JP2007280570A - 半導体メモリデバイスおよびその動作方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】読み出し時にストレージノード電位を昇圧するタイプのメモリセルについて、その面積を小さくする。
【解決手段】各メモリセルMCが、ゲートが書き込みワード線WWLに接続され、一方のソース・ドレイン領域が書き込みビット線WBLに接続され、他方がストレージノードSNに接続されている書き込みトランジスタWTと、ゲートがストレージノードSNに接続され、一方のソース・ドレイン領域が読み出しワード線RWLに接続されている第1読み出しトランジスタ(アンプトランジスタAT)と、ゲートが読み出しワード線RWLに接続され、一方のソース・ドレイン領域がアンプトランジスタATの他方のソース・ドレイン領域に接続され、他方が読み出しビット線RBLに接続されている第2読み出しトランジスタ(セレクトトランジスタST)とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、各メモリセルが書き込みトランジスタおよび2つの読み出しトランジスタを備える半導体メモリデバイスと、その動作方法に関する。
DRAMセルの一種である、3トランジスタ型のメモリ(ゲインセル)が知られている。ゲインセルとは、ストレージノードに記憶されているデータ(ハイレベルとローレベルの電圧差)を読み出す際に、ストレージノードがゲートに接続されている読み出しトランジスタを、ストレージノードの電圧差に応じてオンまたはオフさせ、ストレージノード電圧を、より大きな振幅の読み出しビット線電圧に変換することにより、読み出し時に記憶データのセル内増幅が可能なメモリセルである。
ゲインセルの分野において、読み出し時にストレージノードの電圧差を拡大するための昇圧時に可変容量(variable capacitor)として機能するトランジスタ(以下、可変容量トランジスタ)を有するメモリセルが知られている(特許文献1参照)。
図1に、ストレージノード電圧を昇圧することが可能なメモリセルの等価回路を示す。
図1に示すメモリセル100は、1つの書き込みトランジスタWTと、2つの読み出しトランジスタ、すなわち「第1読み出しトランジスタ」としてのアンプトランジスタATおよび「第2読み出しトランジスタ」としてのセレクトトランジスタSTと、MOSトランジスタ型キャパシタCとを有する。
書き込みトランジスタWTのソースとドレインの一方(一方のソース・ドレイン領域)が書き込みビット線WBLに接続され、他方(他方のソース・ドレイン領域)がストレージノードSNに接続され、ゲートが書き込みワード線WWLに接続されている。セレクトトランジスタSTのソースとドレインの一方が読み出しビット線RBLに接続され、他方がアンプトランジスタATに接続され、ゲートが読み出しワード線RWLに接続されている。アンプトランジスタATのソースとドレインの一方が接地電圧(コモンソース線CSL)に接続され、他方がセレクトトランジスタSTに接続され、ゲートがストレージノードSNに接続されている。
MOSトランジスタ型キャパシタCは、N型チャネルのMOSトランジスタから構成されている。
このMOSトランジスタのゲートがストレージノードSNに接続され、2つのソース・ドレイン領域の一方が、読み出し時(データ出力時)にハイレベル電圧が印加される読み出しワード線RWLに接続されている。
MOSトランジスタ型キャパシタCを構成するMOSトランジスタの他方のソース・ドレイン領域は、ここではオープンとなっている。
図2(A)〜図2(E)に、“1”データ書き込み、“1”データ読み出し、“0”データ書き込み、“0”データ読み出しを順に行う場合のタイミングチャートを示す。
《“1”データ書き込み》
書き込み対象のメモリセルに“1”データを格納する場合は、図2(A)に示すように、該当するメモリセルが接続された書き込みビット線WBLに電源電圧Vdd(=1.8[V])のパルスを印加する。
図2(B)に示すように、書き込みビット線WBLのパルス印加に若干遅れたタイミングで、選択された書き込みワード線WWLに電源電圧Vddのパルスを印加する。ここで、図1に示すメモリセル100は、その書き込みトランジスタWTにNMOSトランジスタを用いていることから、それがオンしたときにゲート電圧から閾値電圧だけ下がった電圧がソースに伝達される。したがって、この書き込みトランジスタWTの閾値電圧Vth(WT)を0.4[V]とし、その基板バイアス効果による上昇分を0.1[V]とすると、図2(C)に示すように、ストレージノードSNの電位が、0[V]から1.3(=1.8−0.4−0.1)[V]まで上昇し、これによって“1”データ書き込みがなされる。
“1”データ書き込み後は、図2(B)および図2(A)に示すように、書き込みワード線WWLと書き込みビット線WBLに印加したパルスを立ち下げ、これによって“1”データ書き込みが終了する。
なお、この書き込み期間中、非選択の書き込みワード線および読み出しワード線RWL、ならびに、コモンソース線CSLは0[V]で維持する。
《“1”データ読み出し》
以上のようにして書き込まれた“1”データを読み出すには、図2(E)に示すように、読み出し対象のメモリセルが接続されて選択された読み出しビット線RBLを電源電圧Vddに予めプリチャージし、ハイインピーダンス(電気的フローティング状態)で保持しておく。
そして、図2(D)に示すように、読み出し対象のメモリセルが接続されて選択された読み出しワード線RWLに電源電圧Vddのパルスを印加する。
このとき書き込みワード線WWL、非選択の読み出しワード線RWL、ならびに、コモンソース線CSLは0[V]で維持しておく。
選択した読み出しワード線RWLに電源電圧Vddを印加すると、MOSトランジスタ型キャパシタCをカップリング容量としてストレージノードSNの昇圧が行われる。理由については後述するが、ストレージノードSNの電位(書き込みデータの違い)に応じて、ストレージノードSNの昇圧に違いが生じる。“1”データ書き込みでは、相対的に昇圧後のストレージノードSNの電位が大きくなる。このため、アンプトランジスタATとセレクトトランジスタSTが共にオンし、図2(E)に示すように、読み出しビット線RBLの電位が低下する。この電位が不図示のセンスアンプのセンスポイントまで低下すると、センスアンプから電源電圧Vdd振幅の信号が出力され、これにより記憶データが“1”と判別される。
その後、図2(D)に示すように、読み出しワード線RWLのパルスを立ち下げると、これにより当該“1”データ読み出しが終了する。
《“0”データ書き込み》
続いて書き込み対象メモリセルに“0”データを格納する場合、前述した“1”データ書き込みと異なる制御としては、図2(A)に示すように、当該メモリセルに接続された書き込みビット線WBLを0[V]で維持する。
図2(B)に示すように、選択された書き込みワード線WWLに電源電圧Vddのパルスを印加する。すると書き込みトランジスタWTがオンし、書き込みビット線WBLのローレベルの電位(0[V])をストレージノードSNに伝達し、これによって“0”データ書き込みがなされる。よって、図2(C)に示すように、ストレージノードSNの電位が0[V]に低下する。
“0”データ書き込み後は、図2(B)に示すように、書き込みワード線WWLに印加したパルスを立ち下げ、これによって“0”データ書き込みが終了する。
《“0”データ読み出し》
以上のようにして書き込まれた“0”データを読み出すには、“1”データ読み出し時と同様、読み出しビット線RBLを、電源電圧Vddのプリチャージ電圧を保持するフローティング状態とし(図2(E))、その状態で、図2(D)に示すように読み出しワード線RWLに電源電圧Vddのパルスを印加する。
すると、MOSトランジスタ型キャパシタCをカップリング容量としてストレージノードSNの昇圧が行われる。ただし、後述する理由によって、この“0”データ読み出し時には余り昇圧は行われない。よって、昇圧後のストレージノード電圧は、アンプトランジスタATの閾値電圧より低く、アンプトランジスタATはオフのままである。このため読み出しビット線RBLの電位は電源電圧Vddを維持し続け、センスアンプによって記憶データが“0”と判別される。
その後、図2(D)に示すように、読み出しワード線RWLのパルスを立ち下げると、これにより当該“0”データ読み出しが終了する。
《データ保持》
メモリセルのデータ保持時に、メモリセルアレイ内の制御線(ビット線およびワード線)全てを0[V]にする。このとき、書き込みトランジスタWTがオフし、全てのメモリセルのストレージノードSNが電気的にフローティングになることから、格納されたデータが保持される。
とくに、ストレージノードSNに“0”(たとえば、ローレベル)データが格納されている場合、メモリアレイ内の制御線(ビット線およびワード線)が全て0[V](ローレベル)になっていることから、この“0”データは安定的に保持される。
これに対し、ストレージノードSNに“1”(たとえば、ハイレベル)データが格納されている場合、メモリアレイ内の制御線(ビット線およびワード線)が全て0[V](ローレベル)になっていると、ストレージノードSNに溜められた電荷がリークにより各制御線に抜ける。また、基板に抜けるリーク成分、アンプトランジスタATのゲートから基板に抜けるリーク成分も大きく、そのため“1”データは、ストレージノードSNのハイレベル電圧が読み出し不能なレベルに減衰するまでの期間だけ保持される。
《読み出し時のストレージノード昇圧動作》
図3(A)および図3(B)に、MOSトランジスタ型キャパシタCの断面図を示す。
Pウェル70の表面部に素子分離絶縁層50が形成され、これによりアクティブ領域20が規定される。アクティブ領域20の上方には、不図示のゲート絶縁膜を介してアンプトランジスタATのゲート配線30が形成されている。ゲート配線30を自己整合マスクとするN型不純物のイオン注入により、アクティブ領域20の表面部に、可変容量となるMOSトランジスタのソース・ドレイン領域60が形成されている。ソース・ドレイン領域60は読み出しワード線RWLに接続されている。
ソース・ドレイン領域60は、そのN型不純物がゲート配線30のエッジ部下方のアクティブ領域20部分に熱拡散し、この部分とゲート配線30とがゲート絶縁膜を介して容量結合する。この容量成分を「オーバーラップ容量Cov.」という。また、ゲート配線30は周囲の導電層、とくにソース・ドレイン領域60の本体と容量結合する。この容量成分を「フリンジング容量Cfr.」という。
この2つの容量成分、すなわちオーバーラップ容量Cov.とフリンジング容量Cfr.は、ストレージノードSN(ゲート配線30)に保持された電圧の大小に無関係に常に生じる。
一方、当該MOSトランジスタは、そのソース(ソース・ドレイン領域60)を基準として、ゲート電圧が閾値電圧を越えると、図3(B)に示すようにチャネルCHが形成され、チャネルCHとゲート電極、すなわちゲート配線30とが強く容量結合する。この容量成分を「チャネル容量Cch.」という。
以上より、当該MOSトランジスタは、それ自身が持つ容量値がゲート電圧、すなわちストレージノードSNの電圧に応じて変化する可変容量として機能する。具体的には、ストレージノードSNの電圧がローレベル“L(=0[V])”である“0”データ記憶のときは、MOSトランジスタの容量値は、オーバーラップ容量Cov.とフリンジング容量Cfr.との和(Cov.+Cfr.)となり、ストレージノードSNの電圧がハイレベル“H(たとえば電源電圧Vdd)”のときは、(Cov.+Cfr.)にチャネル容量Cch.が付加される。
ここで、読み出しワード線RWLに接続されているソース・ドレイン領域60を「ソース」と仮定する。このソース・ドレイン領域60は、チャネル電流が流れないので本来なら、ソース(あるいはドレイン)の区別は不適切であるが、以下、便宜上ソース・ドレイン領域60を「ソース」として、MOSトランジスタ型キャパシタCに印加される電圧の名称として、ソース電位を基準としたゲート電圧として一般的な「ゲート-ソース間電圧Vgs」を用いる。また、MOSトランジスタ型キャパシタCの容量の名称として、ソースとゲート間の容量として一般的な「ゲート・ソース間容量Cgs」を用いる。
MOSトランジスタ型キャパシタCは、ゲート-ソース間電圧Vgsによって上述したチャネル容量Cch.が付加されるか否かが決まり、その結果、ゲート・ソース間容量Cgsの値が変化する。したがって、ストレージノードSNにハイレベルの“1”データが保持されているか、ローレベルの“0”データが保持されているかで、ゲート・ソース間容量Cgsの値も異なる。
図4に、ゲート-ソース間電圧Vgsとゲート・ソース間容量Cgsとの関係を示す。
ゲート-ソース間電圧VgsがMOSトランジスタ型キャパシタCの閾値電圧Vthより小さい場合、チャネルが形成されないことから、その容量値がフリンジング容量Cfr.とオーバーラップ容量Cov.の和のみとなり、ゲート・ソース間容量Cgsの値は比較的小さい。ゲート-ソース間電圧VgsがMOSトランジスタ型キャパシタCの閾値電圧Vthより大きい場合、チャネルが形成されることから、チャネル容量Cch.がさらに付加され、ゲート・ソース間容量Cgsの値は比較的大きくなる。
“1”データ書き込みの場合、MOSトランジスタ型キャパシタCに接続されているストレージノードSN(NMOSトランジスタのゲート)に、その閾値電圧Vthより高いハイレベル電圧が書き込まれている。したがって、図4に符号“1”で示すようにゲート・ソース間容量Cgsの値は大きい。
一方、“0”データ書き込みの場合、MOSトランジスタ型キャパシタCに接続されているストレージノードSN(NMOSトランジスタのゲート)に、その閾値電圧Vthより低いローレベル電圧が書き込まれている。したがって、図4に符号“0”で示すようにゲート・ソース間容量Cgsの値は小さい。
図2(C)において、“1”データ読み出し時のストレージノードSNの昇圧幅ΔVSN1が、“0”データ読み出し時のストレージノードSNの昇圧幅ΔVSN0より大きいのは、以上の理由による。
この“1”データ読み出し時の昇圧後のストレージノード電圧(=1.3[V]+ΔVSN1)がアンプトランジスタATのゲートに印加されると、アンプトランジスタATがオンし、“0”データ読み出し時の昇圧後のストレージノード電圧(=0[V]+ΔVSN0)がゲートに印加されてもアンプトランジスタATはオンしないように、アンプトランジスタATの閾値電圧Vth(AT)が決められている。そのため、上述した“1”データ読み出しと、“0”データ読み出しを行うことができる。
このようにMOSトランジスタ型キャパシタCを設けることにより、“1”データ読み出し時にハイレベル(データ“1”)のストレージノード電圧が高く昇圧され、これによってセル電流増大をもたらす。このため、より短時間で確実に読み出しビット線RBLの放電が可能であるという利益が得られる。
また、ストレージノード電圧を高くまで昇圧することによって、ハイレベルのストレージノード電圧がリークによる低下する時間が長くても、“1”データ読み出しを行うことができる時間が長くなる。これにより、リフレッシュ間隔を長くできるという利益が得られる。
米国特許出願公開第2005/0146928号明細書
MOSトランジスタ型キャパシタCを有する図1のメモリセル100は、書き込みトランジスタ、読み出しトランジスタ、セレクトトランジスタのほか、MOSトランジスタ型キャパシタCを形成する必要がある。そのため、このメモリセル100は、実質的に4つのトランジスタを配置するレイアウトスペースが必要であり、また、セル内にコモンソース線CSLの配置スペースも必要である。その結果、図1のメモリセル100は、メモリセルサイズが大きいという欠点を有する。
本発明が解決しようとする課題は、データ読み出し時にストレージノードを昇圧するタイプのメモリセルを有する半導体メモリデバイスにおいて、セル面積を小さくすることである。また本発明の他の課題は、そのようなメモリセルの動作方法を提供することである。
本発明に係る半導体メモリデバイスは、メモリセルアレイを構成する各メモリセルが、ゲートが書き込みワード線に接続され、一方のソース・ドレイン領域が書き込みビット線に接続され、他方のソース・ドレイン領域がストレージノードに接続されている書き込みトランジスタと、ゲートが前記ストレージノードに接続され、一方のソース・ドレイン領域が読み出しワード線に接続されている第1読み出しトランジスタと、ゲートが前記読み出しワード線に接続され、一方のソース・ドレイン領域が前記第1読み出しトランジスタの他方のソース・ドレイン領域に接続され、他方のソース・ドレイン領域が読み出しビット線に接続されている第2読み出しトランジスタとを有する。
本発明に係る半導体メモリデバイスの動作方法は、メモリセルアレイを構成する各メモリセルが、書き込みトランジスタ、第1読み出しトランジスタ、第2読み出しトランジスタ、および、ストレージノードを有し、前記第1読み出しトランジスタのゲートが前記ストレージノードに接続され、当該第1読み出しトランジスタの一方のソース・ドレイン領域と前記第2読み出しトランジスタのゲートが読み出しワード線に接続され、前記第1読み出しトランジスタの他方のソース・ドレイン領域が前記第2読み出しトランジスタの一方のソース・ドレイン領域に接続され、前記第2トランジスタの他方のソース・ドレイン領域が読み出しビット線に接続されている半導体メモリデバイスの動作方法であって、前記ストレージノードのハイレベルの電圧を読み出すときは、前記読み出しワード線に所定のハイレベルの電圧を印加し、前記第1読み出しトランジスタのチャネル容量を含むカップリング容量によって前記ストレージノードのハイレベルの電圧を昇圧し、前記ストレージノードのローレベルの電圧を読み出すときは、前記読み出しワード線に所定のハイレベルの電圧を印加し、前記第1読み出しトランジスの前記チャネル容量を含まないカップリング容量によって前記ストレージノードのローレベルの電圧を昇圧する。
本発明によれば、MOSトランジスタ型キャパシタをメモリセルに含まずとも、第1読み出しトランジスタがデータ読み出し時に可変容量の役割を果たす。
つまり、データ読み出し時に読み出しワード線に所定のハイレベルの電圧を印加すると、第1読み出しトランジスタの、読み出しワード線側に接続されている一方のソース・ドレイン領域とゲートとの間の容量を介した電気的な結合(カップリング)により、ストレージノードの電位が昇圧される。
ストレージノードの電位がハイレベルな、たとえば“1”データ読み出しの場合、読み出しワード線にハイレベルの所定電圧を印加すると、第1読み出しトランジスタにチャネルが形成され、上記ソース・ドレイン領域とゲートとのオーバーラップ容量やゲートのフリンジング容量に加えて、チャネル容量が付加される。したがって、比較的大きなカップリング容量によってストレージノードの電位が相対的に高いレベルにまで昇圧される。
一方、ストレージノードの電位がローレベルな、たとえば“0”データ読み出しの場合、上記第1トランジスタにチャネルが形成されず、その結果、カップリング容量は比較的小さい。このため、比較的小さなカップリング容量によってストレージノードの電位が相対的に小さいレベルにまでしか昇圧されない。
本発明によれば、データ読み出し時にストレージノードを昇圧するタイプのメモリセルを有する半導体メモリデバイスにおいて、昇圧のために特別な素子が不要であり、また、読み出しビット線から電荷を引き抜く先の基準電位線の配線スペースが不要であることから、セル面積を小さくすることができる。
また本発明によれば、そのようなメモリセルの動作方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
《第1実施形態》
図5に、半導体メモリデバイスのブロック図を示す。
図5に示す半導体メモリデバイスは、メモリセルアレイ1と、その動作を制御する周辺回路とを有する。
周辺回路は、ロウアドレス(メモリセル行のアドレス)をデコードするロウデコーダ4、ロウデコーダ4のデコード結果に応じて選択されたワード線(書き込みワード線WWL、読み出しワード線RWL)を駆動する電圧を印加するワードドライバ5、カラムアドレス(メモリセル列(カラムともいう)のアドレス)をデコードするカラムデコーダ7、カラムデコーダ7のデコード結果に応じて選択されるカラムに対し書き込み動作を行うための書き込み回路8、および、読み出し動作を行うためのセンスアンプアレイ6Aを含む。
ワードドライバ5からメモリセルアレイ1内にかけて、各種ワード線が配置されている。ワード線は、m本の書き込みワード線WWL1,…,WWLmと、m本の読み出しワード線RWL1,…,RWLmからなる。
センスアンプアレイ6Aからメモリセルアレイ1内に掛けて、各種ビット線が配置されている。ビット線は、n本の読み出しビット線RBL1,…,RBLnと、n本の書き込みビット線WBL1,…,WBLnとからなる。
周辺回路は、とくに図示していないが、カラムゲート回路、読み出し回路、I/Oバッファ、制御回路および電源回路をさらに含む。
なお、これらのブロック構成は一般的なものであり、配置および図示した構成や名称に限定はない。ただし、図1のようにコモンソース線CSLをメモリセルアレイ1内に配置しない点は、本実施形態の特徴の1つである。また、メモリセル構成に本実施形態の特徴がある。
図6に、ストレージノード電圧を昇圧することが可能な本実施形態のメモリセルの等価回路を示す。
図6に示すメモリセルMCは、1つの書き込みトランジスタWTと、2つの読み出しトランジスタ、すなわち「第1読み出しトランジスタ」としてのアンプトランジスタATおよび「第2読み出しトランジスタ」としてのセレクトトランジスタSTとを有する。
書き込みトランジスタWTのソースとドレインの一方(一方のソース・ドレイン領域)が書き込みビット線WBLに接続され、他方(他方のソース・ドレイン領域)がストレージノードSNに接続され、ゲートが書き込みワード線WWLに接続されている。セレクトトランジスタSTのソースとドレインの一方が読み出しビット線RBLに接続され、他方がアンプトランジスタATに接続され、ゲートが読み出しワード線RWLに接続されている。アンプトランジスタATのソースとドレインの一方がセレクトトランジスタSTのソースとドレインの他方(他方のソース・ドレイン領域)に接続され、他方が読み出しワード線RWLに接続され、ゲートがストレージノードSNに接続されている。
このような構成のメモリセルMCが、図5のメモリセルアレイ1内でm行、n列で行列状に配置されている。
書き込みワード線WWLと読み出しワード線RWLは、メモリセル行(n個のメモリセル)で共有されている。書き込みビット線WBLと読み出しビット線RBLは、メモリセル列(m個のメモリセルを含むカラム)で共有されている。
そして、書き込みワード線WWLと読み出しワード線RWLは、図5のロウデコーダ4により選択されワードドライバ5により適正な電圧にドライブされる。読み出しビット線RBLは、センスアンプアレイ6A内の対応する1つのセンスアンプに接続されている。センスアンプで増幅されたデータはカラムデコーダ7により選択され出力される。
書き込み回路8からの書き込みデータは、カラムデコーダ7に選択された書き込みビット線WBLに伝達され、選択されたカラム内でロウデコーダ4により選択された行のメモリセルMCに書き込まれる。
なお、このような周辺回路の動作自体は一般的なので、ここでの、これ以上の説明を省略する。
本実施形態のメモリセルMCは、アンプトランジスタATの一方のソース・ドレイン領域が、基準電圧でなく読み出しワード線RWLに接続されている。よってこのアンプトランジスタATの一方のソース・ドレイン領域には、読み出し時に読み出しワード線RWLの立ち上げ電位、たとえば電源電圧Vddが加えられ、読み出し時以外は0[V]が加えられる。
ストレージノード電圧がハイレベルの場合、読み出しワード線RWLに電源電圧Vddが印加されたときにアンプトランジスタATとセレクトトランジスタSTの双方がオンするため、読み出しビット線RBLが電源電圧Vddで充電される。この動作は、図1のメモリセル100が読み出しビット線RBLの充電電圧(プリチャージ電圧)をコモンソース線CSLに接続して、放電を行っていた点で異なる。
なお、図6ではビット線を書き込みビット線WBLと読み出しビット線RBLの2本としたが、それらを共通の1本とした構造にしてもよい。
図7に、アンプトランジスタATのゲート-ソース間電圧Vgs(AT)とゲート・ソース間容量Cgs(AT)との関係を示す。また、図8に、アンプトランジスタATの断面図を示す。
つぎに、この図7および図8を用いて、アンプトランジスタATは読み出しトランジスタの機能に加え、可変容量(variable capacitor)の機能も有することを説明する。
アンプトランジスタATは、図8に示すように、Pウェル70の表面部に2つのソース・ドレイン領域60Aと60Bが互いに離れて形成されている。ソース・ドレイン領域60Aと60B間のPウェル70部分が、当該アンプトランジスタATのアクティブ領域20である。アクティブ領域20の上方には、不図示のゲート絶縁膜を介してアンプトランジスタATのゲート配線30が形成されている。ソース・ドレイン領域60Aと60Bは、ゲート配線30を自己整合マスクとするN型不純物のイオン注入により形成される。
ここでソース・ドレイン領域60Aは、読み出しワード線RWLに電気的に接続され、ソース・ドレイン領域60Bは、セレクトトランジスタSTの一方のソース・ドレイン領域に電気的に接続され、あるいは、セレクトトランジスタSTの一方のソース・ドレイン領域と共用される。
ソース・ドレイン領域60Aと60Bは、そのN型不純物がゲート配線30のエッジ部下方のアクティブ領域20部分に熱拡散し、この部分とゲート配線30とがゲート絶縁膜を介して容量結合する。この結合容量成分を「オーバーラップ容量Cov.」という。また、ゲート配線30は周囲の導電層、とくにソース・ドレイン領域60Aまたは60Bの本体と容量結合する。この容量成分を「フリンジング容量Cfr.」という。
この2つの容量成分、すなわちオーバーラップ容量Cov.とフリンジング容量Cfr.は、ストレージノードSN(ゲート配線30)に保持された電圧の大小に無関係に常に生じる。
一方、アンプトランジスタATは、そのソース(ソース・ドレイン領域60Aと60Bのうち電位が低い方)を基準として、ゲート電圧が閾値電圧Vth(AT)を越えると、図8(B)に示すようにチャネルCHが形成され、チャネルCHとゲート電極、すなわちゲート配線30とが強く容量結合する。この容量成分を「チャネル容量Cch.」という。
以上より、アンプトランジスタATは、それ自身が持つ容量値がゲート電圧、すなわちストレージノードSNの電圧に応じて変化する可変容量として機能する。具体的には、ストレージノードSNの電圧がローレベル“L(=0[V])”である“0”データ記憶のときは、アンプトランジスタATの容量値は、オーバーラップ容量Cov.とフリンジング容量Cfr.との和(Cov.+Cfr.)となり、ストレージノードSNの電圧がハイレベル“H(たとえば電源電圧Vdd)”のときは、(Cov.+Cfr.)にチャネル容量Cch.が付加される。
“1”データ書き込み後は、アンプトランジスタATのゲートに接続されているストレージノードSNに、アンプトランジスタATの閾値電圧Vth(AT)より高いハイレベル電圧が書き込まれている。したがって、図7に符号“1”で示すようにゲート・ソース間容量Cgs(AT)の値は大きい。
一方、“0”データ書き込みの場合、その書き込み動作後に、アンプトランジスタATのゲートに接続されているストレージノードSNに、アンプトランジスタATの閾値電圧Vth(AT)より低いローレベル電圧が書き込まれている。したがって、図7に符号“0”で示すようにゲート・ソース間容量Cgs(AT)の値は小さい。
この図7において、アンプトランジスタATのゲート・ソース間容量Cgs(AT)を決めるゲート・ソース間電圧Vgs(AT)は、図8に示す2つのソース・ドレイン領域60Aと60Bのうち、より低い電位側のゲート・ソース間電圧Vgs(AT)である。
ただし、一旦昇圧が開始されると、読み出しワード線RWLに正のパルスが立ち上がることによってソース・ドレイン領域60Aの電位が持ち上げられることから、図8に示すようにソース・ドレイン領域60A側のフリンジング容量Cfr.、オーバーラップ容量Cov.(およびチャネル容量Cch.)を介してストレージノード電位が、書き込み時の電位から高いレベルに昇圧される。
このとき上記アンプトランジスタATでゲート・ソース間容量Cgs(AT)の値が記憶データの論理によって違うことから、“1”データ記憶のメモリセルが、“0”データ記憶のメモリセルよりカップリング容量が大きくなり、その結果としてストレージノードSNの電位はより高くまで上昇する。
これにより“1”データと“0”データを読み出すときのストレージノード電位差が大きくなり、このことは読み出し時のセル電流を大きくし、間接的に読み出し動作を容易にするという利益が得られる。また、リーク電流によって上記ストレージノード電位差が小さくても読み出しが可能になり、そのことはリフレッシュ間隔を長くして、低消費電力化が図れるという利益をもたらす。
これらの利益は図1に示すMOSトランジスタ型キャパシタCと3つのトランジスタを有するメモリセルでも得られる。ただし、本実施形態のメモリセルはMOSトランジスタ型キャパシタCを必要としないことから、セル面積上有利である。
なお、セレクトトランジスタSTがなくても読み出し時にストレージノードSNは同様に昇圧されるため、セレクトトランジスタSTを省略することも可能である。ただし、同一読み出しビット線RBLに接続する他の非選択のメモリセルからのリークを防止する観点から、セレクトトランジスタSTを設けることが望ましい。
つぎに、動作シーケンスを、図9を用いて説明する。
図9(A)〜図9(E)に、”1”データ書き込み、”1”データ読み出し、”0”データ書き込み、”0”データ読み出しを順に行う場合のタイミングチャートを示す。
《“1”データ書き込み》
書き込み対象のメモリセルに“1”データを格納する場合は、図9(A)に示すように、該当するメモリセルが接続された書き込みビット線WBLに電源電圧Vdd(=1.8[V])のパルスを印加する。
図9(B)に示すように、書き込みビット線WBLのパルス印加に若干遅れたタイミングで、選択された書き込みワード線WWLに電源電圧Vddのパルスを印加する。ここで、図6に示すメモリセルMCは、その書き込みトランジスタWTにNMOSトランジスタを用いていることから、それがオンしたときにドレイン電圧から閾値電圧だけ下がった電圧がソースに伝達される。したがって、この書き込みトランジスタWTの閾値電圧Vth(WT)を0.4[V]とし、その基板バイアス効果による上昇分を0.1[V]とすると、図9(C)に示すように、ストレージノードSNの電位が、0[V]から1.3(=1.8−0.4−0.1)[V]まで上昇し、これによって“1”データ書き込みがなされる。
“1”データ書き込み後は、図9(B)および図9(A)に示すように、書き込みワード線WWLと書き込みビット線WBLに印加したパルスを立ち下げ、これによって“1”データ書き込みが終了する。
なお、この書き込み期間中、非選択の書き込みワード線および読み出しワード線RWLは0[V]で維持する。
《“1”データ読み出し》
以上のようにして書き込まれた“1”データを読み出すには、図9(E)に示すように、読み出し対象のメモリセルが接続されて選択された読み出しビット線RBLを0[V]に予めディスチャージし、ハイインピーダンス(電気的フローティング状態)で保持しておく。
そして、図9(D)に示すように、読み出し対象のメモリセルが接続されて選択された読み出しワード線RWLに電源電圧Vddのパルスを印加する。
このとき書き込みワード線WWL、非選択の読み出しワード線RWLは0[V]で維持しておく。
選択した読み出しワード線RWLに電源電圧Vddを印加すると、読み出しワード線RWLが接続されているアンプトランジスタATのソースとドレインの一方とゲート間の容量(ゲート・ソース間電圧Vgs(AT))を結合容量として、ストレージノードSNの昇圧が行われる。このとき、ストレージノードSNにハイレベルのデータ(“1”データ)が書き込まれていることからアンプトランジスタATにチャネルが形成され、その結果、アンプトランジスタATのゲート・ソース間容量Cgsは、前述したようにチャネル容量Cch.を含み大きな値をとる。したがって、図9(C)に示すように比較的大きい電位までストレージノードSNが昇圧される。したがって、昇圧後のストレージノードはアンプトランジスタATを十分オンする電位をとる。また、読み出しワード線RWLに印加された電源電圧VddでセレクトトランジスタSTは十分オンするように、その閾値電圧Vth(ST)が決められている。
アンプトランジスタATとセレクトトランジスタSTが共にオンすると、図9(E)に示すように、読み出しワード線RWLからの電荷供給を受けて、読み出しビット線RBLの電位が上昇する。この電位が不図示のセンスアンプのセンスポイントを超えて上昇すると、センスアンプから電源電圧Vdd振幅の信号が出力され、これにより記憶データが“1”と判別される。
その後、図9(D)に示すように、読み出しワード線RWLのパルスを立ち下げると、これにより当該“1”データ読み出しが終了する。
《“0”データ書き込み》
続いて書き込み対象メモリセルに“0”データを格納する場合、前述した“1”データ書き込みと異なる制御としては、図9(A)に示すように、当該メモリセルに接続された書き込みビット線WBLを0[V]で維持する。
図9(B)に示すように、選択された書き込みワード線WWLに電源電圧Vddのパルスを印加する。すると書き込みトランジスタWTがオンし、書き込みビット線WBLのローレベルの電位(0[V])をストレージノードSNに伝達し、これによって“0”データ書き込みがなされる。よって、図9(C)に示すように、ストレージノードSNの電位が0[V]に低下する。
“0”データ書き込み後は、図9(B)に示すように、書き込みワード線WWLに印加したパルスを立ち下げ、これによって“0”データ書き込みが終了する。
《“0”データ読み出し》
以上のようにして書き込まれた“0”データを読み出すには、“1”データ読み出し時と同様、読み出しビット線RBLを0[V]の電圧で保持するフローティング状態とし(図9(E))、その状態で、図9(D)に示すように読み出しワード線RWLに電源電圧Vddのパルスを印加する。
すると、アンプトランジスタATのゲート・ソース間容量Cgs(AT)をカップリング容量としてストレージノードSNの昇圧が行われる。ただし、この“0”データ読み出し時にはストレージノードSNの電位がローレベルであるためアンプトランジスタATにチャネルが形成されない。したがって、前述したようにゲート・ソース間容量Cgs(AT)にはチャネル容量Cch.が含まれないことから、その容量値が“1”データ読み出し時より小さく、図9(C)に示すようにストレージノードSNは殆ど昇圧されない。この昇圧後のストレージノード電位ではアンプトランジスタATがオンできない。
よって、図9(E)に示すように、読み出しビット線RBLの電位は0[V]を維持し続け、センスアンプによって記憶データが“0”と判別される。
その後、図9(D)に示すように、読み出しワード線RWLのパルスを立ち下げると、これにより当該“0”データ読み出しが終了する。
《データ保持》
メモリセルのデータ保持時に、メモリセルアレイ内の制御線(ビット線およびワード線)全てを0[V]にする。このとき、書き込みトランジスタWTがオフし、全てのメモリセルのストレージノードSNが電気的にフローティングになることから、格納されたデータが保持される。
とくに、ストレージノードSNに“0”(たとえば、ローレベル)データが格納されている場合、メモリアレイ内の制御線(ビット線およびワード線)が全て0[V](ローレベル)になっていることから、この“0”データは安定的に保持される。
これに対し、ストレージノードSNに“1”(たとえば、ハイレベル)データが格納されている場合、メモリアレイ内の制御線(ビット線およびワード線)が全て0[V](ローレベル)になっていると、ストレージノードSNに溜められた電荷がリークにより各制御線に抜ける。また、基板に抜けるリーク成分、アンプトランジスタATのゲートから基板に抜けるリーク成分も大きく、そのため“1”データは、ストレージノードSNのハイレベル電圧が読み出し不能なレベルに減衰するまでの期間だけ保持される。
しかし、本実施形態では、このようなリークがあっても、チャネル容量Cch.を含む大きな容量によりストレージノード電位を昇圧するため、その後、“1”データ読み出しが可能である。
《第2実施形態》
本実施形態は、“1”データ書き込み時のストレージノード電圧レベルをより高くできる方法に関する。
基本的なブロック図(図5)、メモリセルの等価回路図(図6)、アンプトランジスタATの構造および昇圧時の容量とその変化(図7と図8)の適用、それらの図に関する記載は第1実施形態と共通する。
ただし、図5のワードドライバ5の機能が一部異なる。
図10は、本実施形態における3値ワードドライバ5AをメモリセルMCと共に示す図である。
3値ワードドライバ5Aは、図5のワードドライバ5に代えて設けられる回路であり、読み出しビット線RBLの駆動を3値の電圧で行うことができる。
すなわち、ストレージノードSNにハイレベル(ここでは“1”レベル)を書き込んで読み出す際に、読み出しワード線RWLの電位を、高レベル電圧(第3レベル)、低レベル電圧(第1レベル)、および、低レベル電圧より高く高レベル電圧より低い中レベル電圧(第2レベル)の3値に制御可能な電圧制御回路として、3値ワードドライバ5Aが読み出しワード線RWLに接続されている。この3値ワードドライバ5Aは書き込みワード線WWLにも接続されているが、その駆動方法は第1実施形態と同様である。
図11(A)〜図11(E)に、”1”データ書き込み、”1”データ読み出し、”0”データ書き込み、”0”データ読み出しを順に行う場合のタイミングチャートを示す。
以下、この図11を用いて本実施形態における動作シーケンスを説明する。ただし、ここでは第1実施形態との相違点である“1”データ書き込み時を中心に説明する。その他の動作は第1実施形態と同様である。
書き込み対象のメモリセルに“1”データを格納する場合は、図11(A)に示すように、該当するメモリセルが接続された書き込みビット線WBLに電源電圧Vdd(=1.8[V])の正パルスを印加する。また、図11(D)に示すように、ほぼ同じタイミングで読み出しワード線RWLの電圧を、待機状態の中レベル電圧である0[V]から、低レベル電圧である−0.5[V]に遷移させる(負パルスの印加)。
図11(B)に示すように、書き込みビット線WBLへの正パルス印加、および、読み出しワード線RWLへの負パルスの印加に若干遅れたタイミングで、選択された書き込みワード線WWLに電源電圧Vddのパルスを印加する。ここで、図6に示すメモリセルMCは、その書き込みトランジスタWTにNMOSトランジスタを用いていることから、それがオンしたときにドレイン電圧から閾値電圧だけ下がった電圧がソースに伝達される。したがって、この書き込みトランジスタWTの閾値電圧Vth(WT)を0.4[V]とし、その基板バイアス効果による上昇分を0.1[V]とすると、図11(C)に示すように、ストレージノードSNの電位が、0[V]から1.3(=1.8−0.4−0.1)[V]まで上昇し、これによって“1”データ書き込みがなされる。
上記負パルスは、このストレージノードSNの電位が1.3[V]まで上昇し終えて終了するように、その持続時間(duration time)が予め決められている。このときストレージノード電位がアンプトランジスタATのチャネル形成が可能なレベルになっている。よって、この負パルスの終了時に読み出しワード線RWLが低レベル電圧(=−0.5[V])から中レベル電圧(=0[V])に遷移すると、アンプトランジスタATのチャネル容量Cch.を含む大きなゲート・ソース間容量CgsによってストレージノードSNがさらに昇圧される。その昇圧幅は負パルスの波高値に比例する。この例では負パルスの波高値が0.5[V]であり、チャネル容量Cch.を含む大きなゲート・ソース間容量Cgsに応じたカップリング係数が0.6と仮定すると、ストレージノード電位がさらに0.3[V]だけ上昇して1.6[V]となる。
“1”データ書き込み後は、図11(B)および図11(A)に示すように、書き込みワード線WWLと書き込みビット線WBLに印加したパルスを立ち下げ、これによって“1”データ書き込みが終了する。
なお、この書き込み期間中、非選択の書き込みワード線および読み出しワード線RWLは0[V]で維持する。
図11(D)では、その後の“0”データ書き込み時にも波高値0.5[V]の負パルスを印加しているが、その印加は省略可能である。図示のように印加した場合でも、負パルスが終了するタイミングではストレージノード電位がローレベルの0[V]まで下がっており、アンプトランジスタATはチャネルを形成できないため、ストレージノード電位の昇圧はほとんど行われない。また昇圧が行われてストレージノード電位が上がっても、書き込みトランジスタWTがオンしているため、昇圧により発生した電荷が0[V]の書き込みビット線WBLに抜けてストレージノード電位は0[V]を維持する。
電源電圧Vddが1.8[V]、書き込みトランジスタWTの閾値電圧Vth(WT)が0.4[V]とすると、本実施形態の方法を用いないとストレージノードSNのハイレベル電圧の書き込みは1.3[V]、基板バイアス効果を無視しても1.4[V]が限界である。したがって、それより高いハイレベル電圧を書き込みたいときは、電源電圧Vddを昇圧して用いる必要があり、周辺回路の特に電源回路の構成が複雑になる不利益を被る。
本実施形態では、第1実施形態の利益に加えて、ワードドライバを3値出力にすることによって、そのような不利益を解消できる利益が得られる。
また、“1”データ読み出し時には、1.6[V]から、さらに高い電位にまでストレージノードSNが昇圧されることから、第1実施形態より、“1”データ書き込み時の昇圧分(=0.3[V])程度だけ、“1”と“0”のストレージノード記憶データの電位差が大きくなる。このことによって、より読み出し動作を容易にし、また、リフレッシュ間隔をより長くして低消費電力を図る余裕を生むという利益が得られる。
《第3実施形態》
読み出しワード線RWLは、多くのメモリセルMC(たとえば16〜128個のメモリセル)によって共有される。そのため、読み出しワード線RWLに接続された全てのメモリセルMCが“1”データを記憶している場合、それらの読み出しビット線RBL全てを充電しなければならない。よって読み出しワード線RWLをドライブするドライバ回路(ワードドライバ5または3値ワードドライバ5A)を大きくしなければならない。また、ドライバ回路の規模をあまり大きくできない場合は、ドライブ能力が不足して読み出し時間が長くなる。
本実施形態は、このような不都合を解消することを目的として、読み出し前に読み出しビット線RBLを予めある値にプリチャージしてフローティング状態としておき、読み出しビット線RBLにデータを読み出した後に、読み出しビット線RBLをセンスアンプ側に接続する際の負荷容量の違いを利用してデータ増幅を行う電荷移送アンプを用いる。
図12(A)に、本実施形態に係る半導体メモリデバイスのデータ読み出し時の基本回路構成を示す。
この図は第1実施形態で説明したメモリセルMCからデータを読み出す際の構成を示すものである。図12(A)は、メモリセルアレイ1内の読み出し対象のメモリセルMCと、当該メモリセルMCに対し読み出しビット線RBLを介して接続されている読み出し回路の一部(電荷移送アンプ回路)を示している。
列方向に配置されている読み出しビット線RBLに対し、図示のメモリセルMCを含む多数のメモリセルが並列接続されている。
図示例のメモリセルMCは、第1読み出しトランジスタとして機能するアンプトランジスタATと、アンプトランジスタATと読み出しビット線RBL間に接続され、アンプトランジスタATと読み出しビット線RBLとの接続を制御して、非選択(unselect)時のリークを遮断する第2読み出しトランジスタとしてのセレクトトランジスタSTとを備える。アンプトランジスタATのゲートはストレージノードSNを形成する。このメモリセルMC構成は、第1および第2実施形態と同じである。
読み出しビット線RBLは、上述したように多数のメモリセルMCが接続されているため、大きな負荷容量(以下、ビット線容量という)C_large.を有する。
読み出しビット線RBLに対し、転送トランジスタM3を介してセンスアンプSAの入力ノード(以下、SA入力ノードという)NDiが接続されている。SA入力ノードNDiは、ビット線容量C_large.に比べ数桁小さい負荷容量(以下、SA入力容量という)C_small.を有する。
SA入力ノードNDiに、電源電圧Vddの供給を制御するPMOSトランジスタからなるプリチャージトランジスタM4と、センスアンプSAが接続される。センスアンプSAはインバータINVからなる。
また、図12(A)の読み出しビット線RBLに、定電流源としてのドライバトランジスタM6のドレインが接続されている。ドライバトランジスタM6のソースはグランド線(接地電位線)に接続され、そのゲートにドライバ電圧VDが印加可能となっている。
読み出し時のビット線電圧VBLを決める要素は、ドライバトランジスタM6のドレイン電圧−電流特性と、アンプトランジスタAT、転送トランジスタM3、ドライバトランジスタM6の各電流である。
アンプトランジスタATとドライバトランジスタM6は、電源電圧Vddとグランドとの間に縦続接続されている2つのエンハンスメントトランジスタであり、この2つのトランジスタは読み出し時に、ストレージノードSNを入力ノードとし、読み出しビット線RBLを出力ノードとするソースフォロア出力回路を形成している。
この読み出し時に形成されるソースフォロア出力回路では、一定のドライバ電圧VDがゲートに印加されるドライバトランジスタM6を定電流源とみなし、アンプトランジスタATを、そのストレージノード電圧に応じて大きさが変化する負荷とみなすことができる。出力電圧となる読み出しビット線RBLの電圧は、負荷の大きさ、すなわちストレージノード電圧に応じて変化する。
また、このソースフォロア出力回路は、もう一つの負荷として転送トランジスタM3が出力ノード(読み出しビット線RBL)に接続されている。転送トランジスタM3からなる、このもう一つの負荷は、読み出しビット線RBLの電圧が上昇するとカットオフして電荷供給を遮断する負荷として機能する。
つぎに、電荷移送アンプによるデータ読み出し動作を、図12(A)および図12(B1)〜(B7)のタイミングチャートを参照して説明する。
本実施形態では、アンプトランジスタATのゲート(ストレージノードSN)にデータを電位として書き込み、それを読み出すときにはアンプトランジスタATのゲート・ソース間容量Cgsを介してストレージノード電圧を昇圧する。
記憶データ(storage data)が“0”でストレージノード電圧がアンプトランジスタATの閾値電圧Vth(AT)より低いときは、アンプトランジスタATがオフする。
一方、記憶データが“1”でストレージノード電圧がアンプトランジスタATの閾値電圧Vth(AT)より高いときは、アンプトランジスタATがオン可能な状態となる。ただし、実際にはセレクトトランジスタSTがオンして初めて、アンプトランジスタATにドレイン電圧が印加されることから、その印加時点でアンプトランジスタATがオンする。
図12(B1)は、プリチャージトランジスタM4のゲートに印加される第1プリチャージ信号PRE1を示す。また、図12(B2)は転送トランジスタM3のゲートに印加される転送信号TF、図12(B3)は読み出しワード線RWLの電位、図12(B4)は読み出しビット線RBLの電位、図12(B5)はSA入力ノードNDiの電位、図12(B6)はセンスアンプの出力ノード(以下、SA出力ノードという)NDoの電位、図12(B7)はドライバトランジスタM6のゲートに印加される信号VDを、それぞれ示す。
読み出し動作の期間中、図12(B2)に示すように、転送トランジスタM3のゲートに印加される転送信号TFは電圧V1で保持されている。電圧V1は、転送トランジスタM3のソースとドレインにある程度のドレイン電圧が印加されたときに、当該転送トランジスタM3がオン可能な値に設定されている。
図12(B1)に示すように、時間T1にて、第1プリチャージ信号PRE1を電源電圧Vddからグランドレベル0[V]に立ち下げる。これによりプリチャージトランジスタM4がオンし、図12(B5)に示すように、SA入力ノードNDiを、プリチャージトランジスタM4を介して電源電圧Vddでプリチャージする。
このとき、SA入力ノードNDiがある程度プリチャージされると、転送トランジスタM3のソースとドレイン間に、これがオン可能な電圧が印加され、以後、図12(B4)に示すように、読み出しビット線RBLもプリチャージされる。
その結果、SA入力ノードNDiは電源電圧Vddに、読み出しビット線RBLは「V1−Vth(M3)」にプリチャージされる。ここで符号“Vth(M3)”は転送トランジスタM3の閾値電圧を表す。転送トランジスタM3は、ソース電位(ビット線電圧VBL)が「V1−Vth(M3)」まで上がるとオフ状態に遷移する。
また、センスアンプSAはインバータなので、図12(B6)に示すように、SA出力ノードNDoは電源電圧Vddからグランドレベル0[V]に立ち下がる。
プリチャージを完全に終えてから、図12(B3)に示すように、時間T2にて、読み出しワード線RWLの電位を0[V]から電源電圧Vddに遷移させる。
これとほぼ同時に(時間T2前後で)、図12(B7)に示すように、ドライバトランジスタM6のゲート電圧(ドライバ電圧VD)をグランドレベル0[V]からハイレベルに立ち上げ、ドライバトランジスタM6をオンさせる。
記憶データが“1”の場合はアンプトランジスタATがオンし、図12(B4)に示すように、読み出しビット線RBLが、さらに高いレベルに充電されていく。このときドライバトランジスタM6により読み出しビット線RBLが放電しようとするが、その放電能力がメモリセルMCによる充電能力より小さいため、読み出しビット線RBLの電位は徐々に上昇する。
この“1”データ読み出し時に転送トランジスタM3はオフのままであり、SA入力ノードNDiの電位(図12(B5))に変化はない。
一方、記憶データが“0”の場合、読み出しワード線RWLの電位が時間T2で電源電圧Vddに立ち上がっても、アンプトランジスタATがオフのままとなり、読み出しビット線RBLが充電されることはない。
したがって、この場合、時間T2でオンするドライバトランジスタM6による放電のみが行われ、図12(B4)に示すように、読み出しビット線RBLの電位が徐々に低下する。このビット線電圧VBLの放電速度は、図12(B4)のように非常に緩やかでも構わない。なぜなら、ビット線電圧VBLのプリチャージ電圧は「V1−Vth(M3)」であり、ビット線電圧VBLが僅かに下がっただけでも、転送トランジスタM3がオンできるからである。
転送トランジスタM3がオンすると、SA入力ノードNDiの電荷がビット線BLに移送される。
この電荷移送によって、SA入力容量C_small.とビット線容量C_large.との容量の違いが、SA入力ノードNDiの電位変化量を、読み出しビット線RBLの電位変化量より数桁大きくする。
よって、図12(B5)に示すように、SA入力ノードNDiの電位低下が比較的急激に起こる。
図12(B5)に示すSA入力ノードNDiの電位低下の途中に、センスアンプSAのセンスポイント(たとえば、電源電圧Vcc/2)が設けられている。
したがって、図12(B5)および図12(B6)に示すように、SA入力ノードNDiの電位がセンスポイントに達するタイミング(時間T3)で、SA出力ノードNDoの電位が0[V]から電源電圧Vccへと反転する。
本実施形態では、第1または第2実施形態で得られる利益に加え、読み出しワード線RWLのドライブによる読み出しビット線RBLの充電負担は少なくて済む。よって読み出しワード線RWLをドライブするドライバ回路は大きくしなくてもよいという利益が得られる。
また、読み出し時にドライバトランジスタM6をドライバとし、アンプトランジスタATを負荷とするソースフォロア出力回路が形成される。したがって実際の読み出しが開始される時間T2以降で、ノイズ等によりビット線電圧VBLが変動しても、それにソースがつながるアンプトランジスタATの自己バイアス制御によって、ノイズ等によるビット線電圧変動を打ち消すように負過電流が短時間に変化する。このため、ノイズによる誤動作を有効に防止している。
以上述べてきたように、第1〜第3実施形態では、書き込みトランジスタWT、第1読み出しトランジスタ(アンプトランジスタAT)、第2読み出しトランジスタ(セレクトトランジスタST)を有し、かつ、読み出し時にストレージノードSNを昇圧する機能を持つメモリセルに関し、基準電位線(コモンソース線CSL)とMOSトランジスタ型キャパシタCを不要としたことにより、前述した読み出し動作の容易化とリフレッシュ動作間隔の増大による低電圧化を図りながら、メモリセルMCのサイズが縮小できる半導体メモリデバイスと、その動作方法を提供できる。
背景技術のメモリセルの等価回路図である。 (A)〜(E)は、図1のメモリセルの動作タイミングチャートである。 (A)および(B)は、図1のメモリセルのMOSトランジスタ型キャパシタの断面図である。 図1のメモリセルのゲート-ソース間電圧Vgsとゲート・ソース間容量Cgsとの関係を示すグラフである。 実施形態の半導体メモリデバイスの概略ブロック図である。 実施形態のメモリセルの等価回路図である。 実施形態のメモリセルのゲート-ソース間電圧Vgsとゲート・ソース間容量Cgsとの関係を示すグラフである。 (A)および(B)は、実施形態のメモリセルに含まれるアンプトランジスタの断面図である。 (A)〜(E)は、第1実施形態のメモリセルの動作タイミングチャートである。 第2実施形態の3値ワードドライバをメモリセルと共に示す図である。 (A)〜(E)は、第2実施形態のメモリセルの動作タイミングチャートである。 (A)は、第3実施形態の半導体メモリデバイスにおいて、データ読み出し時の基本回路構成を示す図である。(B1)〜(B7)は、第3実施形態の動作タイミングチャートである。
符号の説明
1…メモリセルアレイ、4…ロウデコーダ、5…ワードドライバ、5A…3値ワードドライバ、6A…センスアンプアレイ、7…カラムデコーダ、8…書き込み回路、20…アクティブ領域、30…ゲート配線、50…素子分離絶縁層、60,60A,60B…ソース・ドレイン領域、70…Pウェル、MC…メモリセル、WT…書き込みトランジスタ、AT…アンプトランジスタ、ST…セレクトトランジスタ、M3…転送トランジスタ、M4…プリチャージトランジスタ、M6…ドライバトランジスタ、WWL…書き込みワード線、RWL…読み出しワード線、WBL…書き込みビット線、RBL…読み出しビット線、SA…センスアンプ、SN…ストレージノード、NDi…SA入力ノード、NDo…SA出力ノード、TF…転送信号、VD…ドライバ電圧

Claims (4)

  1. メモリセルアレイを構成する各メモリセルが、
    ゲートが書き込みワード線に接続され、一方のソース・ドレイン領域が書き込みビット線に接続され、他方のソース・ドレイン領域がストレージノードに接続されている書き込みトランジスタと、
    ゲートが前記ストレージノードに接続され、一方のソース・ドレイン領域が読み出しワード線に接続されている第1読み出しトランジスタと、
    ゲートが前記読み出しワード線に接続され、一方のソース・ドレイン領域が前記第1読み出しトランジスタの他方のソース・ドレイン領域に接続され、他方のソース・ドレイン領域が読み出しビット線に接続されている第2読み出しトランジスタと、
    を有する半導体メモリデバイス。
  2. 前記読み出しワード線に接続され、当該読み出しワード線の電圧を、高レベル電圧、低レベル電圧、および、前記低レベル電圧より高く前記高レベル電圧より低い中レベル電圧の3値に制御可能な電圧制御回路をさらに有する
    請求項1に記載の半導体メモリデバイス。
  3. メモリセルアレイを構成する各メモリセルが、書き込みトランジスタ、第1読み出しトランジスタ、第2読み出しトランジスタ、および、ストレージノードを有し、前記第1読み出しトランジスタのゲートが前記ストレージノードに接続され、当該第1読み出しトランジスタの一方のソース・ドレイン領域と前記第2読み出しトランジスタのゲートが読み出しワード線に接続され、前記第1読み出しトランジスタの他方のソース・ドレイン領域が前記第2読み出しトランジスタの一方のソース・ドレイン領域に接続され、前記第2トランジスタの他方のソース・ドレイン領域が読み出しビット線に接続されている半導体メモリデバイスの動作方法であって、
    前記ストレージノードのハイレベルの電圧を読み出すときは、前記読み出しワード線に所定のハイレベルの電圧を印加し、前記第1読み出しトランジスタのチャネル容量を含むカップリング容量によって前記ストレージノードのハイレベルの電圧を昇圧し、
    前記ストレージノードのローレベルの電圧を読み出すときは、前記読み出しワード線に所定のハイレベルの電圧を印加し、前記第1読み出しトランジスの前記チャネル容量を含まないカップリング容量によって前記ストレージノードのローレベルの電圧を昇圧する
    半導体メモリデバイスの動作方法。
  4. 前記ストレージノードにハイレベルの電圧を書き込むときに、前記読み出しワード線の電圧を待機状態の第2レベルより低い第1レベルの電圧に下げた状態で、前記書き込みワード線の電圧をローレベルからハイレベルの所定電圧に上げ、その後、前記読み出しワード線の電圧を前記第1レベルから前記第2レベルに上げ、
    前記ストレージノードに書き込んだ前記ハイレベルの電圧を読み出すときに、前記読み出しワード線の電圧を前記第2レベルから、より高い第3レベルに上げる
    請求項3に記載の半導体メモリデバイスの動作方法。
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