JPH0939128A - ハニカムコア及びその製造方法並びにハニカムコアを用いたサンドイッチパネル及びその製造方法 - Google Patents

ハニカムコア及びその製造方法並びにハニカムコアを用いたサンドイッチパネル及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0939128A
JPH0939128A JP19274295A JP19274295A JPH0939128A JP H0939128 A JPH0939128 A JP H0939128A JP 19274295 A JP19274295 A JP 19274295A JP 19274295 A JP19274295 A JP 19274295A JP H0939128 A JPH0939128 A JP H0939128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
honeycomb core
cells
flange portion
polyethylene
polypropylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19274295A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahito Niwa
孝人 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON NAKASHIN HANBAI KK
Original Assignee
NIPPON NAKASHIN HANBAI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON NAKASHIN HANBAI KK filed Critical NIPPON NAKASHIN HANBAI KK
Priority to JP19274295A priority Critical patent/JPH0939128A/ja
Publication of JPH0939128A publication Critical patent/JPH0939128A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性、耐薬品性に富み、他の材質の面材と
接着可能なハニカムコア及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 ポリエチレンで一体的に形成され、略々
同じ方向に隣接して延在する多数のセル(16)を有す
るハニカムコア。多数のセルは波板(12)と平板(1
4)とで画成され、波板と平板の両端部はフランジ部
(18、20)を夫々有する。ハニカムコアに面材(2
2)を接着すると、接着剤(26)がフランジ部を略々
完全に囲繞して面材をハニカムコアに確実に固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレン又は
ポリプロピレン製のハニカムコア及びその製造方法並び
に、斯かるハニカムコアを用いたサンドイッチパネル及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ハニカムコアはサンドイッチ
パネルの芯材として幅広く利用されている。これまで、
ハニカムコアは段ボール等の紙製及びアルミ箔等の金属
製が一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し、紙製や金属製の
ハニカムコアは何れも水に弱く、屋外での長期間の使用
に耐えられなかった。又、金属製のハニカムコアは酸や
アルカリにも弱く、しかも製造費が高い等様々な問題を
抱えている。
【0004】そこで考えられるのが水に強いポリエチレ
ン又はポリプロピレン樹脂である。これらの樹脂は耐水
性のみならず耐薬品性にも優れ、しかもリサイクルがで
きる利点がある。ところが、ポリエチレンやポリプロピ
レンは他の物質との接着性が悪く、酢ビエマルジョン等
の汎用接着剤では全く役に立たない。又、プライマーを
用いた一部の高価な瞬間接着剤も即乾性のために作業性
が悪く、又、接着面積が広くなると(例えば、2平方メ
ートル)十分な接着力が得られない。
【0005】本発明の第一の目的は、ポリエチレン又は
ポリプロピレンを使用して耐水性及び耐薬品性を高める
と共に隣接するセル壁間の結合を強め、面材との固着を
可能にしたハニカムコア及びその製造方法を提供するこ
とにある本発明の第二の目的は、斯かるハニカムコアを
用いたサンドイッチパネル及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ポリエチレン又はポリプロピレンで形成
されると共に、略々同じ方向に隣接して延在する多数の
セルを有し、セルを形成する多数のセル壁の各々の少な
くとも一端に、側方に延出するフランジ部が形成された
ことを特徴とするハニカムコアを提供する。
【0007】又、本発明は、ポリエチレン又はポリプロ
ピレンを材料として、略々同じ方向に隣接して延在する
多数のセルを有するハニカムコアを作製する工程と、セ
ルを形成する複数のセル壁の各々の少なくとも一端を加
熱溶融し且つ加圧してフランジ部を形成する工程と、ハ
ニカムコアを冷却固化する工程とから成ることを特徴と
するハニカムコアの製造方法を提供する。
【0008】更に、本発明は、ポリエチレン又はポリプ
ロピレンで形成されると共に略々同じ方向に隣接して延
在する多数のセルを有し、セルを形成する複数のセル壁
の各々の少なくとも一端に側方に延出するフランジ部が
形成されたハニカムコアと、セル壁の少なくとも一端に
接着剤によって接着された面材とを備え、接着剤は前記
フランジ部を略々囲繞することを特徴とするサンドイッ
チパネルを提供する。
【0009】そして、本発明は又、ポリエチレン又はポ
リプロピレンを材料として、略々同じ方向に隣接して延
在する多数のセルを有するハニカムコアを作製する工程
と、セルを形成する複数のセル壁の各々の少なくとも一
端を加熱溶融し且つ加圧してフランジ部を形成する工程
と、ハニカムコアを冷却固化する工程と、面材の一面に
接着剤を塗布して、該一面を前記セルの少なくとも一端
側に押圧すると共に、フランジ部を接着剤で囲繞する工
程とから成ることを特徴とするサンドイッチパネルの製
造方法も提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施例を添付
図面に基づいて説明する。
【0011】図1及び図2に示すように、本発明の一実
施例に係るハニカムコア10はポリエチレンで一体的に
形成され、複数枚の波板12と平板14とから成る。波
板12と平板14は、押出成形によって一体的に形成し
ても、或いは、別々に形成した後、双方を融着又は粘着
させてもよい。波板12と平板14とによって画成され
た多数のセル16は隣接し且つ同一方向に延在する。波
板12及び平板14は両端から側方に延出するフランジ
部18及び20を夫々有する。このフランジ部18、2
0は熱盤等の加熱手段(不図示)を用いて、端部を加熱
溶融し、更に、所定の圧力で押圧することによって形成
できる。ポリエチレンの融点は摂氏約100度で、加熱
手段の加熱温度はポリエチレンの融点より摂氏20度前
後高いのが好ましい。ポリエチレンは熱伝導率が低いの
で、加熱すると、局所的に溶融する。フランジ部18、
20の幅と厚みは、加熱温度、圧締速度、圧締ストロー
ク等によって決まる。ハニカムコアの初期スライス高さ
は、溶融時に低くなる分を考慮して所要高さより幾分高
めに設定しておく必要がある。フランジ18、20の幅
はセル壁(波板本体12および平板本体14)の厚みの
少なくとも1.5倍が好ましい。図示実施例において、
フランジ部を平坦にしたが、加熱手段に凹凸(エンボス
加工)を設けたり或いはクッション性の離型層を設けて
所望の複雑な形状としてもよい。
【0012】尚、波板12の厚みが平板14の厚みの2
倍以上で且つフランジ部の面積とフランジ部間の空隙の
面積が略々同一で、フランジ部がハニカムコアの一端側
にのみ形成された構成であれば、容易に二次曲面状にす
ることができる。
【0013】以上の構成から成るハニカムコアの両面に
適宜の厚さのアルミニウム製面材22を接着すればサン
ドイッチパネル24となる。この接着にはエポキシ系の
接着剤26が好ましい。面材22の一面に接着剤26を
塗布してフランジ部18、20に押圧すると、接着剤2
6は波板12のフランジ部18と、隣接する平板14の
フランジ部20の間に流動して、その後、図2に明確に
示すように、フランジ部の内面を被覆して波板12や平
板14の端部(フランジ部)を略々囲繞する。所謂、こ
の投錨効果によって、接着に馴染まないポリエチレンで
あっても、面材22をハニカムコア10に強固に固着す
ることができる。
【0014】図3は本発明の別実施例に係るハニカムコ
アを示す斜視図である。この実施例と先の実施例の違い
はセルの断面形状にある。本実施例のハニカムコア30
はポリポロピレンで一体的に形成され、セル壁は全て平
板32から構成されている。多数の平板32は略々正方
形のセル34を画成するように碁盤の目状に配列されて
いる。そして、各平板32の両端には、前記実施例と同
様に、フランジ部36が形成されている。ポリプロピレ
ンの融点は、ポリエチレンの融点より若干高い摂氏16
0度前後である。従って、フランジ部36を形成する時
に平板32の端部を加熱する加熱手段の加熱温度は摂氏
約180前後に設定するのが好ましい。尚、ポリプロピ
レンもポリエチレンと同様に熱伝導率がかなり低いの
で、加熱手段で加熱する時、平板32の先端のみが局部
的に溶融するので都合がよい。
【0015】図示を省略するが、図3に示すハニカムコ
アを用いてサンドイッチパネルを作製するには、例え
ば、平板32のフランジ部36上端側に化粧合板を低発
泡ウレタン樹脂で接着するとよい。この場合も、上記実
施例と同様に、化粧合板を押圧するにつれて、樹脂が先
ずフランジ部とフランジ部の間に流動し、その後、フラ
ンジ部の内面を被覆して最終的にフランジ部を略々囲繞
する。一方、平板の下端は例えば、セメントモルタルを
塗ったコンクリート壁に埋設すれば、打ち放しの枠材や
壁、天井材として利用できる。この構成のハニカムコア
は、吸音特性並びに振動吸収特性に優れる。
【0016】図示実施例において、セルの断面形状を段
ボール状及び碁盤の目状としたが、その形状は、六角形
等の多角形を含め種々の形状とすることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明のハニカムコア及びサンドイッチ
パネルは、ポリエチレン又はポリプロピレンで一体的に
形成したので、耐水性や耐薬品性に富み、しかも、セル
壁の端部にフランジ部を設けたので、異なる材質の面材
であっても容易に且つ確実に固着することができる。
又、本発明の利用範囲は、建築分野では水廻りのドア、
間仕切り、天井、床板や打ち放しコンクリート型枠、輸
送分野では、航空機や自動車の非構造部材や緩衝材、流
通分野では通い箱やパレット等、多岐にわたる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るハニカムコアを用いた
サンドイッチパネルの斜視図。内部構造を示すために面
材の一部を切り欠いてある。
【図2】図1のII−II線拡大断面図
【図3】本発明の別実施例に係るハニカムコアの斜視
図。
【符号の説明】
10 ハニカムコア 12 波板(セル壁) 14 平板(セル壁) 16 セル 18 フランジ部 20 フランジ部 22 面材 26 接着剤 30 ハニカムコア 32 平板(セル壁) 34 セル 36 フランジ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレン又はポリプロピレンで形成
    されると共に、略々同じ方向に隣接して延在する多数の
    セルを有し、該セルを形成する多数のセル壁の各々の少
    なくとも一端に、側方に延出するフランジ部が形成され
    たことを特徴とするハニカムコア。
  2. 【請求項2】 前記フランジ部の幅は、前記セル壁の厚
    みの少なくとも1.5倍である請求項1に記載のハニカ
    ムコア。
  3. 【請求項3】 ハニカムコアの製造方法であって、 ポリエチレン又はポリプロピレンを材料として、略々同
    じ方向に隣接して延在する多数のセルを有するハニカム
    コアを作製する工程と、 前記セルを形成する複数のセル壁の各々の少なくとも一
    端を加熱溶融し且つ加圧してフランジ部を形成する工程
    と、 前記ハニカムコアを冷却固化する工程とから成ることを
    特徴とするハニカムコアの製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリエチレン又はポリプロピレンで形成
    されると共に、略々同じ方向に隣接して延在する多数の
    セルを有し、該セルを形成する複数のセル壁の各々の少
    なくとも一端に側方に延出するフランジ部が形成された
    ハニカムコアと、 該セル壁の少なくとも一端に接着剤によって接着された
    面材とを備え、該接着剤は前記フランジ部を略々囲繞す
    ることを特徴とするサンドイッチパネル。
  5. 【請求項5】 サンドイッチパネルの製造方法であっ
    て、 ポリエチレン又はポリプロピレンを材料として、略々同
    じ方向に隣接して延在する多数のセルを有するハニカム
    コアを作製する工程と、 前記セルを形成する複数のセル壁の各々の少なくとも一
    端を加熱溶融し且つ加圧してフランジ部を形成する工程
    と、 前記ハニカムコアを冷却固化する工程と、 面材の一面に接着剤を塗布して、該一面を前記セルの少
    なくとも一端側に押圧すると共に、前記フランジ部を該
    接着剤で囲繞する工程とから成ることを特徴とするサン
    ドイッチパネルの製造方法。
JP19274295A 1995-07-28 1995-07-28 ハニカムコア及びその製造方法並びにハニカムコアを用いたサンドイッチパネル及びその製造方法 Pending JPH0939128A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19274295A JPH0939128A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 ハニカムコア及びその製造方法並びにハニカムコアを用いたサンドイッチパネル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19274295A JPH0939128A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 ハニカムコア及びその製造方法並びにハニカムコアを用いたサンドイッチパネル及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0939128A true JPH0939128A (ja) 1997-02-10

Family

ID=16296308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19274295A Pending JPH0939128A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 ハニカムコア及びその製造方法並びにハニカムコアを用いたサンドイッチパネル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0939128A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071625A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Toyoda Gosei Co Ltd 樹脂構造体
CN105015125A (zh) * 2015-07-17 2015-11-04 湖南工业大学 一种轻质高强度隔热防潮复合纸板
KR20220046189A (ko) * 2020-10-07 2022-04-14 경기대학교 산학협력단 단열과 공기 단축을 고려한 단열재 구조 및 이를 이용한 조적 구조물의 건식 마감공법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071625A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Toyoda Gosei Co Ltd 樹脂構造体
CN105015125A (zh) * 2015-07-17 2015-11-04 湖南工业大学 一种轻质高强度隔热防潮复合纸板
KR20220046189A (ko) * 2020-10-07 2022-04-14 경기대학교 산학협력단 단열과 공기 단축을 고려한 단열재 구조 및 이를 이용한 조적 구조물의 건식 마감공법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080053022A1 (en) Hollow core floor and deck element
FI69894C (fi) Skiva av isolermaterial isynnerhet mineralfibrer
JPS5812719A (ja) コンクリ−ト構造物用の取外し可能なライナとして使用できる大面積羽目板の製作方法
JPH0939128A (ja) ハニカムコア及びその製造方法並びにハニカムコアを用いたサンドイッチパネル及びその製造方法
WO2002044493A1 (en) A honeycomb paenl assembly
JPH0939129A (ja) サンドイッチパネル用芯材及びその製造方法並びにサンドイッチパネル及びその製造方法
KR200423396Y1 (ko) 건축물 벽면 시공용 거푸집 구조
JPH01257398A (ja) 電波吸収パネルの製造方法
JP2740195B2 (ja) 波形中芯を有する板状部材
JPH08270217A (ja) コンクリート打ち止め用のハニカムコアパネル及びコンクリート打ち止め施工法。
JP2000104392A (ja) 床パネル及びその製造方法
JP3541065B2 (ja) 鋼材の耐火被覆方法と耐火被覆構造
RU2181083C2 (ru) Способ ремонта тонкостенных конструкций
JP2002154192A (ja) 化粧板の製造方法
JPH07217016A (ja) 型枠兼用断熱パネルおよびその製造方法、施工方法
JPH08109652A (ja) 建築物の基礎における断熱構造及びその施工方法
JPH08277629A (ja) コンクリート面凹凸形成用のコルゲートコアパネル。
JPH0742279A (ja) プラスチック発泡体パネルおよび三層構造パネル
JPH01182439A (ja) 床パネル
JPS583861A (ja) 断熱パネル
JPH08309904A (ja) コンクリート建造物の断熱防水構造
JP2542771B2 (ja) 壁パネル
JPS5913682A (ja) Grc断熱パネル及びその捨型枠工法
JPH0913526A (ja) 断熱パネル
JPH0825242B2 (ja) 金属製ハニカム構造体及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031107