JPH0939756A - 回転検出器内蔵車軸軸受装置 - Google Patents

回転検出器内蔵車軸軸受装置

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JPH0939756A
JPH0939756A JP21099795A JP21099795A JPH0939756A JP H0939756 A JPH0939756 A JP H0939756A JP 21099795 A JP21099795 A JP 21099795A JP 21099795 A JP21099795 A JP 21099795A JP H0939756 A JPH0939756 A JP H0939756A
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JP
Japan
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ring
axle
bearing device
nut
tooth row
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Pending
Application number
JP21099795A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyoshi Ekusa
友良 江草
Hideji Tajima
英児 田島
Satoshi Goto
聡 後藤
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
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Publication of JPH0939756A publication Critical patent/JPH0939756A/ja
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルサリングを用いる電磁式の回転検出器、
特に、自動車の従動輪側車軸に用いられるアンチロック
ブレーキ装置の回転検出器を内蔵した車軸軸受装置に応
用される。出力波形にうねりが生じず、また部品点数、
組立工数の削減が図れるものとする。 【解決手段】 車軸1に螺着されて軸受2の内輪6を締
結するナットにパルス歯列11を設け、ナット一体型の
パルサリング3とする。パルス歯列11の近傍に電磁セ
ンサ9を位置させてカバー8に内蔵する。このようなパ
ルサリング3につき、外径面の全体を、パルス歯列11
による凹凸以外に周方向に凹凸のない円形断面とするこ
とにより、従来のねじ締め用の多角形状部による出力の
影響を無くす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パルサリングを
用いる回転検出器、特に、自動車の従動輪側車軸に用い
られるアンチロックブレーキ装置の回転検出器等を内蔵
した回転検出器内蔵車軸軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のアンチロックブレーキ装置にお
いて、自動車の車速を検出するには、回転側に取付けら
れたパルサリングと呼ばれる磁性材料の回転数を電磁セ
ンサで検出するようにしている。図6に示すように、従
動側の車軸用軸受51の設置部に電磁センサ53を内蔵
する場合は、構造上、同図のように内輪締結用のナット
52が電磁センサ53およびパルサリング54の近傍に
位置し、パルサリング54と共に回転することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合に、ナット5
2は一般に鋼材等の磁性体であるため、センサ53の出
力は、パルサリング54のパルス歯列54aによって誘
起された電圧と、ナット52の多角形状部によって誘起
された電圧とを合成したものとなる。そのため、例えば
図7(a)に示すように、出力波形にうねりが生じる。
同図(b)は多角形ナットが近傍にない場合の出力波形
を示す。前記の出力波形のうねりのため、アンチロック
ブレーキ装置でセンサ出力より回転数を読み取るに際し
て、精度の高い回転検出が難しい。しかも、図6の構成
のものでは、回転検出するためのパルサリング54と内
輪締結のための多角ナット52とが別体としてあるた
め、部品点数が増え、作業性が悪く、コスト増となる。
ナット52の出力の影響を避けるため、ナット52に非
磁性体のキャップを被せることも提案されているが、一
層部品点数が多くなり、組立工数も多くなる。なお、単
に部品点数を削減するものとしては、六角ナットにパル
ス歯列を設け、パルサリングと六角ナットとを一体化し
たものが提案されているが(例えば実公昭62−170
363号)、六角ナット部分による出力波形のうねりに
ついては、前記従来例と同様に生じる。
【0004】この発明は、上記の課題を解消するもので
あり、回転検出の出力波形にうねりが生じず、また部品
点数および組立工数の削減が図れる回転検出器内蔵車軸
軸受装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の車軸軸受装置
は、軸受内輪を車軸に締結するナットを、回転検出用の
パルス歯列の形成されたナット一体型パルサリングと
し、前記パルス歯列の近傍に位置するセンサを内蔵した
回転検出器内蔵車軸軸受装置とする。この車軸軸受装置
において、前記パルサリングの外径面の全体を、前記パ
ルス歯列による凹凸以外に円周方向に凹凸のない円形断
面とすることにより、従来の多角形状部による出力の影
響を無くし、誤差の少ない回転検出のための出力波形が
得られるようにしたものである。このパルサリングは、
パルス歯列の他にはねじ締め具との係合可能箇所を有し
ないものとし、パルス歯列の一部または全面を利用して
締結する。パルス歯列は、リングの軸方向面に設けて
も、外径面に設けても良い。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態の一例を図
1ないし図3に基づいて説明する。この例は図2に示す
ように、自動車の従動側車輪の車軸1を軸受2で支持す
る車軸軸受装置Aに応用したものである。車軸1は、フ
ランジ4を一端に有し、フランジ4のボルト孔4aに挿
通したボルトで車輪(図示せず)がフランジ4に取付け
られる。軸受2は、内輪分割型の複列のアンギュラ玉軸
受からなり、外輪5が車体(図示せず)に取付けられて
内輪6に車軸1を嵌合させる。内外輪6,5間に介在さ
せた各列の転動体14は、各々保持器15で保持されて
いる。車軸1の軸端に設けた雄ねじ部7に、ナット一体
型のパルサリング3を螺合させ、そのねじ込みにより内
輪6をフランジ4とパルサリング3の間で締め付ける。
外輪5には底付き円筒状のカバー8が取付けてあり、カ
バー8に回転検出用のセンサ9が貫通状態に取付けてあ
る。カバー8は、外輪5の幅面外径部に突出した筒状突
出部5aの内径面に開口部を嵌合させて取付けてある。
センサ9は、コイルおよびそれを貫く磁束を形成する永
久磁石等で構成される電磁センサからなり、パルサリン
グ3の軸方向面に適正なエアギャップを持って検出子9
aが対向している。センサ9は、アンチロックブレーキ
装置(図示せず)のコンピュータ等の制御手段に接続さ
れている。センサ9とパルサリング3とで回転検出器1
2が構成される。
【0007】パルサリング3は、図1に示すように外径
面および内径面が円筒面のリング本体3aと、その片面
の内周縁に突出した筒部3bとからなり、内径面の全体
に雌ねじ部10が形成され、リング本体3aの筒部突出
側の軸方向面にパルス歯列11が円周方向に沿って設け
られている。パルス歯列11の各歯11aは、半径方向
に延びる台形状断面の突条からなり、筒部3aからパル
サリング3の最大径部分まで延びている。パルサリング
3の外径面は、リング本体3aの外径面と筒部3bの外
径面とからなり、パルス歯列11による凹凸以外に円周
方向に凹凸のない円形断面となっている。なお、このパ
ルサリング3は、パルス歯列11aの他には、工具ある
いは治具等のねじ締め具との係合可能箇所が設けられて
いない。ただし、パルサリング3の筒部3aは、車軸1
の雄ねじ部7における周方向の一部に形成された切欠1
5に、ねじ締め後にかしめ固定される。これによりパル
サリング3のねじの緩み止めとされる。
【0008】この構成によると、パルサリング3のパル
ス歯列11にエアギャップを持って対向する電磁センサ
9に、車軸1の回転数に応じた周波数の電圧が誘起され
る。このとき、パルサリング3は外径面が円形断面に形
成されていて、ナット締めのための多角形状部を有しな
いため、センサ9の出力電圧には、多角形状部の影響に
よるうねりの無い出力波形が得られ、誤差の少ない高精
度の回転検出が可能となる。パルサリング3の締め付け
は、例えば図3に示すようなパルス歯列11に噛み合う
治具13を用いて行う。治具13は、パルス歯列11の
歯11aの全面に係合するものであっても、一部に係合
するものであっても良いが、同図のように歯11aの歯
元部のみに係合する形状のものが好ましい。歯11a
は、その形状がセンサ9の出力に影響するが、歯元部の
形状はセンサ出力への影響が小さく、締め付け作業時に
治具13で歯11aに傷や変形を生じさせても、センサ
9の出力への影響は無視できる程度とできる。
【0009】また、このナット一体型パルサリング3に
よると、ナット部分とパルス歯列11aとを一体化させ
たため、従来の別部品を用いるものと異なり、パルサリ
ングとナットとにそれぞれ圧入および締め付け作業をす
る必要がなく、工数の削減となる。また、一体化により
部品点数の削減となり、コスト低下となる。しかも、パ
ルサリングとナットとが一体化され、かつセンサ9が車
軸軸受装置Aに内蔵されているため、装置全体がコンパ
クトとなる。
【0010】図4,図5は、この発明の実施の形態の他
の例を示す。この車軸軸受装置Bでは、パルサリング3
Bとして、外径面にパルス歯列11Bを形成したものを
使用している。パルサリング3Bは、外径面および内径
面が円筒面のリング本体3aと、その片面の内周縁に突
出した筒部3bとからなり、内径面の全体に雌ねじ部1
0が形成され、リング本体3aの外径面に前記パルス歯
列11Bが円周方向に沿って全周に設けられている。パ
ルサリング3Bの外径面は、リング本体3aの外径面と
筒部3bの外径面とからなり、外径面の全体が、パルス
歯列11Bによる凹凸以外に円周方向に凹凸のない円形
断面となっている。このパルサリング3Bも、パルス歯
列11Bの他には、工具あるいは治具等のねじ締め具と
の係合可能箇所が設けられていない。センサ9Bは、前
記と同様な電磁センサからなるが、その検出子9aはパ
ルサリング3Bのパルス歯列11Bの外径面に適正なエ
アギャップを持って対向している。車軸軸受装置Bのそ
の他の構成は図1の例の車軸軸受装置Aと同じであるた
め、対応部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0011】このようにパルサリング3Bの外径面にパ
ルス歯列11Bを形成し、円形断面とした場合も、前記
と同様にセンサ9Bの出力にうねりのない出力波形が得
られ、精度の良い回転検出が行える。また、パルサリン
グ3Bの締め付けは、パルス歯列11Bの各歯11Ba
の一部または全部に係合する治具(図示せず)を介して
行える。
【0012】
【発明の効果】この発明の回転検出器内蔵車軸軸受装置
は、パルサリングの外径面の全体を円形断面にし、軸受
内輪の締結を多角ナットで行わないようにしたので、多
角形状部の影響によるうねりの無い出力波形が得られ、
誤差の少ない回転検出が行える。また、雌ねじ部とパル
ス歯列とを一体に設けたため、パルサリングとナットと
にそれぞれ別々に圧入や締め付けを行う必要がなく、工
数が削減され、また部品点数も削減されてコスト低下に
も繋がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の第1の実施の形態に係る回
転検出器内蔵車軸軸受装置に用いたパルサリングの部分
破断側面図、(B)は同正面図、(C)はその車軸軸受
装置の断面図である。
【図2】同車軸軸受装置の拡大断面図である。
【図3】パルサリングとその締め付け用の治具との関係
を示す説明図である。
【図4】(A)はこの発明の第2の実施の形態に係る回
転検出器内蔵車軸軸受装置に用いたパルサリングの部分
破断側面図、(B)は同正面図である。
【図5】その車軸軸受装置の断面図である。
【図6】従来のパルサリング内蔵の車軸軸受装置の断面
図である。
【図7】(a)は図6の例の装置における出力波形例の
グラフ、(b)は他の装置の出力波形例のグラフであ
る。
【符号の説明】
1…車軸、2…軸受、3,3B…パルサリング、4…フ
ランジ、5…外輪、6…内輪、7…雄ねじ部、8…カバ
ー、9,9B…センサ、10…雌ねじ部、11,11B
…パルス歯列、12…回転検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受内輪を車軸に締結するナットを、回
    転検出用のパルス歯列の形成されたナット一体型パルサ
    リングとし、前記パルス歯列の近傍に位置するセンサを
    内蔵した回転検出器内蔵車軸軸受装置であって、前記パ
    ルサリングの外径面の全体を、前記パルス歯列による凹
    凸以外に円周方向に凹凸のない円形断面としたことを特
    徴とする回転検出器内蔵車軸軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス歯列をパルサリングの軸方向
    面に設けた請求項1記載の回転検出器内蔵車軸軸受装
    置。
  3. 【請求項3】 前記パルス歯列をパルサリングの外径面
    に設けた請求項1記載の回転検出器内蔵車軸軸受装置。
JP21099795A 1995-07-26 1995-07-26 回転検出器内蔵車軸軸受装置 Pending JPH0939756A (ja)

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JP21099795A JPH0939756A (ja) 1995-07-26 1995-07-26 回転検出器内蔵車軸軸受装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21099795A JPH0939756A (ja) 1995-07-26 1995-07-26 回転検出器内蔵車軸軸受装置

Publications (1)

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JPH0939756A true JPH0939756A (ja) 1997-02-10

Family

ID=16598624

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21099795A Pending JPH0939756A (ja) 1995-07-26 1995-07-26 回転検出器内蔵車軸軸受装置

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JP (1) JPH0939756A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016182662A (ja) * 2015-03-27 2016-10-20 ブラザー工業株式会社 工作機械

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016182662A (ja) * 2015-03-27 2016-10-20 ブラザー工業株式会社 工作機械

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