JPH0936318A - ダイナミックメモリ - Google Patents
ダイナミックメモリInfo
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- JPH0936318A JPH0936318A JP7181178A JP18117895A JPH0936318A JP H0936318 A JPH0936318 A JP H0936318A JP 7181178 A JP7181178 A JP 7181178A JP 18117895 A JP18117895 A JP 18117895A JP H0936318 A JPH0936318 A JP H0936318A
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Landscapes
- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Semiconductor Memories (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】メモリセルを1個のキャパシタと1個のトラン
ジスタとで構成するダイナミックメモリに関し、ワード
線の動作電圧マージンを広げ、しかも、データ保持時間
として規格値を確保できるようにし、低電圧化に対応で
きるようにする。 【解決手段】セルトランジスタをなすnMOSトランジ
スタ40のゲート電極45をP型ポリシリコン層で構成
し、セルトランジスタをなすnMOSトランジスタ40
を形成する領域へのしきい値電圧調整のためのボロンB
のイオン打ち込み量を減らし、「0」データを記憶して
いる場合のしきい値電圧として従来のしきい値電圧を確
保し、バックバイアス依存係数を小さくする。
ジスタとで構成するダイナミックメモリに関し、ワード
線の動作電圧マージンを広げ、しかも、データ保持時間
として規格値を確保できるようにし、低電圧化に対応で
きるようにする。 【解決手段】セルトランジスタをなすnMOSトランジ
スタ40のゲート電極45をP型ポリシリコン層で構成
し、セルトランジスタをなすnMOSトランジスタ40
を形成する領域へのしきい値電圧調整のためのボロンB
のイオン打ち込み量を減らし、「0」データを記憶して
いる場合のしきい値電圧として従来のしきい値電圧を確
保し、バックバイアス依存係数を小さくする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報の記憶にダイ
ナミック型のメモリセルを使用するダイナミック型半導
体記憶装置、いわゆる、ダイナミックメモリのうち、メ
モリセルを1個のキャパシタと1個のトランジスタとで
構成するダイナミックメモリに関する。
ナミック型のメモリセルを使用するダイナミック型半導
体記憶装置、いわゆる、ダイナミックメモリのうち、メ
モリセルを1個のキャパシタと1個のトランジスタとで
構成するダイナミックメモリに関する。
【0002】
【従来の技術】図4はダイナミックメモリの一例の要部
を示しており、WL0、WL1はメモリセルの選択を行
うワード線、BL0、/BL0、BL1、/BL1はデ
ータ伝送路をなすビット線である。
を示しており、WL0、WL1はメモリセルの選択を行
うワード線、BL0、/BL0、BL1、/BL1はデ
ータ伝送路をなすビット線である。
【0003】また、1、2はワード線WL0により選択
されるメモリセルであり、3、4は電荷蓄積用のキャパ
シタ、いわゆる、セルキャパシタ、5、6はワード線W
L0を介してオン、オフが制御される電荷転送用のトラ
ンジスタ、いわゆる、セルトランジスタである。
されるメモリセルであり、3、4は電荷蓄積用のキャパ
シタ、いわゆる、セルキャパシタ、5、6はワード線W
L0を介してオン、オフが制御される電荷転送用のトラ
ンジスタ、いわゆる、セルトランジスタである。
【0004】また、7、8はワード線WL1により選択
されるメモリセルであり、9、10はセルキャパシタ、
11、12はワード線WL1を介してオン、オフが制御
されるセルトランジスタである。
されるメモリセルであり、9、10はセルキャパシタ、
11、12はワード線WL1を介してオン、オフが制御
されるセルトランジスタである。
【0005】この例では、セルトランジスタ5、6、1
1、12は、nMOSトランジスタとされている。な
お、VCCは電源電圧である。
1、12は、nMOSトランジスタとされている。な
お、VCCは電源電圧である。
【0006】また、13は行アドレス信号をデコードし
て、行(ワード線)の選択を行う行デコーダ、14はビ
ット線BL0、/BL0の差電圧を増幅するセンスアン
プ、15はビット線BL1、/BL1の差電圧を増幅す
るセンスアンプである。
て、行(ワード線)の選択を行う行デコーダ、14はビ
ット線BL0、/BL0の差電圧を増幅するセンスアン
プ、15はビット線BL1、/BL1の差電圧を増幅す
るセンスアンプである。
【0007】また、16は列アドレス信号をデコードし
て列の選択を行う列選択信号を出力する列デコーダ、1
7、18は列選択信号CL0により導通、非導通が制御
される列選択スイッチをなすnMOSトランジスタ、1
9、20は列選択信号CL1により導通、非導通が制御
される列選択スイッチをなすnMOSトランジスタであ
る。
て列の選択を行う列選択信号を出力する列デコーダ、1
7、18は列選択信号CL0により導通、非導通が制御
される列選択スイッチをなすnMOSトランジスタ、1
9、20は列選択信号CL1により導通、非導通が制御
される列選択スイッチをなすnMOSトランジスタであ
る。
【0008】また、DB、/DBはデータバス、21は
データDQを外部に出力するためのデータ出力バッフ
ァ、22は外部から供給されるデータDQを取込むデー
タ入力バッファである。
データDQを外部に出力するためのデータ出力バッフ
ァ、22は外部から供給されるデータDQを取込むデー
タ入力バッファである。
【0009】また、図5は、図4に示すダイナミックメ
モリの読出し動作及び再書込み動作を示す概略的電圧波
形図であり、メモリセル1にHレベル(高レベル)が書
き込まれ、メモリセル1のストレージノード24が電源
電圧VCCとされている場合において、メモリセル1が
選択された場合を例にして示している。
モリの読出し動作及び再書込み動作を示す概略的電圧波
形図であり、メモリセル1にHレベル(高レベル)が書
き込まれ、メモリセル1のストレージノード24が電源
電圧VCCとされている場合において、メモリセル1が
選択された場合を例にして示している。
【0010】なお、VSSは接地電圧、VPPは電源電
圧VCCをチップ内部に設けた昇圧電圧発生回路におい
て昇圧してなる昇圧電圧である。
圧VCCをチップ内部に設けた昇圧電圧発生回路におい
て昇圧してなる昇圧電圧である。
【0011】ここに、読出し前においては、ワード線W
L0=VSSとされ、メモリセル1のセルトランジスタ
5はオフ状態とされると共に、ビット線BL0、/BL
0はVCC/2にプリチャージされている。
L0=VSSとされ、メモリセル1のセルトランジスタ
5はオフ状態とされると共に、ビット線BL0、/BL
0はVCC/2にプリチャージされている。
【0012】この状態から、ワード線WL0=VPP、
メモリセル1のセルトランジスタ5=オン状態とされる
と、メモリセル1のストレージノード24とビット線B
L0とがセルトランジスタ5を介して接続される。
メモリセル1のセルトランジスタ5=オン状態とされる
と、メモリセル1のストレージノード24とビット線B
L0とがセルトランジスタ5を介して接続される。
【0013】この結果、ストレージノード24に蓄積さ
れていた電荷がビット線BL0に出力され、ビット線B
L0の電圧はVCC/2から僅かに上昇し、その後、セ
ンスアンプ14が活性化され、センスアンプ14により
ビット線BL0、/BL0間の差電圧が増幅され、読出
しが行われると共に、メモリセル1への再書込みが行わ
れる。
れていた電荷がビット線BL0に出力され、ビット線B
L0の電圧はVCC/2から僅かに上昇し、その後、セ
ンスアンプ14が活性化され、センスアンプ14により
ビット線BL0、/BL0間の差電圧が増幅され、読出
しが行われると共に、メモリセル1への再書込みが行わ
れる。
【0014】ここに、nMOSトランジスタからなるセ
ルトランジスタは、従来、図6に示すように作成されて
いた。
ルトランジスタは、従来、図6に示すように作成されて
いた。
【0015】即ち、まず、図6Aに示すように、基板2
6上、トランジスタを形成する領域(活性領域)にシリ
コン窒化膜27を形成した後、素子分離のために、非活
性領域を選択酸化し、図6Bに示すように、フィールド
酸化膜28を形成する。
6上、トランジスタを形成する領域(活性領域)にシリ
コン窒化膜27を形成した後、素子分離のために、非活
性領域を選択酸化し、図6Bに示すように、フィールド
酸化膜28を形成する。
【0016】次に、同じく、図6Bに示すように、しき
い値電圧Vthをコントロールするために、P型不純物で
あるボロンBのイオン打ち込みを行う。
い値電圧Vthをコントロールするために、P型不純物で
あるボロンBのイオン打ち込みを行う。
【0017】次に、図6Cに示すように、ゲート絶縁膜
となるシリコン酸化膜29を形成し、更に、シリコン酸
化膜29上に、ゲート電極となるポリシリコン(多結晶
シリコン)層30を形成する。
となるシリコン酸化膜29を形成し、更に、シリコン酸
化膜29上に、ゲート電極となるポリシリコン(多結晶
シリコン)層30を形成する。
【0018】次に、ゲート電極の抵抗を下げるために、
ポリシリコン層30にN型不純物であるリンP又はヒ素
Asのイオン打ち込みを行い、続いて、図6Dに示すよ
うに、ゲート電極31をパターニングする。
ポリシリコン層30にN型不純物であるリンP又はヒ素
Asのイオン打ち込みを行い、続いて、図6Dに示すよ
うに、ゲート電極31をパターニングする。
【0019】その後、リンP又はヒ素Asのイオン打ち
込みを行い、図6Eに示すように、N型拡散層からなる
ソース33及びドレイン34を形成する。
込みを行い、図6Eに示すように、N型拡散層からなる
ソース33及びドレイン34を形成する。
【0020】このように、セルトランジスタを構成する
nMOSトランジスタのゲート電極にはポリシリコン層
が使用されるか、あるいは、ポリシリコン層の上部にシ
リサイド化合物を堆積したポリサイドが使用される。
nMOSトランジスタのゲート電極にはポリシリコン層
が使用されるか、あるいは、ポリシリコン層の上部にシ
リサイド化合物を堆積したポリサイドが使用される。
【0021】そして、セルトランジスタをなすnMOS
トランジスタのゲート電極をなすポリシリコン層には、
低抵抗化のために、メモリセルを制御する周辺回路のn
MOSトランジスタのゲート電極をなすポリシリコン層
と同様に、N型不純物が注入される。
トランジスタのゲート電極をなすポリシリコン層には、
低抵抗化のために、メモリセルを制御する周辺回路のn
MOSトランジスタのゲート電極をなすポリシリコン層
と同様に、N型不純物が注入される。
【0022】また、セルトランジスタをなすnMOSト
ランジスタと、周辺回路のnMOSトランジスタとで
は、適切なしきい値電圧Vthが異なるため、図6Bに示
すボロンBのイオン打ち込み過程において、セル領域と
周辺回路領域とで、打ち込むイオンの量を異なる値に設
定し、セルトランジスタをなすnMOSトランジスタ及
び周辺回路のnMOSトランジスタのしきい値電圧Vth
をそれぞれ適切な値に制御している。
ランジスタと、周辺回路のnMOSトランジスタとで
は、適切なしきい値電圧Vthが異なるため、図6Bに示
すボロンBのイオン打ち込み過程において、セル領域と
周辺回路領域とで、打ち込むイオンの量を異なる値に設
定し、セルトランジスタをなすnMOSトランジスタ及
び周辺回路のnMOSトランジスタのしきい値電圧Vth
をそれぞれ適切な値に制御している。
【0023】ここに、「1」データを書き込む場合のビ
ット線の電圧をVB1、セルのストレージノードの電圧
をVC1とすると、セルトランジスタがnMOSトラン
ジスタの場合、VC1=VB1とするためには、ワード
線の電圧レベルVWL0は、VB1+Vthc以上にする
必要がある。但し、Vthcはソース電位がVB1のとき
のセルトランジスタのしきい値電圧である。
ット線の電圧をVB1、セルのストレージノードの電圧
をVC1とすると、セルトランジスタがnMOSトラン
ジスタの場合、VC1=VB1とするためには、ワード
線の電圧レベルVWL0は、VB1+Vthc以上にする
必要がある。但し、Vthcはソース電位がVB1のとき
のセルトランジスタのしきい値電圧である。
【0024】また、MOSトランジスタのしきい値電圧
Vthは、バックバイアス効果によりソース電位の上昇と
ともに高くなるため、「0」データを書き込む場合のビ
ット線の電圧をVB0(通常、0V)とし、ソース電位
がVB0のときのセルトランジスタをなすnMOSトラ
ンジスタのしきい値をVth0、バックバイアス効果をΔ
Vth(>0)とすると、Vthcは数1に示すように表わ
すことができ、VWL0は数2に示すように表わすこと
ができる。
Vthは、バックバイアス効果によりソース電位の上昇と
ともに高くなるため、「0」データを書き込む場合のビ
ット線の電圧をVB0(通常、0V)とし、ソース電位
がVB0のときのセルトランジスタをなすnMOSトラ
ンジスタのしきい値をVth0、バックバイアス効果をΔ
Vth(>0)とすると、Vthcは数1に示すように表わ
すことができ、VWL0は数2に示すように表わすこと
ができる。
【0025】
【数1】
【0026】
【数2】
【0027】ここで、しきい値電圧Vthのバックバイア
ス効果ΔVthをソース電圧の1次式で近似し、ΔVth=
K*VB1とすると、VWL0は、数3に示すようにな
る。但し、Kはバックバイアス依存係数である。
ス効果ΔVthをソース電圧の1次式で近似し、ΔVth=
K*VB1とすると、VWL0は、数3に示すようにな
る。但し、Kはバックバイアス依存係数である。
【0028】
【数3】
【0029】また、セルのストレージノードに「1」デ
ータが記憶される場合のストレージノードの電圧をデバ
イスに供給される電源電圧VCCとすると、即ち、VC
1=VB1=VCCとすると、VWL0は、数4に示す
ようになる。
ータが記憶される場合のストレージノードの電圧をデバ
イスに供給される電源電圧VCCとすると、即ち、VC
1=VB1=VCCとすると、VWL0は、数4に示す
ようになる。
【0030】
【数4】
【0031】このVWL0は最低限必要なワード線の電
圧レベルであり、実際のワード線の電圧レベルVWLか
らVWL0を引いた値ΔVWL=VWL−VWL0がワ
ード線の動作電圧マージンとなる。
圧レベルであり、実際のワード線の電圧レベルVWLか
らVWL0を引いた値ΔVWL=VWL−VWL0がワ
ード線の動作電圧マージンとなる。
【0032】ここに、ワード線の電圧レベルは、通常、
チップ内の昇圧電圧発生回路により発生させているが、
実際のワード線の電圧レベルVWLをR*VCCとする
と、ワード線の動作電圧マージンΔVWLは、数5に示
すようになる。但し、Rは、1〜2の間の値である。
チップ内の昇圧電圧発生回路により発生させているが、
実際のワード線の電圧レベルVWLをR*VCCとする
と、ワード線の動作電圧マージンΔVWLは、数5に示
すようになる。但し、Rは、1〜2の間の値である。
【0033】
【数5】
【0034】
【発明が解決しようとする課題】近年、低消費電力化の
ために、ダイナミックメモリにおいても、電源電圧VC
Cを下げる動きが活発であるが、電源電圧VCCを低く
すると、数5から明らかなように、ワード線の動作電圧
マージンΔVWLが小さくなってしまうという問題点が
あった。
ために、ダイナミックメモリにおいても、電源電圧VC
Cを下げる動きが活発であるが、電源電圧VCCを低く
すると、数5から明らかなように、ワード線の動作電圧
マージンΔVWLが小さくなってしまうという問題点が
あった。
【0035】ここに、ソース電圧がVB0のときのセル
トランジスタのしきい値Vth0を低くする場合には、ワ
ード線の動作電圧マージンΔVWLを広げることができ
るが、データ保持時間を考えると、しきい値Vth0を余
り低くすることはできない。
トランジスタのしきい値Vth0を低くする場合には、ワ
ード線の動作電圧マージンΔVWLを広げることができ
るが、データ保持時間を考えると、しきい値Vth0を余
り低くすることはできない。
【0036】即ち、図7はnMOSトランジスタのゲー
ト・ソース間電圧Vgs対ドレイン電流Ids特性を示して
いるが、ゲート・ソース間電圧Vgsがしきい値Vth以下
になると、ドレイン電流Idsは、ほぼ一定の傾きで指数
関数的に減少し、ゲート・ソース間電圧Vgs=0Vのと
きのドレイン電流Idsは、Ids=I0×exp(−Vth/
S)となる。
ト・ソース間電圧Vgs対ドレイン電流Ids特性を示して
いるが、ゲート・ソース間電圧Vgsがしきい値Vth以下
になると、ドレイン電流Idsは、ほぼ一定の傾きで指数
関数的に減少し、ゲート・ソース間電圧Vgs=0Vのと
きのドレイン電流Idsは、Ids=I0×exp(−Vth/
S)となる。
【0037】但し、I0はゲート・ソース間電圧Vgs=
Vthのときのドレイン電流Ids、Sはドレイン電流Ids
を1桁変化させるのに必要なゲート・ソース間電圧Vgs
の変化量であり、単位は[mV/decade]である。
Vthのときのドレイン電流Ids、Sはドレイン電流Ids
を1桁変化させるのに必要なゲート・ソース間電圧Vgs
の変化量であり、単位は[mV/decade]である。
【0038】ここに、単純に、しきい値電圧Vthを低下
させると、図7に示すように、nMOSのゲート・ソー
ス間電圧Vgs対ドレイン電流Ids特性は実線35で示す
状態から破線36に示すようになり、ゲート・ソース間
電圧Vgs=0の場合のドレイン電流Idsが増加してしま
うが、これは、セルのストレージノードからのリーク電
流となり、データ保持時間が規格値を満足できなくなっ
てしまう。
させると、図7に示すように、nMOSのゲート・ソー
ス間電圧Vgs対ドレイン電流Ids特性は実線35で示す
状態から破線36に示すようになり、ゲート・ソース間
電圧Vgs=0の場合のドレイン電流Idsが増加してしま
うが、これは、セルのストレージノードからのリーク電
流となり、データ保持時間が規格値を満足できなくなっ
てしまう。
【0039】このように、ソース電圧がVB0のときの
セルトランジスタのしきい値Vth0を低くする場合に
は、ワード線の動作電圧マージンΔVWLを広げること
ができるが、このようにすると、データ保持時間が規格
値を満足できなくなってしまうという不都合がある。
セルトランジスタのしきい値Vth0を低くする場合に
は、ワード線の動作電圧マージンΔVWLを広げること
ができるが、このようにすると、データ保持時間が規格
値を満足できなくなってしまうという不都合がある。
【0040】本発明は、かかる点に鑑み、ワード線の動
作電圧マージンを広げることができ、しかも、データ保
持時間として規格値を確保することができるようにし、
低電圧化に対応することができるようにしたダイナミッ
クメモリを提供することを目的とする。
作電圧マージンを広げることができ、しかも、データ保
持時間として規格値を確保することができるようにし、
低電圧化に対応することができるようにしたダイナミッ
クメモリを提供することを目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明によるダイナミッ
クメモリは、電荷蓄積用のキャパシタと、電荷転送用の
nチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを有す
るメモリセルを備えてなるダイナミックメモリにおい
て、電荷転送用のnチャネル絶縁ゲート型電界効果トラ
ンジスタのゲート電極は、P型ポリシリコン層を構成
し、メモリセルの動作を制御する周辺回路のnチャネル
絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極は、N
型ポリシリコン層で構成するというものである。
クメモリは、電荷蓄積用のキャパシタと、電荷転送用の
nチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを有す
るメモリセルを備えてなるダイナミックメモリにおい
て、電荷転送用のnチャネル絶縁ゲート型電界効果トラ
ンジスタのゲート電極は、P型ポリシリコン層を構成
し、メモリセルの動作を制御する周辺回路のnチャネル
絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極は、N
型ポリシリコン層で構成するというものである。
【0042】このように、電荷転送用のnチャネル絶縁
ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極をP型ポリ
シリコン層で構成する場合には、電荷転送用のnチャネ
ル絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極下方
の基板表面のP型不純物濃度を下げて、バックバイアス
依存係数を小さくしても、「0」データを記憶する場合
のしきい値電圧として、従来のしきい値電圧を確保する
ことができる。
ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極をP型ポリ
シリコン層で構成する場合には、電荷転送用のnチャネ
ル絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極下方
の基板表面のP型不純物濃度を下げて、バックバイアス
依存係数を小さくしても、「0」データを記憶する場合
のしきい値電圧として、従来のしきい値電圧を確保する
ことができる。
【0043】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の一例
の要部を示す概略的断面図であり、38はP型基板、3
9は素子分離領域をなすフィールド酸化膜、40はセル
トランジスタをなすnMOSトランジスタ、41は周辺
回路のnMOSトランジスタである。
の要部を示す概略的断面図であり、38はP型基板、3
9は素子分離領域をなすフィールド酸化膜、40はセル
トランジスタをなすnMOSトランジスタ、41は周辺
回路のnMOSトランジスタである。
【0044】また、セルトランジスタをなすnMOSト
ランジスタ40において、42はN型拡散層からなるソ
ース、43はN型拡散層からなるドレイン、44はシリ
コン酸化膜からなるゲート絶縁膜、45はP型不純物を
注入してなるP型ポリシリコン層からなるゲート電極で
ある。
ランジスタ40において、42はN型拡散層からなるソ
ース、43はN型拡散層からなるドレイン、44はシリ
コン酸化膜からなるゲート絶縁膜、45はP型不純物を
注入してなるP型ポリシリコン層からなるゲート電極で
ある。
【0045】また、周辺回路のnMOSトランジスタ4
1において、46はN型拡散層からなるソース、47は
N型拡散層からなるドレイン、48はシリコン酸化膜か
らなるゲート絶縁膜、49はN型不純物を注入してなる
N型ポリシリコン層からなるゲート電極である。
1において、46はN型拡散層からなるソース、47は
N型拡散層からなるドレイン、48はシリコン酸化膜か
らなるゲート絶縁膜、49はN型不純物を注入してなる
N型ポリシリコン層からなるゲート電極である。
【0046】即ち、本発明の実施の形態の一例は、セル
トランジスタをなすnMOSトランジスタのゲート電極
をP型ポリシリコン層で構成すると共に、周辺回路のn
MOSトランジスタのゲート電極をN型ポリシリコン層
で構成し、その他については、図4に示す従来のダイナ
ミックメモリと同様に構成するというものである。
トランジスタをなすnMOSトランジスタのゲート電極
をP型ポリシリコン層で構成すると共に、周辺回路のn
MOSトランジスタのゲート電極をN型ポリシリコン層
で構成し、その他については、図4に示す従来のダイナ
ミックメモリと同様に構成するというものである。
【0047】ここに、セルトランジスタをなすnMOS
トランジスタ40及び周辺回路のnMOSトランジスタ
41は、図2に示すようにして作成することができる。
なお、図2中、51はメモリセル領域、52は周辺回路
領域を示している。
トランジスタ40及び周辺回路のnMOSトランジスタ
41は、図2に示すようにして作成することができる。
なお、図2中、51はメモリセル領域、52は周辺回路
領域を示している。
【0048】即ち、まず、図2Aに示すように、基板3
8上、トランジスタを形成する領域(活性領域)にシリ
コン窒化膜53、54を形成する。
8上、トランジスタを形成する領域(活性領域)にシリ
コン窒化膜53、54を形成する。
【0049】次に、素子分離のために、非活性領域を選
択酸化して、図2Bに示すように、フィールド酸化膜3
9を形成し、続いて、しきい値電圧Vthをコントロール
するために、ボロンBのイオン打ち込みを行う。
択酸化して、図2Bに示すように、フィールド酸化膜3
9を形成し、続いて、しきい値電圧Vthをコントロール
するために、ボロンBのイオン打ち込みを行う。
【0050】この場合、メモリセル領域51に対するボ
ロンBのイオン打ち込みと、周辺回路領域52のボロン
Bのイオン打ち込みとを別個に行い、メモリセル領域5
1のボロンBの濃度と、周辺回路領域52のボロンBの
濃度とを異ならせるようにしても良い。
ロンBのイオン打ち込みと、周辺回路領域52のボロン
Bのイオン打ち込みとを別個に行い、メモリセル領域5
1のボロンBの濃度と、周辺回路領域52のボロンBの
濃度とを異ならせるようにしても良い。
【0051】次に、図2Cに示すように、ゲート絶縁膜
となるシリコン酸化膜55を形成し、更に、シリコン酸
化膜55上に、ゲート電極となるポリシリコン膜56を
形成する。
となるシリコン酸化膜55を形成し、更に、シリコン酸
化膜55上に、ゲート電極となるポリシリコン膜56を
形成する。
【0052】次に、同じく図2Cに示すように、周辺回
路領域52のポリシリコン層上にレジスト57を形成
し、メモリセル領域51のポリシリコン層にボロンBの
イオン打ち込みを行う。
路領域52のポリシリコン層上にレジスト57を形成
し、メモリセル領域51のポリシリコン層にボロンBの
イオン打ち込みを行う。
【0053】次に、図2Dに示すように、メモリセル領
域51のポリシリコン層上にレジスト58を形成し、周
辺回路領域52のポリシリコン層にリンP又はヒ素As
のイオン打ち込みを行う。
域51のポリシリコン層上にレジスト58を形成し、周
辺回路領域52のポリシリコン層にリンP又はヒ素As
のイオン打ち込みを行う。
【0054】なお、メモリセル領域51のポリシリコン
層に対するボロンBのイオン打ち込みと、周辺回路領域
52のポリシリコン層に対するリンP又はヒ素Asのイ
オン打ち込みとは、順序を逆にしても良い。
層に対するボロンBのイオン打ち込みと、周辺回路領域
52のポリシリコン層に対するリンP又はヒ素Asのイ
オン打ち込みとは、順序を逆にしても良い。
【0055】次に、図2Eに示すように、セルトランジ
スタをなすnMOSトランジスタ40のゲート電極45
及び周辺回路のnMOSトランジスタ41のゲート電極
49をパターニングする。
スタをなすnMOSトランジスタ40のゲート電極45
及び周辺回路のnMOSトランジスタ41のゲート電極
49をパターニングする。
【0056】次に、リンP又はヒ素Asのイオン打ち込
みを行い、図1に示すように、ソース42、46及びド
レイン43、47を形成することにより、セルトランジ
スタをなすnMOSトランジスタ40及び周辺回路のn
MOSトランジスタ41を作成することができる。
みを行い、図1に示すように、ソース42、46及びド
レイン43、47を形成することにより、セルトランジ
スタをなすnMOSトランジスタ40及び周辺回路のn
MOSトランジスタ41を作成することができる。
【0057】ここに、図3は、セルトランジスタをなす
nMOSトランジスタのしきい値電圧Vth対ソース・基
板間電圧Vsb特性を示しており、セルトランジスタをな
すnMOSトランジスタのしきい値電圧Vthは、Vth=
Vfb+Aで表現することができる。
nMOSトランジスタのしきい値電圧Vth対ソース・基
板間電圧Vsb特性を示しており、セルトランジスタをな
すnMOSトランジスタのしきい値電圧Vthは、Vth=
Vfb+Aで表現することができる。
【0058】但し、Vfbは、ゲート電極材料と、ゲート
電極下の基板材料との仕事関数差で決まる電圧、いわゆ
る、フラット・バンド電圧であり、Aはゲート電極下の
基板表面のP型不純物濃度で決まる定数である。
電極下の基板材料との仕事関数差で決まる電圧、いわゆ
る、フラット・バンド電圧であり、Aはゲート電極下の
基板表面のP型不純物濃度で決まる定数である。
【0059】ここに、フラット・バンド電圧Vfbは、ゲ
ート電極をN型ポリシリコン層で形成するよりもP型ポ
リシリコン層で形成する方が高くなる。
ート電極をN型ポリシリコン層で形成するよりもP型ポ
リシリコン層で形成する方が高くなる。
【0060】また、定数Aは、ゲート電極下の基板表面
のP型不純物濃度が高いほど大きくなり、バックバイア
ス依存係数Kも基板表面のP型不純物濃度が高いほど大
きくなるという相関関係をもっている。
のP型不純物濃度が高いほど大きくなり、バックバイア
ス依存係数Kも基板表面のP型不純物濃度が高いほど大
きくなるという相関関係をもっている。
【0061】なお、ゲート電極に対して、ゲート電極下
の基板表面と同じ型のP型不純物のイオン打ち込み量を
多くすると、しきい値電圧Vthに関し、ゲート電極下の
基板表面のP型不純物濃度を高くするのと同じ効果があ
る。
の基板表面と同じ型のP型不純物のイオン打ち込み量を
多くすると、しきい値電圧Vthに関し、ゲート電極下の
基板表面のP型不純物濃度を高くするのと同じ効果があ
る。
【0062】そこで、セルトランジスタをなすnMOS
トランジスタのゲート電極をP型ポリシリコン層で形成
する場合には、フラット・バンド電圧Vfbが大きくな
り、しきい値電圧Vth対ソース・基板間電圧Vsb特性
は、図3に矢印P1で示すように、実線60で示す状態
から二点鎖線61で示す状態、即ち、しきい値Vthが高
くなる方向へシフトする。
トランジスタのゲート電極をP型ポリシリコン層で形成
する場合には、フラット・バンド電圧Vfbが大きくな
り、しきい値電圧Vth対ソース・基板間電圧Vsb特性
は、図3に矢印P1で示すように、実線60で示す状態
から二点鎖線61で示す状態、即ち、しきい値Vthが高
くなる方向へシフトする。
【0063】しかし、一方で、活性領域へのボロンBの
イオン打ち込み量を減らす場合には、バックバイアス依
存係数Kを小さくすることができるが、この場合、しき
い値電圧Vth対ソース・基板間電圧Vsb特性を、図3に
矢印P2で示すように、二点鎖線61で示す状態から破
線62で示す状態、即ち、データ保持時間として規格値
を確保することができるしきい値電圧を取る状態にする
ことができる。
イオン打ち込み量を減らす場合には、バックバイアス依
存係数Kを小さくすることができるが、この場合、しき
い値電圧Vth対ソース・基板間電圧Vsb特性を、図3に
矢印P2で示すように、二点鎖線61で示す状態から破
線62で示す状態、即ち、データ保持時間として規格値
を確保することができるしきい値電圧を取る状態にする
ことができる。
【0064】即ち、セルトランジスタをなすnMOSト
ランジスタを形成する領域へのボロンBのイオン打ち込
み量を減らし、かつ、セルトランジスタをなすnMOS
トランジスタのゲート電極をP型ポリシリコン層で形成
する場合には、データ保持時間として規格値を確保する
ことができるしきい値電圧を維持し、バックバイアス依
存係数Kを小さくすることができる。
ランジスタを形成する領域へのボロンBのイオン打ち込
み量を減らし、かつ、セルトランジスタをなすnMOS
トランジスタのゲート電極をP型ポリシリコン層で形成
する場合には、データ保持時間として規格値を確保する
ことができるしきい値電圧を維持し、バックバイアス依
存係数Kを小さくすることができる。
【0065】ここに、本発明の実施の形態の一例におい
ては、セルトランジスタをなすnMOSトランジスタ4
0のゲート電極45をP型ポリシリコン層で構成すると
しているので、セルトランジスタをなすnMOSトラン
ジスタ40を形成する領域へのボロンBのイオン打ち込
み量を減らし、バックバイアス依存係数Kを小さくして
も、しきい値電圧Vth0として従来のしきい値電圧Vth0
を確保することができる。
ては、セルトランジスタをなすnMOSトランジスタ4
0のゲート電極45をP型ポリシリコン層で構成すると
しているので、セルトランジスタをなすnMOSトラン
ジスタ40を形成する領域へのボロンBのイオン打ち込
み量を減らし、バックバイアス依存係数Kを小さくして
も、しきい値電圧Vth0として従来のしきい値電圧Vth0
を確保することができる。
【0066】換言すれば、セルトランジスタをなすnM
OSトランジスタ40のゲート電極45をP型ポリシリ
コン層で構成するとしているので、セルトランジスタを
なすnMOSトランジスタ40を形成する領域に対する
ボロンBのイオン打ち込み量を、しきい値電圧Vth0と
して従来のしきい値電圧Vth0を確保することができる
量に減らし、バックバイアス依存係数Kを小さくするこ
とができる。
OSトランジスタ40のゲート電極45をP型ポリシリ
コン層で構成するとしているので、セルトランジスタを
なすnMOSトランジスタ40を形成する領域に対する
ボロンBのイオン打ち込み量を、しきい値電圧Vth0と
して従来のしきい値電圧Vth0を確保することができる
量に減らし、バックバイアス依存係数Kを小さくするこ
とができる。
【0067】したがって、本発明の実施の形態の一例に
よれば、ワード線の動作電圧マージンを広げることがで
き、しかも、データ保持時間として規格値を確保するこ
とができるので、低電圧化に対応することができる。
よれば、ワード線の動作電圧マージンを広げることがで
き、しかも、データ保持時間として規格値を確保するこ
とができるので、低電圧化に対応することができる。
【0068】また、本発明の実施の形態の一例において
は、周辺回路のnMOSトランジスタ41のゲート電極
49は、N型不純物であるリンP又はヒ素Asをイオン
注入してなるポリシリコン層で構成するとしているの
で、周辺回路のnMOSトランジスタ41の動作速度を
下げることもない。
は、周辺回路のnMOSトランジスタ41のゲート電極
49は、N型不純物であるリンP又はヒ素Asをイオン
注入してなるポリシリコン層で構成するとしているの
で、周辺回路のnMOSトランジスタ41の動作速度を
下げることもない。
【0069】なお、本発明の実施の形態の一例において
は、セルトランジスタをなすnMOSトランジスタ40
のゲート電極45及び周辺回路のnMOSトランジスタ
41のゲート電極49をP型ポリシリコン層で構成した
場合について説明したが、これらゲート電極を、P型ポ
リシリコン層の上部に、タングステンWとシリコンSi
からなるシリサイド化合物、あるいは、チタンTiとシ
リコンSiからなるシリサイド化合物が堆積してなるポ
リサイド構造とすることもできる。
は、セルトランジスタをなすnMOSトランジスタ40
のゲート電極45及び周辺回路のnMOSトランジスタ
41のゲート電極49をP型ポリシリコン層で構成した
場合について説明したが、これらゲート電極を、P型ポ
リシリコン層の上部に、タングステンWとシリコンSi
からなるシリサイド化合物、あるいは、チタンTiとシ
リコンSiからなるシリサイド化合物が堆積してなるポ
リサイド構造とすることもできる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電荷転
送用のnチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタの
ゲート電極をP型ポリシリコン層で構成するとしたこと
により、電荷転送用のnチャネル絶縁ゲート型電界効果
トランジスタのゲート電極下方の基板表面のP型不純物
濃度を下げて、バックバイアス依存係数を小さくして
も、「0」データを記憶する場合のしきい値電圧として
従来のしきい値電圧を確保することができるので、ワー
ド線の動作電圧マージンを広げることができ、しかも、
データ保持時間として規格値を確保することができ、低
電圧化に対応することができる。
送用のnチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタの
ゲート電極をP型ポリシリコン層で構成するとしたこと
により、電荷転送用のnチャネル絶縁ゲート型電界効果
トランジスタのゲート電極下方の基板表面のP型不純物
濃度を下げて、バックバイアス依存係数を小さくして
も、「0」データを記憶する場合のしきい値電圧として
従来のしきい値電圧を確保することができるので、ワー
ド線の動作電圧マージンを広げることができ、しかも、
データ保持時間として規格値を確保することができ、低
電圧化に対応することができる。
【図1】本発明の実施の形態の一例の要部を示す概略的
断面図である。
断面図である。
【図2】セルトランジスタをなすnMOSトランジスタ
及び周辺回路のnMOSトランジスタの作成過程を示す
概略的断面図である。
及び周辺回路のnMOSトランジスタの作成過程を示す
概略的断面図である。
【図3】セルトランジスタをなすnMOSトランジスタ
のしきい値電圧(Vth)対ソース・基板間電圧(Vsb)
特性を示す図である。
のしきい値電圧(Vth)対ソース・基板間電圧(Vsb)
特性を示す図である。
【図4】ダイナミックメモリの一例の要部を示す回路図
である。
である。
【図5】図4に示すダイナミックメモリの読出し動作及
び再書込み動作を示す概略的電圧波形図である。
び再書込み動作を示す概略的電圧波形図である。
【図6】nMOSトランジスタからなるセルトランジス
タの作成過程を示す概略的断面図である。
タの作成過程を示す概略的断面図である。
【図7】nMOSトランジスタのゲート・ソース間電圧
(Vgs)対ドレイン電流(Ids)特性を示す図である。
(Vgs)対ドレイン電流(Ids)特性を示す図である。
38 P型基板 39 フィールド酸化膜 40 セルトランジスタをなすnMOSトランジスタ 41 周辺回路のnMOSトランジスタ
Claims (3)
- 【請求項1】電荷蓄積用のキャパシタと、電荷転送用の
nチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを有す
るメモリセルを備えてなるダイナミックメモリにおい
て、前記電荷転送用のnチャネル絶縁ゲート型電界効果
トランジスタのゲート電極は、P型ポリシリコン層で構
成され、前記メモリセルの動作を制御する周辺回路のn
チャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート電
極は、N型ポリシリコン層で構成されていることを特徴
とするダイナミックメモリ。 - 【請求項2】電荷蓄積用のキャパシタと、電荷転送用の
nチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを有す
るメモリセルを備えてなるダイナミックメモリにおい
て、前記電荷転送用のnチャネル絶縁ゲート型電界効果
トランジスタのゲート電極は、P型ポリシリコン層の上
部にタングステンとシリコンとからなるシリサイド化合
物を堆積したポリサイド構造とされ、前記メモリセルの
動作を制御する周辺回路のnチャネル絶縁ゲート型電界
効果トランジスタのゲート電極は、N型ポリシリコン層
の上部にタングステンとシリコンとからなるシリサイド
化合物を堆積したポリサイド構造とされていることを特
徴とするダイナミックメモリ。 - 【請求項3】電荷蓄積用のキャパシタと、電荷転送用の
nチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを有す
るメモリセルを備えてなるダイナミックメモリにおい
て、前記電荷転送用のnチャネル絶縁ゲート型電界効果
トランジスタのゲート電極は、P型ポリシリコン層の上
部にチタンとシリコンとからなるシリサイド化合物を堆
積したポリサイド構造とされ、前記メモリセルの動作を
制御する周辺回路のnチャネル絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタのゲート電極は、N型ポリシリコン層の上部
にチタンとシリコンとからなるシリサイド化合物を堆積
したポリサイド構造とされていることを特徴とするダイ
ナミックメモリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7181178A JPH0936318A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | ダイナミックメモリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7181178A JPH0936318A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | ダイナミックメモリ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0936318A true JPH0936318A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16096247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7181178A Pending JPH0936318A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | ダイナミックメモリ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0936318A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6573575B1 (en) | 1999-10-06 | 2003-06-03 | Nec Electronics Corporation | DRAM MOS field effect transistors with thresholds determined by differential gate doping |
US6734479B1 (en) | 1998-12-01 | 2004-05-11 | Hitachi, Ltd. | Semiconductor integrated circuit device and the method of producing the same |
JP2005515638A (ja) * | 2002-01-15 | 2005-05-26 | インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト | 不揮発性2トランジスタ半導体メモリーセル、および、その製造方法 |
US6900492B2 (en) * | 2001-07-11 | 2005-05-31 | Hitachi, Ltd. | Integrated circuit device with P-type gate memory cell having pedestal contact plug and peripheral circuit |
JP2009224468A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Toshiba Corp | 不揮発性半導体記憶装置 |
-
1995
- 1995-07-18 JP JP7181178A patent/JPH0936318A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6734479B1 (en) | 1998-12-01 | 2004-05-11 | Hitachi, Ltd. | Semiconductor integrated circuit device and the method of producing the same |
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US7709884B2 (en) * | 2002-01-15 | 2010-05-04 | Infineon Technologies Ag | Non-volatile two transistor semiconductor memory cell and method for producing the same |
US8159020B2 (en) | 2002-01-15 | 2012-04-17 | Infineon Technologies Ag | Non-volatile two transistor semiconductor memory cell and method for producing the same |
JP2009224468A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Toshiba Corp | 不揮発性半導体記憶装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040406 |