JPH0939035A - 光ディスク基板用成形金型及び成形方法 - Google Patents

光ディスク基板用成形金型及び成形方法

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JPH0939035A
JPH0939035A JP19214695A JP19214695A JPH0939035A JP H0939035 A JPH0939035 A JP H0939035A JP 19214695 A JP19214695 A JP 19214695A JP 19214695 A JP19214695 A JP 19214695A JP H0939035 A JPH0939035 A JP H0939035A
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molding
disk substrate
optical disk
die
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JP19214695A
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Jun Shimizu
純 清水
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH0939035A publication Critical patent/JPH0939035A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融樹脂に高圧な射出圧力をかけることなく
肉厚部であるクランピング部の基準面にヒケを生じさせ
ることなく、高密度記録が実現できる光ディスク基板用
成形金型を得る。 【解決手段】 光ディスク基板1の光記録領域面を成形
する固定側金型5と、光ディスク基板1のクランピング
領域の上面を成形し、中心部に樹脂注入口を有するスリ
ーブ状金型11と、光ディスク基板の光記録領域裏面を
成形する可動側金型9と、光ディスク基板のクランピン
グ領域の基準面を余分に肉厚状に一次成形する基準面成
形金型19と、光ディスク基板のセンターホール3aを
抜き加工するホール成形金型24とから構成され、光デ
ィスク基板の射出成形時、基準面成形金型19により基
準面4の肉厚を所定寸法余分に厚く一次成形し、成形物
の固化する直前に基準面成形金型19で基準面4aを圧
縮し二次成形すると共に、ホール成形金型24のパンチ
ング動作によりセンターホール3aの抜き出し加工を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光の照射に
より情報の記録及び/又は再生が行われる光ディスク基
板の成形金型及び光ディスク基板の成形方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光の照射により情報の記
録,再生を行う光ディスクとしては、光磁気ディスク、
各種追記型光ディスク、デシタルオーディオディスク
(コンパクトディスク)、光学式ビデオディスク(レー
ザディスク)等が実用化されている。
【0003】これら光ディスクは、いずれも透明基板上
に記録層や反射層等の機能膜よりなる記録部が形成され
ている。このような光ディスクに対する情報の記録、再
生をチャッキング方式を採用する記録再生システムを例
にとって図4について説明する。
【0004】光ディスク40は厚みが1.2mmの円盤
状の透明基板41上に記録部42が形成され、光ディス
ク40の裏面中央部に磁気チャッキングするためのハブ
43が取り付けられている。つまり、光ディスク40は
その中央部がクランピング領域cであり、この領域cを
除いた領域が光記録領域rであり、ハブ43はクランピ
ング領域cに取り付けられ、記録部42は光記録領域r
に形成されている。尚、ハブ43は磁気吸着可能な金属
材よりなり、その中央部にセンターホール44が開口し
ている。
【0005】一方、上述した光ディスク40が支持され
るディスクテーブル45にはマグネット46が内蔵され
ており、ディスクテーブル45の外周部上面が光ディス
ク40が載置される載置部47である。そして、ディス
クテーブル45の中心部に図示しないスピンドルモータ
により回転駆動されるスピンドル軸48がある。
【0006】光ディスク40をディスクテーブル45へ
取り付けは、スピンドル軸48にセンターホール44を
挿入しつつ、透明基板41がディスクテーブル45側と
なるように光ディスク40を載置部47上に載置する。
これによって、ディスクテーブル45に内蔵されている
マグネット46にハブ43が磁気吸引され光ディスク4
0がディスクテーブル45にチャッキングされる。
【0007】このようにディスクテーブル45にチャッ
キングされた状態の光ディスク40に透明基板41側か
ら図示しない光学ピックアップ装置によってレーザ光が
照射される。レーザ光は集束レンズによって集光され、
集光されたレーザ光は光ディスク40の透明基板41を
透過して記録部42上に焦点を結ぶ。そして、このレー
ザ光が焦点を結ぶことで形成された微小のビームスポッ
トにより当該スポットの直径に対応した大きさで記録ピ
ットが形成される。
【0008】ところで、上述した記録再生システムにお
いて、記録密度は記録ピットがビームスポットの直径に
よってほぼ決定され、記録密度を上げるにはビームスポ
ットの直径をできるだけ小さくすることが必要となり、
このため、対物レンズの開口数NAを大きくすることや
記録再生波長の短波長化することが1つの方法である。
しかし、いずれの場合も光ディスクの傾きにより生じる
収差を小さくするために光ディスク基板の厚みを薄くす
ることが必要となる。
【0009】ところが、厚みの薄いディスク基板を使用
した場合には、ハブをディスク中心に取り付ける際の接
着剤等の応力、光ディスクをディスクチャッキングテー
ブルにチャッキングする際のクランピング力によってク
ランピング領域が容易に変形し、ディスクに反りが発生
する。
【0010】そこで、本発明の出願人は、ディスクの傾
きにより収差が増大する割合が小さく、対物レンズの開
口数NAを大きくした場合でも傾き角の強度を実用範囲
内にすることができ、しかも強度が大きく、ディスク基
板の成形時やディスクテーブルへのチャッキング時等に
変形の生じない光ディスクを特願平5−129782号
明細書において提案した。
【0011】この光ディスクは図5に示すようにディス
ク基板50の光記録領域rにおける記録部51厚さが
0.5〜0.9mmであり、クランピング領域cにおけ
るクランピング部52の厚みが1〜2mmに設定されて
いる。詳しくは、クランピング部52の厚みはディスク
基板50の裏面側に肉厚状に突出し、その端面がディス
ク基板の基準面53となる。そして、クランピング部5
2の中央部に貫通するセンターホール54を開口してい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように構成した光
ディスク基板は、量産性及び寸法精度の均一した製品が
得られることから射出成形法によって金型内に溶融樹脂
を高温,高圧化して射出し、その後、固化させることに
よって製造される。
【0013】しかしながら、射出成形法によってクラン
ピング領域52を厚くした光ディスク基板を製作した場
合、成形後の冷却による固化する段階においてクランピ
ング部分52は肉厚が厚いことから、表面層と内部との
冷却速度の違いにより図6に示すように特にクランピン
グ部52の表面層である基準面53にいわゆる「ヒケ」
現象が発生し、基準面53に凹み状の変形部55が発生
するといった決定的な問題がある。
【0014】このため、基準面53の変形は光ディスク
基板全体に傾きが生じ、記録,再生をする際の回転時に
光ディスク基板に面振れが発生し、この結果、光ディス
ク基板は上下にバタツキながら回転することになり、よ
って、レーザ光は記録部51対してビームスポットを形
成することが困難となり記録,再生を正確に行うことが
不可能となる。
【0015】そこで、射出成形法においてクランピング
部に生じるヒケを防止する方法として、図7に示すよう
に注入口からの溶融樹脂56の射出圧力を高圧に保ちな
がら時間をかけることで、クランピング部52の中心部
の収縮を抑えヒケを防止することが考えられる。
【0016】しかし、このような方法では高度な光学特
性や機械特性が求められる肉厚の薄い記録部51に過剰
な射出圧力をかけることになり、記録部51における基
板内部に好ましくない残留応力を生じさせる結果とな
る。
【0017】本発明は、上述したような課題を解消する
ためになされたもので、溶融樹脂に高圧な射出圧力をか
けることなく肉厚部であるクランピング部の基準面にヒ
ケを生じさせることなく、高密度記録が実現できる光デ
ィスク基板用成形金型及びその成形方法を得ることを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明による光ディスク基板用成形金型は、情報の
記録及び/又は再生に際してレーザ光が照射される光記
録領域と、ディスクテーブルにクランピングされるクラ
ンピング領域とを有し、クランピング領域における厚さ
が光記録領域における厚さよりも大であり、クランピン
グ領域の裏面側が肉厚状に突出しその端面が基準面とな
る光ディスク基板の成形金型であって、光ディスク基板
の光記録領域面を成形する固定金型と、光ディスク基板
のクランピング領域の上面を成形し、中心部に樹脂注入
口を有する成形金型と、光ディスク基板の光記録領域裏
面を成形する可動金型と、光ディスク基板のクランピン
グ領域の基準面を余分に肉厚状に一次成形する基準面成
形金型と、光ディスク基板のセンターホールを抜き加工
するパンチング金型を兼ねるホール成形金型とから構成
され、光ディスク基板の射出成形時、基準面成形金型に
より基準面の肉厚を所定寸法余分に厚く一次成形し、成
形物の固化する直前に基準面成形金型で基準面を圧縮し
二次成形すると共に、ホール成形金型のパンチング動作
によりセンターホールの抜き出し加工を行うようにした
ものである。
【0019】上述のように構成した本発明の光ディスク
基板用成形金型は、成形型内に溶融樹脂を射出し光ディ
スク基板の成形時に、基準面成形金型により基準面部分
の肉厚を所定肉厚分だけ余分に厚く一次成形する。成形
後、成形物は成形型内において冷却され始め肉厚の厚い
クランピング部分の基準面にヒケが発生し始めるが、成
形物の固化の直前に基準面成形金型を可動して余分に肉
厚状にした基準面を圧縮し二次成形することで、基準面
にヒケの発生が回避された光ディスク基板を成形するこ
とができる。
【0020】また、本発明による光ディスク基板の成形
方法は、情報の記録及び/又は再生に際してレーザ光が
照射される光記録領域と、ディスクテーブルにクランピ
ングされるクランピング領域とを有し、クランピング領
域における厚さが光記録領域における厚さよりも大であ
り、クランピング領域の裏面側が肉厚状に突出しその端
面が基準面となる光ディスク基板の成形方法であって、
クランピング領域の基準面の成形方法として、光ディス
ク基板の射出成形時、基準面の板厚を所定寸法余分に厚
くし成形する一次成形工程と、基準面が固化する直前に
基準面を圧縮成形する二次成形工程とからなる。
【0021】上述した光ディスク基板の成形方法によれ
ば、一次成形工程では基準面成形金型により基準面部分
の肉厚が所定肉厚分だけ余分に厚く成形され、二次成形
工程により成形物の固化の直前に基準面成形金型を可動
して余分に肉厚状にした基準面を圧縮成形することで、
基準面にヒケの発生が回避された光ディスク基板を成形
することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光ディスク基
板用成形金型及び光ディスク基板の成形方法の実施例を
図面を参照して説明する。
【0023】図1は本発明による光ディスク基板の成形
金型の断面図を示す。本発明の成形金型で成形加工され
る光ディスク基板は符号1で示し、この光デスク基板1
は外周部に肉薄状の記録部2と、中心部に肉厚状のクラ
ンピング部3とから構成され、クランピング部3の裏面
が基準面4である。
【0024】そして、光ディスク基板1の記録部2の上
面である記録面側を成形する金型が固定側金型5であ
り、固定側型板6に支持されている。光ディスク基板1
の記録面は固定側金型5の裏面に配置したスタンパ7に
より成形され、スタンパ7の外周部がスタンパ押え8に
より支持されている。また、記録部2の裏面を成形する
金型が可動側金型9であり、可動側型板10に支持され
ている。
【0025】光ディスク基板1のクランピング部3の上
面を成形する金型がスリーブ状金型11であり、このス
リーブ状金型11内にスプルブッシュ12が出入可能に
挿着され、スプルブッシュ12の中心に溶融樹脂供給部
13に通じる溶融樹脂の注入口14がある。
【0026】一方、クランピング部3の下面外周部を成
形するのがスリーブ状のピストン金型15で、成形後の
光ディスク基板1の突き出し用ピストンを兼ねている。
このピストン金型15は中型板16により支持され、コ
イルばね17で常時下方方向へ付勢されている。また、
ピストン金型15は可動側型板10及び中型板16に形
成したエアー通路18への圧縮空気の送給によりコイル
ばね17のばね力に抗して元の位置に上動する。
【0027】そして、クランピング部3の基準面4を成
形するのがスリーブ状の基準面成形金型19であり、こ
の基準面成形金型19は油圧ピストン20に固定されて
支持型板21に支持され、第1の油圧通路22への油圧
の送給により油圧ピストン20により押し上げられ上動
する。また、基準面成形金型19は第2のエアー通路2
3への圧縮空気の送給により油圧ピストン20が押し下
げられ元の位置に下動する。
【0028】上述した基準面成形金型19の中心には光
ディスク基板1のセンターホールを成形するためのコア
状のホール成形金型24が配置され、ホール成形金型2
4はセンターホールのパンチング金型を兼ねている。こ
のホール成形金型24の底部には下型板25に支持され
た状態で油圧ピストン26が配置され、第2の油圧通路
27への油圧の送給により油圧ピストン26によりホー
ル成形金型24が押し上げられ上動する。
【0029】尚、上述した固定側金型5、固定側型板6
及び可動側金型9には冷却水通路28が設けられ、これ
ら金型の冷却作用を行っている。
【0030】次に、上述のように構成した成形金型によ
る光ディスク基板の成形手順を図1及び図2について説
明する。
【0031】まず、図1に示すように型組み状態の成形
金型内に注入口14より溶融樹脂29が注入される。こ
の際、基準面成形金型19は下降した位置にある。溶融
樹脂はスプルブッシュ12とホール成形金型24とで形
成されるキャビティより、スリーブ状金型11と基準面
成形金型19とで形成されるクランピング部3の成形キ
ャビティを経て、固定側金型5と可動側金型9とで形成
される記録部2の成形キャビティ内に充填され、ディス
ク基板の一次成形品が成形される。
【0032】すなわち、一次成形されたディスク基板は
クランピング部3のセンターホール側が溶融樹脂で連通
された連接部30を有すると共に、基準面成形金型19
が下降されたことによりクランピング部3の基準面部分
の肉厚は本来の基準面4より5〜20%余分に厚くした
一次成形基準面4aとして成形されている。
【0033】一次成形されたディスク基板は、成形金型
内において表面側より冷却され始めるが、肉厚の厚いク
ランピング部3は表面側の冷却速度より内部の冷却速度
が遅いため、クランピング部3の一次成形基準面4aに
「ヒケ」が発生し始める。そこで、次の工程としてディ
スク基板の表面が固化する直前に油圧ピストン20を駆
動して基準面成形金型19を上動し、図2に示すように
余分に肉厚状にした一次成形基準面4aを本来の基準面
4の位置まで圧縮する二次成形を行う。
【0034】つまり、クランピング部3の内部樹脂は表
面樹脂が固化する直前にはある程度凝固し始めている状
態であるため、一次成形基準面4aの圧縮による二次成
形を行うことでクランピング部3部分の密度が高くなっ
て「ヒケ」が内部吸収されることになる。この結果、二
次成形加工された基準面4には「ヒケ」による変形を無
くすることができる。
【0035】かくして、基準面成形金型19による一次
成形基準面4aの二次成形動作と同時にあるいは二次成
形動作に連続してホール成形金型24を油圧ピストン2
6の駆動により上動させることで、図2に示すようにク
ランピング部3の樹脂の連接部30がパンチングされ、
これによって、連接部30はスプルブッシュ12と共に
押し上げられて切断され、クランピング部3のセンター
ホール3aを開口してディスク基板の成形は終了する。
【0036】尚、ディスク基板の成形後は、ディスク基
板1と共に可動側金型9以下の金型を固定側金型5から
下動させて分離した状態で、エアー通路18から圧縮空
気を送給してピストン金型15を上動させれば可動側金
型9からディスク基板1を抜き出すことができる。
【0037】このように本発明によれば、肉厚部である
クランピング部3の基準面4をヒケによる変形から防止
することができ、光ディスク基板の平面性を向上し、高
密度記録が実現できる。
【0038】また、基準面4を強制的に圧縮する二次成
形を行うことで、「ヒケ」の発生が効果的に防止でき、
従って、成形品が完全に冷却されない状態で成形金型か
ら取り出すことができ成形時間の短縮化が図れる。
【0039】また、溶融樹脂の射出圧力を高圧にするこ
ともないため、ディスク基板の特に記録領域内周部の残
留応力を低減することができ、記録領域の光学特性が向
上できる。従って、記録領域の内周部への拡大が可能と
なる。
【0040】上述した実施例では、基準面成形金型19
及びホール成形金型24は、それぞれ別々の油圧ピスト
ン20及び26により駆動するように構成した場合につ
いて説明したが、図3に基準面成形金型19とホール成
形金型24を1つの油圧ピストンで駆動することのでき
る実施例を示す。
【0041】これによれば、ホール成形金型24の外周
部に係合段部24aを設けると共に、基準面成形金型1
9の内周部に上記係合段部24aと係合する係合面19
aを設けている。そして、ホール成形金型24の底部に
図1に示したのと同様の油圧ピストン26を設けてい
る。また、この油圧ピストン26を上動する油圧通路2
7と、基準面成形金型19と共にホール成形金型24を
下動するエアー通路31を設けている。従って、図3の
実施例では基準面成形金型19を駆動する図1に示した
油圧ピストン20及び油圧通路22やエアー通路23は
不要である。尚、その他の構成は図1に示した構成と同
一であるため同一部分には同じ符号を付して重複する説
明は省略する。
【0042】このように構成した成形金型は、ディスク
基板1の一次成形工程において基準面成形金型19によ
りクランピング部3の基準面部分の肉厚を余分に厚くし
た一次成形基準面4aを成形し、成形品の固化の直前に
油圧ピストン26を駆動してホール成形金型24を上動
させることで、一体に基準面成形金型19が上動し一次
成形基準面4aを圧縮成形する動作と、樹脂の連接部3
0をホール成形金型24によりパンチングしてセンター
ホール3aを開口する動作とを同時に行うことができ
る。このような構成とすることで図1に示した構成の成
形金型に比較して油圧ピストンが1つで済むと共に、油
圧通路も簡略化でき金型装置の制御システムの簡略化を
図ることができる。
【0043】尚、本発明は、上述しかつ図面に示した実
施例に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範
囲内で種々の変形実施が可能である。
【0044】実施例では基準面成形金型19及びホール
成形金型24の駆動手段として油圧式ピストンを使用し
た場合について説明したが、エアー式ピストンであって
もよく、あるいはソレノイド機構の他の駆動手段を使用
することも可能である。
【0045】また、本発明の成形金型で成形される光デ
ィスク基板としては、肉厚状のクランピング部を有し、
その裏面が基準面であるような光磁気ディスク、各種追
記型光ディスク、デシタルオーディオディスク、光学式
ビデオディスク等を成形する成形金型に広く適用可能で
ある。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
ク基板用成形金型は、光ディスク基板の射出成形時、基
準面成形金型により基準面の肉厚を所定寸法余分に厚く
一次成形し、成形物の固化する直前に基準面成形金型で
基準面を圧縮し二次成形するようにしたので、肉厚部で
あるクランピング部の基準面をヒケによる変形から防止
することができ、これによって、光ディスク基板の平面
性を向上し、高密度記録が実現できるといった効果があ
る。
【0047】また、一次成形された基準面を圧縮により
二次成形したことでヒケの発生が回避できるので、成形
品が完全に冷却されない状態で成形金型から取り出すこ
とができ、これによって、成形時間の短縮化が可能とな
る。
【0048】また、本発明の光ディスク基板の成形方法
は、光ディスク基板の射出成形時、基準面の板厚を所定
寸法余分に厚くし成形する一次成形工程と、基準面が固
化する直前に基準面を圧縮成形する二次成形工程とより
なるので、基準面にヒケの発生が回避された光ディスク
基板を成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディスク基板用成形金型の断面図
である。
【図2】基準面の二次成形工程の要部の断面図である。
【図3】本発明によるディスク基板用成形金型の別の例
の断面図である。
【図4】従来の光ディスクとディスクテーブルの断面図
である。
【図5】本発明出願人が提案した光ディスクの断面図で
ある。
【図6】基準面にヒケが発生する様子のディスク基板の
断面図である。
【図7】高圧の射出圧力によりディスク基板に残留応力
が発生する様子の説明図である。
【符号の説明】
1 光ディスク基板 2 記録部 3 クランピング部 3a センターホール 4 基準面 4a 一次成形基準面 5 固定側金型 7 スタンパ 9 可動側金型 11 スリーブ状金型 12 スプルブッシュ 15 ピストン金型 17 コイルばね 19 基準面成形金型 19a 係合面 20 油圧ピストン 24 ホール成形金型 24a 係合段部 26 油圧ピストン 30 樹脂の連接部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の記録及び/又は再生に際してレー
    ザ光が照射される光記録領域と、ディスクテーブルにク
    ランピングされるクランピング領域とを有し、上記クラ
    ンピング領域における厚さが上記光記録領域における厚
    さよりも大であり、上記クランピング領域の裏面側が肉
    厚状に突出しその端面が基準面となる光ディスク基板の
    成形金型であって、 上記光ディスク基板の上記光記録領域面を成形する固定
    金型と、 上記光ディスク基板の上記クランピング領域の上面を成
    形し、中心部に樹脂注入口を有する成形金型と、 上記光ディスク基板の光記録領域裏面を成形する可動金
    型と、 上記光ディスク基板の上記クランピング領域の上記基準
    面を余分に肉厚状に一次成形する基準面成形金型と、 上記光ディスク基板のセンターホールを抜き加工するパ
    ンチング金型を兼ねるホール成形金型と、から構成さ
    れ、 上記光ディスク基板の射出成形時、上記基準面成形金型
    により上記基準面の肉厚を所定寸法余分に厚く一次成形
    し、成形物の固化する直前に上記基準面成形金型で上記
    基準面を圧縮し二次成形すると共に、上記ホール成形金
    型のパンチング動作により上記センターホールの抜き出
    し加工が行われることを特徴とする光ディスク基板用成
    形金型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ディスク基板用成形金
    型において、 上記基準面成形金型がピストン機構により駆動されて上
    記基準面を圧縮成形することを特徴とする光ディスク基
    板用成形金型。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光ディスク基板用成形金
    型において、 上記基準面成形金型と上記ホール成形金型が1つの駆動
    手段により駆動され、上記基準面成形金型が当該ホール
    成形金型のパンチング動作と一体に連動して上記基準面
    を圧縮成形することを特徴とする光ディスク基板用成形
    金型。
  4. 【請求項4】 情報の記録及び/又は再生に際してレー
    ザ光が照射される光記録領域と、ディスクテーブルにク
    ランピングされるクランピング領域とを有し、上記クラ
    ンピング領域における厚さが上記光記録領域における厚
    さよりも大であり、上記クランピング領域の裏面側が肉
    厚状に突出しその端面が基準面となる光ディスク基板の
    成形方法であって、 上記クランピング領域の上記基準面の成形方法として、 上記光ディスク基板の射出成形時、上記基準面の板厚を
    所定寸法余分に厚くし成形する一次成形工程と、 上記基準面が固化する直前に上記基準面を圧縮成形する
    二次成形工程と、からなることを特徴とする光ディスク
    基板の成形方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103878952A (zh) * 2014-03-11 2014-06-25 金华职业技术学院 一种塑件浇注系统去除装置及其使用方法
CN110947928A (zh) * 2019-12-18 2020-04-03 宁波拓普集团股份有限公司 一种立式挤压机铸造模具

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