JPH0944456A - 電子メモ装置 - Google Patents

電子メモ装置

Info

Publication number
JPH0944456A
JPH0944456A JP7197772A JP19777295A JPH0944456A JP H0944456 A JPH0944456 A JP H0944456A JP 7197772 A JP7197772 A JP 7197772A JP 19777295 A JP19777295 A JP 19777295A JP H0944456 A JPH0944456 A JP H0944456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
user
writing information
time
holding period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7197772A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Hirose
斉志 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP7197772A priority Critical patent/JPH0944456A/ja
Publication of JPH0944456A publication Critical patent/JPH0944456A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Calculators And Similar Devices (AREA)
  • Character Discrimination (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量の筆記情報を逐一確認して削除すべき筆
記情報を選択する手間を省き、情報の管理が容易な電子
メモ装置を提供する。 【解決手段】 電子メモ装置は、入力部1から利用者が
筆記入力したメモ情報を、時計部4から取得した筆記終
了時刻と共に筆記情報記憶部6へ格納し、筆記情報記憶
部6に空き容量を確保する必要が生じた場合等に、この
筆記情報記憶部6に格納されているすべての筆記情報の
中から、筆記されてからの経過時間が保持期間記憶部5
にあらかじめ記憶されている保持期間を超過している筆
記情報を削除候補として選出し、これらの削除候補の中
から、削除すべき筆記情報を利用者に選択させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばタブレット
およびペン等を用いて利用者が筆記入力したメモ情報を
登録すると共に、登録したメモ情報の参照や削除が可能
な電子メモ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タブレットあるいはディジタイザ
等に対して利用者がペン等を用いて図形や文字等を筆記
すると、これらの図形や文字等を認識し、例えば文字で
あれば文字コード等に変換して入力する情報端末装置が
知られている。また、このような情報端末装置の一種と
して、手書き入力された画像を図形認識や文字認識等を
行わずにメモ画像としてそのままメモリ等に記憶する一
方、記憶されたメモ画像を利用者が後で参照することが
可能なメモ機能を有する電子メモ装置も知られている。
【0003】これにより、利用者は、例えば会議中や電
話中等に、とりあえずこのメモ機能を使って簡単な地図
や覚書き等を手書きで入力して上記メモリへ記憶させて
おき、その後、記憶させたメモ画像をメモリから呼び出
して参照しながら例えば他のデータ処理装置からデータ
ベースに入力して記憶させたり、ワープロで清書した
り、あるいは、上記装置をプリンタやファクシミリ等に
接続し、メモ画像の印刷出力あるいは送信を行う等の種
々の処理を行うことが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、前記したよ
うなメモ画像は、ある程度の期間が経過すると記憶して
おく必要がなくなるものである。上記従来の情報端末装
置では、例えばメモリ中の空き領域が少なくなってきた
場合等に、利用者が、その時点でメモリに記憶されてい
るメモ画像の内容を逐一確認し、不必要となったメモ画
像を選択して削除するようになっている。
【0005】しかしながら、上記のように利用者がメモ
画像の内容を逐一確認する従来の構成では、メモリ中の
メモ画像の数が少ない場合は良いが、例えばメモリの大
容量化に伴って登録されているメモ画像の数が多くなっ
た場合等には、削除対象とするメモ画像を選択する際の
利用者の作業負担が増大するという問題点を有してい
る。本発明は上記の問題点に鑑みなされたもので、その
目的は、不要となった情報を削除する際の利用者の作業
負担を軽減することができる電子メモ装置を実現するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1記載の電子メモ装置は、情報を
入力する入力手段と、時刻を報知する計時手段と、情報
を画面に表示する表示手段と、情報を記憶する記憶手段
と、利用者が情報の入力を終了した時点で上記計時手段
が報知した時刻を入力終了時刻とし、利用者が入力した
情報に上記入力終了時刻を付加情報として付加して上記
記憶手段に記憶させる情報登録手段と、情報の入力終了
時刻から現在の時刻までの経過時間を算出し、算出した
経過時間があらかじめ設定された情報保持期間を超過し
ている場合に、上記情報が削除候補であると判定する経
過時間判定手段と、上記経過時間判定手段を制御して、
上記記憶手段に記憶されているすべての情報の各々につ
いて削除候補であるか否かを判定させると共に、上記表
示手段を制御して、削除候補であると判定された情報を
利用者に提示させる制御手段とを備えていることを特徴
としている。
【0007】請求項1記載の構成によれば、利用者が入
力を終了した時点からの経過時間があらかじめ設定され
た情報保持期間を超過している情報が、削除候補として
選出され、表示手段に表示される。これにより、例えば
メモのようにある程度の時間が経過するとその必要性が
低下する可能性の高い情報について、多量の情報の中か
ら不必要となった情報を選出する際に、多量の情報の内
容を逐一確認する手間を省くことができる。この結果、
記憶手段の空き容量を確保するために登録した情報から
不要な情報を選択して削除する際の、利用者の作業効率
を向上させることが可能となる。つまり、利用者にとっ
て情報の管理が容易な電子メモ装置を実現することがで
きる。
【0008】請求項2記載の電子メモ装置は、請求項1
記載の装置において、情報の重要度に応じた複数段階の
情報保持期間を記憶した情報保持期間記憶手段をさらに
備えると共に、上記情報登録手段が、利用者が情報を入
力する際に上記情報の重要度を入力手段にて利用者に入
力させ、利用者が入力した情報に入力終了時刻と上記重
要度とを付加情報として付加して上記記憶手段に記憶さ
せ、上記経過時間判定手段が、情報が削除候補であるか
否かを判定する場合に、上記情報保持期間記憶手段から
上記情報の重要度に応じた情報保持期間を取得し、上記
情報の経過時間が上記情報保持期間を超過している場合
に、上記情報が削除候補であると判定することを特徴と
している。
【0009】請求項2記載の構成によれば、情報保持期
間が情報の重要度に応じて記憶されており、削除候補を
選出する際には、各情報の経過時間とこの情報の重要度
に応じた情報保持期間とが比較されて、上記情報が削除
候補であるか否かが決定される。これにより、例えば情
報の重要度が高くなるほどこの情報の情報保持期間が長
くなるように情報保持期間を設定しておけば、ほぼ同じ
時点で入力された情報であっても、比較的重要度の低い
情報については早い段階で削除候補として選出され、比
較的重要度の高い情報については削除候補として選出さ
れる時点が遅くなる。つまり、比較的重要度の高い情報
に優先して、比較的重要度の低い情報が削除候補として
利用者に提示されるので、利用者にとって不必要な情報
が削除候補として選出される可能性を向上させることが
可能となると共に、重要な情報を削除候補として提示
し、利用者がこの情報を誤って削除してしまうというよ
うな事態を回避することができる。この結果、利用者に
とって情報の管理が容易で、高い信頼性を備えた電子メ
モ装置を実現することができる。
【0010】請求項3記載の電子メモ装置は、請求項1
記載の構成において、情報保持期間満了までの残存時間
を算出する残存時間算出手段をさらに備えると共に、上
記制御手段が、上記残存時間算出手段に算出させた残存
時間を上記表示手段に表示させることを特徴としてい
る。
【0011】請求項3記載の構成によれば、制御手順
が、残存時間算出手段に各情報の情報保持期間満了まで
の残存時間を算出させて表示手段に表示させる。これに
より、利用者は、各情報の情報保持期間満了までの残存
時間を知ることができ、例えば、情報保持期間満了が迫
っている情報から優先的に処理するというような対応を
とることが可能となる。この結果、利用者にとって情報
の管理が容易な電子メモ装置を実現することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕本発明の実施の一形態について図1ない
し図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。ま
ず、図1を参照しながら、本実施形態に係る電子メモ装
置の概略構成について説明する。同図に示すように、本
実施形態の電子メモ装置は、液晶表示パネル等の画面を
備えた表示部3と、上記画面上に積層される図示しない
透明なタブレットとこのタブレットの上に図形や文字等
を筆記するためのペンとによって構成される入力部1
(入力手段)と、時刻を報知する時計部4(計時手段)
と、後述する保持期間記憶部5(情報保持期間記憶手
段)と、利用者により筆記された画像を記憶する筆記情
報記憶部6(記憶手段)と、後に詳述するように利用者
が入力を行ってからの経過時間に基づいて削除候補を選
出する経過時間判定部7(経過時間判定手段)と、上記
の各部の動作を制御する制御部2(制御手段)とを備え
た構成である。
【0013】次に、上記電子メモ装置で行われる手書き
入力処理を、表示部3の表示状態を中心に説明する。図
2は、上記表示部3に表示される初期画面の一例を示す
説明図である。また、図3は、上記初期画面が表示され
た状態で、利用者が、表示部3の表面に積層された透明
なタブレット1a上に、上記のペンを用いてメモの筆記
を行った場合の、表示部3の表示状態を示す説明図であ
る。例えば、利用者が、企画会議の開催に関するメモ
を、ペンによりタブレット1a上に筆記すると、同図に
示すように、利用者が筆記した軌跡が表示部3に表示さ
れると共に、この軌跡を含む画像が、筆記情報として制
御部2の図示しない内部バッファへ格納される。
【0014】その後、利用者が、表示部3において矩形
の中に「筆記終了」と表示されてなるボタン領域3aの
表面のタブレットをペンで押すと、制御部2は、利用者
が筆記終了を入力したことを入力部1から知らされて、
手書きによるデータの入力が終了したことを検知する。
このように、利用者によるデータの入力が終了すると、
制御部2は、データの登録を完了したことを示す、例え
ば「データを登録致しました。」等のメッセージを、図
4に示すように表示部3へ表示させる。
【0015】ここで、図5に示すフローチャートを参照
しながら、上述の手書き入力処理の際に制御部2が情報
登録手段として実行する制御の手順を説明する。利用者
が、ペン先をタブレットに接触させて筆記を行うと、こ
の時のペン移動に伴って、入力部1から制御部2へ筆記
情報が送られる。制御部2は、この筆記情報を基にペン
ON状態の筆記情報を抽出して(ステップ1、以下、S
1のように表記する)、制御部2が備える図示しない内
部バッファに保持すると共に、表示部3に軌跡として表
示する(S2)。
【0016】上記S1およびS2の一連の処理は、入力
部1にて入力が行われている間繰り返される。そして、
前記したように利用者が筆記終了を入力部1に指示する
と、制御部2は、筆記が終了したことを検知して(S
3)、時計部4から現在時刻を読み込んで、この時刻を
上記筆記情報の筆記終了時刻として上記内部バッファに
保持する(S4)。
【0017】次に、制御部2は、上記内部バッファに保
持している筆記情報に上記筆記終了時刻を付加して筆記
情報記憶部6へ格納する(S5)。制御部2は、上記筆
記情報の筆記情報記憶部6への格納が終了すると、デー
タの登録が完了したことを利用者に知らせるメッセージ
を、例えば図4に示すように、表示部3へ表示する(S
6)。
【0018】以上の手順により、利用者が筆記入力した
メモ等の筆記情報が、筆記終了時刻と共に筆記情報記憶
部6へ格納されるが、通常は、ある程度の時間が経過す
るとこのようなメモは不要となることが多い。また、筆
記情報記憶部6の空き容量を確保するために、不必要な
メモを上記筆記情報記憶部6から削除することが必要と
なる。
【0019】本実施形態の電子メモ装置は、動作モード
の1つとして、筆記情報記憶部6から不要となったメモ
を削除する処理を行うメンテナンスモードを有してい
る。このメンテナンスモードでは、まず、筆記情報記憶
部6に記憶されている筆記情報の中から、筆記されてか
らの経過時間が保持期間を超えている筆記情報が検索さ
れ、削除候補として表示部3へ表示される。なお、上記
の保持期間は、メモとして記憶された筆記情報を確実に
保持すべき時間として、電子メモ装置の製造・出荷時の
設定や利用者の初期設定等によって、適当な時間があら
かじめ設定されている。本実施形態では、上記保持期間
として7日間が設定されているものとして説明を続け
る。利用者は、表示部3に表示された削除候補を削除す
るか、あるいは削除せずに継続保持するかを選択し、削
除指示された筆記情報が筆記情報記憶部6から削除され
る。
【0020】ここで、上記メンテナンスモードが選択さ
れた場合の電子メモ装置の動作について、表示部3の表
示状態を中心に説明する。図2に示す初期画面には、矩
形の中に「メンテナンス」という文字列が表示されてな
るボタン領域3bが表示されている。利用者が、このボ
タン領域3bの表面のタブレットをペンで押すと、入力
部1が、メンテナンスモードが選択されたことを制御部
2に報知する。
【0021】これにより、制御部2は、経過時間判定部
7に削除候補を検索することを指示する。経過時間判定
部7は、後に詳述するが、筆記終了時刻からの経過時間
が上記の保持期間を超えている筆記情報を削除候補とし
て選び出す。例えば、複数の筆記情報が、以下の表1に
示すように、筆記情報記憶部6のアドレスp1ないしp
6…に筆記終了時刻と共に記憶されていたとする。
【0022】
【表1】
【0023】さらに、現在、10月30日11時00分
であるとすると、経過時間判定部7は、筆記終了時刻か
ら保持期間である7日間以上が経過している筆記情報を
検索した結果、アドレスp1およびp2にそれぞれ記憶
されている筆記情報を削除候補として選択する。
【0024】削除候補として選択された筆記情報のアド
レス、すなわち上記のアドレスp1およびp2は、経過
時間判定部7から制御部2へ渡される。制御部2は、図
6に示すように、保持期間を超えた筆記情報がある旨を
その件数と共に示すメッセージと、矩形の中に「全削
除」および「確認」がそれぞれ表示されてなるボタン領
域3cおよび3dとを、表示部3に表示させる。
【0025】利用者が、上記ボタン領域3cをペンで押
すと、上記した2件の削除候補はすべて削除される。一
方、利用者がボタン領域3dをペンで押した場合には、
制御部2は、経過時間判定部7から渡されたアドレスp
1およびp2に基づいて削除候補の筆記情報を筆記情報
記憶部6から読み出す。さらに、制御部2は、読み出し
た削除候補の画像を、図7に示す領域3eおよび3fの
ように、表示部3の画面に一覧表示させる。
【0026】利用者は表示部3でこれら削除候補を見
て、例えば領域3eに表示されている筆記情報が不要で
あると判断したら、まず、領域3eの表面のタブレット
をペンで押し、その後に、同画面の下部に表示されてい
る、矩形の中に「データ削除」と表示されてなるボタン
領域3gの表面のタブレットをペンで押す。入力部1
は、データ削除が選択されたことを制御部2へ通知し、
制御部2は、後に詳述するように、筆記情報記憶部6か
ら上記筆記情報を削除する処理を行う。
【0027】一方、領域3fに表示されている筆記情報
は削除せずに保持する必要があると判断した場合には、
利用者は、まず、領域3fの表面のタブレットをペンで
押し、その後に、同画面の下部に表示されている、矩形
の中に「継続保持」と表示されてなるボタン領域3hの
表面のタブレットをペンで押す。この場合は、制御部2
は、後に詳述するように、上記筆記情報を継続保持する
処理を行う。
【0028】以上のように、表示部3に表示される削除
候補の各々について、削除すべきかあるいは継続して保
持すべきかを利用者が指示することにより、筆記情報記
憶部6から不要なメモを削除するメンテナンスモードの
処理が実行される。
【0029】次に、上記したメンテナンスモードの処理
の際に、制御部2が実行する制御の手順について、図8
および図9に示すフローチャートを参照しながら、以下
に説明する。利用者が前記したようにメンテナンスモー
ドを選択すると、制御部2は、経過時間判定部7に対し
て、筆記情報記憶部6で記憶している筆記情報の中で、
記憶されてからある程度の時間が過ぎたものを検索する
よう指示する。この指示を受けると、経過時間判定部7
は、以下に説明するS11ないしS16の一連の処理を
行う。
【0030】まず、経過時間判定部7は、時計部4から
現在の時刻を読み込んで、経過時間判定部7の図示しな
い内部バッファに保持する(S11)。また、経過時間
判定部7は、筆記情報に付加されている筆記終了時刻を
筆記情報記憶部6から読み込んで、経過時間判定部7の
上記内部バッファに保持する(S12)。次に、経過時
間判定部7は、保持期間記憶部5からあらかじめ設定さ
れている保持期間を読み込んで、上記内部バッファへ保
持する(S13)。
【0031】続いて、経過時間判定部7は、S11で内
部バッファに保持した現在の時刻およびS12で内部バ
ッファに保持した筆記終了時刻から、筆記情報が筆記さ
れてからの経過時間を算出する(S14)。さらに、算
出した経過時間と、S13で内部バッファに保持した保
持期間とを比較して、上記経過時間が上記保持期間を超
えていた場合には、この筆記情報は削除候補であると判
断して、この筆記情報が格納されている筆記情報記憶部
6のアドレスを制御部2へ渡す(S15)。また、制御
部2は、筆記情報記憶部6から渡された上記アドレス
を、制御部2の内部バッファに保持する。
【0032】経過時間判定部7は、筆記情報記憶部6に
記憶されている1つの筆記情報について上記S12ない
しS15の一連の判定処理を行うと、筆記情報記憶部6
のすべての筆記情報についてこの処理が終了したか否か
を確認し、処理すべき筆記情報が残っていれば、上記S
12へ戻る。一方、筆記情報記憶部6に記憶されている
すべての筆記情報について上記S12ないしS15の一
連の判定処理が終了したら、経過時間判定部7は、その
旨を制御部2へ知らせる(S16)。これにより、この
時点において、筆記情報記憶部6に記憶されているすべ
ての筆記情報の内、筆記されてからの経過時間が上記保
持期間を超えているために削除候補とされる筆記情報の
アドレスが、制御部2の内部バッファに保持されている
こととなる。
【0033】なお、上記S16の処理が終了すると、制
御は図9に示すフローチャートのS17へ移行する。す
なわち、制御部2は、上記のようにして内部バッファに
そのアドレスが保持された削除候補の件数を数え(S1
7)、この件数と、利用者が削除候補を確認することを
選択した場合には、削除候補となった筆記情報の画像
を、図7に示すように、表示部3に表示する(S1
8)。
【0034】利用者が削除候補を削除する指示を入力し
た場合は(S19)、制御部2は、内部バッファに保持
している上記削除候補のアドレス情報に削除フラグを付
加する(S20)。一方、利用者が、削除候補を削除せ
ずに継続保持する指示を入力した場合は(S21)、制
御部2は、この削除候補のアドレス情報に継続保持フラ
グを付加すると共に、時計部4から現在時刻を読み込
み、上記アドレス情報に時刻情報として付加する(S2
2)。また、利用者が終了を指示した場合、制御部2
は、削除候補のすべてに対して、削除あるいは継続保持
の指示が入力済みであることを確認し、入力済みである
場合は、続くS24へ移行する。一方、入力済みでない
削除候補が残っている場合は、上記S18へ戻る(S2
3)。
【0035】S24では、制御部2は、内部バッファに
保持しているアドレス情報を参照し、アドレス情報に削
除フラグが付加された削除候補については、上記アドレ
ス情報に基づいて、この削除候補の筆記情報を筆記情報
記憶部6から削除する。一方、アドレス情報に継続保持
フラグが付加された削除候補については、上記アドレス
情報に基づいて、筆記情報記憶部6に記憶されているこ
の削除候補の筆記情報の筆記終了時刻を、上記S22に
てアドレス情報に付加した時刻情報に置き換える。これ
により、筆記情報記憶部6では、不要となった筆記情報
が削除され、保持すべき筆記情報の筆記終了時刻が更新
される。
【0036】以上のように、本実施形態の構成によれ
ば、利用者によりメンテナンス処理の実行が指示された
時に、経過時間判定部7が、筆記情報が筆記されてから
の経過時間を算出し、この経過時間があらかじめ設定さ
れた保持期間よりも長い筆記情報を削除候補として表示
部3へ表示する。利用者は、この削除候補の各々につい
て削除すべきかあるいは継続して保持すべきかの指示を
入力し、制御部2が、利用者の指示に従って、削除する
よう指示された筆記情報を筆記情報記憶部6から削除
し、継続保持を指示された筆記情報については筆記終了
時刻を更新する。
【0037】一般的に、メモ書きされたデータは、時間
が経過するほどその必要性が低くなる。このため、上述
のように、筆記されてからの経過時間があらかじめ設定
された保持期間よりも長い筆記情報を削除候補として表
示することにより、不要となった筆記情報を選択する際
の利用者の作業効率を向上させることができる。
【0038】また、上記した構成では、削除候補を一括
して削除するか、1つずつ内容を確認した上で削除する
かを利用者が選択することができる。このため、利用者
が確認の必要がないと判断した場合には、一括削除を行
ってメンテナンス処理の所要時間を短縮することがで
き、一方、利用者がメンテナンス処理を慎重に実行した
い場合には、削除指示された筆記情報のみを削除するこ
とにより、利用者が必要とする筆記情報を誤って消去し
てしまうことが防止される。
【0039】さらに、利用者が継続保持を指示した筆記
情報については、この筆記情報の筆記終了時刻が今回の
メンテナンス処理時の時刻に更新されることにより、さ
らに長い期間の保持が補償されることとなる。継続保持
を指示された筆記情報は、比較的重要なものである可能
性が高いため、これにより、必要なデータを誤って消去
してしまうことをさらに積極的に防止することができ
る。
【0040】〔実施形態2〕本発明の実施の他の形態に
ついて図3、図4、図6、図7、および、図10ないし
図15に基づいて説明すれば、以下の通りである。な
お、説明の便宜上、前記の実施形態と同様の構成につい
ては同一の部材番号を付記し、その詳細な説明を省略す
る。後述するさらに他の実施形態においても同様とす
る。
【0041】本実施形態の電子メモ装置は、利用者が手
書き入力を行った際に、筆記した内容の重要度を利用者
に入力させて筆記情報と共に記憶する構成である。ま
た、前記実施形態1では、各筆記情報が筆記されてから
の経過時間と、あらかじめ一律に設定された保持期間と
を比較することによって、記憶している筆記情報の中か
ら削除候補を選択する構成を説明した。これに対して、
本実施形態の構成では、例えば重要度が高くなるほど保
持期間が長くなるというように、筆記情報の保持期間が
筆記情報の重要度に対応して設定されており、各筆記情
報の筆記されてからの経過時間と、その筆記情報の重要
度に対応した保持期間とを比較することにより、削除候
補の選択を行うようになっている。
【0042】なお、本実施形態では、筆記情報の重要度
のレベルとして、重要度の高いものから順に、A、B、
Cの3段階が設定されているものとする。また、各レベ
ルに対応する保持期間は、レベルAに対して30日、レ
ベルBに対して7日、レベルCに対して1日がそれぞれ
設定されており、これらの重要度と保持期間とは対応づ
けられて保持期間記憶部5に記憶されているものとす
る。
【0043】まず、利用者が手書き入力を行う際の、手
書き入力した筆記情報の重要度を設定する動作について
説明する。前記実施形態1で図3を参照しながら説明し
たように、利用者が手書き入力を行った後、「筆記終
了」と表示されたボタン領域3aの表面のタブレットを
ペンで押し、筆記終了したことを入力すると、制御部2
は、この時点では筆記情報記憶部6に対する筆記情報の
格納を行わず、以下のように、今手書き入力した筆記情
報に対する重要度の設定を利用者に行わせる。
【0044】すなわち、制御部2は、まず、保持期間記
憶部5から上記の重要度および保持期間を読み出して、
例えば「入力したデータの重要度を選択して下さい」と
いうような、利用者に操作指示を与えるメッセージと共
に、これらを表示部3に表示させる。図10は、この時
の表示部3の表示状態を示す説明図である。同図に示し
たように、表示部3には、矩形の中に、重要度のレベル
A、B、Cと、各レベルに対応する保持期間とが共に表
示されてなるボタン領域3i、3j、3kが表示されて
いる。
【0045】利用者が、ペンを用いて例えばボタン領域
3jの表面のタブレットを押すと、入力部1は、利用者
がレベルBを選択したことを制御部2へ通知する。制御
部2は、この通知を受け取ると、内部バッファに格納済
みの筆記情報に、筆記終了時刻とこのレベルBとを付加
情報として付加し、筆記情報記憶部6に格納する。これ
により、利用者が手書き入力したメモの登録が完了す
る。
【0046】次に、図11に示すフローチャートを参照
しながら、上述の重要度の設定の際に制御部2が行う制
御の手順について説明する。
【0047】利用者が、ペンで筆記を行っている間の制
御は、前記実施形態1で説明したS1ないしS3の処理
と同様である。S3において、利用者が例えば入力部1
が備える図示しないタブレット上で「筆記終了」ボタン
をペンで指示すること等により、筆記が終了したことが
入力されると、制御部2は、時計部4から現在の時刻を
読み込み、筆記終了時刻として制御部2が備える図示し
ない内部バッファに保持する(S31)。さらに、制御
部2は、保持期間記憶部5に重要度のレベルに応じて記
憶されている複数種類の保持期間をすべて読み込んで、
制御部2の上記内部バッファに保持する。また、制御部
2は、これと同時に、利用者に重要度の設定を要求する
メッセージと共に、重要度のレベルおよび各レベルの保
持期間を表示部3に表示させる(S32)。
【0048】利用者が、前記したように、入力部1にお
いて筆記情報の重要度の設定を行うと、制御部2は、設
定された重要度を入力部1から取得する(S33)。続
いて、制御部2は、内部バッファに保持している筆記情
報に、筆記終了時刻および設定された重要度を付加し
て、筆記情報記憶部6へ格納する(S34)。制御部2
は、格納が終了すると、図4に示すように、登録処理が
終了したことを示すメッセージを表示部3へ表示させる
(S35)。
【0049】以上のような手順で、各筆記情報がその重
要度を付加されて筆記情報記憶部6へ格納される。ま
た、本実施形態の構成では、利用者によりメンテナンス
モードが選択された場合には、筆記情報記憶部6に記憶
されている各筆記情報の経過時間と、上記の各筆記情報
の重要度に対応する保持期間とが比較され、削除候補が
選び出される。例えば、複数の筆記情報が、以下の表2
に示すように、筆記情報記憶部6のアドレスp1ないし
p6…に、筆記終了時刻および利用者が設定した重要度
と共に記憶されていたとする。
【0050】
【表2】
【0051】さらに、現在、10月30日11時00分
であるとして、説明を続ける。経過時間判定部7は、各
筆記情報の筆記されてからの経過時間を算出し、算出し
た経過時間が重要度に応じて設定された保持期間を超え
ていないか否かを調べる。例えば、上記表2に示す、ア
ドレスp1の筆記情報は、筆記されてからの経過時間が
29日と21時間であり、重要度がレベルAである。レ
ベルAの筆記情報の保持期間は、前記したように30日
間と設定されているため、この場合、アドレスp1の筆
記情報の経過時間は、上記保持期間を超えていないこと
となる。すなわち、アドレスp1の筆記情報は削除候補
とはならない。
【0052】また、アドレスp2の筆記情報を見ると、
筆記されてからの経過時間は7日と45分間すなわち1
0125分であり、重要度はレベルBである。レベルB
の筆記情報の保持期間は、7日間すなわち10080分
と設定されているため、アドレスp2の筆記情報の筆記
されてからの経過時間は、レベルBの筆記情報の保持期
間を超過している。このため、経過時間判定部7は、ア
ドレスp2の筆記情報を削除候補として選び出す。この
ようにして、上記表2に示した筆記情報からは、アドレ
スp2およびp5の2件の筆記情報が削除候補として選
択されることとなる。削除候補として選択された筆記情
報のアドレス情報と、重要度と、筆記終了時刻と、筆記
されてからの経過時間とは、以下の表3に示すように、
経過時間判定部7の内部バッファへ保持される。
【0053】
【表3】
【0054】ここで、上述したように削除候補が選択さ
れる際に、制御部2の指示に基づいて主として経過時間
判定部7が実行する制御の手順について、図12のフロ
ーチャートを参照しながら説明する。制御部2は、入力
部1から利用者がメンテナンス処理の実行を指示したこ
とを通知されると、経過時間判定部7に対して、筆記情
報記憶部6で記憶している筆記情報の中から削除候補を
選び出すように指示を出す。経過時間判定部7は、この
指示を受け取ると、まず、時計部4から現在の時刻を読
み込んで、経過時間判定部7の内部バッファへ保持する
(S41)。
【0055】さらに、経過時間判定部7は、筆記情報記
憶部6に記憶されている筆記情報の1つに着目し、この
筆記情報に付加されている筆記終了時刻と重要度とを読
み込み、経過時間判定部7の内部バッファへ保持する
(S42)。さらに、経過時間判定部7は、上記筆記情
報の重要度に対応する保持期間を保持期間記憶部5から
選択して読み込んで、内部バッファへ保持する(S4
3)。
【0056】次に、経過時間判定部7は、S41にて内
部バッファへ保持した時刻と、S42にて内部バッファ
へ保持した筆記終了時刻との差を計算することにより、
上記筆記情報が筆記されてからの経過時間を算出して上
記内部バッファへ保持する(S44)。さらに、経過時
間判定部7は、算出した経過時間と、上記S43にて内
部バッファへ保持した保持期間とを比較し、上記経過時
間が上記保持期間を超えていれば、上記筆記情報は削除
候補となると判断し、この筆記情報が記憶されている筆
記情報記憶部6のアドレスを制御部2へ渡す(S4
5)。また、制御部2は、経過時間判定部7から渡され
た上記アドレスを、制御部2の内部バッファへ保持す
る。
【0057】経過時間判定部7は、筆記情報記憶部6に
記憶されている1つの筆記情報について上記S42ない
しS45の一連の判定処理を行うと、筆記情報記憶部6
のすべての筆記情報についてこの処理が終了したか否か
を確認し、処理すべき筆記情報が残っていれば、上記S
42へ戻る。一方、筆記情報記憶部6に記憶されている
すべての筆記情報について上記S42ないしS45の一
連の判定処理が終了したら、経過時間判定部7は、その
旨を制御部2へ知らせる(S46)。
【0058】以上に説明した手順によって、筆記情報記
憶部6に記憶されているすべての筆記情報の中から、各
筆記情報に設定された重要度に対応する保持期間と比較
して筆記されてからの経過時間が長い筆記情報が削除候
補として選択され、選択された筆記情報のアドレスが、
制御部2の内部バッファに保持される。
【0059】このように削除候補が選択されると、図6
に示すように、表示部3にその件数が表示され、前記実
施形態で説明したように、利用者が「全削除」と表示さ
れたボタン領域3cを選択すると、削除候補すべてが一
括して削除される。一方、利用者が「確認」と表示され
たボタン領域3dを選択すると、図7に示すように、削
除候補の筆記情報の画像が表示部3へ表示される。
【0060】ここで、利用者が「データ削除」と表示さ
れたボタン領域3gを選択した場合の動作は、前記実施
形態1と同様であるためその説明は省略する。一方、利
用者が「継続保持」と表示されたボタン領域3hを選択
した場合の動作について、以下に説明する。
【0061】例えば、利用者が、図7に示す画面におい
て、領域3fに表示されている筆記情報を継続保持する
ものとして、この領域3fの表面のタブレットをペンで
押した後、「継続保持」と表示されたボタン領域3hを
押したとすると、表示部3の表示状態は図13に示すよ
うになる。すなわち、利用者が継続保持するものとした
筆記情報に対して、重要度の再設定が要求される。
【0062】ここで、例えば、利用者が同図に示す、
「B:(7日)」と表示されたボタン領域3lの表面の
タブレットをペンで押すと、上記領域3fに表示されて
いる筆記情報の重要度が、レベルBに変更されて更新登
録される。つまり、上記筆記情報は、以後少なくとも7
日間継続して筆記情報記憶部6に保持される。また、こ
のように、削除候補に対して利用者が継続保持を指示し
て重要度の再設定を行うと、図14に示すように、例え
ば「データを更新登録致しました」というように、利用
者が継続保持を指示した筆記情報が更新されたことを示
すメッセージが、表示部3に表示される。
【0063】ここで、図15に示すフローチャートを参
照しながら、上述のようにある削除候補に対して「継続
保持」が選択された場合に、制御部2が実行する制御の
手順について以下に説明する。なお、上記フローチャー
トは、前記した図12に示すフローチャートのS46に
続く処理を示したものであり、S47ないしS50の処
理は、前記実施形態1で説明したS17ないしS20と
ほぼ同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0064】制御部2の内部バッファには、下記の表4
に示すように、削除候補として選出された筆記情報のア
ドレス情報および重要度が保持されている。また、各筆
記情報に対する継続保持フラグには、初期値「0」がセ
ットされている。
【0065】
【表4】
【0066】利用者が、表示部3に表示された削除候補
に対して、継続保持する旨の指示を入力した場合には
(S51)、制御部2は、この削除候補のアドレス情報
に継続保持フラグを付加する(S52)と共に、表示部
3にこの削除候補の筆記情報に対する重要度の再設定を
利用者に要求するメッセージと共に、重要度のレベルお
よび各レベルに応じた保持期間を、図13に示すよう
に、表示部3に表示する(S53)。
【0067】利用者がこのメッセージに従って、前述し
たように、入力部1において重要度の設定を行うと、制
御部2は、設定された重要度を入力部1から取得する
(S54)。続いて、制御部2は、時計部4から現在の
時刻を読み込み(S55)、内部バッファに保持してい
る削除候補のアドレス情報に、S55にて取得した時刻
およびS54にて取得した重要度を付加情報として付加
する(S56)。
【0068】この結果、制御部2の内部バッファに保持
されているアドレス情報等は、以下の表5のようにな
る。
【0069】
【表5】
【0070】つまり、前記した表4に示したアドレスp
5の筆記情報に対して利用者から継続保持が指示される
と共に、重要度がレベルBに設定されたとすると、上記
内部バッファの重要度がレベルBに変更され、継続保持
フラグに「1」がセットされる。また、筆記終了時刻に
は、メンテナンス処理が行われた時刻すなわち10月3
0日11時00分がセットされる。
【0071】なお、上記S50あるいはS56の処理が
終了すると、制御部2は、削除候補の削除あるいは更新
登録の処理が終了したことをそれぞれ示すメッセージ
を、表示部3へ表示させる(S57)。
【0072】また、利用者が終了を指示した場合には、
制御部2は、削除候補として選択されたすべての筆記情
報について、利用者により削除あるいは継続保持の選択
がなされたかを確認する(S58)。利用者による選択
が未だなされていない削除候補が残っている場合には、
制御部2は、上記S49へ制御を戻す。一方、利用者に
よる選択が終了していれば、制御部2は、制御部2の内
部バッファに保持されている各種の情報に基づいて、筆
記情報記憶部6の記憶内容を更新して、メンテナンス処
理を終了する(S59)。
【0073】上記S59をより詳細に説明すると次のと
おりである。すなわち、制御部2は、削除候補のアドレ
ス情報を参照し、アドレス情報に削除フラグが付加され
ている削除候補については、アドレス情報に基づいて筆
記情報記憶部6から該当する筆記情報を削除する。一
方、アドレス情報に継続保持フラグが付加されている削
除候補については、制御部2が、上記アドレス情報に基
づいて筆記情報記憶部6にアクセスし、上記削除候補の
付加情報、すなわち筆記情報記憶部6に記憶されている
重要度および筆記終了時刻を、上記S56にて上記アド
レス情報に付加された付加情報で置き換える。
【0074】以上のように、本実施形態の構成によれ
ば、利用者が筆記情報を登録する際にその筆記情報の重
要度を併せて登録し、利用者によりメンテナンス処理の
実行が指示された時に、経過時間判定部7が、筆記情報
が筆記されてからの経過時間を算出し、この経過時間が
各筆記情報の重要度に応じてあらかじめ設定された保持
期間よりも長い筆記情報を削除候補として表示部3へ表
示する。利用者は、この削除候補の各々について削除す
べきかあるいは継続して保持すべきかの指示を入力する
と共に、継続保持を指示した削除候補に対して重要度を
設定しなおす。さらに、制御部2は、利用者の指示に従
って、削除するよう指示された筆記情報を筆記情報記憶
部6から削除し、継続保持を指示された筆記情報につい
ては、筆記終了時刻および重要度を更新登録する。
【0075】このように、筆記情報の保持期間が筆記情
報の重要度に応じて設定され、メンテナンス処理の実行
時には、各筆記情報の筆記されてからの経過時間と、そ
の筆記情報の重要度に応じた保持期間とを比較して削除
候補を選び出すことにより、筆記情報は、利用者にとっ
て重要度が比較的低いものから優先的に削除候補として
提示される。また、利用者にとって重要度が高いもの、
すなわち削除したくない筆記情報が、利用者にとってま
だ必要な期間に、削除候補として提示される可能性が小
さくなる。この結果、必要な筆記情報と不必要な筆記情
報とを分類する際の利用者の作業効率を向上させること
ができると共に、利用者にとって必要な筆記情報が誤っ
て削除されることを積極的に防止することが可能とな
る。
【0076】さらに、利用者が継続保持を指示した筆記
情報については、この筆記情報の筆記終了時刻が今回の
メンテナンス処理時の時刻に更新されると共に、メンテ
ナンス処理時点での重要度が利用者により再設定され
る。これにより、例えば、最初に重要度をレベルAとし
て登録した筆記情報を継続保持する場合に、この筆記情
報の重要度をレベルBに変更するようなことができ、時
間の経過に伴って変化する情報の重要性に、柔軟に対応
することが可能となる。なお、上記と逆に、例えば、最
初はレベルCであった重要度を、状況の変化に応じてレ
ベルAに変更するようなことも勿論可能である。
【0077】〔実施形態3〕本発明の実施にかかるその
他の形態について、図2および、図16ないし図20に
基づいて説明すれば、以下の通りである。本実施形態の
電子メモ装置は、前記実施形態1あるいは2の構成に加
えて、利用者が保持期間の設定変更を行うための構成を
備えている。
【0078】まず、前記実施形態1で説明したように全
筆記情報に対して一律に保持期間が設定されている場合
に、利用者が保持期間の設定変更を行う際の、主として
制御部2が実行する制御の手順について、図16に示す
フローチャートを参照しながら説明する。
【0079】利用者が、保持期間の設定変更を行うこと
を入力部1から指示すると、制御部2は、現在設定され
ている保持期間を保持期間記憶部5から読み込んで、制
御部2の内部バッファへ保持し(S71)、読み込んだ
保持期間を表示部3へ表示する(S72)。利用者が、
表示された保持期間を確認し、この保持期間の変更を実
行する指示を入力部1から入力した場合には(S7
3)、制御部2は、利用者が変更後の保持期間を入力す
るための例えば0〜9までの数字キー等を表示部3へ表
示させる(S74)。
【0080】利用者が、上記の数字キー等を用いて新た
な保持期間を入力すると、制御部2は、入力部1からこ
れを取得して、上記S71にて内部バッファへ保持した
保持期間を上記の新たな保持期間に置き換え(S7
5)、表示部3へ上記の新たな保持期間を表示させる
(S76)。
【0081】上記S74ないしS76の一連の処理を、
利用者が設定変更の終了を指示するまで繰り返し、設定
変更の終了が指示された場合は続くS78へ移行する
(S77)。S78では、制御部2は、内部バッファに
保持されている保持期間に基づいて、保持期間記憶部5
の内容を更新する。
【0082】以上の手順によって、保持期間記憶部5に
記憶されている保持期間の設定変更が終了する。
【0083】次に、筆記情報の保持期間が、筆記情報の
重要度に応じて複数種類設定されている場合に、利用者
が保持期間の設定変更を行う際の、上記電子メモ装置の
動作について、表示部3の表示状態を中心に具体的に説
明する。保持期間の設定変更を行う際には、利用者は、
まず、表示部3が図2に示す初期画面を表示している状
態で、同図中に示すように矩形の中に「重要度変更」と
表示されてなるボタン領域3mの表面のタブレットをペ
ンで押す。
【0084】すると、表示部3の表示画面が図17に示
すような状態に遷移し、重要度のレベルに対する保持期
間の現在の設定状況が、同図中に示すように、矩形の中
に例えば「A:(30日)」のように表示されてなるボ
タン領域3n、3o、3pとして表示される。つまり、
現時点で、筆記情報の重要度のレベルA、B、Cに対し
て、筆記情報の保持期間が、上記の順に、30日間、7
日間、1日間とそれぞれ設定されている。
【0085】ここで、例えば、利用者がレベルAの保持
期間を90日に変更する場合には、利用者は、まず、ボ
タン領域3nの表面のタブレットをペンで押す。する
と、表示部3の表示画面が図18に示すような状態に遷
移し、同図に示すように、「重要度Aの保持期間を入力
して下さい」という操作指示メッセージと共に、同画面
中の右側にテンキーが表示される。
【0086】利用者は、まず、画面中の左側の、「日」
の欄の表面のタブレットをペンで押して、日数単位で設
定を行うことを入力し、次に、上記テンキーの「9」お
よび「0」と表示されたキー部分のタブレットをペンで
順次押す。これにより、上記の「日」の欄に「90」が
表示される。
【0087】続いて、利用者が、同図の画面右下部の、
「終了」と表示された部分のタブレットをペンで押す
と、表示画面は図19に示すような状態に遷移する。同
図中に示すように、レベルAの保持期間を示すボタン領
域3nの表示は、「90日」に変更されており、利用者
がこれを確認して「確認」と表示された部分のタブレッ
トをペンで押すと、保持期間の設定変更は終了する。
【0088】次に、上述した保持期間の設定変更処理の
際に、主として制御部2が実行する制御の手順につい
て、図20に示すフローチャートを参照しながら以下の
とおり説明する。利用者が、入力部1から、保持期間の
設定変更を行うことを指示すると、制御部2は、保持期
間記憶部5から、重要度のレベルごとの保持期間を読み
込んで、制御部2の内部バッファへ保持し(S81)、
重要度のレベルと保持期間とを対応づけて表示部3へ表
示させる(S82)。
【0089】利用者が、保持期間を設定変更する重要度
を指示すると(S83)、制御部2は、利用者が変更後
の保持期間を入力するためのテンキー等を表示部3へ表
示させる(S84)。利用者が上記テンキー等を用いて
変更後の保持期間を入力すると、制御部2は入力部1か
らこれを取得して内部バッファへ保持し(S85)、表
示部3に変更後の保持期間を表示させる(S86)。
【0090】上記S84ないしS86の一連の処理を、
利用者が変更終了を指示するまで繰り返し、利用者が変
更終了を指示すると続くS88へ移行する(S87)。
S88では、制御部2は内部バッファへ保持している変
更後の保持期間に基づいて、保持期間記憶部5の内容を
更新する。以上の手順により、筆記情報の重要度に応じ
て筆記情報の保持期間が設定されている場合に、利用者
が上記保持期間の設定変更を行うことができる。
【0091】以上に説明したように、本実施形態の構成
では、制御部2が、筆記情報の保持期間の現在の設定内
容を表示部3に表示させ、利用者は、表示部3に表示さ
れる操作指示に従って操作を行うことにより、保持期間
の設定内容の変更を行うことができる。これにより、各
利用者は、用途等に応じて保持期間の設定を変更するこ
とができ、自分にとって使い易い装置とすることが可能
となる。
【0092】〔実施形態4〕本発明の実施に係るさらに
他の形態について図2、図21および図22に基づいて
説明すれば、以下の通りである。本実施形態の電子メモ
装置では、経過時間判定部7が残存時間算出手段として
機能し、各筆記情報の保持期間が満了するまでの残存時
間をレベル化して利用者に対して提示する。例えば、現
在、10月30日11時00分であり、以下の表6に示
すように、筆記情報記憶部6のアドレスp11ないしp15
…に、筆記情報が重要度および筆記終了時刻と共に記憶
されているものとする。また、本実施形態の筆記情報に
設定される重要度のレベルは、重要度の高いものから順
にレベルA、B、Cの3段階であり、これらの各レベル
の筆記情報の保持期間として、30日間(43200
分)、7日間(10080分)、1日間(1440分)
がそれぞれ設定されているものとする。
【0093】
【表6】
【0094】ここで、利用者が、表示部3において図2
に示す初期画面が表示されている状態で、矩形の中に
「一覧表示」と表示されてなるボタン領域3qの表面の
タブレットをペンで押すと、制御部2は、入力部1から
利用者が「一覧表示」を選択したことを通知され、各筆
記情報の保持期間が満了するまでの残存時間を算出して
これをレベル化し、表示部3に表示する。
【0095】なお、下記の表7は、算出した残存時間を
レベル化する際に用いられる対応表である。
【0096】
【表7】
【0097】上記表7に示すように、ある筆記情報に関
して、保持期間満了までの残存時間が15分以内であれ
ば、上記筆記情報の残存時間レベルはレベル1となり、
15分よりも長く且つ1時間以内であれば、レベル2と
なる。同様にして、残存時間が1時間よりも長く且つ1
日以内であればレベル3、1日よりも長く且つ1週間以
内であればレベル4となる。なお、この対応表の内容
は、保持期間記憶部5に記憶されている。
【0098】ここで、上記表6に示した筆記情報を例に
挙げて、各筆記情報に対する残存時間レベルの算出の方
法を、下記の表8を参照しながら具体的に説明する。
【0099】
【表8】
【0100】まず、上記表6のアドレスp11の筆記情報
について説明すると、表8に示すように、アドレスp11
の筆記情報は、筆記されてからの経過時間が43020
分である。また、上記表6に示すようにこの筆記情報の
重要度はレベルAである。前記したようにレベルAの筆
記情報の保持期間は30日間(43200分)と設定さ
れているため、上記のアドレスp11の筆記情報の保持期
間満了までの残存時間は、180分である。この残存時
間を、上記表7の対応表に基づいてレベル化すると、レ
ベル3となる。
【0101】同様にして、すべての筆記情報について残
存時間レベルが求められて、その結果は、表示部3に一
覧表示される。図21は、この時の表示部3の表示画面
の様子の一例を示す説明図である。同図に示すように、
各筆記情報の画像の下に、この筆記情報の重要度と共に
残存時間レベルが表示される。利用者は、これによっ
て、筆記情報記憶部6に現在記憶されている筆記情報の
内容と、各筆記情報の保持期間満了までの残存時間がど
の程度かを知ることができる。
【0102】次に、上述したように筆記情報の一覧表示
を行う際に、主として制御部2および経過時間判定部7
が行う制御の手順について、図22に示すフローチャー
トを参照しながら、説明する。制御部2は、利用者が一
覧表示を指示したことを入力部1から通知されると、経
過時間判定部7へすべての筆記情報に関して、残存時間
レベルを算出するよう指示する。経過時間判定部7は、
筆記情報記憶部6から筆記情報のアドレスと筆記情報に
付加されている筆記終了時刻とを読み込んで経過時間判
定部7の内部バッファへ保持する(S91)。さらに、
時計部4から現在の時刻を読み込んで(S92)、上記
S91で取得した筆記終了時刻と上記S92で取得した
時刻との差を求めることにより、筆記情報が筆記されて
からの経過時間を算出する(S93)。
【0103】経過時間判定部7は、保持期間記憶部5か
ら重要度のレベルごとの保持期間を読み込み(S9
4)、読み込んだ保持期間と上記S93で算出された経
過時間とに基づいて、保持期間満了までの残存時間を算
出する(S95)。さらに、経過時間判定部7は、算出
した残存時間に、上記表6で例示したような対応表を対
応させて、残存時間レベルを求める。経過時間判定部7
は、求めた残存時間レベルと筆記情報のアドレスを、制
御部2へ返す(S96)。
【0104】制御部2は、経過時間判定部7から渡され
たアドレスに基づいて、筆記情報記憶部6から筆記情報
の画像を取り出し、この画像と共に残存時間レベルを表
示部3に表示させる(S97)。以上の手順によって、
筆記情報記憶部6に記憶されているすべての筆記情報に
関して、残存時間レベルと筆記情報の画像とが、表示部
3に表示される。
【0105】以上に説明したように、本実施形態の構成
では、利用者が記憶されている筆記情報の一覧表示を要
求すると、各筆記情報の保持期間満了までの残存時間
が、筆記情報の画像と共に表示されるようになってい
る。これにより、例えば、一覧表示された筆記情報の中
に、保持期間満了が迫っているものがどの程度存在する
か等を利用者が容易に判別することが可能となる。ま
た、例えば、保持期間満了が迫っている筆記情報から優
先的に処理したり、長期間確実に保持すべきものであれ
ば、例えば他のデータベースへ登録したりするというよ
うな対応をとることが可能となる。
【0106】なお、本実施形態では、筆記情報の画像と
同時に残存時間レベルを表示する構成を例に挙げて説明
したが、これに限らず、例えば、筆記情報の画像を表示
する前に残存時間レベルのみを表示したり、残存時間レ
ベルごとに分けて筆記情報の画像を表示するというよう
に、表示状態を種々に工夫することも可能である。
【0107】〔実施形態5〕本発明の実施に係るさらに
他の形態について図2、図23ないし図26に基づいて
説明すれば、以下の通りである。本実施形態の電子メモ
装置は、前記実施形態4の構成に加えて、前記実施形態
4において表7に例示したような、残存時間レベルのそ
れぞれに対応する残存時間の設定を、利用者が変更する
ための構成を備えている。利用者は、表示部3に図2に
示した初期画面が表示されている状態で、同画面におい
て矩形の中に「経過レベル変更」と表示されてなるボタ
ン領域3rの表面のタブレットをペンで押すことによ
り、各残存時間レベルに対応する残存時間の設定変更を
行うことを指示する。
【0108】上記のように、各残存時間レベルに対応す
る残存時間の設定変更を行うことを利用者が指示した場
合に、主として制御部2が実行する制御の手順につい
て、図23のフローチャートと、図24ないし図26と
を参照しながら説明する。
【0109】制御部2は、現在、各残存時間レベルに設
定されている残存時間を保持期間記憶部5から読み込ん
で、制御部2の内部バッファへ保持する(S101)と
共に、図24に示すように、表示部3に、各残存時間レ
ベルに対して設定されている残存時間を、矩形の中に例
えば「1:(15分)」のように表示されてなるボタン
領域として表示する(S102)。つまり、利用者は、
現時点で、残存時間レベル1、2、3、4に対応する残
存時間の上限値は、上記の順に、15分、1時間、1
日、1週間とそれぞれ設定されていることを知ることが
できる。
【0110】ここで、例えば、利用者が残存時間レベル
3に対応する残存時間の上限値を3日に変更する場合に
は、利用者は、まず、「3:(1日)」と表示されてい
るボタン領域の表面のタブレットをペンで押す(S10
3)。すると、表示部3の表示画面が図25に示すよう
な状態に遷移し、同図に示すように、「残存時間レベル
3の時間を入力して下さい」という操作指示メッセージ
と共に、同画面中の右側にテンキーが表示される(S1
04)。
【0111】利用者は、まず、画面中の左側の、「日」
の欄の表面のタブレットをペンで押して、日数単位で設
定を行うことを入力し、次に、上記テンキーの「3」と
表示されたキー部分のタブレットをペンで押す。これに
より、上記の「日」の欄に「3」が表示される。この
時、制御部2は、入力部1から、新たな残存時間として
「3日」が入力されたことを取得して、上記S101に
て内部バッファへ保持した残存時間を上記の新たな残存
時間に置き換え(S105)、表示部3へ上記の新たな
残存時間を各レベルと共に表示させる(S106)。
【0112】続いて、利用者が、同図の画面右下部の、
「終了」と表示された部分のタブレットをペンで押す
と、表示画面は図26に示すような状態に遷移する。同
図に示すように、残存時間レベル3に対応する残存時間
の上限値を示しているボタン領域の表示は、「3:(3
日)」に変更されており、利用者がこれを確認して「確
認」と表示された部分のタブレットをペンで押すと、残
存時間の設定変更は終了する。
【0113】上記S104ないしS106の一連の処理
を、利用者が設定変更の終了を指示するまで繰り返し、
設定変更の終了が指示された場合は続くS108へ移行
する(S107)。S108では、制御部2は、内部バ
ッファに保持されている残存時間に基づいて、保持期間
記憶部5の内容を更新する。
【0114】以上の手順によって、保持期間記憶部5に
記憶されている、各残存時間レベルに対応する残存時間
の設定の変更が終了する。
【0115】以上に説明したように、本実施形態の構成
では、制御部2が、筆記情報の保持期間の現在の設定内
容を表示部3に表示させ、利用者は、表示部3に表示さ
れる操作指示に従って操作を行うことにより、保持期間
の設定内容の変更を行うことができる。これにより、各
利用者は、用途等に応じて保持期間の設定を変更するこ
とができ、自分にとって使い易い装置とすることが可能
となる。
【0116】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
電子メモ装置は、情報を入力する入力手段と、時刻を報
知する計時手段と、情報を画面に表示する表示手段と、
情報を記憶する記憶手段と、利用者が情報の入力を終了
した時点で上記計時手段が報知した時刻を入力終了時刻
とし、利用者が入力した情報に上記入力終了時刻を付加
情報として付加して上記記憶手段に記憶させる情報登録
手段と、情報の入力終了時刻から現在の時刻までの経過
時間を算出し、算出した経過時間があらかじめ設定され
た情報保持期間を超過している場合に、上記情報が削除
候補であると判定する経過時間判定手段と、上記経過時
間判定手段を制御して、上記記憶手段に記憶されている
すべての情報の各々について削除候補であるか否かを判
定させると共に、上記表示手段を制御して、削除候補で
あると判定された情報を利用者に提示させる制御手段と
を備えている構成である。
【0117】これにより、例えばメモのようにある程度
の時間が経過するとその必要性が低下する可能性の高い
情報について、多量の情報の中から不必要となった情報
を選出する際に、多量の情報の内容を逐一確認する手間
を省くことができる。この結果、記憶手段の空き容量を
確保するために登録した情報から不要な情報を選択して
削除する際の、利用者の作業効率を向上させることが可
能となるという効果を奏する。
【0118】請求項2記載の電子メモ装置は、情報の重
要度に応じた複数段階の情報保持期間を記憶した情報保
持期間記憶手段をさらに備えると共に、上記情報登録手
段が、利用者が情報を入力する際に上記情報の重要度を
入力手段にて利用者に入力させ、利用者が入力した情報
に入力終了時刻と上記重要度とを付加情報として付加し
て上記記憶手段に記憶させ、上記経過時間判定手段が、
情報が削除候補であるか否かを判定する場合に、上記情
報保持期間記憶手段から上記情報の重要度に応じた情報
保持期間を取得し、上記情報の経過時間が上記情報保持
期間を超過している場合に、上記情報が削除候補である
と判定する構成である。
【0119】これにより、記憶されている情報は、比較
的重要度の低い情報から優先的に削除候補として利用者
に提示されるので、利用者にとって不必要な情報が削除
候補として選出される可能性を向上させることができる
と共に、重要な情報を削除候補として提示し、利用者が
この情報を誤って削除してしまうというような事態を回
避することができるという効果を奏する。
【0120】請求項3記載の電子メモ装置は、情報保持
期間満了までの残存時間を算出する残存時間算出手段を
さらに備えると共に、上記制御手段が、上記残存時間算
出手段に算出させた残存時間を上記表示手段に表示させ
る構成である。
【0121】これにより、利用者が、各情報の情報保持
期間満了までの残存時間を知ることができ、例えば、情
報保持期間満了が迫っている情報から優先的に処理する
というような対応をとることができ、利用者にとって情
報の管理が容易となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における電子メモ装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図2】上記電子メモ装置が備える表示部の画面に表示
される初期画面の一例を示す説明図である。
【図3】上記初期画面が表示された状態で、利用者が手
書き入力を行った際の上記画面の表示状態の一例を示す
説明図である。
【図4】利用者が手書き入力を終了した際に表示部に表
示される画面の一例を示す説明図である。
【図5】利用者が手書き入力により筆記情報の登録を行
う際に、上記電子メモ装置が備える制御系で実行される
制御の手順を示すフローチャートである。
【図6】削除候補を選択した後に、削除候補として選択
された筆記情報の件数を利用者に提示すると共に、この
削除候補に対する後処理を利用者に選択させるために表
示部に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図7】利用者が、削除候補として選択された筆記情報
の内容を確認する際に、表示部に表示される画面の一例
を示す説明図である。
【図8】登録されている筆記情報から削除候補を選出す
る際に上記制御系で実行される制御の手順の一部を示す
フローチャートである。
【図9】上記図8のフローチャートに示す手順の続きを
示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の他の形態に係る電子メモ装置
において、利用者が筆記情報の重要度を入力する際に、
表示部に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図11】利用者が筆記情報の重要度を入力する際に、
この電子メモ装置が備える制御系で実行される制御の手
順を示すフローチャートである。
【図12】上記電子メモ装置において、削除候補を選出
する際に上記制御系で実行される制御の手順の一部を示
すフローチャートである。
【図13】上記電子メモ装置において、利用者が継続保
持する筆記情報の重要度の設定変更を行う際に、表示部
に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図14】上記電子メモ装置において、利用者が継続保
持する筆記情報の重要度の設定変更を行った後に、表示
部に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図15】上記図12のフローチャートに示す手順の続
きを示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施のさらに他の形態に係る電子メ
モ装置において、利用者が筆記情報の保持期間の設定を
変更する際に、上記電子メモ装置が備える制御系で実行
される制御の手順を示すフローチャートである。
【図17】上記電子メモ装置において、利用者が筆記情
報の重要度に応じて設定されている保持期間の設定を変
更する際に、表示部に表示される画面の一例を示す説明
図である。
【図18】上記電子メモ装置において、利用者が変更後
の保持期間を入力する際に、表示部に表示される画面の
一例を示す説明図である。
【図19】上記電子メモ装置において、利用者が筆記情
報の保持期間の設定を変更した後に、表示部に表示され
る画面の一例を示す説明図である。
【図20】利用者が、筆記情報の重要度に応じて設定さ
れている保持期間を変更する際に、上記制御系で実行さ
れる制御の手順を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施のさらに他の形態に係る電子メ
モ装置において、記憶されている筆記情報の保持期間満
了までの残存時間をレベル化し、筆記情報の画像と重要
度と共に表示した際の、表示部の画面の一例を示す説明
図である。
【図22】各筆記情報の保持期間満了までの残存時間を
レベル化して表示するために、この電子メモ装置が備え
る制御系で実行される制御の手順を示すフローチャート
である。
【図23】本発明の実施のさらに他の形態に係る電子メ
モ装置において、筆記情報の保持期間満了までの残存時
間に対する残存時間レベルの割当ての設定を利用者が変
更する際に、この電子メモ装置が備える制御系で実行さ
れる制御の手順を示すフローチャートである。
【図24】上記電子メモ装置において、利用者が、設定
を変更する残存時間レベルを選択する際に、表示部に表
示される画面の一例を示す説明図である。
【図25】上記電子メモ装置において、利用者が変更し
たい残存時間レベルに割り当てる残存時間の上限値を入
力する際に、表示部に表示される画面の一例を示す説明
図である。
【図26】上記電子メモ装置において、利用者が残存時
間レベルに割り当てる残存時間の変更を行った後に、表
示部に表示される画面の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 入力部(入力手段) 2 制御部(制御手段・情報登録手段) 3 表示部(表示手段) 4 時計部(計時手段) 5 保持期間記憶部(情報保持期間記憶手段) 6 筆記情報記憶部(記憶手段) 7 経過時間判定部(経過時間判定手段・残存時間算
出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報を入力する入力手段と、 時刻を報知する計時手段と、 情報を画面に表示する表示手段と、 情報を記憶する記憶手段と、 利用者が情報の入力を終了した時点で上記計時手段が報
    知した時刻を入力終了時刻とし、利用者が入力した情報
    に上記入力終了時刻を付加情報として付加して上記記憶
    手段に記憶させる情報登録手段と、 情報の入力終了時刻から現在の時刻までの経過時間を算
    出し、算出した経過時間があらかじめ設定された情報保
    持期間を超過している場合に、上記情報が削除候補であ
    ると判定する経過時間判定手段と、 上記経過時間判定手段を制御して、上記記憶手段に記憶
    されているすべての情報の各々について削除候補である
    か否かを判定させると共に、上記表示手段を制御して、
    削除候補であると判定された情報を利用者に提示させる
    制御手段とを備えていることを特徴とする電子メモ装
    置。
  2. 【請求項2】情報の重要度に応じた複数段階の情報保持
    期間を記憶した情報保持期間記憶手段をさらに備えると
    共に、 上記情報登録手段が、利用者が情報を入力する際に上記
    情報の重要度を入力手段にて利用者に入力させ、利用者
    が入力した情報に入力終了時刻と上記重要度とを付加情
    報として付加して上記記憶手段に記憶させ、 上記経過時間判定手段が、情報が削除候補であるか否か
    を判定する場合に、上記情報保持期間記憶手段から上記
    情報の重要度に応じた情報保持期間を取得し、上記情報
    の経過時間が上記情報保持期間を超過している場合に、
    上記情報が削除候補であると判定することを特徴とする
    請求項1記載の電子メモ装置。
  3. 【請求項3】情報保持期間満了までの残存時間を算出す
    る残存時間算出手段をさらに備えると共に、上記制御手
    段が、上記残存時間算出手段に算出させた残存時間を上
    記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載
    の電子メモ装置。
JP7197772A 1995-08-02 1995-08-02 電子メモ装置 Pending JPH0944456A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7197772A JPH0944456A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 電子メモ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7197772A JPH0944456A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 電子メモ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0944456A true JPH0944456A (ja) 1997-02-14

Family

ID=16380101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7197772A Pending JPH0944456A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 電子メモ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0944456A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006010536A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Nec Corp 時間メモ表示機能付携帯端末及びプログラム
JP2015118694A (ja) * 2013-11-13 2015-06-25 ブラザー工業株式会社 電子筆記装置及び電子筆記処理プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006010536A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Nec Corp 時間メモ表示機能付携帯端末及びプログラム
JP2015118694A (ja) * 2013-11-13 2015-06-25 ブラザー工業株式会社 電子筆記装置及び電子筆記処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9400772B2 (en) Method and device for selecting a word to be defined in mobile communication terminal having an electronic dictionary
JP2001054041A (ja) 撮像装置、グループ領域の自動作成方法及びフォルダの自動作成方法
JPH0944456A (ja) 電子メモ装置
US20100222108A1 (en) Portable terminal, function list providing method used for the same, and its program
JP2021150787A (ja) 情報処理装置、その制御方法、プログラム
US20220239791A1 (en) Information processing apparatus, method for information processing apparatus, and storage medium
JP4329893B2 (ja) デジタルカメラ装置
JP2003187063A (ja) 問合せ受付システム
JPH09294170A (ja) 移動通信端末
CN100403764C (zh) 图像显示装置和图像显示方法
CN1268010A (zh) 移动电话机中用户信息的管理方法
JP2001008149A (ja) 画像表示装置及び画像表示処理プログラムを記憶した記憶媒体
JP2001245064A (ja) 通信機器における通話履歴の保存方法、装置及び記憶媒体
JPH0793078A (ja) 入力装置及びキーパターン作成方法
EP2068258B1 (en) Apparatus and method for managing metadata in portable terminal
JP3536337B2 (ja) 携帯情報端末
JPH08106468A (ja) 画像フアイリング装置
JPH07110822A (ja) マルチメディア情報収集装置
JP2024086371A (ja) 表示装置及び表示装置の制御方法
CN112817909A (zh) 文件管理装置、文件管理系统、存储介质及文件管理方法
JP2022070563A (ja) 情報処理装置、表示方法およびプログラム
JPS60159980A (ja) 印鑑検索システム
JPH05308493A (ja) ディジタル複写装置
JPH07295965A (ja) データ管理システム及び入力編集方法
JP2005190406A (ja) 画像印刷販売システム