JP2002122677A - 遊戯球検出器 - Google Patents

遊戯球検出器

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JP2002122677A
JP2002122677A JP2000313987A JP2000313987A JP2002122677A JP 2002122677 A JP2002122677 A JP 2002122677A JP 2000313987 A JP2000313987 A JP 2000313987A JP 2000313987 A JP2000313987 A JP 2000313987A JP 2002122677 A JP2002122677 A JP 2002122677A
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coil
game ball
shield plate
hole
along
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JP2000313987A
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Masahisa Niwa
正久 丹羽
Shuichi Katayama
秀一 片山
Fumihiro Kasano
文宏 笠野
Yoshinobu Kobayashi
義信 小林
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検出特性を安定させて感度を低下させることな
く複数個間の相互干渉を防止した遊戯球検出器を提供す
る。 【解決手段】通過孔11が貫設された本体10と、通過
孔11の内周面に沿わせて配設されるコイル20と、コ
イル20外側周辺に配設されるシールド板30とを備
え、シールド板30は、コイル20の巻軸方向の一端に
配置される環状の基部31と、基部31から延出されて
コイル20の巻回方向に沿って配置される延出部32と
を有する。通過孔11内に電磁界を略均一に形成して遊
戯球の検出特性を安定させ、感度を高くすることがで
き、さらにシールド板30の基部31及び延出部32に
よってコイル20外側周辺部での電磁界の発生を抑える
ことができ、その結果、遊戯球検出器を複数個近くに配
置しても、それぞれの間に生じる相互干渉を防止するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊戯盤(いわゆる
パチンコ台)で用いる金属球である遊戯球(いわゆるパ
チンコ玉)の通過を検出し、遊戯球の個数の検出などに
用いられる遊戯球検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から提供されているこの種の遊戯球
検出器には、金属球(鋼球)である遊戯球の通過を非接
触で検出するものがあり、とくに、遊戯球が通過する部
位に高周波電磁界を形成しておき、遊戯球と高周波電磁
界との相互作用によって遊戯球の通過を検出するものが
広く用いられている。具体的には、遊戯球の通過する箇
所に近接してコイルを配置するとともに、コイルを含む
発振回路を動作させることによりコイルの周囲に高周波
電磁界を形成する。遊戯球が高周波電磁界を通過する
と、遊戯球表面に渦電流が流れてエネルギーが消費され
るとともに、コイルのコンダクタンスが増加し、発振回
路の発振条件が変化して振幅が低下し又は発振が停止す
ることとなる。そして、前述のような発振回路出力の変
化を利用して遊戯球の通過の有無を判定するのである。
【0003】上記従来の遊戯球検出器は、例えば図11
に示すように、遊戯球を通過させる通過孔51が貫設さ
れた枠体50と、枠体50の外周面から略垂直に突出さ
れた柱状の2つの巻線部52,52に、それぞれ巻回さ
れて直列接続する2つのコイルと、前記2つのコイルを
含む発振回路(図示せず)とを備え、各コイルの巻軸方
向を通過孔51における遊戯球の通過方向に直交させ、
各コイルの巻数を等しくするとともに巻回方向を互いに
逆にしている(特開2000−162321号公報参
照)(第1の従来例)。
【0004】上述のような遊戯球検出器の2個のコイル
から発生する磁束は、互いに逆方向で絶対値が略同一で
あるので、各コイル周辺の所定の部位では互いに相殺し
合うこととなる。これにより、遊戯球検出器の前記部位
に他の遊戯球検出器を配置してもそれぞれの遊戯球検出
器の間で相互干渉が生じないようにしている。また、巻
線部52には例えばフェライトなどの高透磁率部材が含
まれていないので、例えば遊戯者が永久磁石を用いて悪
戯しても永久磁石からの磁界の影響を受け難くして誤動
作の発生を防止し、さらに、枠体50と巻線部52が一
体に形成されているので、コイルの位置決めを容易にし
ている。
【0005】また、他の従来の遊戯球検出器は、例えば
図12に示すように、遊戯球を通過させる通過孔62が
貫設された合成樹脂成形品の本体60と、本体60にお
ける通過孔62の内周面に沿わせて配設され、内部に遊
戯球を通すコイル63と、複数の電気部品を実装するプ
リント配線基板64とを備え、プリント配線基板64に
実装された複数の電気部品とコイル63とから発振回路
が構成されている(実開昭62−103145号公報参
照)(第2の従来例)。
【0006】上述のような遊戯球検出器は、通過孔62
内に略均一な高周波電磁界を形成するので遊戯球の通過
孔62を通過する位置に関わらず遊戯球の検出特性を安
定させることができるといった利点がある。さらに、コ
イル63とプリント配線基板64は、シールド板65を
挟んで本体60に載置されるので、例えば帯電した遊戯
球が通過孔62を通過するときに静電気が放電しても、
前記放電は遊戯球とシールド板65との間で発生して、
コイル63を含む発振回路を静電気から保護することが
できるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例では、2つのコイルを枠体50周辺の一部に並設
しているので通過孔51内で高周波電磁界が略均一に形
成されずに、遊戯球の通過孔51での通過する位置によ
って検出特性が変化し、さらに巻線部51に高透磁率部
材が含まれていないために磁束の指向性が低下して遊戯
球を検出する感度が悪くなるといった問題があった。
【0008】また、第2の従来例では、コイル63が通
過孔62の内周面に沿って配設されているので、コイル
63の巻線の巻回する径が大きく、コイル63を貫く磁
束が増える。その結果、コイル63周辺の広い範囲に高
周波電磁界を形成し、複数の遊戯球検出器を近くに配置
したときには、それぞれの間で相互干渉が生じてしまう
といった問題があった。
【0009】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、検出特性を安定させて感度を低下させること
なく複数個間の相互干渉を防止した遊戯球検出器を提供
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、金属球よりなる遊戯球を通過さ
せる通過孔が貫設された本体と、本体における通過孔の
内周面に沿わせて配設され、内部に遊戯球を通すコイル
と、コイルを含む発振回路と、コイル外側周辺に配設さ
れるシールド板とを備え、発振回路出力の変化により通
過孔への遊戯球の通過の有無を検出する遊戯球検出器で
あって、シールド板は、コイルの巻軸方向の遊戯球を内
部に導入する側の一端に、巻軸方向と略垂直な方向に巻
線に沿って配置される環状の基部と、基部から延出され
てコイルの巻回方向に沿って配置される延出部とを有し
て、発振回路の安定電位を有する部位に電気的に接続さ
れたことを特徴とし、コイルを通過孔の内周面に沿わせ
て配設させたことによって、通過孔内に電磁界を略均一
に形成して遊戯球の検出特性を安定させ、感度を高くす
ることができ、さらにシールド板の基部及び延出部によ
ってコイル外側周辺部での電磁界の発生を抑えることが
でき、その結果、遊戯球検出器を複数個近くに配置して
も、それぞれの間に生じる相互干渉を防止することがで
きる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、シールド板の延出部は、基部の外側略全周縁に沿っ
て切れ目なく延出されたことを特徴とし、コイル外側周
辺部での電磁界の発生をさらに抑え、その結果、遊戯球
検出器を複数個近くに配置しても、それぞれの間に生じ
る相互干渉をさらに防止することができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、シールド板の延出部は、基部の外側周縁に沿って延
出する複数の延出片を基部に対して折り曲げて形成され
たことを特徴とし、専用の金型などを用いて絞り加工す
ることなくシールド板を簡単に形成することができ、コ
スト低減を図ることができる。
【0013】請求項4の発明は、請求項1〜3の発明に
おいて、コイルの巻線が外周に沿って巻回される筒状の
コイルボビン本体と、コイルボビン本体の両端側開口縁
に沿って外側に突出する鍔部とからなるコイルボビンを
備え、シールド板の延出部は、コイルの巻軸方向の遊戯
球を外部に導出する側に位置するコイルボビンの鍔部に
達するまで延出されたことを特徴とし、帯電した遊戯球
が通過孔の外部に導出されるときに静電気が放電して
も、前記放電を遊戯球と延出部の先端との間で発生させ
て、コイルを含む発振回路を保護することができる。
【0014】請求項5の発明は、請求項1〜3の何れか
の発明において、コイルの巻線が外周に沿って巻回され
る筒状のコイルボビン本体と、コイルボビン本体の両端
側開口縁に沿って外側に突出する鍔部とからなるコイル
ボビンを備え、シールド板の延出部の先端周縁に沿って
突出する1乃至複数の突片を設けるとともに、前記1乃
至複数の突片を延出部に対して折り曲げて、基部と1乃
至複数の突片との間にコイルボビンを挟み込んだことを
特徴とし、シールド板の突片によってコイル外側周辺部
での電磁界の発生をさらに抑えて、遊戯球検出器を複数
個近くに配置しても、それぞれの間に生じる相互干渉を
さらに防止することができるとともに、帯電した遊戯球
が通過孔の外部に導出されるときに放電が生じても、前
記放電を積極的に遊戯球と1乃至複数の突片との間で発
生させて、発振回路をより十分に保護することができ
る。
【0015】請求項6の発明は、金属球よりなる遊戯球
を通過させる通過孔が貫設された本体と、本体における
通過孔の内周面に沿わせて配設され、内部に遊戯球を通
す2つのコイルと、2つのコイルを含む発振回路とを備
え、発振回路出力の変化により通過孔への遊戯球の通過
の有無を検出する遊戯球検出器であって、2つのコイル
は、それぞれ同じ巻数であって巻回方向を逆にして直列
接続され、遊戯球の通過方向に沿って配設されたことを
特徴とし、2つのコイルから巻軸方向に沿って発生する
磁束は各コイルの外部で打ち消しあって、コイル外側周
辺部での電磁界の発生を抑えることができ、その結果、
遊戯球検出器を複数個近くに配置しても、それぞれの間
に生じる相互干渉を防止することができる。
【0016】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、コイル外側周辺の巻回方向に沿って配設され、発振
回路の安定電位を有する部位に電気的に接続されるシー
ルド板を備えたことを特徴とし、シールド板によってコ
イル外側周辺部での電磁界の発生をさらに抑えることが
でき、その結果、遊戯球検出器を複数個近くに配置して
も、それぞれの間に生じる相互干渉をさらに防止するこ
とができる。
【0017】請求項8の発明は、金属球よりなる遊戯球
を通過させる通過孔が貫設された枠体と、枠体の外側周
辺に配設される3つ以上のコイルと、3つ以上のコイル
を含む発振回路とを備え、発振回路出力の変化により通
過孔への遊戯球の通過の有無を検出する遊戯球検出器で
あって、3つ以上のコイルを直列接続してそれぞれ略等
間隔に配置し、各コイルの巻軸方向を通過孔における遊
戯球の通過方向に略直交させたことを特徴とし、直列接
続された3つ以上のコイルをそれぞれ略等間隔に配置し
たことによって、通過孔内に電磁界を略均一に形成して
遊戯球の検出特性を安定させ、感度を高くすることがで
き、さらに、各コイルの巻回する径を通過孔よりも小さ
くして、通過孔以外の各コイル外側周辺部での電磁界の
発生を抑えることができ、その結果、遊戯球検出器を複
数個近くに配置しても、それぞれの間に生じる相互干渉
を防止することができる。
【0018】請求項9の発明は、請求項1〜5又は7の
何れかの発明において、コイル以外の発振回路を構成す
る1乃至複数の電気部品を実装する基板を備え、シール
ド板から延出され前記基板の近傍に配置される基板用シ
ールド部を設けたことを特徴とし、基板用シールド部に
より基板上の1乃至複数の電気部品を静電気や電磁波か
ら保護することができる。
【0019】請求項10の発明は、金属球よりなる遊戯
球を通過させる通過孔が貫設された本体と、本体におけ
る通過孔の内周面に沿わせて配設され、内部に遊戯球を
通すコイルと、コイル以外の発振回路を構成する1乃至
複数の電気部品を実装する基板と、コイル外側周辺の巻
回方向に沿って配設され、巻回方向の両端を非接触にし
たシールド板とを備え、発振回路出力の変化により通過
孔への遊戯球の通過の有無を検出する遊戯球検出器であ
って、シールド板におけるコイル巻回方向の両端を、基
板上の配線を介して接続したことを特徴とし、コイルを
通過孔の内周面に沿わせて配設させたことによって、通
過孔内に電磁界を略均一に形成して遊戯球の検出特性を
安定させ、感度を高くすることができ、さらにシールド
板を貫こうとする磁束を、前記磁束により誘起されて基
板上の配線を介してシールド板に流れる環状電流によっ
て減衰させて、コイル外側周辺部での電磁界の発生を抑
えることができ、その結果、遊戯球検出器を複数個近く
に配置しても、それぞれの間に生じる相互干渉を防止す
ることができる。
【0020】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、シールド板におけるコイル巻回方向の周縁に沿
って突出する1乃至複数の突出部を設け、前記1乃至複
数の突出部をシールド板に対して折り曲げて、コイルの
巻軸方向の遊戯球を内部に導入する側の一端に配置させ
たことを特徴とし、1乃至複数の突出部によってコイル
の巻軸方向に沿った磁束を減衰させてコイル外側周辺部
での電磁界の発生をさらに抑えることができ、その結
果、遊戯球検出器を複数個近くに配置しても、それぞれ
の間に生じる相互干渉をさらに防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態では、
図1(c)に示すように、金属球よりなる遊戯球を通過
させる通過孔11が貫設された合成樹脂成形品の本体1
0と、本体10における通過孔11の内周面に沿わせて
配設され、内部に遊戯球を通すコイル20と、コイル2
0に接続され1乃至複数の電気部品を実装するプリント
配線基板21と、コイル20外側周辺に配設されるシー
ルド板30とを備え、プリント配線基板21に実装され
た1乃至複数の電気部品とコイル20とから発振回路が
構成される。
【0022】また本実施形態は、図1(a)に示すよう
に、筒状のコイルボビン本体22aと、コイルボビン本
体22aの両端側開口縁に沿って外側に突出する鍔部2
2b,22bとからなるコイルボビン22を備え、コイ
ル20は、コイルボビン本体22aの外周に沿って巻回
されている。コイル20の巻線の両端は、コイルボビン
22の一方の鍔部22bから突出する接続部22c,2
2cに接続され、この接続部22c,22cを介してプ
リント配線基板22の配線パターンに接続される。
【0023】本体10は、全体的に略矩形状に形成され
ており、本体10における通過孔11の遊戯球が導入さ
れる側の開口縁には、通過孔11内側に突出する突壁1
1aが設けられる。さらに本体10には、通過孔11の
遊戯球が導出される側の面に開口面を有し、内部にプリ
ント配線基板21が配設される略矩形状の凹所12が形
成されている。
【0024】シールド板30は、図1(b)に示すよう
に、環状の基部31と、基部31から略垂直に延出する
延出部32とからなり、この延出部32は、基部31の
外側全周縁に沿って切れ目なく延出されている。またシ
ールド板30は、プリント配線基板21上に設けられた
アース端子などの安定電位を有する部位に電気的に接続
される。
【0025】シールド板30を本体10に配設するとき
には、基部31を本体10の突壁11aに略対向させ、
基部31の貫通孔を本体10の通過孔11に連通させ
る。そして上述のコイルボビン22に巻回されたコイル
20を、本体10の通過孔11内周面に沿わせて配設し
たときには、シールド板30の基部31が、コイル20
の巻軸方向の遊戯球を内部に導入する側の一端に、コイ
ルボビン22の鍔部22bを挟んで、コイル20の巻軸
方向と略垂直な方向に巻線に沿って配置され、延出部3
2がコイル20の巻回方向に沿って配置されるのであ
る。
【0026】上述のように本実施形態では、コイル20
を通過孔11の内周面に沿わせて配設させたことによっ
て、通過孔11内に高周波電磁界を略均一に形成して遊
戯球の検出特性を安定させ、感度を高くすることができ
る。さらに、コイル20から巻軸方向に発生する磁束が
基部31を貫くと、基部31に渦電流が流れ、この基部
31に流れる渦電流によってエネルギーが消費されて前
記磁束を減衰させることができる。その結果、本実施形
態をコイル20の巻軸方向に沿って複数個近くに配置し
ても、それぞれの間で生じる相互干渉を防止することが
できる。また前述と同様にコイル20の巻軸方向と略垂
直な方向の磁束を延出部32により減衰させて、本実施
形態をコイル20の巻軸方向と略垂直な方向に沿って複
数個近くに配置しても、それぞれの間で生じる相互干渉
を防止することができる。
【0027】ところで第2の従来例では、コイル63の
遊戯球を内部に導入する側の一端にシールド板65が配
置されているので、帯電した遊戯球が通過孔62及びコ
イル63の内部に導入されるときに静電気が放電して
も、前記放電が遊戯球とシールド板65との間で生じる
ことによって、コイル63に放電されることを防止して
発振回路を保護することができたが、帯電した遊戯球が
外部に導出されるときに静電気が放電した場合には、発
振回路を保護することがきなかった。
【0028】そこで本実施形態では、図2に示すよう
に、シールド板30の延出部32を、コイル20の巻軸
方向の遊戯球を外部に導出する側に位置するコイルボビ
ン22の鍔部22bに達するまで延出させることによ
り、帯電した遊戯球が通過孔11の外部に導出されると
きに静電気が放電しても、前記放電を遊戯球と延出部3
2の先端との間で発生させて、コイル20に放電される
ことを防止して発振回路を保護することができるのであ
る。
【0029】さらに、図3に示すように、シールド板3
0の基部31内側周縁と、延出部32先端を、コイルボ
ビン22及び本体10と面一になるように露出させても
良く、このときには発振回路をさらに静電気から保護す
ることができる。また、本体10に貫通孔を設けてシー
ルド板30を露出させ、積極的にシールド板30に放電
させるようにしても良い。 (実施形態2)ところで、実施形態1ではシールド板3
0が継ぎ目のない底付の容器状であるために、シールド
板30を形成するのに例えば専用の特殊な金型を用い
て、絞り加工を行う必要があった。
【0030】そこで本実施形態では、図4(a)〜
(c)に示すように、シールド板30を形成するときに
は例えばプレスなどを用いて略平板状の部材から、多角
形状の基部31と、基部31の各辺から延出する略四角
形状の延出片32aとをそれぞれ一体に打ち抜き、この
打ち抜かれた複数の延出片32aを基部31に対してそ
れぞれ同じ側に略垂直に折り曲げて延出部32を形成す
る。
【0031】これにより、簡単な治工具を用いて曲げ加
工してシールド板30を簡単に形成することができ、コ
スト低減を図ることができる。 (実施形態3)本実施形態における基本構成は実施形態
1と共通するために共通する部分については同一の符号
を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分に
ついてのみ詳細に説明する。
【0032】本実施形態では、図5(a)〜(c)に示
すように、実施形態1のシールド板30に、延出部32
先端周縁に沿って突出する複数の突片33を設けてい
る。
【0033】そして、シールド板30及びコイル20が
巻回されたコイルボビン22を本体10に配設したとき
に、複数の突片33を延出部32に対して内側に折り曲
げて、基部31と複数の突片33との間にコイルボビン
22を挟み込む。
【0034】これにより、コイル20の巻軸方向の磁束
は複数の突片33によってさらに減衰され、コイル20
の巻軸方向に沿って本実施形態を複数個近くに配置して
も、相互干渉の発生をさらに抑えることができる。 (実施形態4)本実施形態のコイルボビン22は、図6
(a)に示すように、2つの鍔部22b,22bとの間
にコイルボビン本体22a外周に沿って突出する鍔部2
2dをもう1つ有している。そして本実施形態では、2
つのコイル20,20を備え、各コイル20は、それぞ
れ各鍔部22bと鍔部22dとの間に巻回されて、遊戯
球の通過方向に沿って配設されている。
【0035】これら2つのコイル20は、それぞれ同じ
巻数であって巻回方向を逆にして直列接続されている。
これにより、各コイル20から発生する巻軸方向の磁束
は、それぞれ各コイル20外部で打ち消しあって、各コ
イル20外側周辺部での高周波電磁界の発生を抑えるこ
とができる。その結果、本実施形態を例えばコイル20
の巻軸方向に沿って複数個近くに配置しても、それぞれ
の間で生じる相互干渉を防止することができる。
【0036】さらに、本実施形態では図6(b),
(c)に示すように、コイル20外側周辺を取り囲むよ
うに巻回方向に沿って配設され、発振回路の安定電位を
有する部位に電気的に接続されたシールド板30aを備
えている。このシールド板30aによって、各コイル2
0から発生する巻軸方向と略垂直な方向の磁束を減衰す
ることができ、本実施形態をコイル20の巻軸方向と略
垂直な方向に沿って複数個近くに配置しても、それぞれ
の間に生じる相互干渉を防止することができる。 (実施形態5)本実施形態は、図7に示すように、遊戯
球を通過させる通過孔41が貫設された枠体40と、枠
体40の外側周辺に配設される3個のコイルと、3個の
コイルを含む発振回路とを備えている。
【0037】枠体40の外側周面には、略垂直に突出す
る3つの巻線部40aがそれぞれ略等間隔に配列するよ
うに設けられ、各巻線部40aの先端には枠体40の周
面に略対向する平板状の鍔部40bが設けられている。
【0038】3個のコイルは、それぞれ各巻線部40a
の枠体40周面と鍔部40bとの間に巻回されて略等間
隔に配置され、各コイルの巻軸方向は通過孔41におけ
る遊戯球の通過方向に略直交している。そして、各コイ
ルはそれぞれ直列に接続され、直列接続された3つのコ
イルの両端は、鍔部40bから突出した2つの接続部4
2,42を介して、発振回路を構成する3個のコイル以
外の電気部品に接続される。
【0039】本実施形態では、直列接続する3個のコイ
ルを枠体40の外側周辺に略等間隔に配置させたことに
よって、通過孔41内に発生する高周波電磁界を略均一
にすることができ、その結果、通過孔41を通過する遊
戯球の位置に関わらず検出特性を安定させることができ
る。また、各コイルの巻回する径を通過孔41よりも小
さくして、通過孔41以外の各コイル外側周辺部での高
周波電磁界の発生を抑えることができ、その結果、本実
施形態を複数個近くに配置しても、それぞれの間に生じ
る相互干渉を防止することができる。 (実施形態6)本実施形態における基本構成は実施形態
2と共通するために共通する部分については同一の符号
を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分に
ついてのみ詳細に説明する。
【0040】本実施形態では、図8(a)〜(c)に示
すように、シールド板30に基部31から延出されプリ
ント配線基板21と略同じ寸法形状の基板用シールド部
34を設けている。
【0041】このシールド板30の基板用シールド部3
4は、本体10の凹所12の底面に略対向するように配
設され、プリント配線基板21は、基板用シールド部3
4を挟んで本体10の凹所12に収納される。このよう
に、基板用シールド部34をプリント配線基板21の近
傍に配置したことによって、プリント配線基板21に実
装された電気部品を、静電気及び電磁波から保護するこ
とができる。 (実施形態7)本実施形態における基本構成は実施形態
1又は4と共通するために共通する部分については同一
の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる
部分についてのみ詳細に説明する。
【0042】本実施形態では、図9に示すように、コイ
ル20は実施形態1のコイルボビン22に巻回され、実
施形態4のシールド板30aをコイル20の外側周辺の
巻回方向に沿って配設している。さらに、シールド板3
0aにおけるコイル20巻回方向の両端を非接触にし、
各端にはプリント配線基板21の配線パターンに接続さ
れる略L字状の接続部35が形成されている。
【0043】プリント配線基板21には、シールド板3
0aの接続部35,35の先端を挿入するスルーホール
21a,21aが穿設されており、プリント配線基板2
1の一面のスルーホール21a,21a周辺には例えば
銅箔ランドが設けられ、前記両銅箔ランドの間には配線
パターンが形成されている。
【0044】シールド板30aの接続部35,35は、
プリント配線基板21の前記配線パターンが形成されて
いない一面側から、スルーホール21a,21aに挿入
され、他面側に突出した各接続部35の先端部が銅箔ラ
ンドに半田付けされる。これにより、シールド板30a
におけるコイル20巻回方向の両端が、プリント配線基
板21の配線パターンを介して接続されるのである。そ
の結果、シールド板30aを貫こうとする磁束を、前記
磁束により誘起されプリント配線基板21上の配線パタ
ーンを介してシールド板30aに流れる環状電流によっ
て減衰させ、コイル20外側周辺部での高周波電磁界の
発生を抑えることができる。
【0045】ところで実施形態1では、シールド板30
の基部31は、貫通孔を有しており、シールド板30を
形成するときには、板状の部材から基部31の貫通孔に
相当する部位を打ち抜き、この打ち抜かれた部材は、シ
ールド板30には不要であるため、廃却するしかなかっ
た。しかし、本実施形態のシールド板30aには、貫通
孔に相当する部位がないため、部材から不要な部分を少
なくしてシールド板30aを形成することができ、コス
ト低減を図ることができる。 (実施形態8)本実施形態における基本構成は実施形態
7と共通するために共通する部分については同一の符号
を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分に
ついてのみ詳細に説明する。
【0046】本実施形態では、図10(a)〜(c)に
示すように、シールド板30aにおけるコイル20巻回
方向の周縁に沿って突出する複数の突出部36を設けて
いる。この突出部36は、シールド板30aに対して内
側に折り曲げられ、コイル20の巻軸方向の遊戯球を内
部に導入する側の一端に、コイルボビン22の鍔部22
dを挟んで配置される。
【0047】この突出部36によって、コイル20の巻
軸方向に発生する磁束を減衰させて、コイル20外側周
辺部での高周波電磁界の発生をさらに抑えることができ
る。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明は、金属球よりなる遊戯
球を通過させる通過孔が貫設された本体と、本体におけ
る通過孔の内周面に沿わせて配設され、内部に遊戯球を
通すコイルと、コイルを含む発振回路と、コイル外側周
辺に配設されるシールド板とを備え、発振回路出力の変
化により通過孔への遊戯球の通過の有無を検出する遊戯
球検出器であって、シールド板は、コイルの巻軸方向の
遊戯球を内部に導入する側の一端に、巻軸方向と略垂直
な方向に巻線に沿って配置される環状の基部と、基部か
ら延出されてコイルの巻回方向に沿って配置される延出
部とを有して、発振回路の安定電位を有する部位に電気
的に接続されたので、コイルを通過孔の内周面に沿わせ
て配設させたことによって、通過孔内に電磁界を略均一
に形成して遊戯球の検出特性を安定させ、感度を高くす
ることができ、さらにシールド板の基部及び延出部によ
ってコイル外側周辺部での電磁界の発生を抑えることが
でき、その結果、遊戯球検出器を複数個近くに配置して
も、それぞれの間に生じる相互干渉を防止することがで
きるという効果がある。
【0049】請求項2の発明は、シールド板の延出部
は、基部の外側略全周縁に沿って切れ目なく延出された
ので、コイル外側周辺部での電磁界の発生をさらに抑
え、その結果、遊戯球検出器を複数個近くに配置して
も、それぞれの間に生じる相互干渉をさらに防止するこ
とができるという効果がある。
【0050】請求項3の発明は、シールド板の延出部
は、基部の外側周縁に沿って延出する複数の延出片を基
部に対して折り曲げて形成されたので、専用の金型など
を用いて絞り加工することなくシールド板を簡単に形成
することができ、コスト低減を図ることができるという
効果がある。
【0051】請求項4の発明は、コイルの巻線が外周に
沿って巻回される筒状のコイルボビン本体と、コイルボ
ビン本体の両端側開口縁に沿って外側に突出する鍔部と
からなるコイルボビンを備え、シールド板の延出部は、
コイルの巻軸方向の遊戯球を外部に導出する側に位置す
るコイルボビンの鍔部に達するまで延出されたので、帯
電した遊戯球が通過孔の外部に導出されるときに静電気
が放電しても、前記放電を遊戯球と延出部の先端との間
で発生させて、コイルを含む発振回路を保護することが
できるという効果がある。
【0052】請求項5の発明は、コイルの巻線が外周に
沿って巻回される筒状のコイルボビン本体と、コイルボ
ビン本体の両端側開口縁に沿って外側に突出する鍔部と
からなるコイルボビンを備え、シールド板の延出部の先
端周縁に沿って突出する1乃至複数の突片を設けるとと
もに、前記1乃至複数の突片を延出部に対して折り曲げ
て、基部と1乃至複数の突片との間にコイルボビンを挟
み込んだので、シールド板の突片によってコイル外側周
辺部での電磁界の発生をさらに抑えて、遊戯球検出器を
複数個近くに配置しても、それぞれの間に生じる相互干
渉をさらに防止することができるとともに、帯電した遊
戯球が通過孔の外部に導出されるときに放電が生じて
も、前記放電を積極的に遊戯球と1乃至複数の突片との
間で発生させて、発振回路をより十分に保護することが
できるという効果がある。
【0053】請求項6の発明は、金属球よりなる遊戯球
を通過させる通過孔が貫設された本体と、本体における
通過孔の内周面に沿わせて配設され、内部に遊戯球を通
す2つのコイルと、2つのコイルを含む発振回路とを備
え、発振回路出力の変化により通過孔への遊戯球の通過
の有無を検出する遊戯球検出器であって、2つのコイル
は、それぞれ同じ巻数であって巻回方向を逆にして直列
接続され、遊戯球の通過方向に沿って配設されたので、
2つのコイルから巻軸方向に沿って発生する磁束は各コ
イルの外部で打ち消しあって、コイル外側周辺部での電
磁界の発生を抑えることができ、その結果、遊戯球検出
器を複数個近くに配置しても、それぞれの間に生じる相
互干渉を防止することができるという効果がある。
【0054】請求項7の発明は、コイル外側周辺の巻回
方向に沿って配設され、発振回路の安定電位を有する部
位に電気的に接続されるシールド板を備えたので、シー
ルド板によってコイル外側周辺部での電磁界の発生をさ
らに抑えることができ、その結果、遊戯球検出器を複数
個近くに配置しても、それぞれの間に生じる相互干渉を
さらに防止することができるという効果がある。
【0055】請求項8の発明は、金属球よりなる遊戯球
を通過させる通過孔が貫設された枠体と、枠体の外側周
辺に配設される3つ以上のコイルと、3つ以上のコイル
を含む発振回路とを備え、発振回路出力の変化により通
過孔への遊戯球の通過の有無を検出する遊戯球検出器で
あって、3つ以上のコイルを直列接続してそれぞれ略等
間隔に配置し、各コイルの巻軸方向を通過孔における遊
戯球の通過方向に略直交させたので、直列接続された3
つ以上のコイルをそれぞれ略等間隔に配置したことによ
って、通過孔内に電磁界を略均一に形成して遊戯球の検
出特性を安定させ、感度を高くすることができ、さら
に、各コイルの巻回する径を通過孔よりも小さくして、
通過孔以外の各コイル外側周辺部での電磁界の発生を抑
えることができ、その結果、遊戯球検出器を複数個近く
に配置しても、それぞれの間に生じる相互干渉を防止す
ることができるという効果がある。
【0056】請求項9の発明は、コイル以外の発振回路
を構成する1乃至複数の電気部品を実装する基板を備
え、シールド板から延出され前記基板の近傍に配置され
る基板用シールド部を設けたので、基板用シールド部に
より基板上の1乃至複数の電気部品を静電気や電磁波か
ら保護することができるという効果がある。
【0057】請求項10の発明は、金属球よりなる遊戯
球を通過させる通過孔が貫設された本体と、本体におけ
る通過孔の内周面に沿わせて配設され、内部に遊戯球を
通すコイルと、コイル以外の発振回路を構成する1乃至
複数の電気部品を実装する基板と、コイル外側周辺の巻
回方向に沿って配設され、巻回方向の両端を非接触にし
たシールド板とを備え、発振回路出力の変化により通過
孔への遊戯球の通過の有無を検出する遊戯球検出器であ
って、シールド板におけるコイル巻回方向の両端を、基
板上の配線を介して接続したので、コイルを通過孔の内
周面に沿わせて配設させたことによって、通過孔内に電
磁界を略均一に形成して遊戯球の検出特性を安定させ、
感度を高くすることができ、さらにシールド板を貫こう
とする磁束を、前記磁束により誘起されて基板上の配線
を介してシールド板に流れる環状電流によって減衰させ
て、コイル外側周辺部での電磁界の発生を抑えることが
でき、その結果、遊戯球検出器を複数個近くに配置して
も、それぞれの間に生じる相互干渉を防止することがで
きるという効果がある。
【0058】請求項11の発明は、シールド板における
コイル巻回方向の周縁に沿って突出する1乃至複数の突
出部を設け、前記1乃至複数の突出部をシールド板に対
して折り曲げて、コイルの巻軸方向の遊戯球を内部に導
入する側の一端に配置させたので、1乃至複数の突出部
によってコイルの巻軸方向に沿った磁束を減衰させてコ
イル外側周辺部での電磁界の発生をさらに抑えることが
でき、その結果、遊戯球検出器を複数個近くに配置して
も、それぞれの間に生じる相互干渉をさらに防止するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す(a)はコイルボビンの斜視
図、(b)はシールド板の斜視図、(c)は分解斜視図
である。
【図2】同上の断面図である。
【図3】同上の他の断面図である。
【図4】実施形態2を示す(a)はコイルボビンの斜視
図、(b)はシールド板の斜視図、(c)は分解斜視図
である。
【図5】実施形態3を示す(a)はコイルボビンの斜視
図、(b)はシールド板の斜視図、(c)は分解斜視図
である。
【図6】実施形態4を示す(a)はコイルボビンの斜視
図、(b)はシールド板の斜視図、(c)は分解斜視図
である。
【図7】実施形態5を示す枠体の斜視図である。
【図8】実施形態6を示す(a)はコイルボビンの斜視
図、(b)はシールド板の斜視図、(c)は分解斜視図
である。
【図9】実施形態7を示す(a)はコイルボビンの斜視
図、(b)はシールド板の斜視図、(c)は分解斜視図
である。
【図10】実施形態8を示す(a)はコイルボビンの斜
視図、(b)はシールド板の斜視図、(c)は分解斜視
図である。
【図11】従来例を示す枠体の斜視図である。
【図12】同上の他の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 本体 11 通過孔 20 コイル 21 プリント配線基板 30 シールド板 31 基部 32 延出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠野 文宏 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小林 義信 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2C088 BA03 BC56 2G005 CA04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属球よりなる遊戯球を通過させる通過
    孔が貫設された本体と、本体における通過孔の内周面に
    沿わせて配設され、内部に遊戯球を通すコイルと、コイ
    ルを含む発振回路と、コイル外側周辺に配設されるシー
    ルド板とを備え、発振回路出力の変化により通過孔への
    遊戯球の通過の有無を検出する遊戯球検出器であって、
    シールド板は、コイルの巻軸方向の遊戯球を内部に導入
    する側の一端に、巻軸方向と略垂直な方向に巻線に沿っ
    て配置される環状の基部と、基部から延出されてコイル
    の巻回方向に沿って配置される延出部とを有して、発振
    回路の安定電位を有する部位に電気的に接続されたこと
    を特徴とする遊戯球検出器。
  2. 【請求項2】 シールド板の延出部は、基部の外側略全
    周縁に沿って切れ目なく延出されたことを特徴とする請
    求項1記載の遊戯球検出器。
  3. 【請求項3】 シールド板の延出部は、基部の外側周縁
    に沿って延出する複数の延出片を基部に対して折り曲げ
    て形成されたことを特徴とする請求項1記載の遊戯球検
    出器。
  4. 【請求項4】 コイルの巻線が外周に沿って巻回される
    筒状のコイルボビン本体と、コイルボビン本体の両端側
    開口縁に沿って外側に突出する鍔部とからなるコイルボ
    ビンを備え、シールド板の延出部は、コイルの巻軸方向
    の遊戯球を外部に導出する側に位置するコイルボビンの
    鍔部に達するまで延出されたことを特徴とする請求項1
    〜3の何れかに記載の遊戯球検出器。
  5. 【請求項5】 コイルの巻線が外周に沿って巻回される
    筒状のコイルボビン本体と、コイルボビン本体の両端側
    開口縁に沿って外側に突出する鍔部とからなるコイルボ
    ビンを備え、シールド板の延出部の先端周縁に沿って突
    出する1乃至複数の突片を設けるとともに、前記1乃至
    複数の突片を延出部に対して折り曲げて、基部と1乃至
    複数の突片との間にコイルボビンを挟み込んだことを特
    徴とする請求項1〜3の何れかに記載の遊戯球検出器。
  6. 【請求項6】 金属球よりなる遊戯球を通過させる通過
    孔が貫設された本体と、本体における通過孔の内周面に
    沿わせて配設され、内部に遊戯球を通す2つのコイル
    と、2つのコイルを含む発振回路とを備え、発振回路出
    力の変化により通過孔への遊戯球の通過の有無を検出す
    る遊戯球検出器であって、2つのコイルは、それぞれ同
    じ巻数であって巻回方向を逆にして直列接続され、遊戯
    球の通過方向に沿って配設されたことを特徴とする遊戯
    球検出器。
  7. 【請求項7】 コイル外側周辺の巻回方向に沿って配設
    され、発振回路の安定電位を有する部位に電気的に接続
    されるシールド板を備えたことを特徴とする請求項6記
    載の遊戯球検出器。
  8. 【請求項8】 金属球よりなる遊戯球を通過させる通過
    孔が貫設された枠体と、枠体の外側周辺に配設される3
    つ以上のコイルと、3つ以上のコイルを含む発振回路と
    を備え、発振回路出力の変化により通過孔への遊戯球の
    通過の有無を検出する遊戯球検出器であって、3つ以上
    のコイルを直列接続してそれぞれ略等間隔に配置し、各
    コイルの巻軸方向を通過孔における遊戯球の通過方向に
    略直交させたことを特徴とする遊戯球検出器。
  9. 【請求項9】 コイル以外の発振回路を構成する1乃至
    複数の電気部品を実装する基板を備え、シールド板から
    延出され前記基板の近傍に配置される基板用シールド部
    を設けたことを特徴とする請求項1〜5又は7の何れか
    に記載の遊戯球検出器。
  10. 【請求項10】 金属球よりなる遊戯球を通過させる通
    過孔が貫設された本体と、本体における通過孔の内周面
    に沿わせて配設され、内部に遊戯球を通すコイルと、コ
    イル以外の発振回路を構成する1乃至複数の電気部品を
    実装する基板と、コイル外側周辺の巻回方向に沿って配
    設され、巻回方向の両端を非接触にしたシールド板とを
    備え、発振回路出力の変化により通過孔への遊戯球の通
    過の有無を検出する遊戯球検出器であって、シールド板
    におけるコイル巻回方向の両端を、基板上の配線を介し
    て接続したことを特徴とする遊戯球検出器。
  11. 【請求項11】 シールド板におけるコイル巻回方向の
    周縁に沿って突出する1乃至複数の突出部を設け、前記
    1乃至複数の突出部をシールド板に対して折り曲げて、
    コイルの巻軸方向の遊戯球を内部に導入する側の一端に
    配置させたことを特徴とする請求項10記載の遊戯球検
    出器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006006825A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Heiwa Corp パチンコ機の検出スイッチ
JP2011047713A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Fuji Xerox Co Ltd 検知装置
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