JPH0935503A - 車両用灯具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 互いに別体に形成された灯具用のレンズのこ
すれに基づく白粉の発生に起因する見栄えの低下を防止
する車両用灯具。 【解決手段】 レンズ６の外縁部にはランプハウジング
５に向かって延びる装着用脚部６ｂが形成され、装着用
脚部６ｂには他のレンズ７によって押圧される被押圧周
壁６ｉが形成され、レンズ７の外縁部にはランプハウジ
ング５に向かって延びる装着用脚部７ｅが形成され、ラ
ンプハウジング５には各装着用脚部に対応させて装着用
溝５ｅが形成され、レンズ７はレンズ６の被押圧周壁６
ｉをその厚さ方向から押圧しつつネジ１０を用いてラン
プハウジング５に固定され、装着用脚部７ｅには被押圧
周壁６ｉを押圧する押圧壁部７ｊが形成され、レンズ７
の外縁部には装着用脚部７ｅよりも外縁側が押圧壁部７
ｊと間隔７ｋを開けて押圧壁部７ｊを被覆する被覆周壁
７ｇとされている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一のレンズと他の
レンズとが別体に形成され、他のレンズを締結部材を用
いてランプハウジングに固定する際に同時に一のレンズ
をランプハウジングに固定する車両用灯具の改良に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来から、ランプハウジングの開口部を
覆って灯室を形成する一のレンズと、この一のレンズと
別体に形成されてランプハウジングの開口部を覆って灯
室を形成する他のレンズとを備え、一のレンズの外縁部
には他のレンズによって押圧される被押圧周壁が形成さ
れ、他のレンズの外縁部には被押圧周壁に接して外側か
ら被押圧周壁を被覆する被覆周壁が形成されると共にラ
ンプハウジングに向かって延びる装着用脚部が形成さ
れ、ランプハウジングには装着用脚部に対応させて装着
用溝が形成され、他のレンズが一のレンズの被押圧周壁
をその厚さ方向から押圧しつつ締結部材を用いてランプ
ハウジングに固定された車両用灯具が知られている。

【０００３】従来の一のレンズと他のレンズの外縁部分
の形状を図１ないし図３を参照しつつ概略説明する。

【０００４】その図１ないし図３において、１はランプ
ハウジング、２はその開口部１ａを覆って灯室１ｂを形
成する一のレンズ、３はこの一のレンズ２と別体に形成
されてランプハウジング１の開口部１ｃを覆って灯室１
ｄを形成する他のレンズである。一のレンズ２の内側と
他のレンズ３の内側とには魚眼プリズム２ａ、３ａが形
成されている。一のレンズ２の外縁部はランプハウジン
グ１に向かって延びる装着用脚部２ｂを備えている。他
のレンズ３の外縁部３ｂにはランプハウジング１に向か
って延びる装着用脚部３ｃが形成されている。ランプハ
ウジング１には装着用脚部２ｂ、装着用脚部３ｃに対応
する箇所に装着用溝１ｅが形成されている。他のレンズ
３の外縁部３ｂは装着用脚部３ｃの形成箇所よりも外縁
側が後述する押圧周壁を被覆する被覆周壁３ｄとされて
いる。一のレンズ２の装着用脚部２ｂには他のレンズ３
の被覆周壁３ｄにより押圧される押圧周壁２ｃが突設形
成されている。装着用脚部３ｃには図１に示すように所
定の箇所に締結用ボス部３ｄが形成され、この締結用ボ
ス部３ｄにはネジ孔３ｅが形成されている。他のレンズ
３はネジ４によりランプハウジング１に固定される。押
圧周壁２ｃには被覆周壁３ｄによって押圧される半球状
突起２ｄが図２に示すように形成され、一のレンズ２は
他のレンズ３をネジ４により固定する際に被覆周壁３ｄ
により押圧され、ランプハウジング１に固定される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の車両用灯具では、走行中の車体の振動等により半球
状突起２ｄと被覆周壁３ｄとの間の接触箇所に摩滅によ
る白粉が発生し、図３に符号Ａで示すように、外側から
この白粉が透けて見えることになって、見栄えが悪いと
いう不都合を有している。

【０００６】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、互いに別体に形成された灯具用のレンズの摩滅に
基づく白粉の発生に起因する見栄えの低下を防止する車
両用灯具を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
の車両用灯具は、上記の課題を解決するため、ランプハ
ウジングの開口部を覆って灯室を形成する一のレンズ
と、この一のレンズと別体に形成されてランプハウジン
グの開口部を覆って灯室を形成する他のレンズとを備え
ている。一のレンズの外縁部にはランプハウジングに向
かって延びる装着用脚部が形成され、この装着用脚部に
は他のレンズによって押圧される被押圧周壁が突設形成
されている。他のレンズの外縁部にもランプハウジング
に向かって延びる装着用脚部が形成されている。ランプ
ハウジングには装着用脚部に対応させて装着用溝が形成
されている。他のレンズは一のレンズの被押圧周壁をそ
の厚さ方向から押圧しつつ締結部材を用いてランプハウ
ジングに固定される。他のレンズの装着用脚部には被押
圧周壁を押圧する押圧壁部が形成されている。他のレン
ズの外縁部はその装着用脚部よりも外縁側が押圧壁部と
間隔を開けてこの押圧壁部を被覆する被覆周壁とされて
いる。従って、走行中の車体の振動等に基づく被押圧周
壁と押圧壁部との摩滅によりたとえ白粉が発生したとし
ても、外側から目視した場合に、白粉が押圧壁部と被覆
周壁とにより二重に遮られることになるので、白粉が外
側から見えにくくなり、見栄えの向上を図ることができ
る。ここで、被押圧周壁に押圧壁部の形状に対応する形
状を有してこの押圧壁部が嵌合される嵌合凹所を形成す
ることにすれば、一のレンズと他のレンズとの一体化を
図ることができ車体振動による白粉の発生それ自体の低
減を図ることができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】図４は本発明の車両灯具の実施の
形態を示す断面図で、この図４において、５はランプハ
ウジング、６はその開口部５ａを覆って灯室５ｂを形成
する一のレンズ、７はこの一のレンズ６と別体に形成さ
れてランプハウジング５の開口部５ｃを覆って灯室５ｄ
を形成する他のレンズである。灯室５ｂ、５ｄにはそれ
ぞれランプ８、９が設けられている。一のレンズ６の内
側と他のレンズ７の内側とには、図５に示すように魚眼
プリズム６ａ、７ａが形成されている。一のレンズ６の
上側の外縁部はランプハウジング５に向かって延びる装
着用脚部６ｂを備え、一のレンズ６の下側の外縁部はラ
ンプハウジング５に向かって延びる装着用脚部６ｃを備
えている。他のレンズ７の上側の外縁部７ｂにはランプ
ハウジング５に向かって延びる装着用脚部７ｃが形成さ
れ、他のレンズ７の下側の外縁部７ｄにはランプハウジ
ング５に向かって延びる装着用脚部７ｅが形成されてい
る。ランプハウジング５には装着用脚部６ｂ、装着用脚
部７ｅに対応する箇所に装着用溝５ｅが形成されてい
る。また、ランプハウジング５には装着用脚部７ｃに対
応する箇所に装着溝５ｆが形成され、装着用脚部６ｃに
対応する箇所に装着溝５ｇが形成されている。装着用脚
部６ｃには係合突起６ｈが形成され、この係合突起６ｈ
はランプハウジング５の係合孔５ｈに嵌入されている。
他のレンズ７の外縁部７ｄは装着用脚部７ｅの形成箇所
よりも外縁側が後述する押圧壁部を被覆する被覆周壁７
ｇとされている。一のレンズ６の装着用脚部６ｂには被
押圧周壁６ｉが突設形成されている。その装着用脚部７
ｅには、図５、図６に示すように所定の箇所に締結用ボ
ス部７ｈが形成され、締結用ボス部７ｈはネジ孔７ｉを
有する。このボス部７ｈには押圧壁部７ｊが一体に形成
されている。この押圧壁部７ｊは被覆周壁７ｇと間隔７
ｋを開けて位置している。この押圧壁部７ｊは台形状と
され、被押圧周壁６ｉには押圧壁部７ｊの形状に対応す
る形状の嵌合凹所６ｊが形成されている。他のレンズ７
は締結部材としてのネジ１０によりランプハウジング５
に固定される。一のレンズ６は他のレンズ７をネジ１０
によりランプハウジング５に固定する際に押圧壁部７ｊ
により押圧され、係合突起６ｈと協働してランプハウジ
ング１に固定される。なお、図４、図６において、符号
１１は装着溝５ｅ〜５ｇに装着用脚部を固定する際のホ
ットメルトである。

【０００９】この発明の実施の形態によれば、走行中の
車体の振動等に基づく被押圧周壁６ｉと押圧壁部７ｊと
の摩滅によりたとえ白粉が発生したとしても、外側から
目視した場合に、白粉が押圧壁部７ｊと被覆周壁７ｇと
により二重に遮られることになるので、白粉が外側から
見えにくくなり、見栄えの向上を図ることができる。ま
た、別々に形成された一のレンズ６と他のレンズ７とを
押圧壁部７ｊと嵌合凹所６ｊとにより一体化させること
ができるので、車体振動による白粉の発生それ自体の低
減をも図ることができる。

【００１０】

【発明の効果】本発明の請求項１に記載の車両用灯具
は、外側から目視した場合に、白粉を押圧壁部と被覆周
壁とにより二重に遮る構成としたので、白粉が外側から
見えにくくなり、見栄えの向上を図ることができる。請
求項２に記載の発明によれば、上記効果に加えて、被押
圧周壁に押圧壁部の形状に対応する形状を有してこの押
圧壁部が嵌合される嵌合凹所を形成したので、左右の動
きが確実に抑制され、別々に形成された一のレンズと他
のレンズとの一体化を図ることができ、車体振動による
白粉の発生それ自体の低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来の一のレンズと他のレンズとの取り付け
構造を示す部分断面図である。

【図２】 図１に示す一のレンズの形状と他のレンズの
形状とを部分的に示す斜視図である。

【図３】 図１に示す一のレンズと他のレンズとの配置
関係を部分的に示す斜視図である。

【図４】 本発明に係わる一のレンズと他のレンズとを
ランプハウジングに取り付けた状態を示す断面図であ
る。

【図５】 本発明に係わる一のレンズの形状と他のレン
ズの形状とを部分的に示す斜視図である。

【図６】 本発明の要部を部分的に拡大して模式的に示
した断面図である。

【符号の説明】

５…ランプハウジング ６…一のレンズ ７…他のレンズ ６ｂ、７ｅ…装着用脚部 ６ｉ…被押圧周壁 ７ｇ…被覆周壁 ７ｊ…押圧壁部 １０…ネジ（締結部材）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ランプハウジングの開口部を覆って灯室
   を形成する一のレンズと、該一のレンズと別体に形成さ
   れて前記ランプハウジングの開口部を覆って灯室を形成
   する他のレンズとを備え、前記一のレンズの外縁部には
   前記ランプハウジングに向かって延びる装着用脚部が形
   成され、該装着用脚部には前記他のレンズによって押圧
   される被押圧周壁が突設形成され、前記他のレンズの外
   縁部には前記ランプハウジングに向かって延びる装着用
   脚部が形成され、前記ランプハウジングには前記各装着
   用脚部に対応させて装着用溝が形成され、前記他のレン
   ズが前記一のレンズの被押圧周壁をその厚さ方向から押
   圧しつつ締結部材を用いて前記ランプハウジングに固定
   された車両用灯具において、 前記他のレンズの装着用脚部には前記被押圧周壁を押圧
   する押圧壁部が形成され、前記他のレンズの外縁部には
   前記他のレンズの装着用脚部よりも外縁側が前記押圧壁
   部と間隔を開けて該押圧壁部を被覆する被覆周壁とされ
   ている車両用灯具。
2. 【請求項２】 前記被押圧周壁には前記押圧壁部の形状
   に対応する形状を有して該押圧壁部が嵌合される嵌合凹
   所が形成されている請求項１に記載の車両用灯具。