JPH0945755A - ウェハチャックおよびウェハ吸着方法 - Google Patents

ウェハチャックおよびウェハ吸着方法

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JPH0945755A
JPH0945755A JP18991495A JP18991495A JPH0945755A JP H0945755 A JPH0945755 A JP H0945755A JP 18991495 A JP18991495 A JP 18991495A JP 18991495 A JP18991495 A JP 18991495A JP H0945755 A JPH0945755 A JP H0945755A
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JP
Japan
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atmosphere
wafer
opening
chuck
passage
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Pending
Application number
JP18991495A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Yamagami
正宏 山上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Renesas Semiconductor Package and Test Solutions Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Hokkai Semiconductor Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Hokkai Semiconductor Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Hokkai Semiconductor Ltd
Priority to JP18991495A priority Critical patent/JPH0945755A/ja
Publication of JPH0945755A publication Critical patent/JPH0945755A/ja
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雰囲気中への異物の吹き出しを低減するウェ
ハチャックおよびウェハ吸着方法を提供する。 【構成】 大気1を吸入する吸入口2bと大気1を開放
する開放口2cとがウェハ載置面2aに設けられかつ吸
入口2bに連通する吸入側通路2dと開放口2cに連通
する開放側通路2eとが設置されたチャック本体部2
と、吸入側通路2dに接続されかつ大気1の流れを許容
または遮断する第1電磁弁3と大気1の吸入を行う真空
ポンプ4とが設置された真空吸着系5と、開放側通路2
eに接続されかつ大気1の流れを許容または遮断する第
2電磁弁6および大気1の開放を行う大気開放手段7が
設置された大気開放系8とから構成され、吸入側通路2
dまたは開放側通路2eにおける大気1をそれぞれ一方
向に流す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造工程におけ
る半導体ウェハ(以降、単にウェハという)のチャック
技術に関し、特に真空吸着によってウェハを保持するウ
ェハチャックおよびウェハ吸着方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】真空吸着によってウェハを保持するウェハ
チャックでは、チャック本体部の内部に大気の通路が1
系統だけ形成されており、大気開放時と真空吸着時とで
大気が同じ通路を通る(つまり、大気が両方向に流れ
る)構造となっているが、前記通路にフィルタを設置す
ることによって、チャック本体部などから異物を出さな
いように留意されているものもある。
【0004】なお、エアーによるウェハのチャック技術
については、例えば、実開昭58−15354号公報に
記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術においては、チャック本体部の中に異物などの物体が
吸い込まれると、大気開放時やエアー吹き上げ時(ウェ
ハ位置決めのため、エアーを供給してウェハとウェハチ
ャックとの間の摩擦を小さくする)に異物が吹き出すこ
とになる。
【0006】また、フィルタが設けられていても、吸着
時にフィルタに付着した異物が大気開放時やエアー吹き
上げ時に吹き出すことになる。
【0007】その結果、雰囲気中の異物量を増加させ、
異物付着が望ましくない製品に悪影響を及ぼすことが問
題とされる。
【0008】さらに、チャック本体部のウェハ載置面
は、ウェハが種々の処理装置などで様々の箇所と接触す
るため汚れやすく、前記同様、雰囲気中の異物量を増加
させることが問題とされる。
【0009】そこで、本発明の目的は、雰囲気中への異
物の吹き出しを低減するウェハチャックおよびウェハ吸
着方法を提供することにある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0012】すなわち、本発明によるウェハチャック
は、大気を吸入する吸入口および大気を開放する開放口
がウェハ載置面に設けられかつ前記吸入口に連通する吸
入側通路および前記開放口に連通する開放側通路が設置
されたチャック本体部と、前記吸入側通路に接続されか
つ大気の流れを許容または遮断する第1弁部材および大
気の吸入を行う大気吸入手段が設置された真空吸着系
と、前記開放側通路に接続されかつ大気の流れを許容ま
たは遮断する第2弁部材および大気の開放を行う大気開
放手段が設置された大気開放系とを有し、前記吸入側通
路または前記開放側通路における大気の流れがそれぞれ
一方向である。
【0013】また、本発明によるウェハチャックは、大
気を吸入または開放する開口部がウェハ載置面に設けら
れかつ前記開口部に連通する大気通路が設置されたチャ
ック本体部と、前記大気通路の一端に接続されかつ大気
の流れを許容または遮断する第1弁部材および大気の吸
入を行う大気吸入手段が設置された真空吸着系と、前記
大気通路の他の一端に接続されかつ大気の流れを許容ま
たは遮断する第2弁部材および大気の開放を行う大気開
放手段が設置された大気開放系とを有し、前記大気通路
における大気吸入時と大気開放時の大気の流れが同一の
一方向のものである。
【0014】さらに、本発明によるウェハチャックは、
前記真空吸着系における前記チャック本体部と前記第1
弁部材との間に、および前記大気開放系における前記チ
ャック本体部と前記第2弁部材との間にフィルタが設け
られているものである。
【0015】なお、本発明によるウェハチャックは、前
記チャック本体部のウェハ載置面に凹凸部が設けられて
いるものである。
【0016】また、本発明によるウェハ吸着方法は、ウ
ェハをチャック本体部のウェハ載置面に搭載し、前記ウ
ェハ載置面に設けられた吸入口に連通するチャック本体
部の吸入側通路を介して真空排気を行うことによって前
記ウェハを真空吸着し、前記ウェハ載置面に設けられた
開放口に連通するチャック本体部の開放側通路を介して
大気開放を行うことによって前記ウェハの真空吸着を開
放し、前記真空吸着時または前記大気開放時における大
気をそれぞれの場合に一方向に流すものである。
【0017】さらに、本発明によるウェハ吸着方法は、
ウェハをチャック本体部のウェハ載置面に搭載し、前記
ウェハ載置面に設けられた開口部に連通するチャック本
体部の大気通路の一端から真空排気を行うことによって
前記ウェハを真空吸着し、前記大気通路の他の一端から
前記開口部を介して大気開放を行うことによって前記ウ
ェハの真空吸着を開放し、前記真空吸着時または前記大
気開放時の前記大気通路における大気を同一の一方向に
流すものである。
【0018】
【作用】上記した手段によれば、チャック本体部におけ
る大気の通り路を吸入側通路と開放側通路とに分けてそ
れぞれ一方向に大気を流すか、もしくは、チャック本体
部の大気通路における大気の流れを大気吸入時と大気開
放時とで同一の一方向にすることによって、大気が各々
の通路で一方通行となり、同一通路内で往復することを
防止できる。
【0019】これにより、雰囲気中への異物の吹き出し
を低減することができるため、ウェハに付着する異物量
を低減することができる。
【0020】また、真空吸着系または大気開放系におけ
る大気の流れをそれぞれ一方向にすることにより、真空
吸着系または大気開放系にフィルタが設置されている場
合に、フィルタにかかる圧力を一方向にすることができ
る。
【0021】その結果、フィルタに与えるダメージを低
減することができる。
【0022】さらに、大気の通り路を真空吸着系と大気
開放系の2系統に分けることにより、異物発生時にも、
その清掃や原因究明を容易に行うことができる。
【0023】なお、大気開放系および真空吸着系の各々
にフィルタが設けられ、かつ大気をそれぞれ一方向に流
すことにより、フィルタに付着した異物の再吹き出しを
防止することができる。
【0024】また、チャック本体部のウェハ載置面に凹
凸部が設けられていることにより、ウェハとの接触面積
を小さくすることができ、かつ大気の流れをそれぞれ一
方向にすることにより、ウェハに付着する異物をさらに
低減することができる。
【0025】なお、チャック本体部に設けられた大気通
路における大気の流れを真空吸着時と大気開放時とで同
一の一方向にし、チャック本体部に設置する前記大気通
路を1つにすることにより、少ない工数によってウェハ
チャックを製造することが可能になる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0027】(実施例1)図1は本発明によるウェハチ
ャックの構造の一実施例を示す構成概念図、図2(a),
(b), (c), (d)は本発明によるウェハチャックのウ
ェハ吸着方法の一実施例を示す部分断面図である。ここ
で、図1および図2における点線の矢印は真空吸着時の
大気の流れの方向を示し、実線の矢印は大気開放や気体
供給時の大気または気体の流れの方向を示す。
【0028】本実施例1のウェハチャックの構成につい
て説明すると、大気1を吸入する吸入口2bと大気1を
開放する開放口2cとがウェハ載置面2aに設けられか
つ吸入口2bに連通する吸入側通路2dと開放口2cに
連通する開放側通路2eとが設置されたチャック本体部
2と、吸入側通路2dに接続されかつ大気1の流れを許
容または遮断する第1弁部材である第1電磁弁3と大気
1の吸入を行う大気吸入手段である真空ポンプ4とが設
置された真空吸着系5と、開放側通路2eに接続されか
つ大気1の流れを許容または遮断する第2弁部材である
第2電磁弁6および大気1の開放を行う大気開放手段7
が設置された大気開放系8とから構成され、吸入側通路
2dまたは開放側通路2eにおける大気1の流れをそれ
ぞれ一方向にするものである。
【0029】なお、大気開放手段7は、例えば、先端が
開口された配管などである。
【0030】ここで、ウェハ載置面2aには、吸入側通
路2dに連通する複数個の吸入口2bと、開放側通路2
eに連通する複数個の開放口2cが設けられている。
【0031】さらに、吸入側通路2dは、真空接続口2
fを介して真空吸着系5と接続され、開放側通路2eは
開放接続口2gを介して大気開放系8と接続されてい
る。
【0032】つまり、チャック本体部2内においては、
吸入側通路2dと開放側通路2eの2系統の通路が独立
して別々に設けられている。
【0033】また、大気開放系8には、第2電磁弁6に
接続された気体供給手段であるコンプレッサ9が接続さ
れ、開放側通路2eおよび大気開放系8を介して開放口
2cから大気1またはヘリウムガスなどの吹き上げを行
う。
【0034】この吹き上げは、ウェハ載置面2aにおい
て、ウェハ10の位置決めを行う際に、開放口2cから
大気1などを吹き上げて、ウェハ載置面2aとウェハ1
0との間の摩擦を小さくする必要がある場合などに行う
ものである。
【0035】また、本実施例1のウェハチャックには、
真空吸着系5におけるチャック本体部2と第1電磁弁3
との間に、および大気開放系8におけるチャック本体部
2と第2電磁弁6との間に多孔質部材などからなるフィ
ルタ11がそれぞれ設けられている。
【0036】さらに、チャック本体部2のウェハ載置面
2aには、凹凸部2hが設けられている。
【0037】次に、本実施例1のウェハチャックのウェ
ハ吸着方法について説明する。
【0038】まず、ウェハ10を搬送してチャック本体
部2のウェハ載置面2aに搭載する。
【0039】続いて、第1電磁弁3を閉じ、第2電磁弁
6を開け、気体供給手段であるコンプレッサ9から大気
1などの気体を供給して開放口2cから吹き上げ、ウェ
ハ10に供給する。
【0040】これにより、ウェハ10を滑り易くし、ウ
ェハ載置面2a上でウェハ10の位置決めを行う。
【0041】その後、第2電磁弁6を閉じ、第1電磁弁
3を開け、大気吸入手段である真空ポンプ4によって、
吸入口2bに連通するチャック本体部2の吸入側通路2
dを介して真空排気を行うことにより、ウェハ10を真
空吸着する。
【0042】ここで、ウェハ載置面2a上にはウェハ1
0が搭載されており、かつウェハ載置面2aには凹凸部
2hが形成されているため、凹部の隙間などから大気1
が吸引される。
【0043】これにより、開放側通路2eを含む大気開
放系8にも負圧がかかる(図2(b)参照)。
【0044】なお、ウェハ載置面2aに凹凸部2hが形
成されていなくても、ウェハ載置面2aはミクロ的に平
坦ではないため、少なからず大気開放系8にも負圧がか
かる(真空が伝わる)。
【0045】この時、大気1が流れる方向は、大気開放
系8において、第2電磁弁6から開放口2cへ向かう方
向のため、大気開放や気体の吹き上げを行う場合と同じ
方向であり、大気1の往復、すなわち逆流を防止するこ
とができる。
【0046】また、ウェハ載置面2a上にウェハ10な
どが搭載されていない状態で真空排気を行うと、吸入側
通路2dを含む真空吸着系5だけに大気1の流れが発生
し、大気開放系8には大気1の流れは発生しない(図2
(a)参照)。
【0047】その後、ウェハ10に所定の処理などを行
う。
【0048】処理後、第1電磁弁3を閉じ、第2電磁弁
6を開け、開口された配管などの大気開放手段7によっ
て、ウェハ載置面2aの開放口2cに連通するチャック
本体部2の開放側通路2eを介して大気開放を行う。
【0049】これにより、ウェハ載置面2a上に搭載し
たウェハ10の真空吸着を開放する。
【0050】なお、開放するに際し、開放力を強めるた
め、例えば、気体供給手段であるコンプレッサ9から大
気1などの気体を供給して開放口2cから吹き上げさ
せ、ウェハ10に供給してもよい。
【0051】この場合、開放口2cから吹き出た大気1
の圧の一部が間接的に真空吸着系5にかかる可能性があ
るが、その時の大気1の流れる方向は真空吸着の場合と
同じであるため、吸入側通路2dを含む真空吸着系5を
大気1が往復する(逆流する)ことにはならない(図2
(c)参照)。
【0052】さらに、コンプレッサ9から大気1などの
気体を供給して開放口2cから吹き上げさせた場合に、
ウェハ載置面2a上にウェハ10などが搭載されていな
い時は、開放側通路2eは吸入側通路2dとは直接つな
がっていないため、吸入側通路2dは特に影響を受けな
い(図2(d)参照)。
【0053】これにより、真空吸着時または大気開放時
における大気1をそれぞれの場合に一方向にだけ流すこ
とができる。したがって、チャック本体部2の2系統の
通路において、大気1や気体の流れは止まっているか、
または一方向に流れるかであり、同一通路内で大気1や
気体が往復する(逆流する)ことはない。
【0054】その結果、一度真空吸着系5に吸引された
異物をチャック本体部2から吹き出すことはない。
【0055】なお、第1電磁弁3、第2電磁弁6、真空
ポンプ4およびコンプレッサ9などの動作は、シーケン
ス制御によって行われるものである。
【0056】次に、本実施例1のウェハチャックおよび
そのウェハ吸着方法によれば、以下のような作用効果が
得られる。
【0057】すなわち、チャック本体部2における大気
1の通り道を吸入側通路2dと開放側通路2eに分けて
それぞれ一方向に大気1を流すことによって、大気1が
各々の通路で一方通行となり、各々の通路内で往復する
(逆流する)ことを防止できる。
【0058】これにより、雰囲気中への異物の吹き出し
を低減することができるため、ウェハ10に付着する異
物量を低減することができる。
【0059】その結果、ウェハ10の不良を低減するこ
とができるため、ウェハ10の歩留りを向上させること
ができる。
【0060】また、真空吸着系5または大気開放系8に
おける大気1の流れをそれぞれ一方向にすることによ
り、真空吸着系5および大気開放系8にフィルタ11が
設置されている場合に、フィルタ11にかかる圧力を一
方向にすることができる。
【0061】その結果、フィルタ11に与えるダメージ
を低減することができ、フィルタ11の長寿命化を図る
ことができる。
【0062】さらに、大気1の通り道を真空吸着系5と
大気開放系8の2系統に分けることにより、異物発生時
にも、その清掃や原因究明を容易に行うことができる。
【0063】なお、大気開放系8および真空吸着系5の
各々にフィルタ11が設けられ、かつ大気1をそれぞれ
一方向に流すことにより、フィルタ11に付着した異物
の再吹き出しを防止することができる。
【0064】これにより、フィルタ11への異物の付着
量を向上させることができ、その結果、ウェハ10への
異物の付着を低減することができる。
【0065】また、チャック本体部2のウェハ載置面2
aに凹凸部2hが設けられていることにより、ウェハ1
0との接触面積を小さくすることができ、かつ大気1の
流れをそれぞれ一方向にすることにより、ウェハ10に
付着する異物をさらに低減することができる。
【0066】その結果、ウェハ10の歩留りを向上させ
ることができる。
【0067】(実施例2)図3は本発明の他の実施例で
あるウェハチャックの構造の一例を示す構成概念図、図
4(a),(b), (c), (d)は本発明の他の実施例であ
るウェハチャックのウェハ吸着方法の一例を示す部分断
面図である。ここで、図3および図4における点線の矢
印は真空吸着時の大気の流れの方向を示し、実線の矢印
は大気開放や気体供給時の大気または気体の流れの方向
を示す。
【0068】本実施例2のウェハチャックの構成につい
て説明すると、大気1を吸入または開放する開口部2i
がウェハ載置面2aに設けられかつ開口部2iに連通す
る大気通路2jが設置されたチャック本体部2と、大気
通路2jの一端に接続されかつ大気1の流れを許容また
は遮断する第1弁部材である第1電磁弁3と大気1の吸
入を行う大気吸入手段である真空ポンプ4とが設置され
た真空吸着系5と、大気通路2jの他の一端に接続され
かつ大気1の流れを許容または遮断する第2弁部材であ
る第2電磁弁6および大気1の開放を行う大気開放手段
7が設置された大気開放系8とから構成され、大気通路
2jにおける大気吸入時と大気開放時の大気1の流れを
同一の一方向にするものである。
【0069】なお、大気開放手段7は、前記実施例1で
説明したものと同様に、例えば、先端が開口された配管
などである。
【0070】ここで、ウェハ載置面2aには、大気通路
2jに連通する複数個の開口部2iが設けられている。
【0071】さらに、大気通路2jは、その一端が真空
接続口2fを介して真空吸着系5と接続され、さらに、
他の一端が開放接続口2gを介して大気開放系8と接続
されている。
【0072】つまり、本実施例2のチャック本体部2内
においては、大気1の通り道である大気通路2jが、1
つだけ設けられている。
【0073】なお、本実施例2によるウェハチャックの
その他の構成については、前記実施例1で説明したもの
と同様であるため、その重複説明は省略する。
【0074】次に、本実施例2のウェハチャックのウェ
ハ吸着方法について説明する。
【0075】まず、ウェハ10を搬送してチャック本体
部2のウェハ載置面2aに搭載する。
【0076】続いて、第1電磁弁3を閉じ、第2電磁弁
6を開け、気体供給手段であるコンプレッサ9から大気
1などの気体を供給して開口部2iから吹き上げ、ウェ
ハ10に供給する。
【0077】これにより、ウェハ10を滑り易くし、ウ
ェハ載置面2a上でウェハ10の位置決めを行う。
【0078】その後、第2電磁弁6を閉じ、第1電磁弁
3を開け、大気吸入手段である真空ポンプ4によって、
開口部2iに連通するチャック本体部2の大気通路2j
の一端から真空排気を行うことにより、ウェハ10を真
空吸着する。
【0079】ここで、ウェハ載置面2a上にウェハ10
が搭載されているため、ウェハ載置面2aの凹凸部2h
における凹部は、ウェハ10によって塞がれた状態で大
気1が吸引される。
【0080】これにより、大気開放系8にも負圧だけが
かかる(図4(b)参照)。
【0081】なお、ウェハ載置面2aに凹凸部2hが形
成されていなくても、ウェハ載置面2aはミクロ的に平
坦ではないため、少なからず大気開放系8にも負圧がか
かるる(真空が伝わる)。
【0082】この時、大気1が流れる方向は、大気開放
系8において、第2電磁弁6から開口部2iへ向かう方
向のため、大気開放や気体の吹き上げを行う場合と同じ
方向であり、大気1の往復、すなわち逆流を防止するこ
とができる。
【0083】また、ウェハ載置面2a上にウェハ10な
どが搭載されていない状態で真空排気を行うと、大気開
放系8の大気1も吸引される。この時の大気1の流れの
方向は、大気開放や気体の吹き上げを行う場合と同じ方
向であるため、大気開放系8における大気1の逆流は発
生しない(図4(a)参照)。
【0084】その後、ウェハ10に所定の処理などを行
う。
【0085】処理後、第1電磁弁3を閉じ、第2電磁弁
6を開け、開口された配管などの大気開放手段7によっ
て、大気通路2jの他の一端から開口部2iを介して大
気開放を行う。
【0086】これにより、ウェハ載置面2a上に搭載し
たウェハ10の真空吸着を開放する。
【0087】なお、開放するに際し、開放力を強めるた
め、例えば、気体供給手段であるコンプレッサ9から大
気1などの気体を供給して開口部2iから吹き上げさ
せ、ウェハ10に供給してもよい。
【0088】この場合、開口部2iから吹き出ようとし
た大気1の圧の一部が真空吸着系5にかかるが、その時
の大気1の流れる方向は真空吸着の場合と同じであるた
め、真空吸着系5を大気1が往復する(逆流する)こと
はない(図4(c)参照)。
【0089】さらに、コンプレッサ9から大気1などの
気体を供給して開口部2iから吹き上げさせた場合に、
ウェハ載置面2a上にウェハ10などが搭載されていな
い時の大気1の流れる方向は、前記同様、真空吸着の場
合と同じであるため、真空吸着系5を大気1が往復する
(逆流する)ことはない(図4(d)参照)。
【0090】これにより、真空吸着時または大気開放時
における大気1を同一の一方向に流すことができる。
【0091】次に、本実施例2のウェハチャックおよび
そのウェハ吸着方法によれば、以下のような作用効果が
得られる。
【0092】すなわち、チャック本体部2に設けられた
大気通路2jにおける大気1の流れを大気吸入時と大気
開放時とで同一の一方向にすることによって、大気1が
大気通路2jで一方通行となるため、大気1が往復する
(逆流する)ことを防止できる。
【0093】これにより、雰囲気中への異物の吹き出し
を低減することができるため、ウェハ10に付着する異
物量を低減することができる。
【0094】その結果、ウェハ10の不良を低減するこ
とができるため、ウェハ10の歩留りを向上させること
ができる。
【0095】また、チャック本体部2の大気通路2jに
おける大気1の流れを真空吸着時と大気開放時とで同一
の一方向にし、チャック本体部2に設置する大気通路2
jを1つにすることにより、少ない工数によってウェハ
チャックを製造することが可能になる。
【0096】その結果、雰囲気中への異物の吹き出しを
低減し、かつ低コストのウェハチャックを実現すること
ができる。
【0097】なお、本実施例2のウェハチャックおよび
そのウェハ吸着方法によって得られるその他の作用効果
については、前記実施例1で説明したものと同様である
ため、その重複説明は省略する。
【0098】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0099】例えば、前記実施例1または2において
は、真空吸着系および大気開放系に設置された弁部材と
して電磁弁の場合について説明したが、前記弁部材は大
気や気体の流れを許容または遮断するものであれば電気
駆動以外の弁部材であってもよい。
【0100】また、前記実施例1または2のウェハチャ
ックは、大気開放を行う大気開放手段が、先端が開口さ
れた配管の場合を説明した。この場合、第1電磁弁を閉
じて第2電磁弁を開けば、必然的に大気開放を行うこと
ができる。
【0101】ここで、前記開口された配管などの大気開
放手段を設置せず、大気開放系に弁部材を介してコンプ
レッサなどの気体供給手段だけを設置してもよい。
【0102】この場合は、前記気体供給手段によって大
気などの気体を開放口または開口部に供給することによ
り、大気開放を行うことができる。
【0103】また、前記実施例1または2のウェハチャ
ックにおいては、真空吸着系および大気開放系に多孔質
部材からなるフィルタが設置された場合について説明し
たが、前記フィルタは多孔質部材以外のものでもよく、
また、真空吸着系および大気開放系にフィルタが設置さ
れていなくてもよい。
【0104】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0105】(1).チャック本体部の大気の通り路を
吸入側通路と開放側通路とに分けてそれぞれ一方向に大
気を流すか、もしくは、チャック本体部の大気通路にお
ける大気の流れを大気吸入時と大気開放時とで同一の一
方向にすることによって、大気が各々の通路で一方通行
となり、同一通路内で往復することを防止できる。これ
により、雰囲気中への異物の吹き出しを低減することが
できるため、ウェハに付着する異物量を低減することが
できる。その結果、ウェハの不良を低減することができ
るため、ウェハの歩留りを向上させることができる。
【0106】(2).真空吸着系または大気開放系にお
ける大気の流れを各々に一方向にすることにより、真空
吸着系または大気開放系にフィルタが設置されている場
合に、フィルタにかかる圧力を一方向にすることができ
る。その結果、フィルタに与えるダメージを低減するこ
とができ、フィルタの長寿命化を図ることができる。
【0107】(3).大気の通り路を真空吸着系と大気
開放系の2系統に分けることにより、異物発生時にも、
その清掃や原因究明を容易に行うことができる。
【0108】(4).大気開放系および真空吸着系の各
々にフィルタが設けられ、かつ大気をそれぞれ一方向に
流すことにより、フィルタに付着した異物の再吹き出し
を防止することができる。これにより、フィルタへの異
物の付着量を向上させることができ、その結果、ウェハ
への異物の付着を低減することができる。
【0109】(5).チャック本体部のウェハ載置面に
凹凸部が設けられていることにより、ウェハとの接触面
積を小さくすることができ、かつ大気の流れをそれぞれ
一方向にすることにより、ウェハに付着する異物をさら
に低減することができる。
【0110】その結果、ウェハの歩留りを向上させるこ
とができる。
【0111】(6).チャック本体部に設けられた大気
通路における大気の流れを真空吸着時と大気開放時とで
同一の一方向にし、チャック本体部に設置する大気通路
を1つにすることにより、少ない工数によってウェハチ
ャックを製造することが可能になる。その結果、雰囲気
中への異物の吹き出しを低減し、かつ低コストのウェハ
チャックを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるウェハチャックの構造の一実施例
を示す構成概念図である。
【図2】(a),(b), (c), (d)は本発明によるウェ
ハチャックのウェハ吸着方法の一実施例を示す部分断面
図である。
【図3】本発明の他の実施例であるウェハチャックの構
造の一例を示す構成概念図である。
【図4】(a),(b), (c), (d)は本発明の他の実施
例であるウェハチャックのウェハ吸着方法の一例を示す
部分断面図である。
【符号の説明】
1 大気 2 チャック本体部 2a ウェハ載置面 2b 吸入口 2c 開放口 2d 吸入側通路 2e 開放側通路 2f 真空接続口 2g 開放接続口 2h 凹凸部 2i 開口部 2j 大気通路 3 第1電磁弁(第1弁部材) 4 真空ポンプ(大気吸入手段) 5 真空吸着系 6 第2電磁弁(第2弁部材) 7 大気開放手段 8 大気開放系 9 コンプレッサ(気体供給手段) 10 ウェハ 11 フィルタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空吸着により半導体ウェハをウェハ載
    置面で保持するウェハチャックであって、 大気を吸入する吸入口および大気を開放する開放口が前
    記ウェハ載置面に設けられ、かつ前記吸入口に連通する
    吸入側通路および前記開放口に連通する開放側通路が設
    置されたチャック本体部と、 前記吸入側通路に接続され、かつ大気の流れを許容また
    は遮断する第1弁部材および大気の吸入を行う大気吸入
    手段が設置された真空吸着系と、 前記開放側通路に接続され、かつ大気の流れを許容また
    は遮断する第2弁部材および大気の開放を行う大気開放
    手段が設置された大気開放系とを有し、 前記吸入側通路または前記開放側通路における大気の流
    れがそれぞれ一方向であることを特徴とするウェハチャ
    ック。
  2. 【請求項2】 真空吸着により半導体ウェハをウェハ載
    置面で保持するウェハチャックであって、 大気を吸入または開放する開口部が前記ウェハ載置面に
    設けられ、かつ前記開口部に連通する大気通路が設置さ
    れたチャック本体部と、 前記大気通路の一端に接続され、かつ大気の流れを許容
    または遮断する第1弁部材および大気の吸入を行う大気
    吸入手段が設置された真空吸着系と、 前記大気通路の他の一端に接続され、かつ大気の流れを
    許容または遮断する第2弁部材および大気の開放を行う
    大気開放手段が設置された大気開放系とを有し、 前記大気通路における大気吸入時と大気開放時の大気の
    流れが同一の一方向であることを特徴とするウェハチャ
    ック。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のウェハチャック
    であって、大気などの気体を供給する気体供給手段が前
    記大気開放系に設けられていることを特徴とするウェハ
    チャック。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載のウェハチャ
    ックであって、前記真空吸着系における前記チャック本
    体部と前記第1弁部材との間に、および前記大気開放系
    における前記チャック本体部と前記第2弁部材との間に
    フィルタが設けられていることを特徴とするウェハチャ
    ック。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載のウェハ
    チャックであって、前記チャック本体部のウェハ載置面
    に凹凸部が設けられていることを特徴とするウェハチャ
    ック。
  6. 【請求項6】 真空吸着によって半導体ウェハを保持す
    るウェハチャックのウェハ吸着方法であって、 前記半導体ウェハをチャック本体部のウェハ載置面に搭
    載し、 前記ウェハ載置面に設けられた吸入口に連通するチャッ
    ク本体部の吸入側通路を介して真空排気を行うことによ
    って前記半導体ウェハを真空吸着し、 前記ウェハ載置面に設けられた開放口に連通するチャッ
    ク本体部の開放側通路を介して大気開放を行うことによ
    って前記半導体ウェハの真空吸着を開放し、 前記真空吸着時または前記大気開放時における大気をそ
    れぞれの場合に一方向に流すことを特徴とするウェハ吸
    着方法。
  7. 【請求項7】 真空吸着によって半導体ウェハを保持す
    るウェハチャックのウェハ吸着方法であって、 前記半導体ウェハをチャック本体部のウェハ載置面に搭
    載し、 前記ウェハ載置面に設けられた開口部に連通するチャッ
    ク本体部の大気通路の一端から真空排気を行うことによ
    って前記半導体ウェハを真空吸着し、 前記大気通路の他の一端から前記開口部を介して大気開
    放を行うことによって前記半導体ウェハの真空吸着を開
    放し、 前記真空吸着時または前記大気開放時の前記大気通路に
    おける大気を同一の一方向に流すことを特徴とするウェ
    ハ吸着方法。
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