JPH0940918A - 表示用粘着シート - Google Patents
表示用粘着シートInfo
- Publication number
- JPH0940918A JPH0940918A JP19021195A JP19021195A JPH0940918A JP H0940918 A JPH0940918 A JP H0940918A JP 19021195 A JP19021195 A JP 19021195A JP 19021195 A JP19021195 A JP 19021195A JP H0940918 A JPH0940918 A JP H0940918A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- sheet
- self
- adhesive
- display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】比較的広い温度範囲でカッティングマシンを用
いてもめくれが起こらず、しかも安定した文字残り性を
有する表示用粘着シートを提供する。 【解決手段】樹脂シート/粘着剤層/離型紙が順次積層
されている表示用粘着シートであって、上記樹脂シート
が、塩化ビニル樹脂及び酢酸ビニル樹脂からなる。
いてもめくれが起こらず、しかも安定した文字残り性を
有する表示用粘着シートを提供する。 【解決手段】樹脂シート/粘着剤層/離型紙が順次積層
されている表示用粘着シートであって、上記樹脂シート
が、塩化ビニル樹脂及び酢酸ビニル樹脂からなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示用粘着シートに
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】表示用粘着シートとしては、塩化ビニル
樹脂系フィルム、アクリル樹脂系フィルム、フッ素樹脂
系フィルム等からなる樹脂シート基材上に粘着剤層が形
成され、この粘着剤層上に離型層が積層されたものが汎
用されている。この表示用粘着シートは、カッティング
マシン等を使用して所定の文字や模様等に切断した後、
文字や模様等を離型層から剥離して所定の場所に貼り付
け表示材として用いるものである。
樹脂系フィルム、アクリル樹脂系フィルム、フッ素樹脂
系フィルム等からなる樹脂シート基材上に粘着剤層が形
成され、この粘着剤層上に離型層が積層されたものが汎
用されている。この表示用粘着シートは、カッティング
マシン等を使用して所定の文字や模様等に切断した後、
文字や模様等を離型層から剥離して所定の場所に貼り付
け表示材として用いるものである。
【0003】この表示用粘着シートを所定の文字や模様
等に切断するには、近年コンピュータで制御されたカッ
ティングマシン等の使用が普及し主流になりつつある。
上記カッティングマシンを使用して、文字、模様等を切
断する場合は、刃の動きが速いために、切断された文字
や模様の基材と粘着剤層が剥離する、いわゆる「めく
れ」現象の起こることが知られている。また、樹脂シー
トが硬くなり過ぎると、カッティングマシンによりうま
く切断されず、不要な部分(カス)を除去するためのカ
ス取り作業時に文字や模様等が同時に剥離して、いわゆ
る「文字残り性」が悪くなる。
等に切断するには、近年コンピュータで制御されたカッ
ティングマシン等の使用が普及し主流になりつつある。
上記カッティングマシンを使用して、文字、模様等を切
断する場合は、刃の動きが速いために、切断された文字
や模様の基材と粘着剤層が剥離する、いわゆる「めく
れ」現象の起こることが知られている。また、樹脂シー
トが硬くなり過ぎると、カッティングマシンによりうま
く切断されず、不要な部分(カス)を除去するためのカ
ス取り作業時に文字や模様等が同時に剥離して、いわゆ
る「文字残り性」が悪くなる。
【0004】上記「めくれ」現象を解決する方法とし
て、例えば、特開平2−84476号公報には、粘着剤
層と離型紙との粘着力を高める方法が提案されている。
しかしながら、この方法では、切断された文字、模様等
を次の作業工程であるアプリケーションテープへ転着す
る際に問題を生じることが多かった。
て、例えば、特開平2−84476号公報には、粘着剤
層と離型紙との粘着力を高める方法が提案されている。
しかしながら、この方法では、切断された文字、模様等
を次の作業工程であるアプリケーションテープへ転着す
る際に問題を生じることが多かった。
【0005】上記表示用粘着シートの「めくれ」現象を
防止するとともに、安定した「文字残り性」を確保する
ために、基材が適度の硬さとなるように一定の温度条件
に保って切断する方法が提案されている。しかしなが
ら、この方法では、常に一定の温度条件で表示用粘着シ
ートを切断するのは難しく、温度条件が変化することに
より、切断時に「めくれ」が生じたり、切断後の「文字
残り性」が悪くなる等の問題点があった。
防止するとともに、安定した「文字残り性」を確保する
ために、基材が適度の硬さとなるように一定の温度条件
に保って切断する方法が提案されている。しかしなが
ら、この方法では、常に一定の温度条件で表示用粘着シ
ートを切断するのは難しく、温度条件が変化することに
より、切断時に「めくれ」が生じたり、切断後の「文字
残り性」が悪くなる等の問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされ、その目的は、比較的広い温度範囲でカ
ッティングマシンを用いて切断を行っても「めくれ」が
起こらず、しかも、カス取り作業時に安定した「文字残
り性」を有する表示用粘着シートを提供することにあ
る。
に鑑みてなされ、その目的は、比較的広い温度範囲でカ
ッティングマシンを用いて切断を行っても「めくれ」が
起こらず、しかも、カス取り作業時に安定した「文字残
り性」を有する表示用粘着シートを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の表示用粘着シー
トは、樹脂シート/粘着剤層/離型紙が順次積層された
構成からなり、上記樹脂シートが、塩化ビニル樹脂及び
酢酸ビニル樹脂からなる。
トは、樹脂シート/粘着剤層/離型紙が順次積層された
構成からなり、上記樹脂シートが、塩化ビニル樹脂及び
酢酸ビニル樹脂からなる。
【0008】上記樹脂シート中における酢酸ビニル樹脂
の含有量は、少なくなると低温において切断が困難とな
るため「文字残り性」が悪くなり、多くなると樹脂シー
トが柔らかくなり過ぎて高温での切断時に「めくれ」が
生じ易くなるので、塩化ビニル樹脂100重量部に対し
て10〜20重量部に限定される。
の含有量は、少なくなると低温において切断が困難とな
るため「文字残り性」が悪くなり、多くなると樹脂シー
トが柔らかくなり過ぎて高温での切断時に「めくれ」が
生じ易くなるので、塩化ビニル樹脂100重量部に対し
て10〜20重量部に限定される。
【0009】上記樹脂シートは、塩化ビニル樹脂と酢酸
ビニル樹脂との混合物をキャスティング成形することに
より得ることができる。本発明で用いられるキャスティ
ング成形は、特に制限されず、例えば、上記混合物を工
程紙の上に一定の厚さとなるように塗工、乾燥して、樹
脂分を融着させてシート状とする方法が挙げられる。
ビニル樹脂との混合物をキャスティング成形することに
より得ることができる。本発明で用いられるキャスティ
ング成形は、特に制限されず、例えば、上記混合物を工
程紙の上に一定の厚さとなるように塗工、乾燥して、樹
脂分を融着させてシート状とする方法が挙げられる。
【0010】本発明の表示用粘着シートは、例えば、離
型紙上に粘着剤(例えば、アクリル系粘着剤)を塗布、
乾燥して形成された粘着剤層上に、上記で得られる樹脂
シートを積層することにより得られる。
型紙上に粘着剤(例えば、アクリル系粘着剤)を塗布、
乾燥して形成された粘着剤層上に、上記で得られる樹脂
シートを積層することにより得られる。
【0011】また、上記樹脂シートには、必要に応じ
て、可塑剤、安定剤、顔料、溶剤などが添加されていて
もよい。
て、可塑剤、安定剤、顔料、溶剤などが添加されていて
もよい。
【0012】上記離型紙上に粘着剤を塗布する方法とし
ては、基材に粘着剤を塗布する粘着テープの製造方法が
好適に用いられる。
ては、基材に粘着剤を塗布する粘着テープの製造方法が
好適に用いられる。
【0013】本発明の表示用粘着シートでは、塩化ビニ
ル樹脂及び酢酸ビニル樹脂からなる樹脂シートを使用す
ることにより、感温性が低くなるため、カッティングマ
シンで切断する際に切れ具合が温度により余り変化せ
ず、比較的広い温度範囲で「めくれ」の発生を抑制する
と共に、安定した「文字残り性」を確保することができ
る。
ル樹脂及び酢酸ビニル樹脂からなる樹脂シートを使用す
ることにより、感温性が低くなるため、カッティングマ
シンで切断する際に切れ具合が温度により余り変化せ
ず、比較的広い温度範囲で「めくれ」の発生を抑制する
と共に、安定した「文字残り性」を確保することができ
る。
【0014】
(実施例1、2、比較例1〜3)表1に示した所定量
の、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、安定剤、可塑
剤、溶剤及び顔料を混合、脱泡して、塩化ビニルプラス
チゾルを調製した。上記で得られた塩化ビニルプラスチ
ゾルを工程紙の上に一定の厚さとなるように塗工し、2
00℃で6分間乾燥して塩化ビニル樹脂を融着させ、5
0μm厚の樹脂シートを得た。別途、上質紙の両面にポ
リエチレンをラミネートし、一方のポリエチレン側をシ
リコーン塗工した離型紙(180μm厚)のシリコーン
塗工面にアクリル系粘着剤を塗工、乾燥して粘着剤層
(30μm厚)を形成した後、該粘着剤層上に、上記樹
脂シートを積層し、樹脂シート/粘着剤層/離型紙の構
成を有する表示用粘着シートを作製した。
の、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、安定剤、可塑
剤、溶剤及び顔料を混合、脱泡して、塩化ビニルプラス
チゾルを調製した。上記で得られた塩化ビニルプラスチ
ゾルを工程紙の上に一定の厚さとなるように塗工し、2
00℃で6分間乾燥して塩化ビニル樹脂を融着させ、5
0μm厚の樹脂シートを得た。別途、上質紙の両面にポ
リエチレンをラミネートし、一方のポリエチレン側をシ
リコーン塗工した離型紙(180μm厚)のシリコーン
塗工面にアクリル系粘着剤を塗工、乾燥して粘着剤層
(30μm厚)を形成した後、該粘着剤層上に、上記樹
脂シートを積層し、樹脂シート/粘着剤層/離型紙の構
成を有する表示用粘着シートを作製した。
【0015】上記で得られた表示用粘着シートにつき、
以下の評価を行い、その結果を表2に示した。 (1)「めくれ性」の評価 上記で得られた表示用粘着シートを、カッティングマシ
ン(ミマキ社製「CG−45」)を用いて、刃圧70、
速度10の条件で、文字「森美以泳彩」の10mm角の
角ゴシック体を各2文字ずつ合計10文字切断した後、
めくれ(切断文字の端部の浮きの状態)の有無を目視観
察して、5段階基準により評価した。
以下の評価を行い、その結果を表2に示した。 (1)「めくれ性」の評価 上記で得られた表示用粘着シートを、カッティングマシ
ン(ミマキ社製「CG−45」)を用いて、刃圧70、
速度10の条件で、文字「森美以泳彩」の10mm角の
角ゴシック体を各2文字ずつ合計10文字切断した後、
めくれ(切断文字の端部の浮きの状態)の有無を目視観
察して、5段階基準により評価した。
【0016】(2)「文字残り性」の評価 上記で得られた表示用粘着シートを、カッティングマシ
ン(ミマキ社製「CG−45」)を用いて、刃圧70、
速度10の条件で、文字「森美以泳彩」の10mm角の
角ゴシック体を各2文字ずつ合計10文字切断した後1
日間放置してカス取り作業を行い、10文字中何文字が
表示用粘着シート上に残存したかを数えた。カス取り作
業には、特に点や細かい部分がうまくカス取りできなく
ても、手で押さえるようなことは行わなかった。
ン(ミマキ社製「CG−45」)を用いて、刃圧70、
速度10の条件で、文字「森美以泳彩」の10mm角の
角ゴシック体を各2文字ずつ合計10文字切断した後1
日間放置してカス取り作業を行い、10文字中何文字が
表示用粘着シート上に残存したかを数えた。カス取り作
業には、特に点や細かい部分がうまくカス取りできなく
ても、手で押さえるようなことは行わなかった。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】尚、上記「めくれ性」の評価及び「文字残
り性」の評価は、環境温度を、15℃、20℃、25℃
及び30℃にそれぞれ変化させて行った。
り性」の評価は、環境温度を、15℃、20℃、25℃
及び30℃にそれぞれ変化させて行った。
【0020】
【発明の効果】本発明の表示用粘着シートは、上述の構
成であり、塩化ビニル樹脂及び酢酸ビニル樹脂からなる
樹脂シートを基材として使用することにより、樹脂シー
トの感温性が小さくなるので、比較的広い温度範囲でカ
ッティングマシンを用いて切断してもめくれが起こら
ず、しかも安定した文字残り性を提供する。
成であり、塩化ビニル樹脂及び酢酸ビニル樹脂からなる
樹脂シートを基材として使用することにより、樹脂シー
トの感温性が小さくなるので、比較的広い温度範囲でカ
ッティングマシンを用いて切断してもめくれが起こら
ず、しかも安定した文字残り性を提供する。
Claims (1)
- 【請求項1】樹脂シート/粘着剤層/離型紙が順次積層
されている表示用粘着シートであって、上記樹脂シート
が、塩化ビニル樹脂100重量部及び酢酸ビニル樹脂1
0〜20重量部からなることを特徴とする表示用粘着シ
ート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19021195A JPH0940918A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 表示用粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19021195A JPH0940918A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 表示用粘着シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0940918A true JPH0940918A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16254321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19021195A Pending JPH0940918A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 表示用粘着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0940918A (ja) |
-
1995
- 1995-07-26 JP JP19021195A patent/JPH0940918A/ja active Pending
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