JPH0940046A - 残ガス排出機構付きのエアゾール式液体噴出容器 - Google Patents
残ガス排出機構付きのエアゾール式液体噴出容器Info
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- B65D83/00—Containers or packages with special means for dispensing contents
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- B65D83/16—Containers or packages with special means for dispensing contents for delivery of liquid or semi-liquid contents by internal gaseous pressure, i.e. aerosol containers comprising propellant for a product delivered by a propellant characterised by the actuating means
- B65D83/20—Containers or packages with special means for dispensing contents for delivery of liquid or semi-liquid contents by internal gaseous pressure, i.e. aerosol containers comprising propellant for a product delivered by a propellant characterised by the actuating means operated by manual action, e.g. button-type actuator or actuator caps
- B65D83/205—Actuator caps, or peripheral actuator skirts, attachable to the aerosol container
- B65D83/206—Actuator caps, or peripheral actuator skirts, attachable to the aerosol container comprising a cantilevered actuator element, e.g. a lever pivoting about a living hinge
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- B65D83/14—Containers or packages with special means for dispensing contents for delivery of liquid or semi-liquid contents by internal gaseous pressure, i.e. aerosol containers comprising propellant for a product delivered by a propellant
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- B65D83/46—Tilt valves
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヘッド押下げタイプのエアゾール式液体噴出
容器において、収納液体がなくなった後における、缶内
残存ガスを排出する簡易な機構を設けた。 【解決手段】 缶本体１上部へ直接に、又は間接に嵌合
させた合成樹脂製のカバーキャップ10の頂壁12を上方へ
半球面状に起立させ、かつ該頂壁外周部に肉薄ヒンジ部
13を周設して頂壁12を下方へ押下げることで該頂壁が弾
性反転可能に形成し、該弾性反転で押下げヘッド４が頂
壁中央部で押下げられてステム２下端の吐出弁が開弁可
能とし、又カバーキャップ一部にガス排出孔14を穿設し
た。
容器において、収納液体がなくなった後における、缶内
残存ガスを排出する簡易な機構を設けた。 【解決手段】 缶本体１上部へ直接に、又は間接に嵌合
させた合成樹脂製のカバーキャップ10の頂壁12を上方へ
半球面状に起立させ、かつ該頂壁外周部に肉薄ヒンジ部
13を周設して頂壁12を下方へ押下げることで該頂壁が弾
性反転可能に形成し、該弾性反転で押下げヘッド４が頂
壁中央部で押下げられてステム２下端の吐出弁が開弁可
能とし、又カバーキャップ一部にガス排出孔14を穿設し
た。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶内液体の使用終
了後に、缶内に残った残存ガスを排出する機構付きのエ
アゾール式液体噴出容器に関する。
了後に、缶内に残った残存ガスを排出する機構付きのエ
アゾール式液体噴出容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】エアゾール式の液体、例えば霧、泡等の
噴出容器は広く使用されており、又該エアゾール式液体
噴出容器には、缶頂壁中央部を貫通して上方付勢状態に
起立するステムの上端にノズル付きの押下げヘッドを嵌
合させ、該ヘッドを介してステムを押下げするとステム
下端に設けた吐出弁が開いて缶内液体がノズルを通って
噴出するタイプのものと、缶頂壁中央部を貫通し、付勢
に抗して揺動自在にかつほぼ垂直に起立するステム上端
にノズルを嵌合起立させ、該ノズルを介してステムを揺
動させることでステム下端の吐出弁が開いて缶内液体が
ノズルを通って噴出するタイプのものとがある。
噴出容器は広く使用されており、又該エアゾール式液体
噴出容器には、缶頂壁中央部を貫通して上方付勢状態に
起立するステムの上端にノズル付きの押下げヘッドを嵌
合させ、該ヘッドを介してステムを押下げするとステム
下端に設けた吐出弁が開いて缶内液体がノズルを通って
噴出するタイプのものと、缶頂壁中央部を貫通し、付勢
に抗して揺動自在にかつほぼ垂直に起立するステム上端
にノズルを嵌合起立させ、該ノズルを介してステムを揺
動させることでステム下端の吐出弁が開いて缶内液体が
ノズルを通って噴出するタイプのものとがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記各エアゾール式液
体噴出容器は、缶内液体使用終了後にも缶内にガスが残
存するため、廃棄処分時において残存ガスを残らず排出
することが望ましいが、残存ガスを排出し盡すためには
押下げヘッドを押し続けたり、又ノズルを介してステム
を傾斜させ続けなければならないため、ガスを残したま
ま廃棄されることが多く、そのため残存ガスが爆発する
等の事故があった。
体噴出容器は、缶内液体使用終了後にも缶内にガスが残
存するため、廃棄処分時において残存ガスを残らず排出
することが望ましいが、残存ガスを排出し盡すためには
押下げヘッドを押し続けたり、又ノズルを介してステム
を傾斜させ続けなければならないため、ガスを残したま
ま廃棄されることが多く、そのため残存ガスが爆発する
等の事故があった。
【０００４】本発明は、缶内液体が無くなった後、簡易
な操作を施すだけでステムが下降ないし傾斜状態を保っ
て、ステム下端の吐出弁が開弁したままとなり、よって
容易に残存ガスを排出し盡すことが可能とした、エアゾ
ール式液体噴出容器を提案するものである。
な操作を施すだけでステムが下降ないし傾斜状態を保っ
て、ステム下端の吐出弁が開弁したままとなり、よって
容易に残存ガスを排出し盡すことが可能とした、エアゾ
ール式液体噴出容器を提案するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】缶頂壁中央部を貫通して
上方付勢状態で起立する、ステム２上端にノズル３付き
押下げヘッド４を嵌合させ、該ヘッド押下げによるステ
ムの下降で該ステム下端の吐出弁が開いて缶内液体がノ
ズル３から噴出するエアゾール式液体噴出容器におい
て、上記缶本体１上部へ、直接ないし間接に、凹凸の係
合手段を介して着脱自在に嵌合させた合成樹脂製カバー
キャップ10の頂壁12を、半球面状に上方突出させると共
に、該頂壁外周部に肉薄ヒンジ部13を周設して該肉薄ヒ
ンジ13を中心として頂壁12を下方突出状態に弾性反転可
能となし、該弾性反転時においては、頂壁中心部の下面
が押下げヘッド４を介して吐出弁開弁位置までステム２
を押下げ可能となし、又カバーキャップ10の頂壁12ない
し周壁11の一部にガス排出孔14を穿設した。
上方付勢状態で起立する、ステム２上端にノズル３付き
押下げヘッド４を嵌合させ、該ヘッド押下げによるステ
ムの下降で該ステム下端の吐出弁が開いて缶内液体がノ
ズル３から噴出するエアゾール式液体噴出容器におい
て、上記缶本体１上部へ、直接ないし間接に、凹凸の係
合手段を介して着脱自在に嵌合させた合成樹脂製カバー
キャップ10の頂壁12を、半球面状に上方突出させると共
に、該頂壁外周部に肉薄ヒンジ部13を周設して該肉薄ヒ
ンジ13を中心として頂壁12を下方突出状態に弾性反転可
能となし、該弾性反転時においては、頂壁中心部の下面
が押下げヘッド４を介して吐出弁開弁位置までステム２
を押下げ可能となし、又カバーキャップ10の頂壁12ない
し周壁11の一部にガス排出孔14を穿設した。
【０００６】缶頂壁中央部を貫通し、付勢に抗して揺動
自在にかつほぼ垂直に起立する、ステム22上端にノズル
23を嵌合起立させ、該ノズルを介してステム22を揺動さ
せることでステム下端の吐出弁が開いて缶内液体がノズ
ル23から噴出する、エアゾール式液体噴出容器におい
て、上記缶本体21上部へ、直接ないし間接に、凹凸の係
合手段を介して着脱自在に嵌合させた合成樹脂製カバー
キャップ10の頂壁12を、半球面状に上方突出させると共
に、該頂壁外周部に肉薄ヒンジ部13を周設して、該肉薄
ヒンジ部13を中心として頂壁12を下方突出状態に弾性反
転可能となし、該弾性反転時においては、頂壁中心部下
面がノズル23を介して吐出弁開弁位置までステム22を揺
動可能となし、又カバーキャップ10の頂壁12ないし周壁
11の一部にガス排出孔14を穿設した。
自在にかつほぼ垂直に起立する、ステム22上端にノズル
23を嵌合起立させ、該ノズルを介してステム22を揺動さ
せることでステム下端の吐出弁が開いて缶内液体がノズ
ル23から噴出する、エアゾール式液体噴出容器におい
て、上記缶本体21上部へ、直接ないし間接に、凹凸の係
合手段を介して着脱自在に嵌合させた合成樹脂製カバー
キャップ10の頂壁12を、半球面状に上方突出させると共
に、該頂壁外周部に肉薄ヒンジ部13を周設して、該肉薄
ヒンジ部13を中心として頂壁12を下方突出状態に弾性反
転可能となし、該弾性反転時においては、頂壁中心部下
面がノズル23を介して吐出弁開弁位置までステム22を揺
動可能となし、又カバーキャップ10の頂壁12ないし周壁
11の一部にガス排出孔14を穿設した。
【０００７】缶頂壁中央部を貫通し、付勢に抗して揺動
自在にかつほぼ垂直に起立するステム22上端にノズル23
を嵌合起立させ、該ノズルを介してステム22を揺動させ
ることでステム下端の吐出弁が開いて缶内液体がノズル
23から噴出するエアゾール式液体噴出容器において、上
記缶本体21の上端部へ固定筒５を嵌着させ、該固定筒５
の上端部内面の内面一部と、上記ノズル23の中間部外面
の一部から突設したアーム25の先端部とに、吐出弁開弁
の始端位置を超えて、更にステム22を揺動させたときに
互いに係止して、ステムおよびノズル23の揺動状態を保
持できる係止手段26，27を付設した。
自在にかつほぼ垂直に起立するステム22上端にノズル23
を嵌合起立させ、該ノズルを介してステム22を揺動させ
ることでステム下端の吐出弁が開いて缶内液体がノズル
23から噴出するエアゾール式液体噴出容器において、上
記缶本体21の上端部へ固定筒５を嵌着させ、該固定筒５
の上端部内面の内面一部と、上記ノズル23の中間部外面
の一部から突設したアーム25の先端部とに、吐出弁開弁
の始端位置を超えて、更にステム22を揺動させたときに
互いに係止して、ステムおよびノズル23の揺動状態を保
持できる係止手段26，27を付設した。
【０００８】
【発明の実施の形態】まず図１が示す、第１実施形態に
ついて説明すると、１は缶本体、２はその缶本体頂壁の
中央部を貫通して上方付勢状態で起立するステムで、該
ステム下端にはステム下降により開弁する吐出弁を有
し、又該ステム上端にはノズル３付きの押下げヘッド４
が嵌合させてある。
ついて説明すると、１は缶本体、２はその缶本体頂壁の
中央部を貫通して上方付勢状態で起立するステムで、該
ステム下端にはステム下降により開弁する吐出弁を有
し、又該ステム上端にはノズル３付きの押下げヘッド４
が嵌合させてある。
【０００９】上記缶本体１上部には、直接ないし図示の
ように固定筒５を介して間接に、カバーキャップ10を着
脱自在に嵌合させる。尚固定筒５は外周壁６の中間部内
面に付設した内向きフランジ７を、缶本体１の胴部上端
と頂壁外周とを共に巻締めした突条1a上面に載置し、そ
の突条1a下面へ外周壁下部内面に周設した突条を係合さ
せ、又上記内向きフランジ内周から内周壁８を起立し、
カバーキャップ10の周壁11下部を外周壁６の上半部内面
へ凹凸の係合手段を介して嵌合させている。カバーキャ
ップ10を直接缶本体上部へ嵌合させる場合は、上記缶本
体の巻締め突条1a下縁へカバーキャップ周壁下部内面の
係合突条を係合させればよい。
ように固定筒５を介して間接に、カバーキャップ10を着
脱自在に嵌合させる。尚固定筒５は外周壁６の中間部内
面に付設した内向きフランジ７を、缶本体１の胴部上端
と頂壁外周とを共に巻締めした突条1a上面に載置し、そ
の突条1a下面へ外周壁下部内面に周設した突条を係合さ
せ、又上記内向きフランジ内周から内周壁８を起立し、
カバーキャップ10の周壁11下部を外周壁６の上半部内面
へ凹凸の係合手段を介して嵌合させている。カバーキャ
ップ10を直接缶本体上部へ嵌合させる場合は、上記缶本
体の巻締め突条1a下縁へカバーキャップ周壁下部内面の
係合突条を係合させればよい。
【００１０】カバーキャップ10は頂壁12を半球面状に上
方突出するもので、該頂壁外周部に肉薄ヒンジ部13を有
し、頂壁12中央部を下方へ押すと、肉薄ヒンジ部13を中
心として頂壁12が下方へ弾性反転するよう設けておく。
該弾性反転により頂壁12の中央部は、押下げヘッド４お
よびステム２を吐出弁が開弁する位置まで押下げるもの
とする。又頂壁12ないし周壁11の一部にはガス排出孔14
を穿設しておく。
方突出するもので、該頂壁外周部に肉薄ヒンジ部13を有
し、頂壁12中央部を下方へ押すと、肉薄ヒンジ部13を中
心として頂壁12が下方へ弾性反転するよう設けておく。
該弾性反転により頂壁12の中央部は、押下げヘッド４お
よびステム２を吐出弁が開弁する位置まで押下げるもの
とする。又頂壁12ないし周壁11の一部にはガス排出孔14
を穿設しておく。
【００１１】缶本体１内の液体噴出は、上記カバーキャ
ップ10を外して行うが、缶本体内液体が無くなった後、
上記カバーキャップ10を嵌合させ、かつ頂壁12を弾性反
転させて、その頂壁12の中央部下面で押下げヘッド４を
押下げた状態とすることで、吐出弁は解放されたままと
なり、よってそのまま放置しておくことで缶本体内の残
ガスは、ノズル３およびカバーキャップ10のガス排出孔
14を通って残らず排出することが出来る。
ップ10を外して行うが、缶本体内液体が無くなった後、
上記カバーキャップ10を嵌合させ、かつ頂壁12を弾性反
転させて、その頂壁12の中央部下面で押下げヘッド４を
押下げた状態とすることで、吐出弁は解放されたままと
なり、よってそのまま放置しておくことで缶本体内の残
ガスは、ノズル３およびカバーキャップ10のガス排出孔
14を通って残らず排出することが出来る。
【００１２】図２と図３とが示す実施形態は、いわゆる
チルドタイプのエアゾール式液体噴出容器を示す。
チルドタイプのエアゾール式液体噴出容器を示す。
【００１３】該タイプの缶本体21は、缶頂壁中央部を貫
通し、付勢に抗して揺動自在にかつほぼ垂直にステム22
を起立する。該ステムは付勢に抗して揺動させること
で、そのステム下端の吐出弁が開いて缶内液体がステム
22を通って噴出する。
通し、付勢に抗して揺動自在にかつほぼ垂直にステム22
を起立する。該ステムは付勢に抗して揺動させること
で、そのステム下端の吐出弁が開いて缶内液体がステム
22を通って噴出する。
【００１４】上記ステム22上端にはノズル23を嵌合させ
ている。該ノズルは図示例において、図１の場合と同様
に胴部上端と頂壁外周とを共に巻締めして形成した突条
21a外面へ、図１と同様に形成した固定筒５を嵌合さ
せ、又固定筒の内周壁８の上部内面一部から屈折部付き
連結片24を突設して該連結片先端をノズル23下部へ連結
している。該ノズルは中間下部に屈折部23a を有し、下
方筒部軸線と中間よりも上方の筒部軸線とを位置ずれさ
せているが、これはノズル操作の便宜のためであり、屈
折部23a を必ずしも必要としない。
ている。該ノズルは図示例において、図１の場合と同様
に胴部上端と頂壁外周とを共に巻締めして形成した突条
21a外面へ、図１と同様に形成した固定筒５を嵌合さ
せ、又固定筒の内周壁８の上部内面一部から屈折部付き
連結片24を突設して該連結片先端をノズル23下部へ連結
している。該ノズルは中間下部に屈折部23a を有し、下
方筒部軸線と中間よりも上方の筒部軸線とを位置ずれさ
せているが、これはノズル操作の便宜のためであり、屈
折部23a を必ずしも必要としない。
【００１５】該固定筒付きノズル23は合成樹脂製材で一
体成形しており、上記連結片24は弾性変形可能である。
体成形しており、上記連結片24は弾性変形可能である。
【００１６】カバーキャップ10は図１の場合と同様であ
り、図３のように頂壁12の弾性反転により、該頂壁中央
部がノズル23先端を押圧して吐出弁開弁位置までノズル
23を傾けるよう設けている。カバーキャップ周壁は直接
缶本体21上部へ嵌合させるようにしてもよく、この場合
は既述固定筒５は不要である。
り、図３のように頂壁12の弾性反転により、該頂壁中央
部がノズル23先端を押圧して吐出弁開弁位置までノズル
23を傾けるよう設けている。カバーキャップ周壁は直接
缶本体21上部へ嵌合させるようにしてもよく、この場合
は既述固定筒５は不要である。
【００１７】図４から図６は第３実施形態を示す。該実
施形態は第２実施形態の場合と同様にチルドタイプのエ
アゾール缶本体21を有し、又その缶本体に固定筒５付き
のノズル23を嵌合させている。それ等缶本体および固定
筒付きノズルは図２、図３の場合とほぼ同様でよい。該
第３実施形態の場合は、下記の点で異なる。即ち、ノズ
ル中間下部外面の一部からアーム25を突設し、該アーム
先端部と固定筒５の上端部内面の一部とに、ステム下端
に設けられている吐出弁開弁の始端位置を超えて、更に
ステム22を揺動させたときに、互いに係止して、ステム
22およびノズル23の開弁揺動位置を保持できる係止手段
26，27を有する。これ等係止手段は図示のように突部と
突部との係合でもよく、又一方突部が他方凹部内へ強制
嵌合されるよう設けたものでもよい。
施形態は第２実施形態の場合と同様にチルドタイプのエ
アゾール缶本体21を有し、又その缶本体に固定筒５付き
のノズル23を嵌合させている。それ等缶本体および固定
筒付きノズルは図２、図３の場合とほぼ同様でよい。該
第３実施形態の場合は、下記の点で異なる。即ち、ノズ
ル中間下部外面の一部からアーム25を突設し、該アーム
先端部と固定筒５の上端部内面の一部とに、ステム下端
に設けられている吐出弁開弁の始端位置を超えて、更に
ステム22を揺動させたときに、互いに係止して、ステム
22およびノズル23の開弁揺動位置を保持できる係止手段
26，27を有する。これ等係止手段は図示のように突部と
突部との係合でもよく、又一方突部が他方凹部内へ強制
嵌合されるよう設けたものでもよい。
【００１８】上記係止手段26，27付設部分には通常の使
用状態にあっては上記係止を不能とする安全装置28を設
けてもよい。該安全装置はどのようなものでもよいが、
図示例では、アーム25に穿設した透孔内へストッパー29
に付設した取付け棒30を強制抜出し可能に差込み、その
ストッパー部が吐出弁開弁位置までノズル23を傾けたと
き、固定筒５の上面一部に接して、それ以上ノズルが更
に傾けられることを防止して、そのとき上記係止手段2
6，27は未だ係合せず、よって図６が示すように上記ス
トッパー29を強制的に除去しない限り、係止手段26，27
は係合しないよう設ける。尚31は通常のカバーキャップ
である。
用状態にあっては上記係止を不能とする安全装置28を設
けてもよい。該安全装置はどのようなものでもよいが、
図示例では、アーム25に穿設した透孔内へストッパー29
に付設した取付け棒30を強制抜出し可能に差込み、その
ストッパー部が吐出弁開弁位置までノズル23を傾けたと
き、固定筒５の上面一部に接して、それ以上ノズルが更
に傾けられることを防止して、そのとき上記係止手段2
6，27は未だ係合せず、よって図６が示すように上記ス
トッパー29を強制的に除去しない限り、係止手段26，27
は係合しないよう設ける。尚31は通常のカバーキャップ
である。
【００１９】既述各実施形態において、押下げヘッド
４、固定筒５、カバーキャップ10、31、ノズル23は合成
樹脂製である。
４、固定筒５、カバーキャップ10、31、ノズル23は合成
樹脂製である。
【００２０】
【発明の効果】本発明は既述構成とするもので、請求項
１の場合は、ヘッド押下げタイプのエアゾール式液体噴
出容器において、缶本体上部へ嵌合させたカバーキャッ
プ10頂壁12を、弾性反転可能として、該弾性反転で頂壁
中央部が押下げヘッド４を押下げて吐出弁が開弁される
よう設けたから、缶本体内液体が無くなった後、上記弾
性反転で押下げヘッド４を押下げることで缶本体内に残
存するガスを残らず排出することが容易であり、よって
残存ガスに基因する、エアゾール式液体噴出容器廃棄後
における各種事故を防止することが出来る。
１の場合は、ヘッド押下げタイプのエアゾール式液体噴
出容器において、缶本体上部へ嵌合させたカバーキャッ
プ10頂壁12を、弾性反転可能として、該弾性反転で頂壁
中央部が押下げヘッド４を押下げて吐出弁が開弁される
よう設けたから、缶本体内液体が無くなった後、上記弾
性反転で押下げヘッド４を押下げることで缶本体内に残
存するガスを残らず排出することが容易であり、よって
残存ガスに基因する、エアゾール式液体噴出容器廃棄後
における各種事故を防止することが出来る。
【００２１】請求項２の場合は、チルドタイプのエアゾ
ール式液体噴出容器を、請求項１の場合と同様に設けた
カバーキャップ頂壁12の弾性反転で残存ガスを処理でき
る。
ール式液体噴出容器を、請求項１の場合と同様に設けた
カバーキャップ頂壁12の弾性反転で残存ガスを処理でき
る。
【００２２】請求項３の場合は、チルドタイプのエアゾ
ール式液体噴出容器において、缶本体21の上端部に嵌着
させた固定筒５の上端部内面の一部と、ノズル23の中間
部外面の一部から突設したアーム25の先端部とに、吐出
弁開弁の始端位置を超えて更にステムを揺動させたとき
に互いに係止する係止手段26，27を設けたから、残存ガ
スの排出処理が容易で、又上記固定筒５はカバーキャッ
プの場合のように容器使用の都度着脱しないから、エア
ゾール式液体噴出容器の使用途中で紛失等するおそれが
なく、よって該容器廃棄時に残存ガスを確実に処理する
ことが出来る。
ール式液体噴出容器において、缶本体21の上端部に嵌着
させた固定筒５の上端部内面の一部と、ノズル23の中間
部外面の一部から突設したアーム25の先端部とに、吐出
弁開弁の始端位置を超えて更にステムを揺動させたとき
に互いに係止する係止手段26，27を設けたから、残存ガ
スの排出処理が容易で、又上記固定筒５はカバーキャッ
プの場合のように容器使用の都度着脱しないから、エア
ゾール式液体噴出容器の使用途中で紛失等するおそれが
なく、よって該容器廃棄時に残存ガスを確実に処理する
ことが出来る。
【図１】 本発明容器の断面図である。
【図２】 別実施形態で示す、容器の断面図である。
【図３】 図２容器の残ガス排出状態を示す断面図であ
る。
る。
【図４】 別実施形態で示す容器の断面図である。
【図５】 図４容器を液体噴出状態で示す断面図であ
る。
る。
【図６】 図４容器を残ガス排出状態で示す断面図であ
る。
る。
２…ステム ４…押下げヘッド 10…カバーキャップ 13…肉薄ヒンジ部 25…アーム 26…係止手段 27…係止手段
Claims (3)
- 【請求項１】 缶頂壁中央部を貫通して上方付勢状態で
起立する、ステム２上端にノズル３付き押下げヘッド４
を嵌合させ、該ヘッド押下げによるステムの下降で該ス
テム下端の吐出弁が開いて缶内液体がノズル３から噴出
するエアゾール式液体噴出容器において、上記缶本体１
上部へ、直接ないし間接に、凹凸の係合手段を介して着
脱自在に嵌合させた合成樹脂製カバーキャップ10の頂壁
12を、半球面状に上方突出させると共に、該頂壁外周部
に肉薄ヒンジ部13を周設して該肉薄ヒンジ13を中心とし
て頂壁12を下方突出状態に弾性反転可能となし、該弾性
反転時においては、頂壁中心部の下面が押下げヘッド４
を介して吐出弁開弁位置までステム２を押下げ可能とな
し、又カバーキャップ10の頂壁12ないし周壁11の一部に
ガス排出孔14を穿設したことを特徴とする残ガス排出機
構付きのエアゾール式液体噴出容器。 - 【請求項２】 缶頂壁中央部を貫通し、付勢に抗して揺
動自在にかつほぼ垂直に起立する、ステム22上端にノズ
ル23を嵌合起立させ、該ノズルを介してステム22を揺動
させることでステム下端の吐出弁が開いて缶内液体がノ
ズル23から噴出する、エアゾール式液体噴出容器におい
て、上記缶本体21上部へ、直接ないし間接に、凹凸の係
合手段を介して着脱自在に嵌合させた合成樹脂製カバー
キャップ10の頂壁12を、半球面状に上方突出させると共
に、該頂壁外周部に肉薄ヒンジ部13を周設して、該肉薄
ヒンジ部13を中心として頂壁12を下方突出状態に弾性反
転可能となし、該弾性反転時においては、頂壁中心部下
面がノズル23を介して吐出弁開弁位置までステム22を揺
動可能となし、又カバーキャップ10の頂壁12ないし周壁
11の一部にガス排出孔14を穿設したことを特徴とする残
ガス排出機構付きのエアゾール式液体噴出容器。 - 【請求項３】 缶頂壁中央部を貫通し、付勢に抗して揺
動自在にかつほぼ垂直に起立するステム22上端にノズル
23を嵌合起立させ、該ノズルを介してステム22を揺動さ
せることでステム下端の吐出弁が開いて缶内液体がノズ
ル23から噴出するエアゾール式液体噴出容器において、
上記缶本体21の上端部へ固定筒５を嵌着させ、該固定筒
５の上端部内面の内面一部と、上記ノズル23の中間部外
面の一部から突設したアーム25の先端部とに、吐出弁開
弁の始端位置を超えて、更にステム22を揺動させたとき
に互いに係止して、ステムおよびノズル23の揺動状態を
保持できる係止手段26，27を付設したことを特徴とする
残ガス排出機構付きのエアゾール式液体噴出容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7211102A JPH0940046A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 残ガス排出機構付きのエアゾール式液体噴出容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7211102A JPH0940046A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 残ガス排出機構付きのエアゾール式液体噴出容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0940046A true JPH0940046A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16600449
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7211102A Pending JPH0940046A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 残ガス排出機構付きのエアゾール式液体噴出容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0940046A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006290420A (ja) * | 2005-04-12 | 2006-10-26 | Maruichi Valve Co Ltd | 残ガス廃棄機構 |
| JP2007168810A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-07-05 | Toyo Aerosol Ind Co Ltd | エアゾール容器の残留内容物排出装置 |
| WO2007092292A3 (en) * | 2006-02-02 | 2007-10-18 | Coty S A S | Enclosure for a pressurized spray container |
-
1995
- 1995-07-26 JP JP7211102A patent/JPH0940046A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006290420A (ja) * | 2005-04-12 | 2006-10-26 | Maruichi Valve Co Ltd | 残ガス廃棄機構 |
| JP2007168810A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-07-05 | Toyo Aerosol Ind Co Ltd | エアゾール容器の残留内容物排出装置 |
| JP4568679B2 (ja) * | 2005-12-19 | 2010-10-27 | 東洋エアゾール工業株式会社 | エアゾール容器の残留内容物排出装置 |
| WO2007092292A3 (en) * | 2006-02-02 | 2007-10-18 | Coty S A S | Enclosure for a pressurized spray container |
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