JPH0940986A - 粘度指数向上剤およびそれを含む潤滑油組成物 - Google Patents

粘度指数向上剤およびそれを含む潤滑油組成物

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JPH0940986A
JPH0940986A JP21126795A JP21126795A JPH0940986A JP H0940986 A JPH0940986 A JP H0940986A JP 21126795 A JP21126795 A JP 21126795A JP 21126795 A JP21126795 A JP 21126795A JP H0940986 A JPH0940986 A JP H0940986A
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monomer
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alkyl methacrylate
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JP21126795A
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Takashi Kikuchi
隆司 菊池
Fumio Ueda
文雄 植田
Kazuyuki Kuwano
一幸 桑野
Kazuko Nakanishi
和子 中西
Shiro Kojima
史郎 児島
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Toagosei Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Toagosei Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉱油または合成油に添加されることにより、
粘度指数が大きく、かつ剪断安定性に優れる潤滑油を与
える粘度指数向上剤の提供。 【解決手段】 炭素数12〜30のアルキル基を有する
メタクリル酸アルキル単量体単位を主構成々分とするビ
ニル重合体からなるラジカル重合性マクロモノマーと、
メタクリル酸アルキルを主成分とするラジカル重合性単
量体を共重合して得られる分岐状重合体からなる粘度指
数向上剤。上記粘度指数向上剤を含有する鉱油および/
または合成油からなる潤滑油組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潤滑油に適用される粘
度指数向上剤および該粘度指数向上剤を含有する潤滑油
組成物に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】自動車のエンジンオイル
およびギャーオイル等として使用される潤滑油には、温
度によりその粘度が大幅に変化しないように、すなわ
ち、高温下でも適度な粘性を維持するように、通常粘度
指数向上剤が添加されている。潤滑油における粘度指数
とは、潤滑油の粘度の温度差による変化を示す指数であ
って、210°F(約99℃)における粘度と100°
F(約38℃)における粘度に基づいて定まる指数であ
る。粘度指数が大きいほど、粘度の温度による変化は小
さく、稼働時に高温となる装置等に用いられる潤滑油と
しては、粘度指数の大きいものが使用される。
【0003】潤滑油の粘度指数を上げるために添加され
る粘度指数向上剤には、潤滑油として用いられる鉱油ま
たは合成油等に対する溶解性が良好で、かつ熱安定性、
増粘性および酸化安定性等に優れるという特性が求めら
れ、具体的には、ポリイソブチレン系、ポリメタクリル
酸エステル系およびポリアルキルスチレン系等の高分子
化合物が粘度指数向上剤として使用されていた。上記の
粘度指数向上剤のうち、ポリイソブチレン系の粘度指数
向上剤は、増粘効果は大きいが、粘度指数向上性にやや
劣り、他方ポリメタクリル酸エステル系のものは、粘度
指数の向上性に優れ、最近では最も一般的に使用されて
いる。
【0004】しかしながら、ポリメタクリル酸エステル
系の粘度指数向上剤は、潤滑油に対する増粘性に劣るた
めに、その点を改良するための検討が種々なされてお
り、たとえば特公昭59−20715号においては、炭
素数16〜28のアルキル基を有するメタクリル酸アル
キルとスチレンまたはアルキルスチレンとを特定の割合
で共重合して得られる共重合体が提案されている。一方
で、ポリメタクリル酸エステル系の粘度指数向上剤は、
剪断安定性すなわち剪断ストレスに対する耐久性に劣
り、高剪断下で長期間使用されるとポリメタクリル酸エ
ステルの分子鎖が切断され易く、その結果該粘度指数向
上剤を添加された潤滑油の経時的な粘度低下が著しいと
いう問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討した結果、炭素数12〜30
のアルキル基を有するメタクリル酸アルキル単量体単位
を主構成々分とするビニル重合体からなるラジカル重合
性マクロモノマーと、メタクリル酸アルキルを主成分と
する共重合単量体を共重合して得られる分岐状重合体
が、鉱油または合成油の増粘性に優れ、かつ剪断安定性
に極めて優れていることを見出し、本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明は、炭素数12〜30のアル
キル基を有するメタクリル酸アルキル単量体単位を主構
成々分とするビニル重合体からなるラジカル重合性マク
ロモノマーと、メタクリル酸アルキルを主成分とするラ
ジカル重合性単量体を共重合して得られる分岐状重合体
からなる粘度指数向上剤であり、さらには、該粘度指数
向上剤を含有する鉱油および/または合成油からなる潤
滑油組成物である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳し
く説明する。本発明におけるラジカル重合性マクロモノ
マーは、前記のとおり、炭素数12〜30のアルキル基
を有するメタクリル酸アルキル単量体単位を主構成々分
とするビニル重合体からなるラジカル重合性マクロモノ
マーであり、その好ましい分子量は、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィーによるポリスチレン換算の重量
平均分子量で、5,000〜50,000である。上記マク
ロモノマーにおける好ましいラジカル重合性基として
は、(メタ)アクリロイル基、スチリル基またはアリル
基等が挙げられる。
【0007】マクロモノマーの重合体部分は、炭素数1
2〜30のアルキル基を有するメタクリル酸アルキル
(以下メタクリル酸長鎖アルキルという)単量体単位を
主構成々分とするビニル重合体であり、該重合体におけ
るメタクリル酸長鎖アルキル単量体単位の好ましい含有
割合は、60〜100重量%である。マクロモノマーの
重合体部分におけるメタクリル酸長鎖アルキル単量体単
位の割合が、60重量%未満であるとそのようなマクロ
モノマーを他の単量体と共重合して得られる分岐状重合
体が鉱油または合成油(以下鉱油等という)に溶解し難
い。メタクリル酸長鎖アルキルの具体例としては、メタ
クリル酸ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル
酸ステアリル、メタクリル酸セチル、メタクリル酸イソ
セチルおよびメタクリル酸オクタコシル等が挙げられ、
これらは単独でまたは2種以上併用して使用できる。
【0008】上記メタクリル酸長鎖アルキル以外に、マ
クロモノマーの重合体部分を形成する単量体としては、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチルおよびメタクリ
ル酸2−エチルヘキシル等のメタクリル酸アルキルが好
ましい。マクロモノマーの重合体部分におけるかかる単
量体単位の含有割合としては、0〜40重量%が好まし
い。
【0009】上記マクロモノマーは、一般的に知られて
いるマクロモノマー、例えば末端メタクリロイル基ポリ
メタクリル酸メチルまたは末端メタクリロイル基コポリ
スチレン/アクリロニトリル等を合成する方法と同様な
方法によって合成でき、例えばカルボキシル基とチオー
ル基を有するメルカプタン系連鎖移動剤の存在下に、前
記メタクリル酸アルキルをラジカル重合させることによ
り、得られる片末端にカルボキシル基を有する重合体と
グリシジルメタクリレート等のエポキシ基とエチレン性
不飽和基を併せ有する化合物を付加反応させるという方
法により合成できる。
【0010】本発明において、上記ラジカル重合性マク
ロモノマーと共重合させるラジカル重合性単量体は、メ
タクリル酸アルキルを主成分とするラジカル重合性単量
体(以下共重合単量体という)であり、メタクリル酸ア
ルキルとしては、炭素数1〜30のアルキル基を有する
メタクリル酸アルキルが使用でき、かかるメタクリル酸
アルキルとともにマクロモノマーとの共重合に使用でき
る単量体としては、スチレン、ビニルトルエン、アクリ
ロニトリル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ステアリ
ル、ビニルピロリドン、ジアルキルアミノエチルメタク
リレート、ポリエチレングリコールメタクリレートおよ
びヒドロキシエチルメタクリレート等が挙げられる。好
ましい共重合単量体は、全共重合単量体を基準にして、
メタクリル酸アルキルを90〜100重量%含有するも
のである。
【0011】本発明におけるラジカル重合性マクロモノ
マーと共重合単量体の好ましい共重合割合は、マクロモ
ノマー5〜50重量%で共重合単量体95〜50重量%
である。マクロモノマーおよび共重合単量体は、十分に
高いラジカル重合反応性を有するので、上記の共重合割
合で各成分を仕込み、重合させることにより、マクロモ
ノマーに基づく単位5〜50重量%および共重合単量体
単位95〜50重量%の構成を有する分岐状重合体が得
られる。分岐状重合体におけるマクロモノマーの共重合
割合が、5重量%未満であると得られる重合体が化学構
造的にに分岐の程度が少なすぎ、剪断安定性に優れる粘
度指数向上剤が得られ難く、一方50重量%を越えた場
合に得られる重合体では、該重合体を添加された潤滑油
の低温における粘度が高くなり易く、粘度指数向上性が
不十分となり易い。
【0012】マクロモノマーと共重合単量体の共重合
は、有機溶剤中で、ラジカル重合開始剤を用いるラジカ
ル重合法によることが好ましく、さらに該有機溶剤は、
鉱油または合成油を30〜70重量%の割合で含有して
いることが好ましい。また、有機溶剤におけるマクロモ
ノマーおよび共重合単量体の仕込み合計量は、溶剤量1
00重量部あたり、20〜60重量部であることが好ま
しい。鉱油等を溶解した有機溶剤の使用により、重合反
応液から低沸点の有機溶剤を蒸発させることにより、分
岐状重合体の鉱油等の溶液が容易に得られる。かくして
得られる分岐状重合体の鉱油または合成油溶液を、さら
に鉱油等に希釈することにより潤滑油として好適な粘度
の油状組成物が得られる。分岐状重合体の鉱油または合
成油溶液における分岐状重合体の好ましい含有量は、1
0〜40重量%である。上記有機溶剤としては、メチル
エチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、ヘキサン、ト
ルエンおよびキシレン等の低沸点の化合物が好ましい。
【0013】ラジカル重合開始剤としては、ベンゾイル
パーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジク
ミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト、2,2’−アゾビスイソブチロニトリルおよび2,
2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)等の有機
性ラジカル発生化合物が好ましい。重合温度としては、
50〜150℃が適当であり、また重合時間は3〜10
時間程度で良い。本発明における粘度指数向上剤は、ポ
リスチレン換算の重量平均分子量が50,000〜800,
000の分岐状重合体である。重量平均分子量が50,0
00未満である分岐状重合体は、鉱油等に添加されたと
きの増粘効果が低く、一方800,000を越える分岐状
重合体は、鉱油等への溶解性が劣り、いずれも本発明の
範囲外である。
【0014】本発明において、粘度指数向上剤として特
に好適な分岐状重合体は、(a)メタクリル酸長鎖アル
キル単量体単位を主構成々分とするビニル重合体からな
るラジカル重合性マクロモノマー、(b)メタクリル酸
長鎖アルキル単量体、(c)炭素数1〜8のアルキル基
を有するメタクリル酸アルキル単量体および(d)その
他の単量体からなり、前記(a)成分を5〜50重量%
含む単量体混合物を共重合して得られる分岐状重合体で
あって、その全構成単位の割合が、それらの合計量を基
準にして、メタクリル酸長鎖アルキル単量体単位40〜
80重量%、炭素数1〜8のアルキル基を有するメタク
リル酸アルキル単量体単位20〜60重量%およびその
他の共重合単量体単位0〜20重量%であり、かつ重量
平均分子量が50,000〜800,000である分岐状重
合体である。
【0015】分岐状重合体の主鎖および側鎖を形成する
全単量体単位の合計量を基準にして、メタクリル酸長鎖
アルキル単量体単位40重量%未満であると、分岐状重
合体の鉱油等への溶解度が不足し易く、一方メタクリル
酸長鎖アルキル単量体単位80重量%を越えると、粘度
指数向上効果が低下し易い。さらに、全構成単位の合計
量を基準にして、炭素数1〜8のアルキル基を有するメ
タクリル酸アルキル単量体単位が20重量%未満である
と、粘度指数向上効果が低下し易く、一方60重量%を
越えると分岐状重合体の鉱油等への溶解度が不足し易
い。分岐状重合体におけるその他の単量体単位の含有割
合が、20重量%を越えると鉱油等への溶解度および粘
度指数向上効果の両方ともが低下し易い。
【0016】本発明においては、上記分岐状重合体を鉱
油等の粘度指数向上剤として使用するが、鉱油等に該重
合体を添加する方法としては、分岐状重合体を直接鉱油
等に添加しても良いが、前記した重合法によって得られ
る分岐状重合体の鉱油または合成油溶液を、鉱油等に添
加しても良い。本発明における分岐状重合体の潤滑油へ
の好ましい添加量は、0.1〜30重量%である。
【0017】本発明の粘度指数向上剤を添加する鉱油等
としては、パラフィン系、ナフテン系またはそれらを混
合した鉱油、あるいはオレフィンのオリゴマー、ポリエ
ーテルまたは2価カルボン酸ジエステル等の合成油が挙
げられる。かかる鉱油または合成油に本発明の粘度指数
向上剤が添加された油は、潤滑油として最適であり、具
体的には、ガソリンエンジンオイル、ディーゼルエンジ
ンオイル、ギャーオイル、トルクコンバーターオイル、
オートマチックミッションオイルおよび作動油等として
使用できる。
【0018】以下に、実施例および比較例を挙げて、本
発明をさらに具体的に説明する。なお、各例における
「部」は「重量部」である。 <参考例;マクロモノマーの合成>窒素雰囲気下で、3
−メルカプトプロピオン酸0.9部が溶解され、温度90
℃に維持されたトルエン溶媒中へ、ラウリルメタクリレ
ート100部およびアゾビスイソブチロニトリル(以後
AIBNと略記する)0.9部を滴下させてラジカル重合
を行った。得られた片末端カルボキシル基を有する重合
体溶液に、テトラブチルホスホニウムブロマイド1部、
ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部およびグリシ
ジルメタクリレート1.33部を加えて、90℃で6時間
反応させることにより、メタクリロイル基を有するポリ
ラウリルメタクリレートマクロモノマー(重量平均分子
量;20100)を、固形分50%のトルエン溶液とし
て得た。
【0019】
【実施例1】参考例で製造したマクロモノマーのトルエ
ン溶液100部およびブチルメタクリレート50部をフ
ラスコに仕込み、窒素置換した後、90℃に加熱した。
上記フラスコ中に、鉱油(100℃における動粘度が4.
4mm2 /秒のもの)65部、トルエン9部およびAI
BN0.09部を5時間かけて連続供給し重合を行い、そ
の後さらに2時間90℃で加熱した。重合終了後、鉱油
300部を追加し、減圧でトルエン及び残モノマーを除
去することにより、分岐状重合体を25重量%含有する
鉱油溶液(以下粘度指数向上剤1という)を得た。得ら
れた分岐状重合体のポリスチレン換算の重量平均分子量
は、395000であった。
【0020】
【実施例2】参考例で製造したマクロモノマーのトルエ
ン溶液74部、ブチルメタクリレート51部、ラウリル
メタクリレート12部および鉱油13部をフラスコに仕
込み、窒素置換した後、90℃に加熱した。上記フラス
コ中に、鉱油200部、トルエン30部、およびAIB
N0.09部を5時間かけて連続的に供給した。さらに2
時間90℃で加熱することにより、重合を終了させた
後、鉱油167部を追加し、減圧でトルエン及び残モノ
マーを除去して、分岐状重合体を25重量%含有する鉱
油溶液(以下粘度指数向上剤2という)を得た。得られ
た分岐状重合体のポリスチレン換算の重量平均分子量
(以下Mwという)は、319000だった。
【0021】上記実施例1および2によって得られた分
岐状重合体の鉱油溶液すなわち粘度指数向上剤1および
2を、さらに鉱油で希釈して物性試験用油とした。その
際、各物性試験用油は、後記した比較例1〜3の場合も
同様であるが、いずれも100℃での動粘度が10mm
2 /sになるように粘度指数向上剤を添加して調製し
た。評価物性および評価方法は以下のとおりである。 イ.40℃および100℃における動粘度:JIS K
2283に規定の方法による。 ロ.HTHS粘度:温度150℃、剪断ストレス106
s-1における粘度。エンジンオイルに関する米国の規格
SAE J300に規定の方法による。 ハ.粘度指数:JIS K2283に規定の方法による
(上記イによって測定された40℃と100℃における
動粘度から導かれる値である)。 ニ.せん断安定性:ASTM D3945−93による
粘度低下率による(試験用油を30〜35℃で、デイー
ゼルインジェクターノズルから強制的に噴射させるとい
う操作を繰り返して30回行い、この試験後の100℃
での動粘度およびHTHS粘度が試験前の値から低下し
た割合を示した)。
【0022】
【比較例1〜3】市販の粘度指数向上剤(メタクリル系
粘度指数向上剤A,メタクリル系粘度指数向上剤Bおよ
びポリオレフィン系粘度指数向上剤)について、実施例
と同様な物性の評価を行った。
【0023】
【表1】
【0024】表1から明らかなとおり、本発明における
分岐状重合体が添加された実施例1および実施例2の潤
滑油は、比較例と対比して、粘度指数が大きく、かつ剪
断ストレスを加えた後の粘度低下の割合が小さい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、鉱油または合成油に添
加することにより、それらの粘度指数を向上させ、かつ
優れた剪断安定性を付与する粘度指数向上剤が得られ
る。さらに、鉱油または合成油に該粘度指数向上剤が添
加された油状組成物は、潤滑油として最適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 105:02 145:14 147:02) C10N 20:04 30:02 40:25 (72)発明者 桑野 一幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 中西 和子 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成株式会社名古屋総合研究所内 (72)発明者 児島 史郎 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成株式会社名古屋総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数12〜30のアルキル基を有する
    メタクリル酸アルキル単量体単位を主構成々分とするビ
    ニル重合体からなるラジカル重合性マクロモノマーと、
    メタクリル酸アルキルを主成分とするラジカル重合性単
    量体を共重合して得られる分岐状重合体からなる粘度指
    数向上剤。
  2. 【請求項2】 ラジカル重合性マクロモノマーとメタク
    リル酸アルキルを主成分とするラジカル重合性単量体と
    の共重合割合が、ラジカル重合性マクロモノマー5〜5
    0重量%でメタクリル酸アルキルを主成分とするラジカ
    ル重合性単量体95〜50重量%である請求項1記載の
    粘度指数向上剤。
  3. 【請求項3】 (a)炭素数12〜30のアルキル基を
    有するメタクリル酸アルキル単量体単位を主構成々分と
    するビニル重合体からなるラジカル重合性マクロモノマ
    ー、(b)炭素数12〜30のアルキル基を有するメタ
    クリル酸アルキル単量体、(c)炭素数1〜8のアルキ
    ル基を有するメタクリル酸アルキル単量体および(d)
    その他の共重合単量体からなり、前記(a)成分を5〜
    50重量%含む単量体混合物を共重合して得られる分岐
    状重合体であって、その全構成単位割合が、それらの合
    計量を基準にして、炭素数12〜30のアルキル基を有
    するメタクリル酸アルキル単量体単位40〜80重量
    %、炭素数1〜8のアルキル基を有するメタクリル酸ア
    ルキル単量体単位20〜60重量%およびその他の共重
    合単量体単位0〜20重量%であり、かつ重量平均分子
    量が50,000〜800,000である分岐状重合体から
    なる粘度指数向上剤。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3記載
    の粘度指数向上剤を含有する鉱油および/または合成油
    からなる潤滑油組成物。
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