JPH0935091A - 3次元図形の表示状態変更指示方法およびその方法の実施に用いられる表示状態変更装置 - Google Patents

3次元図形の表示状態変更指示方法およびその方法の実施に用いられる表示状態変更装置

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JPH0935091A
JPH0935091A JP7185367A JP18536795A JPH0935091A JP H0935091 A JPH0935091 A JP H0935091A JP 7185367 A JP7185367 A JP 7185367A JP 18536795 A JP18536795 A JP 18536795A JP H0935091 A JPH0935091 A JP H0935091A
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frame
guide
screen
display
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JP7185367A
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Koji Sawada
晃二 沢田
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直感的に回転させたい位置を中心に表示図形
を回転させ得るようにすることを目的とする。 【解決手段】 CADシステムが表示すべき表示図形F
の画面上での表示状態の変更を該システムに指示するに
際し、表示図形の概略3次元輪郭形状を示すガイド図形
Gを登録しておき、画面上の一部に、そのガイド図形G
を画面上と同じ正面側から見た状態で示す平面枠R1と、
ガイド図形Gを右側から見た状態で示す右側面枠R2と、
ガイド図形Gを下側から見た状態で示す下側面枠R3と、
を各々角度目盛Dとともに表示させ、何れかの枠内に新
中心を与えてその新中心が枠中心に移動するようにその
枠内でガイド図形Gを平行移動させ、そして何れかの枠
の周囲の角度目盛D上に指示点を与えてその位置に基づ
く角度だけガイド図形Gをその枠内で枠中心を通る軸線
周りに回転させ、そのガイド図形Gの平行移動や回転に
対応させて他の枠内のガイド図形Gと画面上の表示図形
Fとを移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータ支
援設計(CAD)システムがそのディスプレイ装置の画
面上に表示すべき3次元図形である表示図形の表示状態
の変更をユーザーがそのCADシステムに指示するため
の指示方法に関し、さらに、その表示状態変更指示方法
の実施に用いられる表示状態変更装置にも関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】前記表示図形の表示状態の変更すなわち
平行移動や回転をユーザーがCADシステムに指示する
際、従来は、そのCADシステムに接続されたダイアル
やジョイスティックやマウスをユーザーが操作してそれ
らの変更の指示を行っており、ダイアルを用いる場合に
は、変更内容に応じて割り当てられたダイアルをユーザ
ーが回すと、その回したダイアルの種類および回転量に
応じて、CADシステムが、画面上での表示図形の、画
面座標系のX,Y,Z軸回りの回転やX,Y,Z軸方向
への平行移動や拡大あるいは縮小を行い、ジョイスティ
ックを用いる場合には、ユーザーがそのジョイスティッ
クを傾動や回転操作すると、そのジョイスティックの傾
動方向や傾動量や回転量に応じて、CADシステムが、
画面上での表示図形の平行移動や回転を行い、マウスを
用いる場合には、ユーザーがそのマウスを動かすと、C
ADシステムが通常、そのマウスの動きに追従させて表
示図形を画面上で平行移動させるドラッギングを行って
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たダイアルやジョイスティックは、それ自体高価である
ため、安価なCADシステムには適用できないという問
題がある。またマウスによる図形のドラッギングは、大
量のデータを高速で処理する必要があるため、CADシ
ステムの中央処理ユニット(CPU)およびディスプレ
イ装置の処理能力が高くないと図形を円滑に動かせない
ので、実際上これも安価なCADシステムには適用でき
ないという問題があった。また上述した各指示方法で
は、表示図形の画面上での表示状態のみを手掛かりとし
て変更指示を行っているため、所望の変更を的確に指示
することが困難な場合が多いという問題もあった。
【0004】例えば図9(a) は、表示図形Fのある縮尺
での正面を、ディスプレイ装置の画面S上への表示部分
を実線で、画面S上から外れている部分を破線でそれぞ
れ示しており、かかる画面Sに関する画面座標系は通
常、表示図形Fの側面を示す図9(b) にも併せて示すよ
うに、画面Sの中心Cと画面Sの奥の原点0とを通って
画面Sと直交するZ軸と、画面Sの奥の原点0を通って
画面Sの左右方向に平行に延在するX軸と、画面Sの奥
の原点0を通って画面Sの上下方向に平行に延在するY
軸とを有するように定義されていて、ユーザーの視線方
向すなわち画面奥行き方向は、画面Sの位置から原点0
を見る方向となっている。従って、画面S上に同じ状態
で見えていても表示図形Fの画面奥行き方向の位置は、
図9(b) から判明するように、画面Sに近い実線で示す
位置や、画面Sから離れた二点鎖線で示す位置の場合が
ある。それゆえこの表示図形Fを、図9(b) と同様に側
面を示す図9(d) に示すように図では紙面に垂直に延在
する画面座標系のX軸回りにθだけ回転させると、図9
(a) と同様に正面を示す図9(c) に示すように、画面S
上で見える表示図形Fの表示状態は、表示図形Fが画面
奥行き方向について上記の実線で示す位置にある場合と
二点鎖線で示す位置にある場合とで異なるものとなる。
そして甚だしい場合には、表示状態の変更によって表示
図形が画面から見えなくなってしまうこともあり、かか
る場合にその都度表示図形を平行移動させて画面の中に
戻す必要があるという問題があった。しかしながら、こ
のような画面の位置と表示図形の位置との画面奥行方向
の位置関係は、画面上の表示図形の表示状態からは把握
しずらく、また上述した各指定方法では指定することも
困難であった。
【0005】これがため本願出願人は、先に特願平 6-9
3353号にて、作成した図形と別に画面上に地球儀に似た
ガイド図形を表示し、作成した図形の見たい方向をマウ
スによってそのガイド図形上で指示して、作成した図形
の回転を簡易に指示する方法を提案しており、この方法
によれば、ダイアルやジョイスティックを使用せず、ま
たマウスによるドラッギングも行わないので、安価なC
ADシステムにも適用することができる。
【0006】しかしながら、この地球儀に似たガイド図
形を用いる方法についてさらに研究を進めた結果、この
方法でも画面奥行き方向について回転中心の位置を適切
に指定するのは難しく、また図形の平行移動に合わせて
その回転中心の位置を変更するのには手間がかかるた
め、直感的に回転させたい位置を中心に図形を回転させ
るのは容易でないという不都合が見出された。さらにこ
の地球儀に似たガイド図形を用いる方法では、画面に平
行な画面座標系X,Y軸周りの回転は指定できるが画面
に垂直なZ軸周りの回転が指定できないという点や、現
在表示中の図形の回転状況がユーザーにわかりづらいと
いう点、そしてガイド図形の半径の適切な指定が難しい
という点にも不都合があった。
【0007】この発明は、かかる従来技術の課題を有利
に解決した表示状態変更指示方法およびその方法の実施
に用いられる表示状態変更装置を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の表示状態変更
指示方法は、CADシステムが表示すべき3次元図形で
ある表示図形のそのCADシステムのディスプレイ装置
の画面上での表示状態の変更を、ユーザーがそのCAD
システムに指示するに際し、画面中心と画面の奥の原点
とを通って画面と直交するZ軸と、画面の奥の原点を通
って画面左右方向に平行に延在するX軸と、画面の奥の
原点を通って画面上下方向に平行に延在するY軸とを有
する画面座標系を定義するとともに、前記表示図形と同
一位置に重なって位置してその表示図形の概略3次元輪
郭形状を示すガイド図形を前記CADシステムに登録し
ておき、前記画面座標系で画面の奥に位置する前記表示
図形をその画面を通して見た状態で表示している画面上
の一部に、前記Z軸がそのZ軸上の前記画面と同一の位
置でその枠中心を通ってその枠と直交してその枠の奥の
原点を通るように前記画面座標系で位置するとともに周
囲に角度目盛を持ちその枠内に前記ガイド図形をその枠
を通して見た状態でかつ縮小して表示する第1の変更指
示枠と、前記X軸が枠中心とその枠の奥の前記原点とを
通ってその枠と直交するように前記画面座標系で位置す
るとともに周囲に角度目盛を持ちその枠内に前記ガイド
図形をその枠を通して見た状態でかつ縮小して表示する
第2の変更指示枠と、前記Y軸が枠中心とその枠の奥の
前記原点とを通ってその枠と直交するように前記画面座
標系で位置するとともに周囲に角度目盛を持ちその枠内
に前記ガイド図形をその枠を通して見た状態でかつ縮小
して表示する第3の変更指示枠と、のうち少なくとも一
つを表示させ、前記表示図形を平行移動させる場合に、
先に2次元点モードを指示してから前記表示させた変更
指示枠のうち何れかの枠内の任意の位置に新中心を与え
ることで、その新中心がそれを与えた変更指示枠を含む
平面上に位置するものとして、前記新中心に対する前記
ガイド図形の相対位置を維持しつつ、その新中心がそれ
を与えた変更指示枠の枠中心に移動するように前記ガイ
ド図形を2次元的に平行移動させるとともに、その平行
移動による前記画面座標系での前記ガイド図形の新たな
位置に基づき他の変更指示枠内の前記ガイド図形の位置
も変更させ、もしくは、先に3次元点モードを指示して
から前記表示させた変更指示枠のうち何れかの枠内の前
記ガイド図形上の任意の位置に新中心を与えることで、
その新中心が3次元的に前記ガイド図形上に位置するも
のとして、その新中心が前記画面座標系の原点に移動す
るように前記ガイド図形を3次元的に平行移動させると
ともに、その平行移動による前記画面座標系での前記ガ
イド図形の新たな位置に基づき他の変更指示枠内の前記
ガイド図形の位置も変更させ、前記表示図形を回転させ
る場合に、前記表示させた変更指示枠のうち何れかの枠
の周囲の角度目盛上の任意の位置に指示点を与えること
で、その指示点を与えた角度目盛を持つ変更指示枠内の
ガイド図形をその変更指示枠に直交する前記画面座標系
座標軸周りに、その指示点の位置に対応する角度だけ回
転させるとともに、その回転による前記画面座標系での
前記ガイド図形の新たな位置に基づき他の変更指示枠内
の前記ガイド図形の位置も変更させ、前記ガイド図形の
前記平行移動もしくは回転に伴って、前記画面座標系で
の前記ガイド図形の新たな位置に基づき画面上での前記
表示図形の位置を変更させることを特徴とするものであ
る。
【0009】かかるこの発明の表示状態変更指示方法に
よれば、表示図形の平行移動や回転を、その表示図形を
縮尺して三面図的に表示したガイド図形を参照しつつ、
2次元的移動と3次元的移動とを使い分けて、現在の表
示状態からの移動量や回転量によって直感的にわかり易
く指示し得るので、ユーザーによる指示を容易かつ的確
なものとし得て、表示図形の表示状態を変更させる際の
CADシステムの操作性を向上させることができる。
【0010】なお、この発明の方法においては、前記表
示図形を2次元的に平行移動させるだけの場合に、先に
2次元点モードを指示してから前記表示させた変更指示
枠のうち何れかの枠内の任意の位置に新中心を与えるに
際し、前記新中心として指示点を一点与え、前記表示図
形を2次元的に平行移動させるとともに拡大させる場合
に、先に2次元点モードを指示してから前記表示させた
変更指示枠のうち何れかの枠内の任意の位置に新中心を
与えるに際し、その2次元点モードと併せて拡大を指示
してから前記新中心を与える変更指示枠内の任意の位置
に指示点を二点与えてそれらの指示点を結ぶ線分の中点
を前記新中心とさせ、さらに、それらの指示点を対角線
上の頂点とする長方形の長辺の寸法が前記新中心を与え
る変更指示枠の対応する向きの寸法に一致するようにそ
の変更指示枠内の前記ガイド図形を拡大させるととも
に、その拡大の程度に対応させて他の変更指示枠内の前
記ガイド図形も拡大させ、前記ガイド図形の前記拡大に
伴って、前記ガイド図形の拡大の程度に対応させて画面
上での前記表示図形も拡大させることとしても良い。
【0011】上記のようにすれば、拡大する位置と程度
とを直感的にわかり易く指示することが可能になるの
で、表示図形を拡大させる場合のCADシステムの操作
性も向上させることができる。
【0012】またこの発明の方法においては、前記表示
図形の回転角を微調整する場合に、前記表示させた変更
指示枠の各々に付随させて微調整指示枠を表示させ、そ
れら微調整指示枠のうち何れかの枠内の任意の位置に指
示点を与えることにより、その指示点を与えた微調整指
示枠が付随する変更指示枠内のガイド図形をその変更指
示枠に直交する前記画面座標系座標軸周りに僅かな角度
だけ回転させるとともに、その回転による前記画面座標
系での前記ガイド図形の新たな位置に基づき他の変更指
示枠内の前記ガイド図形の位置も変更させ、前記ガイド
図形の前記僅かな角度での回転に伴って、前記画面座標
系での前記ガイド図形の新たな位置に基づき画面上での
前記表示図形の位置も変更させることとしても良い。
【0013】上記のようにすれば、表示図形の僅かな角
度だけの回転を容易に指示することが可能になるので、
表示図形の回転角を微調整する場合のCADシステムの
操作性も向上させることができる。
【0014】加えてこの発明の方法においては、前記表
示図形を3次元的に回転させる場合に、前記表示させた
変更指示枠の近傍に、前記Z軸がそのZ軸上の前記画面
と同一の位置でその枠中心を通ってその枠と直交してそ
の枠の奥の原点を通るように前記画面座標系で位置する
とともにその枠内に前記ガイド図形をその枠を通して見
た状態でかつ縮小して表示する3次元回転指示枠を併せ
て表示させ、先に2次元点モードを指示してから前記3
次元回転指示枠内の任意の位置に新中心を与えること
で、その新中心が前記3次元回転指示枠を含む平面上に
位置するものとして、前記新中心に対する前記ガイド図
形の相対位置を維持しつつ、その新中心が前記画面座標
系の原点よりも前記3次元回転指示枠が位置する側の前
記Z軸上に移動するようにその3次元回転指示枠内の前
記ガイド図形を前記画面座標系の原点を通る軸線周りに
回転させるとともに、その回転による前記画面座標系で
の前記ガイド図形の新たな位置に基づき前記変更指示枠
内の前記ガイド図形の位置も変更させ、もしくは、先に
3次元点モードを指示してから前記3次元回転指示枠内
の前記ガイド図形上の任意の位置に新中心を与えること
で、その新中心が3次元的に前記ガイド図形上に位置す
るものとして、前記新中心に対する前記ガイド図形の相
対位置を維持しつつ、その新中心が前記画面座標系の原
点よりも前記3次元回転指示枠が位置する側の前記Z軸
上に移動するようにその3次元回転指示枠内の前記ガイ
ド図形を前記画面座標系の原点を通る軸線周りに回転さ
せるとともに、その回転による前記画面座標系での前記
ガイド図形の新たな位置に基づき前記変更指示枠内の前
記ガイド図形の位置も変更させ、前記ガイド図形の前記
3次元的な回転に伴って、前記画面座標系での前記ガイ
ド図形の新たな位置に基づき画面上での前記表示図形の
位置を変更させることとしても良い。
【0015】上記のようにすれば、変更指示枠内のガイ
ド図形の表示状態を参照しつつ、その3次元回転指示枠
内のガイド図形を用いて、表示図形の、正面に持ってき
たい位置を直感的にわかり易く指示することが可能にな
るので、表示図形を3次元的に回転させる際のCADシ
ステムの操作性をより向上させることができる。
【0016】さらにこの発明の方法においては、前記ガ
イド図形と併せて、そのガイド図形の座標系で所定の向
きを向く方向指示図形を表示させることとしても良い。
【0017】上記のようにすれば、その方向指示図形が
示す向きを参照しつつ、ガイド図形ひいては表示図形の
回転角を指示することが可能になるので、表示図形を回
転させる際のCADシステムの操作性をより向上させる
ことができる。
【0018】そしてこの発明の方法においては、前記変
更指示枠内または前記3次元回転指示枠内の任意の位置
に一点だけ前記指示点を与えるに際し、先に最近点モー
ドを指示してから一点を指示することで、前記指示した
一点を前記指示点とせずに代わりに、前記指示点を与え
る変更指示枠または3次元回転指示枠を含む平面上に前
記ガイド図形を投影した投影図形上で前記指示した一点
に対する最近点を求めて、その投影図形上の最近点に対
する前記ガイド図形上の3次元的な最近点を求め、その
ガイド図形上の最近点を前記指示点として与えることと
しても良い。
【0019】上記のようにすれば、ガイド図形上の指示
点を与えたい位置の近傍の位置を指示するだけでガイド
図形上に指示点を与えることが可能になるので、指示点
を与える際のCADシステムの操作性をより向上させる
ことができる。
【0020】この一方前記表示状態変更指示方法の実施
に用いられるこの発明の表示状態変更装置は、図1にそ
の概念を示すように、CADシステムのディスプレイ装
置の画面中心と画面の奥の原点とを通って画面と直交す
るZ軸と、画面の奥の原点を通って画面左右方向に平行
に延在するX軸と、画面の奥の原点を通って画面上下方
向に平行に延在するY軸とを有する画面座標系で画面の
奥に位置する、前記CADシステムが表示すべき3次元
図形である表示図形をその画面を通して見た状態で表示
している前記ディスプレイ装置の画面上の一部に、前記
Z軸がそのZ軸上の前記画面と同一の位置でその枠中心
を通ってその枠と直交してその枠の奥の原点を通るよう
に前記画面座標系で位置するとともに周囲に角度目盛を
持ちその枠内に前記表示図形と同一位置に重なって位置
してその表示図形の概略3次元輪郭形状を示すあらかじ
め登録されたガイド図形をその枠を通して見た状態でか
つ縮小して表示する第1の変更指示枠と、前記X軸が枠
中心とその枠の奥の前記原点とを通ってその枠と直交す
るように前記画面座標系で位置するとともに周囲に角度
目盛を持ちその枠内に前記ガイド図形をその枠を通して
見た状態でかつ縮小して表示する第2の変更指示枠と、
前記Y軸が枠中心とその枠の奥の前記原点とを通ってそ
の枠と直交するように前記画面座標系で位置するととも
に周囲に角度目盛を持ちその枠内に前記ガイド図形をそ
の枠を通して見た状態でかつ縮小して表示する第3の変
更指示枠と、のうち少なくとも一つを表示させる変更指
示枠表示手段1と、先に2次元点モードを指示されて、
前記変更指示枠表示手段が表示させた変更指示枠のうち
何れかの枠内の任意の位置に新中心を与えられた場合
に、その新中心がそれを与えた変更指示枠を含む平面上
に位置するものとして、前記新中心に対する前記ガイド
図形の相対位置を維持しつつ、その新中心がそれを与え
た変更指示枠の枠中心に移動するように前記ガイド図形
を2次元的に平行移動させるとともに、その平行移動に
よる前記画面座標系での前記ガイド図形の新たな位置に
基づき他の変更指示枠内の前記ガイド図形の位置も変更
させ、また、先に3次元点モードを指示されて、前記変
更指示枠表示手段が表示させた変更指示枠のうち何れか
の枠内の前記ガイド図形上の任意の位置に新中心を与え
られた場合に、その新中心が3次元的に前記ガイド図形
上に位置するものとして、その新中心が前記画面座標系
の原点に移動するように前記ガイド図形を3次元的に平
行移動させるとともに、その平行移動による前記画面座
標系での前記ガイド図形の新たな位置に基づき他の変更
指示枠内の前記ガイド図形の位置も変更させ、さらに、
前記変更指示枠表示手段が表示させた変更指示枠のうち
何れかの枠の周囲の角度目盛上の任意の位置に指示点を
与えられた場合に、その指示点を与えた角度目盛を持つ
変更指示枠内のガイド図形をその変更指示枠に直交する
前記画面座標系座標軸周りに、その指示点の位置に対応
する角度だけ回転させるとともに、その回転による前記
画面座標系での前記ガイド図形の新たな位置に基づき他
の変更指示枠内の前記ガイド図形の位置も変更させ、そ
して、前記ガイド図形の前記平行移動もしくは回転に伴
って、前記画面座標系での前記ガイド図形の新たな位置
に基づき画面上での前記表示図形の位置を変更させる表
示状態変更手段2と、を具えてなるものである。
【0021】かかる装置にあっては、変更指示枠表示手
段1が、CADシステムのディスプレイ装置の画面中心
と画面の奥の原点とを通って画面と直交するZ軸と、画
面の奥の原点を通って画面左右方向に平行に延在するX
軸と、画面の奥の原点を通って画面上下方向に平行に延
在するY軸とを有する画面座標系で画面の奥に位置す
る、前記CADシステムが表示すべき3次元図形である
表示図形をその画面を通して見た状態で表示している前
記ディスプレイ装置の画面上の一部に、前記Z軸がその
Z軸上の前記画面と同一の位置でその枠中心を通ってそ
の枠と直交してその枠の奥の原点を通るように前記画面
座標系で位置するとともに周囲に角度目盛を持ちその枠
内に前記表示図形と同一位置に重なって位置してその表
示図形の概略3次元輪郭形状を示すあらかじめ登録され
たガイド図形をその枠を通して見た状態でかつ縮小して
表示する第1の変更指示枠と、前記X軸が枠中心とその
枠の奥の前記原点とを通ってその枠と直交するように前
記画面座標系で位置するとともに周囲に角度目盛を持ち
その枠内に前記ガイド図形をその枠を通して見た状態で
かつ縮小して表示する第2の変更指示枠と、前記Y軸が
枠中心とその枠の奥の前記原点とを通ってその枠と直交
するように前記画面座標系で位置するとともに周囲に角
度目盛を持ちその枠内に前記ガイド図形をその枠を通し
て見た状態でかつ縮小して表示する第3の変更指示枠
と、のうち少なくとも一つを表示させ、そして表示状態
変更手段2が、先に2次元点モードを指示されて、前記
変更指示枠表示手段が表示させた変更指示枠のうち何れ
かの枠内の任意の位置に新中心を与えられた場合に、そ
の新中心がそれを与えた変更指示枠を含む平面上に位置
するものとして、前記新中心に対する前記ガイド図形の
相対位置を維持しつつ、その新中心がそれを与えた変更
指示枠の枠中心に移動するように前記ガイド図形を2次
元的に平行移動させるとともに、その平行移動による前
記画面座標系での前記ガイド図形の新たな位置に基づき
他の変更指示枠内の前記ガイド図形の位置も変更させ、
また、先に3次元点モードを指示されて、前記変更指示
枠表示手段が表示させた変更指示枠のうち何れかの枠内
の前記ガイド図形上の任意の位置に新中心を与えられた
場合に、その新中心が3次元的に前記ガイド図形上に位
置するものとして、その新中心が前記画面座標系の原点
に移動するように前記ガイド図形を3次元的に平行移動
させるとともに、その平行移動による前記画面座標系で
の前記ガイド図形の新たな位置に基づき他の変更指示枠
内の前記ガイド図形の位置も変更させ、さらに、前記変
更指示枠表示手段が表示させた変更指示枠のうち何れか
の枠の周囲の角度目盛上の任意の位置に指示点を与えら
れた場合に、その指示点を与えた角度目盛を持つ変更指
示枠内のガイド図形をその変更指示枠に直交する前記画
面座標系座標軸周りに、その指示点の位置に対応する角
度だけ回転させるとともに、その回転による前記画面座
標系での前記ガイド図形の新たな位置に基づき他の変更
指示枠内の前記ガイド図形の位置も変更させ、そして、
前記ガイド図形の前記平行移動もしくは回転に伴って、
前記画面座標系での前記ガイド図形の新たな位置に基づ
き画面上での前記表示図形の位置を変更させる。
【0022】従ってこの発明の表示状態変更装置によれ
ば、先に述べたこの発明の表示状態変更指示方法を実施
し得て、表示図形の表示状態を変更させる際のCADシ
ステムの操作性を向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここ
に、図2は、この発明の3次元図形の表示状態変更指示
方法の一実施例に用いる、この発明の表示状態変更装置
の一実施例を具えるCADシステムを示す構成図であ
り、当該CADシステムは、図示しないキーボードを有
する通常のコンピューター3と、そのコンピューター3
にそれぞれ接続された、CRT装置等の通常のディスプ
レイ装置4と、情報の外部記憶のためのディスクドライ
ブ装置5と、手動操作されてその操作量や操作方向の情
報を出力する通常のマウス6とを具えてなり、ここにお
ける実施例の表示状態変更装置は、上記マウス6やキー
ボードを使用し得るように、該CADシステムの上記コ
ンピューター3に、あらかじめ与えられたプログラムと
して一体的に組み込まれている。
【0024】図3は、上記実施例の表示状態変更装置を
用いて実施する、上記実施例の表示状態変更指示方法を
示す説明図であり、この実施例の方法は、図9にフロー
チャートで示す後述する処理手順を上記実施例の装置が
実行することによって実施することができる。ここで、
図中符号Sは、上記CADシステムがディスプレイ装置
4の画面を示し、この実施例の方法では、画面座標系を
図9に示す従来例と同様、画面Sの中心Cと画面Sの奥
の原点0とを通って画面Sと直交するZ軸と、画面Sの
奥の原点0を通って画面左右方向に平行に延在するX軸
と、画面Sの奥の原点0を通って画面Sの上下方向に平
行に延在するY軸とを有するものとして定義しておい
て、その画面S上に、上記ディスプレイ装置4が表示す
べき3次元図形である表示図形Fを、その表示図形Fが
上記画面座標系で画面Sの奥に位置するものとしてその
表示図形Fを画面Sを通して見た状態で、所定の尺度に
て表示させ、例えばその表示図形F上の2点P1,P2を、
上記マウス6を使用してユーザーがピック操作(マウス
6を移動させて図示しないポインタを点P1,P2上にそれ
ぞれ移動させ、それらの点上にポインタが位置する状態
でマウス6の釦を押す操作)で指示することにより、そ
の表示図形Fの概略3次元輪郭形状を示す3次元のガイ
ド図形Gを上記CADシステムにあらかじめ登録してお
く。
【0025】そしてこの実施例の方法では、図3に示す
ように、上記画面座標系で画面Sの奥に位置する上記表
示図形Fを画面Sを通して見た状態で表示しているその
画面S上の一部に、上記Z軸がそのZ軸上の画面Sと同
一の位置でその枠中心C1を通ってその枠と直交してその
枠の奥の原点0を通るように上記画面座標系で位置する
とともに周囲に角度目盛Dを持ちその枠内に上記ガイド
図形Gをその枠を通して見た状態でかつ縮小して表示す
る、第1の変更指示枠としての平面枠R1と、上記X軸が
枠中心C2とその枠の奥の上記原点0とを通ってその枠と
直交するように上記画面座標系で位置するとともに周囲
に角度目盛Dを持ちその枠内に上記ガイド図形Gをその
枠を通して見た状態でかつ縮小して表示する、第2の変
更指示枠としての右側面枠R2と、上記Y軸が枠中心C3と
その枠の奥の上記原点0とを通ってその枠と直交するよ
うに上記画面座標系で位置するとともに周囲に角度目盛
Dを持ちその枠内に上記ガイド図形Gをその枠を通して
見た状態でかつ縮小して表示する、第3の変更指示枠と
しての下側面枠R3とを、通常の製図法の例えば三角法に
おける三面図に対応した配置で、必要に応じて少なくと
も一つを残して個別に消去可能に表示させる。
【0026】さらにこの実施例では、上記表示させた三
つの枠R1〜R3の近傍に、上記Z軸がそのZ軸上の画面S
と同一の位置でその枠中心C4を通ってその枠と直交して
その枠の奥の原点0を通るように上記画面座標系で位置
するとともにその枠内に上記ガイド図形Gをその枠を通
して見た状態でかつ縮小して表示する、3次元回転指示
枠としての、周囲に角度目盛を持たない3D枠R4を、必
要に応じて消去可能に表示させる。
【0027】またこの実施例では、3次元図形の作成時
や使用時等に表示図形Fと図示しない他の図形との位置
関係の定義等に用いるx軸、y軸およびz軸を持つ絶対
座標系での表示図形Fひいてはガイド図形Gの向きを画
面S上で容易に把握し得るようにするために、ガイド図
形の座標系としてのその絶対座標系で所定の向きを向く
方向指示図形、例えば画面中心から延在して絶対座標系
のx軸方向を示すガイド軸Aを、上記平面枠R1、右側面
枠R2および下側面枠R3内にガイド図形Gと併せて、必要
に応じて消去可能に表示させる。
【0028】加えてこの実施例の方法では、図3に示す
ように、上記画面S上の四つの枠R1〜R4の各々に付随さ
せて微調整指示枠Mを表示させ、併せて、上記四つの枠
R1〜R4の間のスペースに、それらの微調整指示枠Mを使
用して指示する場合の最大回転角αをMAX=αとして表示
させるとともに、ずらしモードと拡大モードとの切換え
用表示S1と、相対角モードと絶対角モードとの切換え用
表示S2と、指示点モードと最近点モードとの切換え用表
示S3と、図3では消してあるが図4に示す如き2次元点
モードとしての2D点モードと3次元点モードとしての
3D点モードとの切換え用表示S4との四種類のモード切
換え用表示を、必要に応じて消去可能なように表示させ
る。
【0029】図4は、上記のように画面上に表示した平
面枠R1、右側面枠R2、下側面枠R3およびガイド図形G等
を用いて表示図形Fをずらしモードで平行移動させる際
の指示方法を示しており、このずらしモードでの平行移
動の場合には、ユーザーが、先ず、ずらしモードと拡大
モードとの切換え用表示S1のずらしモードの表示上の任
意の位置の点P3をマウス6の上記ピック操作により指示
してずらしモードに切り換えさせ、次いで2D点モード
と3D点モードとの切換え用表示S4のうち何れかのモー
ド表示の任意の位置の点をマウス6の上記ピック操作に
より指示して、2D点モードと3D点モードとのうち何
れかを選択し、その後、平面枠R1、右側面枠R2または下
側面枠R3内の任意の位置の一点を指示する。なお、上記
指示点モードと最近点モードとの切換え用表示S3を用い
るモード選択は、ここでの説明では指示点モードを選択
しているものとし、最近点モードを選択した場合につい
ては後述する。
【0030】ここで、ユーザーが、2D点モードを選択
した後、マウス6の上記ピック操作により、平面枠R1内
の任意の位置の一点、例えば点P4を指示した場合には、
上記の如く指示点モードが選択されているのでその点P4
を指示点ひいては新中心とするとともに、その新中心P4
がそれを与えられた平面枠R1を含む平面上に位置するも
のとして、その新中心P4の位置に対するガイド図形Gの
3次元的な相対位置を維持しつつ、その新中心P4が、画
面座標系のZ軸を通っている枠中心C1と一致するよう
に、画面座標系に対しその平面枠R1内のガイド図形Gひ
いては絶対座標系をその平面枠R1に平行な方向に2次元
的に平行移動させるとともに(ガイド図形GのZ軸方向
の位置は不変)、その平行移動による画面座標系でのガ
イド図形Gの新たな位置に基づいて右側面枠R2と下側面
枠R3と3D枠R4との枠内のガイド図形Gの位置も適宜平
行移動させ、また、ユーザーが右側面枠R2内の任意の位
置の一点、例えば点P5を指示した場合には、その点P5を
指示点ひいては新中心とするとともに、その新中心P5が
それを与えられた右側面枠R2を含む平面上に位置するも
のとして、その新中心P5の位置に対するガイド図形Gの
3次元的な相対位置を維持しつつ、その新中心P5が、画
面座標系のX軸を通っている枠中心C2と一致するよう
に、画面座標系に対しその右側面枠R2内のガイド図形G
ひいては絶対座標系をその右側面枠R2に平行な方向に2
次元的に平行移動させるとともに(ガイド図形GのX軸
方向の位置は不変)、その平行移動による画面座標系で
のガイド図形Gの新たな位置に基づいて平面枠R1と下側
面枠R3と3D枠R4との枠内のガイド図形Gの位置も適宜
平行移動させ、そしてユーザーが下側面枠R3内の任意の
位置の一点、例えば点P6を指示した場合には、その点P6
を指示点ひいては新中心とするとともに、その新中心P6
がそれを与えられた下側面枠R3を含む平面上に位置する
ものとして、その新中心P6の位置に対するガイド図形G
の3次元的な相対位置を維持しつつ、その新中心P6が、
画面座標系のY軸を通っている枠中心C3と一致するよう
に、画面座標系に対しその下側面枠R3内のガイド図形G
ひいては絶対座標系をその下側面枠R3に平行な方向に2
次元的に平行移動させるとともに(ガイド図形GのY軸
方向の位置は不変)、その平行移動による画面座標系で
のガイド図形Gの新たな位置に基づいて平面枠R1と右側
面枠R2と3D枠R4との枠内のガイド図形Gの位置も適宜
平行移動させ、併せて、それらのガイド図形Gの新たな
位置に基づき、画面S上での表示図形Fの表示位置を適
宜平行移動させる。
【0031】またユーザーが、上記2D点モードと3D
点モードとの切換え用表示S4で3D点モードを選択した
後、平面枠R1内のガイド図形G上の任意の位置の一点、
例えば点P4A や、右側面枠R2内のガイド図形G上の任意
の位置の一点、例えば点P5Aや、下側面枠R3内のガイド
図形G上の任意の位置の一点、例えば点P6A を指示した
場合には、それらの点P4A 〜P6A を指示点ひいては新中
心とするとともに、それらの新中心P4A 〜P6A が3次元
的にガイド図形G上に位置するものとして、それらの新
中心P4A 〜P6A が画面座標系の原点0と一致するよう
に、画面座標系に対し上記点を指示された枠内のガイド
図形Gひいては絶対座標系を3次元的に平行移動させる
とともに、その平行移動による画面座標系でのガイド図
形Gの新たな位置に基づいて、平面枠R1と右側面枠R2と
下側面枠R3と3D枠R4との内の上記点を指示された枠以
外の枠内のガイド図形Gの位置も適宜3次元的に平行移
動させ、併せて、かかるガイド図形Gの新たな位置に基
づき、画面S上での表示図形Fの表示位置を適宜平行移
動させる。
【0032】この一方、図5は、上記のように画面上に
表示した画面S上に表示した平面枠R1、右側面枠R2、下
側面枠R3およびガイド図形G等を用いて表示図形Fを2
次元的に回転させる際の指示方法を示しており、この回
転の場合には、ユーザーが、先ず、相対角モードと絶対
角モードとの切換え用表示S2のうち何れかのモード表示
の任意の位置の点をマウス6の上記ピック操作により指
示して、相対角モードと絶対角モードとのうち何れかを
選択した後、平面枠R1、右側面枠R2または下側面枠R3の
周囲の角度目盛D上の一点を指示する。ここで、ユーザ
ーが、相対角モードを選択した後、マウス6の上記ピッ
ク操作により、平面枠R1の周囲の角度目盛D上の任意の
位置の一点、例えば点P7を指示した場合には、その点P7
を指示点として、絶対座標系のx軸方向を示すガイド軸
Aがその指示点P7と枠中心C1とを結ぶ線に一致するよう
に、画面座標系に対しその平面枠R1内のガイド図形Gひ
いては絶対座標系をその平面枠R1に直交しているZ軸周
りに角度θ1 だけ回転させるとともに、その回転による
画面座標系でのガイド図形Gの新たな位置に基づいて右
側面枠R2と下側面枠R3と3D枠R4との枠内のガイド図形
Gの位置も適宜移動させ、またユーザーが、絶対角モー
ドを選択した後に上記点P7を指示した場合には、その点
P7を指示点として、図では角度目盛D上の右側にある0
度の位置からその指示点P7までの枠中心C1周りの角度α
1 だけ、画面座標系に対しその平面枠R1内のガイド図形
Gひいては絶対座標系をその平面枠R1に直交しているZ
軸周りに角度θ1 だけ回転させるとともに、その回転に
よる画面座標系でのガイド図形Gの新たな位置に基づい
て右側面枠R2と下側面枠R3と3D枠R4との枠内のガイド
図形Gの位置も適宜移動させ、併せて、かかるガイド図
形Gの新たな位置に基づき、画面S上での表示図形Fの
表示位置を適宜移動させる。
【0033】一方、ユーザーが、相対角モードを選択し
た後、マウス6の上記ピック操作により、右側面枠R2の
周囲の角度目盛D上の任意の位置の一点、例えば点P8を
指示した場合には、その点P8を指示点として、絶対座標
系のx軸方向を示すガイド軸Aがその指示点P8と枠中心
C2とを結ぶ線に一致するように、画面座標系に対しその
右側面枠R2内のガイド図形Gひいては絶対座標系をその
右側面枠R2に直交しているX軸周りに角度θ2 だけ回転
させるとともに、その回転による画面座標系でのガイド
図形Gの新たな位置に基づいて平面枠R1と下側面枠R3と
3D枠R4との枠内のガイド図形Gの位置も適宜移動さ
せ、またユーザーが、絶対角モードを選択した後に上記
点P8を指示した場合には、その点P8を指示点として、図
では角度目盛D上の上側にある0度の位置からその指示
点P8までの枠中心C2周りの角度α2だけ、画面座標系に
対しその右側面枠R2内のガイド図形Gひいては絶対座標
系をその右側面枠R2に直交しているX軸周りに角度θ2
だけ回転させるとともに、その回転による画面座標系で
のガイド図形Gの新たな位置に基づいて平面枠R1と下側
面枠R3と3D枠R4との枠内のガイド図形Gの位置も適宜
移動させ、併せて、かかるガイド図形Gの新たな位置に
基づき、画面S上での表示図形Fの表示位置を適宜移動
させる。
【0034】そしてユーザーが、相対角モードを選択し
た後、マウス6の上記ピック操作により、下側面枠R3の
周囲の角度目盛D上の任意の位置の一点、例えば点P9を
指示した場合には、その点P9を指示点として、絶対座標
系のx軸方向を示すガイド軸Aがその指示点P9と枠中心
C3とを結ぶ線に一致するように、画面座標系に対しその
下側面枠R3内のガイド図形Gひいては絶対座標系をその
下側面枠R3に直交しているY軸周りに角度θ3 だけ回転
させるとともに、その回転による画面座標系でのガイド
図形Gの新たな位置に基づいて平面枠R1と右側面枠R2と
3D枠R4との枠内のガイド図形Gの位置も適宜移動さ
せ、またユーザーが、絶対角モードを選択した後に上記
点P9を指示した場合には、その点P9を指示点として、図
では角度目盛D上の右側にある0度の位置からその指示
点P9までの枠中心C3周りの角度α3だけ、画面座標系に
対しその下側面枠R3内のガイド図形Gひいては絶対座標
系をその下側面枠R3に直交しているY軸周りに角度θ3
だけ回転させるとともに、その回転による画面座標系で
のガイド図形Gの新たな位置に基づいて平面枠R1と右側
面枠R2と3D枠R4との枠内のガイド図形Gの位置も適宜
移動させ、併せて、かかるガイド図形Gの新たな位置に
基づき、画面S上での表示図形Fの表示位置を適宜移動
させる。
【0035】従って、この実施例の方法によれば、表示
図形Fの平行移動や回転を、画面上の一部の三つの枠内
に三面図的に表示したガイド図形Gを参照しつつ、2次
元的移動と3次元的移動とを使い分けて、現在の表示状
態からの移動量や絶対的回転量や相対的回転量によって
直感的にわかり易く指示し得るので、ユーザーによる指
示を容易かつ的確なものとし得て、表示図形Fの表示状
態を変更させる際のCADシステムの操作性を向上させ
ることができる。
【0036】図5はさらに、3D枠R4およびガイド図形
G等を用いて表示図形Fを3次元的に回転させる際の指
示方法を示しており、この回転の場合には、ユーザー
が、2D点モードと3D点モードとの切換え用表示S4の
うち何れかのモード表示の任意の位置の点をマウス6の
上記ピック操作により指示して、2D点モードと3D点
モードとのうち何れかを選択し、その後、上記3D枠R4
内の任意の位置の一点を指示する。ここで、ユーザー
が、2D点モードを選択した後、マウス6の上記ピック
操作により、3D枠R4内の例えば点P10 を指示した場合
には、その点P10 を指示点ひいては新中心とするととも
に、その新中心P10 がそれを与えられた3D枠R4を含む
平面上に位置するものとして、その新中心P10 の位置に
対するガイド図形Gの3次元的な相対位置を維持しつ
つ、その新中心P10 が、画面座標系の原点0よりもその
3D枠R4が位置する側のZ軸上に移動するように、画面
座標系に対しその3D枠R4内のガイド図形Gひいては絶
対座標系を、その3D枠R4の枠中心C4に重なって見えて
いるその3D枠R4の奥の画面座標系の原点0を通る軸線
周りに回転させるとともに、その回転による画面座標系
でのガイド図形Gの新たな位置に基づいて平面枠R1と右
側面枠R2と下側面枠R3との枠内のガイド図形Gの位置も
適宜移動させ、併せて、かかるガイド図形Gの新たな位
置に基づき、画面S上での表示図形Fの表示位置を適宜
移動させる。
【0037】また、ユーザーが、3D点モードを選択し
た後、マウス6の上記ピック操作により、3D枠R4内の
ガイド図形G上の例えば点P10Aを指示した場合には、そ
の点P10Aを指示点ひいては新中心とするとともに、その
新中心P10Aが3D枠R4内のガイド図形G上に3次元的に
位置するものとして、その新中心P10Aの位置に対するガ
イド図形Gの3次元的な相対位置を維持しつつ、その新
中心P10Aが、画面座標系の原点0よりもその3D枠R4が
位置する側のZ軸上に移動するように、その3D枠R4内
で、画面座標系に対し絶対座標系ひいてはガイド図形G
を画面座標系の原点0を通る軸線周りに回転させるとと
もに、その回転による画面座標系でのガイド図形Gの新
たな位置に基づいて平面枠R1と右側面枠R2と下側面枠R3
との枠内のガイド図形Gの位置も適宜移動させ、併せ
て、かかるガイド図形Gの新たな位置に基づき、画面S
上での表示図形Fの表示位置を適宜移動させる。
【0038】従って、この実施例の方法によれば、指示
点が画面座標系の原点0周りに手前に回って3D枠R4の
枠中心C4に重なるようにガイド図形Gを3次元的に回転
させることができ、それゆえ、平面枠R1と右側面枠R2と
下側面枠R3との枠内のガイド図形Gの表示状態を参照し
つつ、3D枠R4内のガイド図形Gを用いて、正面に持っ
てきたい位置を直感的にわかり易く指示することが可能
になるので、表示図形を3次元的に回転させる際のCA
Dシステムの操作性をより向上させることができる。
【0039】図6は、微調整指示枠Mを使用して表示図
形Fの回転角の微調整を行う際の指示方法を示してお
り、この微調整の場合には、ユーザーが、上記のように
画面上に平面枠R1、右側面枠R2、下側面枠R3および3D
枠R4の各々に付随させて表示した微調整指示枠Mのうち
何れかの枠内(枠上を含む)の任意の一点を指示する。
そしてここでは、前記MAX=αとして表示した最大回転角
αを最大限度として、微調整指示枠Mの中央から指示す
る点の位置までの距離によって回転角度を指示するとと
もに、微調整指示枠Mの中央に対し何れの側にその指示
する点を与えるするかによって回転方向を指示する。従
って、例えば、最大回転角を2°としてある場合に、例
えば、ユーザーが、平面枠R1の右側に付随する微調整指
示枠M上の中央よりも上端に近い側の、その中央から上
端までの距離の約半分の距離の位置に点P11 を指示した
場合には、その平面枠R1内のガイド図形Gをその平面枠
R1の枠中心C1を通っているZ軸周りに約1°反時計方向
に回転させるとともに、その回転による画面座標系での
ガイド図形Gの新たな位置に基づいて右側面枠R2と下側
面枠R3と3D枠R4との枠内のガイド図形Gの位置も適宜
移動させ、またユーザーが、右側面枠R2の上側に付随す
る微調整指示枠M上の中央よりも左端に近い側の、その
中央から左端までの距離の約 1/4の距離の位置に点P12
を指示した場合には、その右側面枠R2内のガイド図形G
をその右側面枠R2の枠中心C2を通っているX軸周りに約
0.5°反時計方向に回転させるとともに、その回転によ
る画面座標系でのガイド図形Gの新たな位置に基づいて
平面枠R1と下側面枠R3と3D枠R4との枠内のガイド図形
Gの位置も適宜移動させ、併せて、かかるガイド図形G
の新たな位置に基づき、画面S上での表示図形Fの表示
位置を適宜移動させる。
【0040】一方、例えば、ユーザーが、下側面枠R3の
右側に付随する微調整指示枠M上の中央よりも下端側
の、その下端の位置に点P13 を指示した場合には、その
下側面枠R3内のガイド図形Gをその下側面枠R3の枠中心
C2を通っているY軸周りに2°時計方向に回転させると
ともに、その回転による画面座標系でのガイド図形Gの
新たな位置に基づいて平面枠R1と右側面枠R2と3D枠R4
との枠内のガイド図形Gの位置も適宜移動させ、またユ
ーザーが、3D枠R4の下側に付随する微調整指示枠M上
の中央よりも右端に近い側の、その中央から左端までの
距離の約半分の距離の位置に点P14 を指示した場合に
は、その3D枠R4内のガイド図形Gを、最後に指示され
た点P10 による回転の方向に、約1°回転させるととも
に、その回転による画面座標系でのガイド図形Gの新た
な位置に基づいて平面枠R1と下側面枠R3と3D枠R4との
枠内のガイド図形Gの位置も適宜移動させ、併せて、か
かるガイド図形Gの新たな位置に基づき、画面S上での
表示図形Fの表示位置を適宜移動させる。なお、最大回
転角αを変更する場合には、ユーザーが前記MAX=という
表示付近の点をマウス6の上記ピック操作により指示す
ることで変更を指示し、その後、キーボードから新たな
最大回転角をキー入力するものとする。
【0041】従って、この実施例の方法によれば、ガイ
ド図形Gを参照しつつ微調整指示枠M内の適当な位置に
指示点を与えることにより、表示図形Fの僅かな角度だ
けの回転を容易に指示することが可能になるので、表示
図形の回転角を微調整する場合のCADシステムの操作
性も向上させることができる。
【0042】さらに、図7は、上記のように画面上に表
示した平面枠R1、右側面枠R2、下側面枠R3およびガイド
図形G等を用いて表示図形Fを拡大モードで平行移動さ
せる際の指示方法を示しており、この拡大モードでの平
行移動の場合には、ユーザーが、先ず、ずらしモードと
拡大モードとの切換え用表示S1の拡大モードの表示上の
任意の位置の点P15 をマウス6の上記ピック操作により
指示して拡大モードに切り換えさせ、これにより自動的
に2D点モードに切り換えさせるとともに指示点モード
に切り換えさせておき、その後、平面枠R1、右側面枠R2
または下側面枠R3内の任意の位置の二点を指示する。
【0043】ここで、ユーザーが、平面枠R1内の任意の
位置の二点、例えば点P16 と点P17とを指示した場合に
は、それらの点を指示点として、それら点P16 および点
P17を結ぶ線分の中点P18 を新中心とし、この新中心P18
により前述したように、それぞれの枠内のガイド図形
Gを平行移動させるとともに画面S上の表示図形Fも平
行移動させ、さらに、それら点P16 および点P17 を対角
線上の頂点とする長方形の長辺の寸法が平面枠R1の対応
する向きの寸法に一致するようにその平面枠R1内のガイ
ド図形Gを拡大させるとともに、その拡大の程度に対応
させて右側面枠R2、下側面枠R3および3D枠R4内のガイ
ド図形Gも拡大させ、そのガイド図形Gの拡大に伴っ
て、そのガイド図形Gの拡大の程度に対応させて画面S
上での表示図形Fも拡大させる。またユーザーが、右側
面枠R2内の任意の位置の二点、例えば点P19 と点P20 と
を指示した場合には、同様にしてそれら点P19 および点
P20を結ぶ線分の中点P21 を新中心とし、この新中心P21
により前述したように、それぞれの枠内のガイド図形
Gを平行移動させるとともに画面S上の表示図形Fも平
行移動させ、さらに、それら点P19 および点P20 を対角
線上の頂点とする長方形の長辺の寸法が右側面枠R2の対
応する向きの寸法に一致するようにその右側面枠R2内の
ガイド図形Gを拡大させるとともに、その拡大の程度に
対応させて平面枠R1、下側面枠R3および3D枠R4内のガ
イド図形Gも拡大させ、そのガイド図形Gの拡大に伴っ
て、そのガイド図形Gの拡大の程度に対応させて画面S
上での表示図形Fも拡大させる。
【0044】そしてユーザーが、下側面枠R3内の任意の
位置の二点、例えば点P22 と点P23とを指示した場合に
は、それら点P22 および点P23 を結ぶ線分の中点P24 を
新中心とし、この新中心P24 により前述したように、そ
れぞれの枠内のガイド図形Gを平行移動させるとともに
画面S上の表示図形Fも平行移動させ、さらに、それら
点P22 および点P23 を対角線上の頂点とする長方形の長
辺の寸法が下側面枠R3の対応する向きの寸法に一致する
ようにその下側面枠R3内のガイド図形Gを拡大させると
ともに、その拡大の程度に対応させて平面枠R1、右側面
枠R2および3D枠R4内のガイド図形Gも拡大させ、その
ガイド図形Gの拡大に伴って、そのガイド図形Gの拡大
の程度に対応させて画面S上での表示図形Fも拡大させ
る。
【0045】従って、この実施例の方法によれば、拡大
する位置と程度とを直感的にわかり易く指示することが
可能になるので、表示図形Fを拡大させる場合のCAD
システムの操作性も向上させることができる。
【0046】なお、図4に示す点P4A, P5A, P6A 等のよ
うにガイド図形G上に指示点を与える場合に、上述した
指示点モードでは直接ガイド図形G上の位置を指示する
が、直接ガイド図形G上の位置を指示するのは難しい場
合があることを考慮して、この実施例では最近点モード
も導入している。すなわち、ユーザーが、先に記した指
示点モードと最近点モードとの切換え用表示S3の最近点
モードの表示上の任意の位置の点をマウス6の上記ピッ
ク操作により指示して最近点モードに切り換えさせた
後、平面枠R1、右側面枠R2、下側面枠R3または3D枠R4
内の任意の位置の一点を指示した場合には、その指示し
た一点を指示点とせずに代わりに、その指示点を与える
枠を含む平面上にガイド図形Gを投影した投影図形上で
その指示した一点に対する最近点を求めて、その投影図
形上の最近点に対するガイド図形G上の3次元的な最近
点を求め、そのガイド図形G上の最近点を指示点とす
る。
【0047】従って、この実施例の方法によれば、ガイ
ド図形G上の指示点を与えたい位置の近傍の位置を指示
するだけで、ガイド図形G上に指示点を与えることが可
能になるので、指示点を与える際のCADシステムの操
作性をより向上させることができる。
【0048】最後に、図8は、上記実施例の方法を上記
CADシステムが上記実施例の装置として実施するため
の処理手順を、ユーザーの指示と共にフローチャートで
示しており、この手順においては、先ずステップ11でC
ADシステムが、上記平面枠R1、右側面枠R2、下側面枠
R3および3D枠R4の四つの枠と、それらの枠内での絶対
座標系の向きを示す上記ガイド軸Aとを作成し、画面S
上の一部に表示する。そして未だガイド図形Gを登録し
ていない場合には、ステップ12でユーザーが、図示しな
いメニュー選択表示をピック操作で指示することにより
ガイド図形登録メニューを選択し、続くステップ13でユ
ーザーが、ガイド図形Gとする図形を指示し、その指示
に基づき、続くステップ14でCADシステムが、上記四
つの枠の各々に適した状態のガイド図形Gを作成し、そ
れらの枠内に表示する。なお、不要なガイド図形Gがあ
る場合には、ステップ15でユーザーが、図示しないメニ
ュー選択表示をピック操作で指示することで、ガイド図
形削除メニューを選択し、続くステップ16でユーザー
が、削除するガイド図形Gを指示し、その指示に基づ
き、続くステップ17でCADシステムが、上記四つの枠
内から指示されたガイド図形Gを削除するとともに、そ
の登録を抹消する。
【0049】このようにしてガイド図形Gの登録を済ま
せた後、ユーザーが表示図形Fを平行移動させたい場合
には、ステップ21でユーザーが、ずらしモードと拡大モ
ードとの何れかをピック操作で指示し、続くステップ22
でCADシステムが、ピック操作で指示された方にモー
ドを切り換える。そして、ステップ23でユーザーが、上
記平面枠R1、右側面枠R2または下側面枠R3内の一点を指
示し、続くステップ24でCADシステムが、現在のモー
ドがずらしモードか否かを判断する。この判断の結果ず
らしモードの場合には、ステップ25でCADシステム
が、2D点モードと3D点モードとの何れであるかの
別、指示された枠および、指示点と枠中心の位置から移
動量と移動方向を求め、続くステップ26でCADシステ
ムが、その求めた移動量と移動方向に従って表示図形F
およびガイド図形Gを移動させる。またステップ24での
判断の結果拡大モードの場合には、ステップ27でユーザ
ーが、同じ枠内でもう一点指示し、続くステップ28でC
ADシステムが、指示された枠および、指示点と枠中心
の位置から移動量と移動方向と拡大量を求め、そして続
くステップ29でCADシステムが、その求めた移動量と
移動方向と拡大量に従って表示図形Fおよびガイド図形
Gを移動させ、拡大する。
【0050】またユーザーが表示図形Fを画面座標系の
何れかの座標軸周りに回転させたい場合には、ステップ
31でユーザーが、上記平面枠R1、右側面枠R2または下側
面枠R3の周囲の角度目盛D上の一点を指示し、続くステ
ップ32でCADシステムが、指示された角度目盛Dを持
つ枠および、指示点と枠中心の位置、そして角度モード
が絶対角モードと相対角モードとの何れであるかの別か
ら回転量を求め、そして続くステップ33でCADシステ
ムが、その求めた回転量に従って表示図形Fとガイド図
形Gとガイド軸Aを、指示された角度目盛Dを持つ枠の
枠中心を通る画面座標系座標軸周りに回転させる。
【0051】この一方ユーザーが表示図形Fを画面座標
系の原点を通る任意の軸線周りに回転させたい場合に
は、ステップ34でユーザーが、上記3D枠R4内の任意の
位置の一点を指示し、続くステップ35でCADシステム
が、2D点モードと3D点モードとの何れであるかの
別、指示された枠および、指示点と枠中心の位置から回
転軸方向と回転量を求め、続くステップ36でCADシス
テムが、その求めた回転軸方向と回転量に従って表示図
形Fとガイド図形Gとガイド軸Aを回転させ、続くステ
ップ37でCADシステムが、その求めた回転軸方向と回
転量を保存する。
【0052】さらにユーザーが表示図形Fの回転角を微
調整したい場合には、ステップ38でユーザーが、上記平
面枠R1、右側面枠R2、下側面枠R3または3D枠R4に付随
する微調整指示枠M内の任意の一点を指示し、続くステ
ップ39でCADシステムが、指示された微調整指示枠M
が付随する枠が何れであるかの別と指示点の位置と最大
回転角αから回転量と回転方向を求め、続くステップ40
でCADシステムが、その求めた回転量と回転方向に従
って表示図形Fとガイド図形Gとガイド軸Aを回転させ
る。
【0053】そしてユーザーが現在の最大回転角αを変
更したい場合には、ステップ41でユーザーが、前記MAX=
という表示付近の点を上記ピック操作で指示し、続くス
テップ42でユーザーが、新たな最大回転角αを例えばキ
ーボードからのキー入力で指示し、続くステップ43でC
ADシステムが、その入力された新たな最大回転角αに
従って最大回転角αの表示(MAX=α)を変更し、またそ
の新たな最大回転角αを保存する。
【0054】従ってこの実施例のCADシステムによれ
ば、ステップ11〜14で変更指示枠表示手段1としての機
能を果たすとともに、上述した残りのステップで表示状
態変更手段2としての機能を果たし得て、先に述べた実
施例の表示状態変更指示方法を実施することができるの
で、表示図形の表示状態を変更させる際のCADシステ
ムの操作性を向上させることができる。
【0055】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、特許請
求の範囲の記載の範囲内で、拡大モードや、3D枠や、
微調整指示枠を用いた表示状態変更指示を、それらがさ
ほど重要でない場合には省略することもできる。
【0056】
【発明の効果】かくして、この発明の表示状態変更指示
方法によれば、表示図形の平行移動や回転を、その表示
図形を縮尺して三面図的に表示したガイド図形を参照し
つつ、2次元的移動と3次元的移動とを使い分けて、現
在の表示状態からの移動量や回転量によって直感的にわ
かり易く指示し得るので、ユーザーによる指示を容易か
つ的確なものとし得て、表示図形の表示状態を変更させ
る際のCADシステムの操作性を向上させることができ
る。
【0057】なお、この発明の方法において、前記表示
図形を2次元的に平行移動させるだけの場合に、先に2
次元点モードを指示してから前記表示させた変更指示枠
のうち何れかの枠内の任意の位置に新中心を与えるに際
し、前記新中心として指示点を一点与え、前記表示図形
を2次元的に平行移動させるとともに拡大させる場合
に、先に2次元点モードを指示してから前記表示させた
変更指示枠のうち何れかの枠内の任意の位置に新中心を
与えるに際し、その2次元点モードと併せて拡大を指示
してから前記新中心を与える変更指示枠内の任意の位置
に指示点を二点与えてそれらの指示点を結ぶ線分の中点
を前記新中心とさせ、さらに、それらの指示点を対角線
上の頂点とする長方形の長辺の寸法が前記新中心を与え
る変更指示枠の対応する向きの寸法に一致するようにそ
の変更指示枠内の前記ガイド図形を拡大させるととも
に、その拡大の程度に対応させて他の変更指示枠内の前
記ガイド図形も拡大させ、前記ガイド図形の前記拡大に
伴って、前記ガイド図形の拡大の程度に対応させて画面
上での前記表示図形も拡大させることとすれば、拡大す
る位置と程度とを直感的にわかり易く指示することが可
能になるので、表示図形を拡大させる場合のCADシス
テムの操作性も向上させることができる。
【0058】また、この発明の方法において、前記表示
図形の回転角を微調整する場合に、前記表示させた変更
指示枠の各々に付随させて微調整指示枠を表示させ、そ
れら微調整指示枠のうち何れかの枠内の任意の位置に指
示点を与えることにより、その指示点を与えた微調整指
示枠が付随する変更指示枠内のガイド図形をその変更指
示枠に直交する前記画面座標系座標軸周りに僅かな角度
だけ回転させるとともに、その回転による前記画面座標
系での前記ガイド図形の新たな位置に基づき他の変更指
示枠内の前記ガイド図形の位置も変更させ、前記ガイド
図形の前記僅かな角度での回転に伴って、前記画面座標
系での前記ガイド図形の新たな位置に基づき画面上での
前記表示図形の位置も変更させることとすれば、表示図
形の僅かな角度だけの回転を容易に指示することが可能
になるので、表示図形の回転角を微調整する場合のCA
Dシステムの操作性も向上させることができる。
【0059】加えて、この発明の方法において、前記表
示図形を3次元的に回転させる場合に、前記表示させた
変更指示枠の近傍に、前記Z軸がそのZ軸上の前記画面
と同一の位置でその枠中心を通ってその枠と直交してそ
の枠の奥の原点を通るように前記画面座標系で位置する
とともにその枠内に前記ガイド図形をその枠を通して見
た状態でかつ縮小して表示する3次元回転指示枠を併せ
て表示させ、先に2次元点モードを指示してから前記3
次元回転指示枠内の任意の位置に新中心を与えること
で、その新中心が前記3次元回転指示枠を含む平面上に
位置するものとして、前記新中心に対する前記ガイド図
形の相対位置を維持しつつ、その新中心が前記画面座標
系の原点よりも前記3次元回転指示枠が位置する側の前
記Z軸上に移動するようにその3次元回転指示枠内の前
記ガイド図形を前記画面座標系の原点を通る軸線周りに
回転させるとともに、その回転による前記画面座標系で
の前記ガイド図形の新たな位置に基づき前記変更指示枠
内の前記ガイド図形の位置も変更させ、もしくは、先に
3次元点モードを指示してから前記3次元回転指示枠内
の前記ガイド図形上の任意の位置に新中心を与えること
で、その新中心が3次元的に前記ガイド図形上に位置す
るものとして、前記新中心に対する前記ガイド図形の相
対位置を維持しつつ、その新中心が前記画面座標系の原
点よりも前記3次元回転指示枠が位置する側の前記Z軸
上に移動するようにその3次元回転指示枠内の前記ガイ
ド図形を前記画面座標系の原点を通る軸線周りに回転さ
せるとともに、その回転による前記画面座標系での前記
ガイド図形の新たな位置に基づき前記変更指示枠内の前
記ガイド図形の位置も変更させ、前記ガイド図形の前記
3次元的な回転に伴って、前記画面座標系での前記ガイ
ド図形の新たな位置に基づき画面上での前記表示図形の
位置を変更させることとすれば、変更指示枠内のガイド
図形の表示状態を参照しつつ、その3次元回転指示枠内
のガイド図形を用いて、表示図形の、正面に持ってきた
い位置を直感的にわかり易く指示することが可能になる
ので、表示図形を3次元的に回転させる際のCADシス
テムの操作性をより向上させることができる。
【0060】さらにこの発明の方法において、前記ガイ
ド図形と併せて、そのガイド図形の座標系で所定の向き
を向く方向指示図形を表示させることとすれば、その方
向指示図形が示す向きを参照しつつ、ガイド図形ひいて
は表示図形の回転角を指示することが可能になるので、
表示図形を回転させる際のCADシステムの操作性をよ
り向上させることができる。
【0061】そしてこの発明の方法において、前記変更
指示枠内または前記3次元回転指示枠内の任意に位置に
一点だけ前記指示点を与えるに際し、先に最近点モード
を指示してから一点を指示することで、前記指示した一
点を前記指示点とせずに代わりに、前記指示点を与える
変更指示枠または3次元回転指示枠を含む平面上に前記
ガイド図形を投影した投影図形上で前記指示した一点に
対する最近点を求めて、その投影図形上の最近点に対す
る前記ガイド図形上の3次元的な最近点を求め、そのガ
イド図形上の最近点を前記指示点として与えることとす
れば、ガイド図形上の指示点を与えたい位置の近傍の位
置を指示するだけでガイド図形上に指示点を与えること
が可能になるので、指示点を与える際のCADシステム
の操作性をより向上させることができる。
【0062】この一方、この発明の表示状態変更装置に
よれば、先に述べたこの発明の表示状態変更指示方法を
実施し得て、表示図形の表示状態を変更させる際のCA
Dシステムの操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の3次元図形の表示状態変更指示方法
の実施に用いられる、この発明の表示状態変更装置の構
成を示す概念図である。
【図2】上記の表示状態変更装置の一実施例を具えるC
ADシステムを示す構成図である。
【図3】上記の3次元図形の表示状態変更指示方法の一
実施例を示す説明図である。
【図4】上記実施例の方法で表示図形を平行移動させる
手順を示す説明図である。
【図5】上記実施例の方法で表示図形を回転させる手順
を示す説明図である。
【図6】上記実施例の方法で回転角を微調整する手順を
示す説明図である。
【図7】上記実施例の方法で表示図形を平行移動させる
と同時に拡大させる手順を示す説明図である。
【図8】上記実施例の方法を上記CADシステムが上記
実施例の装置として実施するための処理手順をユーザー
の指示と共に示すフローチャートである。
【図9】従来の3次元図形の表示状態変更指示方法の問
題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1 変更指示枠表示手段 2 表示状態変更手段 3 コンピューター 4 ディスプレイ装置 5 ディスクドライブ装置 6 マウス F 表示図形 G ガイド図形 R1 平面枠 R2 右側面枠 R3 下側面枠 R4 3D枠

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CADシステムが表示すべき3次元図形
    である表示図形のそのCADシステムのディスプレイ装
    置の画面上での表示状態の変更を、ユーザーがそのCA
    Dシステムに指示するに際し、 画面中心と画面の奥の原点とを通って画面と直交するZ
    軸と、画面の奥の原点を通って画面左右方向に平行に延
    在するX軸と、画面の奥の原点を通って画面上下方向に
    平行に延在するY軸とを有する画面座標系を定義すると
    ともに、前記表示図形と同一位置に重なって位置してそ
    の表示図形の概略3次元輪郭形状を示すガイド図形を前
    記CADシステムに登録しておき、 前記画面座標系で画面の奥に位置する前記表示図形をそ
    の画面を通して見た状態で表示している画面上の一部
    に、前記Z軸がそのZ軸上の前記画面と同一の位置でそ
    の枠中心を通ってその枠と直交してその枠の奥の原点を
    通るように前記画面座標系で位置するとともに周囲に角
    度目盛を持ちその枠内に前記ガイド図形をその枠を通し
    て見た状態でかつ縮小して表示する第1の変更指示枠
    と、前記X軸が枠中心とその枠の奥の前記原点とを通っ
    てその枠と直交するように前記画面座標系で位置すると
    ともに周囲に角度目盛を持ちその枠内に前記ガイド図形
    をその枠を通して見た状態でかつ縮小して表示する第2
    の変更指示枠と、前記Y軸が枠中心とその枠の奥の前記
    原点とを通ってその枠と直交するように前記画面座標系
    で位置するとともに周囲に角度目盛を持ちその枠内に前
    記ガイド図形をその枠を通して見た状態でかつ縮小して
    表示する第3の変更指示枠と、のうち少なくとも一つを
    表示させ、 前記表示図形を平行移動させる場合に、先に2次元点モ
    ードを指示してから前記表示させた変更指示枠のうち何
    れかの枠内の任意の位置に新中心を与えることで、その
    新中心がそれを与えた変更指示枠を含む平面上に位置す
    るものとして、前記新中心に対する前記ガイド図形の相
    対位置を維持しつつ、その新中心がそれを与えた変更指
    示枠の枠中心に移動するように前記ガイド図形を2次元
    的に平行移動させるとともに、その平行移動による前記
    画面座標系での前記ガイド図形の新たな位置に基づき他
    の変更指示枠内の前記ガイド図形の位置も変更させ、も
    しくは、先に3次元点モードを指示してから前記表示さ
    せた変更指示枠のうち何れかの枠内の前記ガイド図形上
    の任意の位置に新中心を与えることで、その新中心が3
    次元的に前記ガイド図形上に位置するものとして、その
    新中心が前記画面座標系の原点に移動するように前記ガ
    イド図形を3次元的に平行移動させるとともに、その平
    行移動による前記画面座標系での前記ガイド図形の新た
    な位置に基づき他の変更指示枠内の前記ガイド図形の位
    置も変更させ、 前記表示図形を回転させる場合に、前記表示させた変更
    指示枠のうち何れかの枠の周囲の角度目盛上の任意の位
    置に指示点を与えることで、その指示点を与えた角度目
    盛を持つ変更指示枠内のガイド図形をその変更指示枠に
    直交する前記画面座標系座標軸周りに、その指示点の位
    置に対応する角度だけ回転させるとともに、その回転に
    よる前記画面座標系での前記ガイド図形の新たな位置に
    基づき他の変更指示枠内の前記ガイド図形の位置も変更
    させ、 前記ガイド図形の前記平行移動もしくは回転に伴って、
    前記画面座標系での前記ガイド図形の新たな位置に基づ
    き画面上での前記表示図形の位置を変更させることを特
    徴とする、3次元図形の表示状態変更指示方法。
  2. 【請求項2】 前記表示図形を2次元的に平行移動させ
    るだけの場合に、先に2次元点モードを指示してから前
    記表示させた変更指示枠のうち何れかの枠内の任意の位
    置に新中心を与えるに際し、前記新中心として指示点を
    一点与え、 前記表示図形を2次元的に平行移動させるとともに拡大
    させる場合に、先に2次元点モードを指示してから前記
    表示させた変更指示枠のうち何れかの枠内の任意の位置
    に新中心を与えるに際し、その2次元点モードと併せて
    拡大を指示してから前記新中心を与える変更指示枠内の
    任意の位置に指示点を二点与えてそれらの指示点を結ぶ
    線分の中点を前記新中心とさせ、さらに、それらの指示
    点を対角線上の頂点とする長方形の長辺の寸法が前記新
    中心を与える変更指示枠の対応する向きの寸法に一致す
    るようにその変更指示枠内の前記ガイド図形を拡大させ
    るとともに、その拡大の程度に対応させて他の変更指示
    枠内の前記ガイド図形も拡大させ、 前記ガイド図形の前記拡大に伴って、前記ガイド図形の
    拡大の程度に対応させて画面上での前記表示図形も拡大
    させることを特徴とする、請求項1記載の3次元図形の
    表示状態変更指示方法。
  3. 【請求項3】 前記表示図形の回転角を微調整する場合
    に、前記表示させた変更指示枠の各々に付随させて微調
    整指示枠を表示させ、それらの微調整指示枠のうち何れ
    かの枠内の任意の位置に指示点を与えることにより、そ
    の指示点を与えた微調整指示枠が付随する変更指示枠内
    のガイド図形をその変更指示枠に直交する前記画面座標
    系座標軸周りに僅かな角度だけ回転させるとともに、そ
    の回転による前記画面座標系での前記ガイド図形の新た
    な位置に基づき他の変更指示枠内の前記ガイド図形の位
    置も変更させ、 前記ガイド図形の前記僅かな角度での回転に伴って、前
    記画面座標系での前記ガイド図形の新たな位置に基づき
    画面上での前記表示図形の位置も変更させることを特徴
    とする、請求項1または請求項2記載の表示状態変更指
    示方法。
  4. 【請求項4】 前記表示図形を3次元的に回転させる場
    合に、前記表示させた変更指示枠の近傍に、前記Z軸が
    そのZ軸上の前記画面と同一の位置でその枠中心を通っ
    てその枠と直交してその枠の奥の原点を通るように前記
    画面座標系で位置するとともにその枠内に前記ガイド図
    形をその枠を通して見た状態でかつ縮小して表示する3
    次元回転指示枠を併せて表示させ、 先に2次元点モードを指示してから前記3次元回転指示
    枠内の任意の位置に新中心を与えることで、その新中心
    が前記3次元回転指示枠を含む平面上に位置するものと
    して、前記新中心に対する前記ガイド図形の相対位置を
    維持しつつ、その新中心が前記画面座標系の原点よりも
    前記3次元回転指示枠が位置する側の前記Z軸上に移動
    するようにその3次元回転指示枠内の前記ガイド図形を
    前記画面座標系の原点を通る軸線周りに回転させるとと
    もに、その回転による前記画面座標系での前記ガイド図
    形の新たな位置に基づき前記変更指示枠内の前記ガイド
    図形の位置も変更させ、もしくは、先に3次元点モード
    を指示してから前記3次元回転指示枠内の前記ガイド図
    形上の任意の位置に新中心を与えることで、その新中心
    が3次元的に前記ガイド図形上に位置するものとして、
    前記新中心に対する前記ガイド図形の相対位置を維持し
    つつ、その新中心が前記画面座標系の原点よりも前記3
    次元回転指示枠が位置する側の前記Z軸上に移動するよ
    うにその3次元回転指示枠内の前記ガイド図形を前記画
    面座標系の原点を通る軸線周りに回転させるとともに、
    その回転による前記画面座標系での前記ガイド図形の新
    たな位置に基づき前記変更指示枠内の前記ガイド図形の
    位置も変更させ、 前記ガイド図形の前記3次元的な回転に伴って、前記画
    面座標系での前記ガイド図形の新たな位置に基づき画面
    上での前記表示図形の位置を変更させることを特徴とす
    る、請求項1から請求項3までのうち何れか記載の3次
    元図形の表示状態変更指示方法。
  5. 【請求項5】 前記ガイド図形と併せて、そのガイド図
    形の座標系で所定の向きを向く方向指示図形を表示させ
    ることを特徴とする、請求項1から請求項4までのうち
    何れか記載の表示状態変更指示方法。
  6. 【請求項6】 前記変更指示枠内または前記3次元回転
    指示枠内の任意の位置に一点だけ前記指示点を与えるに
    際し、 先に最近点モードを指示してから一点を指示すること
    で、前記指示した一点を前記指示点とせずに代わりに、
    前記指示点を与える変更指示枠または3次元回転指示枠
    を含む平面上に前記ガイド図形を投影した投影図形上で
    前記指示した一点に対する最近点を求めて、その投影図
    形上の最近点に対する前記ガイド図形上の3次元的な最
    近点を求め、そのガイド図形上の最近点を前記指示点と
    して与えることを特徴とする、請求項1から請求項5ま
    でのうち何れか記載の3次元図形の表示状態変更指示方
    法。
  7. 【請求項7】 CADシステムのディスプレイ装置の画
    面中心と画面の奥の原点とを通って画面と直交するZ軸
    と、画面の奥の原点を通って画面左右方向に平行に延在
    するX軸と、画面の奥の原点を通って画面上下方向に平
    行に延在するY軸とを有する画面座標系で画面の奥に位
    置する、前記CADシステムが表示すべき3次元図形で
    ある表示図形をその画面を通して見た状態で表示してい
    る前記ディスプレイ装置の画面上の一部に、前記Z軸が
    そのZ軸上の前記画面と同一の位置でその枠中心を通っ
    てその枠と直交してその枠の奥の原点を通るように前記
    画面座標系で位置するとともに周囲に角度目盛を持ちそ
    の枠内に前記表示図形と同一位置に重なって位置してそ
    の表示図形の概略3次元輪郭形状を示すあらかじめ登録
    されたガイド図形をその枠を通して見た状態でかつ縮小
    して表示する第1の変更指示枠と、前記X軸が枠中心と
    その枠の奥の前記原点とを通ってその枠と直交するよう
    に前記画面座標系で位置するとともに周囲に角度目盛を
    持ちその枠内に前記ガイド図形をその枠を通して見た状
    態でかつ縮小して表示する第2の変更指示枠と、前記Y
    軸が枠中心とその枠の奥の前記原点とを通ってその枠と
    直交するように前記画面座標系で位置するとともに周囲
    に角度目盛を持ちその枠内に前記ガイド図形をその枠を
    通して見た状態でかつ縮小して表示する第3の変更指示
    枠と、のうち少なくとも一つを表示させる変更指示枠表
    示手段(1)と、 先に2次元点モードを指示されて、前記変更指示枠表示
    手段が表示させた変更指示枠のうち何れかの枠内の任意
    の位置に新中心を与えられた場合に、その新中心がそれ
    を与えた変更指示枠を含む平面上に位置するものとし
    て、前記新中心に対する前記ガイド図形の相対位置を維
    持しつつ、その新中心がそれを与えた変更指示枠の枠中
    心に移動するように前記ガイド図形を2次元的に平行移
    動させるとともに、その平行移動による前記画面座標系
    での前記ガイド図形の新たな位置に基づき他の変更指示
    枠内の前記ガイド図形の位置も変更させ、また、先に3
    次元点モードを指示されて、前記変更指示枠表示手段が
    表示させた変更指示枠のうち何れかの枠内の前記ガイド
    図形上の任意の位置に新中心を与えられた場合に、その
    新中心が3次元的に前記ガイド図形上に位置するものと
    して、その新中心が前記画面座標系の原点に移動するよ
    うに前記ガイド図形を3次元的に平行移動させるととも
    に、その平行移動による前記画面座標系での前記ガイド
    図形の新たな位置に基づき他の変更指示枠内の前記ガイ
    ド図形の位置も変更させ、さらに、前記変更指示枠表示
    手段が表示させた変更指示枠のうち何れかの枠の周囲の
    角度目盛上の任意の位置に指示点を与えられた場合に、
    その指示点を与えた角度目盛を持つ変更指示枠内のガイ
    ド図形をその変更指示枠に直交する前記画面座標系座標
    軸周りにその指示点の位置に対応する角度だけ回転させ
    るとともに、その回転による前記画面座標系での前記ガ
    イド図形の新たな位置に基づき他の変更指示枠内の前記
    ガイド図形の位置も変更させ、そして、前記ガイド図形
    の前記平行移動もしくは回転に伴って、前記画面座標系
    での前記ガイド図形の新たな位置に基づき画面上での前
    記表示図形の位置を変更させる表示状態変更手段(2)
    と、 を具えてなる、請求項1記載の3次元図形の表示状態変
    更指示方法の実施に用いられる表示状態変更装置。
JP7185367A 1995-07-21 1995-07-21 3次元図形の表示状態変更指示方法およびその方法の実施に用いられる表示状態変更装置 Pending JPH0935091A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001022964A (ja) * 1999-06-25 2001-01-26 Terarikon Inc 三次元画像表示装置

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JP2001022964A (ja) * 1999-06-25 2001-01-26 Terarikon Inc 三次元画像表示装置

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