JPH0939207A - 印刷機のインキ壷装置 - Google Patents

印刷機のインキ壷装置

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Publication number
JPH0939207A
JPH0939207A JP7194532A JP19453295A JPH0939207A JP H0939207 A JPH0939207 A JP H0939207A JP 7194532 A JP7194532 A JP 7194532A JP 19453295 A JP19453295 A JP 19453295A JP H0939207 A JPH0939207 A JP H0939207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink fountain
roller
ink
frame
fountain roller
Prior art date
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Application number
JP7194532A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutaka Obara
和隆 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komori Corp
Original Assignee
Komori Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Komori Corp filed Critical Komori Corp
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Publication of JPH0939207A publication Critical patent/JPH0939207A/ja
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期設定時におけるインキブレードの位置設
定を正確かつ迅速に行えるようにする。 【解決手段】 インキ壷ローラ34を軸承するサブフレ
ーム31と、このサブフレーム31に前記インキ壷ロー
ラ34の半径方向へ移動自在に支持されたサイドフレー
ム40と、このサイドフレーム40に回動自在に保持さ
れたインキ壷42と、このインキ壷側の部材の先端部に
配設された追従ころ65とを備え、この追従ころをころ
位置調整用ねじ63によって前記インキ壷ローラ34の
周面に対し進退調整可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット輪転印
刷機など各種の印刷機において、版面にインキを供給す
るインキ装置に設けられインキ壷内に蓄えられたインキ
を所定量ずつ供給するための印刷機のインキ壷装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばオフセット輪転印刷機の印刷ユニ
ットには、版胴に装着された版の表面に画像を形成させ
るためにインキと湿し水とを供給するインキ装置と給水
装置とが設けられている。このうちインキ装置は、イン
キ壷内に蓄えられたインキを所定量ずつ供給するインキ
壷装置と、このインキ壷装置と版胴との間に配設され流
出したインキを練り各方向に均して版面に供給する複数
のローラ群とで構成されている。
【0003】図6は本出願人が実開平5−31948号
により提案した印刷機のインキ壷装置の側面図、図7は
同じく平面図であって、これを同図を使用して説明する
と、原動機側から駆動されて図に矢印Aで示す方向に回
転するインキ壷ローラ1は、左右の印刷機フレーム2に
固定されてステー4で連結されたサブフレーム3の軸受
部によって軸承されている。5は印刷機フレーム2に植
設されサブフレーム3を当接させてこれを前後方向と上
下方向とに位置決めするピンである。
【0004】前記左右のサブフレーム3に形成された水
平状のスライドベース6の上方には、側面視L字状に形
成されたサイドフレーム7が、これに枢着された前後の
ころ8を介してスライドベース6上に前後方向へ転動自
在に支承されており、このサイドフレーム7には、全体
を符号9で示すインキ壷が支持されている。
【0005】すなわち、インキ壷9は、樋状に形成され
た印刷機の幅方向に長いインキ壷本体10と、その内面
両端部に固定されインキ壷本体10からのインキの漏れ
を阻止する左右一対のインキ堰11とで形成されてお
り、サイドフレーム7側に支持されたピン12が、イン
キ壷本体10に設けられた凹孔10aに回動自在に嵌合
されている。こうすることにより、インキ壷9はピン1
2を回動中心にして回動できるように構成されている。
そして、インキ壷本体10とインキ堰11および前記イ
ンキ壷ローラ1の周面とで囲まれた箇所には、図示しな
いインキが蓄えられる。
【0006】インキ壷本体10の両側面に固定されたブ
ラケット13には、ころ14が支持されており、このこ
ろ14はサブフレーム3に固定されたプレート15に対
接してインキ壷9の横方向への移動を規制している。
【0007】また、サイドフレーム7の後端部に形成し
たU字状部7bには、ピン部材16で回動自在に操作軸
17が枢支され、そのねじ部にはハンドル18が螺合さ
れており、この操作軸17の中間ねじ無し部はインキ壷
本体10に固定されたブラケット19のU字溝19aに
係脱自在に係合されている。19bは先端がブラケット
19に圧接するように支持ピン16のねじ孔に螺合させ
たボルトである。
【0008】サイドフレーム7の側面に固定されたブラ
ケット20の凹孔20aには、ガイド棒21の一端が挿
入されており、このガイド棒21の他端は、サブフレー
ム3側のブラケット22のねじ孔に螺入された調整ボル
ト28の挿通孔に進退自在に挿入されている。
【0009】ガイド棒21上には、圧縮コイルばね23
がブラケット20と調整ボルト28との間に介装されて
おり、調整ボルト28の進退量によって圧縮コイルばね
23の弾発力が調整されるように構成されている。この
圧縮コイルばね23の弾発力によりサイドフレーム7に
はサブフレーム3から付勢力が付与され、サイドフレー
ム7とインキ壷本体10とは、常時インキ壷ローラ1側
に付勢されている。
【0010】インキ壷本体10の上面には、ブロック2
4が固定されており、また先端がインキ壷ローラ1との
間に図に符号tで示すすき間が形成されるように位置決
めされたインキブレード25が設けられている。さら
に、ブロック24の上面に固定されたころ台26の先端
には、追従用ころ27が回転自在に設けられており、こ
の追従用ころ27がインキ壷ローラ1の周面に回転自在
に添接することにより、インキブレード25がインキ壷
ローラ1の周面に対して一定の間隙を保持するように構
成されている。
【0011】以上のように構成されていることにより、
インキ壷9にインキを入れて印刷作業を開始し、インキ
壷ローラ1が矢印A方向に回転すると、インキ壷9内の
インキは、インキ壷ローラ1の周面とインキブレード2
5とのすき間tから所定量ずつ流出し、多数のローラ群
を経て版胴の版面に供給される。
【0012】この場合、圧縮コイルばね23の弾発力に
よりサイドフレーム7およびインキ壷本体10がインキ
壷ローラ1側に付勢されて追従用ころ27がインキ壷ロ
ーラ1の周面に圧接される。このときインキ壷ローラ1
が発熱によって膨張すると、インキ壷本体10は追従用
ころ27を介して圧縮コイルばね23の弾発力に抗して
反インキ壷ローラ方向にインキ壷ローラ1の膨張分だけ
微量だけ移動する。
【0013】印刷作業が終了して印刷機を停止し、しば
らく経ってから再び印刷作業を再開すると、先の運転に
よりインキ壷ローラ1に発生した熱が放熱されてインキ
壷ローラ1が収縮していることがある。このとき追従用
のころ27がインキ壷ローラ1の周面に追従し、インキ
壷本体10が、圧縮コイルばね23の弾発力によりイン
キ壷ローラ1の半径方向へ微量だけ移動するので、イン
キブレード25とインキ壷ローラ1の周面とのすき間が
初期設定の一定値に保持される。
【0014】インキ壷9を清掃する場合には、ハンドル
18を弛めて上方へ回動させることによりU字溝19a
との係合を解いたのち、インキ壷9全体を、ピン12を
回動中心にして手前へ引き寄せ傾斜させるように回動さ
せて行う。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の装置においては、サイドフレーム7側のブラ
ケット20を、サブフレーム3側のガイド棒21と調整
ボルト28に支持された圧縮コイルばね23で付勢する
ことによってインキブレード25をインキ壷ローラ1の
周面に対向させるようにしたものであるから、加工精度
や組立精度の誤差によりインキブレード25の先端とイ
ンキ壷ローラ1の周面との隙間や、インキブレード25
とインキ壷ローラ1との平行度にばらつきが発生し、最
終調整が困難であるという問題がある。
【0016】本発明は以上のような点に鑑みなされたも
ので、初期設定時におけるインキブレードの位置設定を
正確かつ迅速に行うことを可能にした印刷機のインキ壷
装置を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためにこの発明においては、インキ壺ローラと、機台
フレーム側に支持され前記インキ壺ローラに対して遠近
方向へ移動自在に支持されたインキ壷と、このインキ壷
側に設けられ前記インキ壺ローラの周面に対接する追従
ころとを備え、この追従ころをころ調整用部材によって
前記インキ壷ローラの周面に対して進退調整可能とした
ものである。ここで、インキ壷側としたのは、インキ壷
のほかに追従ころをサイドフレームに設けてもよいから
であり、またころ調整用部材としたのは、ねじのほかに
カムやエキセンピンでもよいからである。また、本発明
は、インキ壷ローラを軸承するサブフレームと、このサ
ブフレームに前記インキ壷ローラの半径方向へ移動自在
に支持されたサイドフレームと、このサイドフレームに
回動自在に保持されたインキ壷と、このインキ壷側の部
材の先端部に配設された追従ころとを備え、この追従こ
ろをころ位置調整用ねじによって前記インキ壷ローラの
周面に対し進退調整可能としたものである。
【0018】また、上記装置のサイドフレームにナット
部材を設け、サブフレームに孔付きボルトを螺合させ、
この孔付きボルトを挿通するとともに前記ナット部材に
螺合しかつ先端をサブフレーム側に対接させた調整ねじ
を設け、前記ナット部材と孔付きボルトの間にサイドフ
レームをインキ壺ローラ側に付勢するスプリングを介装
したものである。
【0019】追従ころをインキ壷ローラから離間させた
状態で調整ねじを回転させると、インキ壷がインキ壷ロ
ーラの半径方向に移動する。この状態でインキ壷側の調
整ねじを片側のみ回転させてインキブレードの先端縁と
インキ壷ローラの稜線とが平行になるように調整し、平
行になったら調整ねじを固定する。この状態でころ位置
調整用ねじを操作して追従ころをインキ壷ローラの周面
に対接させると、インキブレードの先端とインキ壷ロー
ラの周面との間に所定のすき間ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1ないし図5は本発明に係る印
刷機のインキ壷装置の実施の形態を示し、図1はインキ
壷装置の一部を破断して示す側面図、図2は同じく平面
図、図3は図1の矢印 III方向から見た拡大正面図、図
4は調整ねじ近傍の拡大平面図,図5は追従用ころ近傍
の拡大側面図である。
【0021】これらの図において、印刷機における左右
のメインフレーム30の内面には、右側上部に軸受31
aを有する側面視逆L字状のサブフレーム31が、後述
するブラケット37を介してボルト32でメインフレー
ム30に固定されている。これら左右のサブフレーム3
1は、ステー33で連結されている。符号34で示すも
のはインキ壷ローラであって、両端部をサブフレーム3
1の軸受部31aで軸承されており、原動機側から図に
符号Bで示す方向に回転駆動する。
【0022】サブフレーム31の水平部31bの上面に
は、切欠き35aを有し上下面が平行な水平板状のスラ
イドベース35がボルト35bで固定されている。サブ
フレーム31の水平部31bは、前記ボルト32で取付
けられたブラケット37上にボルト38で固定されてい
る。39はメーンフレーム30の内面に植設され、サブ
フレーム31を当接させてこれを前後方向と上下方向と
に位置決めするためのピンである。
【0023】40は垂直部40aと水平部40bとで側
面視をL字状に形成されたサイドフレームであって,そ
の下端部には一対のころ41が回転自在に枢着されてい
る。したがって、サイドフレーム40は、このころ41
を前記スライドべース35上で支承させて転動させなが
ら前後方向へ進退動できる。
【0024】そして、サイドフレーム40には、全体を
符号42で示すインキ壷が支持されている。すなわち、
インキ壷42は、樋状に形成された長尺のインキ壷本体
43と、その内面両端部に固定されインキ壷本体43か
らのインキの漏れを阻止するインキ堰44とで形成され
ており、サイドフレーム40側に支持されたピン45
は、インキ壷本体43に設けられた凹孔43aに回動自
在に嵌合されている。このような構造とすることによ
り、インキ壷42はピン45を回動中心にして回動でき
る。そして、インキ壷本体43とインキ堰44およびイ
ンキ壷ローラ34の周面とで囲まれた箇所には、図示し
ないインキが蓄えられる。
【0025】インキ壷本体43の両側面に固定されたブ
ラケット46には、ころ47が軸支されており、このこ
ろ47はサブフレーム31に固定されたプレート48に
対接してインキ壷42の左右方向への移動を規制してい
る。また、サイドフレーム40の後端U字状部40cに
は、ピン部材49によって操作軸50が回動自在に枢着
されており、この操作軸50のねじ部にはハンドル51
が螺合されている。また、操作軸50の中間ねじ無し部
は、インキ壷本体43に固定されたブラケット52のU
字溝52aに係脱自在に係合されている。
【0026】サブフレーム31の後端部には、ブラケッ
ト53がボルト54で固定されており、このブラケット
53のねじ孔には、孔付きボルト55が進退調節自在に
螺入されている。56は孔付きボルト55に螺合されて
これを調節位置で固定するナットである。
【0027】一方、サイドフレーム40の前端部には、
ブロック57が一体的に設けられており、このブロック
57のねじ孔には、一端を前記孔付きボルト55の内孔
55aを挿通された調整ねじ58のねじ部58aが進退
調整自在に螺合されている。59はねじ部58aに螺合
されこれを調整位置で固定するためのナットである。そ
して、調整ねじ58上には、圧縮コイルばね60が、前
記ナット59と孔付きボルト55との間に位置するよう
に介装されており、サイドフレーム40とこれに固定さ
れたインキ壷42とは、この圧縮コイルばね60の弾発
力によりインキ壷ローラ34側へ付勢されている。ま
た、調整ねじ58の先端がサブフレーム31の一部に当
接することにより、インキ壺ローラ34とインキ壷のブ
レード64との平行が保たれる。
【0028】インキ壷本体43の上面には、詳細を図5
に示すような側面視をL字状に形成された左右一対のブ
ロック61が固定されている。このブロック61の水平
部上には、それぞれスライダー62がころ位置調整用ね
じ63によって前後方向へわずかに移動調節できように
設けられている。さらに、左右のスライダー62間に
は、インキブレード64が、その先端とインキ壷ローラ
34の周面との間に図に符号tで示す隙間ができるよう
に位置決めされて支持されている。
【0029】また、スライダー62の先端部には追従こ
ろ65が回転自在に軸支されており、この追従ころ65
がインキ壷ローラ34の周面に圧接されることにより、
インキブレード64とインキ壷ローラ34の周面との間
に間隙tが形成されるように構成されている。
【0030】66は前記ころ位置調整用ねじ63と一体
に形成された操作部で、この操作部をブロック61の垂
直部とスライダー62との間に位置し、ブロック61の
孔に回転自在に支持され、ねじ部をスライダー62のね
じ孔に螺入している。このころ位置調整用ボルト63を
回転操作することにより、ねじ作用でスライダー62を
前進させ前記追従ころ65をインキ壷ローラ34の周面
へ圧接させ、インキブレード64とインキ壷ローラ34
の周面との間に適正な間隙tを形成する。71は前縁が
インキ壷ローラ34の周面に添接するフェルトで、この
フェルト71は断面下向きコ字状に折曲げ形成された押
さえ部材72と、これを固定するボルト73によってス
ライダー62上に取付けられている。74はスライダー
62の後端上面を保持する押さえ板である。
【0031】本装置においては、前記スライドベース3
5の下方にも他のころが設けられている。すなわち、図
1および図3に示すように、サブフレーム31に固定し
たスライドベース35の下方には、前後一対のころ6
7,67が、サイドフレーム40の下端に一体に形成さ
れたブラケット40cに設けられている。このブラケッ
ト40cは、サイドフレーム40の下端から下方へ突出
しスライドベース35の切欠き35a内に位置する中間
部40dを介して設けられている。ころ67は上下方向
の位置が調整可能なエキセンピン76によって軸支さ
れ、ナット77によって固定されている。そして、この
ころ67と前記ころ41とでスライドベース35を上下
方向から挟持している。
【0032】したがって、ころ67の軸孔の中心とエキ
センピン76の軸心とは図に符号cで示すだけ偏心され
ているから、ナット77を弛めてエキセンピン76を回
動させることにより、偏心作用でころ67の回転中心が
偏位し、スライドベース35に対してころ31ところ6
7とによる挟持圧が調節できることになる。なお、図1
および図2中、ピン部材49に螺合されたボルト78
は、サイドフレーム40の回動を規制するストツパで、
ナット79によって位置決めされている。
【0033】以上のように構成されたローラ支持装置の
動作を説明する。インキ壷42にインキを入れて印刷作
業を開始しインキ壷ローラ34が矢印B方向に回転する
と、インキ壷42内のインキは、インキ壷ローラ34の
周面とインキブレード64とのすき間tから所定量ずつ
流出し、多数のローラ群を経て版面に供給される。
【0034】ここで、印刷機が振動してインキ壷42が
スライドベース35から浮き上がろうとしても、本装置
においては、ころ31ところ67とでスライドベース3
5を挟持しているので、インキ壷42が移動することが
ない。したがって、インキブレード64とインキ壷ロー
ラ34の周面との間隙tが保持される。
【0035】なお、インキ壷42を清掃する場合には、
ハンドル51を弛めて回動させることによりU字溝52
aとの係合を解いたのち、インキ壷42全体を、ピン4
5を回動中心にして手前へ傾斜させるように回動させて
行う。このときもインキ壷42がスライドベース35か
ら離れるように移動することがない。
【0036】また、スライドベース35に対するころ4
1,67の挟持圧を調節する場合には、ナット77を弛
めてエキセンピン76を回動させることにより、偏心作
用でころ67の回転中心が変わって挟持圧が調節され
る。この結果、ころ41,67の転動が重くなったりス
ライドベース35との間に過大な間隙ができたりするこ
とがない。
【0037】ここで印刷作業前に行う調整ねじによる調
整操作について説明する。先ず、調整ねじ58を固定し
ているナット59を圧縮コイルばね60のばね力に抗し
て弛める方向に回転させてブロック57から離間させ
る。次いで、孔付きボルト55の内孔55aに挿通され
てる調整ねじ58を回転させると、調整ねじ58に螺合
されているブロック57を介してサイドフレーム40が
ねじ作用で移動し、この結果、インキ壷本体43がイン
キ壷ローラ34に対する遠近方向に移動する。この操作
を左右の調整ねじ58,58を使って行なうことによ
り、インキ壷ローラ34の周面とインキブレード64と
を平行状態にする。このとき、追従ころ65は、インキ
壷ローラ34の周面に接触しないようにインキ壷ローラ
34から遠ざけておく。
【0038】その後、ナット59を回転させてブロック
57に当接させる。なお、このナット56は、ブロック
57と調整ねじ58とががたつかないようにするロック
ナットとしての機能を有している。また、ロックナット
56を弛め孔付きボルト55を進退させることにより、
圧縮コイルばね60のばね力を調整する。
【0039】次いで、インキ壷側に設けた操作部66で
ころ調整用ねじ63を回転させて追従ころ65をさらに
移動させてインキ壷ローラ34の周面に圧接させる。こ
のとき追従ころ65に予圧を加えるために、インキ壷本
体43を圧縮コイルばね60のばね力に抗して移動させ
るように追従ころ65をインキ壷ローラ34側に移動さ
せる。このように追従ころ65を移動させてインキ壷ロ
ーラ34とインキブレード64との隙間を調整するが、
この調整された隙間tがインキブレード64の基準位置
になるので、先の調整ねじ58による平行度の調整時に
おけるインキ壷ローラ34とインキブレード64との隙
間は、追従ころ65の調整によるすき間より狭いことに
なる。
【0040】以上説明した調整は、印刷作業に先立って
行うものであり、基本的に一度設定しておけばインキ壷
本体を機外へ取り外したりしない限りこの調整を行うこ
とはない。
【0041】なお、上記実施の形態においては、インキ
壺ローラ34とインキブレード64とを平行状態にする
ために、調整ねじ58を用いる例を示したが、この調整
ねじを使わず、追従ころ65のみによって上記平行状態
の形成と隙間tの形成を行なえるようにしてもよい。ま
た、この調整ねじ58をカムやエキセンピンに代えるこ
ともできる。また、追従ころをインキ壷に直接設ける例
を示したが、サイドフレームに設けてもよい。さらに、
機台フレームにサブフレームを設ける例を示したが、サ
ブフレームを機台フレームとし、サイドフレームでイン
キ壷を形成してもよい。
【0042】追従ころ65とともに調整ねじ58を設け
ると、この調整ねじ58が追従ころ65部分が破損した
ときのストツパとして機能する。
【0043】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明によれば印刷機のインキ壷装置において、インキ壺ロ
ーラと、機台フレーム側に支持され前記インキ壺ローラ
に対して遠近方向へ移動自在に支持されたインキ壷と、
このインキ壷側に設けられ前記インキ壺ローラの周面に
対接する追従ころとを備え、この追従ころをころ調整用
部材によって前記インキ壷ローラの周面に対して進退調
整可能としたことにより、加工精度や組立精度の誤差に
よりインキブレードの先端とインキ壷ローラの周面との
すき間にばらつきが発生したり、インキブレードとイン
キ壷ローラとの平行度にばらつきが発生したりすること
がなく、すき間調整を容易に短時間で行うことができ機
械の稼働率と保守性が向上する。
【0044】サイドフレームにナット部材を設け、サブ
フレームに孔付きボルトを螺合させ、この孔付きボルト
を挿通するとともに前記ナット部材に螺合しかつ先端を
サブフレーム側に対接させた調整ねじを設け、前記ナッ
ト部材と孔付きボルトの間にサイドフレームをインキ壺
ローラ側に付勢するスプリングを介装したことにより、
インキ壷ローラとブレードとの平行状態が無理なく形成
できるとともに印刷再開時や清掃後においてもその状態
が確実に再現できるから、印刷作業の迅速化がはかれ
る。また、追従ころ部が破損したときにストツパとして
機能するため、インキ壷ローラやブレードの損傷を最小
限に止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インキ壷装置の一部を破断して示す側面図で
ある。
【図2】 インキ壷装置の一部を破断して示す平面図で
ある。
【図3】 図1の矢印 III方向から見た拡大正面図であ
る。
【図4】 調整ねじ近傍の拡大正面図である。
【図5】 追従ころ近傍の拡大側面図である。
【図6】 従来のインキ壷装置の一部を破断して示す側
面図である。
【図7】 従来のインキ壷装置の一部を破断して示す平
面図である。
【符号の説明】
31…サブフレーム、34…インキ壷ローラ、40…サ
イドフレーム、41…ころ、42…インキ壷、55…孔
付きボルト、57…ブロック、58…調整ねじ、60…
圧縮コイルばね、61…ブロック、62…スライダー、
63…ころ位置調整用ねじ、64…インキブレード、6
5…追従ころ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ壺ローラと、機台フレーム側に支
    持され前記インキ壺ローラに対して遠近方向へ移動自在
    に支持されたインキ壷と、このインキ壷側に設けられ前
    記インキ壺ローラの周面に対接する追従ころとを備え、
    この追従ころをころ調整用部材によって前記インキ壷ロ
    ーラの周面に対して進退調整可能としたことを特徴とす
    る印刷機のインキ壷装置。
  2. 【請求項2】 インキ壷ローラを軸承するサブフレーム
    と、このサブフレームに前記インキ壷ローラに対し遠近
    方向へ移動自在に支持されたサイドフレームと、このサ
    イドフレームに回動自在に保持されたインキ壷と、この
    インキ壷側の部材の先端部に配設された追従ころとを備
    え、この追従ころをころ位置調整用ねじによって前記イ
    ンキ壷ローラの周面に対し進退調整可能としたことを特
    徴とする印刷機のインキ壷装置。
  3. 【請求項3】 サイドフレームにナット部材を設け、サ
    ブフレームに孔付きボルトを螺合させ、この孔付きボル
    トを挿通するとともに前記ナット部材に螺合しかつ先端
    をサブフレーム側に対接させた調整ねじを設け、前記ナ
    ット部材と孔付きボルトの間にサイドフレームをインキ
    壺ローラ側に付勢するスプリングを介装したことを特徴
    とする請求項2記載の印刷機のインキ壷装置
JP7194532A 1995-07-31 1995-07-31 印刷機のインキ壷装置 Pending JPH0939207A (ja)

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