JPH0935108A - 硬貨収納払出し装置 - Google Patents

硬貨収納払出し装置

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JPH0935108A
JPH0935108A JP7183000A JP18300095A JPH0935108A JP H0935108 A JPH0935108 A JP H0935108A JP 7183000 A JP7183000 A JP 7183000A JP 18300095 A JP18300095 A JP 18300095A JP H0935108 A JPH0935108 A JP H0935108A
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JP7183000A
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Goro Ueno
吾郎 上野
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Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投入硬貨の収納処理が動作不能に陥った場合
でも収納硬貨の払出し処理だけは動作可能とする。 【解決手段】 硬貨投入口より投入された硬貨を搬送し
て硬貨収納部に収納する投入硬貨収納処理と、外部から
の出金指令に応動して硬貨収納部に収納された硬貨を硬
貨払出口に必要量投出する収納硬貨払出し処理とを実行
可能なものにおいて、投入硬貨収納処理による投入硬貨
の搬送状態を監視し、投入硬貨の搬送異常を検知すると
投入硬貨収納処理の動作を禁止する。ただし、この投入
硬貨収納処理の動作禁止状態でも収納硬貨払出し処理だ
けは機能させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子式キャッシュ
レジスタ,POS(販売時点情報管理)端末等の金銭登
録機からの出金指令により釣銭を自動的に払い出す釣銭
自動払出し装置等の硬貨収納払出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の硬貨収納払出し装置は、
たとえば特開昭50−108994号公報,実公平3−
30930号公報または実開平5−12981号公報に
記載されているように、硬貨投入口から投入された硬貨
を硬貨収納部に金種別に収納しておき、この収納部に収
納された硬貨を外部からの出金指令に応じて1枚ずつ払
い出すようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の硬貨収納払出し装置においては、投入された硬
貨を硬貨収納部に収納するまでの経路途中で硬貨詰り等
の異常が発生して収納動作が不能になると、収納硬貨の
払出し動作までも不能に陥っていた。このため、特に釣
銭自動払出し装置として利用した場合には、硬貨収納部
で釣銭に必要十分な量の硬貨を収納しているにもかかわ
らず異常が回避されるまで釣銭を受ける客を待たせてし
まうことになり、異常発生時には即座にその異常を除去
する作業が要求され、実用的でなかった。
【0004】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たものであり、その目的とするところは、投入硬貨の収
納処理が動作不能に陥った場合でも収納硬貨の払出し処
理だけは動作可能にして、硬貨をできるだけ硬貨収納部
に滞らせないようにし、硬貨の有効活用を図り実用性を
高めることができる硬貨収納払出し装置を提供しようと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願請求項1対応の発明
は、複数枚の硬貨を収納可能な硬貨収納部を有し、硬貨
投入口より投入された硬貨を搬送して硬貨収納部に収納
する投入硬貨収納処理と、外部からの出金指令に応動し
て硬貨収納部に収納された硬貨を硬貨払出口に必要量投
出する収納硬貨払出し処理とを適時実行する硬貨収納払
出し装置において、硬貨投入口からの投入硬貨を硬貨収
納部まで搬送する途中で硬貨搬送動作が不能になったと
き、収納硬貨払出し処理だけは機能させるようにしたも
のである。
【0006】また、本願請求項2対応の発明は、複数枚
の硬貨を収納可能な硬貨収納部と、硬貨投入口より投入
された硬貨を搬送して硬貨収納部に収納する投入硬貨収
納手段と、外部からの出金指令に応動して硬貨収納部に
収納された硬貨を硬貨払出口に必要量投出する収納硬貨
払出し手段とを有する硬貨収納払出し装置において、投
入硬貨収納手段による投入硬貨の搬送状態を監視する硬
貨搬送監視手段と、この監視手段により投入硬貨の搬送
異常を検知すると投入硬貨収納手段の動作を禁止する収
納動作禁止手段とを設け、投入硬貨収納手段の動作禁止
状態でも収納硬貨払出し手段だけは機能させるようにし
たものである。
【0007】また、本願請求項3対応の発明は、前記請
求項2対応の発明の硬貨搬送監視手段及び収納動作禁止
手段に加えて、収納硬貨払出し手段による収納硬貨の払
出し状態を監視する硬貨払出し監視手段と、この硬貨払
出し監視手段により収納硬貨の払出し異常を検知すると
収納硬貨払出し手段及び投入硬貨収納手段の動作を禁止
する収納・払出し動作禁止手段とを設けたものである。
このような手段を講じたことにより、投入硬貨の搬送異
常により投入硬貨収納手段の動作が禁止されても、収納
硬貨の払出しは可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態とし
て釣銭自動払出し装置に適用した場合について、図1な
いし図18を参照して説明する。図1ないし図3に示す
ように、この発明の一実施形態に係る釣銭自動払出し装
置1は、箱形形状の本体ケース2を有している。この本
体ケース2は前端が開口しており、その左右内側面には
上側ガイドレール3および下側ガイドレール4(図2参
照)が本体ケース2の前後方向に沿って設けられている
とともに、ガイドローラ5が設けられている。
【0009】前記本体ケース2の内部には、本体部6
(図3参照)が設けられている。この本体部6は本体ケ
ース2の前端から引き出せるようになっており、その左
右側板部7,7には前記上側ガイドレール3および下側
ガイドレール4に転接するガイドローラ8(図2参照)
が設けられているとともに、前記ガイドローラ5に当接
する上側ガイドレール9が本体部6の前後方向に沿って
設けられている。
【0010】前記本体部6には、フロントカバー10が
設けられている。このフロントカバー10は本体ケース
2の前側に設けられており、その上面右端部には硬貨投
入口11が形成され、上面中央部にはキーボード12お
よび表示部13が設けられ、上面左端部には硬貨払出口
14が形成されている。
【0011】前記本体部6には、図3に示すように、硬
貨収納カセット15が設けられている。そして、この硬
貨収納カセット15には、図4に示すように、硬貨投入
口11より投入された同一種の複数枚の硬貨Cを水平方
向に硬貨同士の面を重ね合わせて一列に収納する複数の
硬貨収納部16が硬貨Cの種類に対応して設けられてい
る。これらの硬貨収納部16は、図5に示すように、底
板16aと、この底板16aの後端に設けられた背板1
6bと、この背板16bの左右両端部から底板16aの
前端に向けて延設された一対の側板16cとで形成され
ており、前記底板16aの前端には、収納硬貨を硬貨列
の先頭硬貨から順に1枚ずつ払い出すための硬貨排出口
17(図4参照)が後述する硬貨払出ローラ19との間
に形成されている。この硬貨排出口17は、収納硬貨の
厚み1枚分よりも大きくかつ2枚分よりも小さく形成さ
れる。
【0012】前記本体部6には、図6に示すように、硬
貨投入口11より投入された硬貨を硬貨の種類に応じて
硬貨収納部16に収納するとともに硬貨収納部16に収
納された硬貨を硬貨排出口17から排出する硬貨収納排
出機構18が設けられている。この硬貨収納排出機構1
8は、図4に示すように、硬貨収納部16に収納された
硬貨により形成された硬貨列の一端側に回転可能に設け
られ、回転摩擦力により前記硬貨の収納及び排出を行う
複数の硬貨払出ローラ19と、これら硬貨払出ローラ1
9の両側にそれぞれ設けられ、この硬貨払出ローラ19
と後述する硬貨押当て機構27により該硬貨払出ローラ
19に押し当てられた硬貨との間に硬貨収納スペースを
形成する回転カム20とを備えており、これらの硬貨払
出ローラ19および回転カム20は、払出モータ70
(図12参照)の駆動力により図6中時計回りに回転す
るようになっている。
【0013】前記硬貨払出ローラ19は、図8に示すよ
うに、ポリアセタール等の熱可塑性樹脂材からなる円柱
部材24の外周にウレタンゴム等の弾性材からなる幅広
の弾性リング25を装着して構成されている。また、前
記回転カム20は、図7に示すように、円柱部材24の
周面に硬貨払出ローラ19の外径よりも突出した凸部2
6を設けて構成されている。なお、円柱部材24を弾性
体で形成し、その外周面に軸方向に沿って凸部を設ける
ことにより、硬貨払出ローラ19と回転カム20とを一
体的に形成してもよい。
【0014】前記硬貨収納排出機構18は、図7に示す
ように、各硬貨収納部16の硬貨排出口17をそれぞれ
開閉する複数のシャッター部材21と、これらのシャッ
ター部材21を閉方向にそれぞれ付勢する複数のコイル
バネ22とを備えており、各シャッター部材21には、
コイルバネ22の付勢力に抗してシャッター部材21を
後退動作させて前記硬貨排出口17を開放せしめるソレ
ノイド23がそれぞれ連結されている。
【0015】前記シャッター部材21は、図5及び図7
に示すように、硬貨収納部16における底板16aの前
端部に形成されたT形切欠部16dの一対の段部16e
によって水平に支持され、該シャッター部材21の後端
部に連結されたソレノイド23の通電オン,オフにより
前記底板16aの前後方向に水平移動して、前記硬貨排
出口17を開閉するものとなっている。
【0016】前記本体部6には、図6に示すように、前
記硬貨収納部16に収納された硬貨を硬貨払出ローラ1
9に押し当てる硬貨押当て機構27が設けられている。
この硬貨押当て機構27は、図4及び図8に示すよう
に、前記硬貨収納部16内にスライド自在に設けられた
複数の押圧部材28を備えており、これらの押圧部材2
8には、押圧部材28を硬貨収納部16の前側に付勢す
るコイルバネ29の一端が係止されている。なお、コイ
ルバネ29の他端は硬貨収納部16の前端部下方に設け
られたピン30を経由し、硬貨収納部16の後端部下方
に設けられたピン31に係止されている。
【0017】前記本体部6には、図3に示すように、前
記硬貨投入口11より投入された硬貨を硬貨収納部16
の上方位置に搬送するための硬貨搬送機構32が設けら
れている。この硬貨搬送機構32は、図9および図10
に示すように、前記硬貨投入口11より投入された硬貨
Cをフロントカバー10の後側に搬送する搬送ベルト3
3と、この搬送ベルト33により搬送される硬貨Cを一
層一列状態に規制する分離ローラ34と、この分離ロー
ラ34を通過した硬貨Cを硬貨収納排出機構18の上方
位置に案内するガイド板35と、このガイド板35の上
面に硬貨を押し付けながら搬送する搬送機構部36とか
らなる。
【0018】前記搬送ベルト33および分離ローラ34
は、投入モータ69(図12参照)の駆動力を受けて図
10中矢印方向に回転するようになっている。また、前
記搬送機構部36は、図9および図11に示すように、
ガイド板35の上方に配設された硬貨押え板37と、こ
の硬貨押え板37の下面側左右両端部に設けられたプー
リ38,39とを備えており、これらのプーリ38,3
9には、断面が円形形状をなす搬送ベルト40が掛け回
されている。
【0019】また、前記搬送機構部36は、プーリ39
を駆動する回転軸41と、この回転軸41の上端に取り
付けられたタイミングプーリ42とを備えており、この
タイミングプーリ42には、タイミングベルト43が搬
送モータ44の回転軸に取り付けられたタイミングプー
リ45との間に掛け渡されている。なお、プーリ39は
硬貨押え板37との間に設けられたスプリング46によ
り下方に付勢されている。
【0020】前記ガイド板35の左側端部における硬貨
収納排出機構18の上方位置には、各種硬貨の外形寸法
にそれぞれ一致した複数の硬貨選別孔47(図9参照)
が穿設されている。各硬貨選別孔47は前記ガイド板3
5の左側端部から径の大きい順に穿設されており、搬送
された硬貨が径の小さい順に落下するようになってい
る。因みに、左側端部より500円硬貨,10円硬貨,
100円硬貨,5円硬貨,50円硬貨,1円硬貨の各外
形にそれぞれ対応している。
【0021】各硬貨選別孔47の出口部には、図6に示
すように、搬送ベルト40により搬送された硬貨を水平
姿勢から直立姿勢に変えながら硬貨払出ローラ19と硬
貨収納部16との間に案内する硬貨案内部材48が設け
られている。この硬貨案内部材48は、ガイド板35の
下面から硬貨払出ローラ19の上部に向かって円弧状に
湾曲して延設された案内面48aを有している。なお、
案内面48aとこの案内面48aに対向する押え面48
bとの下端部における間隙は、硬貨1枚の厚さよりも大
きく、かつ硬貨2枚の厚さよりも小さくなっている。
【0022】前記本体部6には、図6に示すように、硬
貨収納排出機構18により各硬貨収納部16の硬貨排出
口17から排出された硬貨を受けて前記硬貨払出口14
に案内するガイド体49が設けられている。また、この
ガイド体49の後端側には、各硬貨収納部16からオー
バーフローした硬貨等を貯えるための硬貨受け容器50
が設けられている。そして、この硬貨受け容器50とガ
イド体49との近接部上方には、各硬貨排出口17から
排出された硬貨をそれぞれガイド体49側と硬貨受け容
器50側とに振り分ける振分機構51が設けられてい
る。
【0023】この他、前記本体部6には、図3に示すよ
うに、紙幣収納手段としてのドロワ52と、このドロワ
52を開閉駆動するドロワ開閉駆動機構53が設けられ
ている。また、硬貨投入口11に投入された硬貨を光学
的に検出する硬貨投入センサ54(図10参照)、各硬
貨収納部16に収納された硬貨の満杯状態を光学的に検
出する収納硬貨センサ55(図3参照)、各硬貨選別孔
47を通過する硬貨をそれぞれ光学的に検出する複数の
硬貨選別センサ56(図6参照)、各硬貨収納部16の
硬貨排出口17から排出される硬貨をそれぞれ光学的に
検出する複数の硬貨払出センサ57(図6参照)、搬送
ベルト33により搬送されてガイド板35の上面に到達
した硬貨を光学的に検出する投入確定センサ58(図1
1参照)等が設けられている。
【0024】図12は前記釣銭自動払出し装置1の制御
回路構成を示すブロック図である。すなわちこの釣銭自
動払出し装置1は、制御部本体としてCPU60(Cent
ralProcessing Unit )を搭載するとともに、投入タイ
マT1,搬送タイマT2及び払出タイマT3の各タイマ
のスタート,停止を制御するタイマ制御部61を搭載し
ている。
【0025】ここで、投入タイマT1は、硬貨投入口1
1に投入された硬貨Cが搬送ベルト33により搬送さ
れ、分離ローラ34を通過してガイド板35の上面に到
達するまでに要するのに十分な時間に相当する設定時間
(固定)を計時するとタイムアウトするようになってい
る。また、搬送タイマT2は、ガイド板35の上面に到
達した硬貨が搬送機構部36により搬送されて該当する
硬貨選別孔47から落下するまでに要するのに十分な時
間に相当する設定時間(固定)を計時するとタイムアウ
トするようになっている。また、払出タイマT3は、硬
貨収納部16から出金指令に応じた硬貨が全て払い出さ
れるまでに要するのに十分な設定時間(可変)を計時す
るとタイムアウトするようになっている。
【0026】また、この釣銭自動払出し装置1は、前記
CPU60が制御する主記憶部としてROM(Read Onl
y Memory)62及びRAM(Random Access Memory)6
3を搭載するとともに、例えばRS232C仕様の通信
インタフェース64と、入出力インタフェース65とを
搭載している。そして、前記CPU60と、タイマ制御
部61,ROM62,RAM63,通信インタフェース
64及び入出力インタフェース65とをアドレスバス,
データバス等のバスライン66で接続している。
【0027】前記ROM62には、前記CPU60が実
行するプログラム等の固定的データが予め格納されてい
る。一方、前記RAM63には、特に図13に示すよう
に収納枚数カウンタ81、投出枚数カウンタ82及び払
出枚数エリア83をそれぞれ硬貨の金種(500円,1
00円,50円,10円,5円,1円の6種)別に備え
てなる金種別テーブル80が形成されている。また、収
納硬貨を硬貨払出口14に払出す釣銭払出し処理で動作
不能となるエラーが発生するとセットされる払出エラー
フラグのフラグメモリ84と、硬貨投入口11に投入さ
れた硬貨を硬貨収納部16に収納する投入硬貨収納処理
で動作不能となるエラーが発生するとセットされる収納
エラーフラグのフラグメモリ85と、硬貨投入口11に
投入された硬貨の枚数をカウントする投入枚数カウンタ
Kのカウンタメモリ86等も、前記RAM63に形成さ
れている。
【0028】前記通信インタフェース64には、図示し
ないがインタフェース用ケーブルを介してPOS端末が
1台若しくは複数台接続されており、POS端末より発
生される釣銭データ(硬貨によって支払われる釣銭額に
相当する金額データ)を受信する。前記入出力インタフ
ェース65には、前記キーボード12からのキー信号を
取込むキーボード回路67、前記表示部13のデータ表
示を制御する表示制御回路68が接続されている。
【0029】また、前記投入モータ69、搬送モータ4
4及び払出モータ70の通電オン、オフをそれぞれ制御
するモータ駆動回路71,72,73と、ドロワ開閉駆
動機構53、振分機構51及びシャッター部材駆動用ソ
レノイド23の通電オン、オフをそれぞれ制御する駆動
回路74,75,76と、硬貨投入センサ54、収納硬
貨センサ55及び投入確定センサ58からの信号がそれ
ぞれ入力されるセンサ信号入力回路77と、6金種分の
硬貨選別センサ56及び硬貨払出センサ57からの信号
がそれぞれ入力されるセンサ信号入力回路78と、リセ
ットスイッチ79が接続されている。
【0030】しかして、前記CPU60は、電源立上げ
後、図14に示すメイン処理を実行するようにプログラ
ム制御されている。すなわち、このメイン処理を開始す
ると、先ず、ST(ステップ)1としてリセットスイッ
チ79の操作により発生するリセット信号が入力されて
いるか否かを判断する。このとき、リセット信号が入力
されている場合には、前記フラグメモリ84,85の払
出エラーフラグ及び収納エラーフラグをリセットする。
【0031】次に、ST2として前記フラグメモリ84
の払出エラーフラグを調べる(硬貨払出監視手段)。こ
こで、この払出エラーフラグがリセットされている場合
には、釣銭払出し処理においてエラーが発生していない
ので、ST3として前記フラグメモリ85の収納エラー
フラグを調べる(硬貨搬送監視手段)。ここで、この収
納エラーフラグもリセットされている場合には、投入硬
貨収納処理において動作不能となるエラーが発生してい
ないので、ST4としてセンサ信号入力回路77への入
力信号により硬貨投入センサ54によって硬貨の投入が
検知されているか否かを判断する。このとき、硬貨投入
が検知されている場合には、硬貨投入センサ54を非検
知状態に戻すとともに、後述する投入硬貨収納処理を実
行する。
【0032】そして、この投入硬貨収納処理を終了した
後、若しくは、ST4にて硬貨投入が検知されていない
場合には、ST5として通信インタフェース64を介し
てPOS端末からの釣銭データを受信しているか否かを
判断する。そして、受信している場合には、後述する釣
銭払出し処理を実行する。その後、若しくは、ST5に
て釣銭データを受信していない場合には、ST1に戻
り、上記処理を繰り返す。
【0033】なお、ST2にて払出エラーフラグがセッ
トされている場合には、釣銭払出し処理において動作不
能となるエラーが発生し、そのエラー状態が修復されて
いないので、ST1に戻る。すなわち、投入硬貨収納処
理及び釣銭払出し処理の実行を禁止する(収納・払出し
動作禁止手段)。また、ST3にて収納エラーフラグが
セットされている場合には、投入硬貨収納処理において
動作不能となるエラーが発生し、そのエラー状態が修復
されていないので、ST5に進む。すなわち、投入硬貨
収納処理の実行を禁止する(収納動作禁止手段)。
【0034】[投入硬貨収納処理]CPU60は、メイ
ン処理のST4においてセンサ信号入力回路77への入
力信号により硬貨投入センサ54によって硬貨の投入が
検知されていることを確認すると、図15に具体的に示
す投入硬貨収納処理を開始する。すなわち、先ず、モー
タ駆動回路71を介して投入モータ69への通電をオン
するとともに、タイマ制御部61を介して投入タイマT
1をスタートさせる。次に、ST11としてセンサ信号
入力回路77への入力信号により投入確定センサ58に
よって硬貨が検出されるのを待機する。そして、投入確
定センサ58によって硬貨が検出されたことを確認する
と、搬送ベルト33により搬送され分離ローラ34によ
り一層一列状態に規制された投入硬貨の先頭硬貨がガイ
ド板35の上面まで搬送されたので、モータ駆動回路7
2,73を介して搬送モータ49及び払出モータ70へ
の通電オンする。また、タイマ制御部61を介して投入
タイマT1を停止させ、搬送タイマT2をスタートさせ
る。さらに、カウンタメモリ86の投入枚数カウンタK
を“1”に初期化する。
【0035】しかる後、ST12としてセンサ信号入力
回路77への入力信号により投入確定センサ58によっ
て硬貨が検出された否かの判断処理と、ST13として
センサ信号入力回路78への入力信号により硬貨選別セ
ンサ56によって硬貨が選別されたか否かの判断処理
を、ST14として搬送タイマT2がタイムアウトする
まで繰り返す。
【0036】ここで、ST12にて投入確定センサ58
により硬貨が検出された場合には、投入枚数カウンタK
を“1”カウントアップするとともに、搬送タイマT2
を再スタートさせる。一方、ST13にて硬貨選別セン
サ56により硬貨が選別された場合には、投入枚数カウ
ンタKを“1”カウントダウンするとともに、この硬貨
選別センサ56によって選別された硬貨の金種に対応す
る金種別テーブル80の収納枚数カウンタ81を“1”
カウントアップする。
【0037】しかして、ST14にて搬送タイマT2が
タイムアウトしたならば、ST15として前記投入枚数
カウンタKが“0”か否かを判断する。そして、“0”
の場合には硬貨投入口11に投入された硬貨を全て硬貨
収納部16に収納したので、投入モータ69,搬送モー
タ44及び払出モータ70への通電を全てオフして、こ
の処理を終了する。
【0038】これに対し、前記投入枚数カウンタKが
“0”より大きい場合には、硬貨投入口11に投入され
た硬貨の少なくとも一部が硬貨収納部16に収納されず
にガイド板35の途中で詰まっていると考えられるの
で、表示部13に搬送経路での硬貨詰りエラーを示すエ
ラーコードを表示させるとともに、フラグメモリ85の
収納エラーフラグをセットする。しかる後、投入モータ
69,搬送モータ44及び払出モータ70への通電を全
てオフしたならば、この処理を終了する。
【0039】なお、ST11にて投入確定センサ58に
よって硬貨が検出されることなく、投入タイマT1がタ
イムアウトした場合には、硬貨投入口11に投入された
硬貨が搬送ベルト33によって搬送されずに詰まってい
ると考えられるので、表示部13に硬貨投入口11での
硬貨詰りエラーを示すエラーコードを表示させるととも
に、フラグメモリ85の収納エラーフラグをセットす
る。しかる後、投入モータ69への通電をオフしたなら
ば、この処理を終了する。
【0040】[釣銭払出し処理]CPU60は、メイン
処理のST5において通信インタフェース64を介して
POS端末からの釣銭データを受信すると、図16に具
体的に示す釣銭払出し処理を開始する。すなわち、先
ず、ST21としてこの釣銭額を支払う上で硬貨が最小
枚数となる金種別の払出枚数を決定する。
【0041】具体的には、先ず釣銭データが硬貨の最大
単位である500円以上か否かを判別し、500円以上
の場合のみ500円硬貨の払出枚数を「1」とするとと
もに、釣銭データから500円を減じた金額を新たな釣
銭データとする。次に、釣銭データが100円以上か否
かを判別し、100円以上の場合のみ100円硬貨の払
出枚数を「1」とするとともに釣銭データから100円
を減じた金額を新たな釣銭データとする。そして、再び
釣銭データが100円以上か否かを判別する。ここで、
未だ100円以上の場合には100円硬貨の払出枚数を
「2」とするとともに釣銭データからさらに100円を
減じた金額を新たな釣銭データとする。こうして、釣銭
データが100円未満となるまで上記処理を繰り返す。
【0042】次に、釣銭データが50円以上か否かを判
別し、50円以上の場合のみ50円硬貨の払出枚数を
「1」とするとともに、釣銭データから50円を減じた
金額を新たな釣銭データとする。次に、釣銭データが1
0円以上か否かを判別し、10円以上の場合のみ10円
硬貨の払出枚数を「1」とするとともに釣銭データから
10円を減じた金額を新たな釣銭データとする。そし
て、再び釣銭データが10円以上か否かを判別する。こ
こで、未だ10円以上の場合には10円硬貨の払出枚数
を「2」とするとともに釣銭データからさらに10円を
減じた金額を新たな釣銭データとする。こうして、釣銭
データが10円未満となるまで上記処理を繰り返す。
【0043】次に、釣銭データが5円以上か否かを判別
し、5円以上の場合のみ5円硬貨の払出枚数を「1」と
するとともに、釣銭データから5円を減じた金額を新た
な釣銭データとする。最後に、残った釣銭データを1円
硬貨の払出枚数と決定する。こうして、金種別の払出枚
数を決定したならば、金種別テーブル80の払出枚数エ
リア83にそれぞれ該当する金種の払出枚数をセットす
る。
【0044】次に、ST22として金種別テーブル80
の収納枚数カウンタ81のカウント値つまり硬貨収納部
16の収納枚数と払出枚数エリア83にセットされた払
出枚数とを金種別に比較する。そして、1金種でも収納
枚数よりも払出枚数の方が多い硬貨が存在したならば、
釣銭の払出しが不能なので、表示部13に払出硬貨が不
足しているエラーを示すエラーコードを表示させるとと
もに、フラグメモリ84の払出エラーフラグをセットし
て、この処理を終了する。
【0045】ST22にて全金種とも収納枚数が払出枚
数以上の場合には、釣銭の払出しが可能なので、金種別
テーブル80の投出枚数カウンタ82を全金種とも
「0」に初期化する。次に、ST23として全金種の払
出枚数のなかで最大の払出枚数を選定し、この最大払出
枚数に、予めROM62に設定されている硬貨1枚の払
出しに要する単位時間を乗算する。そして、その積に所
定の猶予時間n(>0)を加算して払出タイマT3の計
時値を算出したならば、この計時値を払出タイマT3に
セットする。しかる後、モータ駆動回路73を介して払
出モータ70への通電オンするとともに、タイマ制御部
61を介して払出タイマT3をスタートさせる。また、
払出枚数が1以上の払出対象硬貨が収納されている硬貨
収納部16のシャッター部材駆動用ソレノイド23を選
択し、ソレノイド駆動回路76を介してその選択したシ
ャッター部材駆動用ソレノイド23への通電をオンす
る。なお、振分機構51への通電はオフされており、硬
貨収納部16からの排出硬貨はガイド体49に沿って硬
貨払出口14に案内されるようになっている。
【0046】その後、CPU60は、ST24としてセ
ンサ信号入力回路78を監視して、各硬貨払出センサ5
7からの払出検知信号の入力を待機する。そして、いず
れか1つのセンサ57から払出検知信号が入力される毎
に、そのセンサ57に対応する金種の投出枚数カウンタ
82を“1”カウントアップするとともに、同金種の収
納枚数カウンタ81を“1”カウントダウンする。
【0047】このとき、ST25としてこの金種の投出
枚数カウンタ82の値と払出枚数エリア83の値とを比
較し、一致したならば、該当金種の硬貨払出しが終了し
たので、同金種の硬貨が収納されている硬貨収納部16
のシャッター部材駆動用ソレノイド23への通電をオフ
する。これにより、対応するシャッター部材21が閉鎖
して、硬貨の排出が止まる。
【0048】こうして、払出対象硬貨の全金種について
投出枚数カウンタ82の値が払出枚数エリア83の値に
一致するまで上記処理を繰り返す。そして、全金種の投
出枚数カウンタ82の値が払出枚数エリア83の値に一
致したならば、釣銭の払出しが終了したので、払出モー
タ70への通電をオフするとともにドロワ開閉駆動機構
53への通電をオンしてドロワ52を開放させたなら
ば、この釣銭払出処理を終了する。
【0049】なお、ST24の硬貨払出検知信号の待機
中に、ST26として前記払出タイマT3がタイムアウ
トした場合には、硬貨収納払出機構18の異常等により
硬貨の払出し異常が発生していると考えられるので、表
示部13に硬貨払出しエラーを示すエラーコードを表示
させるとともに、フラグメモリ85の収納エラーフラグ
をセットする。しかる後、払出モータ70への通電をオ
フするとともにドロワ開閉駆動機構53への通電をオン
してドロワ52を開放させたならば、この釣銭払出し処
理を終了する。
【0050】このように構成された本実施形態の釣銭自
動払出し装置においては、硬貨投入口11に硬貨を投入
することにより硬貨投入センサ54がオンすると、投入
モータ69が駆動する。これにより、硬貨搬送機構32
の搬送ベルト33および分離ローラ34が図10中矢印
方向に駆動されて、投入硬貨Cが搬送ベルト33と分離
ローラ34とにより一層一列に規制されながらガイド板
35の上面部へ1枚ずつ搬送される。
【0051】そして、先頭の投入硬貨によって投入確定
センサ58がオンすると、搬送モータ44及び払出モー
タ70が駆動する。これにより、硬貨搬送機構32の搬
送ベルト40が図3中矢印方向に駆動されて、ガイド板
35の上面部へ搬送された投入硬貨Cは、搬送機構部3
6によりガイド板35の右側端部から左側端部へ水平搬
送される。
【0052】そして、ガイド板35の左側端部に搬送さ
れた硬貨Cは、ガイド板35に形成された複数の硬貨選
別孔47のうちいずれか1つの硬貨選別孔47から落下
する。そして、図17に示すように、硬貨案内部材48
の案内面48aにより水平姿勢から垂直姿勢に変えなが
ら対応する硬貨収納部16の前端部に案内される。
【0053】このとき、払出モータ70の駆動により硬
貨収納排出機構18の硬貨払出ローラ19および回転カ
ム20は図17中時計回りに回転駆動している。そし
て、硬貨払出ローラ19に当接していた硬貨収納部16
内の硬貨列先頭の硬貨が、回転カム20により硬貨押当
て機構27の押圧力(コイルバネ29の付勢力)に抗し
て後退すると、硬貨払出ローラ19と上記硬貨列先頭の
硬貨との間に硬貨一枚分の硬貨収納スペースSが形成さ
れる。
【0054】これにより、硬貨案内部材48によって硬
貨収納部16の前端部に案内された硬貨Cは硬貨収納ス
ペースSに入り込み、硬貨払出ローラ19の回転摩擦力
によって降下して、硬貨列の先頭硬貨と面同士が重ね合
されて水平方向に収納される。このとき、各シャッター
部材21の先端部はそれぞれ硬貨排出口17を閉鎖して
おり、硬貨払出ローラ19に当接する硬貨列先頭の硬貨
が硬貨払出ローラ19の回転摩擦力によって硬貨排出口
17から投出されることはない。
【0055】一方、POS端末からの釣銭データ受信に
よりCPU60から硬貨払出信号が送出されると、払出
モータ70が駆動して、硬貨払出ローラ19および回転
カム20が図18中時計回りに回転駆動する。また、硬
貨収納部16に対応して設けられた複数のシャッター部
材駆動用ソレノイド23のうち払出対象硬貨が収納され
た硬貨収納部16に対応するソレノイド23が通電され
て、対応するシャッター部材21がコイルバネ22の付
勢力に抗して後退し、硬貨払出ローラ19と硬貨収納部
16との間に形成された硬貨排出口17が開放される。
【0056】これにより、硬貨収納部16に収納された
硬貨Cは、図18に示すように、硬貨払出ローラ19が
1回転する毎にその回転摩擦力により硬貨払出ローラ1
9に当接していた先頭硬貨から順に硬貨排出口17から
1枚ずつ払い出される。そして、ガイド体49により案
内されて硬貨払出口14に払出される。
【0057】ところで、本実施形態の釣銭自動払出し装
置1においては、硬貨投入口11に少なくとも1枚の硬
貨が投入されたことが硬貨投入センサ54により検知さ
れると、投入タイマT1がスタートする。そして、搬送
ベルト33と分離ローラ34とにより一層一列に規制さ
れた投入硬貨のうちの先頭硬貨がガイド板35の上面部
へ搬送されたことが投入確定センサ58によって検知さ
れると、上記投入タイマT1は停止する。
【0058】ところが、例えば分離ローラ34の手前等
で硬貨詰まりが発生して先頭硬貨がガイド板35の上面
部へ搬送されないと、上記投入タイマT1はやがてタイ
ムアウトする。そうすると、表示部13に硬貨投入口1
1での硬貨詰りエラーを示すエラーコードが表示される
とともに、収納エラーフラグがセットされて、投入硬貨
収納処理が異常終了となる。
【0059】また、前記投入硬貨のうちの先頭硬貨がガ
イド板35の上面部へ搬送されたことが投入確定センサ
58によって検知されると、搬送タイマT2がスタート
するとともに投入枚数カウンタKが“1”に初期化され
る。以後、前記投入硬貨のうちの2枚目以降の硬貨がガ
イド板35の上面部へ搬送されたことが投入確定センサ
58によって検知される毎に、搬送タイマT2が再スタ
ートするとともに投入枚数カウンタKが“1”ずつカウ
ントアップされる。
【0060】一方、ガイド板35上を一層一列に規制さ
れて水平搬送される前記投入硬貨が該当する硬貨選別孔
47より落下して硬貨収納部16に収納されたことが硬
貨選別センサ56によって検知されると、その都度、上
記投入枚数カウンタKが“1”ずつカウントダウンされ
る。
【0061】そして、前記投入硬貨のうちの最後尾の硬
貨がガイド板35上を水平搬送され、該当する硬貨選別
孔47より落下して硬貨収納部16に収納されたことが
硬貨選別センサ56によって検知されると、やがて搬送
タイマT2がタイムアウトする。このとき、上記投入枚
数カウンタKは、投入確定センサ58によって検知され
た投入硬貨の枚数と硬貨選別センサ56によって検知さ
れた投入硬貨の枚数が一致し、“0”になっているの
で、投入硬貨収納処理が正常終了となる。
【0062】これに対し、搬送ベルト40のベルト外れ
等によりガイド板35上を水平搬送される投入硬貨に硬
貨詰りが発生すると、やがて搬送タイマT2がタイムア
ウトする。このとき、上記投入枚数カウンタKは、投入
確定センサ58によって検知された投入硬貨の枚数より
も硬貨選別センサ56によって検知された投入硬貨の枚
数が少なく、“1”以上になっているので、表示部13
に搬送経路での硬貨詰りエラーを示すエラーコードが表
示されるとともに、収納エラーフラグがセットされて、
投入硬貨収納処理が異常終了となる。
【0063】本実施形態の釣銭自動払出し装置1では、
収納エラーフラグがセットされて、投入硬貨収納処理が
異常終了すると、CPU60は、その後のメイン処理に
おいて投入硬貨収納処理は行わず、釣銭払出し処理のみ
を行うように制御している。したがって、投入硬貨の収
納処理が動作不能に陥った場合でも釣銭の払出しは可能
であるので、硬貨収納部16に収納した硬貨を滞らせる
ことなく有効に活用することができる。また、緊急を要
する釣銭の払出しに即座に対処でき、釣銭を受ける客を
異常が修復されるまで待たせることもない。その結果、
投入硬貨の収納処理が動作不能に陥っても、その異常を
修復する作業を即座に行なわなくてもよく、使い勝手を
向上できる。
【0064】また、本実施形態の釣銭自動払出し装置1
においては、POS端末からの釣銭データを受信する
と、先ずその釣銭データから金種別の払出し枚数が決定
され、その払出し枚数以上の硬貨が硬貨収納部16に収
納されているか否かが金種別に判断される。ここで、1
金種でも払出枚数に対して収納枚数が不足する硬貨が存
在するときは、表示部13に払出硬貨不足のエラー(ど
の金種の硬貨が不足しているかの情報も含む)を示すエ
ラーコードが表示されるとともに、払出エラーフラグが
セットされて、釣銭払出し処理が異常終了となる。な
お、この払出硬貨不足のエラーが発生した場合には、リ
セットスイッチ79を操作後、不足硬貨を硬貨投入口1
1から投入して補充すればよい。
【0065】これに対し、全金種とも払出枚数以上収納
されていることが確認されると、最大払出枚数の硬貨払
出しに要するのに十分な時間が払出タイマT3にセット
され、この払出タイマT3がスタートするとともに硬貨
の払出しが開始される。そして、払出タイマT3がタイ
ムアウトする前に釣銭データに相当する払出対象の全硬
貨が払出されると、釣銭払出し処理が正常終了となる。
【0066】ところが、例えば硬貨払出ローラ19や硬
貨押当て機構27の故障等により1金種でも払出対象の
硬貨が払出されないと、やがて、払出タイマT3がタイ
ムアウトする。そうすると、表示部13に硬貨払出異常
のエラーを示すエラーコードが表示されるとともに、払
出エラーフラグがセットされて、釣銭払出し処理が異常
終了となる。
【0067】本実施形態の釣銭自動払出し装置1では、
払出エラーフラグがセットされて、釣銭払出し処理が異
常終了すると、CPU60は、その後のメイン処理にお
いて投入硬貨収納処理及び釣銭払出処理を全面的に禁止
するように制御している。したがって、払出された釣銭
額が不足しており客に迷惑をかけるような場合には、動
作不能となるので、信頼性を向上できる。
【0068】また、本実施形態の釣銭自動払出し装置1
においては、複数枚の硬貨を硬貨どうしの面を重ね合わ
せて水平方向に一列に収納する硬貨収納部16と、この
硬貨収納部16に収納した硬貨により形成された硬貨列
の一端側に回転可能に設けられたローラ部材としての硬
貨払出ローラ19と、この硬貨払出ローラ19に前記硬
貨列を押し当てる硬貨押当て機構27と、前記硬貨払出
ローラ19とこのローラ19に押し当てられた硬貨との
間に硬貨収納スペースを形成するスペース形成手段とし
ての回転カム20と、硬貨投入口11に投入された硬貨
を前記硬貨収納部16の上方位置まで水平姿勢で搬送す
る硬貨搬送機構32と、この硬貨搬送機構32により硬
貨収納部16の上方位置まで搬送された硬貨を水平姿勢
から垂直姿勢に変えながら前記硬貨収納スペースに案内
する硬貨案内部材48とを、本体ケース2の前端から引
出し可能な本体部6に設けている。そして、硬貨投入口
11,硬貨払出口14,硬貨搬送機構32,硬貨案内部
材48,硬貨払出ローラ19及び回転カム20を前記本
体部6の前側に配置している。したがって、本体ケース
2から本体部6を少し引出しさえすればガイド板35上
で詰った硬貨を除去することができるので、硬貨詰りの
修復作業を容易に行える利点もある。
【0069】なお、本発明は前述した一実施形態に限定
されるものではない。例えば、前記実施の形態では、投
入確定センサ58によって投入硬貨が検知される毎にカ
ウントアップし、硬貨選別センサ56によって硬貨選別
孔47を落下した硬貨が検知される毎にカウントダウン
する投入枚数カウンタKによって、投入硬貨の搬送経路
途中での硬貨詰り有無を判別したが、投入確定センサ5
8によって投入硬貨が検知される毎にカウントアップす
る第1のカウンタと、硬貨選別センサ56によって硬貨
選別孔47を落下した硬貨が検知される毎にカウントア
ップする第2のカウンタとを設け、搬送タイマT2がタ
イムアウトした時この第1,第2のカウンタを比較して
硬貨詰り有無を判別してもよい。
【0070】また、前記実施の形態では、釣銭払出し処
理において、払出対象の1金種でも不足している場合に
は硬貨の払出しを禁止しているが、他の金種の収納硬貨
で払出しを代用できる場合には、禁止せずに払出しを代
用するようにしてもよい。こうすることにより、より収
納硬貨の有効活用を図ることができる。
【0071】ところで、前記実施の形態では、投入硬貨
の収納処理が動作不能に陥った場合でも収納硬貨の払出
し処理だけは動作させるが、投入硬貨収納処理が動作不
能時に客から預った硬貨投入口11に投入すべき硬貨は
ドロワ52内に収納すればよい。この他、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論で
ある。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
投入硬貨の収納処理が動作不能に陥った場合でも収納硬
貨の払出し処理だけは動作可能にして、硬貨をできるだ
け硬貨収納部に滞らせないようにし、硬貨の有効活用を
図り実用性を高めることができる硬貨収納払出し装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る硬貨収納払出し装
置の外観図。
【図2】同実施形態の一部切欠側面図。
【図3】同実施形態の一部切欠平面図。
【図4】同実施形態の硬貨収納カセットの平面図。
【図5】図4のA−A線に沿った断面図。
【図6】図3のB−B線に沿った断面図。
【図7】図4のC−C線に沿った断面図。
【図8】図4のD−D線に沿った断面図。
【図9】同実施形態の硬貨搬送機構の構成を示す図。
【図10】図9のE−E線に沿った断面図。
【図11】同実施形態の硬貨搬送機構の要部断面図。
【図12】同実施形態のブロック構成図。
【図13】同実施形態のRAMの構成を示す図。
【図14】同実施形態のCPUのメイン処理を説明する
ための流れ図。
【図15】図14における投入硬貨収納処理を説明する
ための流れ図。
【図16】図14における釣銭払出し処理を説明するた
めの流れ図。
【図17】同実施形態の硬貨収納時の作用説明図。
【図18】同実施形態の硬貨払出し時の作用説明図。
【符号の説明】
1…釣銭自動払出し装置 2…本体ケース 6…本体部 11…硬貨投入口 14…硬貨払出口 16…硬貨収納部 18…硬貨収納排出機構 19…硬貨払出ローラ 20…回転カム 21…シャッター部材 27…硬貨押当て機構 32…硬貨搬送機構 47…硬貨選別孔 49…ガイド体 54…硬貨投入センサ 55…収納硬貨センサ 56…硬貨選別センサ 57…硬貨払出センサ 58…投入確定センサ 60…CPU 80…金種別テーブル T1…投入タイマ T2…搬送タイマ T3…払出タイマ K…投入枚数カウンタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の硬貨を収納可能な硬貨収納部を
    有し、硬貨投入口より投入された硬貨を搬送して前記硬
    貨収納部に収納する投入硬貨収納処理と、外部からの出
    金指令に応動して前記硬貨収納部に収納された硬貨を硬
    貨払出口に必要量投出する収納硬貨払出し処理とを適時
    実行する硬貨収納払出し装置において、 前記硬貨投入口からの投入硬貨を前記硬貨収納部まで搬
    送する途中で硬貨搬送動作が不能になったとき、前記収
    納硬貨払出し処理だけは機能させることを特徴とする硬
    貨収納払出し装置。
  2. 【請求項2】 複数枚の硬貨を収納可能な硬貨収納部
    と、硬貨投入口より投入された硬貨を搬送して前記硬貨
    収納部に収納する投入硬貨収納手段と、外部からの出金
    指令に応動して前記硬貨収納部に収納された硬貨を硬貨
    払出口に必要量投出する収納硬貨払出し手段とを有する
    硬貨収納払出し装置において、 前記投入硬貨収納手段による投入硬貨の搬送状態を監視
    する硬貨搬送監視手段と、この監視手段により投入硬貨
    の搬送異常を検知すると前記投入硬貨収納手段の動作を
    禁止する収納動作禁止手段とを設け、 前記収納動作禁止手段による前記投入硬貨収納手段の動
    作禁止状態でも前記収納硬貨払出し手段だけは機能させ
    ることを特徴とする硬貨収納払出し装置。
  3. 【請求項3】 複数枚の硬貨を収納可能な硬貨収納部
    と、硬貨投入口より投入された硬貨を搬送して前記硬貨
    収納部に収納する投入硬貨収納手段と、外部からの出金
    指令に応動して前記硬貨収納部に収納された硬貨を硬貨
    払出口に必要量投出する収納硬貨払出し手段とを有する
    硬貨収納払出し装置において、 前記投入硬貨収納手段による投入硬貨の搬送状態を監視
    する硬貨搬送監視手段と、この硬貨搬送監視手段により
    投入硬貨の搬送異常を検知すると前記投入硬貨収納手段
    の動作を禁止する収納動作禁止手段と、前記収納硬貨払
    出し手段による収納硬貨の払出し状態を監視する硬貨払
    出し監視手段と、この硬貨払出し監視手段により収納硬
    貨の払出し異常を検知すると前記収納硬貨払出し手段及
    び投入硬貨収納手段の動作を禁止する収納・払出し動作
    禁止手段とを具備したことを特徴とする硬貨収納払出し
    装置。
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