JPH0945574A - セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

セラミック電子部品の製造方法

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JPH0945574A
JPH0945574A JP7199329A JP19932995A JPH0945574A JP H0945574 A JPH0945574 A JP H0945574A JP 7199329 A JP7199329 A JP 7199329A JP 19932995 A JP19932995 A JP 19932995A JP H0945574 A JPH0945574 A JP H0945574A
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JP
Japan
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baking
holder
conductive paste
ceramic electronic
component
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JP7199329A
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English (en)
Inventor
Mamoru Ogawa
守 小川
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック電子部品の部品本体の外表面の一
部上に外部電極を形成するため、導電ペーストを付与し
た部品本体を、焼付け用ホルダ上に粘着層を介して保持
した状態で、焼付け工程に付すとき、粘着層と導電ペー
ストとの接触部分で発生しやすい急燃焼や急発熱が外部
電極に悪影響を及ぼして特性や外観の不良を招くことを
防止する。 【解決手段】 粘着層を形成せず、部品本体12を1個
ずつ受け入れる凹部14を形成した焼付け用ホルダ11
を用いる。部品本体12は、凹部14内で位置決めされ
ながら、焼付け用ホルダ11に保持され、焼付け工程に
付される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セラミック電子
部品の製造方法に関するもので、特に、セラミック電子
部品の外部電極の焼付け工程の改良に関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】この発明にとって興味あるセラミック電子
部品の製造方法が、本件出願人によって特願平6−17
7525号として出願された特許出願に開示されてい
る。この先願では、特にセラミック電子部品の外部電極
を形成するため、部品本体の外表面上に付与された導電
ペーストを焼き付ける工程が示されている。
【0003】すなわち、図6に示すように、焼付け工程
での焼付け温度に耐え得る材料からなる平板状の焼付け
用ホルダ1が用意される。焼付け用ホルダ1の一方主面
上には、全面にわたって粘着剤を含む粘着層2が形成さ
れている。他方、外部電極となるべき導電ペースト(図
示せず。)が各々の外表面の一部上に付与された複数個
の部品本体3が用意される。これら部品本体3は、互い
に接触しないように粘着層2を介して焼付け用ホルダ1
上に接着されることによって位置決めされる。このよう
にして焼付け用ホルダ1によって保持された状態で、複
数個の部品本体3は、その外表面上に付与された導電ペ
ーストを焼き付けるため、焼付け工程に付される。この
焼付け工程において、粘着層2に含まれる粘着剤は、燃
焼または熱分解に基づき除去される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した導電ペースト
には、導電を確保するための金属粉に加えて、ガラスフ
リットやワニスが配合されている。他方、上述した粘着
剤は、燃焼や熱分解の生じやすい材質を含んでいる。そ
の結果、導電ペーストに含まれるワニスの成分やその比
率によっては、導電ペーストと粘着層2との接触部分で
急燃焼や急発熱を生じることがある。このように、急燃
焼や急発熱が生じると、導電ペーストの焼付けにより得
られた外部電極に、亀裂やボイドが発生したり、外観不
良を招いたりすることがある。特に、亀裂やボイドが発
生すると、その後に実施されることのあるめっき処理に
おいて、めっき液が外部電極を通して部品本体の内部に
しみ込むことがあり、その結果、得られたセラミック電
子部品の絶縁抵抗のような特性を低下させてしまう。
【0005】そこで、この発明の目的は、上述したよう
な外部電極の形成のための導電ペーストの焼付け工程に
おいて、粘着剤による悪影響を受けないように改良され
た、セラミック電子部品の製造方法を提供しようとする
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、セラミック
電子部品のための部品本体を用意し、この部品本体の外
表面の一部上に導電ペーストを付与し、この導電ペース
トを焼き付けることにより外部電極とする、各工程を備
える、セラミック電子部品の製造方法に向けられるもの
であって、上述した技術的課題を解決するため、次のよ
うな構成を備えることを特徴としている。
【0007】すなわち、この発明では、焼付け用ホルダ
として、焼付け工程での焼付け温度に耐え得る材料から
なるとともに、複数個の部品本体を1個ずつ受け入れる
複数個の凹部が形成されたものが用意される。そして、
焼付け工程は、焼付け用ホルダの凹部内に1個ずつ部品
本体を受け入れた状態で実施される。この発明におい
て、焼付け用ホルダは、その少なくとも凹部内の空間を
規定する表面が前記導電ペーストと反応しにくい材質で
構成されるのが好ましい。
【0008】
【発明の効果】このように、この発明によれば、焼付け
用ホルダには、部品本体を1個ずつ受け入れる複数個の
凹部が設けられているので、粘着剤を用いなくても、部
品本体を焼付け用ホルダによって位置決めすることがで
きる。したがって、導電ペーストと粘着剤との接触部分
で生じることのあった急燃焼や急発熱を防止でき、ま
た、粘着剤の燃焼や熱分解による影響も導電ペーストに
及ぼされにくくなる。その結果、導電ペーストの焼付け
によって形成された外部電極において、亀裂やボイドが
発生することを防止でき、得られたセラミック電子部品
の特性不良や外観不良を招きにくくすることができる。
【0009】また、この発明によれば、粘着層を焼付け
用ホルダに形成する必要がないので、コストダウンを図
ることができる。この発明において用いられる焼付け用
ホルダの少なくとも凹部内の空間を規定する表面が、導
電ペーストと反応しにくい材質で構成されていると、た
とえ導電ペーストが焼付け用ホルダと接触した状態で焼
付け工程が実施されても、導電ペーストに焼付け用ホル
ダの影響が及ぼされにくくなり、上述した外観不良をさ
らに生じにくくすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
よるセラミック電子部品の製造方法において用いられる
焼付け用ホルダ11を示す斜視図である。図2には、図
1に示した焼付け用ホルダ11の拡大断面図が示され、
併せてこの焼付け用ホルダ11によって保持されたセラ
ミック電子部品のための部品本体12が想像線で示され
ている。
【0011】この実施形態による製造方法を実施するに
あたり、まず、複数個の部品本体12が用意される。図
示の部品本体12は、たとえば積層セラミックコンデン
サのためのものを意図しているが、この発明は、その
他、EMI除去フィルタのようなフィルタ、サーミス
タ、コイル、抵抗器、多層回路部品、等の種々のセラミ
ック電子部品のための部品本体に適用することができ
る。
【0012】これら部品本体12の外表面の一部、より
具体的には、両端部上には、外部電極となるべき導電ペ
ースト13が付与される。この導電ペースト13は焼き
付けられることにより外部電極とされるが、この焼付け
工程を実施するため、焼付け用ホルダ11が用いられ
る。焼付け用ホルダ11は、全体として板状であり、焼
付け工程での焼付け温度に耐え得る材料からなり、より
好ましくは、導電ペースト13と反応しにくい材質で構
成される。たとえば、アルミナ、ジルコニア、ムライ
ト、マグネシア、コージェライト、等が、焼付け用ホル
ダ11のための材質として有利に用いられる。
【0013】焼付け用ホルダ11の一方主面上には、複
数個の半球状あるいはディンプル状の凹部14が分布さ
れる。各部品本体12は、各凹部14内に1個ずつ受け
入れられる。なお、凹部14の大きさあるいは形状は、
受け入れた部品本体12が焼付け用ホルダ11に対する
取扱いで飛び出さないように選ばれ、また、隣り合う凹
部14間の間隔は、隣り合う部品本体12の導電ペース
ト13同士が接することがないように選ばれる。
【0014】上述のように、焼付け用ホルダ11に保持
された部品本体12は、次いで、焼付け工程に付され、
導電ペースト13が焼き付けられて、外部電極とされ
る。この焼付け工程において、粘着剤が存在しないの
で、粘着剤と導電ペーストとが接する部分で生じ得る急
燃焼や急発熱が生じず、前述したような特性不良や外観
不良の発生を有利に防止することができる。
【0015】図3は、上述した焼付け用ホルダ11の凹
部14内に、部品本体12を1個ずつ挿入するための工
程の一例を図解的に示している。複数個の部品本体12
は、挿入用ホルダ15に保持されている。挿入用ホルダ
15は、各々1個ずつ部品本体12を受け入れて保持す
る複数個の貫通する保持穴16を有している。挿入用ホ
ルダ15は、好ましくは、少なくとも保持穴16の内周
面を規定する壁部においてゴムのような弾性を有してい
て、保持穴16内に受け入れられた部品本体12は弾性
的に保持される。
【0016】このような挿入用ホルダ15の下方に、焼
付け用ホルダ11が配置される。挿入用ホルダ15の保
持穴16の位置は、焼付け用ホルダ11の凹部14の位
置に対応している。この状態で、保持穴16内の部品本
体12をそれぞれプレスピン17で押圧することによ
り、部品本体12が下方へ落とされ、凹部14内に1個
ずつ収納される。
【0017】上述の挿入用ホルダ15としては、複数個
の部品本体12に対して導電ペースト13を付与する工
程において部品本体12を保持するために従来より用い
られていたホルダをそのまま用いることができる。この
場合、このような従来からあるホルダ15の保持穴16
の位置に合わせて、凹部14を位置させるように焼付け
用ホルダ11を設計すればよい。また、ホルダ15によ
って部品本体12を保持しながら導電ペースト13の付
与を行なった後、部品本体12をプレスピン17の押圧
により取り出すときに、そのまま、焼付け用ホルダ11
の凹部14内に各部品本体12を落とし込むようにすれ
ば、導電ペースト13の付与から焼付けに至る工程を能
率的に進めることができる。
【0018】図4は、図2に相当する図であって、この
発明の他の実施形態において用いられる焼付け用ホルダ
11aを示している。図4において、図2に示した部分
に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説
明を省略する。図4を参照して、焼付け用ホルダ11a
は、基材18とその凹部14が設けられた側の主面上に
形成されたコーティング層19とをもって構成される。
この焼付け用ホルダ11aでは、コーティング層19に
おいて、ジルコニア、ムライト、マグネシア、コージェ
ライト、等の材質を用いることによって、導電ペースト
13と反応しにくい性質をこのコーティング層19によ
って確保しながら、基材18において、アルミナ、ニッ
ケル、等の材質を用いることによって、焼付け用ホルダ
11a全体としての機械的強度および耐熱性のさらなる
改善を図ろうとしている。また、基材18において特に
ニッケルを用いると、焼付け用ホルダ11aの熱容量を
小さくすることができる。
【0019】上述したコーティング層19は、たとえば
溶射により形成され、その厚みは、100〜200μm
程度に選ばれる。なお、コーティング層19は、基板1
8の一方主面を全域にわたって覆うように形成されるこ
となく、凹部14内の空間を規定する表面のみを覆うよ
うに形成されてもよい。以上説明した実施形態では、焼
付け用ホルダ11または11aに設けられた凹部14
は、半球状あるいはディンプル状をなしていたが、この
ような凹部は、部品本体を1個ずつ受け入れた後、焼付
け用ホルダを取り扱う際に、部品本体が飛び出さず、ま
た、隣り合う電子部品の導電ペーストが互いに接触しな
いようにされる限り、どのような形状、寸法、および間
隔であってもよい。
【0020】図5には、この発明のさらに他の実施形態
において用いられる焼付け用ホルダ11bが示されてい
る。この焼付け用ホルダ11bには、四角形の平面形状
を有する凹部14aが形成されている。凹部に形状は、
その他の多角形等、任意に変更できる。また、凹部の形
状は、適用されるセラミック電子部品の部品本体の形
状、あるいは、その外表面上に形成される外部電極の形
状や位置、等によっても、変更されることもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるセラミック電子部
品の製造方法において用いられる焼付け用ホルダ11を
示す斜視図である。
【図2】図1に示した焼付け用ホルダ11の一部を拡大
して示す断面図であり、併せてこの焼付け用ホルダ11
によって保持されている部品本体12を想像線で示して
いる。
【図3】図1に示した焼付け用ホルダ11の凹部14に
部品本体12を挿入する工程の一例を示している。
【図4】図2に相当する図であって、この発明の他の実
施形態において用いられる焼付け用ホルダ11aを示し
ている。
【図5】この発明のさらに他の実施形態において用いら
れる焼付け用ホルダ11bを示す、図1に相当の図であ
る。
【図6】この発明にとって興味ある焼付け用ホルダ1を
部品本体2とともに示す断面図である。
【符号の説明】
11,11a,11b 焼付け用ホルダ 12 部品本体 13 導電ペースト 14,14a 凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック電子部品のための部品本体を
    用意し、前記部品本体の外表面の一部上に導電ペースト
    を付与し、前記導電ペーストを焼き付けることにより外
    部電極とする、各工程を備える、セラミック電子部品の
    製造方法において、 前記焼付け工程での焼付け温度に耐え得る材料からな
    り、かつ複数個の前記部品本体を1個ずつ受け入れる複
    数個の凹部が形成された、焼付け用ホルダを用意する工
    程をさらに備え、 前記焼付け工程は、前記焼付け用ホルダの前記凹部内に
    1個ずつ前記部品本体を受け入れた状態で実施されるこ
    とを特徴とする、セラミック電子部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記焼付け用ホルダは、その少なくとも
    前記凹部内の空間を規定する表面が前記導電ペーストと
    反応しにくい材質で構成されている、請求項1に記載の
    セラミック電子部品の製造方法。
JP7199329A 1995-08-04 1995-08-04 セラミック電子部品の製造方法 Pending JPH0945574A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009081299A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Tdk Corp 電子部品の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009081299A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Tdk Corp 電子部品の製造方法
JP4501981B2 (ja) * 2007-09-26 2010-07-14 Tdk株式会社 電子部品の製造方法

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