JPH0941461A

JPH0941461A - 芳香洗浄剤の溶出容器

Info

Publication number: JPH0941461A
Application number: JP19086095A
Authority: JP
Inventors: Koji Kuchida; 幸治口田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-07-26
Filing date: 1995-07-26
Publication date: 1997-02-10

Abstract

(57)【要約】【課題】貯水タンクの容量に合わせて溶解量を調整で
きるようにしながら、構成が簡略であって作製コストを
低減できる芳香洗浄剤の溶出容器を提供すること。【解決手段】水洗トイレの貯水タンク１の手洗い部２
に載置される芳香洗浄剤４の溶出容器。この溶出容器
は、上端開口から注水され得る外容器１１と、外容器１
１内に配設され、芳香洗浄剤４が収容される内容器１２
と、を有し、内容器１２の上面には蓋部１２ａが形成さ
れ、内容器１２の側壁１２ｂには通水孔１５が形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、水洗トイレの貯水
タンクの手洗い部に載置して使用し、または該貯水タン
ク内に配設して使用する芳香洗浄剤の溶出容器に関し、
芳香、消臭、殺菌、洗浄用の水溶性で固形の芳香洗浄剤
を、常時定量的に溶解流出させるための芳香洗浄剤の溶
出容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】水洗トイレの貯水タンクの手洗い部に載
置して使用される芳香洗浄剤においては、その芳香洗浄
剤の溶出量は注水パイプから水洗タンク内へ流入する水
量によって変わり、また貯水タンク内に配設される芳香
洗浄剤にあってもその貯水タンク内の水量によって変わ
るために、従来から芳香洗浄剤の溶出量を各家庭の貯水
タンクの容量に合わせて調整できるようにした種々構成
の芳香洗浄剤の溶出容器が提案されている。

【０００３】しかし、従来の溶出容器はいずれも構造が
複雑であって作製コストが高いという問題があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の実状に
着目してなされたものであって、その目的とするところ
は、貯水タンクの容量に合わせて溶解量を調整できるよ
うにしながら、構造が簡略で作製コストを低減できる芳
香洗浄剤の溶出容器を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の芳香洗浄
剤の溶出容器は、水洗トイレの貯水タンクの手洗い部に
載置される芳香洗浄剤の溶出容器であって、上端開口か
ら注水され得る外容器と、該外容器内に配設され、該芳
香洗浄剤が収容される内容器と、を有し、該内容器の上
面には蓋部が形成され、該内容器の側壁には通水孔が形
成されていることを特徴とし、そのことにより上記目的
が達成される。

【０００６】また、請求項２記載の芳香洗浄剤の溶出容
器は、貯水タンク内に配設され、芳香洗浄剤を収容し
得、通水口を有する容器と、該容器の通水口を開閉し得
る弁体と、該貯水タンク内の水位が低下すると該通水口
を開口し、貯水タンク内の水位が上昇すると該通水口を
該弁体で閉塞し得るように該弁体に連結された浮子と、
を有することを特徴とし、そのことにより上記目的が達
成される。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明する。

【０００８】図１に示すように、請求項１記載の芳香洗
浄剤の溶出容器１０は、上端に開口部を有する外容器１
１と、該外容器１１内に配設され、該芳香洗浄剤４が収
容される内容器１２と、を有する。該外容器１１は有底
の円筒状に形成され、底部１１ｃの下側には貯水タンク
１の手洗い部２上に載置するための足部１３が設けられ
ている。

【０００９】該外容器１１の底部１１ｃの上面には、芳
香洗浄剤４を載置するため、および内容器１２を外容器
１１に取り付けるための載置台１４が固着されている。
外容器１１の壁部１１ａの上端縁は波形の凹凸１１ｂが
形成されている。

【００１０】該内容器１２は下端部が開口する筒状に形
成され、内容器１２の高さおよび外径は上記外容器１１
より小寸法に設定されている。該内容器１２の上面には
蓋部１２ａが設けられ、該内容器１２の側壁１２ｂには
通水口１５が形成されている。内容器１２の側壁１２ｂ
に形成した通水口１５は上下に複数適宜間隔をおいて設
けられている。内容器１２の蓋部１２ａに通水口を形成
してもよい。

【００１１】また、図２に示すように、内容器１２を内
筒１７と蓋部１２ａを有する外筒１８の二重構造に形成
してもよい。この場合は、内筒１７および外筒１８にそ
れぞれ通水口１５を形成し、外筒１８を内筒１７に対し
て回転させて通水口１５の口形を変化させることで、内
筒１７内から流出される芳香洗浄剤溶液の量を調整する
ようにしてもよい。

【００１２】また、図３に示すように、内容器１２を上
下が開口する筒体１２ｃと、該筒体１２ｃの上面開口部
を閉塞し得る蓋体１２ｄとで形成してもよい。

【００１３】内容器１２の底の開口部は、上記載置台１
４の外側に嵌合するように形成されており、従って、内
容器１２を外容器１１内に配置してその下端の開口部を
載置台１４に嵌合することにより、内容器１２を外容器
１１に容易に固定することができる。内容器１２を外容
器１１に取り付けるには、外容器１１の底部もしくは載
置台１４に係合部を設けると共に、内容器１２の底に被
係合部を設けて、それらの係合によってもよい。

【００１４】外容器１１および内容器１２は、金属、プ
ラスチック、陶器、ガラス等で形成することができ、特
に内容器１２は加工の容易性の点からプラスチック、金
属等で形成することが好ましい。また形状や寸法は任意
に変更することができる。

【００１５】図１に示すように、内容器１２の上面に魚
等の遮蔽部材１６を固定してもよい。このように遮蔽部
材１６を内容器１２上面に配置することにより、注水パ
イプ３から芳香洗浄剤の溶出容器１０上へ注水された水
が直接内容器１２の上面に流下して飛び散るようなこと
がなく、遮蔽部材１６に水が一旦当たることで水の飛散
が防止されると共に、意匠効果を高めることができる。

【００１６】このように構成される芳香洗浄剤の溶出容
器１０を、水洗トイレの貯水タンク１の手洗い部２に載
置して注水パイプ３から注水すると、遮蔽部材１６に水
が当たって流下した水は外容器１１内に溜まり、内容器
１２の通水口１５から内容器１２内へ入り芳香洗浄剤４
を溶解させる。溶解した芳香洗浄剤溶液はその通水口１
５から外容器１１内の水中へ拡散する。さらに、外容器
１１内へ水が注入されることによって水は外容器１１か
ら溢れるために、外容器１１内の芳香洗浄剤溶液は貯水
タンク１の手洗い部２へ流れて貯水タンク１内へ流入
し、芳香、消臭、殺菌、洗浄等を行うことができる。

【００１７】請求項２記載の芳香洗浄剤の溶出容器２０
は、図４および図５に示すように、貯水タンク１内に配
設され、芳香洗浄剤４を収容し得、通水口２５を有する
容器２１と、該容器２１の通水口２５を開閉し得る弁体
２２と、該弁体２２に連結された浮子２３と、を有す
る。

【００１８】該容器２１に設けられた通水口２５は容器
２１の底部に形成されている。容器２１の上面には空気
孔２４が形成されている。この容器２１は、例えば、貯
水タンク１の内面に吸盤２６を吸着させ、この吸盤２６
に吊り下げ部材２７によって取り付けることができる。
容器２１内には複数の孔を有する載置板２８が設けら
れ、この載置板２８上に芳香洗浄剤４を収容する内容器
３６が配置されている。該内容器３６には通気孔３７が
上下に複数設けられている。

【００１９】上記容器２１の底部の外側には、弁体２２
を有する弁板２９が容器２１の底部の片側に揺動可能に
固着されており、弁板２９が揺動することでその弁体２
２が通水口２５を開閉し得るようになっている。弁板２
９の他方側の端部には浮子２３が取り付けてある。そし
て、該貯水タンク１内の水位が低下すると該弁体２２が
容器２１の底部から離れることで通水口２５を開口し、
貯水タンク１内の水位が上昇すると弁体２２によって該
通水口２５を閉塞し得るように容器２１は貯水タンク１
に取り付けられている。容器２１は、プラスチック、陶
器、金属等で形成することができる。

【００２０】次に、作用について説明する。

【００２１】図４に示すように、貯水タンク１内の水位
が上昇している場合には、浮子２３の浮力によって弁体
２２を持ち上げるために通水口２５を弁体２２で閉塞
し、貯水タンク１内の水位が低下すると、弁体２２が低
下することにより通水口２５を開口してその容器２１内
の芳香洗浄剤溶液を通水口２５から貯水タンク１内へ流
出させる。従って、容器２１の貯水タンク１内での取り
付け位置を調整することにより、通水口５の開閉のタイ
ミングを調整することができるので、芳香洗浄剤４の消
費量を調整することができる。

【００２２】また、通水口２５の大きさを調整できるよ
うに、通水口２５を開閉可能な蓋部を容器２１の底部に
設けてもよい。また、浮子２３の上下位置を調整できる
ように、弁板２９と浮子２３との間に調整部材を設けて
もよい。

【００２３】また、図６に示すように、芳香洗浄剤の溶
出容器３０を、吸盤３５に吊り下げ部材３８によって吊
り下げられる容器３１と、該容器３１の底部に設けられ
た通水口３９を開閉可能な弁体４０（浮子に兼用されて
いる）と、該弁体４０に連結部材３２によって連結され
た浮子４１と、で構成してもよい。該容器３１内に芳香
洗浄剤４を収容する空間部４３が仕切壁４２によって形
成されている。該仕切壁４２には多数の孔部４４が形成
されている。また、仕切壁４２の上端部には該連結部材
３２を案内、支持する支持部４４が設けられている。

【００２４】貯水タンク１内の水位が低下すると、弁体
（浮子）４０の浮力が低下するので弁体４０が下降して
通水口３９を開口させる。従って、容器３０内の芳香洗
浄剤溶液を通水口３９を通して貯水タンク１内へ流出さ
せることができる。貯水タンク１内の水位が上がると、
通水口３９より水が容器３０内へ流入し、弁体４０と浮
子４１の浮力によって弁体４０を上昇させることで通気
口３９を閉塞する。

【００２５】このようにして貯水タンク１内の水位の変
化に応じて通水口３９を開閉操作することができる。

【００２６】

【発明の効果】本発明の芳香洗浄剤の溶出容器は、以上
のように構成したので、貯水タンクの容量に合わせて芳
香洗浄剤の溶出量を調整できるようにしながら、溶出容
器の構成を簡略化して作製コストを低減することができ
る。

【００２７】従って、各家庭で芳香洗浄剤の溶出量を調
整し、長期間使用できる簡便な芳香洗浄剤の溶出容器を
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の芳香洗浄剤の溶出容器の一実施例の斜
視図である。

【図２】本発明の芳香洗浄剤の溶出容器の他の実施例の
斜視図である。

【図３】本発明の芳香洗浄剤の溶出容器のさらに他の実
施例の分解斜視図である。

【図４】本発明の芳香洗浄剤の溶出容器のさらに他の実
施例の概略図である。

【図５】図４で示した芳香洗浄剤の溶出容器の拡大図で
ある。

【図６】本発明の芳香洗浄剤の溶出容器のさらに他の実
施例の概略断面図である。

【符号の説明】

１貯水タンク２手洗い部３注水パイプ４芳香洗浄剤１０芳香洗浄剤の溶出容器１１外容器１２内容器２０芳香洗浄剤の溶出容器２１容器２２弁体２３浮子３０芳香洗浄剤の溶出容器

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】水洗トイレの貯水タンクの手洗い部に載置
される芳香洗浄剤の溶出容器であって、上端開口から注水され得る外容器と、該外容器内に配設され、該芳香洗浄剤が収容される内容
器と、を有し、該内容器の上面には蓋部が形成され、該内容器の側壁に
は通水孔が形成されていることを特徴とする芳香洗浄剤
の溶出容器。
【請求項２】貯水タンク内に配設され、芳香洗浄剤を収
容し得、通水口を有する容器と、該容器の通水口を開閉し得る弁体と、該貯水タンク内の
水位が低下すると該通水口を開口し、貯水タンク内の水
位が上昇すると該通水口を該弁体で閉塞し得るように該
弁体に連結された浮子と、を有することを特徴とする芳
香洗浄剤の溶出容器。