JPH0937475A - キーレスエントリーシステム - Google Patents

キーレスエントリーシステム

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JPH0937475A
JPH0937475A JP18693795A JP18693795A JPH0937475A JP H0937475 A JPH0937475 A JP H0937475A JP 18693795 A JP18693795 A JP 18693795A JP 18693795 A JP18693795 A JP 18693795A JP H0937475 A JPH0937475 A JP H0937475A
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high frequency
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Hiroshi Yoshioka
宏 吉岡
Masaichi Nakahigashi
政一 中東
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Yuhshin Co Ltd
Yuhshin Seiki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キーユニットに内蔵されている充電可能な二
次電池を磁気結合作用によって充電する際、車載バッテ
リーの負担を最小限にとどめる。 【解決手段】 イグニッションスイッチ1に設けられた
シリンダキーのキー挿入口にキーユニット2のイグニッ
ションキーが差し込まれた状態で、イグニッションスイ
ッチ1側の送電コイル8を発振回路9によって高周波駆
動し、この送電コイル8とキーユニット2側の受電コイ
ル20とを磁気結合させ、受電コイル20に生ずる交流
電流を充電回路19で整流して二次電池17を充電す
る。二次電池17の満充電時には、トランスミッタ15
に暗証コード信号を送信出力させ、これをレシーバ3に
受信させて送電コイル8の高周波駆動を停止させる。こ
れにより、二次電池17を充電させるための一切の動作
が停止し、車載バッテリー4の電力の無駄な消費がなく
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イグニッションキ
ーと一体化されたトランスミッタより暗証コード信号を
無線によってレシーバに向け送信出力して施錠又は解錠
動作を行わせるキーレスエントリーシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、無線を利用した信号の送受信によ
って錠を施錠又は解錠するキーレスエントリーシステム
が開発され、例えば、自動車や住宅の鍵に広く利用され
ている。このようなキーレスエントリーシステムは、一
般的に、トランスミッタとレシーバとロック機構部とに
よって構成されている。トランスミッタは、所定の暗証
コードを変調して赤外線、電波、超音波等の搬送波で送
信出力する。レシーバは、トランスミッタより送信出力
された信号を検波して暗証コードを取り出し、暗証コー
ドの一致を前提としてロック機構部に動作制御信号を出
力する。ロック機構部は、レシーバから出力された動作
制御信号に応じて施錠又は解錠動作を行う。したがっ
て、トランスミッタを操作することで、ロック機構部に
よる施錠又は解錠動作が無線によって行われ、この際、
暗証コードの一致不一致が見られるため、高いセキュリ
ティー性が得られる。
【0003】このようなキーレスエントリーシステムで
は、トランスミッタの電源として、電池が一般に用いら
れている。ところが、電池はいずれ消耗して起電力不足
となるため、一次電池の場合には交換作業、二次電池の
場合には充電作業が必要となり、手間がかかる。そこ
で、従来、車載用のキーレスエントリーシステムとし
て、充電可能な二次電池を用い、車両側から二次電池に
充電することができるようにしたシステムが提案され、
実公平7−14098号公報に開示されている。この公
報に開示されているシステムは、イグニッション用のシ
リンダキーにイグニッションキーが挿入されている状態
で、イグニッションキーと一体化されているトランスミ
ッタの二次電池を磁気結合作用を利用して充電するよう
にしたシステムである。より詳細には、シリンダキーの
キー挿入口には高周波駆動される送電コイルが設けら
れ、イグニッションキー側にはその送電コイルと磁気結
合される受電コイルが設けられている。そして、送電コ
イルと磁気結合された受電コイルに生ずる交流信号を整
流して二次電池を充電する、というのが実公平7−14
098号公報に記載されている内容である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】充電可能な二次電池を
充電する場合、過充電防止回路を必要とする。ところ
が、上述した実公平7−14098号公報には、過充電
防止回路についての記載がない。そこで、二次電池の過
充電を防止するために、二次電池の充電回路に周知の過
充電防止回路を含ませることが想定される。しかしなが
ら、過充電防止回路自体が電力を消費するため、これで
は電力消費量が多い装置となってしまうという問題があ
る。
【0005】また、車載用のシステムであるということ
を考慮すると、車載バッテリーからの給電量をできるだ
け少なくすることが望まれる。しかしながら、実公平7
−14098号公報に記載されているシステムでは、二
次電池が満充電となっても送電コイルが高周波駆動され
続けてしまう。このため、送電コイルの駆動源である車
載バッテリーの電力消費量が無視できないほど大きくな
ってしまうという問題がある。
【0006】本出願の発明者が実験したところ、送電コ
イルを12Vの車載バッテリーで高周波駆動すると、最
大200mA程度の電流が消費される場合があった。こ
れにより、例えば夏の雨の日の夜の車両停止時、つま
り、ヘッドライトを点灯しワイパー及びエアコンを作動
させた状態でアイドリングを維持するような場合には、
車載バッテリーに対する充電量が不足してしまうことが
考えられる。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のキーレス
エントリーシステムは、イグニッションスイッチと、キ
ーユニットと、レシーバと、給電停止手段とを備える。
イグニッションスイッチは、イグニッション用のシリン
ダキーと、このシリンダキーのキー挿入口の周囲に配置
された送電コイルと、この送電コイルを高周波駆動して
磁界を発生させる発振回路とを有する。キーユニット
は、シリンダキーに適合するイグニッションキーと、充
電可能な二次電池と、この二次電池より給電されて暗証
コード信号を無線で送信出力するトランスミッタと、磁
界を発生している送電コイルと磁気結合する受電コイル
と、この受電コイルに発生する交流電流を整流して二次
電池を充電する充電回路と、二次電池が満充電になった
場合にトランスミッタに暗証コード信号を送信出力させ
る満充電報知手段とを有する。レシーバは、暗証コード
信号を受信して受信した暗証コード信号に応じて所定の
動作制御信号を出力する。給電停止手段は、送電コイル
の高周波駆動中にレシーバが暗証コード信号を受信した
場合に送電コイルの高周波駆動を停止する。したがっ
て、 .キーユニットのトランスミッタより送信出力された
暗証コード信号をレシーバが受信すると、レシーバは受
信した暗証コード信号に応じて所定の動作制御信号を出
力し、 .発振回路に高周波駆動された送電コイルとキーユニ
ットの受電コイルとが磁気結合されると、受電コイルに
交流電流が生じ、この交流電流が充電回路で整流されて
二次電池に供給されることで二次電池が充電され、 .二次電池が満充電になると、キーユニットのトラン
スミッタより暗証コード信号が送信出力され、この暗証
コード信号をレシーバが受信することで送電コイルの高
周波駆動が停止される。したがって、二次電池が満充電
となった場合には、二次電池を充電させるための一切の
動作が停止し、バッテリーの電力が無駄に消費されるこ
とがない。
【0008】請求項2記載のキーレスエントリーシステ
ムは、充電回路がツェナダイオードからなる定電圧回路
を含む。したがって、二次電池の充電電圧が簡単な構成
で容易に定電圧化する。また、定電圧回路の消費電力も
少ない。
【0009】請求項3記載のキーレスエントリーシステ
ムは、二次電池が充電中であること及び満充電されたこ
とを表示するキー側表示手段をキーユニットが更に有
し、請求項4記載のキーレスエントリーシステムは、給
電コイルが高周波駆動中であること及びその高周波駆動
が停止されたことを表示する本体側表示手段を更に有す
る。したがって、二次電池の充電に関する各種の状態が
表示される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図7に基づいて説明する。本実施の形態に示す自動車
用のキーレスエントリーシステムは、イグニッションス
イッチ1と、キーユニット2と、レシーバ3とを備え、
イグニッションスイッチ1及びレシーバ3は図示しない
車両に搭載されて車両側のバッテリー4から給電されて
いる。以下、それぞれについて詳細に述べる。
【0011】〔イグニッションスイッチ〕イグニッショ
ンスイッチ1は、イグニッション用の四つの接点を有す
るシリンダキー5を基本として構成されている。四つの
接点は、図2に示すように、一般的に用いられているO
FF、ACC、ON、STの四種類である。OFFポジ
ションは、各部に給電せず、かつ、シリンダキー5のキ
ー挿入口6に対する後述するイグニッションキー7の着
脱を許容する唯一のポジションである。ACCポジショ
ンは、ラジオやパワーウインド等のアクセサリーに対す
る給電を許容するポジションである。ONポジション
は、エンジンの制御ブロックを含む全ての電気電子部品
に対する給電を許容するポジションである。STポジシ
ョンは、エンジンのスターターを駆動してエンジンを始
動させるためのポジションであり、STポジションに位
置するイグニッションキー7は図示しないリターンスプ
リングの力でONポジションに戻される。
【0012】イグニッションスイッチ1には、シリンダ
キー5のキー挿入口6の周囲に埋め込まれた送電コイル
8が設けられ、車両側のバッテリー4から給電されて送
電コイル8を高周波駆動する発振回路9が接続されてい
る。発振回路9は、シリンダキー5がONポジションに
回されるとオンにされ、シリンダキー5がOFF又はA
CCポジションに回されるとオフにされる給電スイッチ
10を有し、この給電スイッチ10によって送電コイル
8に対する高周波駆動をオンオフする構造である。給電
スイッチ10は、後述するレシーバ3に備えられてシリ
ンダキー5のポジションを認識するマイクロコンピュー
タ(以下、マイコンと略称する)によってオンオフ制御
される。なお、後述するように、マイコンによる給電ス
イッチ10のオフ制御は、シリンダキー5がOFF又は
ACCポジションに回された場合以外にもなされる。
【0013】発振回路9の詳細を図4に示す回路図に基
づいて説明する。バッテリー4からの供給電圧を定電圧
化する定電圧回路11が設けられ、この定電圧回路11
の出力である給電ラインESは、給電スイッチ10と、
FETトランジスタによって構成されるプッシュプル型
の直列共振回路12とを介し、給電コイル8を負荷とし
てグランドGに接続されている。また、発振回路9に
は、発振周波数4.19304MHzの水晶発振器13
が設けられ、この水晶発振器13の出力は給電ラインE
Sより給電されるIC構成の分周器14のクロックCL
に入力されている。この分周器14は、クロックCLに
入力された水晶発振器13の出力を1/25 に分周し、
直列共振回路12のベースに入力する構造である。した
がって、発振周波数4.19304MHzで発振する水
晶発振器13の出力は、分周器14の出力Q5 より13
1.072kHzの発振周波数で出力され、直列共振回
路12がその発振周波数で共振する。これにより、送電
コイル8が交流成分の電流で高周波駆動され、送電コイ
ル8に磁界が発生する。
【0014】〔キーユニット〕次いで、キーユニット2
について説明する。このキーユニット2は、イグニッシ
ョンキー7とトランスミッタ15とが一体化された構造
である。つまり、図2及び図3に示すように、イグニッ
ションキー7の把持部16に二次電池17を起電力とす
るトランスミッタ15が内蔵されている。このトランス
ミッタ15は、図示しないマイコンMCを内蔵し、この
マイコンMCの制御のもと、電波を搬送波として暗証コ
ード信号を送信出力する構造のものである。この際、マ
イコンMCは、把持部16に設けられたプッシュスイッ
チ18が押下されることで二次電池17より給電され
る。また、イグニッションキー7の把持部16には、ト
ランスミッタ15と同一の回路基板上に二次電池17を
充電するための充電回路19が設けられ、この充電回路
19に接続された受電コイル20が内蔵されている。
【0015】充電回路19及び受電コイル20の詳細を
図5の回路図に基づいて説明する。受電コイル20はコ
ンデンサC1 に接続され、LC共振回路による電流発生
回路21を形成している。この電流発生回路21はダイ
オードD1 とコンデンサC2とからなる整流平滑回路2
2に接続されている。この整流平滑回路22は、ツェナ
ダイオードZDからなる定電圧回路23、逆流防止ダイ
オード24及び保護抵抗25を介して二次電池17に接
続されている。つまり、イグニッションキー7がシリン
ダキー5のキー挿入口6に差し込まれ、かつ、送電コイ
ル8が高周波駆動されて磁界を発生している場合、受電
コイル20が送電コイル8に磁気結合され、受電コイル
20とコンデンサC1 とによる電流発生回路21が13
1.072kHzの発振周波数で共振し、高周波交流成
分の電流を発生させる。整流平滑回路22は、電流発生
回路21で発生した交流成分の電流をダイオードD1
より整流し、コンデンサC2 により平滑し、このような
整流平滑作用で交流成分を直流成分に変換する回路であ
る。そして、定電圧回路23は、ツェナダイオードZD
の電圧基準機能によって二次電池17に対する印加電圧
を一定に維持する回路である。より具体的には、二次電
池17は、二次電池電圧3Vの場合に電流値0.5mA
以下、電圧値3.6Vを充電時の最大値としている。そ
こで、ツェナダイオードZDは、3.4V(±0.2
V)を基準電圧値(ツェナ電圧)としている。したがっ
て、ツェナダイオードZDに3.4V(±0.2V)の
電圧がかかった場合、ツェナダイオードZDに接続され
たグランドGに電荷が引き込まれ、それ以上の電圧が二
次電池17にかからないようになっている。
【0016】このようなキーユニット2には、満充電報
知手段の機能が備えられている。この満充電報知手段
は、二次電池17が満充電になった場合にトランスミッ
タ15に暗証コード信号を送信出力させる手段であり、
二次電池17の電圧値を取り出し、取り出した電圧値を
基準電圧(3.1V)と比較し、二次電池17の電圧値
が基準電圧以上となった場合に暗証コード信号を送信出
力する、という過程により実行される。
【0017】〔レシーバ〕レシーバ3は、バッテリー4
と発振回路9との間に接続されて車両側のバッテリー4
から間欠的に給電を受け、トランスミッタ15から送信
出力された暗証コード信号を受信し、自ら保持する暗証
コードとの一致不一致を判定し、暗証コードの一致を条
件に動作制御信号を出力する構造のものである。暗証コ
ードとの一致不一致の判定及び動作制御信号の出力は、
レシーバ3が内蔵するマイコンによって行われる。動作
制御信号は、車両のドアをロックするロック機構部(す
べて図示せず)に施錠又は解錠動作の実行を命令する信
号である。
【0018】レシーバ3には、給電停止手段の機能が備
えられている。給電停止手段は、発振回路9が送電コイ
ル8を高周波駆動している際にレシーバ3が暗証コード
信号を受信すると、発振回路8中の給電スイッチ10を
オフにし、送電コイル8の高周波駆動を停止させる手段
である。なお、この状態のときにレシーバ3が暗証コー
ド信号を受信しても、ロック機構部に動作制御信号が出
力されないように構成されている。
【0019】〔その他〕キーユニット2には、把持部1
6に二つのキー側LED26が設けられている。これら
のキー側LED26は、赤色と青色とにそれぞれ発光す
る。回路構成上、キー側LED26は、充電回路19中
の定電圧回路23の後段に並列接続された抵抗27とコ
ンデンサ28とからなるLED駆動回路と、キーユニッ
ト2に内蔵されたマイコンMCによって切換動作される
LEDスイッチ29との間に接続されている。
【0020】また、イグニッションスイッチ1が取り付
けられる図示しない車両のステアリングコラムには、同
様に図示しない二つの本体側LEDが設けられている。
これらの本体側LEDは、レシーバ3が内蔵するマイコ
ンによって駆動制御され、赤色と青色とにそれぞれ発光
する。
【0021】このような構成において、キーユニット2
のプッシュスイッチ18を押すと二次電池17よりトラ
ンスミッタ15に給電され、トランスミッタ15が暗証
コード信号を電波を搬送波として送信出力する。送信出
力された暗証コード信号がレシーバ3に受信されると、
レシーバ3は受信した暗証コード信号の一致を前提とし
て図示しないロック機構部に動作制御信号を出力する。
これにより、ロック機構部が車両のドアを施錠又は解錠
する。
【0022】ここで、二次電池17に対する充電動作を
図6及び図7のフローチャートに基づいて説明する。図
6のフローチャートは、レシーバ3のマイコンによって
実行される処理の流れを示し、図7のフローチャート
は、トランスミッタ15のマイコンMCによって実行さ
れる処理の流れを示す。
【0023】まず、キーユニット2のイグニッションキ
ー7をイグニッションスイッチ1におけるシリンダキー
5のキー挿入口6に差しこみ、シリンダキー5のポジシ
ョンをONポジションにすると(ステップS1)、給電
スイッチ10がオンにされて発振回路9に給電され(ス
テップS2)、ステアリングコラムに設けられた図示し
ない本体側LEDが駆動されて赤色に点灯する(ステッ
プS3)。すると、直列共振回路12が駆動されて共振
し、送電コイル8を高周波駆動する。これにより、送電
コイル8の周囲に磁界が発生する。すると、送電コイル
8とキーユニット2側の受電コイル20とが磁気結合さ
れて受電コイル20が電磁誘導作用を受け、電流発生回
路21に交流電流が流れる。この交流電流は、整流平滑
回路22で直流に変換され、定電圧回路23で3.4V
(±0.2V)に定電圧化されて二次電池17に供給さ
れ、これによって二次電池17が充電される。
【0024】この際、キーユニット2では、定電圧回路
23を構成するツェナダイオードZDの電圧が検出され
(ステップS11)、これによって二次電池17が充電
中であると認識される。そこで、二次電池17の電圧値
が3.1Vに達したかどうかを検知することで二次電池
17が満充電されたかどうかを判定し(ステップS1
2)、満充電されていない場合にはキー側LED26を
赤色に点滅させる(ステップS13)。一方、二次電池
17が満充電された場合には、トランスミッタ15に暗
証コード信号を送信出力させ(ステップS14)、キー
側LED26の青色に点滅させる(ステップS15)。
そして、5秒間の待機状態に入る(ステップS16)。
ここで、キー側LED26を点灯させるには、マイコン
MCによって点灯させたい色のキー側LED26に対応
するLEDスイッチ29をオンにする。これにより、キ
ー側LED26用のLED駆動回路中に設けられたコン
デンサ28に蓄電された電荷を起電力として対応するキ
ー側LED26が駆動され、発光する。この際、LED
駆動回路中のコンデンサ28の充電時間が1.2秒であ
り、キー側LED26の点灯によるコンデンサ28の放
電時間が0.1秒である。したがって、キー側LED2
6は、1.3秒中0.1秒間のサイクルで点滅する。
【0025】一方のレシーバ3側では、ステップS3の
後、3秒間の待機時間内に暗証コード信号を受信すると
(ステップS4,ステップS5)、給電スイッチ10を
オフにして発振回路9に対する給電を停止し(ステップ
S6)、本体側LEDを青色に点灯させる(ステップS
7)。そして、シリンダキー5がACCポジション又は
OFFポジションに回されるまでその本体側LEDの青
色点灯を維持する(ステップS8)。ステップS5で暗
証コード信号が3秒以内に受信されなかったと判断され
た場合、又は、ステップS8でシリンダキー5がACC
ポジション又はOFFポジションに回されたと判断され
た場合には、本体側LEDが消灯される(ステップS
9)。
【0026】キーユニット2では、ステップS16での
5秒間の待機後、ツェナダイオードZDの電圧が再度検
出される(ステップS17)。つまり、暗証コード信号
送信後は、レシーバ3において発振回路9に対する給電
を停止しているはずなので(ステップS6)、正常な動
作状態ではステップS17でツェナダイオードZDの電
圧が検出されないはずである。そこで、この場合にはキ
ー側LED26を消灯し(ステップS18)、二次電池
17に対する充電処理を終了する。一方、ステップS1
7でツェナダイオードZDの電圧が検出されるとする
と、動作上で何らかの不都合が生じているはずなので、
再度ステップS14に戻り、暗証コード信号の送信出力
が再トライされる。
【0027】上述した二次電池17に対する充電動作か
ら明らかなように、二次電池17の満充電後は発振回路
9に対する給電が停止され(ステップS6)、車両側の
バッテリーに無駄な電力消費を強いないことになる。し
たがって、悪条件下でのバッテリー上がりが防止され
る。また、二次電池17に対する定電圧充電のための定
電圧回路23は、ツェナーダイオードZDを利用した簡
易な構造のものである。したがって、構造の簡略化が図
られ、消費電力も少ない。
【0028】ここで、キー側LED26と本体側LED
とは、単独でもそれらの点灯点滅状態の組合せによって
も様々な状態を表示する。表1は、キー側LED26と
本体側LEDとにより示される意味の一例を示す。例え
ば、正常な動作状態では、キー側LED26が赤色点滅
なら二次電池17の充電中、青色点滅なら満充電、消灯
なら充電完了をそれぞれ示し、本体側LEDが赤色点灯
なら送電コイル8の発振中、青色点灯なら暗証コード信
号の受信確認及び送電コイル8の発振停止をそれぞれ示
す。したがって、正常な動作状態では、二次電池17の
充電中は、キー側LED26及び本体側LEDが共に赤
色点滅点灯し(3秒以内)、充電完了後は、キー側LE
D26が5秒間だけ青色点滅した後に消灯されると共に
本体側LEDが青色点灯を維持する。これに対し、例え
ば、本体側LEDが赤色点灯している際、キー側LED
26が青色点滅を継続したり消灯したりしていると、何
らかの故障が発生していることが分かる。また、故障の
種類として、例えば、本体側LEDの消灯時にキー側L
ED26が青色点滅をしていると、暗証コード信号の送
信又は受信不良が生じていると推定される。
【0029】
【表1】
【0030】図8は、変形例を示す。つまり、送電コイ
ル8に隣接させ、発振回路9の一部がキーシリンダ5に
リング状に埋め込まれ、この発振回路9の一部と送電コ
イル8とがシールド板31によってシールドされてい
る。これにより、全体の小型化が図られる。なお、発振
回路9の一部は、例えば、直列共振回路12及び分周器
14である。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、二次電池が満充
電になると、トランスミッタに暗証コード信号を送信出
力させ、この暗証コード信号をレシーバが受信すること
で送電コイルの高周波駆動を停止させるようにしたの
で、二次電池の満充電後も送電コイルを高周波駆動する
ことによるバッテリー電力の無駄な消費を防止すること
ができる。また、二次電池が満充電になったことを報知
するのに暗証コード信号を使用するため、キーレスエン
トリーシステムに必須の構成要素を有効に活用すること
ができ、構造の簡素化を図ることができる。
【0032】請求項2記載の発明は、充電回路にツェナ
ダイオードからなる定電圧回路を設けたので、二次電池
に対する充電電圧の定電圧化を簡単かつ消費電力が少な
い回路で行うことができる。
【0033】請求項3記載の発明は、二次電池が充電中
であること及び満充電されたことを表示するキー側表示
手段をキーユニットに設け、請求項4記載の発明は、給
電コイルが高周波駆動中であること及びその高周波駆動
が停止されたことを表示する本体側表示手段を設けたの
で、二次電池の充電に関する各種の状態を表示して知ら
せることができ、エラーや故障等の発見を容易にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す全体のブロック図
である。
【図2】イグニッションスイッチにイグニッションキー
が差し込まれようとする状態を示す斜視図である。
【図3】イグニッションスイッチとイグニッションキー
とを示す縦断側面図である。
【図4】発振回路を示す回路図である。
【図5】充電回路を示す回路図である。
【図6】本体側における給電動作の流れを示すフローチ
ャートである。
【図7】イグニッションキー側における給電動作の流れ
を示すフローチャートである。
【図8】イグニッションスイッチの変形例を示す縦断側
面図である。
【符号の説明】
1 イグニッションスイッチ 2 キーユニット 3 レシーバ 5 シリンダキー 6 キー挿入口 7 イグニッションキー 8 送電コイル 9 発振回路 15 トランスミッタ 17 二次電池 19 充電回路 20 受電コイル 23 ツェナダイオード,定電圧回路 26 キー側表示手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イグニッション用のシリンダキーと、こ
    のシリンダキーのキー挿入口の周囲に配置された送電コ
    イルと、この送電コイルを高周波駆動して磁界を発生さ
    せる発振回路とを有するイグニッションスイッチと、 前記シリンダキーに適合するイグニッションキーと、充
    電可能な二次電池と、この二次電池より給電されて暗証
    コード信号を無線で送信出力するトランスミッタと、磁
    界を発生している前記送電コイルと磁気結合する受電コ
    イルと、この受電コイルに発生する交流電流を整流して
    前記二次電池を充電する充電回路と、前記二次電池が満
    充電になった場合に前記トランスミッタに暗証コード信
    号を送信出力させる満充電報知手段とを有するキーユニ
    ットと、 暗証コード信号を受信して受信した暗証コード信号に応
    じて所定の動作制御信号を出力するレシーバと、 前記送電コイルの高周波駆動中に前記レシーバが前記暗
    証コード信号を受信した場合に前記送電コイルの高周波
    駆動を停止する給電停止手段と、 を備えることを特徴とするキーレスエントリーシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 充電回路は、ツェナダイオードからなる
    定電圧回路を含むことを特徴とする請求項1記載のキー
    レスエントリーシステム。
  3. 【請求項3】 キーユニットは、二次電池が充電中であ
    ること及び満充電されたことを表示するキー側表示手段
    を更に有することを特徴とする請求項1記載のキーレス
    エントリーシステム。
  4. 【請求項4】 給電コイルが高周波駆動中であること及
    びその高周波駆動が停止されたことを表示する本体側表
    示手段を更に有することを特徴とする請求項1記載のキ
    ーレスエントリーシステム。
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