JPH0939755A - パニックブレーキの判定方法 - Google Patents

パニックブレーキの判定方法

Info

Publication number
JPH0939755A
JPH0939755A JP19347895A JP19347895A JPH0939755A JP H0939755 A JPH0939755 A JP H0939755A JP 19347895 A JP19347895 A JP 19347895A JP 19347895 A JP19347895 A JP 19347895A JP H0939755 A JPH0939755 A JP H0939755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
panic
braking
pedal
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19347895A
Other languages
English (en)
Inventor
Mizuho Sugiyama
瑞穂 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP19347895A priority Critical patent/JPH0939755A/ja
Publication of JPH0939755A publication Critical patent/JPH0939755A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はブレーキが急操作された際にパニッ
クブレーキが実行されていることを判定するパニックブ
レーキの判定方法に関し、ブレーキペダルの遊びストロ
ークの影響を排除することを目的とする。 【解決手段】 アクセルペダルの踏み込みが解除された
時点tA から、ブレーキペダルが踏み込まれるまでの時
点tB までの所要時間ΔtA-B を計測する。Δt A-B
短時間である場合はパニックブレーキが実行されたと判
断する。一方、ΔtA-B が長時間である場合は通常のブ
レーキ操作が実行されたと判断する。パニックブレーキ
の判定結果は、ブレーキのアシスト率を決定する際の基
礎データ等として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パニックブレーキ
の判定方法に係り、特に、車両用ブレーキが急操作され
た際にパニックブレーキが実行されていることを判定す
るパニックブレーキの判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の運転時には、障害物の回避等のた
めに、一時的に大きな制動力が要求される場合がある。
かかる状況下では、多くの場合、運転者によって急制動
操作(以下、パニックブレーキと称す)が行われる。パ
ニックブレーキは、通常の制動操作と異なり、緊急回避
的に行われる操作である。このため、パニックブレーキ
時には、通常のブレーキ操作時と異なる操作特性を実現
することが望ましい場合がある。
【0003】パニックブレーキ時と、通常のブレーキ操
作時とで異なる操作特性を実現する装置としては、例え
ば特開平4−135958号公報に開示される装置が従
来より公知である。上記公報記載の装置は、アンチロッ
クブッレーキシステム(ABS)を備えるブレーキ装置
において、通常のブレーキ操作時と、パニックブレーキ
時とで、ABS制御の実行開始に関するしきい値を変更
せしめることにより、パニックブレーキ時の車両の操安
性向上を図っている。
【0004】ところで、上記従来の装置においては、通
常ブレーキとパニックブレーキとを、ブレーキペダルの
踏み込み速度、及びブレーキペダルの踏み込み量に基づ
いて判別することとしている。すなわち、パニックブレ
ーキ時には、通常ブレーキ時に比して、ブレーキペダル
が急速に、かつ、大きく踏み込まれる。このため、上記
従来の装置においては、ブレーキペダルの踏み込み速度
が所定のしきい値より大きい場合、または、ブレーキペ
ダルの踏み込み量が所定のしきい値より大きい場合に、
パニックブレーキの実行が判定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ブレーキペダ
ルの踏み込み速度は、ブレーキペダルの遊びストローク
が大きいほど速く、その遊びストロークが小さいほど遅
く検出される。同様に、プレーキペダルの踏み込み量
は、ブレーキペダルの遊びストロークが大きいほど大き
く、その遊びストロークが小さいほど小さく検出され
る。従って、通常のブレーキ操作時にも、ブレーキペダ
ルの遊びストロークが大きい場合には、比較的速い踏み
込み速度、及び比較的大きな踏み込み量が検出され得
る。また、パニックブレーキ時にも、ブレーキペダルの
遊びストロークが小さい場合には、比較的遅い踏み込み
速度、及び比較的小さな踏み込み量が検出され得る。
【0006】一方、ブレーキペダルの遊びストローク
は、経時的に変動するものであり、また、個々の車両毎
にバラツキを有するものである。従って、上記従来の装
置の如く、ブレーキペダルの踏み込み速度、及びブレー
キペダルの踏み込み量に基づいてパニックブレーキの判
定を行った場合、パニックブレーキの判定精度が、経時
的に、また、個々の車両毎にバラツキを示すという問題
が生ずる。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、アクセルペダルからブレーキペダルへの踏み替
えの速さに基づいてパニックブレーキと通常のブレーキ
操作とを判別することにより、上記の課題を解決するパ
ニックブレーキの判定方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、アクセルペダルの踏み込みが解除され
た時点から、ブレーキペダルが踏み込まれるまでの所要
時間を計測する処理と、前記所要時間に基づいてパニッ
クブレーキを判定する処理と、を備えるパニックブレー
キの判定方法により達成される。
【0009】上記の発明において、パニックブレーキの
判定は、アクセルペダルの踏み込みが解除された時点か
ら、ブレーキペダルが踏み込まれるまでの所要時間に基
づいて行われる。アクセルペダルが踏み込まれた状態か
らブレーキ操作が開始される場合、先ずアクセルペダル
の踏み込みが解除され、次いで、ブレーキペダルが踏み
込まれる。通常のブレーキ操作時には、その踏み替えが
比較的ゆっくりと行われるのに対して、パニックブレー
キ時にはその踏み替えが速やかに行われる。従って、そ
の所要時間は、ブレーキ操作がパニックブレーキを目的
としている場合には常に比較的短い時間となり、一方、
ブレーキ操作が通常ブレーキを目的としている場合に
は、常に比較的長い時間となる。更に、アクセルペダル
の踏み込みが解除された後、ブレーキペダルが踏み込ま
れるまでに要する所要時間は、ブレーキペダルやアクセ
ルペダルの遊びストロークに影響を受けない。従って、
その所要時間を基礎として判定を行えば、ブレーキペダ
ルやアクセルペダルの遊びストロークのバラツキに影響
されることなく、パニックブレーキと通常のブレーキ操
作とを精度良く区別することができる。
【0010】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、アクセルペダルの踏み込みが解除される速度を検
出する処理と、アクセルペダルの踏み込みが解除された
時点から、ブレーキペダルが踏み込まれるまでの所要時
間を計測する処理と、前記アクセルペダルの踏み込み解
除速度と、前記所要時間とに基づいてパニックブレーキ
を判定する処理と、を備えるパニックブレーキの判定方
法によっても達成される。
【0011】上記の発明において、パニックブレーキの
判定は、アクセルペダルからブレーキペダルへの踏み替
えに要する所要時間と、アクセルペダルの踏み込み解除
速度とに基づいて行われる。パニックブレーキ時には、
通常操作時に比してアクセルペダルからブレーキペダル
への踏み替えが速やかに行われると共に、アクセルペダ
ルの踏み込みが高速で解除される。アクセルペダルに作
用する踏み込み解除方向の力は、踏み込みストロークの
大きさにさほど影響されない。従って、アクセルペダル
の踏み込み解除速度は、その踏み込み量に関わらず、常
に運転者による踏み込み解除速度にほぼ一致する。更
に、アクセルペダルの踏み込み解除速度は、アクセルペ
ダルからブレーキペダルへの踏み替えに要する所要時間
と同様に、ブレーキペダルやアクセルペダルの遊びスト
ロークに影響を受けない。従って、その所要時間、及び
アクセルペダルの踏み込み解除速度を基礎として判定を
行えば、ブレーキペダルやアクセルペダルの遊びストロ
ークのバラツキに影響されることなく、パニックブレー
キと通常のブレーキ操作とを精度良く区別することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例のシス
テム構成図を示す。本実施例は、ブレーキ操作がなされ
た際にパニックブレーキの判定を行うと共に、その判定
結果に応じて、真空倍力装置10の倍力比を可変とする
機能を有している。
【0013】真空倍力装置10は、車両用ブレーキ装置
においてブレーキペダルに加えられた踏力に応じた助勢
力を発生する装置である。真空倍力装置10は、フロン
トシェル12、およびリアシェル14からなるハウジン
グ16を備えている。ハウジング16の内部には、ダイ
ヤフラム18が配設されている。ハウジング16の内部
空間は、ダイアフラム18によって定圧室20と変圧室
22とに区分されている。
【0014】定圧室20には、フロントシェル12に設
けられた負圧導入口24が連通している。連通孔24
は、車載される内燃機関の吸気通路に、スロットルバル
ブの下流側で連通されている。このため、内燃機関の運
転が開始されると、定圧室20には内燃機関の吸気負圧
が導入される。
【0015】ダイヤフラム18の中央部には、ブースタ
ピストン26が嵌合されている。ブースタピストン26
は、ハウジング16内を軸方向(図1において左右方
向)に摺動可能に設けられたピストンである。ブースタ
ピストン26の内部には、後述する種々の構成部品を収
納する中空部26a、定圧室20と中空部26aとを連
通する定圧通路26b、及び中空部26aと変圧室22
とを連通する変圧通路26bを備えている。
【0016】ブースタピストン26の変圧通路26cの
内部には、可変バルブ28が配設されている。可変バル
ブ28は、外部から供給される電気信号に応じて任意の
開度を実現する電気式開閉弁である。かかる構成によれ
ば、可変バルブ28の開度を変更することにより、変圧
通路26bの有効面積を任意に変更することが可能であ
る。
【0017】ブースタピストン26の中空部26aの内
部には、プランジャ29、コントロールバルブ30、入
力ロッド32、スプリング34,36、およびエアフィ
ルタ38,40が収納または挿入されている。プランジ
ャ29は、入力ロッド32と一体となってブースタピス
トン26の内部を、その軸方向に摺動する剛性部材であ
る。プランジャ29は、その一端(図1における左端)
に反力伝達部29aを、その他端(図1における右端)
に、環状のエアバルブ29bを備えている。エアバルブ
29bは、後述の如く、コントロールバルブ30の一端
面30aを弁座とするバルブとして機能する。
【0018】コントロールバルブ30は、その中央部に
入力ロッド32が貫通する貫通孔30bを備えている。
貫通孔30bは、貫通孔30bの内周面と、入力ロッド
32の外周面との間に所定のクリアランスが形成される
ように形成されている。一方、上述したエアバルブ29
bは、この貫通孔30bの外周部においてコントロール
バルブ30aに着座するように形成されている。従っ
て、エアバルブ29bがコントロールバルブ30に着座
した状態では、貫通孔30bはエアバルブ29bによっ
て遮断された状態となる。一方、エアバルブ29bがコ
ントロールバルブ30から離座すると、エアバルブ29
bによる貫通孔30bの遮断が解除され、中空部26a
の、図1におけるコントロールバルブ30左側の空間2
6a-1(以下、変圧室26a-1と称す)と、右側の空間
26a-2(以下、大気室26a-2と称す)とが導通状態
となる。
【0019】コントロールバルブ30は、ブースタピス
トン26の軸方向に摺動可能に配設された弾性部材であ
り、上述の如くエアバルブ29bの弁座として機能する
と共に、ブースタピストン26の一部26d(以下、弁
座26dと称す)を弁座とするバルブとしても機能す
る。すなわち、図1に示す如く、コントロールバルブ3
0と弁座26dとが離座した状態では、上述した定圧通
路26aと、変圧室26a-1とが導通状態となる。一
方、コントロールバルブ30が弁座26dに着座した状
態では、上述した定圧通路26aと変圧室26a-1とは
遮断された状態となる。
【0020】入力ロッド32には、コントロールバルブ
30をエアバルブ29b側に付勢するスプリング34,
36が固定されている。従って、コントロールバルブ3
0には、常に図1中左向きの付勢力が作用している。一
方、入力ロッド32には、常にその反力として、図1中
右向きの付勢力が作用している。尚、上述したエアバル
ブ29b、コントロールバルブ30、及び入力ロッド3
2は、入力ロッド32に何ら外力が付与されない状況下
(図1に示す状況下)では、エアバルブ29bがコント
ロールバルブ30の一端面30aに着座し、かつ、コン
トロールバルブ30が、ブースタピストン26の弁座2
6cから離座するように設けられている。
【0021】エアフィルタ38,40は、大気室26a
-2の開口部に嵌挿されている。すなわち、真空倍力装置
10において、大気室26a-2は、エアフィルタ38、
40を介して常に大気に開放された状態とされている。
ブースタピストン26の、図1における左側端部には、
弾性体で構成されたリアクションディスク42を介し
て、図示しないマスタシリンダの油圧ピストンに連通す
る出力軸44が配設されている。従って、マスタシリン
ダには、出力軸44に付与された推力に応じたマスタシ
リンダ圧が発生する。また、出力軸44、すなわち、リ
アクションディスク42には、マスタシリンダ圧に応じ
た反力が作用する。
【0022】ところで、プランジャ29の一端には、上
述の如く反力伝達部29aが形成されている。この反力
伝達部29aは、マスタシリンダ圧に応じた反力を入力
ロッド32に伝達するために設けられた部分である。ブ
ースタピストン26および反力伝達部29aは、入力ロ
ッド32に何ら変位が生じていない状況(図1に示す状
況)下で、反力伝達部29aとリアクションディスク4
2との間に所定の間隙が形成されるように設けられてい
る。
【0023】以下、真空倍力装置10の作動について説
明する。入力ロッド32に連結されるブレーキペダルが
踏み込まれていない場合、コントロールバルブ30がブ
ースタピストン26の弁座26dから離座すると共に、
エアバルブ29bがコントロールバルブ30の一端面3
0aに着座した状態が形成される。この場合、定圧通路
26bが、変圧室26a-1と導通すると共に、変圧室2
6a-1と大気室26a-2とが遮断された状態となる。
【0024】かかる状況下では、定圧通路26bと変圧
室26a-1とを介して、定圧室20と変圧通路26cと
が導通状態となる。従って、変圧通路26cが連通する
変圧室22の内部には、定圧室20と等圧の吸気負圧が
導かれる。定圧室20と変圧室22とが等圧であると、
ダイヤフラム18には何らの力も作用しない。従って、
ブレーキペダルが踏み込まれていない場合、真空倍力装
置10は、何らの助勢力も発生しない。
【0025】図1に示す状態から、ブレーキペダルが踏
み込まれ、入力ロッド32に図1中左向きの推力が付与
されると、入力ロッド32及びプランジャ29に図中左
向きの変位が生ずる。入力ロッド32にはスプリング3
4,36を介してコントロールバルブ30が連結されて
いるこのため、ブレーキペダルが僅かに踏み込まれた状
態では、エアバルブ29bがコントロールバルブ30に
着座したまま入力ロッド32の変位が進行する。
【0026】上記の変位が進行し、入力ロッド32、エ
アバルブ29b、およびコントロールバルブ30の変位
が所定長に到達すると、コントロールバルブ30がブー
スタピストン26の弁座26dに着座した状態となる。
かかる状態では、定圧通路26bと変圧室26a-1とが
遮断状態、すなわち、定圧室20と変圧室22とが遮断
状態となる。尚、上述した反力伝達部29aは、この時
点でリアクションディスク42に当接するように設けら
れている。
【0027】上記の状態から、更にブレーキペダルが踏
み込まれると、入力ロッド32の変位が更に増加し、エ
アバルブ29bがコントロールバルブ30の一端面30
aから離座する状態となる。この際、反力伝達部29a
がリアクションディスク42を押圧するため、入力ロッ
ド32にはペダル踏力に応じた反力が伝達される。
【0028】上記の如くエアバルブ29bがコントロー
ルバルブの一端面30aから離座すると、中空部26a
の変圧室26a-1と大気室26a-2とが、貫通孔30b
を介して導通状態となる。この場合、変圧通路26bを
介して、変圧室22には大気が導入される。変圧室22
に大気が導入されると、変圧室22の内圧が定圧室20
の内圧に比して高圧となる。変圧室22が、定圧室20
に比して高圧となると、ダイヤフラム18には、変圧室
22側から定圧室20側へ向かう変形が生ずる。その結
果、ダイヤフラム18の中央部に嵌合されるブースタピ
ストン26には、図1中右側から左側へ向かう変位が生
ずる。
【0029】ブースタピストン26の変位が進行する
と、エアバルブ29bが再びコントロールバルブ30に
着座して、変圧室26a-1と大気室26a-2とが遮断状
態となる。変圧室26a-1と大気室26a-2とが遮断さ
れると、変圧室22の内圧の昇圧が停止され、ブースタ
ピストン26の変位が停止される。
【0030】ブースタピストン26の変位は、リアクシ
ョンディスク42及び出力軸44を介してマスタシリン
ダに伝達される。この際、マスタシリンダには、ブース
タピストン26の変位量に応じた油圧(以下、マスタシ
リンダ圧PM/C と称す)が発生し、一方、入力ロッド3
2には、出力軸44、リアクションディスク42、およ
びプランジャ29を介してマスタシリンダ圧PM/C に応
じた反力が伝達される。このため、真空倍力装置10に
よれば、ブレーキ踏力に応じたマスタシリンダ圧PM/C
を発生させることができる。
【0031】ところで、ブレーキ踏力に対するマスタシ
リンダ圧PM/C の比率(以下、ブレーキアシスト率と称
す)は、ブレーキの操作特性を決定する重要な因子であ
る。すなわち、不当に大きなブレーキアシスト率が設定
されると、僅かなブレーキ操作に対して大きなマスタシ
リンダ圧PM/C が発生され、微調整の難しいブレーキが
実現される。一方、ブレーキアシスト率が不足している
と、十分な制動力を得るために、大きなブレーキ踏力が
要求されることとなり、軽快な操作性の実現が困難とな
る。このため、ブレーキアシスト率は、軽快な操作性
と、微調整の容易性とを両立し得る値に設定されてい
る。
【0032】しかしながら、通常のブレーキ操作時と異
なり、パニックブレーキ時には、大きな制動力が要求さ
れると共に、制動力を微調整する必要がない。このた
め、常に適切なブレーキ特性を実現するためには、通常
のブレーキ操作時にはブレーキアシスト率を比較的小さ
く、かつ、パニックブレーキ時にはブレーキアシスト率
を比較的大きく設定することが望ましい。
【0033】ところで、真空倍力装置10は、変圧室2
2内に大気を導入することで、ブレーキ踏力に対するア
シスト力を発生する。ここで、真空倍力装置10は、変
圧室22と大気室26a-2とを結ぶ大気の流通経路中
に、変圧通路26c、及びエアバルブ29bを備えてい
る。また、変圧通路26cの内部には、任意の開度を実
現し得る可変バルブ28が配設されている。従って、変
圧室22には、これらエアバルブ29bおよび可変バル
ブ28が大きく開口されている場合に多量の大気が導入
され、一方、エアバルブ29bおよび可変バルブ28の
開口が小さい場合に少量の大気が導入される。この意味
で、エアバルブ29および可変バルブ28は、それぞれ
変圧室22へ大気を導く通路中で、オリフィスとして機
能していることになる。
【0034】これらのオリフィスのうち、エアバルブ2
9bは、ブレーキペダルが踏み込まれた際に、そのブレ
ーキ踏力に応じた開口面積で開口する。一方、可変バル
ブ28の開口面積は、外部から供給される駆動信号によ
って決定される。従って、可変バルブ28の開口面積を
小さく設定すれば、単位ブレーキ踏力当たりに変圧室2
2に導入し得る大気の量が少量となり、一方、可変バル
ブ28の開口面積を大きく設定すれば、単位ブレーキ踏
力当たりに変圧室22に導入し得る大気の量が多量とな
る。
【0035】真空倍力装置10において、ブレーキペダ
ルが踏み込まれた際に、変圧室22に導かれる大気が少
量であると、発生する助勢力は小さな力となる。従っ
て、真空倍力装置10においては、可変バルブ28の開
口面積28を小さくすることで、ブレーキアシスト率を
小さく抑制することができる。一方、ブレーキペダルが
踏み込まれた際に、変圧室22に導かれる大気が多量で
あると、発生する助勢力は大きな力となる。従って、真
空倍力装置10においては、可変バルブ28の開口面積
を大きくすることで、大きなブレーキアシスト率を得る
ことができる。
【0036】そこで、本実施例においては、後述する方
法により通常のブレーキ操作とパニックブレーキとを判
別し、それぞれ通常ブレーキ操作時には小さく、パニッ
クブレーキ時には大きく、可変バルブ28の開口面積を
変更することで、通常のブレーキ操作に対する適切なブ
レーキ特性と、パニックブレーキに対する適切なブレー
キ特性との両立を図ることとしている。
【0037】以下、かかる機能を実現するための構成、
及び処理の内容について説明する。図1に示す如く、可
変バルブ28には、電子制御ユニット(ECU)46が
接続されている。ECU46には、スロットルセンサ4
8、ブレーキスイッチ50、およびマスタ圧センサ52
が接続されている。スロットルセンサ48は、アクセル
ペダルと連動して作動するスロットルバルブの開度に応
じた信号を発するセンサである。ブレーキスイッチ50
は、ブレーキペダルが踏み込また際にオンとなるスイッ
チである。また、マスタ圧センサ52は、マスタシリン
ダ圧PM/C に応じた信号を発生するセンサである。EC
U46は、本実施例の要部であり、ブレーキ操作がなさ
れた際に、上述した各センサの出力信号に基づいてパニ
ックブレーキ度を判定し、その判定結果に応じた駆動信
号を可変バルブ28に供給する。
【0038】図2は、上記の機能を実現すべくECU4
6が実行する第1の制御例の内容を示す制御ブロック図
を示す。図2に示すブロック図は、ΔtA-B を入力パラ
メータとして、所定のマップに従ってブレーキアシスト
率を決定することを表している。ここで、図2中、“Δ
A-B ”は、アクセルペダルの踏み込みが解除された時
刻tA から、ブレーキペダルが踏み込まれた時刻tB
での時間、すなわち、ブレーキ操作が開始されるに先立
って、アクセルペダルからブレーキペダルへの踏み替え
が行われた際に、その踏み替えに要した所要時間を表
す。また、図2中に示すマップM1は、ΔtA-B に対応
するブレーキアシスト率のマップを示す。本マップM1
によれば、ブレーキアシスト率は、ΔtA-B <α1 の領
域では最大値maxに、β1 ≦ΔtA-B <の領域では最
小値minに、また、α1 ≦ΔtA- B <β1 の領域では
maxとminとの間の適当な値に、それぞれ設定され
ることになる。
【0039】パニックブレーキ時には、通常ブレーキ操
作時に比して、アクセルペダルからブレーキペダルへの
踏み替えが速やかに行われる。このため、アクセルペダ
ルからブレーキペダルへの踏み替え時間ΔtA-B が短い
ほど、実行されたブレーキ操作がパニックブレーキであ
る可能性が高いと考えられる。これに対して、ECU4
6によって上記図2に示す制御が実行された場合、Δt
A-B が短時間であるほど大きなブレーキアシスト率が得
られる。従って、本制御例によれば、パニックブレーキ
時には高いブレーキアシスト率を、通常ブレーキ操作時
には低いブレーキアシスト率をそれぞれ実現することが
できる。
【0040】ところで、アクセルペダルからブレーキペ
ダルへの組み替え時間ΔtA-B は、運転者の操作速度の
みに起因する時間であり、アクセルペダルやブレーキペ
ダルの遊びストローク等に影響されることはない。従っ
て、ΔtA-B に基づいてパニックブレーキ度を判定する
こととすれば、常に、運転者の操作速度のみに基づい
て、正確にパニックブレーキ度を判定することができ
る。このため、上述した制御例によれば、正確に、パニ
ックブレーキ度を判定することができる。
【0041】上記の制御は、具体的には、ECU46が
図3及び図4に示すルーチンを実行することにより実現
される。図3は、アクセルペダルからブレーキペダルへ
の踏み替えに要する時間ΔtA-B を求めるための制御ル
ーチンの一例のフローチャートを示す。本ルーチンは、
例えば5msec毎に起動される定時割り込みルーチンであ
る。
【0042】図3に示すルーチンが起動すると、先ずス
テップ100において、演算に必要とされる各種パラメ
ータ、具体的にはスロットルセンサ48の出力信号と、
ブレーキスイッチ50の出力信号が読み込まれる。次
に、ステップ102では、スロットルセンサ48の出力
信号に基づいて、アクセル開度ACCPが“0”である
か否かが判別される。
【0043】アクセル開度が“0”でないと判別された
場合は、ブレーキ操作が開始されていないと判断し、以
後、ステップ104でタイマtを“0”にリセットし、
次いでステップ106で、踏み替え時間ΔtA-B に所定
値A(A>β1 )を代入して、今回のルーチンを終了す
る。
【0044】一方、上記ステップ102において、アク
セル開度ACCPが“0”であると判別された場合は、
ステップ108でタイマtがインクリメントされる。タ
イマtのインクリメントが終了すると、次にステップ1
10で、前回の処理時から今回の処理時にかけて、ブレ
ーキスイッチ50がオフからオンに切り替わったか否か
が判別される。
【0045】その結果、ブレーキスイッチ50がオフか
らオンに切り替わったと判別された場合は、今回の処理
時をブレーキ操作が開始された時点として認識し、ステ
ップ112でΔtA-B にタイマtの値を代入して今回の
処理を終了する。一方、ステップ110で、ブレーキス
イッチ50がオフからオンに切り替わっていないと判別
された場合は、ステップ112をジャンプして、ステッ
プ110の処理の後直接今回の処理が終了される。
【0046】上述の如く演算された踏み替え時間Δt
A-B は、図4に示すルーチンによってブレーキ特性に反
映される。尚、図4に示すルーチンは、例えば5msec毎
に起動される定時割り込みルーチンである。図4に示す
ルーチンが起動されると、先ずステップ200におい
て、ΔtA-Bに基づいてパニックブレーキ度PB が演算
される。ECU46は、図5に示す如きΔtA-B −PB
マップを記憶しており、PB は同図に示すマップをΔt
A-B で検索することにより演算される。本ルーチンにお
いてパニックブレーキ度PB は、ΔtA-B <α1 の領域
では最大値PB0に、β1 ≦ΔtA-B の領域では最小値
“0”に、α1 ≦ΔtA-B <β1 の領域ではPB0と0と
の間の適当な値に、それぞれ設定される。
【0047】パニックブレーキ度PB の演算が終了した
ら、次に、ステップ202においてブレーキアシスト率
を演算した後、今回のルーチンが終了される。ECU4
6は、図6に示す如きPB −アシスト率マップを記憶し
ており、ブレーキアシスト率は同図に示すマップをPB
で検索することにより演算される。本ルーチンにおいて
ブレーキアシスト率は、PB =0の場合に最小値min
に、PB0=PB の場合に最大値maxに、0<PB <P
B0の領域でminとmaxとの間の適当な値にそれぞれ
設定される。
【0048】以後、ECU46は、上記の如く演算した
ブレーキアシスト率を実現すべく、可変バルブ28に適
当な駆動信号を供給する。その結果、真空倍力装置10
においては、通常のブレーキ操作時にはブレーキアシス
ト率minが実現され、パニックブレーキ時には最大m
axまでブレーキアシスト率が増大される。従って、真
空倍力装置10によれば、通常のブレーキ操作時に軽快
な操作性と、微調整の容易性とを実現し、かつ、パニッ
クブレーキ時に十分に大きな制動力を発生させることが
できる。
【0049】ところで、上記実施例においては、ブレー
キ操作が行われた際に、ΔtA-B に基づいてパニックブ
レーキ度PB を演算することとしているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、通常のブレーキ操作とパ
ニックブレーキとを区別するだけの制御内容とすること
も可能である。かかる制御は、ECU46が、上記図4
に示すルーチンに代えて、図7に示すルーチンを実行す
ることにより実現される。
【0050】すなわち、図7に示すルーチンにおいて
は、先ずステップ300で、アクセルペダルからブレー
キペダルへの踏み替え時間ΔtA-B が所定値β1 より小
さいか否かが判別される。その結果、ΔtA-B <β1
成立する場合は、ステップ302で、パニックブレーキ
が実行されていることが認識された後今回のルーチンが
終了される。一方、ΔtA-B <β1 が不成立である場合
は、ステップ304で、通常のブレーキ操作が実行され
ていることが認識された後、今回のルーチンが終了され
る。
【0051】尚、ECU46が、上記図7に示すルーチ
ンを実行する場合、その判定結果に基づいて、通常のブ
レーキ操作時には可変バルブ28の開度を小さく、一
方、パニックブレーキ時には可変バルブ28の開度を大
きく、それぞれ段階的に変化させることにより、通常ブ
レーキ操作時およびパニックブレーキ時に、共に良好な
ブレーキ特性を実現することができる。
【0052】図8は、ECU46が実行する第2の制御
例の内容を示す制御ブロック図を示す。本制御例は、上
記図2に示す制御例で入力パラメータとして用いたΔt
A-Bに加え、アクセルペダルの開度が変更される速度Δ
ACCPをも入力パラメータとして、ブレーキアシスト
率を決定する制御例である。尚、図8において、上記図
2に記載した内容については説明を省略する。
【0053】図8に示す“ΔACCP”は、アクセルペ
ダルの開度が減少される際の速度を示す。また、図8中
に示すマップM2は、ΔACCPに対応するブレーキア
シスト率の補正ゲインを示す。マップM2に基づいて設
定される補正ゲインは、マップM1に基づいて設定され
るブレーキアシスト率に乗算されることにより、ブレー
キ特性に反映される。尚、本マップM2によれば、補正
ゲインは、ΔACCP<α2 の領域では最小値“1”
に、β2 ≦ΔACCPの領域では最大値K1 に、また、
α2 ≦ΔACCP<β2 の領域では1とK1 との間の適
当な値に、それぞれ設定される。
【0054】パニックブレーキ時には、通常ブレーキ操
作時に比して、アクセルペダルの踏み込み解除が高速で
行われる。このため、解除速度ΔACCPが高速である
ほど、実行されたブレーキ操作がパニックブレーキであ
る可能性が高いと考えられる。これに対して、ECU4
6によって上記図8に示す制御が実行される場合、解除
速度ΔACCPが高速であるほど大きな補正ゲインが得
られ、ブレーキアシスト率が増大方向に補正される。従
って、本制御例によれば、パニックブレーキ時に、確実
に大きなブレーキアシスト率を得ることができる。
【0055】ところで、アクセルベダルを踏み込んだ際
に発生するペダル反力は、その踏み込み量に関わらずほ
ぼ一定となる。このため、解除速度ΔACCPに対する
アクセルペダルの踏み込み量の影響は小さく、ΔACC
Pの値は、ほぼ運転者の操作速度のみによって決定され
る。従って、本制御例によって演算される補正ゲイン
は、運転者の操作速度のみを反映した値となる。
【0056】このため、本制御例によれば、運転者の操
作速度を正確に反映する2つのパラメータ(ΔtA-B
よびΔACCP)に基づいてブレーキアシスト率が演算
されることになり、上記図2に示す制御例に比して更に
正確に、運転者の操作状態をブレーキアシスト率に反映
させることができる。
【0057】上記の制御は、具体的には、ECU46が
図9及び図10に示すルーチンを実行することにより実
現される。図9は、アクセルペダルからブレーキペダル
への踏み替えに要する時間ΔtA-B と、解除速度ΔAC
CPとに基づいて、パニックブレーキ判定係数Fを求め
るための制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。
本ルーチンは、例えば5msec毎に起動される定時割り込
みルーチンである。
【0058】図9に示すルーチンが起動すると、先ずス
テップ400において、本ルーチンの演算に必要とされ
る各種パラメータ、具体的にはスロットルセンサ48の
出力信号と、ブレーキスイッチ50の出力信号が読み込
まれる。次に、ステップ402では、前回処理時におけ
るスロットル開度ACCP(n-1) と今回処理時における
スロットル開度ACCP(n) との差、ΔACCP(n)
ACCP(n-1) −ΔACCP(n) が演算される。
【0059】ステップ404では、過去10回にわたっ
て演算されたスロットル開度の変化量ΔACCP
(k) (k=n−9〜n)の平均値、すなわち、過去50
msecにおけるスロットル開度ACCPの平均変化速度Δ
ACCPが演算される。ΔACCPは、ブレーキ操作に
先立って、アクセルペダルの踏み込みが急激に解除され
た場合に大きな値となり、一方、アクセルペダルが緩や
かに解除された場合に小さな値となる。
【0060】上記の処理が終了すると、次に、ステップ
406以降の処理が実行される。ステップ406及び4
08では、上記図3に示すステップ102及び104と
同一の処理が実行される。すなわち、ステップ406で
はACCPが“0”であるか否かが判別され、その結
果、ACCP=0が不成立である場合は、ステップ40
8でタイマtが“0”にリセットされる。この場合、以
後、ステップ410で、パニックブレーキ判定係数Fに
“0”が代入された後、今回のルーチンが終了される。
【0061】一方、ステップ406でACCP=0が成
立すると判別された場合は、ステップ412の処理が実
行される。ステップ412〜414では、上記図3に示
すステップ108〜112と同一の処理が実行される。
すなわち、ステップ412ではタイマtがインクリメン
トされ、ステップ414では、前回の処理時から今回の
処理時にかけて、ブレーキスイッチ50がオフからオン
に切り替わったか否かが判別される。そして、ブレーキ
スイッチ50がオフからオンに切り替わっていないと判
別された場合は今回の処理が終了され、一方、オフから
オンに切り替わったていると判別された場合は、ステッ
プ416において、ΔtA-B にタイマtの値が代入され
る。
【0062】本ルーチンでは、上記ステップ416でΔ
A-B が演算されたら、次にステップ418へ進み、パ
ニックブレーキ判定係数Fの演算が行われる。パニック
ブレーキ判定係数Fは、予め設定された比例定数Bを用
いて、次式に従って演算される。
【0063】 F=B・ΔACCP/ΔtA-B ・・・(1) 上記(1)式によれば、パニックブレーキ判定係数F
は、アクセルペダルの解除速度ΔACCPが高速である
ほど、また、アクセルペダルからブレーキペダルへの踏
み替え時間ΔtA-B が短時間であるほど、大きな値とし
て演算される。
【0064】上述の如く演算されたパニックブレーキ判
定係数Fは、図10に示すルーチンによってブレーキ特
性に反映される。尚、図10に示すルーチンは、例えば
5msec毎に起動される定時割り込みルーチンである。図
10に示すルーチンが起動されると、先ずステップ50
0において、Fに基づいてパニックブレーキ度PB が演
算される。ECU46は、図11に示す如きF−PB
ップを記憶しており、PB は同図に示すマップをFで検
索することにより演算される。本ルーチンにおいてパニ
ックブレーキ度PB は、F<F1 の領域では最小値0
に、F2 ≦Fの領域では最大値PB0に、F1 ≦F<F2
の領域ではPB0と0との間の適当な値に、それぞれ設定
される。
【0065】パニックブレーキ度PB の演算が終了した
ら、次に、ステップ502の処理が実行された後、今回
のルーチンが終了される。ステップ502では、上記図
4に示すステップ202と同様の処理が実行される。す
なわち、上記図6に示すPB−アシスト率マップをPB
で検索することによりブレーキアシスト率を演算する処
理が実行される。従って、本制御例によれば、ブレーキ
アシスト率は、パニックブレーキ判定係数FがF1 未満
となる領域で最小値minに、FがF2 を超える領域で
最大値maxに、それぞれ設定される。
【0066】上記図2に示す制御例の場合と同様に、以
後ECU46が、上記の如く演算したブレーキアシスト
率に対応する駆動信号を可変バルブ28に供給すること
により、通常のブレーキ操作時に軽快な操作性と、微調
整の容易性とを両立できるのみならず、パニックブレー
キ時に十分に大きな制動力を発生させ得るブレーキ特性
が実現される。
【0067】また、上記実施例は、ブレーキ操作が行わ
れた際に、その操作速度に基づいてパニックブレーキ度
B を演算することとしているが、本発明はこれに限定
されるものではなく、通常のブレーキ操作とパニックブ
レーキとを区別するだけの制御内容とすることも可能で
ある。かかる制御は、ECU46に、上記図10に示す
ルーチンに代えて、図12に示すルーチンを実行させる
ことにより実現される。すなわち、図12に示すルーチ
ンにおいては、先ずステップ600で、パニックブレー
キ判定係数Fが所定値F1 より大きいか否かが判別され
る。その結果、F1 <Fが成立する場合は、ステップ6
02で、パニックブレーキが実行されていることが認識
された後、後今回のルーチンが終了される。一方、F1
<Fが不成立である場合は、ステップ604で、通常の
ブレーキ操作が実行されていることが認識された後今回
のルーチンが終了される。
【0068】尚、ECU46が、上記図12に示すルー
チンを実行する場合、その判定結果に基づいて、通常の
ブレーキ操作時には可変バルブ28の開度を小さく、一
方、パニックブレーキ時には可変バルブ28の開度を大
きく、それぞれ段階的に変化させることにより、通常ブ
レーキ操作時およびパニックブレーキ時に、共に良好な
ブレーキ特性を実現することができる。
【0069】図13は、ECU46が実行する第3の制
御例の内容を示す制御ブロック図を示す。本制御例は、
上記図8に示す制御例で入力パラメータとして用いたΔ
A- B 、ΔACCPに加え、マスタシリンダ圧PM/C
増加速度ΔPM/C をも入力パラメータとして、ブレーキ
アシスト率を決定する制御例である。尚、図13におい
て、上記図8に記載した内容については説明を省略す
る。
【0070】図13に示す“ΔPM/C ”は、単位時間当
たりのマスタシリンダ圧PM/C の増加量、すなわち、マ
スタシリンダ圧PM/C の増圧速度を表す。また、図13
中に示すマップM3は、ΔPM/C に対応するブレーキア
シスト率の補正ゲインを表している。マップM3に基づ
いて設定される補正ゲインは、マップM1およびM2に
基づいて設定されるブレーキアシスト率に乗算されるこ
とにより、ブレーキ特性に反映される。尚、本マップM
3によれば、補正ゲインは、ΔPM/C <α3 の領域では
最小値“1”に、β3 ≦ΔPM/C の領域では最大値K2
に、また、α3≦ΔPM/C <β3 の領域では1とK2
の間の適当な値に、それぞれ設定される。
【0071】パニックブレーキ時には、通常ブレーキ操
作時に比して、ブレーキペダルが高速で踏み込まれる。
このため、パニックブレーキ時におけるマスタシリンダ
圧P M/C の増圧速度ΔPM/C は、通常のブレーキ操作時
に比して高速となる。従って、ΔPM/C が高速であるほ
ど、実行されたブレーキ操作がパニックブレーキである
可能性が高いと考えられる。これに対して、ECU46
によって上記図13に示す制御が実行される場合、ΔP
M/C が高速であるほど大きな補正ゲインが得られ、ブレ
ーキアシスト率が増大方向に補正される。従って、本制
御例によれば、パニックブレーキ時に、確実に大きなブ
レーキアシスト率を得ることができる。
【0072】このように、本制御例によれば、運転者の
操作速度を正確に反映する2つのパラメータ(ΔtA-B
およびΔACCP)に、ブレーキの操作速度が直接的に
反映される増圧速度ΔPM/C を加味してブレーキアシス
ト率が演算される。従って、本制御例によれば、上記図
8に示す制御例に比して更に正確に、運転者の操作状態
をブレーキアシスト率に反映させることができる。
【0073】上記の制御は、具体的には、ECU46
が、図14および上記図10又は図12に示すルーチン
を実行することにより実現される。図14は、踏み替え
時間ΔtA-B 、解除速度ΔACCP、および増圧速度Δ
M/C に基づいて、パニックブレーキ判定係数Fを求め
るための制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。
本ルーチンは、例えば5msec毎に起動される定時割り込
みルーチンである。
【0074】図14に示すルーチンが起動すると、先ず
ステップ700において、本ルーチンの演算に必要とさ
れる各種パラメータ、具体的にはスロットルセンサ48
の出力信号、ブレーキスイッチ50の出力信号、および
マスタ圧センサ52の出力信号が読み込まれる。上記の
処理が終了すると、次にステップ702以降の処理が実
行される。
【0075】ステップ702〜ステップ716では、そ
れぞれ、上記図9に示すステップ402〜416と同様
の処理が実行される。すなわち、ステップ702および
704では、アクセルペダルの解除速度ΔACCPを演
算するための処理が実行される。また、ステップ706
では、ACCPが“0”であるか否かが判別され、その
結果ACCP=0が成立する場合には、ステップ704
でタイマtに“0”が、またステップ706でパニック
ブレーキ判定係数Fに“0”が代入されて今回のルーチ
ンが終了される。8では、上記図3に示すステップ10
2及び104と同一の処理が実行される。
【0076】一方、ステップ706でACCP=0が成
立すると判別された場合は、ステップ712でタイマt
がインクリメントされた後、ステップ714で、ブレー
キスイッチ50の状態が判別される。そして、前回処理
時から今回処理時にかけてブレーキスイッチ50がオフ
からオンに切り替わっていない場合はそのまま処理が終
了され、一方、オフからオンに切り替わったている場合
は、ステップ716でΔtA-B にタイマtの値が代入さ
れる。
【0077】本ルーチンでは、上記ステップ716でΔ
A-B が演算されたら、次にステップ718で、今回処
理時におけるマスタシリンダ圧PM/C(n)と前回処理時に
おけるマスタシリンダ圧PM/C(n-1)との差、すなわち増
圧速度ΔPM/C =PM/C(n)−PM/C(n-1)が演算される。
ΔPM/C は、ブレーキ操作が開始された後、ブレーキペ
ダルが急激に踏み込まれた場合に大きな値となり、一
方、ブレーキペダルが緩やかに踏み込まれた場合に小さ
な値となる。
【0078】増圧速度ΔPM/C の演算が終了したら、次
にステップ720の処理が実行される。ステップ720
では、予め設定された比例定数Cを用いて、次式に従っ
てパニックブレーキ判定係数Fが演算される。 F=C・ΔACCP・ΔPM/C /ΔtA-B ・・・(2) 上記(2)式によれば、パニックブレーキ判定係数F
は、アクセルペダルの解除速度ΔACCPが高速である
ほど、また、マスタシリンダ圧PM/C の増圧速度ΔP
M/C が高速であるほど、更に、アクセルペダルからブレ
ーキペダルへの踏み替え時間ΔtA-B が短時間であるほ
ど、大きな値として演算される。
【0079】以後、ECU46に、上記図10に示すル
ーチン、又は図12に示すルーチンを実行させることに
より、本ルーチンで演算したパニックブレーキ判定係数
Fを、ブレーキ特性に反映させることができる。かかる
制御によれば、ブレーキ操作が開始される以前における
ペダル操作速度と、ブレーキ操作開始後におけるペダル
操作速度とが共にブレーキ特性に反映される。従って、
本制御例によっても、上述した他の2つの制御例と同様
に、パニックブレーキ時における適切な操作特性と、通
常ブレーキ操作時における適切な操作特性とを、適切に
使い分けることができる。
【0080】尚、上述した第1の制御例においては、ス
テップ102〜112の処理が、前記した「アクセルペ
ダルの踏み込みが解除された時点から、ブレーキペダル
が踏み込まれるまでの所要時間を計測する処理」に、ま
た、ステップ204又はステップ300〜304の処理
が、前記した「所要時間に基づいてパニックブレーキを
判定する処理」に、それぞれ相当している。
【0081】更に、上述した第2及び第3の制御例にお
いては、ステップ402,404の処理、及びステップ
702,704の処理が、前記した「アクセルペダルの
踏み込みが解除される速度を検出する処理」に、ステッ
プ406〜416の処理、及びステップ706〜716
の処理が、前記した「アクセルペダルの踏み込みが解除
された時点から、ブレーキペダルが踏み込まれるまでの
所要時間を計測する処理」に、また、ステップ418の
処理、ステップ500又はステップ600〜604の処
理、及びステップ720の処理が、前記した「アクセル
ペダルの踏み込み解除速度と所要時間とに基づいてパニ
ックブレーキを判定する処理」に、それぞれ相当してい
る。
【0082】図15は、パニックブレーキ度に応じてブ
レーキアシスト率を可変とする他のシステムの全体構成
図を示す。図15に示す真空倍力装置60は、上記図1
に示す真空倍力装置10が備える可変バルブ28に代え
て、調整バルブ62、及び歪みセンサ64を備えてい
る。
【0083】調整バルブ62は、ECU46から発せら
れる駆動信号に応じて開閉する電磁弁であり、真空倍力
装置60の変圧室22と大気とを連通する通路を導通又
は遮断するように配設されている。かかる構成によれ
ば、調整バルブ62が開弁することにより変圧室22内
に大気を導入することができ、また、調整バルブ62を
閉弁することにより変圧室22内を大気から遮断するこ
とができる。
【0084】歪みセンサ64は、リアクションディスク
42と、出力軸44との間に介在するように配設されて
いる。かかる構成によれば、歪みセンサ64は、入力ロ
ッド32に伝達される反力に応じた信号を出力する。歪
みセンサ64の出力は、ECU46に供給されている。
従って、ECU46は、入力ロッド32に如何なる反力
が伝達されているか、すなわち、入力ロッド32には、
如何なるブレーキ踏力が入力されているかを検出するこ
とができる。
【0085】ECU46は、歪みセンサ64の出力信号
に基づいてブレーキ踏力を検出し、その検出値に応じて
調整バルブ62をデューティ制御する。より具体的に
は、大きなブレーキ踏力が付与されている場合には、大
きなデューティ比で調整バルブを駆動し、一方、小さな
ブレーキ踏力が付与されている場合には、小さなデュー
ティ比で調整バルブを駆動する。従って、本実施例の真
空倍力装置60においては、ブレーキ操作に伴って、エ
アバルブ22によって、ブレーキ踏力に応じた開口面積
を有する大気導入孔が形成されると共に、調整バルブ6
2によって、実質的にブレーキ踏力に応じた開口面積を
有する大気導入孔が形成される。
【0086】この際、エアバルブ22によって形成され
る大気導入孔、及び調整バルブ62によって形成される
大気導入孔から、単位ブレーキ踏力当たりに変圧室22
に導き得る大気が多量であるほど、真空倍力装置60に
よって高いブレーキアシスト率を得ることができる。一
方、エアバルブ22によって形成される大気導入孔、及
び調整バルブ62によって形成される大気導入孔から、
単位ブレーキ踏力当たりに変圧室22に導き得る大気が
少量であるほど、真空倍力装置60によって発生される
ブレーキアシスト率を低く抑えることができる。
【0087】これに対して、本実施例のECU46は、
スロットルセンサ48、ブレーキスイッチ50、及びマ
スタ圧センサ52等の出力信号に基づいてパニックブレ
ーキの判定を行い、通常のブレーキ操作時を基準とし
て、パニックブレーキ時には、調整バルブ62の駆動デ
ューティ比を増大せしめることとしている。かかる制御
によれば、ブレーキアシスト率は、通常ブレーキ操作時
には小さく、パニックブレーキ時には大きくそれぞれ変
更される。従って、本実施例の真空倍力装置60によっ
ても、上記図1に示す真空倍力装置10と同様に、パニ
ックブレーキ時における適切なブレーキ特性と、通常の
ブレーキ操作時における適切なブレーキ特性とを両立す
ることができる。
【0088】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、ブレーキペダルの遊びストロークや、アクセルペダ
ルの遊びストロークに影響されることのないパラメー
タ、すなわち、アクセルペダルの踏み込みが解除された
後、ブレーキペダルが踏み込まれるまでに要する所要時
間に基づいて、パニックブレーキの判定が行われる。こ
のため、本発明に係るパニックブレーキの判定方法によ
れば、ブレーキペダル等の遊びストロークのバラツキに
影響されることなく、常に正確にパニックブレーキの判
定を行うことができる。
【0089】また、請求項2記載の発明によれば、アク
セルペダルからブレーキペダルへの踏み替えに要する所
要時間に、アクセルペダルの踏み込み解除速度を加味し
てパニックブレーキの判定が行われる。アクセルペダル
の踏み込み解除速度は、ブレーキ操作に移行する際の運
転者の操作速度を顕著に表すと共に、アクセルペダルや
ブレーキペダルの遊びストロークに影響されないパラメ
ータである。このため、本発明に係るパニックブレーキ
の判定方法によれば、ブレーキペダル等の遊びストロー
クのバラツキに影響されることなく、かつ、上記請求項
1記載の発明に比して更に正確にパニックブレーキの判
定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施例のシステムで実行される第1
制御例の内容を表す制御ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例のシステムで実行される第1
制御例を実現するための第1制御ルーチンの一例のフロ
ーチャートである。
【図4】本発明の一実施例のシステムで実行される第1
制御例を実現するための第2制御ルーチンの一例のフロ
ーチャートである。
【図5】本発明の一実施例のシステムで実行される第1
制御例を実現するための第2制御ルーチンで用いるパニ
ックブレーキ度マップの一例である。
【図6】本発明の一実施例のシステムで実行される第1
制御例を実現するための第2制御ルーチンで用いるアシ
スト率マップの一例である。
【図7】本発明の一実施例のシステムで実行される第1
制御例を実現するための第2制御ルーチンの他の例のフ
ローチャートである。
【図8】本発明の一実施例のシステムで実行される第2
制御例の内容を表す制御ブロック図である。
【図9】本発明の一実施例のシステムで実行される第2
制御例を実現するための第1制御ルーチンの一例のフロ
ーチャートである。
【図10】本発明の一実施例のシステムで実行される第
2制御例を実現するための第2制御ルーチンの一例のフ
ローチャートである。
【図11】本発明の一実施例のシステムで実行される第
2制御例を実現するための第2制御ルーチンで用いるパ
ニックブレーキ度マップの一例である。
【図12】本発明の一実施例のシステムで実行される第
2制御例を実現するための第2制御ルーチンの他の例の
フローチャートである。
【図13】本発明の一実施例のシステムで実行される第
3制御例の内容を表す制御ブロック図である。
【図14】本発明の一実施例のシステムで実行される第
3制御例を実現するための第1制御ルーチンの一例のフ
ローチャートである。
【図15】本発明の第2実施例のシステム構成図であ
る。
【符号の説明】
10,60 真空倍力装置 20 定圧室 22,26a-1 変圧室 26 ブースタピストン 26a 中空部 26a-2 大気室 26b 定圧通路 26c 変圧通路 26d 弁座 28 可変バルブ 29 プランジャ 29b エアバルブ 30 コントロールバルブ 30a 一端面 32 入力ロッド 46 電子制御ユニット(ECU) 48 スロットルセイサ 50 ブレーキスイッチ 52 マスタ圧センサ 62 調整バルブ 64 歪みセンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルの踏み込みが解除された
    時点から、ブレーキペダルが踏み込まれるまでの所要時
    間を計測する処理と、 前記所要時間に基づいてパニックブレーキを判定する処
    理と、 を備えることを特徴とするパニックブレーキの判定方
    法。
  2. 【請求項2】 アクセルペダルの踏み込みが解除される
    速度を検出する処理と、 アクセルペダルの踏み込みが解除された時点から、ブレ
    ーキペダルが踏み込まれるまでの所要時間を計測する処
    理と、 前記アクセルペダルの踏み込み解除速度と、前記所要時
    間とに基づいてパニックブレーキを判定する処理と、 を備えることを特徴とするパニックブレーキの判定方
    法。
JP19347895A 1995-07-28 1995-07-28 パニックブレーキの判定方法 Pending JPH0939755A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19347895A JPH0939755A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 パニックブレーキの判定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19347895A JPH0939755A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 パニックブレーキの判定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0939755A true JPH0939755A (ja) 1997-02-10

Family

ID=16308697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19347895A Pending JPH0939755A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 パニックブレーキの判定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0939755A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6293361B1 (en) 1998-01-14 2001-09-25 Daimlerchrysler Ag Process and system for braking a vehicle
JP2008265468A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Nissan Motor Co Ltd 走行支援装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6293361B1 (en) 1998-01-14 2001-09-25 Daimlerchrysler Ag Process and system for braking a vehicle
JP2008265468A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Nissan Motor Co Ltd 走行支援装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3716490B2 (ja) 制動力制御装置
JPH0789432A (ja) 自動車用ブレーキ圧増大装置
JP3927256B2 (ja) 制動力制御装置
JPH07329766A (ja) 車両用制動装置
JP3811972B2 (ja) 自動車用制動液圧制御装置
US6557950B2 (en) Hydraulic brake apparatus for a vehicle
JP3771672B2 (ja) ブレーキペダル操作検出装置
JP3528418B2 (ja) 制動力制御装置
US6203118B1 (en) Braking system
JPH0939755A (ja) パニックブレーキの判定方法
JP3303719B2 (ja) 制動力制御装置
JPH11217072A (ja) ブレーキ倍力装置
JP3945132B2 (ja) ブレーキシステム
JPH0995232A (ja) 自動車用制動液圧制御装置
JP3451874B2 (ja) 制動力制御装置
JPH10297451A (ja) 減速度付加制御装置
JP3144190B2 (ja) 自動制動用電子制御負圧式ブレーキ装置
JP3456345B2 (ja) 緊急ブレーキアシスト装置
JPH10244921A (ja) 制動力制御装置
JP2001138896A (ja) 車両の液圧ブレーキ装置
JPH02274647A (ja) 車両用液圧ブレーキ装置
JP3451875B2 (ja) 制動力制御装置
JP2004132248A (ja) アイドルストップ装置付き車両
JP2006051948A (ja) 制動力制御装置
JPH11139297A (ja) 車両用ブレーキ制御装置