JPH0825242B2 - 金属製ハニカム構造体及びその製造方法 - Google Patents
金属製ハニカム構造体及びその製造方法Info
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- JPH0825242B2 JPH0825242B2 JP1193558A JP19355889A JPH0825242B2 JP H0825242 B2 JPH0825242 B2 JP H0825242B2 JP 1193558 A JP1193558 A JP 1193558A JP 19355889 A JP19355889 A JP 19355889A JP H0825242 B2 JPH0825242 B2 JP H0825242B2
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- core material
- honeycomb structure
- parallel
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、間仕切パネル、壁パネル、床パネル及び扉
等の内部に充填する金属製ハニカム構造体及びその製造
方法に関する。
等の内部に充填する金属製ハニカム構造体及びその製造
方法に関する。
従来、間仕切パネル等の表裏パネル板間に充填するハ
ニカム構造体は各種提供されているが、その殆どは段ボ
ール原紙を多数積層して接着剤にて接着したものや、厚
紙を波状に湾曲させたものを多数接着連設したもの等、
紙製のものが提供されているに過ぎず、強度及び耐燃性
の点で問題があった。一方、第8図に示す如く金属製で
作製した波状の複数の単位芯材aを空洞部bを形成して
並列に配し、その接合部cをスポット溶接してハニカム
構造体を形成することも考慮されるが、溶接個所が多数
存在するので製造コストが高くなって実用的でない。
ニカム構造体は各種提供されているが、その殆どは段ボ
ール原紙を多数積層して接着剤にて接着したものや、厚
紙を波状に湾曲させたものを多数接着連設したもの等、
紙製のものが提供されているに過ぎず、強度及び耐燃性
の点で問題があった。一方、第8図に示す如く金属製で
作製した波状の複数の単位芯材aを空洞部bを形成して
並列に配し、その接合部cをスポット溶接してハニカム
構造体を形成することも考慮されるが、溶接個所が多数
存在するので製造コストが高くなって実用的でない。
また、実公昭60−24805号公報にて開示される如く金
属製のハニカム構造を有する補強部材の端部を合成樹脂
発泡体からなる断熱材に一部埋設して一体となした構造
のものが提供されるが、該補強部材の厚みを両面に接着
する表裏パネル板の間隔より小さくしているので、パネ
ル板に直交する方向の外力が作用した場合に補強部材が
断熱材中に没入し、結果としてパネル板が陥没する恐れ
があるとともに、断熱材として合成樹脂を多量に使用し
ているため、建材として使用した際に、火災等により有
毒ガスが多量に発生する恐れがあり、やはり耐熱性及び
耐火性に問題があった。
属製のハニカム構造を有する補強部材の端部を合成樹脂
発泡体からなる断熱材に一部埋設して一体となした構造
のものが提供されるが、該補強部材の厚みを両面に接着
する表裏パネル板の間隔より小さくしているので、パネ
ル板に直交する方向の外力が作用した場合に補強部材が
断熱材中に没入し、結果としてパネル板が陥没する恐れ
があるとともに、断熱材として合成樹脂を多量に使用し
ているため、建材として使用した際に、火災等により有
毒ガスが多量に発生する恐れがあり、やはり耐熱性及び
耐火性に問題があった。
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところ
は、間仕切パネル、壁パネル及び扉等の表裏パネル板間
に充填し、該表裏パネル板の強度を向上させることがで
きるとともに、耐熱性及び耐火性に優れ、しかも製造容
易な金属製ハニカム構造体及びその製造方法を提供する
点にある。
は、間仕切パネル、壁パネル及び扉等の表裏パネル板間
に充填し、該表裏パネル板の強度を向上させることがで
きるとともに、耐熱性及び耐火性に優れ、しかも製造容
易な金属製ハニカム構造体及びその製造方法を提供する
点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、長さ方向に平行
な接合面を有する凸部と凹部を多数連続形成した金属製
の略波形の単位芯材を複数並列に配し、隣接する一方の
単位芯材の凸部の接合面と他方の単位芯材の凹部の接合
面を面接合して一方の単位芯材の凹部と他方の単位芯材
の凸部とで空洞部を形成するとともに、単位芯材の長さ
方向と直交する方向の該両接合面の少なくとも一端部を
熱可塑性合成樹脂でモールド接合して連結してなる金属
製ハニカム構造体を構成した。
な接合面を有する凸部と凹部を多数連続形成した金属製
の略波形の単位芯材を複数並列に配し、隣接する一方の
単位芯材の凸部の接合面と他方の単位芯材の凹部の接合
面を面接合して一方の単位芯材の凹部と他方の単位芯材
の凸部とで空洞部を形成するとともに、単位芯材の長さ
方向と直交する方向の該両接合面の少なくとも一端部を
熱可塑性合成樹脂でモールド接合して連結してなる金属
製ハニカム構造体を構成した。
また、前記金属製ハニカム構造体を製造する方法とし
て、長尺の金属製薄板をその長さ方向と直交する方向に
折曲して長さ方向に平行な接合面を有する凸部と凹部を
多数連属形成した略波形の単位芯材を作製するプレス又
は折曲工程と、前記単位芯材を複数並列に配するととも
に、隣接する一方の単位芯材の凸部の接合面と他方の単
位芯材の凹部の接合面を面接合して一方の単位芯材の凹
部と他方の単位芯材の凸部間に空洞部を設けて支持する
整列工程と、複数並列に配した単位芯材の長さ方向に直
交する方向の端部に熱可塑性合成樹脂製フィルムを敷設
するとともに、その上面から該フィルムの溶融変形温度
以上の熱を加えて、該端部をモールド接合する加熱工程
とより構成した。
て、長尺の金属製薄板をその長さ方向と直交する方向に
折曲して長さ方向に平行な接合面を有する凸部と凹部を
多数連属形成した略波形の単位芯材を作製するプレス又
は折曲工程と、前記単位芯材を複数並列に配するととも
に、隣接する一方の単位芯材の凸部の接合面と他方の単
位芯材の凹部の接合面を面接合して一方の単位芯材の凹
部と他方の単位芯材の凸部間に空洞部を設けて支持する
整列工程と、複数並列に配した単位芯材の長さ方向に直
交する方向の端部に熱可塑性合成樹脂製フィルムを敷設
するとともに、その上面から該フィルムの溶融変形温度
以上の熱を加えて、該端部をモールド接合する加熱工程
とより構成した。
〔作用〕 以上の如き内容からなる本発明の金属製ハニカム構造
体及びその製造方法は、単位芯材の凸部の接合面と隣接
した他の単位芯材の凹部の接合面を面接合した状態に整
列させて支持し、該単位芯材の長さ方向と直交する方向
の端部に熱可塑性合成樹脂製フィルムを敷設し、その上
面から該フィルムの溶融変形温度以上の熱を加えて、該
フィルムを溶融させて両接合面の端部にモールド接合す
るとともに、両接合面間に浸透させて互いに接着し、複
数の単位芯材を連結したものである。
体及びその製造方法は、単位芯材の凸部の接合面と隣接
した他の単位芯材の凹部の接合面を面接合した状態に整
列させて支持し、該単位芯材の長さ方向と直交する方向
の端部に熱可塑性合成樹脂製フィルムを敷設し、その上
面から該フィルムの溶融変形温度以上の熱を加えて、該
フィルムを溶融させて両接合面の端部にモールド接合す
るとともに、両接合面間に浸透させて互いに接着し、複
数の単位芯材を連結したものである。
次に添付図面に示した実施例に基づき更に本発明の詳
細を説明する。
細を説明する。
本発明で用いる単位芯材1は、第1図に示す如く長尺
の金属製薄板をプレス又は折曲工程にて、その長さ方向
と直交する方向に折曲し、凸部2と凹部3を交互に形成
するとともに、長さ方向に平行な接合面4,5を前記凸部
2と凹部3にそれぞれ形成したものである。その材料と
しては、スチールやステンレス等の金属薄板を用い、一
体プレス加工又は互いに噛合する歯車間に順次送って折
曲加工する工程により略波形に成形する。該単位芯材1
の形状は、特に限定されるものではないが、第1図
(a)に示す如く断面略コ字形の凸部2と凹部3を交互
に連続形成したものや、第1図(b)に示す如く断面略
中空台形の凸部2と凹部3を交互に連続形成したものが
採用される。
の金属製薄板をプレス又は折曲工程にて、その長さ方向
と直交する方向に折曲し、凸部2と凹部3を交互に形成
するとともに、長さ方向に平行な接合面4,5を前記凸部
2と凹部3にそれぞれ形成したものである。その材料と
しては、スチールやステンレス等の金属薄板を用い、一
体プレス加工又は互いに噛合する歯車間に順次送って折
曲加工する工程により略波形に成形する。該単位芯材1
の形状は、特に限定されるものではないが、第1図
(a)に示す如く断面略コ字形の凸部2と凹部3を交互
に連続形成したものや、第1図(b)に示す如く断面略
中空台形の凸部2と凹部3を交互に連続形成したものが
採用される。
そして、第2図及び第3図に示す如く複数の前記単位
芯材1,…を、整列工程にて並列に配するとともに、隣接
する一方の単位芯材1の凸部2の接合面4と他方の単位
芯材1の凹部3の接合面5を面接合させて、一方の単位
芯材1の凹部3と他方の単位芯材1の凸部2との間に該
単位芯材1の長さ方向と直交する方向に開口した空洞部
6を区画形成した状態で整列支持する。この支持手段と
しては適宜な手段が採用されるが、例えば、図例のもの
においては、基板7の周囲に単位芯材1の幅より低い支
持枠8を突設したものを用い、該基板7と支持枠8で形
成される箱体内に前述の如く複数の単位芯材1,…を整列
させるのである。
芯材1,…を、整列工程にて並列に配するとともに、隣接
する一方の単位芯材1の凸部2の接合面4と他方の単位
芯材1の凹部3の接合面5を面接合させて、一方の単位
芯材1の凹部3と他方の単位芯材1の凸部2との間に該
単位芯材1の長さ方向と直交する方向に開口した空洞部
6を区画形成した状態で整列支持する。この支持手段と
しては適宜な手段が採用されるが、例えば、図例のもの
においては、基板7の周囲に単位芯材1の幅より低い支
持枠8を突設したものを用い、該基板7と支持枠8で形
成される箱体内に前述の如く複数の単位芯材1,…を整列
させるのである。
それから、第3図に示す如く各単位芯材1の長さ方向
と直交する方向、即ち幅方向の端部の全領域にわたり熱
可塑性合成樹脂製フィルム9を敷設し、その上面より適
宜な加熱手段により該フィルム9の溶融変形温度以上の
熱を加えて該フィルム9を溶融させ、前記接合面4,5の
端部を熱可塑性合成樹脂9′でモールド接合する。この
際、溶融したフィルム9の一部は両接合面4,5との間に
浸透するとともに、その接合縁に沿って流れ落ち、隣接
する両単位芯材1,1をより強固に接着するのである。こ
の加熱工程において、本実施例では単位芯材1の端部に
敷設したフィルム9の上面に、該フィルム9の面積より
大きな面積の加熱板10を有するホットプレス11を圧接す
るようになしているが、特にこれに限るものではなく、
前記フィルム9の溶融変形温度以上に加熱し得る熱風を
吹きつけるようになしたものも採用し得る。
と直交する方向、即ち幅方向の端部の全領域にわたり熱
可塑性合成樹脂製フィルム9を敷設し、その上面より適
宜な加熱手段により該フィルム9の溶融変形温度以上の
熱を加えて該フィルム9を溶融させ、前記接合面4,5の
端部を熱可塑性合成樹脂9′でモールド接合する。この
際、溶融したフィルム9の一部は両接合面4,5との間に
浸透するとともに、その接合縁に沿って流れ落ち、隣接
する両単位芯材1,1をより強固に接着するのである。こ
の加熱工程において、本実施例では単位芯材1の端部に
敷設したフィルム9の上面に、該フィルム9の面積より
大きな面積の加熱板10を有するホットプレス11を圧接す
るようになしているが、特にこれに限るものではなく、
前記フィルム9の溶融変形温度以上に加熱し得る熱風を
吹きつけるようになしたものも採用し得る。
このように、溶融したフィルム9によって、隣接する
単位芯材1,1の上方に位置する一端部はモールド接合さ
れるが、一部は下端まで流れ落ちて、他端部をもモール
ド接合することが可能ではあるが、一端部をモールド接
合した状態で加熱を止め、即ち図例のものにおいてはホ
ットプレス11をその端部から離し、整列させた単位芯材
1,…の集合体を裏返した後、前記同様に新たなフィルム
9を敷設してホットプレス11にて加熱し、他端部もモー
ルド接合すれば、より好ましいのである。尚、前記フィ
ルム9の溶融体の粘性は温度に大きく依存し、また流れ
落ちる距離はその粘性と加熱時間に依存するので、最適
な温度及び加熱時間の設定を必要とする。また、接合面
4,5に連続する連結面12の角度にも依存するので、その
形状をも考慮する必要があり、例えば第1図(b)に示
した単位芯材1から構成した集合体(第2図に示したも
の)にあっては、第1図(a)に示した単位芯材1を用
いたものに比べて、その幅方向端部にフィルム9の溶融
体をより担持し易いのである。
単位芯材1,1の上方に位置する一端部はモールド接合さ
れるが、一部は下端まで流れ落ちて、他端部をもモール
ド接合することが可能ではあるが、一端部をモールド接
合した状態で加熱を止め、即ち図例のものにおいてはホ
ットプレス11をその端部から離し、整列させた単位芯材
1,…の集合体を裏返した後、前記同様に新たなフィルム
9を敷設してホットプレス11にて加熱し、他端部もモー
ルド接合すれば、より好ましいのである。尚、前記フィ
ルム9の溶融体の粘性は温度に大きく依存し、また流れ
落ちる距離はその粘性と加熱時間に依存するので、最適
な温度及び加熱時間の設定を必要とする。また、接合面
4,5に連続する連結面12の角度にも依存するので、その
形状をも考慮する必要があり、例えば第1図(b)に示
した単位芯材1から構成した集合体(第2図に示したも
の)にあっては、第1図(a)に示した単位芯材1を用
いたものに比べて、その幅方向端部にフィルム9の溶融
体をより担持し易いのである。
以上の各工程を経て製造された金属製ハニカム構造体
Aを第4図に示し、その隣接する単位芯材1,1の接合し
た両接合面4,5の端部をモールド接合した状態を第5図
に示す。
Aを第4図に示し、その隣接する単位芯材1,1の接合し
た両接合面4,5の端部をモールド接合した状態を第5図
に示す。
本発明の金属製ハニカム構造体Aは、間仕切パネル、
壁パネル、床パネル及び扉等の各種の複合パネルBを製
造する際に、その内部に補強用及び耐震用として充填さ
れるが、以下にその複合パネルBを製造する方法を述べ
る。
壁パネル、床パネル及び扉等の各種の複合パネルBを製
造する際に、その内部に補強用及び耐震用として充填さ
れるが、以下にその複合パネルBを製造する方法を述べ
る。
即ち、第6図に示す如く前記金属製ハニカム構造体A
の幅方向両端部の全領域にわたり金属製等の表パネル板
13と裏パネル板14を重ねた後、前記ホットプレス11の加
熱板10をそれぞれ表パネル板13及び裏パネル板14に圧接
して加熱する。この際、金属製ハニカム構造体Aの幅方
向両端にモールド接合されて存在する熱可塑性合成樹脂
9′はその溶融変形温度以上に加熱され、それぞれ表パ
ネル板13と裏パネル板14に接合する。このように、複数
の単位芯材1,…を連結するのに用いた熱可塑性合成樹脂
9′を、表裏パネル板13,14との接合にも利用するので
あり、何ら新たに接着剤を必要とせず、第7図に示すよ
うな複合パネルBを製造することができるのである。
の幅方向両端部の全領域にわたり金属製等の表パネル板
13と裏パネル板14を重ねた後、前記ホットプレス11の加
熱板10をそれぞれ表パネル板13及び裏パネル板14に圧接
して加熱する。この際、金属製ハニカム構造体Aの幅方
向両端にモールド接合されて存在する熱可塑性合成樹脂
9′はその溶融変形温度以上に加熱され、それぞれ表パ
ネル板13と裏パネル板14に接合する。このように、複数
の単位芯材1,…を連結するのに用いた熱可塑性合成樹脂
9′を、表裏パネル板13,14との接合にも利用するので
あり、何ら新たに接着剤を必要とせず、第7図に示すよ
うな複合パネルBを製造することができるのである。
尚、前記金属製ハニカム構造体Aに表パネル板13及び
裏パネル板14を接合する際に、表裏両面から二つのホッ
トプレス11,11にて加熱して同時に接合する以外に、一
つのホットプレス11を用いて何れか一方を先に接合し、
それから裏返して他方を接合するようにすることも可能
である。
裏パネル板14を接合する際に、表裏両面から二つのホッ
トプレス11,11にて加熱して同時に接合する以外に、一
つのホットプレス11を用いて何れか一方を先に接合し、
それから裏返して他方を接合するようにすることも可能
である。
また、前記金属製ハニカム構造体Aを製造する加熱工
程において、熱可塑性合成樹脂製のフィルム9を複数の
単位芯材1,…の集合体の端部に敷設した後、その上面に
表パネル板13又は裏パネル板14を載置し、その上面から
ホットプレス11を圧接して加熱し、隣接する単位芯材1,
1の接合と同時に表パネル板13又は裏パネル板14との接
合を行うことも可能である。
程において、熱可塑性合成樹脂製のフィルム9を複数の
単位芯材1,…の集合体の端部に敷設した後、その上面に
表パネル板13又は裏パネル板14を載置し、その上面から
ホットプレス11を圧接して加熱し、隣接する単位芯材1,
1の接合と同時に表パネル板13又は裏パネル板14との接
合を行うことも可能である。
[発明の効果] 以上にしてなる本発明の金属製ハニカム構造体の製造
方法によれば、長尺の金属製薄板をその長さ方向と直交
する方向に折曲して長さ方向に平行な接合面を有する凸
部と凹部を多数連続形成した略波形の単位芯材を作製す
るプレス又は折曲工程と、前記単位芯材を複数並列に配
するとともに、隣接する一方の単位芯材の凸部の接合面
と他方の単位芯材の凹部の接合面を面接合して一方の単
位芯材の凹部と他方の単位芯材の凸部間に空洞部を設け
て支持する整列工程と、複数並列に配した単位芯材の長
さ方向に直交する方向の端部に熱可塑性合成樹脂製フィ
ルムを敷設するとともに、その上面から該フィルムの溶
融変形温度以上の熱を加えて、該端部をモールド接合す
る加熱工程とよりなるので、プレス又は折曲加工した単
位芯材を複数並列に配し、その端部に熱可塑性合成樹脂
製のフィルムを敷設し、その上面から該フィルムの溶融
変形温度以上に加熱するだけで、隣接する単位芯材の両
接合面の端部をモールド接合してハニカム構造体を極め
て容易に製造することができるのである。
方法によれば、長尺の金属製薄板をその長さ方向と直交
する方向に折曲して長さ方向に平行な接合面を有する凸
部と凹部を多数連続形成した略波形の単位芯材を作製す
るプレス又は折曲工程と、前記単位芯材を複数並列に配
するとともに、隣接する一方の単位芯材の凸部の接合面
と他方の単位芯材の凹部の接合面を面接合して一方の単
位芯材の凹部と他方の単位芯材の凸部間に空洞部を設け
て支持する整列工程と、複数並列に配した単位芯材の長
さ方向に直交する方向の端部に熱可塑性合成樹脂製フィ
ルムを敷設するとともに、その上面から該フィルムの溶
融変形温度以上の熱を加えて、該端部をモールド接合す
る加熱工程とよりなるので、プレス又は折曲加工した単
位芯材を複数並列に配し、その端部に熱可塑性合成樹脂
製のフィルムを敷設し、その上面から該フィルムの溶融
変形温度以上に加熱するだけで、隣接する単位芯材の両
接合面の端部をモールド接合してハニカム構造体を極め
て容易に製造することができるのである。
また、このようにして製造した金属製ハニカム構造体
は、機械的強度の高い金属製の単位芯材を複数連結し、
また隣接する一方の単位芯材の凹部と他方の単位芯材の
凸部とで空洞部を形成したので、紙製のものと比較して
強度が高く、しかも薄い金属板を用いることができるの
で、結果として軽量であるとともに、熱可塑性合成樹脂
は両接合面をモールド接合するのに必要最小限な量だけ
使用しているので、火災が発生した際にも、有毒ガスの
発生量を極僅かに抑制することができ、耐火性に優れ、
勿論耐熱性にも優れている。
は、機械的強度の高い金属製の単位芯材を複数連結し、
また隣接する一方の単位芯材の凹部と他方の単位芯材の
凸部とで空洞部を形成したので、紙製のものと比較して
強度が高く、しかも薄い金属板を用いることができるの
で、結果として軽量であるとともに、熱可塑性合成樹脂
は両接合面をモールド接合するのに必要最小限な量だけ
使用しているので、火災が発生した際にも、有毒ガスの
発生量を極僅かに抑制することができ、耐火性に優れ、
勿論耐熱性にも優れている。
更に、単位芯材の長さ方向と直交する方向の端部を熱
可塑性合成樹脂でモールド接合したので、その上面に金
属製の表裏パネル板を載置し、該熱可塑性合成樹脂の溶
融変形温度以上に加熱することにより、表裏パネル板を
何ら接着剤を用いることなく接合することが可能となる
ので、本発明の金属製ハニカム構造体を用いて複合パネ
ルを容易に製造することができる。
可塑性合成樹脂でモールド接合したので、その上面に金
属製の表裏パネル板を載置し、該熱可塑性合成樹脂の溶
融変形温度以上に加熱することにより、表裏パネル板を
何ら接着剤を用いることなく接合することが可能となる
ので、本発明の金属製ハニカム構造体を用いて複合パネ
ルを容易に製造することができる。
第1図(a)及び(b)は単位芯材の二例を示す斜視
図、第2図は複数の単位芯材を並列に配して支持した状
態を示す簡略平面図、第3図は複数の単位芯材を接合す
る状態を一部断面で示した簡略側面図、第4図はハニカ
ム構造体の斜視図、第5図は隣接する単位芯材の両接合
面の接合状態を示す部分断面図、第6図はハニカム構造
体の両面に表裏パネル板を接合する状態を示した簡略側
面図、第7図は本発明のハニカム構造体を用いて構成し
た複合パネルを一部切欠して示した斜視図、第8図は従
来例を示す平面図である。 A:金属製ハニカム構造体、B:複合パネル、1:単位芯材、
2:凸部、3:凹部、4:接合面、5:接合面、6:空洞部、7:基
板、8:支持枠、9:フィルム、9′:熱可塑性合成樹脂、
10:加熱板、11:ホットプレス、12:連結面、13:表パネル
板、14:裏パネル板。
図、第2図は複数の単位芯材を並列に配して支持した状
態を示す簡略平面図、第3図は複数の単位芯材を接合す
る状態を一部断面で示した簡略側面図、第4図はハニカ
ム構造体の斜視図、第5図は隣接する単位芯材の両接合
面の接合状態を示す部分断面図、第6図はハニカム構造
体の両面に表裏パネル板を接合する状態を示した簡略側
面図、第7図は本発明のハニカム構造体を用いて構成し
た複合パネルを一部切欠して示した斜視図、第8図は従
来例を示す平面図である。 A:金属製ハニカム構造体、B:複合パネル、1:単位芯材、
2:凸部、3:凹部、4:接合面、5:接合面、6:空洞部、7:基
板、8:支持枠、9:フィルム、9′:熱可塑性合成樹脂、
10:加熱板、11:ホットプレス、12:連結面、13:表パネル
板、14:裏パネル板。
Claims (2)
- 【請求項1】長さ方向に平行な接合面を有する凸部と凹
部を多数連続形成した金属製の略波形の単位芯材を複数
並列に配し、隣接する一方の単位芯材の凸部の接合面と
他方の単位芯材の凹部の接合面を面接合して一方の単位
芯材の凹部と他方の単位芯材の凸部とで空洞部を形成す
るとともに、単位芯材の長さ方向と直交する方向の該両
接合面の少なくとも一端部を熱可塑性合成樹脂でモール
ド接合して連結してなる金属製ハニカム構造体。 - 【請求項2】長尺の金属製薄板をその長さ方向と直交す
る方向に折曲して長さ方向に平行な接合面を有する凸部
と凹部を多数連続形成した略波形の単位芯材を作製する
プレス又は折曲工程と、 前記単位芯材を複数並列に配するとともに、隣接する一
方の単位芯材の凸部の接合面と他方の単位芯材の凹部の
接合面を面接合して一方の単位芯材の凹部と他方の単位
芯材の凸部間に空洞部を設けて支持する整列工程と、 複数並列に配した単位芯材の長さ方向に直交する方向の
端部に熱可塑性合成樹脂製フィルムを敷設するととも
に、その上面から該フィルムの溶融変形温度以上の熱を
加えて、該端部をモールド接合する加熱工程と、 よりなる金属製ハニカム構造体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1193558A JPH0825242B2 (ja) | 1989-07-26 | 1989-07-26 | 金属製ハニカム構造体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1193558A JPH0825242B2 (ja) | 1989-07-26 | 1989-07-26 | 金属製ハニカム構造体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0357635A JPH0357635A (ja) | 1991-03-13 |
JPH0825242B2 true JPH0825242B2 (ja) | 1996-03-13 |
Family
ID=16310040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1193558A Expired - Lifetime JPH0825242B2 (ja) | 1989-07-26 | 1989-07-26 | 金属製ハニカム構造体及びその製造方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH0825242B2 (ja) |
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Family Cites Families (2)
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JPS6448696A (en) * | 1987-08-17 | 1989-02-23 | Showa Aircraft Ind | Production of honeycomb core |
-
1989
- 1989-07-26 JP JP1193558A patent/JPH0825242B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0357635A (ja) | 1991-03-13 |
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