JPH0943687A - 閃光器の照射角可変機構 - Google Patents

閃光器の照射角可変機構

Info

Publication number
JPH0943687A
JPH0943687A JP7190680A JP19068095A JPH0943687A JP H0943687 A JPH0943687 A JP H0943687A JP 7190680 A JP7190680 A JP 7190680A JP 19068095 A JP19068095 A JP 19068095A JP H0943687 A JPH0943687 A JP H0943687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
irradiation angle
drive shaft
feed member
irradiation
flash device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7190680A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3707100B2 (ja
Inventor
Shingi Hagyuda
進義 萩生田
Hideki Matsui
秀樹 松井
Masakuni Ota
雅國 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP19068095A priority Critical patent/JP3707100B2/ja
Priority to US08/681,460 priority patent/US5878291A/en
Publication of JPH0943687A publication Critical patent/JPH0943687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3707100B2 publication Critical patent/JP3707100B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B15/00Special procedures for taking photographs; Apparatus therefor
    • G03B15/02Illuminating scene
    • G03B15/03Combinations of cameras with lighting apparatus; Flash units
    • G03B15/05Combinations of cameras with electronic flash apparatus; Electronic flash units
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2215/00Special procedures for taking photographs; Apparatus therefor
    • G03B2215/05Combinations of cameras with electronic flash units
    • G03B2215/0503Built-in units
    • G03B2215/0507Pop-up mechanisms
    • G03B2215/051Pop-up mechanisms with movable reflector, e.g. change of illumination angle or illumination direction
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2215/00Special procedures for taking photographs; Apparatus therefor
    • G03B2215/05Combinations of cameras with electronic flash units
    • G03B2215/0514Separate unit
    • G03B2215/0517Housing
    • G03B2215/0525Reflector
    • G03B2215/0528Reflector movable reflector, e.g. change of illumination angle or illumination direction

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、閃光器の照射角を可変する照射角
可変機構に関し、閃光器内の発光体あるいは照射レンズ
が正常動作の範囲を越えて移動されることを防止する機
構を、高い耐久性でかつ簡易に実現した照射角可変機構
を提供することを目的とする。 【解決手段】 周面に螺旋状の突起が形成された駆動軸
と、その駆動軸を回転駆動する駆動手段と、駆動軸に螺
合して移動する送り部材と、送り部材の移動を用いて発
光体あるいは照射レンズを移動させる伝達手段とを備え
た閃光器の照射角可変機構において、その駆動軸の少な
くとも一端側に、送り部材と滑合するネジ逃げ部を設け
て構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閃光器の照射角を
可変する照射角可変機構に関し、特に、閃光器内の発光
体あるいは照射レンズが、正常動作の範囲を越えて移動
することを防止した照射角可変機構に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラを使ってフラッシュ撮影を行う際
には、撮影レンズの画角と閃光器の照射角を合わせる必
要がある。そのため、カメラは、撮影レンズの焦点距離
情報を閃光器に伝達する。閃光器側では、この焦点距離
情報に連動して発光体あるいは照射レンズを移動させる
ことにより、照射角の調節を行う(特開平2−2072
30号公報,特開昭57−120922号公報に記
載)。
【0003】図7は、この種の閃光器を示す図である。
図7において、閃光器本体71の内部には、駆動軸72
が回転自在に配置され、駆動軸72を回転駆動するモー
タ73が配置される。駆動軸72に螺合して送り部材7
4が配置され、送り部材74には発光体75が固定され
る。発光体75の照射方向には、フレネルレンズからな
る照射窓76が配置される。
【0004】送り部材74の下面には接片77が固定さ
れ、接片77と摺接する接点78が、駆動軸72に沿っ
て配置される。接点78は制御部79に接続され、制御
部79の出力はモータ73に接続される。この制御部7
9の入力端子は、カメラ側に接続される。このような構
成の閃光器では、制御部79が、カメラ側から与えられ
た焦点距離情報に応じて、適切な照射角を与える発光体
75の目標位置を算出する。
【0005】次に、制御部79は、接点78の状態を取
り込み、発光体75の現在位置を計測する。制御部79
は、これら目標位置と現在位置との位置偏差に対応した
駆動出力を、モータ73に与える。
【0006】モータ73は、駆動軸72を回転駆動し、
送り部材74および発光体75を目標位置まで移動させ
た後に、停止する。このように、発光体の位置を変位さ
せることにより、閃光器の照射角が調節される。特に、
ズームレンズを使用するような場合、撮影状況に応じて
焦点距離は頻繁に変化する。そのため、上述の機構のよ
うに、焦点距離に即応して照射角を可変する機構は、撮
影の機動性を高めるために有益であり、同様な機構が近
年一般的に使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、制御部
79は、送り部材74の位置を逐次に検出しながら、送
り部材74を目標位置まで移動させる。ところが、送り
部材74の位置情報が、電気的断線や接触不良などによ
り入力されなくなると、制御部79は発光体75の位置
が検出できなくなる。このような状態では、制御部79
は、モータ73を駆動し続けるようなことになる。
【0008】また、閃光器は発光体75に高電圧のトリ
ガーを印加をするため、その瞬間に、マイクロプロセッ
サなどからなる制御部79に電気ノイズが作用し、プロ
グラムされた正規の動作から外れた動作(以下、「暴
走」という)を起こし、モータ73が回転し続けるおそ
れがある。前者の場合は、制御部79が正常な機能を保
持しているから、所定時間以上モータ73を回転させて
も目標位置に行き着かない状態を検知して、モータ73
を停止させることが可能である(特公平7−27150
号公報に記載)。
【0009】しかし、後者の制御部79が暴走した場合
は、制御部79による停止動作は期待できない。そのた
め、モータ73が回転し続けて、照射角可変機構を破損
するおそれがある。また、送り部材74が駆動軸72の
終端に到達し、モータ73の回転が強制的に停止される
と(以下、この状態を「ロック」という)、モータ73
を破損するおそれがなる。
【0010】一般的には、このようなトラブルの対策と
して、モータ73と駆動軸72との間などに滑りクラッ
チを設け、モータ73の回転がロックしないようにする
対策が考えられる。しかし、滑りクラッチでは、正常時
に駆動力を伝達するために、所定の静止摩擦力を滑り面
に与える必要がある。そのため、異常時には、滑り面に
比較的大きな滑り摩擦力が発生し、滑り面が磨耗しやす
くて耐久性が低くなるという問題点があった。
【0011】さらに、この大きな滑り摩擦力は、モータ
73および駆動軸72の双方にも作用するため、新たな
故障の原因となるという問題点があった。また、滑りク
ラッチを配置するために伝達機構が複雑になり、閃光器
の組み立て性が悪くなるとともに、閃光器が大型化する
という問題点があった。請求項1に記載の発明は、この
ような問題点を解決するために、異常動作による駆動手
段のロックを回避する機構を、高い耐久性でかつ簡易に
実現した照射角可変機構を提供することを目的とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、上述の目的と併
せて、駆動手段のロックを回避した状態から正常動作可
能な状態に、確実かつ迅速に復旧することができる照射
角可変機構を提供することを目的とする。請求項3に記
載の発明は、さらに上述の目的と併せて、正常動作に復
帰させるための構造を簡易に実現する照射角可変機構を
提供することを目的とする。
【0013】請求項4に記載の発明は、上述の目的と併
せて、発光体の移動範囲を無駄なく効率的に設定できる
照射角可変機構を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、周面に螺旋状の突起が形成された駆動軸と、その駆
動軸を回転駆動する駆動手段と、駆動軸に螺合して移動
する送り部材と、送り部材の移動を用いて発光体あるい
は照射レンズを移動させる伝達手段とを備えた閃光器の
照射角可変機構において、駆動軸の少なくとも一端側
に、送り部材と滑合するネジ逃げ部を設けて構成する。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
された閃光器の照射角可変機構において、駆動軸の中央
に向けて送り部材を付勢する付勢手段を備えて構成す
る。請求項3に記載の発明は、請求項2に記載された閃
光器の照射角可変機構において、上述した付勢手段を、
送り部材に一端を固定されたバネ部材と、バネ部材を挿
んで両側に配置され、送り部材がネジ逃げ部に位置した
状態でバネ部材に当接する制限部材とから構成する。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
された閃光器の照射角可変機構において、上述した伝達
手段を、発光体あるいは照射レンズを支持する支持部
と、送り部材の移動を支持部材の移動に変換するカム形
状を有した直動カムとから構成し、そのカム形状の少な
くとも一端側を送り部材の移動方向と略平行にする。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明では、駆動手段により駆
動軸が回転すると、駆動軸に螺合する送り部材が、駆動
軸に沿って移動する。
【0018】この送り部材の移動は、伝達手段を介して
伝達され、発光体あるいは照射レンズの移動に変換され
る。ここで駆動手段が異常動作を起こし、発光体あるい
は照射レンズを一端側に向けて駆動し続けると、送り部
材は駆動軸の一端側に設けられたネジ逃げ部まで移動す
る。
【0019】このネジ逃げ部と送り部材とは互いに滑合
するため、送り部材はそれ以上移動さず、駆動軸は一方
的に空転する。このように、送り部材は、ネジ逃げ部に
位置すると、それ以上移動されることがないので、照射
角可変機構を破損することがない。また、駆動軸も空転
するので、駆動手段のロック状態を的確に回避すること
ができる。
【0020】請求項2に記載の発明では、付勢手段が、
送り部材に対して、駆動軸の中央に向かう付勢力を与え
る。ネジ逃げ部まで移動された送り部材には、この付勢
力が作用するので、駆動軸を逆回転させることにより、
送り部材を駆動軸と容易に螺合させることができる。こ
のように付勢手段を設けることにより、異常な動作状態
が解除されて駆動軸が逆回転されると共に、照射角可変
機構は、速やかに正常状態(照射角を再び可変できる状
態)に戻ることになる。
【0021】請求項3に記載の発明では、送り部材の移
動に伴って、バネ部材も移動する。このバネ部材は、送
り部材がネジ逃げ部に位置した状態で、外側を制限部材
に当接されることにより、駆動軸の中央に向かう付勢力
が発生する。特に、駆動軸の両側にネジ逃げ部を設ける
ような場合、両側に配置された制限部材と単一のバネ部
材とからなる簡易な構成により、両端のネジ逃げ部で所
望の付勢力を送り部材に作用させることができる。
【0022】請求項4に記載の発明では、送り部材の移
動を、直動カムを介して、支持部に伝達する。この支持
部が、発光体あるいは照射レンズを支持した状態で移動
することにより、閃光器の照射角が可変される。ところ
で、正常状態において、送り部材がネジ逃げ部に位置し
ない範囲で、発光体あるいは照射レンズを移動する場合
を想定する。このような場合、異常状態が一旦発生し、
送り部材がネジ逃げ部まで移動すると、発光体あるいは
照射レンズは、正常時の移動範囲を越えて移動される。
そのため、この正常時の移動範囲を越えて、発光体ある
いは照射レンズの移動路を確保する必要があり、閃光器
が大型化するという問題が生じる。
【0023】しかしながら、直動カムのカム形状の一端
側を送り部材の移動方向と略平行に形成すると、送り部
材がネジ逃げ部へ移動する際に、発光体あるいは照射レ
ンズの移動量を制限することができる。したがって、正
常時の程度の移動路を確保すればよく、閃光器が大型化
することがない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に
おける実施の形態を説明する。
【0025】図1は、請求項1〜3に対応する実施形態
の上面図である。図2は、この実施形態の正面図であ
る。これらの図において、閃光器本体1の内部には、駆
動機構を固定する保持部材2が配置され、保持部材2の
裏側にモータ3が配置される。モータ3の回転は、歯車
3a,4aの噛合を介して、回転自在に配置された駆動
軸4に伝達される。この駆動軸4は、その中央に螺旋ネ
ジ部4bが刻設され、両側にネジ逃げ部4c,4dが設
けられる。このネジ逃げ部4c,4dは、ネジが刻設さ
れない部分である。
【0026】駆動軸4には、角ナット5が螺合され、角
ナット5には、左右方向に対し直進自在に配置された左
右スライド板6が固定される。左右スライド板6には接
片8が固定され、接片8と摺接する位置に、閃光器本体
1に固定されたプリント板9が配置される。このプリン
ト板9の上には、接片8の一方と接触する共通接点8a
と、接片8の他方と接触する接点8b〜eとが配置され
る。
【0027】一方、左右スライド板6にはカム溝6aが
設けられ、カム溝6aに突起11bが摺動自在に嵌合す
る。突起11bは、前後方向に直進自在に配置された前
後スライド板11aに固定され、前後スライド板11a
は、電線付きキセノン管12などが配線された発光部1
1を支持する。また、発光部11の照射方向には、照射
レンズ13が配置される。
【0028】また、左右スライド板6には、板バネ6c
が突設して設けられ、この板バネ6cを両側から挿ん
で、制限ボス1d,1eが配置される。図3は、この実
施形態の電気系統を示す図である。この図において、カ
メラ51には、例えばズームレンズ52が取り付けら
れ、ズームレンズ52に設定された焦点距離は、閃光器
の取付接点53を介して閃光器のインターフェイス回路
54に伝達される。インターフェイス回路54の出力
は、マイクロコンピュータなどで構成される制御回路5
5に入力される。また、共通接点8aおよび照射角位置
検出用の接点8b〜8eは、制御回路55に接続され
る。制御回路55の出力は、モータ駆動回路56および
表示手段57に個別に接続され、モータ駆動回路56の
出力はモータ3に接続される。
【0029】なお、請求項1に記載の発明と実施形態と
の対応関係については、駆動軸は駆動軸4に対応し、駆
動手段はモータ3に対応し、送り部材は角ナット5およ
び左右スライド板6に対応し、伝達手段はカム溝6aお
よび突起11bに対応し、ネジ逃げ部はネジ逃げ部4
c,4dに対応する。請求項2に記載の発明と実施形態
との対応関係については、付勢手段が板バネ6cおよび
制限ボス1d,1eに対応する。
【0030】請求項3に記載の発明と実施形態との対応
関係については、バネ部材が板バネ6cに対応し、制限
部材が制限ボス1d,1eに対応する。以下、実施形態
の動作を説明する。モータ3はモータ駆動回路56から
の駆動出力により正方向又は、逆方向に回転する。この
回転は、歯車3a,4aを介して、駆動軸4に伝達され
る。
【0031】駆動軸4が回転することにより、螺旋ネジ
部4bに螺合した角ナット5が左右方向に移動する。こ
の角ナット5の移動に伴って、左右スライド板6が左右
方向(図1の矢印A)に駆動する。
【0032】この左右スライド板6の位置は、接片8と
接点8b〜eとからなるエンコーダにより検出され、制
御回路55に入力される。制御回路55は、ズームレン
ズ52の画角に、閃光器の照射角を連動させるように制
御量を求め、モータ駆動回路56に出力する。モータ駆
動回路56は、この制御量に対応した駆動出力をモータ
3に与える。
【0033】ここで、左右スライド板6に斜めに設けら
れたカム溝6aが左右方向に移動することにより、突起
11bを介して前後スライド板11aおよび発光部11
は、前後方向に移動する(図1の矢印B方向)。このよ
うにして、発光部11が前後し、照射レンズ13との距
離が変化することにより、図4に示すように、閃光器の
照射角が可変される。
【0034】ところで、角ナット5は、正常動作の範囲
内において、図1に示すCの範囲を移動する。この範囲
を移動する限り、左右スライド板6と一体の板バネ6c
は、閃光器本体1と一体に形成された制限ボス1e、1
dに当たることはない。しかし、モータ3の制御などに
異常が発生した場合、図5に示すように、角ナット5が
正常動作範囲Cを超えて、異常動作範囲C1あるいはC
2まで移動される。
【0035】角ナット5は、この異常動作範囲C1,C
2まで移動すると、駆動軸4の螺旋ネジ部4bから外
れ、ネジ逃げ部4c、4dに位置する。このネジ逃げ部
4c,4dにはネジが切られていないので、角ナット5
はその位置で滑合する。そのため、左右スライド板6は
それ以上移動せず、照射角可変機構の破損を防ぐことが
できる。
【0036】また、角ナット5と滑合した状態で、駆動
軸4が空転するので、モータ3のロック状態を回避する
ことができる。さらに、角ナット5がネジ逃げ部4c,
4dに位置した状態では、板バネ6cは制限ボス1e
(または1d)に当接する。このときに、板バネ6c
は、駆動軸4の中央に向かう付勢力を左右スライド板6
に与える。したがって、駆動軸4がそれまでの回転と逆
方向に回転すれば、角ナット5のネジは螺旋ネジ部4b
と容易に螺合し、角ナット5は正常動作範囲Cに戻るこ
とができる。
【0037】次に、異常動作の具体例を挙げて説明す
る。例えば、ズームレンズ52の焦点距離が28mmに
短縮された場合、制御回路55はカメラ51側からの2
8mm指示を受け、発光部11を先端側に駆動しようと
する。接片8は摺動して、共通接点8aと28mmの照
射角位置にある接点8bとを短絡する。この際に接触不
良が起きると、28mmの照射角位置が検出不能にな
り、発光部11はさらに前方に駆動される。
【0038】すると、前述の角ナット5と螺旋ネジ部4
bの螺合が外れることになる。この場合、モータ3は回
転し続けることになるが、照射角可変機構を破壊するよ
うなことはない。また、制御回路55は、所定時間だけ
モータ3を駆動しても、目的位置である照射角28mm
位置に接片8が達しないことから、異常状態を判断する
ことができる。
【0039】ここで、制御回路55がモータ3を逆方向
に回転駆動すると、板バネ6cの付勢力により、角ナッ
ト5は螺旋ネジ部4bと容易に螺合する。接片8が照射
角28mmの隣の照射角35mm位置にくると、その位
置を認識し、照射角35mmの位置でモータ3を停止さ
せ、表示手段57に異常状態を表示する。異常状態の表
示としては、照射角35mmの表示を点滅するなどの方
法を取る。
【0040】また、制御回路55を構成するマイクロコ
ンピュータが、何らかの原因で暴走を起こし、モータ3
の回転が停止できなくなった時などは、モータ3の空転
状態に使用者が気づき、電源を切るか、気づかないとき
には、閃光器の電池が消耗して、停止する。
【0041】したがって、いずれの場合も安全を確保す
ることができる。なお、上述の実施形態では、図1,2
に示すように、左右スライド板6を固定ネジ7により直
進自在に固定すると共に、前後スライド板11aを左右
スライド板6の下に配置している。このような構成によ
り、前後スライド板11aの浮き上がりを防止すると同
時に、左右スライド板6自身の浮き上がりも防止するこ
とができる。
【0042】また、上述の実施形態では、左右スライド
板6、カム溝6a、板バネ6cがい体に形成されてい
る。したがって、部品点数が格段に削減され、組み立て
性の向上を図ることができる。また、この部品を、AB
S、ポリカーボネイト、ポリアセタール、ポリプロピレ
ン、ナイロンなどの摩擦係数が比較的少なく、板バネと
してのバネ性を有する、安価なプラスチック樹脂による
一体成形品で構成することにより、耐久性の向上を図る
ことができる。
【0043】さらに、図6は、請求項4に記載した構成
に従って、左右スライド板6上のカム溝6aの形状を変
更し、前後スライド板11aの移動量を正常動作の範囲
に相当する分だけで済ませるようにしたカム溝6aの実
施形態である。すなわち、左右スライド板6上のカム溝
6aと係合する突起11bは、正常動作の範囲内では、
図6に示す斜面Dを滑りながら前後方向に移動する。ま
た、異常動作の範囲内では、突起11bが両端のD1,
D2に位置するため、左右スライド板6の移動にかかわ
らず、突起11bは前後方向に移動することはない。
【0044】このことにより、発光部11の移動範囲と
しては、異常動作範囲を考える必要がなくなるので、発
光窓8と発光部11の前後方向の位置関係は、異常動作
範囲を考慮することなく、必要な照射角に従って設定す
ればよいことになる。そのため、発光部11の移動路は
短くなり、閃光器本体1の小型化を図ることができる。
【0045】また、上述した実施形態では、モータ3の
回転を歯車3a,4aを介して減速しているが、それに
限定されるものではなく、ステッピングモータなどの回
転速度の比較的遅いモータを使用して、そのモータの回
転軸上に駆動軸4を形成してもよい。このような構成に
することにより、駆動軸4を別体で用意する必要がな
く、構造をさらに簡易にすることができる。
【0046】さらに、上述した実施形態では、駆動軸4
の両端に、ネジ逃げ部4c,4dを設けているが、その
構成に限定されるものではなく、駆動軸4のどちらか一
端にネジ逃げ部を設けてもよい。また、上述した実施形
態では、発光部11を移動しているが、照射角可変機構
としては、このような構成に限定されるものではなく、
同様の機構を用いて照射レンズ13を移動してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明で
は、駆動軸の少なくとも一端側に、送り部材と滑合する
ネジ逃げ部を設けたので、送り部材は、ネジ逃げ部を越
えて移動することがなくなる。したがって、異常動作に
よる照射角可変機構の破損を、簡易な構成で適確に防止
することができる。
【0048】また、駆動軸も空転するので、駆動手段の
ロック状態を的確に回避し、駆動手段などの破損を適確
に防止することができる。さらに、従来の滑りクラッチ
では、滑り面に所定の静止摩擦力を常に与えて、正常時
に駆動力を伝達する必要があったが、ネジ逃げ部は、正
常時に駆動力を伝達する必要が一切ないので、送り部材
との摩擦を極端に小さく設計することができる。したが
って、滑りクラッチと比較して、異常時にネジ逃げ部と
送り部材との接触面に生じる滑り摩擦力は小さく、耐久
性は著しく高くなる。
【0049】また同時に、駆動手段および駆動軸の双方
に作用する滑り摩擦力も小さくなるので、これらにかか
る負担が小さくなり、故障の原因にならない。さらに、
ネジ逃げ部は、駆動軸の周面上に螺旋状の突起を形成し
ない部分を作ることにより、簡易に設けることが可能な
ので、閃光器の組み立て性を損ねることがなく、閃光器
が大型化することもない。
【0050】請求項2に記載の発明では、駆動軸の中央
に向けて送り部材に付勢力を与えるので、駆動軸の逆回
転に伴って、ネジ逃げ部に位置する送り部材は、駆動軸
と容易に螺合する。したがって、駆動軸を逆回転させる
ことにより、照射角可変機構を、速やかに正常状態(照
射角を再び可変できる状態)に戻すことができる。
【0051】請求項3に記載の発明では、1つのバネ部
材と2つの制限部材とからなる簡易な構成で、付勢手段
を実現することができる。請求項4に記載の発明では、
直動カムのカム形状の一端側を、送り部材の移動方向と
略平行に形成するので、送り部材がネジ逃げ部へ移動す
るときに、発光体あるいは照射レンズの移動を制限する
ことができる。したがって、発光体の移動路を正常時の
程度に確保すればよく、閃光器が大型化することがな
い。このように、本発明を適用した照射角可変機構は、
簡易な構造で、安全性および耐久性の高い機構を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3に対応する実施形態の上面図であ
る。
【図2】実施形態の正面図である。
【図3】実施形態の電気系統を示す図である。
【図4】閃光器の照射角の変化を説明する図である。
【図5】実施形態のネジ機構と付勢機構とを説明する図
である。
【図6】実施形態のカム形状を示す図である。
【図7】従来の閃光器の一例を示す図である。
【符号の説明】
1,71 閃光器本体 1d,1e 制限ボス 2 保持部材 3,73 モータ 3a,4a 歯車 4,72 駆動軸 4b 螺旋ネジ部 4c,4d ネジ逃げ部 5 角ナット 6 左右スライド板 6a カム溝 6c 板バネ 8,77 接片 8a 共通接点 8b〜e 接点 9 プリント板 11 発光部 11a 前後スライド板 11b 突起 12 電線付きキセノン管 13 照射レンズ 51 カメラ 52 ズームレンズ 53 取付接点 54 インターフェイス回路 55 制御回路 56 モータ駆動回路 57 表示手段 74 送り部材 75 発光体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面に螺旋上の突起が形成された駆動軸
    と、 前記駆動軸を回転駆動する駆動手段と、 前記駆動軸に螺合され、前記駆動軸の回転により移動さ
    れる送り部材と、 前記送り部材の移動を介して、発光体あるいは照射レン
    ズを移動させる伝達手段とを備えた閃光器の照射角可変
    機構において、 前記駆動軸の少なくとも一端側に、前記送り部材と滑合
    するネジ逃げ部を設けたことを特徴とする閃光器の照射
    角可変機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された閃光器の照射角可
    変機構において、 前記駆動軸の中央に向けて前記送り部材を付勢する付勢
    手段を備えたことを特徴とする閃光器の照射角可変機
    構。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された閃光器の照射角可
    変機構において、 前記付勢手段は、 前記送り部材に一端を固定されたバネ部材と、 前記バネ部材を挿んで両側に配置され、前記送り部材が
    前記ネジ逃げ部に位置した状態で前記バネ部材に当接す
    る制限部材とを備えてなることを特徴とする閃光器の照
    射角可変機構。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された閃光器の照射角可
    変機構において、 前記伝達手段は、 前記発光体あるいは照射レンズを支持する支持部と、 前記送り部材の移動を前記支持部材の移動に変換するカ
    ム形状を有し、そのカム形状の少なくとも一端側が前記
    送り部材の移動方向と略平行に形成された直動カムとか
    らなることを特徴とする閃光器の照射角可変機構。
JP19068095A 1995-07-26 1995-07-26 閃光器の照射角可変機構 Expired - Lifetime JP3707100B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19068095A JP3707100B2 (ja) 1995-07-26 1995-07-26 閃光器の照射角可変機構
US08/681,460 US5878291A (en) 1995-07-26 1996-07-23 Variable illuminating angle mechanism for a flash unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19068095A JP3707100B2 (ja) 1995-07-26 1995-07-26 閃光器の照射角可変機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0943687A true JPH0943687A (ja) 1997-02-14
JP3707100B2 JP3707100B2 (ja) 2005-10-19

Family

ID=16262101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19068095A Expired - Lifetime JP3707100B2 (ja) 1995-07-26 1995-07-26 閃光器の照射角可変機構

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5878291A (ja)
JP (1) JP3707100B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011123319A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Panasonic Corp ストロボ装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5711488B2 (ja) * 2010-09-17 2015-04-30 日清工業有限公司 ストロボズーム装置
US9004704B1 (en) * 2013-09-25 2015-04-14 Nissin Industries Ltd. Electronic flash device
EP3685227B1 (en) 2017-09-18 2023-10-18 Profoto Aktiebolag A flash housing and a method for controlling a flash light by manual rotation of a zoom element
US11054722B2 (en) * 2017-09-18 2021-07-06 Profoto Aktiebolag Flash housing for photographic purposes and a method for simulating a flash light

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4423940A (en) * 1981-01-20 1984-01-03 West Electric Co., Ltd. Photographic equipment
JPH0727150B2 (ja) * 1986-01-29 1995-03-29 株式会社ニコン 撮影レンズ異常停止検出装置
JPH0743704Y2 (ja) * 1988-12-08 1995-10-09 旭光学工業株式会社 ズームストロボ装置
JPH02207230A (ja) * 1989-02-07 1990-08-16 Nikon Corp 電子閃光装置
US5384612A (en) * 1990-11-29 1995-01-24 Canon Kabushiki Kaisha Camera having a pop up flash unit driven by one direction of a motor
US5363162A (en) * 1991-05-17 1994-11-08 Canon Kabushiki Kaisha Camera with valuable illumination angle pop-up flash

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011123319A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Panasonic Corp ストロボ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3707100B2 (ja) 2005-10-19
US5878291A (en) 1999-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8714765B2 (en) Electric power tool
JP2003195142A (ja) レンズ駆動機構
JPH0943687A (ja) 閃光器の照射角可変機構
EP0203747B1 (en) Focal length switching type camera
US6038404A (en) Lens barrel for a camera having a non-rotatable cam ring moved by a feed screw
JP2007000982A (ja) 電動工具のボリュームスイッチおよびそれを備える電動工具
EP0353831B1 (en) Focal length switching type camera
US20200033550A1 (en) Lead screw device, lens driver, lens barrel, and camera using the lead screw device
US5808250A (en) Mobile member position detection apparatus
JP2005092065A5 (ja)
US4825240A (en) Camera
US6222997B1 (en) Camera
JP2623369B2 (ja) 配光可変型自動車用灯具
KR100912082B1 (ko) 후방 감시용 차량용 카메라
JP4652313B2 (ja) レンズ駆動装置
JPH11218660A (ja) カメラのレンズ鏡胴
JPH08119037A (ja) 電動格納式ドアーミラー
JPH07117136B2 (ja) ボールネジ・スプライン装置
JPH0540490Y2 (ja)
WO2018235140A1 (ja) ストロボ装置
JP2005164942A (ja) 光源光調節用の絞り装置
JP2003011724A (ja) 車両用アウターミラー装置
JPS61259243A (ja) 焦点距離切換式カメラ
JP2001063465A (ja) 車両用アウトサイドミラー装置
JPH11871A (ja) シャーボルトの仮締め機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110812

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110812

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term