JPH0940145A - 拡大頭部を有する棒状体の整列供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡大頭部を上方に揃えて効率よく整列供給さ
せることができる、拡大頭部を有する棒状体の整列供給
装置を提供すること。 【解決手段】 棒状体を収容する収容部２１と、収容部
２１に収容された棒状体１を掻き上げ搬送する棧付き無
端ベルトコンベア２３と、棧付き無端ベルトコンベア２
３に搬送された棒状体１を離脱移送させる移送部３１と
を備えており、棧付き無端ベルトコンベア２３は、棧２
３ａに収容部２１に収容された棒状体１の頭部１ａを引
っかけて頭部１ａを上方に位置させた姿勢で上方へ搬送
するようになしてあり、移送部３１は、棒状体１を上記
姿勢を維持したまま棧付き無端ベルトコンベア２３の棧
２３ａから離脱移送させるようになしてある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、拡大頭部を有する
棒状体の整列供給装置に関し、更に詳しくは、拡大頭部
を上方に揃えて、効率よく整列供給させることができ、
且つ少ない空間に配置できる、拡大頭部を有する棒状体
の整列供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、拡大頭部を有する棒状体（以下、棒状体）を一方向
に整列供給させる、拡大頭部を有する棒状体の整列供給
装置として、実開昭５９─８８０２０号公報に記載のよ
うな拡大頭部を有する棒状体の整列供給装置が知られて
いる。この従来の、拡大頭部を有する棒状体の整列供給
装置は、添付の図７に示すように、周縁近傍に放射方向
に突設された多数のフィン１１１を有し且つ傾斜した状
態で回転される円板１１０と、円板１１０の周縁に一定
の間隔を開けて固定された囲壁１２０とを備えている。
棒状体１は、添付の図８（ａ）に示すように、拡大頭部
１ａと棒状部１ｂとを有しており、収容部から棧付き無
端ベルトコンベア等によって掻き上げ搬送されて円板１
１０の中央部に供給され、回転する円板１１０上を滑落
して下方に位置するフィン１１１の間に入り込む。そし
て、拡大頭部１ａが周縁側に位置する棒状体１だけが、
円板１１０の周縁と囲壁１２０との間に拡大頭部１ａを
嵌入させた姿勢で円板１１０上に係止されて円板１１０
とともに回転し真上を過ぎたところで、添付の図８
（ｂ）に示すように、押さえバー１３０で拡大頭部１ａ
を下方に押され、拡大頭部１ａを下にして円板１１０と
囲壁１２０との間隙からシュート１４０へ落下し供給さ
れる。

【０００３】しかし、上述のような従来の技術において
は、以下の問題点がある。即ち、棧付き無端ベルコンベ
アを利用している場合等には、一旦拡大頭部１ａを上方
にして整列されているものを、再びランダムな状態にし
た後再び整列供給することになり、効率が悪く、構成も
複雑となり、大きなスペースを要する。また、棒状体１
が拡大頭部１ａを下方にして整列供給されるので、内容
物を収容した容器へそのまま施蓋できない。更に、棒状
体１が何にも支持されない状態で供給されるので、その
後の工程において棒状体１を支持するまでに、整列が乱
れるおそれがある。

【０００４】従って、本発明の目的は、拡大頭部を有す
る棒状体をその拡大頭部を上方に揃えて効率よく整列供
給でき、簡単な構成で且つ少ないスペースで設置可能
な、拡大頭部を有する棒状体の整列供給装置を提供する
ことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、拡大頭部と棒
状部とを有する棒状体を収容する収容部と、該収容部に
収容された上記棒状体を掻き上げ搬送する棧付き無端ベ
ルトコンベアと、該棧付きベルトコンベアに搬送された
上記棒状体を離脱移送させる移送部とを備え、上記棧付
き無端ベルトコンベアは、その棧に、上記収容部に収容
された棒状体の頭部を引っかけて、上記棒状体をその頭
部を上方に位置させた姿勢で上方へ搬送するようになし
てあり、上記移送部は、上記棒状体を上記姿勢を維持し
たまま上記棧から離脱移送させるようになしてあること
を特徴とする拡大頭部を有する棒状体の整列供給装置を
提供することにより、上記目的を達成したものである。

【０００６】また、本発明は、上記移送部は磁石を有し
ており、該移送部は、上記棧付き無端ベルトコンベアに
よって上方に掻き上げられ整列した棒状体を該棧付き無
端ベルトコンベアとの間に挟み付ける位置に、移動可能
になしてあることを特徴とする請求項１に記載の拡大頭
部を有する棒状体の整列供給装置を提供することによ
り、上記目的を達成したものである。

【０００７】また、本発明は、上記移送部が、上記棧付
き無端ベルトコンベアのベルトの移動方向に対して略垂
直方向に移動可能になしてあることを特徴とする請求項
２に記載の拡大頭部を有する棒状体の整列供給装置を提
供することにより、上記目的を達成したものである。

【０００８】更に、本発明は、上記移送部が、該移送部
の一端近傍を軸として回動可能になしてあることを特徴
とする請求項２に記載の拡大頭部を有する棒状体の整列
供給装置を提供することにより、上記目的を達成したも
のである。

【０００９】また、本発明は、上記移送部が、上記棒状
体を互いに協働して挟持可能に配置され、２本の周回可
能なベルトを備えており、該ベルトは、上記棧付き無端
ベルトコンベアによって上方に掻き上げられ整列した棒
状体を挟持可能な位置へ進退可能になしてあることを特
徴とする請求項１に記載の拡大頭部を有する棒状体の整
列供給装置を提供することにより、上記目的を達成した
ものである。

【００１０】また、本発明は、上記移送部が、上記棧付
き無端ベルトコンベアによって上方に掻き上げられ整列
した棒状体を保持可能な位置へ進退可能になしてあり且
つ進出時に、上記棧付き無端ベルトコンベアによって上
方に掻き上げられ整列した棒状体を緩やかに保持する保
持部と、進出時の保持部と近接する位置に配置され、棒
状体を、上記保持部に保持される姿勢を維持させたまま
支持可能な支持部と、上記保持部に保持されている棒状
体を付勢して上記支持部へ送り込む付勢機構とを有する
ことを特徴とする拡大頭部を有する棒状体の整列供給装
置を提供することにより、上記目的を達成したものであ
る。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の拡大頭部を有する
棒状体の整列供給装置の第１の実施形態について図面を
参照しながら具体的に説明する。なお、本実施形態の拡
大頭部を有する棒状体の整列供給装置は、ポンプキャッ
プを整列供給させるものである。図１は本発明の拡大頭
部を有する棒状体の整列供給装置の第１の実施形態を示
す斜視図、図２は図１の拡大頭部を有する棒状体の整列
供給装置を示す要部斜視図、図３は、図１の拡大頭部を
有する棒状体の整列供給装置において棒状体が整列する
様子を示す説明図である。

【００１２】本実施形態の拡大頭部を有する棒状体の整
列供給装置は、図１に示すように、拡大頭部１ａと棒状
部１ｂとを有する棒状体（ポンプキャップ）１を収容す
る収容部２１と、該収容部２１に収容された上記棒状体
１を掻き上げ搬送する棧付き無端ベルトコンベア２３
と、該棧付き無端ベルトコンベア２３に搬送された上記
棒状体１を離脱移送させる移送部３１とを備え、上記棧
付き無端ベルトコンベア２３は、その棧２３ａに、上記
収容部２１に収容された棒状体１の拡大頭部１ａを引っ
かけて、上記棒状体１をその拡大頭部１ａを上方に位置
させた姿勢で上方へ搬送するようになしてあり、上記移
送部３１は、上記棒状体１を上記姿勢を維持したまま上
記棧付き無端ベルトコンベア２３から離脱移送させるよ
うになしてある。

【００１３】本実施形態について詳述すると、上記移送
部３１は磁石を有しており、該移送部３１は、図２にも
示すように、上記棧付き無端ベルトコンベア２３によっ
て上方に掻き上げられ整列した棒状体１を該棧付き無端
ベルトコンベア２３との間に挟み付ける位置（離脱位
置）に、移動可能になしてある。

【００１４】本実施形態について更に詳述すると、収容
部２１は開口部２１ａを有する箱状であって、棒状体１
をランダムな姿勢で多数収容している。収容部２１はホ
ッパー２２に載置されている。ホッパー２２はホッパー
ベルト２２ａを備えており、このホッパーベルト２２ａ
に収容部２１が担持されている。ホッパーベルト２２ａ
は、棧付き無端ベルトコンベア２３に対して進退する方
向（図中矢印Ｂ方向）に往復動されるようになってい
る。棧付き無端ベルトコンベア２３は、図中矢印Ａ方向
に周回する無端ベルト２３ｂと、この無端ベルト２３ｂ
に、周回方向（図中矢印Ａ方向）と垂直方向に渡って固
定された棧２３ａとを有している。上記移送部３１にお
ける磁石は電磁石であって、移送部３１は、上記棧付き
無端ベルトコンベア２３の無端ベルト２３ｂの周回方向
（図中矢印Ａ方向）に対して略垂直方向に移動可能に支
持されており、離脱位置と、棧付き無端ベルトコンベア
２３の側方との間を進退するようになっている。また上
記電磁石を流れる電流は断続可能になっている。

【００１５】また、本実施形態では、棧付き無端ベルト
コンベア２３の側方にガイドレール３６が配置されてお
り、棧付き無端ベルトコンベア２３の側方であってガイ
ドレール３６と反対側にはブロワー（図示せず）が配置
されている。ガイドレール３６は、一端が棧付き無端ベ
ルトコンベア２３との近接位置に配設された１本のレー
ルにより構成される離脱部３６ａと、離脱部３６ａのレ
ールが延設されており、且つ該レールと並行に配設され
た他のもう１本のレールを備えた、支持部３６ｂとで構
成されている。離脱部３６ａのレールは、移送部３１が
棧付き無端ベルトコンベア２３の側方に後退している時
に、この移送部３１と、棒状体１を緩やかに挟持可能な
距離をおいて対向するようになっている。支持部３６ｂ
の２本のレールは、棒状体１の拡大頭部１ａよりも狭い
距離であって且つ棒状部１ｂよりも広い距離で配置され
ており、次の工程まで延設されている。ブロワー（図示
せず）は、上記ガイドレール３６の離脱部３６ａ側から
支持部３６ｂ側の方向（図中矢印Ｃ方向）にエアーを吹
きつけるようになっている。本実施形態によって整列供
給される棒状体１は、ポンプキャップであり、拡大頭部
１ａのすぐ下に、磁性を有するスプリングを収納した磁
性部１ｃを有している。

【００１６】上述の構成を有する本実施形態の拡大頭部
を有する棒状体の整列供給装置を駆動させると、ホッパ
ー２２のホッパーベルト２２ａが図中矢印Ｂ方向に往復
動し、収容部２１に収容された棒状体１が開口部２１ａ
から排出され、棧付き無端ベルトコンベア２３に供給さ
れる。すると棒状体１は、図３に示すように、その拡大
頭部１ａを棧付き無端ベルトコンベア２３の棧２３ａに
引っかけられ、無端ベルト２３ｂの周回にともなって上
方に搬送される。途中、姿勢が不安定な棒状体１は落下
してゆき、拡大頭部１ａを上方にして整列した棒状体の
みが上方まで掻き上げ搬送される。棒状体１が棧付き無
端ベルトコンベア２３の上部まで搬送されると、同時に
移送部３１が離脱位置へ進出し、棒状体１は、移送部３
１と棧付き無端ベルトコンベア２３との間に挟み付けら
れる。そしてこの状態で移送部３１の電磁石に電流が流
され、棒状体１の磁性部１ｃが移送部３１の電磁石に吸
着される。続いて、移送部３１が棧付き無端ベルトコン
ベア２３の側方へ後退し、棒状体１は、拡大頭部１ａを
上方にした姿勢のまま移送部３１とともに移動し、棧付
き無端ベルトコンベア２３の側方に整列する。その後、
移送部３１の電磁石を流れる電流が切断され、棒状体１
は、移送部３１とガイドレール３６とによって、拡大頭
部１ａを上方にした姿勢のまま緩やかに挟持される。

【００１７】次に、ブロワー（図示せず）からエアーが
吹きつけられて棒状体１が付勢され、棒状体１はガイド
レール３６の離脱部３６ａから支持部３６ｂへ移動し、
支持部３６ｂに沿って次の工程まで供給される。その
後、棧付き無端ベルトコンベア２３の、次の棧２３ａに
引っかけられた棒状体１が上方に搬送され、再び移送部
３１が進出し、以下上述の工程を繰り返して棒状体１が
反復して整列供給される。

【００１８】この様に、本実施形態の拡大頭部を有する
棒状体の整列供給装置によると、棒状体１が棧付き無端
ベルトコンベア２３によって搬送されるときに整列され
ることを利用するので、他に拡大頭部１ａを上方に整列
させるための機構が必要ない。従って、簡単な構成で、
効率よく、必要なスペースを少なく抑えながら、磁性部
１ｃを有する棒状体１を整列供給させることができる。
棒状体１が拡大頭部１ａを上方にした状態で整列される
ので、そのまま容器に施蓋する工程へ移ることができ
る。整列した棒状体１がガイドレール３６に支持された
まま供給されるので、整列を乱すことなく効率よく次の
工程へ確実に供給できる。

【００１９】次に、本発明の拡大頭部を有する棒状体の
整列供給装置の第２の実施形態について図面を参照しな
がら具体的に説明する。なお、本実施形態において、図
１乃至図３に示す第１の実施形態と同様の部材に関して
は同一の符号を付し、説明は省略する。

【００２０】図４は、本発明の拡大頭部を有する棒状体
の整列供給装置の第２の実施形態を示す要部斜視図であ
る。本実施形態の拡大頭部を有する棒状体の整列供給装
置では、移送部４１は、その一端を軸として回動可能に
なしてある。本実施形態について詳述すると、移送部４
１はサーボモーターＭによって回動されるようになって
おり、棧付き無端ベルトコンベア２３によって上方に掻
き上げられ整列した棒状体１を該棧付き無端ベルトコン
ベア２３との間に挟み付ける位置（離脱位置）と、棧付
き無端ベルトコンベア２３に対して略垂直をなす位置
（待機位置）とを移動するようになっている。また、ガ
イドレール４６は、等しい長さの２本のレールからなっ
ており、これら２本のレールは、棒状体１の拡大頭部１
ａよりも狭い距離であって且つ棒状部１ｂよりも広い距
離で配置されている。またこのガイドレール４６は、一
端部が待機位置に配置されている移送部４１を挟む位置
へ、進退可能に支持されており、他端部は次の工程まで
延設されている。更に、ブロワー（図示せず）は、サー
ボモーターＭ側からガイドレール４６の他端側方向（図
中矢印Ｅ方向）へエアーを吹きつけるようになってい
る。本実施形態において、移送部４１、ガイドレール４
６、及びブロワー（図示せず）以外の構成は第１の実施
形態と同様である。

【００２１】本実施形態の拡大頭部を有する棒状体の整
列供給装置では、棒状体１が棧付き無端ベルトコンベア
２３の上部まで搬送されると、同時に移送部４１が、サ
ーボモーターＭによって図中矢印Ｄ方向に回転され、離
脱位置に配置される。すると、棒状体１が、移送部４１
と棧付き無端ベルトコンベア２３との間に挟み付けられ
る。そして移送部４１の電磁石に電流が流され、棒状体
１の磁性部１ｃが、移送部４１に吸着する。続いて、移
送部４１は先程とは逆の方向に回転して待機位置へ移動
する。すると棒状体１は移送部４１とともに移動し、待
機位置で拡大頭部１ａを上にした姿勢で整列する。次
に、ガイドレール４６が、その一端部で移送部４１を挟
む位置に進出し、移送部４１の電磁石を流れる電流が切
断される。その結果、棒状体１はガイドレール４６によ
って拡大頭部１ａを上にして懸吊された状態となる。そ
して、ブロワー（図示せず）から図中矢印Ｅ方向にエア
ーが吹きつけられ、棒状体１はガイドレール４６に沿っ
て移送され、次の工程へ送られる。その後、棧付き無端
ベルトコンベア２３の、次の棧２３ａに引っかけられた
棒状体１が上方に搬送され、再び移送部４１が図中矢印
Ｄ方向に回転され、以下上述の工程を繰り返して棒状体
１が反復して整列供給される。

【００２２】この様に、本実施形態の拡大頭部を有する
棒状体の整列供給装置によっても、第１の実施形態と同
様の効果を得ることができる。

【００２３】次に、本発明の拡大頭部を有する棒状体の
整列供給装置の第３の実施形態について図面を参照しな
がら具体的に説明する。なお、本実施形態において図１
乃至図３に示す第１の実施形態と同一の部材については
同一の符号を付し、説明は省略する。

【００２４】図５は、本発明の拡大頭部を有する棒状体
の整列供給装置の第３の実施形態を示す要部斜視図であ
る。本実施形態の拡大頭部を有する棒状体の整列供給装
置では、移送部が、棒状体１を互いに協働して挟持可能
に配置された２本の周回可能な挟持ベルト５１よりなっ
ており、磁石、ガイドレール、及びブロワーは備えてい
ない。挟持ベルト５１は、その一端部どうしで上記棧付
き無端ベルトコンベア２３によって上方に掻き上げられ
整列した棒状体１を挟持可能な位置（離脱位置）へ、進
退可能になしてある。これ以外の構成は第１の実施形態
と同様である。また、本実施形態において整列供給され
る棒状体１は、磁性部を備えていないものであるが、磁
性部を有している棒状体も整列供給可能である。

【００２５】本実施形態について詳述すると、挟持ベル
ト５１は、その互いに対向する側が棧付き無端ベルトコ
ンベア２３側から他の工程側へ移動する方向（図中矢印
Ｆ方向）に周回するようになっている。また、２本同時
に離脱位置と、棧付き無端ベルトコンベア２３の側方と
を進退するようになっている。本実施形態の拡大頭部を
有する棒状体の整列供給装置では、棒状体１が棧付き無
端ベルトコンベア２３の上部まで搬送されると、挟持ベ
ルト５１が離脱位置へ進出する。そして図５（ａ）に示
すように、棒状体１は、拡大頭部１ａを上にした姿勢で
２本の挟持ベルト５１の間に挟持される。続いて、挟持
ベルト５１が図中矢印Ｆ方向に周回され、棒状体１は、
そのままの姿勢で挟持ベルト５１の周回にともなって移
送され、棧付き無端べルトコンベア２３から離脱され
る。そして、図５（ｂ）に示すように、挟持ベルト５１
が棧付き無端ベルトコンベア２３の側方へ後退する。挟
持ベルト５１は更に周回をつづけ、棒状体１は挟持ベル
ト５１の他端まで移送され、他の工程へ供給される。そ
の後、棧付き無端ベルトコンベア２３の、次の棧２３ａ
に引っかけられた棒状体１が上方に搬送され、再び挟持
ベルト５１が進出し、以下上述の工程を繰り返して棒状
体１が反復して整列供給される。

【００２６】この様に、本実施形態の拡大頭部を有する
棒状体の整列供給装置によれば、磁性部を有しない棒状
体を整列供給させ、第１の実施形態と同様の効果を得る
ことができる。

【００２７】次に、本発明の拡大頭部を有する棒状体の
整列供給装置の第４の実施形態について図面を参照しな
がら具体的に説明する。図６は、本発明の拡大頭部を有
する棒状体の整列供給装置の第４の実施形態を示す要部
斜視図である。

【００２８】本実施形態の拡大頭部を有する棒状体の整
列供給装置は、移送部が、上記棧付き無端ベルトコンベ
ア２３によって上方に掻き上げられ整列した棒状体１を
保持可能な位置（離脱位置）へ進退可能になっており且
つ上記棧付き無端ベルトコンベア２３によって上方に掻
き上げられ整列した棒状体１を緩やかに保持可能な保持
部６１と、該棒状体１を保持する保持部６１に近接配置
され、上記保持部６１に保持される姿勢のまま上記棒状
体１を支持可能な支持部としてのガイドレール６６と、
上記保持部６１に保持されている棒状体１を付勢して上
記ガイドレール６６へ送り込む付勢機構としてのブロワ
ー（図示せず）とを具備している。本実施形態について
詳述すると、上記保持部６１は、板状であって、サーボ
モーター（図示せず）によって駆動されて離脱位置と棧
付き無端ベルトコンベア２３の側方とを進退するように
なっている。上記ガイドレール６６は２本のレールで構
成されており、２本のレールのそれぞれの一端が、棧付
き無端ベルトコンベア２３の側方に近接するように固定
されている。本実施形態において、移送部の代わりに保
持部６１が設けられていることとガイドレール６６の形
状が異なること以外の構成は第１の実施形態と同様であ
る。

【００２９】本実施形態の拡大頭部を有する棒状体の整
列供給装置では、棒状体１が棧付き無端ベルトコンベア
２３の上部まで搬送されると、保持部６１が進出し、図
６（ａ）に示すように、棒状体１を該棧付き無端ベルト
コンベア２３との間に挟持する。続いて、ブロワー（図
示せず）からエアーが吹きつけられて棒状体１が付勢さ
れ、棒状体１はその拡大頭部１ａを上方にした姿勢のま
ま棧付き無端ベルトコンベア２３から離脱してガイドレ
ール６６へと移動し、ガイドレール６６に沿って次の工
程へ供給される。棒状体１が棧付き無端ベルトコンベア
２３からガイドレール６６に移動すると、保持部６１
は、図６（ｂ）に示すように、棧付き無端ベルトコンベ
ア２３の側方に後退し、その後棧付き無端ベルトコンベ
ア２３の、次の棧２３ａに引っかけられた棒状体１が上
方に搬送されると再び離脱位置へ進出し、以下上述の工
程を繰り返して棒状体１が反復して整列供給される。

【００３０】この様に、本実施形態の拡大頭部を有する
棒状体の整列供給装置によると、磁性部を有しない棒状
体を整列供給し、第１の実施形態と同様の効果を得るこ
とができる。

【００３１】本発明は上述した実施形態に限定されるも
のではなく、具体的な各部材の形状や寸法、或いは各々
の取付位置等は、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおい
て適宜変更可能である。例えば、第１の実施形態におい
て、ガイドレール３６は２本のレールとも端部を棧付き
無端ベルトコンベア２３に近接させて配置してもよい。
第３の実施形態において挟持ベルト５１によって棒状体
１が送られていく先にガイドレールを設け、棒状体１が
ガイドレールによって次の工程へ送られるようにしても
よい。また、第４の実施形態においてガイドレール６６
を離脱位置まで進退可能になし、ガイドレール６６が保
持部６１を兼ねるようにしてもよい。更に、第４の実施
形態においてサーボモータ（図示せず）の代わりにシリ
ンダを用いてもよい。また、第１、第２、及び第４の実
施形態において、ブロワーを備えず、移送部３１、４１
又は保持部６１と、ガイドレール３６、４６、６６を棧
付き無端ベルトコンベア２３から遠くなるにつれて下が
るように傾斜させて設け、重力により棒状体１が移送さ
れるようにしてもよい。棧付き無端ベルトコンベア２３
は間欠的に駆動させ、棧付き無端ベルトコンベア２３が
静止している間に移送部３１、移送部４１、挟持ベルト
５１、又は保持部６１が棒状体１を挟持、離脱させるよ
うにしてもよい。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１又は請求
項２に記載の発明によれば、磁性部を有する棒状体が棧
付き無端ベルトコンベアによって整列されることを利用
するので、他に拡大頭部を上方に整列させるための機構
が必要ない。従って、簡単な構成で、効率よく、必要な
スペースを少なく抑えながら、磁性部を有する棒状体を
整列供給させることができる。棒状体が拡大頭部を上方
にした状態で整列されるので、そのまま容器に施蓋する
工程へ移ることができる。整列した棒状体が支持された
まま供給されるので、整列を乱すことなく効率よく次の
工程へ確実に供給できる。

【００３３】請求項３乃至６に記載の発明によれば、磁
性部を有しない棒状体についても、上述の請求項１又は
請求項２に記載の発明と同様の効果を得ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態である拡大頭部を有す
る棒状体の整列供給装置を示す斜視図である。

【図２】図１の拡大頭部を有する棒状体の整列供給装置
を示す要部斜視図である。

【図３】図１の拡大頭部を有する棒状体の整列供給装置
において棒状体が整列される様子を示す説明図である。

【図４】本発明の第２の実施形態である拡大頭部を有す
る棒状体の整列供給装置を示す斜視図である。

【図５】本発明の第３の実施形態である拡大頭部を有す
る棒状体の整列供給装置を示す斜視図であって、（ａ）
は挟持ベルトが離脱位置へ進出した状態を示し、（ｂ）
は挟持ベルトが棧付き無端ベルトコンベアの側方へ後退
した状態を示す図である。

【図６】本発明の第４の実施形態である拡大頭部を有す
る棒状体の整列供給装置を示す斜視図であって、（ａ）
は保持部が離脱位置へ進出した状態を示し、（ｂ）は保
持部が棧付き無端ベルトコンベアの側方へ後退した状態
を示す図である。

【図７】従来の、拡大頭部を有する棒状体の整列供給装
置を示す概略斜視図である。

【図８】図７の拡大頭部を有する棒状体の整列供給装置
によって拡大頭部を有する棒状体が整列される様子を示
す説明図である。

【符号の説明】

１ 棒状体 １ａ 拡大頭部 １ｂ 棒状部 １ｃ 磁性部 ２１ 収容部 ２１ａ 開口部 ２２ ホッパー ２２ａ ホッパーベルト ２３ 棧付き無端ベルトコンベア ２３ａ 棧 ２３ｂ 無端ベルト ３１ 移送部 ３６ ガイドレール ３６ａ 離脱部 ３６ｂ 支持部 ４１ 移送部 ４６ ガイドレール ５１ 挟持ベルト ６１ 保持部 ６６ ガイドレール

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 拡大頭部と棒状部とを有する棒状体を収
   容する収容部と、該収容部に収容された上記棒状体を掻
   き上げ搬送する棧付き無端ベルトコンベアと、該棧付き
   ベルトコンベアに搬送された上記棒状体を離脱移送させ
   る移送部とを備え、上記棧付き無端ベルトコンベアは、
   その棧に、上記収容部に収容された棒状体の頭部を引っ
   かけて、上記棒状体をその頭部を上方に位置させた姿勢
   で上方へ搬送するようになしてあり、上記移送部は、上
   記棒状体を上記姿勢を維持したまま上記棧から離脱移送
   させるようになしてあることを特徴とする拡大頭部を有
   する棒状体の整列供給装置。
2. 【請求項２】 上記移送部は磁石を有しており、該移送
   部は、上記棧付き無端ベルトコンベアによって上方に掻
   き上げられ整列した棒状体を該棧付き無端ベルトコンベ
   アとの間に挟み付ける位置に、移動可能になしてあるこ
   とを特徴とする請求項１に記載の拡大頭部を有する棒状
   体の整列供給装置。
3. 【請求項３】 上記移送部は、上記棧付き無端ベルトコ
   ンベアのベルトの移動方向に対して略垂直方向に移動可
   能になしてあることを特徴とする請求項２に記載の拡大
   頭部を有する棒状体の整列供給装置。
4. 【請求項４】 上記移送部は、該移送部の一端近傍を軸
   として回動可能になしてあることを特徴とする請求項２
   に記載の拡大頭部を有する棒状体の整列供給装置。
5. 【請求項５】 上記移送部は、上記棒状体を互いに協働
   して挟持可能に配置され、２本の周回可能なベルトを備
   えており、該ベルトは、上記棧付き無端ベルトコンベア
   によって上方に掻き上げられ整列した棒状体を挟持可能
   な位置へ進退可能になしてあることを特徴とする請求項
   １に記載の拡大頭部を有する棒状体の整列供給装置。
6. 【請求項６】 上記移送部は、上記棧付き無端ベルトコ
   ンベアによって上方に掻き上げられ整列した棒状体を保
   持可能な位置へ進退可能になしてあり且つ進出時に、上
   記棧付き無端ベルトコンベアによって上方に掻き上げら
   れ整列した棒状体を緩やかに保持する保持部と、進出時
   の保持部と近接する位置に配置され、棒状体を、上記保
   持部に保持される姿勢を維持させたまま支持可能な支持
   部と、上記保持部に保持されている棒状体を付勢して上
   記支持部へ送り込む付勢機構とを有することを特徴とす
   る請求項１に記載の拡大頭部を有する棒状体の整列供給
   装置。