接合を形成可
能な低濃度のシリコン層303と、該低抵抗配線層30
2の下側に形成された、該低抵抗配線層302より更に
低抵抗な金属層もしくは金属シリサイド層301とから
構成されている。
【0047】その他の構成は、上記第1の実施の形態と
同様であり、該第1の導電層300a上には層間絶縁膜
304を介して第2の導体層306が形成されている。
この第2の導体層306は、上記導電層300aと交差
する方向に延びる、互いに平行な複数の帯状の金属層か
らなる。また、上記層間絶縁膜304の、第1及び第2
の導体層が交差する部分には、記憶情報に応じてコンタ
クト孔305が形成されている。このコンタクト孔30
5内では、上記第1の導体層300aと第2の導体層3
06の接触により金属−半導体ショットキー接合が形成
されている。
【0048】このような構成の第3の実施の形態では、
下部配線としての第1の導電層300aを、不純物濃度
が高い低抵抗シリコン層302と、該シリコン層302
上に形成された、金属との間でショットキー接合を形成
可能な不純物濃度が低いシリコン層303と、該シリコ
ン層302に下側に形成された、低抵抗な金属層もしく
は金属シリサイド層301とからなる3層構造としたの
で、上記下部配線300aの、コンタクト孔305の形
成部分以外では、電流が低抵抗の金属層もしくは金属シ
リサイド層301を流れることとなり、第2の実施の形
態に比べてさらに読み出し速度を向上させることができ
る。
【0049】(実施の形態4)図4は、本発明の第4の
実施の形態によるマスクROMを説明するための図であ
り、図4(a)は該第4の実施の形態のマスクROMの
断面構造を示している。
【0050】図において、400は本実施の形態のマス
クROMで、これは、上記各実施の形態における金属−
半導体ショットキー接合を、半導体基板上にエピタキシ
ャル成長によって形成した金属と、半導体層との間で形
成している。
【0051】すなわち、このマスクROM400では、
シリコン基板401上にフィールド酸化膜402を形成
して、活性領域と素子分離領域とを分離した後、半導体
基板と逆導電型の不純物のイオン注入を行って、活性領
域上に帯状の半導体導電層403を形成している。この
とき、不純物の注入を、低ドーズ量(1013/cm2
ーダー)かつ低エネルギーでもって行えば、上記半導体
導電層403の不純物濃度は1018/cm3オーダーと
なる。一方、不純物の注入を、高ドーズ量(101 5/c
2オーダー)かつ高エネルギー(80〜150ke
V)でもって行い、活性化熱処理を、注入プロファイル
を崩さないような条件(例えば、1000℃、10秒程
度の急速加熱処理)で行えば、第2の実施の形態のよう
にショットキー接合面での濃度(表面濃度)を1018
cm3オーダーに抑えつつ低抵抗の配線を実現できる。
【0052】このようにして半導体層よりなる互いに平
行な帯状の下層導電層403を形成した後、その上に層
間絶縁膜404を、例えば、シリコン酸化膜や、ボロ
ン、燐を含むシリケートガラスを堆積して形成する。そ
して記憶情報に応じたプログラミングを、該層間絶縁膜
404にコンタクト孔405を形成することにより行
う。
【0053】その後、本実施の形態における半導体下層
導電層403(シリコン単結晶)上にコバルトシリサイ
ド膜408をエピタキシャル成長させる。
【0054】すなわち、コンタクト孔405を形成した
後、チタン膜406を2〜10nm程度の厚さにコンタ
クト孔底部に堆積し、引き続き、雰囲気の大気解放を行
うことなく、コバルト膜407を10〜50nm程度の
厚さに堆積し、400°C〜700°C程度の急速加熱
処理を行う。このときチタン膜406によるシリコン表
面の自然酸化膜の還元が行われると同時に、コバルトが
該チタン膜406中を拡散してシリコン単結晶層403
と反応し、これによりコバルトシリサイド膜408がエ
ピタキシャル成長する。
【0055】その後、金属上部導電層409として、A
l−Si(1%)−Cu(0.5%)等のアルミ系金属
層を形成する。
【0056】この実施の形態では、半導体下層導電層4
03と金属上部導電層409とは、コバルトシリサイド
膜408を介して電気的に接続されており、金属上部導
電層409とコバルトシリサイド膜408との接続はオ
ーミック接続、半導体下層導電層403とコバルトシリ
サイド膜408との接続はショットキー接続となってい
る。
【0057】また、コバルトシリサイド膜408は半導
体下層導電層403(シリコン単結晶)上にエピタキシ
ャル成長により形成されたものであるため、これらの間
のショットキー接合は、非常に逆接合リークの少ない状
態となっており、かつ低抵抗,高速化を実現できる。
【0058】図4(b)は、上記第4の実施の形態の第
1の変形例によるマスクROMを示す断面図である。図
において、410は第1の変形例のマスクROMであ
り、このマスクROM410は、図4(a)における半
導体下層導電層403を、低抵抗化したものである。つ
まり、この実施の形態では、シリコン基板の、素子分離
された素子領域上には、シリコン基板と逆導電型の高濃
度単結晶シリコン層413aが形成されており、その上
には、エピタキシャル成長されたコバルトシリサイド層
413b、高濃度単結晶シリコン層413c、及び低濃
度単結晶シリコン層413dが順次形成されている。こ
こで、コバルトシリサイド膜408は、上記第4の実施
の形態と同様のエピタキシャル成長により形成したもの
である。
【0059】また、単結晶コバルトシリサイド層413
b上へのシリコン膜のエピタキシャル成長は、選択エピ
タキシャル成長法にて行っている。
【0060】本変形例では、下部配線を非常に低抵抗な
構造としているため、上記第4の実施の形態に比べて、
読み出し速度が速くなるという効果がある。
【0061】図4(c)は、上記第4の実施の形態の第
2の変形例によるマスクROMを示す断面図である。図
において、420は第2の変形例のマスクROMであ
り、このマスクROM420は、第4の実施の形態で半
導体基板401の表面領域に形成している半導体下層導
電層403に代えて、半導体基板401上に形成した半
導体下層導電層423を備えたものである。
【0062】この半導体下層導電層423は、活性領域
上に選択シリコンエピタキシャル法により半導体層を積
み上げることにより形成している。
【0063】この第2の変形例では、微細化によるメモ
リセルの離間間隔の縮小により、下層半導体導電層より
半導体基板を通じて隣のセルの下層半導体導電層に電流
がリークする現象、例えば図4(a)における隣接する
セル400aの一方から他方へ電流がリークする現象を
抑制することができる効果がある。
【0064】図4(d)は、上記第4の実施の形態の第
3の変形例によるマスクROMを示す断面図である。図
において、430は第3の変形例のマスクROMであ
り、このマスクROM430は、図4(c)に示す、メ
モリセル間のリークを抑えることができる構造と、図4
(b)に示す、下層配線の低抵抗化を実現できる構造と
を組み合わせたものである。
【0065】つまり、本実施の形態では、図4(c)
の、基板より上に積み上げて形成したエピタキシャルシ
リコン膜423に代えて、多層構造の下層配線433を
備えたものである。
【0066】この多層構造の下層配線433は、シリコ
ン基板の、素子分離された素子領域上に積み上げた、シ
リコン基板と逆導電型の高濃度単結晶エピタキシャルシ
リコン層433aを有し、このエピタキシャルシリコン
層433a上に、エピタキシャル成長されたコバルトシ
リサイド層433b、高濃度単結晶シリコン層433
c、及び低濃度単結晶シリコン層433dが順次形成さ
れた構造となっている。ここで、コバルトシリサイド膜
408は、上記第4の実施の形態と同様のエピタキシャ
ル成長により形成したものである。また、単結晶コバル
トシリサイド層433b上へのシリコン膜のエピタキシ
ャル成長は、選択エピタキシャル成長法にて行ってい
る。
【0067】(実施の形態5)図5は本発明の第5の実
施の形態による半導体記憶装置の製造方法における第1
の導体層のパターニングまでの処理を説明するための図
である。図5(a)〜図5(c)は、上記パターニング
までの処理を工程順に示す平面図、図5(d),図5
(e),図5(f)は、図5(a)のVd−Vd線断面
図,図5(b)のVe−Ve線断面図,図5(c)のV
f−Vf線断面図である。
【0068】図6は上記第5の実施の形態の半導体記憶
装置の製造方法における第1の導体層のパターニング
後、層間絶縁膜を形成するまでの処理を説明するための
図であり、図6(a)〜図6(c)は、上記層間絶縁膜
の形成までの処理を工程順に示す、図5(c)のVI−
VI線に相当する部分の平面図である。
【0069】図7は、上記第5の実施の形態の半導体記
憶装置の製造方法における、層間絶縁膜の形成後、第2
の導体層を形成するまでの処理を説明するための図であ
り、図7(a)〜7(c)は、上記第2の導体層の形成
までの処理を工程順に示す、プログラミング用(情報記
憶用)のコンタクト孔部の拡大断面図である。
【0070】まず、図5(a),(d)に示すように、
半導体基板501上に堆積した層間絶縁膜502に、半
導体基板501まで届くコンタクト孔503を所望の領
域に開口し、その後、該層間絶縁膜502上にアモルフ
ァスシリコン膜504を堆積する。
【0071】次に、図5(b),(e)に示すように、
アモルファスシリコン膜504上にシリコン酸化膜50
5、多結晶シリコン膜506、アモルファスシリコン膜
と比較し熱エネルギー吸収率が低く、つまり光反射率が
高くかつ融点の高い膜507を堆積し、該多結晶シリコ
ン膜506及びタングステン金属膜507を上記コンタ
クト孔503を覆うように所望の配線パターンにパター
ンニングする。本実施の形態では、上記光反射率が高く
かつ融点の高い膜507としてタングステン金属膜を形
成している。
【0072】次に、図5(c),(f)に示すように、
電子ビームもしくはレーザー(本実施の形態では、電子
ビーム)により、上記アモルファスシリコン膜504を
溶融再結晶化する。ここで、タングステン金属膜507
が存在する領域のアモルファスシリコンは、タングステ
ン金属膜507が電子ビームを反射するため、タングス
テン金属膜507が存在しない領域のアモルファスシリ
コンと比較し、温度が上昇しにくくかつ冷めやすくなっ
ている。つまり再結晶化はタングステン膜507が存在
する領域の下部から開始され、周辺のアモルファスある
いは多結晶の結晶状態を引き継がずに成長が起こるた
め、上記アモルファスシリコン膜504の溶融再結晶化
後の結晶性シリコン膜は、グレインバウンダリーが、タ
ングステン金属膜507のない領域には存在するが、タ
ングステン金属膜507の下側の領域には、グレインバ
ウンダリーが存在しないものとなる。但し、場合によっ
ては、上記結晶性シリコン膜は、タングステン金属膜5
07の下側の領域でも、コンタクト孔503の形成部分
ではグレインバウンダリーが形成されることがある。こ
の時、タングステン金属膜507直下の多結晶シリコン
膜506は高温のためタングステン金属膜507と反応
し、一部タングステンシリサイド膜509に変化する。
ここで、上記多結晶シリコン膜506は、タングステン
金属膜507の加熱時の応力緩和層として働くこととな
り、タングステン金属膜507の膜剥がれを防止する効
果がある。
【0073】また、上記多結晶シリコン膜506の下の
シリコン酸化膜505は、加熱時のタングステン金属が
アモルファスシリコン層504(溶融した後は多結晶シ
リコン層508)へ拡散するのを防止するバリア膜とし
ての効果がある。
【0074】次に、上記タングステン金属膜507、及
びタングステンシリサイド膜509をマスクとしてシリ
コン酸化膜505をエッチングする。これにより、該シ
リコン酸化膜505は、配線パターンと同一パターンと
なる。
【0075】本実施の形態における電子ビームアニール
処理は、電子ビームの偏向板に高周波をかけることによ
り、再結晶化のための電子ビーム走査方向と垂直方向に
電子ビームを高速で振動させて形成した疑似線状ビーム
を用い、ビーム加速電圧:10KV(ビーム加速エネル
ギー:10KeV)、ビーム電流:6〜10mA、ビー
ム走査速度:100mm/秒、ビーム径:100〜15
0μm、偏向周波数:15MHz、偏向振幅1.2m
m、基板温度:500℃の処理条件で行っている。
【0076】次に、図6(a)に示すように、上記タン
グステン金属膜507、タングステンシリサイド膜50
9、シリコン酸化膜505をマスクとして上記多結晶シ
リコン膜508をエッチングし、単結晶シリコン膜、あ
るいはコンタクト孔503の形成部分以外にグレインバ
ウンダリーの存在しない多結晶シリコン膜よりなる配線
510を形成する。
【0077】次に、図6(b)に示すように、上記タン
グステン金属膜507、タングステンシリサイド膜50
9、シリコン酸化膜505を除去する。
【0078】次に、図6(c)に示すように、上記単結
晶シリコン膜よりなる配線510に、不純物をイオン注
入法によりドーピングし、熱処理により活性化する。本
実施の形態では、注入プロファイルを崩さないため、該
活性化のための熱処理として、1000℃、10秒の急
速加熱処理を行っている。この時、高エネルギーでイオ
ン注入を行うことにより、第2の実施の形態で示すよう
に、該単結晶シリコン膜の表面部分の濃度を低濃度(1
18/cm3以下の濃度)に、その下部領域を高濃度
(1020/cm3以上の濃度)にすることができる。
【0079】次に、図6(d)に示すように、層間絶縁
膜511を堆積し、該層間絶縁膜511に、記憶情報に
応じてコンタクト孔512を開口して、マスクROMの
プログラミングを行う。
【0080】次に、図7(a)に示すように、厚さ2〜
10nm程度のチタン膜513をコンタクト孔512の
底部に堆積した後、引き続き、雰囲気の大気解放を行う
ことなく、厚さ10〜50nm程度のコバルト膜514
を堆積する。
【0081】次に、図7(b)に示すように、400°
C〜700°C程度の急速加熱処理を行う。このとき、
チタン膜により単結晶シリコン膜510の表面の自然酸
化膜が還元されるとともに、該チタン膜中にコバルトが
拡散して単結晶シリコン膜510と反応し、コバルトシ
リサイド膜515のエピタキシャル成長が生ずる。
【0082】次に、全面にアルミ系金属膜を形成し、該
金属膜、コバルト膜及びチタン膜をパターニングする。
これにより、図7(c)に示すように、下部配線510
に対して交差する、アルミ系金属からなる上部配線51
6を形成する。
【0083】また、本実施の形態におけるチタン膜51
3の形成から上部配線となるアルミ系金属堆積までの工
程における処理は、堆積チャンバーと急速加熱処理チャ
ンバーが真空搬送系でつながれたマルチチャンバー装置
を用いて行っている。つまり、チタン膜513の堆積,
コバルト膜514の堆積,急速加熱処理によるコバルト
シリサイド膜515のエピタキシャル成長,アルミ系金
属516の堆積までの一連の処理は、マルチチャンバー
装置のベースプレッシャーを1〜2×10-8torrに保持
して、処理雰囲気を大気解放することなく行っている。
【0084】本実施の形態の方法によれば、第4の実施
の形態のように半導体基板表面を下部配線に使用しなく
ても、単結晶シリコンよりなる下部配線を形成すること
が可能である。
【0085】また、上記下部配線510を、第4の実施
の形態のようなコバルトシリサイド413bあるいは4
33bで裏打ちされた配線構造とすることも可能であ
る。
【0086】なお、本発明の絶縁膜上へのシリコンエピ
タキシャル成長配線形成技術は、ショットキー接合型マ
スクROMにかぎらず、従来構造のような、PN接合型
マスクROMにも適用できる。このようなPN接合型マ
スクROMを形成する場合には、例えば、上記第5実施
の形態の図6(d)に示す工程、図7(a)に示す工
程、あるいは図7(b)に示す工程の後で、下部配線5
10にこれと逆導電型の不純物を注入すればよい。
【0087】また、上記第5の実施の形態では、絶縁膜
上のアモルファスシリコン膜504の溶融再結晶化を行
う際、アモルファスシリコン膜504の配線となるべき
領域上に、電子ビームやレーザービーム等のエネルギー
ビームの吸収率の低い膜、つまりタングステン膜を形成
し、該エネルギービームの照射によりアモルファスシリ
コン膜504の配線となるべき領域を選択的に溶融再結
晶化したが、このような絶縁膜上に単結晶シリコンから
なる配線を形成する方法は、第5の実施の形態の方法に
限るものではない。
【0088】(実施の形態6)次に、本発明の第6の実
施の形態として、上記第5の実施の形態とは異なる、絶
縁膜上での単結晶シリコン配線の形成方法について説明
する。
【0089】図8(a)はこの実施の形態による単結晶
シリコン配線の形成方法における溶融再結晶化処理を説
明するための図であり、図8(b)は本実施の形態との
比較のために、第5の実施の形態における溶融再結晶化
処理(図5(b)に示すもの)をあらためて示してい
る。
【0090】この第6の実施の形態の半導体記憶装置の
製造方法は、第5の実施の形態における多結晶シリコン
膜506及びタングステン膜507に代えて、該膜50
6,507のパターンとはそのポジ,ネガを反転したパ
ターンを有するシリコン窒化膜560をシリコン酸化膜
505上に形成し、その後エネルギービームの照射によ
りアモルファスシリコン膜504の配線となるべき領域
を選択的に溶融再結晶化するようにしている。
【0091】すなわち、図5(a)に示すアモルファス
シリコン膜504上にシリコン酸化膜505,シリコン
窒化膜560を順次堆積し、上記シリコン窒化膜560
を、これが第5の実施の形態のタングステン膜507と
はホジ、ネガを反転したようなパターンとなるようパタ
ーンニングする。つまり、このパターニングでは、シリ
コン窒化膜の、アモルファスシリコン膜504の配線と
なるべき領域上の部分を除去する。
【0092】ここで、シリコン窒化膜は熱エネルギー吸
収率がアモルファスシリコンに比べて高いため、第5の
実施の形態と同様に、電子ビームの照射を行った場合、
アモルファスシリコン膜の、シリコン窒化膜が存在する
領域では、他の領域に比べて、シリコン窒化膜が電子ビ
ームをより多く吸収する。つまり、アモルファスシリコ
ン膜の、シリコン窒化膜が存在する領域は、シリコン窒
化膜が存在しない領域と比較して、温度が上昇しやすく
かつ冷めにくい。つまり再結晶化は、シリコン窒化膜5
60が存在しない領域から開始され、周辺のアモルファ
スあるいは多結晶の結晶状態を引き継がずに成長が起こ
るため、上記アモルファスシリコン膜504の溶融再結
晶化してなる結晶性シリコン膜では、グレインバウンダ
リーがシリコン窒化膜560が存在する領域に形成さ
れ、該シリコン窒化膜560が存在しない領域は、グレ
インバウンダリーが存在しない領域となる。但し、場合
によっては、上記結晶性シリコン膜は、シリコン窒化膜
の存在しない領域でも、結晶成長用コンタクト孔の形成
部分では、グレインバウンダリーが形成されることがあ
るものである。
【0093】その後の工程は上記第5の実施の形態と同
様である。
【0094】このような構成の本発明の第6の実施の形
態においても上記第5の実施の形態と同様の効果があ
る。
【0095】(実施の形態7)図9(a)は、本発明の
第7の実施の形態による半導体記憶装置の構造を概念的
に示す斜視図、図9(b)はその平面図である。
【0096】図において、600は本実施の形態の半導
体記憶装置で、これは、シリコン半導体基板601上に
形成された、トランジスタ611を含む周辺回路部61
0と、該周辺回路部610上に絶縁膜612を介して形
成されたメモリセル部620とから構成されている。
【0097】該メモリセル部620は、互いに平行に配
置された複数の下部配線621と、該下部配線621と
交差するよう互いに平行に配置された複数の上部配線6
22と、該上部配線622と下部配線621とを接続し
て、これらの間にショットキー接合を形成するためのコ
ンタクト孔部分623とを有している。なお、600a
は、メモリセル部620の1つのメモリセルに相当する
領域である。
【0098】ここで、上記メモリセル部としては、上記
第1〜第3,第5,第6の実施の形態におけるメモリセ
ル領域の構成を用いることができる。
【0099】例えば、上記メモリセル部620に第5の
実施の形態のメモリセル領域の構成を用いた場合、下部
配線621は、高濃度単結晶シリコン膜621aとその
上に形成された低濃度単結晶シリコン膜621bとから
構成され、上部配線622は、アルミ系金属膜622b
と、その下側に形成されたチタン膜とコバルト膜の2層
構造の膜622aとから構成されることとなる。但し、
上記2層構造の膜622aは、コンタクト孔部分623
では、コンタクト孔底部の低濃度単結晶シリコン膜62
1bに対してエピタキシャル成長しているコバルトシリ
サイド膜を有する構造となっており、つまり、下側から
コバルトシリサイド膜,チタン膜,コバルト膜の順に積
層された3層構造となる。なお、コンタクト孔部分62
3では、場合によっては、コバルト膜が低濃度単結晶シ
リコン膜との反応により消失していることもある。
【0100】また、下部配線を多結晶シリコンからなる
単層膜、上部配線をメタルからなる単層配線膜として工
程を簡略化してもよいが、この場合は、ショットキー逆
接合リークは増大し、素子の動作スピードも遅くなると
いう、製造プロセスと素子特性との間でのトレードオフ
の関係がある。
【0101】このような構成の本発明の第7の実施の形
態では、チップ面積の全体を使用して周辺回路部を構成
することが可能であり、しかも、メモリセル部を該周辺
回路部上の層間絶縁膜上に、チップ面積全体を使用して
構成することが可能となる。
【0102】さらに、図示していないが、メモリセル部
を集積度に合わせて積層化することも可能である。この
ような構造では、ゆるい加工ルールで、非常に集積度を
上げることが可能となる。
【0103】
【発明の効果】以上のように本発明(請求項1)に係る
半導体記憶装置によれば、複数本の帯状の第1の導電層
と、その上に層間絶縁膜を介して該第1の導電層と交差
するよう配置された複数の第2の導電層とを備え、記憶
情報に応じて該両導電層の交差部にコンタクト孔を形成
し、該両導電層間にショットキー接合を形成して、プロ
グラミングを行うようにしたので、ユーザからの発注を
受ける前に、予め半導体記憶装置における周辺回路及び
メモリセル部について、回路構成用のコンタクト孔の形
成段階まで作製しておき、受注後には、プログラム用の
コンタクト孔の形成、メタライゼーション処理、及び素
子のカバー膜の形成のみでウエハレベルでの製品を完成
させるようにすることができる。このため、従来のPN
接合の形成によりプログラミングを行っていたマスクR
OMに比べると、受注後の、選択的なイオン注入のため
の処理を不要として、TATの大幅な短縮を図ることが
できる。
【0104】また、上下に配置された第1及び第2の導
電層を、その交差部にてショットキー接触させてプログ
ラミングを行うので、基板上でメモリセル自体が占める
面積は、上記両導電層の重なっている部分のみとなり、
非常に占有面積の小さいメモリセルを実現できる。
【0105】この発明(請求項2)によれば、上記第1
の導体層を、抵抗が低い高濃度不純物層と、金属とのシ
ョットキー接合が可能な低濃度層とから構成したので、
該第1の導体層の低抵抗化により読出し速度を高めて、
高速動作可能なマスクROMを実現できる。
【0106】この発明(請求項3)によれば、上記第1
の導体層を、金属あるいは金属シリサイドからなる低抵
抗層と、金属とのショットキー接合が可能な低濃度層
と、これらの間に形成された抵抗が低い高濃度不純物層
とから構成したので、該第1の導体層の低抵抗化により
読出し速度を大きく向上させて、より高速な動作が可能
なマスクROMを実現できる。
【0107】この発明(請求項4)によれば、プログラ
ミングのためのショットキー接合を、シリコン膜上に金
属または金属シリサイド膜をエピタキシャル成長して形
成しているため、非常に界面状態の良いショットキー接
合を実現でき、これにより逆バイアスリークを低減で
き、低消費電力動作を実現できる。
【0108】この発明(請求項5,6,7,8)によれ
ば、メモリセルを構成する第1の導電層として、単結晶
シリコン膜、もしくは結晶成長用コンタクト孔の形成部
以外の領域にはグレインバウンダリーが存在しない多結
晶シリコン膜を、半導体基板の表面領域ではなく、絶縁
膜上に形成しているため、半導体基板へのリーク電流を
低減させることが可能となる。また、半導体基板の表面
領域に形成した周辺回路による制約を受けることなく、
メモリセル領域のレイアウトを自由に設計でき、集積度
の向上も図ることができる。
【0109】さらに、第1の導電層を構成する結晶成シ
リコンは、少なくとも結晶成長用コンタクト孔の形成部
以外の部分には、グレインバウンダリーが存在しないも
のであるため、グレインバウンダリーがランダムに形成
されている多結晶シリコン等と比べて、ショットキー接
合の逆バイアスリークを低減することが可能となる。
【0110】この発明(請求項9)によれば、請求項1
の半導体記憶装置において、半導体基板表面の周辺回路
部上に層間絶縁膜を介してメモリセル部を配置したの
で、メモリ装置の周辺回路部をチップ面積全体を使って
設計することが可能であり、しかも、メモリセル領域
を、上記周辺回路部上にチップ全面に渡って形成するこ
とが可能となる。このため、チップ面積に対して非常に
記憶容量を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による半導体記憶装
置としてマスクROMを説明するための図であり、図1
(a)はこのマスクROMにおけるメモリセル領域の回
路構成を示す図、図1(b)はメモリセル領域を示す平
面図、図1(c)は図1(b)のIc−Ic線断面の構
造を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態によるマスクROM
の構造を示す断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態によるマスクROM
の構造を示す断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態によるマスクROM
を説明するための図であり、図4(a)は該第4の実施
の形態のマスクROMの断面構造を示している。図4
(b)〜図4(d)は、上記第4の実施の形態の第1〜
第3の変形例によるマスクROMを示す断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態による半導体記憶装
置の製造方法における第1の導体層のパターニングまで
の処理を説明するための図である。図5(a)〜図5
(c)は、上記パターニングまでの処理を工程順に示す
平面図、図5(d),図5(e),図5(f)は、図5
(a)のVd−Vd線断面図,図5(b)のVe−Ve
線断面図,図5(c)のVf−Vf線断面図である。
【図6】上記第5の実施の形態の半導体記憶装置の製造
方法における第1の導体層のパターニング後、層間絶縁
膜を形成するまでの処理を説明するための図である。図
6(a)〜図6(d)は、上記層間絶縁膜の形成までの
処理を工程順に示す、図5(c)のVI−VI線に相当
する部分の平面図である。
【図7】上記第5の実施の形態の半導体記憶装置の製造
方法における、層間絶縁膜の形成後、第2の導体層を形
成するまでの処理を説明するための図である。図7
(a)〜7(c)は、上記第2の導体層の形成までの処
理を工程順に示す、プログラミング用のコンタクト孔部
の拡大断面図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態による半導体記憶装
置の製造方法を説明するための図であり、図8(a)
は、シリコン窒化膜のパターニング処理を示し、図8
(b)は、該処理に対応する第5の実施の形態における
パターニング処理を示している。
【図9】図9(a)及び図9(b)は、それぞれ本発明
の第7の実施の形態による半導体記憶装置の構造を概念
的に示す斜視図及び平面図である。
【図10】特公昭61−1904号公報に開示されてい
る従来例のマスクROMのメモリセル領域の構造を示す
断面図である。
【図11】特開昭64−30096号公報に開示されて
いる従来例のマスクROMのメモリセル領域の構造を示
す断面図である。
【図12】本発明の半導体記憶装置の製造方法と、従来
の半導体記憶装置の製造方法とを比較して示す図であ
る。
【符号の説明】
100,200,300 マスクROM 101,200a,300a 第1の導電層 102,203,304,404,502,511 層
間絶縁膜 103,204,305,405,503,512 コ
ンタクト孔 104,205,306 第2の導電層 201 低抵抗シリコン層 202 低濃度シリコン層 301 金属シリサイド層 302 低抵抗配線層 303 低濃度半導体層 401 シリコン基板 402 フィールド酸化膜 403 帯状の半導体導電層 406,513 チタン膜 407,514 コバルト膜 408,413b,433b,515 コバルトシリサ
イド層 409 金属上部導電層 413a 高濃度単結晶シリコン層 413c,433c 高濃度単結晶シリコン層 413d,433d 低濃度単結晶シリコン層 423 シリコン膜 433a 高濃度単結晶エピタキシャルシリコン層 501 半導体基板 504 アモルファスシリコン膜 505 シリコン酸化膜 506 多結晶シリコン膜 507 タングステン金属膜 508 多結晶シリコン層 509 タングステンシリサイド膜 510 下部配線 516 アルミ系金属 560 シリコン窒化膜
フロントページの続き (72)発明者 古林 久敏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けられた複数本の帯状の第1
    の導電層と、 該第1の導電層に対して該第1の導電層と交差するよう
    配置された複数本の帯状の第2の導電層と、 該両導電層の間に介在する絶縁膜とを備え、 該絶縁膜の、該第1及び第2の導電層の交差部分には、
    記憶すべき情報に応じて情報記憶用コンタクト孔が形成
    してあり、 該第1の導電層と第2の導電層とは、該情報記憶用コン
    タクト孔の形成部分にてショットキー接合により接続さ
    れている半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記第1の導電層は、高濃度に不純物がドープされた低
    抵抗シリコン層と、該低抵抗シリコン層と同一導電型を
    有し、金属とのショットキー接合が可能となるよう低濃
    度に不純物がドープされたシリコン層とからなる半導体
    記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記第1の導電層は、金属または金属シリサイドよりな
    る低抵抗層と、金属とのショットキー接合が可能となる
    よう低濃度に不純物がドープされたシリコン層と、これ
    らの層の間に配置された、該シリコン層と同一の導電型
    を有し、高濃度に不純物がドープされた低抵抗シリコン
    層とからなる半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記ショットキー接合は、単結晶シリコン領域、もしく
    は多結晶シリコン膜の少なくともグレインバウンダリー
    が存在しない領域と、この領域の上にエピタキシャル成
    長された金属または金属シリサイド膜との接触により形
    成されている半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記第1の導電層は、絶縁膜上に形成した単結晶でない
    シリコン膜を、溶融再結晶化により単結晶化してなるも
    のである半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体記憶装置を製造す
    る方法において、 シリコン半導体基板上に形成した絶縁膜に、該シリコン
    半導体基板に達する結晶成長用コンタクト孔を形成する
    工程と、 該絶縁膜上にアモルファスシリコン膜を堆積する工程
    と、 シリコンとは熱エネルギーの吸収率の異なる材料からな
    る熱処理用膜を堆積し、該熱処理用膜をストライプ状に
    パターニングする工程と、 アニール処理により、該アモルファスシリコン層の溶融
    再結晶化を、該熱処理用膜の配置によりグレインバウン
    ダリーの形成位置を制御して行って、該シリコン半導体
    基板の結晶の面方位を該結晶成長用コンタクト孔を通し
    て受け継いだエピタキシャル成長層を形成する工程と、 該エピタキシャル成長層をパターニングして、単結晶シ
    リコン膜、もしくは該結晶成長用コンタクト孔の形成部
    以外の領域にはグレインバウンダリーが存在しない多結
    晶シリコン膜を、前記第1の導電層として形成する半導
    体記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体記憶装置の製造方
    法において、 前記熱処理用膜として、シリコンに比べて熱エネルギー
    吸収率の高い第1熱処理用膜を形成し、該第1熱処理用
    膜を、前記アモルファスシリコン膜の、第1の導電膜を
    形成すべき領域以外の領域上にのみ残るようパターニン
    グし、 その後該アモルファスシリコン膜の溶融再結晶化を、そ
    の第1の導電膜を形成すべき領域の、前記結晶成長用コ
    ンタクト孔の配置部分以外ではグレインバウンダリーが
    形成されないよう行う半導体記憶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の半導体記憶装置の製造方
    法において、 前記熱処理用膜として、シリコンに比べて熱エネルギー
    吸収率の低い第2熱処理用膜を形成し、該第2熱処理用
    膜を、前記アモルファスシリコン膜の、第1の導電膜を
    形成すべき領域上にのみ残るようパターニングし、 その後該アモルファスシリコン膜の溶融再結晶化を、そ
    の第1の導電膜を形成すべき領域の、前記結晶成長用コ
    ンタクト孔の配置部分以外ではグレインバウンダリーが
    形成されないよう行う半導体記憶装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 シリコン半導体基板の表面領域に形成された、トランジ
    スタを利用した周辺回路と、 該周辺回路部上に絶縁膜を介して形成され、前記第1及
    び第2の導電層を有するメモリセル部とを備えている半
    導体記憶装置。
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JP2005217397A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Hynix Semiconductor Inc 直列ダイオードセルを利用した不揮発性メモリ装置
JP2008028407A (ja) * 1997-04-04 2008-02-07 Glenn J Leedy 情報処理方法

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