JPH0938350A - ロータリ式電気かみそり - Google Patents

ロータリ式電気かみそり

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JPH0938350A
JPH0938350A JP21681095A JP21681095A JPH0938350A JP H0938350 A JPH0938350 A JP H0938350A JP 21681095 A JP21681095 A JP 21681095A JP 21681095 A JP21681095 A JP 21681095A JP H0938350 A JPH0938350 A JP H0938350A
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JP
Japan
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blade
base
inner blade
blade holder
main body
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Application number
JP21681095A
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Inventor
Yasuo Yamashita
康雄 山下
Tomoji Takami
智士 高見
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Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剃り刃ユニットが首振り式のロータリ式電気
かみそりにおいて、回転内刃まわりの毛くず掃除の容易
化を図る。 【解決手段】 外刃27F(27B)および回転内刃2
5F(25B)は、左右の支持壁15L・15Rが突出
する本体ケース1の上面とは異なる基台24上に搭載す
る。従って、回転内刃25F(25B)まわりを毛くず
掃除する際、支持壁15L・15Rやこの根元に装備さ
れる毛止め用のシールリング20などに邪魔されたりす
ることなく、きわめて容易に行え、また清掃ブラシでシ
ールリング20がめくられたりすることも無くて毛くず
の侵入防止を全うできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダ状の回転
内刃を備えたロータリ式電気かみそりの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のロータリ式電気かみそりは、例
えば特開平6−304346号公報に開示されているよ
うに、本体ケースに外刃ホルダを介して外刃をアーチ状
に装着固定し、外刃の内面に摺接するシリンダ状の回転
内刃、モータ、およびモータ出力を回転内刃に伝達する
ギヤ伝動機構の三者を一体的に組み合わせた駆動ユニッ
トを、本体ケースに対して弾性手段を介して浮動自在に
支持し、前記回転内刃を前記駆動ユニットごと外刃内面
に弾性的に押圧するよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前出の従来
構造では、駆動ユニットの左右から立設された一対の支
持壁が本体ケースの上面から突出されて、この左右の支
持壁間に回転内刃が支架され、毛くずは本体ケースの上
面で溜められるようになっている。そのため、外刃を外
して毛くず掃除するときに清掃ブラシが前記支持壁に当
たり、この支持壁が邪魔になって掃除し辛かった。ま
た、毛くずが本体ケース内に侵入するのを防止するため
にゴム製のシールリングが本体ケース上面の支持壁貫通
部に装備されているが、そのシールリングも掃除の邪魔
になりやすいばかりか、清掃ブラシを用いて支持壁の根
元あたりの掃除を行う際に、シールリングに清掃ブラシ
を強く擦りつけたりすると、シールリングがめくれて毛
くずを本体ケース内に侵入させてしまうおそれもあっ
た。
【0004】本発明の目的は、このような問題を解消す
るためになされたもので、毛くず掃除の簡易化および毛
くずの侵入防止の向上を図ることのできるロータリ式電
気かみそりを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のロータリ式電気
かみそりは、相対向する左右一対の支持壁15L・15
Rを本体ケース1の上面から上方へ突出させる。前記支
持壁15L・15R間には基台24を支持する。そして
前記基台24上に、網目状の外刃27F(27B)と、
外刃27F(27B)の内面に摺接して回転軸心まわり
に回転するシリンダ状の回転内刃25F(25B)とを
搭載する。前記支持壁15L・15Rの少なくとも一方
には本体ケース1内のモータ14の出力を前記回転内刃
25F(25B)に伝達する駆動伝達手段を備える。
【0006】
【作用】上記構成によると、外刃27F(27B)を取
り外して回転内刃25F(25B)まわりを清掃ブラシ
で毛くず掃除する場合、この掃除は基台24上で行えば
よく、この基台24上には左右の支持壁15L・15R
が存在せず、この支持壁15L・15Rは基台24の左
右の外側に立設するので、基台24上で清掃ブラシをか
けるときにかかる支持壁15L・15Rが邪魔になるよ
うなことはない。また支持壁15L・15Rの根元まわ
りにゴム製のシールリングが装備されていても、このシ
ールリングも基台24上とは異なる場所にあるので、こ
れが清掃ブラシによる掃除の邪魔になったり、清掃ブラ
シでめくられたりすることもない。
【0007】
【実施例】図1ないし図5に示すように、この電気かみ
そりは、本体ケース1の上部に切断ヘッド2を備えてお
り、この切断ヘッド2に剃り刃ユニット3を組み付けて
ある。図5、図6および図29に示すように、本体ケー
ス1は、ネジ結合される前後二つ割り構造の前後ケース
1F・1B、および結合された前後ケース1F・1Bに
左右から嵌合連結されるカバーケース1L・1Rとから
なる。この本体ケース1の内部には回路基板4、電池5
等の電装部品が組み込まれるとともに、ケース下端部に
充電用プラグ6が備えられる。前ケース1Fの前面には
起動・停止用のスイッチノブ7が上下スライド操作可能
に備えられ、かつ充電状態表示用のインジケータ8が設
けられるとともに、飾りパネル100がそれらスイッチ
ノブ7およびインジケータ8を露出するように重合固定
される。また、図3のように本体ケース1の後面の上部
にはきわ剃りユニット9とこれを揺動出退させる操作ノ
ブ10が装備される。
【0008】図12および図13に示すように、切断ヘ
ッド2はヘッドケース11を有し、このヘッドケース1
1は、左右方向に並列されてネジ12で一体結合される
左右ケース部分11L・11Rと中央ケース部分11C
とからなり、両端に出力軸13L・13Rを備えたモー
タ14がこれらケース部分11L・11C・11Rによ
って左右水平姿勢で抱き込み保持されている。ヘッドケ
ース11の左右ケース部分11L・11Rからは、左右
一対の支持壁15L・15Rが相対向して立設され、こ
の支持壁15L・15Rが本体ケース1の上面から上方
外方に突出するよう、かつ、ヘッドケース11が一定範
囲で上下方向に出退可能に前後ケース1F・1Bに前後
から抱き込み支持される。そして、この突出した左右支
持壁15L・15R間に前記剃り刃ユニット3が組み付
けられる。
【0009】図6において、ヘッドケース11における
中央ケース部分11Cの下部から左右に延出した薄肉ア
ーム16の各先端ピン17が、本体ケース1内のボス9
0に差し込み固定されるとともに、ヘッドケース11の
左右下部と本体ケース1のバネ受け18との間に圧縮コ
イルバネ19が組み付けられる。もって剃り刃ユニット
3を含む切断ヘッド2全体が薄肉アーム16と圧縮コイ
ルバネ19とを介して本体ケース1に対して上下に浮動
自在に弾性支持される。左右支持壁15L・15Rの基
部と本体ケース1の上面開口部との間にはゴム製のシー
ルリング20が嵌着され、ヘッドケース出退箇所から本
体ケース1内への塵埃の侵入が阻止される。
【0010】図7ないし図10において、各支持壁15
L・15Rの外側には蓋板21L・21Rおよびキャッ
プ22L・22Rが嵌着固定され、右側の支持壁15R
とその蓋板21Rとの間の空間に、モータ出力を剃り刃
ユニット3に伝達するためのギヤ伝動機構23による駆
動伝達手段が装備される。このギヤ伝動機構23は、モ
ータ14の一方の出力軸13Rに固着された第1伝動ギ
ヤG1、これに噛み合う第2伝動ギヤG2、第2伝動ギ
ヤG2に一体連設された第3伝動ギヤG3、この第3伝
動ギヤG3に噛み合う第4伝動ギヤG4、第4伝動ギヤ
G4に一体連設された第5伝動ギヤG5、第5伝動ギヤ
G5に噛み合う第6伝動ギヤG6、第6伝動ギヤG6に
噛み合う第7伝動ギヤG7、および第7伝動ギヤG7に
一体連設された最終伝動ギヤG8とから構成される。な
お、モータ14の他方の出力軸13Lの出力はきわ剃り
ユニット9の駆動系に伝達される。
【0011】図7に示すように、剃り刃ユニット3に
は、前記支持壁15L・15R間に左右軸心Pを中心に
揺動可能に枢支された基台24と、一対のシリンダ状の
回転内刃25F・25Bを前記軸心Pと平行に並列軸支
した内刃ホルダ26と、網目状に形成された前後2枚の
外刃27F・27Bをアーチ状に張設した外刃ホルダ2
8とが備えられる。図7および図20に示すように、基
台24は、上蓋板29の嵌め込み装着によって閉塞され
る浅い箱状に形成され、その左右から立設した山形のブ
ラケット部24L・24Rが支軸30L・30Rを介し
て前記ヘッドケース11における支持壁15L・15R
に枢支連結される。各支軸30L・30Rは、図30に
示すように、ブラケット部24L・24Rから挿入する
雌ねじ300と、支持壁15L・15Rから前記雌ねじ
300に挿入螺合する雄ねじ301からなる。基台24
の内部には、後述するように、内刃ホルダ26の係合ロ
ック機構31(図22参照)と外刃ホルダ28の係合ロ
ック機構32(図23参照)が組み込まれる。
【0012】図17に示すように、内刃ホルダ26は、
平坦な毛くず受け面Sを形成する底壁26Cの左右端か
ら側壁26L・26Rが立設されたものであり、この側
壁26L・26R間に前記回転内刃25F・25Bが軸
受部材を介して平行に軸支され、かつ回転内刃25F・
25Bと毛くず受け面Sとの間には前後から清掃ブラシ
を挿入できる空間Q(図22参照)が形成される。ま
た、各回転内刃25F・25Bに一体化した入力ギヤG
F・GBが右側の側壁26Rの外側に位置して装備され
るとともに、各側壁26L・26Rの外側にはカバー体
33L・33Rが嵌合連結され、右側のカバー体33R
には前記入力ギヤGF・GBの対向する一部を露出させ
る開口34が形成される。このように入力ギヤGF・G
Bの対向する一部を露出させることで、この内刃ホルダ
26の基台24への組み付けに伴って、各入力ギヤGF
・GBの露出部分を前記ギヤ伝動機構23における最終
伝動ギヤG8にそれぞれ容易に噛み合わすことができ
る。
【0013】図17において、内刃ホルダ26の左右側
壁26L・26Rには、基台24の左右のブラケット部
24L・24Rをガイド部としてこれに上方より係合で
きる山形開口形状の係合部35L・35Rが形成され
る。ブラケット部24L・24Rに係合部35L・35
Rを係合させることにより、内刃ホルダ26が基台24
に対して位置決めされた状態、つまり各回転内刃25F
・25Bの軸心が最終伝動ギヤG8の軸心である揺動軸
心Pから一定距離に位置する状態に組み付けられる。こ
れらブラケット部24L・24Rと係合部35L・35
Rとの係合形状は、前側にのみ段部dを有する前後非対
称の形状に構成されており、このように左右の係合案内
部の形状を異ならせることで、内刃ホルダ26が左右逆
にして組み付けられるのを防止できる。
【0014】図18に示すように、外刃ホルダ28は、
前後壁部28F・28Bと左右側壁28L・28Rとを
備えた中抜き形状に形成され、左右側壁28L・28R
には、外刃ホルダ28を基台24に上方から組み付ける
際に各回転内刃25F・25Bの左右両端の支軸を迂回
するための前後一対ずつの凹溝36が切り欠き形成され
る。前後壁部28F・28Bの内部には、図19に示す
外刃張設用の前後のエンドピース37・38をかしめ溶
着するためのピン39が設けられる。左右側壁28L・
28Rにおける内面の前後中間部には、外刃張設用の中
央エンドピース40を左右から係合支持する縦長溝41
が形成される。
【0015】各エンドピース37・38・40はプラス
チック成形されたものであり、図19および図22に示
すように、各外刃27F・27Bの内刃回転方向Aの上
手側の一端部は、中央エンドピース40および後エンド
ピース38からそれぞれ突設した固定ピン40a・38
aにかしめ溶着することで固定される。また、各外刃2
7F・27Bの内刃回転方向Aの下手側の他端部は、前
エンドピース37および中央エンドピース40に上下方
向に弾性変位自在に一体形成した弾性腕37b・40b
から突出する可動ピン37c・40cにかしめ溶着する
ことで引っ張り状態に取り付けられる。
【0016】このように各外刃27F・27Bの内刃回
転方向上手側の一端部を固定し、内刃回転方向下手側の
他端部を引っ張っておくと、各外刃27F・27Bが回
転内刃25F・25Bとの摺接抵抗を受けて内刃回転方
向Aの下手側に向けて引っ張られ、その回転方向Aの下
手側において外刃27F・27Bの弛みが発生しがちと
なるのをよく抑えて、常に外刃27F・27Bの回転内
刃25F・25Bとの密着性を高めることができ、切れ
味を向上できる。
【0017】図19に示すように、各外刃27F・27
Bの内刃回転方向Aの上手側に対応する後端側には、回
転方向に沿って長毛導入用の長孔42F・42Bが左右
方向に列設される。そして、図18および図22に示す
ように、前後外刃27F・27Bの中間には、長毛を揃
えて前側外刃27Fの前記長孔42Fに導入しやすくす
るための櫛状の整毛部材43が左右側壁間に亘って横架
されるとともに、外刃ホルダー28の後壁部28B上端
には長毛を後ろ側外刃27Bの前記長孔42Bに導入し
易くするためのコーム44が一体形成される。整毛部材
43はプラスチックで一体成形されたものであり、その
両端が外刃ホルダ28の左右側壁28L・28Rの内面
に形成した縦長溝45に上下動可能に係合支持されると
ともに中央エンドピース40に外嵌連結した板バネ46
によって上方外方に押し上げ付勢され、整毛部材43が
肌に円滑に追従して長毛を良好に整えることができる。
整毛部材43の上端面は、図22のように前後方向に水
平に形成するに代えて、図23のようにその前側43F
が後側43Bよりも低くなるよう前方下り傾斜状に形成
することもできる。そうした場合は図23の矢印Y方向
へ肌に沿って動かすことで、前側の外刃27Fと整毛部
材43の上端面との間での肌の絞り込み効果がより向上
し、長孔42Fへの長毛導入が効果的に行える。
【0018】前記外刃ホルダ28の係合ロック機構32
の構成が図20、図21および図23に示される。基台
24の左右には前後一対ずつの係止爪50が開口51を
通して前後に出退変位自在にかつ圧縮コイルバネ52に
よって突出付勢されるよう組み付けられる。各係止爪5
0の突出端が外刃ホルダ28の下部内面に形成された係
合凹部53に付勢係合することで、外刃ホルダ28が基
台24に対して所定の装着位置に固定される。また、基
台24の中央に立設した支軸54に一対の揺動リンク5
5がX形に交差して枢支され、各揺動リンク55の端部
に形成した長孔55aに各係止爪50の下面に設けたピ
ン50aが係合される。揺動リンク55の上部には左右
移動のみ可能に案内された操作部材56が配備され、こ
の操作部材56の左右2箇所に形成された横向き三角状
のカム孔56aに、各揺動リンク55から立設したカム
フォロアピン55bが係入される。外刃ホルダ28の係
合ロックが利いている状態では、各カムフォロアピン5
5bが三角状カム孔56aの底辺の左右端に位置してお
り、この状態から操作部材56が図中右方向に移動され
ると、各カムフォロアピン55bが三角状カム孔56a
の頂点側へ引き寄せられて各揺動リンク55が折り込み
揺動され、各係止爪50が圧縮コイルバネ52に抗して
後退変位されて、係合ロックが解除される。
【0019】上記操作部材56の左端部56bが、図2
1のように基台24に設けた透孔57に挿入されるとと
もに、図7および図8のように切断ヘッド2の左側面に
設けたロック解除ボタン58の内端が前記透孔57に対
向して配備されており、ロック解除ボタン58を復帰バ
ネ59に抗して押し込み操作することによって操作部材
56を上記のようにロック解除方向に押圧変位すること
ができる。また、図23のように外刃ホルダ28を装着
する場合には、単に外刃ホルダ28を基台24に上方か
ら押し込み操作するだけで係合ロック機構32が自動的
にロック作動する。
【0020】前記内刃ホルダ26の係合ロック機構31
の構成が図20、図21および図22に示される。基台
24の前後には、図22のように前後一対の係止爪60
が開口61を通して前後に出退変位自在にかつ圧縮コイ
ルバネ62によって突出付勢されるように組み付けられ
る。他方、図17および図22のように内刃ホルダ26
の前後のそれぞれには、左右の厚肉突起63が設けられ
るとともに、左右の厚肉突起63の間には前後方向に弾
性変形可能な薄肉下片状の操作つまみ64が設けられ、
各係止爪60の突出端の左右端部が、厚肉突起63の内
面に設けた係合凹部65に付勢係合することで、内刃ホ
ルダ26が基台24に対して所定の装着位置に固定され
る。
【0021】図21および図22のように内刃ホルダ2
6が係合ロックされた状態下で、前後の操作つまみ64
をつまんで内方に変形させると、操作つまみ64によっ
て係止爪60が圧縮コイルバネ62に抗して後退変位さ
れて係合ロックが解除される。内刃ホルダ26を装着す
る場合には、単に内刃ホルダ26を基台24に上方から
押し込み操作するだけで係合ロック機構31が自動的に
ロック作動する。
【0022】回転内刃25F・25Bの交換に際し、上
記のように内刃ホルダ26を外すときは、図31のよう
に内刃保護紙101を回転内刃25F・25Bと内刃ホ
ルダ26の間に通し、この内刃保護紙101を持って真
っ直ぐ上に引っ張ることにより回転内刃25F・25B
で指をけがすることなく安全に外すことができる。新し
い回転内刃25F・25Bを取り付けるときは、図32
のように前記したと同じ要領で内刃保護紙101を回転
内刃25F・25Bと内刃ホルダ26の間に通したうえ
で内刃ホルダ26を基台24に押し込み操作する。その
際、回転内刃25F・25Bの前後が逆になると、それ
を取り付ることができないので、内刃ホルダ26および
基台24にそれぞれ付した△印などのマークM・Nどう
しが合うように取り付ける。
【0023】図24、図25および図30は外刃ホルダ
28の着脱に伴いモータ14への通電を断接する安全ス
イッチ機構を示す。この安全スイッチ機構は、切断ヘッ
ド2における左側の支持壁15Lの外面に、導電金属板
を打ち抜き形成してなる一対の端子70・71をその上
端の一部が重複するように取り付けられる。外側の端子
70は、常態ではその上端部70aが内側の端子71の
上端部71aに接触して前記モータ14への通電が牽制
阻止されるように、両端子70・71の下端が基板上の
電気回路に配線接続される。また、支持壁15Lには、
前記外側の端子70を変位操作する作動片72が装着さ
れる。この作動片72は、基台24の揺動軸心Pを中心
にして一定範囲で前後揺動可能にかつ軸心P方向にスラ
イド変位可能であり、基台24側にバネ68で突出付勢
されるとともに、この作動片72から外向きに突設した
円弧形状の凸部72bが支持壁15Lの円弧状透孔73
(図12参照)を貫通して支持壁15Lの外側へ突出す
る。他方、基台24における左側のブラケット部24L
には作動片72から内向きに突設したピン部72aを挿
通する単孔状の透孔74が形成され、基台24の揺動に
伴って作動片72も軸心P回りに前後揺動するよう構成
される。
【0024】そして、基台24の透孔74から突出され
た作動片72の前記ピン部72aは、図8のように装着
された外刃ホルダ28の左側壁28Lの下端部との接触
によって外方に押圧スライドされ、外向きの凸部72b
が外側の端子70の上端部70aを外方に弾性変位させ
て内側の端子71の上端部71aから離間させ、もって
モータ14への通電を可能にする。つまり、外刃ホルダ
28を装着した時はモータ14を起動することができ
る。しかし、外刃ホルダ28を取り外したときは、図2
5のように作動片72は基台24側にバネ68で突出移
動し、これに伴い外側の端子70の上端部70aと内側
の端子71の上端部71aとが接触するため、スイッチ
ノブ7の操作によるメインスイッチのオン状態にもかか
わらず、モータ14を起動することができない。従っ
て、外刃ホルダ28を外して回転内刃25F・25Bを
清掃したり、内刃ホルダ26ごと交換するときも安全で
ある。なお、外刃ホルダ28を取り外して安全スイッチ
機構を作用させた場合、この状態で起動・停止用のスイ
ッチノブ7をオン操作して、再び外刃ホルダ28を取り
付けてもモータ14は起動しないような回路構成として
いる。すなわち、再度外刃ホルダ28を取り付けた場
合、一旦スイッチノブ7をオフ操作したうえでオン操作
しない限りモータ14は起動しないように構成してい
る。これは、使用者がスイッチノブ7がオン位置にある
ことを忘れて再度外刃ホルダ28を装着する場合、外刃
ホルダ28の完全な装着が終わらない前にモータ14が
起動して外刃27F・27Bなどが破損するおそれがあ
るので、これを防止するためである。
【0025】上記構成のロータリ式電気かみそりでは、
モータ14およびギヤ伝動機構23を備えた切断ヘッド
2に対して剃り刃ユニット3のみが、ギヤ伝動機構23
における最終伝動ギヤG8の軸心Pを中心に首振り揺動
することで、顔の凹凸や顎下などの剃りにくい部分にも
剃り刃ユニット3が容易に追従する。この場合、図27
のように本体ケース1の前面側を肌Hに向け、剃り刃ユ
ニット3を肌に当てて、本来の動作方向である肌Hの下
方から上方Xへすべり動かした場合、剃り刃ユニット3
は肌Hからの反力によって前方向A(肌から逃げる方
向)に揺動されようとするが、この時、剃り刃ユニット
3が中立位置より前方へ傾倒した位置にある場合、軸心
Pを通る最終伝動ギヤG8の表面と摺接する基台24の
右ブラケット部24Rが、最終伝動ギヤG8から受ける
摩擦摺接力、および前方向へ回転する回転内刃25F・
25Bから外刃27F・27Bが受ける摺接反力によっ
て、剃り刃ユニット3が後方向Bに揺動されることにな
るために、これが剃り刃ユニット3を肌に押しつける方
向に作用し、剃り刃ユニット3と肌Hとの密着性が向上
して良好な切れ味がもたらされる。
【0026】図24のように切断ヘッド2の左側におい
て前記ロック解除ボタン58の支持ボス75に外嵌装着
したねじりコイル形の戻しバネ76の遊端を、剃り刃ユ
ニット3と一体揺動する部材である前記モータ起動牽制
用の作動片72の凸部72bの前端部に当接させること
で、剃り刃ユニット3が中立位置より後方へ傾倒した位
置にある場合、剃り刃ユニット3のB方向への揺動を戻
しバネ76の弾性反力で強制的に中立位置へ戻すように
してもよい。上記最終伝動ギヤG8からの摩擦摺接力お
よび回転内刃25F・25Bから外刃27F・27Bが
受ける摺接反力で前方傾倒位置にある剃り刃ユニット3
がB方向に揺動するのを緩慢にする手段として、図25
に示すように支軸30Lが通される支持壁15Lのボス
とブラケット部24Lのボスとの間にグリース溜部91
を設け、このグリース溜部91に封入する粘性の高いグ
リースの粘性で前記B方向の揺動を緩慢にする。
【0027】鼻の下などを剃る場合は、剃り刃ユニット
3は揺動しないように固定している方が使いやすいた
め、剃り刃ユニット3を固定して使用するための機構が
切断ヘッド2における右側の支持壁15Rに装備され
る。すなわち、図26ないし図28に示すように、支持
壁15Rに取り付けた蓋板21Rの外側には、スライド
部材77が前後一対の取付けアーム77F・77Bを介
して上下動可能に係合装着されるとともに、スライド部
材77に備えた一対の弾性アーム77aが蓋板21Rに
備えたデテント突起78群に弾性係合して上下2位置に
亘ってスライド変位できるようになっている。また、ス
ライド部材77に備えた操作部77bがキャップ22R
の開口79に臨設されて外部からスライド操作できるよ
うになっている。また、前記取付けアーム77F・77
Bの先端は、剃り刃ユニット3における内刃ホルダ26
の右側カバー体33Rに干渉できる位置まで延出され
る。
【0028】通常の使用状態では、図26に示すよう
に、スライド部材77が下方位置にあり、この時、前記
取付けアーム77F・77Bは内刃ホルダ26の右側カ
バー体33Rから下方に大きく離れており、剃り刃ユニ
ット3は取付けアーム77F・77Bに干渉することが
なく、剃り刃ユニット3は自由に揺動できる。そして、
スライド部材77を上方位置に移動させて保持ロックす
ると、取付けアーム77F・77Bの先端が右側カバー
体33Rの下端に干渉する。この場合、カバー体33R
の前側下端には凹部80が切り欠き形成されており(図
17参照)、そのため、図27に示すように、剃り刃ユ
ニット3は後ろ側が取付けアーム77Bで突き上げられ
た前下がり揺動姿勢、つまり鼻下などに好適に当てがい
易い姿勢で固定されることになる。
【0029】上記のようにスライド部材77を上方位置
に移動させて剃り刃ユニット3を揺動固定した場合、剃
り刃ユニット3にある程度を越える肌圧荷重が作用する
とスライド部材77が下動してロック状態を解除できる
ようにし、もってロック機構まわりの破損を防止するよ
うにすることが好ましい。
【0030】図2に示すように、前ケース1Fの前面側
に重合固定した飾りパネル100はこれの上端部の左右
側面100L・100Rが互いに下方に狭まるような斜
面に形成する。一方、左右の支持壁15L・15Rの外
側に嵌着固定した左右のキャップ22L・22Rは各前
側下端の内側に、前記側面100L・100Rに対応す
る斜面220・221を形成する。こうすることにより
肌圧荷重が剃り刃ユニット3に対し左右に偏位して加わ
って切断ヘッド2が左下がり気味または右下がり気味に
傾いて上下動する場合も、キャップ22L・22Rが飾
りパネル100の左右側面100L・100Rにつかえ
ることなく、スムーズに上下に浮動させることができ
る。また、肌からの押圧により切断ヘッド2が最下位置
まで下動しても、剃り刃ユニット3の基台24の下端面
が本体ケース1の上端面1Tに干渉することなく、剃り
刃ユニット3が揺動できるように、図2のように基台2
4の下端面と本体ケース1の上端面1Tとの間にスペー
スUを確保している。
【0031】上記実施例ではダブル内刃型を例示した
が、本発明は、3本の回転内刃25F(25B)を平行
に配列装備したトリプル内刃型、あるいは1本の回転内
刃25F(25B)を装備したシングル内刃型に適用す
ることもできる。回転内刃25F(25B)の駆動伝達
手段としては、上記ギヤ伝動機構23に代えて、ベルト
伝動機構、あるいはギヤ伝動機構とベルト伝動機構を組
み合わせるものであってもよい。また基台24は揺動す
るものに限られず、左右の支持壁15L・15R間で固
定的に保持されるものであってもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明のロータリ式電気かみそりによれ
ば、回転内刃25F(25B)は、左右の支持壁15L
・15Rが突出する本体ケース1の上面とは異なる基台
24上に搭載してあるので、回転内刃25F(25B)
まわりの毛くず掃除が、支持壁15L・15Rやこの根
元に装備される毛止め用のシールリング20などに邪魔
されたりすることなく、きわめて容易に行え、また清掃
ブラシでシールリング20がめくられたりすることも無
くて毛くずの侵入防止を全うできて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロータリ式電気かみそりの全体斜
視図である。
【図2】全体正面図である。
【図3】全体後面図である。
【図4】全体側面図である
【図5】一部を切り欠いた全体斜視図である。
【図6】全体の縦断正面図である。
【図7】切断ヘッド部の縦断正面図である。
【図8】図7における切断ヘッド部の左側半部の拡大図
である。
【図9】図7における切断ヘッド部の右側半部の拡大図
である。
【図10】内刃駆動用の伝動機構を示す側面図である。
【図11】本体ケースに組み付けた切断ヘッド部の斜視
図である。
【図12】切断ヘッド部の斜視図である。
【図13】切断ヘッド部の分解斜視図である。
【図14】外刃ホルダを取り外した状態の切断ヘッド部
の斜視図である。
【図15】内刃ホルダを取り外した状態の切断ヘッド部
の斜視図である。
【図16】内刃ホルダと外刃ホルダを示す斜視図であ
る。
【図17】基台と内刃ホルダを示す斜視図である。
【図18】外刃ホルダの分解斜視図である。
【図19】外刃とその取り付け用部品を示す分解斜視図
である。
【図20】基台の分解斜視図である。
【図21】基台の内部を示す平面図である。
【図22】内刃ホルダの係合ロック機構を示す縦断側面
図である。
【図23】外刃ホルダの係合ロック機構を示す縦断側面
図である。
【図24】安全スイッチ機構部分を示す側面図である。
【図25】安全スイッチ機構部分を示す縦断正面図であ
る。
【図26】首振り固定手段を示す側面図である。
【図27】首振り固定状態に操作された首振り固定手段
を示す側面図である。
【図28】首振り固定手段を示す正面図である。
【図29】全体の分解斜視図である。
【図30】安全スイッチ機構部分の分解斜視図である。
【図31】回転内刃の取り外し態様例を示す斜視図であ
る。
【図32】回転内刃の取り付け態様例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 本体ケース 15L・15R 支持壁 23 ギヤ伝動機構(駆動伝達手段) 24 基台 25F・25B 回転内刃 27F・27B 外刃

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する左右一対の支持壁15L・1
    5Rを本体ケース1の上面から上方へ突出させており、 前記支持壁15L・15R間に基台24を支持してお
    り、 前記基台24上に、網目状の外刃27F(27B)と、
    外刃27F(27B)の内面に摺接して回転軸心まわり
    に回転するシリンダ状の回転内刃25F(25B)とが
    搭載されており、 前記支持壁15L・15Rの少なくとも一方に、本体ケ
    ース1内のモータ14の出力を前記回転内刃25F(2
    5B)に伝達する駆動伝達手段を備えてあることを特徴
    とするロータリ式電気かみそり。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007518441A (ja) * 2003-07-04 2007-07-12 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 回動可能に装着されたシェービングヘッドを有するシェービング装置

Cited By (2)

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JP2007518441A (ja) * 2003-07-04 2007-07-12 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 回動可能に装着されたシェービングヘッドを有するシェービング装置
JP4729487B2 (ja) * 2003-07-04 2011-07-20 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 回動可能に装着されたシェービングヘッドを有するシェービング装置

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