JPH0232441Y2 - - Google Patents

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JPH0232441Y2
JPH0232441Y2 JP14772481U JP14772481U JPH0232441Y2 JP H0232441 Y2 JPH0232441 Y2 JP H0232441Y2 JP 14772481 U JP14772481 U JP 14772481U JP 14772481 U JP14772481 U JP 14772481U JP H0232441 Y2 JPH0232441 Y2 JP H0232441Y2
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roller
ink
pot
fountain
blade
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JP14772481U
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は印刷機においてインキ壷に蓄えられた
インキを版面へ供給するために壷ローラとインキ
ブレードとの間から流出させるインキ壷装置に関
するものである。
各種の輪転印刷機は印刷用のインキを、版胴に
装着された版の表面へ供給するインキ装置を備え
ており、このインキ装置のうちのインキ壷装置
は、機台フレームに軸支されて回転する壷ローラ
と、この壷ローラの周面に先端を対接させて壷ス
テーに支持されたインキブレードと、壷ローラ周
面とインキブレードとで形成されるインキ溜部の
両端を閉塞してインキ壷を形成する三角形状のイ
ンキせきとで構成されている。そして、インキ壷
内に蓄えられたインキは、壷ローラの回転ととも
に壷ローラ周面とインキブレード先端との間隙か
ら流出して壷ローラの周面に付着し、これが多数
のローラ群間で転移されたのち版面へ供給され
る。
第1図は従来のインキ壷装置における壷ローラ
軸支部の断面図とそのA視側面図であつて、壷ロ
ーラ1は、左右のフレーム2に嵌着されたプツシ
ユ3に両方の端軸4を軸支されている。また、第
2図に示すものにおいては、壷ローラ1の端軸4
にボールベアリング5が嵌装されており、このボ
ールベアリング5がプツシユ3に軸支されてい
る。このような壷ローラの軸支部においては、一
般に端軸4とプツシユ3との間に図に符号C1
示す15〜20ミクロン程度の公差が許容されてお
り、また、プツシユ3とフレーム2との間にも、
組付け時における芯出しの必要上図に符号C2
示す公差が与えられている。さらにボールベアリ
ング5を用いたものにおいては、調心ベアリング
を用いているとは言え、ボールベアリング5とプ
ツシユ3との間、およびプツシユ3とフレーム2
との間には、それぞれ符号C3,C4で示す組付け
上必要な間隙が与えられている。
ところが、この種のインキ壷装置においては、
壷ローラが回転すると、丁度施盤でワークを切削
するときのように、インキの粘性によりワークに
相当する壷ローラには、その周面へのインキブレ
ードの対接点における法線方向の力、すなわち壷
ローラを斜め上方へ押し上げるような力が作用し
て壷ローラとインキブレードとのすき間が変化す
る。そして、このすき間の変化量は、壷ローラの
回転速度すなわち印刷速度によつて異なるので、
壷ローラに付着するインキ膜厚を一定に保持する
ことができず、印刷速度によつてインキの濃度が
変化するという欠点があつた。といつて軸受部を
ミクロンオーダで超精密仕上げすることは、コス
ト高になるばかりでなく組付けにも長時間を要し
生産性がきわめて悪い。
本考案は以上のような点に鑑みなされたもの
で、壷ローラの両端部付近下側であつてその軸線
よりもインキブレード寄り位置を、フレーム側に
保持さればね部材で付勢されたころで支承し、壷
ローラを、あらかじめインキの粘性で発生する圧
力と壷ローラの自重を支える力との合力方向へ押
上げておくことにより、壷ローラ軸支部の遊隙を
除去し、壷ローラの振れ回りをなくして印刷速度
の変化に伴なうインキの濃度変化を防止するよう
に構成した印刷機のインキ壷装置を提供するもの
である。以下、本考案の実施例を図面に基いて説
明する。
第3図ないし第5図は本考案に係るインキ壷装
置の実施例を示し、第3図はその概要平面図、第
4図は第3図のBB視一部破断側面図、第5図は
第4図のD視平面図である。これらの図におい
て、左右のフレーム11には、壷ローラ12が、
第1図に示すように外周と内周とにそれぞれ僅か
ではあるが組付け上必要な間隙C1,C2を有する
プツシユを介して軸支されている。また、壷ロー
ラ12の斜め下方には、これと平行する壷ステー
軸13が両側のフレーム11間に支架されてお
り、これには壷ローラ12とほゞ同長の壷ステー
14が、回動自在でかつ第4図の位置で固定でき
るように支持されている。壷ステー14の傾斜状
上面には、短冊状に形成された複数個のインキブ
レード15が、壷ローラ12に対する遠近方向へ
進退自在に並設されており、調節ねじ16を回動
させることにより進退してその先端と壷ローラ1
2の周面とのすき間tが調節されるように構成さ
れている。壷ローラ12の周面とインキブレード
15とで形成された断面三角形状のインキ溜部の
両端は三角形状のインキせき17で閉塞され、こ
れらの部材でインキ壷18が形成されており、こ
のインキ壷18内には、インキ19が蓄えられて
いる。
壷ローラ12の両端部下方であつて壷ローラ1
2の鉛直下方よりもやゝインキブレード15寄り
には、立方形状に形成されたブラケツト20が両
側のフレーム11の内面にボルト21で固定され
ており、これには2又状の頭部と棒状の脚部とで
一体形成されたホルダ22が円筒状のスペーサ2
3を介して摺動自在に嵌入されている。また、ホ
ルダ22の頭部とスペーサ23に隣接して設けた
座金24との間には、ホルダ22を壷ローラ12
側へ付勢する皿ばね25が介挿されており、さら
に、ブラケツト20の下方からは座金26とスペ
ーサ23とを介してホルダ22を軸方向へ移動調
節する調節ボルト27が、調節後の位置をナツト
28で固定されて螺入されている。ホルダ22の
頭部にノツクピン29で固定されたころ軸30に
は、ボールベアリングで形成されたころ31が嵌
装されており、その周面は、皿ばね25の付勢に
より壷ローラ12の端軸32周面は押圧されて壷
ローラ12を支承している。そしてころ31の押
圧方向は、インキ19の粘性で発生する圧力すな
わちインキブレード15の先端と壷ローラ12の
中心とをほゞ結ぶ方向に作用する力Pと、壷ロー
ラ12の自重に対する反力Wとの合力Fの方向に
設定されている。
以上のように構成されたインキ壷装置の動作を
説明する。印刷作業に先だちナツト28を弛め調
節ボルト27を回動させてころ31を皿ばね25
の弾発力で壷ローラ12の端軸32周面へ押圧
し、壷ローラ12を矢印F方向へ押上げておく。
こうすることにより、壷ローラ12のフレーム1
1軸支部における矢印F方向側の遊隙がなくな
る。このように準備したのち、インキ壷18にイ
ンキ19を蓄えて壷ローラ12を矢印E方向へ回
転させると、この回転とインキブレード15との
くさび作用により、インキ19が壷ローラ12と
インキブレード15とのすき間tから流出して壷
ローラ12の周面に付着し、印刷物の絵柄に合つ
たインキの膜厚はすき間tによつて決定される。
そして、壷ローラ12が低速回転から回転数が大
きくなるにしたがつて圧力Pが大きくなり、壷ロ
ーラ12はこの圧力によつてインキブレード15
から離れる方向へ移動しようとする。しかしなが
ら、本装置においては、ころ31に押圧されて壷
ローラ12が矢印F方向へあらかじめ片寄せられ
ているので、低速から高速へ移行しても壷ローラ
12が移動することがなく、すき間tは一定寸法
を保持する。この低速時と高速時とのすき間tの
差は、従来においては10〜20μであつたのが本装
置においては数μに押えられることが実験の結果
明らかにされている。通常、印刷作業は低速で色
合せを行ない高速で本刷りに入るが、本装置のよ
うに構成することにより色合せから本刷りまでイ
ンキ膜厚が変化しないので、色合せ作業が容易に
なる。また、ころ31を回転体とし、さらにこれ
をボールベアリングとすることにより、壷ローラ
12との間がころがり接触となるので、各部材の
摩耗がない。なお、壷ローラ12両端部の軸心位
置を変化させる要因としては、低速時と高速時と
におけるインキブレード15と壷ローラ12との
間のインキ圧力の変動による端軸と軸受との間に
おけるクリアランス内での移動または軸受部材の
弾性変形がある。この点、本考案はころ31によ
り前述した圧力Pと壷ローラ12の重力に対する
反力Wとの合力Fの方向に押圧力を加えることに
より、その方向における端軸、軸受間のクリアラ
ンスを無くしているから、上記回転速度に変化に
起因して起きるインキ圧力変動による影響を最小
限に止めることができる。この場合、回転速度の
変化で上記圧力Pが変わることにより、厳密にい
えばころ31による適性な押圧方向が回転速度に
よつて変わるが、壷ローラ12の回転方向が一定
であればこの方向はある角度範囲内に入るため、
印刷物の品質に影響を与えるまでにはいたらな
い。先に述べた実験結果による低速時と高速時と
における数μの差は、このような変化によるもの
と考えられる。
また、加工誤差や組付け誤差などにより壷ロー
ラ12の軸心が僅かにずれたとしても、ころ31
による押圧力Fが大きいことと、前述したように
この押圧力の方向が概ね第4図の矢印Fで示す方
向であれば、その方向における端軸・軸受間のク
リアランスが無いことから、軸心位置の僅かのず
れが印刷上問題になるようなことはない。
以上の説明により明らかなように本考案によれ
ば印刷機のインキ壷装置において、壷ローラの両
端部付近下側であつてその軸線よりもインキブレ
ード寄り位置を、フレーム側に保持さればね部材
で付勢されたころで支承し、壷ローラを、あらか
じめインキの粘性で発生する圧力と、壷ローラの
自重を支える力との合力方向へ押上げておくよう
に構成することにより、壷ローラの軸支部におけ
る遊隙を片寄せておくことができ、印刷作業中に
壷ローラが自重で下がつたり、壷ローラの回転に
よるくさび効果で壷ローラが反ブレード側へ移動
することがないので、壷ローラとインキブレード
とのすき間を印刷速度の高低にかゝわらず常に一
定に保持することができてインキの濃度が変化せ
ず、印刷物の品質向上と損紙発生量の減少ならび
に色合せ時間の短縮等を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ壷ローラ軸受部
の間隙を説明するための断面図、第3図ないし第
5図は本考案に係る印刷機のインキ壷装置の実施
例を示し、第3図はその概要を示す平面図、第4
図は第3図のB−B視一部破断側面図、第5図は
第4図のD視平面図である。 11……フレーム、12……壷ローラ、15…
…インキブレード、17……インキセキ、18…
…インキ壷、20……ブラケツト、25……皿ば
ね、31……ころ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. インキブレード15、インキせき17およびフ
    レーム11に軸受を介して軸支された壷ローラ1
    2とによつてインキ壷18を形成し印刷機のイン
    キ壷装置において、前記壷ローラ12の両端部付
    近下側であつてその軸線よりもインキブレード1
    5寄り位置を、フレーム11側に保持さればね部
    材25で付勢されたころ31で支承したことを特
    徴とする印刷機のインキ壷装置。
JP14772481U 1981-10-06 1981-10-06 印刷機のインキ壷装置 Granted JPS5853633U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14772481U JPS5853633U (ja) 1981-10-06 1981-10-06 印刷機のインキ壷装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP14772481U JPS5853633U (ja) 1981-10-06 1981-10-06 印刷機のインキ壷装置

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Publication Number Publication Date
JPS5853633U JPS5853633U (ja) 1983-04-12
JPH0232441Y2 true JPH0232441Y2 (ja) 1990-09-03

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ID=29940570

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JP14772481U Granted JPS5853633U (ja) 1981-10-06 1981-10-06 印刷機のインキ壷装置

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61630U (ja) * 1984-06-06 1986-01-06 中小企業事業団 補助盤面を有するペンタツチキ−ボ−ド盤面
JPS6174136U (ja) * 1984-10-18 1986-05-20

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JPS5853633U (ja) 1983-04-12

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