JPH0995232A - 自動車用制動液圧制御装置 - Google Patents

自動車用制動液圧制御装置

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JPH0995232A
JPH0995232A JP7253859A JP25385995A JPH0995232A JP H0995232 A JPH0995232 A JP H0995232A JP 7253859 A JP7253859 A JP 7253859A JP 25385995 A JP25385995 A JP 25385995A JP H0995232 A JPH0995232 A JP H0995232A
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JP
Japan
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brake pedal
threshold value
vehicle
speed
threshold
Prior art date
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Pending
Application number
JP7253859A
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English (en)
Inventor
Asao Kosakai
朝 夫 小酒井
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0995232A publication Critical patent/JPH0995232A/ja
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  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 閾値の精度を更に上げた自動車用制動液圧制
御装置を提供すること。 【解決手段】 ブレーキペダルの操作速度の閾値の超過
を自動制動過程の開始用判定基準として使用し、自動制
動過程の開始後、ブレーキペダル位置から生ずるより大
きい制動圧力を自動的に確立する自動車用制動液圧制御
装置において、車両停止状態検出手段201と、ブレー
キペダル操作検出手段202と、ブレーキペダル操作回
数演算手段204と、ブレーキペダル踏み込み量検出手
段203と、時間検出手段204と、ブレーキペダル踏
み込み速度演算手段と208と、平均ブレーキペダル踏
み込み速度演算手段210と、平均ブレーキペダル踏み
込み量演算手段209と、特性係数演算手段212と、
閾値演算手段213と、第1閾値設定手段214と、閾
値判定手段215と、自動制動過程制御手段216とを
備え、車両停止状態の設定時間内の設定回数のブレーキ
ペダルの踏み込みにより、ブレーキペダルの操作速度の
閾値を設定することを特徴とする自動車用制動液圧制御
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用制動液圧
装置に関し、より詳細には、自動車の自動制動過程の開
始感度を運転者に関係して決定する自動車用制動液圧制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用制動液圧制御装置は、ブ
レーキペダルの操作速度の閾値の超過を自動制動過程の
開始用判定基準として使用し、自動制動過程の開始後、
ブレーキペダル位置から生ずるより大きい制動圧力を自
動的に確立するものである。
【0003】ブレーキペダルの操作速度の閾値を決定す
る方法においては、特開平7−76267号公報に開示
されるように、走行状態を表す量に関係してこの少なく
とも一つの係数(F)求め、この少なくとも1つの係数
(F)と固定閾値(S1)との乗算によってブレーキペ
ダル操作速度(vB)の閾値(Seff)を求めること
を特徴とする、自動制動過程の開始及び終了を決定する
方法が知られている。
【0004】この特開平7−76267号公報の自動制
動過程の開始及び終了を決定する方法は、自動制動過程
の開始を、範囲の適当な選択により車両自体に合わせ、
また実際の走行状態(車両速度及び制動ペダル位置)に
合わせることが可能である。
【0005】しかしながら、この開始は運転車の挙動に
は合わされていない。ブレーキペダルを緩慢にしか操作
できない運転者の場合、開始が望ましい状況において自
動制動過程の開始が行われないことがある。他方通常の
走行運転においても激しいブレーキペダル操作を行う運
転者の場合、自動制動過程の開始が必要でない又は望ま
しくない走行状態でこの開始が行われることがある。
【0006】従って、運転者により操作可能な操作素子
によって、自動制動過程の開始感度を運転者が特定の範
囲内で調整できるようにすることが考えられる。この運
転者により操作可能な操作素子によって、自動制動過程
の開始感度を運転者が特定の範囲内で調整できるように
した自動制動過程の開始感度を決定する方法として、特
開平7−156787号公報に開示の自動制動過程の開
始感度を決定する方法が知られている。
【0007】この特開平7−156787号公報に開示
の自動制動過程の開始感度を決定する方法は、運転者に
操作の可能な操作素子を車両内部に設け、操作子の位置
に関係して固定閾値(vF)から閾値を求め、この閾値
が固定閾値(vF)の周りの所定の範囲外にないことを
特徴とするものである。
【0008】即ち、車両内部空間には、運転者により操
作可能な操作素子が設けられおり、この素子は自動制動
過程の開始を行う制御装置に接続されている。操作素子
の位置に関して制御装置が固定閾値から自動制動過程の
開始用閾値を決定する。
【0009】固定閾値から出発して運転者は、操作素子
により自動制動過程の開始用閾値に、特定の範囲で影響
を及ぼすことができ、この範囲は操作素子の位置と誘導
される閾値との関係により規定されている。
【0010】慎重な運転者は、速い時点に自動制動過程
の開始を望むので、このような運転者は一般に有効な閾
値を減少させる。通常ペダルを激しく操作する運転者
は、自動制動過程を不必要に開始しないようにするた
め、一般に有効な閾値を減少させる。
【0011】しかし、車両の運転者によるこのような操
作素子の固定は、必ずしも確実に行われない。又、この
開始用閾値は各運転者に特有なブレーキペダルの操作に
基づいて設定されたものではなく、従って、様々な運転
者に適合するものではない。
【0012】そこで、開始感度が運転者の挙動に自動的
に合わされるようにした自動制動過程の開始感度を運転
者に関係して決定する方法として、特開平7−1567
86号公報に開示されるものが知られている。
【0013】この特開平7−156786号公報に開示
の自動制動過程の開始感度を運転者に関係して決定する
方法は、閾値(Seff)を運転者に関係する係数
(F)と固定閾値(Sf)との積として求め、各制動過
程後運転者に関係する係数(F)を、以前の運転者に関
係する係数(F)、ブレーキペダルの操作速度(vP)
及びペダル行程(sP)に関係して求めることを特徴と
する、自動制動過程の開始感度を運転者に関係して決定
する方法である。
【0014】この特開平7−156786号公報に開示
の自動制動過程の開始感度を運転者に関係して決定する
方法を図6を参照して説明する。
【0015】段階401は車両の始動後1回だけ実行さ
れる。運転者に関係する係数Fは値1にリセットされ
る。次の方法は閉じたループを形成している。
【0016】段階402では、制動灯開閉器の信号Bl
sを介して、制動が始まったか否かが検査される。制動
が始まっていないと、信号Blsが値0を持っている。
この検査は、ブレーキペダルが操作され、制動の開始が
確認され、従つて、信号Bls値1をとるまで、実行さ
れる。
【0017】それから段階409で制動の開始が確認さ
れるまで、方法段階403〜408が実行される。制動
の終了は、信号Blsが再び0をとることによって確認
される。
【0018】段階403及び404で、ブレーキペダル
の操作速度vP及び進んだペダル行程sPの測定された
値が読み込まれる。段階405で、ちょうど今読み込ま
れた操作速度vPの値が現在の制動中に測定される最大
操作速度vPmより大きいか否かが検査される。yes
の場合段階406において、最大操作速度vPmに操作
速度vPの値が割り当てられる。段階407において、
ちょうど今読み込まれたペダル行程sPの値が現在の制
動中に測定される最大ペダル行程sPmより大きいか否
かが検査される。yesの場合段階408において、最
大ペダル行程sPmにペダル行程sPの値が割り当てら
れる。
【0019】段階409において制動の終了が確認され
たあと、段階410において、最大操作速度vPm及び
最大ペダル行程sPmの求められた値に基づいて、特性
係数kが求められる。段階411において、係数Fと特
性係数kとの乗算により運転者に関係する係数Fが計算
される。段階412において、最大操作速度vPmの値
及び最大ペダル行程sPmの値が0にリセットされる。
【0020】閾値Seffのために小さすぎる値が発生
されるのを防止するため、段階413において、運転者
に関係する係数Fが所定の最小値Fminより小さいか
否かが検査される。yesの場合運転者に関係する係数
Fとして所定の最小値Fminが使用される。所定の最
小値の可能な値はFmin=0.9である。閾値Sef
fのために大きすぎる値が発生されるのを防止するた
め、段階415において運転者に関係する係数Fが所定
の最大値Fmaxより大きいか否かが検査される。ye
sの場合運手者に関係する係数Fとして所定の最大値F
maxが使用される。所定の最大値の可能な値はFma
x=1.2である。
【0021】それから段階417において、閾値Sef
fが運転者に関係する係数Fと固定閾値Sfとの乗算に
よって発生される。それから段階402へ戻される。
【0022】上述したように設定された閾値Seffに
基づき、ブレーキペダル操作が判定されて、閾値Sef
fを越えるようなブレーキペダル操作がされた際に自動
制動過程が開始される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た特開平7−156786号公報に開示の自動車の自動
制動過程の開始感度を運転者に関係して決定する方法
は、運転者の特有なブレーキペダル操作に対して閾値を
設定するものではあるが、最後の先行する制動過程にお
いて求められる最大のブレーキペダルの踏み込み速度と
最大のブレーキペダル踏み込み量とから特性係数を求め
るため、即ち、ブレーキペダルが操作されると、この一
度のブレーキペダルの操作から検出された値のみを用い
て閾値を設定するため、設定された閾値の精度は完璧な
ものとは言えない。
【0024】本発明は、閾値の精度を更に上げた自動車
用制動液圧制御装置を提供することを、その技術的課題
とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、ブレーキペダルの操作速度の閾値の超過を自
動制動過程の開始用判定基準として使用し、自動制動過
程の開始後、ブレーキペダル位置から生ずるより大きい
制動圧力を自動的に確立する自動車用制動液圧制御装置
において、車両の停止状態を検出する車両停止状態検出
手段と、ブレーキペダルの操作の有無を検出するブレー
キペダル操作検出手段と、該ブレーキペダル操作検出手
段の検出出力に基づいてブレーキペダルの操作回数を検
出し且つブレーキペダルの操作の設定回数を判定するブ
レーキペダル操作回数演算手段と、ブレーキペダルの操
作に伴うブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレー
キペダル踏み込み量検出手段と、前記ブレーキペダル操
作検出手段の検出出力と前記ブレーキペダル操作回数演
算手段の演算結果に基づいて前記設定回数回のブレーキ
ペダルの操作の最初のブレーキペダルの操作から最後の
ブレーキペダルの操作の終了迄に経過した時間を検出し
て設定時間を判定し、前記ブレーキペダル操作検出手段
の検出出力と前記ブレーキペダル踏み込み量検出手段の
検出出力とに基づいてブレーキペダルが踏み込まれてい
る時間を検出する時間検出手段と、前記ブレーキペダル
踏み込み量検出手段の検出出力と前記時間検出手段の検
出出力とに基づいてブレーキペダルの操作に伴うブレー
キペダルの踏み込み速度を演算するブレーキペダル踏み
込み速度演算手段と、前記設定回数回のブレーキペダル
の操作から前記ブレーキペダル踏み込み速度演算手段に
より演算されたそれぞれのブレーキペダル踏み込み速度
と前記設定回数値とから平均ブレーキペダル踏み込み速
度を演算する平均ブレーキペダル踏み込み速度演算手段
と、前記設定回数回のブレーキペダルの操作から前記ブ
レーキペダル踏み込み量検出手段により検出されたそれ
ぞれのブレーキペダルの踏み込み量と前記設定回数値と
から平均ブレーキペダル踏み込み量を演算する平均ブレ
ーキペダル踏み込み量演算手段と、少なくとも前記平均
ブレーキペダル踏み込み速度演算手段により演算された
平均ブレーキペダル踏み込み速度と前記平均ブレーキペ
ダル踏み込み量演算手段により演算された平均ブレーキ
ペダル踏み込み量とから特性係数を演算する特性係数演
算手段と、少なくとも前記特性係数演算手段により演算
された特性係数と前記平均ブレーキペダル踏み込み速度
演算手段により演算された平均ブレーキペダル踏み込み
速度とから前記ブレーキペダルの操作速度の閾値を演算
する閾値演算手段と、前記閾値演算手段により演算され
た閾値を設定登録する第1閾値設定手段と、前記ブレー
キペダル踏み込み速度演算手段により演算されたブレー
キペダル踏み込み速度と前記閾値設定手段により設定登
録された閾値とを比較判定する判定手段と、前記判定手
段の判定結果に基づき前記自動制動過程の開始を制御す
る自動制動過程制御手段とを備えることを特徴とする自
動車用制動液圧制御装置を構成した。
【0026】好ましくは、前記ブレーキペダル操作検出
手段がブレーキペダルの操作が無いことを検出した場
合、又は、前記時間検出手段が前記設定時間以上である
と判定した場合に、以前設定登録された閾値の有無を検
出する閾値検出手段と、前記閾値検出手段が以前設定登
録された閾値を検出したという検出出力に基づいて閾値
を以前設定登録された閾値で設定登録し、前記第1閾値
設定手段に設定された閾値を出力する第2閾値設定手段
とを備えることを特徴とする自動車用制動液圧制御装置
が望ましい。
【0027】好ましくは、前記ブレーキペダル操作回数
検出手段が第2設定回数以上のブレーキペダルの操作を
検出した場合、又は、前記閾値検出手段が以前設定登録
された閾値を検出しなかった場合に、前記ブレーキペダ
ル操作回数検出手段の検出出力、又は、前記閾値検出手
段の検出出力に基づいて閾値を固定閾値で設定登録し、
前記第1閾値設定手段に設定された閾値を出力する第3
閾値設定手段を備えることを特徴とする自動車用制動液
圧制御装置が望ましい。
【0028】好ましくは、前記車両停止状態検出手段
は、イグニッションスイッチのON/OFFを検出する
イグニッションスイッチ操作検出手段と、車両の速度を
検出する車両速度検出手段と、パーキングブレーキの操
作の有無を検出するパーキングブレーキ操作検出手段と
から成ることを特徴とする自動車用制動液圧制御装置が
望ましい。
【0029】好ましくは、前記自動制動過程は、制動液
圧発生装置の一部でありブレーキペダルの操作又は電力
の供給を受けて作動する真空倍力装置に電力を供給する
ことによって同真空倍力装置を作動させることにより行
われることを特徴とする制動液圧制御装置が望ましい。
【0030】図5に構成の概要を示したように、請求項
1の自動車用制動液圧制御装置は、車両停止状態検出手
段201により車両の停止状態が検出されると、ブレー
キペダル操作の閾値を設定するための各手段の作動準備
がされる。
【0031】一人の運転者によりブレーキペダルが踏み
込まれると、ブレーキペダル操作検出手段202により
ブレーキペダルが踏み込みこまれたことが検出されて、
ブレーキペダル操作回数検出手段204とブレーキペダ
ル踏み込み量検出手段203とに出力信号が送られる。
【0032】ブレーキペダル操作検出手段202からの
出力信号を受け取ったブレーキペダル踏み込み量検出手
段203によりブレーキペダルの操作に伴うブレーキペ
ダルの踏み込み量の検出が開始され、ブレーキペダル操
作検出手段202からの検出信号を受け取ったブレーキ
ペダル操作回数検出手段204によりブレーキペダルの
操作回数の演算が開始され、ブレーキペダル操作回数演
算手段204を介してブレーキペダル操作検出手段20
2からの出力信号を受け取った時間検出手段205によ
り時間の経過を検出するために時間の計測が開始され
る。
【0033】ブレーキペダル踏み込み量検出手段203
によりブレーキペダルの踏み込み量の最大値が検出され
ると、平均ブレーキペダル踏み込み量検出手段209と
ブレーキペダル踏み込み速度演算手段208とに検出さ
れた数値が送られ、時間検出手段205によりブレーキ
ペダルの踏み込みの開始からブレーキペダルの踏み込み
量が最大値に達した時点までの時間が検出されてブレー
キペダル踏み込み速度演算手段208に検出された時間
の値が送られる。
【0034】ブレーキペダル踏み込み量検出手段203
と時間検出手段205との検出結果を受け取ったブレー
キペダル踏み込み速度演算手段208により、各検出結
果に基づいてこのブレーキペダルの操作に伴うブレーキ
ペダル踏み込み速度が演算され、演算された数値が平均
ブレーキペダル踏み込み速度演算手段210に送られ
る。
【0035】ブレーキペダル操作回数演算手段204に
よりブレーキペダルが設定回数操作されたことが検出さ
れると検出信号が時間検出手段205に送られて、ブレ
ーキペダル操作回数演算手段204からの検出信号を受
け取った時間検出手段205により設定回数のブレーキ
ペダルの操作に要した時間が検出され、この検出された
時間と設定時間とが比較され、設定時間内であると判定
されれば閾値設定へと取り掛かる。
【0036】ブレーキペダル踏み込み速度演算手段20
8から設定回数分のブレーキペダル踏み込み速度の演算
結果を受け取った平均ブレーキペダル踏み込み速度演算
手段210により、設定回数分のブレーキペダルの踏み
込み速度と設定回数値とから平均ブレーキペダル踏み込
み速度が演算され、演算結果が特性係数演算手段212
と閾値演算手段213とに送られ、ブレーキペダル踏み
込み量検出手段203から設定回数分のブレーキペダル
踏み込み量の検出結果を受け取った平均ブレーキペダル
踏み込み量演算手段209により、設定回数分のブレー
キペダルの踏み込み量と設定回数値とから平均ブレーキ
ペダル踏み込み量が演算され、演算結果が特性係数演算
手段212に送られる。
【0037】平均ブレーキペダル踏み込み速度演算手段
210と平均ブレーキペダル踏み込み量演算手段209
とからのそれぞれの演算結果を受け取った特性係数演算
手段212により、平均ブレーキペダル踏み込み速度と
平均ブレーキペダル踏み込み量とから特性係数が演算さ
れ、演算結果が閾値演算手段213に送られる。
【0038】平均ブレーキペダル踏み込み速度演算手段
210と特性係数演算手段212とからのそれぞれの演
算結果を受け取った閾値演算手段213により、平均ブ
レーキペダル踏み込み速度と特性係数とから閾値が演算
され、演算結果が第1閾値設定手段214に送られ、閾
値演算手段213からの演算結果を受け取った第1閾値
設定手段214により閾値が設定登録される。
【0039】車両が走り出して、運転者によりブレーキ
ペダルが踏み込まれると、このブレーキペダルの踏み込
みに伴うブレーキペダル踏み込み速度がブレーキペダル
踏み込み速度演算手段208により演算されて、演算結
果が閾値判定手段215に送られる。
【0040】ブレーキペダル踏み込み速度演算手段20
8からの演算結果を受け取った閾値判定手段215によ
り、このブレーキペダル踏み込み速度と設定登録されて
いる閾値とが比較され、ブレーキペダル踏み込み速度が
閾値以上であると判定されると、判定結果が自動制動過
程制御手段216に送られ、自動制動過程制御手段21
6により判定結果に基づいて自動制動過程が開始され
る。尚、閾値判定手段215による閾値判定の際には、
ブレーキペダル踏み込み速度だけでなくブレーキペダル
踏み込み量との組合せでの設定も可能である。
【0041】請求項2の自動車用制動液圧制御装置は、
請求項1の作用に加えて、ブレーキペダル操作検出手段
202によりブレーキペダルの操作が無いことが検出さ
れ、検出信号が閾値検出手段206に送られ、ブレーキ
ペダル操作検出手段202からの検出信号を受けた閾値
検出手段206により、以前に設定登録された閾値の有
無が検出され、以前に設定登録された閾値が検出されれ
ば第2閾値設定手段211に出力信号が送られ、以前に
設定登録された閾値が検出されなければ第3閾値設定手
段207に出力信号が送られる。
【0042】閾値検出手段206からの検出信号を受け
た第2閾値設定手段211により、閾値が以前に設定登
録された閾値で設定され、設定された閾値が第1閾値設
定手段214に送られ、第1閾値設定手段214により
閾値が設定登録される。
【0043】閾値検出手段206からの検出信号を受け
た第3閾値設定手段207により、閾値が固定閾値で設
定され、設定された閾値閾値が第1閾値設定手段214
に送られ、第1閾値設定手段214により閾値が設定登
録される。
【0044】請求項3の自動車用制動液圧制御装置は、
請求項2の作用に加えて、ブレーキペダル操作回数演算
手段204により設定回数以上で且つ第2設定回数以上
のブレーキペダルの操作が検出されると、検出信号が第
3閾値設定手段207に送られ、検出信号を受け取った
第3閾値設定手段207により、閾値が固定閾値で設定
され、設定された閾値閾値が第1閾値設定手段214に
送られ、第1閾値設定手段214により閾値が設定登録
される。
【0045】請求項4の自動車用制動液圧制御装置は、
請求項1〜3のいずれか一の作用に加えて、イグニッシ
ョンスイッチ検出手段217によりイグニッションスイ
ッチがONであることが検出され、車速検出手段218
により車速0であることが検出され、駐車ブレーキ検出
手段219により駐車ブレーキが作動していることが検
出されると、車両が停止状態であることが検出される。
【0046】請求項5の自動車用制動液圧制御装置は、
請求項1〜4のいずれか一の作用に加えて、閾値判定手
段215から自動制動過程を開始する旨の信号を受け取
った自動制動過程制御手段216により、真空倍力装置
が作動され、自動制動過程が開始される。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態により
具体的に説明する。
【0048】(実施の形態1)図1に示すように、1は
自動車用制動液圧制御装置であり、ブレーキペダル1
7、真空倍力装置2、マスタシリンダ3、ABS(アン
チロックブレーキシステム)4、ブレーキペダル踏み込
み量センサ36、リリーススイッチ30、車速センサ3
7、イグニッションスイッチ38、パーキングブレーキ
操作センサ39、電子制御装置29とから構成されてい
る。
【0049】真空倍力装置2について詳述する。ハウジ
ング10は、第3シェル11、第2シェル12、第1シ
ェル13から構成される。ハウジング10は第3シェル
11の内部に第2シェル12と第1シェル13とを気密
的に嵌合させたものである。
【0050】第1シェル13と第2シェル12の間には
密閉された空間Rbが形成される。
【0051】空間Rb内には可動壁15が配設されてい
る。空間Rbの内部は可動壁15によって、更に変圧室
Rb1と定圧室Rb2に分割されている。可動壁15
は、環状プレート151と、ダイヤフラム152とを備
えている。環状プレート151の内周部はパワーピスト
ン16の外周部に係合されている。又、ダイヤフラム1
52の内周部はパワーピストン16の外周に支持される
と共に、挟持部材に挟持され、外周部は第1シェル13
及び第2シェル12に気密的に挟持されている。
【0052】第3シェル11と第2シェル12との間に
は、密閉された空間Raが形成される。空間Ra内には
可動壁14が配設されている。空間Ra内部は、可動壁
14によって、更に変圧室Ra1と定圧室Ra2に分割
されている。可動壁14は、環状プレート141と、ダ
イヤフラム142とを備えている。環状プレート141
の一端はパワーピストン16の外周に支持されている。
ダイヤフラム142の外周端部は第2シェル12及び第
3シェル11に気密的に挟持され、内周端部は、パワー
ピストン16、環状プレート141、挟持部材により挟
持されている。
【0053】パワーピストン16の内部には連通路16
aと16bとが形成されている。連通路16aは定圧室
Ra2と定圧室Rb2とを接続している。連通路16b
は変圧室Ra1と変圧室Rb1とを接続している。
【0054】第1シェル13には複数のボルトが固定さ
れている。第1シェル13はボルトによってダッシュボ
ード(図示省略)に取り付けられている。
【0055】第3シェル11には空間Ra2を内燃エン
ジン等の負圧源(図示省略)に連通するコネクタが固着
されている。
【0056】第2シェル12とパワーピストン16との
間には、第2シェル12に固定された環状のシールと、
ブッシュが設けられている。又、第1シェル13とパワ
ーピストン16との間には、第1シェル13に挟持固定
された環状のシールとブッシュが設けられている。そし
て、パワーピストン16は夫々のシールとブッシュによ
って支持されており、ハウジング10の軸方向に摺動で
きる。
【0057】パワーピストン16の内部には、エアクリ
ーナ18、入力ロッド19、コントロールバルブ20、
バルブプランジャ部材21、ソレノイド22、出力ロツ
ド34が挿入されている。
【0058】図2は、図1のバルブプランジャ部材21
の周辺部の拡大断面図である。図2において、バルブプ
ランジャ部材21は、入力ロッド19を支持する第1バ
ルブプランジャ23と、第2バルブプランジャ24とか
ら構成され、第1バルブプランジャ23は、出力側に伝
達ロッド23aを備え、入力側端部に大気制御用シート
部23bが設けられ、キー35により入出力方向の移動
を規制されており、第2バルブプランジャ24は、互い
に係合する可動コア241とスライダバルブ242とか
ら成り、スライダバルブ242は、入力側端部に負圧制
御用シート部242aが設けられている。又、第1バル
ブプランジャ23と第2バルブプランジャ24との間
に、第2バルブプランジャ24を出力側に付勢するバネ
27が介装されている。
【0059】入力ロッド19の一端にはボールジョイン
ト部191が形成されている。ボールジョイント部19
1は第1バルブプランジャ23の内部に挿入されると共
に、かしめ固定され、入力ロッド19は第1バルブプラ
ンジャ23によって摺動可能に支持されている。又、入
力ロッド19の他端はブレーキペダル17(図1中)に
接続されている。
【0060】入力ロッド19とバルブプランジャ部材2
1との間には、制御バルブが構成されている。制御バル
ブは、バネ25によってバルブプランジャ21に向かっ
て付勢されたコントロールバルブ20のシート部20a
と、パワーピストン16に設けられた負圧制御用シート
部16aと、第1バルブプランジャ23に設けられた大
気制御用シート部23bと、スライダバルブ242に設
けられた負圧制御用シート部242aとにより構成され
る。コントロールバルブ20は、入力ロッド19の外周
とパワーピストン16の内周との間に介装されており、
入力ロッド19を初期位置に向けて付勢するバネ26の
一端が当接している。バネ26の他端側は、入力ロッド
19のフランジ部に当接している。
【0061】可動コア241の外周とパワーピストン1
6の内周との間には、ソレノイド22が配設され、ソレ
ノイド22と可動コア241とを覆うケース28に取り
つけられている。ケース28は伝達ロッド23aと係合
しており、入力ロッド19の入出力軸に沿った移動に応
じてソレノイド22を含むケース28も入出力軸方向に
移動する。
【0062】ソレノイド22は、ハウジング10外に配
置された電子制御装置29(図1中)に電気的に接続し
ている。
【0063】ソレノイド22の外周とパワーピストン1
6内周との間には、ケース28に取り付けられて、リリ
ーススイッチ30が配設されている。リリーススイッチ
30は、入力ロッド19のハウジング10に対する軸方
向の移動を、ひいては、ブレーキペダル17の操作の有
無を検出する手段である。
【0064】リリーススイッチ30は、略入出力軸に平
行に可動(スライド可能)な略棒状のセンサ30aを備
え、センサ30aは、略入出力軸に平行にハウジング1
0内壁に沿って入力側に伸び、ハウジング10の出力側
を向いた検出面に対向している。初期状態において、セ
ンサ30aは検出面に接している。又、リリーススイッ
チ30も電子制御装置29(図1中)に電気的に接続し
ており、初期状態においてOFF信号を電子制御装置2
9に送信している。
【0065】伝達ロッド23aの出力側にリアクション
ディスク31が設けられている。リアクションディスク
31はリアクションディスクリテーナ32に配設され、
リアクションディスクリテーナ32は、パワーピストン
16の出力側端面に当接している。
【0066】図1において、パワーピストン16とハウ
ジング10との間にはスプリング33が介装され、スプ
リング33は、リアクションディスクリテーナ32を介
してパワーピストン16を入力側に付勢している。
【0067】可動壁14の前方で第3シェル11に嵌合
されハウジング10外へ突出するようにしてブレーキペ
ダル踏み込み量センサ36が気密的に配設されている。
【0068】ブレーキペダル踏み込み量センサ36は、
略入出力軸に平行に可動(スライド可能)な略棒状のセ
ンサ36aを備え、センサ36aは、略入出力軸に平行
にハウジング10内壁に沿って入力側に伸び、可動壁1
4の出力側を向いた検出面に対向している。ブレーキペ
ダル踏み込み量センサ36は可動壁14の軸方向の移動
から入力ロッド19の移動、ひいては、ブレーキペダル
17の踏み込み量を検出するものであり、電子制御装置
29に電気的に接続している。
【0069】リアクションディスク31の出力側端面に
当接して出力ロッド34が配設されている。ハウンジン
グ10外において出力ロッド34の出力側先方には、マ
スタシリンダ3とABS(アンチロックブレーキシステ
ム)4とが配置されている。
【0070】マスタシリンダ3とABS(アンチロック
ブレーキシステム)4とは、通常時は出力ロッド34か
らの出力に応じて油圧を介してブレーキに作用し、車体
の速度と駆動輪との速度差が大きくなった際、一時的に
ブレーキ力を減少させ、駆動輪のスリップを防止するシ
ステムである。車速センサ37は車両の速度を検出する
ものであり、イグニッションスイッチ38はイグニッシ
ョンスイッチのON/OFFを検出できるものであり、
パーキングブレーキ操作センサ39は図示しないパーキ
ングブレーキの作動を検出し、パーキングブレーキの作
動中はコンソールパネル中のパーキングランプを点灯さ
せるものである。
【0071】図3に示すように、電子制御装置29は、
それぞれが電気的に接続された、ブレーキペダル操作回
数演算回路41、ブレーキペダル踏み込み量演算回路4
2、時間検出回路43、閾値検出回路44、ブレーキペ
ダル踏み込み速度演算回路45、第3閾値設定回路4
6、平均ブレーキペダル踏み込み量演算回路47、平均
ブレーキペダル踏み込み速度演算回路48、第2閾値設
定回路49、特性係数演算回路50、閾値演算回路5
1、第1閾値設定回路52、閾値判定回路53、ソレノ
イド駆動回路54とを含むものであり、ブレーキペダル
操作回数演算回路41はリリーススイッチ30(図1
中)と電気的に接続されており、ブレーキペダル踏み込
み量演算回路42はブレーキペダル踏み込み量センサ3
6(図1中)と電気的に接続されており、ソレノイド駆
動回路54はソレノイド22(図1中)と電気的に接続
されている。
【0072】次に、図1、図2、図3、図4を用いて本
実施の形態の自動車用制動液圧制御装置1の作動につい
て説明する。図4は、本実施の形態の自動車用制動液圧
制御装置1の閾値設定のフローチャートである。
【0073】最初に自動車用制動液圧制御装置1の通常
作動を説明する。ブレーキペダル17が踏み込み操作さ
れると入力ロッド19はパワーピストン16内へ向かっ
て移動し、入力ロッド19の移動に伴ってバルブプラン
ジャ部材21とケース28もパワーピストン16内を摺
動して、コントロールバルブ20のシール部20aがバ
ネ25により出力側に付勢されてバルブプランジャ部材
21と共に連動し、シール部20aが負圧制御用シート
部16aに接触して定圧室Ra2、Rb2と変圧室Ra
1、Rb1との連通を遮断し、シール部20aの負圧制
御用シート16aへの接触後、第1バルブプランジャ2
3の大気制御用シート部23bがシール部20aから離
脱して変圧室Ra1、Rb1に大気を導入し、定圧室R
a2、Rb2と変圧室Ra1、Rb1との間に圧力差を
生じさせ、可動壁14、15、及び、パワーピストン1
6に推進力を発生させる。可動壁14、15、パワーピ
ストン16の出力側への移動により、リアクションディ
スクリテーナ32、リアクションディスク31とを介し
て出力ロッド34が移動され、この出力ロッド34の移
動により、マスタシリンダ3は油圧を高め、ABS(ア
ンチロックブレーキシステム)4を介して車両の駆動輪
にブレーキをかける。
【0074】ブレーキペダル17の踏み込みが解除され
ると入力ロッド19はパワーピストン16外へ向かって
移動し、入力ロッド19の移動に伴ってバルブプランジ
ャ部材21もパワーピストン16内を摺動し、大気制御
用シート部23bがシール部20aに接触して変圧室R
a1、Rb1と大気との連通を遮断し、更なるバルブプ
ランジャ部材21の移動によりシール部20aがバルブ
プランジャ部材21と共に連動して、シール部20aが
負圧制御用シート部16aから離脱し、定圧室Ra2、
Rb2と変圧室Ra1、Rb1とを連通させ、変圧室R
a1、Rb1内の大気が定圧室Ra2、Rb2へと流入
し、定圧室Ra2、Rb2と変圧室Ra1、Rb1との
間に圧力差が無くなり、可動壁14、15、パワーピス
トン16は初期位置に復帰する。パワーピストン16の
初期位置への復帰に伴い、出力ロッド34も初期位置へ
復帰し、従って、マスタシリンダ3は油圧を低め、車両
の駆動輪へのブレーキを解除する。
【0075】次にブレーキペダル踏み込み速度の閾値の
設定について説明する。ステップ101において、イグ
ニッションスイッチ38によりイグニッションスイッチ
がONであることが検出されたならばステップ102へ
進み、OFFであると検出されたならばステップ101
に戻る。ステップ102において、車速センサ37によ
り車速Vが0であることが検出されたならばステップ1
03に進み、そうでないなら後述のブレーキペダル17
の踏み込み状況の検出を行う。ステップ103におい
て、パーキングブレーキ操作センサ39によりパーキン
グブレーキが作動されていることが検出されてパーキン
グブレーキランプが点灯されたならばステップ104に
進み、そうでないならステップ102に戻る。このステ
ップ101〜103において、車両の停止状態、即ち、
発進以前の状態であるかが検出される。
【0076】運転者は、自身の特有なブレーキペダル1
7の踏み込みに基づくブレーキペダル踏み込み速度の閾
値を設定するために、ブレーキペダル17を設定時間内
に、本実施の形態においては5秒以内に、設定回数、本
実施の形態においては5回、踏み込むことになる。5秒
以内に5回のブレーキペダル17の操作は、急ブレーキ
操作を検出する為の閾値を設定する際の一例としての値
である。
【0077】即ち、運転者によりブレーキペダル17が
踏み込みこまれると、入力ロッド19がパワーピストン
16内へ向かって移動し、入力ロッド19の移動に伴っ
てケース28とリリーススイッチ30もパワーピストン
16内を摺動し、ステップ104において、リリースス
イッチ30のセンサ30aがハウジング10の検出面か
ら離間してリリーススイッチ30によりブレーキペダル
17が踏み込みまれたことが検出される。リリーススイ
ッチ30はON信号をブレーキペダル操作回数演算回路
41に送り、ブレーキペダル操作回数演算回路41によ
りブレーキペダル17の操作回数が演算され始め、時間
検出回路43により時間の経過が計測され始める。
【0078】ステップ105において、このブレーキペ
ダル17の最大踏み込み量Seが、ブレーキペダル踏み
込み量センサ36によりブレーキペダル17の踏み込み
量に伴う可動壁14の軸方向の移動量が検出されて、検
出信号がブレーキペダル踏み込み量演算回路42に送ら
れ、ブレーキペダル踏み込み量演算回路42により最大
踏み込み量Seが演算される。演算された最大ブレーキ
ペダル踏み込み量Seの数値が、ブレーキペダル踏み込
み速度演算回路48と平均ブレーキペダル踏み込み量演
算回路47とに送られる。
【0079】時間検出回路43により、ブレーキペダル
17が踏み込まれてから踏み込み量が最大値を取るまで
に経過した時間が検出されて、検出された数値がブレー
キペダル踏み込み速度演算回路45に送られ、ステップ
106において、ブレーキペダル踏み込み速度演算回路
48により、ブレーキペダル踏み込み速度Vpが演算さ
れる。演算されたブレーキペダル踏み込み速度Vpの数
値が平均ブレーキペダル踏み込み速度演算回路48に送
られる。
【0080】運転者がブレーキペダル17の踏み込みを
戻すと、入力ロッド19がパワーピストン16後方へ向
かって移動し、入力ロッド19の移動に伴ってケース2
8とリリーススイッチ30もパワーピストン16内を摺
動し、ステップ107において、リリーススイッチ30
のセンサ30aがハウジング10の検出面に当接するこ
とから、リリーススイッチ30によりブレーキペダル1
7の操作の解除が検出される。リリーススイッチ30か
らOFF信号がブレーキペダル操作回数演算回路41に
送られ、ブレーキペダル操作回数演算回路41により第
1回目のブレーキペダル17の操作としてカウントされ
る。
【0081】ステップ108において、ブレーキペダル
操作回数演算回路41により、運転者によるブレーキペ
ダル17の踏み込み回数が設定回数の5回に満たないと
判定されるとステップ104に戻り、ブレーキペダル踏
み込み回数が5回に達した場合はステップ109に進
む。このステップ104〜108において、運転者によ
るブレーキペダル17の操作に関するそれぞれの踏み込
み速度Vp、及び、踏み込み量Seが検出される。
【0082】ステップ109において、ブレーキペダル
操作回数演算回路41によりブレーキペダル17の操作
が更に続けられているかが判定され、ブレーキペダル操
作が5回だけされていると判定されれば、時間検出回路
43に検出信号が送られ、ステップ110において、時
間検出回路43によりステップ104〜108にわたる
5回のブレーキペダル17の踏み込みが設定時間である
5秒以内に達成されたか否かが判定され、達成されたと
判定されれば、以降のステップ111〜114にかけて
閾値の演算がされる。
【0083】ステップ111において、5回分のブレー
キペダル踏み込み速度Vpと設定回数値5とから平均ブ
レーキペダル踏み込み速度演算回路48により、平均踏
み込み速度Vp2が演算され、演算結果が特性係数演算
回路50と閾値演算回路51とに送られる。ステップ1
12において、5回分のブレーキペダル17の踏み込み
Seと設定回数値5とから平均ブレーキペダル踏み込み
量演算回路47により、平均ブレーキペダル踏み込み量
Se2が演算され、演算結果が特性係数演算回路50に
送られる。
【0084】ステップ113において、特性係数演算回
路50により、平均踏み込み速度Vp2と平均ブレーキ
ペダル踏み込み量Se2とから、特性係数Kが演算さ
れ、演算結果が閾値演算回路51に送られる。ステップ
114において、閾値演算回路51により、特性係数K
と平均踏み込み速度Vp2とからこの運転者の閾値Vp
tが演算される。演算結果が第1閾値設定回路52に送
られ、ステップ115において、運転者が図示しないイ
ンジケータランプをTp時間点灯させることにより、こ
の閾値Vptを設定登録させた確認のための合図信号が
電子制御装置29に発信され、ステップ116におい
て、第1閾値設定回路52により、この運転者の閾値V
ptが設定閾値Vp1として設定される。
【0085】又、ステップ109において、ブレーキペ
ダル操作演算回路41により、ブレーキペダル17の踏
み込みが5回を更に上回って続けられていると判定され
た場合は、ステップ119において、ブレーキペダル操
作演算回路41により、更に、このブレーキペダル17
の踏み込みが第2設定回数である7回以上か否かが判定
され、5回以上7回未満であると判定されたならば、こ
のブレーキペダル17の踏み込みは閾値設定に関するデ
ータとしては不十分であると判断されてステップ104
に戻る。逆に7回以上であると判定されたならば、この
ブレーキペダル17の踏み込みには運転者に前回設定さ
れた閾値Vp1をキャンセルしたいとの意志があると判
断されて、ブレーキペダル操作演算回路41から演算結
果が第3閾値設定回路46に送られ、ステップ120に
おいて、第3閾値設定回路46により、閾値Vptが予
め設定されていた固定閾値Vp0で設定される。尚、固
定閾値Vp0は標準的な閾値として定められた値であ
り、運転者に特有のブレーキペダル17の踏み込みに関
する閾値ではない。第3閾値設定回路46により設定さ
れた閾値は第1閾値設定回路52に送られ、そして、ス
テップ116において、第1閾値設定回路52により設
定閾値Vp1として設定登録される。
【0086】又、ステップ104において、リリースス
イッチ30によりブレーキペダル17の操作が無いこと
が検出されると、運転者に新たな閾値の設定の意志がな
いと判断され、検出結果が閾値検出回路44に送られ
る。ステップ117において、閾値検出回路44により
前回設定された閾値Vp1の有無が検出され、もし検出
されなければ、その検出に応じた検出結果が第3閾値設
定回路46に送られ、ステップ120において、第3閾
値設定回路46により、閾値Vptが予め設定されてい
た固定閾値Vp0で設定され、第3閾値設定回路46に
より設定された閾値は第1閾値設定回路52に送られ、
そして、ステップ116において、第1閾値設定回路5
2により設定閾値Vp1として設定登録される。もし検
出されれば、その検出に応じた検出結果が第2閾値設定
回路49に送られ、ステップ118において、第2閾値
設定回路49により、閾値Vptが前回設定された閾値
Vp1で設定され、第3閾値設定回路46により設定さ
れた閾値は第1閾値設定回路52に送られ、そして、ス
テップ116において、第1閾値設定回路52により設
定閾値Vp1として再設定登録される。
【0087】次に、閾値Vp1が設定登録された後の車
両用制動液圧制御装置1の作動、即ち、閾値Vp1が設
定登録されてステップ102に戻り、車両を発進させる
べくパーキングブレーキの作動を解除して車両が動き出
し、ブレーキペダル17の踏み込み状況検出に移行後の
作動を説明する。
【0088】ブレーキペダル17が踏み込み操作され
て、バルブプランジャ部材21とケース28とリリース
スイッチ30とが一体的に出力側に移動すると、このリ
リーススイッチ30の移動によってセンサ30aがハウ
ジング10の出力側を向いた検出面から離間し、リリー
ススイッチ30がON信号を発信している場合、このブ
レーキペダル17の踏み込みの速度がブレーキペダル踏
み込み速度演算回路45により演算され、閾値判定回路
53により、ブレーキペダル踏み込み速度演算回路45
により演算されたブレーキペダル踏み込み速度が閾値V
p1より大であるか否かが判定される。もし、ブレーキ
ペダルの踏み込み速度が閾値Vp1未満であると判定さ
れたならば、このブレーキペダル操作は通常ブレーキで
あると判断されてソレノイド22の駆動は行われない。
閾値Vp1より大であると判定されたならば、このブレ
ーキペダル操作が急ブレーキであると判断され、閾値判
定回路53から判定結果がソレノイド駆動回路54に送
られ、ソレノイド駆動回路54によりソレノイド22が
駆動される。ソレノイド22が駆動されたことにより、
可動コア241が入力側へ移動し、可動コア241の移
動に伴いスライダバルブ242も入力側へ移動して、ス
ライダバルブ242の負圧制御用シート部242aがシ
ール部20aに接触し、定圧室Ra2、Rb2と変圧室
Ra1、Rb1との連通を遮断し、更なるスライダバル
ブ242の移動によりシール部20aが入力側に移動し
て、シール部20aが第1バルブプランジャ23の大気
制御用シート部23bから離脱して変圧室Ra1、Rb
1に大気を導入し、定圧室Ra2、Rb2と変圧室Ra
1、Rb1との間に圧力差を生じさせ、パワーピストン
16に推進力を発生させる。パワーピストン16の出力
側への移動により、リアクションディスクリテーナ3
2、リアクションディスク31とを介して出力ロッド3
4が移動され、この出力ロッド34の移動により、マス
ターシリンダ3は油圧を高め、ABS(アンチアンチロ
ックブレーキシステム)4を介して車両の駆動輪にブレ
ーキをかける。
【0089】ブレーキペダル17の踏み込みが解除され
ると、入力ロッド19はパワーピストン16後方へ向か
って移動し、入力ロッド19の移動に伴って第1バルブ
プランジャ23とケース28とがパワーピストン16内
を摺動し、ケース28の移動によりケース28に取り付
けられたリリーススイッチ30も入力側に移動し、この
リリーススイッチ30の入力側への移動により、センサ
30aがハウジング10の出力側を向いた検出面に当接
してリリーススイッチ30がOFF信号を電子制御装置
29に発信し、ソレノイド22の駆動を解除する。ソレ
ノイド22の駆動が解除されたことにより、第2バルブ
プランジャ24が初期位置に復帰し、負圧制御用シート
部242aがシール部20aから離間して、シール部2
0aが第1バルブプランジャの大気制御用シート部23
bに当接し、且つ、パワーピストンの負圧制御用シート
部16aとは非接触となり、定圧室Ra2、Rb2と変
圧室Ra1、Rb1とを連通させ、変圧室Ra1、Rb
1内の大気を定圧室Ra2、Rb2へと流入させ、定圧
室Ra2、Rb2と変圧室Ra1、Rb1との間の圧力
差が無くなる。定圧室Ra2、Rb2と変圧室Ra1、
Rb1との間の圧力差が消失したことにより、パワーピ
ストン16は初期位置に復帰し、パワーピストン16の
初期位置への復帰に伴い、出力ロッド34も初期位置へ
復帰し、従って、マスターシリンダ37は油圧を低め、
車両の駆動輪のブレーキを解除する。
【0090】以上説明したように、本実施の形態の車両
用制動液圧制御装置1によれば、車両の停止状態、即
ち、発進以前の状態で、運転者が5秒以内に5回のブレ
ーキペダル17の踏み込み操作をすることにより、この
運転者に特有なブレーキペダル17の踏み込みに関する
閾値Vp1を設定することができ、閾値Vp1を越える
ブレーキペダル17の踏み込みの際には、このブレーキ
ペダル17の踏み込みは急ブレーキであると判定でき、
ソレノイド22を駆動して真空倍力装置2を作動させる
ことで自動制動過程を開始することができる。設定され
た閾値Vp1は、5回のブレーキペダル17の踏み込み
操作から検出された各データに基づいて演算されている
ので、より精度の高い閾値を提供することができ、従っ
て、閾値の精度を更に上げた自動車用制動液圧制御装置
を提供することを可能としている。
【0091】加えて、運転者が変わる際には同様にし
て、車両の発進以前にブレーキペダル17を操作するこ
とにより、この違う運転者に特有なブレーキペダル17
の踏み込みに関する閾値を設定することができ、従っ
て、閾値は車両の発進以前に設定しておくことができ
る。
【0092】又、何らかの理由により、前回に設定され
た閾値Vp1が不必要となった場合、ブレーキペダル1
7を5秒以内に7回以上の踏み込み操作をすることによ
り、閾値Vp1を固定閾値Vp0で設定することができ
る。この際に、特に閾値Vp1をリセットするためのボ
タン等を新たに必要としないため、コストの低減を可能
としている。
【0093】又、一度設定された閾値Vp1は保存され
ており、運転者に新たな閾値を設定する意志がなく、車
両の発進以前にブレーキペダル17が操作されない場合
には、前回設定された閾値Vp1に基づいて自動制動過
程が行われる。閾値の設定以前で運転者に閾値を設定す
る意志がなく、車両の発進以前にブレーキペダル17が
操作されない場合には、固定閾値Vp0に基づいて自動
制動過程が行われる。
【0094】従って、運転者の余分な労力の低減を可能
としている。
【0095】又、車両の発進以前に、運転者が閾値を設
定する意志に基づいてブレーキペダル17を踏み込み操
作したとしても、5秒以内で5回以上7回未満の踏み込
み操作が行われた場合、及び、5秒以内に5回の踏み込
み操作が行われない場合は、このブレーキペダル17の
踏み込み操作は閾値を設定するにはふさわしくないもの
とされて、設定のやり直し、又は、閾値の固定閾値Vp
0、前回設定の閾値Vp1での設定が行われる。従っ
て、閾値の精度を不必要に落とすことを防いでいる。
【0096】本実施の形態においては、ブレーキペダル
17の踏み込み量の検出に可動壁14の軸方向の移動か
らブレーキペダル17の踏み込み量を検出するブレーキ
ペダル踏み込み量センサ36を用いたが、特にこの構成
に限定するものではなく、例えば、ブレーキペダル17
から直接にブレーキペダル17の踏み込み量を検出する
センサであってもよい。
【0097】又、本実施の形態においては、設定回数は
5回であり、設定時間は5秒として設定基準が設けられ
ているが、特にこれらの数値に限定されるものではな
く、ブレーキペダル操作に関してふさわしい閾値が設定
されるような設定基準が用いられることが望ましい。
【0098】又、それぞれの運転者が一度設定した閾値
を電子制御装置内等で記録して、必要に応じて呼び出し
てもよい。
【0099】又、本実施の形態においては、ブレーキペ
ダル踏み込み量検出手段は、ブレーキペダル踏み込み量
をアナログ検出するブレーキペダル踏み込み量センサ3
6とブレーキペダル踏み込み量センサ36の検出結果を
演算するブレーキペダル踏み込み量演算回路42とから
構成されているが、ブレーキペダル踏み込み量を直接に
検出する装置を用いた本発明の自動車用制動液圧制御装
置においても同様の作用効果が得られる。
【0100】又、本実施の形態においては、特性係数K
は、平均ブレーキペダル踏み込み速度Vp2と平均ブレ
ーキペダル踏み込み量Se2とから演算されているが、
特にこれに限定するものではなく、他の要素を付加して
特性係数を求めてもよく、同様に、閾値Vptは、特性
係数Kと平均ブレーキペダル踏み込み速度Vp2とから
演算されているが、特にこれに限定するものではなく、
他の要素を付加して閾値を求めてもよい。
【0101】尚、本実施の形態においては、ブレーキペ
ダル踏み込み速度とブレーキペダル踏み込み速度の閾値
とが判定されているが、例えば、平均ブレーキペダル踏
み込み量Se2と特性係数Kとからブレーキペダル踏み
込み量の閾値を演算し、設定することにより、ブレーキ
ペダル踏み込み速度だけでなくブレーキペダル踏み込み
量もが判定されるように設定することが可能である。
【0102】以上、本発明を上記実施の形態に即して説
明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでは
なく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものであ
る。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、車両の発進以前の設定時間内の設定回数のブレ
ーキペダルの操作により、各運転者に特有なブレーキペ
ダルの踏み込みに関する閾値を設定することができるこ
とから、より精度の高い閾値を提供することができ、従
って、運転者に合った閾値の精度を更に上げた自動車用
制動液圧制御装置を提供することを可能としている。
【0104】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、前回に設定された閾値が何らかの理由
で不必要となった場合、ブレーキペダルを設定時間内に
第2設定回数の操作をすることにより、前回の設定され
た閾値を固定閾値に設定するリセット効果を有してい
る。この際、特に閾値をリセットするためのボタン等を
新たに必要としないため、コストの低減を可能としてい
る。
【0105】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
の効果に加えて、運転者に閾値を設定する意志がない、
又は、前回設定された閾値があり運転者に新たな閾値を
設定する意志がない場合、車両の発進以前にブレーキペ
ダルが操作されないことで、固定閾値、或いは、前回設
定された閾値に基づいて自動制動過程が行われることか
ら、運転者の余分な労力の低減を可能としている。又、
運転者に新たな閾値を設定する意志があっても、設定時
間内に設定回数の制動ペダルの操作がされない場合は、
閾値設定のデータ対象外と判断することができ、更に、
その際の閾値を前回設定された閾値、又は、固定閾値に
設定することができることから、閾値の精度を不必要に
落とすことを防いでいる。
【0106】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
発明の効果に加えて、車両の発進以前の状態を検出する
よりよい形態を示している。
【0107】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
発明の効果に加えて、請求項1〜4の自動制動過程の作
動形態を示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の車両用制動液圧制御装置の接続
図。
【図2】図1の真空倍力装置の一部拡大断面図。
【図3】図1の電子制御装置29の概要を示すブロック
図。
【図4】本実施の形態の閾値設定のフローチャート。
【図5】本発明の概要を示すブロック図。
【図6】従来の車両用制動液圧制御装置の閾値設定のフ
ローチャート。
【符号の説明】
1 自動車用制動液圧制御装置 2 真空倍力装置 3 マスタシリンダ 4 ABS 17 ブレーキペダル 29 電子制御装置 30 リリーススイッチ 36 ブレーキペダル踏み込み量センサ 37 車速センサ 38 イグニッションスイッチ 39 パーキングブレーキ操作センサ 41 ブレーキペダル操作回数演算回路 42 ブレーキペダル踏み込み量演算回路 43 時間検出回路 44 閾値検出回路 45 ブレーキペダル踏み込み速度演算回路 46 第3閾値設定回路 47 平均ブレーキペダル踏み込み量演算回路 48 平均ブレーキペダル踏み込み速度演算回路 49 第2閾値設定回路 50 特性係数演算回路 51 閾値演算回路 52 第1閾値設定回路 53 閾値判定回路 54 ソレノイド駆動回路 201 車両停止状態検出手段 202 ブレーキペダル操作検出手段 203 ブレーキペダル踏み込み量検出手段 204 ブレーキペダル操作回数演算手段 205 時間検出手段 206 閾値検出手段 207 第3閾値設定手段 208 ブレーキペダル踏み込み速度演算手段 209 平均ブレーキペダル踏み込み量演算手段 210 平均ブレーキペダル踏み込み速度演算手段 211 第2閾値設定手段 212 特性係数演算手段 213 閾値演算手段 214 第1閾値設定手段 215 閾値判定手段 216 自動制動過程制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルの操作速度の閾値の超過
    を自動制動過程の開始用判定基準として使用し、自動制
    動過程の開始後、ブレーキペダル位置から生ずるより大
    きい制動圧力を自動的に確立する自動車用制動液圧制御
    装置において、車両の停止状態を検出する車両停止状態
    検出手段と、ブレーキペダルの操作の有無を検出するブ
    レーキペダル操作検出手段と、該ブレーキペダル操作検
    出手段の検出出力に基づいてブレーキペダルの操作回数
    を検出し且つブレーキペダルの操作の設定回数を判定す
    るブレーキペダル操作回数演算手段と、ブレーキペダル
    の操作に伴うブレーキペダルの踏み込み量を検出するブ
    レーキペダル踏み込み量検出手段と、前記ブレーキペダ
    ル操作検出手段の検出出力と前記ブレーキペダル操作回
    数演算手段の演算結果に基づいて前記設定回数のブレー
    キペダルの操作の最初のブレーキペダルの操作の開始か
    ら最後のブレーキペダルの操作の終了迄に経過した時間
    を検出して設定時間を判定し、前記ブレーキペダル操作
    検出手段の検出出力と前記ブレーキペダル踏み込み量検
    出手段の検出出力とに基づいてブレーキペダルが踏み込
    まれている時間を検出する時間検出手段と、前記ブレー
    キペダル踏み込み量検出手段の検出出力と前記時間検出
    手段の検出出力とに基づいてブレーキペダルの操作に伴
    うブレーキペダルの踏み込み速度を演算するブレーキペ
    ダル踏み込み速度演算手段と、前記設定回数のブレーキ
    ペダルの操作から前記ブレーキペダル踏み込み速度演算
    手段により演算されたそれぞれのブレーキペダル踏み込
    み速度と前記設定回数値とから平均ブレーキペダル踏み
    込み速度を演算する平均ブレーキペダル踏み込み速度演
    算手段と、前記設定回数のブレーキペダルの操作から前
    記ブレーキペダル踏み込み量検出手段により検出された
    それぞれのブレーキペダルの踏み込み量と前記設定回数
    値とから平均ブレーキペダル踏み込み量を演算する平均
    ブレーキペダル踏み込み量演算手段と、少なくとも前記
    平均ブレーキペダル踏み込み速度演算手段により演算さ
    れた平均ブレーキペダル踏み込み速度と前記平均ブレー
    キペダル踏み込み量演算手段により演算された平均ブレ
    ーキペダル踏み込み量とから特性係数を演算する特性係
    数演算手段と、少なくとも前記特性係数演算手段により
    演算された特性係数と前記平均ブレーキペダル踏み込み
    速度演算手段により演算された平均ブレーキペダル踏み
    込み速度とから前記ブレーキペダルの操作速度の閾値を
    演算する閾値演算手段と、前記閾値演算手段により演算
    された閾値を設定登録する第1閾値設定手段と、車両走
    行中のブレーキペダルの操作から前記ブレーキペダル踏
    み込み速度演算手段により演算されたブレーキペダル踏
    み込み速度と前記閾値設定手段により設定登録された閾
    値とを比較判定する判定手段と、前記判定手段の判定結
    果に基づき前記自動制動過程の開始を制御する自動制動
    過程制御手段とを備えることを特徴とする自動車用制動
    液圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキペダル操作検出手段のブレ
    ーキペダルの操作が無いという検出出力に基づいて、又
    は、前記時間検出手段の前記設定時間以上であるという
    判定結果に基づいて、以前設定登録された閾値の有無を
    検出する閾値検出手段と、前記閾値検出手段が以前設定
    登録された閾値を検出したという検出出力に基づいて閾
    値を以前設定登録された閾値で設定登録し、前記第1閾
    値設定手段に設定登録した閾値を出力する第2閾値設定
    手段とを備えることを特徴とする請求項1の自動車用制
    動液圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキペダル操作回数検出手段が
    第2設定回数以上のブレーキペダルの操作がされている
    ことを検出した場合、又は、前記閾値検出手段が以前設
    定登録された閾値を検出しなかった場合に、前記ブレー
    キペダル操作回数検出手段の検出出力、又は、前記閾値
    検出手段の検出出力に基づいて閾値を固定閾値で設定登
    録し、前記1閾値設定手段に設定登録した閾値を出力す
    る第3閾値設定手段を備えることを特徴とする請求項2
    の自動車用制動液圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記車両停止状態検出手段は、イグニッ
    ションスイッチのON/OFFを検出するイグニッショ
    ンスイッチ操作検出手段と、車両の速度を検出する車両
    速度検出手段と、パーキングブレーキの操作の有無を検
    出するパーキングブレーキ操作検出手段とから成ること
    を特徴とする請求項1〜3にいずれか一に記載の自動車
    用制動液圧制御装置。
  5. 【請求項5】 前記自動制動過程は、制動液圧発生装置
    の一部でありブレーキペダルの操作又は電力の供給を受
    けて作動する真空倍力装置に電力を供給することによっ
    て同真空倍力装置を作動させることにより行われること
    を特徴とする請求項1〜4にいずれか一に記載の自動車
    用制動液圧制御装置。
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