JPH0934907A - 製版管理方法 - Google Patents

製版管理方法

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JPH0934907A
JPH0934907A JP7185770A JP18577095A JPH0934907A JP H0934907 A JPH0934907 A JP H0934907A JP 7185770 A JP7185770 A JP 7185770A JP 18577095 A JP18577095 A JP 18577095A JP H0934907 A JPH0934907 A JP H0934907A
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JP7185770A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kashiwabara
秀明 柏原
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絵柄原稿などのアナログ画像部品について、
画像読取り段階での他の画像部品との相互識別を容易に
すること。 【解決手段】 各画像部品に識別子を割り当てる。画像
部品ごとにその識別子を表示したバーコードシールを複
数枚発行し、アナログ画像部品については第1のバーコ
ードシールを原稿袋に貼付するとともに、第2のバーコ
ードシール#2は原稿とともに原稿袋に収納しておく。
画像読取りの際には原稿と第2のバーコードシールとを
スキャナシリンダーにセットする。第2のバーコードシ
ール#2をバーコードリーダで読取ることにより、その
原稿を他の画像部品の原稿と相互識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は製版プロセスの管
理方法に関するもので、特に、製版に使用される各種の
画像部品(絵柄画像・文字・線画・ロゴ等)のうち、原
稿の画像を読取って画像データを得るものについての相
互識別性の向上のための改良に関する。
【0002】なお、この明細書における「画像部品」と
は、写真や絵柄などの画像のほか、線画や文字・ロゴな
ど印刷物に表されるべき画像の配列単位一般の総称であ
る。
【0003】
【発明の背景】周知のように、製版プロセスにおいて
は、各種の画像部品に対して種々の処理を施すととも
に、指定されたレイアウトでそれらの画像部品を画面
(頁)上に配置して出力画像を得るという工程が実行さ
れる。これらの画像部品は2種に大別され、その1は原
稿を読取って画像データを得るもの(例:写真フィルム
上に表現された絵柄画像)であり、他の1は既に電子化
されたデータで供給されるもの(例:文字コードの配列
で表現された文字画像)である。この明細書では前者を
(まだデジタル電子データとされていないという意味に
おいて)「アナログ画像部品」と呼び、後者を(既にデ
ジタル電子データとされているという意味において)
「デジタル画像部品」と呼ぶ。
【0004】製版プロセスにおいては、これらいずれの
画像部品も相互に識別することが重要である。すなわ
ち、画像部品の識別のための工夫がなされていない場合
には各画像部品の識別のために手数と時間とがかかると
いう問題がある。また、その識別に誤りが生じた場合に
は指定された画像部品以外のものを使用してしまうた
め、その結果として画像読取りのやりなおしなどの無駄
な作業が必要となってしまう。
【0005】このような問題に対して、この発明の出願
人はコードラベルによる部品識別を提案している(特願
平7−97033号)。この方法は画像部品の適切な相
互識別に極めて有効であるが、このようなコードラベル
を使用する場合において、アナログ画像部品については
改良の余地がある。
【0006】すなわち、アナログ画像部品はスキャナな
どの画像読取り装置でその画像を読取る必要があるが、
原稿としての写真フィルムなどに直接にコードラベルを
貼付するとその原稿を汚損してしまう可能性があるた
め、このような直接の貼付は困難である場合が多い。そ
こで、上記特願平7−97033号では、アナログ画像
部品については原稿袋にコードラベルを貼付することを
提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、アナログ画
像部品の画像読取りを行う際には、原稿を原稿袋から取
り出してスキャナの入力シリンダーなどにセットしなけ
ればならばいという事情がある。そして、その状態では
その原稿にコードラベルが付随していないために、他の
原稿との識別性が低下してしまう。このため、このよう
なアナログ画像部品についても相互識別を確実に行うた
めの改良が望まれている。
【0008】
【発明の目的】この発明は従来技術における上記の問題
の克服を意図しており、製版プロセスにおけるアナログ
画像部品の相互識別を確実に行うことができるようにす
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の第1の方法では、(a)各画像部品を相互
に区別する識別子を生成し、(b) 各画像部品のうち原
稿から画像データの取り込みを行うもの(つまりアナロ
グ画像部品)については、前記識別子を表示したシール
を当該原稿とともに原稿袋内へ収納する。
【0010】そして、(c)原稿の画像読取を行う際に
は、前記原稿袋から取り出された原稿と前記シールと
を、画像読取装置の原稿保持体にセットし、前記シール
上の識別子の読取りによる当該原稿の特定と、前記画像
読取装置による当該原稿の画像読取りとを行う。また、
(d)前記画像読取りによって得られた画像データを、前
記識別子に対応して記憶装置に格納する。
【0011】またこの発明の第2の方法では、第1の方
法における前記工程(b)が、(b-1)同じ識別子を表示した
複数のシールを発行し、(b-2)前記複数のシールのうち
の第1のシールは前記原稿袋の表面に貼付し、(b-3)
前記複数のシールのうちの第2のシールは原稿とともに
前記原稿袋内に収納することによって達成される。
【0012】この場合、前記工程(c)において前記原稿
保持体へセットされるシールは前記第2のシールであ
る。
【0013】なお、同一内容のシールは3枚以上発行さ
れてもよい。その場合にはそのうちの任意の2枚がそれ
ぞれ「第1のシール」および「第2のシール」として使
用され、残りのシールは他の用途(たとえば指示書への
貼付=後述する「実施形態」参照)に使用することがで
きる。
【0014】また、「第1のシール」や「第2のシー
ル」はそれぞれ1枚とは限らない。たとえば原稿が書籍
印刷の原稿であるようなときに、それが書籍名・章・節
・個別原稿について相互識別される場合には、書籍名コ
ード・章コード・節コード・個別原稿コードを統合して
1枚のシール上に表示してもよく、それらを個別に表示
した1組のシールを使用することもできる。後者の場合
には複数のシールの1組ずつによって「第1のシール」
および「第2のシール」が構成されていてもよい。上記
第1の方法や後記の第3,第4の方法におけるシールも
同様に1組になっていてもよい。
【0015】この発明の第3の方法では、第1または第
2の方法における工程(a)が、各画像部品について前記
識別子をデータベースに登録する工程を含んでいる。そ
して、前記工程(c)は、画像を読取るべき画像部品の識
別子を前記データベース上で特定する工程と、前記デー
タベース上において特定された識別子と、前記第2のシ
ールを読取って認識された識別子とを照合して、それら
の識別子が相互に一致するか否かを判定する工程とをさ
らに含む。
【0016】さらに、この発明の第4の方法では、複数
の製版システムを通信可能に結合して製版を行う複合製
版システムにおける製版管理に第1ないし第3の方法が
適用される場合を対象としている。そして、前記識別子
として、各製版システム固有の局所識別子と、各製版シ
ステムに共通の広域識別子とが発行されるとともに、各
シールに表示される識別子として、前記広域識別子を採
用する。
【0017】
【発明の実施の形態】
【0018】
【1.目次】以下、この発明の実施形態について説明す
るが、以下における説明の順序とその内容についてあら
かじめ目次の形で整理しておく。
【0019】「2.システムの全体構成」の欄……この
欄ではまず、この発明の実施形態が適用される複合製版
システムの全体構成が説明される。
【0020】「3.管理ステーションの詳細」〜「7.
画像部品のデータ蓄積の実例」の欄……この発明の実施
形態としての複合製版システムは各システムごとに管理
ステーションを有するが、それらの管理ステーションの
内容と、そこで構築されるデータベースの概略、それに
それらのデータベースでのデータ管理の態様がこれらの
欄で説明される。
【0021】「8.バーコード発行と利用」……この欄
では、各画像部品についての識別子をバーコードシール
の形で発行する工程やそのバーコードシールを利用する
工程が、データベース管理との関係で説明される。
【0022】「9.識別子/画像部品登録ルーチン例」
……この欄では、データべース管理の実例が示され、そ
こでは、バーコードシールを読取って認識される識別子
が、画像データ登録などにおいてどのように利用される
かが説明される。
【0023】「10.変形例」……以上の欄で実施形態
として説明された事項以外の適用例などがここで説明さ
れる。
【0024】
【2.システムの全体構成】図1はこの発明の適用例と
しての複合製版システム100の概略ブロック図であ
る。この複合製版システム100は親システム(親製版
システム)PMと複数の子システム(子供製版システ
ム)P1〜Pnを備えている。ただし、nは2以上の整数
であり、以下、子システムP1〜Pnを総称するときには
「子システムP」と呼ぶ。親システムPMと各子システ
ムPとのすべてはローカルエリアネットワークなどによ
って結合されており、互いに通信可能である。
【0025】親システムPMおよび子システムPのそれ
ぞれは個別に製版システムとしての機能を有しており、
それぞれのシステムの内部構成が図2に示されている。
この図2において、システムPi(PM)は、製版の各工
程に対応する装置、すなわち典型的な例として入力スキ
ャナ11,レタッチ装置12,集版装置13および画像
出力装置(出力スキャナ)14を子管理ステーションS
Ti(または親管理ステーションSTM)の管理下に置い
ている。各装置11〜14は管理ステーションSTi
(STM)に接続された端末をそれぞれ有しており、管
理ステーションSTi(STM)とデータの授受を行うこ
とができる。
【0026】なお、親システムPMは主として製版管理
だけを行い、具体的な製版プロセスは子システムPだけ
で行わせるようにしてもよい。この場合には親システム
PMにおける入力スキャナ11などの装置は不要であ
る。
【0027】
【3.管理ステーションの詳細】図3は親管理ステーシ
ョンSTMの内部構成を示す図である。この親管理ステ
ーションSTMはCPU11,RAM12およびROM
13を備えている。また、バーコードリーダ15,キー
ボード16,およびID管理装置17が設けられてい
る。このうちID管理装置17はマイクロコンピューー
タなどを備えており、各画像部品を相互に識別するため
の識別子(ID)の管理をソフト的に行う。この識別子
の詳細については後述する。
【0028】通信装置18は子供管理ステーションST
i(i=1〜n)のそれぞれと通信を行うためのもので
あり、プリンタ19は印刷機能を有する。
【0029】データベースメモリ30Mは画像部品の識
別子を指標として種々の管理データをデータベースDB
Mとして記憶するためのものであるが、このデータベー
スDBM内に記憶する各種のテーブルの内容については
後述する。そして、これらの要素11〜19,30Mは
バスを介して相互に接続されている。
【0030】図4は子供管理ステーションSTiの内部
構成を示す図である。子供管理ステーションSTiは図
3の親管理ステーションSTMと同様に、CPU21,
RAM22およびROM23のほか、バーコードリーダ
25,キーボード26,およびID管理装置27を備え
ている。ID管理装置27はやはりマイクロコンピュー
ータなどを備えており、識別子の管理をソフト的に行
う。
【0031】通信装置28は親管理ステーションSTM
との通信を行うためのものであり、子供管理ステーショ
ンSTiと同様のプリンタ29も設けられている。
【0032】データベースメモリ30Sは親管理ステー
ションSTM(図3)におけるデータベースメモリ30
Mに対応するものであって、データベースDBSを記憶
する。これらの要素21〜29,30Sはバスを介して
相互に接続されている。
【0033】一方、製版に使用される種々の画像部品の
画像データは、図3の親管理ステーションSTMおよび
図4の子供管理ステーションSTiのうちの任意のもの
に記憶されることができる。これらの管理ステーション
STM,STiに重複記憶させることも可能である。この
記憶はたとえばデータベースメモリ30M,30Sへ蓄
積することによって行ってもよく、またデータベースメ
モリ30M,30Sにそれぞれ関連付けられて設けられ
た別の記憶装置(ローカルメディア)に記憶させて、デ
ータベースDBM,DBSにはその記憶アドレスを格納し
ておいてもよい。
【0034】
【4.識別子の種類と管理ステーションのデータベース
の概略】この複合製版システム100で使用する画像部
品はアナログ画像部品およびデジタル画像部品を含む
が、この実施形態の複合製版システム100において
は、これら双方の画像部品のそれぞれに対して次の2種
類の識別子を割り当てる。
【0035】●広域識別子(広域ID):各管理ステー
ションSTM,STi(i=1〜n)の少なくともひとつ
に部品情報が格納されているすべての画像部品(以下、
「全画像部品」)について発生され、すべての管理ステ
ーションSTM,STi(i=1〜n)に共通とされた各
画像部品の識別子である。異なる画像部品には異なる識
別子が付与されるが、ひとつの画像部品に着目したとき
にはこの広域識別子は各管理ステーションSTM,STS
で共通である。
【0036】●局所識別子(局所ID):各子供管理ス
テーションにおいて、部品情報の少なくとも一部が蓄積
されている画像部品(以下、「ステーション内画像部
品」)のそれぞれで画像部品に付された識別子である。
ひとつの子供管理ステーションSTiに着目すると、当
該子供管理ステーションSTi内において異なる画像部
品には異なる局所識別子が付与されるが、これは他の管
理ステーションでどのような局所識別子が生成されるか
とは無関係である。親管理ステーションSTMだけに部
品情報が記憶されている画像部品については、広域識別
子を局所識別子としても流用する。
【0037】したがって、たとえば4個の画像部品A1
〜A4(図示せず)があり、画像部品A1,A2の部品情
報のそれぞれが、第1および第2子供管理ステーション
ST1,ST2の双方に;画像部品A3の部品情報が、第
2子供管理ステーションST2だけに;画像部品A4の部
品情報が、親管理ステーションSTMだけに;それぞれ
格納されているときには、画像部品A1〜A4の識別子
(ID)としてたとえば、次の表1のような識別子が割
り当てられる。
【0038】
【表1】
【0039】画像部品の部品情報は、その画像部品の画
像の実体データと、その実体データの属性情報とを含ん
でいる。属性情報は、たとえばその画像部品の種類やフ
ァイルサイズなど実体データの種別や形式、それにデー
タ量などを示す情報である。これら実体データと属性情
報はひとつの管理ステーションにあわせて格納してもよ
く、別の管理ステーションに分けて格納してもよい。後
者の場合には、実体データおよび属性情報のいずれかを
格納している管理ステーションのすべてにおいて局所識
別子が発生される。このような分散格納は、一般に実体
データはそのデータ量が多いという事情と関係してい
る。すなわち、画像部品を登録したい管理ステーション
におけるデータベースメモリの空き容量が少ないときに
は、部品情報のうち実体データだけを他の管理ステーシ
ョンに記憶させて当該他の管理ステーションに「預けて
おく」ような場合に分散格納が有効である。このような
種々の態様については図15を参照して後で説明する。
【0040】また画像部品と同様に、異なる製版ジョブ
を相互識別する識別子として、やはり広域識別子と局所
識別子とが各ジョブの内容を登録したデータに割り当て
られる。ジョブについて広域識別子と局所識別子とを発
生するルールは画像部品の場合と同様である。
【0041】図5は親管理ステーションSTMのデータ
ベースDBMに記憶される各種テーブルの概要を示す図
であり、また図6〜図8はそれらのテーブルへの具体的
な登録データの例を示す図である。データベースDBM
には上記の各識別子を含む種々のデータが次のようなテ
ーブルで相互に関連付けされて登録される。なお、これ
らの図は画像部品について示されているが、ジョブにつ
いても同様の形式でテーブルが作成され、ジョブ識別子
その他の情報が登録される。
【0042】◎「識別子キー制御親テーブル」(M−制
御テーブル)=図5および図6参照 ●広域識別子(広域ID):全画像部品についての広域
識別子が登録される。図6の例では画像部品の広域識別
子として「0001」〜「0504」が登録されている。
【0043】●局所識別子(局所ID):全画像部品に
ついて、その属性情報を主として管理しているステーシ
ョンでの局所識別子が登録される。図6の例では画像部
品の局所識別子として「0001」,…「0501」,「932
0」,…などが登録されている。このうち局所識別子「0
001」,「0501」,「0503」は対応する広域識別子「000
1」,「0501」,「0503」と同じコードであり、これは
これらの画像部品の部品情報のすべてを親管理ステーシ
ョンSTMに格納して管理しているため、広域識別子と
同じ局所識別子が割り当てられていることに対応する。
また、局所識別子「9320」,「9321」,「9322」はいず
れかの子供管理ステーションに属性情報が格納されて管
理されている画像部品についてのものであり、属性情報
を格納している子供管理ステーションでの局所識別子の
コードである。
【0044】広域識別子「0505」の画像部品について
は、属性情報が子供管理ステーションに格納されるが、
実体データは親管理ステーションSTMのみに格納され
ている。このように実体データのみが親管理ステーショ
ンSTMに格納されている場合でも、属性情報がその子
供管理ステーションに登録されていれば、当該子供管理
ステーションで局所識別子が発行されて親管理ステーシ
ョンSTMにも登録される。
【0045】●広域属性アドレス:全画像部品につい
て、その画像部品の属性、たとえば画像の種類や作成年
月日などの格納アドレスが登録される。各管理ステーシ
ョンには個別にステーション識別子が割り当てられてお
り、図6の例では、属性情報の格納ステーションが親管
理ステーションSTMであるような画像部品が「Mothe
r」で、また第1子供管理ステーションST1であるよう
な画像部品が「Son-1」でそれぞれ登録されている。ま
た、記号「P」はパスを示しており、たとえば「P-Imag
e」は「Image」(絵柄)に分類されたパスに属性情報が
記憶されていることに対応する。なお、「Text」は文字
のテキストファイルを示し、「Lineart」は線画を示し
ている。さらに、「A」は属性(Attribute)情報である
ことを示し、たとえば「A-Ship」は「船」の画像部品と
して記憶された属性情報のファイルの格納アドレスであ
る。
【0046】●広域実体アドレス:ここには、全画像部
品の実体データの格納アドレスが登録される。これにお
いてもその画像部品の実体データが格納されているステ
ーションが「Mother」や「Son-1」で識別され、その格
納パス(「P」)が登録されている。また、「E」は「En
tity」(実体)を示しており、たとえば広域識別子「00
01」の画像部品の実体データは「E-Ship」すなわち
「船」の画像部品として記憶された実体データの格納ア
ドレスである; ◎「広域識別子および広域属性情報テーブル」(M−情
報テーブル)=図5および図7参照 ●広域識別子:全画像部品についての広域識別子が登録
される。これはM−制御テーブル(図6)と同様であ
る。
【0047】●広域属性情報:全画像部品の属性情報の
具体的内容が登録される。図7においては、「File Typ
e(画像部品の種類)」,「File Name(ファイル
名)」,「Creation Date(作成年月日)」,「File Fo
rmat(ファイル形式)」,「File Size(ファイルの画
像サイズ)」,「File Volume(ファイルのデータボリ
ューム)」が示されている。なお、「File Format」に
おける各略号は以下のものを指している。
【0048】「TIFF」=「タグ画像ファイルフォーマッ
ト(Tag Image File Format); 「SGML」=「標準汎用マークアップ言語(Standard Gen
eralized Markup Language)」; 「EPS」=「カプセル化したポストスクリプト言語(Enc
apsulated PostScriptLanguage:登録商標)」; 「BITMAP」=「ビットマップ形式」。
【0049】◎「広域識別子、ステーション識別子およ
びステーションアドレステーブル」(M−アドレステー
ブル)=図5および図8参照 ●広域識別子:全画像部品についての広域識別子が登録
される。
【0050】●ステーション識別子(ステーションI
D):これは、いずれの管理ステーションに画像部品の
属性情報が格納されているかを示す識別子である。
【0051】●ステーションアドレス:これは、ステー
ション識別子で識別された管理ステーションのどのアド
レスに画像部品の属性情報が格納されているかを示すア
ドレス情報である。各管理ステーションにはネットワー
ク上でのアドレスが割り当てられており、「Network ad
dress-1」は親管理ステーションSTMのアドレスを、ま
た、「Network address-2」は第1子供管理ステーショ
ンST1のアドレスをそれぞれ示している。
【0052】一方、図9は子供管理ステーションSTi
のデータベースDBSに登録される各種テーブルを示す
図であり、その内容は以下の通りである。
【0053】◎「識別子キー制御子供テーブル」(S−
制御テーブル)=図9および図10参照 ●広域識別子:その子供管理ステーションにおけるステ
ーション内画像部品についての広域識別子が登録され
る。親管理ステーションSTMや他の子供管理ステーシ
ョンだけに部品情報が格納されている画像部品について
はこのテーブルには登録しない。
【0054】●局所識別子:その子供管理ステーション
におけるステーション内画像部品についての、その子供
管理ステーションでの局所識別子が、広域識別子に関連
させて登録されている。
【0055】●局所属性アドレス:その子供管理ステー
ションにおけるステーション内画像部品の属性情報の格
納アドレスが登録される。
【0056】●局所実体アドレス:これは、その子供管
理ステーションにおけるステーション内画像部品の実体
データの格納アドレスである。広域識別子「0505」の画
像部品については、既述したように実体データが親管理
ステーションSTMに格納されているため、親管理ステ
ーションSTMでのアドレスが登録されている。
【0057】◎「広域識別子および局所属性情報テーブ
ル」(S−情報テーブル): ●広域識別子:その子供管理ステーションにおけるステ
ーション内画像部品についての広域識別子が登録され
る。
【0058】●局所属性情報:その子供管理ステーショ
ンにおけるステーション内画像部品の属性情報が登録さ
れている。
【0059】◎「広域識別子、ステーション識別子およ
びステーションアドレステーブル」(S−アドレステー
ブル): ●広域識別子:ステーション内画像部品についての広域
識別子が登録される。
【0060】●ステーション識別子:これは、いずれの
管理ステーションに画像部品の属性情報が格納されてい
るかを示す識別子である。
【0061】●ステーションアドレス:ステーション識
別子で識別された管理ステーションのどのアドレスに画
像部品の属性情報が格納されているかを示すアドレス情
報である。
【0062】以上のように各データベースには広域識別
子と局所識別子とが関連付けられて登録されており、ま
た、これらを指標として各テーブルに部品情報が格納さ
れている。ここにおいて、すべてのデータベースおよび
すべてのテーブルにおいて広域識別子が指標として登録
されていることによって、各管理ステーション間での部
品情報の検索や伝送は広域識別子を介して効率的に行う
ことができる。
【0063】なお、これらの各テーブルの登録・利用の
ルーチンの具体的な例は後述する。
【0064】
【5.ID管理装置の機能】次に、親管理ステーション
STMに設けられているID管理装置17(図2)およ
び子供管理ステーションSTiに設けられているID管
理装置27(図3)の基本的機能を説明する。図13は
親管理ステーションSTMに設けられているID管理装
置17の基本機能を示すブロック図であり、このID管
理装置17はソフト的に実現される以下の機能実現手段
を含んでいる。
【0065】●広域識別子・局所識別子管理手段:全画
像部品について広域識別子および局所識別子をM−制御
テーブルにおいて、保持する手段; ●広域識別子発行手段:広域識別子の発行請求に応じて
広域識別子を発生し、各画像部品やジョブに割り当てる
手段。広域識別子を所定の桁数の連番で発生してもよ
く、指定された番号の広域識別子を発生させてもよい。
発生した広域識別子は親管理ステーションや子供管理ス
テーションで使用される; ●局所識別子登録手段:各子供管理ステーションから伝
送されてくる局所識別子と、それに対応して発行した広
域識別子とをペアにしてM−制御テーブルに登録する手
段; ●広域識別子・局所識別子連絡手段:子供管理ステーシ
ョンから要求があった特定の画像部品についての識別子
情報の問合せに対して広域識別子や局所識別子を子供管
理ステーションに伝達する手段; ●広域識別子・局所識別子消去手段:親管理ステーショ
ンまたは子供管理ステーションから消去要求があった画
像部品やジョブについての広域識別子や局所識別子を、
個別にまたは両方を一括して消去する手段; ●部品実体所在場所登録手段:親管理ステーションST
Mまたは子供管理ステーションで管理されている画像部
品やジョブの実体データの所在場所(格納場所)を、広
域識別子だけ、局所識別子だけ、または広域識別子と局
所識別子との双方をキーとして登録する機能。具体的に
は、各管理ステーションで運用しているファイル管理シ
ステムにおいて実体データを格納しているパスやファイ
ル名が実体データの所在場所として特定される。
【0066】●部品実体所在場所連絡手段:これは、親
管理ステーションまたは子供管理ステーションから、広
域識別子だけ、局所識別子だけ、または広域識別子と局
所識別子との双方をキーとして問合せがあった画像部品
やジョブの所在場所を、問合せをした管理ステーション
に連絡する手段である。
【0067】●部品実体登録・消去手段:これは、親管
理ステーションまたは子供管理ステーションから要求が
あった画像部品の実体データを、広域識別子・局所識別
子情報および部品実体所在場所情報に基づいて登録また
は消去する手段である。
【0068】●部品実体コピー・移動手段:これは、親
管理ステーションまたは子供管理ステーションから要求
があった画像部品の実体データを、広域識別子・局所識
別子情報および部品実体所在場所情報に基づいて複写ま
たは移動する手段である。
【0069】一方、図14は子供管理ステーションST
iに設けられているID管理装置27の基本機能を示す
ブロック図であり、このID管理装置27はソフト的に
実現される以下の機能実現手段を含んでいる。なお、ジ
ョブについても同様の機能を持つ手段が設けられる。
【0070】●広域識別子・局所識別子管理手段:これ
は、親管理ステーションSTMから付与される広域識別
子と、その子供管理ステーションで発行した局所識別子
との関係を、S−制御テーブルで保持する手段である。
【0071】●広域識別子発行依頼・受信手段:これ
は、親管理ステーションSTMに広域識別子の発行を依
頼し、発行された広域識別子を受信する手段である。
【0072】●広域識別子・局所識別子登録手段:これ
は、親管理ステーションSTMから伝送されてくる広域
識別子と、当該子供管理ステーションSTiで発行した
局所識別子とをペアにしてS−制御テーブルに登録する
手段である。対象となる画像部品はステーション内画像
部品だけである。
【0073】●広域識別子・局所識別子連絡手段:これ
は、子供管理ステーションから親管理ステーションST
Mに、着目する画像部品についての局所識別子情報を連
絡する手段である。
【0074】●広域識別子・局所識別子消去手段:これ
は、当該子供管理ステーションで、着目する画像部品の
広域識別子および局所識別子を消去した場合、この消去
の旨の情報を親管理ステーションSTMに連絡する手段
である。広域識別子および局所識別子は個別に消去する
ことも可能であり、双方を一括して消去することもでき
る。
【0075】●部品実体所在場所連絡手段:これは、当
該子供管理ステーションでのステーション内画像部品の
実体データの所在場所(格納場所)を、広域識別子だ
け、局所識別子だけ、または広域識別子と局所識別子と
の双方をキーとして連絡する手段である。「部品所在場
所」は、格納場所のパスや格納ファイル名を含む。
【0076】●部品実体登録・消去手段:これは、その
子供管理ステーションで、着目する画像部品の識別子を
登録または消去した場合、その条件に従って広域識別子
・局所識別子の情報および実体所在場所の情報に基づい
て画像部品の実体データを登録あるいは消去する手段で
ある。
【0077】以上が、ID管理装置17,27の主要な
機能である。
【0078】
【6.画像部品等の実体データの管理の態様】図15は
広域識別子や局所識別子などをデータベースDBM,D
BSなどで管理する態様のバリエーションを示す図であ
る。ここには3つのタイプI〜IIIが示されており、い
ずれのタイプでも親管理ステーションSTMでは全画像
部品について広域識別子と局所識別子を管理する一方、
子供管理ステーションでは当該子供管理ステーションに
おいてのステーション内画像部品のみについて、広域識
別子や局所識別子が管理される。ジョブについても同様
である。
【0079】第1のタイプIでは画像部品の実体データ
が親管理ステーションSTMに蓄積されており、その格
納場所を示すパス情報(これは属性情報アドレスに相当
する)は親管理ステーションSTMにのみ記憶されてい
る。子供管理ステーションが画像部品の実体データを必
要とするときには広域識別子を介して親管理ステーショ
ンSTMに問合せを行い、親管理ステーションSTMがそ
の画像部品についてのパス情報を参照してその画像部品
の実体データを呼び出し、子供管理ステーションにそれ
を伝送する。
【0080】第2のタイプIIでは画像部品の実体データ
はやはり親管理ステーションSTMに格納されている
が、その格納場所のパス情報は親管理ステーションST
Mと各子供管理ステーションとに登録されている。
【0081】第3のタイプIIIでは画像部品の実体デー
タが子供管理ステーションに格納されており、その格納
場所のパス情報は親管理ステーションSTMと子供管理
ステーションとに記憶されている。
【0082】なお、この図15は任意の画像部品に着目
したときのものであり、複数の画像部品のうち、一部は
タイプIであり、他はタイプIIやタイプIIIであるよう
な混在的管理も可能である。実体データと属性情報との
双方を子供管理ステーションだけで管理するという態様
がないのは、このようにすると親管理ステーションST
Mにおいてその画像部品についての管理情報を持てなく
なるためである。
【0083】
【7.画像部品のデータ蓄積の実例】次に、画像部品の
実体データの格納場所のバリエーションについてより具
体的に例示する。
【0084】
【7-1.画像部品のデータを親管理ステーションに蓄積し
た例】図16および図17は、画像部品の実体データが
親管理ステーションSTMにのみ格納されている状況を
示している。なお、これら図16および図17のほか、
後述する図19などにおいては「親管理ステーション」
を「親ステーション」と、また「子供管理ステーショ
ン」を「子供ステーション」と略記している。
【0085】図16および図17の格納態様では、広域
識別子(「I-ID」と略記)と局所識別子(「D-ID」と略
記)とが付された画像部品である絵柄・線画・文字の実
体データが親管理ステーションSTMの広域実体アドレ
スで指定された場所に格納されている。例示された3点
の画像部品はその部品情報がすべて親管理ステーション
STMにあるため、局所識別子は広域識別子と同じコー
ドになっている。
【0086】
【7-2.画像部品のデータを親および子供管理ステーショ
ンに蓄積した例】図18および図19は、画像部品の実
体データが親管理ステーションSTMと子供管理ステー
ションSTiに分散して格納されている状況を示してい
る。親管理ステーションSTMに例示された4点の画像
部品のうち、広域識別子「0001」,「0503」,「0501」
が付された画像部品は親管理ステーションSTMに部品
情報が格納されているために局所識別子は広域識別子と
同じコードになっているが、広域識別子「0505」が割り
当てられた絵柄については、子供管理ステーションST
1での局所識別子が割り当てられている。これは、図6
で説明したように親管理ステーションSTMに実体デー
タが格納される一方、属性情報は子供管理ステーション
ST1に登録されているため、子供管理ステーションS
T1での局所識別子「9322」が生成されているためであ
る。
【0087】子供管理ステーションST1に例示された
絵柄と線画とはそれらの部品情報が子供管理ステーショ
ンST1に存在するため、子供管理ステーションST1で
の局所識別子が生成されている。
【0088】
【7-3.画像部品のデータを子供管理ステーションに蓄積
した例】図20および図21は、画像部品の実体データ
が子供管理ステーションST1のみに格納されている状
況を示している。したがって、図示された画像部品のす
べてについて、広域識別子のほか子供管理ステーション
ST1での局所識別子も生成されている。
【0089】このように、この実施形態のシステムでは
画像部品の部品情報を格納する管理ステーションは任意
であり、広域識別子を介してどの管理ステーションから
もそれらにアクセスできるため、複数の管理ステーショ
ンのそれぞれでは固有のデータ管理体系を保持しつつ、
それら全体があたかもひとつのシステムのような管理が
可能となる。
【0090】
【8.バーコード発行と利用】次に、この発明の実施形
態においてバーコードシールの形で識別子を発行するプ
ロセスと、そのバーコードシールを読取って各画像部品
の識別情報を各管理ステーションに入力するプロセスと
について説明する。
【0091】広域識別子および局所識別子はデータベー
スDBM,DBSに登録されて製版プロセスの管理に使用
されるが、印刷指示書や原稿においては、その画像部品
がどの識別子に対応するものであるかを表示しておく。
そのようにすることによってデータベース上での識別子
と、印刷指示書に配置された画像部品や個別の原稿とを
容易かつ正確に対応させることができる。
【0092】このため、この発明の実施形態では各画像
部品やジョブに割り当てられた識別子をバーコードシー
ルの形で印刷指示書などに貼付し、バーコードリーダで
読取ることができるようにする。また、アナログ画像部
品については写真原稿などに直接にバーコードシールを
貼付すると原稿を汚損するため、原稿袋にバーコードシ
ールを貼付するとともに、原稿袋の中にこれと同一のバ
ーコードシールを収納しておき、その原稿の画像読取り
時には後者のバーコードシールを原稿とともに画像読取
り装置の原稿保持体(具体的にはスキャナの入力シリン
ダ)にセットしてその識別子を読取るという方法を導入
する。
【0093】図22は、バーコードシールの発行とその
利用についてのプロセスを、各画像部品についての識別
子の割り当てやデータベースへの登録プロセスとの関連
において示すフローチャートである。この図22のうち
破線SSで囲まれたステップS1〜S4の詳細は図34
および図36を参照して後で説明するため、ここでは詳
述せず、これらのステップの対応関係を図中で付記して
概説するにとどめる。
【0094】まず、図22のステップS1においては、
親管理ステーションSTMまたは子管理ステーションS
Tiから登録要求された画像部品についての広域識別子
が親管理ステーションSTMで生成される。その画像部
品について広域識別子が決定されると、その広域識別子
をバーコードの形で表示したバーコードシールが発行さ
れる。このステップは図22のステップS301中に示
されており、このバーコードシール発行ステップは図2
3においてステップS301aとしても示されている。
このバーコードシール発行はプリンタ19,29(図
3,図4)を使用して印刷してもよく、専用のバーコー
ドシール発行装置を使用して印刷してもよい。
【0095】図24はバーコードシールを例示する図で
あり、たとえば1つのページに5つの画像部品が配置さ
れる場合には、図15(a)に示すように1種類のペー
ジ用バーコードシールと5種類の画像部品用のバーコー
ドシールとを発行する。ただし、画像部品用のバーコー
ドシールは同じものが3組発行され、それら3組を以
下、#1,#2,#3として区別する。これら3組の表
示内容は互いに同一であるため、#1,#2,#3の3
組の指定は任意である。
【0096】図23のステップS301bでは、これら
のこれら3組のバーコードシールの処理を行う。まず、
アナログ画像部品のそれぞれについての3枚のバーコー
ドシールのうちの任意の1枚である第1のバーコードシ
ール#1は、図25に示すように原稿袋の表面の隅に手
作業で貼付される。また任意の他の1枚に相当する第2
のバーコードシール#2は、画像部品の原稿とともに原
稿袋に収納しておく。一般に、各バーコードシールは裏
面に接着面を有し、剥離可能な保護シートがその接着面
に積層されている。第1のバーコードシール#1を原稿
袋に貼付する際には保護シートは剥離されるが、第2の
バーコードシール#2は保護シートを剥離しない状態で
原稿袋に手作業で収納される。
【0097】デジタル画像部品については図示していな
いが、たとえばフロッピーディスクや光磁気ディスクの
本体またはその収納体に第1のバーコードシール#1を
貼付すればよい。デジタル画像部品については必ずしも
第2のバーコードシール#2を使用する必要はないた
め、バーコードシールの発行においてはアナログ画像部
品についてのみ3枚のバーコードシールを発行し、デジ
タル画像部品については2枚のみを発行してもよい。
【0098】また、図26(a)に示すように、各画像
部品についての第3のバーコードシール#3(部品ID
#3)は、印刷指示書のコピーの各画像部品の表示部分
に付随させて手作業で貼付する。また、ページの角には
ページのバーコードシール(ページID)を手作業で貼
付する。印刷指示書は、画像配置が記載された台紙とし
ての版下の上にトレーシングペーパーが重ねられてこの
トレーシングペーパーに印刷指示事項が記入されている
のが通例であるが、版下そのものよりはこのトレーシン
グペーパーにバーコードシールを貼付する方が好まし
い。
【0099】一方、製版プロセスの工程の処理内容など
を印刷したワークシート(図26(b))がプリンタ1
9,29(図3,図4)で発行される。このワークシー
トにはジョブ識別子(ジョブID)がバーコードの形式
で印刷されているが、このジョブIDもまた広域識別子
であることが好ましい。
【0100】このようにして印刷指示書やワークシート
などでも識別子を表示しておくことによって、データベ
ース上での識別子との関連付けが容易となる。
【0101】図25〜図26にはこれら各種のバーコー
ドシールを読取るためのバーコードリーダが描かれてい
るが、これは図3のバーコードリーダ15や図4のバー
コードリーダ25に対応する。また、図2の入力スキャ
ナ11やその他の作業装置12〜14側の端末にも同様
のバーコードリーダを設けておくことにより、これらの
作業装置側からもバーコードシールの読取りが可能とな
る。
【0102】図22に戻って、次のステップS2におけ
る属性情報の登録にあたっては、既述した属性情報テー
ブルが生成される。これは図7などで既述したテーブル
に対応するが、以下の説明のためにこれを別の表現形式
で示した例が図27に示されている。この図27におい
ては識別子関係およびファイル名関係の情報の部分がよ
り詳細に示されているとともに、図7などでは図示しな
かった「読取り範囲位置座標情報」の欄が示されてい
る。図7などにおける他の情報については図27では省
略されている。
【0103】図27において、識別子(ID)として登
録されているのは広域識別子であり、これは画像部品の
登録要求が行われた際に生成された識別子である。次の
アナログファイル名AFNはアナログ画像部品について
入力されるものであり、画像部品がデジタル画像部品で
ある場合は入力は不要である。デジタルファイル名DF
Nは、アナログ画像部品の場合はその画像が読取られて
デジタル電子化された際のファイル名であり、デジタル
画像部品の場合は当初からデジタル電子化されている画
像データのファイル名である。「IDF」の欄は後で画
像部品の実体データが実際に入力されるとき、その画像
部品に付随させている第2バーコードシール#2をバー
コードリーダで読取り、その読取りによって特定された
識別子を登録する欄である。したがって、画像部品の取
り違えがなければ図27の識別子ID,IDFは相互に
一致する。図22のステップS2およびそれに付随する
ステップS302が完了した時点では、属性情報テーブ
ルは図27の状態になっている。
【0104】再び図22に戻る。次のステップS3の実
体データの登録に際しては、ステップS303の実体デ
ータの読み込みが実行される。デジタル画像部品の場合
はフロッピーディスクドライブなどからデータ読取りを
行うことによってこの読取りが実行されるが、アナログ
画像部品の場合にはスキャナなどによる走査線順次の画
像読取りが必要になる。
【0105】アナログ画像部品についてのこのプロセス
の詳細が図28に示されているが、まずステップS30
3aでは、原稿袋からその画像部品についての原稿と第
2のバーコードシール#2を手作業で取り出し、図29
に示すようにスキャナシリンダー(入力シリンダー)の
外周面にこれらを貼付する。この貼付にあたっては、原
稿の端部を粘着テープTで固定するが、第2のバーコー
ドシール#2はその近傍に貼付する。第2のバーコード
シール#2の貼付は、その裏面の保護シートを剥離して
バーコードシール裏面の粘着力で行ってもよく、保護シ
ートは剥離せずに原稿を固定するテープTでバーコード
シールの固定を行っても良い。バーコードシール裏面の
粘着力が強いために、画像読取りの後でバーコードシー
ルをシリンダーから剥離しにくいような場合には、原稿
固定用のテープTで固定する方が好ましい。それは、原
稿固定用のテープTは容易に剥離できるようなテープが
使用されるためである。これらの貼付はシリンダーをス
キャナにセットする前に行ってもよく、セット後に行っ
てもよい。いずれにしても原稿とバーコードシールとを
ペアにしておくことが重要である。
【0106】図28の次のステップS303bでは、原
稿袋に貼付してある第1のバーコードシール#1をバー
コードリーダで読取る(図30)。これによって認識さ
れた識別子が属性情報テーブルで検索され、同じ識別子
があるテーブルアドレスが特定される。たとえば読取ら
れた識別子が「100001」であるときには、図27の属性
情報テーブルのうち最初の行に相当するアドレスが管理
ステーションで特定される。
【0107】図28の次のステップS303cでは、そ
の原稿についての読取り範囲の対角端部位置の座標値を
入力する。これは図31(a)に例示するように、原稿
のうち指定された読取り範囲の対角端部位置の座標Ps
(Xs,Ys),Pe(Xe,Ye)の値をキーボードなど
から入力することによって行われる。ひとつの原稿につ
いてこの座標値入力が完了した時点での属性情報テーブ
ルの登録内容例が図31(b)に例示されており、上記
のようにして特定された識別子「10001」に対応する
「G.D」の欄に読取り範囲の対角端部位置の座標が登
録される。
【0108】図28の次のステップS303dでは、原
稿とともにスキャナシリンダーに貼付された第2のバー
コードシールをバーコードリーダで読取る(図32
(a))。これによって認識された広域識別子は属性情
報テーブルの「IDF」の欄に登録されるとともに、既
に第1のバーコードシール#1を読取ってデータベース
上で特定された広域識別子と照合される。
【0109】たとえば、第1のバーコードシール#1を
読取ることによって図32(a)の「ID」の欄の識別
子「100001」が特定されているとき、これに対応する
「IDF」の欄に第2のバーコードシール#2を読取っ
て認識された識別子「100001」が登録され、これら2つ
の識別子の内容が相互に比較される。図示例ではこれら
はともに「100001」であって相互に一致するため、以後
の工程に進む。もしこれらが不一致の場合にはその旨の
情報がディスプレイに表示されるかあるいは警告音が発
生することによって、オペレータに「原稿違い」が通知
される。「原稿違い」の場合にはオペレータは原稿を確
認し、現時点で読取ろうとしているシリンダーを、正し
い原稿がセットされているシリンダーと交換する。
【0110】なお、この第2のバーコードシール#2の
読取りはシリンダーをスキャナにセットしてから行って
もよく、スキャナにセットする直前に行っても良い。
【0111】ところで、既述したように比較照合される
2つの識別子のうち一方は属性情報テーブルの「ID」
欄に登録されている識別子であり(図32(b)参
照)、この識別子自身は画像部品の登録要求に応じて広
域識別子が生成される際にこの属性情報テーブルに登録
されている。一方、この「ID」欄の種々の識別子「10
0001」,「100002」…のうち、今から画像読取りを行お
うとしている画像に対応する識別子がいずれであるか
は、第1のバーコードシール#1の読取りによって特定
されている。したがって、第2のバーコードシール#2
の読取りによって認識された識別子と比較照合される他
方の識別子は「識別子発行の際に登録された識別子」の
ひとつであるが、着目する画像部品についての識別子は
第1のバーコードシール#1の読取りによって特定され
ている。このため、第2のバーコードシール#2の読取
りによって認識された識別子と比較照合される他方の識
別子は、実質的には第1のバーコードシール#1の読取
りによってデータベース上で認識された識別子である。
【0112】このようにして今から読取りを行おうとす
る画像部品が管理ステーション側で特定されると、図2
8のステップS303eにおいて、その原稿の画像のス
キャンによる実際の読取りが行われ(図33)、それに
よって得られた画像データが「実体データ」として画像
記憶装置に記憶される。その読取り範囲は属性情報テー
ブルにおいて「画像読取り範囲位置座標G.D」として
特定されている範囲である。したがって、第2のバーコ
ードシール#2がスキャナシリンダーに貼付されたまま
であっても、原稿の画像の走査読取りの支障となること
はない。画像読取りが完了すると原稿とともに第2のバ
ーコードシール#2もスキャナシリンダーから取り外さ
れる。
【0113】以上のようにして、各画像部品の画像デー
タの入力が行われるが、この発明の特徴に応じて第2の
バーコードシール#2を原稿とともに画像読取り装置の
原稿保持体(スキャナシリンダー)にセットすることは
次のような意味を持つ。
【0114】すなわち、製版にあたっては一般にひとつ
のアナログ画像部品だけが使用されることは少なく、多
くの場合は複数のアナログ画像部品が使用される。ま
た、ひとつのジョブについては単一のアナログ画像部品
が使用される場合でもスキャナ側では多数のジョブにつ
いての画像読取りをバッチ処理する場合もある。これら
の場合、スキャナ1台に対してあらかじめ準備されてい
る着脱可能な複数の入力シリンダーにそれぞれの画像の
原稿が貼付された後、各シリンダーを任意の順序で選択
してスキャナにセットし、画像読取りを行う。
【0115】このとき、入力シリンダーをスキャナへの
セットする段階で、その入力シリンダーに貼付された原
稿がその画像部品の原稿であるかは外観上では自明では
なく、この発明を適用しないときには原稿の取り違えが
生じるおそれがある。これは写真原稿などは一般にサイ
ズが小さく、その原稿の画像を目視して判別するとき
に、類似の写真が複数あるときなどは熟練したオペレー
タでもかなりの注意をしなければ原稿の取り違えが生じ
るおそれがあるためである。
【0116】一方、この発明の実施形態のように入力シ
リンダ−上に原稿とバーコードシールとが組としてセッ
トされていると、スキャナにセットされて今から画像読
取りを行おうとしている原稿がどの画像部品のものであ
るかはこのバーコードシールから客観的かつ正確に認識
可能である。このように、この発明に従った構成を採用
することによって、複数のアナログ画像部品の相互の取
り違えを有効に防止できるだけでなく、その認識も迅速
となり、製版プロセスの管理の正確性と高速性との両立
に寄与することになる。
【0117】また、上記実施形態のように原稿袋側から
読取った識別子と、原稿とともに入力シリンダーにセッ
トされた識別子とをデータベース上で照合すれば、原稿
の取り違えの防止効果はさらに向上することになる。
【0118】さらに、複合製版システムにこの発明を適
用した場合、各ステーションに共通の広域識別子をバー
コードシールに表示する識別子として採用することによ
って、複合製版システム全体として統一された管理が可
能となる。
【0119】
【9.識別子/画像部品登録ルーチン例】以上のような
バーコードシールの使用によって識別子の入力が行われ
るが、このような識別子を利用して画像部品登録をする
際の、管理ステーション側での動作例について説明す
る。
【0120】
【9-1.親管理ステーションからの画像部品登録】図34
は親管理ステーションから画像部品の部品情報を登録す
るとともに、子供管理ステーションからもその部品情報
を利用できるように登録をするルーチンを示すフローチ
ャートである。なお、この図34の各ステップにおいて
データベース内のテーブルにどのようなデータが登録さ
れて行くかについては図35に例示されており、以下で
はこれらの図を参照する。なお、既に指摘したように以
下で参照する図34の各ステップと図22で説明した全
体フローとの関係は、図22中に図34でのステップ番
号を付記することによって示している。
【0121】まず、図34のステップS101では、親
管理ステーションSTMから新規の画像部品を登録する
ために、新規の広域識別子の発行と登録とを要求する。
これは、たとえば図3のキーボード16からの入力によ
って行われる。
【0122】すると、親管理ステーションSTMではた
とえば広域識別子「0502」を発生し、M−制御テーブル
とM−情報テーブルとに登録する(ステップS10
2)。これは、図35のステップS102の欄に示され
ている。
【0123】次のステップS103では、このようにし
て生成された広域識別子に基づく広域属性情報の登録請
求を親管理ステーションSTMで行い、これに応じて親
管理ステーションSTMが広域属性情報テーブル(M−
情報テーブル)にその画像部品の部品属性情報を登録す
る(ステップS104)。また、ステップS105で画
像部品の実体データの格納要求が出され、親管理ステー
ションSTMがその画像部品の実体データを指定場所に
格納する(ステップS106)。この格納場所はキーボ
ード16などからの入力で任意に指定することができ
る。図35では、これらのステップS105〜106を
経た段階で、広域属性アドレスと広域実体アドレスとが
登録されていることが示されている。なお実体データの
格納状態そのものは図35には示されておらず、その格
納場所のアドレスの登録のみが示されている。また、広
域属性情報の登録済を示す旨が「広域属性情報」の欄に
示されている。
【0124】この段階までで部品情報の登録は完了して
おり、以下はそれを子供管理ステーションで利用するス
テップである。ステップS107では、その画像部品を
必要とする子供管理ステーション側でその画像部品の広
域識別子をキーボード26から入力するか、指示書など
に貼付したバーコードをバーコードリーダでヒットす
る。この広域識別子は子供管理ステーションから親管理
ステーションSTMに伝達され、親管理ステーションS
TMではその広域識別子をキーとしてその画像部品の部
品情報(実体データおよび属性情報)を子供管理ステー
ションに移動し、その子供管理ステーションのデータベ
ースに格納する。このとき、実体データは子供管理ステ
ーションに移動するため親管理ステーションSTMには
残らないが、親管理ステーションSTMでは全画像部品
の管理を行う必要から、属性情報の格納アドレスなどの
データは親管理ステーションにも登録したままとしてお
く。なお、実体データを複写して親管理ステーションS
TMから子供管理ステーションに伝送することも可能で
あり、その場合には親管理ステーションSTMに実体デ
ータも残っている。
【0125】ステップS108では子供管理ステーショ
ンが、広域識別子に対応する局所識別子を定義し、その
子供管理ステーションに登録するとともに、親管理ステ
ーションSTMに伝送して親管理ステーションSTMにも
登録する。これによって子供管理ステーションでのその
画像部品の利用が可能となるとともに、親管理ステーシ
ョンおよび子供管理ステーションの双方が、広域識別子
と局所識別子との対応関係を登録した状態になる。
【0126】
【9-2.子管理ステーションからの画像部品登録】図36
はひとつの子供管理ステーションから画像部品の部品情
報を登録するとともに、他の管理ステーションからもそ
の部品情報を利用できるように登録をするルーチンを示
すフローチャートであり、各ステップに対応する状態が
図37に例示されている。なお、以下では第1の子供管
理ステーションST1から部品情報が登録されて、第2
の子供管理ステーションST2でその部品情報が利用さ
れる場合を例として考える。また、以下で参照する図3
6の各ステップと図22で説明した全体フローとの関係
は、図22中に図36でのステップ番号を付記すること
によって示している。
【0127】まず、図36のステップS201では、新
規の画像部品を登録するために、第1の子供管理ステー
ションST1から新規の広域識別子の発行と登録とを要
求する。これは、たとえば図4のキーボード26からの
入力やバーコードリーダなどを使用して行われる。
【0128】すると、まず第1の子供管理ステーション
ST1自身がその第1の子供管理ステーションST1に固
有の局所識別子(図37では「9321」)を発生し、第1
の子供管理ステーションST1に登録する。また、第1
の子供管理ステーションST1は、親管理ステーション
STMにその局所識別子を伝達するとともにこの局所識
別子に対応させるべき広域識別子の発行を請求する。親
管理ステーションSTMでは、伝送されてきた局所識別
子を親管理ステーションSTMのデータベースに登録す
る(図37のステップS202の欄参照)。
【0129】また、ステップS203でこの広域識別子
に基づく広域属性情報の登録請求が第1の子供管理ステ
ーションST1から行われる。すると、親管理ステーシ
ョンSTMはこの局所識別子に対応する新規の広域識別
子を発生し、親管理ステーション自身に登録するととも
に、第1の子供管理ステーションST1にその広域識別
子を伝送して登録させる。また、第1の子供管理ステー
ションST1からは親管理ステーションSTMにはその画
像部品の属性情報の格納アドレスなどが通知され、親管
理ステーションSTMは広域属性情報テーブル(M−情
報テーブル)にその属性情報のパス名などを登録すると
ともに、このテーブルで指定されるアドレスに属性情報
を登録する(ステップS204)。
【0130】ステップS205では画像部品の実体デー
タの登録請求がなされ、親管理ステーションSTMが、
広域属性情報テーブルが指定するアドレスにその画像部
品の実体データを格納する(ステップS206)。
【0131】これによってその画像部品についての部品
情報の格納は完了する。以下はそれを任意の子供管理ス
テーションから利用するステップであるが、ここでは上
述したように第2の子供管理ステーションST2でその
画像部品の利用をする場合を考える。
【0132】ステップS207では、第2の子供管理ス
テーションST2側でその画像部品の広域識別子をキー
ボード26から入力するか、指示書などに貼付したバー
コードをバーコードリーダ25でヒットする。この広域
識別子は第2の子供管理ステーションST2から親管理
ステーションSTMに伝達され、親管理ステーションS
TMではその広域識別子をキーとしてその画像部品の部
品情報(実体データおよび属性情報)を第1の子供管理
ステーションST1から取り寄せ、第2の子供管理ステ
ーションST2に伝送する。
【0133】このようにして、第1の子供管理ステーシ
ョンST1で登録した部品情報が第2の子供管理ステー
ションST2でも利用可能となるが、親管理ステーショ
ンSTM自身がその画像部品の実体データを必要とする
ときには、親管理ステーションSTMへの移動または複
写要求を出すこともできる。
【0134】以上のように、この実施形態では広域識別
子と局所識別子との発行・登録が行われるとともに、広
域識別子をキーとして任意の管理ステーションから部品
情報を取り寄せることができる。また、親管理ステーシ
ョンSTMでは全画像部品の属性情報の格納アドレスを
登録しているため、全画像部品を統一的に管理すること
ができる。
【0135】
【10.変形例】上記実施形態では以上のような構成と
することによって製版プロセスの統一的/効率的管理が
可能となるが、この発明では次のような変形も可能であ
る。
【0136】◎上記実施形態では原稿袋の表面や印刷指
示書へもバーコードシールを貼付するために3枚のバー
コードシールを発行したが、必要に応じてこの枚数は増
減可能である。
【0137】複数枚のシールを発行した場合、各画像部
品に着目すればこれらは同一の識別子を表示しているた
め、発行された複数枚のバーコードシールのうちどれを
原稿袋に入れるかなどの選択は任意である。
【0138】◎識別子のコードはバーコードシールの形
態をとることが好ましいが、2次元コードであってもよ
く、またOCR(光学的文字読取り装置)を使用す場合
にはバーコードではなく数字や記号・文字のみを表示し
たシールであってもよい。
【0139】◎原稿袋への識別子の表示は、バーコード
シールの貼付ではなく原稿袋へのバーコードの印刷など
によって行ってもよい。
【0140】◎上記実施形態ではワークシートへのジョ
ブIDの表示はワークシートの印刷の際にその印刷の一
部として行われたが、ジョブIDについてもバーコード
シールを使用してもよい。
【0141】◎画像読取り装置が回転ドラム型のスキャ
ナの場合には原稿保持体はシリンダーであるが、平面ス
キャナでは原稿載置用ガラス板が原稿保持体に相当す
る。他の画像読取装置においても、画像の読取りの際に
原稿を保持する部材にあわせて第2のバーコードシール
を貼付可能である。
【0142】◎原稿保持体のうち原稿の読取りの障害と
ならない位置にシール固定具(たとえばクリップ)を設
けておくことも可能であり、この場合にはバーコードシ
ールを粘着的に貼付するのではなく、シール固定具に着
脱自在に固定してもよい。
【0143】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜4の方
法では、アナログ画像部品の識別子を表示したシールを
原稿とともに原稿袋に収納しておき、画像読取りに際し
ては、原稿袋から取り出された当該原稿とシールとを原
稿保持体にセットして、その識別子を読取ることにより
当該原稿を識別するため、画像読取り時におけるアナロ
グ画像部品の識別が迅速かつ正確になる。
【0144】また、請求項2の方法では、識別子を表示
したシールを原稿袋に貼付するため、特別の原稿袋を準
備することなく原稿袋への識別子の表示が可能となる。
【0145】請求項3の方法では、データベース上の識
別子と、第2のシールを読取って認識された識別子とを
照合して、それらの識別子が相互に一致するか否かを判
定するため、原稿をとり違えた場合でもその誤りに容易
に気づくことが可能となり、正確な製版プロセスの実現
に寄与する。
【0146】特に、請求項4の方法では、複合製版シス
テムにおいて各システムに共通に設定された広域識別子
を各シールに表示するため、個々の複数システムで個別
に付与された局所識別子に重複があっても、それによっ
て製版プロセスが混乱することはなく、各画像部品を統
一的に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を適用する複合製版システ
ムの概略構成図である。
【図2】各製版システムの構成を示す図である。
【図3】親管理ステーションSTMの内部構成を示す図
である。
【図4】子供管理ステーションSTiの内部構成を示す
図である。
【図5】親管理ステーションSTMのデータベースDBM
の概略構成を示す図である。
【図6】データベースDBMに登録されるM−制御テー
ブルの例を示す図である。
【図7】データベースDBMに登録されるM−情報テー
ブルの例を示す図である。
【図8】データベースDBMに登録されるM−アドレス
テーブルの例を示す図である。
【図9】子供管理ステーションSTiのデータベースD
BSの概略構成を示す図である。
【図10】データベースDBSに登録されるS−制御テ
ーブルの例を示す図である。
【図11】データベースDBSに登録されるS−情報テ
ーブルの例を示す図である。
【図12】データベースDBSに登録されるS−アドレ
ステーブルの例を示す図である。
【図13】親管理ステーションSTMのID管理装置1
7の機能ブロック図である。
【図14】子供管理ステーションSTiのID管理装置
27の機能ブロック図である。
【図15】識別子と部品情報との格納のタイプを分類し
て示す図である。
【図16】親管理ステーションSTMだけに画像部品の
実体データを格納した場合の親管理ステーションSTM
での状態を示す図である。
【図17】親管理ステーションSTMだけに画像部品の
実体データを格納した場合の子供管理ステーションでの
状態を示す図である。
【図18】親管理ステーションSTMと子供管理ステー
ションとに分散して画像部品の実体データを格納した場
合の親管理ステーションSTMでの状態を示す図であ
る。
【図19】親管理ステーションSTMと子供管理ステー
ションとに分散して画像部品の実体データを格納した場
合の子供管理ステーションでの状態を示す図である。
【図20】子供管理ステーションだけに画像部品の実体
データを格納した場合の親管理ステーションSTMでの
状態を示す図である。
【図21】子供管理ステーションだけに画像部品の実体
データを格納した場合の子供管理ステーションでの状態
を示す図である。
【図22】バーコードシールの発行と利用とを管理ステ
ーションでの処理と対応させて示すフローチャートであ
る。
【図23】バーコードシールの発行と処理とのステップ
の詳細を示す図である。
【図24】識別子を表示したバーコードシールの説明図
である。
【図25】原稿袋に関するバーコードシールの処理説明
図である。
【図26】印刷指示書とワークシートとに関するバーコ
ードシールの処理説明図である。
【図27】属性情報テーブルの説明図である。
【図28】画像部品の実体データの読込みに関連するス
テップの詳細を示す図である。
【図29】スキャナの入力シリンダーへの原稿と第2の
バーコードシールとの貼付を示す図である。
【図30】原稿袋の第1のバーコードシール#1の読取
り説明図である。
【図31】画像読取り範囲の位置座標と属性情報テーブ
ルとの説明図である。
【図32】第2のバーコードシール#2の読取りと属性
情報テーブルとの説明図である。
【図33】原稿の画像読取りの説明図である。
【図34】親管理ステーションSTMかから画像部品の
登録をして子供管理ステーションからその利用を行う場
合のフローチャートである。
【図35】図34のフローに対応してテーブルに種々の
データが登録される状態を示す図である。
【図36】子供管理ステーションから画像部品の登録を
して任意の管理ステーションからその利用を行う場合の
フローチャートである。
【図37】図36のフローに対応してテーブルに種々の
データが登録される状態を示す図である。
【符号の説明】
100 複合製版システム 15,25 バーコードリーダ 17,27 ID管理装置 18,28 通信装置 30M,30S データベースメモリ #1〜#3 第1〜第3のバーコードシール PM 親製版システム P1〜Pn;P 子製版システム STM 親管理ステーション STi 子供管理ステーション DBM 親データベース DMS 子供データベース T 原稿固定用テープ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製版プロセスの管理を行う方法におい
    て、 (a) 各画像部品を相互に区別する識別子を生成し、 (b) 各画像部品のうち原稿から画像データの取り込み
    を行うものについては、前記識別子を表示したシールを
    当該原稿とともに原稿袋内へ収納し、 (c) 原稿の画像読取を行う際には、 前記原稿袋から取り出された原稿と前記シールとを、画
    像読取装置の原稿保持体にセットし、 前記シール上の識別子の読取りによる当該原稿の特定
    と、前記画像読取装置による当該原稿の画像読取りとを
    行い、 (d) 前記画像読取りによって得られた画像データを、
    前記識別子に対応して記憶装置に格納することを特徴と
    する製版管理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法において、 前記工程(b)は、(b-1) 同じ識別子を表示した複数のシ
    ールを発行し、(b-2) 前記複数のシールのうちの第1
    のシールは前記原稿袋の表面に貼付し、(b-3) 前記複
    数のシールのうちの第2のシールは原稿とともに前記原
    稿袋内に収納する、ことによって達成され、 前記工程(c)において前記原稿保持体へセットされるシ
    ールは、前記第2のシールであることを特徴とする製版
    管理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の方法において、 前記工程(a)は、 各画像部品について前記識別子をデータベースに登録す
    る工程を含み、 前記工程(c)は、 画像を読取るべき画像部品の識別子を前記データベース
    上で特定する工程と、 前記データベース上において特定された識別子と、前記
    第2のシールを読取って認識された識別子とを照合し
    て、それらの識別子が相互に一致するか否かを判定する
    工程と、をさらに含むことを特徴とする製版管理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかの方
    法が、複数の製版システムを通信可能に結合して製版を
    行う複合製版システムにおける製版管理に適用され、 前記識別子として、各製版システム固有の局所識別子
    と、各製版システムに共通の広域識別子とが発行される
    とともに、 各シールに表示される識別子は、前記広域識別子である
    ことを特徴とする製版管理方法。
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