JPH0945199A - 貫通型近接センサ - Google Patents

貫通型近接センサ

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Publication number
JPH0945199A
JPH0945199A JP21542995A JP21542995A JPH0945199A JP H0945199 A JPH0945199 A JP H0945199A JP 21542995 A JP21542995 A JP 21542995A JP 21542995 A JP21542995 A JP 21542995A JP H0945199 A JPH0945199 A JP H0945199A
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JP
Japan
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coil
shield
proximity sensor
shield plate
coil spool
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Pending
Application number
JP21542995A
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English (en)
Inventor
Toru Aoki
徹 青木
Akio Mazaki
昭夫 真崎
Masakatsu Hosoya
正勝 細谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Publication of JPH0945199A publication Critical patent/JPH0945199A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルを磁気シールドするためのシールド板
を接着樹脂を用いることなく近接センサに組み込む。 【解決手段】 シールドリング45,46はコイル16
を巻いたコイルスプール15の上下に配置され、コイル
スプール15と上下のケース1,2との間に挟み込まれ
て保持されている。シールドリング45,16に設けた
切り欠き凹部50はケース1,2に設けた突起10,1
4と嵌合することによって回り止めされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は貫通型近接センサに
関し、特に貫通部を通過する金属体を検出する貫通型の
近接センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属体の存在を非接触で磁気的に検出す
るセンサとして、一般的に高周波発振型近接センサが用
いられる。このような近接センサのうち、円筒形コイル
中をパチンコ球等の金属体が通過する毎に電気信号を出
すようにした貫通型の近接センサが知られている。
【0003】図13は、このような近接センサの回路構
成を示すブロック図であって、コイル16の両端には発
振回路101が接続される。発振回路101は、このコ
イル16と内部の容量によってLC発振回路を構成する
ものであって、一定の周波数で発振し、その出力は検波
回路102に伝えられる。コイル16に金属体が接近し
た場合には、コイル16のコンダクタンスが増加し、発
振回路101の発振条件が変化して振幅が低下し、また
は発振レベルが所定のしきい値以下となる。この振幅も
しくは発振レベルの低下により近接センサは金属体の接
近ないし通過を検知し、出力回路103を介して物体検
知信号を出力する。検波回路102と出力回路103
は、発振状態の変化に基づいて金属体の近接を検出する
信号処理部を構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような貫通型近接
センサは、コイルから発生する磁束による検出であるた
め、近接センサの周囲に金属体や同様に磁束を発生する
ものがあると、近接センサの動作が影響を受ける。
【0005】このためコイルの周囲をフェライトのよう
な高透磁率材料や金属等からなるシールド材で覆って磁
気シールドした従来例がある(実公平55−19402
号)。高透磁率材料や金属等からなるシールド材でコイ
ルの周囲を覆っているので、周囲にコイルの磁束が広が
らず、周囲の金属体等を誤検知する恐れをなくすことが
できる。
【0006】しかしながら、この従来例では、コイルの
周辺に配設するシールド材を接着樹脂により固定してい
る。接着樹脂で固定しないと、シールド材同志の間に隙
間が生じたり、あるいはコイルスプールが円形に近い形
状をしているためシールド材が回ってしまい、シールド
材のシールド特性が不安定になるからである。しかし
て、シールド材の固定に接着剤を用いていると、接着剤
の硬化時間がかかり、製造効率が低下するという問題が
あった。また、フェライトのようなシールド材は割れ易
く、扱いにくいという欠点があった。
【0007】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、接着樹脂を
用いることなくシールド材をコイルに対して固定できる
ようにすることにある。
【0008】
【発明の開示】請求項1に記載の貫通型近接センサは、
コイルを巻回したコイルスプールの両面にそれぞれ金属
製シールド板を被せてシールド板によりコイルスプール
を覆い、コイルスプールとケースとの間に前記シールド
板を挟み込んで保持し、前記シールド板に係合部を設
け、前記係合部と係合することによって前記シールド板
を回り止めするための被係合部をケースに設けたことを
特徴としている。
【0009】また、請求項2に記載の貫通型近接センサ
は、コイルを巻回したコイルスプールの両面にそれぞれ
金属製シールド板を被せてシールド板によりコイルスプ
ールを覆い、コイルスプールとケースとの間に前記シー
ルド板を挟み込んで保持し、前記シールド板に係合部を
設け、前記係合部と係合することによって前記シールド
板を回り止めするための被係合部をコイルスプールもし
くはコイルスプールに固定された部材に設けたことを特
徴としている。
【0010】さらに、請求項3に記載の貫通型近接セン
サは、コイルを巻回したコイルスプールの両面にそれぞ
れ金属製シールド板を被せてシールド板によりコイルス
プールを覆い、コイルスプールとケースとの間に前記シ
ールド板を挟み込んで保持し、前記シールド板に係合部
を設け、前記係合部と係合することによって前記シール
ド板を回り止めするための被係合部を配線基板に設けた
ことを特徴としている。
【0011】請求項1〜3に記載の貫通型近接センサに
あっては、シールド板によりコイルの周囲を覆っている
ので、コイルの周囲へ磁束が漏れにくく、周囲の金属体
を誤って検出するのを防止することができる。しかも、
シールド板はコイルスプールとケースの間に挟み込んで
保持されているので、接着樹脂を用いることなくシール
ド板を固定することができる。また、請求項1の近接セ
ンサではシールド板の係合部をケースの被係合部に係合
させてシールド板を回り止めし、請求項2の近接センサ
ではシールド板の係合部をコイルスプール等の被係合部
に係合させてシールド板を回り止めし、請求項3の近接
センサではシールド板の係合部を配線基板の被係合部に
係合させてシールド板を回り止めしているので、いずれ
も接着樹脂を用いることなくシールド部材を回り止めす
ることができ、シールド板のシールド効果を安定させる
ことができる。
【0012】したがって、請求項1〜3に記載の近接セ
ンサにあっては、接着樹脂を用いることなくシールド板
を固定することができるので、製造工程においては接着
樹脂の硬化時間が掛からず、製品完成の時間を短くでき
て近接センサの製造効率が向上する。また、シールド板
は金属製であってフェライトのような高価な高透磁率材
料を用いていないので、製品コストを安価にすることが
できる。
【0013】また、請求項4に記載の実施態様において
は、請求項1,2又は3記載の貫通型近接センサにおい
て、前記ケースの内面に設けた突起を前記シールド板に
当接させたことを特徴としている。
【0014】請求項4記載の実施態様にあっては、ケー
スの内面に設けた突起をシールド板に当接させることに
より、突起でシールド板を押さえることができる。従っ
て、ケース等の寸法バラツキによるシールド板のガタツ
キを突起により防止することができ、確実にケースとコ
イルスプールとの間に挟み込増せることができる。
【0015】また、請求項5に記載の実施態様は、請求
項1,2又は3記載の貫通型近接センサにおいて、前記
コイルスプールの両面に被せた前記シールド板を電気的
に接触させたことを特徴としている。
【0016】請求項5記載の実施態様にあっては、シー
ルド板同志を電気的に接触させているので、一方のシー
ルド板をアースすることにより他方のシールド板もアー
スすることができ、構造を簡単にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態によるパチン
コ球等の貫通を検出する貫通型近接センサAを図面に従
って説明する。図1は近接センサAの分解斜視図、図2
は図1の上下反転した状態の分解斜視図、図3は一部破
断した分解側面図である。これらの図に示されるよう
に、近接センサAは、上ケース1及び下ケース2からな
る平たい直方体状の筐体内にコイル部分と回路部分とを
納めて構成される。
【0018】この筐体を構成する上下のケース1,2に
は、互いに対向するようにして略円形の貫通孔3,4が
形成されている。上ケース1のコーナ部及び両側面に
は、係合爪5を有する弾性片6,7がそれぞれ垂下され
ており、下ケース2には各係合爪5と対向して突起8が
突設されており、下ケース2の上に上ケース1を被せて
係合爪5を突起8に係合させることにより上下のケース
1,2を一体化して筐体が構成される。
【0019】下ケース2の貫通孔4の周囲には、下ケー
ス2の内面側へ向けてリング状をした突縁9が突設され
ており、突縁9の一部にはシールドリング46を位置決
めするためのボス10が突設されている。この突縁9の
外周面にはテーパが施されており、また図6(a)に示
すようにボス10も断面が頂角60°の三角錐台状をし
ている。下ケース2内面の貫通孔4の近傍には後述する
配線基板29に挿通させるためのピン11が立設されて
いる。さらに、下ケース2のピン11と対向するあたり
の左右側壁には、配線基板29の突出部40を保持する
ための凹部12が形成されている。また、図5(b)に
おいて×印で示す3箇所(貫通孔4の周囲に120°の
間隔で配置されている)には、図7に示すような突起5
3が設けられている。この突起53は幅0.14mm、
高さ0.12mm程度の極めて微小なものである。通孔
54は静電気を飛ばすためのものである。なお、55は
配線基板29を支持するための突起状の台である。
【0020】上ケース1には下ケース2の貫通孔4と対
向して同じく貫通孔3が開口されており、貫通孔3の周
囲にはリング状の突縁13が突設されており、突縁13
の一部にはシールドリング45を位置決めするためのボ
ス14が突設されている。この突縁13の外周面にもテ
ーパが施されており、ボス13も断面が頂角60°の三
角錐台状をしている。また、上ケース1においても、図
5(a)において×印で示す3箇所(貫通孔3の周囲に
120°の間隔で配置されている)には、図7に示すよ
うな微小な突起53が設けられている。56は静電気を
飛ばすための通孔である。
【0021】上下のケース1,2間には、図8に示すよ
うなコイル部分と回路部分とが納められている。コイル
部分は、図9〜図11に示すような形状のコイルスプー
ル15にコイル16を巻装をしたものであって、コイル
スプール15に設けられた基板接続部17に回路部分が
接続される。コイルスプール15は、コイル巻線18を
巻回するための巻胴部19の内側に金属体(すなわち、
パチンコ球)を通過させるための貫通孔20を有してお
り、巻胴部19の後端部に基板接続部17が突出してい
る。巻胴部19の上下両端に設けられたフランジ21,
22間には、コイル巻線18のツイスト部23のみを巻
く部分(以下、補助巻線部という)24とコイル巻線1
8の単線部25を巻く部分(以下、主巻線部という)2
6とが形成されていて仕切り部27により分割されてい
る。また、下側のフランジ22には、補助巻線部24に
巻き付けられたツイスト部23を滑らかに基板接続部1
7の表面へ導くための傾斜ガイド面28が形成されてい
る。
【0022】基板接続部17の下面には、回路部分の配
線基板29の端部を保持するための保持片30と、高さ
の低い突部31が設けられており、基板接続部17と保
持片30の間には配線基板29の厚みと等しい高さの溝
部32が形成され、突部31の高さは配線基板29の厚
みに比較して小さなものとなっている。また、基板接続
部17の上面にはツイスト部23を掛け回すための一対
の中継ピン33が一体成形されている。
【0023】回路部分は、図1及び図2に示されている
ように、配線基板29の上にICや抵抗、コンデンサ等
の部品を実装して発振回路や検波回路、出力回路等を構
成したものである。配線基板29の先端には基板接続部
17に挿入するための挿入部35が設けられており、挿
入部35には小孔36が開口されている。しかして、こ
の挿入部35を基板接続部17と保持片30の間の溝部
32に挿入すると、基板接続部17に設けられた突部3
1が挿入部35の小孔36に嵌合して配線基板29が抜
け止めされると共に基板接続部17と配線基板29が互
いに位置決めされる。配線基板29と基板接続部17に
は、下ケース2のピン11と対応する位置にピン挿通孔
37,38が穿孔されている。配線基板29裏面のほぼ
全面には静電気シールド用の銅箔39が張られている。
挿入部35の両側には各々側方に突出した突出部40が
設けられている。一方の突出部40の表裏には、回路部
分のアース側の電極パッド(図示せず)とシールド用の
銅箔39と導通した電極パッド42が形成されており、
他方の突出部40の表裏には信号側の電極パッド(図示
せず)とダミー電極44が設けられている。
【0024】しかして、配線基板29を接続されたコイ
ルスプール15にコイル巻線18を巻回する工程では、
まずコイル巻線18の一端のツイスト部23を配線基板
29の一方の突出部40に巻き付ける。ついで、図1又
は図8に示すように、ツイスト部23を中継ピン33に
掛け回した後、この巻き始めのツイスト部23を補助巻
線部24に略1ターン巻き回し、さらに単線部25を主
巻線部26に数10ターン巻き回してコイル16を巻胴
部19に巻装する。こうして単線部25を主巻線部26
に巻き終わると、巻き終わりのツイスト部23を補助巻
線部24に(あるいは、単線部25の上から主巻線部2
6に)略1ターン巻き付け、中継ピン33に掛け回した
後、他方の突出部40に巻き付ける。この後、両突出部
40,40に巻き付けられたツイスト部23をハンダ槽
に漬けてディップハンダにより突出部40,40の電極
パッドにハンダ付けすることにより、コイル16が回路
部分に電気的に接続される。すなわち、コイル16の一
端が信号側の電極パッドに接続され、コイル16の他端
がアース側の電極パッドに接続される。しかも、コイル
16の他端をアース側の電極パッドにハンダ付けするこ
とにより、同時に裏面銅箔39の電極パッド42もアー
ス側の電極パッドに接続される。
【0025】こうしてコイル巻線18をコイルスプール
15に巻回することにより、図8に示すように、コイル
巻線18のツイスト部(特に、巻き始めのツイスト部)
23を単線部25と分離して巻胴部19に巻回すること
ができ、単線部25の巻き太りを防止し、単線部25を
ほぼ整然と安定に巻くことができる。従って、巻き太り
によってコイル巻線18を巻くスペースが少なくなり、
十分にコイル巻線18を巻けなくなる恐れがない。ま
た、ツイスト部23と擦れて単線部25の絶縁被膜が剥
離し、単線部25に層間短絡が発生することを防止する
ことができる。さらに、単線部25を巻胴部19に安定
に巻くことができるので、コイル特性が向上して検出感
度が安定する。
【0026】コイル16を巻かれたコイルスプール15
は上下から磁気シールド用のシールドリング45,46
で挟まれる。シールドリング45,46は例えば銅箔板
で形成された金属製のリング状の部材であって、これら
を組み合わせてコイル16の外周部を覆うことにより、
コイル16の磁束が外周部に漏れるのを防ぎ、周囲金属
による誤動作を防止するものである。シールドリング4
5,46は、コイル巻線18等に触れないよう、前縁部
及び後縁部には細い切り欠き部47,48が設けられて
おり、後縁側の切り欠き部48には突片49が突設され
ている。さらに、後側の内周部には切り欠き凹部50が
設けられている。しかして、コイルスプール15の上下
にシールドリング45,46を被せると、下のシールド
リング46に突設されている突片49が配線基板29の
小孔36内に嵌入して位置決めされ、シールドリング4
6が回り止めされる。同時に、下のシールドリング46
が銅箔39に触れてアースされる。また、シールドリン
グ45,46がコイルスプール15等とともに筐体内に
納められると、上のシールドリング45が下のシールド
リング46に密着することにより上のシールドリング4
5もアースされる。なお、上のシールドリング45の突
片49は、上下のシールドリング45,46を同形にし
て部品点数を減少させるためであって、部品の共用化に
より部品コストを低減することができる。
【0027】なお、シールドリング45,46には切り
欠き部47,48が設けられているので、近接センサA
の組立工程においてシールドリング45,46を供給す
る場合には、切り欠き部47,48でレール状部材の上
にシールドリング45,46を跨がせて滑らせるように
して供給することができる。
【0028】さて、近接センサAの組立に当たっては、
下ケース2の突縁9の周囲に下のシールドリング46を
置く。シールドリング46は突縁9によって位置決めさ
れると共に突縁9のテーパによって突縁9の外周寸法と
シールドリング46の内周寸法との製造バラツキが吸収
される。また、シールドリング46を下ケース2内に配
置すると、シールドリング46の切り欠き凹部50が下
ケース2のボス10に嵌合して回り止めされる。この場
合、ボス10にはテーパが施されているので、ボス10
と切り欠き凹部50との間に寸法バラツキがあっても、
図6(a)(b)に示すように当該寸法バラツキを吸収
してシールドリング46を回り止めすることができる。
ついで、配線基板29及び基板接続部17の各ピン挿入
孔37,38に下ケース2のピン11を挿入させるよう
にしてコイル部分と回路部分を下ケース2内に納める。
このとき、ピン11の直径はピン挿入孔37,38より
も若干大きくなっており、ピン11はピン挿入孔37,
38に圧入される。同時に、配線基板29の突出部40
が下ケース2の凹部12に収容されて位置決め保持され
る。また、下のシールドリング46の突片49が配線基
板29の小孔36に挿入され、これによっても下のシー
ルドリング46が回り止めされ、また突片49の近傍の
部分が銅箔39に接触してシールドリング46がアース
される。
【0029】ついで、コイルスプール15上に上のシー
ルドリング45を被せると、コイル16及びコイルスプ
ール15の外周部が上下のシールドリング45,46に
覆われる。この後、この上から上ケース1を被せると、
突縁13が上のシールドリング45の内周に嵌まって上
のシールドリング45が位置決めされると共に上のシー
ルドリング45の切り欠き凹部50が上ケース1のボス
14に嵌合してシールドリング45が回り止めされる。
この場合も突縁13とボス14のテーパによって寸法バ
ラツキが吸収される。上ケース1を下ケース2に押し付
けると、上ケース1の弾性片6,7に設けられた係合爪
5が下ケース2の突起8に係合し、上下のケース1,2
が一体化されて筐体が構成され、図4に示すように、コ
イル部分と回路部分が筐体内に収納される。こうして接
着樹脂を用いることなく組立られた近接センサAにあっ
ては、上下のシールドリング45,46はそれぞれコイ
ルスプール15と上下のケース1,2との間に挟み込ま
れて保持される。しかも、上下のケース1,2を閉じた
とき、上下のケースに設けられた突起53が押し潰され
てシールドリング45,46に完全に密着するので、バ
ラツキによらずシールドリング45,46が完全に固定
される。また、上ケース1、コイルスプール15及び下
ケース2の各貫通孔3,20,4が連続して金属体の通
過する貫通部が構成される。
【0030】図4に示すコイル16とシールドリング4
5,46との距離Lは近接センサAの検出感度に影響す
るが、この近接センサAではコイル16の巻き太りによ
ってこの距離Lが小さくなるのを防ぐことができるの
で、近接センサAの検出感度を安定させることができ
る。
【0031】また、このシールドリング45,46は、
金属体のみで構成されているので、金属体の電気的特性
を利用して静電気などの侵入を防止するシールドも兼ね
ている。すなわち、ケース1,2に静電気が発生する
と、シールドリング45,46と対向する位置に開口さ
れた通孔56,54を通じて静電気がシールドリング4
5,46に飛び、静電気はシールドリング45,46か
らアースされる。従って、静電気がコイル16に侵入す
るのを防止できる。
【0032】図12は本発明の別な実施形態による近接
センサBを示す断面図である。この近接センサBにあっ
ては、シールドリング45,46の切り欠き凹部50を
コイルスプール15に設けた突起57と係合させること
により、しシールドリング45,46を回り止めしたも
のである。
【0033】なお、上記説明で用いた上下方向は近接ス
イッチの使用状態における上下方向とは関係なく便宜的
なものであって、実際の使用状態においては、シールド
用の銅箔が上面側となるように上下反転した状態で用い
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による貫通型近接センサの
分解斜視図である。
【図2】同上の近接センサの上下反転した状態における
分解斜視図である。
【図3】同上の近接センサの一部破断した側面図であ
る。
【図4】同上の近接センサの組み立て状態を示す断面図
である。
【図5】(a)は上ケースの内面側を示す平面図、
(b)は下ケースの内面側を示す平面図である。
【図6】(a)(b)は下ケースのボスとシールドリン
グとの位置決め状態を示す拡大断面図及び拡大平面図で
ある。
【図7】シールドリングを押さえるための突起を示す拡
大図である。
【図8】一体に組み立てられたコイル部分と回路部分を
示す側面図である。
【図9】同上のコイルスプールの平面図である。
【図10】同上のコイルスプールの下面図である。
【図11】同上のコイルスプールの側面図である。
【図12】本発明の別な実施形態の近接センサを示す断
面図である。
【図13】貫通型近接センサの原理を説明するためのブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 上ケース 2 下ケース 10 下ケースのボス 14 上ケースのボス 15 コイルスプール 16 コイル 29 配線基板 36 小孔 45,46 シールドリング 49 シールドリングの突片 50 シールドリングの切り欠き凹部 53 シールドリングに当接させるための上下ケースの
突起

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルを巻回したコイルスプールの両面
    にそれぞれ金属製シールド板を被せてシールド板により
    コイルスプールを覆い、コイルスプールとケースとの間
    に前記シールド板を挟み込んで保持し、前記シールド板
    に係合部を設け、前記係合部と係合することによって前
    記シールド板を回り止めするための被係合部をケースに
    設けたことを特徴とする貫通型近接センサ。
  2. 【請求項2】 コイルを巻回したコイルスプールの両面
    にそれぞれ金属製シールド板を被せてシールド板により
    コイルスプールを覆い、コイルスプールとケースとの間
    に前記シールド板を挟み込んで保持し、前記シールド板
    に係合部を設け、前記係合部と係合することによって前
    記シールド板を回り止めするための被係合部をコイルス
    プールもしくはコイルスプールに固定された部材に設け
    たことを特徴とする貫通型近接センサ。
  3. 【請求項3】 コイルを巻回したコイルスプールの両面
    にそれぞれ金属製シールド板を被せてシールド板により
    コイルスプールを覆い、コイルスプールとケースとの間
    に前記シールド板を挟み込んで保持し、前記シールド板
    に係合部を設け、前記係合部と係合することによって前
    記シールド板を回り止めするための被係合部を配線基板
    に設けたことを特徴とする貫通型近接センサ。
  4. 【請求項4】 前記ケースの内面に設けた突起を前記シ
    ールド板に当接させた、請求項1,2又は3に記載の貫
    通型近接センサ。
  5. 【請求項5】 前記コイルスプールの両面に被せた前記
    シールド板を電気的に接触させた、請求項1,2又は3
    に記載の貫通型近接センサ。
JP21542995A 1995-08-01 1995-08-01 貫通型近接センサ Pending JPH0945199A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012126355A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Honda Lock Mfg Co Ltd 車両用電動ロック装置
US9422753B2 (en) 2010-12-17 2016-08-23 Kabushiki Kaisha Honda Lock Vehicular electric lock device

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