JPH0934775A - ハイパーメディア構築支援装置 - Google Patents

ハイパーメディア構築支援装置

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JPH0934775A
JPH0934775A JP7180428A JP18042895A JPH0934775A JP H0934775 A JPH0934775 A JP H0934775A JP 7180428 A JP7180428 A JP 7180428A JP 18042895 A JP18042895 A JP 18042895A JP H0934775 A JPH0934775 A JP H0934775A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが文書データに基づいて、ハイパーメ
ディア部品のサンプルなどを用いて極めて簡単にハイパ
ーメディア文書を作成することを可能にする。 【解決手段】 文書データを要素に分解する文章解析部
21と、分解された要素に対応するキーワードに基づい
てハイパーメディア部品を検索するハイパーメディア部
品検索部24と、検索されたハイパーメディア部品を文
書データ中の対応する要素の位置に関連付けてリンクさ
せるハイパーメディア部品連結部27とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイパーメディア
文書が作成可能なコンピュータやワードプロセッサなど
の各種OA機器において、このハイパーメディア文書の
構築を支援するハイパーメディア構築支援装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ハイパーメディアとは、文書(テ
キスト)や画像、音声などの各種メディアデータをネッ
トワーク(関連網)状にリンク(連結)させたデータ構
造をいい、このリンクを辿って種々のメディアを順次表
示再生することにより、断片的な各メディア情報を有機
的に結び付けて提示することができるようにしたもので
ある。また、ここでは、文書データを中心に、この文書
データの各語句などに各種メディアデータ(ハイパーメ
ディア部品)をリンクさせたものをハイパーメディア文
書と称する。
【0003】上記ハイパーメディア文書は、文書データ
にリンクされる画像データや動画データ、音声データな
どを格納するために大きな記憶容量を必要とし、これら
の表示再生の際にも高い処理能力が要求される。しかし
ながら、近年のハードウエアの急速な発達により、この
ようなハイパーメディア文書も例えばパーソナルコンピ
ュータなどによって容易に取り扱うことができるように
なって来ている。しかも、このハイパーメディア文書
は、紙上に印刷可能な単なる文書データや画像データな
どの組み合わせを超えたフレキシブルかつ表現力豊かな
情報提供手段となり得るので、その利用がマルチメディ
アの分野で大いに期待されている。そして、このために
は、誰もが手軽にハイパーメディア文書を構築できるよ
うにするためのハイパーメディア構築支援装置が必要と
なる。
【0004】ところで、従来のワードプロセッサなどに
は、手紙や論文などのほぼ定型の文書の作成を支援する
ための文書作成支援装置を備えたものがあった。例え
ば、ワードプロセッサ専用機に設けられた文書作成支援
装置は、まず作成文書の目的をメニューから選択し、選
択した目的の文書に必要となる固有名詞などを入力した
り、その目的に応じた文書形式に沿って提示される文案
を選択し、または、例示される文例に基づいて文章を作
成することなどにより文書の作成を支援するものであっ
た。しかし、このような文書作成支援装置は、ハイパー
メディア文書においては、文書データのみの作成に利用
できるものにすぎず、各種メディアとのリンクを行うこ
とによりハイパーメディア文書を構築する際の支援を行
うものではなかった。
【0005】また、特開平5−20362号公報には、
複数の文書データからそれぞれ重要なキーワードを抽出
すると共に、同一のキーワードが抽出された文書データ
間をリンクする操作を自動化した「文書テキスト間の連
鎖自動作成システム」の発明が提示されている。しか
し、この発明は、いわゆるハイパーテキストを構築する
際の支援を行うものであり、マルチメディアとしての画
像データや音声データなども含む各種メディアをリンク
させたハイパーメディアを構築するためのものではなか
った。
【0006】さらに、特開平5−2521号公報には、
複数のハイパーメディア文書を結合させるための「マル
チメディアデータファイルの結合方式」の発明が提示さ
れている。しかし、この発明は、既に構築済みの複数の
ハイパーメディア文書を結合する際の行位置の調整を短
時間で行うためのものであり、ハイパーメディア文書の
構築自体を支援するものではなかった。
【0007】さらに、特開平6−28416号公報に
は、ハイパーメディア文書にリンクされたメディアデー
タが多数存在する場合に、ユーザが多くのリンクを無意
味に辿ることがないようにした「ハイパーメディア処理
装置」の発明が提示されている。しかし、この発明は、
構築済みのハイパーメディア文書について重要で優先度
の高いリンクをユーザが容易に選択できるようにしたも
のであり、ハイパーメディア文書の構築自体を支援する
ものではなかった。
【0008】したがって、従来は、文書データと共に、
この文書データに適した画像や動画および音声などの各
種メディアデータをユーザ自身が作成してリンクするこ
とによりハイパーメディア文書を構築する他なかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、画像や動画
および音声などのデータの元となる絵画、イラスト、ア
ニメーション、CG[Computer Graphics]、デザイン、
写真および映像並びに音楽などの分野は、作者の芸術性
やセンスが問われる分野であり、誰もが優れた画像デー
タや音楽データなどを作成し得るものではない。しか
も、これらを作成する能力のある人にとっても、画像デ
ータや音楽データなどを新たに作成することは極めて手
間のかかる作業となる。このため、従来は、ハイパーメ
ディア文書を構築するために、優れた人材と十分な時間
が必要となり、作成コストが大きな負担になるという問
題があった。
【0010】また、既存の各種メディアデータを多数用
意しておき、これをハイパーメディア部品として自由に
文書データにリンクできるようにすれば、上記問題を解
消することも可能となる。しかしながら、文書データか
ら語句などを選出すると共に、この語句などに応じたハ
イパーメディア部品を検索して実際にリンクさせる作業
は、リンク数が多くなるほど面倒で煩わしくなるだけで
なく、語句などの選択やハイパーメディア部品の選択に
ある程度の熟練を要するので、全くの素人ではバランス
の悪いハイパーメディア文書になり易いという問題もあ
った。
【0011】さらに、ハイパーメディア文書は、シナリ
オに定められた時間に従って文書データの表示や各ハイ
パーメディア部品の表示再生を行うようにする場合があ
り、この場合のシナリオの作成も極めて複雑かつ面倒な
ものになるという問題があった。
【0012】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、誰でもがわずかな手間である程度バランスの良いハ
イパーメディア文書を構築することができるハイパーメ
ディア構築支援装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のハイパーメディ
ア構築支援装置は、文書データを要素に分解する文章解
析手段と、該分解された要素に対応するキーワードに基
づいてハイパーメディア部品を検索するハイパーメディ
ア部品検索手段と、該検索されたハイパーメディア部品
を文書データ中の対応する要素の位置に関連付けてリン
クさせるハイパーメディア部品連結手段とを備え、その
ことにより上記目的が達成される。
【0014】また、好ましくは、入力装置からの文字入
力を制御して文書データを作成する文書データ入力制御
手段を備え、前記要素分解部が、該文書データ入力制御
手段が作成中の文書データについて随時要素に分解す
る。
【0015】さらに、好ましくは、文書データの各文字
列に対応するキーワードに基づいてハイパーメディア部
品を検索するハイパーメディア部品検索手段と、該検索
されたハイパーメディア部品を文書データ中の対応する
文字列の位置に関連付けてリンクさせるハイパーメディ
ア部品連結手段とを備える。
【0016】さらに、好ましくは、本発明のハイパーメ
ディア構築支援装置における文章解析手段によって分解
された複数の要素に優先順位を付加すると共に、該複数
の要素から優先順位の高い一部または全部の要素を選択
し、該選択した要素のみを前記ハイパーメディア部品検
索手段が検索を行う要素とする要素選択手段が設けられ
る。
【0017】さらに、好ましくは、本発明のハイパーメ
ディア構築支援装置における要素選択手段が、複数の要
素から優先順位の高い一部または全部の要素を選択する
際に、文書データごとに設定された変更可能な規則に適
合することも考慮する。
【0018】さらに、好ましくは、本発明のハイパーメ
ディア構築支援装置における要素選択手段が、複数の要
素から優先順位の高い一部または全部の要素を選択する
際に、既定の規則に適合することも考慮する。
【0019】さらに、好ましくは、本発明のハイパーメ
ディア構築支援装置における文章解析手段によって分解
された複数の要素を表示すると共に、これらの要素から
対話的入力操作により一部または全部の要素を選択し、
該選択した要素のみを前記ハイパーメディア部品検索手
段が検索を行う要素とする要素選択手段が設けられる。
【0020】さらに、好ましくは、本発明のハイパーメ
ディア構築支援装置におけるハイパーメディア部品検索
手段によって検索されたハイパーメディア部品、また
は、前記ハイパーメディア部品連結手段によってリンク
されたハイパーメディア部品を、文書データ中の対応す
る要素または文字列の位置に関連付けてアイコンによっ
て表示するハイパーメディア部品表現手段が設けられ
る。
【0021】さらに、好ましくは、本発明のハイパーメ
ディア構築支援装置におけるハイパーメディア部品検索
手段によって検索されたハイパーメディア部品、また
は、前記ハイパーメディア部品連結手段によってリンク
されたハイパーメディア部品を、文書データの表示ウイ
ンドウとは異なる別のウインドウに表示するハイパーメ
ディア部品表現手段が設けられる。
【0022】さらに、好ましくは、本発明のハイパーメ
ディア構築支援装置におけるハイパーメディア部品検索
手段によって検索された複数のハイパーメディア部品か
ら、文書データごとに設定された変更可能な規則に基づ
いて一部または全部のハイパーメディア部品を選択し、
該選択したハイパーメディア部品のみを前記ハイパーメ
ディア部品連結手段がリンクを行うハイパーメディア部
品とするハイパーメディア部品選択手段が設けられる。
【0023】さらに、好ましくは、本発明のハイパーメ
ディア構築支援装置におけるハイパーメディア部品検索
手段によって検索された複数のハイパーメディア部品か
ら既定の規則に基づいて一部または全部のハイパーメデ
ィア部品を選択し、該選択したハイパーメディア部品の
みを前記ハイパーメディア部品連結手段がリンクを行う
ハイパーメディア部品とするハイパーメディア部品選択
手段が設けられる。
【0024】さらに、好ましくは、本発明のハイパーメ
ディア構築支援装置におけるハイパーメディア部品検索
手段によって検索された複数のハイパーメディア部品を
請求項8または請求項9のハイパーメディア部品表現手
段によって表示すると共に、これらのハイパーメディア
部品表現手段から対話的入力操作により一部または全部
のハイパーメディア部品を選択し、該選択したハイパー
メディア部品のみを前記ハイパーメディア部品連結手段
がリンクを行うハイパーメディア部品とするハイパーメ
ディア部品選択手段が設けられる。
【0025】さらに、好ましくは、本発明のハイパーメ
ディア構築支援装置におけるハイパーメディア部品連結
手段が、ハイパーメディア部品をハイパーメディアのリ
ンク機構を用いてリンクさせる。
【0026】さらに、好ましくは、本発明のハイパーメ
ディア構築支援装置におけるハイパーメディア部品連結
手段が、ハイパーメディア部品を文書データ中の対応す
る要素または文字列の位置に関連付けてリンクさせる際
に、時間軸に沿った再生表示を指示するシナリオを付加
する。
【0027】さらに、好ましくは、本発明のハイパーメ
ディア構築支援装置におけるハイパーメディア部品連結
手段によってハイパーメディア部品をリンクされた文書
データを表示すると共に、請求項8または請求項9のハ
イパーメディア部品表現手段によって表示されたハイパ
ーメディア部品が入力操作によって指定された場合に、
当該ハイパーメディア部品を再生するハイパーメディア
表示手段が設けれらる。
【0028】さらに、好ましくは、本発明のハイパーメ
ディア構築支援装置におけるハイパーメディア部品連結
手段によってハイパーメディア部品をリンクされた文書
データを表示する際に、前記シナリオに従って該文書デ
ータの表示と該ハイパーメディア部品の再生を行うハイ
パーメディア表示手段が設けられる。
【0029】上記構成により、以下、その作用を説明す
る。
【0030】本発明においては、文章解析手段が文書デ
ータを複数の要素に分解することにより、キーワードの
元となる語句などの要素を文書データ中からほぼ自動的
に切り出すことができる。そして、ハイパーメディア部
品検索手段がこれらの要素に対応するキーワードに基づ
いてハイパーメディア部品を検索すると、ハイパーメデ
ィア部品連結手段がこのハイパーメディア部品を文書デ
ータ中の対応する要素の位置に関連付けてリンクさせ
る。したがって、例えばユーザが既存の文書データを指
定するだけで、この文書データに各種メディアのサンプ
ルなどをリンクさせたハイパーメディア文書をほぼ自動
的に構築することができるようになる。
【0031】また、上記構成により、作成中の文書デー
タについても、例えば一連の文字列が入力されると、こ
の文字列をリアルタイムに要素に分解して直ちにハイパ
ーメディア部品の検索とリンクを行うことができるの
で、文書を作成しながら同時にこの文書のハイパーメデ
ィア化を図ることができるようになる。
【0032】さらに、上記構成により、文書データが要
素への分解が不要な1または2以上の文字列のみで構成
される場合には、文章解析手段による要素の分解処理を
行うことなく直接ハイパーメディア部品の検索とリンク
を行いハイパーメディア化を図ることができる。
【0033】さらに、上記構成により、文章解析手段が
分解した複数の要素から優先順位の高い要素のみを選択
し、この要素についてのみハイパーメディア部品の検索
を行うので、不必要なハイパーメディア部品やほとんど
無関係のハイパーメディア部品が検索される煩雑さを解
消することができる。
【0034】さらに、上記構成により、文書データごと
に定めた任意の規則に適合するように要素の選択を行う
ので、文書データの内容に応じた個別の規則によって要
素を選択することができるようになる。
【0035】さらに、上記構成により、ハイパーメディ
ア文書に共通の規則に適合するように要素の選択を行う
ので、例えばハイパーメディア部品のメディアの種類が
偏ったり、ハイパーメディア部品のリンク位置が偏るよ
うなバランスの悪いものとなるのを防止することができ
る。
【0036】さらに、上記構成により、文章解析手段が
分解した複数の要素からユーザが対話的(interactiv
e)な入力操作によってハイパーメディア部品と結合す
べき要素を自由に選択できるので、このユーザの意図を
より的確に反映したハイパーメディア化を図ることがで
きるようになる。なお、この場合、ユーザは、要素を選
択するために入力操作が必要となるが、ユーザ自身が文
書データを読んで順次要素を切り出す手間に比べれば、
自動的に提示された複数の要素の候補からいずれか1ま
たは2以上の要素を選択するだけで済むので、はるかに
少ない労力で要素の切り出しが可能となる。また、複数
の要素をユーザに提示する際には、上記優先順位が高い
順に表示したり、文書データごとの規則や既定の規則に
よって予め選択された要素のみを表示することにより、
選択手間をさらに軽減することもできる。
【0037】さらに、上記構成により、文書データ中の
各要素について、ハイパーメディア部品が検索されたこ
とやリンクされたことを、当該要素位置付近に表示され
たアイコンによってユーザが知ることができるようにな
る。
【0038】さらに、上記構成により、文書データ中の
各要素について、ハイパーメディア部品が検索されたこ
とやリンクされたことを、ウインドウ表示によってユー
ザが知ることができるようになる。
【0039】さらに、上記構成により、文書データ中の
各要素について複数のハイパーメディア部品が検索され
た場合に、文書データごとに定めた任意の規則に基づい
てこのハイパーメディア部品を選択するので、文書デー
タの内容に応じた選択を行うことができるようになる。
【0040】さらに、上記構成により、文書データ中の
各要素について複数のハイパーメディア部品が検索され
た場合に、ハイパーメディア文書に共通の規則に基づい
てこのハイパーメディア部品を選択するので、偏った選
択が行われるのを防止してバランスの良いハイパーメデ
ィア文書を構築することができる。
【0041】さらに、上記構成により、文書データ中の
各要素について複数のハイパーメディア部品が検索され
た場合に、ユーザが対話的な入力操作によって任意のハ
イパーメディア部品を自由に選択できるので、このユー
ザの意図をより的確に反映したハイパーメディア化を図
ることができるようになる。なお、この場合も、ユーザ
は、ハイパーメディア部品を選択するために入力操作が
必要となるが、選択だけのわずかな労力で足りる。
【0042】さらに、上記構成により、ハイパーメディ
ア部品を通常のハイパーメディアのリンク機構を用いて
文書データの当該要素位置に結合させることができる。
【0043】さらに、上記構成により、ハイパーメディ
ア部品をリンクする際にシナリオを付加することによ
り、各ハイパーメディア部品を時間軸に沿って順次表示
再生することができるので、より表現力の高いハイパー
メディア文書を構築することができるようになる。
【0044】さらに、上記構成により、ユーザの入力操
作によってハイパーメディア部品を適宜表示再生するこ
とにより静的なハイパーメディア文書の表示再生を行う
ことができるようになる。
【0045】さらに、上記構成により、シナリオに従っ
て元の文書データと各ハイパーメディア部品を時間軸に
沿って順に表示再生することにより動的なハイパーメデ
ィア文書の表示再生を行うことができるようになる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0047】図1〜図29は本発明の第1の実施の形態
を示すものであって、図1はハイパーメディア構築支援
装置の構成を示すブロック図、図2は文書データの表示
例を示す図、図3はハイパーメディア文書の表示例を示
す図、図4はシナリオ付きのハイパーメディア文書の表
示例を示す図、図5はシナリオ付きのハイパーメディア
文書の表示例を示す図、図6は文書データの例を示す
図、図7はハイパーメディア文書の例を示す図、図8は
ハイパーメディア構築支援装置のハードウエア構成を示
すブロック図、図9は表示再生処理部の動作を示す図、
図10はハイパーメディア編集部の構成を示すブロック
図、図11はパラメータの例を示す図、図12はパラメ
ータ処理部の動作を示すフローチャート、図13はパラ
メータの格納例を示す図、図14はパラメータ処理部の
他の動作を示すフローチャート、図15はパラメータ処
理部の選択画面を示す図、図16は文章解析部の動作を
示すフローチャート、図17は要素選択部の動作を示す
フローチャート、図18はキーワード変換部の動作を示
すフローチャート、図19はハイパーメディア部品表現
部とハイパーメディア部品選択部の動作を示すフローチ
ャート、図20はハイパーメディア部品選択部の動作を
示すフローチャート、図21はハイパーメディア部品連
結部の動作を示すフローチャート、図22はハイパーメ
ディア文書のフォーマットを示す図、図23はリンク部
品の構成を示す図、図24はハイパーメディア部品連結
部の他の動作を示すの動作を示すフローチャート、図2
5はシナリオの構造を示す図、図26はシナリオの構造
を示す図、図27はシナリオの構造を示す図、図28は
シナリオの構造を示す図、図29はハイパーメディア文
書の格納例を示すブロック図である。
【0048】まず、ハイパーメディア文書について、簡
単な例に基づいて説明を行う。図2に示すような手紙の
文書データを本実施の形態のハイパーメディア構築支援
装置によって処理すると、例えば図3に示すようなハイ
パーメディア文書が作成される。このハイパーメディア
文書は、文書データの文を文節ごとに分解したものを要
素とし、各要素ごとにアンダーラインを付加して表示さ
れる。また、一部の要素のアンダーラインの下には
「☆」マークの後に英字を付したアイコンが表示され
る。「☆V」のアイコンは、効果音となる音声データの
ハイパーメディア部品がリンクされていることを示し、
「☆I」のアイコンは、イラストとなる画像データのハ
イパーメディア部品がリンクされていることを示し、
「☆M」のアイコンは、要素の文字が変化するモーフィ
ングを実行するためのハイパーメディア部品がリンクさ
れていることを示す。そして、これらのアイコンをマウ
スでクリックしたりペンでタッチすることによりハイパ
ーメディア部品が表示再生される。即ち、例えば「☆
V」のアイコンをマウスクリックした場合には、リンク
された音声データが再生されて効果音を発することにな
る。
【0049】ハイパーメディア部品は、通常は音声デー
タなどのメディアデータからなるが、これらのデータに
はオブジェクトとして操作手段が対応付けられている。
したがって、マウスクリックなどにより例えば音声デー
タを呼び出した場合には、対応する音声再生プログラム
が起動されることによりこの音声データが再生される。
なお、このハイパーメディア部品は、上記「☆M」のモ
ーフィングの場合などのように、要素の文字に対する操
作手段のみからなるようなものであってもよい。音声デ
ータやここでは例示しなかった動画データなどのハイパ
ーメディア部品は、一定の再生時間を要するために時間
属性を有する。しかし、画像データなどのハイパーメデ
ィア部品は、静止画を表示するものであるため、時間属
性を有さない。
【0050】図4および図5にシナリオ付きのハイパー
メディア文書を示す。このハイパーメディア文書は、文
章が時間の経過と共に先頭の「前略」から順に表示され
る。しかも、ここでは、ボールのイラストが各行ごとに
画面左端から右方向に跳ねるに従って文字も順に表示さ
れるようになっている。図4では、3行目の画面左端か
らボールが現れ、「わたしは」の文字まで表示された状
態を示す。また、図5は、このボールが跳ねながら右方
向に移動し、「元気です」の文字まで表示された状態を
示す。そして、この「元気です!」の文字が表示される
と、「☆V」のアイコンでリンクされた音声データが自
動的に再生されて効果音を発することになる。
【0051】ただし、以降の説明では、図6に示す文書
データAを図7に示すハイパーメディア文書Bに変換す
る場合について説明する。このハイパーメディア文書B
では、文書データA中の「動画」の語句に動画データC
がリンクされ、「音声」と「音楽」の語句に音響データ
Dがリンクされ、「絵」の語句に静止画データEがリン
クされるものとする。これら動画データC、音響データ
Dおよび静止画データEは、いずれもハイパーメディア
部品である。なお、図7では、リンクされた各語句にア
イコンを付加する代わりに、枠線で囲んだ表している。
【0052】本実施の形態のハイパーメディア構築支援
装置は、図8に示すように、マルチメディア用のコンピ
ュータを用いて構成される。このコンピュータは、CP
U[Central Processing Unit]101に内部バス102
を介して主記憶装置103と2次記憶装置104と入力
装置105と表示装置106と通信インターフェース1
07などが接続されている。主記憶装置103は、プロ
グラムやデータを格納する半導体記憶装置からなる。2
次記憶装置104は、ハイパーメディア部品などの各種
メディアデータが格納されるために大容量のハードディ
スク装置やMD[Mini Disk]などの光ディスク装置など
が用いられ、文書データやハイパーメディア文書および
パラメータなども格納されるようになっている。入力装
置105としては、文字入力のためのキーボードの他
に、マウス、ペンおよびタッチパネルなどのポインティ
ングデバイス(座標入力装置)やイメージスキャナなど
の画像入力装置を備えている。表示装置106は、カラ
ー画像が表示可能なビットマップ方式のCRT[Cathode
Ray Tube]ディスプレイやLCD[Liquid Crystal Disp
lay]ディスプレイが用いられる。
【0053】また、上記内部バス102には、音声や音
楽を出力するスピーカを備えた音響出力装置108と、
音声を入力するマイクロフォンを備えた音声入力装置1
09が接続されている。さらに、この内部バス102に
は、画像処理用ハードウエア110が接続されている。
この画像処理用ハードウエア110は、カラー動画像を
MPEG[Moving Picture Experts Group]規格で圧縮し
た動画データを高速に復号化するためのMPEG用LS
Iや、カラー静止画像をJPEG[Joint Photographic
Experts Group]規格によって圧縮した静止画データを高
速に復号化するためのJPEG用LSIなどからなる。
【0054】上記ハードウエアを用いた本実施の形態の
ハイパーメディア構築支援装置の構成を図1に基づいて
説明する。このハイパーメディア構築支援装置は、制御
処理部1とハイパーメディア編集部2を備えている。制
御処理部1は、各種制御処理を行うプログラム群であ
り、ハイパーメディア編集部2は、文書データをハイパ
ーメディア文書に変換するプログラム群である。文書デ
ータは、入力装置105のキーボード105aから入力
装置制御部3を介して入力された文字を制御処理部1で
編集し、記録装置制御部4によって2次記憶装置104
に格納することができる。また、この文書データは、他
のワードプロセッサやテキストエディタなどの文書作成
装置を用いて作成したものを2次記憶装置104に格納
するようにしてもよい。入力装置制御部3は、この文書
データの作成のためのキーボード105aを用いた文字
入力の他、後に説明するパラメータ入力やマウス105
bなどを用いた選択の指示などの種々の入力処理を行う
ことができる。入力装置制御部3と記録装置制御部4
は、入力装置105や2次記憶装置104との入出力イ
ンターフェース回路とBIOS[Basic Input/Output Sy
stem]などによって構成される。
【0055】2次記憶装置104に格納された文書デー
タは、記録装置制御部4によって読み出され、制御処理
部1を介してハイパーメディア編集部2に送られハイパ
ーメディア文書に変換される。そして、このハイパーメ
ディア文書は、制御処理部1を介して記録装置制御部4
に戻され2次記憶装置104に格納される。また、これ
らの文書データやハイパーメディア文書は、制御処理部
1から表示装置制御部5を介して表示装置106に送ら
れ表示される。この表示装置制御部5と表示装置106
は、この他に、ハイパーメディア部品の表示やパラメー
タ入力の入力画面および各種選択画面などの表示にも用
いられる。表示装置制御部5は、表示装置106との入
出力インターフェース回路とBIOSなどによって構成
される。
【0056】上記制御処理部1には、パラメータ処理部
11とリンク処理編集部12と表示再生処理部13とが
設けられている。パラメータ処理部11は、2次記憶装
置104に格納されるパラメータの設定をキーボード1
05aなどからの入力に基づいて修正するプログラムで
ある。ハイパーメディア編集部2が文書データをハイパ
ーメディア文書に変換する際には、各種の規則に従って
種々の処理を行う。そして、これらの規則のうちで全て
のハイパーメディア文書一般に共通する既定の規則は、
各種ルールとして予め2次記憶装置104に格納されて
いる。しかし、これらの規則の中には、文書データの内
容に応じて変更すべきものやユーザの好みに応じて変更
したいものがある。そこで、このような規則は、パラメ
ータとして文書データごとに設定を変更することができ
るようにしている。なお、このパラメータ処理部11の
処理内容については後にさらに詳細に説明する。
【0057】リンク処理編集部12は、ハイパーメディ
ア編集部2が文書データにハイパーメディア部品をリン
クしてハイパーメディア文書を作成する際の文書データ
に付加すべき情報の処理を行うプログラムである。ま
た、このリンク処理編集部12は、ハイパーメディア編
集部2が要素テーブル管理部6に作成した要素テーブル
を参照して、この付加情報の処理を行う。要素テーブル
管理部6は、要素テーブルを格納するデータ領域を有
し、ここで各要素を管理すると共に、これらの要素の優
先順位やリンクの候補となるハイパーメディア部品のフ
ァイル名やID(識別符号)を管理するプログラムであ
る。
【0058】表示再生処理部13は、ハイパーメディア
編集部2が作成したハイパーメディア文書を表示装置1
06などの出力装置で表示再生する際の制御処理を行う
プログラムである。この表示再生処理は、ハイパーメデ
ィア文書がシナリオなしかシナリオ付きかによって処理
内容が異なる。例えば、図7に示したハイパーメディア
文書Bの場合、図9に示すように、シナリオが付かない
ときは、まずステップ(以下「S」という)1で最初の
頁の文章とアイコンを画面に表示し、次にユーザの入力
操作のイベント待ち状態とする(S2)。ここで、ユー
ザが次頁の表示を指示する操作を行うと、画面表示が次
頁の文章に切り替わり、順次頁をめくるようにしてこの
文章を読み進めることができる。また、マウス105b
などの操作によって例えば「動画」のアイコンを指定す
ると、この「動画」にリンクされた動画データCが所定
時間再生されてから(S3)、再びS2のイベント待ち
状態に戻る。したがって、シナリオなしのハイパーメデ
ィア文書Bの場合には、ユーザが興味のある語句にリン
クされたハイパーメディア部品のみを任意に指定して表
示再生させることができ、ハイパーメディア部品のリン
クを静的に利用することになる。
【0059】また、ハイパーメディア文書Bがシナリオ
付きの場合には、文章を最初の頁の先頭から順に表示す
る(S4)。この文章の順次表示のスピードは、シナリ
オに任意に設定することができる。そして、この文章の
表示がまず「動画」の語句に達すると(S5)、この
「動画」にリンクされた動画データCが所定時間再生さ
れてから(S6)、再び文章の順次表示に戻る。次に、
この文章の表示が「音声」の語句に達すると(S7)、
この「音声」にリンクされた音響データDが所定時間再
生されてから(S8)、再び文章の順次表示を続行す
る。したがって、シナリオ付きのハイパーメディア文書
Bの場合には、シナリオに設定された時間の経過に伴っ
て文書データAやハイパーメディア部品が順次表示再生
されることになる。
【0060】図1に示すハイパーメディア編集部2は、
文書データをまず文章解析部21で要素に分解する。こ
の文章解析部21は、要素への分解を自動的に行っても
よいし、ユーザがキーボード105aやマウス105b
などを用いて対話的な入力操作によって指定した語句の
みを要素として分解することもできる。自動的に分解を
実行する場合には、パラメータの設定などに従って、文
書データの文章を節、文節若しくは単語またはブロッ
ク、フレーム、パラグラフ若しくはワードなどの単位で
要素に分解する。また、この分解の手法としては、機械
翻訳などの自然言語処理で用いられる形態素解析や統語
解析(構文解析)による文章構造の解析に基づく処理の
他、仮名漢字変換プログラムなどの前処理で用いられる
分かち書き処理、句読点や記号、スペースなどで文章を
区切る処理、または、その他の既定の規則やパラメータ
の設定に基づく処理などの各種アルゴリズムを用いるこ
とができる。なお、この文章解析部21については後に
さらに詳細に説明する。
【0061】上記文章解析部21で分解された要素は、
要素選択部22で必要な要素のみを選択する絞り込みが
行われる。文章を分解して得た要素は、通常は数が多い
ために以降の処理に長時間を要するおそれがあり、しか
も、無意味なものが含まれている場合が多いので、この
ような絞り込みが必要となる。この要素の選択は、パラ
メータの設定などに従って自動的に行ってもよいし、ユ
ーザが対話的入力操作によって選択してもよい。なお、
この要素選択部22についても後にさらに詳細に説明す
る。
【0062】上記要素選択部22で選択された要素は、
キーワード変換部23でパラメータの設定などに従って
キーワードに変換される。文章を分解して得た要素は、
その語句がそのままデータベースのキーワードインデッ
クスに存在するとは限らず、意味は同じでも表記が異な
る同義語などが掲げられている場合がある。そこで、検
索を行うためには、このような要素を適当なキーワード
に変換する必要がある。このキーワードの変換手法とし
ては、意味ベクトルの近いものをキーワードとする処
理、類語辞書を用いて要素の周辺の類義語をキーワード
とする処理、または、要素の語句の上位概念、下位概念
および類義語の関係を定めたシソーラスを用いてキーワ
ードを定める処理などがある。ただし、場合によっては
選択された要素をそのままキーワードとすることもでき
る。
【0063】各要素が上記キーワード変換部23でキー
ワードに変換されると、このキーワードを用いてハイパ
ーメディア部品検索部24でハイパーメディア部品の検
索が行われる。ハイパーメディア部品は、サンプルとし
て提供された多数の各種メディアデータであり、2次記
憶装置104に格納されてデータベース化されている。
ここでのデータベースは、スキーマによって構造化され
た通常のデータベースではなく、種々のメディアデータ
を扱ういわゆるマルチメディアデータベースであり、検
索の対象となるキーワードがキーワードインデックスに
抽出されている。このようなマルチメディアデータベー
スの検索は、例えば特開平6−28416号公報に開示
された「マルチメディア情報検索システム」などがあ
り、既存の任意の手法を用いることができる。ただし、
ハイパーメディア部品は、このようなデータベースに限
らず任意の構造で格納することができる。また、これら
のハイパーメディア部品は、ユーザの操作によって内容
を修正することも可能であり、新規に作成することもで
きる。なお、図1では、ハイパーメディア部品検索部2
4が直接2次記憶装置104のデータベースにアクセス
するように記述されているが、実際には、記録装置制御
部4を介してアクセスが行われる。
【0064】上記ハイパーメディア部品検索部24で検
索された1個または2個以上のハイパーメディア部品
は、ハイパーメディア部品表現部25でその内容が視角
的に認識できるように表示される。即ち、検索されたハ
イパーメディア部品の内容やメディアの種類を表すアイ
コンを対応する要素の下に表示したり、ウインドウシス
テムの場合には、各ハイパーメディア部品をそれぞれ別
ウインドウに表示する。また、動画データや音声データ
などの場合には、これをユーザの操作によって個別に再
生することもできるようにする。このハイパーメディア
部品表現部25による表示は、選択された要素を指定す
ることにより要素ごとに実行してもよいし、1画面分の
全要素または文書データ中の全要素に対応するハイパー
メディア部品のアイコンなどを一斉に表示するようにし
てもよい。
【0065】上記ハイパーメディア部品表現部25がハ
イパーメディア部品のアイコンなどを表示すると、ハイ
パーメディア部品選択部26で各要素ごとに実際にリン
クするハイパーメディア部品を選択する。ハイパーメデ
ィア部品検索部24が検索したハイパーメディア部品を
全てリンクさせる場合には、これらハイパーメディア部
品表現部25とハイパーメディア部品選択部26の処理
は不要となる。しかし、ハイパーメディア部品検索部2
4で検索されたハイパーメディア部品が多すぎたり、無
意味なものが検索される場合もあるので、選択による絞
り込みが必要となる。このハイパーメディア部品選択部
26でのハイパーメディア部品の選択は、パラメータの
設定などに従って自動的に行ってもよいし、ユーザが対
話的入力操作によって選択してもよい。ただし、自動的
に選択を行う場合には、ハイパーメディア部品表現部2
5でのハイパーメディア部品のアイコンなどの表示は必
ずしも必要ではない。なお、このハイパーメディア部品
選択部26についても後にさらに詳細に説明する。
【0066】上記ハイパーメディア部品選択部26で選
択されたハイパーメディア部品は、ハイパーメディア部
品連結部27で対応する要素にリンクされる。このリン
ク手法としては、通常のハイパーメディアで用いる動的
なリンク機構を用いることができるが、例えば直接ハイ
パーメディア部品をハイパーメディア文書Bの該当箇所
にコピーするような静的な方法を用いることも可能であ
る。ハイパーメディア部品は、通常は対応する要素の下
にアイコンを表示することによりリンクされたことを明
示する。
【0067】また、上記ハイパーメディア部品連結部2
7では、ハイパーメディア部品をリンクさせる際に時間
軸に沿った再生表示を指示するシナリオを付加すること
もできる。このシナリオの内容は、パラメータの設定な
どに従って自動的に作成することもできるし、新規に作
成したりサンプルなどに基づいて適宜修正して編集する
こともできる。シナリオの編集は、画面に文章中の要素
が現れるたびに実行する他、ユーザが編集を行うハイパ
ーメディア部品を操作によって逐次指定するようにして
もよい。なお、このハイパーメディア部品連結部27に
ついても後にさらに詳細に説明する。
【0068】上記パラメータ処理部11とハイパーメデ
ィア編集部2について、以下に詳細に説明する。ハイパ
ーメディア編集部2は、図10に改めて示すように、例
えば文書データAをハイパーメディア文書Bに変換する
ためのプログラム群である。また、この際、既定の各種
ルールやパラメータを参照すると共に、ハイパーメディ
ア部品のデータベースの検索を行う。
【0069】パラメータは、例えば図11に示すよう
に、当該ハイパーメディア文書についての各種設定を定
めたものであり、この内容をパラメータ処理部11で設
定および変更することができる。図11に示すパラメー
タは、例えば1文書データ中の動画データのリンク数を
3程度とし、再生時間は5分程度とし、要素の分解の単
位を「単語」とし、キーワードへの変換の際のマッチン
グ度を0.3以上に限るなどの設定が行われている。
【0070】〔パラメータ処理部11〕パラメータ処理
部11は、図12に示すように、まず前回のパラメータ
の設定内容を呼び出し(S11)、これを表示装置10
6の画面に表示する(S12)。既存のパラメータの設
定内容は、図13に示すパラメータインデックス中の各
ポインタが指し示す領域に格納されているので、これに
基づいて前回の設定内容を呼び出すことができる。ま
た、当該ハイパーメディア文書についての最初のパラメ
ータ設定の場合には、予め設定された既定値のパラメー
タの内容が呼び出される。図13では、パラメータイン
デックス中の「default」で表したポインタがパ
ラメータの既定値の設定内容をポイントしている状態を
示す。なお、このパラメータの設定は、主記憶装置10
3の書き換え可能な不揮発性領域(EEPROM[Elect
rically Erasable Programmable Read-Only Memory]な
ど)や2次記憶装置104に格納される。パラメータが
表示されると、ユーザの操作による設定の変更を受け付
け(S13)、変更があった場合には(S14)、この
変更後の新たなパラメータの設定内容を格納し(S1
5)、変更がなかった場合にはそのまま処理を終了す
る。
【0071】また、このパラメータ処理部11は、上記
のようにパラメータを各項目ごとに設定するのではな
く、何種類かの設定例を選択するようにしてもよい。即
ち、図14に示すように、まず複数種類のパラメータ例
を画面に表示する(S21)。パラメータ例は、各項目
の設定内容を逐一表示するのではなく、図15に示すよ
うに、「ニュース放送調」や「映画調」というような抽
象的な名称で表す。そして、ユーザの操作によりこれら
のパラメータ例からいずれかを選択し(S22)、選択
されたパラメータ例の各項目の具体的な設定内容(例え
ば図11に示すような設定内容)を呼び出すと共に(S
23)、これを新たなパラメータの設定内容として格納
する(S24)。したがって、ユーザは、パラメータを
個々の各項目ごとに設定しなくても、大まかなハイパー
メディア文書の傾向を簡易に決定することができ、操作
の手間を大幅に軽減することができる。
【0072】〔文章解析部21〕ハイパーメディア編集
部2における文章解析部21は、図16に示すように、
まず文書データを呼び出し(S31)、パラメータの設
定に従ってこの文書データの文章を要素に分解する(S
32)。要素の分解は、先に例示したような各種のアル
ゴリズムを適宜利用することができる。パラメータに
は、分解する要素の単位などを設定する。例えば図11
に示したパラメータの場合には、分解する要素の単位を
「単語」に設定している。これ以外の要素の単位として
は、先に例示したように、文や文節またはパラグラフや
ブロック若しくはフレームなどがある。このようにして
要素の分解が完了すると、これら要素と文書データの関
係情報の整理が行われて(S33)、例えば表1に示す
ように、各要素をリストアップした要素テーブルが図1
に示した要素テーブル管理部6に作成される。
【0073】
【表1】
【0074】なお、表1の要素テーブルでは各要素が単
にリストアップされているが、要素テーブル管理部6
は、これら各要素と文書データA中の位置との対応関係
も管理している。そして、この関係情報の整理が完了す
ると、処理を要素選択部22に移行する。
【0075】〔要素選択部22〕要素選択部22は、図
17に示すように、まず文書データと要素情報を呼び出
し(S41)、多数の要素の中からいくつかの要素を選
択して絞り込みを行う(S42)。要素の選択は、例え
ば各要素に優先順位を設定して、この優先順位が高い順
に抽出することにより行う。優先順位は、パラメータに
設定されたリンク数の目安などに基づいて決定される要
素選択ルールなどに従って設定する。例えば動画を豊富
に利用するために動画データのリンク数を大きく設定し
ている場合には、この動画データのハイパーメディア部
品に多く用いられるキーワードに関連する語句の要素ほ
ど優先順位を高く設定する。この優先順位を設定した要
素テーブルの例を表2に示す。
【0076】
【表2】
【0077】なお、ハイパーメディア部品に多く用いら
れるキーワードは、このハイパーメディア部品のデータ
ベースにおける表3に示すようなキーワードインデック
スを参照することにより容易に知ることができる。
【0078】
【表3】
【0079】また、例えば既定の規則により1頁のハイ
パーメディア部品のリンク数が制限されているような場
合には、同じ文の中から複数の要素を選択するよりは、
異なる文から要素を選択できる場合の方を優先するよう
な処理を行うこともできる。このようにして要素が選択
されると、選択した要素と文書データの関係情報を整理
してから(S43)、処理をキーワード変換部23に移
行する。
【0080】ところで、例えば文書データAにおける
「近年、動画、音声、音楽、絵…」の文字列は、まず読
点ごとに「近年」と「動画」と「音声」と「音楽」と
「絵」とに分解されると共に、さらに「近」と「年」と
「動」と「画」と「音」と「声」と「音」と「楽」と
「絵」とに分解される場合があり、同一の文字列が互い
に重なり合った複数の要素に分解される。そして、この
ような場合には、一般により文字数の多い要素を優先す
るように選択するのが好ましい。もっとも、このような
問題は、上記文章解析部21において要素の分解を行う
際に、分かち書き処理の最長一致法を採用すれば解消さ
れる。最長一致法は、例えば要素を単語ごとに分解する
場合、単語辞書の見出し語との一致が最長となる文字列
を切り出すようにする分かち書き処理では周知の手法で
ある。
【0081】〔キーワード変換部23〕キーワード変換
部23は、図18に示すように、まず選択された要素情
報を呼び出し(S51)、各要素ごとにマッチング処理
を行う(S52)。マッチング処理は、キーワードシソ
ーラスや類語辞書を要素の語句で検索し、その語句の上
位概念や下位概念および類義語をキーワードとして抽出
する処理である。キーワードシソーラスは、表4に示す
ように、例えば「画像」に対する類義語として「動画」
や「静止画」、「カラー画像」、「映画」などの語句を
関係付けたものであり、
【0082】
【表4】
【0083】具体的には日本科学技術センター(JIC
ST)のオンライン検索システム(JOIS)に用いら
れるシソーラス辞書などが利用できる。また、キーワー
ドとして抽出する類義語などの範囲は、このキーワード
の重み付けが図11に示したパラメータのマッチング度
の設定範囲内に限るようにすればよい。1つの要素に対
して複数のキーワードが抽出された場合には、各キーワ
ードの重み付けと共に、これらを要素ごとのキーワード
群として抽出する。ここで、各要素ごとに抽出されたキ
ーワードの例を表5に示す。
【0084】
【表5】
【0085】なお、この表5では、優先順位が1以上の
要素が全て選択されたものとして、これらについてキー
ワードを抽出している。キーワードの抽出が完了する
と、このキーワードを各要素に対応させて設定し(S5
3)、処理をハイパーメディア部品検索部24に移行す
る。
【0086】〔ハイパーメディア部品検索部24〕ハイ
パーメディア部品検索部24は、キーワード変換部23
で変換されたキーワードに基づいてハイパーメディア部
品のデータベースの検索を行う。この検索には、先に説
明したように、従来からの任意の手法を用いることがで
きる。そして、このハイパーメディア部品検索部24に
よって各要素ごとにハイパーメディア部品が検索される
と、処理をハイパーメディア部品選択部26に移行す
る。
【0087】〔ハイパーメディア部品表現部25,ハイ
パーメディア部品選択部26〕ハイパーメディア部品選
択部26は、図19に示すように、まず検索されたハイ
パーメディア部品の候補テーブルと文書データの関係情
報を呼び出し(S61)、ハイパーメディア部品表現部
25によってハイパーメディア部品の候補を表示する
(S62)。ハイパーメディア部品の候補テーブルは、
表6に示すように、各要素ごとに検索によって選出され
たハイパーメディア部品のID(ファイル名などでもよ
い)を列挙したものである。
【0088】
【表6】
【0089】ハイパーメディア部品表現部25は、この
候補テーブルに列挙されたハイパーメディア部品のアイ
コンを文書データ中の対応する要素の下に表示すること
により関連を明示する。また、上記のようにこれらの各
ハイパーメディア部品を別ウインドウに表示するように
してもよい。また、候補となるハイパーメディア部品
は、要素ごとに表示したり、全てを一斉に表示すること
もできる。ハイパーメディア部品の候補がこのように表
示されると、要素ごとにユーザの操作によっていくつか
のハイパーメディア部品を選択する(S63)。ハイパ
ーメディア部品検索部24でのキーワードによる検索で
は、必ずしも適切なハイパーメディア部品のみが検索さ
れるとは限らない。したがって、ここでは、候補として
列挙された中から1または2以上のハイパーメディア部
品をユーザが手操作によって選択するようにしている。
各要素ごとに選択したハイパーメディア部品の例を表7
に示す。
【0090】
【表7】
【0091】ただし、ここでは各要素ごとに1つのハイ
パーメディア部品のみを選択したものとする。このよう
にして各要素ごとにハイパーメディア部品が選択される
と、選択したハイパーメディア部品と文書データの関係
情報を整理して(S64)、処理をハイパーメディア部
品連結部27に移行する。
【0092】また、上記では、ハイパーメディア部品選
択部26がユーザの手操作によってハイパーメディア部
品を選択する場合を示したが、この選択を自動的に行う
こともできる。この場合、ハイパーメディア部品選択部
26は、図20に示すように、まず検索されたハイパー
メディア部品の候補テーブルと文書データの関係情報を
呼び出し(S71)、パラメータの部品選択ルールなど
に従ってハイパーメディア部品の選択を行う(S7
2)。部品選択ルールは、上記要素選択ルールと同様の
ものであり、パラメータの設定に応じて動画データを優
先したり、1頁のリンク数の制限に適合させるような選
択処理を行う。このようにして各要素ごとにハイパーメ
ディア部品が選択されると、選択したハイパーメディア
部品と文書データの関係情報を整理して(S73)、処
理をハイパーメディア部品連結部27に移行する。な
お、本実施の形態は、全自動による処理を目指すもので
はないので、ハイパーメディア部品のより良い選択を行
うためには、図19に示すような手操作による処理が好
ましい。
【0093】〔ハイパーメディア部品連結部27〕ハイ
パーメディア部品連結部27は、図21に示すように、
まず選択したハイパーメディア部品と文書データの関係
情報を呼び出し(S81)、各ハイパーメディア部品の
リンク情報の付加処理を行う(S82)。リンク情報の
付加処理には、通常のハイパーメディアのリンク機構を
用いて、ハイパーメディア文書のフォーマットに従い各
ハイパーメディア部品のIDを順次格納することにより
行われる。本実施の形態のハイパーメディア文書のフォ
ーマットは、図22に示すような構成となっている。即
ち、ハイパーメディア文書の各頁ごとのシート部品にお
けるシート部品コンテントのエントリブロックのエント
リ情報内にオブジェクトIDを格納することによりリン
ク処理が行われる。オブジェクトIDは、図23に示す
オブジェクトとしてのリンク部品を識別するためのもの
であり、このリンク部品のリンク先の欄によってリンク
するハイパーメディア部品が指し示されることになる。
このようにしてハイパーメディア文書が作成されると、
これを2次記憶装置104に格納して(S83)、ハイ
パーメディア構築支援装置の処理を完了する。
【0094】また、ハイパーメディア文書がシナリオ付
きの場合には、上記ハイパーメディア部品連結部27で
の処理の際にシナリオを作成する必要がある。この場
合、ハイパーメディア部品連結部27は、図24に示す
ように、まずシナリオの自動生成を行う(S91)。こ
のシナリオは、例えば頁ごとの所要時間がパラメータの
再生時間の設定にほぼ沿うように定めると共に、既定の
シナリオのルールに従って自動的に生成させる。そし
て、選択したハイパーメディア部品と文書データの関係
情報を呼び出し(S92)、各ハイパーメディア部品の
リンク情報の付加処理を行うと共に、時間情報をシナリ
オに挿入する処理を行う(S93)。例えば文章中の要
素が表示されてこれにリンクされたハイパーメディア部
品が再生されると、この再生に要する時間だけ以降の文
章の表示をずらす必要が生じる。このため、これらの時
間の調整を時間情報の挿入処理によって行う。ただし、
静止画データや注釈用文書データなどのハイパーメディ
ア部品は時間属性を有さないので、これらの場合には時
間調整は不要である。
【0095】本実施の形態のハイパーメディア文書にお
けるシナリオの構造を図25〜図28に示す。図25に
示すように、ハイパーメディア文書の各頁(シーン)の
データは、シーンリスト71に順次格納される。シーン
リスト71の各データは、行データの欄によって行リス
ト72中のデータの開始位置を指定する。行リスト72
の各データは、複合数の欄が0の場合には1行分のデー
タとなるが、複合数が例えば2の場合には3つのデータ
で1行分となる。この行リスト72の各データのアクタ
ーデータの欄は、図26に示すように、アクターリスト
73中のデータの開始位置を指定する。また、このアク
ターリスト73の各データの入力点データの欄は、入力
点リスト74のデータの開始位置を指定する。入力点リ
スト74の各データは、アクターの表示座標位置や動き
を定めたデータである。そして、この入力点リスト74
の各データの中間点特性データの欄に数字が設定されて
いる場合には、図27に示すように、中間点特性データ
75のデータの開始位置を指定する。この中間点特性デ
ータ75は、動きに応じて放物線や曲線のものがあり、
これによってアクターに例えばボールが飛び跳ねるよう
な動作を行わせることができる。さらに、図28に示す
ように、シーンリスト71の各データのジャンプfro
mの欄は、ジャンプリストのジャンプfromリスト7
6のデータの開始位置を指定し、このジャンプfrom
リスト76の各データのtoデータの欄は、ジャンプt
oリスト77のデータの開始位置を指定する。また、シ
ーンリスト71の各データのスクリプトデータの欄は、
スクリプトリスト78のデータの開始位置を指定し、再
生インデックスの欄は、再生インデックスリスト79の
データの開始位置を指定する。
【0096】上記のようにしてリンク情報の付加とシナ
リオへの時間情報の挿入が完了すると、このハイパーメ
ディア文書を2次記憶装置104に格納して(S9
4)、ハイパーメディア構築支援装置の処理を完了す
る。このようにして2次記憶装置104上に格納された
ハイパーメディア文書の例を図29に示す。2次記憶装
置104では、インデックスのヘッダにハイパーメディ
ア部品C,Eとハイパーメディア文書D,Fの各ファイ
ルの管理情報が格納される。また、このインデックスに
はアイコンデータも格納される。オブジェクトファイル
には、これらハイパーメディア部品C,Eとハイパーメ
ディア文書D,Fの各ファイルの実体が格納されてい
る。ハイパーメディア文書Dには、作成元となった文書
データAの他に、画像データなどのメディアデータも直
接含まれている。そして、このハイパーメディア文書D
は、ハイパーメディア部品C,Eにリンクしている。ま
た、ハイパーメディア文書Fは、作成元となった文書デ
ータBを含むと共に、ハイパーメディア部品E,Hにリ
ンクしている。ハイパーメディア部品C,Eは、いずれ
も独立のファイルであり、ここではハイパーメディア部
品Eがハイパーメディア文書D,Fに共有されることに
なる。ハイパーメディア部品Hは、MDなどの光ディス
ク装置111に格納された独立のメディアデータであ
り、同じ光ディスク装置111内に格納されたハイパー
メディア文書Iからもリンクされている。そして、この
光ディスク装置111のインデックスには、ハイパーメ
ディア文書Gとハイパーメディア部品Hの各ファイルの
管理情報が格納されている。
【0097】上記構成により、本実施の形態のハイパー
メディア構築支援装置は、文書データに基づいて、わず
かな手間である程度まとまりのある見栄えのするハイパ
ーメディア文書を作成することができるので、今後ます
ます活用が期待されるこれらハイパーメディア文書の作
成時のユーザの負担を大幅に軽減することができるよう
になる。例えば3000文字からなる文書データについ
て、100文字ごとにハイパーメディア部品をリンクさ
せる語句が存在する場合、従来であれば、ユーザが約3
0回程度、手作業によって各語句を切り出しキーワード
への変換と検索を行ってリンク処理を実行する必要があ
った。しかし、本実施の形態の場合には、全自動の場合
にはほとんど手間がかからず、選択を行う場合にも各語
句ごとにわずかな手間をかけるだけで、ある程度完成度
の高いハイパーメディア文書を作成することができる。
また、面倒なシナリオも比較的簡単に作成できるように
なる。
【0098】図30は本発明の第2の実施の形態を示す
ものであって、ハイパーメディア編集部の構成を示すブ
ロック図である。なお、図10に示した第1の実施の形
態と同様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記し
て説明を省略する。
【0099】第1の実施の形態のハイパーメディア構築
支援装置は、既に作成済みの文書データをハイパーメデ
ィア文書に変換するためのものであった。これに対し
て、本実施の形態のハイパーメディア構築支援装置は、
文書データの作成中にリアルタイムでこれをハイパーメ
ディア文書に変換するようになっている。即ち、ハイパ
ーメディア編集部2には、作成途上の文書データAが順
次入力される。そして、文章解析部21は、語句が確定
し次第随時要素に分解し、処理結果を順次要素選択部2
2以降の処理に送る。したがって、例えば図示のように
文書データAの「近年、動画」の文字列が入力される
と、「動画」の語句に対応するキーワードで検索された
ハイパーメディア部品がハイパーメディア部品連結部2
7によりリンクされてハイパーメディア文書Bが順次作
成される。したがって、ユーザは、文書データAの作成
に伴って順次ハイパーメディア文書Bも完成されるの
で、レスポンスの良い文書作成が可能となる。
【0100】ところで、このようなリアルタイム処理
は、ハードウエアへの負担が極めて大きく、文書データ
Aの入力処理が重く感じるおそれがあり、処理の並列化
や簡略化を図る必要が生じる。しかし、最近のハードウ
エアの急速な進歩によれば、近い将来にはこのような処
理も極めて容易に実用化され得るものと思われる。
【0101】なお、上記各実施の形態では、いずれも文
書データの文章を文章解析部21で要素に分解する場合
について説明したが、元の文書データがそのまま要素と
なり得る文字列のみによって構成されている場合には、
この文章解析部21の処理が不要となるので、直ちに以
降の処理を実行するように構成することもできる。
【0102】
【発明の効果】以上のように本発明のハイパーメディア
構築支援装置によれば、ユーザが例えば既存のハイパー
メディア部品のサンプルなどを用いて文書データのハイ
パーメディア化を図ることができるので、画像データや
音楽データなどの作成が不得意なユーザでも簡単にハイ
パーメディア文書を構築することができるようになる。
【0103】しかも、ハイパーメディア部品をリンクす
る語句などを自動的に切り出し選択すると共に、これら
の語句などに関連するハイパーメディア部品を自動的に
検索しこれを選択してリンクすることができるので、語
句などの切り出しや検索とリンクなどの手間が軽減され
るだけでなく、ハイパーメディア化に不慣れな素人で
も、熟練者の経験やノウハウに基づいたある程度見栄え
のするハイパーメディア文書を構築することができるよ
うになる。また、これら語句などの選択やハイパーメデ
ィア部品の選択をある程度自動化することにより、これ
らの選択にユーザの恣意が入り込み、例えば文書データ
の最初の部分と最後の部分とで選択の判断基準が大きく
変換してバランスの悪いものとなるような不都合も回避
することができる。
【0104】さらに、一般には困難なシナリオの作成も
容易となり、簡単なプレゼンテーション用のハイパーメ
ディア文書なども手軽に作成することができるようにな
る。
【0105】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、ハイパーメディア構築支援装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、文書データの表示例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、ハイパーメディア文書の表示例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、シナリオ付きのハイパーメディア文書の表示例を示
す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、シナリオ付きのハイパーメディア文書の表示例を示
す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、文書データの例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、ハイパーメディア文書の例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、ハイパーメディア構築支援装置のハードウエア構成
を示すブロック図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、表示再生処理部の動作を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、ハイパーメディア編集部の構成を示すブロック図で
ある。
【図11】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、パラメータの例を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、パラメータ処理部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図13】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、パラメータの格納例を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、パラメータ処理部の他の動作を示すフローチャート
である。
【図15】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、パラメータ処理部の選択画面を示す図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、文章解析部の動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、要素選択部の動作を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、キーワード変換部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図19】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、ハイパーメディア部品表現部とハイパーメディア部
品選択部の動作を示すフローチャートである。
【図20】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、ハイパーメディア部品選択部の動作を示すフローチ
ャートである。
【図21】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、ハイパーメディア部品連結部の動作を示すフローチ
ャートである。
【図22】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、ハイパーメディア文書のフォーマットを示す図であ
る。
【図23】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、リンク部品の構成を示す図である。
【図24】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、ハイパーメディア部品連結部の他の動作を示すの動
作を示すフローチャートである。
【図25】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、シナリオの構造を示す図である。
【図26】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、シナリオの構造を示す図である。
【図27】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、シナリオの構造を示す図である。
【図28】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、シナリオの構造を示す図である。
【図29】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、ハイパーメディア文書の格納例を示すブロック図で
ある。
【図30】本発明の第2の実施の形態を示すものであっ
て、ハイパーメディア編集部の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
13 表示再生処理部 21 文章解析部 22 要素選択部 24 ハイパーメディア部品検索部 25 ハイパーメディア部品表現部 26 ハイパーメディア部品選択部 27 ハイパーメディア部品連結部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文書データを要素に分解する文章解析手
    段と、 該分解された要素に対応するキーワードに基づいてハイ
    パーメディア部品を検索するハイパーメディア部品検索
    手段と、 該検索されたハイパーメディア部品を文書データ中の対
    応する要素の位置に関連付けてリンクさせるハイパーメ
    ディア部品連結手段とを備えたハイパーメディア構築支
    援装置。
  2. 【請求項2】 入力装置からの文字入力を制御して文書
    データを作成する文書データ入力制御手段を備え、 前記要素分解部が、該文書データ入力制御手段が作成中
    の文書データについて随時要素に分解するものである請
    求項1記載のハイパーメディア構築支援装置。
  3. 【請求項3】 文書データの各文字列に対応するキーワ
    ードに基づいてハイパーメディア部品を検索するハイパ
    ーメディア部品検索手段と、 該検索されたハイパーメディア部品を文書データ中の対
    応する文字列の位置に関連付けてリンクさせるハイパー
    メディア部品連結手段とを備えたハイパーメディア構築
    支援装置。
  4. 【請求項4】 前記文章解析手段によって分解された複
    数の要素に優先順位を付加すると共に、該複数の要素か
    ら優先順位の高い一部または全部の要素を選択し、該選
    択した要素のみを前記ハイパーメディア部品検索手段が
    検索を行う要素とする要素選択手段が設けられた請求項
    1または2記載のハイパーメディア構築支援装置。
  5. 【請求項5】 前記要素選択手段が、複数の要素から優
    先順位の高い一部または全部の要素を選択する際に、文
    書データごとに設定された変更可能な規則に適合するこ
    とも考慮するものである請求項4記載のハイパーメディ
    ア構築支援装置。
  6. 【請求項6】 前記要素選択手段が、複数の要素から優
    先順位の高い一部または全部の要素を選択する際に、既
    定の規則に適合することも考慮するものである請求項4
    記載のハイパーメディア構築支援装置。
  7. 【請求項7】 前記文章解析手段によって分解された複
    数の要素を表示すると共に、これらの要素から対話的入
    力操作により一部または全部の要素を選択し、該選択し
    た要素のみを前記ハイパーメディア部品検索手段が検索
    を行う要素とする要素選択手段が設けられた請求項1ま
    たは2記載のハイパーメディア構築支援装置。
  8. 【請求項8】 前記ハイパーメディア部品検索手段によ
    って検索されたハイパーメディア部品、または、前記ハ
    イパーメディア部品連結手段によってリンクされたハイ
    パーメディア部品を、文書データ中の対応する要素また
    は文字列の位置に関連付けてアイコンによって表示する
    ハイパーメディア部品表現手段が設けられた請求項1〜
    7のうちいずれかに記載のハイパーメディア構築支援装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ハイパーメディア部品検索手段によ
    って検索されたハイパーメディア部品、または、前記ハ
    イパーメディア部品連結手段によってリンクされたハイ
    パーメディア部品を、文書データの表示ウインドウとは
    異なる別のウインドウに表示するハイパーメディア部品
    表現手段が設けられた請求項1〜7のうちいずれかに記
    載のハイパーメディア構築支援装置。
  10. 【請求項10】 前記ハイパーメディア部品検索手段に
    よって検索された複数のハイパーメディア部品から、文
    書データごとに設定された変更可能な規則に基づいて一
    部または全部のハイパーメディア部品を選択し、該選択
    したハイパーメディア部品のみを前記ハイパーメディア
    部品連結手段がリンクを行うハイパーメディア部品とす
    るハイパーメディア部品選択手段が設けられた請求項1
    〜9のうちいずれかに記載のハイパーメディア構築支援
    装置。
  11. 【請求項11】 前記ハイパーメディア部品検索手段に
    よって検索された複数のハイパーメディア部品から既定
    の規則に基づいて一部または全部のハイパーメディア部
    品を選択し、該選択したハイパーメディア部品のみを前
    記ハイパーメディア部品連結手段がリンクを行うハイパ
    ーメディア部品とするハイパーメディア部品選択手段が
    設けられた請求項1〜9のうちいずれかに記載のハイパ
    ーメディア構築支援装置。
  12. 【請求項12】 前記ハイパーメディア部品検索手段に
    よって検索された複数のハイパーメディア部品を請求項
    8または請求項9のハイパーメディア部品表現手段によ
    って表示すると共に、これらのハイパーメディア部品表
    現手段から対話的入力操作により一部または全部のハイ
    パーメディア部品を選択し、該選択したハイパーメディ
    ア部品のみを前記ハイパーメディア部品連結手段がリン
    クを行うハイパーメディア部品とするハイパーメディア
    部品選択手段が設けられた請求項1〜9のうちいずれか
    に記載のハイパーメディア構築支援装置。
  13. 【請求項13】 前記ハイパーメディア部品連結手段
    が、ハイパーメディア部品をハイパーメディアのリンク
    機構を用いてリンクさせるものである請求項1〜12の
    うちいずれかに記載のハイパーメディア構築支援装置。
  14. 【請求項14】 前記ハイパーメディア部品連結手段
    が、ハイパーメディア部品を文書データ中の対応する要
    素または文字列の位置に関連付けてリンクさせる際に、
    時間軸に沿った再生表示を指示するシナリオを付加する
    ものである請求項1〜12のうちいずれかに記載のハイ
    パーメディア構築支援装置。
  15. 【請求項15】 前記ハイパーメディア部品連結手段に
    よってハイパーメディア部品をリンクされた文書データ
    を表示すると共に、請求項8または請求項9のハイパー
    メディア部品表現手段によって表示されたハイパーメデ
    ィア部品が入力操作によって指定された場合に、当該ハ
    イパーメディア部品を再生するハイパーメディア表示手
    段が設けれらた請求項1〜13のうちいずれかに記載の
    ハイパーメディア構築支援装置。
  16. 【請求項16】 前記ハイパーメディア部品連結手段に
    よってハイパーメディア部品をリンクされた文書データ
    を表示する際に、前記シナリオに従って該文書データの
    表示と該ハイパーメディア部品の再生を行うハイパーメ
    ディア表示手段が設けれらた請求項14記載のハイパー
    メディア構築支援装置。
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